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~卒業式~

 ( 恋愛小説投稿城 )
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カピバラ @pandako ★3DS=JtHx4DyZvP

 卒業式を明日に控えた今。俺は校舎の外通路から、正門を眺めていた。…あれは。ちょうど正門から出ようとする1人の生徒を見つけた。あの生徒は明日、卒業する。その生徒が急に振り向き、俺を見た。目が合う。「岩城先生!!!」名前を呼ばれ、手を振られた。俺も振り返す。
 大好きな岩城先生と会えた。そして手を振りあえた。それだけで、幸せだった…。私は明日、想いを告げる。2年間、溜め込んだ想いを…。

関連リンク: ひまわりの家 
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カピバラ @pandako ★3DS=JtHx4DyZvP

 俺は教室に向かうため、3年フロアの廊下を歩いていた。すると、どこの教室からか話し声がする。…3組だ。チラッと覗くと、そこには2人の生徒がいた。2人は黒板に絵や文字をかいて楽しんでいた。俺はその光景を静かに見ていた…。
 私は今、去年から親しくしてた満樹と2人で教室にいた。同じ委員会に入るまで全く話さなかったものの、話してみるとお互い気が合い楽しかったため、いつしか仲良くなっていた。「もう少しここ描いて!」「お前が描けよ〜」「背が足りない☆」「チビ。」こんなやりとりも、もうできない…そう思うとなんだか悲しくなった。
 山岡花火…この生徒は、俺の教え子のなかでも優秀な生徒だった。成績はまぁまぁだが、なによりボランティア精神が素晴らしい。一度は担任になりたかったものだ。雑用を何でも引き受けてくれるうえに、完璧にやり遂げてくれれ。めったにこんな生徒はいない。いつの間にか冗談を言い合う仲になっていった。
 俺は教室に入った。「何してるの?」「わっ、岩城先生!ビックリした〜!」「山岡花火!そのくらいで驚かない!」「はぁ〜い(笑)」この笑顔ももう見れないのか…。

4ヶ月前 No.1

カピバラ @pandako ★3DS=JtHx4DyZvP

 私は今、岩城先生への想いを込めた手紙を書いていた。明日がラストチャンス。これを逃せばもう、想いを伝えられる場はない。
 翌日。卒業式が無事行われた。みんな泣きながら歌い、退場すると在校生が帰るまで教室でのんびり過ごしていた。3組では、みんな写真を撮りまくっていた。
 解散すると、みんな思い思いのことをしだした。私は急いで岩城先生を探す。…いた。反対校舎の、隅っこに。他の女子と、2人で…。
 俺は今、告白された。女子生徒に。特に興味のある生徒でもなかったので適当に断った。その生徒は落ち込みながら帰っていった。
 私はその子が振られた瞬間を見た。…私はどうなるんだろう。多分、というか絶対ふられる。それでも…伝えたかった。だけど、怖くて足が動かなかった。
 「行くよ!」突然誰かに腕をひかれた。「え…花火?」「告白するんでしょ?」「あ…うん。」「ほら、早くっ!!!」私は花火に手をひかれ、岩城先生の前に来た。花火はあっという間に外通路に移動した。
 「えと…あの、その…。」私は戸惑う。「どうしたの?」先生の優しい声。「…私、好きなんです。先生のこと。」「…。」「これ、受け取ってもらえませんか?」私はラブレターを取り出す。「…ありがとう。でも、ごめんね…。」…やっぱり振られた。というよりも、私は先生の好きな人を知っていた。見てればわかる、彼の視線の先…。

4ヶ月前 No.2

カピバラ @pandako ★3DS=JtHx4DyZvP

 外通路から窓越しに中を見る。告白は、うまくいくだろうか。…あの様子だと、ふられてしまったみたいだ。私がどんな声をかけようか、迷っていたときだった。「山岡さん…今、いい?」突然声をかけられた。満樹だ。「どうしたの?」数秒間沈黙が続いた。そして満樹が口を開いた…。「…ずっと、山岡さんのことが好きでした。付き合ってください。」
 「先生…私、知ってます。先生の好きな人。」「…え?」俺は戸惑った。告白してきた生徒…海野をふったら、突然こんなことを言われた。「どういうこと?」「…先生、花火のことが好きなんですよね。」俺はギクッとなった。実際、そうなのだ。俺は山岡を好きになっていた。「先生を見てればわかります、ずっと花火しか見てないから。」「…。」「何かあると花火をフルネームで呼ぶし。これって、名前を呼ぶためですよね?」図星だ。認めるしかない。「…あぁ、そうだよ。」「やっぱり…。そうですよね。そろそろ戻りましょうか。」海野と外通路に向かう。俺はそこで、衝撃の光景を目にする。
 突然の告白に驚いたけど、私はとても嬉しかった。私は満樹が好きだった。「…喜んで。」満樹が笑った。私も笑った。記念にとスマホで写真を撮る。すると突然…「ごめん。」「え?」満樹が謝ったかと思ったら、抱きついてきた。「わっ…!!!」「ほんと、ごめん。でも…」「…いいの、嬉しい。」
 抱き合う男女の生徒。「花火と…満樹?」海野のつぶやきに気づき、外通路を見る。確かにそうだ。「付き合ったのかな?」「そうみたいですね…。」お互い失恋した2人は、別のルートから本校舎に戻った。

3ヶ月前 No.3
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