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そして、私の大好きなNo.72 だけを表示しています。

このはβ.+・。* @harusaki ★xWbgY3bL81_hBy



「だから、一生懸命だったよ。……もう、旅行に行った時には抑えられなくなってね……告白しちゃった」




微笑んだカオリさんは、ちょっと切な気に見えた。




「……でも、ナツに振られて、立ち止まって、考えたてみたの。私はどうしたいのかなって。何日も、何日も。そしてね、ユウさんの結婚式を見た時に、ああ、私もあそこに……一番華やかな場所に、『彼』と座りたいなって思ったんだ。ナツじゃなく、彼と……ね」



そう言った、カオリさんの顔からは切なさが消え、満面の笑顔へと変わっていた。




太陽の日差しを浴びて、キラキラと笑顔が光って見えた。




「だから、ユキちゃん、頑張って!」






『頑張って』





その言葉が、私の心を熱くした。




ああ、そっか……。


私は、ナツさんのそばにいたいから、カオリさんに嫌われないようにしなきゃ……って思って、気持ちを封印してたんだと思ってた。




……でも、違う。




ナツさんへの想い、だけじゃなかったんだね。




私は、カオリさんのことも好きなんだ。


先輩後輩……ってだけじゃなく。




だから、自分の気持ちを封印してまで、二人のそばにいたかったんだね。




……憎んでいたはずの気持ちが、温かい…温かい気持ちへと変わって行くのを感じた。




「……ってことで、ナツさんに頑張ってみようと思います!!」




私はチヅルとマキに、気持ちも新たに、宣誓した。






今日は土曜日。




チヅルのアパートで、久々にマキも揃っての「チーズフォンデュ・パーティー」をしていた。




「でも、良かったね。カオリさんとも、今まで以上に打ち解けたんでしょ?」


「それに、カオリさん結婚しちゃうから、狙い時じゃん?」




パンにチーズを絡めながら、ニヤニヤと二人して、私の顔を見た。




「え〜、早いよ。……多分。」




なんて、答えながらも、私も浮かれていた。




もう、自分の気持ちを抑えなくていいって思ったら、途端に、目の前に明るい道が広がったみたいで。



全てがいい方向に進んで行くんじゃないか……って錯覚すらしていたんだ。






……だから、ナツさんの気持ちを思いやってあげることを忘れてしまったんだよね。


2014/02/18 20:25 No.72

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