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『キラキラネームがなんぼのもんじゃい!!!!』

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(2611) - ●メイン記事(84) / サブ記事 (160) - いいね!(36)

学園/能力/バトル/友情/青春/格差 @yuuzenn ★YRuDhSwQ0p_sEg

 人は親から一つ目の名を貰い、神から二つ目の名を授かる。

 ――時は現代。
 この世の全人類は、遥か昔より『一つ名』と『二つ名』を持っていた。

 一つ名はすなわち苗字と名前、時々ミドルネームより構成されるフルネーム。
 二つ名は能力の在り方を指し示す、死者を除き同じ名を持つ者は一人として存在し得ないスキルネーム。

 例えば『日照り』の二つ名を持つ男の頭上には夜でも常に陽光が射し込み、雨の中でもその肉体を雨粒が濡らすことはなく、湯船に浸かればそれは次第に枯れ果ててゆき。
 例えば『恐ろしき』の二つ名を持つ女は誰からも恐れ慄かれ遠ざけられるが故に、ついに人知れず山奥で隠居する道を選ぶも、そこは恐怖の怪人が住む山として忌み嫌われて。
 例えば『エンデュミオン』の二つ名を持つ美青年は、生まれた時から完璧な麗人としての姿を保ったまま、けれど一秒たりとて目覚められる時はなく既に数百年の時を過ごしている。
 例えば『上手に殺す』の二つ名前を持つ少女は、その響きの怪しさから何かが死ぬ事件が起こるたびに犯人ではないかと疑われ、ならば本当の犯人になってやると罪を犯した。

 このように、一つ名と違いどのような手続きを踏んでも変えられることはなく、人生に及ぼす多大なる影響も一つ名の比ではない二つ名。
 そのせいで、悲惨な二つ名を持つ者はどのような国においても多かれ少なかれ迫害されたし、見下された。
 その悪しき風習は今でも続いており、法律によって禁止されようとも人々の根本的な意識までは変えようが無い。

 ――そんな世界の中で、今回の舞台になるのは関東の一角に存在する私立枢(くるる)学園。
 この学園ではクラスがAからEにまで別れており、Aは最高級の扱い、Eは最低限の扱いを受ける格差の凄まじいスクールライフを送ることになる。
 そしてクラス分けの基準は成績や素行、家柄や部活動の実績……だけでなく、もちろん二つ名も組み込まれていた。
 成績が良く、決して非行に走らず、部活でも全国大会に出場し、なのにE組から何年も上がれないという生徒が居たならば、決まってその生徒は世間的に快い評価を受けられない酷い二つ名の持ち主なのである。
 逆にろくすっぽ授業にも出ず寮の自室でお菓子ばかり貪り食っているのに、それでもAクラスに居続けられる生徒は世間的にそれだけで栄光を勝ち取れるような素晴らしい二つ名の持ち主であることが多い。

 何十年もの間、学園の中でずっと続く腐れたシステム。
 どれだけ頑張ろうとも、ただ生まれ持った二つ名が悪いというだけで良い二つ名を持った生徒に足蹴げにされて下を向かなければならない日々。

 これは、そんな日々を打開すべく反逆の狼煙を上げた生徒たちと、美味しい思いをし続けたいがためにそれに待ったを掛けんとする生徒たち、そしてそれに巻き込まれた中立派や日和見主義の生徒たち、様々な思惑のある教師らによる、波瀾万丈学園物語である。


【要するに「全人類が二つ名とそれに相応しい能力を持っている世界観の中、わりと差別が蔓延っていて治安とかやばめな学園の中で負け犬として扱われる生徒たちが勝ち馬を目指したり目指さなかったりするスレッド」です。
 いわば地球上の人間全員が魔法使いとか超能力者みたいなものなので、わりと何でもありなスレッドになる予定です。詳しくはサブ記事にて。まだ書き込み厳禁】

メモ2019/11/12 15:11 : 友禅☆fXqsD0VZIxk @yuuzenn★mbC91aBHcA_wgD

ルール……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-1

諸々の説明&ロケーション&募集……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-2

プロフィール……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-8


〜キャラクター〜


『教師』

鬼怒川姫花……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-104


『Aクラス』

空空御睡……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-17

皇帝……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-20

戌井八也……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-36

加賀美琳華……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-106

盲利ガブリエル純太……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-74

長月一等星……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-86,89

青崎光一……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-116

美式御嬢……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-145


『Bクラス』

八ヶ代慧葵……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-60


『Cクラス』

溝根瑠璃……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-24

上野小波……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-93


『Dクラス』

小森琴莉……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-37

煌碧人……http://mb2.jp/_subnro/15862.html-70


…続きを読む(7行)

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へろ @brhr0910☆FW5teekcRrOD ★iPhone=TZAmcAdnRK

【 戌井 八也 / 第一図書室 】


 八也さん、と喜びをまるで隠さないまま呼びかけるその心に嘘や打算の気配は無い。そもそもこれまでの付き合いで前蛇智巳という少年ががそのような演技ができる人間では無い事は分かっているけれど、理解していても改めて目を見て真実そうであると認識するのは別だ。思わず僅かに綻んだ口元は、嘘に敏感であるからこその無意識のものである。
 嘘があまりない実直な人間は実際見たことがある。自分にも他人にも嘘をつかない真面目で誠実な人間は嫌いではないが、それでもそうあろうと意識して嘘をつかないことと最初から嘘がつけないことは違う。それを小心者と罵ることもできるが、人を騙せない善良さと褒める事もできる――と、少なくとも自分は好意的に捉えている。それはこの後輩に随分慕われた嬉しさからくる贔屓目もあるけれど、単純に、未だに人を信じたい自分の、なかなか自分が見えるように人には伝わらない内心の表れでもあった。
 そうして、カウンターまで近寄ってきた彼のいつも通り卑屈で悲観的な内心を読み取って、またか、と心の中でだけ小さく溜息をつく。
 できるだけ柔らかく聞こえるように「気にしなくていい」と言って、笑いかけたつもりで微かに目を細める。「暇潰しに読んでいただけだから」と続けた言葉は間違い無く本当の事だが、果たして彼に伝わるかどうか。

「……ところで、図書室に何か用か」

 そんな一抹の不安を抱いて、彼がまた何か考える前に話題を変える。
 彼が自分と話すためだけに図書室に来るようになったのは知っている。けれどもしかしたらこの後輩のこと、何か用事があったのを忘れていて、言えば思い出すということもあるかもしれない――と、僅かな心配と共に言葉を掛けた。
 ……世間ではそれを、余計なお世話、と言う。


>智巳、ALL

【 だいぶ返信遅れてすみません……! 】

3ヶ月前 No.35

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★Android=ZIzAEpImxr

[美式 御嬢/中庭]


 ──誰が、誰が、彼女を陥れたのですか。

 彼女の角が折れ、Aクラスを去り、生徒会役員を追われた後、美式は犯人探しに躍起になった期間がほんの少しだけあった。友が人生さえも左右するであろうこの学園生活で恐ろしい目にあった。否、それ以前に友に危害を加えられたことに憤慨してしまった。今思い返しても流石に思い切りすぎたと反省ばかりである。だが、その怒りを治めたのも他でもない彼女だった。寮の自室にて全校生徒の名簿を眺めていた時に部屋のドアがノックされた。来客にまでイライラするのはよくないと深呼吸を一つしてからドアを開けるとそこには彼女がいたのだ。Eクラスの寮は様々な意味で凄い場所だと言うことは聞いた事があった。写真では見たことがある。今までAクラスだと言うことを除いたとしても慣れる場所ではないはずだ。驚いてポカンとする美式に対して少しバツが悪そうに泊めてほしいと言う彼女に愛おしさを感じたのは内緒だ。優しい彼女の事だ。自分のことを思って泊まりに来なくなったのだろう。物悲しさと彼女の優しさを無下にしたくない思いの両方があるので自分からどうすべきか分からない。

「 感謝しますわ。そう……ですわね、一ヶ月にならないくらいでしょうか。正直、寂しく思っていますわ」

  久しぶりに呼ばれた彼女だけが使うあだ名に思わず笑みが深まる。端に寄った彼女に礼を言いながら缶を二つ先にベンチに置くとジャケットのポケットからハンカチを取り出し広げると自分が座る場所に敷いた。飲み物の片方、紅茶を手に取りながらハンカチの上に座ると缶の蓋を開けた。控えめに金属音んを鳴らしてからコーヒーを飲む彼女に合わせるように自分も飲み物を口に運んだ。
 少し多めに喉に紅茶を運ぶ。缶の次は喉を鳴らすとミルクの香りが鼻を抜ける。小さく美味しいと呟くと隣ではない場所から声をかけられた。



 ──八ヶ代 慧葵。
 彼とも中等部からの知り合いだ。そもそもの人数 が多く、お互いに腹を探りあいながら生活している生徒が多い中で三年のメンバーが集まるのは珍しい。園芸部の副部長を務める彼の事だ。美式がここに足を運ぶ理由となった花壇の手入れをしてくれていたのだろうか。学園の至る所にはああいった花壇があるが、こういう人達のおかげで枢学園の景観を初めとする美しさが保たれているのだ。感謝しないといけない。
 彼は元Aクラスでありながら流れる雲のように水のように気づいたらBクラスとなっていた。相手の教室に赴き話を聞いたが深い理由はなかったようだ。他の生徒は訳が分からいと呆れていたか、美式は特に不思議には思わなかった。何故かと聞かれれば『それが彼ですもの』としか答えられない。何者も彼を縛ることなど出来ないのだ。それがふとした瞬間、羨ましく見える時もある。
 ふむ、と彼の言葉を少し考えると妙に納得してしまった。わざわざランクを落とした彼、誰かにランクを落とされた彼女、ランクを維持している彼女。ここまで三者三様な者が揃うのは面白い。

「同窓会をやる、と言って集まるメンバーではないでしょう。招待状が来たら捨てるか欠席に丸を付けるでしょう?」

 口元を手で覆い隠しながら上品に笑った。


>>ピッツィ・ピッツィ・マリーガーデン(まりりん様) 八ヶ代 慧葵(皇 朝陽様)




[ご無理を聞いていただいてありがとうございます。願ってもないとのことでとても嬉しく思います!!まさかお泊まり経験ありとは……素敵です……。こちらこそよろしくお願い致します]

>>まりりん様


[絡みありがとうございます。三人とも昔は同じクラスでありながら現在は皆が違う道に進んでいるの素敵ですね]

>>皇 朝陽様

3ヶ月前 No.36

オデット @rune1109 ★iPhone=UeQfQtu4fA

【 小森 琴莉 / 第一グラウンド 】

 あと、もうちょっと。
 いきなり距離を詰めたうえに顔面に手を伸ばす琴莉の動向が予測不能なものだったのだろうか。白色の髪の間から覗く、茶と金を混ぜ、そしてなにか深いものを宿す瞳には動揺が見られた。だが琴莉はその下の、黒ずんでいるところにしか眼中にない。琴莉は知っている。目の下のクマさんは悪いものだって。だから取ってあげなきゃ。ちょうど一週間ほど前に、クローゼットから久しぶりに出した深緑色のパーカー。パーカーの中でぴん、と右手を伸ばして、でも足りなくて。つま先立ちをしてうまくバランスが取れなくて、身体がぷるぷると小刻みに震えている。
 伸ばしても届かないのなら、低くしてしまえばいい。なんていう理論めいたことを考えるより先に、琴莉は無意識に赤いスカジャンへと左手を伸ばした。__はずだったのだが、その手は空を掴む。

「 …………、? 」

 全てがスローモーションに見えた。間近にいた彼は、少し離れたところにいて。そして身体が後ろへと傾く。彼の顔面は空を仰ぎ、白い頭が見えなくなって顎の先が見えて。琴莉は小さく「あ」と音を漏らした。つま先立ちをして前のめり気味になっていたからだろうか、それともフェードアウトしていく彼を停止させるためだろうか。ぐらり、と上半身が傾いて、上へと伸ばしていた右手を前に突き出して、右足と左足が不自然な間隔の狭いステップを刻んで。琴莉は両足が地面から離れるのを感じた。支えを失った琴莉の身体は、崩れゆく男子生徒に半ば突っ込むように飛んでいた。言ってしまえば物理の水平投射のようなもので、バランスを無くしてよろけたときに発生した水平方向のエネルギーはそれなりに大きかったようだ。咄嗟のことでその運動に逆らう動きも考えもできず、琴莉は大人しくその現象に従った。視界が低くなっていく。


>>序破王武さま

【 確定ロルになりそうなので、短いですがここで切らせていただきます……! 琴莉はぶっ倒れる予定ですが、避けていただいても結構です! 】

3ヶ月前 No.37

いちのちからをごぶんかつ @aien☆YLfhcBAgmpE ★iPhone=5X7uVNyIPI

【卯月心/第三体育館】

「じ、自主練……」

鬼怒川先生の言葉に口の端がひきつるのを感じる。しがない演劇部員かつ落ちこぼれ底辺の私が何の自主練をするという──いや歌やダンス、演技の自主練などはするが──のだろうか。
雰囲気的に間違いなく歌やダンスの練習などといった平和なものではない。戦闘訓練か何かだろう。

『成績をなんとかしろ』という嫌味に成績をどうにかしたところでアイカツ──じゃなかった、アイドル活動させてくれるわけでもないでしょーにと内心ひとりごちる。


「いやしかしまさか新ライダーへの変身があんなとは……。『息子』って呼んでるのも操りやすい子供のままで手元に置いときたいってかんじでさー。いやー令和一発目からクソ親父がくるとはね……」

打てば響く、と言った調子で感想を述べる溝根に心もついつい食いついてしまう。しかし、感想の末尾にくっついてきた台詞におや? と首をかしげる。自主練しようって聞こえたなー? あれー幻聴かなー? ……幻聴じゃなかったわクソ! アイドル(仮)が戦闘訓練してどーする! 仮面の下からでもわかる。間違いなく溝根が『なんかいけそうな気がする!』と思っていることを。いっそ某天才外科医みたいに「ノーサンキュー」を突きつけてやろうかと思ったが、いかんせん鬼怒川先生の手前断りづらい。悲しいかな、ノーと言えない日本人。

「……やってやりますよ」

軽く足首を回し、準備体操がてら脚を伸ばす。

>鬼怒川姫花、溝根瑠璃、周辺ALL

3ヶ月前 No.38

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_VNw

【序破王武/第一グラウンド】

恐らく遠くの学園の屋上から、近くのグラウンドの木々から、とにかく至る所に科学兵器が隠されていると思っていた序破は、最大限周囲を警戒していた。

だが攻撃を仕掛けたのは、まさかの女子高生自身であった。これは一切序破の考えの中には入っておらず、少なくともお飾りと思われていたAクラスが此処まで彼自身の読みに対する隙に漬け込むとは思っていなかった。そもそも、序破の思い込みが飛躍しているだけだが。

しかし少なくともAクラスの生徒が兵器や権力に頼らず、其処までアグレッシブなのは単に驚きとしか言いようが無い。思わず、彼は尻込みして彼女の存在に本能的に、体全体が、小刻みで、危険だと無自覚にクマが張り付いた瞳を泳がせていく。

そう、勉学も運動も素行も悪いながらも学園の王様を目指す彼はグーの音も、大振りな良い訳も、拳に握られた反撃も出来ない程、負けを認めていた。

(……そんな訳が無い。有り得ない。俺がAクラスに負ける訳が……。そうだ、これは、精神を干渉するタイプの科学兵器を用いているんだな? ああ、そうでないと俺がこんなに、動揺する訳が無い。おっ……そうと決まったら、俺の勝ちと言う訳だ。少し驚いたが、所詮お飾り……二つ名だけのお飾り連中って事に過ぎないんだよ)

何とか敗北と言う二文字が出て来ない様に倒れそうになりながらも直、頭の中でだらだらとプライドを守ろうとする彼であったが、無残にもその僅かなプライドも砕け散る事となる。

と言うのも今度は何故か、序破に向かって女子生徒が倒れて来る。まさかの決して逃がす気の無い強烈な追い討ちに当然、序破は完全に恐怖で身体が動けない。

彼は反射神経が良い訳ではないので、突如として避ける等は難しくそのまま無慈悲なボディプレスを受けてしまう。

ただしそんなプライドは、何とか彼女と共に枯れ葉が多少のクッション代わりとしてちょっとだけ和らげてくれる。これがグラウンドの地面であれば、きっと頭に激痛が走っていたであろう。下手すれば、技を繰り出していた彼女側が怪我していた可能性もある程に。

そして彼はその倒れた衝撃と共に、ある一つのアイディアが思い浮かぶ。

「……なあ、大丈夫か? 色々言いたい事もあるだろうが、俺はお前……いや、君の味方だ。ほら、証拠に地面に衝突して怪我を負いそうな君を俺が受け止めてみせた。この俺のクラスなら、避けれたのにも拘らずにね」

なんと彼は、女子生徒に対して恩を売る方向に無理やりシフトチェンジ。あれだけ矢継ぎ早に攻撃を仕掛ける彼女には、とにかく味方だとアピールする他無いと考えたのだ。

此処から何とか、恩を売る様に仕向けたからわざと負けたと認識する事でプライドを守る為に、そして彼女と親しくなってやがては兵器の情報を得る為に、彼女に近づき利用すると言う選択肢を選ぶ。

実際、Aクラスと序破の基本的な考えはスクールカースト維持派である為、細かく言うと味方でも無いが敵でも無い。

ただし問題なのは女子生徒がAクラスである訳でも、グラウンドに兵器がある訳でも無い為に、序破の行動は無意味に近いと言う事である。

>>小森琴莉様

3ヶ月前 No.39

クレーン @crane☆KGfAHFGxeAs ★iSAQ6n8ptn_b5K

【 前蛇智巳 / 第一図書館 】


 先ほどまでの華やかな気持ちはどこへやら。“僕はいつもこうだ”と、自己嫌悪に陥ってしまう。自分を疎ましく思うということだけならそれはもはや日常的なことなのだが、この戌井八也の桎梏となって手や心を煩わせてしまうとなると話は別。智巳にとって八也という存在はそれほど大きくて大切な存在となっている。
 じわり……と、智巳の目に映る世界が八也諸共にじみかけたとき、「気にしなくていい」「暇潰しに読んでいただけだから」との言葉と共に、八也は目を細めてくれた。八也をよく知る智巳は、これが彼なりの笑みだということをすぐさま見極めることができた。まあそれも初めの頃は理解できずに、八也さんを怒らせてしまっただの、八也さんに嫌われてしまっただのと三日は銷魂していたものだが。八也からの優しい言葉と微笑みを受け取ったことで安堵に包まれて、智巳が再び笑顔となった――のも束の間。自分が八也の能力によって心を読まれてしまったということにも遅れて気付いて、今回こそせっかく泣き腫らさずに済んだというのに顔がぽぽぽと火照ってしまった。

『……ところで、図書室に何か用か』

 間髪を容れずに八也からかけられた質問に、智巳はハッとする。この図書室へは今まで幾度となく彼に会うためだけに訪れているため、八也自身もそれをわかってくれてはいるのだろうが、いざ「何をしに来た」と問われて「あなたに会うためだけに来た」と答えるのはいくらなんでも小っ恥ずかしい。智巳がそれに挑戦するともなれば顔から火が噴き出すことだろう。


「――八也さんを、……描きたくて。」

 しばらく「えっと……」や「あの……」をぼそぼそと繰り返した末、頭で整理できないまま口に任せて出た答えがそれだった。肩から掛かった部活用のショルダーバッグを思わず抱えると、栗色のスエード生地の向こうで筆箱かスケッチブックがこすれて、かちゃりと軽い音を立てた。“八也さんを描きたい”という希望は、思ってもいないことなどでは決してない。しかし、長い間心の内だけで秘めていたことをこの場で咄嗟に吐き出してしまったのは、明らかにミステイクだったと言わざるを得ないだろう。ただ普通に「本を借りに来た」と言えばよかった、などと今さら後悔したところでもう遅いのだが。



>八也、ALL


【成り行きで突然バッグを登場させてしまいましたが、最初から持っていたということにしておいてくださいごめんナサイ((】

>へろさま

3ヶ月前 No.40

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【青崎 光一/Aクラス教室→購買】

いつものように自販機でミルクティーでも買おうかと購買へ足を運ぶ。いい歳してガキンチョみたいな趣向だと思えるかもしれないが、去勢を張って無糖やら微糖やらを選んで、舌にこびり付く不快感を延々と味わいながらいつボロが出るかのリスクを背負うよりは、こうして堂々と好きなものを嗜めばいいというのが持論だ。そして他人の好みにつまらないいちゃもんを付けてくる者に限って、大して誇れるものを持っていないのがオチである。
今日も今日とて自らへの報酬として自販機を使おうとしたところで、ある生徒が先客で来ていたことに気付く。

(あれは……)

自分より一回りほど高い身長、左側だけの赤い耳飾り、そして髑髏意匠の首飾り。記憶が正しければ煌 碧人という自分の先輩にあたる男だ。どうやらどの商品にするか決めかねているらしい。

「どうしました、煌先輩?」

なるべく威圧的に、生意気にならないよう気をつけながら声をかける。いつもの調子で人に接すると知らず知らずのうちに怒らせてしまうことがままあるからだ、よって最近はそのような事態を回避しようと努めている次第である。
よく見ると緑茶とジュース類に選択候補を絞っているのが察せた、しかしここは態々指摘などしない方がいいだろう。

>>煌 碧人


【主様の指示に従い、僭越ながら絡ませて頂こうと思います】

3ヶ月前 No.41

まりりん @marisiro☆R6pOfpQmCLI ★EnYBKvgeSr_vZE

【ピッツィ・マリーガーデン/中庭】


――寂しく思っているのだ、と彼女は言う。

 その告白に思わず、彼女の表情を見ようとして、寸でのところで踏みとどまる。かわりに手に持ったプラスチックのコーヒーカップから凄惨な音が上がった。中身は無かったので手にこぼれることはなく、ピッツィは一つ咳払いをしてひしゃげたカップを脇に置く。

「可憐なこと言ってくれちゃって、……らしくないね」

 ため息のかわりに、そんな言葉が口から出る。御嬢が心境を述べることは珍しい。ましてやネガティブに寄った言葉は尚更だ。帝王学を幼い頃から叩き込まれているらしい彼女がそのようなことを言うことを予想だにしていなかった。彼女は今どんな表情をしているのだろう、と興味が湧く。しかし、可憐な姿を見るのは忍びなくて、視線が噴水辺りを泳いだ。……寂しいと、彼女が思うのか。自分にはないものさえ持っている彼女がそう思うのが、なんだか不思議で、自身が肯定されたような気さえしたのに、古い友人の突然の吐露に動揺してしまう。
 だから、慧葵の姿を見かけたときに少しばかり安堵した。咀嚼できない感情は一先ず後だ。

「やっほォ、慧葵」

 ピッツィと同じ赤色の瞳を持った彼は、御嬢同様に中等部の頃の友人で気安い。ひらりと、片手を振って応える。

「――違わないね。ま、慧葵はまだしも、ボクは……。ん、いや、……会いたい人にはボクから会いに行くから必要ない、か」

 半ば独り言のようにつぶやく。ただ今の発言を省みると、まるで同窓会にいく権利がないことを負け惜しんでるかのようだった。……ああ、そうだ。Eクラスに落ちてからというものの、プライドを張れば張るほど負け犬の遠吠えのように感じてしまう。今の状態を打破しなければ、一生このままなのだろうかと刹那に黒い靄が胸中を襲ったが見ないふりをして、御嬢へと顔を向けた。
 品よく口元を手で覆って微笑む彼女は未だにAクラス。妬みを感じないのかといわれたらそうでもなく。やはり先ほどの表情を見ておけばよかった、と思ってしまう自分がピッツィは嫌いだ。

>>美式御嬢、八ケ代慧葵、周辺ALL



【絡み&許可ありがとうございます!宜しくお願い致します!】
>>皇様

3ヶ月前 No.42

ラル @rarusann ★8ZXzCeKDQA_2oO

【加賀美 琳華/生徒会室】

生徒会室に入って目に見える範囲には 皇 帝 しかいなかったので話してみたが、二つ名を言われるくらいなら話しかけない方が良かったのかもしれないが、本人も途中で言い止めていた所を見ると、悪気は無いんだろうと悟る。
名前に関しては言いたいこともあるが相手に自分の事を素直に話すのは間違っていると思い、言いかけた言葉を別の話題に持っていこうと考えた時に、これまでの生徒会の記録などが置いてある戸棚の奥から一人出てきた。

生徒会長である 盲利ガブリエル純太 だ。一応この人物についても調べてはいるが、個人的に思うのは何を考えているのか分からない人物だということだ。
コーヒーかお茶かどちらか選べと言われたので選ぶがこれは皆に合わせた方が良いかと思い、皇 帝 の方へと耳を傾ける。彼はコーヒーを選んでいたのでそれにしようとするが、ふと疑問が表れたので純太に対し言葉に出す。

「これって毒とか入ってる可能性とかどうなんですか?私は毒とかそういうのについては疎いんであんまり分かんないですけどね」

警戒はしながらも座る。
ここで彼女が殺された場合はどうなるんだろうと少し考える。だがどう考えても国から追加で派遣されるだけだろうと考えるだけ無駄だと思い知らされる。そもそも今現在家族は生きているのかさえ分からないし、連絡手段が無い為、国との縁は切っても良いのだが一応国の貴族の養子という設定なのでいざとなった時には、それを使いその家に責任転嫁をすることも出来ると考えたため、まだ利用価値はあると考えた。

>>皇 帝、盲利ガブリエル純太、ALL


【色々弄っていたらパソコンが治った感じなので、急いで書き込みました。時間をかけて申し訳ありませんでした。】

3ヶ月前 No.43

狸河 @mamikawa ★usLEBHXCui_6ll

【鬼怒川姫花/第三体育館】

「……やってやりますよ」

卯月心の参戦表明を聞いた私は、笑顔を崩さずに増えた"自主練相手"達を改めて観察する。
私を倒すための準備運動がてら脚を伸ばす少女。Eクラスの卯月心と、準備運動を済ませ戦闘態勢に入る鬼。Cクラスの溝根瑠璃。

……バトルロワイヤル方式だと思ってたが、まさかの1vs2になるとは。笑顔の裏から苦笑いが喉までこみあげてくるが、決して顔には出さない。苦笑いを浮かべてしまえば、自分と彼等との「差」を意識していることを感づかれてしまう。

――こりゃあ、今回は手加減できないかもしれないなぁ。

 スイッチング・ウィンバック、絶対的ピンチに陥った時や弱気になった心に対して、何らかの動作を行うことで、ネガティブシンキング心の隅に追いやり、気持ちを切り替えて闘志のみを引き出す方法だ。

 私にとってのスイッチング・ウィンバックは、首を左右に倒し、関節を鳴らすこと。 ごきり、ごきりと首の関節が鳴る音を身体で感じ取ると、やや気持ちが軽くなった気がする。雑念を捨て集中し、ふっと力を抜く。まず倒すべきは目の前の"本命"だろう。

 私の"二つ名"は『拳の威力を強化し、殴った相手の"二つ名"による能力などを解除し、しばらく封印する能力』。故に"二つ名"によって脚力だけでなく、全体的な戦闘能力が向上した溝根瑠璃さえ封じてしまえば、もう一人は何とかなる。……気がする。

「それじゃあ、いきますよ」
力を抜いたまま、左右に振れながら最低限の動きで"敵"との間合いを詰め、自分の"二つ名"を叫ぶ。

「" 鉄 拳 制 裁 "ッ!!」

私は眼前の"敵"を殴るために拳を固める。

>>溝根瑠璃 様 卯月心 様

【遅くなって申し訳ありませんでした……!】

3ヶ月前 No.44

反逆ノ悪鬼 @kaizelkai ★MNuui9mdkA_mgE

【 溝根 瑠璃 / 第三体育館 】



 「 アマゾンアルファにゴルドラ、フィフティーンに白い魔法使い……あとクロノスもか。父親でライダーの性格悪いのが結構いるよな。父親になったライダーは結構良い人が多いけど、父親であとからライダーになったパターンは良い印象が少ないな。」


 過去の特撮番組に出てくる父親というキーワードを絞った搭乗人物について考える。正義の味方が主人公の番組でも、何故か父親が絡むと敵として相手をするパターンが多い。しかも令和一発目の敵も父親ときたもんだ、この流れは何故だろうかと考える。子供を利用する程の性根が腐ったキャラならそこまでいないが、確実に主人公達に対立する方が多い。まあ良い父親キャラは子供のために、頑張れるんだとそれは観て学んでいる。



「 今日はやる気出てるね、この続きは終わってからにしようか。」



 卯月が珍しく乗り気であった事に喜びつつ、話を中断する。彼女もやる気を見せたのなら、自分もいけるところまでいってみようと思う。先生に手のひらを向け、卯月の登場で中断された台詞を言う。





「 いきますよ、鬼怒川先生。―――“さぁ、邪悪に……抗うぜッ!” 」





 先生に向けた手のひらを握りつぶすような動きをし、自分の二つ名らしい言葉を言い放つ。例え邪悪な見た目であっても、それを否定せずに自分らしく行くという思いを込めた言葉である。

 先生が機敏な動きでこちらに迫ってくる。
彼女の能力は自分も知っている、殴られた相手の能力を一時的に無効化する能力である。接近戦しか出来ない自分には不利であるが、自分なりに色々考えていた。それをやってみようと自身も駆ける。




「 トウッ! 」




 体育館に鈍い足音が響きながら、彼女に近づく直前に跳び上がる。強化された肉体には小柄な彼女を跳び超える事は容易であり、彼女の背後を超えた所で身体全体を車輪のように回して、その背面下部に付いた巨大な尻尾で彼女を背後から叩きつけるように振るう。


>>鬼怒川姫花、卯月心

3ヶ月前 No.45

へろ @brhr0910☆FW5teekcRrOD ★iPhone=TZAmcAdnRK

【 戌井 八也 / 第一図書室 】


 人の心というのはわからないものだと思う。
 心を読める人間が何を、と言われるかもしれないが、読めるから、何を考えているのかがわかるからこそ、余計にわからなくなることもある。特にこの学園に入ってからはなにかと個性の強い人間が多く、少し参ってしまう程である。笑顔の裏で人を傷付けることを喜ぶ人間に出会った時は、なにかの間違いかと思わず二度見してしまった事もあった。
 ……未だに話したくない相手筆頭のことは置いておいて、戌井八也は今、少々戸惑っていた。
 彼の卑屈な思考を宥めようと声をかけてからまた笑顔になった後輩に内心で安堵したと思ったら、赤くなって黙ってしまったのである。さすがにこの流れで突然怒り出したとは思わないが、思わず能力で読んだ事に返事をしてしまうのは自分の悪い癖である。思わず次はあまり見えないように目を逸らし、気分を害してしまったのなら謝ろう、と慌てて口を開こうとした、その時。

『――八也さんを、……描きたくて。』

 ……思わず逸らした目を勢いよくそちらへ向けてしまった。彼が美術部に所属していることは知っている。そもそも出会いからして絵を描くための資料探しのために彼がここを訪れた時に自分がいたからなのだからそれ自体は特に不思議ではない。不思議ではない……が、果たしてそれが、自分を描きたい、と思う事に繋がるのか。
 動揺のままにそのまま目を見ても、とりあえず、今突然考えた言い訳ではないようだ、という事くらいしかわからなかった。人の考えていることが全てわかるように思われがちだが、この力も案外覚束ないものである。
 ……ちなみに、この内心の動揺は、一切彼の表情には出てはいない。

「……智巳くん」

 先程とは違い、今度はどう返事したらいいかわからなくなった末に彼の名前を呼ぶ。当然面と向かって自分を描きたい、と言われた経験など一度もない。実際描かれる事は構わない。むず痒くはあるが彼に悪意は無いのだろうし、慕われている証と思えば嬉しくもある。しかし、いざ構わない、と伝えたところで、何かしなければならないことがあったら絵のことなどわからない自分にはどうしようもない。
 けれどこのまま名前だけ呼んで済ませたのでは、彼はまた何か勘違いをして卑屈になってしまうのでは、と考えた末。

「構わないが……俺はどうしたらいい」

 素直に聞くことにした。何か準備などが必要だったならおそらく教えてくれるだろうし、そうでなかったとしても構わないという自分の意思が伝われば良い。
 絵のモデルになることで図書委員の仕事を放棄するのは少し胸が痛むが、この図書室には本当に人があまり来ないから、一日くらい離れたところできっと何も言われないだろう。
 決して普段から仕事をさぼるような不真面目では無いのだが、妙なところで大雑把な八也であった。

>智巳、ALL

3ヶ月前 No.46

オデット @rune1109 ★iPhone=UeQfQtu4fA

【 小森 琴莉 / 第一グラウンド 】

「 ____あ、 」

 日頃からポカンと開いている小さなお口から、間の抜けた音が漏れた。前に伸ばした右のパーカーの袖は、少し先の__地面に腰を下ろしている例の男子生徒に照準を合わせ、そこに向けて自分の上体は突撃しようとしている。避けようにも、宙に浮いている身体を動かして回避できるほどの能力は琴莉にはない。そもそもこのとき琴莉には「避けなければ」「危ない」という思考まで至らなかった。ただただ重力に身を任せ、自分はこの男子生徒に衝突しそうだという事実をポツリと心の中で呟いて、そこから自分が感じたことや考えたことを文字にする間もなく、思考は遮られた。

 ゴンッ、という衝撃。本当に音がしたのかはわからない。ただ小さな琴莉の頭の中に鈍い音が響いた。伸ばしていた右手は男子生徒の左肩を外して空白を押し退けた。が、代わりに彼の左肩に琴莉の顎がぶつかったのだ。その勢いで彼の上半身は揺れ、後方へ倒れる。後から顎にじんわりと痛みが追ってきた。「あうぅ……」という呻き声は彼の衣服に吸い込まれる。それにしてもこの男子は運が悪いらしい。尻もちをついた挙句、琴莉にタックルを受け、そしてサービスと言わんばかりに頭を打ったのだから。まぁ、マイペースな琴莉が他人の心配などするはずがないのだが。

 ふと琴莉は顔を上げ、男子生徒の言葉を聞いていた。聞き取れなかったのと噛み砕けなかったのとで、首を傾げる。ただこれだけは聞こえた。『味方だ』と。味方。唯一聞き取れたその言葉について、琴莉は反芻する。味方。みかた。味方と友達は何が違うのだろう。うーん、と無い頭で考えて琴莉は結論を出す。味方のほうが何だか強そうだ。味方。味方は友達よりも強い。琴莉は目をきらきらとさせて、彼にずいっと顔を近づけた。

「 みかた、約束ね 」

 にぱーっと満面の笑顔を浮かべて右手の小指を彼の前に差し出す。そしてひとりでに歌い出す。「 ゆびきーりげんまーんうっそつーいたーらはーりせーんぼーんのーっます 」まだ指を結んでいないにも関わらず、

「 ゆびきーった 」


>>序破王武さま

【 誠に申し訳ないのですが、本体の私情につき次回からのお返事が遅くなってしまうので、ここら辺できらせていただきたいです、すみません……! 絡んでいただきありがとうございます。何も噛み合わない序破くんと琴莉の絡み、とても楽しかったです! また絡んでいただけたら嬉しいです 】

3ヶ月前 No.47

皇 朝陽 @coffeedrop☆Tohc/3veYiU ★VJcExFCXG1_o53

( 八ヶ代 慧葵 / 中庭 )

 面倒ごとに自ら首を突っ込まない慧葵は中等部の頃から特定の誰かと行動を共にしたりせず、のらりくらりと学生生活を送っていた。それは今も同じことだが、やはりこの学園に入学して初めてのクラスメイトである彼女たちにはどこか近しい感覚があるのも間違いではなく、慧葵はくすりっとした笑みを崩さないまま「中等部での生活がまるで昨日のことのようだね」なんて言葉を漏らす。

「……ああ、確かに美式の言う通りだね。俺だったら返答も面倒だから捨てるかな?」

 もし同窓会の誘いが来たらどうするか。その答えは考えずとも導き出される。来る者は拒まず去る者は追わず主義な慧葵にとって別々の道を行く人間になど興味はない。そもそも同じ道を行く人間にさえ興味がない。招待状を破ることはしないだろうが、きっと自室の机の上に放ってそのまま放置になるのだろう。自分たちが世界の頂点だと疑わない人間ばかりの集まり、その中で楽しめる自信は慧葵にはなかった。

「そういえば、相変わらずAクラスの面々は中等部のままなの?」

 慧葵の問いは顔ぶれが変わったかという意味ではない。彼らの考え方が中等部から変わっていないのかというものだった。何不自由のないAクラス。それは慧葵にとって退屈で仕方のないもので、だからこうして高等部進学を機にBクラスへとランクを下げたのだ。きっと高等部もAクラスに所属していたら息が詰まっていただろう。


【 お返事遅くなりました、すみません……! 】

>>ピッツィちゃん、御嬢ちゃん、ALL

3ヶ月前 No.48

いちのちからをごぶんかつ @aien☆YLfhcBAgmpE ★HoVTRc6Gwz_o53

【卯月心/第三体育館】



 私のヤケクソじみた戦線布告を聞いた鬼怒川先生は、首を左右に倒しゴキゴキと関節の音を鳴らす。どう考えても『首が凝って疲れた□』という雰囲気ではない。こんなことをリアルにやる人は初めて見た。不良モノの映画や漫画ぐらいでしかお目にかかれない動作である。この先生だけクローズかハイローみたいな世界観してないか。

 「まあいい父親もいるから……飛彩先生パパとか葛城忍先生とか天空寺龍さんとか進兄さんパパとか……。滅はどうなるのかな? なんか新しいヒューマギア連れてきてたけど」

 『今日はやる気でてるね』と言われ、思わず遠い目──チベットスナギツネのような乾いた目になる。出ているのはやる気ではなくただの自棄だ。普段教師陣と対立している癖にいざとなったらどうにもできないチキンでビビりな己の性根を恨むしかない。うだうだ考えていると目の前の鬼怒川先生がファインティングポーズを取り、鋭く叫ぶ。

『" 鉄 拳 制 裁 "ッ□』

 うーん、やっぱりこの先生だけ世界観が別じゃない? 不良漫画とかヤンキー漫画の世界なのでは?

『"さぁ、邪悪に……抗うぜッ!"』

 横の溝根も決め台詞らしき言葉を叫んでいる。こちらは特撮ヒーローものの決め台詞のようだ。「さあ」って言ってたから「お前の罪を数えろ」とか「実験を始めようか」とか「ショータイムだ」とか続くかと思ったらオリジナルの台詞らしい。……しかしこの流れ、自分も何か決め台詞っぽいものを叫んだ方がいいのだろうか。いやしかし……と悩んでいるうちに鬼怒川先生の拳が迫ってくる。迫りくる拳をよける様に上体を反らし、その勢いのままバク転で回避する。隣では、同じく回避した溝根が尾のようなパーツを鬼怒川先生に叩きつけようとしている。これに合わせてキックを叩き込めばいいのではないか。そう考えた私はその強化された脚力で跳び、そのままドロップキックを決めようとした。

>鬼怒川姫花、溝根瑠璃、周辺ALL

【いえいえ〜! こちらこそ遅くなってしまい申し訳ありません】

3ヶ月前 No.49

狸河 @mamikawa ★usLEBHXCui_6ll

【鬼怒川姫花/第三体育館】

溝根の腹をとらえようとしていた拳は空を切り、同時に溝根も視界から消える。肌に伝わる風が、溝根は私を飛び越えるように跳躍したことを本能に告げる。どんなに強い拳でも一撃も当たらなければ、その二つ名は意味を持たない。
加えて、私の戦闘スタイルは作戦なしの素早く行ってぶん殴るのみで、リーチも他の生徒や先生と比べると圧倒的に短い。故に、私と同等、もしくはそれ以上のスピードを持つ相手とは、とても相性が悪い。

当たらなければどうということはない。昔、アニメで赤い機械に乗っていた仮面の男が言ってたセリフが脳内で響く。
チッ、と舌打ちをし瞳でなんとか溝根の挙動を追いかけるが、彼はすでに私の背後にまわっていた。

拳を振った反動で振り向くと、溝根の姿を捉えた。 彼はすでに空中で車輪のように体を回転させて、攻撃態勢に移ろうとしていた。

――そして、尻尾に回転で得た遠心力をそのまま用いて力任せにこちらに振りかざす。

拳を振ってもおそらく威力が足りないが、回避は間に合わない。取れる最善の行動は一つ。

「――ぐぅっ」

手を頭上で交差させ、前腕で尻尾を受け止めて防御を行う。

彼女の二つ名は"拳の威力を強化する"のであって"拳自体の硬質化などの強化"ではない。
よって、そのダメージはそのまま前腕へと伝わり、余った衝撃が私の体を30センチほど後ろへ後退させる。まるで金属バットで殴られたような衝撃に、私の顔が若干の苦痛によってゆがみが生じる。しかし、これでチャンスができた。ここで尻尾を捉え、空中の溝根に拳を入れられれば、状況はこちらに傾くだろう。 苦痛に若干ゆがんだ表情が元に戻の笑みに戻るが、もう一人がそうさせまいとドロップキックを放つ。

「連携はぁ、あと一、二歩くらいでしょうかねぇ」

正直、即興でここまで合わせられることに対して舌を巻くが、あと一歩足りない。
防いだほうの手で尻尾を引っ張り空中の溝根を卯月の前に引っ張る。

なにも、倒す方法は"二つ名"だけではない。

>>卯月心 様 溝根瑠璃 様

3ヶ月前 No.50

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★Android=ZIzAEpImxr

[美式 御嬢/中庭]

 会いたい人には自分から会いに行くから必要ない、とピッツィは言った。きっとその言葉に嘘偽りはなく彼女の本心なのだろう。それは良い事のはずではピッツィにはそうあってほしいと思っている。だが同時に、逆に部屋に来なくなったと言うことは自分に会いたくないからということかと寂しい気持ちになる。上に立つ者として寛大な心を持ち合わせていないといけないはずなのに揚げ足を取るような、重箱の隅をつつくような気持ちになっている自分が恥ずかしく、小さい人間のように感じてしまう。せいせいすると笑い飛ばせるならどれほど楽だろうか。横目にこちらを見る彼女と視線を合わせることは出来なかった。
 ハヶ代は捨てるかな、と言った。予想通りな返答に続けて笑がこぼれる。周りに執着がなく、流れるように生きている彼にはピッタリな答えだった。自分の予想が当たっていたこと、招待の葉書を一瞬見てからゴミ箱に入れる姿が容易に想像出来たことに心中で思わずガッツポーズをしてしまう。そのまま彼は続けてAクラスに着いて言及してきた。

  彼の言葉、問いかけについて少し考える。隣に座るピッツィしかり、正面に立つ八ヶ代しかり、現在Aクラスに在籍しているのは美式だけである。一瞬他にAクラスから下のクラスに行った者がいるかという質問にも聞こえたがそれは違うのだろう。
 そう感じた理由はいくつかある。一つは他に意識を向けない彼の事がここに来てAクラスのメンバーに意識を向けるのは不思議と感じたこと。二つ目は彼がクラスを下げたことについて教室に赴いてまで聞いた時に煙に巻くように言葉を濁した彼が言った『息が詰まる』という言葉をふと思い出したからだ。美式を初めとした自己という者を信じて疑わない者達が集まる場所であるAクラスをそう感じたのだろうか。きっと美式自身もその原因の一部、否、この性格だ。大半を占めていたかもしれない。自分を曲げることなど到底考えられないがそれが彼を苦しめたとなれば罪悪感がまったく感じないということもない。となれば、彼がクラスを下げた理由は何となく分かる。
 質問の内容に思考を戻す。おそらく彼の聞きたいことは『Aクラス在籍生徒の思考は変わっていないのか』ということだろう。小さく息を吐く。

「……えぇ、相変わらずという言葉が適切かは分かりませんが皆様相手の首を狙い、腹を探り、足を掬おうとしていますわ」

 私も例外ではありませんが、と小さく付け加えると再び紅茶に口を付ける。容器を口から離すと隣に置いてあったコーヒーの容器を手に取りピッツィへと向けた。先程隣から凄惨な音が聞こえたことと、このまま冷ましてしまうのも勿体ないと思ったからだ。

「…………よければ」

>>ピッツィ・ピッツィ・マリーガーデン(まりりん様) 八ヶ代 慧葵(皇 朝陽様)



[お気になさらずご自身の予定を優先されてください]
>>皇 朝陽様

2ヶ月前 No.51

反逆ノ悪鬼 @kaizelkai ★MNuui9mdkA_mgE

【 溝根 瑠璃 / 第三体育館 】


 先生の“鉄拳制裁”の能力の無効化は確かに全ての1を0にする力は強力だが、先生の小柄な体格が弱点となり、腕の長さは変身していない自分の時よりも短い。そして先生の能力の始点は自分の拳から発動するもの、それ以外の打撃はタダの打撃にしかならない。
正直、脚からも発動出来るという条件なら殆どスキがない状態だったかもしれない。

当たれ、命は取らないつもりだが相手を倒す勢いで振った尾の攻撃は手を頭上で交差させ、前腕で尻尾を受け止めて防御を行った。
ちょっと痛そうにしている表情をしている。訓練とは言え防具もつけてない相手に思いっきり攻撃をするのは、自分の中にある良心が響く。見た目少女の外見なので、絵面的にも自分が子供に向かって暴力を振るう光景にしか見えないのだから。
卯月が先生の拳をバク転で回避し、その強化された脚力で跳び、そのままドロップキックを決めようとしていた。決まる、そう思った瞬間に何か回転していた動きにブレーキがかかる。



「 嘘ぉッ!? 」



 先生の防いだほうの手が自分の尻尾を引っ張り、空中にいた自分の身体が引っ張られた。空中にいるとはいえ引っ張れる先生の腕力には驚き、思わず声も上げた。
何故引っ張った理由は、卯月のドロップキックを防ぐ盾代はりだとわかり、黒い外骨格に覆われた身体に彼女のドロップキックが見事に直撃した。
見た目女子高生のドロップキックが、装甲を貫かんとばかりに衝撃が走る。





「 ―――グフゥッ!? 」





 体育館の床に叩きつけられながら、転がりながらも、手足で勢いを殺しつつ、そして床に倒れる。ゆっくりと起き上がり、彼女のドロップキックを受けた部分を撫でる。装甲が破れるようなダメージではないが、少し凹んでいるようにも見える。彼女の能力の力をその身で受けるのは始めてで、怒るどころかむしろ賞賛した。右手でサムズアップを向けて。



「 いてて……ふぅ、結構効いたぜ、卯月のドロップキック。カッコイイな!―――けど、スカートでその、蹴るはあんまりやんない方が良いと思うぞ……。 」



 卯月から目を逸らし、呟くように言う。スカートでドロップキックのような飛び蹴りは確実にめくれてしまう訳であり、受ける咄嗟に目を閉じていた。仮面の奥で目が閉じて見てないと主張しても、言い訳にはならないと思うのだが、目のやり場に困ってしまうのは現状である。

視線を先生に向ける。卯月の攻撃を自分に向けて対処するとは、やっぱり場数、そして経験が違う。




「 凄いですね、鬼怒川先生。まさか僕を盾にするとは……結構参考になりました。どうやったら、そんな事が出来るのですか? 」


 両の拳を構えてファイティングポーズを構える。先生の動きはまるで多人数を相手に慣れてたかの動き、それは特撮番組において襲って来るザコの戦闘員の動きを利用するスーパー戦隊のようなそんな感じといった感じ。どうすればそのような動きが出来るのか尋ねてみた。




>>鬼怒川姫花、卯月心

2ヶ月前 No.52

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_9rp

【序破王武/第一グラウンド】

学園内では底辺扱いされている不憫なEクラスでありながらその実力がAクラス級に優秀だと思い込んでおり、だからAクラスを脅かす自分はAクラスしか使えない科学兵器システムに狙われていると妄想して、ただどんぐりと遊んでいただけの女子生徒をAクラスで序破を抹消させる為の殺し屋だ等と供述している自称スクールカーストの王、序破王武。

彼は矢継ぎ早に攻撃を繰り出す様に見えていた彼女を偶然助けたふりを行う事で、恩着せがましくその科学兵器の居場所を自然と吐かせようと企んでいた。

しかしそれはこれまた、王になるべき自分があっさりお飾りだと思っていたAクラスに負ける事に対する嘘でしか無い。そんな嘘にあんな嘘を塗り固め、それでさらなる嘘をトッピングした数ならきっと頂点に登れ、恐らくはその事で蔑まれた目でしか見られた事の無い彼であったが何故か、彼女の瞳はキラキラ輝いていた。

だからこそ、序破はいつも通りの反応とは違う女性生徒の様子に未知なる違和感をひたひたと感じて行く。もしかしたら彼の言葉等は届いておらず、今はただひたすらに序破をどう料理していくのかを考えている為に目を輝かせている様に見えていた。

「……どう言う事だ、それは? また何かの合図か?」

だが彼は全く気付いていないがどうやら序破の言葉は届いていたらしく、味方としての約束をゆびきりげんまんで示していた。

「 ゆびきーりげんまーんうっそつーいたーらはーりせーんぼーんのーっます 」

どこかの嘘付きには随分堪えそうだが勿論、彼はこれが単なる口約束に過ぎない事は知っている。ただ彼女の場合は本気で針千本の刑を執行しかねない。此処はとにかく要求を呑むべく、彼も少し震えながらも何とか指を結ぼうとしてみせる。

「ああ……これから俺はお前の味方といこうじゃないか」

それは孤独で嘘付きな彼が初めて味方が出来たかもしれない瞬間であった――。

>>小森琴莉様

【こちらこそ、絡んで頂きありがとうございました! 書いていてとても楽しかったです。また機会がありましたら、是非とも宜しくお願い致します!】

2ヶ月前 No.53

駄女神 @aien☆YLfhcBAgmpE ★HoVTRc6Gwz_o53

【卯月心/第三体育館】

鬼怒川先生は回避が間に合わないと悟ったのか、溝根の尻尾での打撃をクロスした両腕で受けとめた。防御したとはいえ、打撃の衝撃は完全に吸収しきれなかったらしい。先生の顔が苦痛にわずかに歪む。――その隙をついてドロップキックを叩き込もうとした。……のだが。

ぐいっ、と先生が溝根の尻尾を引っ張る。いきなり何するんだろう? と思ったが、すぐにその理由が分かった。ドロップキックの軌道を遮るように、溝根の体を引っ張ってきたのだ。

「嘘ーッ!?」

 何とかしようと思考を働かせるがもう放たれたドロップキックを止めることはできない。

「ごめーん!!」

 止めることはできない。ならせめて謝っておこう――そんな言葉と共に放たれてしまったドロップキックは見事溝根の黒い装甲に直撃。体育館の床に叩きつけられてしまう。しかし、うまく勢いを殺しながら転がり、ゆっくりと起き上がる。

「ごめん!! 痛かった!?」

しかし帰ってきたのは五代雄介ばりのサムズアップで。言葉の端々から賞賛が伝わってくる。

「いや、下に体操着の短パンはいてるし」

 スカートでジャンプしないほうがいい、と至極まっとうなことを言われるが私だってそこまで痴女ではない。ひらり、とスカートのすそをつまみ下にはいている短パンを見せる。
 続いて溝根は先生に戦い方のコツを尋ねている。私は内心(この先生絶対河原とかで不良の大規模殴り合いとかに参加してたよ……)と思っていたが、顔には出さないようにした。

>鬼怒川姫花、溝根瑠璃

2ヶ月前 No.54

狸河 @mamikawa ★usLEBHXCui_g5X

【鬼怒川/第三体育館】

溝根の尻尾での打撃を受け止め、卯月からのドロップキックは、なんとか(溝根で)防ぐことができた。次の攻撃が来るかと思って警戒をしたが、そんな私をよそに二人で夫婦漫才を繰り広げる溝根と卯月。警戒は、まだ必要なさそうだ。

耳を傾けてみると、どうやらドロップキックの威力に対する賞賛と、ドロップキックにより卯月のパンツが見えてしまうのではないか、という内容だった。味方への攻撃に怒るでもなく、賞賛と心配を送る。 嗚呼、これが年頃の男女の青春かぁ。と思わず目を背け遠くを見つめてしまいそうになる。青春真っただ中、ただひたすら喧嘩で自分を鍛え上げた(?)私とはえらい違いだ。 嗚呼、これが"じぇねれーしょんぎゃっぷ"かぁ。 また、目を背けたい衝動に駆られる。 ……ちくしょう私の前で夫婦漫才などしおって。

受け止めたほうの手に若干のしびれを感じたので、腕を軽く振り、感覚を戻す。昔のように、一騎当千とはいかないな、と表には出さずに心の中で苦笑いを浮かべた。

「 凄いですね、鬼怒川先生。まさか僕を盾にするとは……結構参考になりました。どうやったら、そんな事が出来るのですか? 」


意識の外から突然、溝根に声をかけられる。ハッと現実に意識を戻すと、ファイティングポーズを構える溝根の姿が映る。ぼーっと意識だけ遠くを見つめかけていた頭を叩き起こし、フル回転させる。 私が元不良だったってこの二人にはバレてほしくない。

「え、えーっと……。 ほら、私の"二つ名"って相手の"二つ名"を封印する能力じゃないですかぁ? だから所謂、健全な学園に似つかわしくない生徒の"指導"とかも担当してたんですよぉ。 生徒指導部ですからねぇ」

一応、嘘ではない。 しかし、この一対多数の戦闘技術は、私の不良時代に身に着けたもの。教師になってからの"生徒指導"は、昔得た技術を再利用し、今の自分に合わせて若干改変しているだけに過ぎない。

たははー、と少し気まずそうな笑みが浮かぶ。 卯月から若干怪しい者でも見るような眼を向けられている気がする。

2ヶ月前 No.55

反逆ノ悪鬼 @kaizelkai ★PbWrwUmTEx_mgE

【 溝根 瑠璃 / 第三体育館 】




 卯月が何も躊躇いもなく、スカートを捲ると短パンが見える。まあそういう対策するよねと内心思いつつ、心のドキドキが何処かへと飛んで行く。これで彼女の下着を気にする必要が無くなったわけだ。彼女の能力を考えてみれば、超高速で動く際にスカートだったら、下着が見えないように対策はするだろう。



「 そうか、じゃあ気にしないで大丈夫だね。―――まあ、流石にブルマとかだったら……流石に危なかったかも……」



卯月に答えた後、彼女に聞こえないようにそっぽ向きつつ、呟く。
もし彼女が下にブルマだったら、ちょっと目のやり場に本当に困っているところだ。この学園内部には制服というのが存在しないので、好きな格好が出来る。なので、そういう選択も出来るという事だろう。せめてスパッツのような下に何か履いているというのが見えるのが良いと思うのだが、自分から言う事もないし、彼女がちゃんと履いているのであれば、良いと思う。



けど何故だろう、目の前の鬼怒川先生のブルマ姿はそういう感情が湧き出てこない。
元から見えているからだろうか。そんな事を思いつつ、卯月に声をかけた。




「 とりあえず、先生に向かってじゃんじゃん蹴っていこうか。大丈夫、また先生の盾になる時は今度はしっかりと防ぐよ。」





 先生がこの時、何もしてこないと不思議に思っていると、何処か上の空であった。どうしたんだろうかと眺めていると、思い出したかのように慌てる。
先生が強いのは今まであらゆる不良生徒を指導してきたという。





「 なるほど、まるで“番長”みたいな感じですね。という事は先生は色んな不良を相手にしてきたって事は、色んな相手と倒してきたという事になりますね。―――じゃあ、ドンドンいきますよッ! 」




 喧嘩で不良を倒し、まるで一番を目指すような流れはまるで番長のようだと素直に思った。そして先生は経験豊富の指導者、不良を悪や正義と定義をせず、ただ多くの相手と指導してきたと思う。そうして勝ってきた先生の事をカッコいいと思いつつ、次の行動に移る。
剣道で使用するすり足で高速に接近し、自分の尻尾を水平になぎ払うように回転する。だがそれだけで終わらず、長身化された脚を使用した回し蹴りと続けて放った。



>>鬼怒川姫花、卯月心



【 お返事が遅れて、申し訳ないです。】

2ヶ月前 No.56

まりりん @marisiro☆R6pOfpQmCLI ★EnYBKvgeSr_KVu


【ピッツィ・マリーガーデン/中庭】

 慧葵と御嬢、二人の会話が左から右へと流れていく。
 ピッツィはAクラスの話を興味ないように、ひしゃげたカップを指先で弄び耳障りな音を鳴らす。
 ――腹を探り、足を掬う。なくなるはずもない。そういう場所だった。ただ、そこをピッツィは心地よく感じていた。何かに秀でていたり、あるいは努力を怠らない姿を見るのは好きで、そういう同級生が周りにいることは誇らしくもあった。だから呆気なく突き落とされて、その軽薄な同級生を憎まずにはいられなかった。

「あいつらのことボク結構嫌いじゃなかったのになァ。……モチベーションにもなったしさ」

 Aクラスに所属する以上、……選ばれた以上、自身に秀をつけるためにあらゆる手段をとらねばならない。清く正しくは妄執である。結果が無ければ、過程さえ無意味になりうる。――きっと今のピッツィは足を掬われた結果だった。
 御嬢の言葉を受けて、思わず笑いがこぼれてしまう。腹の底からこみあげてくる笑いは、自分の浅慮さがあまりに滑稽でしかたなかったからだ。

「ふ、ふふ、――ん、いい、ありがとう。ボクは、大丈夫だよ」

腹から溢れる笑いをおさえ、至極穏やかな声音になるようにつとめる。浅慮さを認めれば少し気持ちも落ち着く。さきほど感じた胸中の黒い靄も、どこかに行ってくれたらしい。あと何度同じ考えを繰り返すのかと思えば顔を覆ってしまいたくなるが、それは醜態が過ぎるのだろう。
二度深呼吸したあと、空いた右手に缶コーヒーが出現する。彼女の部屋にあるものの転移、ピッツィの能力の一端だった。
御嬢から理由も無しに物を受け取るのは自身の矜持に反した。そこまで卑しくなったつもりも、落ちぶれたつもりも無い。

「あー、シキが寂しいっていうしボクもはやくAにもーどろォ。Eの辛気くさいメンツに囲まれるのもそろそろ飽きてきたし」

それから、コロリ、と玉を転がす声で、次は心底愉快そうに笑い声をあげた。

>>美式御嬢、八ケ代慧葵

2ヶ月前 No.57

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【 上野 小波/校舎・第一中庭 】


 無意識に早足で駆け寄り過ぎてしまったのだろうか。誤解を晴らすために自らが近付いた彼女は、一瞬ビクリと硬直したように見えた。
 しかし此方の想いが通じたのか、彼女は若干罰の悪そうな表情をしつつ、誤解をしたことへの謝罪とせめてものお詫びにとチョコレートを差し出してくる。
 チョコレートを受け取るかどうかはともかく、見事なファインプレー並みに和解が出来たことへの嬉しさ故か、小波はパァッと表情を輝かせる。もしこのまま余計に拗れてしまっていたら、半強制的にお互いの能力による正当防衛合戦が勃発するところだった__かどうかは不明だが。

「分かって貰えて良かったです!あ、でも私も、お昼寝の邪魔をしちゃってごめんなさい。チョコは……あんまり貰っちゃうと図々しいので、一個だけ頂きますね!」

 喜びの感情からニッコリと満面の笑みを浮かべつつも、先程すやすやと眠っていた相手の頬の柔らかさを堪能するように摘んでしまったことを謝罪する。お詫びについてはほんの僅かな罪悪感と自らの性格から受け取る気にはなれなかったが、受け取って欲しいと言う相手の気持ちを無碍にすることも出来ないので、せめてこのくらいでと彼女の握る赤いパッケージの中から一粒のチョコレートを取り出す。
 そのまま口に入れると、ミルクチョコ特有のふんわりとした甘さが広がり、何だか気分もリラックスしてくるような気がする。ストレス軽減効果は製品名と同名の成分だけでなくこの甘さも含まれているのではなかろうか。
 そんなことを考えていると、ふと頭に浮かんだ疑問をそのまま口に出す。

「ん〜、小粒なのにこの甘さ!甘党なら大満足の味ですね!……そう言えば、これ、確か睡眠の質を良くするとかいうタイプのものも最近売られてるそうですよね?これとあれはどう違うんでしょう?」

 睡眠の質を高める、という謳い文句で最近コンビニ等で売られ始めた同名のチョコレートは、小波の場合は偶然テレビで流れたCMで知った。睡眠不足に困ってはいないと自負しているもののやはり効果は気になる。しかし手近なコンビニやスーパーにはすぐには行けない。
 何せこの学園、敷地内から出るには申請が必要なのである。その手間を考えると、学園内で許可されている通販でもいいかと考えつつ、否そっちの方が手間だろうという考えも出てきて、そうそう購入する気にはなれない__というのは、別の話。

「おぉ、やっぱりAクラスだったんですね!良い意味で異質な感じの雰囲気ですぐに分かりました!それにしても実家が老舗のお店だなんて…やはりあちらは家系も質が違いますねー。__あはは、実はそうなんですよー。一年生くらいの時はDクラスだったんですけど、進級した時にクラスも上がりまして。まー、無効化能力は条件が限定的なので妥当っちゃー妥当ですよね〜」

 先に自己紹介した自らに倣ってか、彼女基空空御睡も自己紹介をする。予想が見事的中した小波は片手で拳を作り、それをもう片手の掌にポンと置いて嬉しそうに声を上げる。それと同時に御睡の家系とクラスの相互関係を勝手に考察しては僅かな嫉妬に似た念を覚える。両親のことは尊敬しているし、大好きで、実家での暮らしも満足しているが、階級が家柄も含んでいると思うと流石に理不尽なものを感じる。こんな決まりを考えた人が目の前に居たらすぐさま叫び声を上げるくらいに手首を捻り上げてやるのだが。
 危ない奴と勘違いしてごめん、という謝罪をされ、小波はニコリと微笑んで「気にしないで下さい!此方も悪いので……お相子ってことで!」と答える。直後にベンチに座ろうかと誘われたため、お言葉に甘えて隣に座ることにする。その際、そのまま腰を下ろすとスカートが捲れ上がったり、プリーツ部分が伸びてしまう恐れがあるので、お尻の部分を押さえつつ座面に腰掛ける。

「そうなんですよー、今度の我が同好会の活動の一環であるコスプレのテーマをどうしようか考えてまして。ほら、もうすぐハロウィンじゃないですか?二次元のキャラクターのコスプレもしたいですが、やっぱり季節感も大事にしたくて!
 非常に厚かましいんですけど、何かいい案は無いでしょうか?ちょこっと見たことがあるアニメやゲームのキャラでいいので、そのキャラに合いそうなハロウィン要素があれば是非!」

 流れで御睡からジンギスカンキャラメルを一粒貰いつつ、偏見だがゲームやアニメの世界と無縁そうなイメージの彼女へコスプレ案について相談する小波。直後にそのまま包紙を剥がし、本体であるキャラメルを口に放り込むが、その口の中で広がる名状しがたい、少なくとも羊肉の料理とは思えない微妙な味に思わず顔を顰めてしまう。

「…………すみません、チョコ、もう一粒貰ってもいいですか?」

 それでも吐き出す訳にはいかないと、ゆっくりじっくりとそれを噛み締め、時間を掛けて漸く飲み込むと、その余韻を掻き消すべく甘いチョコのお代わりを所望するのだった。

>御睡、第一中庭ALL


【返信が送れてしまい申し訳ございませんでしたああああ(スライディング土下座)次回ハロウィンイベントを開催するということで、それも絡めた文を書かせて頂きました。タイミングがタイミングなので、次のレスを締めにして頂いても構いません!イベント、楽しみにお待ちしております!!】

>主様

2ヶ月前 No.58

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★mbC91aBHcA_nBN

【 空空御睡 / グラウンド 】

 未だ一部の人間からは「騒ぎたいだけの連中がやっているイベント」と反感を喰らっているハロウィンではあるが、大半の日本人はコスプレをしたりお菓子やケーキを食べたりと自分達なりのやり方でこれを楽しんでいる。
 此処、枢学園でも流行に則り何年か前からはハロウィンイベントを開催しており、今年で確か8回目だ。初期ハロウィンでは演出のプロも雇ってホラー要素をたっぷり強めに盛り込んだ結果ゾンビやピエロがトラウマになる生徒が発生したため、次回イベントからは現在のハロウィンイベントのような食事と音楽とダンスと仮装を楽しむ路線に変更された。

 そんな訳で今日は10月31日。
 あちらこちらで振る舞われるカボチャのお菓子とハロウィン料理、そこかしこで奏でられるハロウィンらしい洋風かつ退廃的な音楽、どこでも見られるコスプレ姿の生徒たち。
 それらの間をするすると潜り抜け辿り着きたるグラウンドでは、優勝賞品たる城の所有権を目当てにか、はたまた気になるあの子と踊りたいからか、早速ダンスを繰り広げる生徒たちで溢れていて目に鮮やかな光景だ。

 某世界一の知名度を誇るネズミがマスコットキャラクターをしている会社が作ったアニメ映画、その中の一つである『眠れる森の美女』に出て来るオーロラ姫のコスプレ――ただし我慢できなかったのか歩くたびにドレスの裾からちらりと覗くヒールには羊のイラストが描かれている――に身を包んだ御睡は、くるくると華々しく回る先輩同輩後輩らを眺めつつもきゅもきゅと焼き菓子を食べていた。
 幽霊の形に型抜きされたクッキーにチョコペンで顔が描かれた簡素なものから、テンパリングまできっちりされた艶やかな見目の握り拳サイズかぼちゃチョコ、砂糖で上手にコーティングされることでミイラ男と化したジンジャーブレッドマン、魔女や吸血鬼のイラストがプリントされた色とりどりのマカロンなど、これらはどれもそこら辺を歩いていれば水道水と同じくらいあっさりゲットできる代物だ。
 場所によってはなんと三段重ねのハロウィン仕様特別巨大ケーキまで配布されていると聞くが、流石にそれを受け取っても一人で消費できる気はしないので探しには行かなかった。

「…………」

 無駄にリアルな蜘蛛の飴細工を口の中に放り込み、舐めるではなく性急に噛み砕きつつ周囲を見回す。
 御睡には社交ダンス歴××年、といった本格的な経験が無いので優勝まで狙ってはいないが、それはさて置き身体を動かすのは嫌いではないので毎年ダンスは踊っている。だから今年も適当な相手と踊ろうと思っているのだけれど、立ち位置が悪いのか周囲にいるのが相方持ちばかりでフリーの人材が見つからない。
 これなら事前に誰かへ誘いをかけていれば良かった。

>ALL様

【寝不足と生理初日が被って体調が最悪なので、せっかくのイベント開始なのに手抜きの文章で失礼いたします。すみません本当……】

2ヶ月前 No.59

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

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2ヶ月前 No.60

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★mbC91aBHcA_nBN

【 空空御睡 / グラウンド 】

 ハニー。ダーリン。互いをそう呼び合う甘ったるい空気のカップルらに囲まれ、これ独り身とかいねぇなとダンスパートナーのGETを諦めかけていたところで掛かった声。それに反応して視線を動かすと、挙動の先に居たのは同じAクラスで年上の青崎光一だった。今日も今日とてハロウィンのオーラにさえ掻き消されぬ侍っぽさを醸し出している。いやさ剣豪っぽさ?
 そんな彼でも一応コスプレをしている辺り、このハロウィンイベントにおけるコスプレへの無言の圧力と暗黙の了解がどれだけ凄まじいかが見て取れる。理事長はもしかして生徒のコスプレを観賞する趣味も兼ね備えているのだろうか。彼が裏から手を回しでもしていなければここまでコスプレの掟は浸透しまい。

(にしても……先輩……)

 降り掛かった台詞の内容に小首を傾げる。確かにこちらは三年で向こうは二年。数字だけを見れば御睡が先輩と言えなくはないが、頭に『中等部』と『高等部』が付属する以上、実際にはあちらさんのほうが先輩であった。
 だが、「先輩」という単語には学問や技芸で自分より上の人、みたいな意味もあった筈。もしかしたら彼はそちらの意味で御睡を先輩と呼んだのかもしれない。確か勉強のほうなら睡眠時間を削って教科書と向き合う時間に割ける分こっちのほうが勝っていた気がするし。仮に剣術勝負でもしようものならボロ負け必至だが。『眠りの羊』が『剣豪』に刀で及んで堪るか。

「あら、まあ、青崎先輩。君が踊ってくれはりますの……? もちろん大歓迎やよぉ。種類はベニーズワルツでええ……?」

 敬語とそれ以外とが混じったものを方言で仕立て上げた珍妙な言葉遣いで快く喜びの意を示し、相手に手の平を向けて差し出す。
 ベニーズワルツはウインナーワルツとも呼ばれ、回転数の多い優雅で素早いダンスだ。その割にステップは少なく、男女二人とも常に右か左に回り続けているような印象を見る者に与える。ざっくばらんに説明すれば、洋画に出て来る舞踏会シーンで踊られているダンスは大抵コレだ。今流れている曲はちょうど三拍子なのでこのベニーズワルツが踊り易い。
 大会ではなくあくまで学園のパーティなのだ、細かい作法なぞ無視して楽しくクルクル回っていればそれで良し。もちろん光一に他のダンスが良いと提案されればそちらに乗るが、相手も何だって良いと思っているならば御睡はこの王道のダンスに決め込むつもりだった。

>青崎光一様&ALL様

【絡みありがとうございます! そしてごめんなさい、コイツは……後輩なんです……!】

2ヶ月前 No.61

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【青崎 光一/グラウンド】

空は嫌な顔もせず、柔和な態度で受け入れてくれた。元々の羊じみた印象も相まって、ドレス姿が包容力で満ち溢れたものに見える。

「べニーズワルツ、ですか。わかりました」

実は何一つ知らないのでわかる筈もないのだが、ここまで来た手前引き下がるのは些か癪であった。それに、ダンスとは相手に合わせるものだとよくいわれる。ならば彼女の細かい動作や挙動、力の流れを瞬時に読み取り、その場その場で対応した動きをすればいい。

(ん……先輩……?)

彼女の発した、何気ない単語。
――何か引っかかる、何かおかしい。自分はどこかで何かを間違えている気がする。
一秒ほど頭のギアが噛み合わないような感覚に苛まれた後、思い当たる節に行き着く。

“中等部”

そうだ。彼女は中等部の三年生であり、自分から見れば先輩ではなく後輩なのだ。
これは赤っ恥。それもなるべく紳士的に振る舞おうとしての結果だというのだから、最早コントの域である。
交友関係の広くない性分だと、こういった部分で支障が出てきてしまう。今後はもう少し柔軟なスタンスを執るべきか。

「……ああ……すまない、君は高等部じゃなく中等部だったな。別に君を侮辱しようとかそんな意図はないんだ、許してくれ」

額を軽く手で押さえ、気まずそうに侘びの言葉を述べる。

「……それで、べニーズワルツだったか、そろそろ始めよう」

差し出された手をいつまでも放置しておくのも憚られるので、お待たせしましたとばかりに手を取り腰へ手を回し、他の生徒達と同じようにステップを踏み始める。

(さて……あとは動きを合わせるだけだな)

余りに忙しないものでは流石に対応出来ない、そこについてはもう祈るしかないだろう。

>空空 御睡

【中等部でしたか……プロフを斜め読みしただけで把握した気になっていました、申し訳ありません!】

2ヶ月前 No.62

反逆ノ悪鬼 @kaizelkai ★PbWrwUmTEx_mgE

【 溝根 瑠璃 / 第一体育館 】




 ハロウィン、それは外国のお祭りで死者に会えるとかそんな行事だった気もするが、今の日本では仮装して、馬鹿騒ぎするような行事と化していると耳にしている。この学園も賑やかにお祭り気分を楽しめるが、そのスケールは計り知れない。器物損害を起こすような真似をするくらいのことはきっとないだろう、ハメを外しすぎたら多分粛清のような感じになるかもしれない。


生徒は皆仮装を楽しんでいるので、今日の自分も一応仮装してきた。タキシード、黒いマント、魔女が被るようなトンガリ帽子、そしてかぼちゃでお馴染みの“ジャック・オー・ランタン”の顔をモチーフとしたお面を顔の側面に付け、片手にランタン風のアクセサリーを巻きつけ、特撮番組の怪人をイメージとした衣装代が低コストのジャック・オー・ランタンの仮装をした。


 様々なお店のお菓子や食べ物を食べながら、見回るが、メインイベントであるグランドで行われるダンスイベントには足を運ばなかった。理由は特に踊る相手もいないし、第一本物の“城”なんて欲しいとは思わなかった。欲しいなら、未発売の特撮系のフィギュアが欲しいところだ。
少し休憩のため、体育館の壁に背を預け、ハロウィンの賑やかさから離れるようにした。




「 ふぅ……皆楽しんでるねぇ。 」



 誰にも聞こえないので、あまりにも心にもない言葉を呟く。
仮装なんて普段からしないので、今着ているものは全部通販で買い合わせたもの。流石にコスプレを得意とする人に比べたら、自分のはお粗末なものである。なら自分の力を使えばいいのではないかと思ったが、あの姿はダメだ。




「 “変身”すると食べる事も出来ないからなぁ。こういう時にはピッタリなんだけど。」


あの姿は口すらも仮面に隠れてしまうので、飲み食いする事が出来ない。それにあの巨体でうろつくのは、周囲の目が気になってしょうがない。
悪魔のコスプレには申し分ないが、元々は見世物ではないのだから。本物の日本刀を鞘にも入れず、振り回したら誰かを傷つける。つまり、それと一緒なのである。



>>ALL



【 遅くなりましたが、イベント開始おめでとうざいます。】


【 イベント開始のため、勝手ながら切らせていただきます。お相手ありがとうございました。もし良かったら、再度絡むのでしたら、こちらはOKです。】


>>狸河様、いちのちからをごぶんかつ様

2ヶ月前 No.63

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★mbC91aBHcA_nBN

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2ヶ月前 No.64

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【青崎 光一/グラウンド】

とりあえずダンスとしての体は成り立っているようで一安心、引き続き空の動きに対応する。

「…………」

ダンスは出来ている、出来ているのだが……

(気まずい、な)

互いに言葉を交わさない状態が続くと、二人の間の空気は存外重くなってくる。自分の体捌きを空が細かく修正してくれているのも、それを後押ししていた。
かといって唐突に口を開いて、小洒落たトークへ持っていける程の社交力があるはずもない。
さてどうしようかと思案し始めたその時、助け舟……というわけではないだろうが、空の方から話しかけてきてくれた。

「優勝候補か……」

クイーンとキング、つまりどの組み合わせのペアなら優勝出来るかということだろう。

「そうだな……俺は美式御嬢と皇帝だ」

この舞踏は純粋な美しさや技量よりも、どちらかといえば上品さや格式高さを要求されると思われる。よって気品と実力を兼ね備えたこの二人が打ってつけと考えたのだ。また、賞品の城を受け取るのにイメージとして丁度いいのも多分に含まれている。

少しづつだがこのダンスと雰囲気にも慣れてきた、不自然な挙動が減っていくのが自分でわかった。武は舞に通ずる。という旨の言葉を聞いたことがあるが、なるほど確かに演武を行っている時の感覚と共通するものがある。
こんな催しも存外悪くないかもしれない。下手人相手に武撃を見舞う日々もいいが、たまにならこういう甘ったるいのも一興であろう。


厳格な規律に縛られぬ宴は、学徒達に確かな安らぎと活気を与える。逸(はぐ)れ者となりかけた剣士は如何なる運命か、眠り姫を見つけ舞踏へ誘う。
水飴の如く甘き一時が、どうかいま暫く続かんことを――

>空空 御睡

2ヶ月前 No.65

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_qPD

【序破王武/職員室→職員室前廊下】

一年に一度だけ取っておいた楽しみを、格別美味しいお菓子か極上に仕上げた悪戯かで二等分に分け合う素敵な行事、ハロウィン。しかし昨今は楽しみに飢え過ぎた結果なのか、愉快な祝祭は過激な商戦へ変わり、誰かと分け合う事も出来ずに独り占めをどこぞの歩行者天国でゲリラ的に始めてしまう事となる。

「お前ごときがそんな贅沢な事をしちゃいけないじゃないか。だって独り占めってのはこの俺である王の特権なんだから。流石に今までは俺の慈悲深い優しさである程度は見逃してやったけど、これはお飾り連中なAクラス様でも立ち位置がよく分からない教師共でも譲ってあげない。お菓子も悪戯もお城も全部、丸ごと俺が存分に平らげてやるよ」

そして例に漏れず枢学園も素敵なハロウィン仕様に変わっており、どこもかしこもクオリティが夢の世界に迷い込んだような最高品質、まさにAクラスの為に用意されていた様な行事であった。

だがそんな愉快な今日に限っては過激な差別も恐らく比較的寛容と化しているパーティの中、序破は職員室にて一人の教師に呼び出しを喰らっていた。
勿論、スクールカーストに厳しい彼は朝からハロウィンに参加しようとする分不相応なEクラスと言った下位クラスを止めるべく、妨害行動に勤しんでいた。だが結局、教師も看過できない程まで発展した結果、何故か某アメコミのジョーカーのコスプレ衣装を施した教師に怒られていると言うシュールと言えばシュールな状況に陥っていた。

しかもここぞとばかりにEクラスの生徒達によって男子寮に設置されたトイレの器物破損、未成年の煙草利用、その他諸々、数多くの悪戯が暴かれてしまい、少なくともこのハロウィン中は解放されると言う甘い事は有り得なかった。
さらに先程から、もはやEクラス以下の最低で負け犬な地位を設置した方が良い程に教師に暴言を吐いていた為、ますます楽しい楽しいハロウィンの参加は絶望的に等しいと言える。

「其処の教師のくせに無礼で無知なお前がどう言う立場かは知らないけど俺はこの日を持って遂に王、即ち学園の頂点に登ろうとしてる。その意味分かってる? まあ、分からないから俺の行くべき覇道の邪魔してる訳だ。全く……おい、この王に相応しい仮装を見て何とも思わないのか?」

ちなみに今回のハロウィンは序破も参加しており、コスプレもEクラスにも拘らずクオリティが高くいかにこの行事に気合いが入っている事が窺える。テーマは無論、学園の王。人々がイメージする白と金を基調として、真っ赤なマントが特徴的な国王の格好をコスプレとして着込んでいる。ただし残念ながら、全く似合っていない。
と言うのもEクラスがコスプレを自費で調達するのも無理があった為、二つ名を上手く使ってAクラスとまでは行かないが上位クラスのコスプレ衣装を奪ってしまっていた。この出来事こそ暴かれてしまった場合、下手すれば学園全体に響く程の問題へ発展してしまう事だろう。

「今まではあの二つ名が優秀くらいしか取り柄の無いAクラス共に主役をわざわざ譲ってやったが、居心地が良かったEクラスが俺を置いて調子に乗るとかなり困っちまう。だから今年は俺が真のAクラス代表として、死者だろうが生者だろうが皆の前で証明してやる事にしたんだ。俺の二つ名を含めた全てがAクラス、いや王の器に相応しい事をな」

その為に彼はこの学園におけるハロウィンの中でも、一番生徒が集まるであろうダンスパーティーに参加しようと考えていた。勿論、ダンスパーティーの賞品である城の所有権も既に手に入れたつもりでいる。
しかも他の参加者全員を妨害して棄権させる事で、そもそも自分だけが参加出来る状況を造り出し、ハロウィン・キングの座を手に入れようと企んでいた。
ちなみに中等部の時はまだEクラスである事に満足しており、EクラスそのものもAクラスへ反逆の狼煙を建てていなかった為、特に城を求める様な事は無かった。

「……どうやら今日は二つ名の調子が良いらしい。運命も俺が王に就く日を待ち望んでいると言う訳か」

すると序破は、一目散に職員室から扉を思いっきり蹴破りながら逃亡。そして教師達が二つ名の発動準備を行っている間に、彼はマントを脱ぎ捨て一瞬にして容姿と服装が何十回とランダムに様代わり。これにより、序破自身を教師達から追跡出来ない様にしてしまう。

そしてさらに数回容姿を変えて行くと、国王は国王でも真っ黒に染まったハロウィン仕様、まるでヴァンパイアの王族の様なスタイリッシュなコスプレへ変化を遂げる。

さらに顔付きもかつて背中のスカジャンに描かれた狼の様に、それどころかその狼と瓜二つに本物の人狼に変わろうとしていた。

「それじゃあ、ちょっとだけダンスの参加者共とせいぜい戯れて遊んでやるか。二つ名だけじゃどうしようもない格の違いって奴を見せてやるよ」

>>周辺ALL

【キャラクターの性格上、生意気にグラウンドのダンスパーティーに殴り込む気満々の描写ですが、普通に都合が悪い場合やダンスパーティーは戦闘では無く平穏な状況を維持したい等と言った場合は別の場所に移動致します。また二つ名の能力で人間から人狼に変わろうとしていますが、特に見た目の認識を変えているだけですので強さ自体は全く変わっていません。】

2ヶ月前 No.66

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【 皇 帝/グラウンド 】

 ハロウィン。それは古代ケルトの民が毎年の豊作と自然の恵みに感謝する祭日を起源とするとされ、またはこの時期にやって来るという死者の魂や妖魔に子どもを拐われないように彼らを模した仮装をし、大人が菓子を配るという日……という認識がある。しかしそれはかつてケルトの地があった国やその文化圏等における話であり、様々な国の文化を齧って独自に構成してきた日本では、ただ若者共がコスプレをしつつお祭りムードに乗じて騒いだり、純粋な子どもたちが年上の面々から『トリック・オア・トリート』の一言で菓子を強請っては、断られればその元気さと純粋さからくる悪趣味な悪戯を以て仕返しをされるような行事と化している。尤も、今時の子どもたちの悪戯に関しては単にゲーム内でのイベントをプレイしただけの偏見も混ざっているのだが……。
 さて、当学園内でも日本独自の形態を模したパーティが絶賛開催中で、何処に呼ぶ金があったのかプロの音楽隊が奏でるハロウィンミュージックを背景に、生徒らが思い思いの仮装をしては食事やらダンスやらに興じて楽しんでいる。そんな彼らを尻目に隅で大人しくしている訳にも、ましてや彼らよりもレベルの低い仮装をする訳にも、『皇帝』にとっては絶対にいかない行為であって。

「……フッ__。ハロウィン、か。今日は神無月の末日。実りやら芸術やらと現を抜かしていられる季節の終焉に当たる日に相応しい行事よ。皇帝たる余が斯様なお祭り騒ぎに加勢するまでも無いが、どうやら下々の民草共は全力を上げて臨んでいるようであるな…。
 余は別に子どもを拐いに来るだとかいう妖魔の存在など取るに足らぬのだが……良いだろう。今宵この地に群がる妖魔諸共、皇帝たる余の本気と威光により民草全員を平伏させてやろうではないか!フハハハハ!!」

 ……という独り言にしては長い台詞を誰に聞かせるでもなく声高に言い放ってみせる帝。普通の人間がパーティ会場であるグラウンドでこんな奇行じみた言動をしていたら周りはドン引き必至であろうが、そんな彼にそんな視線を向ける者が誰一人としていないのは帝の能力故だろう。
 因みに、帝も周りでハロウィン仕様のご馳走に舌鼓を打つ生徒らや男女ペアとなってクルクルとダンスに勤しむ生徒らと同じようにハロウィンらしいコスプレをしている。普段身に付けている眼帯と付け爪はそのままに、真っ白な生地に一部赤い返り血のような模様が付けられている、袖口がヒラヒラとした上品な感じのブラウスに青色の石の付いたブローチをあしらった白色のジャボタイ、真っ赤なベスト、真っ黒なズボンに同色の立襟マントといった出立ちで、そのどれもが上等な生地で出来ているように見える。
 実際、高い買い物であった。ハロウィンに向け事前にコスプレ用の衣装を買おうとするも何が良いのか分からず、悩んだ末にその道に詳しいと踏んだコスプレ同好会の会長に助言を仰いだところ、『皇先輩には、恐らく吸血鬼の衣装が似合うと思います!気品と威厳を兼ね揃えた素材としてはこれがいいですかねー』と、スマホを駆使しての素早い対応と通販ページの画像を見せて貰ったことによりすぐに決まり、画像のデザインが気に入ったので通販で済ませた(会長曰く『良ければ手縫いで作りますが!』とのことだったが、そこまでして貰うのは申し訳なかったので断った)のだが、やはりそこは本格コスプレ衣装、値段も上品仕様であった。お陰でまた今月の小遣いがピンチになりかけたものの……そこは良しとしよう。

「……それにしても、ダンスパーティか……。高貴な者ならば社交の場において異性と共に優雅に踊るのは礼儀の一つであるが、まさか優勝賞品目的の競争手段となるとは。卑近なる者共が今も左様なもののために必死に踊り続けておるわ。誠に滑稽である」

 さもつまらなそうに帝が呟いた言葉が耳に入ったのか、偶然すれ違った数組のダンス中の生徒らが一瞬ギクリと動きを止める。彼らからすれば帝は文字通りの皇帝、もしくはそれくらい凄い身分の畏怖すべき存在に見えている訳で。心の弱い連中はその呟きの直後にゆっくりとダンスを辞めてしまう組が現れれば、逆に気力を保ちつつ目の前の皇帝陛下に認めて貰おうが如く踊り続ける組も出てくる。たった一人のオーラ(制御しているので最小限度に抑えられてはいるが)でこんなにムードが変化してしまうのは、見ていてある意味滑稽である。
 普段ならばこんなことになってしまえば周りへの罪悪感が芽生えている帝だが、今回だけは違った。むしろ、顔の整ったリア充的コンビが解散するのを見ては内心で「ザマァ!」とか最低なことを口走っている程である。と、言うのも。

(……俺だってダンス相手欲しいわ、畜生!!)

 哀れ、帝にダンスに誘いに来る女子がいないのである。当然、先程までの独り言も周りでイチャつきながらクルクルと踊り続けている者共への嫉妬、もしくは負け惜しみに過ぎない。無論社交ダンスなんぞ踊ったことが無い帝だが、この日のために必死に動画サイトで社交ダンスや競技ダンスの研究及び自主練(相手役は愛猫似の大型にゃんこぬいぐるみ)を重ねていたのである。無論不安はあるが、見事本パーティでキングの座を勝ち取れば城の所有権が手に入る。そこに家族を招待して、日頃の感謝を示したい。そんな細やかな野望を帝は持っている。
 なのに、肝心の成果を発揮する機会が、無い。それもその筈、学園内では「ダンスパーティ?城の所有権だと?フン、下らん!」等といった態度を取り続けていたためである。考えていたことは他の生徒らと同じであるが、そんな話題に食い付く程欲深い皇帝なんぞ存在してたまるかという独自の固定観念により、素直に誰かをダンスパーティに誘う勇気が出なかったのだ。その上周りの連中はそんな彼に気を遣ってか、それとも心底から感心してか、彼を誘うために寄ってくる女子は現れなかった。これでも女の子と手を繋いで優雅に踊ってみたい願望はあるのだが、皇帝キャラを意識し過ぎて見栄を張らなければ良かったと、本日何度目になるか分からない後悔の悶絶を脳内で繰り広げる。忘れてはならない、彼は生来ごく普通の男子高校生であるという事実を。

(……はぁ、こんなことならAクラスの誰かにでも声掛けておくべきだった……)

 過去の自分自身の行いを悔いつつ、余裕たっぷりの毅然とした笑みを貼り付け、周囲に見える菓子の配布場所や音楽隊の演奏場所等に目を配る。あんなことを言った手前、自らダンスに誘うのは気恥ずかしい。ならばせめて菓子でも食いながら曲を鑑賞してでもハロウィンムードを堪能しようではないか、とばかりに様々な種類の並ぶスイーツの配布場所まで向かう。
 ……ちょうどその時、すれ違う者がいた。影のような、それでいて人間というよりは獣に近い人影。振り返って見れば、それは高貴な身分を思わせるヴァンパイア然とした服装をした人狼であった。明らかに人間ではない存在に一瞬目を丸くするが、その驚きの表情は徐々に怪訝なものから険しいものへと変化してゆく。やがて周りが恐怖して自身を避けて通るようになる程の表情とオーラを醸し出し、人知れず良からぬ企みを抱いている人狼の背を睨む帝の心の中には、ある感情のみが支配していた。

(…………衣装も雰囲気も被ってやがる……!!)

 ……他にもっと気にすることがあるだろう、と突っ込みたいところだが、自分自身のフルネームと同じ字面の身分である『皇帝』を自負している身として、高貴さと威厳を併せ持つキャラが被ってしまうのは何とも許しがたい事態、アイデンティティの危機、上に立つ者として負けてはいられない対抗心が彼の心の中で燃え上がり始めていた。

>王武、グラウンドALL

【遅ればせながらイベント参加させて頂きます!ダンスパーティに参加したいのに相手がいなくてブラブラしている帝でございます。彼と一緒に踊りたい方、お誘いして下さるお心の広い方がいらっしゃいましたら是非…!
 そして衣装とその雰囲気が素でモロ被りしてしまった王武君へ謎の対抗心を燃やしちゃっております…!王武君ごめんなさい、もし絡んだら能力含めて面倒なことになりそうなので逃げるなら今だ(((】

2ヶ月前 No.67

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★mbC91aBHcA_wgD

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2ヶ月前 No.68

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_qPD

【序破王武/職員室前廊下→グラウンド】

幾つものカボチャのランタンが楽しげに灯る夜。王の証明の為に序破は気取って飾られた哀れなランタン共を一夜で食い散らかして二つの名の通り、夜明けを迎えさせるつもりでいた。

その為、王に相応しいハロウィン・キングと言う三つ目の名前を名付けて欲しい彼は、まだハロウィン気分のダンスパーティーにたった一人、ゲリラ的な気分で乗り込もうと企んでいた。

そんなハッピーハロウィンに浮かれたランタンで照らされるのは、世にも恐ろしい人狼に変装した序破であった。彼もまた狼男と言う定番のコスプレを身に纏い学園を行進して彷徨い続けていく。しかし単なるコスプレとは訳が違い、二つ名の能力によって周囲の視界の認識を書き換えている為、本物の人狼と変わらないAクラス級のクオリティを保っている。
これ等から彼がいかに、ダンスパーティーに気合いを入れているのかが分かる事だろう。さらに人狼に変貌を遂げた事にさえ意味を持たせており、序破としては自身に向けられた虚偽のEクラス評価から夜明けの象徴である狼の遠吠えとして呼び覚まし、真の王として皆から認めて貰おうと言う完全にこの状況に酔ってる意味が込められている。

そしてようやく一夜にしてEクラスからAクラスに変わってみせるシンデレラストーリーを歩もうと、自称主役がパーティーに到着。だが教師にずっと捕まっていた為に、既に主役をさて置きダンスは開始してしまっていた。

さらにダンスパーティーは大勢のカップルが二人だけの世界を、このまま時間が止まって欲しいと、この夢の世界から覚めたくないと思える程にかなり盛り上がっていた。だが彼にとって、それはハロウィン・キングやハロウィン・クイーンに就く気の無い踊りの様に見えていた。

「流石、格好だけは一丁前と言ったところだな。まあ、気取って飾られた哀れなAクラスにはピッタリな踊りって訳だ。さて、ハロウィンに毒されたくだらない夢や時間なんて、この俺がばっちり目覚めさせてやるよ。それがこの俺が行うべき、彼は誰時の王たる役目。ついでにハロウィンに浮かれたEクラスの野郎共にも現実を見せてやる。決して超える事の出来ない壁、スクールカーストって言う理不尽な現実をな」

正直、傍から見れば夢の時間に心躍るカップルを見て嫉妬に狂い、死者や怨念として現れたファンタジー悪役にしか見えない。だがそんな一人ぼっちな彼でも、楽しげなダンスパーティーの雰囲気は今すぐにでも壊してしまいそうであった。
勿論、正体を隠した上で参加者達を追い出し、最終的に上手くグラウンドに序破自身だけが残る状況に置けばハロウィン・キングの玉座に座る事が出来る。実際はそう事が上手く行く訳無いが、既に彼の頭の中は王の事でいっぱいであった。

そして早速、踊りの上手そうなペアに大怪我を負わせるべく襲おうとする瞬間に一際、妙な視線を一気に集めてしまう。中には途端に怯えて、逃げ出す者も居る程だ。

「感心だな。俺の気迫に気付いた奴がもう居たとは……。やはり、Aクラス程度でも俺の実力は見抜けるのか?」

しかし一つだけ随分とメラメラと燃えている視線を感じた為、背後を見てみる。

「……何だ、俺と同じ格好か。あれ……と言う事は、もしや俺に憧れた隠れファンか何かか? まあ、俺くらいの実力者になると居て当然だが……」

恐らく皇帝と呼ばれる生徒を知らない方が少ないと思われるが、残念ながらほとんど学校の授業にも出ていない不良、序破は彼の容姿を知っていなかった。

ちなみに一応クラスは真逆ながら同級生ではある為、皇帝の名前や存在自体は認識していたが、ハロウィンと言う状況が故に高貴な格好も自身をテーマにしたコスプレとしか思っていなかった。

「まいったな。ファンが話しかけて来た事は俺の正体も知ってる訳だろ? だとしたら折角の計画が此処で潰されても困るな。まあ、握手くらいには応じてやるよ。その服装の出来からしてAクラスは間違いないだろう。俺はお前等の、スクールカーストの、絶対的な味方なんだから」

>>皇帝様、ALL

【これから戦闘する展開でもこのまま会話する展開でも、どの様な展開であっても大丈夫です……!】
>>レーリン様

【勘違いで無ければ回答して頂き、ありがとうございます! 序破が出来る範囲で色々出来たら嬉しいです。】
>>スレ主様

2ヶ月前 No.69

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★Android=ZIzAEpImxr

[枢学園入口→グラウンド/美式 御嬢]

  南瓜の粘度ある甘い匂いと砂糖の鼻の奥に残る甘い匂いとが混ざった学園内をようやく抜けて外へと出た。枢学園はハロウィンパーティーで学園中が字のごとくお祭り騒ぎである。ある者は仮装を楽しみ、ある者は南瓜を中心としたイベントにあったお菓子や料理を食べ、ある者はメインイベントであるダンスパーティーへと力を入れる。普段は腹を探りあうなど落ち着かない学園ではあるが、今は別の意味で騒がしい。皆どこか浮き足立っており、ハロウィンを満喫しているようだった。それは彼女、美式も例外ではない。先程、この度のイベントに出店した中では一番値段が高いであろう店を皮切りに露店を巡りこれでもかと腹ごしらえを済ませた。どれも美味しく、今回だけと思うと寂しささえ覚えた。
 しかし、彼女に取って一番のイベントはグラウンドで行われるダンスパーティーである。言ってしまえば西洋のお城の所有権などはいらない。必要なのは『ハロウィン・クイーン』の称号である。負けず嫌いでプライドが人一倍高い彼女がこれを狙わない方が不思議である。どんなものだとしてもトップになったという事実が一つでも多い方が美式家としても面目も立つというものだ。この日のために幼き頃に教えられた社交ダンスを学び直すだけでなく、ヒップホップダンスやバレエ、タップダンス、フラメンコ、コンテンポラリー、ブレイクダンスに至るまで学習した。基礎体力作りの為に随分前から毎日走り込みや体幹トレーニングを繰り返しこの日に臨んでいる。そこまでする人がいるかと言われれば首を傾げる者が多いと思うが、手を抜かないということは彼女らしいのかもしれない。

 学園を出てグラウンドへと向かう。
 白を基調とした背中が大胆に開き、スリットから長い足も見えるパーティードレスに身を包んだ彼女は高いヒールから軽快に音を鳴らした。道中、ハロウィンパーティーを楽しむ生徒達が視界に入る。
 思えば、俗に言うパーティーと言うのは物心ついた時から数え切れないほど参加してきた。美式家の長女として。だがそのほとんどが政略的な意味の強いものばかりであり、顔では笑い、相手を褒めても息苦しさがあった。もっと言えば楽しくはなかった。ただ生きていくなかで、美式家の頂点に立つには必要な試練なのだと自身に言い聞かせてきた。財閥と呼ばれるほど大きな会社の長女として生まれたのだからそれが当然であり、楽しむことより損得勘定で動く。自分に話しかけてくる人がどこの会社の人物でこれからどう利用出来るか、すべきか。思考を止めてはならない。分かってはいた。だが、ただ、本当にそれだけだった。
 そのため、今こうやってパーティーを、イベントを楽しむ自分がいることに驚きと嬉しさがある。案ずるより産むが易しとはよく言ったもので、楽しもうと思って飛び込めは楽しむが出来るのだ。心は弾み、瞳は輝く。周りも誰かの顔色を伺うのではなく、自身の為に楽しんでいる姿が自分のことのように嬉しく思う。しかし『ハロウィン・クイーン』の称号を渡すわけにはいかない。どれだけの人が思い出作りや気になる相手と接近するための参加ではなく『勝ち』に来ているかは分からない。その中に全力でぶつかるのはおかしいと言われるかもしれないが、彼女からすれば知ったことではないのだ。

 実は彼女も相手など決まっていない。だが彼女からすればそんなことは些細な問題に過ぎず、一人だとしても一位の称号を手に入れるつもりであった。

「さぁ、行きますわよ!!」




[スレ主様の計らいによりまた参加させていただけることになりました。よろしくお願い致します]

>>周辺皆様

2ヶ月前 No.70

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【青崎 光一/グラウンド】

「……なるほど、それもそうか」

よくよく考えてみれば、彼の二つ名は他人を拒絶する側面が強すぎる。目に入る他人全てが萎縮してしまっては、パートナーどころではない。そして当の皇本人も、今はどういうわけかえらく不機嫌だ。ウェアウルフに扮した生徒へ怒りを向けているようだが、その理由は自分が知る由もない。
……ただ、かなりしょーもないものであり、態々割って入る必要はない。と直感が訴えていた。
まあいざ事態が大きくなればその時こそ自分が行けばいいし、戦闘になっても特に不安はない。あの威圧感への対抗策も一応持ち合わせてはいる。情報通りなら、間合いに入りさえすれば勝機は十分あるだろう。そもそも、彼の方には非がない可能性も大いにあり得るが。

(あれは……)

ふと、ある生徒が視界に入る。流麗なプラチナブロンド、鋭い目つき、自分より一回り高い背丈、女性として抜群のプロポーション、そして何より『覇』を体現したかのようなオーラ。高等部三年Aクラス美式 御嬢だ。これで自分の話した二人組が揃った。尤も、片方はダンスどころではない状態だが。

「とりあえず俺達はもう少し踊ることにしよう、あまり騒ぎが大きくなるようなら介入させて貰うが」

美式のことは一旦意識から外し、皇と素性不明生徒に思考を巡らす。
少なくとも現時点では、そこまで目くじらを立てるような事柄とは思えない、よって今暫くは舞踏の甘い雰囲気に浸るとしよう。
既に初歩的な動きはマスターした、もうこのダンスで物怖じすることはほぼ無い。かといって次でいきなり別ジャンルのを注文されるのは勘弁願いたいが。
そしてある程度精神的に余裕ができたことで、信じられないことだがまたも精神的な問題が出てきてしまった。

(……なんていうか、ずっとこうしていると……)

同年代の女性と長いこと抱き合っているような状態が続くと、異性経験ゼロの自分にとっては否が応でも意識してしまう。
誘い始めた辺りまではまるで気にならなかったが、一度思考が狂うとそのままズルズル……という具合だ。
首から上の血流が活性化し、頬に赤みが差す。そしてそれが相手に悟られてしまうのではと考え、更に思考が深みへ嵌り悪循環を生み出す。
辛うじて表情には出していないが、少し注意深く観察すれば一目瞭然な程わかりやすい状態であった。
畜生、と胸中で再び己の経験不足を嘆く。踊っている関係上、空以外の者にはほぼ悟られる心配がないのが救いか。

>空空 御睡

2ヶ月前 No.71

反逆ノ悪鬼 @kaizelkai ★PbWrwUmTEx_mgE

【 溝根 瑠璃 / 第一体育館→グラウンド 】




 休憩も終わりにし、次はどうしようかと考える。基本的にお菓子を食べたりしたり等くらいしか見てないし、誰かがトリックオアトリートをするような光景はあんまりない。流石に子供っぽいし、そこまでする人はいないか。仕方ないので、このイベントの目玉であるダンスイベントが行われているグラウンドの方に向かった。称号や城には興味はないが、今はどんな事になっているのか、興味本位でしか今は思っていない。




 今回のダンスパーティーは男女ペアで踊り、一番のペアにはそれぞれ称号と城が得られる話になっている。そのため、殆どが男女カップルで踊っている。皆とても愉しそうだが、やはり一番になりたいのか、凄い技術で踊っているペアもいる。ダンスに関しては素人なので、とりあえず見てて凄いなぁと思っている。
三角帽子を被り直しつつ、会場を眺めていると一際目立つドレスを着ている女性の姿が視界に入る。珍しい、こういう事が好きそうな彼女ならとっくに踊っていると思っていたが、今は一人だ。



何かの助けになるかなと思いつつ、彼女に近づき、親しそうに声をかけた。
今の自分はタキシード、黒いマント、魔女が被るようなトンガリ帽子、そしてかぼちゃでお馴染みの“ジャック・オー・ランタン”の顔をモチーフとしたお面を側面につけたシンプルにまとめた格好をしている。




「 どうも、美式先輩。 」



 帽子のツバを上げ、彼女に声をかける。
流石はお嬢様だけあって、着ているドレスは高級で、とても似合っている。けどこれって舞踏会だったかなと、ハロウィンの仮装で見方を変えると何か違うような気がする。気にしたら負けだと思い、口には出さない事にした。




「 ドレス、似合ってますね。誰かと待ち合わせですか? 」




まだ一人ということは誰かと踊る約束をしてると思い、尋ねてみた。
彼女と踊れる相手は同じクラスの相手だと思ってはいるが、プライドの高い彼女と踊る相手は誰なのか、少しだけ気になっていた。



>>美式 御嬢、周辺ALL



【 早速ですが、絡ませて頂きます。】

2ヶ月前 No.72

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★mbC91aBHcA_wgD

【 空空御睡 / グラウンド 】

 人狼コス生徒の醸し出す雰囲気は徐々に物騒さを増しており、放置していれば何か仕出かしそうな代物に変貌を遂げつつある。それでもまだ何かが起こった訳ではないから、手を出すことはなく音楽に合わせてステップを踏み続けた。
 それにまあ、少しくらいマズいことをやらかしたって。ここは枢学園。奇人の巣窟。混沌の伏魔殿。通う誰もが牙を秘めたる鷹なのだ、襲われたって各々が自力で対処するだろう。自衛万歳。最後に自分を救う者は自分である。

「せやねぇ。まあウチらが気張らんでも、あの皇帝陛下はんはご自分で対処しはるやろうけど……。……あ、その前にシンパが割って入るかな」

 皇帝から一定の距離をとって彼に推しのコンサートを見るファンみたいな眼差しを送っていた一部の面々が、人狼コスの不穏な言動を警戒してかピリピリした表情で重心を低くしている。我等の皇帝に不埒を働こう素振りがあれば一瞬で跳びかかる、と言わんばかりの態度だ。さすが生きているだけで勝手にシンパが増えてしまう呪詛のようで祝福のような性質を天から与えられた男は大変である。ダンスを踊りたがる女は寄って来ないのに勝手に足元に跪きたがる輩ばかり増えて行く。
 美式御嬢のほうにも進んで話しかけに行く勇気ある男が発生しているが、彼には悪感情は無さそうなので逐一観察しなくても大丈夫だろう。それにしてもドレスの似合いっぷりが凄まじい。ネットで買った既製品の衣装に袖を通しただけの自分とは正しく金のかかり具合に天地の差がある。たぶんあの生地、あまりにも高級品すぎて手洗いもできないしクリーニング店でも取り扱いを渋られるような類のものだ。水気を含んだ風に見える光沢が糸の根元から先端まで完璧に搭載されていて、うっかりアレに間違えて飲み物とか零しちゃった生徒が現われると脳裏を途方もない弁償額が横切り青白い顔でぶっ倒れる破目になるだろう。

(うんうん。今日も平和やあらへんけど、まあ枢学園って平和やあらへん時のほうが多いしなぁ……。そういう意味やと通常運転やね……)

 回って回って回って回りながら。周囲の光景へ感想を抱く行程をひとまずそんな形で切り上げる。いつも通り。いつも通り。頭の可笑しいのが湧くくらいは此処の日常茶飯事だ。いちいちシリアスなムーヴを決めちゃあいられない。
 さあ、思考を再びダンスについて戻そう。

 視線を眼前の光一に移せば、彼は遅れて女子と踊っていることが恥ずかしくなったのだろうか。妙に赤面していた。
 ついさっきまで少しも恥ずかしくなんてなかったのに、相手にそういうリアクションをされてしまうと自分まで釣られてほっぺたに血の気が集まってくる。なんだこれ青春か?????

「……いやあ、それにしても今日は秋のわりに暑いもんやねぇ」

 こっ恥ずかしいのを誤魔化すために嘯いた言葉に説得力は無い。だって今日の気温は普通に秋らしいから。さっきから吹き抜ける風も涼しげである。

>青崎光一様&ALL様

2ヶ月前 No.73

ラル @rarusann ★BwEzjsl7Tu_sD8

【加賀美 琳華/グラウンド】

 学園がハロウィンパーティで仮装などして楽しんでいるが、彼女はいつもの一見すれば、どこの学校の制服か分からない程改造された制服に身を包み、一応ハロウィン要素である魔女が被るような帽子を被り、ベンチで座っている。
 その彼女は下のクラスの人に誘っていたが、逃げるように断られた結果、他の男女が躍っているのを見ながらベンチに座っている。

「何で私を誘う人が誰もいないのよ……他のAランクは楽しそうなのに……」

 そんなことを呟いているが、実際は貴族の名を借りた庶民であるため社交ダンスなど躍ったことが無い。一応年頃なので、嫉妬の目を向けながら、皆がどういう風に踊っているのかをしっかりと見ているが、みんながみんな同じ踊りを踊っている訳ではないので、さっぱり分からない。
 もう少し早めに国への報告を終わらせて、早めにグラウンドへ来ていれば誰か誘ってくれたのかなと後悔しながら視線を別の方へ向く。

「向こうに見えるのは剣豪とあと……眠らせるヤバイ奴だったかな?」

 この一日でどれだけの人と関わり意味はほとんど無いが、これからどう動くか考える必要があるため嫉妬の目を向け、他の所へ目を移す。
 向こうでは同じような格好をした二人がいた。相手が生徒会のメンバーであったため詳しく見るが、皇は分かるのだがもう一人がよく分からないので後で調べようと思いながら能力を発動させる。
 教室に置いてある大鎌は彼女の能力の範囲内であるため、それを操ってこの学園の生徒の情報などが入っているスマホを鞄ごと持ってこさせた。その中からスマホを取り出し、皇と話していた生徒を探し出す。

「Eランク……ねぇ。この人と皇と話せそうな人と一緒に機会があるなら話してみたいものわ」

 そして最後にスマホで調べずでも一瞬で分かったのは、関わったことは無いがAランクの本物のお嬢様である美式だった。
 貴族の養子という名の庶民である彼女からしたら憧れであり、同時に少し苦手な人物である。それと一緒にいる人物は分からなかったためスマホを取り出し検索する。

「どうしてこの学園は血気盛んな能力者が多いのだろうか」

 そう呟き、能力を使って大鎌ごと教室へ置いていく。下のクラスの人でも遠慮なく出来るんだけどなぁ……と思いながら誰かが誘うことを願う

 >>ALL

【遅れながらも参加します。誤字があるかもしれません】

2ヶ月前 No.74

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【青崎 光一/グラウンド】

すっかり羞恥の泥沼に浸かってしまい、まともな思考を展開出来ない。赤面しどことなくそわそわする様は初心な小学生そのものだろう。

「あ……ああ、確かに妙に暑いな」

声色がおかしなトーンで上ずっているが、それを気にする余裕はない。どうやら空の方も意識し始めたようで頬を赤らめている。
端から見れば背中が痒くなるような光景なのだろうが、いざ当事者の立場になると理知的な考慮が全くといっていい程出来ない。
少女向けアニメのワンシーンを、無言で『馬鹿らしい』と断じていた自らの無知加減に腹が立つ。

(クソッ、何とかならないか……)

どうにか気力を振り絞り手段を捻り出そうとする。いつもならコンマ秒且つ無造作に出来ている思考パターンなのに、今は神経を大きく疲弊させているという消耗具合だ。

(こんな形で恐懼疑惑に苛まれるとはな)

恐懼疑惑(きょうくぎわく)とは、剣術に関連する用語の一つである。相手と対峙したときに起こる心の動揺や、それを抑えきれない状態を表した言葉であり、驚いたり、擢(恐)れたり、疑ったり、惑ったりする心の状態。四戒、四病とも表現し、これをいかに制御するかが重要であるという教えだ。
今の自分のザマは、有段者から見ればさぞ間抜けに映ることだろう。

(盛りのついた猿じゃあるまいし、こんなものに押し切られてたまるか……!)

いち早く肉体関係を結ぼうとする類の下郎に成り下がりつつあると思うと、ほんの僅かだが理性が新たに芽生え始めた。

(あんな軽薄な連中と同じになるのは御免だ!!)

自分だけが楽しみ後の事には責任を一切持たないような屑共。そいつらの仲間入りなど願い下げである。
これまでに無い程歯を食いしばり気合一昴、己が邪を討ち滅ぼすため心魂を鬼神と成す。
もうスタミナ切れやら何やらを完全度外視で、なけなしの理性をフル稼働オーバードライブさせる。

浮鳥、千変万化臨機応変、一刀三礼、巌の身、九重の位、大納言の剣、只管打座、直心是道場、施無畏、平常心是道………………

記憶に存在するありったけの精神論を全活用、脳と各神経の支配権を玉砕覚悟でもぎ取った。
ここ数年で最大級の開放感と疲労感が同時に駆け巡る。膝から崩れ落ちそうになるも、気力の残滓のみで堪えた。
いつの間にか頬の熱もすっかり鳴りを潜め、メンタル面以外は踊り始めた頃と変わらない状態に戻っている。

(何とかなるもんだな)

今すぐにでも四肢を投げ出して休眠を取りたいが、元はといえば自分が空を誘ったのだ。最後までエスコートしなければ。それくらいの義理は何としても通す。それに今は少しだけだが充実感が勝っている。なにはともあれ、目の前の少女へ毒牙をかける事態とならずに済んだのを喜ぶべきだ。





――――もしかしたらそれは下心ではなく、無垢にして純なる愛情だったのかもしれない。
しかし規律を重んじる者として、万が一にも下衆の所業を成してしまう可能性は潰しておきたかった。

>空空 御睡

2ヶ月前 No.75

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★Android=ZIzAEpImxr

[グラウンド/美式 御嬢]

 幼い頃から教え込まれていたがダンスは好きではあった。習い事として、処世術として学んでいる節も確かにあったが楽しかったのもある。足の運び、上半身の使い方、音楽にのせて動く、一人の世界を作って見る人を魅了したり、誰かと協力して一人では出来ないものを見せたり、と楽しいと感じる要素は沢山あった。格式高い家で生まれた性か、パーティーにて踊る機会が多かった。最初はいつの時代のどこの国だと首を傾げるにともあった。大きな会場にて踊ることと会社としての存在が繋がるとも思えずにいたが、言わばあれは見せつけるものだったのだろう。
 これだけの規模で、これだけの人を集めてパーティーを開催することが出来るのだと他の財閥、会社へ牽制するためのもの。実際、 パーティーに招待された際に幼心ながら圧倒された記憶もある。それを知った時に『目立つこと』 が大切なのだと悟った。注目を集め、パーティーの参加者に『あの人は誰だ』 と思わせた者が勝つ。楽しいと感じながら学
べるものが処世術に繋がっていくことが嬉しかった覚えもある。
 だが、ここ最近は離れていたのか、このような気持ちになるのは久しぶりで尚更気持ちが昂る。グラウンドを右から左ヘ一度見ただけで見覚えのある顔がいくつも見える。既に踊っている人もいるようで、それらを見ると力を入れているのは自分だけでないということが分かる。これは嬉しい。 何人かはいると思ったが、 お城目当てか、称号目当てか。今
理由なんてものは些細なことに過ぎない。二の次でいいのだ。しかし、やはりペアの相手を事前に決めておかなかったのはやはり出遅れたかと顎に手を添える。誘えばいいかと一歩踏み出した時に声を掛けてそちらを見ると三角帽子にジャックオランタンの仮面を被った生徒がいた。一瞬、誰かと思ったが声を聞いてハッとした。

「誰かと思えば瑠璃さんでしたか。素敵なお召し物で一瞬誰か分かりませんでしたわ」

 声の主は溝根瑠璃。美式の一つ下の学年であり、 Cクラス在籍。 あまり共通点がないがそれでも見かけたら彼女からも声を掛けるほどの仲であり、 実際向こうからも今こうして声を掛けてくれている。クラス、 能力、性格のどれを取っても人に距離を置かれてしまうような彼女からすれば臆することなく話しかけてくれる彼の存在は大きい。

「お褒めいただき感激ですわ。申し訳程度ですが一応仮装ですのよ。お化けと言いますか、ポピュラーな幽霊をイメージしたデザインになっていますの」

 ドレスの両端を指先で摘み、 少し持ち上げながら片足を少し退いてつま先立ちをしては頭を垂れてお礼を言う美式。 頭を上げて足を戻すがドレスは摘まんだまま左右へと振る。パーティードレスではあるが襟や裾が不規側に波打っており、言われれば少し不気味に見える。腰で絞られ広がる下側には灰色でお化けと聞いて思い浮かべるような大きな布を被った可愛らしい幽霊や南瓜、 枯れた樹木、 お墓などが刺繍されており一管しただけでは分かりづらいが光の当たり方によっては浮かび上がるように見えるようになっており、正に幽霊。

「それなのですが、私としたことが誰かと約東するのを忘れてしまいましたのですが幸い、踊りが上手かった『男子生徒』 と『女子生徒』に称号とお城の所有権が譲渡されるとのことで、踊りが上手かった 『ペア』ではないのが救いでしたわ。 独りでも『ハロウィン・クイーン』は手に入れることが出来ますし、それにグラウンドを見ればベアがいない方が他にもおられますのでその人を捕まえるのも悪くないかと思っているところですの」

 会場について気持ちも昂ってきたのか嬉しそうにそう話す彼女はにこやかな笑顔でグラウンドを見渡した。


[絡んでいただきありがとうございます]

>>溝根 瑠璃様 周辺皆様

2ヶ月前 No.76

反逆ノ悪鬼 @kaizelkai ★PbWrwUmTEx_mgE

【 溝根 瑠璃 / グラウンド 】



 美式 御嬢、彼女はAクラスの先輩ではあるが、彼女と知り合う機会が出来たのは、能力の訓練相手になって頂いている鬼怒川先生が文芸部の顧問であり、彼女はその部長であったから知り合った、というのが始まりである。製薬会社の一家の娘であり、容姿端麗、身長も180Cm超えで自分よりも高い。かなりの自信家でお嬢様というイメージを抱かせやすいが、意外にも友好的な人であった。
意外とこういう人は人を馬鹿にするようなタイプと思っていたが、話しやすい先輩である。実家を継ぐために色んな勉強をしてたり、常に向上心を持っている。言い換えると常人以上の“欲望”を持っているのだ。
欲望は人間にとって大切な事であると、特撮番組のテーマにも使われる程のごく当たり前な事である。自分が目指すテレビの仲の正義のヒーローも、正義という欲望を持っているのだ。
彼女のような生き方は自分には無理だが、彼女のように強くいられるその自信には自分の糧になるようにしたいと思っている。




「 ありがとうございます。ただシンプルに服装やアクセサリーを合わせただけですよ。 」



 まさか低コストに抑えた自分の仮装を褒められ、苦笑混じりに答える。仮装する衣装をゼロから作る技術はないので、通販サイトで買い集めた既製品を集めただけである。本場のコスプレイヤーには劣っているのは現実である。


彼女はドレスの両端を指先で摘み、摘まんだまま左右へと振る。幽霊という仮装には疑問を持つと、彼女のパーティードレスではあるが襟や裾が不規側に波打っており、確かに幽霊や南瓜、 枯れた樹木、 お墓等が刺繍されており、ちゃんとしたハロウィン要素があった。近くで見ないと気づかないだろう。



「 本当だ、よく見たら幽霊っぽい仮装してますね……王冠でも被ってたら既に“ハロウィンの女王様”という仮装に見えますね。」



こんな綺麗な幽霊はいないだろうと思いつつ、ドレスの刺繍に賞賛の言葉を贈る。けど彼女の溢れるカリスマ性を考えると、幽霊というより姫、いや女王様が似合いそうだ。そういえばダンスパーティの称号には、女子生徒には【ハロウィン・クィーン】という称号であったなと思い出していた。
豪華な王冠でもあったら、ますます似合っていただろう。



「 えぇ、普通忘れますかね……。確かそうでしたね。まあ上手い踊りの採点はよくは知りませんが……けど先輩、そのドレスで踊りというと、社交ダンスのような?」




 約束を忘れるような事かなと思いつつ、彼女の言葉に苦笑する。今回のダンスは男女一人づつ選ばれる、故にペアである必要はないが、個人で選ばれるには難しいかもしれない。
彼女が今の格好から察するに踊りそうな内容はまず社交ダンスが浮かんだ。昔のアニメでもこういうパーティードレスには男女が手を合わせたり、腰に手を当てるといったダンスをしているのが多い。けど高身長な彼女と一緒に踊るには、彼女と同等な身長を持っている人じゃないと合わない、気がする。

嬉しそうにそう話す彼女はにこやかな笑顔でグラウンドを見渡すが、そもそも一人の場合はどんなダンスをするのだろうか気になるところである。
果たして彼女と一緒に踊ってくれるパートナーは現れるのか。


>>美式 御嬢、周辺ALL

2ヶ月前 No.77

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【 青崎 光一 / グラウンド 】

「ああ……確かに暑いな……」

返した言葉はたどたどしく、声色もどこか可笑しい。何より一層紅潮しているであろう頬が、威圧感の類を消し飛ばしている。
成る程これが照れくさいというものか、少女向けアニメのワンシーンを『理解出来ん』と断じていた自分が今では腹立たしい。
端から見れば失笑を誘う、或いは背中がむず痒くなるような光景なのだろうが、当人からしてみればちょっとした緊急事態だ。
思考までもおぼつかなくなってきた。
『直に手を繋いでいる』のと『腰へ手を回している』点を意識すればする程ますます思考がかき乱れる。
畜生、よもやこんなことで神経を摩耗させられるハメになるとは。いっそのこと、冷徹な処刑人のような性分であればこんな気苦労もせずに済んだものを。
社交ダンスだなんて文化を作り出した連中が恨めしい。恋仲でもない男女を抱擁させ合い、さもそれが上品であるかのように取り繕うなど。
――否、そもそも自分が彼女を誘ったのだ、ならば先人達や文化そのものを恨むのは筋違いである。
別段、空が女性としての魅力に欠けるわけではない、寧ろ十分『可愛らしい』部類に入るからこそこうまで悩まされているのだ。そして今はそこそこ華やかなドレスを着ている。踊るために組み合えば、女性として意識してしまうのは自明の理といえた。

(くそっ、何とかならないか……)

未だダンスの時間が終わる気配はない、当分の間小っ恥ずかしく甘酸っぱい思いをしなければならないらしい。

しかしこのべニーズワルツとやら、大分慣れてはきたが同時に難関となる点も見えてきた。
まず生徒達はこのグラウンドを反時計回りに回るよう踊っている(全員がやっていることから、恐らく明確に定められたルールだろう)のだが、その性質上ときおり挟まれる左回りのステップが非常に難しい。
また、ダンス自体が常に回りつづけるような趣きなので、経験者でない自分は三半規管に結構な負担がかかってしまう。武術に精通していなければ音を上げていただろう。

――それにしてもやはり、目の前の彼女を意識してしまう。いい加減耐性のひとつでも付いてくれないものか。

(……こうなったら)

ならばいっそ、自らより困難な状況に変えてしまうのはどうだ。ヤケクソといえばそれまでだが、厳しい環境に身を置くことで己を鍛える――その手の精神論を実践するにはいい機会である。

「少しでも嫌なら、すぐに言ってくれ」

言い終わるが否や、腰に回してある腕を若干力ませ、空を抱き寄せようとする。
発言通り、彼女が少しでも嫌がる素振りを見せればその瞬間諦めるつもりだが。

>空空御睡

【お待たせいたしました】

1ヶ月前 No.78

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★mbC91aBHcA_9EL

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1ヶ月前 No.79

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【 青崎 光一 / グラウンド 】

空はやや面食らった様子だが、嫌悪感を見せることなく承諾してくれた。それどころか自ら抱きつくように密着を行う。

「!!……っ……っ!」

急速に動悸が激しくなり、心臓の跳ねるような動きが表皮でわかってしまう。さっきまでのそれを更に超える感情の波が責め立ててくる。
初心、正しく初心。経験豊富な人間が見たなら抱腹絶倒ものだろう。そして当事者である自分からすれば晒し者になったに等しい。
……だが、これでいい。
ここまで切羽詰まる状況ならば、より大きく精神面で鍛えられる筈だ。これを完全に克服出来たその時は、剣士として更に洗練されることは間違いない。

「わかった、そうしよう」

空の提案に快諾する。純粋な体力的にはまだ問題ないが、いつまでも同じダンスでは飽きてくるというのは頷ける。切り替えるタイミングとしてはいい頃合いだろう。
今までよりも強く密着するものの、身長差が頭一つ分ほどあるので互いに顔を直視出来なくなり、逆に過剰な羞恥感は避けられる結果となった。また、べニーズワルツと比べ動きが緩やかで、即時的に合わせやすい。そして必然的に体力、精神両面での消耗も抑えられる。謂わばちょっとしたクールタイムといったところか。
修行としては些か温くなってしまうので残念だが、それでも十分鍛錬になる範囲である。
いつの間にか演奏団の奏でる曲は変わっており、今はどこか情熱を感じさせる曲調だ。
このダンスが終わったら何をしようか。実のところ何も考えてはいない。ただいつも通り、狼藉に手を染める生徒へ鉄槌を下す日課へ戻るだけだろう。
だが、もしも空が望むのであれば、他の場所へ回ったりとイベントを楽しむのも悪くはない。

暫く無言の状態が続き、少しばかり気まずくなってきた。これでは空に気を遣わせてしまいかねない。何とか話題を作らなければ。
だが何がいい? 何が最適だ? それらを考え始め自ら選択肢を潰していくような思考を進め、その果てに何もなくなり、また一から考え始める、の堂々巡りだ。結果として何も言い出せないままである。
――――いや、待て。今は本当に気まずい状態か? 自分一人で勝手にそう思っているだけではないのか? もう一度冷静に考えてみろ、現状は彼女と直に対面していない。なら無理に会話を行う必要性は薄い筈、よって慌てて話を振ることはないのだ。ゆっくりじっくり、言葉を選ぶやり方で正解だろう。

「……なあ、こういう時は甘い言葉をかけられる方が嬉しいものなのか?」

しかし今は無理に取り繕わず、思っている素朴な疑問を口にした。こんな事を聞く時点でいい雰囲気が台無しになるかもしれないが、如何せんこちらは経験ゼロだ。幾らか多めに見て欲しい。少なくとも『君の瞳に乾杯』だとか『君こそが一番美しい花だ』といった台詞で盛大にスベるよりはマシだと考慮した次第だ。

>空空御睡様

1ヶ月前 No.80

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★Android=ZIzAEpImxr

[美式御嬢/グラウンド]



「その、シンプルに服装をアクセサリーに合わせるというのは難しいものですのよ」

 苦笑い混じりに賛辞を受けとった彼だが少し謙遜を見せたのでフォローというわけではないが追加で褒めの言葉を投げた。
 彼とは傍から見ると共通点がないように見られて学園で話していると不思議がられることが多いがそれでも楽しい時間を過ごさせてもらっている。どうあろうとしても浮いてしまう彼女なので鬼怒川先生には頭が上がらない。どうしても容姿や口調によって色眼鏡で見られる彼女に対してもよく付き合ってくれていると思う。相応な態度には相応な態度で返す彼は見ていてヒヤリとする時もあるが向上心を持つ姿は彼女も学ぶことが多いと思っている。
 だが彼の持つ強い正義感が時折胸に引っかかることがある。向上心が高いという共通点はあるが美式は『実は良い人』であるのは確かだが帝王学に基づく彼女までも嘘ではない。人の上に立ち、相容れないと判断した場合は必要以上の力で叩く姿が本来の美式という人物である。自己犠牲という彼の危うさが彼女からすれば恰好の狙いにもなりかねない。
 それが分かった上で彼は彼女と交友を持っている可能性もあるので、悪く言えば現在はお互いの胸中の探り合いが行われている状態である。


「ふふん、そうでしょう、そうでしょう」

 ハロウィンの女王様という言葉が嬉しいのか腰に手を当てて嬉しそうに笑う彼女。探り合いだ、なんだとは言うがこうやって彼と話す時間が楽しいのも事実である。
 まだハロウィンクイーンにはなっていないので王冠までは用意しなかった。この服装で舞い、勝利を収めてから王冠を被ることでこの仮装は完成するのだ。それにも早く参加したいのはやまやまではあるのだが。

「う……痛いところを突きますわね……私もよく忘れられたと自身に呆れてしまっているところ……ですのよ」

 偉そうな笑顔を見せていた彼女は拳を口の前に持ってきては、少し恥ずかしそうにした。いつも青い血管が見えるほど白い肌なだけに紅潮した頬が分かりやすい。
 落ち着くように息を吐いた彼女はスリット付近の布を摘むと前身側へと少し引っ張った。白を基調としているのでドレス全体のシルエットがぼやけているので分かりずらいが彼女の太ももの上部までスリットがしっかり入っているものだった。

「おそらくは社交ダンスが基本になるとは思うのですがこのドレス、スリットが深く入っているのでその気になればヒップホップなども出来ますわ」

 綺麗な足をのぞかせて彼女は再度、自信ありげに笑った。

[返信遅れてしまい申し訳ありません]

>>溝根瑠璃様 周辺皆様

1ヶ月前 No.81

反逆ノ悪鬼 @kaizelkai ★ZuzxSygGt8_mgE

【 溝根 瑠璃 / グラウンド 】




 「 そうですか?割と昔からカッコいい―――こういうのは考えるのは好きですよ。まあ学園の中じゃこういったお洒落しないので、上手いとは思ってないですけどね。」



何かカッコいい服と黒を主体とちょっとしたアクセサリーを付ければカッコいいと思って、そう答える。学園内には指定の制服はないので、基本的に自由だが自分は前の学校から着ていた学ランしか着ない。私服も学園外でしか着ないし、お洒落には疎い方だと思っている。
だが最近のメンズファッションは特撮番組が着ている搭乗人物の服装を参考にしてたりする。作品が違えば、服も違っている。個性的だったりのもあり、特別な通販サイトでも買えたりするのだ。まあ自分には役者さんのような整った顔立ちではないため、但しイケメンに限るため、その魅力は真似ても半減すると思っている。特撮番組の主人公の仮装なんて、殆どの第三者から見ればわかりにくいので、今回はしなかったが。

鬼怒川先生との縁で彼女と話せる仲だが、彼女がもしどんな家柄だろうがきっと今と変わらないと思っている。誇り高く、自分に絶対的な自信を持つ彼女の生き方にはきっと色んな障害があるだろう。それで彼女の生き方にも変化はあるだろう。
もし彼女が間違えるような生き方をした時、彼女が誰かを傷つけるような“悪”と判断した時は、その時は全力で止めようと思う。だって悪い事を止めるのは当たり前、だと思っている。






「 あ、もしかしてクィーン選ばれるから、わざと王冠を外してきたとかですか? 」




年相応に喜ぶ彼女を見て、自分も釣られて笑顔を見せる。自分が褒められる事に関しては本当に素直だと思っている。そして敢えて王冠がない理由を、自分なりの答えを出してみる。最後のピースは王冠で決めれば、立派な女王様の完成なのだから。
流石にそれはないと思うが、彼女の場合はそう考えても不思議ではない。何故なら彼女なのだから。




「 ま、まあ誰にだって忘れる事くらいしますよ……そんな時は、そうですね……先輩のダンスを拝見させて下さい。僕先輩がどんなダンスを踊るのかなぁと思いまして。」



珍しく彼女が恥をかいており、どうすればいいかと考えると一つの案が浮かぶ。彼女の調子を乗らせようと、彼女がどんなダンスを踊るのかと願ってみる。偉そうな人ほど、謙ってお願いすれば案外乗って、元気になるかもという算段である。
白を基調としている彼女のドレスは太ももの上部までスリットがしっかり入っているものだった。彼女の太ももが見えてしまい、咄嗟に視界から外す。今度はこっちの気が脈動する。




「 流石にその格好でヒップホップはその……なんか、危ないかと思います……。」



何が危ないとは流石にはっきりとは言いづらい。スリットがあるドレスとはいえ、激しい動きは止めた方がいいと思う。太もも以上のものが見えてしまうのではないかと。



>>美式御嬢、周辺ALL


【いえいえ、大丈夫ですよ。】

1ヶ月前 No.82

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★mbC91aBHcA_9EL

【 空空御睡 / グラウンド 】

 こういう時は甘い言葉をかけられる方が嬉しいものなのか。
 掛けられた言葉に、一介の少女としては「言わな分からへんの?」と意味ありげに拗ねてみるべきか、それとも「君はどないなん? ウチにあまぁい言葉、耳元で囁かれたい?」とイケズな小悪魔ぶったモーションを仕掛けてみるべきか、あるいは「いや別にどっちでもええなー」とすげなく返してみるか。
 これは迷い所だ。本音はどれなのかと聞かれるとどれも正解であるような気がするのがますます己を悩ませる。

 たぶん自分は、彼との関係性に艶っぽいものが在っても無くてもどちらでも彼にある程度の好感を抱いているのだ。
 それなりに好きな相手だからこそ、友人になろうが恋人になろうがどちらでも良い。ラブとしてもライクとしても淡泊な『好き』。
 だが思春期の少年少女など、嫌いな異性以外にはおおよそそのような感情を持ち合わせているものではないだろうか。

 だからこれからの選択は。
 どちらを選ぶのが正解か、ではなく、二つある正解のどちらを相手に掲げてみせるか。
 そういうものになる。

「んー…………」

 感じる悩ましさを唇を尖らせることで表情に出しつつ、ゆらゆらとした足取りでチークダンスを続ける。
 彼とどうなろう。どうなりたいではなく、どうなろうだ。たぶんお互い恋愛経験は低いので、押して押して押せば恋人にできるだろうし、逆に向こうから押されて押されて押されればこちらもあっさり恋人になるだろう。
 だが、なっても良いとなりたいとは別の感情で。彼も自分に向ける好意の度合は似たようなものだろうし。
 だからといって切って捨てるのが惜しいくらいには彼は魅力のある異性であり。

 ……。
 …………。
 ……………………。

「せやねぇ、気になってる男の子からやったら嬉しいんとちゃう? 君はどない思う? ウチが君に甘いコト言われて嬉しがるか、がらへんか」

 悩んだ末、答えている風の言い回しで実際は相手に決断を丸投げしているだけ、という意地悪な内容に落ち着いてしまった。
 要するに「貴方は私が貴方を好いていると思いますか? 思うなら甘い言葉を言いなさい」みたいな意味合いなので、方言のはんなりとした雰囲気で誤魔化されているだけで結構な無茶振りの要求である。
 たとえ戦場からの屈強な帰還兵でも厳格な道場の師範代でも、これを『女』に問われたならば精神的な虎口に立たざるを得ないイケズな返し。なお断言から逃れた曖昧な返事が相手からも来るパターンだと今度はまたこっちが悩む破目になる。

 種族を超えてチェシャ猫めいた笑みを浮かべる『眠りの羊』の言葉に、果たして光一は何と切って返すのやら。
 大剣豪ならば案外そちらの切れ味も鋭いのかもしれない。

>青崎光一様&ALL様

【お待たせしました……した……た……】

1ヶ月前 No.83

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【 青崎 光一 / グラウンド 】

先程と比べゆったりとした曲、踊りに変わり、必然的に技術の披露よりも相手を意識することに傾倒していく。
精悍、妖艶、屈強、可憐、美丈夫、姐御肌……
顔や服装に始まり性格や信念、細かい身のこなし、無意識的な癖、果ては息遣いまで。
ここまで踊り続け、言葉を交わせば互いの特徴はある程度伝わることだろう。その結果反発が起き苦渋の思い出となるか、はたまた二人で『その先』に行くのかは彼ら次第としかいえない。


ひとしきり考えたのち、彼女から返ってきたのは些か曖昧な答え。

「そう、だな……恐らく喜ばないだろう」

自らを過剰に卑下するわけでもなく、至極客観的に自己評価した上でそう判断する。

「だがもしも、それで喜んでくれたなら……俺は凄く嬉しい」

そしてできれば空から良く思われたいという本音も欠かさず伝えた。
また、それを実現するためなら、洒落た言い回しの勉強や研究も、少しくらいは惜しまない。
いつの間にか羞恥心はすっかり鳴りを潜めていた。完全に消えたわけではないが、ほぼ無意識下で制御出来る範囲内だ。思ったよりも早く修行の成果が出てきたらしい。

(とはいえ、今アプローチをかけるのは間違いなく愚策だ)

冷静に己を鑑みることも忘れない。
そもそも、自分は空と個人として出会ってから一時間と経っていない。
今ここで『好き』という感情を押し通し、無理矢理恋人関係になることも出来るかもしれない。だがそれは危険すぎる。その心情が、ハロウィンという甘ったるいイベント(厳密にはどうかという点は置いておく)や空気に絆(ほだ)された結果であり、数十分経てば一気に冷めて「やっぱり気の迷いでした、ゴメンナサイ」と相手や周囲から失望を買ってしまう可能性は十分有り得る。
所詮はその場の勢いに任せた恋愛ごっこ、と見なされても仕方ない状況なのだ、故にここは一度日数を置き頭を冷やした上で答えを出すべきである。

(……しかし改めて見ても、この文化は受け入れ難いな)

冷静に考えれば考える程、恋愛関係にない男女が事実上の抱擁を行う、という点への違和感が増していく。
空と幾らか会話が出来たのは喜ぶべきだが、理詰めで検討していけばやはり自分はこのイベントに向いていないだろう。
何もイベントそのものを廃止させようだとか、そんな自分本位で視野狭窄な考えは抱いていない。
ただ、それにかこつけて邪な欲望を満たそうとする輩は、例外なく武術の餌食になって貰おう。

>空空御睡様

1ヶ月前 No.84
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