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___それはまるで光と影

 ( 恋愛小説投稿城 )
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ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS




___光と影

光があるから影があり、影があるから光がある。
光のような君と、影のような私では恋ができるわけない。





だけど、好きになってしまった。
この事実だけは揺るぎない。






正峰 清雅___Shoho Kiyoga

大原 奏羽___Ohara Kanaha

関連リンク: 神様の仕業か 
ページ: 1


 
 

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

新しいクラスになって、早1ヶ月。
もう、グループもできてきて、カースト制度も始動している。いや、始動してしまったと言った方が適しているか。


このクラスのリーダー的存在は、圧倒的に正峰清雅という男子だ。正峰くんはサッカー部に所属しており、学年1上手い。また、勉強もできるし運動もできる。非の打ち所がない人だ。

そんな人と隣の席になってしまった奏羽は所謂陰キャである。運動が苦手。唯一得意な勉強も、清雅に負けて毎回2位なのだ。


__隣の席になった人と自己紹介

突然告げられたその宣告。怖いという二字がよく似合う。

まずは向こうがしてきた。

「正峰清雅って言います。趣味は運動と勉強。好きな教科は数学。とりあえず、よろしく。」

向こうは全く緊張していない。それはそうだ。清雅は、人前に立つのも慣れているし、恥ずかしいなんて思っていない。一方、奏羽は凄く緊張している。そんな中、奏羽の自己紹介タイムが来た。

「...大原奏羽といいま...す。好きなことは読書です。ょろしくおねがいします...」

耳に入ったか入らなかったか、そんな小さな声で言った。

沈黙が続き、先に口を開いたのは清雅の方だ。

「大原さん、かなり頭いいよね?」

そんな質問に、頷くだけして終わった。
それでもまだ、質問してくる。

「好きな教科は?」

数学、と小声で答える。

「俺と同じじゃん。どの分野が好き?」

....分野。「積分法...」と言った。


「積分法って、インテグラルとかでしょ。凄いね。あれ高校生で習うやつだよ。俺もそれ好き。」

奏羽は少しだけニコッとした。それを見た清雅は間を開けて、こう言った。

「やっと、大原さんの笑顔見れた。」

この一言は一生忘れないだろう。
奏羽にとって、人生の色が変わるくらい大切な言葉となったのは、のちに分かることだ。

7ヶ月前 No.1

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

そんな言葉を発した普段の彼はクラスの光のような存在。周りにはスポーティーな男女がいて、とても奏羽が近づけるような所ではない。

周りに人がいるときは極力喋らないようにしている。それは、怖いという感情から来ているものなのか、将又 只の怖がりなのか。

しかし、唯一喋る機会があった。それは隣の席の人との意見や考えの交換をする場であった。

そして、その場は突然現れた。
数学の時間であった。新たな単元に入ることにより、考えを深めるためにこの場が設けられた。

「大原さんと話すのって、あんま無いよね。」

やはり、頷くだけだ。
そんな対応に愛想尽かすわけでもなく、優しく笑う清雅が何処か憎めない。

「俺の考えはーーーー。どう思う?」

こういう抽象的な質問が一番嫌いだ。どう思う。これは自分の考えを述べろということだ。イエスかノーで答えられるものではない。
とりあえず、自分が思った通りに話した。

「それはダメだね。」

清雅は驚いた顔をしている。一見完璧なその考えは一つだけミスをしていた。

「...ほら、こうすれば完璧じゃない...?」

清雅は二つの点で驚いている。一つ目、自分がミスをしていたこと。絶対的自信があったこの考えに間違いがあったという事実。二つ目は奏羽のこと。「どう思う?」と聞いたが、実際回答が返ってくるなんて思っていなかった。

「じゃあ、大原さんの考えは?」

先ほど、結構回答してくれたのだから、長々とした考えを発言してくれるだろうと考えていたが、小声で「さっきと一緒。」と答えるだけであったギャプにまた驚くのであった。



「やっぱ、すげぇわ。いつも数学満点ったら大原さんでしょ?俺数学好きなんだけど、下手の横好きっつーか、毎回1問ミスっちゃうんだよね。」

下手の横好きという表現をする程、苦手ではないが...。



清雅が笑いながらその事をいう中、奏羽は考えた。なぜ、ミスをしてしまうか。

「...正峰くんはミスをしてしまうというか、頭で思って理解したことが絶対だと思い切ってしまうんじゃ。...見直しするとき、頭を空っぽにしてから見直しした方がいいと思...う。そうしないと同じミスを繰り返すよ。」

成る程...と清雅は思った。

「そういえば、俺の名前初めて読んだよね。テストで満点取った時くらい嬉しいかも。」

この言葉で、またやられてしまう。
あの優しい言葉で。

7ヶ月前 No.2

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

それから月日は流れた。
今日はテスト前日。
特に何事もなくすぎると思っていた奏羽だった。あいつに話しかけられるまでは。



ショートホームルームの前に時間が余った。クラスの多くが好きなドラマや番組のことで盛り上がっている中、奏羽は1人読書をしていた。丁度、読んでいた本が読み終わった。その時。清雅が話しかけて来た。

「明日のテストどう?自信」

首を横に振った。

「よかったら、対決しない?勝ったほうが、、そうだな。、願い事を一つ叶えてやるっつーの。」

一応、2人の点数の差は平均で1.5点くらいだ。その差で毎回負けている。だから、十分に勝ち目はある。

奏羽は頷いた。

「やった!じゃあ、合計点ね。願い事マジで叶えてよ。」


「うん..でも叶えられる範囲なら。億万長者とかはやめて..,。難しいから。」

億万長者、某ネコ型ロボアニメなど、現実的でないものは叶えようがない。

「もちろん。叶えられる範囲にするよ。いやー。これでテストマジで頑張れる。」

清雅が叶えたいこととはなんだろう。そんなことを考えながら、家までの道を歩いた。

7ヶ月前 No.3

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

テストが終わり、とうとう結果が返ってくる日になった。
自信はあった。いつも以上の点数をとれるという自信は。
しかし、それは清雅も同様であった。
お互い自信満々の状態で、結果をもらった。



奏羽も清雅も、自分の結果を見て勝てると自信があった。しかし、満点ではなかったのが落ち度だった。


「大原さん、じゃあいっせーのーでで見せるよ。

いっせーのーで。」






奏羽は合計497点
清雅は合計499点だった。(500点満点)



清雅は盛大に喜び、周りの男女に「どーした」と心配されている程であった。


奏羽は少し落ち込んだが、願い事に対して抵抗は無かった。どうせ小さな事なんだろうなと。

しかし、その後願い事は何かと聞いても「後で」と答えるばかりであった。



その願い事...まるで忘れてしまったように数日過ごした。
あんなにも喜んでいたのに。

テスト返却日から数日経ったある日。偶然一番早く学校に来てしまった奏羽は相変わらず読書をしていた。

そこに2番乗りとして清雅が登校してきた。

おはよう、なども無く無言のまま数分がたったその時。清雅が口を開いた。

「...この間の願い事のことだけどさ。今言っていい?」

頷いた。

「今すっごく緊張しているんだ。願い事言うだけなのに。」

清雅の顔を見ると、ガチガチに固まっている。






「...嫌だったらいいんだ。これは願い事云々じゃなくて。...俺と付き合ってほしい。」



「...えっ?」



お互い頭が混乱している。何を言っているんだろう。



「意味がわからないよ。、だって、正峰くんはクラスの中心だよ。そんな...そんな人が私なんかと付き合ったら笑われるよ。可笑しいって言われるよ。」



「俺はお前と付き合って笑われるなら、クラスの中心なんかじゃなくていい。サッカーだって辞めてやるし、勉強だってしない。」




「...それでも私のせいで正峰くんが嫌な思い..するかもしれない。...そんなのやだよ。」




「俺と大原が付き合うのが変だった言う奴いたら、俺がゆるさねぇよ。絶対。」




やがて、奏羽は泣いてしまった。他のクラスメイトも登校して来たので、場所を人通りがほぼない多目的室前の廊下移した。



「なんで、大原が泣く...?」




「...怖いよ。でも泣けるのは...正峰くんが...優しすぎるからだよ。」





「...バーカ。」
そう言って、頭を撫でてきた。それに安心した奏羽は涙を拭って、笑顔を見せた。





「また、奏羽の笑顔を見れた。」

7ヶ月前 No.4

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

気がつくと、朝読書開始のチャイムが鳴っていた。
いつの間にかこんな時間になってしまったのだ。
急いで廊下を走り抜けた2人は静まり返った教室に入った。

ガラガラガラ

ドアを開ける音が響く。クラスみんなの視線が2人に集まる。
運良く担任はいなかった。

「おい、正峰どーした?遅刻なんてお前らしくねぇーじゃん。」
「大原さんと2人で何処に行ってたの?」
「てか、大原さん泣いてるじゃん。」


こんな質問が飛び交う中、清雅が大声で言った。

「うっせーよ。奏羽を泣かせたのは俺。ちょっと言いたいことがあっただけ。」

クラスは再び静まり返った。


タイミングよく、先生が入って来たので、清雅と奏羽は視線から逃げるように席に着いた。









朝読書、ショートホームルームが終わり休み時間となった。勿論、話題は2人のこと。


清雅と一番仲が良い田中暦翔という男子が聞いてきた。

「おい、清雅。どうして泣かせたの?」

言うのを躊躇ったが、結局言うことにした。

「俺がぁ..」

「俺が、あいつに告った。そんで、向こうは断った。その理由は、俺と付き合うと俺が損する的な内容。俺はそんなことない、俺とお前の仲を笑う奴がいたら許さないって言った。それを聞いて、泣いたんや。ただそれだけ。」

クラスであの話題をしていた人たちが皆、静まった。いや、聞きたかったから黙ったと言った方が正しいか。

またざわつき始めた。
聞こえてくる声は、

「え?正峰くんがあいつのこと好きだったとかヤバ。」
「ありえねぇー。うちが正峰のこと狙ってたのにー。」

など批判的な言葉だった。勿論、これらの言葉は2人の耳にも入ってしまった。





バン!


机を強く叩く音がした。清雅は怒って机を強く強く叩いた。

「お前ら見損なったぜ。俺が好きになっちまったから、俺が...俺が勝手に好きになっちまったんだよ。それなのにあいつにまで文句いうとか本当になんなんだよ。お前ら俺の監視員かよ。俺の好きにしていいだろ!恋愛くらい。」


ざわついていた一軍女子や仲の良い男子軍は一気に黙った。

7ヶ月前 No.5

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

「いいか?次、こいつのこと悪く言ったら、俺がタダじゃおかない。」

クラスメイト みんなの前で大声で叫んだ。隣の教室に聞こえるくらい大きな声で。
その様子を見ていた奏羽は、また泣き出してしまった。

清雅が奏羽の腕を引いて、また廊下に連れ出した。





「本当にごめん。」

清雅が今にも泣きそうな声で話す。



「正峰くんは悪くないよ。私こそごめんなさい。正峰くんの責任みたいにしちゃって。」


2人ともくらい顔をしている。それでも...それでも野次馬なんか関係ない。例え笑い声が聞こえてこようと。



7ヶ月前 No.6

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

それから暫くたったのだろうか。清雅はあの一件以来、クラスの中心人物ではなくなった。休み時間は大抵他のクラスの男子と遊んだり、勉強をしたり、、、。



***



「ちょっと、大原さん来てください。」

クラスの一軍女子から言われた奏羽は言われた通り、体育館裏に行った。




「やっぱり来たのね。」

クラスのボス 高塩 朱音は笑いながら近づいてくる。身長差もあり圧倒された。

「あんた、正峰くんが迷惑してるの知らないの?」

___威圧感満載だ。めいわく、、、
しばらくだまっていると、向こうが口を開いた。

「だからぁー!あんたのせいで清雅くんはクラスのカーストから外されるし友達もレッキー(暦翔)だけになったし、あんた疫病神だって分かっている?」


疫病神...一つ一つの言葉が重い。痛い。


「だから、、今日中にわかれないと、痛い目あうよ笑?」


混乱している。

7ヶ月前 No.7

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

とりあえず、その場からは逃げた。
泣き顔が若干残る中、教室に入った。
そこには、普段と変わらない清雅がいた。
「..おい」

清雅に喋りかけられたが、無視をした。今、清雅と話すと迷惑がかかるのは清雅の方。私はただの疫病神。




とりあえず、今日1日は無言で貫き通した..つもりだった。
SHRで思わぬことが起きてしまったのだ。



SHR10分前、みんなが支度をしている時、急な頭痛が襲ってきた。我慢できそうにない。痛い 痛い 痛い...。

しかし、ここで清雅と話してしまったら、クラスのボス 高塩さんにまた何か言われてしまう。また正峰くんが__。

そんなこんなで、私の痛みはヒートアップしてきた。おそらく、周りの人も気づいていたというくらいにイタイ...イタイ...と。




「おい、奏羽、体調悪いだろ..?」

清雅が話しかけきた。だめだ、話してはいけない。だって___。

そうこうしているうちに意識を失った。



気がついたら、保健室のベットの上にいた。
目を開けると、そこには正峰くん..?。

「..ごめん。」

何故、誤っているのだろうか。何故 何故..。正峰くんは悪くないのに。私は聞こえるか聞こえないかくらいの声で、囁いた。

「正峰くんのせいじゃない..」


清雅は泣いていた。涙が私の手を握った左手から、伝わってくる。

「俺が__俺がお前に告らなければ、俺の片思いで終わらせてれば、お前はクラスの女子に嫌がらせされられたり、気を使ったりしなかったんだ。
全部俺のせいじゃねーか...。」


「なんで、私が嫌がらせを受けているのを知っていたの..」

「聞いちまったんだよ。クラスの女子が指示通り、正峰と喋ってないって___正峰と別れそうだって。」



隠して行きたかった。正峰くんに心配をかけたくなかった。その気持ちが今は一番大きい。

「だから、俺はお前と別れる。そうしたら、全て...全ておさまるはず....____」

泣きながら言うその言葉、一つ一つは重い。

ついに、別れてしまった。呆気ない気もする。でも、正峰くんが考えに考えた答え...なんだよね。


でも、、、嫌だよ。嫌だよ。別れたくない。



「嫌だよ..やだよ...」



2人の瞳は悲しみの色に満ちている。

7ヶ月前 No.8

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

だって__

前までは、前の告白は片思いだったかもしれない。だけど、今は正峰くんが好き。

「正峰くん...別れたくないよ。」

「俺だって、奏羽のことが一番好きだよ。別れたくない。だけど__」

だけど__お前が苦しむ姿を見るのは世界で一番辛いんだよ。


「でも、私は悪口言われるより、別れる方が辛い。どんなに悪口言われたって、どんなに苦しくたって、正峰くんがいつも支えてくれるよね。だから、別れるのは嫌だよ。絶対に。」


「だからさ、今度は私が告白するね。






清雅くん、ずっと一緒にいて下さい。」




清雅はベットで横たわる奏羽に覆いかぶさるように抱きついた。「ごめん」と言いながらも。精一杯の笑みを浮かべて。

7ヶ月前 No.9

ルキヤ @kohaaru ★Smart=Ia0tutRPzS

それからしばらくすると、保健室の先生が戻ってきた。奏羽が目を覚ましたことを伝えると、「帰れそう?」などと話しかけていた。それに頷く奏羽。「一緒に帰ってもらってもいい?」と言う先生。

全てが幻のような気がする。
しかし、現実だ。



先生と別れると、ゆっくり歩いた。
校門を出ると、手をつないだ。2人の手は少し冷たかった。

「そういえば、さっきの返事まだ..」

まだ告白の返事を聞いていない奏羽は少し目をそらしながら喋った。


「ちょっと恥ずかしいな、ヘヘッ。俺も奏羽とずっと一緒にいたいです。お願いします。」

「清雅くん大好き」

2回目の下の名前。それは苗字で呼んでいたときよりも距離が縮まったようで_。
それが心地よかった清雅は「もう一回言って」とせがむ。恥ずかしながらも、

「清雅のことが、世界一好き。」

今度は呼び捨てで___。顔が赤くなる清雅に「清雅も言ってよ。」とねだった。少しためらいながらも、

「んー...。俺は奏羽のことが誰よりも大好きだ。」









照れながらも、恋人つなぎを続けたまま帰る2人の姿は幸せに満ちていた。

7ヶ月前 No.10
ページ: 1

 
 
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