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サクラ

 ( 恋愛小説投稿城 )
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asahi @banana2 ★SKhHm1cSFv_PHR

ただ明るいだけの俺は、高校生活も、それなりの青春を謳歌するんだろうなと思っていた。

たくさん友達を作って、バカなことをして親に怒られて。

そしていつか人を好きになって、彼女ができたりするんだろうな。


『普通の青春』。
それが1番だし、それ以上を俺も望んでいなかった。

だけど君を好きになって俺は『普通の青春』を諦めた。

こんなに人を好きになるなんて思わなかった。

3日前 No.0
関連リンク: アイドル部 
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asahi @banana2 ★SKhHm1cSFv_PHR

駅から徒歩10分ほどの道のりを少し急いで歩く。

4月。快晴の空の下、少し急いで歩くと、代謝が良い方の俺の額にはジワリと汗が滲んだ。

俺、難波 並樹(ナンバ ナミキ)は入学式から1週間遅れて、私立 西高等学校に通い始めることになった。

ただでさえ1週間遅れで高校に通い始めることになってアドバンテージがあるのに、昨日の夜緊張して眠れなくて、
結果家を出る時間に目を覚ました。

放任主義のウチの親は遅刻する時間になっても目を覚まさない息子に対して何も声をかけない。

暑いという感覚と、初めて高校に通う緊張感と期待感を抱えつつ歩いていると、すぐに西高の正門の前についた。
携帯で時間を確認する。9時丁度。1限目が始まってからもう30分も経過してしまっている。

やばいやばい、初日から遅刻なんてシャレになんねー。

小走りで1年生の校舎の下駄箱に向かい、昨日担任の先生に電話で教えてもらった靴箱の場所に、
学校指定のローファーを入れる。

靴箱は恐らく使いまわしなのだろう。ところどころサビていて綺麗ではないけど、初めて使う下駄箱に新鮮さを感じた。

緑色のスリッパに履き替え、階段を急いで上がる。
2階に着いて、昨日担任の先生と電話した時にメモした紙をポケットから取り出す。

急いでいたからか、登校前は綺麗に折りたたんでいたそのメモ用紙もぐちゃぐちゃになっていた。

「えーと、1年3組か……」

メモ用紙に書かれた内容を誰にでも言うわけでもなく口にだして確認。
踊り場から廊下に出てキョロキョロと廊下を見渡す。

あった。1年3組。

昔から頭は悪いけど目は良い俺は、約30m先にある教室を確認して向かう。

その行き道にある1組と2組の教室を横目でチラッと見る。
当たり前だけどガッツリ授業は始まっていて、みんな真剣に黒板に目を向けていた。

ものの数秒で1年3組の教室の前に着いた。

フーッ、と緊張を押し殺すように息を吐く。

意を決した表情で、俺は1年3組の扉をガラッと開いた。

3日前 No.1

asahi @banana2 ★SKhHm1cSFv_PHR

1年3組の教室の扉を開くと、クラスの人たちが一斉に俺に視線を集める。
その視線にさっき押し殺したはずの緊張はいとも簡単に掘り返されて、思わず視線を教卓の近くに立つ先生に移す。

20代後半と思われる、口ひげの生えた男の先生。

「んー? ……あぁ、難波か。おめー、初日に遅刻とは度胸あるなー」

間の伸びたような口調で右手にチョーク、左手に教科書、体は黒板の方向、顔は俺の方に向けている。
チョークをゆっくりと置いて、人差し指と親指についたチョークの粉がつかないように、別の指でポリポリと頭をかいた。

声の感じからして、この人は昨日俺が電話した、担任の八尾先生だと思う。

八尾先生が俺に対して言葉を発すると、クラスの人たちが一斉に私語を始める。
ザワザワとざわめく教室。

そりゃそうだ。いきなりクラスに知らないヤツが入ってきたら驚くし、俺がそっち側だったら同じように友達と話す。

「はーい、一回黙れー。紹介するわ」

八尾先生がパンパン、と手を叩いてクラスの人たちを黙らせる。
その後彼は俺に対して手招きをして、教卓に呼ぶ。

俺は軽く会釈して教卓に向かう。

「やばーい。めっちゃイケメンじゃない?」

クラスの後ろのほうにいる派手目な女子が大きな声で友達に言う。
俺は恥ずかしくなって、顔に少しだけ血が上るのを感じた。

3日前 No.2
ページ: 1

 
 
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