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- 火 遊 び -

 ( 恋愛小説投稿城 )
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Nags ★cGTYi4aMdh_M0e




ね ぇ


火 傷 し ち ゃ っ た



君 に

恋 し た か ら



判 っ て る ?

君 、

わ た し に 火 を つ け た ん だ よ


熱 く て

特 に 夜 は 苦 し い




ね ぇ


責 任 、 と っ て く れ る ... ?




-FIRE- 02/12

メモ2018/03/03 10:01 : ★w1lCEK1YLc_M0e

雪平 早弥 Yukihira Saya / 高校1年生。自由奔放。


小森 晴生 Komori Haruki / 高校2年生。早弥の隣の家に住む。

関連リンク: ゆうりの日記 
ページ: 1


 
 

Nags ★QtEpnGHwxs_M0e




高校生活が始まった。
新学期早々、身体測定があった。


「はい次ー、雪平さーん」


名前を呼ばれ、保健室の中に入る。
…身長のびたかなぁー……体重は増えたな。絶対。



いや、その前に、先生たち絶対言うだろうな。



保健士の若い、今里先生は、私の耳を見た。


「あら、この子が噂の」


「きれいに開けたわねー」


やっぱり言われた。




ピアスホール。






「自分で開けたの?」


「…はい。安全ピンで」


「安全ピンで開けたの?それにしても、ゆがんでないわね」


「ママがフォローしてくれた」


「そうなの。でも高校卒業してから開けた方が良かったわよ」


「はぁい」




やさしいー今里先生ー。

担任とは大違いだな、と思った。




身長と体重を測り、保健室を後にした。


…身長153センチて…低っ…

体重は増えてなかったから、安心。





教室に戻ろうと、角を曲がったところで、



ドンっ


「痛っ!」


誰かにぶつかった。
私は角に足をぶつけてしまった。


「おぉ、ごめんなー……て、あれ?」


そいつは私の顔を覗き込んできた。
びっくりして顔をあげると、


「えっ、晴生…!?」


隣の家に住む小森晴生だった。

耳には、私とは違うゆがんだピアスホール。
学ランのボタンは全開。中には赤のパーカー。
髪型はすっきりしているが、ほぼ校則違反だ。私よりひどい…。


「おいおい早弥ー、今日は身体測定だったんだろ?何だその髪型」


ハーフアップヘア。え、これ校則違反の髪型だっけ?


「いや、お前に言われたくないし」


そう言って立ち上がる。


「まー俺はー、もう先生たちに呆れられたからいいんだよ」


「なにそれ。じゃあ私も」


「お前も呆れられたいの?さんざん叱られたぞー」


「いいよ。今里先生いるし」


「今里先生ねーやさしいもんな」


「あ、じゃあ私もう戻るね」


「おお。じゃあな」







1ヶ月前 No.1

Nags ★URq4T4x5g2_M0e



「ねぇ早弥ちゃん!」


教室に戻ると、何人かの女子に囲まれた。


「さっき小森先輩と喋ってたよね?!」


「…喋ってたけど?」


「知り合い?!」


「家がおとなり」


そう言うと、女子の皆さまは「きゃー」とか「いいなー」とか、
私の至近距離で叫んだ。

耳がキーキーするんだけどー。

この女子グループは、みんな化粧が濃い。
いや、私もするけどここまでは…。


この人たちのメークは・・・・





・・・・芸術だ・・・・。





「晴生、好きなの?」


私は思ったことを聞いた。
すると、1人どころじゃなくて一気に喋り出す。


「学校一かっこいいって有名だよー?!」


「うちら、ほぼ晴生先輩目当てで入学したもんー」


「写真で見るよりかっこいいよねー」


「彼女とかいるのかなぁ?!」


えー。


晴生って。


ここでもモテてやがる。


小学校でも中学校でもそうだったな。


あ、でも彼女はいないか。



「晴生、彼女はいないと思う」


きゃーきゃー騒いでる女子の皆さんにそう言うと、一層騒ぐ。


「うそぉ?!」


「どうしよーーー!!」


「誰かに取られるよー!」






1ヶ月前 No.2

Nags ★URq4T4x5g2_M0e






「まだ耳鳴りするんだけどー…」


「お疲れって感じ。でも晴生くんがそんなにモテてるとはね」



昼休み、陽菜と2人で弁当を食べる。

私もびっくりだよ…晴生がこんなにモテてるなんて…
なんかムカつくんだけど。


「あ、でも彼女いないんだよね」


「いないねー。なんでだろ」


そう言って私は大好きなママのたまご焼きを食べた。うん、おいしいー。


「早弥、先取りしなよ」


「え、私?晴生を?」


「そそそ。仲いいしさ、夏は一緒に海に泳ぎ行ってんじゃん?付き合いなよ」


「いや、私はただの幼なじみだよ」


「えー?そう言って、ホントは恋愛感情抱いてるんじゃない?」


陽菜のその言葉に、少しつまってしまった。




ん…?


“つまってしまった”?



え??






「どした?」


「え…?あ、何でもない」


「まー、大切な幼なじみに彼女が出来ないこと願ってないとねー」




でも、確かに、晴生に彼女なんて出来たら遊んでくれないかもしれない…

そんなー。



と、そんなときだった。



1ヶ月前 No.3

Nags ★H2Bp88Xmoo_M0e




「早弥ー!小森くん呼んでるよー」


「え?」


私は晴生のところへ向かった。


「あ、早弥。今日一緒に帰らねー?」


「別にいいけど?なんで?」


「俺、今日部活なくてさぁ。他のヤツらはあるから、俺1人なんだよ」


「え、1人で帰れないの?」


「いや、帰れるけどさぁー。心細くね?」


そう言った晴生の笑顔を見ると、なんか陽菜の言葉を思い出した。



“ホントは恋愛感情抱いてるんじゃない?”



意識してしまった。






「…早弥ー?」


「あ?…え?……あ、なんもない」


「で、一緒に帰るってことでいー?」


「あ、うん」


「っし!じゃあな!!」


そう言って晴生は2階へと行ってしまった。
え、わざわざ1年のフロアに来たわけ?



「早弥ー」


陽菜がおにぎりを食べながら呼んだ。


「ねぇ、陽菜。晴生に帰ろうって言われた」


「あら、よかったじゃん」


「ねぇ、今までずっと幼なじみだったのにさ、急に好きになっていいわけ?」


「…え、……あ、うん、いいと…思うけど…あれ?早弥?もしかして__」



もしかして___。



「好きかなー」


笑いながら言ったが、陽菜はびっくりしたままフリーズしている。


「おーい。陽菜ー」


「…あ、まじか。いや、ホントに好きとはねー」


びっくりしたままおにぎりを食べ始めた。


「でも良かったじゃん。晴生くんに彼女いなくてね」


「そーよね。でも、ちょっと焦る」


「なんで?」


「晴生、こんな人気だったらさ。2年生の女の子にもモテてると思うから」


「今まで付き合ったことないんだったら、まだ彼女とか作らないでしょー」





そっか。ならいいんだけど。


それにしても私、なんで今になって好きになったんだろ。

そう言えば、晴生、前よりかっこよくなったな。背はまだ低い方だけど、背が低い私から見れば大きい。
校則違反だけど、髪型はすっきりしていてきれい。顔もきれいだった。



晴生が、かっこよくなったからかな。




1ヶ月前 No.4

Nags ★VaXINHbdtA_M0e




恋したことなんてないから、晴生を好きになって今までにない感情に押しつぶされた。




午後の授業は頭に入らず、窓からグラウンドでサッカーをしている晴生をずっと見ていた。
掃除のとき、やたら2階のフロアが気になった。
下校の時間が近づくにつれ、気持ちが高なった。



「陽菜ぁ」


「え、どうした早弥?!」


気付けば陽菜にしがみついていた。


「なんで急に?私、昼休みに晴生と喋っただけだよね??」


「んー、急に好きになることもあるよ。大丈夫。病気じゃないよ」


「病気だよ…“恋い焦がれ病”だよ…」


「あー、それは処方箋が無いね」



・・・・・・。




「…ほら、早弥。もうすぐ下校の時間だよ。晴生といっぱい喋れるよ」


「……陽菜は好きな人いないのー?」


「えっ、あたし??」


「そそそ」


「んー…」


「いたりして…?!」


「いるよ」




私は、さっき陽菜がフリーズした時みたいにフリーズした。


「いたのね早く言いなさいよもう意地悪」


「別に早弥の知らない人だからいいかなって思ったのよ」


「いいよ私の知らない人でも今度教えなさいよ」


「わかったよ早く帰る準備しなさいよ」





1ヶ月前 No.5

Nags ★sD5FVMO4fl_M0e





晴生は校門で待っていてくれた。


__が。



「晴生くーん!誰待ってるの??」


「小森くん、今日1人?」


「小森先輩〜、今日は部活休みなんですか?」


女子に囲まれていた。

もちろん舌打ちした。そしたら同級生の三つ編み少女がびっくりしたので「あ、ごめんね」と言った。



私は晴生のところへ向かった。


「あ、早弥ー!俺、こいつ待ってたんだ」


そう言うと晴生は私の頭に手をポンっとのせた。
ドキッとしたが、ここは平常心を保った。


「この子誰??」


「俺の幼なじみ」


「へぇー」


そう言った2年生の女子の目が少し冷たかった。こっわーい。


「じゃあなー」


晴生は私を連れて校門を出る。




今までは“近所のおにーちゃん”って感じだったけど、今は…。


…ダメダメ。平常心。



「早弥は何部に入る?やっぱダンス??」


「当たり前じゃん。幼稚園のときからずっとしてきたんだよー」


「なんだー。『俺と一緒の部活がいいー!』って言ってダンス部入るって思ったのに」


「なわけないじゃん」



晴生と私は、家の近くの、海が見える公園に寄った。


「お前さぁ、このブランコから落ちたことあるよなー?」


晴生が、潮風のせいで錆びたブランコの鎖を揺らしながら、笑って言った。


「はいはい、ありましたねー」


「俺もビビって泣いたし」


「バカだよねー晴生。普通さ、誰か呼ぶとかしてすぐ助るよね」


「すいませんでしたー」


私はブランコに座った。

晴生も隣に座る。



「寂しかった?俺と遊べなかった日。結構部活が大変だったとき」


「…別に?陽菜と遊んでたから」


「ふーん。…で、そのピアスホール、いつ開けたんだっけ?」


「中学卒業してから」


「『晴生が開けてるから』って言って開けたんだろ?」


「…そうでしたね。」


「かーわいいなぁー」


そう言って笑った晴生は、私の頭を撫でた。



…うれしくないし。
どーせ、妹みたいな間隔でしか見てないくせにー…



「あれ?どした??」


「私もう高校生だからね。いつまでも子供扱いされても困りますー」


「なんだよーせっかく可愛がってあげてんのにー」



そうやって拗ねる晴生だが、私は何とも思わない。


こっちは恋愛対象として見てるのに。



「晴生はさー」


「ん?」


「好きな人とかいないの?」


「好きな人かぁー。そう言えば今まで誰も好きになったことねーな。お前はどうなんだよ」


質問を返された…





私は、晴生が好き。





晴生の目を見たときだった。


胸のあたりが、熱くなった。
顔も熱くなった。

__火が付いているようだった。





「……早弥?」



晴生が、好き…。




でも、まだ本人に言えなかった。





1ヶ月前 No.6

Nags ★rtZrmAbfw9_M0e




「…早弥?」



晴生は私の顔を覗き込む。私は驚いて顔をあげた。



「どうした?何か顔赤くね?具合悪い…??」


「…いや、大丈夫」


ほんとは晴生を意識したせいで顔が赤くなったんだ。
鈍感でバカな晴生は気付かない。


「…もう、帰る?」


会話が見つからなくて、慌ててそう言った。
一緒に帰ろうって誘われた時から、変に胸が熱い。



「なぁ、早弥」


晴生はブランコから降りた。



「…ちょっと遊ぼうよ」






「…え?」





1ヶ月前 No.7

Nags ★rtZrmAbfw9_M0e





「ねぇ、ばかじゃないの?」


晴生は私を、家から少し離れた、海の見える草原に連れて来た。
枝を何本も集め、なんで持っているのか分からないけどマッチを擦った。


「え?お前こういう遊び好きそうだから」


「いや、そこまで野生じゃないから!」


「いいじゃん、キャンプファイヤー」





キャンプファイヤー。




高校生とは行っても、火遊びはだめでしょ…





「…ってか、キャンプファイヤーじゃないよ。小さすぎだよ」


「え?じゃあもっと大きいのする?消防車くるよ?」


「……そういう問題じゃない…」



出来上がったミニキャンプファイヤーは、意外と綺麗だった。
…冬だったら暖かいんだろうけど、今は晴だよ…



「どうする?見つかったら」


「私に聞かないでよ」


「ごめんごめん」







今の私の心は、目の前の火のように燃え上がっている。
でも、私の場合、水をかけても治まらないかもしれない。

唯一の救いは、隣にいる、晴生だけかもしれない。




「…晴生、」



「……ん?」




私、晴生のせいで、





「火傷しちゃったよ」




1ヶ月前 No.8
ページ: 1

 
 
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