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ひれ

 ( プロ詩投稿城 )
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沙織 ★HBnlTdLMi3_6Og

目が覚めたら、胸元にひれが生えていたの身体の付け根の先にも。代わりに腕も足もなくなって、私、ひとりぽっち でした。頭は、まるで空っぽで、何もわからない。何もみえない。ただ、私、ひらひらしたこれが、ひれだってことは知っていたの。まるで、宝物みたいに、私、ひれを傷つけないように、ひらひらひらひら、水にたわめかせるようにしながら。ひとりぽっち。

ぴるぴるぴる
ぴるぴるぴるぴる
ぴるぴるぴるぴるぴる

面白いのよ。私の可愛いひれに、細いきらきらの水滴が流水とともにあたると、そんな音がするの。私、それが一等うれしくて、うれしくて。まるで、私の可愛いひれと楽しい会話をしているみたいで。ひとりぽっちの私とひとりぽっちの私の宝物のひれが会話をするの。例えば、それは、その日の水中のぬるみのやわらかさや、例えば、それは、私の可愛いひれのやわしさのご機嫌うかがいや、例えば、それは、私が、どれだけ私の可愛らしいひれを愛しているかの、そんな会話なの。私の可愛らしいひれは、いつも、そういったとき、ご機嫌よく可愛らしく笑うわ。やわしいふるえを私に聴かせながら。ご機嫌に、可愛らしく微笑むの。


私、時折、ふと、思い出したみたいに、ひとりぽっちって何かしら。って、ぽんやり、思い出すの。何もわからない。何もみえない。たから、何かしら。って思うだけなの。頭は、まるで空っぽで、私、また、私の可愛い宝物のひれを、大事に大事に、ひらひらひらひら、水にたわめかせるようにするの。ひとりぽっち。


時折、思い出したみたいに、水面ちかくまで身体を浮き上がらせるの。光。は、もう、見えなかったの。いつもは、きっと眠くなるしかんたいなのに、私。眠くなかったの。

しんしんしんしん
しんしんしんしんしん
しんしんしんしんしんしん

耳おくで、きっと、そんな音がするの。上を見たら、呑み込まれそう。呑み込まれそうな、黄色のまるい、光。
私、急に、怖くなって、恐ろしくなって、慌てて、ちゃぽん。って可愛いひれをあげて、水中に顔をさしこんだの。
いきおいよくなにかがぱくんぱくん、いっているの。それが何かわからないのに、私は、それが、私のなかから響く音だってわかるの。
そうして、怖い気持ちもわかるの。これが恐ろしいことなのって、きちんと身体が知っていたの。




関連リンク: チラシの裏 
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三浦果実 ★aKeCGlndYD_gSB

モノローグの響きが文体にあって、擬音から安堵感を受けた。ひれとは淋しかったり、一生懸命であったり、情緒ある部位なわけで、タイトルが内容を上手く捉えている。

3ヶ月前 No.1

沙織 ★QDAnkjV15q_6Og


 三浦果実 様

 有り難う御座います。お言葉、嬉しいです。

 >『モノローグの響きが文体にあって、擬音から安堵感を受けた。ひれとは淋しかったり、一生懸命であったり、情緒ある部位なわけで、タイトルが内容を上手く捉えている』


 ひれを>『情緒ある部位』と、読んでくださったことが解って、本当に嬉しかったです。有り難う御座います。お言葉を目にして、気持ちがほわっとなりました。



 **


 詩を書こうとするとき、以前は、もう少し片意地を張っていたような気がするのです。……今は、そのようなところが薄れてきているように思います。何を書こう、とか、何をこうしよう、とか、そういった角をいつの間にか、削ってしまったみたい。拘りをなくしてしまったみたい。……そこが、ぽっかりと残念なような、それよりももっと大事なものがあるような、そんな、変な感じがします、


 ……ふと、こんなようなもので、良いのではないかしら、という気がしてしまったのです、……こんなようなもの、というのは、まるで、空っぽななんにも意味を持たない書き物のことなんです、


 なにも意味をもたないのですけれど、そこに空気はあるのです、そういった、上手く説明できそうにないのですけれど、、そう、三浦果実 様が仰った、情緒のようなもの、それは、そういったふわっとした空気感の中に含まれていくものだと思うのです、


 それは、……うまく説明できずに本当にもどかしいのですけれど、それが、そのものだということなのだと思うのです、


 ……うまく説明できず、申し訳ありません、


 タイトルを褒めて頂けて、本当に嬉しかったです。有り難う御座います。


 精進いたします。

3ヶ月前 No.2

くら @goburin ★iPhone=xMtA2CYZuX

こんばんは。

なるほど、そういう詩を後で見返すととても良く思えるときがあります。そのときから暫くは大して良く思われなくとも。良く思えるであろう、いつかの私のために書いてるような気もします。

3ヶ月前 No.3

沙織 ★yJVPyG0hDq_6Og


 くら 様


 今日はです。有り難う御座います。お言葉、嬉しいです。


 >『なるほど、そういう詩を後で見返すととても良く思えるときがあります。そのときから暫くは大して良く思われなくとも。良く思えるであろう、いつかの私のために書いてるような気もします』


 頂いたお言葉を、何度も読み返してはぐるぐると考え込んでしまいました。とても、不思議です。くら 様は、とても不思議なことを仰っているように思います。


 まるで、初めと終わりがひっくり返るような、ひっくり返すような。それは、とても面白い視点のように思いました。とても、面白い視座。


 >空っぽな何も意味を持たない書き物、と私が自作を評したとき、くら 様が、ひっくり返すような視座をくださったこと、それそのものの感覚がとても不思議で、とても嬉しい出来事のように思いました。


 つまり、1は0にもなるってことなのだと思います。

 ああ、語彙が少ないのがもどかしい。つまりは、ある、ってことなのだと思います。


 ……たとえば、手相や人相がありますよね、あれは、統計学と言われています。でも、それは無いも同じなように思いませんか?そういう風に統計的には出ているけれど、別にその子は、当たらないかもしれない、つまり、0に戻るんです。


 つまり、あるのにない という状況に置かれるわけです。その観測者は、そしてそれを受け取る側は。

 そして、日常は、大体、そのような曖昧な視座の上で回っているものだと思います。

 そう、この作品を書いた時の奇妙な現実の空気感はそこにあったのだと気づきました。


 他者の気持ちを完全に読むことはできないのだから、人の社会の日常など、予測と行動で回っているのだと思います。だから、バランス感覚が重要ですよね、大体の予測を正解にできるだけ近づけようと何度も予測を繰り返す。思考の中で。それは無意識のうちの取捨選択なのだと思います。

 そして、それは、当然、詩作をするときにも無意識に行っていることなのですけれど、それを、断定しているのだと錯覚して過ごしているのだと思います。

 本来は選択が正解なのに断定だと思い込み窮屈にしている、そんな風にぐるぐると、


 ぐるぐると、しました、


 ……いきなり、変な書き込み申し訳ありません。でも、素敵なお言葉を誠に有り難う御座いました。


 お言葉嬉しかったです。


 精進いたします。


 失礼いたします。



3ヶ月前 No.4

★Android=kScmMPGX3J

金魚を思い浮かべますと、
心臓ちかくにあり、細かく動く胸びれに
生々しい命を感じます。

金魚鉢の中にいるような孤独の中、
ただ自らの命に耳を澄まし慈しんでいる感じが
豊かに描かれているように思いました。

>時折、思い出したみたいに、
以降の文がないほうが、凝縮された作品になるような気がしました。

2ヶ月前 No.5

リラ ★Tablet=9ArFfHzLEQ

フランツ カフカの変身を想起させる

目が覚めたら ひれが生えていた 代わりに手足を失い

今までと違う形に変化しいた

頭は空っぽで何もわからない けれど それがひれだと知っている

思考や感覚は遮られたけど 直感的にそれが何であるかを知っている

宝物みたいに傷つけないように 私のかわいいひれ

この人物はひれに愛着を抱いて 気に入っいることが伺える

きらきらと光る細い水流がひれにあたるとぴるぴると音がする
それが一等嬉しい

若くみずみずしい感性を感じると共にこの人物の無邪気さのようなものを
思わせる




5日前 No.6

リラ ★Tablet=9ArFfHzLEQ

続き

私 時々ひとりぽっちて何かしらって ぽんやり思う

この人物は、どこにいるのでしょうか?

鮎さん↑の方は金魚鉢の中のような孤独と表現されています。
感じ方はひとそれぞれで良いと思います

私には夜の海のように広い空間にぽっんと置き去りにされたように
感じました

ぽんやりと云う表現は ぼんやりよりも軽く柔らかい表現ですね。

目が覚めたと言いながら

この人物は まだ少し眠たいまどろみの中にいるのでしょうか?

時折思い出したみたいに身体を浮上させる

酸素を吸うためでしょうか?







5日前 No.7

リラ ★Tablet=9ArFfHzLEQ

続き

光はもう見えなかったの 夜になった?

でも冒頭で何もわからない 何もみえないと言っている

この人物は あまり目が良くないのかもしれませんね

何時もは眠たくなる時間なのに眠くないと言う

はじめからまどろみの中にいて
まだ夢を見ているから眠たくないのかもしれませんね

現実と幻想の狭間をさ迷っているような気分にさせられます

しんしんしん 耳奥でそんな音がするの

雪が降る音でしょうか? それとも耳鳴りのようなものでしょうか?






5日前 No.8

リラ ★Tablet=9ArFfHzLEQ

続き

呑み込まれそう 呑み込まれそう 黄色い まるい光

太陽でしょうか? 月でしょうか?

西洋では太陽が黄色い丸で示され 日本では満月が黄色い丸で示される
ことが多いですよね

私 急に怖くなって 恐ろしくなって 水中に顔をさしこんだ

この人物は 本能的に黄色いまるい光に恐怖し不安をおぼえた

いきおいよく何かがぱくんぱくんと自身の中で音を立てていることに
気づいた

これは この人物の心拍音 生命の音 生きている証のようなもの


5日前 No.9

リラ ★Tablet=9ArFfHzLEQ

続き

そうして怖い気持ちもわかる

これが恐ろしいことなのって

この人物は 生きることに恐怖して不安を抱いていたのかもしれません

だから 頭は空っぽで なにもわからないし なにもみえない

思考に霞みをかけて 感覚を閉ざし 外界を遮断した?

きちんと身体が知っていた

頭で忘れていても 身体や心では 大切なことを覚えている


わたしのかわいいひれと楽しい会話をしているみたい

ひれとは この人物にとって寂しさや孤独を癒すための存在だったの
かもしれませんね。


感じたままに考察させていただきました。

乱文 長文 失礼しました。

お付き合いいただき 誠にありがとうごさいました。





5日前 No.10
ページ: 1

 
 
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