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そして、私の大好きなNo.62 だけを表示しています。

このはβ.+・。* @harusaki ★xWbgY3bL81_hBy


「私、携帯、持ってないんですよね」


「いいよ。ユキちゃんから連絡してくれれば」




さすがに、実家の番号は教えたくはない。




「うん、わかった。なら、ドームでの試合日程、調べたら、連絡しますね」




カンちゃんから名刺を受け取って、手帳の間にはさんだ。




カンちゃんは、駅に行く間も、色々と話しかけてくれた。




表情がクルクル動いて……なんか、かわいい。




年上なのに、そんな感じしなくて。






カンちゃんとだったら……




カンちゃんとだったら……きっと、穏やかな、温かな、恋愛ができそう。




そう、思えてきたんだよね。




「いいんじゃない?そういうのでも」




チヅルは、微笑んで、そう言った。




「何も、辛い想いを抱えてること、ないんじゃない?ドキドキするだけが、恋愛じゃないって。付き合ってから、好きになってくこともあるでしょ」






昔はそう思っていた。


それが理想なんだ……って。




でも、ナツさんに会って、私は自分が好きにならないと、ダメなんだと思ったんだ。




辛くても、そばにいて見ていられるだけで、幸せなんだと……。






チヅルの言うことはわかる。




昨日は、カンちゃんとの恋愛、いいのかもって思ったのもホント。




でも……でも……




どうしたらいいのか、どうしたいのか……




わからない。






「ごめん、ごめん。朝から悩ませちゃったね」


「ううん」




チヅルが謝ることじゃない。


私のことを考えて言ってくれてるんだから。




「とりあえず、食べちゃおうか!」




チヅルは大きく口を開け、ハムを食べた。


私も、止めていた手と口を動かすことにした。




窓からはキラキラと陽が射している。




悩んでるのが、もったいないくらいの眩しい陽射しだった……。




2014/02/18 20:07 No.62

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