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  太陽と向日葵。

 ( 恋愛小説投稿城 )
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ナナセ @ricy ★3DS=uU7vTlW7MK




 キミは、太陽みたいなヒトだ。


 わたしみたいな 雑草にも、平等に陽射しを与えてくれる _ 昼間の太陽。

 出来るなら、キミの陽射しを存分に浴びて キミを見て輝く向日葵になりたい。


  太陽と向日葵。: ナナセ

メモ2018/01/27 23:38 : 伊織。 @ricy★3DS-uU7vTlW7MK

  葵 せとか : Aoi Setoka

  楠木 遊佐 : Kusunoki Yusa

  一之瀬 恭平 : Ichinose Kyohei

  米沢 未亜 : Yonezawa Mia

  楠木 颯汰 : Kusunoki Sota

  01 : ヒロイン。( >>1 >>2 >>3 >>4 )

  02 : ワダカマリ。( >>6 >>7 )

関連リンク: キミのことが、( Pair 
ページ: 1


 
 

ナナセ @ricy ★3DS=uU7vTlW7MK




  __ 01 : ヒロイン。



 かっこいいヒトの隣には、可愛い子という方程式は、一体誰が考えたのだろう。


 「 みゃあ子、ほら、帰ろ。 」

 ウチのクラスの一番の美人、米沢未亜さんを呼ぶ、低くて甘い落ち着くコエ。

 「 、遅い。遊佐のバカ。 」

 文庫本を読んでた米沢さんは、ゆったりと立ち上がる時も美しく コエの主の所へと歩いていく。

 … あ。いい匂い。

 隣を通る米沢さんからは、微かながら甘くて でもしつこくない匂いがした。

 「 はは、ごめんごめん。許して? 」

 二人は、にこにこ笑いながら教室を後にする。__ 微かな薫りを 此処 に残して。


 葵 せとか。高校2年生の春。

 運命の歯車は、ゆっくりと 誰も気づかぬうちに 回り始めていた。


25日前 No.1

ナナセ @ricy ★3DS=uU7vTlW7MK

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25日前 No.2

ナナセ @ricy ★3DS=uU7vTlW7MK




 「 みゃあ子 … つと、あれ。 」

 何時ものように 楠木くんが米沢さんを迎えに来る。けど、米沢さんはいない。

 「 あ、葵さん。未亜いない? 」

 ぱちり と扉の前にいる楠木くんと目が合うと 自然に話し掛けられた。
 米沢さんは、

 「 体調悪い、て言って帰ったよ。 」

 五時限目から 米沢さんは早退した。
 男子は泣き叫び 女子は歓喜の声をあげた。その真ん中で 黙るのがわたし。

 「 そかそか。じゃあ 兄貴のところに居るってことだな ん、ありがとう 葵さん。 」

 手を振る楠木くんの 後ろ姿を、ただただ眺めていた。… わたしと 楠木くんは全然違うけど 似てる。

 わたしは 楠木くんを見てた。
 楠木くんは 米沢さんを見てた。

 __ 片想い。米沢さんは 楠木くんと3つ離れたお兄さんと付き合っている。一緒に帰るのも お兄さんに危ないからと言われ 帰ってると聞いた。

 でも。わたしは楠木くんを ずうっと見てたから知ってる。楠木くんはいつも いつも _ 米沢さんの背中を見てた。

 楠木くんのお兄さんは 米沢さんのことを 未亜 と呼んでた。前に校門に迎えに来てたから聞いてた。楠木くんは みゃあ子と呼ぶ。楠木くんの 小さな対抗心。

 「 楠木、くん。 」

 わたしのコエを 胸の中で叫び暴れても 楠木くんの心には届かない。_ 届くわけがないんだ。


25日前 No.3

ナナセ @ricy ★3DS=uU7vTlW7MK

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25日前 No.4

ナナセ @ricy ★3DS=uU7vTlW7MK




  __ 02 : ワダカマリ。


 「 せーとかちゃん。帰ろ。 」

 「 … あ、恭平くん、 」

 あの日。軽々しく廊下で告白をしてきた恭平くんに ごめんなさい と断ったはずなのに、こうして教室まで迎えに来て一緒に帰ることになってた。

 「 .. せとか、一之瀬くん 待ってるよ 早く行きなよ 」

 「 うん。ねお また明日ね。 」

 恭平くんが迎えに来出した初めは ねおも驚いてたけど。好きなヒトがいるヒトを好きになるより 好きになってくれるヒトと一緒にいることを強く勧めるようになった。

 「 でさ、おれが橋本をさ、 」

 楽しそうに話す恭平くんの横顔を ちらりと伺いながら うんうん と頷く。
 恭平くんの話には毎回 色んなヒトたちが出てくる。今日は 橋本くんというヒトの話らしい。お友だちがたくさんいる明るいヒト、恭平くんの印象だ。

 「 あ、遊佐じゃん。やっほ、 」

 恭平くんの横顔ばっかり見てたから気づかなかった。

 「 あ、恭平 .. に 葵さん。 」

 シトラスの甘すぎない爽やかな香りを身に纏い ふにゃりと今にも溶けそうな笑顔を見せる 楠木くん。

 「 あー、遊佐 今から米沢迎えに行くの? 」

 「 ああ。ちょっと呼ばれてて。 」

 「 また告白かあ。女子もほんと 飽きねえよな、ま いっか。また明日 」

 … 楠木くん 告白されたんだ。少し照れくさそうに笑う楠木くんに 小さな黒い塊が わたしの胸の中に渦巻く。

 「 ん。… 葵さんも、またね。 」

 _ またね。という返事は 言葉が詰まって出てこなかった。
 今から、楠木くんは米沢さんと二人で帰って 楽しくお喋りして。楠木くんは .. また辛いところに入り込んじゃう。

 ー ー ー 行かないで。傷つく楠木くんを見たくないの。

 そう言えたら、こんなにわたしも苦しくならない。楠木くんは また米沢さんの背中を見つめる。その様子が脳裏に ちら と浮かび、消えていった。


 「 いつもごめんね。恭平くんのお家 此処から遠いのに送ってもらっちゃって …、 」

 「 いいって。好きな子を危険なめに合わせたくないの、最近物騒だからね。 」

 家の前まで送ってもらって。照れくさそうに八重歯をちら と見せながらはにかむ恭平くん。恥ずかしくなって うつむく。顔が紅く染まるのがわかる。

 「 おれ、せとかちゃんのこと 待ってるから。遊佐を諦めたら おれのところに来てね 」

 恭平くんは、わかってた。わたしが楠木くんのことが好き なんてことが。
 苦しそうに、それでも コエは明るくする恭平くんに 小さくごめんねと呟く。

 「 じゃあね、せとかちゃん。暖まって寝なよ、風邪ひかないように。 」

 そう言うと、手を振って来た道を帰っていく。
 恭平くんのお家 わたしの家から反対じゃん。なのに 他のヒトのことが好きなわたしをなんで好きになってくれるの。
 臆病なわたしは、疑問を胸に閉じ込めて家の中に入っていった。

 今日は、いつもより布団を多く掛けて寝よう。恭平くんに言われたように。


24日前 No.5

ナナセ @ricy ★3DS=uU7vTlW7MK




 「 アンタさあ 何考えてるワケ 」

 「 ちょっと可愛いからって 一之瀬くんに手を出すとかあり得ないんだけど 」

 _ 放課後。恭平くんが迎えに来るより先にわたしを迎えに来たのは お洒落で可愛らしい 女の子たちだった。
 連れて来られたのは 体育倉庫。ほこり臭くて 運動部のヒトたちもあまり使わない場所。鈍感じゃないわたしは、今から何言われて 反抗したら何されるのかわかってた。から、何も言わずただうつむいてた。

 「 ねえ、契約しない? 」

 「 つ、け、契約、ですか。 」

 長い髪をゆるく巻いた 女の子たち四人のなかでも一番可愛い 女の子が形のいい唇を動かしてそう問う。

 「 そ。わたしたちの言う事守って一之瀬くんと関わらなければ なにもしない。… ただし、 」

 女の子がふ と悪戯に笑いながら、ゆったりと喋る。これは単なる脅しだから 言う事聞かないほうがいい。なんて思ってたのに、そう甘くなかった。

 「 破ったら、アンタの友達、ねおだっけ。どうなっても知らないからね? 」

 … 恭平くん、ねお、ごめん。
 女の子たちが笑いながら倉庫から出ていく背中を見ながら わたしは意識を手放した。


24日前 No.6

ねる @ricy ★3DS=uU7vTlW7MK




 「 せとかっ!! 」

 「 せとかちゃん!! 」

 気がつくと、保健室のベッドの上で ねおと恭平くんが苦しそうな顔で わたしを見ていた。

 「 …あ、わ、わたし、 」

 「 せとか、体育倉庫で倒れてたんだよ。楠木くんが運んでくれたの。 」

 ねおが 心配したじゃない。と顔を険しくさせてわたしを抱き締める。ーー 楠木くんが、運んでくれた?

 「 吃驚した。遊佐がせとかちゃんを背中におぶって、切羽詰まった顔で走ってくるから 」

 __ おれが見つけたかったけど。と苦しそうに話す恭平くんを見て 胸がぎゅう っと締め付けられる。
 楠木くんが、わたしを、見つけてくれた。ということが嬉しくて、でも それが恭平くんに伝わって欲しくなくて うつむく。

 「 あ、あと。実悠たちが言ってたことは、無視していいからね。 」

 「 ほんと。おれと関わったら内海さんを虐めるとか 低脳すぎる。 」

 「 …つ、なんで、知ってるの。 」

 あのヒトたちの名前とか。そんなのどうでもよくて、なんで話してた事を知ってるのか不思議に思った。

 「 遊佐が、その女たちとすれちがって せとかちゃんのこと話してたから倉庫覗いたら 倒れてて。で、遊佐が問い詰めた。 」

 涙がぽろっと 一筋 頬を伝って 白いシーツに染みをつくる。
 諦めようとしたのに、そんなこと聞いたら わたしの頭は楠木くんでいっぱいになっちゃって。

 「 〜つ、うう っ ,, 」

 叶わない恋なんて 知ってた。
 でも、… もう後には戻れない。


23日前 No.7
ページ: 1

 
 
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