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重なるはる_______。

 ( 恋愛小説投稿城 )
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笑羅-RARA @mikan1112 ★iPhone=xU2advZeci





「よろしくね!」


「・・・」

初めてあった時から君は、私に冷たかった。



「眠くなってきてさ」


「嘘つけ」


初めてあった時から君は、私の嘘を見抜いた。


まるで私のことをなんでも知ってるかのように、


私も君のことなんでも知ってるかのような



不思議な感覚。





「ひかだいすき!」









「好きだよ。ひか。」









重なるはる_________。





メモ2018/04/05 00:37 : 笑羅-RARA @mikan1112★iPhone-xU2advZeci

七海 彩月/ナナミ ヒカル


父はアメリカのドクター

母は有名ブランドのデザイナー

兄は東京大学卒の弁護士

姉は現役東京大学生

彩月は中学1年生でミスJCグランプリ。有名モデル。桜雅高校学年2位。


七瀬 星春/ナナセ セハル


家族構成不明。

小学生からダンスで全国1位。

桜雅高校学年トップ。


七倉 燐久/ナナクラ リンク


父は七倉病院の院長。日本で2番目にでかい病院。

母もそこの医師。

兄もそこの医師。

燐久もダンスをやっていたが、中学二年で辞め、医学についての勉強に励んでいる。

高校でモデルにスカウトされ人気急上昇中のモデル。

彩月の幼馴染。


月野 美姫/ツキノ ミキ


平山高校の校内1美女。

家庭が複雑。

一応、星春の彼女。

だけど片思い?


…続きを読む(24行)

ページ: 1


 
 

笑羅-RARA @mikan1112 ★iPhone=xU2advZeci

【01/西條 実空。】





駅の改札を出ると、桜の並木道がずーっと真っ直ぐに広がっていた。


そこには同じ制服を着た、女子男子がおしゃべりに花を咲かせていた。



ヘッドフォンで耳に蓋をし、自分の世界に入り込んでいる人もいれば、男子が男子に絡まれてる人もいる。



少し微笑んでるかのように清々しくあるく女子。



いろんな人が学校に続く並木道を歩いていた。



無論、私の周りには人が溢れかえっている。


写真撮影を勝手にしている。


私は気付かないふりをして、イヤホンで耳を塞いでいた。




私は中学1年生でJCミスコングランプリ受賞。

今は人気急上昇中のモデルだ。


その為、中学でも私には人が絶えなかった。


みんな私の周りにいて、みんな私に媚を売る。


そんなのは見てわかる。

私は恵まれている。


だけど、正直いってそうゆう人は苦手だ。




学校につくと、掲示板にクラス表が貼られていた。



私の名前と、“西條 実空”って字もあった。


その文字を見て私は安心した。




教室に入ると教室には、いろんな名前声が混ざって気持ち悪いくらいうるさかった。



私の存在に誰かが気がつくとすぐにその会話は途切れ、私の会話になった。


その話も無視をし、黒板に貼ってる座席表を見た。



わしの席は一番後ろの窓側。

一番いい席だ。




その席に向うと、実空が早速しらない子と喋っていた。




実空はイギリスのクォーターだから顔立ちはバッチり。
人が多くいても実空は割と見つけられる。

あといつでもうるさいからね。笑



どうやら、私の前の席は実空らしい。




「実空おはよ」


席に座りながら声をかけると話に夢中になっていた実空が私を振り返った。



「あらー、おはよう彩月。朝からカリスマモデルは大変だねー」



ニヤニヤしながら実空が椅子にまたがり、私の方向に体を向けた。



「カリスマモデルは次元が違うからー。普通とは少し違うだけであの反応をするんだよ、人って。」



「彩月は自分をわかってないね。少しのレベルどころじゃないからね?」



「なにそれ」



「まぁ、鈍感な彩月にはまだ早いな。」


実空が今度は正常位に戻りながら言った。



「はぁ!?まず鈍感じゃないし!」



無理矢理、実空の顔が私から見えるように振り替えさせようとしたが、実空は無視をしてまた前の女の子と話し始めた。




実空はたまに冷たい。
まぁそこがわたしのすきなところなんだけどね。


私がグランプリを取ってからやたらと、人が私に話しかけるようななった。

私はいつでも特別で。

みんなは私のことを自慢話みたいに話す。



でもその中で、実空だけは私を特別扱いしなかった。



実空は私にこう言った。


『モデルでも特別じゃないよ。』



その言葉を聞いてから私は実空と仲良くするようになった。



実空は人を軽蔑しない。




だから私は実空が好きだ。


















2ヶ月前 No.1

笑羅-RARA @mikan1112 ★iPhone=xU2advZeci

〈side 実空〉



部活帰り、下駄箱で靴を履き替えていると後から足音がした。



「西條おつかれ」



声の元を振り返るとそこには亮太が下駄箱から靴を出しながら、実空を見ていた。



「亮太こそお疲れ」



先に玄関を出て、学校前を歩いていると後から亮太が追ってきた。



「帰るヤツいないし、お互い1人なら一緒に帰ろーぜ」



一瞬まずいんじゃないかと思ったが了承した。聞きたいこともあったし。


実空がいいよって言うと亮太は白い歯を見せてクシャッと笑った。



「西條ってどこ方面だっけ?」



最初に会話を始めたのは亮太。



「あっち方面」


「あっちってどこだよ」


実空のふざけた答えに亮太笑ってツッコんだ。


「あのさ、」


実空が喋りかけると、顔を向けた。



「亮太って七海彩月が好きなの?」



そんな言葉を問いかけると一瞬亮太の顔がくもった気がした。




「好きだよ」




その言葉は予想していたはずなのにやっぱり、胸が少しチクってした。




「なんで?まさか俺のこと・・・」



「は、ふざけんな自意識過剰」




言いかけた亮太の言葉を遮って全力否定すると、また亮太はクシャッと笑った。

この笑顔は実空でもいい笑顔だと思う。実際亮太はモテるし。




「でもなんで?」




言っていいのかな?
いや、ダメか。
片思いなのにその相手に好きってことを知らされたら誰でも傷つくと思う。



「何でもない」


その一言で終わらせようとしたら、次の亮太の言葉に実空は動揺した。



「莉音だろ?」



きっと目が泳いでいただろう。


莉音は実空の親友。
小学校からの親友ですごく仲がいい。

莉音は女子って感じの可愛い女の子。

モテるし、流行りとか、女子力とか、いろんなものを兼ね備えている。


そんな女の子だから、もちろん恋もしている。その相手が亮太。

亮太は中学で同じになった。

莉音は入学して、間もなく実空にW一目惚れしたWそう言ってきた。


確かに、亮太はイケメン。学年でも結構の人気がある。噂では先輩にも目をつけられてるらしい。

それから、莉音の恋愛が始まり実空はその相談相手。

だけど夏休み前くらいから、亮太はある特定の女の子といつも話していた。


それが、七海彩月。おそらく、学年で1番可愛くて1番人気。

顔は整っていて、ハーフを疑うような美人。でも日本人らしい。
体育大会の200メートルでは、学校トップの運動神経。
勉強も学年トップ。
スタイルもひょっとしたら座高よりも脚が長いくらい脚が長く、そして程よい太さ。

そんな完璧女子はC組。亮太はA組で離れているのに、この頃亮太を見かけるといつもその子と楽しそうに話している。

莉音は実空に泣きついてくるしはもう付き合ってるとかの噂も立っている。

そんな事実か、嘘かはっきりしない噂がいつまでも流れているのは実空はやだった。

だから、今日聞いたんだ。


でも、予想通りの答え。心のどこかではもしかしてらって思ってた。

でもそれどころか亮太は莉音が亮太のこと好きってことも知っている。



「あいつ、わかりやすすぎ。」



そんな亮太の言葉に少しだけムカついた。

純粋な女子の気持ちを分かってて、亮太は他の女の子に猛アタックしているんだ。

亮太にも好きな気持ちがあるからしょうがないのは分かるけど、

親友だから、大切な友達だから、亮太が悪く思えちゃう。



「わりぃ、気悪くしちゃった?そうだよな。西條優しもんな。」


「優しいとか、関係ないよ。」




亮太の言葉に小さくぼそっと呟くと、亮太は少し下を向いた。



「ごめん。実空は莉音のそばにずっといたから、亮太がムカつく。亮太が悪くないのは分かってる。だけど、亮太が悪いように考えちゃう。」



実空のそんな言葉に亮太は下を向いたまま。

何も喋らず、ただ沈黙のままだんだんと家が近づいていく。



「俺、どうしよう。」


そんな重い沈黙を破ったのは亮太。


「告って。」


「え?」


「彩月ちゃんに告って」



実空の言葉に亮太はポカーンと間抜けな顔をしていた。



「告って付き合うか、振られるかしてほしい。」



実空のその要求に亮太は少し困った顔をした。



「わかった。」



でも間もなく、亮太は顔を上げて嬉しい言葉を吐いた。



「ほんとに?」


「おう」


「ありがとう。」


「頑張る」



真剣な顔で、なにかに挑むような強い目で、亮太はそう言った。



「うん、頑張って、じゃあ、ばいばい」


手を振って分かれ道の右に足を向けた。

「おう、じゃあな!」



さっきと同じ笑顔で、クシャッと笑って手を振る亮太に、思わず実空も笑った。

2ヶ月前 No.2

笑羅-RARA @mikan1112 ★iPhone=xU2advZeci


ブー。


ベッドに寝っ転がってスマホをいじっているとスマホの画面に通知が入ってきた。



{亮太:今話せる?}


もう、終わったのかな?


どうなんだろ。彩月ちゃんは誰にでも優しいらしい。
だから好きな人とかみんな予想がつかないって聞いたことがある。


とりあえず

{MIA:へーき}

と送った。



送信した直後に携帯がなった。

画面にはW亮太さんからの電話Wと書いてある。


ついにきた。そう思うとドキドキした。

間もなく出ると亮太がもしもし?と言った。

電話のせいか、すこし曇ってるように聞こえた。



「どした?」

「さっき、告った。」

「え!?ほんとに!?」


その言葉は待っていたが、予想してなかったような返事をした。

聞きたくないような気さえした。




「あぁ。」


「どう、だった?」




次の言葉に実空は少し胸が苦しくなった気がした。だけど、スッとした気もした。



「ダメだった。」



声が曇ってるのは電話のせいじゃない。少しでも亮太はガッカリしてる。

悲しんでる。

恋って複雑だ。


これで親友は可能性が出てきた。なのに、心のどこかでは悲しんでる。



「恋とかまだ良くわからないから、ごめん。でもありがとう。って言ってた。」



何も言えないで黙っていると、亮太は黙々と喋り始めた。



「はぁ。これで俺の初恋も幕を閉じたな。次の恋はどうなるのかな。もしかしたら西條かもな」


そんなことを言って、自分で笑って気を間際らせようとしてたのかもしれない。

でも実空はやっぱり笑えなかった。



「なぁ、西條。大丈夫だよ。だから笑って。」



そんな実空を察したのか、亮太は優しく実空に言った。



「俺、お前の笑顔奪いたくないから」


「うるさいな。その言葉莉音に言って」



やっと口を開いたと思ったら自分から出た言葉は素直じゃない言葉。


「おし!じゃあ寝ろ」

「亮太も寝ろ」

「じゃあ寝よう!」



亮太の声が少し晴れた気がした。
わざと晴らしてるのか、本当に晴れたのかは分からないけど、でも実空はその声が聞けて少し安心した。



「亮太、ありがとう。おやすみ。」



最後は少しだけ素直になれたかなと思って、その日は安らかに眠れた。

2ヶ月前 No.3

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月曜日。朝ごはんを食べながらニュースを見ていると、オレンジジュースが変なところに入った。


テレビに映っているのは紛れもなく、七海彩月。


学校の制服を着て、ティアラをかぶっている。

W第13号 ミスJCグランプリWそう書いてあるタスキを被っていた。



亮太の告白後も何も変わらず、亮太と彩月ちゃんは普通に会話をしていた。

だけど少し会話は減った気もした。


亮太と莉音は少し距離が縮まった気がした。気のせいかもしれないけど。


その約2週間後だ。



「あら、可愛いわね。同じ中学一年生だって。」



お母さんがそんなことを言いながらキッチンから出てきた。



「この子同じ学年のC組の子。」


「え、ほんとに!?すごいじゃない」


「うん。ごちそうさま。」



そう言って食器を流しに片付けて支度を始めた。






学校につくとやはり、みんな大騒ぎ。

学年の人どころか、学校中の生徒がC組に集ってた。


そんなところを無視してA組の教室に入ると、莉音が駆け寄ってきた。


実空と話をしている時に、横目で教室を見渡すと、教室には亮太しかいなかった。


この事件後、学年で彩月ちゃんは男女問わず、先生までにも人気があった。

元からあったけど、さらに。


彩月ちゃんは有名なモデルの事務所でモデルをしながら、学校に来ている。

でも成績はトップのまま。


そのまま半年がすぎ、実空たちは2年生に進級した。


そのクラスには、彩月ちゃんがいた。
そして、莉音はクラスが離れた。




2ヶ月前 No.4

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実空はまたA組。莉音はE組だからすごく離れてる。

関わりはだんだんと無くなっていくのは当然。



クラスでは相変わらず、七海彩月にみんなが集っていた。



そんな光景が嫌ではなかったは、そのW集りWに入りたくなかった。


じゃんけんで負けて、係が七海彩月と一緒になった。


早速その日の放課後先生に居残りでプリントの整理をしてくれと頼まれて、教室に二人っきりで残って作業をした。



「西條実空ちゃん。だよね。」

「うん。」


沈黙を破ったのは七海彩月だった。
そう言えば1度も話したことがなかった。


「実空ちゃんはみんなと一緒とか好きじゃないの?」

「好きだよ。だけど人に流されたくない。七海彩月だからって特別じゃないから。」



ついそんな言葉が出てしまった。
きっここれは聞いた人には女の嫉妬に聞こえるだろう。


嫉妬なのかもしれない。でも実空の思ってること、そのまま言った。



またしばらくの沈黙が続いた。



「尊敬する。」


またそんな沈黙を破ったのは七海彩月。
しかも変なことを言い出した。



「だれが?」


「実空ちゃんだよ。自分があるなって。すごいと思う。」



はそんなふうに言われたの初めてだった。
だから嬉しかった。

今までにない嬉しさ。


きっと少し顔がにやけてたかもしれない。


それから、会話は弾み、一緒に帰ることになった。


中3に上がってもクラスは同じで、W親友Wになった。



前は苦手だった。



だけど今は



大好き。

2ヶ月前 No.5

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【02/七瀬 星春】



先生が入ってくる前には席についる人がほとんどだったが、近くの友達だとかと話してたり、立ち歩いてる人もちらほらいた。



私は耳にイヤホンをつけて音楽を聴いていた。


私は音楽が大好きだから授業によっては授業中でも音楽を聞いてるひど。


だけど、やっぱり隣は気になるから、横目で隣を見た。


少し癖っけで無造作な男の子が机に突っ伏してる。

顔は見えないけど。


耳の上の方にホクロがあった。


横目で見るのなんて忘れて完全にガン見してただろう。


それを気づかれたのか、視線がこっちに向いた。


慌てて視線をそらしたものの、恥ずかしさで耳が真っ赤だろう。


でも一瞬だけど顔が見えた。


目は二重だったかな。
目立ちがくっきりしてるように見えた。



そんなことを考えていると、いつの間にか先生が教卓のところに立っていた。



何かを話しているが、イヤホンをつけて音楽ガンガンな私の耳には届かなかった。




やがて、先生が起立といったのか、みんなが立ち始めたので、立った。

みんなの揃った大きな声が届いた。



「「さようなら」」



終わったのか。


みんながチラホラと立ち歩き始めると、私の元に実空がやってきた。


実空は私のイヤホンをとった。


「今日寄り道しようよ!初登校ということでさ!プリでも撮ろ!」


「あー、いいよー。てか今好きな曲だったんだけど。」



今聞いていたのは私の好きな外国グループ、"リース"の曲。


リースはノリがいい曲ばっかりで、最近のお気に入り。





「あー、みんなちょっと待って!」



スマホで音楽を止めて、教室を出ようとすると誰かが叫んだ。


声の方を見ると、男子が教卓の上に座ってる。



教室が静まり返って誰もが彼の次の言葉を待っていただろう。



「このあとみんなでカラオケ行かね?はい、いく人ー」



その瞬間みんなが彼の前に集まった。



「どうする?」

「んー、行こ!友達作ろー」


少し悩んだ実空はすぐに笑顔になってそう言った。


私たちは教室の隅の



2ヶ月前 No.6

笑羅-RARA @mikan1112 ★iPhone=xU2advZeci

の机に腰をかけた。


やがて、話がまとまったみたいでみんなが動き始めた



「じゃあ、しゅっぱつしんこーう」



さっきの彼が中心もなって前へ出て歩き始めた。


どこに向かうかはわからないが実空と話しながら適当について行った。

友達なのかな。前を歩いてる彼は、私の隣の席の人と話をしていた。


話をしている隣の席の人は、さっきと同じで、少し冷めたような顔をしていた。


なんてゆうか、人生を楽しんでなさそうな。


「ヒカル達も話そーよ」



そう声をかけてきたのはクラスの中心的な女子。

さっきから色々と仕切りをしている。




私と実空はその子達との元へ駆け寄った。


「ごめんね、ヒカルなんて馴れ馴れしくて。雑誌とか見てる時とかヒカルって呼んでるからさ。」


「うぅん、よくあるから平気だよ」



そう。初対面からヒカルと呼ばれるのはよくある。

有名人のことをちゃん付けで呼ぶ人はあんまりいない。


だから、ほとんどが初対面から呼び捨てだ。




「私、美優。よろしくね」



さっきの子がニコッと笑って自己紹介してきた。


「実空でーす」


「美優ちゃんよろしくね」



実空の自己紹介のあとに続けて挨拶した。


それに続いていろんな女子たちが自己紹介を始めた。



正直、名前ほとんど覚えてないけど。
まぁ最初はそんなもんだよね。



しばらくみんなでワイワイ話をしていると、駅付近の店内に入っていった。



例の彼が色々済ませてくれて、すぐにカラオケボックスに案内してくれた。


みんなが席につくと、すぐに例の彼が立った。


「おし!じゃあ、歌おう!誰からいく?」


え。私?


一斉にみんなが私の方を見た。



「私?」

「テレビとかでよくやってたじゃーん。歌上手いって」



あぁ。そうゆうことね。
確かに、私は歌を推してる。


「でも、最初だし、きみがうたえば?歌いたそうだし」



そう言って例の彼に言葉を返した。




すると急に曲が流れ始めた。

これは男と女のデュエットの曲。




「お前ら2人でデュエットな。」




クラスの誰かがそう言うとマイクを押し付けてきた。



しょうがなく歌い始めて、すぐに曲が終わるとみんなが拍手した。



「流石だわー」

「お前のせいでヒカルの歌が台無しだわ」


などの言葉を口々に。

言うほど彼は歌が下手ではなかった。




席に座ると隣が隣の席の人だった。
目は相変わらず冷たくて、話しかけるのは勇気が必要だった。


話しかけようか迷ってずっと見ていると、そっちが私に気づいた。




「何。」



やべってそらそうとした時にはもう遅く、冷たい目で、冷たい声で問われた。


「いや、あの。名前、何、です、か?」



声がものすごく震えた。
きっと目も泳いでた。



「七瀬星春」

「ななせせはる」



彼の言葉を思わず復唱してしまった。
何となく、聞いたことある名前だっから。


顔には見覚えないし、こんな珍しい名前忘れるわけがない。

きっと気のせいだ。




「は、復唱すんな。きもちわるい。」


「ごめん」




冷たい声に震えて、会話は終了。
勇気出したのにあっさり終わってしまった。

そして、見た目通りの人。



案外面白いとか、少し期待してたかもな。


でも想像通りの人。


その後も彼はちょっとも笑わなかった。



でも、私は彼の異変に気づいた。

人数が多く、席も狭い。
だから隣だと密着する状態。


隣で密着してるから分かるけど、ポッケの携帯からブザー音が響いてる。


何度も、何度も。

1度止まったらまたなり始める。

それの繰り返し。



いつになってもその電話に出ないからまた勇気を出してみた。



「あの、携帯なってますよ。」


そう言ったが反応なし。



「え。あぁ。うん。」



しばらくして反応した。
でもさっきと違って、ぼおっとしたような、パッとしない返事。




間もなく私の携帯がなり始めた。


カラオケボックスを出て近くの休憩所みたいな場所で電話に出た。




「もしもし?」


「ん?どした?」



4つ上の姉からの電話。
姉は現役東大生。



「ごめん、今日も帰れない。お兄ちゃんも仕事忙しいっぽい。」


「うん。わかった。」



涙が出そうなのをこらえて、なるべく明るく言ってみた。



「ごめんね」


「うぅん。大丈夫。連絡ありがとう。頑張ってね」



もう今にも涙が出そうだった。声が震えないように、明るい声で、その2つしか考えずに喋ってた。



「うん。じゃあばいばい」


「ばいばい」


最後の言葉を振り絞って、電話を切った。


電話を切ると、涙が出た。


私のお父さんは外国のドクター。
帰ってくるのはほんとたまに。

一年に一回も帰ってこない。


お母さんは有名なブランドのデザイナー。

もうすでに、姉妹ブランドなどが出ていて、そこのトップは私のお母さん。

お母さんはフランスとかイギリスとかヨーロッパで仕事をしているからお父さんほどではないけどほとんど帰ってこない。



お兄ちゃんはエリート弁護士。
事務所が東京の都心にあるため、そこ付近のマンションに帰ることがほとんど。

前までは、家に帰ってくるのが8割、9割とかだったけど、最近はほとんど帰ってこない。


お姉ちゃんは現役東大生。

勉強が難しいらしく、移動時間を勉強に使いたいだとか。

だから近くのマンションに帰ることが多い。



だから、最近は私ら1人で広い家にいる。


執事は昼間のあいだに仕事を終わらせ、帰ってしまう。



こんな生活が始まったのは、3年前から。

お姉ちゃんが大学受験で忙し時から、お姉ちゃんは帰ってこなくなった。


最近では家にいることが嫌でたまに夜道をふらつく。


寂しいってゆうか。心が冷めるってゆうか。
そんな感覚。




涙を流すことは多々。




ままにイヤホンをつけて耳をシャットダウンした。

音楽を流し、外を見ながら、何も考えずに突っ立っていた。




「おい!」



しばらくすると、遠くから近づいてくる、冷たい声に気づいた。


振り向こうとしたが振り向いたら涙がバレる。

そう瞬時に考えた私は無視した。


すると、その人は私の肩を掴んでこっちを向かせようとしてきた。


限界か。


そう思ってイヤホンを取ってその人を見た。


七瀬星春。彼が立ってた。




「みんなが呼んでる」

「え、あぁ、ごめん。予備に来てくれたんだ。ありがと。」


そう言って過ぎ去りうとしたが、今度は手首を掴まれた。


「何泣いてんの?」




彼は冷たい声でそう言った。


その言葉は冷たいけど心に響いた。

何故かわからない。
普通暖かい言葉が響いたりするのに、冷たかった。


冷めたような低い声なのに。
冷たい過ぎたのかな。


私の心に残った。



「あくびしただけだよ。勘違いしないで」



そう笑って、手を振りほどこうとしたけどより強く掴まれた。











「嘘つけ。」












「え。」

2ヶ月前 No.7

笑羅-RARA @mikan1112 ★iPhone=xU2advZeci


一瞬涙が止まったと思ったら、それは本当に一瞬で。


一瞬が過ぎ去ったらさっき以上に涙が溢れてきた。



何故かわからない。
最近は涙袋が緩いみたい。

すぐ溢れてくるんだ。



彼は何も言わずそっと私の体を自分に寄りかからせた。



立っているのに眠ってしまいそうなほど落ち着いた。

何故かわからない。

何故か他人の胸で。しかも異性の。



涙が止まったのに気づくと、彼は私に顔を向けた。



「俺には嘘つかないで」




そう笑って言った。





その顔に見覚えがある気がした。誰かに似てるような。

でも、星春そんな名前聞いたことない。




「なんで嘘だってわかったの?」




すっかり泣き止んだ私は少し声を弾ませて聞いてみた。



「復活はや。」


「今の言葉嬉しかったから」



私がそう言うと今度は私の反対側に顔を伏せた。

照れたのかな。意外と可愛いじゃん。



「あそ。」


「んで?なんで?」


「ん、七海彩月の嘘なら何でもわかる」


顔を伏せたまんま言ったからどんな顔で言ったのか分からなかった。


だけど、その声は真面目に言ってるように聞こえた。





「おーい、ヒカルーみんな歌って欲しいって」



雑談をしていると、クラスの男子の誰かが声をかけてきた。



「って、お前らもうカップル成立か?」


そう冷やかしてくる男子に冷たい目で睨んで今にも冷めたことを言いそうな口が開いた。


「話してたからってなんで付き合うになるんだよ」



そう残すとWはるWは先に部屋に戻っていった。


「なんだあいつ、つめてぇな。ヒカル行こ」



そういう彼の後ろをついて部屋に戻った。



部屋に戻ると早速歌わされた。

だけど不思議とさっきより楽しめた。



少し楽になったのかな。そう思うとどんどん心が軽くなる気がした。









1ヶ月前 No.8

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1ヶ月前 No.9

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【03/勉強合宿】



「みなさんもう知ってるかと思いますが、来週の火曜から勉強合宿に行きます。今日の総合では、その合宿の班などを決めます。」



金曜日の6時限目。総合の時間で先生が話した勉強合宿。

そう。この学校は入学して間もなく、2泊3日の勉強合宿が始まる。


ちなみに、私はこれがすっごく楽しみ!
てゆうか、最後の決めてはこれかな。笑


行く場所は鹿児島。ただ単に勉強だけだから本当に観光とか何もしない。

この学校の別荘みたいなもんが鹿児島にあるらしい。




「・・・かる。彩月ーーー」


「えあ、ん?」



気づいたら目の前には実空がいた。



「もう何考えてたの。」


そんなふうに笑いながらいう実空に自分自身何考えてたか分からなくなって、誤魔化した。

実空の後に見える黒板を見ると、どうやら班決めの時間らしい。



「実空」


「もちろん」




呼んだだけで読み取れるなんて流石。


それに笑顔で答えてくれた実空。本当にいい友達を持ったな。



「んであとほかどーすんの?4人班でしょ」


「んー。あまりの子でいーべ」



「なにそれなんかひどーい」



あまりのこって。苦笑
まぁ、必ずいるよね。こうゆうグループ作りで余る子。



「あ、あの子は?」


「うん。いいよ」



実空が指さした先には話しかけづらそうにもじもじして教室をうろうろしている子がいた。



「ねね、同じ班になろ?」



こうゆう時に話しかけられる実空は流石だと思う。


胸したくらい長い黒髪ロングの女の子がこっちを振り向いた。
同時に綺麗な黒髪がふわっとした。



おん眉でぱっつん前髪に、大きくてくりくりしたぱっちり二重の目。

スっと通った鼻に、薄目の形のいい唇。

めっちゃ小さい顔に、白い肌。


これぞ、日本の誇る美人って感じの女の子が目をさらに丸くしてキョトンとしている。


「え、えと。いいん、ですか?」



やっと口を開いたと思うと、か細く、震えた声。


「いや、全然いいよ」



あたしが笑顔で答えると、ぱあっと顔が明るくなった。



「ありがとうございます」


すっごい笑顔が可愛い。
ほんとに。



「みんな決まったかー?」


すると先生が終わりの合図をしてきた。



「先生、1人女子が少ないんですけど。




「あー、そうそう。女子はひとり少ないんだ。だから3人班で。」



実空がて聞くと、先生は思い出したと言わんばかりに、両手を合わせてパチンと鳴らして言った。



「んで次なんだけど。次は行動班だ。その生活班の女子1組と男子1組がくっついたのになる。それも決めてくれ。」



先生のはじまりの合図でみんなが一斉にうごきはじめた。



「彩月ー!」



実空の声の方を振り返ると満面の笑みでこっち来てのジェスチャーをしてきた。



「朔たちのとこ確保」



あたしが実空の元へ行くと、後にははるたちがいた。


「実空行動はや。」


「まーねー。これは女子の戦争じゃないか。」


満面の笑みでピースサインしてきた。
ほんとさすが。



「一応、あの子にも聞いてみよ」


「あー、あの子の名前わかんないや。」

「あたしも。」




すると、またもや行動の早い実空ちゃん。
すぐに飛んでった。



2人で何を話したのか、今度はその子を連れて帰ってきた。



「それで3人?」



朔の言葉に実空が返事をした。



「よろしくお願いします!」


すると、あの子が深くお辞儀して挨拶してくれた。
驚きで一瞬みんながフリーズしたように思えたが、さすがの朔。



「えっと、よろしく。名前は?」



「あ、工藤蓮です!」



「れんちゃん?いい名前だね。」



「朔のそーゆーとこ気持ち悪い」



蓮ちゃんにニコッと笑いかける朔に実空がズバッと言った。

まぁ、あたしも思ってたことだから何も言わないけど。笑



蓮ちゃんに向けての一通りの自己紹介が終わった。



「あ、蓮って呼んでいい?」



数秒蓮ちゃんがぎょっとしたがすぐに笑に変わった。




「はい!そっちの方が嬉しいです」
















1ヶ月前 No.10

笑羅-RARA @mikan1112 ★iPhone=xU2advZeci



いつもの制服に、いつもの青空。

なんにも変わらない朝だけど、いつもより足取りが軽いのは楽しみだからかな。



「あ!彩月やっときた!流石彩月。こんな日でもギリギリなんだね。」



学校の校庭に着くと、もう既にほとんどの人が来てる様子。

その人混みから実空と蓮が出てきた。



そう。今日は待ちに待った勉強合宿。




「だって睡眠大事じゃん。」



そう笑いながら一言残すと、蓮がまぁ確かにねって笑った。




「みんなおはよう!班ごとに固まってバスに乗ってねー。なるべくつめるように。」



学年主任の先生がそう言うとバスの近くにいる人からバスに乗り始めた。




「はるたちは?」


「あー。わかんね」



わたしのその問にけらっと笑って答える実空。

おいおい。だめじゃねぇか。それ。




「おーい!みぃぃいいあぁぁあああ!」


バスの方を振り返ると朔が叫んでた。
朔の近くには、はると海南が揃ってた。


私たちがバスに乗ると、最後だったみたいで、1番前列。

レクリエーションを1番楽しめるところ。


まぁ。寝るんだけど。笑






バスが動き始めると早速始まるレクリエーション。

私はイヤホンを耳につけて、パーカーのフードを被って、窓にもたれかかって寝た。






「・・・かる。ひかる。」



はっ。


ばっとおきると、はるの肩にもたれかかってたみたい。

寝始めは窓にもたれかかっててたの。


確かに窓は寝心地悪かったけど。




「ごめん。」

「ん、別に。行くぞ。」



周りを見るともうみんないなかった。
着いてるみたい。




外に出るとみんな整列していた。




「七瀬、七海おはよう。」

「おはようございます。」




先生のそのぼけにまともに答えた自分に後から後悔。

学年みんなが笑ってる。




「てか、ハルも寝てたんだ?」


「うん。バス酔うし。」



「彩月おはよう。」


班の列に並ぶと振り返った実空がからかうような顔で言ってきた。



「うるさいな。」


「おふたりそろって気持ちよさそーにラブラブで寝てましたよ。まるでできたてカップル。」



そう言って携帯の画面をあたし達の方に見せてきた写真は、あたしがハルの肩にもたれかかってて、ハルがあたしの頭にもたれかかってる写真。



「ちょ、みあ!そんなの撮らなくても!広めたら実空と口聞かないわ。」



両肩ズンっていうのか?笑

笑ってる場合じゃないけど。




「ハルマジごめん。あたしのせいだ。最初は窓にもたれかかってたはずなのに!」



そうハルに両手を合わせて謝った。




「別に。俺もしてるし。悪かった。ただ、寝やすい角度だった。めっちゃ。」


「あ、あたしも」



思わず笑っちゃった。
だって本当にめっちゃ心地よかった。笑


「おーい。そこー。話聞けー。」



「はーい。」



「もう、話終わったんだけど。」


そこでまた笑いが起きた。


「はい、解散」



どこに行くか分からず、とりあえず話を聞いてそうな蓮と海南について行く。




まぁ普通に部屋に向かってただけっぽいけど。


同じ班の男子と女子は隣同士の部屋。


正直、行動班って何をすんのかわかんないんだけど。



荷物を部屋に置くと、早速教室に行って授業開始。


割といつも通りで環境が変わっただけ。



そのまま7時間授業の時間まで勉強。


風呂はいって夜ご飯食べて最後はテストで終了。


1日目はこんなんで、ほんと、つまんない。




そう思ったけど楽しいのはこれからだった。




「ねぇ眠れない。」


「私も。」




就寝時間でそれぞれのベッドに入って数分後。実空が声を上げた。

それに続いて蓮も。


実際あたしも全然眠れなかった。




「話そっか。」



あたしの言葉にみんなが一斉に起きて、ベッドに座った。




「ねぇ隣いかない?」



「寝てるかもよ?」



「ラインしてみよーよ。」





あたしがハルにラインすることになった。



{ヒカル:そっちみんな起きてる?}


3秒後既読。


{星春:俺らも今そっちにラインしようとしてたとこ。}



{ヒカル:そっち行って平気?}



{星春:ん。}





「okだって」



「でもどこから?ドアからだとバレちゃうよ。」




蓮の言葉にはっとした。確かに。
きっと廊下は先生が見回っている。




「窓から?」


「だね。」




窓を開けて外を見てみると、幸いベランダは繋がっていた。







1ヶ月前 No.11
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