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そして、私の大好きなNo.58 だけを表示しています。

このはβ.+・。* @harusaki ★xWbgY3bL81_hBy


「お疲れ〜、乾杯」




―― チン、 カチン……




カズトさんの合図で、みんなでジョッキを合わせ、鳴らした。




みんな……この前のテニスのメンバー。


チヅル、カズトさん、タツヤさん、そしてカンちゃん。




マキはテニスの時も今回も、バイトで来れなかった。




私は、カンちゃんの隣に座った。




仕事が終わるまでは、楽しみにしてた飲み会だったのに、私の頭の中は、晴れないでいた。






「つまんない?」




カンちゃんが、私の顔を覗き込んで言った。




「えっ、あっ、ううん、そんなんじゃないです。仕事の事考えてただけっ!!」




とっさに仕事のせいにした。


いけない、こういう態度、良くないよね。


チヅルにも、悪いし。




「今日は、仕事は忘れて、楽しもうっ!!ほら、飲んで、飲んで!!」




そう言うと、カンちゃんは、私の手にジョッキを持たせた。


とりあえず、グビグビッと一気に飲んでみた。




「お〜、強いね〜。おかわりもビールでいい?」


「はい、それでヨロシクです」




いっぱい飲んじゃおう。


そうすれば……


いっぱい飲めば……忘れられるかな?




カオリさんへの思いも、何もかも、忘れられれば……いいのにな。





ある程度飲んだ後、最近みんながハマっているという、ビリヤードをしに向かった。




ビリヤード……。




初めてやったのは、カオリさんたちと。


私に教えてくれたのは……ナツさんだった。


でも、センスがないのか、全然思った方に飛ばせなくって……。




「下手クソだなぁ」




そう言って、いつも、ナツさんは苦笑していたっけ。






「うわ〜、また曲がっちゃったね〜」




カンちゃんは、違った。




「大丈夫!大丈夫!ちょっとずつ、真ん中当たるようになってきてるよ」




……優しい。


どことなく、ユウさんの雰囲気があった。




だから、私は心地いいな……って思ったのかも。




親しみやすい笑顔。


優しい口調。




そして、『私』を見てくれる。




チヅルの連れ、じゃなくて……『南 ユキ』自身を。




そんなの、当たり前なのかもしれないけど、今の私には、そんな些細なことが嬉しかった。

2014/02/18 19:53 No.58

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