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それでも、愛してる──。

 ( 恋愛小説投稿城 )
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のっこ ★iPhone=YhrJlWts5a


昔の君は笑顔が絶えない可愛い子だった。

そんな君が大好きで大好きでたまらなかった。

でも君はあの日から変わってしまった…

僕は君への罪を一生償って生きていく。

だから泣かなくていいんだよ。

────────

はじめまして。のっこと申します。

昔違ったハンドルネームで小説を書いていたのですが、書き終えることができずに終わってしまいました。

この小説は、書きながら内容を進めていくので、私自身どう結末につくのかわかりません。一緒に楽しんでいただけたらうれしいです……。

昔の小説の方も、書けたら書いていこうかなと思っています。更新頻度はあまり期待しないでいただきたいです。

それでははじめていきます。どうぞよろしく。

メモ2018/08/23 14:02 : のっこ @milky7★iPhone-zc98sTZky9

きゃらくたー


──────


片山 律(カタヤマ リツ

高校1年生。モテ男でありながら、天然で、彼女がいたことはない。人に嫌われることがない。文武両道でいわゆる「なんでもできる男」。弓道部で、全国レベルの実力。


──────


栗矢 芽衣花(クリヤ メイカ

高校1年生。律の隣に住む幼馴染。容量が悪く、不器用。見た目は可愛いが、男子が苦手。ギターと歌が得意で、軽音楽部に入っている。


──────


立本 紗奈(タチモト サナ

高校1年生。芽衣花とは中学からの友達。


──────


これから増えていきます。

切替: メイン記事(4) サブ記事 (4) ページ: 1


 
 

のっこ @milky7 ★iPhone=zc98sTZky9


中学のときは学ランだった。

慣れないネクタイに少し手こずりながらも、納得のいく形に持っていき、キュッと締めた。


やっぱり、電車を使わなくて済む高校を選んでよかったな。朝の時間をゆったり過ごせる。


甘いハニートーストを2枚ぺろりと食べ、身だしなみを整えた。マンションのドアを開けたら同じタイミングで幼馴染の芽衣花が出てきた。


「…」


芽衣花は俺をちらと見たものの、何も言わずエレベーターまで歩いていき下のボタンを押した。

気まずいものの、このまま俺がエレベーターに乗らないのは不自然すぎる。

芽衣花より2歩3歩後ろでエレベーターを待つ。


「 高校、めいもやっぱ同じとこだったんだ。 」

「 りっくんこそ、もっと頭いいとこ行けばよかったのに。 」


前を向いたまま芽衣花はそう言った。

関係は険悪でも、昔のままのあだ名で呼ぶ芽衣花をみて、可愛いな、と思ってしまった。

異常なほどに動くのが遅いエレベーターに乗り込み、芽衣花は素早く1のボタンを押した。

1階に着いたら、芽衣花は中学からの友達の立本紗奈と足早に高校へ向かっていった。

俺が悪い…。今更昔みたいに仲良くなるなんて無理だってわかってるけど…。

そんなこと考えながら歩いてると、マンションの前の花壇にけつまづいた。

…今年3回目だ…

土に手をついちゃった。手を払いながら俺も高校へ向かった。

3ヶ月前 No.1

のっこ @milky7 ★iPhone=zc98sTZky9


「 律おはよ〜!」

「 片山と同じ高校とか最高笑 」


学校付近まで来ると、知り合いが増える。

挨拶をひとつひとつ適当に返しながらクラス組み分けの貼り紙を覗いた。


「 E組…めいも一緒か… 」


嬉しいような先が思いやられる心苦しさのような複雑な感情を胸に、4階へ上がった。

出席番号の関係で、芽衣花とは前後の席だった。

めいの後ろならともかく、俺が前にいるのはなんか…

いたたまれなくなって、席を立ち上がりトイレへ向かう。

入学式が始まるまであと10分弱…どうしたものかと考えてると噂声が聞こえる


「 え、かっこよ…!」

「 あれだよ、うちの中学でも噂になってた…」


根も葉もない噂をされるのはもう慣れた。悪目立ちすることなんてしてないのに、一体何を話してるのか…でももう何も口出ししないことにした。

トイレから戻って席に座る。思い切って芽衣花に話しかける。


「 ねえめい、めいは高校では軽音部入るの? 」


いきなり振り返った俺に少し驚き、目線を下に向けながら答えた。


「 まあ、そのつもり…かな。りっくんは何やってもできちゃうから目立つんだろうけど…。 」


まさかここまでしっかり返事をしてくれるとは思ってなくて思わず顔がほころぶ。


「 そんなことないよ、俺にだって苦手なことくらいあるし… 」

「 …苦手なこと?ないでしょ… 」

「 あるよー………あ、辛いの苦手だし 」

「 …はぁ… 」


芽衣花はため息をついた。最後にこんなに話ができたのはいつだっただろう…少なくとも、「あの日」以降はこんなに話せてない。

静かな教室から少しずつ話し声がしてくる。さてもうすぐ入学式だ。

3ヶ月前 No.2

のっこ @milky7 ★iPhone=zc98sTZky9

入学式が終わり、教室へ戻る。


「 これから1年間、君達の担任となります、桑島です。担当教科は数学!以上!じゃまー次に、早速君たちの自己紹介に入ってもらおうかな、出身と、名前と、他に趣味とか特技とか言ってってね〜出席番号1番から! 」


数学教師より体育教師が似合いそうな桑島先生に名指しされ、出席番号1番の男子生徒が立った。

俺は3番だからすぐだなあー…なんて考えてるうちに、案の定俺の番はすぐ来た。


「 五中出身、きゃたやま… 」


噛んだ。
まだ仲良くないクラスメイトたちからクスクスと笑われてしまった。


「 ん、ーと片山!律です。普段は滑舌悪くないですよ、そんなに笑わないで… 」


顔がどんどん赤くなっていく。
話したこともないのにすごく笑われている。
こんなんだから知らない人に噂されたりするのか…


「 えーと、趣味は料理です。今のところ部活は弓道部に入ろうかなと思ってます。どうぞよろしく。 」


拍手とひそひそ声が聞こえる。
やらかしたなあ…と顔をおさえる。


「 …五中出身、栗矢芽衣花です。趣味も特技もギターです。軽音部に入ります。よろしく…」


俺のインパクトが強すぎたせいで、芽衣花の自己紹介の印象は薄いものになってしまっただろう…。俺が噛んだりしなければ…。

40人の自己紹介が終わり、適当な連絡事項を終え、帰宅。

弓道部に顔を出す。


「 おー律じゃん!久しぶり!弓道、入るだろ? 」

「 お久しぶりです〜弓道部、入りますよ。 」


中学時代、生徒会長をしていた鷹野先輩。俺も生徒会に入っていてなかなか仲が良かった。


「 …栗矢、元気か? 」

「 あ、めいもここ入ったんですよー 」

「 そうか、俺たち卒業してから大変だったろ 」

「 はは、まあ… 」


中二の頃を思い出す。

芽衣花には、ある秘密があった。
母親が、夜の店で働いてるということだった。

父親とは別居中で、母親は芽衣花のために毎日忙しくしていた。

夜、芽衣花はいつもひとりだったから、よく俺の家にいることが多かった。

俺の両親も名前が売れてる人だから、家を空けてることも多く、2人でいる時間が1番長かった。

2月の雪が降った日、俺と芽衣花は教室で話していた。


芽衣花の母親が、3日ほど帰ってきてない。

もしかしたら何か事件に巻き込まれてるのかもしれない。

芽衣花の母親は仕事用の携帯しか持っておらず、その番号は芽衣花には知らされていなかった。職場にかけてくるように、と。

職場に電話をしても、最後に出勤したのは一昨日だ、とのことで、今どこにいるのかもわからない。

静かに涙を流す芽衣花を大丈夫、すぐ帰ってくる、という言葉でしか慰められなかった。


実際、その日の夜、芽衣花の母親は帰ってきた。

体に傷を作って。

隣の家から、芽衣花のどうともとれる泣き声が聞こえた。


「 なにこれ… 」


次の日、学校へ行くと、黒板に、芽衣花の母親が、夜に男とふたりで街を歩いている写真が貼ってあった。

そのうえには
『 栗矢の母は売 女 』
とチョークで大きく記してあった。

クラス中から、やだ…不潔…という声が聞こえる。

芽衣花が登校してきた。


「 りっくん、どうし… 」


芽衣花の表情が凍りついた。


「 え…?…なにこれ… 」

「 片山がやった 」

「 …は…!? 」


即座に飛んできた声の意味がわからなかった。
理解すると同時に、俺は言った。


「 え、なんで、なんで俺がこんなことしなきゃいけないわけ…?やってないよ、めい! 」


「 栗矢のことそろそろだるいって言ってたよねー 」

「 おもりするの面倒だって 」


多分、今まで生きてきた中で1番大きな声を出した。


「 …だから!!!そんなこと言ってねえよ!!!冗談にもほどがあるでしょ!!??なんでこんなことするんだ!!! 」


芽衣花の方へ振り返ると、芽衣花は肩をビクッとさせた。


「 ごめ…りっく… 」


芽衣花は走っていなくなった。その日は帰ってしまった。
追いかけることも出来ず、ただ怒りだけが残った。

3ヶ月前 No.3

のっこ @milky7 ★iPhone=zc98sTZky9

それから芽衣花はしばらく学校を休んだ。

学校に戻っても俺と口を聞くことはなく、俺の話は全く聞いてくれなかった。

かなり、ショックだった。

俺はもっと信頼されてると思ってたし、芽衣花にとって1番頼りになるはずだって自分で思ってた。

教室で誰かが聞いてたのかもしれない。それは、俺がもっと気をつけていたら防げたはずだった。

──口を聞いてくれないのは高校生になった今も一緒。前よりはマシになったのかもしれないけど。


「 まぁ、あれだよな、女の子なんていっぱいいるから! 」

「 …冗談でも怒りますよ。 」

「 わ、悪かったって…。怒んなよ…。 」


めいは、好きな人とかそんなものじゃない。言葉にするのはすごく難しいのだけれど、何よりも優先しなければいけない人、になるのかな。

先輩と別れて家に帰る。

マンションのエントランス前の花壇で、芽衣花が座っていた。


「 …めい? 」


芽衣花ははっとしたように顔を上げた。

と思ったらきょろきょろしだして、俺の顔を見つけてほっとしたように気を抜いた。


「 どうしたんだよ。 」


となりに座っていいのかわからなかったけど、思い切って座った。

ちょっと離れられたけど、大丈夫らしい。


「 …中学のときの…思い出してた… 」


中学のときの、というのはきっとあの騒動のことだと思う。

俺が犯人に仕立て上げられ、芽衣花の中では俺が犯人ということになっている。

ここで俺はやってないなんて言っても、言い訳にしか聞こえない。なんの意味もない。

でも犯人が話を聞くというのも変な話で…。なんて言ったらいいのかわからなかった。


「 ずっとそこいたら四月でも体冷えるよ。 」

「 …ん… 」


ずる、と芽衣花の体が下がっていった。


「 え?めい?どしたの、体調悪い? 」

「 う… 」


おでこに手を当てる。熱はそんなに無いかな、お腹が痛いみたいだ。


「 めい、歩ける? 」


これは無理そうだ。とりあえずエレベーターまで連れてこう…と言ってもおんぶするには1度自立してもらわなきゃいけない…ということは。

俗に言うお姫様抱っこをさせていただいた。

芽衣花には申し訳ないけどそれ以外方法が見つからなかった。


「 …やだ…りっく、おろして… 」


申し訳ないけどおろせません。


「 部屋の前まで着きましたけど、これから大丈夫? 」


芽衣花はこくんと頷いた。


「 ほんとに…私の人生りっくんに迷惑しかかけてないね…。 」


そう言うと芽衣花は自分の家に入っていった。

迷惑しかかけてない?絶対にそんなことはない。少なくとも俺はめいにひどいことをしたことになってる。そんな人に迷惑しかかけてないなんて言うものなのかな…?

悩んでも答えは出るはずがなかった。

3ヶ月前 No.4
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