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好きになった人は、意地悪でした___。

 ( 恋愛小説投稿城 )
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@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




「先輩、好きです!」


「ごめん、俺は嫌い。」



こんなやり取り、もう何回目だろう。
あたしは、こんなに先輩が好きなのに先輩はあたしが好きじゃないみたい。


こんなに嫌われてるくらいなら、諦めた方が良いのかもしれない。でも、あたしは先輩に言わせたい。



「お前の事が、好き」


何回でも、告白します。
この恋が実るまで_____!!

メモ2017/11/07 16:44 : 梓 @kfsys97★Android-MQ2UcZGwtW

【登場人物】


【佐伯心結】

→この物語の主人公。

一学年上の松島先輩に、片想いしてる。

兎に角、松島先輩に振り向いて貰いたくて先輩に冷たくされてもめげない。優しい性格の女の子。


【大嶋瑞希】

→スポーツ万能な男の子。

女子からの人気もあるが、自分がモテてるという自覚がない。同じクラスの心結に片想いしているが、心結への好意を誰にも言わずに隠している。


【松島颯汰】

→心結の片想いの相手。

昼休み、いつも中庭で本を読んでいる。

無愛想で、あまり他人を寄せ付けようとしないため自分に絡んでくる心結の事が鬱陶しいと思う反面、不思議な奴と思っている。


【山田麻衣】

→心結の親友。

可愛くて、人当たりも良いため男女問わず好かれる性格。

今まで何回か、告白されているが付き合ったことは無い。

関連リンク: 君との時間____。 
切替: メイン記事(19) サブ記事 (1) ページ: 1


 
 

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW



「先輩、見つけました。」



中庭で、ベンチに腰掛け本を読んでる一人の先輩にあたしは声をかけた。
先輩は、チラッとあたしを見た後視線を本に戻した。


「何か用?」
本を読みながら、あたしに無愛想に告げる。


「先輩に、会いたかったんです。」


「…ふーん。」


「ねえ、先輩。」


「何。」


「本読むの止めて、あたしとお話ししましょう?」


「却下。」


「ええっ!!」


先輩は、優しくない。
先輩はあたしと話すよりも本を読みたいらしい。
こんなに、先輩と話したいのに…!


普通なら諦めるだろう。
だって、向こうは話したくないのだから。
でも、あたしは諦めないんだな〜。



「先輩、その本面白いですか?」



「面白くなきゃ、読まない。」


「今、何ページ目ですか?」


「ん、(ちらっと本を見せる)」


「早いですね、あたしなんて本読んで数分で飽きますよ!?」


「それは、集中力が無いんじゃないの?」


「集中力ありますよっ、先輩を見とく集中力ならっ。」


「………。」


あ、黙っちゃった。←
ちらっと、先輩を見ると先輩はあたしを見た。



「なあ、何でそんな俺に興味持つわけ?」


「好きだからです。」


「……そ。」


「先輩、好きです!」


「…無理。」


先輩は、そう言うと足早に立ち去った。
あたしは、先輩が大好きだ。
もう、何回も告白してるけど結果は変わらず……。


「どうしたら、好きになってもらえるかな…」


先輩が居なくなった、中庭で今日もあたしは考える。
先輩に、"好きだ"と言ってもらえる方法を_______。

2ヶ月前 No.1

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW



「心結、またあの先輩に会いに行ってたの?」
親友の麻衣が、呆れながらあたしを見る。


「うん!今日も振られちゃった。」


「もう、諦めたら良いのに。」
そんなに、振られてるならと麻衣が言う。
確かに、諦められたらどんなに楽か………。


「簡単に諦めたら、その程度だったって思われちゃうじゃん。あたし、そんなの嫌なんだ。」


「心結は、一途だね。あたしなら無理だな…。しかも、無愛想なんでしょ?」



「その無愛想を、笑顔にさせたい訳ですよ。」


「なるほどね〜。」


そう、あたしはまだ見てない。
先輩が笑ってるところを、一度は見てみたい。
だから、あたしは翌日聞いてしまった。



「先輩って、笑うんですか?」


「………はい?」


「うっ…、すいません。」


ジロッと先輩に見られてしまった。
いくらなんでも、この質問は失礼だった…よね?


「その質問、普通に失礼だから。」


「ご、ごめんなさい。」


「まあ、別に良いけど。」
先輩は、また視線を手元の本に戻す。



「ねえ、昨日の俺の言葉覚えてる?」



「昨日、何か言いましたっけ?」



「もう、覚えてないわけ?」
マジかよ…と、呆れたような目であたしを見る。


「あっ、覚えてます覚えてます。
確か、此処は先輩のお気に入りの場所で人が居たら気が散るんですよね?」



「そう、じゃあ君は何をすべき?」


「か、帰れって事ですか?」



先輩は黙って頷く。
きっと、それが正解なんだろう。
でも、あたしは先輩の傍に居たい。


「邪魔しないので、それでもダメですか?」


「ダメに決まってるでしょ、ほら早く。」


「…、分かりました。」


本日も、撃沈です。

2ヶ月前 No.2

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




「先輩、大好きだぁぁぁ…。」
枕に顔を押し当て、そう叫ぶ。
"好き"っていう、先輩への気持ちが溢れ出す。


先輩の事を好きになったのは、1ヶ月前の話。
校内を歩いてた時、上級生に声をかけられて困ってた時助けてくれたのが先輩だった。


ベタな話だけど、それ以来先輩の事が気になるようになって、話しかけにいくようになったけど、相変わらず先輩は無愛想。


酷い時なんて、あたしを突き放す。
でも、冷たくされればされるほど燃えちゃうタイプのあたしとしては余計に燃えた。


何としても、先輩に振り向いてもらいたい。
「お前の事が、好き」


無愛想の先輩が、照れた表情であたしに告げる…想像しただけでやばい。…まあ、そんな事考える自分が一番やばい気がする。←



「心結…、何笑ってんだよ。」


「…わっ!お兄ちゃん、人の部屋に勝手に入らないでっていつも言ってるじゃんっ。」


「何回もノックしたわ。、返事しなかったのは心結の方だろ。それより、飯出来たってさ。」



「あ、うん。今行く。」


2ヶ月前 No.3

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




「一回しか、言わねえから。…心結が好きだ。」
そんな照れた表情を浮かべながら、あたしがずっと欲しかった言葉を言ってくれた。


「先輩…っ。」
「…先輩じゃない、名前で呼べ。」
「颯汰…?」
「ん、良くできました。」


ああ、ようやく先輩と付き合えたんだ。
あたしは、嬉しくて先輩に抱きついた。


「颯汰…大好き。」
「…結、…結…心結ッ!!」


「………ふあっ?」
目の前にあったのは、先輩の顔じゃなくて…。


「…お母さん?」
「あんた、学校行かなくていいの?」


そう言いながら、お母さんが目覚まし時計をあたしの前に突き付ける。
時計は、7時50分を指していた。


____7時50分。



「えっっ…!?もうそんな時間っ!?お母さん、お願い。送って!!」
ベットから飛び起き、階段を駆け降りる。
ああ、もう幸せな夢見てたのに……。



送って貰い、何とか遅刻は免れた。
「心結、今日遅かったじゃん。」
教室に入るなり、麻衣が声を掛ける。


「……はぁ。」
小さな溜め息をすると、麻衣が察したように小さな声で囁く。


「まさか、先輩に酷いこと言われた?」
「ううん、そうじゃない。…ただ、夢が現実になったらなーって。」



"心結が好きだ。"



この言葉、現実で聞きたくなってきちゃった……。

2ヶ月前 No.4

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




授業に集中することが出来ず、気付けばもう放課後。
「珍しいね、心結が今日先輩に会いに行かないなんて」
「え…?あ、ああ…忘れてた。」


うん、本当に忘れてた。
あの夢の中で、先輩に言われた言葉が頭の中から離れなかった。あーっ、先輩に会えなかった。



麻衣は、部活だから一緒には帰れない。
一人で歩きながら、ふと思う。
あの角から、先輩…飛び出してきてくれないかな…って。
いや、飛び出してきたら危ないんだけど。



「さっきから、何百面相してんの?」


後ろから声が聞こえ、振り向く。
もしかしたら、先輩_____?


「…何だ、瑞希か。」


後ろに立っていたのは、同級生の瑞希。
ちなみに、同じクラスでもある。


「何だよ、俺じゃ悪かったか?」
不満そうな顔して、此方を見る。



「別に、悪くも良くもない。」


「なあ、一緒に帰ろうぜ。」


「え、やだよ。断る。」


「あっ、優男な俺にそんなこと言う?」


「優男は、自分で言いません。」


「それもそうか。まあ、でも冗談抜きで一緒に帰ろうぜ。」


「ん、いいよ。お腹空いたから、瑞希クレープ奢って」


「はいはい。」


「はいは、一回。」


「うぃっす。」


2ヶ月前 No.5

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW



「なあ、聞いても良いか?」



クレープを奢って貰い、何気無い雑談の中で唐突に瑞希があたしに質問を投げ掛けてきた。


「ん、何?」


「お前さ、あの先輩のどこがいいの?」


瑞希は、前から聞きたかった。と言わんばかりに前のめりになりながらあたしに聞いてきた。


「全部だよ。」


「あの先輩さ、無愛想じゃん。お前にも酷い態度ばっか取って。」


「それでも、好きなんだ。
例え、先輩があたしに興味なくてもあたしは好き。」


「……っ、そうか。」


クレープを食べ終え、店を出た。
食べたいのを食べれて、大満足だ。


「じゃあ、瑞希。クレープ、ご馳走さま。」


「おう。…俺の方が好きなのにな、お前のこと。」


最後、瑞希が言った言葉は聞き取れなかった。
聞き取れなかったけど、瑞希は不意に寂しそうな顔をしていた。


「じゃあね、クレープご馳走さま。
また、明日学校で。」


「ああ、気を付けて帰れよ。」


「瑞希…、クリーム付いてるよ。」


「え?どこだよ」


「此処、だよ。」


口元に付いたクリームを、なぞり見せると瑞希は照れた表情を浮かべ口元を押さえた。


「ふふっ、瑞希可愛い…。」


「…っるせ。」


「じゃあ、今度こそバイバイ。」


笑いながら手を振り、瑞希に背を向けた。
あー、クレープ美味しかったな。今度は、麻衣を誘って一緒に行こっと。

2ヶ月前 No.6

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW



-瑞希side-



「……参ったな。」


俺は、今凄く困ってる。
俺の目の前で、泣きじゃくる女の子。理由は、簡単。
俺が振ってしまったから。
そう、事の発端は一時間前_____。



「瑞希先輩っ、来てくれたんですね!」


「ん、ああ。…で、話って何かな?」


「はい、あの…いきなりなんですけど、瑞希先輩は彼女…居ますか?」


「俺?居ないよ。」


"彼女居ない"
その言葉を聞いた瞬間、女の子は安堵したような表情を浮かべた。


「…瑞希先輩の事が好きです。
あたしを、瑞希先輩の彼女にして貰えませんか?」


顔を赤らめながら、俺を見る。
この子の気持ちは嬉しい、でも俺には好きな人がいる。
だから、この子の気持ちには…応えられない。


「君の気持ちは、嬉しいんだけど…。俺、君の気持ちに応える事は出来ないんだ。」



そう告げた瞬間、大粒の涙が溢れだす。
「な…んで?…何でダメなんですかっ?」



「好きな人がいるんだ。」


「…あたしじゃ、ダメなんですか?」
そう言いながら、その場に座り込み泣き始めた。
それからずっと、泣きっぱなし。


…で、今に至る。



「あのさ、そろそろ泣き止んで貰えないかな?」


放っておくわけにはいかず、俺はこの子に目線を合わせるようにして座る。
どうにか、泣き止まねえかな…。


______。



「…ビンタする事ねえよな……」


あれから後、何とか泣き止んだんだけど立ち上がった瞬間強烈なビンタをされた。
何で、叩かれなきゃならないんだか………。


ようやく解放された俺は、頬を擦りながら帰り道を歩いてた途中、心結に会いクレープを奢る事になった。
美味しそうに、クレープを頬張る心結の姿を見てさっき頬を叩かれた痛みも忘れることが出来た。


俺が好きな人、それは心結…お前だ。
でも、心結にも好きな人がいる。
心結が好きなんて、言えるはずないよな…。



____言えるはずがないんだ。

2ヶ月前 No.7

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




-瑞希side-


「ねえねえ、瑞希はさ好きな人居ないの?」
クレープを食べながら、心結が聞いてくる。


「いるって言ったらいるし、いないって言ったらいない、かな?」何それ、と呆れたように笑う心結。
好きな人なら、目の前に居るんだけどな。


「瑞希はさ、格好いいからモテるでしょ。」


「さあ、どうなんだろうな。」


「勿体無いよ、彼女作らないと。青春は今しか無いんだからねっ!恋せよ、瑞希。」


「ふはっ、意味わかんね。笑」


そんな話をしてる時、ふと心結が今片想いしてる相手の話になった。


「お前さ、あの先輩の何処がいいの?」


そう聞いた瞬間、微笑みながら先輩の好きな所を話し出した。その顔が幸せそうで。
心結に一途に思われる先輩が羨ましいとさえ思った。


だから、口が滑ったんだ。


"俺の方が好きなのにな、お前のこと"


言ってから、我に返る。
心結はクレープの美味しさの余韻で聞いてなかった。


去り際、俺の口許に付いていたクリームを心結が指でとった時は、心臓止まりそうだった____。


何で、ああいう事を平気で出来るのだろうか。
やられたこっちは、堪ったもんじゃない。
けど、向こうは平気なんだろうな。


俺は、所詮ただの同じクラスで良く話す男友達の一人でしか無いんだから。


「はぁ……、可愛いのはお前だっつーの。」




2ヶ月前 No.8

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW



-颯汰side-



俺の昼休みの過ごし方。
陽の当たる中庭のベンチで、静かに誰にも邪魔されること無く本読むこと。
これが、俺の小さな至福の時間でもある。



前までは、誰にも邪魔されること無く静かだった。
けど、此処2〜3ヶ月くらいから俺の至福の時間は壊された。そう、あいつにな。


「先輩、見つけました!」(←あいつ=心結)
満面の笑みで、俺の目の前に立つ。


「読書の邪魔、しないでくれる?」


「あ、じゃあ静かにしとくので読んでください。」


「いや、お前が邪魔で本に集中出来ねえ」


「佐伯心結ですよ、何回言えば覚えてくれるんですか」


「覚える気は無い。」


「えー、酷い。」


「酷くないから。ほら、帰れ帰れ。」


「じゃあ、明日も来ますね?」


「いや、来なくて良い。」


「またまた、照れな…「照れてねえよ」



…鬱陶しい。
普通こんな冷たい態度取られたら嫌じゃないのか?
嫌がるどころか、何処と無く嬉しそうな顔して去っていく。


中庭以外で、会った時も嬉しそうに微笑む。
その度に、俺は不思議に思う。
俺以外にも、色んな男がいる。


別に俺じゃなくても良いのに、何でこいつは此処まで俺を追いかけ回してくるんだ?


本当に、鬱陶しいし不思議な奴だ。
今の俺は、あいつの事をその程度の印象で見ていた。



2ヶ月前 No.9

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW





「先輩に、差し入れです!」



今日は、先輩に差し入れを持ってきた。お菓子作りが趣味って事もあって、あたしが作ったお菓子をどうしても先輩に食べて貰いたかった。



「…何のお菓子?」


先輩が少しだけ、興味を持ってくれた。
お菓子、好きなのかな?実は甘党?…なんてニヤけそうな顔を必死に堪えお菓子を差し出した。


「バタークッキーです。」


「ふーん。」


そう言いながら、先輩はクッキーを口の中に入れた。
先輩に食べさせるものだから、何回も味見をしたけど大丈夫だったかな?


「…………。」
一言も話すこと無く、黙々とクッキーを食べる先輩。


「どう…ですか?味。」


「……美味いんじゃね?」


「本当ですかっ…!?良かったぁ、不味いって言われたらどうしようかと。」



「美味いから、美味いって言っただけだ。」


「先輩に、お菓子誉めてもらえて嬉しいです」
素直に嬉しい、先輩に誉めて貰えた。先輩の言葉を噛み締めて、あたしは先輩に微笑んだ。


「次、何か食べたいお菓子ありますか?」


「何でも作れんの?」


「レシピ見れば、作れます!」


「じゃあ、お前がよく作るやつでいい。」


「分かりましたっ!じゃあ、明日持ってきますね?」


「ああ。」
先輩と、話せるきっかけが又一つ増えた気がした。

2ヶ月前 No.10

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




「ん、いいんじゃね?」



「本当ですか?良かったです!」



昼休み、中庭にいる先輩にデザートを渡して話せるきっかけが出来てから毎日、あたしは先輩にデザートを渡している。


毎回、先輩が美味しそうに食べる横顔を見るのが又幸せなんだよね。自分の作ったものを"美味しい"って言って食べて貰えると作った側からしたら、嬉しい言葉なわけで。



「先輩って、甘党なんですか?」


「んー、辛党じゃないのは確か。」



「辛いの嫌いなんですか?」



「いや、嫌いではない。ただ、辛いか甘いか言われたら甘いの方が好きってだけだ。」


「なるほど。あたし、辛いの嫌いなんですよ。
舌がヒリヒリするのがダメで。」


「甘いの食べてばかりだと、太るぞ。」


「なっ!もう、その言葉言わないで下さいよ〜!禁句なんですからね」


「…口の横に、クリーム付けながら言うな。」



「はっ…!」


先輩があたしの口許に、そっと手を伸ばした。
ドキドキして、先輩から目が離せない。
そんなことされたら、言っちゃいそうになるよ。


"先輩が好きです"って______。






2ヶ月前 No.11

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




「先輩、お願いがあるんですけど。」


「何?」


「連絡先、交換したいですっ…。ダメですか?」


先輩に、ダメ元で頼んでみた"連絡先交換"。
果たして、交換してもらえるだろうか…。
すると、先輩はしばらく黙った後携帯を取り出した。


「電話番号、教えて。」

「______です。」
すると、あたしの携帯に電話がかかってきた。


「これが俺の番号だから。」


「…っ!いいんですか?」


「お前が、交換したいって言ったんだろ。」


「嬉しいですっ!ありがとうございます!
毎日、連絡します。」


「毎日したら、連絡先消すぞ。」

「冗談ですよ。でも、嬉しいです。」

「連絡先交換しただけで、嬉しいとか変な奴。」


先輩には、分からないだろうけど先輩の連絡先が、聞けただけでも嬉しいに決まってる。


「先輩、今日連絡していいですか?」


「別に良いけど。」


「じゃあ、今日の夜送りますねっ!」


「はいはい、分かった分かった。」




2ヶ月前 No.12

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




「何て、送ろっかな?」


連絡先を交換して貰ったけど、いざ先輩にメッセージを送る時、何て送っていいのか分からなくて書いては消して、を繰り返してばかり。



___________

件名:こんばんは。


早速、メッセージ送っちゃいました。
連絡先教えて頂き、本当にありがとうございました!
先輩、少しだけお話ししませんか?

_______________


「…送信、っと。うわぁ、送っちゃった!」

近くにあった、クッションを抱き締めながら先輩からの返事を待つ。先輩、返事くれるかな…?
そして、数分後…。


「あっ、来た!えっと………。」

________


件名:こんばんは。


何か、話題あんの?


________


凄く、シンプルな返事。
急いで返事を返す。


あたしの打った内容に、丁寧に返してくれる先輩。
先輩と、学校以外で話すのが初めてだから何か新鮮で少しくすぐったい気持ちになった。



先輩………。
貴方の事が、もっともっと知りたいです。



2ヶ月前 No.13

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW



「先輩って、休みの日何してるのかな?」


ふと、先輩が休日何をしてるのか気になってあたしは先輩にメッセージを送ってみた。



_________


件名:先輩。


先輩は、休みの日って何してるんですか?
何処か出掛けたりしますか?



__________


先輩の休日の過ごし方って、凄く興味がある!
やっぱり、出掛けたりするのかな?
それとも、家でゆっくりしてたりして…。


先輩からの返事は、待っても待っても中々来ない。
もしかして、忙しいのかな?


じーっと、携帯を眺めるけど一時間待っても先輩からの返事はなかった。


「そりゃ、忙しいよね。」


携帯をテーブルに置く。
お腹空いたし、近くのコンビニでお菓子でも買いに行こっと。


部屋を出た時、お兄ちゃんと鉢合わせ。



「あれ、出掛けるの?」


「ああ、今からちょっとな。夜までには帰るわ。
心結は?お前も出掛けるんだろ?」


「ん、コンビニ行こっかな〜なんて。」


「そか。気を付けて行けよ。」


「はーい。」


家を出た瞬間、携帯が鳴った。
もしかして、先輩っ!?


「……何だ、瑞希か。」


「今、暇ならさ駅前のカラオケ来いよ!
どうせ暇だろ?」


「煩いなぁ、暇じゃないもん。
今から、コンビニに行く用事があるんだから。」


「まあまあ、来いよ。203号室な。じゃっ」


そう言うと、一方的に瑞希は用件だけを伝え電話を切ってしまった。まあ、対して予定もないし…。
あたしは、駅前のカラオケに向かった。



「おー!来たか、心結。」
中に入ると、瑞希以外に数人クラスメイトがいた。
後一人、見慣れない人がいた。


「心結は、俺の隣な。」
瑞希に手招きをされ、瑞希の隣に腰を下ろす。


「何か、飲み物頼むか?」


「んー、じゃあメロンソーダで。」


「ほいほい。」


「なあ、瑞希。この子、誰?紹介してくれよ」


「俺と同じクラスの佐伯心結ですよ。
心結、この人は俺の兄貴の友達で柊雄大さん。
今日は、雄大さんの奢り!」


いえーい、と周りから歓声と拍手が起こる。


「おうおう、お前ら飲め!歌えっ!お兄さんの奢りだ奢り。心結ちゃんも、飲みなよ〜?」


「は、はい。」


思い切り、飲んで歌った。
先輩から、メッセージの返事の事なんていつの間にか気にしていなかった。

2ヶ月前 No.14

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW


思った以上に盛り上がった後、携帯を見るとお母さんから何件か着信が来ていた。
急いで、電話をかけ直す。


「今、どこにいるの?
遊びに行くのは良いけど、ちゃんと連絡しなさい。心配するでしょ?」


「ご、ごめん。」


電話で、お母さんと話してた時後ろから誰かに携帯を奪われた。そこに立っていたのは、雄大さんだった。


「あ、もしもし?初めまして。柊、と言います。
心結さんは、クラスメイト数人とカラオケに来てて。
今から帰るとこです。責任もって今から僕が送り届けますので。はい、はい。分かりました。失礼します。」


そう言うと、雄大さんは電話を切って微笑みながらあたしに携帯を返した。


「ってことだから、心結ちゃん。送ってくよ。」


「で、でも悪いですよ。」


「そういう時は、ありがとうございます。で、良いよ。親御さんにも、そう言ったばっかだしね。」


「ありがとう、ございます。」


「ん、いいよ。おーい、瑞希。お前も早く来い。ついでに、お前も送ってやるから」


「やったー!雄大さん、さんきゅっ。」


こうして、カラオケ屋で皆と別れあたしは雄大さんの車で送ってもらうことになった。
家に着いた時も、お母さんに丁寧に頭下げ帰って行った。勿論、お母さん大絶賛。


「心結、彼氏にするならあんな人がいいわよ。」


「んー、はいはい。」


「適当に流したわね、もう…。」
そんな会話をしていると、瑞希から電話が来た。



「もしもし?さっきは、ありがと。
え?柊さんが?…ん、まあ良いけど。ん、はーい。
じゃあね。」


瑞希の電話を切って、すぐ柊さんからメッセージが届いた。瑞希の電話内容は、雄大さんがあたしの連絡先を知りたがってるから教えていいか?って事だった。


「あ、プリン買い忘れた。」


デザートのプリン…………。
まあ、いいや。買いに行くのめんどくさいかも。


2ヶ月前 No.15

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW





「…………眠い。」



学校までの道のり、小さな独り言を呟く。
昨日遅くまで、録り貯めてたDVDを一気に見ていた。
見終わった時が、4時。


一時間くらいは、寝れたけど中途半端な気がして結局ずっと起きていた。お陰で、睡眠不足。
授業中、寝ないようにしなきゃ。


「おーっす!心結。」


眠すぎて、テンションが低いあたしの肩を陽気な顔した瑞希が軽く叩いた。


「……朝から煩いよ。」


小さく溜め息を付けば、瑞希はあたしの目の前に立ち顔を覗き込んだ。


「おいおい、さては寝不足だな?」


当たりだろ?と言いながら、再度あたしの顔を覗き込む。何だろ、寝てないからか無性に腹立つ。


「…っるさいな……もう。」


「あ、松島先輩d…「えっ!?どこどこ?」
さっきまでの、眠気が嘘のように消えた。


先輩の姿を必死に探す。
だけど、見当たらない。あたしは、立ち止まり瑞希を軽く睨んだ。


「朝から、そういう嘘付くの止めてよね」
瑞希に、背を向けあたしは歩き出す。



「ごめんって!何か好きな物奢るからさ、許して。」



「……じゃあ、購買のメロンパン買って?」



購買のメロンパンが、凄く美味しくてお気に入り。
ただ、朝礼が終わると皆購買に集まってパン争奪戦が始まるから中々近寄れないんだよね。


「メロンパンか、あれ売り切れるの早いんだよな…。
でも、分かった。そんなにメロンパン、食いたいなら購買戦争に買ってやるよ。」



「わー、頑張れ。瑞希」


「おまっ、感情入ってねえぞ。笑」


「上がらないんですーっ。」



そんなやり取りをしてる内に、あっという間に学校に到着した。



そして、朝礼が終わった瞬間皆一斉に教室を飛び出した。パン争奪戦の開始時間_____。



瑞希は、メロンパン買えただろうか。
そんなこと考えてると、購買に行った人が戻ってきた。


「心結ーっ、待たせたな。ほら、約束のメロンパン買えたぞ。」得意気な顔をして、あたしにメロンパンを差し出す。



「ありがと。」


「それで、チャラだからな!」


「はいはい。仕方ないから、チャラにしてあげるっ」


「んだよ、それ。笑」


「ふふっ。笑」


瑞希が、買ってくれたメロンパンをそっと鞄の中にしまった。昼休み、食べよっと。

1ヶ月前 No.16

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




「やっと、昼休みだぁぁ……。」
机の上に弁当とメロンパンを置く。


「心結、さっきの授業寝かけてたでしょ。」
お弁当を持った麻衣が、苦笑いしながらあたしの目の前に座る。


「やばかった。笑」


「どうせ、夜更かししてたんでしょ?」


「えへへ、正解。」


「全く…。あれ、メロンパン買ってきたの?」


「うん、瑞希に買いに行かせた〜。」
メロンパンの封を開け、口の中へ頬張る。


「心結ってさ、瑞希くんと仲良いよね。」



「んー?そうかな、普通じゃん?」


「いっそのことさ、瑞希くんと付き合えば?」


「……なっ!何言って…ゴホッ!」


麻衣の言葉に驚きすぎて、口に入れてたメロンパンが喉に引っ掛かった。



「だってさ、あの先輩と付き合うよりは瑞希くんと付き合う方が可能性高いじゃん。」


「……そんなもんかな?」


「まあ、あくまでも可能性って話なだけだしね。
そんなに深く考えなくていいよ。」


昼御飯も終わり、午後の授業が始まってからもあたしは麻衣が言った言葉が頭から離れなかった。


放課後、あたしは中庭に来ていた。
勿論、先輩なんて居ないけど…。
いつも、先輩が座る場所に腰掛け目を閉じる。


「ん……っ」


あ、いつの間にか寝てたんだ。
目を開けると、ブレザーがかかっていた。
これ、誰のだろう。隣を見て、ビックリした。



「…先輩?」


そこにいたのは、腕を組んで眠っている先輩だった。
な、何で先輩が此処に?…ってことは、このブレザーは先輩の!?


思考回路が回らなくて、中々状況が理解出来ない。
取り敢えず、自分にかけてあったブレザーをそっと先輩に返す。



それにしても、先輩の寝顔初めて見たかも。
寝顔もやっぱり、かっこいいなーっ。


何か、今凄く幸せな気がするっ!

1ヶ月前 No.17

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW




……それにしても、先輩は中々起きる気配が無い。
あたしとしては、先輩の寝顔見ていられるから幸せなんだけど。


_______プニュ。



こんなに、熟睡してるんだから起きないよね。
そっと、先輩の頬を触ってみた。
柔らかい……っ!



「んん……っ…」


頬を触ったからか、先輩が目を覚ました。
先輩は、欠伸をした後あたしを見てこう言った。


「起きてたのか、」


「はい、ついさっき。…それにしても、先輩どうしてまだ残ってたんですか?」


「帰ろうとしたら、お前がいた。」


「……っ!まさか、あたしの事が気になって…」


「そんなつもりはない。ただ、もう少しだけ此処で本を読もうとしただけだ。」


「何だ……、そうだったんですね。」
まあ、そんなことだろうなとは思ったけどさ。


「……帰るとするか」


そう言うと、先輩は立ち上がり歩き出す。
先輩の後ろ姿を見つめていると、先輩は振り返りあたしを見る。



「何してんだよ、帰るぞ。」


「……っ!あたしですか?」


嬉しくて、声が思わず裏返ってしまった。

1ヶ月前 No.18

@kfsys97 ★Android=MQ2UcZGwtW



「先輩にとって、あたしってどんな存在ですか?」


ふと、先輩に投げ掛けた質問。
可愛い後輩?それとも、疎ましい後輩?
先輩の目にあたしは、どう映ってるのかな?

「犬みたいな後輩。」

「…い、犬!?」
予想外の返答に、開いた口が塞がらない。
あたしのどこが…犬なんだろう?


「あの、それは誉め言葉ですか?それとも、別の意味ですか?」

「俺なりの、誉め言葉なんだけど。
伝わらない感じ?」


つまり、えっと…可愛いってことで良いのかな?
明確な答えを先輩から貰えず、頭の中で勝手に脳内変換したけど、それでいいかな?


「わんっ!!」

「うおっ!何だよ、いきなり。」

「えへへっ、先輩が犬って言うんで犬の鳴き真似をしてみました。」

「止めろ、お前人間だろ。」
呆れ顔で先輩は、私を見た。


「あ、そうだ。先輩!!クレープ食べに行きましょう!」


「はっ?今から?」

「当たり前です!じゃあ、行きましょう〜!」
あたしは、先輩の腕を掴みクレープ屋に直行した。
夕方って事もあって、少しだけ混んでたけど先輩とクレープを食べることも出来たし、先輩と帰ることも出来た。


「幸せだなぁ」
茜色に染まった空を見上げ、呟いた。

23日前 No.19
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