Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(48) >>

月とカメ。

 ( 恋愛小説投稿城 )
- アクセス(73) - ●メイン記事(48) / サブ記事 - いいね!(0)

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

夏空学園 1年生
夏月 めぐ (ナツキ メグ)

平凡女子。それ以上の説明はない。
吹奏楽部。


夏空学園 2年生
春風 瞬 (ハルカゼ シュン)

学園一のイケメンともてはやされる。
サッカー部。


絶対に関わることはないと
思っていた2人の物語。

9日前 No.0
メモ2017/10/11 16:55 : あやの @usamaru★Smart-Ae76hSfTXa

・夏月 めぐ (ナツキ メグ)


・春風 瞬 (ハルカゼ シュン)


・高橋 結 (タカハシ ユイ)


・芙茉 鈴蘭 (ハマ リリカ)

関連リンク: Ayanoの日常 
ページ: 1


 
 

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

めぐ side

私は勉強も運動も人並み。
特別できることは何も無い。

そんな私も必死に勉強して、
この地域1の有名な学園、
夏空学園に合格した。

そして今日は入学式。

9日前 No.1

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

制服は、大きなリボンが特徴的な
ブレザー型。そしてブラウスは水色。
スカートは綺麗な青のチェック柄。
夏の透き通った青空をモチーフに
しているらしい。

「めぐー?行くよー??」

母に声をかけられ、初めての登校。
明日から通う通学路。
新鮮な気持ちでわくわくしていた。

9日前 No.2

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

学園が近づくにつれ、
私と同じように緊張しているような、
ワクワクしているような面持ちの
学生が増えてきた。

そして私も同じように校門をくぐる。

「はい!チーズ!」

母の声を合図にはにかみの笑顔。
私は、夏空学園の生徒になった。

9日前 No.3

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

私は2組になった。
2組の教室は風通りがよく、
一番きれいな景色がみえると
評判の教室だ。

この学園を受験した同じ中学出身の子は
誰ひとりとしていない。

どんなクラスメイトがいるのか、
どんな担任なのか、不安と緊張と
好奇心を胸に、教室へ入った。

9日前 No.4

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

教室の中には、私と同じように
緊張した面持ちの生徒ばかり。

私の苗字は「夏月」。
席は真ん中の列の一番後ろ。

右隣の席は女の子で安心した。
そっとその子を横目で見ると
ニコッとこちらを見返してくれた。

「高橋 結です。よろしくね。」
「夏月 めぐです。よろしくね。」

それが初めて交わした親友との会話。

9日前 No.5

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

なんだか廊下が騒がしい。
その騒がしさは私たちの教室に
向かってきていた。

そして、この教室に入ってきた。
そして私の左隣の席に来ると、

「おれ、日向 龍!よろしくな!」

と自己紹介。案外礼儀正しい人なんだ
なんて思いながら、

「夏月 めぐです。
こちらこそよろしくね。」

と私も自己紹介をした。

後にこの人はクラスのムードメーカー
になる。

9日前 No.6

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

そんなこんなでクラスの全員が揃った。

そして、講堂で入学式。
そこで発表された担任は、
小柄な美人で、優しそうな先生だった。

教室に戻ると先生の話。
そして、これからの学園生活の話。

9日前 No.7

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

次の日。

慣れない通学路をひとりで通う。
満員電車に圧倒されて、登校の段階で
疲れてしまった。

校門をくぐると

「めぐちゃーん?おはよー♪」

「あ、結ちゃん!おはよう♪」

他愛もない会話が始まる。

結(ユイ)も同じ中学出身の子が
いないらしく、めぐと話している。

昨日は緊張してそれどころじゃ
なかったが、結は美人だ。

色白い肌が、青系の制服を際立たせる。
まさに清楚な女の子。

その横に立つめぐは申し訳なくなった。

9日前 No.8

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

今日の日程はオリエンテーション。
まずはクラス内での自己紹介。

そこで気づいたのはこの学園は
顔面偏差値が高いということ。

普通の私が変に浮いてしまうのでは
ないかと思ってしまうくらいだ。

「夏月 めぐです。南中出身です。
よろしくお願いします。」

と無難に自己紹介を終わらせた。

その後の休み時間。

「めぐちゃんだよね??南中ってことは
あのイケメンと一緒??」

「えっとー…誰ですか??」

「え?知らないの!?
うちの学園一のイケメンの先輩!」

「知らないです…」

「春風先輩だよ!!
中学で有名人じゃなかったの??」

「あー…名前は聞いたことあります。
でも、人数が多い学校だったので
ちゃんと見たことはないです….」

それが春風 瞬の存在を知った瞬間。

9日前 No.9

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

その後は学年集会や全校集会など
バタバタな日程だった。

そして、放課後は待ちに待った
部活動体験。

結は美術部、私は吹奏楽部。

吹奏楽部に行くと優しい先輩が
歓迎してくれた。

「中学でも吹奏楽?」
「はい。クラリネットでした。」
「そうなんだ!ところで何中?」
「南中です。」
「えー!?
ってことは鈴蘭や早風と一緒?」
「あ、鈴蘭先輩には中学の部活でも
お世話になりました。」
「そーだったんだねぇ!」

なんて会話をしながらクラリネットの
教室に案内された。

「いらっしゃーい」

とここでもまた雑談。

あっという間に体験の時間も終わり、
帰る時間。

また満員電車に圧倒された。

9日前 No.10

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

私がこの1日でわかったのは、
この学園の顔面偏差値は
高いということ。

そして、鈴蘭(リリカ)先輩や早風先輩は
この学園では人気がある、ということ。

9日前 No.11

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

次の日は、
満員電車に巻き込まれないように
早めの電車で学園に向かった。

「あれ?めぐちゃん?」
「はい。鈴蘭先輩、ですよね?」
「そうだよー♪覚えててくれたんだ!」
「もちろんです!」

中学の時に同じ吹奏楽部でお世話に
なった先輩、鈴蘭先輩に会った。
今は、夏空学園2年生の現役吹奏楽部で
トランペットを吹いている。

「なにー?めぐちゃんも早風目当て?」
「違いますよ!」
「そーなの?珍しい!」
「珍しい…?」
「珍しいよ。
うちの学年の南中出身の人の多くは
早風目当てでこの学園なんだから。」
「そんなの初耳です!」
「めぐちゃんの天然さは変わんないね。」
「それ、けなしてますか…?」
「いや、褒めてる褒めてる!笑」

なんて会話をしながら電車に揺られた。

9日前 No.12

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

その日もバタバタで終わり、
部活動体験も終わった。

グラウンドの横を通り過ぎると
サッカー部が練習していた。

「早風せんぱーいっ!」
「きゃーっ!かっこいいーっ!!」

なんて女子の黄色い声が聞こえた。

その早風先輩はファンに対して
笑顔を振りまいていた。

なんか嫌な感じ。
それが私の第一印象。

9日前 No.13

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

それから数日経って、
いつものように結と話していた。

「聞いてよ、めぐっ!」
「私ね、サカマネになれそうなのっ!」
「サッカー部のマネージャー?」
「そうっ!いいでしょー?笑」


「でも前、美術部って。」
「うん、そのつもりだったんだけどね、
サッカー部の先輩に誘われてさ!」

「実はね、早風先輩に惹かれてて…」
「そうだったの!?」

唐突な結の報告の数々に驚くばかり。

そこからは結の早風自慢の始まり。

9日前 No.14

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

私は春風先輩になんて興味はなくて
むしろ女子に笑顔を振りまいて、
キャーキャー言われて、
調子に乗ってる先輩って思ってた。

でも、学園内ではその姿が現れる度に
女子の黄色い声で騒がしくなる。

私はそれを見てげんなりしている側
だった。

あの日までは…

9日前 No.15

削除済み @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

【記事主より削除】 ( 2017/10/11 15:48 )

9日前 No.16

削除済み @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

【記事主より削除】 ( 2017/10/11 15:47 )

9日前 No.17

削除済み @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

【記事主より削除】 ( 2017/10/11 15:47 )

9日前 No.18

削除済み @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

【記事主より削除】 ( 2017/10/11 15:47 )

9日前 No.19

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

瞬 side

俺は春風 瞬。
この夏空学園の2年だ。

中学に入学して、サッカー部に入部
してから女子からの黄色い声を浴びる側
になった。

中学入学をきっかけに転校してきた
から珍しかったのかもしれないな。

サッカーでは1年でレギュラー。
勉強もそれなりで学年1位。

高校もテキトーに選んで
夏空学園を受験した。

一応理由としては、
サッカーの強豪校ってのと、
電車通の憧れかな。

9日前 No.20

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

俺は女子の黄色い声を浴びるのを
好まない。

もともと目立ちたがらない性格で
むしろ影に隠れていたい。

最初の頃はその対処法がわからなくて、
先輩の真似して笑顔で返すように
していたら、どんどん観客が増えた。

今までに何人かの女子に告られて
付き合ってきたけど、
結局その女子たちは自慢したいだけで
俺に対して本気じゃなかった。

それからは恋愛も面倒になって、
男子とばっか関わってきた。

9日前 No.21

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

学園に入学して、2度目の春。

たくさん後輩を入れるために
勧誘をしていた。

だけど、同級生に
「お前はプレーしてるだけでいい」
って言われて、いつも通り練習してた。

「すみません」
「サッカー部ってマネージャー募集、
してますか?」

そう声をかけられた。
その少女はとても色白で
この学園の制服が際立つ。
顔も整っていて
学園内でも美少女にあたるだろう。

「ん?いちおーしてると思うけど。」

「そうなんですね!
他に希望者とかいますか?」

「俺はわかんねーな。
ほかの部員に聞いてみ。」

「ありがとうございます!」

その少女はこのグラウンドを後にした。

9日前 No.22

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

数日後、1年生の本入部の日になった。

「1年2組 高橋 結です!」
あの日、俺に声をかけた少女は
うちの部のマネージャーになった。

あとから聞いた話によると、
かなりの倍率ある中の1人らしい。

せっかく白い肌なのに外部のマネ
なんてもったいないとも思ったが、
ほかの部員は美少女がマネになって
嬉しそうだった。

9日前 No.23

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

結は人懐っこくて、かわいい子でも
あり、とても頼りになる良いマネだ。

どの部員にも分け隔てなく接して、
うちの部員で結に思いを寄せてる奴も
少なくなかった。

9日前 No.24

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

めぐ side

ついに本入部。
吹奏楽部には計20人の新入部員が
入部した。
希望通りの楽器になれた人がほとんど
で、私もクラリネットになれた。

今年は鈴蘭先輩の影響もあって、
トランペットの人気が絶大だった。

それからは、
部活→授業→部活の忙しい毎日。

朝練、昼練、放課後と楽器に触れる
時間も多かった。

9日前 No.25

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

結は、かなりの倍率を勝ち抜いて
サッカー部のマネージャーになった。

そんな行動力ある結をすごいなと
密かに思っていた。

もともと整った顔をしていて、
性格にも非の打ち所がない結は
毎日のように告白されていた。

でも、結は春風先輩と
距離を近づけられないと悩んでいた。

9日前 No.26

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

ある日の朝の電車内。
私が乗った車両には、春風先輩がいた。

いつもはいないのに、どうして?

そんなことを思いながら、私は席に
座る。

いつも通り、イヤホンでコンクールの曲
を聞いて、目では楽譜を追う。

朝早い電車の中ではさすがに
黄色い声を浴びせられる様子もなく
先輩も静かに音楽を聴いていた。

あれ?
意外とかっこいいかも。
近くで見ると。

なんて、らしくないこと思った。

9日前 No.27

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

瞬 side

今日の朝は違う車両に乗ってみよう。
そんな好奇心で2両目に乗った。

いつものようにイヤホンで音楽を
聞きながら。

2駅くらい乗っただろうか。
うちの学園の制服を着た少女が乗る。

うちの学園の制服を着て、
この時間の電車に乗るのは
鈴蘭くらいしか知らなかったから、
一体誰なんだろうと思った。

しかも、制服の様子からしても1年生。

結のように目立った存在ではない
けれど、大人しそうな少女だった。

楽譜を見ている様子からきっと
吹奏楽部かな。
そんなことを考えてた。

9日前 No.28

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

めぐ side

学校に行くと、結がグラウンドにいた。

「めぐーっ!おはよーっっ!」

「おはよう。今日は早いね!」

「大会直前だからね!
私も頑張らないと!」

「そーなんだ。頑張ってね!」

「うんっ!めぐもねーっ!」

そんな会話を交わした。

そしてよく見てみると、
グラウンドには結と春風先輩の
二人きりだった。

なるほど、結はこれを狙ってたのか。

そう納得して、私も朝練に向かう。

8日前 No.29

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

音楽室では既に鈴蘭先輩が朝練を
していた。

「あ、おはよう!めぐちゃん」

「おはようございます。
今日は早いんですね。」

「まーね。
私も1年生に負けられないから。」

この部では学年オープンの
オーディションでコンクールメンバーが
決まる。だからこの時期から先輩は
ピリピリしている。

「めぐちゃんもコンクールメンバー
狙ってるの?」

「はい。」

「そっか。
先輩からの攻撃をかわせるかな。」

え?
どういう意味だかわからなかった。

そう言うと先輩は再び練習を始めた。

8日前 No.30

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

瞬 side

グラウンドに着くと既に結が
グラウンドの整備をしてくれていた。

「おはようございます♪」

「おう。おはよう。
朝から頑張ってんだな。」

「はい!部員がいいコンディションで
練習してほしいですから!」

俺はカバンからボールを取り出し
朝練を始めた。

8日前 No.31

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

「先輩っていつからサッカーしてる
んですか?」

「俺?えっとー、小4くらいかな。」

「長いんですね!」

「そんな事ねーよ。周りの奴らなんて
小2くらいから始めてる奴もいるし。」

「そうなんですか!」

そう言うと結は仕事に戻る。
きっとこんな風に他の奴らの情報も
仕入れてるんだろうな。

抜けてそうで全く抜けてない。
それが結だ。

8日前 No.32

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

めぐ side

朝練も終わり、教室に戻ると
結の姿があった。

「ねぇ、めぐ?」

「ん?どうしたの?」

「私、やっぱ春風先輩は無理みたい。」

「どうしたの急に?」

「どんなに話しかけても、どんなに
意識があることをアピールしても
気づいてもらえないの。
それってさ、私に興味が無いって
ことじゃない?」

「そーかな?今は大会で忙しいん
じゃない?」

「そーかなぁ…?」

「きっとそうだよ。まだ諦めるには
早すぎるよ。入部してまだ1ヶ月ちょいなんだし。」

「うーん…」

やっぱり春風先輩はわからない。
そんなことを思った。

8日前 No.33

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

その日のHRは体育祭の出場種目決め。

運動は人並みの私は特に何も
出る気はない。
カンガルー飛びとサッカーに出場
することになった。

結は短距離走や、駅伝、リレーなど
いろんな種目に立候補、推薦されて
いた。

うちのクラスのムードメーカー、
日向龍はリレーメンバー。

誰もが龍がアンカーだと思ってた。

「私、アンカー走る!」

そう宣言したのは、高橋 結。
それには驚きとどよめきが走る。

8日前 No.34

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

「どうしたの、結。
アンカーを走るだなんて。」

「私、そこで1位になれたら告白する。
なれなかったら、きっぱり諦める。」

「いいの!?それで。」

「いい。だって、負ける気しないから。」

そうして、結は勝負に出た。

8日前 No.35

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

瞬 side

今日のHRは体育祭の競技決め。
俺は推薦されるがままだった。

結局何種目出ることになったんだろう…

時間さえ被らない限りほぼ全て
出ることになったらしい。

運動するのが好きだから嫌じゃないが
さすがにここまで埋まるとしんどいな。

体育祭、少し憂鬱だな。
そんな事を思ってしまう。

8日前 No.36

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

その日の部活での話題は、
体育祭の出場種目。

やっぱサッカー部の奴らは皆同じな
ようで、ほぼ全ての種目に出場する。

その中でも驚いたのは
「高橋 結がアンカーを走る」
ということだ。

陸部ばかりのアンカー争いに
サカマネが出場する。

嘘だろ、なんてみんなが言うけど、
1-2の後輩が言うんだから間違いない。

一体何が起こるんだ?

8日前 No.37

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

部活終わり。

「お疲れ様です!」

「おう。あ、結。」

「はい?」

「アンカー走るってホントか?」

「はい!そうですよ♪」

「大丈夫なのか?」

「負ける気ありませんから!」

「頑張れよ。」

「ありがとうございます!」

そう言うと結は笑顔で立ち去った。

どうやら結は本気らしい。

8日前 No.38

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

めぐ said

その日からの電車には
いつも春風先輩がいる。

こんな正面から学園一のイケメンを
眺められるっていう特権は他の人から
したらとても羨ましがられるだろう。

そんな事を考えていたら、
譜面入れを落としてしまい
楽譜をばらまいてしまった。

あたふたしながら拾っていると
目の前にもう1人の手が。

「あ、ありがとうございます。」
「いやいや。てか大丈夫?」
「はい。すみません。」

これが春風先輩と交わした
初めての会話。

8日前 No.39

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

瞬 side

あの日から、俺の2駅後に
電車に乗る学園の生徒を気にしてた。

少女はいつも、2両目に乗る。
だから俺も2両目に乗るようになった。

意識してないフリして、いつも通り
音楽を聴く。

しかし、目の前の少女は
譜面をばらまいてしまった。

俺は突発的な反射で拾い集める。

「ありがとうございます。」

初めて聞いた少女の声。
か細いけれど、綺麗な声だった。

8日前 No.40

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

めぐ side

そんな毎日を送りながら、
とうとうやってきた体育祭。

私は良くも悪くも目立つことなく
無事、自分の競技を終了させた。

そして、最終競技「リレー」
この競技は学年ごとで行われ、
1~7組で競い合う。
アンカーはどのチームも陸部男子。

サカマネになったものの、
まだ焼けてない白い肌の結は
1段と目立っていた。

学園の中でも美少女で倍率の高い
サカマネになったとウワサのある結は
今回のリレーの件もすぐに多くの
生徒に知れ渡った。

そして、リレーのスタート。

7日前 No.41

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

瞬 side

今日は体育祭。

種目が終わる度に呼ばれて
一体何種目出場したのか自分でも
わからない。

そんなバタバタな1日だったが、
もう最終種目。

グラウンドではやけにざわついていた。

理由はわかっている。
1-2のアンカーだ。

俺が応援席に着いたのと同時に
スタートの合図がなった。

どのクラスも五分五分で
最後まで結果はわからない状態。

だけど…
2組のやつだけ一足遅れている。

いつの間にか俺の周りにはサッカー部
の奴らが集まっていた。

だんだんクラスごとに差が開いていく。

そして、アンカー。
バトンを最後に受け取ったのは結。

サッカー部の奴らは必死に叫ぶ。
俺も無意識のうちに叫んでいた。

「結ーっ!!頑張れーっっ!!!」
「負けんなーっ!」

結はどんどん抜かしていく。
そして、最後の1人。

結がゴールをした時には
前には誰もいなかった。

まさか、あの結が。
華奢で運動はできなさそうに見える
結が1位で帰ってくるなんて。

誰もが驚きだった。

7日前 No.42

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

その後の俺らのリレーも、
無事1位で帰ってきた。

学年優勝はもちろん俺ら。
だけど、総合優勝は取れなかった。

HRが終わり、放課後となった。

今日は部活はないけれど、
俺は自主練をするつもりで。
グラウンドに向かった。

7日前 No.43

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

めぐ side

私は祈るような思いで結を見ていた。

最後の逆転劇にに誰もが驚いたのは
言うまでもない。

「めぐーっ!やったよー♪」
「ゆい!すごいよっ!おめでとう!!」
「ありがとう!
これで私もスッキリできるよ♪」

「ホントに言うの?」
「もちろん。勝ったんだもん。」
「そっか!応援してる。」
「ありがとう♪」

うちらは学年優勝を手に入れた。

そして、放課後。
私は部活。
結は先輩の自主練を狙ってグラウンドに
出た。

7日前 No.44

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

瞬 side

グラウンドに出て、自主練をするのは
俺だけだった。

ひとりで黙々と練習していると、

「お疲れ様でーす!」

と元気な声がした。

「おう。おつかれ。」

「春風先輩すごかったですね!
最後のリレーっ!」

「いや、すごいのはお前だろ。
そんな力を秘めてたんだな」

「そんなことないですよ。」

「あの、先輩。」

「ん?」

「今日、自主練何時頃までしますか?」

「うーん…18:00くらいかな。」

「待っててもいいですか?」

「別いーけど。」

「ありがとうございます♪
部室にいるので、
終わったら声かけてください!」

そう言い残すと
部室の方へ走っていった。

7日前 No.45

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

「結。終わったよ。」

「あ、先輩!
わざわざすみません。」

そう言うと結は帰る支度を始めた。

「歩きながらでいいですか?」

「いいよ。そのつもりだったし。」

いつもは一緒に帰ることはない
帰り道。なんだか新鮮だった。

他愛もない会話をする。
部活のこと、学校のこと、
今日の体育祭のこと。

「私、ここから曲がるんです。」

「そっかそっか!
今日はお疲れ様。ゆっくり休めよ。」

「あのっ!先輩っ!」

「ん?」

「今日、私1位になったら先輩に
言いたいことがあったんです。」

「…」


「私、ずっと先輩を見てました。
先輩のことが好きです。」


「…ごめん。
俺、結のことを恋愛感情として
見たことなかった。」

「そう思ってました。」

結はそう言うといつものような笑顔を
見せた。

「今日はお疲れ様でした!
ゆっくり休んでくださいね!」

そうして、結は帰路に着いた。

7日前 No.46

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

めぐ side

次の日。

「おっはよー!めぐっっ!」

そう言って私に飛びついてきたのは
結だった。

「めぐ!
私ね、ちゃんとフラれたよ。」

「え!?」

「でもね、後悔してない!」

そう言った結の表情はどこか寂しげで
なにか大きなものを我慢しているような
そんな表情だった。

7日前 No.47

あやの @usamaru ★Smart=Ae76hSfTXa

私は結がフラれないと100%信じてた
と言えばウソになる。

でも、無理して明るく振る舞う結を
みて辛い。
本人が一番辛いはずなのに。

でも…
付き合ってしまわなくてよかったと
思っている自分もいることに気づいた。

私、もしかしたら…?

6日前 No.48
ページ: 1

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる
注…感想・コメントはこの記事ではなく、サブ記事に書き込んでください。(小説カテゴリでは必須です)