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 青空の向こう側、

 ( 恋愛小説投稿城 )
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ハル。 @eon9 ★iPhone=atkIoff4eh





 「  ねえ、 君はどうして笑っていられるの  」
 「  あたしね君と過ごせる時間は笑顔でいたいの  」
 「  なにそれ…  」
 「  へへ、乙女心って言うやつだよ  」




君は笑ってそう言った。またいつもみたいに冗談を言う君。僕は今の質問を真面目に聞いたつもりだったんだ。




 「  ……変なの  」





僕は、君の本当の言葉が聞きたいだけなのに。臆病だから聞けなくて。

伝えたいことをも伝えられずに君は僕の前から、消えてしまった





_




メモ2017/08/19 00:10 : ★iPhone-VNFMmIIur5

2017.07.24(月) 更新スタート。

〜登場人物〜

小花優紀 ' kobana yuki

木嶋晴都 ' kizima haruto

逢坂鈴乃 ' Osaka rino

林出汰津 ' hayaside tatu


この作品を、少しでも多くの方に見てもらえると嬉しいです。コメント・感想・ご意見等はサブ記事にお願いします(*´v`)

ページ: 1


 
 

リサ。 ★iPhone=atkIoff4eh




 「  ああ!いた! 晴都くん、今週の日曜日、花火大会あるんだけど一緒に行かない?  」
 「  …え? 僕はいいよ。  」
 「  あたしは君と行きたいんだもん。いいでしょ?!  」
 「  うん ‥まあいいけど。  」
 「  あたし、すごい可愛い浴衣で行くから楽しみにしといてね!  」
 「  …期待しないでおくよ。  」
 「  え〜〜、なにそれ、その言葉言ったこと後悔させてやるからね〜っ  」

 「  … はいはい。 」










花火大会当日。













 「  ねえ!あたし金魚すくいがしたいなー!  」
 「  ちょっと… 先に行かないでよ、迷子になっても僕は知らないからね  」
 「  そんなこと言って…一生懸命、あたしのこと探してくれるんでしょ?えへへ  」



 「  …行こう。  」








僕は君の手を繋いだ。恥ずかしさを隠すためだ。







 「  あ、 はるとくん。あたしの浴衣姿、どう?後悔した?  」









 「  ……後悔した  」
















僕達はコンクリートベンチに座って花火が始まるのを待つ。 幸い、ここは僕達以外誰も居なかった。







 「  …  」










 「  綺麗な夜空だねー  」











 「  そうだね、でも僕は青空も好きだよ 」











 「  あのさ、はるとくん。  」











 「  ん?  」










 「  実はあたし…  」










ピューーーーーン ババンッ










 「  ううん、なんでもない。
   綺麗だね、花火  」










君の言葉は花火で掻き消された。君はなんて言おうとしたんだろう。













 「  綺麗だね、君も。 」












もしかしたらこの言葉も花火の音に掻き消されたのかもしれない。
君に届いてたのかな。





この会話を最後に
君は僕の前から姿を消した。








_

3ヶ月前 No.1

ハル。 @eon9 ★iPhone=SBUec3IASH






 君がいなくなってからの僕は毎日が憂鬱だった。僕は休み時間に、本を読むことしか楽しみがなくなった。






 「  おい、また告られたんだってな?  」
 「  うん…まあ、  」





そう言ってくるのは小学生からの親友、汰津。




 「  まあじゃなくてよぉ!いいよなぁ、お前。めっちゃカワイイ子じゃねえかよ。でも、はるとの小学生の頃を知ったら女子も告白しなくなるかもな〜。メガネかけてたガリ勉って…  」




段々と声が大きくなってくるたつの肩を叩く。






 「  いってぇ。なんで叩くんだよ〜  」
 「  ムカついたから。それと、最近までメガネはかけてた。  」
 「  じゃあ、なんで外した?  」
 「  それは、… 」












僕はあの日を思い出した。








木漏れ日が、肌に感じる。
そこにいたのは、ゆうき。君だった











 『 どうして、下向いてばかりいるの? 』
 『  転ばないように下を向いてるだけだよ  』
 『  ははっ。 君って嘘ヘタだね〜  』
 『 はるとでいいよ  』

 『 はるとくん。  』
 『  何?  』








 『  はるとくんはこっちの方が似合うと思うよ  』



君は僕のメガネを優しくとった。









 『 僕はやだよ  』

 『  ねえ、はるとくん、上を見てよ。下向いてばかりいたらこんな綺麗な日の青空が見れないでしょ? そんなの、勿体ないよ!  』
















『  君の言う通りだ、本当に、とっても、綺麗だね  』


















僕達が初めて出会ったあの日。



「ゆうきにメガネをかけない方が似合うって言われたから」なんて、たつには言えない。
でもたつは察した。親友だから、わかったのか












 「  もしかして ゆうきちゃんが言ったから、とか?  」
 「  うん …まあそうかな  」
 「  そういえば。ゆうきちゃん、どうしたんだろうな。急に転校することになった、って。お前は知らなかったのか?  」
 「  なにも。  」
 「  … 」
 「  ボーっとしてないでよ、はるとはモテるんだから本ばっか読んでないで彼女作ればいいじゃねーかよ!  」
 「  むしろ今の僕には本だけが癒しだよ。彼女は必要ない 」
 「  なんでだよ  」
 「  なんでだろう…  」










やっぱり僕には ゆうき 君が必要。
君の言葉をちゃんと聞けなかった。それを、後悔してるんだ。あれが最後になるんだったらちゃんと僕は聞いとけばよかったのに。
だから僕は君に会うまで、彼女を作らない。

__ それは少し、君に期待をしてしまってるからだ。

僕は馬鹿だ。友達以上恋人未満の僕達。もう会えないかもしれない人に期待をするなんて。







3ヶ月前 No.2

リサ。 ★iPhone=PPoKrX0CLZ





  (       優紀 目線        )








  『  これは……橈骨神経麻痺だと思われます。特にゆうきさんの場合、症状が他の人よりも強いです。そうなると、明日には入院という形になります  』
  「  …  」
  「   先生、それは治る病気なんですか?  」
  『  ……… 治すためにはこれから治療していかなければなりません  』



学校の健康検査に引っかかってしまい、病院で血液検査をしたところ、あたしに告げられたのは病気の知らせだった。橈骨神経麻痺になったと知ったあとショックを受けてしまったあたしは、他の病気にもかかってしまい、入院期間が半年も伸びて、気づいたら一年間も入院していた。





_____









  「  お母さーん!あたしの分のお弁当はー?  」
  『 はい!これ。あと、 退院してまだ一週間しかたってないから体育の授業は休むようにね。あと、あんまり騒がないこと。  』
  「  わかったってばー。  」
  『  わかってないでしょー?  』








お母さんは心配し過ぎだ。
あたしは多分、大丈夫。















ドアを開ける。












あの日。花火大会の日。











あたしは君に。
「さよなら」を伝えられないまま、病気のことを伝えられないまま。

あたし達はまだ あの日のまま 止まっている


















_


 『 ねえ、はるとくん、上を見てよ。下向いてばかりいたらこんな綺麗な日の青空が見れないでしょ? そんなの、勿体ないよ! 』

『 君の言う通りだ、本当に、とっても、綺麗だね 』


_


















今日も あの日みたいに 綺麗な青空。
はるとくん、
下を向いてないかな。

あたしは毎日が憂鬱で心にぽっかり穴が空いてしまったような気分だよ。














3ヶ月前 No.3

リサ。 ★iPhone=gLpYq1YlCd



橈骨神経麻痺とは手が思い通りに動かすことができない病気のこと。

3ヶ月前 No.4

リサ。 ★iPhone=5DvtEhW6Vo

( 優紀目線 )





親友の沙耶と屋上でお弁当を食べる。沙耶とはこの高校に入ってからクラスが一緒になって仲が良くなった。

風があたしたちの髪をなびく。




今日の天気は晴れ。
____こんな時、晴都くんを思い出す。








「  はあ。…あたし、あの人のことが好きだったんだよなあ…  」

「 え……? いま、なんて言った? 」

「 え? ああ、なんでもない! 」

「 まさかまさか〜!好きな人でもできたとか? 」

「 ち、違う。な、なんでもないよ! 」





危ない危ない思わず独り言を言っちゃった。





「 彼氏ができたら、一番に私に報告してね! 」


「 ははっ、もちろん!ぜーったい言う!笑 」









ごめんね、少し期待しちゃって。晴都くんにまた会えると思って。晴都くんはあたしのこと忘れちゃったかもしれない。覚えてないかもしれない。他の人に恋をしているかもしれない。

…でもね、そんなこと関係ないの
あたしは晴都くんが好きだから
現在進行形で。














2ヶ月前 No.5

リサ。 ★iPhone=EmQcyBMO39




(   晴 都 目 線   )









「 なあ!、はっるとー!!!! 」

「 普通に晴都って呼んでくれない? 」

「 そんなことより!、また花火大会あるらしいぜ。 」

「 … 」












花火大会か。去年のことを思い出す。


















「 優紀ちゃんここら辺の高校に通ってんなら、花火大会来るんじゃね?…行ってみればいいじゃん。」


「 うーん…僕は行かないと思う。」



「 モテるんだから女子を誘えよおおお!! 」


「 大声を出さないでよ。目立つでしょ。」









僕は汰津の口を必死で抑える。
すると。
授業のチャイムがなる。









ーーーブッブッー!









席についた途端、メールが届いた。






汰津:花火大会に行って優紀ちゃんが居なかったら、晴都は優紀ちゃんのことを忘れろ。



「 忘れる必要はないじゃんか 」



晴都: 汰津の言ってることが意味不明。あと、授業中にLINEを送らないで。僕、優等生なんだ。


汰津:嘘つけ。お前が優等生じゃないことぐらい知ってる。 …俺が言いたいのはさ、いつまで経っても優紀ちゃんのこと引きずってたら次に進めないっていうこと。てかさー、お前はモテんだから勿体ないってば! 俺もモテたいわー、








後ろ斜めの汰津の席を見てみると汰津がこっちを見てアイコンタクトをしてくる。「OK?」って聞いてるみたいに。
…僕は何も返せない。


…優紀を忘れろって。
そんなこと出来るわけ…






_







花火大会。もし行って、優紀がいたら?…なんて声をかければいいんだろう
もし優紀がいなかったら? …優紀を忘れろ?






「 そんなこと出来るわけない…! 」










自分の部屋のベットに横になる。
汰津とのLINEを読み返す。…僕は優紀とのことを引きずってる訳じゃない。優紀と僕は、あの日のまま止まってるだけで。あの時の匂いとか風の感じとか触り心地とか。そうゆうの全部覚えてて。



優紀の浴衣姿。あの頃と変わらないままなのかな。少しは変わっているか。



あの頃の僕達がまた出会ったら。
___ …前に進めるだろうか。



_

2ヶ月前 No.6
ページ: 1

 
 
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