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【ALLキャラ】 繋の街 終の回路 【探偵ホラー】

 ( なりきり設定・相談・募集 )
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終へ @thirdmeen1☆bk6Qvo0fTA4r ★lCLlmGFihT_h7d

「青い空は動かない、
 雲片(ぎれ)一つあるでない。
   夏の真昼の静かには
   タールの光も清くなる」

 七月の空は果てしなく澄み渡っている。
 じっとりと肌に絡みつく暑さは無視し難く、氷仕立てのアイスバーを咥えながら陽炎立ち込める街を往く。
 帰ったら何をしようか。せっかくの夏休みだってのに夏期講習なんてやめてほしいもんだ。
 そんなことを思いながら歩いていると、不意に声がした。焼け焦げて誰も立ち入らない、おんぼろアパートの階段の縁。

「夏の空には何かがある、
 いじらしく思わせる何かがある、
   焦(こ)げて図太い向日葵(ひまわり)が
   田舎(いなか)の駅には咲いている」

 確か――あそこでは火事があったんだっけ。
 夜中のことで、火の手はあっという間に回って全棟全焼。
 当時の居住者十人以上が焼け死んだ、曰く付きのアパート。
 壊すにもお金がかかる世の中だ。被害に対して建物自体は綺麗だったからまだ取り壊されてないとか聞いた覚えがある。

「上手に子供を育てゆく、
 母親に似て汽車の汽笛は鳴る。
 山の近くを走る時」

 黒い髪の男だった。歳は多分、二十歳になるかならないかの瀬戸際。
 浮いている。夏のありきたりな景色の中で、男は一人だけ浮いている。
 夜空のような黒を風に靡かせる、その両瞳も夜空の色彩を宿していた。

「山の近くを走りながら、
 母親に似て汽車の汽笛は鳴る。
   夏の真昼の暑い時」

 男の視線が空から外れる。
 夜空の瞳が、錆びたゴンドラのようなぎこちなさで僕を見た。
 目と目が合う。たったそれだけなのに、僕はどうしようもなく胸が苦しくなって。
 なにか、なにか言わなきゃいけない気がした。そうしないと、取り返しのつかないことになるようで……

「中原ですか?」
「いい詩でしょう」

 男が微笑んだ。ように見えた。
 僕にはそれが、ひどく無機質なものに見えてならなかった。
 チクタク、チクタク。音がする。
 チクタク、チクタク。歯車の音。

「夏の空には何かがある。素敵じゃありませんか」

 そんな台詞とは裏腹に、無感情に台本を読み上げるみたいな声からは幾ばくの感慨も読み取れない。
 チクタク、チクタク。誰かがどこかで歌ってる。
 チクタク、チクタク。終(つい)の歌。
 チクタク、チクタク。果てはなく。
 チクタク、チクタク。価値はない。

「不具の子は既に。後は犬を起こせば、終(つい)は近い」

 瞬きした時には、そこに闇色の男の姿はなかった。
 耳障りなチクタクという歯車の音も、聞こえない。
 でも僕の頭には、男の最後にこぼしたある言葉が染み付いて離れなかった。

 終(つい)は近い。

 ばっと何かから逃げるように見上げた青空は、やはりどこまでも澄み渡っていた。
 僕にはそれが、白々しい悪意に満ちた、巨大なナニカの微笑みに見えた。


【ある夏を舞台にした探索・探偵系ホラースレになります。
 ALLキャラを対象にしていますので、よければ見ていってください】

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終へ @thirdmeen1☆bk6Qvo0fTA4r ★lCLlmGFihT_h7d

■ルール
 ・ネットマナーは守ること。
 ・場合に応じ、スレ主の判断で参加をお断りする場合がございます。予めご了承ください。
 ・恋愛は可としますが、言わずもがな相手の許可は取ってください。
 ・一人何役でも可。ただし管理できる場合のみ。
  また、探偵事務所(後述)のメンバーは一人二役までとさせていただきます。
 ・確定ロルは迷惑行為です。見かけ次第、厳正に注意させていただきます。
 ・長文を書けとは言いませんが、最低でも200文字以上は書けるように努力してもらえると嬉しいです。
 ・最低限の空気を読むこと。お互いに気持ちいいなりきりをするためにも、是非守っていただければと思います。

 ・このスレッドでは、人外キャラや能力者の参加をお断りさせていただいております。
 (※まだ能力を獲得する前の一般人、のようなキャラクターならば可)
 ・また、できるだけ現代出身のキャラでお願いします。日本人だとなお良いです。

■プロフィール

名前:(和名の場合振り仮名も)
性別:
年齢:(不明な場合は見た目を)
作品:(略さず正式名称を)
備考:(設定や書きたいことなどあれば)
所属:(事務所orその他)

■舞台
 某県礼昼市。れいちゅう、と読む。
 都会と田舎の中くらいと呼ぶのが最も相応しいであろう、それなりに栄えた町。
 付近に大きな山が複数あるためか、夕暮れ時にはどこか異界的な情緒を見ることが出来る。


■役柄

 ・探偵事務所
 当スレの主役的な役回りをする、『オバケ』専門の探偵事務所。
 持ち込まれた怪異関係の依頼を解決していくのが役割。
 募集面子は大体十人前後までを予定。ただしキャラリセ、欠員などが発生した場合はその都度再募。
 またシナリオの進行中に途中加入するパターンも、展開上はあるかもしれません。
 事務所に務めている理由はお任せします。就職でも、夏休みの短期アルバイトでも余程でなければ何でも構いません。

 ・その他
 言ってしまえば、怪異についてを調査したりする中で登場するゲストキャラ。
 正直ちょい役。出番もあまり多くないので、此方だけでの参加はおすすめできません。

28日前 No.1

終へ @thirdmeen1☆bk6Qvo0fTA4r ★lCLlmGFihT_h7d

【主の使用キャラになります】


名前:加奈子
性別:女
年齢:二十歳後半ほどと思われる
作品:師匠シリーズ
備考:
 探偵事務所の所長を務める、ルーズでサバサバした性格の女傑。
 いわゆる"オバケ"のプロフェッショナルで、この探偵事務所も元は彼女一人で運営していた。
 大概の相手には物怖じしない肝っ玉の持ち主。深いオカルトの知識と、それに立ち向かう技能を持つ。
所属:事務所(特殊枠)

名前:直枝 理樹
性別:男
年齢:十八歳
作品:リトルバスターズ!
備考:
 高校三年生。アルバイトで事務所の門を叩き、日々あれこれとこき使われている。
 温和で誰にでも好かれる好人物だが、時たま陰を帯びた表情をすることがある。
 今回は原作のイフルートを辿った、「託された一人しか助けられなかった」設定。
所属:事務所


 Q.本編開始はいつから?

 A.んにゃぴ……第一章のプロットがまとまってから……ですかね(見切り発車)


【というわけで、これより募集を開始します。遅くとも来週の初め頃までには本編も始めたいと思っています。
 ロケーションなども、それまでに改めて投稿させていただきます】

28日前 No.2
ページ: 1

 
 
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