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クラリネット

 ( プロ詩投稿城 )
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すみ ★Tablet=ZYGPAJcvnA



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クラリネットは、小さく蠢く。窓の外から小さな紅葉がちらりと入り込みクラリネットは首を傾げる。
クラリネットの頭の中には、小さな空洞しかない。


クラリネットは、感情を持たない。知能を持たない。持たないということだけを知っている。クラリネットは、自らの頭の中が空洞だと知っている。


知っているのに何故だろう。知っているのに、何故だろう。
クラリネットは、首を傾げる。


常に息をするということは、常に息をしなければならないということだ。

そこに知能がなくとも、そこに感情がなくとも、常に息をするということは、常に息をしなければならないということだ。

息をすることをやめることは出来ない。クラリネットは、頭を抱える。

小さな紅葉は、ひらひらとクラリネットの右手に落ちた。
息をし続けているからこそ、生き物だと言える。
息をしなくなれば、それは生き物とはもはや言えぬものだろう。

クラリネットは、首を傾げる。

いつまで?それは、いつまで?いつまでもだ。

クラリネットは、ただただ、首を傾げる。

9日前 No.0
メモ2019/09/06 22:13 : すみ★Tablet-ZYGPAJcvnA

BWV 826 - Partita >>2 in C Minor

を 聴きながら

関連リンク: 気を取り直して詩作する 
ページ: 1


 
 

歯キャラ @gwd357 ★iPad=xVlk84VY1X

空洞ですね。実を持たない自分への不信感と、やるせなさが綺麗に表されていると思いました。
生きているだけで、何も持たない。呼吸だけをするクラリネット。なんだが、むず痒いですね。ありがとうございます。

1日前 No.1
ページ: 1

 
 
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