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  鈍感女子 と 不器用男子 の遠まわりな恋。

 ( 恋愛小説投稿城 )
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千織。 @fantasic ★XGXgQW1HPW_mgE

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 「 パンケーキ屋さんって、何処ですか 」

 いきなりの可愛らしい質問に
 わたしは、不覚にも振り向いてしまったんだ。

 ___ .. 君に恋をしてしまうことを、このときはまだ知らなくて。




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( ! )めいんきゃすと 。

# 望月 陽絃 …… Hiito MochidukiV♀V高1
# 倉科 真乃 …… Mano KurasinaV♂V高1

# 水橋 大翔 …… Hiroto MihasiV♂V高1
# 宮国 まひる …… Mahiru MiyaguniV♀V高1

# 有原 颯天 …… Hayate AriharaV♂V高2
# 望月 陽毬 …… Himari MochidukiV♀V教師




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 「 どうして、君は …… ___ 」




    千織 / Chiori



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ページ: 1


 
 

千織。 @fantasic ★XGXgQW1HPW_mgE



 「 あーあ、やだな 」

 日が暮れて、薄暗い道を独りで歩きながら、ぽつりとつぶやく。

 いつもなら友だち3人とわいわい言いながら帰るけど、今日はみんないない。
 まひるは彼氏の大翔くんと帰るし、杏珠ちゃんは塾で早く帰っちゃったし、香波ちゃんは風邪ひいちゃったみたいで、学校自体お休みだったから。

 お化けや不審者が出てきそうで、今は止んだからたたんでいる傘を握りしめる。
 いざとなったら、これで殴ってやるんだから。

 そう自分でじぶんを勇気づける。

 心の中で「 だいじょぶだいじょぶ 」と唱えながら、十字路を曲がったときだった。


 「 あの、すみません 」


 ひやぁっ …… !
 肩をとんっとつつかれて、わたしは傘をしっかり握ったまま振り向いた。

 「 な、んですかっ 」

 答えつつ、少し上にあるその人の顔を見上げると。

 うわぁ、すごいいけめんくん。

 怖いことなんて忘れて、思わず見つめてしまった。
 同じ学年にもこんな子いないから、珍しいものを見る目で見てしまってる気がする。

 声を掛けてきた男の子は、わたしの視線に不思議そうに首を傾けてから、
 口を開いた。


 「 あの。パンケーキ屋さんって、何処ですか 」




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2ヶ月前 No.1

千織。 @fantasic ★XGXgQW1HPW_mgE



 「 ぱ、ぱんけーき ?? 」

 見た目とは異なる可愛い質問に、思わず目をぱちぱち。

 そんなわたしを見て、男の子は苦笑しながら言った。

 「 ある人に教えてもらって、ずっと探してたんですけど。何処にあるか分からないし、誰かに聞こうにも声を掛けやすい人がなかなかいなくて 」

 「 そうなんですか …… 」

 ってことは、わたしは声を掛けやすそうな人だったってこと?
 そんなに警戒心もってないみたいに見えたわけ?

 あんなに傘握りしめてたのにぃ、… なんかショック。

 黙っていると、男の子は顔を覗き込んできた。

 急にいけめんくんが近くなって、叫び声が飛び出そうになる。

 「 あの、知りませんか? 店名聞くの忘れて、スマホで調べられないし .. 」

 「 え、あ、えーっと 」

 ここらへんにパンケーキ屋さんなんてあったっけ?

 うーん、と考え込んでから、このあいだお姉ちゃんと行ったカフェを思い出した。

 「 ああ、わかったっ !! 」
 「 え、ほんとに? 」

 男の子がぱあっと顔を輝かせる。

 でも、もう閉店時間なような ……。
 スマホを出して時間を見ると、やっぱりもう閉まってる時間だった。

 輝いた顔を見てると、閉店時間だなんて言いにくいなぁ。




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2ヶ月前 No.2

千織。 @fantasic ★XGXgQW1HPW_mgE



 「 今日はもう、閉まってると思います 」

 意を決してそう告げると、男の子はちょっと落胆したような顔になった。

 …… ああ、ほらやっぱり。そういう顔になると思ったんだ。

 申し訳なくて、思わず

 「 なんかごめんなさい .. 」

 って言っちゃったよ。

 そしたら、慌てたように「 いや、こっちこそ 」と返された。


 これ以上話すこともなくなっちゃったので、わたしはじゃあ、とこの場を離れようとした。
 もうこんないけめんくんと会えないと思うと、ちょっともったいなかったけど。

 くるりと向きを変えると、ちょっと待って、と引き留められる。

 「 なんですか? 」

 再び男の子の方を向くと、彼はちょっとだけ笑った。

 うわあ … やばい。いけめんくんにこんな近くで微笑されると困る。

 なんて、わたしの頭の中にはバカな感想が浮かんだ。


 「 あの、ほんと迷惑なお願いだと思うんだけど 」

 「 はい 」

 「 明日、そのパンケーキ屋さんに案内してくれませんか 」


 ___ ん?

 ちょっと待って、思考が追いついてないよ。
 案内って、わたしが出会ったばっかりのいけめんくんを?

 なんか、… 危ない気がする。いくら爽やかなこの人でも。

 「 やっぱダメですよね 」

 男の子は眉を下げる。まるで迷子の仔犬みたいに。

 …… うう〜っ。

 仔犬くんの視線に負けて、わたしは「 いいですよ 」と頷いてしまった。



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2ヶ月前 No.3

千織。 @fantasic ★XGXgQW1HPW_mgE




 「 はあっ? 知らない男子とパンケーキ食べる約束したぁ !? 」


 まひる、杏珠ちゃん、香波ちゃんが同時に叫んだ。

 3人のビックリしたような視線を受け、わたしは曖昧に笑ってみせる。

 今は、4限目が終わった後の昼休憩。
 みんなで中庭でお弁当を食べているときに、昨日あった話をしたんだ。

 そしたら案の定、何やってんだという空気になっちゃった。

 「 はは …… 。やっぱり、だめだよね 」
 「 わかってんなら何でオッケーしちゃったの! 」

 すかさずまひるからツッコミが入り、わたしは撃沈。

 でも次の瞬間、めっちゃいい考えを思いついた。


 「 ならさ、みんな今日ついて来てよっ 」


 そう言って3人の顔をみまわすと、みんな同じ反応をした。

 ゆっくり瞬きをして、それからタメ息。

 やっぱだめかなぁ … と思ってると、三人は顔を見合わせてから「 いいよ 」と言ってくれた。

 「 ほんとにっ? 」

 「 うん。陽絃ちゃんのためなら 」

 「 一人で何かあったら、あたしたちも助けてあげられないしね 」

 「 しょーがないからついてってあげる 」

 みんなが言葉をつないで返事をしてくれて、

 わたしは本当にいい友だちばっかり持ったなぁ __ と改めて思った。


 だからお礼にぶどうを一つずつあげると、ありがとう、と若干苦笑されました。

 うん、でも、ついて来てくれるんだからさ。
 苦笑されたのは気にしないでおいてあげよう。




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2ヶ月前 No.4
ページ: 1

 
 
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