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今宵、月はどこを照らす

 ( オリジナルなりきり )
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吸血鬼モノ/戦闘スレ @aien☆YLfhcBAgmpE ★iPhone=5X7uVNyIPI

ーー都内某所

夜でも煌々と輝くネオンに、行き交う人々。盛んに行われる店の呼び込み、数人で連れ立って覚束ない足取りで歩く酔っ払いサラリーマン、おそらくこれから出勤するのであろう夜の華達。
眠らない街、不夜城と呼ばれたこの街は真夜中を過ぎても依然変わらぬ賑わいを見せていた。雑踏の中、人々は不思議とぶつからずに歩いていく。
話し声、漏れ聞こえる音楽、どこかで始まった酔っ払い同士の喧嘩、遠くで聞こえるパトカーのサイレン。誰かが嘔吐する音が聞こえる。

全てが渾然一体となり、この街の混沌を作り上げていた。

ただ、賑やかなのは表通りのみ。一歩路地に入れば表の喧騒が嘘のように静かだった。動くものといえば、ゴミを漁るカラスや野良猫くらいのものだ。ゴミに埋もれて泥酔したサラリーマンが爆睡していた。
表通りはあんなにたくさん人が通るのに、誰もこちらには目もくれない。ネオンの光も届かず、ここだけが夜の暗闇に沈んでいた。

そんな中、黄金色の輝きが翻る。ネオンや街灯の光ではない。先程ゴミ箱を漁っていた野良猫の瞳か? 似ているが違う。だって、さっきあの猫はーー

噎せ返るような鉄錆の臭いが否が応でも現実を突きつけてくる。この臭いはなんだ? 散らばる赤い液体は? その中に沈む三色の毛皮の持ち主は誰だ? 寝ていたサラリーマンは一体どこにーー?

黄金色の煌めきがニンマリと三日月型に歪む。クス、クスクスクス。楽しそうに、心底可笑しそうにそれは嗤った。鈴を転がすような可愛らしい声だ。鉄錆の臭いに混じって胸焼けしそうなむっとする甘ったるい匂いが漂ってくる。

「ねぇーー、気づいてるんでしょ?」

雲が徐々に晴れていき、曇り空で隠れていた月が顔を出す。青白い月明かりによって、夜の暗闇が解けていく。

紅い口紅を塗った唇がニンマリと弧を描く。いや、口紅ではない。これは。

「逃げられないって」

囁くような声に身体中が総毛立つのを感じた。背中に氷柱を差し込まれたような気分だ。冷や汗が額を伝う。それなのに黄金色の瞳から目が離せない。脳内にちらつくのは先程みたパトカーのランプのイメージだ。逃げろ、本能は確かに全力でそう告げている。でも、逃げられない。身体が動かない。まるで金縛りにあったかのようだ。頭の芯がじん、と痺れるような感覚に陥る。

ピタ、と驚くほど冷たい、まるで死人のような体温の手が頬に触れる。それ、は益々愉しげに口角を上げた。かぱ、と口を開いたその中にはヒトではあり得ないほど発達した犬歯がーー

ブチリ。

頭の中で火花が散る。あり得ない勢いで血が失われていく。生暖かい血が首筋を伝う。生きるための熱がーー失われていく。急速に奪われる体温に体はガタガタ震え出す。それでもなお、脳はその行為に快楽すら感じていた。頭の芯のじんじんとした痺れがどんどん広がっていく。夢と現の狭間ーー最期に見えたのは、この世のものとは思えないほど美しい、黄金色の輝きだった。


【人の上に立ち、人を支配しようとする吸血鬼集団「ノーライフキング」とその計画を阻止のために暗躍する集団「レイヴン」の夜の東京を舞台にしたバトルものです。許可が下りるまでサブ、メイン共にレス禁となっております。久しぶりのスレ立てですが何卒よろしくお願いいたします】

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サブ記事解禁/絶賛募集中 @aien☆YLfhcBAgmpE ★iPhone=5X7uVNyIPI

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19日前 No.1
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