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愛おしいあなたへ*Present of LOVE*

 ( 恋愛小説投稿城 )
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妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt


私はあなたに *一目惚れ* しました…



あなたの匂い、後ろ姿、笑ってる顔…

全てが私を虜にしました。


「何やってんの?早く学校行こうぜ!」

「うん…!」


毎日*好き*という気持ちが増えていく。

好きすぎて、どうにかなってしまいそう…


「手貸して」

「え…?あっ」

坂道を駆け降りる。風がすごく気持ちいい。

こんなことされると、もっと好きになっちゃうよ…


大山泉。13歳。
あなたに*恋*をしました。




メモ2017/01/11 19:15 : 妃那★yVAYQhPv7x_yFt

*登場人物*


☆大山 泉(おおやま いずみ)

1年A組

誕生日 4月4日 牡羊座

性格  大人しくて人見知り。真面目。


☆杉野 汐里(すぎの しおり)

1年A組

誕生日 4月14日 牡羊座

性格  明るくて世話好き。B組の赤月君を気にしてるかも?


☆林 龍輝(はやし りゅうき)

1年A組

誕生日 7月18日 蟹座

性格  いつも冷静。成績は優秀。ひそかに泉を気にしている。


☆赤月 翔琉(あかつき かける)

1年B組

誕生日 12月12日 射手座

性格  クラスのムードメーカー。A組の泉を気にしてるかも?


☆推名 恵莉(しいな えり)

1年B組

誕生日 3月11日 魚座

性格  明るくて気さく。恋愛に全く興味がない。


☆水野 花澄(みずの かすみ) 

1年B組

誕生日 5月10日 牡牛座

…続きを読む(1行)

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妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

*入学式*

「…」

「そんな不安な顔しないの!」

「だって…しーちゃんとクラス離れちゃったら、私、どうすればいいか…」

「大丈夫だよ!2クラスしかないし、離れたとしてもすぐ隣だよ?」

「…うん」

「ほら!クラスの紙貼ってあるよ!見に行こ!」

「(しーちゃんと同じクラスになってますように…×10)」

私の名前は…


1年A組      1年B組
×××××    赤月 翔琉
×××××    ×××××
×××××    ×××××
大山 泉     推名 恵莉
×××××    ×××××
×××××    ×××××
杉野 汐里    ×××××
×××××    水野 花澄
林 龍輝     ×××××
×××××    ×××××


私は嬉しさで顔がほころんでしまう。

「泉!同じクラスじゃん!」

「うん…!よかった…本当に良かった…」

「もぉ〜泣かないの!」

「しーちゃん…これからも一緒にいてね」

私がそういうと、しーちゃんはみるみる笑顔になって、

「うん!私も泉と同じクラスでほっとした!ずっと一緒だよ」

そう言ってくれた。


「汐里ー!クラス離れちゃったねー」

「恵莉!随分久しぶりな気がする」

「春休みがあったからね笑」

「そうそう。恵莉は部活何入るの?」

「私はバレー部にしよっかなって」

「うそ!私もバレー部に入りたいって思ってたんだー」

うっ…話がついていけない…

しーちゃんの友達の推名恵莉ちゃんだ。

「お。大山さん!大山さんも汐里と同じクラス?」

恵莉ちゃんが話しかけてくれた

「う、うん…。あ、あと、私のことは泉でいいよ…ごめんなさい、こんなこと言って」

「あ、ほんと?じゃ、泉ちゃんって呼ぶね!私のことは恵莉でいいよー」

すごく話しやすかった。

「うん…!ありがとう、恵莉ちゃん」

「え、やだ。泉ちゃんすごく礼儀正しいね!汐里とは違って」

しーちゃんが恵莉ちゃんをぶった。

「いったぁい…」

「泉、こんな奴と友達になってもいいの?大丈夫?」

私はクスクスと笑いながら、

「うん!恵莉ちゃん、違うクラスだけど、よろしくね」

私がそういうと、恵莉ちゃんは最高の笑顔で頷いてくれた。






11ヶ月前 No.1

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

*入学式 1時間目*

「おはようございます!今日からこのクラスの担任になります。並木なおです。よろしくお願いします!」

「「「よろしくお願いしまーす!!」」」

「では出席とりますねー。相田さん…」

先生が出席をとり始めた。

「大山さん」

「…はい」

「あら?大山さーん、いますかー?」

ちゃんと返事をしてるのに…

すると隣の男の子が、私をちらっと見てから、

「あの。いますけど」

と言ってくれた。

「あ、あらそうなの?ごめんなさいね。聞き取れなくて」

「い、いえ…」

「次からはもう少しだけ声を大きくしてくれるかな?」

「はい、わかりました…」

優しい先生で良かった…

私は急いでノートをちぎって、ペンを走らせる。


「先ほどは、ありがとうございました。
              大山泉」

小さくたたんで、隣の机の上にそっと置いた。

彼は気づいて、紙を開いている。

どう思ってるかな…?

するとちらりと横を向き、

「何見てんの」

と言われてしまった。

11ヶ月前 No.2

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

*初めての男友達*

「ご、ごめんなさい…」

「別に」

そういって彼はまた前を向いた。

もしかして、嫌われちゃった…?

そう思っても、また見ると怒られそうだから、私も前を向いた。

「杉野さん」

「はい」

「宗野さん」

「はい」

「林くん」

「はい」

その時、隣から返事が聞こえた。

へぇ、この子、林くんって子かぁ。

私はひっそり頭の中でメモしておいた。


1時間目が終わり10分間の休み時間。

私はしーちゃんの席に駆け寄った。

「しーちゃんっ」

「泉。どーしたの?」

「林くんって、どんな子なの?」

「泉が男子のこと聞いてくるなんて珍しいね笑」

「うん…。隣の席だし、気になって」

「んーそうだなぁ。林くんは結構控えめっていうか。いつでも冷静な感じ」

「そうなんだぁ。ちょっと私と似てるかも」

「そうだね。ある意味泉と似ているところあるかも」

「うん」

「あ、ところで泉は、部活何に入るの?」

「あ、えっと…しーちゃんと同じ部活がよかったけど…」

「え、じゃあ泉もバレー部?」

「ううん。私は吹奏楽部にしよっかなって」

「そっかー。音楽好きだもんね」

「うん!」

「部活別れちゃうけど、放課後は一緒に帰る?」

「私は大丈夫だけど…しーちゃん忙しいんじゃない?」

「そうでもないよ。じゃあ一緒に帰ろ!」

「うん…!」

11ヶ月前 No.3

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

☆汐里目線☆


私の名前は杉野汐里。私には親友がいるんだ。

その子の名前は、大山泉。

幼馴染ってわけじゃないんだけど、小4から小6までずっと同じクラスだった。

泉とは席離れてるし、話す機会はあんまりなかったの。

だけどある日。

「ねーねー汐里」

「何?」

「今日塾があるんだー。掃除当番、代わってくれない?」

「いいよいいよ。もう塾に通ってるんだね!すごいね!」

「そうでもないよー。ごめんねー本当は自分でしたかったんだけど…」

「仕方ないよ!任せといて。塾頑張ってね!」

「うん!ありがとー」

自分で言うのもなんだけど、私は結構お人好し。

頼まれたら断りにくいんだ。だから絶対引き受ける。

そんなのだから、しょっちゅういろんな子に頼まれた。

正直しんどかったけど、断ったら嫌われちゃいそうで怖かったんだ。

私が掃除してると、図書当番の仕事が終わった泉が教室に戻ってきたんだ。

「あ、杉野さん…今日、掃除当番だったっけ…?」

彼女が人見知りな性格なのはよーく知っていた。自己紹介の時、震えてたもんね。

人見知りなのに話しかけてくれて、私はとっても嬉しかった。

「あ、違うんだ。だけど、今日掃除当番の子が都合悪いからさ。代理!」

「そうなんだ…偉いね。杉野さん…」

「あ、いや、そんな…」

私が照れてると、泉もほうきを取り出してきた。

「え?」

「杉野さん1人だけじゃ、大変でしょ?少ししか力になれないかもしれないけど…協力させて」

泉の優しさが胸にジーンと染みて。

「ありがとう…!大山さん!」

泣き笑いになりながら言うと、泉は優しく頷いてくれた。



私にとって泉は、大切な親友。

いつも私にべったりで、私がいないと泣いてくれて…

今年も同じクラスになれてとても嬉しかった。

ずっと隣に泉がいたらいいのに…気づいたら、そう思うようになってたんだ。

11ヶ月前 No.4

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

☆龍輝目線☆


俺の名前は林龍輝。今日から中学1年になる。

友達の翔琉とはクラスが離れてしまった。

俺は結構人見知りな性格だから、唯一の友達の翔琉とクラスが離れてしまって、とても悲しかった。

A組に向かう途中、

「お。大山さん!大山さんも汐里と同じクラス?」

同じクラスの大山と杉野と、B組の推名が話していた。

「う、うん…。あ、あと、私のことは泉でいいよ…ごめんなさい、こんなこと言って」

「あ、ほんと?じゃ、泉ちゃんって呼ぶね!私のことは恵莉でいいよー」

「うん…!ありがとう、恵莉ちゃん」

大山は嬉しそうに微笑んだ。

「え、やだ。泉ちゃんすごく礼儀正しいね!汐里とは違って」

推名がそういうと、すかさず杉野が頭へチョップ。

「いったぁい…」

「泉、こんな奴と友達になってもいいの?大丈夫?」

「うん!恵莉ちゃん、違うクラスだけど、よろしくね」

なんか、普通な会話だな。と思ったのが、俺の第一印象だった。

女子はギャーギャー話すイメージが強いから、こういう普通な会話を見てると、

見ている方までほっこりしてくる。

それにしても、大山は俺と似ている感じ。ザ・人見知りって感じがした。

ただ俺と違うところは、大山は誰に対しても優しく接している。

俺はというと、知らないやつにいきなり話しかけられると、つい冷たく言い放ってしまう。

そういう性格だからか、友達は翔琉以外いない。

今日の出席取りの時もそうだ。

大山は返事をしているのに、先生の耳には届いていなかった。

俺が「あの。いますけど」というと、

大山は驚いて俺の方を見てきたんだ。

そりゃ、驚くよな。知らない人にいきなり、しかも男に言われたら。

正直、大山はビビッて、今後一切話してこないんじゃないかと思った。

けど、隣から小さくたたまれた紙が置かれた。

開いて読んでみると、きれいで丁寧な字で、

「先ほどは、ありがとうございました。
              大山泉」

と書かれてあった。

推名と話しているときにも思ったが、大山は礼儀正しい。

俺の反応が気になるのか、大山がずっと俺の方を見ている。

なんだか恥ずかしくなって、「何見てんの」と、また冷たく言ってしまった。

大山は申し訳なさそうに、

「ご、ごめんなさい…」と弱々しく言った。

俺は胸がちょっとズキッとなって、「別に」と言って、会話を終わらせた。

こんなに大人しい女子、初めて見たかも。

俺の中では、大山は好印象だった。




11ヶ月前 No.5

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

☆泉目線☆


*部活動見学*


「今日は、放課後に部活動見学があります!自分の入ってみたい部活、入ってみようかと悩んでいる部活など、色んな部活を見学してきてくださいねー」

「「「はーい!!」」」

部活動見学かぁ。

私は吹奏楽部に入りたいけど、しーちゃんはバレー部一筋だから一緒に見学しに行けないんだよね…

どうしよう…


♪キーンコーンカーンコーン♪

朝会の終了を知らせるチャイムが鳴った。

1時間目が始まるまであと10分。

その時。

「汐里ー!」

恵莉ちゃんがA組に来た。

「恵莉!放課後一緒に行こ!」

やっぱり…そりゃそうだよね。

「うん!バレー部だけにする?」

「うん。他の部活に入る気ないもん笑」

「そうだよねー笑 汐里は小学生の時からバレークラブだったもんね。あ、泉ちゃんは?」

恵莉ちゃんが急に私の名前を出してきたから、びっくりした。

「泉は吹奏楽部に入りたいんだって。だから、一緒には行けない」

私は思わず立ち上がり、しーちゃんたちの方へ駆け寄ろうとすると、

「おい」

隣の林君が声をかけてきた。

「な、なに??」

「あんた、吹奏楽部に入りたいんだろ。あいつらに無理に付き合う意味はない」

「え…」

なんで、この人、知ってるの…?私の入りたい部活…

しーちゃんの前でしか言ったことないのに…

「ど…どうして知ってるの…?」

小さな声で言うと、林君は「はぁ?」というような顔をして、

しーちゃんたちのいるほうに指をさす。

「さっき、あいつらが話してたろ。聞こえてるし」

「あ…」

確かに話してた。ついさっきのことなのに、もう忘れてるよ…私。

「でも…どうしてそんなこと…林君に言われないといけないんですか…?」

そう思ったのは、本当だった。

これは、しーちゃんと私の問題。林君は関係ないのに…

林君は一瞬目を見開き、

「別に」

またそう言った。

林君は、正直謎だ…



11ヶ月前 No.6

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

めっちゃ久しぶりに更新します(´・ω・`)


☆龍輝目線☆

あぁ…また冷たく言ってしまった。

だから俺はダメなんだ。

なぜだか知らないが、俺は大山を気にしている。

なんていうか、ほっとけない存在。

杉野が前言っていた。

「泉はね、目を離せない存在なの。なんていうか、ほっとけないの。見ていてひやひやするっていうかー…」

って、これは大山と杉野の会話を盗み聞きしただけだが、

杉野の言ってることがわかる気がする。

でも、どうしてだ?

どうして大山のことを気にしてるんだ?俺は。

自分自身に疑問を抱いた。




10ヶ月前 No.7

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

☆泉目線☆


*1時間目 体育*

入学してから3日が経った。

1時間目から体育とかだるいなぁ…

「泉。体育はB組と混合だから、恵莉に会えるよ」

「そうなんだ!恵莉ちゃんって運動得意?」

「もちろん!私も運動は好きだな」

「いいなぁ…私運動苦手…」

「その分泉は成績優秀でしょ!そっちの方が羨ましいよ」

しーちゃんにそういわれると、照れてしまう。

「そうかなぁ…私は運動抜群な子の方がすごいと思う」

「それ、林君に言える?」

「え?」

しーちゃんが意地悪そうに言ってきた。

「どういうこと?」

「林君、泉と一緒で成績は優秀だけど運動苦手よ」

「そうなんだ…なんか、よく似てるね…あ、成績優秀は別」

「何言ってんの!泉は頭いいでしょー!」

そんなこと言われても、全く分からない。

わちゃわちゃ言い合いながら、運動場に出た。

「今日、何するのかな?」

「先生は持久走があるって言ってたけど、どうなんだろ」

「え!持久走?何メートルぐらい?」

「中学生は2キロだよ」

頭がくらっとした気がした。

「泉?大丈夫?」

「うん…はぁ、初めての体育の授業が持久走だなんて…」

「2キロなんてへっちゃらへっちゃら」

しーちゃんはいいなぁ…

なんて思っていると。

「きゃ!」

誰かが私にぶつかった。

私は勢いで倒れてしまう。

いたたた…ああ、体操服が砂まみれ…

「ごめん!大丈夫?」

そう言って手を差し伸べてきた。声は男の子。

誰だろうと思い見上げると…

「ほら。手貸して」

知らない男の子。おそらくB組の子だろう。

おそるおそる手を貸して、立たせてもらった。

「ごめん…走り回ってたらつい…」

彼は頭を掻きながら、申し訳なさそうに謝る。

「いえ…あなたはお怪我ないですか?」

「全然!君は?あ、足から血が出てる!」

「あ…」

気が付かなかった。

「早く保健室いかないと」

「いえ!平気です…これぐらい!」

「ううん。いかないとダメ。ほら、乗って?」

「え…」

彼がしゃがんだ。背中に乗ってと言っているのだろうか。

「そんな状態じゃ、歩けないでしょ?」

「…ごめんなさい」

私は仕方なく乗せてもらった。

10ヶ月前 No.8

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

*保健室*

「小さな怪我で良かったわ。体育は休みなさい。私が先生に事情を説明しておくから」

「はい…ありがとうございます」

「ええ。いいのよ。ゆっくり休んでね」

「はい」

保健室の先生は優しいとよく聞くが、

この学校の先生も優しくて良かった。

そんなことより私は。

「…あの」

「ん?」

「体育…戻らなくて大丈夫ですか…?」

そう。彼がずっと私に寄り添ってくれていた。

けど、保健室から出ようとしない。

「平気平気!1回ぐらい休んだって大丈夫」

「はぁ…」

「そんな暗い顔しないでよ。あ、君の名前は?」

「大山泉です」

「大山さんね。おっけー」

「あなたは?」

「俺は赤月翔琉。翔琉って呼んでいいよ」

「むむむ、無理です!!」

「そんな否定しなくても笑」

「赤月君って呼びますね」

「まぁ、いっか。それより、敬語やめない?」

「え?」

「同級生なんだし、敬語っておかしいじゃん?」

そっか。無意識に使ってた。

「あと俺、泉って呼ぶから」

「え…」

「ダメ?」

ダメ?なんて聞かれると断れるわけない。

「だ、大丈夫…」

「よかった!これから仲良くしてね、泉」

「はい…」

赤月君がにこっと笑った。

まるで太陽みたいな笑顔…

この笑顔…嫌いじゃない。

どうやら私、





赤月君に*恋*をしてしまったみたいです。

10ヶ月前 No.9

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

*初恋*

どどど、どうしよう。

*恋*って気付いたら、急に恥ずかしくなってきた。

「そいえばさー」

「!」

「はは笑 どうしてそんなに反応するの笑」

「ご、ごめん…」

「ううん。それより、泉って彼氏いるの?」

「え」

たったいま赤月君に恋をしたのに、彼氏いるわけが…!

…なんて、当の本人は知るわけもないか…

「お。何その顔。もしかして、いる?」

「いいい、いません!!」

「なんだー無駄に心配させないでよ!安心した」

「え?」

赤月君の言葉がよくわからない。

何に安心したの?私の頭は疑問だらけ。

「…あの」

聞こうとしたとき。

「泉ー!中々帰ってこないから心配したよ!」

「泉ちゃん!…んもぉ、なんで帰ってこないのよ!心配するでしょ!」

しーちゃんと恵莉ちゃんが来てくれた。

相当汗を掻いてる。持久走を終えた後、急いできてくれたのだろうか。

「しーちゃん…恵莉ちゃん…心配させてごめんね…来てくれてありがとう」

「泉ったら…怪我は大丈夫なの?」

「うん。もう大丈夫!」

「泉ちゃん、怪我なんてしてたの!?」

「あ、うん。でも、赤月君のおかげでもう大丈夫だよ」

「赤月君…?」

「翔琉!あんたも怪我してここにいるのかと思った!泉ちゃん助けるなんて大したもんだねー」

「うるせぇ。俺だってこれぐらいするよ」

恵莉ちゃんと赤月君は友達なのか、口喧嘩し始めた。

だけど。

「じゃあね、泉。ちょっと私、先生に頼まれてることあるから、戻るね」

「え…しーちゃ」

「汐里?何か頼まれてた…」

「恵莉も早くいくよ!じゃあね、泉!」

しーちゃんは恵莉ちゃんの腕を引っ張ると、早々に保健室を出て行った。

しーちゃんの様子が…おかしい。

「泉?大丈夫?」

「…うん」

絶対、おかしい。

いつものしーちゃんじゃない。

10ヶ月前 No.10

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

☆汐里目線☆

「汐里」

「…」

「汐里!」

「あ、恵莉」

「どうしたの?さっきから様子変だよ?」

「え、普通だよ。気のせいだよ〜」

どうしてだろ。

自分でもわからなかった。あの感情。

あの時。

「泉ちゃん、怪我なんてしてたの!?」

「あ、うん。でも、赤月君のおかげでもう大丈夫だよ」

*赤月君*…

なぜか聞き覚えのある名前だった。

「翔琉!あんたも怪我してここにいるのかと思った!泉ちゃん助けるなんて大したもんだねー」

「うるせぇ。俺だってこれぐらいするよ」

恵莉が*翔琉*と言ったとき、私は確信した。

*赤月翔琉* 幼稚園の頃、引っ越してきた子だ。

あの時は、泣き虫で、お母さんと離れるとずっと泣いてたっけ。

顔は可愛らしくて、皆に愛されていた。

あぁ…あの時の翔琉君が今じゃこんなに大きくなったんだね。

けど、本人は全く私に気が付かない様子。

ちょっと胸が痛くなり、泉にあんなこと言ってしまった。

…最低だ。








「グスッ」

「汐里。あんたまさか…」

「…好き」

「え?」

「翔琉君が…好き」

「汐里…」

恵莉が優しく肩を抱いてくれた。

「頑張れ、汐里」

10ヶ月前 No.11

妃那 ★yVAYQhPv7x_yFt

☆泉目線☆


*汐里の様子*

しーちゃんはあの日から様子がおかしかった。

今まではしーちゃんの方から「おはよ!」と言ってきてくれたが、

今ではずっと黙っていて、私から「おはよう」と言っても、

「おはよ」と、小さな声で返してくる。

前の元気さが嘘みたい…

何かしたかな…?

気になって仕方ない…けど、話しかけづらい。

ホント、私って意気地なし!

嫌われてもいいから、しーちゃんに何があったか聞かないと。

勇気を出して。泉。

「あ、あの…しーちゃんっ」

「…ん、あ、泉」

「おはようっ」

「…おはよ」

…まただ。

「どうしたの?泉、顔が暗いよ?」

暗い顔にさせてるのはしーちゃんが原因なのに…

「あ、あのさ…」

♪キーンコーンカーンコーン♪

「…」

「…」

「じゃ、行くねっ…!」

「泉…」

きっと神様の意地悪だ。

タイミングが悪すぎる…いや、逆に良すぎるのか。


ジー

めっちゃ隣からの視線が熱い…

「…な、なに」

「ん、なんでもねぇよ」

何でもなくてこんな見る!?

「…見すぎです…」

「あぁ、わりぃ」

と言いながらも、逸らそうとしない。

「なんですか…言いたいことあるなら言ってください」

「特に」

この時ちょっぴり林君にイラっと来たのはきっと気のせい。

9ヶ月前 No.12
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