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夕ぐれ

 ( プロ詩投稿城 )
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一輪車 ★SrPO06Y9wy_YD6

......生まれ、婚姻し、子を生み、育て、老いた無数のひとたちを畏れよう。
あのひとたちの貧しい食卓。暗い信仰。生活や嫉妬やの諍ひ。呑気な息子の
鼻歌.....。
 そんな夕ぐれにどうか幸ひがあつてくれるように........。
 それから学者やおあつらへ向きの芸術家や賑やかで饒舌な権威者たち。ど
うかこんな寂かな夕ぐれだけは君達の胸くそ悪いお喋言をやめてくれるよう
に......。(『初期ノート』吉本隆明「夕ぐれと夜との独白」光文社文庫)

うつくしく乾いた夕ぐれどき、
この節を読み終わったあと、ぼくは腹の底から愉快な気分になって数年ぶりに呵々大笑した。
もう半年ちかくも斜め前でやっている
富裕層向け高層ビル工事のガガガガガガガーーーッという朝から深夜までの騒音や

テレビで放映される政治茶番の愚劣さ。

そこに、とりすまして出ているシンポ的文化人といわれる連中の卑しい顔つき。
そういうものから受ける日々の辱めが少しは贖われたような気がした。

聞きたまへ。貧しいぼくの仲間たち。だが、並外れた期待は禁じられている。
地上に存在するすべてのものは僕たちのために存在するのではなくて、ぼく
たちがすべてのために存在しているだけだから.......。すべての美や真実
や正義を、神へ、それから権威へ、それから卑しい帝王へ与えてきた人類。
空しくそれを習慣や儀式のなかに、保存してきたひと達。神権と王権との
結合。(同)

シンポ的文化人たちの取り澄ました卑しい顔つきがまた浮かんできて、むしゃくしゃ
しはじめたので、トレーニングのため暮れはじめたうす闇へ飛び出した。

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二川湯ん太郎 @nikawateta ★cnc8MaZhsV_iR4

「地上に存在するすべてのものは僕たちのために存在するのではなくて、ぼく
たちがすべてのために存在しているだけだから.......。」
この文章も(『初期ノート』吉本隆明「夕ぐれと夜との独白」光文社文庫)なのですね。

引用箇所が興味深い詩でした。工事現場や、政治茶番愚劣さ、進歩的文化人の卑しさがなどが出て来ますが、大変要点がうまく抽出されて居ると思いました。

5ヶ月前 No.1
ページ: 1

 
 
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