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いつか、君の夢が叶うまで。

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蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6





「朝霧莉音です。よろしくおねがいしますっ」




急に他人が部屋に入ってきて、俺に向かって挨拶をしてきた。

急ってほどではないけど、さっき親に聞いたところ。

つまり、今日知ったことをいきなり今日から始める。


そんな状況の中、彼女はおどおどしながら目を泳がせていた。


きっと、次に言う言葉が見つからないのかな。


そう思ってせ、俺はとりあえず挨拶した。

それで手を差し出すと、彼女はぎこちない笑顔を見せて握り返してくれた。






これから赤の他人に、教えてもらうんだ。








***





「朝霧莉音です。よろしくおねがいしますっ」




急に部屋に入って、緊張のあまりいきなり挨拶をしてしまったが、私が誰だかわかるかな?


案の定、顔も見たことない人にいきなり挨拶をされて、彼は目を丸くしてキョトンとしていた。




「あ、え、えと。」




おどおど私が目を泳がせて頭の中でぐるぐると言う言葉を考えていると、彼が右手で頭をかきながら口を開いた。



「えと、東月星、です。よろしく」




かれはニコッとぎこちない、笑いを見せると手を差し出してきた。




ぎこちないけれど優しそうですごく眩しい笑顔。きっといい人なんだなって思って、少し安心した。



少し戸惑いながらも私はその手を取ると、彼はぎゅっと少し握った。

私が握り返すと、今度は"彼の笑顔"を見せてくれた。






これから私が、彼に教えるんだ。



短期間だけどいい先生になれますように。















音楽を_______。








ピアノを__________。














8.25 蓮。

メモ2017/08/25 02:40 : 蓮。 @mikan1112★iPhone-27aG6SrHP6

朝霧 莉音 -アサギリ リオン-

高校1年。帰宅部。


東 月星 -アズマ ルイ-

高校1年。帰宅部。一家一族音楽関係。


夕日 楽空 -ユウヒ ララ-

高校1年。陸上部。運動神経だけは抜群。


結城 飛葵 -ユウキ ヒマリ-

高校1年。バレー部。運動も、頭も良い。


朝霧 美鎖 -アサギリ ミサ-

22歳。

切替: メイン記事(18) サブ記事 (3) ページ: 1


 
 

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6

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2ヶ月前 No.1

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6



「今日どっかいこー」



ホームルームの終わりのチャイムと同時に楽空が私のところにきて、あとから飛葵も寄ってきた。





「どっかってどこ?」


私が楽空の目をじっと見てそう聞くと、楽空はうーんと考え始めた。




「パンケーキとかどーう?」



飛葵がニヤニヤしながら言った。
手には3枚のクーポンを持っていた。




「おー、いいね!」



楽空が目を輝かせて嬉しそうにはしゃぎはじめた。


楽空は本当に子供みたい。
いつになっても成長しないな。笑




「お腹すいたし早く行こー」



いつまでもはしゃいでる楽空の背中を叩くといったーと言いながら机からスクバをとって慌ててついてきた。







2ヶ月前 No.2

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6


「いっただっきまーす!」


パンケーキが私たちの机に3皿置かれると、真っ先に楽空が目を輝かせて言った。
そのあとに私と飛葵も言った。






「ねー」



ジュースをちゅーっと吸って、机に置くと楽空が話しかけてきた。

私と飛葵は何という目で楽空を見るとすぐに目の前のパンケーキを食べ始めた。



「高校入って、いい人いるかなー?って思ったのに、出会いなくない?」



口を尖らせてジュースを揺らしながら楽空が言った。




「別にイケメンがいないわけではないんじゃない?」



確かに、原高校は結構イケてる高校って言ったらあれだけど、おしゃれな人とか、まぁいわゆるイケテルメンズ、イコールイケメンが多い学校。


だからもちろん一年生にも多いはず。

てゆうか、A組だけでもイケメンは多いと思う。

私的はね。

でも、楽空があんまいないってゆうなら楽空の好みではないのかな。

顔は整ってると思うんだけどね。



「まぁそーだけどー、話すきっかけなんてないし。」


「私はいい人がいればそれはそれでいいけど、いないなら別に興味ない」



黙々とパンケーキを口に運んだ。



「っていーながら、莉音って3年間も付き合ってたよねー」



ニヤニヤしながら楽空が言った。


そう、私は中学の3年間ずっと付き合ってた人がいた。



付き合った当時は、同じクラスだったけどそこまで仲がいいわけではなくて、なんで告白されたのかサッパリだった。


告白されたのは10月ごろ。


それまでにも何度か告白されてたんだけどその理由もサッパリのまま断ってた。



でも、凜翔「友達からでも構わない。でも、これから俺のこと知ってほしい。」



そう言った。だからいいよって言った。

だけど私は友達になろって意味だったんだけど、凜翔が勘違いして付き合うことになった。



でも、凜翔はすごくいい人だった。


それなりにうまくいってて、仲良くなっていつも笑わせてくれて本当に楽しい日々だった。


でも、私としたら恋なのかなって微妙だった。


友達みたいな、大切だけどドキドキとかはあんまりしないし。


でも、凜翔には甘えられた。安心した。



それが恋かはわからないけど大好きだった。




高校は別々の所に行くから別れた。





てゆうのが私の中学時代の恋愛?。




「私は凜翔のこと恋愛として好きだったのか微妙だもん」


パンケーキを大きく切ったガブッと食べた。


「ふーん、でもいーな。そんな長く続くの。愛を感じる」


「それなー」



楽空が両手で頬杖をつきながら言うと、飛葵も乗っかった。



「君らはコロコロ変えすぎな。」


最後の一口のパンケーキを大きな口で食べた。



「だって飽きちゃう」

「飽きさせるのが悪い」


楽空が言うと飛葵も乗っかって男の愚痴が始まった。



「私にはその気持ちいまいちわかんないよ」



そう言うと私はスクバを持って席を立った。


「行こ」


「それは凜翔がかっこよくて、いい奴だったからでしょ」


飛葵も席を立って、私の肩をポンポンっと叩いた。



「いいなぁ。莉音は恵まれてて」


続いて楽空も席を立つと、私はレジに向かった。


「楽空なんて好きな人には好かれないよ。」


「私も」


会計を済ませて、外に出た。


「2人とも可愛いんだからさぁ、遊ぶのやめて一途になったら?」

「彼氏ほしい。」

「好きな人だけを見つめて、他の男はズバッと断る。そしたら、振り向いてくれるかもよ?てゆーか、諦められてるかも知んないよ?」


「一途ねぇ」

「私頑張るわ、一途」



私の前に立って指を一本立てると私の目の前に突き出した。



「がんばれ!」



私がニコッと笑うと、2人ともつられて笑った。











私も恋したいとは思うなぁ。

2ヶ月前 No.3

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6



次々いろんな音が私の耳に流れてく。



リズムよく鍵盤を弾く。



順番に。






時々こうして家でピアノを弾く。

時々ってゆうか、ほとんど毎日。



ピアノをやめてもなんか捨てられない。

完全にピアノと縁を切れない。





私がピアノをやめたのは中学に上がるとき。

それからずっとこうして家でこっそり弾いてる。


中学のときは第四音楽室でよく弾いてた。

私は部活をやっていなかったから、みんなが部活をやってて誰も廊下にいない時に、ひっそりと。



見つけられることはなかった。でも、凜翔にはずっと見られてたらしい。

凜翔が私のことを好きになった理由の一つらしい。


一生懸命だけど優しい眼差しで、鍵盤に向かって。莉音のピアノを聴いてるときは他の音が耳に入ってこない。


って言ってた。別れるときに。




言ったら、弾くのをやめようだったから言わなかったらしい。


まぁ確かに弾くのをやめてたと思う。でも、ずっと聴かれてたと思うと、今更恥ずかしい。



高校はまだ始まったばっかりだし、部活もまだ始まってない。



だから、こうして家で弾いてる。





最後の音を弾くと、鍵盤から手を離して膝にそっと乗せた。




「ふぅ」



パチパチパチパチパチ



少し吐息を漏らすと、ドアの方から拍手が聞こえた。



「誰!?」



驚いて振り向くとニコッと笑ってる綺麗な女性が立っていた。



綺麗なミディアムロングの茶髪の髪。
ぱっちり二重の大きな目。
涙袋とアイラインを長めに弾いてて少し大人っぽい。
それにスッとした鼻。
ちょっとピンクっぽい赤の薄い唇。
テカテカ光ってるところが色っぽい。



少し驚いて目を丸くした。




「やだな。あなたのお姉ちゃんよ。」


「・・・え?」



驚きの発言にまだ目を大きくまん丸く見開いた。




「もしかして全く知らされてない系?」



小さくコクリと頷くと、彼女は笑い始めた。



「私は朝霧美鎖。高1までパパと暮らしてて、それからは今のあなたみたいに執事がいたわ。でも、高校を卒業したと同時に一人暮らしを始めて、2年間大学に行って、戻ってきたわけ。」



だんだん私の近くに歩み寄ってきて、最後にはニコッと笑った。



「私の家に?」



まだ状況が飲み込めなくてお姉さんにあたる人を見つめた。



「パパが、莉音の執事が家の事情で地元へ帰っちゃうから、帰るなら莉音の家に帰れだとさ。」



「やっぱりパパ生きてたんだ。」



涙を一筋流して笑いながら呟くと、美鎖さんが驚いた表情でみた。



「そ、そこから!?」

「ママったら。。。本当に何も言ってなかったのね。」




私の肩に手を置くと呆れた顔で小さなため息をついた。




「ママとパパは仕事の関係で別々に暮らしてたの。でも、2人の娘をどっちかに引き取ったら寂しいからってなんか別々にさせたんだって。でもパパとママの仕事は同じだから私たちが中学に上がると同時に家にいることを少なくして、執事を雇ったの」



じっと美鎖さんの話を聞いていた。



「そうなんだ」


「え?親たちに怒りとかないの?」



また目をまん丸くして、驚いてきた。


「なんで?」


「だって大して私たちと一緒にいてくれないくせに、寂しいって理由だけで私たちを引き離して、家で私たちがどんだけ寂しい思いしたかわかんないの?って思わない?」



美鎖さんが眉間にしわを寄せていった。



「まぁ、でも小学校までは一緒にいてくれたし。一応お金とか、必要なものはもらってたし。生活に不便がなかったのはママが仕事してたからかなって思ってる。だから、せめて小学校まで見てくれたことだけでいいかなって思ってたよ?」



また眉間にしわを寄せて私をじっとみつめてきた。


もしかして怒ってるのかな?


こんなに家族に無神経な私に。



親が家にいなくてよかったって思うのはもう一つあるんだ。


学校でよくみんなの話を聞くと親はめんどくさいってゆう話。

そう思うと親がいない方が自由でいいなって思う。




こんなこと聞いたら誰だって怒るよなぁ。言葉に気をつけたつもりだけど気づかれちゃったかな?




すると突然美鎖さんは涙を流した。



「私の妹がこんなにも彼女思いだったなんて感動。」


「え、えぇ!?」



あまりの予想外の発言に驚いた。

違うよって言いたかったけど感動してくれてるのに悪いなと思ったから言わないでおいた。





「で、本題入るんだけどね」



今の本題じゃないんだ。笑


「うん?」



「明日から、あなたには先生になってもらいます。」


「・・・」


「・・・んん!?!?」


先生?どゆこと?
私教えられるほど頭良くないし。

明日から教師目指せって?
んん?意味わからん。




「昔からパパにあなたのピアノのことは聞いててね。で、」


「ん?ぴあの?」


遮って質問するとコクリと頷いて話を続けた。



「パパの知り合いの息子がピアノをやってるんだって。なんかわかんないけどパパがこの海においでって言ったらしく、ここの近くにこしてくるんだって。で、この辺りにピアノの教室なんてもちろんないから、パパが娘を先生にどーぞって言ったわけよ。まぁで、あなたが明日からその子のピアノの先生になるの」


「はぁ!?!?!?」



きっと今のはこの海に響き渡ったであろうような、今までで一番大きな声を出したと思う。



「はぁ、全く夫婦揃って自分勝手なんだから。」


「え、は、え?」



まだ全然意味がわからなくて、目をまん丸くした。



「まぁそうゆうことだから、明日、この地図で、その子のとこ行ってね」


「じゃっ、適当に空いてる部屋で一番大きいところ使うね。夕飯用意しとくからできたら呼ぶね」



私はそんなこと耳に入らずフリーズ状態。



やっとなんとか、動きが取れたと思ったら、美鎖さんは部屋を出て行こうとしてた。




「私、あなたのピアノ好きだよ」





そう一言言い残すと、三階の部屋を順番に開けてってボソボソボソボソ独り言を言っていた。





状況を整理しよう。

お姉ちゃんの美鎖さんと今日から家で2人で過ごして、パパを生きている。

で、私は明日からある男の子のピアノの先生になる。の?





私が?ピアノの夢なんてとっくにやめた私が先生なんかになれるの?



しかも男の子って。。。。


















2ヶ月前 No.4

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6




「莉音ー」



人の机なのにお構えなしに、私の机にバタンと倒れてる楽空が言った。



「何。」



スマホをいじりにながら、素っ気なく返事をした。




「今年も、部活やらんの?」


「あー、確かにー。」




楽空の言葉に前の席を借りて座ってスマホをいじってた飛葵も言った。




「別にやりたいことないし。面倒くさい」




この言葉に嘘はない。
やりたいことはない。それに面倒くさい。先輩とか合宿とか、そのへん。




それに、、、、家でピアノを弾くことが何気に好きなんだ。




だから、嘘はないと言ったら嘘はない。でも、違う理由もある。





「ちょっと、やってみてみなよー。楽しいかもよ?」


「そーだよ。莉音、運動神経いいんだから。」



そう、私は運動神経が何故かいい。
長距離も短距離も陸上部並みの速さ。



まぁ、特に得意なのはバスケ、かな?




中学一年生の頃、ピアノのを辞めたことをまだ気にしていて、ピアノのことで頭がいっぱいだった時。


仮入部の期間で、楽空に誘われて私と飛葵も行くことになった。




本当は面倒くさかったけど、中学に友達が一人もいなかった私は、これくらいやらないとせっかく出来た友達も離れていく気がしたから行くことにした。




その時に思い出したのが、休み時間に良く、同じ学年のみんなでバスケしてたこと。


すごく楽しくて、一時すごくハマった。

それで、家にバスケットゴールをつけてもらったりして。



バスケ部に入部して、ピアノのことをさっぱり忘れるのもいいかなと思った。


仮入部の時先輩から勧められて、入ろうと思った。


でも、やっぱり忘れられなくて。


ピアノらバスケ以上に大好きだったから。



心のどこかで続けたいと思った。
やめたことに後悔した。


それから3年が経って。
3年間全部帰宅部。



それでも何とか高校に入れた。




「ねぇ?莉音聞いてる?」


机に伏せてた顔を私に向けた。



「・・・んあ、ごめん。やっぱ部活はいいや。」






それに今は、ピアノを教えるというミッションがある。


これが今、私にとって一番の課題。


だから、それに一生懸命取り組もうって決めたんだ。昨日の夜。





「えー。りーおーんー。」



手で私の机を叩いて駄々をこね始める楽空。

何に駄々をこねてるのかは全くわからないけど。



「何。」


「そろそろやりたいこと見つけないとやばくない?高校入ったんだしさ。キリがいいところで何か始めようよ。」



なんだ、またその事か。




「分かったから、部活だけは勘弁。やりたいことないし。私にとっては時間の無駄。」



私の机を叩き続ける楽空の手を止めてきっぱり言った。


もちろん、楽空や飛葵が意味の無いことをしてるって言ってるんじゃない。


やりたいとも思わないことをやることは私は無駄だと思う。

きっと、2人もそのつもりで言ったことはわかってると思う。



「無駄ねぇ。」



飛葵が呟いた。



「私さぁ、中1の頃の莉音がバスケしてる姿に惚れてから、未だに忘れられない」



どうゆうつもりで言ったのかわからないけど、飛葵が独り言のように呟いた。


てか、惚れたって。女が女に惚れてどうする。



「莉音がバスケしてる姿、私も大好き。」


楽空まで何言ってんだか。



「バスケの授業の時を楽しみに待ってな。」


「つまんねーのー!」



そう返すと口を尖らせて楽空が立ち上がった。





「まっいーや」







2ヶ月前 No.5

萌愛 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6




学校が終わって、家に帰るとまたピアノを弾き始めた。




ずっと、弾いているといつの間にか時刻は5時半。



「や、やべっ」



待ち合わせは6時。

場所もわからないから、地図を見ながら行くから、以外とかかりそう。



すぐに準備して、家を飛び出た。




どんな人なのかドキドキもしたけど、不安の方が断然勝ってた。

本当にちゃんと教えられるかな。








地図を見てどうにかたどり着いた。お家。


その家はデカくて、新築の家だった。



ここ、だよね?




W東W



「東さんだよね、、、、よし。」





心の準備を決めて、インターホンを鳴らした。




ピーンポーン。

2ヶ月前 No.6

萌愛 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6


ガチャ___。




インターホンを押してすぐに男の子が出てきた。




「え、えと。朝霧莉音です。よろしくおねがいしますっ」




急に部屋に入って、緊張のあまりいきなり挨拶をしてしまったが、私が誰だかわかるかな?


案の定、顔も見たことない人にいきなり挨拶をされて、彼は目を丸くしてキョトンとしていた。




「あ、え、えと。」




おどおど私が目を泳がせて頭の中でぐるぐると言う言葉を考えていると、彼が右手で頭をかきながら口を開いた。



「えと、東月星、です。よろしく」




かれはニコッとぎこちない、笑顔を見せると手を差し出してきた。




ぎこちないけれど優しそうですごく眩しい笑顔。きっといい人なんだなって思って、少し安心した。



少し戸惑いながらも私はその手を取ると、彼はぎゅっと少し握った。

私が握り返すと、今度は"彼の笑顔"を見せてくれた




2ヶ月前 No.7

連。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6


{月星 side}



「気持ちいい。」



広くて透き通った青の海を眺めながら、深呼吸した。



俺は、音楽一家の三人兄弟の一番下。


兄と姉はとっくに自分たちの道を歩んで、一人暮らしを始めている。


幼い頃からピアノをしていた俺は、高校一年生の今、この海の町に引っ越してきた。



都会より、ここの方が空気が良くて、気持ちを穏やかにできる。だそうだ。





俺は別に都会でも良かったんだけどね。




でも、この空気すごくきもちいい。




それと、ここに越してきた理由がもう一つ。


ここの住民にピアノを教えてもらうらしい。



詳しくは聞かされてないんだけど、ね。




明後日かららしく、明後日までのんびりしてていいと言われた。



ちなみに、その次の日からは高校に行くそうだ。







2ヶ月前 No.8

連。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6

今日は、そのピアノの日。



朝、少しピアノを弾いてのんびりその日を過ごした。





時計の針を見ると、もう5時半。


レッスンは6時からだから、それまでピアノを弾くことにした。





6時を五分すぎた頃、インターホンが鳴った。





少しドキドキして、緊張したけどゆっくり深呼吸して呼吸を直した。





ガチャ__。




俺がドアを開けると、肩を出した花柄の黄色のオフショルダーにデニムのショートパンツを履いた女の子が立っていた。





女子だと思わなくて、てゆうか高校生?


少し戸惑って驚いた表情で、俺はフリーズした。






「朝霧莉音です。よろしくおねがいしますっ」




すると、彼女は俺に向かって挨拶をしてきた。


急ってほどではないけど。笑



そんな状況の中、彼女はおどおどしながら目を泳がせていた。


きっと、次に言う言葉が見つからないのかな。


そう思って、俺はとりあえず挨拶した。



「えと、東月星、です。よろしく。」



それで手を差し出すと、彼女はぎこちない笑顔を見せて握り返してくれた。


2ヶ月前 No.9

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6

{莉音 side}



「飲み物何がいい?」



家に入ると、リビングに招かれリビングに入るとキッチンに向かった彼が声をかけてきた。



「え、えと、何があります、か?」



水と言うのが礼儀だろうけど、内心レモンティー的なものを飲みたい気分だ。



あくまで水は気分ではない。
せめて生茶。



「んーと、紅茶は結構揃ってて、あとは水とお茶とカルピスとか、まぁ色々」




見事な品ぞろえ。。。




内心レモンティー的なものを飲みたい。でもここはお茶と言うべきか?


礼儀がなってないって思われたら、やだな。



んでも、ここはお言葉に甘えて!!
甘えるような言葉ないけど!






「じゃ、じゃあ、レモンティー的なものはー、。」



彼の目を恐る恐る見つめながら言ってみた。



「えーっと、レモンティーはー」



すると彼は棚からレモンティーを探し始めた。



「あ、あった。じゃあレモンティーでいい?」


「は、はい!!」



そう返事すると彼はお湯を沸かして作り始めた。
ソファーに座ってていいよとニコッと笑って言ってきたので、座らせてもらった。





っしゃー!


礼儀がないとか思われたらやだなー。
思われてるかな?


まぁ、いっか。




でも、紅茶が揃ってる家なんて凄いなぁ。

この家だからきっとお母さんとかお嬢様的な?




「飲み物できたから上行こっか。」




そう言う彼に、何が目的できたのかを思い出せられた。




歩いてく彼について行くと、3階の突き当たりの部屋のドアを開けた。





「ここだよ。」




中に入るとまぁまぁな広さで、ピアノの部屋にしては大きいくらいの。


普通に踊れるくらいかな?笑



壁は音が吸収する壁?になってるっぽい、音楽室あるあるな壁。



音楽専用に作られた感。




そして、窓から見える景色は海。



私の大好きな海。





私のピアノの部屋も、窓から見えるのは海。




窓を開けながらピアノをするのが最高に気持ちいい。




「えっと、始めよっか。」



そういい、彼は部屋の隅にある小さな机にお盆を置いてピアノを開いた。




「あ、窓、開けても平気?」



何かを思い出したかのように彼はそう言った。



「もちろん!」



つい、そう返事してしまったが変なやつだと思われたかな?





彼は窓を開けると、急に私の好きな風が吹きこんできた。



彼は目を閉じて大きく深呼吸した。




私もいつもやってる事だ。
もしかして彼もやってるのかな?




それにつられて、私も深呼吸した。





「じゃ、今度こそ始めよっか。」



そう言ってピアノの椅子に彼が座った。




「あ、そこの椅子座ってどうぞ。」




彼が指さして椅子に私は腰をかけた。






そして、また息を大きく吸い、初めてのWレッスンWを始めた。








2ヶ月前 No.10

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6

とりあえず、弾かせてみた。


まずは、彼のピアノを聴かないと教えようがないよ、ね?



教えたかはわからないけどとりあえず自分なりに。




楽譜の音符を、間違え無しでしっかり弾く、彼。



だ、けど。



なんだか、心地悪いってゆうか、少し変って言ったらあれだけど。。



なんか、自由。




強さはバラバラ、自分の好きな時に強くしたり弱くしたり。

テンポもバラバラ。


自分なりの音楽を作ってて。




私は素直に好きって思った。




だけど、





この音楽は世の中に通用しない。





最後の音を弾き終わるとゆっくり手を離して膝に置いた。




彼は息を荒くして、まるで運動したあとみたいに。





最後も、本当は長く伸ばす所。


だけど彼はスタッカートではねて終わった。






「どう、かな?」




彼が私を見て言ったのはわかった。

でも、その時驚きのあまりフリーズしていた私はその問いかけは耳に入らなかった。




「莉音さん?」


私の名前に反応してビクッと体が跳ねた。



「あ、あぁ、ごめん。」



正直、彼のピアノは直すところがいっぱいある。

でもこれを言うべきか。

私が言っても説得力がないし。

上から目線みたいになっちゃいそう。





「あの、どう?」



大きな瞳で真っ直ぐに私を見つめる彼の目。


その目を一瞬見つめたけど、逸らして私は口を開けた。



「わ、私は好きだよ。そのピアノ。」



彼はまだずっと私を見つめているのだろうか。

この言葉をどう思うかは彼次第だ。



「好きってどうゆう意味?」


「え?」




少し、強目で彼が言ったものだから私は彼を見ると視線があった。



さっきより強い目で、私を見つめてる。



「え、えと。」



おどおどして、目をあちこちに向けた。




「正直に。」



また、私は彼の目に視線を合わせた。


そして小さく息を吸った。


今度はずっと、彼の吸い込まれそうな目を見て。




「正直に、言うと。そのピアノは通用しない。」



彼の目をじっと見つめて言った。



「どうゆう意味?」


目を見開いて驚いた表情で彼はまた疑問を返した。




「えっと、だから、そのピアノは世の中に通用しない。コンクールなんかじゃ、すぐ落ちる。持ち上がる可能性もある、けど。」



彼に正直な思いをぶつけてみた。



するの彼は一瞬まゆを寄せるとすぐふわっと笑顔になった。



「そっかぁ。だからコンクール今まで1回も優勝したことないのかぁ。」




そのピアノで優勝は無理があるな。
前のピアノの先生はどんな、教え方を。。(失礼。)





「う、うん。」


「俺、何度も諦めようと思った。才能がないんだなって。どんなに努力しても無理だもん。でも、お母さんはあなたに才能がないわけないとかいって。でも、俺は諦められなかった。ピアノは大好きだから。」



ニコッと笑って私を見る顔は、なんだか一生懸命というか、ほっとけない顔ってゆうか。


普通の笑顔なはずなのに、




燃えてきた。







「1から教える。それを直すのには時間がかかるかもしれないけど。音の間違えはないから、後は、規則正しく音を弾くこと。」




彼はこくりと頷き、お願いします。とかる頭を下げた。



「えっとまず、今までやってきた、強弱とテンポは忘れて。楽譜に書いてある通り弾くの。」





「俺、楽譜見て弾いたことねぇ。」


「え?」




思わぬ彼の発言に聞き返した。



「だから、先生が弾いたピアノを耳で覚えて、覚えたまま弾いてるから。」




そんなこと人間に可能なの?
確かに耳コピとかあるけど、こんなにも完璧に和音も?



「んー、何か、わかる。そこには俺ずっと才能感じてたんだけどな。」



ははっと笑いながら言う彼にまたしてもフリーズ状態の私。



「その曲の楽譜あんの?」


「まぁ、一応?待ってろ」



そう言って彼は部屋に二つだけある扉の私たちが入ってきた方じゃないはもう一つのビラ。開けた。




何かを探しては、あったっと声を上げて私の方によってきた。




「これ」



そう言ってその楽譜を私に向けてきた。


私が見るよりあなたが見なさいよ。。。


とツッコミたくなるがそれは心の中でしておこう。



「えっとまず、ここフォルテじゃん?君はバラっバラ。」



ポカーンとした顔で私を見つめては楽譜を見つめてる。



「んん?どうした?」


そうといかけると、彼は私を見て口を開いた。




「月星。」


「んん?」


「俺の名前。月星って呼んで。」


「え?」




あ、そう言えばさっき君って言ったっけ?
気に食わなかったのかな?

まぁるいでいいんだけど。




てか、そんなこと今気にしてる場合?苦笑。



「わかった。るいね。」


「うんありがと。」



満足したような笑顔を向けた。


満足出来てよかったですぅ。



って思ってるとまた月星は口を開いた。



「あと、ふぉるて?だっけ?ってなんだっけ?」



「・・・え?」





またもや驚き発言。
ピアノをしてる人とは思えないような発言。



わたしはfを指さした。



「フォルテ。強く。」



と、次は


mfを指さした。



「メゾフォルテ。少し強く。」




次はp。



「ピアノ。弱く。」




次はmp。



「メゾピアノ。少し弱く。」




「この四つの記号は強さを表すの。わかる?」


彼に視線を向けると彼は、コクリと頷いた。



「うん。おっけ。」




これってもしかしてテンポとかも分からないのかな?

てか、記号全部わからなかったりして。





「えと、あの。」


「ん、なに?」




楽譜を熱心に見てた目を私に向けた。


「もしかして、記号全部わからないとか?」



それは見事当たりのようで、るいは下を一瞬向いた。


すると、こくりと頷いた。




「わかった。次の時までにノートにまとめとくから。ちゃんと、覚えたこ。」




ニコッと笑顔を見せると、ありがとう!っと目を輝かせて、私を見た。



「とりあえず、来週から単語は覚えるとして。だから今日はとりあえず終わりかな。」


「はや。」



私の言葉にびっくりした表情で声を上げた。



「だって、単語覚えなきゃや利用がないもん」



「ご、ごめん。」



私の言葉にまた下を向いて静かに謝った。



「別に、いいけどー。」



また笑顔を見せると、彼も笑顔を見てせくれた。



「じゃ、じゃあ、俺、莉音さんのピアノ聴きたい。」



変わらない満面な笑で、おねだりしてくる月星。




「無理だよ。そんなの。」



彼の笑顔に危うく弾くところだった。

きっと、私のピアノを聴いたら絶望するだろうな。



感情のこもってない、ただ弾いてるだけのピアノ。





「なんで?いいじゃん!」



と、月星は言うと私の腕をとってピアノの前に来させた。


すると、肩に手をぽんと置いて私を座らせた。



「む、無理だって。」




やっぱり無理だ。





「なんで?生徒として先生のピアノを聴いとかなきゃ。」



また、笑顔で。

正直月星の笑顔はずるい。



短髪だけど無造作の目にギリ被らないくらいの前髪。
目は2重で大きくて。
鼻をも綺麗な鼻筋の通った鼻で。
形のいい唇。


一見、クールっぽい顔つきだけど、顔はすっとしてるってゆうより丸い。

丸くはないけど、四角?ってゆうか。



んー、とにかくスッとはしてない感じで。



笑うと出来るエクボすごくキュートで。



笑うと印象がガラッと変わる。




そんな笑顔でおねだりされたら。







「私のピアノ聴いたら、最初で最後のレッスンになるよ?」



「どうゆう意味?」


さっきの笑顔は消えて、眉間にしわを寄せた。




「ガッカリするよ。月星が思ってるより全然、良くない。」





するとまたあの笑顔を見せた。





「そんなの聴かないとわかんないじゃん




その言葉にどこか安心して、大きく深呼吸をした。



そして鍵盤に手を当てて。




一音一音丁寧に引き始めた。


規則正しいテンポと、強弱。
そして長さ。




自分でもわかるくらい音は完璧。だと思う。




だけど、やっぱり、違うんだ。






最後の一音を弾き終わると、手をゆっくり離して、足も離した。




恐る恐る月星の顔を見ると、絶句したのか、フリーズしている。



やっぱり、月星にピアノを聴いてもらうのは間違えだったのか。




どこか寂しい気持ちで、私は立ち上がった。




「帰る、ね。」



そう言ってピアノから離れようとすると、腕を引っ張られた。



「すごい。これの何がダメなのか、分からないよ。」


「え?」




思わぬ言葉に今度は私がフリーズした。




「何がダメなのかさっぱりだよ。」



褒められてるのは分かるけど、でも、本当だとは信じ難い。


きっと、月星は優しいんだと思う。




「辞めて。お世辞は、辛くなるだけ。」





「お世辞?俺、本当の事言ってんだけどお世辞に聞こえる?」



「え?」



彼の目はまるでしんじつをいってるかのような目で。



信じてみたいけど、信じられない事実。






「そんな、わけない。」


「じゃあ、俺はそのピアノ好き。」


「え?」



さっきから疑問ぶつけてばっかだな。




「その規則正しい音が好き。」



また人懐っこい笑顔でいってくる月星につられて笑顔になる私。





「ありがとう」




2ヶ月前 No.11

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6

そう告げると、後は窓の外を二人で眺めながら他愛のない会話を永遠と。




「そーいえば、何歳なの?」



月星がその質問を掛けてきて、タメ語で喋ってたことを今気づいた。




「あ、え、えと。」


「なんで急に挙動不審?」



笑いながら月星は言うけど。。
月星って一応先生にタメ語なの気づいてんのかな?



「高一。歳上?だったら、さっきからタメ語でごめんな」


「俺も、高一!」



ごめんなさいの言葉を遮られた。




それより高一!?同い年!?





「正直、見た目年下だよな。」



そう彼は言う。一応失礼だけど、、まぁ本当のこと。

身長は150というなんともチビ。


そして顔は幼くて。前髪あげるとかっこいい、イケメンなんて言われるけど、実際顔つきは幼いと言われることが多い。





「私年上かと思った。身長高いし。」



彼の身長を見るかのように見上げてゆうとまた無邪気にニコッと笑った。



「いや、莉音が小さいだけ」



小さい言うなっ!!
一応自覚はしてるけど?

でも傷つくじゃん?きにしてるところ!



「て、てか!一応先生なのわかってる?」



月星を指さして自慢のW眼力Wで見つめると、ポカーンとした顔で見てきた。



「あ、あぁ。忘れてた。」



わ、忘れてた!?
そこは覚えてるよ、じゃないのー??




「そんなに本気にすんなよ。覚えてるに決まってるだろ」




私が突き刺した指を握ってヘヘッとまた無邪気に笑った。




「ちょ、からかいすぎ!!」




笑ってばっかの月星をバシバシ叩くと、急に笑いを止めた。



それに動揺して私も叩くのをやめた。




「時間。やばくねぇ?」



すっかり窓の外は真っ暗で。
夜空に浮かぶ星たちと、夜空を映す、透き通った海。




時計を見ると八時を回っていた。



「あぁ。やべえ」




携帯を開くと姉からの通知が何件も来ていた。


「ごめん、長話なんて。送ってくよ。」



頭を掻きながら月星が言った。


「いいって。私も楽しかったし。ありがとう。こんな楽しいなんて思ってなかったよ」



笑顔でそう言うと、心配そうな方が一気に笑顔と変わってった。



「おう」


「じゃあ、また今度」



「いや、送るって。」



「いいよ、割と近いし」






心配してくれてんのは分かるけど送ってくれたところで、今度は月星が帰るのが心配でつけていきたくなりそう。




何度言っても聞かなさそうだから、勢いよくドアを閉めて、全力でダッシュした。





「ふふっ」



走ってる時もつい笑みが零れた。





すごく楽しかったな。笑笑

2ヶ月前 No.12

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6

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2ヶ月前 No.13

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6




話が終わって、私が先に教室に入って後から月星が入った。


するとクラスの女子の月星への質問攻めが始まり、私はその場から離れ楽空たちの所へ行った。




「おかーえりー」


楽空が私の席に座って飛葵がその前の席に座っていた。



「ただいま」



そして、なぜが私は私の隣の人の席。



「どんな話だったわけ?」



飛葵が探るように聞いてきた。



「ベーつーにー」


そう言って、誤魔化すためにスマホをいじり出した。



「あのー、そろそろ言いますけどー。」


「ん?」


飛葵のその言葉に顔を上げた。



「莉音の嘘バレバレ」


「え?」




一気に冷や汗が湧き出てきたのを感じた。



「さっきのもそうだけど、昔からたまに嘘つくよねぇ」

「あ!楽空も感じてた!」




ら、楽空も感じるくらいって私どんだけ嘘下手なの。。


てか、そんなことより、どこまでバレてたのかな?


もしかして音楽のことも?




「で、何話してたの?」



飛葵が私の顔を見つめて、楽空も続けて見つめてきた。



「わかったよ。実話。。」




流石にもう隠すことは無理だろうと確信した。

誤魔化しの言葉も浮かばない。


それに、親友だ。


親友にくらい嘘なしの本当の私を見てほしいとも思った。



だから楽空と飛葵には話した。




「えぇ!?!?」


「だと思ったー。なんか音楽の話題避けてるしー」



驚きを隠せず大声をあげる楽空とは反対に、分かってたかのようにすまし顔な飛葵。


そして、苦笑いする私。




「でも、なんで秘密に?秘密にする必要なくない?」


「んー。なんかピアノは私だけが良かったってゆうか。よく分かんない」



ハハッと笑った見せると飛葵たちも続けて笑った。




「莉音って変なところ秘密主義だよねぇ」

「いやー、なんか、言わないでおいたほうがいい気がしてね」



と、私の言葉と同時に一時限目の先生が入ってきた。



飛葵と楽空は自分の席に戻って、席が近いふたりは二人で話していた。






そして私は外の景色をじっと見つめた。






2ヶ月前 No.14

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6



「りーおん」




四時限目の終わりを告げるチャイムが鳴ると、イスを引く音や喋り声が教室にこだましてる中、楽空の甲高い声が私を呼んだ。





「なに」



机の中からお財布とスマホを取り出して、楽空たちの元へ向かった。





「何じゃなくて!楽空の大好きなパン売り切れちゃうから、早く!!」



楽空は学校の購買に売ってる、ほんのいちごっぽい甘さのあるパンが大好きだ。



でも、女子から大人気のそのパンは売り切れるのが早くて楽空はいつも狙っている。



あんな甘いパンのためにそこまで急ぐとはと、私と飛葵は思うわけですよ。



「えー、走んの?」


「私トイレ行ってから行くからー」





実話本当にトイレが行きたい。

だから逃げるための口実でもあり、真実でもある。




「は、ちょ、りおん!」

「はい、じゃあ飛葵早く!行くよ!!」




そう言った楽空は勢いよく飛葵の腕をつかんで、教室をとびたしていった。



それを笑顔で見送る私。






「月星弁当ー?」

「ちげー。購買とかある?」

「あるよー、じゃあ一緒に買いに行こーぜ」



教室のどこかではそんな会話がされていたのが、耳に入ってきた。




さすが、やっぱあのルックスだから男ウケもいいのかなー?

あぁ、ホモとかそうゆうんじゃないからね?


一人でそんなことを考えながら、教室を出てトイレに向かった。







((莉音遅い。いつものとこで待ってるからそこ来て))




そんなラインが来たが、まだ二人が行ってから十分もたってないかと??




それでものんびりと購買に向かうと、まだ少しだけパンが残っていた。



今日はサンドウィッチの気分だな。



そう思って私は、スパイシーなハムとレタスと卵が入ってて、シーザーどレッシングがかかっている、サンドウィッチを頼んだ。




「へぇ。それ、おすすめ?」



後ろから声がして、ビクッと体をはねた。


それは紛れもない月星の声。



振り向くとそこには私と同じサンドウィッチを持っている月星がいた。




「オススメってゆうか、気分だから。でもバンズが美味しいよ。」



そう言うと、いいじゃんと言って月星もそれを買った。




「じゃ、いいお昼休みを。」



先にレジを済ませた私は月星にそう告げて、楽空たちのいるもとへ向かった。




2ヶ月前 No.15

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6

{月星side}




「ふーん。莉音ちゃんに興味ある系?」



先に立ち去った莉音に軽く手を振って俺は購買のおばさんから買ったものを受け取ると、後ろから声がした。




声の持ち主は海(かい)だ。
海はすごくフレンドリーで、明るくよく笑う。

白い歯を見せてニカッと笑う。


こんがり焼けている肌のため、白い歯がもっと目立つ。



海は今日1日俺と仲良くしてくれて、一緒にいる。





「興味はみんなあるよ」



海の隣に並んでそう告げると、海はえって顔をした。


変な意味に解釈してるかな?



「あぁ、そうゆう事じゃないからな?」




言い直した俺にじゃあどうゆうこと?と聞き返してきた。





「そりゃあ、みんなと仲良くしたいとか 思うから、みんなのこと知りたいって思う。それってみんな興味があるってことなんじゃないかな?って」



「オー、まぁたしかにな。」




海と二人で歩いていたはずなのがいつの間にか二人多くなっている。



俺が言ったことに返事をしたのは海ではなく、璃空(りく)。


どうやら、海と幼馴染らしい。





「でも一番はやっぱあの3人だろ?」


「3人?」



璃空の言葉に聞き返すと、にたっと笑った。



「結城飛葵。夕日楽空。」


「そ・し・て」


「海君お気に入り、朝霧莉音」




間を開けて、出た言葉は海のお気に入りの莉音。




「え、海莉音のこと好きなの?」




海の顔を伺うように見ると、元々真っ赤だった顔が俺の言葉にさらに赤くなった。



「ふふっ」



「莉音?」




謎の笑を零したのは俺で、それに一切触れられず、別のことに触れられたなんとも言えない、、、はい。





「それがどした?」


「呼び捨て?」


「あぁ。。。」




あ、、、、やってしまった、

いくら何でも今日であったばっかの人と呼び捨てでいい会う中ってなかなか無いよな。





「ん、まぁ。」


「俺勝ち目ねーじゃん。」



頭を抱えながら言ってる海はどうやら勘違いしてるらしいな。




「莉音ちゃんが無理だからって飛葵ちゃんに路線変更とかないからね!」



海の頭にポンポンと手を置きながら、意地悪な顔でいう璃空。





「璃空は結城さん派なの?」


「うん。」


「柚月(ゆづき)は?」


「興味ねぇ。」




今初めて会話に登場しましたが、柚月も幼馴染らしい。



でも、頭が良く恋愛とか興味無さそうなイメージは的中。




「強いと言えば?」



海のその問に少し悩んで、クールな口を開いた。




「朝霧。」




「え。。。」




クールに言い放った、ショックを受けてるっぽいかい。




「まぁ誰も莉音の事好きって言ってないんだし」




俺がそう言うとまぁなと言って、話してるうちに到着していた、一通りの少ない階段で昼を食べ始めた。










2ヶ月前 No.16

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6

{海side}



まさか柚月が莉音ちゃん推しだとは思わなかったなぁ。


でも、もし莉音ちゃんのタイプが頭が良くて、運動もできて、無口で不器用な人だったら俺勝ち目なくね??


柚月はイケメンだし。。
身長もおれよりたけーし。
少しだけだけど!!



でも、柚月より大いにありえるのは月星だな。



格好よくて、仲良くて、頭と運動はよく分かんないけど。運動得意そう。



てか、あいつの顔は俺でも惚れる。


高身長だし。


まぁ、璃空がライバルじゃないだけいいけど。





「今日は抜き打ちクラス分けテストするぞー。」





昼休みの出来事を考えていたが、今は5時限目の数学。




数学の抜き打ちクラス分けテスト・・・。




これって莉音ちゃんと同じクラスになれる可能性あるよな??



今までっつってもこの3週間、莉音ちゃんの得意な教科と苦手な教科は把握している。



数学は莉音ちゃんの得意教科。


俺も数学だけはできる。あと体育な。





ってことは?頑張ればいけんじゃね??




テスト用紙が配られて先生の合図と同時に丁寧に解いていった。


いつもなら計算とか、ぐちゃぐちゃで、6と0とか見間違えするほど適当。



だけど今日はちゃんと見分けがつくように丁寧に解いていった。




最後の問題が解けたのは残り15分の頃。


それからまた1から見直した。




いつもなら絶対に見直しとかしないのにな笑



できる限り何度も見直しして、テスト終了の先生の合図。



手応えはバッチリ。これは満点だなってほど。





**




テスト1日後の今日がテスト返し、そして同時にクラス発表。




「数学のSクラスは、順位が上順に言うぞ。」




先生がそう言うと、次々に呼ばれて言った。


当たり前の一番最初に呼ばれたのは朝霧莉音。



そして、7人目が呼ばれようとしていた頃、



「次が最後だ。」




先生が告げる最後。




もしこれで入ったとしても俺ギリギリじゃん。



心臓がどこにあるかがはっきり分かるほどドキドキしてて、居心地が悪い感じ。今にも叫びたい。





「飯田。」


「っしゃあ!!!!!!」




先生の言葉に頭で考える前に叫んでいた。




「飯田うるさい」


「うっせーぞ海」


「俺がSクラスなんて夢のようじゃね??」


「夢じゃね?それか奇跡。」





俺が言ったのは分かるけど、少しは一緒に喜んで、夢じゃねぇよ!なんて言ってくれのがともだちなんじゃないのかな。。。




「お前にしては頑張った点数だ。」


「何点っすか??」



先生のその言葉にすぐに食いつき聞いた。



「78」


「満点な自信しかなかったけどな。。」





俺のその言葉にみんなが笑った。


さりげなく横目に莉音ちゃんを見ると顔をクシャッとさせて笑っている。





2ヶ月前 No.17

蓮。 @mikan1112 ★iPhone=27aG6SrHP6

「次は待ちに待った数学だーーーー!!!」


長く辛い国語を次は数学だと自分に言い聞かせながら過ごし、やっと終わった。




「海うっさい」



俺のその言葉に柚月が無関心に言った。



「うふふ」



嬉しくて思わず笑みをこぼすと、柚月は呆れたようなため息をついて首にかかってたヘッドフォンを耳につけた。





柚月のやつつめてーな。
まぁ、いい。早く移動しよう。





数学のテキストやなんやらを持って廊下を出た。










・・・









ん?

数学の教室ってどこにあるんだ??





「あっ!莉音ちゃん数学一緒に行こ!」





W莉音Wの言葉になぜか耳が敏感で、聞こえた方を振り返ると、そこには莉音ちゃんとクラスの女子がいた。






・・・ふたりについて行けばたどり着くじゃん!!
莉音ちゃんの側に入れるし、教室にひとりで行けるなんて、一石二鳥じゃん!


俺ってあったまいー!



※そんなことはありません。







さりげなく、俺を越すようにゆっくり歩いた。
方向はかんだけど、まぁ話し声聞こえるし多分あってる。




元々そこまで距離がなかったからすぐに俺の前に二人が歩いていた。






「莉音ちゃんと同じクラスでよかったー!ぼっちになるかと思ってたよ」



クラスのW誰かWがクスクスと笑いながら喋り出した。



「私もだよ。でも、私はぼっちでも多分平気なんだよね。まぁ、友達がいた方が楽しいけど!!」


「あー、うち寂しがり屋でかまちょだから彼氏にウザがられてすぐ振られるよ」


「まじかー。それは辛いね。」


「うん。莉音ちゃんは彼氏どんな人だった?」


「んー。誠実だけど面白くて、純粋で、運動もできて、男女問わずすごく人気な人だった。完璧すぎて、なんでこんな人が私なんかを好きなんだろーって思ってた。」



「へぇー、いいなぁ!」





完璧な彼氏。
莉音ちゃん理想高かったりするのかな?
それだったら俺、ぜってー勝ちめないじゃん。




「もしかして、告られたの?」



「うん。話したこともなかったから本当にびっくりした。」



「えぇ!?そんな完璧な人に一目惚れされたの!?」





す、すげえ、莉音ちゃん。
さすが。あのルックスなだけあるな。



「やっぱ莉音ちゃんってそうゆうなんでもできる人がタイプ??」




あ、それ俺も聞きたい!





「うーん。なんでもできる人だとなんかやだな。ちゃんと長所と短所がある人がいい。」



「そうなんだぁ。」





おぉ!?
これは、ワンチャンあるんじゃ??



俺の長所は運動ができる、人を元気にできる、驚くほどポジティブ。

って、よく言われる。


短所は馬鹿、阿呆、まぬけ、変態、うるさい

まぁ他にもいろいろ。





ちゃんとどっちもある!!!





やがて、数学の教室に着いたっぽく教室に入っていった。


















1ヶ月前 No.18
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