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 気づいて、鈍感さん

 ( 恋愛小説投稿城 )
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遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



 「好き…だよ。」



 「俺も。大切な友達だからね。」



 …そういう意味じゃないのに…。


 気づけ、鈍感!!



 ○○○○○○○○○○○


 初めまして、遊雲です。

 あまり小説というものは書かないので
 あたたかい目で見守っていただけるとうれしいです。


 * 文才なし
 * 飽きっぽい
 * 亀さん更新
 * 誤字脱字はスルーお願いします

 それでもいいよという方はどうぞ楽しんでいってください。
 感想などお待ちしてます!

 2016.6.27

1年前 No.0
メモ2016/06/30 19:43 : 遊雲 @appleeen★Tablet-4XeN0QZap7

* 三島 千波 7/15

 girl/17/O型

* 柊 瀬那  12/6

 boy /17/A型 

* 笹木 梨夢 4/6

 girl/18/AB型

* 柴田 輝  1/13

 boy /17/O型


**全員高校三年生です**

ページ: 1


 
 

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



春、進級。
高校三年生になった私、三島 千波には
大好きな人がいます。

「お、おはよ!瀬那!!」

そう、私の好きな人それは、

「おはよー。」

この目の前にいる柊 瀬那。
長身で、ふわふわ髪で、ちょっと無気力で。
でも優しくて、私の心を容易く奪い去るこの男。

でも、そんな瀬那には私の想いを告げることができません。

なぜなら…


「好き!!」

「俺もー。仲良しだもんなー。」


超鈍感だから!!!

1年前 No.1

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7


「同じクラスだといいねー。」

隣を歩く瀬那はぽつりと一言こぼす。
その一言はしっかりと私の耳に届いていて。

不覚にも、顔が赤くなってしまう。
いつものことなんだけどね。

「そ、そうだね。」

嬉しさと恥ずかしさのあまり声が裏返ってしまう。
だめだ、心臓が持ちそうにないよ。


「ええっと、、瀬那見えるー?」

背の大きい瀬那は、少し背伸びをして小さく頷く。
ああ、お願いします。瀬那と同じクラス…!

「あ、千波と同じクラスだー。」

「ほんと!?!?」

私は、何故か疑ってしまい何度も跳ねるが見えるのは前の人の
頭だけ。すると瀬那は小さく笑って私の手を掴むと

「ほんとだよ。ほら、行こう。3組。」

と言って、歩き出した。


手、手繋いだままですか!?

1年前 No.2

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



緊張のあまり段々と手が熱くなってくる。
どうしよう、瀬那に手汗だくだく女とか思われたら…!
でも、繋いでいたいしな…。

「あれー、ちーと瀬那だ。おはー。」

「ひゃうっっ!?」

不意に後ろから声をかけられ、私は変な声を出してしまう。
自然と離れた手は少しひんやりしていて寂しいような気もする。

「ちょっと、ちー何その声ー。」

ツインテールを揺らして大爆笑しているのは
仲良しの梨夢ちゃん。いや、原因は梨夢ちゃんだよ。
瀬那も手を口に当てて笑いを堪えている。

「笑いすぎー。」

口を膨らませて拗ねたように言うと、梨夢ちゃんはお腹をおさえながら
ごめんごめん、と反省の色を見せずに謝った。

「瀬那に変なとこ見られたくないもんね!」

私の耳元でそう囁いた梨夢ちゃんは軽くスキップをしながら校舎に
向かっていく。

梨夢ちゃんは私の気持ちを知っている。
協力はしてくれてるんだけど…たまにこうやっていじってくる。

「ちょっ梨夢ちゃ…!」

「私も3組!よろしくねー!」

私の声を遮る梨夢ちゃんは手を振りながら校舎の中に入っていった。

「俺達も行こうか。」

また手を繋ぐことはなく、私はただ瀬那の後ろをついていった。


1年前 No.3

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



新しい教室は階段を何回も上ったところにある。
慣れない階段の多さに私はため息をひとつ。

瀬那は、大丈夫?といいながら私に合わせてくれる。
こういうところ、好き。


「ごめん、瀬那。遅くて。」

私がそう言うと、瀬那は首を振って微笑んでくれた。

教室のドアを開けると、たくさんの人が黒板の周りに
集まっていた。
みんな席を確認してるのかと私も黒板を覗こうとするが
なかなか見えない。

さっきもこんなことあったような…


「おっす!瀬那!三島!」

背中を叩かれ、思わず前の人に頭をぶつけてしまい、私は謝りながら
後ろを振り向く。
まあ声の主は誰だか分かってるんだけどね。


「今年も同じだね、柴田。いちいち背中叩かないで。」

柴田 輝。瀬那と仲のいいやつでちょっとお調子者。
でも優しくて、いい人なんだ。

去年、私と梨夢ちゃんと瀬那と柴田の四人で一緒にいたから
今年も皆一緒だということに私は嬉しくなった。


1年前 No.4

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



段々黒板の前から皆いなくなり、やっと紙が見える。
自分の席と、隣の人と前後の人。
これって絶対確認するよね。

隣の人の名前を見たとき、私は一瞬自分の目を疑った。

「…瀬那、隣。」

私は三島で瀬那は柊だから、可能性低いかなって思ってたけど。
嬉しすぎて今にも叫びたいくらいだ。

「ほんとー?」

私の上から紙を覗く瀬那。ふわっと瀬那の綺麗でやわらかい髪が
私の頬を擽り、恥ずかしさからぎゅっと目を瞑る。
ていうか何この体勢!

「あらら。」

柴田がそんな私を見ながらじっと気持ちの悪い目で見てくるので
私は急いで瀬那の中から抜け出し自分の席についた。


HRが始まり、去年と同じ担任が気だるげに話を始める。
いつも思ってたんだけど、どうしてこの人先生になったんだろ?
この間なんか教卓によっかかりながら何かゲームのキャラを
呟いていたし…。

まあそんな先生だから過ごしやすいんだけどね。


「いいかーお前らーー。今年は大学受験だ。
 ちゃんと進路を決めて勉強すんだぞー。」

そういって私の方に視線を向ける先生。

「いいな??」

何で私の方を見ていうんだ。…ああ、去年進路希望全く出さなかったからか。
何か先生にめっちゃ迷惑かけたんだよなー、その節はすみません。

「大丈夫です、先生。」

私がgoodサインを出すと先生は口角をあげて嘲笑いながら

「説得力がないな。」

と言った。マアデスヨネ。

1年前 No.5

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



「大学…かあ。」

休み時間、私の机に突っ伏しながら
梨夢ちゃんは独り言のように呟く。

私はその言葉に静かに頷いた。

梨夢ちゃんはそんな私を見て勢いよく顔をあげ、
ばーんと机を叩いた。
いきなりすぎて頭が追い付かないんですけど
みんな驚いてるからね。梨夢ちゃん。


「ちー!このままでいいの!?」

「このまま…?って…?」


何の話か理解できず、首を傾げて聞き返すと
梨夢ちゃんはものすごい形相で顔を近づけてくる。


「瀬那のことに決まってるでしょ!」


さっきとは違い、ひそひそと私の耳元で力強く呟く。
「瀬那」という名前に過剰に反応してしまう私は
瀬那なしで大学に通えるのだろうか。

そもそも、大学受験に集中出来るのだろうか?


「…ど、どうしよう。」


1年前 No.6

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



「この一年でもっと距離縮めて告白するしかないよ!」

梨夢ちゃんの瞳は光が上手く反射して
キラキラと輝いている。

確かに、瀬那かっこいいし結構人気あるとか聞いたことあるし
この一年で何とかしないといけないけど。


「今までに結構告白したんだよね…。」

さっきまでの勢いは何処へいったのやら。
梨夢ちゃんは疑問符を浮かべて首を傾げている。
そのようすを横目に見ながら窓の外の桜の方に顔を向ける。

言ったところで…。

「全部、友達だからって流されたけどね。」

そう、瀬那は私の告白を全部その言葉で返してどこかへ行ってしまうのだ。

だからもしかしたら嫌われているんじゃないかと思って
告白するのをやめた。

「鈍感というレベルじゃないくらいの鈍感。
 その鈍感すら疑えるレベルに。」


だから、どうしようと悩んでいるわけなのだ。
勿論、大学も心配だけどね。


1年前 No.7

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



休み時間終わりの合図が校内に鳴り響き、梨夢ちゃんは
自分の席へ戻っていった。

隣の瀬那に視線を向けると、堂々と机に突っ伏し眠っていた。
今から体育祭の実行委員とクラス委員の選出があるのに。

最後の年だから、なにか一緒にやりたいんだけどね。


梨夢ちゃんとの会話は頭の隅に居座ってなかなか離れない。

もしも、この一年もずっと友達で通されたら?
私の気持ちも限界に達するだろう。

それだけじゃない。これからの関係にも影響が出るかもしれない。
告白って案外難しいんだな。
まあ、何回かしてるんだけどさ。

「はーい、私とちーが体育祭実行委員やりまーす。」

私の考え事を遮るように、梨夢ちゃんの甲高い声が鼓膜を震わす。
今、実行委員って言った?

「いいのかー、三島。」

梨夢ちゃんの方を見ると、何やら考えがあるようで。
悪戯っぽく笑ってVサインを出している。

…もしかして。


「……はい、やります。」

1年前 No.8

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7

多分、梨夢ちゃんの考えてることは…。

「じゃあ男子二人ー。やりたい人ー。」

「はーい、俺と瀬那やりまーす。」


やっぱり。柴田が元気よく手を上げる姿を見て確信。
この四人でやろうってことか。
そして、瀬那と一緒にいれる時間を作ってくれた。

正直すごく嬉しい。瀬那もOKしていたし。
梨夢ちゃんと柴田に感謝しなきゃ。

「がんばろーね、千波。」

隣から聞こえる甘くて優しい声に、私は小さく頷いた。
瀬那と一緒に委員やれるんだ…!

「じゃあー次はクラス委員ー。」

話し合いはどんどん進んでいくけれど私の心は浮わついたまま。
そうだ、諦めてちゃだめだ。

自分から行動を起こさなきゃ。

まずは、これが第一歩。




1年前 No.9

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7

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1年前 No.10

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7


話し合いが行われる教室に着き、戸を開ける。
まだ他の人達は集まっていないらしく、私達は適当に座ることにした。

陽の光が残る机は、まだ少しだけぽかぽかしていた。

「そういえば去年、柴田こけなかったっけ?」

柴田が去年の体育祭で披露した華麗な転びを思いだし、
梨夢ちゃんはふっと吹き出した。

つられて私も瀬那も肩を揺らして笑う。
柴田は顔を林檎のように真っ赤に染めていた。

「結局勝ったんだから別にいーだろ。」

柴田は自分の言葉にうんうん、と頷くと熱くなった頬を冷ますために
手で風をつくり、頬に向かって扇ぐ。


「あれ、早いね。3組。」

1組の実行委員に続いて、次々と他の実行委員も入ってくる。
早いっていうか、先生がただめんどくさくて早く終わらせたんだけどね。

「ちー、ちー。」

後ろからこそっと梨夢ちゃんに声をかけられ、椅子の後ろ足に体重を
かけ、近づく。

何だろう、と耳を傾けると梨夢ちゃんはさっきより小さい声で

「恋も委員会も、頑張ろうね。どっちも成功させよ!」

と呟いた。その言葉に振り返り頷く。
すると、1組の子に

「三島さーん前向いてくださーい。」

と注意された。


1年前 No.11

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



話し合いも終わり、私は大きく伸びをする。
梨夢ちゃんも女の子らしい可愛い欠伸をしながら目を擦っている。

「楽しみだね。」

瀬那がぽそっとそう呟くと、柴田も大きく頷く。
話を聞く限り、忙しそうだけど楽しみなのも事実。

それに忙しい高校生活っていうのも憧れていた。
あー、仕事してるなって感じたり、頑張ったな、って感じたり。
皆の思い出づくりの手助けだと思えば、忙しいという感情も
消え去るだろう。

「それじゃ、俺もう帰るね。」

瀬那が昇降口に向かって歩いていく。
もうお別れかと悲しくなりながら手を振って、また明日会えるかと
一人で考えていると、後ろから背中を押される。

「いてっ。な、なに?」

にやりと笑う梨夢ちゃんと柴田に、嫌な予感がする。

「待ってー!ちーも一緒に帰るって!」

梨夢ちゃんの明るく透き通った声は、天井や壁に反響し
静かな廊下に響き渡る。

瀬那はゆっくり振り返ると、いつものようにふわっと微笑み
おいで、と手で呼ぶ。

その瀬那の行動一つ一つに私の心臓は大忙しなんだよなあ。

「ばいばい、ちー!私は柴田とお茶でもしてくね!」

「ちょっ腕組むなっ!」

頬を染めながら梨夢ちゃんに引っ張られていく柴田を笑って見ながら
感謝と恥ずかしさを込めたありがとうを言った。


「おい…お茶ってどこですんだよー。」

「教室でいいでしょー。」

1年前 No.12

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7



さて、何をはなそう。
別に一緒に帰ったことはあるし、登校だってあるけど。
いざ、ああやって背中を押されるとなるといつまでもこの距離で
うだうだと考えている自分が嫌になるのだ。

「、、千波?」

瀬那がひょこっと顔を覗きこんでくる。
急な視線に私は思わず、びくりと反応してしまった。

「な、なに!?」

「いや、なんか考え込んでたから。」

視線をそらしつつ、小さく笑うと瀬那は小首を傾げた。
そういう動作も、可愛いな、とか思ったり。

「なんでもない。」

なるべく明るくそう言うと、安心しきった表情でそっかと笑った。
瀬那の笑顔は本当にずるい。
いつも私の心臓をきゅっと締め付ける。

本当に、このままでいいの?

「せ、瀬那!!」

私は少し震えた声を、喉の奥から絞り出して叫んだ。
二人で歩くには広い道に私の声が響く。

少しだけ前を歩いていた瀬那は、反射的に体をこちらに向けた。

言わなきゃ…言わなきゃ…。

言わなきゃ。

「好きだよ。」



8ヶ月前 No.13

遊雲 @appleeen ★Tablet=4XeN0QZap7


自分の言葉が今もまだ頭の中でぐるぐると回っている。
心臓がばくばくと脈打って、体をどんどん熱くさせる。

「知ってるよ。」

瀬那は少しだけ寂しそうに、穏やかに微笑んだ。
知ってる…って?

「……友達、なんだから。」

グサッと、何かが刺さったような衝撃。
そうだよ、私は何をそんなに焦っていたんだろう。
だって、今までだって、友達だからって。

きっとどこかで期待していたのかもしれない。
俺もだよって言ってくれることを。

なのに…

「そう、だね。…ごめん、寄るところあるから。ばいばい。」

なるべく震えないように、早口にそう告げ私は瀬那の横を
走って通りすぎた。


一人になった道は、二人でいたときよりも遥かに広くて。
今は一人なんだっていう変な実感がわいてきた。

私はいつも、瀬那のことであたまがいっぱいで。一喜一憂して。
でもそれって、恥ずかしいことだったのかも。

さすがにもう気づくべきなんだ。
眼中にもないってことくらい。

だけど、それでも、近くにいるから期待してしまう。

恥ずかしいことだって分かっても、しちゃうんだよ…。


8ヶ月前 No.14
ページ: 1

 
 
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