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恋の色

 ( 恋愛小説投稿城 )
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Layla ★iPhone=xk1e1zZJgO



初めまして!Laylaです!!

恋愛の短編集を書こうと思います^_^
初心者なので誤字、脱字、話もわかりにくいかもですが頑張るのでよろしくお願いします!!

ページ: 1


 
 

Layla ★iPhone=2s69uxCjAd


葛西くんと藤咲さんの場合__



私、藤咲花純には好きな人がいます。


4月の下旬ごろ、わずかに残った桜の木の下でお昼寝をしている彼こそが。そう。



「ねぇ、見て見て!爽真だ!!学校来てるなんて珍しいね〜」

「本当に!声かけに行こっか!」

彼のお名前は葛西爽真くん。
人気者だったりします。
彼はあんまり学校に来ません。
たまにやって来たと思うとさっきのように男の子も女の子も彼に会いに行きます


でも私にはそんな勇気はなくって、こうして教室の窓から見てるだけで充分なんです




放課後、私は毎日花壇のお花のお世話をしています。今日もいつも通り水をあげているとあることに気づいた。



「あ!サクラソウが咲いてる!」


サクラソウとは4月〜5月の花で綺麗な紫色をしている

春休みに苗を植え、花が綺麗に咲いていて私はすごく嬉しくて興奮していた

すると誰かが私の隣にしゃがみ込み、お花を見つめた


「これ、全部藤咲さんが植えたの?」
「うん!」
「綺麗だね」
「ありがとう」

「ねぇ、この花なんていうの?」
「サクラソウって言うの。」
「あ、知ってる。花言葉、確か初恋だっけ?」

「うん」


それよりなんで私の名前を知っているんだろうと思い、パッと顔をあげるとそこには私の好きな人が__


まさか葛西くんだなんて思わなくて私は恥ずかしくって、足元に視線を移した


「藤咲さん、花博士みたいだな」

そう言って彼はクスッと笑った


「 葛西くんもお花に詳しいね」
「妹が花好きなんだ。」

「そうなんだ。それよりどうして私の名前…」


「この学校、校舎もグランドも汚ないのに花壇だからいつも綺麗だからきっと誰かが一生懸命世話してるんだろうなって思って気になって先生に聞いたんだ。それで、気になって来て見たら藤咲さんと会えたから声をかけたって訳」

「そうなんだ」


嬉しくて少し照れくさい



「って言うのは嘘で。いや、花壇綺麗だなって思ってたのは本当なんだけど」
「え?」

「たまに学校来たらいつも花壇の前で必死に作業してる子がいるなって思って先生に名前聞いたんだ。それから藤咲さんに会いに学校来てた。日に日に藤咲さんに会いたいって思ってついには声かけちゃった」


「えっ!?ええ!」


それはあまりにも予想外で思わず声が出てしまった



「一生懸命な姿可愛いなって思っちゃって。しかも、教室からいつもこっち見てたからこれは脈アリかな。とか思ったんだけど…俺の気のせい?」



気づかれてたんだ…



「気のせい…じゃない…です」


「よかった。俺と付き合ってくれない?」


「こんな私でよければ」
「俺は藤咲さんがいいです。」


そう言って葛西くんは手を重ねて、優しく笑った__



きっと私たちの恋を色に表すとそれは、サクラのような薄く綺麗なピンク色

4ヶ月前 No.1

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小鳥遊くんと斎藤さんの場合__


俺の好きな人はハーフです。
アメリカと日本のハーフらしく、とても可愛い。パッチリの目に、高い鼻に、綺麗で真っ白な肌。色素の薄い髪、日本人にはないて足の細さ。しかし、彼女が生まれてすぐ両親は離婚したらしく、英語は喋れない。
というかテストの点数はハーフのくせに18点という残念な点数だったりする。




そして彼女は残念なことに口が悪い



「あ!俊!てめぇまた私のジュース勝手に飲んだな!?返せ!!」


そう言って彼女は俺が今飲んでいるいちごオレを取り上げる

おまけに足癖も悪かったりする


「あー。せっかく飲んでんのに。返せよ、エレナ。」
「うるせぇ!それは私のもんだ!」

彼女は、俺の椅子を蹴ってくる


ちなみに彼女はこう見えてシャイだ


「あ、パンツ見えた。」

「ばっ…か!! 美来行こう!」


真っ赤な顔をした彼女は友達と教室を出て行く


「はは、エレナは可愛いな〜」


「俊、またエレナのこといじめてんのか??そのうち嫌われんぞ〜」
「愛情表現だよ。ばーか」



俺と彼女は隣の席で、毎日こんなやり取りをしている。今さらこんなことで嫌われるなんて思わない。

でも、だからと言って彼女は俺のことを好きと思っている様子はなく、ただの俺の片想い



「俺、結構いい物件だと思うだけどな〜…イケメンだし、身長高いし、ジェントルマンだし、バカだけど運動できるし…」

「うっせー。自分で言うなバカ」


そう言って友達は足を踏んでくる


あれ?ここまでくると俺に問題があるっぽい




休み時間の終わり頃、エレナは新しいいちごオレを買った戻って来た。

彼女はいつもいちごオレを飲んでいる。


「おかえり〜」

無表情で目を合わせず、適当に手を振り返してくれる




ガタ__



おまけに彼女は荒々しい。

口調も行動も。その容姿なら大人しくしていればきっとたくさんの男が寄ってくるだろう

ただ彼女は気性が荒く、そして人を寄せ付けようとしない。下心丸出しで寄ってくる男は一刀両断。


そんな彼女に恐れて、男はあまり近づかず高嶺の花のように扱う。俺を除けば



「なー、エレナ。もうちょっと女の子らしくしたら?」
「はー?」


心底何言ってんだこいつ。みたいな目で見てくる



「いや、だってエレナ可愛いし普通にしてたらモテるじゃん」
「あ?今の私が気にくわないってか?」
「いや、俺は今のエレナが好きだけど」
「じゃああんた私にモテてほしいわけ?」

「そんなわけないじゃん」
「それなら今のままで充分だろうが」


そう言って彼女はクスッと笑って前を向いてしまった


あーなんで俺の好きな人はこうも男前なんだろう…



次の休み時間、事件は起きた



「エレナー。4組の佐藤くんが呼んでる〜」
「あー。うん」
「告白じゃない??」



そういうとエレナの友達はにやにやしながら聞いた



「いや、勉強かもしれないだろ」
「誰がエレナに勉強教わろうとすんのよ」
「失礼だな、おい」

そういうと彼女は佐々木くんの元へ向かおうとする


俺の横を横切り時、彼女はふと止まった




「ねぇ、あんた何で私が呼び出されるたびにそんな顔するくせに止めねーの?」
「え?」


エレナは何故か不機嫌な顔をしていた


「言いたいことあんでしょ。私に」
「…別に…ない…」


「あっそ。ならいいわ。もう佐々木くんと付き合っちゃうかな〜」

「エレナー。その子、佐々木くんじゃなくて佐藤くんねー」


彼女はわざとらしくそういうとそのまま佐々木くんと消えた。




「ばーか。」

そういうと友達に頭を軽く小突かれた


そんなの俺が1番わかってる


「行ってきなよ。エレナのことだから本当に佐藤くんと付き合うかもね」



しばらく考えたが、このままじゃいつまでたってもダメだと思い俺はエレナたちの元へ向かった。



なかなか見つからず、そろそろ体力も限界な頃ようやくエレナたちを見つけた



「斎藤さん。ずっと見てました。付き合ってください」


考える前に体が動いていた



「ごめん。佐々木くん。エレナは譲れない」



エレナの腕を引っ張り自分の方に引き寄せた



「え、いや、えと。佐藤です…」
「ごめん。佐々木くん。私好きな人がいるの。だから佐々木くんの気持ちには応えられない」


「佐藤です…わかった。ありがとう」


佐々木くんはそういうと少し切ない顔をして去って行った




「…で、離せよチキン」


彼女は俺の手を振りほどこうとする

だけど、ここで素直に引き下がったら意味もない



「エレナ、聞いて。俺エレナのこと好きなんだ。ずっと前から。俺と付き合ってよ」


「知ってる。遅いんだよ、ばーか」


そう言って彼女は軽く唇と唇を重ねた



「えっ!?」


あまりに突然のことで頭がついていかない。



「だーかーら。私も好きだってば。本当に遅い。どんだけ待たせんのよ。こんなにも待たせたんだから責任もって幸せにしてね」


「うん。大好きだよ」

「あぁ。私も」


そう言って彼女は少し長めのキスをした。
あぁ、俺の彼女はどうしてこんなにも男前なんだろう。


でも、俺は気づいた。
平気な顔をしているけど実は耳まで真っ赤なこと。

「エレナ、耳まで真っ赤。可愛い」


「う、うるさい!」

そう言うと俺の胸に顔を押し付けて隠そうとする。
前言撤回。俺の彼女超かわいい


「はは、俺超幸せだ」


そう言って彼女を抱きしめる腕の力を少し強くした



きっと俺たちの恋に色をつけるならそれはリンゴみたいに真っ赤__



4ヶ月前 No.2

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阿久津くんと泉さんの場合__



俺の人生は野球一色だった。
中学生までは硬式野球でキャプテンをしていた。ポジションは小学校の頃から捕手。
グランドでの監督的な役割。ピッチャーを如何にリードし、どう試合を作った行くかはまずはバッテリー間で生まれる。バッターとの心理戦、ボールがマットにおさまる音。
打順は四番。打率は自分で言うのもあれだが四番を任せてもらってるだけあってまぁよかった。ただ、何よりもピンチの時は自他共に認めるほど強かった。プレッシャーが重いほど、自分への期待へと変わる。
ピッチャーの決め球を打ち、バックスクリーンに当たる時の感覚ほど俺は好きなものはない。



高校は野球留学というやつ。東京の強豪高校はスカウトで入った。
毎日、野球漬け、寮生活、全てを自分でやり、親から離れ自分を試すチャンス。
それは思った以上に過酷だった。
それでも俺は苦しくはなかった。
俺には野球以上に楽しいものはなかった。


部員人数は100を超える。そんな中俺は、一年のときから正捕手を。背番号2番を任せてもらえることになった。


これ以上に嬉しいことはなかった。
いや、これ以外に嬉しいと感じることはなかった。



あいつに出会うまでは__








短編というより、中編になります>_<
何話か続きます。
そして、お気づきなさいましたか?
主人公の阿久津くん、某少年漫画のある男の子と設定がそっくりです。
御幸君をモデルにさせていただいいます。
ただ、あくまでモデルなのにで別物としてみてもらえると嬉しいです^ ^

4ヶ月前 No.3

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↑すみません。

「ボールがマットにおさまる音」


です>_<

自分自身もソフトボールをやっていたのでこのミスは見逃せなくて訂正させていただきます…
ケータイでパパパパーと打っているので誤字多いかもしれませんができるだけ気をつけるので今後ともよろしくお願いします>_<

4ヶ月前 No.4

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何回もすみません…

「ミット」

です。予測変換に最初にマットがでてきて…

ミット とは キャッチャーミットの事です^ ^

キャッチャー、ファーストは普通のグローブとは形が違います。

4ヶ月前 No.5

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「◯◯高校!7年ぶりに甲子園出場!全国制覇!」


どこのメディアもこの話題で持ちきり。

つい、数日前俺の高校野球は幕を下ろした。
3年間死ぬ気で頑張ってきた。それは甲子園を目指す奴はみんな同じだと思う。

1年の頃から捕手とし、試合に出させてもらい自分たちの代になるとキャプテンも任せてもらい、何度かチームメイトともぶつかった。俺なんかでいいのかと考えたこともあった。
それでも俺たちが目指す場所は常に一緒だった。


全国の頂点へ__



3年間楽なことは決してななかった。それでも俺はやめようとは思わなかった。
そんな選択肢俺にはなかった。


最後の試合、最後の打席は俺だった。



「いやー。やっぱおれ持ってんなー」


興奮で笑いが止まらなかった。



「ここで打たなきゃどこで打つ…」



俺はキャプテンだ。四番だ。

そんな肩書きなんかなくっても、俺は打つつもりだった。ホームに帰ってくる。
俺のバットで__


2年生ピッチャーがここまで頑張ってくれたんだ。


俺の頭の中にはホームランしかなかった。狙うはバックスクリーン。



ただ、それしか見えてなかった__


カキィーン_

「主将の一振り!第◯回夏の甲子園、優勝は◯◯高校!」



俺たちは念願の全国制覇を果たし、最高な形で幕を閉じた。



ただ、今まで野球しかしてこなかった俺にはそれからの日々はつまらなかった。


4ヶ月前 No.6

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進学も就活もせず、俺はプロになる道を選んで。ここまできたんだ。
どうせならとことんやれるところまでやってみようと思った。




周りが必死で勉強している中、どうも切り替えれず俺はある日、勉強をサボり空き教室は向かった。

そこは私立のくせに古く、もう使われていない旧校舎の二階の奥。
誰も近寄らないと思い、絶好の昼寝場所だと思った。
何個も部屋があるのに俺はその部屋をたまたま選んだ。


ガラ__



ドアを開けると、そこには1人の少女が。
窓の前に立ち、外の紅葉を眺めていたようだ。

パッと振り向いたとき、俺はもう手遅れだった。
太陽の光で透き通ったグレーのような髪。
肌は白く、大きな猫目がさらに大きく見開かれていた。鼻筋の通った花に少し赤い唇。

細い手足は今にも折れそうだった。


このときすでに俺はこいつに惹かれてた




「…」


少しの間沈黙がつづいた


「…ねえ、入るなら早く入って。」




形のいい唇を動かし彼女はそういった。

それがあいつと俺の出会いだった__

4ヶ月前 No.7

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4ヶ月前 No.8

Layla @layla1117 ★iPhone=2s69uxCjAd



俺たちは毎日、1時間。

空き教室で時間を過ごした。


何をするでもなく、他愛ない話をして


俺たちは友達でもなく、恋人でもなかった


でも俺はそれで充分だった



そんなある日、その日はひどく寒かった。

2月の下旬ごろ、いつも通り空き教室へ入るとそこにはいつもいるはずの玲蘭がいなかった。



風邪かなと思い、特にかにすることなくいつものソファーで昼寝をしようと思いテーブルの上をふと通り過ぎようとしたがそこには1枚の紙と1つのピアスが置いてあった



『今までありがとう。すごく楽しかったよ_


さようなら。親愛なる友人へ__


ps.私がいつもつけてたピアス特別にあげるよ。じゃあね、優真』



綺麗で細い字で綴られた別れの文と、いつも彼女が左の耳につけていたピアス





俺は急いで職員室へ向かった





「すみません!3年の泉玲蘭って…!」


そこまでいうと、1人の教師がやってきた



「おっ、やっときたか阿久津」


古典の村井先生だ。


「へっ?」
「泉はやめたよ。昨日。急に、世界を見たくなったとか言って。あいつ、親御さんとうまくいってなくて出て行くらしいよ。そのついでに海外旅行だと。お前が絶対に来るからその時は、またなって伝えておいてだと。」



「ありがとう…ございます…」



あまりにも突然で、俺はどうすることもできなかった



というより、信じられなかった


それでもあいつがいない空き教室へ行くたびに実感させられた


あいつがいなくなってから俺もピアスを開けた。彼女と同じ、左に2つ、右に1つ。
左の彼女がいつもつけていた位置に彼女のピアスを。その上に彼女の誕生日石のピアスを。
右には自分の誕生日石のピアスを__

何度もあいつのことだからきっと、ひょこっと現れるだろうと思っていたが結局あいつは現れなかった__



卒業後、俺はプロへ入った。






4ヶ月前 No.9

Layla @layla1117 ★iPhone=2s69uxCjAd


何度か電話もしたがあいつが電話に一度も出ることはなかった__





それから俺はテレビにもたまに出ていたりした。

『阿久津さんはいつもピアスを3つつけていますが何か意味があるんですか??』


そう聞かれ、俺は素直に答えた。

だってあいつはきっと見ていないと思うから

あいつのことだから世界を飛び回って、俺なんか見てる暇もないだろうから



「高校生の頃に好きだった子にこのピアスをもらったんです」


そういって俺は玲蘭のピアスを呼ばさした



「その子、ピアスが3つ開いてたんですよ。ちょうどここにいつもこのピアスつけてて。後の2つは、その子の誕生日石と俺の誕生日石です」


『羨ましいです。その方とは今はどうなっているんですか?』


「どこにいるかわかんないんですよ。ちょっと変わった奴で、高3の冬に世界を見たいとか言い出して急に高校やめてそれから音信不通です。俺、あれからずっと待ってるんすけど」

俺は苦笑いでそう答えた






それからも月日は経ち、代わり映えのない毎日を送っていた

大事な試合の最終回。

最後の打席は俺。



「ははっ、あん時のこと思い出すな〜」



俺は甲子園での打席を思い出した。それと玲蘭の笑顔__



「もう1発、ヒーローなっときますか…」


そういって、覚悟を決め打席に立つ。


…その前にピアスを触り自分を落ち着かせた





「優真ー!!頑張れー!!」



あー、今日は懐かしいこと思い出すなー。なんて、思った。
ついには声まで聞こえてきた。なんだおれ、全然玲蘭こと忘れれてねえじゃん。

そう思い、なぜか観客を見た。

そこにはいるはずのない、玲蘭がいた。


3年前より髪が伸び、大人っぽくなった玲蘭が。見間違いかと思った。

それでも玲蘭だった。
ライトに照らされ、白っぽく透き通るホワイトベージュの髪も、綺麗な顔立ちも、何より、左耳のピアスは俺とお揃い。
その上には俺の誕生日石のピアス。右耳には自分の誕生日石のピアス。


ずっとずっと会いたかった玲蘭がいた





俺は今なら打てる気がして、打席に立った







カキィーン





俺が打ったボールはバックスクリーン直撃





試合は俺のホームランで幕を閉じた__






その後、試合を決めた俺はヒーローインタビューを受けた




『阿久津選手、最後の打席凄かったです!』

「ありがとうございます。大切な人のおかげで打てました」

『大切な人…?』


「はい。3年間ずっと待ち続けてた人のおかげで。玲蘭、どこ行ってたんだよ。俺ずっと待ってた。なぁ、玲蘭結婚しよう」





球場は歓喜の声でいっぱいだった






家に帰る車の中、ケータイが震えた



そこには玲蘭の文字が__




「もしもし」
「久しぶり。番号変えてなかったんだね」
「どっかの誰かがいくら電話かけても出てくれないから待ってたんだよ」

「はは、ごめんごめん。…あれ、本当?」
「は?どれ?」
「結婚…」


「当たり前だろ。3年もずっとお前だけを待ってたんだよ」
「私なんかでいいの?」

「玲蘭じゃねえとダメなんだよ」

「ありがとう」


電話越しでもわかるくらい玲蘭は泣いていた




「今どこ?」
「球場の近くのコンビニ」



「は?まじ?」


俺も今は球場の近くのコンビニでコーヒーを買い、ちょうど今いる。

車の中から外を見ると入口の少し離れたところで肩を震わせ、泣いている懐かしい後ろ姿が見えた


俺はすぐに車から降りて、駆け寄った



後ろから強く抱きしめた




「玲蘭、おかえり。結婚しよう」

「た…だいま。優真〜」


彼女は大泣きしながら俺の方を向き俺に腕を回した



「急にいなくなってごめんね」
「あぁ」
「ずっと私も大好きだったよ」
「あぁ」
「テレビ…も見た…よ」
「あぁ」

「うれしっかっ…た」


泣きながら必死に彼女は伝えようとしてくれた



「なぁ、玲蘭愛してるよ」





そう行って3年ぶりの彼女の顔を初めてちゃんと見た



少し成長はしたがあの頃と変わらなくてすごく懐かしく感じた


そうして俺たちはお互いを確かめるように優しくキスをした____





3年間も離れていて、音信不通の中こうしてまた巡り会えるなんて思っても見なかった。


きっと俺は今まで生きてきた中で1番幸せだと思う。


俺たちの恋に色をつけるならそれは、彼女の心のように真っ白__




4ヶ月前 No.10

Layla @layla1117 ★iPhone=2s69uxCjAd


三好くんと佐伯さんの場合__


私たちの学校は週に一度、選択授業がある。
私は映画コース。
邦画、洋画、ホラー、サスペンス、ジャンルは様々。



私は1番後ろの席で少し見えにくいな〜と思っていたがわざわざ動くのも面倒なのでそのまま見ることにした。




「蓮!一緒に前で見ようぜ!」

「いや、俺後ろでみるわ〜。ごめん。佐藤くん変わってもらっていい?」



そう言って佐藤くんと変わって私の隣に座ったのは三好蓮くん。

かっこいいと有名でみんなの人気者だ


そんな人が隣に座っていると思うと少し居心地が悪かった。



「今日はホラー映画を観ます」


その日に発表されるか何を見るかわからない。
それはとても厄介である。
私はホラー映画が苦手だから__



始まって5分。
もう既に限界が来ていた。



「ねぇ、ホラー苦手?」
「えっ?」


「いや、さっきからびくってしてるな〜と思って」


そういうと三好くんは優しく笑った



「ちょっとだけ」


精一杯の作り笑顔を浮かべると三好くんは他愛もない話をしてくれた



本当にそれは面白くって私は三好くんの話を夢中で聞いていた。
いつしか眠くなって私はウトウトしていた



「こんなに部屋暗かったら眠くなるよな」


そう言って三好くんは頭を優しく撫でてくれた



「寝なよ」
「ううん。」


眠い目を必死に起こそうと目をこするも眠気はとんでいってくれない。



「じゃあ、一緒に寝ちゃえばいいじゃん。俺も寝るよ」


三好くんはそういうと寝ちゃったみたいだから私も寝ることにした





それから三好くんはいつも私の隣の席に来て、サスペンスの時は犯人を当てたり、感動ものの時は泣いてる私に三好くんが優しく笑ってくれたら、ホラー映画の時はこうやって楽しいお話を聞かせてくれたり、私が眠そうにしたら一緒に寝てくれる。




いつしか私はこの時間が楽しみになっていた

4ヶ月前 No.11

Layla @layla1117 ★iPhone=2s69uxCjAd

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4ヶ月前 No.12

Layla @layla1117 ★iPhone=2s69uxCjAd


橘くんと七瀬さんの場合__



俺には付き合って3ヶ月の彼女がいる。
名前は七瀬百合。
白百合のように綺麗で、儚げ


毎晩の日課は夜寝る前に電話をすること。
俺は寮に住んでいて夜はあまり外に遊びに行けない。百合は両親が仕事で大阪へ。
1人で東京に残り、マンションで暮らしている
だから門限はないが女の子を夜に1人で歩かせるわけにも行かないので寮には基本呼ばない。

10時になるといつも着信音が鳴る

しかし今日はいつまでたっても電話がかかってこない


心配になり、電話をかけると少し遅めに百合が出た



「もしもし、百合?なんかあったのか?」
「大丈夫。ごめんね、忙しくって」


そう言って笑っている彼女の声色はあまりにも悲しそうで涙をたっぷり含んでいるように聞こえる



「泣いてただろ?なにがあったんだよ」
「…なに言ってるの?凌也の気のせいだよ」
「嘘つけ。今家?」

「うん…」
「行ってもいい?」
「だっ!ダメだよ!凌也、寮の時間!」
「そんなのいいから」
「でも「なぁ、百合は俺に会いたくねえの?」

「へっ?」
「俺は会いたいよ。百合は?」


そういうと彼女は黙った

しかししばらくすると明らかに涙声で


「会いたいよ…」


「はは、じゃあ今から行くわ。待ってて」



俺は電話を切り、身支度を済ませた


「悪い、石川。俺、今から百合んとこ行ってくる。」
「は?なんかあったのかよ」
「あぁ。なんか深刻そうだしもしかしたら帰れねえかも。また電話するわ」
「了解」




バレないように窓から出て、百合の家へ向かう。百合の家まで歩いて15分。
学校近くのタワーマンションの8階。
そこに百合は暮らしている。インターフォンを鳴らすとモコモコのパジャマを着た百合が出てきた



(反則だろ。これ)


そう思っていると百合は急に飛びついてきた
俺の服をギュッと掴み、肩を揺らし泣いていた


「お邪魔しまーす」


百合をお姫様抱っこしてそのままリビングのソファーへ座らせ、下から百合の顔を覗き込むと百合は悲しそうな顔をして笑っていた



「どうしたんだ?」
「あの、ね…もう、嫌なの」


そう言って余計に百合は泣き出した。




「なにが?」


俺はできる限り優しく問いかけ、百合を抱き寄せた





「あの、ね、いじめが酷くって…、もっ、嫌な…の」


嗚咽でうまく喋れない百合の背中を撫でて落ち着かせた



前から百合は女の友達はいない。
それは百合が可愛いから。いや、彼氏の贔屓目とかじゃなくって



「うん」

「もう、学校…やだ〜…」



必死に抱きついてくる百合が可愛くってしょうがない。こんなこと言ってる場合じゃないのに




「嫌なら行かなくていいよ」
「うん…」

「本当は来て欲しいけどそれでも百合が嫌ならいいよ。来てくれるんなら俺は嬉しいし、絶対に百合を守るよ」


「う…ん」
「無理はしなくていい。百合が好きなようにすればいい。」
「でも卒業できない〜」

と言って百合は子供みたいに泣き出した


「卒業したいの?」

フルフルと首を振る百合


「だって、卒業…しない…と仕事ができない」

「百合は働かなくったっていい。俺が百合のぶんまで働くし。だから百合は家で美味しいご飯作って待っててよ。」



「えっ」
「子供とさ、玄関まで迎えに来てくれたら超嬉しい。百合は俺の隣で笑っててよ」


「ありがとう」


百合の涙はいつしか止まっていた


今日は百合の家に泊まらせてもらうことになり、2人で仲良くベットに入った




「子供はね、2人がいいな〜」


なんて言って百合は嬉しそうに笑う



「百合に似た可愛い女の子がほしい」
「え!じゃあ私凌也に似た優しくってかっこいい男の子!」


「日曜日、河原でキャッチボールとか」
「いいね!じゃあ私たちはお弁当つくっていくからピクニックしようね!」

「あぁ」

「あと!あとね、BBQも!!」
「あぁ」

「あと、お花見!家族旅行も!!」

「あぁ、全部しような」


百合はいつも一緒に寝ている抱き枕の代わりと言って俺に抱きついて来ていて、小さくてあったかくて、いい匂いがする


(俺、気持ちわりぃ…)




「凌也、寝ちゃったかな??今日はありがとう。明日から頑張って学校行くね。おやすみ」



そう言って、俺が寝てると思いほっぺたにキスをして百合は眠りに落ちた




(可愛すぎんだろ)



百合を抱きしめる腕を強めて、幸せに浸っているといつの間にか寝ていた



夢の中には少し大人びた百合と俺に似た生意気そうな男の子と百合に似た可愛い女の子が俺を呼んで手を振っている暖かい夢を見た__




5年後、10年後も君にはその花のような美しい笑顔で笑っていてほしい。
あわよくば俺の隣で__




俺たちの恋に色をつけるならそれは暖かいオレンジ色__

4ヶ月前 No.13

Layla @layla1117 ★iPhone=2s69uxCjAd


「香織、結婚しよう」

5年付き合っていた彼にプロポーズされた。
もちろん嬉しい。5年間共に過ごした大好きな人だから。そのはずなのに心から喜ばない。

それはきっと彼のせいなんだと思う_




9年前__


高校2年生だった頃付き合ってたからの名前は一条京

とても綺麗な男の子だった
初まりは私の一目惚れ。桜の下に立つ、京があまりにも綺麗だったから


猫のように京は気まぐれで、のんびりしていた

よく、桜の木の下で眠っている京を教室から眺めていた。
勇気を振り絞っての私の人生初の告白は見事成功し、念願の京と付き合えた


付き合ってからわかったことは

気分屋、楽観的主義、人と関わるのは好きじゃなくて、喋るのも嫌がるほど極度の面倒くさがり。ブラックコーヒーとチョコが好き。



他にもたくさんのことを知れたがきっと京を知るのはこれで充分だ。



私たちの付き合いは卒業するまで続いた。
きっと私たちは卒業しても続くと思っていた


でも、それは私だけだったらしい



「俺、フランスに行くよ」
「…え?」
「だからフランスに行くんだよ。」
「何しに?」
「いや、特に。行きたいから」


確かに京は気分屋だったけどここまでとは思ってなかった



「いつ頃から帰ってくるの?」
「わからない。でももう香織とは付き合えないから別れよう」

「どうして?」
「それは俺がワガママだからだよ」
「どう意味?」

「香織にはきっとわからないよ」



「そんなの聞いてみなきゃわかんない」
「香織、大好きだったよ。さようなら」



「待って!」



京は一度もこちらを振り返らずに校門を出て行き、取り残された私はしばらく動けなかった__




それから私は誰と付き合っても京のことを考えてしまい、うまく行かなかった。
そんな私にもいい人が見つかり、それが今の婚約者


ずっと充実していて、楽しいんだと、幸せなんだと私は自分に言い聞かせた



それでも、彼の名前が耳に入ってくるたび胸が痛み、いつからか聞こえないふりをしていた



『kyo.ichijo』


今日も私は写真集のページをめくる



綺麗なパリの風景が目に飛び込んでくる


あぁ、彼は撮る写真までも綺麗なんだ_と。






プルルルル_ガチャ




「もしもし」


9年ぶりに聞く声



「久しぶりだね。京。元気にしてた?」

「うん。香織は?」
「元気だったよ。ねぇ京、私ね結婚するの」
「そっか。おめでとう」

「ありがとう」
「ねぇ、香織


どうして泣いてるの?」

「どうして、本当に1番好きだった人とは結婚できないの?」




涙は溢れて止まってくれない




「それはね、香織。運命だからだよ。そういう星の元で生まれたんだ。」
「ねぇ、もしそうなら私たちが出会った意味はあるの?」


「あるよ。こうして俺が今ここに生きてる」
「どういうことなの?」


「俺は香織に出会うために生まれたの」
「それならどうして私は京と出会うためだけに生まれなかったの?」

「それはね俺がワガママだからだよ」
「別れの時にも言われた。どういう意味なの?教えてもらえないと私、ずっと京から離れられない!」


私の悲痛の叫びは京には届いたのだろうか




「俺は香織を愛してる。きっといつか香織を閉じ込めてしまいたくなってしまう。だから神様は俺と香織を結ばなかったんだ。」

「そんなの!「お願い、香織。何も言わないで。俺は必死に香織を手放したんだ。」



「わかった…それでもひとつ聞いていい?」
「あぁ。いいよ」


「京はカメラ越しに何をみているの?」
「香織との未来」



あぁ、わかった。
私が毎日毎日、京の写真集を見てしまう意味を。ただ単純に京を忘れられないだけじゃなかった。


きっと私もこの景色を京と__ と思っていたから




「京、ありがとう。さようなら」

「あぁ。香織幸せにね。愛してるよ」






それから彼は50年間。体が動く限り世界の様々な綺麗な風景を撮り続けた。

私は無事に結婚し、子供も成人し、幸せな人生を送った

時々、彼は何をしているかとは気にかけることはあったが連絡を取ることはなかった


写真集の最後のページはいつも綺麗な桜の花だった。私と京の1番の思い出の場所_

それと同じく、いつも彼の直筆でこう書かれていた



「I will continue to love you.」




きっと私と京の恋に色をつけるならそれは色褪せない桜色_

3ヶ月前 No.14

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東堂くんと蓮水さんの場合__



「おーい。皐月、お前また彼氏できたってマジ?」
「あぁ。うん」
「まじか。ショック」

なんて言いながら全くダメージを受けているとは思えない顔で平気で言い放った彼の名は東堂真。




「何言ってんのよ。あんたも彼女できたくせに。りかちゃんだっけ?」
「いや、りかはとっくに分かれてる。今はさりな。」

「ばかじゃん」



昔から顔だけは本当に良くって、いつまでたっても女にだらしないと思う。
黒髪に長身、くっきり二重の切れ長な目に、鼻筋が通っていて高い鼻、綺麗な薄い唇、一見好青年風。右耳に1つ空いたピアスが余計に女心をくすぐるとかなんとか__

「とか言うお前も何人目だよ。女なんだから自分の体くらい大切にしろよ」
「あんたに言われたくない」


「ちょっと!!真ー!!」
「あ、彼女だ。じゃあな」



頭を撫でて甘ったるい声の女の元へ歩いて行く後ろ姿が憎くて愛おしい__



「ねぇねぇ、蓮水さんってなんで右耳にしかピアス空いてねえの?」



下心見え見えな男が髪を触ってくる口実にいつも聞いてくる




「あ、これ?秘密」




そう、これは彼と私の秘密





「なぁ、皐月。ゴムねえの?」
「はっ?この前箱で買ったけど」
「そんなのとっくに使っちまった」


「どんだけ使い込んだのよ」
「それは皐月も一緒だろ?」


ニヤッといやらしく笑いながら腰に手を回してグッと私を自分の方に引き寄せる彼はもう10年前の可愛い面影はなかった




私たちがこう言う関係になったのは中学2年の頃。お互い体も成長し始め、異性に興味を持つ年頃。


勢いで一線を超えてしまい、それから私たちはずっとこの関係が続いていた





「ねぇ、真。私もうあんたとはヤらない」


でもそれも今日まで


「は?なんでいきなり」
「だってもうしんどいんだよ」

「何がだよ」




この発言に私は腹がたつ




「いつまでも好きな男とこんなバカみたいな関係続けらんないって言ってんの。」


「俺のことが好きなんだろ?ならこのままでいいじゃねえか」

「…」


こいつのバカさに度肝を抜かれなんとも言えなくなった



「…バカなの?あんた。誰が好きな男にいつでもヤレる都合のいい女と思われたままでいいって言うのよ」


「だから俺もお前のことが好きだから付き合えばいいだろうって言ってんだろ」
「…?」

「お前の方こそバカだろうが。鈍感」

「圧倒的に言葉が足りなさすぎる…」


「そんなのいいから。それでどうすんだよ。」
「好き。」


「あぁ。」
「彼女に…して?」
「しょうがねえな〜」


なんてまんざらでもない顔で嬉しそうにしてギュッとしてくれた






私たちの恋に色をつけるなら単純明確でありながらもとっても複雑な、深い深い紫色__

3ヶ月前 No.15

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3ヶ月前 No.16

Layla @layla1117 ★iPhone=9S1IG7ffXR

お久しぶりです^_^

最近更新遅くてすみません…

私生活が一気に忙しくなってしまって…
こんな私の作品でも毎日アクセス数が増えていてとても嬉しいです。ありがとうございます>_<


まだまだテスト期間、バイト忙しいので不定期ですが少しずつ更新頻度増やして行くのでこれからもよろしくお願いします!


今から(もしもシリーズ)です

私の大好きなあの漫画とあの漫画をコラボ…なんて自己満だけで書かせてもらいます。笑

ストーリーは面白くないかもですが、できるだけ使わせてもらうキャラの良い部分を引き出せるように頑張ります…
どの作品に出てくるキャラもどれも魅力的で素敵なので私自身、少し不安ですが頑張りますのでよろしくお願いします


よければ原作もぜひ読んで見てください^_^

それでは

2ヶ月前 No.17

Layla @layla1117 ★iPhone=9S1IG7ffXR


ダイヤのa × ご近所物語


成宮くんと幸田さんの場合__


俺の隣にはいつもあいつがいた


「ねぇ!鳴!!」
「あーもー、なに?朝からうるさいな〜」


「私のプリン食べたでしょう!?もう!!」
「え、あれ実果子のだったの?」

「そうだよ!!名前書いてたでしょ!あたしの冷蔵庫に入ってたんだからあたしのだよ!」
「実果子だって俺のアイス食べたじゃん」


「それなら謝ったでしょ!?」


高校生にもなってプリン1つで本気で怒るこいつは__




生まれてから16年間ずっと一緒。
俺の幼馴染であり 好きな人__



2ヶ月前 No.18

Layla @layla1117 ★iPhone=9S1IG7ffXR



高校生になって初めて離れた

俺は野球推薦で稲城実業_
実果子は矢澤芸術学院_

俺の夢はプロ野球選手
実果子の夢は自分のブランドを持つこと


毎日俺は甲子園のために夜遅くまで練習して家に帰る。
実果子の学校は午後か専門コースの授業で服飾科の実果子はいつもギリギリまで居残りしててちょうど俺とおんなじくらい


それからお互い風呂に入って寝る前の30分くらい一緒に過ごす



俺は2回。甲子園を経験した
1年の夏、大切な場面で大暴投してしまい先輩たちの夏を終わらせてしまった_

2年の夏、エースとして俺はマウンドに立った。あっと一歩。あっと一歩で俺は全国一のピッチャーになれたんだ。雅さんと全国一のバッテリーに…


3年目はなかった__俺は当然、甲子園に行くつもりだった。予選決勝、青道に負けた。


それでも俺は前に進んだ
それは実果子がいてくれたから

きっとこれからも俺の隣には実果子があると思ってた




「私ね、ロンドンに行くの」
「…え?」



俺は耳を疑った



「だから、私ロンドンに留学するの」
「な、んで」



なんで、なんて本当は聞かなくてもわかってた。

あいつの学校は結構変わってて、芸術学院と名乗るだけあって学園祭はすごい。
服飾科の3年はグループに分かれてファッションショーをする。
そこであいつはグループで優勝できなかったものの、個人で優勝した


何にもわからない俺にすらわかった

「あ、実果子が1番だ_」って

その場にいたみんなの視線を奪い、言葉を失わせて、圧巻させた

きっとあいつは学校で期待されている
あんなに小さいのに誰よりもパワフルでやる気は人一倍。

そして誰よりも夢に一生懸命で努力していた




「学園祭で一位とって、学園長がロンドンで勉強しておいでって」
「そっか…」


「ねぇ、鳴どうして止めてくれないの?」
「はっ?」
「私、鳴が行くなって言ったら行かないよ。だからお願い。止めて__」


正直心の底から行くなって思ってる

思ってる…けど__

2ヶ月前 No.19

Layla @layla1117 ★iPhone=9S1IG7ffXR


「お前バカなの?なんで夢が叶うかもしれないのに俺の一言でやめるんだよ!!!」


俺だって、甲子園に行きたかった
それはもう叶わない

目の前に大きなチャンスがあるのに簡単に捨てようとしているこいつに腹が立った


「だって!「自分のブランド持つのが夢なんだろ!?なんで簡単にやめるとか言うんだよ…」


実果子は何も言わず手を握りしめて下を向いた




「俺はアメリカいくよ。いつか必ず。」





結局、それから俺は実果子とは喋らなくなってどうなったか知らない。
何回も連絡をしようと思った。
でも俺はできなかった

2ヶ月前 No.20

Layla @layla1117 ★iPhone=9S1IG7ffXR


それから1ヶ月後。
俺は風の噂(実果子の母ちゃんと俺の姉ちゃん情報)で実果子が1週間後にロンドンに行くことを知った









2ヶ月前 No.21

Layla @layla1117 ★iPhone=9S1IG7ffXR



「実果子、元気でね」
「頑張ってね、実果子ちゃん。」
「絶対、happyberryの服買うからね!」


外は実果子を送る声であふれていた

実果子が泣いてしまうから家の前までにしてほしいと行ったらしい





「いってきます」



はっきり、そう聞こえた

家の中まで聞こえるくらいまでバカみたいに大きい声だして何してんだよ…






12時35分。
実果子の乗る便の出発時間は。
それまでには余裕に間に合うように出てきた




搭乗口の端っこには小さくて可愛い女の子。
16年間、俺の隣で笑ってた__





「みーかこっ!」


何事もなかったかのように俺は昔みたいに後ろから抱きついた



「めいっ!?」

実果子は心底驚いたと言う顔をしていた


「ロンドン結局行くんだね」
「うん」
「頑張ってきてね」
「ありがとう…鳴!あたしすぐに帰ってく「実果子、俺待たないから」

「…うん」

きっと実果子は俺がこう言うと知ってたんだと思う。

「俺、待つの嫌いだから俺も進むよ。アメリカに行って世界で活躍するんだ。
全国一が無理なら世界一になるよ」

「う…ん…」
「だからさ、俺のことなんか気にしないで実果子はゆっくり頑張ってきなよ」
「う…ん」

「それでももし、俺が実果子のことまだ好きだったらその時はしょうがないからもらってあげるよ」


「うぅ〜…」


実果子は子供みたいに泣き出してしまった


「本当しょうがない。昔から変わらないな〜」


そう言って俺は実果子を抱きしめた

「1分だけだからね」


じゃないと俺が離せなくなる



「はい、タイムオーバー」




パッと実果子から離れた




「じゃあね、実果子。」


俺は実果子に背中を向けた




「大好きだよ。頑張れ」





ボソッと言ったつもりなのに



「あたしも!大好きだよ!鳴!」


昔っから変わらない無邪気な笑顔を泣きながら浮かべていた


「バーカ」



俺はそのまま実果子に背を向けて別れた__


2ヶ月前 No.22

Layla @layla1117 ★iPhone=9S1IG7ffXR



あれから8年後__


「あ!!鳴!!私のプリン食べたでしょう!?」

「俺じゃないし!!そういう実果子だって俺のアイス食べただろ!?」
「だから私じゃ!…塁!!」


「俺じゃないもん!」


なんて言いながら口の端にプリンをつけちゃってるのは俺たちの可愛い子供




あれから俺たちは案外すんなり再開した



あの後、俺は高校を卒業して日本のプロ野球界に入ってすぐに活躍してメジャーへ。
その時、たまたまニューヨークへ遊びにきていた実果子とばったり。

あれからも俺は実果子以外を好きになることはなかった。いや、それは最初からわかっていた

それから俺たちは付き合い連絡を取り合い、頻繁に会っていて、塁ができて結婚


その頃には実果子もずっと夢だった自分のブランドを立ち上げ、まだ、世界一とは言えないけど俺も結構順調だ




「パパー!!!キャッチボールしよ!」
「うん!いいよ!塁、ママに帰りにプリン買って行ってあげようか」


「そうだね。ママは子供だからな〜」


なんて得意げな顔をして笑う塁


「はは、そうだな」
「まぁそこが可愛いんだけど」
「ちょっ!!ダメ!!実果子は俺の!」


「ママは俺と結婚するの!」
「俺はもう結婚してるし〜」

「こら、鳴。大人気ない」



パッと後ろを向くと困った表情をして苦笑いしている実果子



「実果子!」
「ママ!」


2人して実果子に駆け寄り


「実果子!俺の方が好きだよね!?」
「ママ!俺だよね!」



クスッと実果子は笑って




「鳴も塁もだーいすき」


そう言って俺の大好きな笑顔で笑った


2ヶ月前 No.23

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ダイヤのA × ご近所物語


御幸くんと中須さんの場合_



俺の彼女はとても綺麗で蝶のようだった

美人でスタイルも抜群、でも見た目が派手なため軽く見られがち(ていうか軽い)

同性からは妬み僻みの嵐だったけどそれをも気にせず、むしろ可哀想なんて思いもしないのに言い放ち鼻で笑ってしまうほど強くたくましく、誰にも弱みを見せないかっこいい彼女だった



そんな彼女はとっても寂しがりや


本当は誰よりも繊細な心を持っている




「ねぇ、一也私たち別れよう」
「なんで…?」


(あぁ、きたか)

俺は分かっていた。茉莉子が別れを切り出すことを。


「だって一也、野球ばっかりでちっとも私との時間作ってくれないんだもん。私だって人並みに幸せになりたい__」


寂しがりやな茉莉子にとって俺は寂しいときに甘えられない。
茉莉子に寂しい思いをさせているのはわかってた。でも、俺はなにもしてあげられない


「甲子園」これだけは譲れない

俺はキャプテンとやらしてもらい、正捕手、4番。
そんな俺には茉莉子にかまってやれる時間なんてなかった



「…俺だって。茉莉子を幸せにしてやりたい。でも…でも、俺は野球を捨てれられねえ。だから…幸せになってください__」




このとき、初めて茉莉子の泣き顔を見た



大きないっぱい涙を溜めて



今にも抱きしめたいくらい


でも俺にはもうそんな資格はない



「さようなら」



そう言って茉莉子は俺の前からいなくなった__

2ヶ月前 No.24

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無事に甲子園に出場し、俺たちの高校3年間は幕を閉じた__

それから俺はプロ野球へ__



あれから、何度か茉莉子へ連絡をしようかと思った。
それでもお互い友人は少なく、共通の友人もいなく、茉莉子はケータイを変えてしまったらしく連絡の取りようがないまま三年が経った。

その頃にはすっかり茉莉子はいい思い出となっていて、俺には新しい大切な人ができた


ふわふわしてて、誰にでも優しくて可愛らしい女の子。
2年の夏の予選からずっと試合のたびに見にきてくれていて、茉莉子と付き合っていた頃は気にも留めていなかったけど3年の夏、甲子園の前の日にお守りをくれてから少しずつ連絡を取るようになり、今に至る__







結婚間近に控え、今日は久しぶりのオフ。
結婚会見も開き、テレビのオファーも増え、ここのところ忙しかったので今日は2人で家でゆっくりすることにした

2ヶ月前 No.25

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「ねぇ、一也くんなに見る〜?」
「なんでもいいよ」


「じゃあ、適当につけるね〜」



彼女がたまたまつけたのはニュース



「綺麗だね〜」


先日開かれた、パリコレで日本人がランウェイを歩いたというニュースだった

「ねぇ、一也くんこの人私たちと同い年だって!すごいよね〜」


なんて感心している彼女の頭を優しく撫でている俺の耳に入ってきた言葉は__




「こちら、スペシャルゲストの!あのパリコレモデルの中須茉莉子さんです!」



「はっ!?」


俺はあまりにもびっくりして、目と耳を疑った

何度テレビを見てもそこには少し変わっているがそれでもあの頃と変わらない不敵な笑顔を浮かべた茉莉子がいた__


「な…んで…」

まさかモデルになってパリコレにまで出るほど有名になっているとは知らなかった





それからは茉莉子のインタビュー企画



パリコレはどうだったか

どうやったらそんなに綺麗になれるか


なんて当たり障りのない、問題が続きいきなりプライベートな質問へ



「ずばり!中須さんはお付き合いしている方は!?」
「残念ながら… 嬉しいことに忙しくて彼氏なんてできません。いたらいたで甘えたくなっちゃってダメにちゃっちゃうので…」


なんて困った顔をして笑う



「ということは過去にお相手が…」

「はい。高校生の頃になるんですけど、野球一筋だった彼とはすれ違いばっかりで…
別れてすぐ留学したので最近まで知らなかったんですが、彼の数少ない友人に先日会ったんです。その時に、甲子園も無事に優勝して夢も叶って今は幸せに暮らしていると__
本当によかったです」



「見てくれていたらいいですね!そんなお相手に何か一言ありますか?」

「せっかくなのでこの場を借りて一言…

結婚するんだって?
私の時みたいにしてたらすぐ捨てられちゃうわよ。」

「ははっ」


なんて言うもんだから俺は思わず声をあげて笑ったしまった

「本当…相変わらず手厳しいな〜…」



あの頃のことが蘇ってきて急に懐かしくなった



「結婚おめでとう。





幸せになってください__」




「ありがとう」

きっと茉莉子はわかってる

俺がこの映像を見ていることを__



画面越しでも伝わってくる




あの時、俺は君に幸せになってくださいと言いました。
きっと、君のことだから俺なんかよりいい人が
現れて幸せになれるよ。


だから一足先に幸せになるから待ってるよ

いつか、偶然どっかで再会できたらその時は笑いながら「懐かしいね」って言いながら酒でも飲んで昔話に花を咲かせよう



それまでどうかお元気で_

2ヶ月前 No.26

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2ヶ月前 No.27

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いつもなら「どうしたんだよ」 って困った顔をしてタクミが頭を撫でてくれる。


でももういない


私の言葉誰にも拾ってもらえず
ただの音として消える


学校でもう2ヶ月くらい会話をしていない
そんな日常に嫌気がさしてきた
それでも私には味方もいなくてどうすることもできなかった



1ヶ月前 No.28

Layla @layla1117 ★iPhone=9S1IG7ffXR



そんな時に声をかけてくれたのが界だった
白黒だった私の世界を一気に色をつけてくれた。

29日前 No.29

Layla @layla1117 ★iPhone=9S1IG7ffXR


お話少し変わります>_<
すみません>_<

18日前 No.30
ページ: 1

 
 
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