Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(2) >>

Neo

 ( プロ詩投稿城 )
- アクセス(187) - いいね!(7)

Om ★iPad=xqVov8xGoA

詩の日は 皆が夕焼けみたいだった
母の瞳は黄昏のように美しい色の遷移を見せていたし
父の口から覗く舌は 沈みかけの太陽みたいに光っていた
姉の爪は 暮れゆく空のような青い色だった
その日は珍しく夕食を早く食べて
面白い映画を観た
その晩

わたしの玩具は ひっそりと立ち上がり
棚の奥の茶葉を奪ってティータイムを愉しんでいた
夢だった
わたしが眠れないでいると
家の外に一台の車が停まる音がして
窓の外から 誰か 知らない 男が見えた
姉が家から出て来て 男の車に乗ってそのまま行ってしまった
わたしはその車の行く先を見守っていた
地平線の向こうに消えてしまうまで

そんな折 わたしの玩具は ひっそりと立ち上がり
棚から服を引っ張り出して
それを鋏で細かく切って 自分達の服を作っていた

いよいよ眠れないでいると
鼻はどこまでだ?枕の中から声がした
わたしが指を這わせると その硬い骨は額へと消えていた
わたしの頭は ぼやけていながらも脳までか と答えた
そんなことよりも おまえは誰だ
わたしが問うても 返事がなかったから暫く待っていたが ふつふつと怒りが湧いてきて
わたしは部屋にあった鋏で枕を引き裂いて、 中身を見てやった
中には夜空
遥か向こうに 微かなネオン灯
星が綺麗で 濃いブルーの闇がわたしを虫のような視線で見つめていた
わたしは遠くから 何か おそろしいものの到来を感じた

冷たい 麻痺毒のような血が わたしの中に流れている
そのときは ただ ごめんなさい としか言えなかった
朝になって地平線の向こうが白けてくる
星が見えなくなっていき 鳥の声が聞こえてくる
引き裂かれた枕の羽毛が、わたしの頭に纏わり付いていた

詩の日は終わった わたしは馬鹿馬鹿しく思った
不意にあの車は
姿を現し
戻ってきた

詩の日は終わった

わたしは 太陽と月の神を胃の中に飼っている
食べた夕食の中に
正午の夢 夕暮れの現実
故郷の布 草を食む羊 歌を唄う人たち 雨 雨の跡の虹 眠る牛 起きる兎
布の上の銅貨 瑪瑙の数珠 針 昔懐かしい あの部屋の写真
なぜなら ここに居るから そこにはわたしは居ない
目を閉じると 見えてくる 朝の 永遠の安らぎが持続する霧 もや
魂の暖かさ 晴れていく世界
黄色く照らされる石

その上の蛙よ
これからは おはようと こんにちはと
少しのこんばんはだけ
何故なら太陽の神だけ吐き出したから

しかるに
わたしが海 わたしが月
わたしが隠 わたしが影
わたしが闇 わたしだけが眠る

魂の暖かさは 故郷の布のようで

その縫い目の 朝靄の家

ページ: 1

 
 

二川湯ん太郎 ★cnc8MaZhsV_qxX

「詩の日」が気に掛かりますね。詩作する日なのか、詩にとっての、あるいは、詩人にとっての記念日なのか。そこのところが分かるとこの詩ももう少しわかるような気がしました。

10ヶ月前 No.1

櫻乃 愛叶夢 @atom7 ★Android=kBf8Jau5jA

Omさん

おじゃまします!
お久しぶりぶりです!

この詩を
じっくりと読ませて貰いました

実に緻密で
さすがOmさんの集中力の
結晶を感じました

こんな詩が
眠っていることが
僕には考えられないんデスよ!

読んでいて
全ての光景が浮かぶ
イイデスね!

最近
見かけませんが
お元気ですか?

また読ませてください!

では
失礼します┏○ペコッ


※筆名が変わってます!
桜坂愛叶夢から
櫻乃 愛叶夢になってます
ヨロシクです!

8ヶ月前 No.2
ページ: 1

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる