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Tartaros Battle Royal

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(804) - ●メイン記事(38) / サブ記事 (35) - いいね!(8)

冥界バトル @hijirisaya ★iPhone=dQwQIUbjKi

死んでしまった。
火事で、水害で、事故で、病で、あるいは自らの手で。

共通点は二つ。一つは死んだと言うこと。
もう一つは残してきた物にどうしても伝えたいことがあるということ。

かくて、亡者は目を覚ました。このタルタロスの底で。
身に宿すのは、自分の死に起因する能力。

冥界の神が言った。
その能力で戦え。勝ち残ったもの一人だけ、現世に残してきたものにひとつ言葉を伝える権利をやろう。
ただしこの世界に転生はない。負けたら無に帰すのみだ。
さあ、戦え。存分にこの地獄を苦痛で満たしたまえ。


亡者たちは立ち上がる。現世にいる誰かの姿を胸に。




【一年ぶりのスレ立てです。こっそりのんびりやっていきます。】

切替: メイン記事(38) サブ記事 (35) ページ: 1


 
 

冥界バトル @hijirisaya ★iPhone=i0BPZGGL5P

【Opening】

Tartarosは止まっていた。
地獄の底の底の底。罪人も狂人もまた、このような深さまでは堕ちず、もっと浅瀬で責め苦を受けている。
故にTartarosは止まっている。
もう何億年もの間、ここにいる顔触れは変わらない。原初の悪、巨人の面々や、神に逆らった幾ばくかの神。それらが鎖で結わえられ幽閉されているだけの場所。
だが囚人たちすら幾星霜の時を超え、表情をなくし声をなくし心をなくして、ただの彫像のように成り果てた。
Tartarosは止まっていた。
そして、退屈していた。
Tartarosはこの牢獄そのものでありながら、囚人を監視する門番でもある。監視も何もない、神の目すら届かないこの地獄の底で、彼は退屈した。
そして思った。

何か地獄に相応しいことをしたい。

Tartarosは伸びをした。
ようやく動き出して、初めにやったことは囚人たちと牢と鎖をバラバラに破壊し尽くすことだった。
囚人たちは心も声も魂すら失っていたので、そのままただの藻屑となった。
それらの材料を捏ね合わせ、Tartarosは思いの儘に世界を再構築する。
地上のありとあらゆる時代や国から少しずつ、景色や建造物をモデルに、賑やかで雑多で混沌とした世界を。
そう、地獄とはかくあるべきだ、とTartarosは楽しく働いた。
そうして完成したガラクタはTartarosを大いに喜ばせたが、まだ楽しみは残っている。むしろこれからが本番なのだ。

Tartarosが腕を振るう。
すると、ここに命が生まれた。
いや、正確には死んだ魂が転送されたのだ。
あらゆる国と時代から、あらゆる人間たちが。
彼らを起点に始まるのだ。ここ、地獄の終着点Tartarosで、どんな地獄より地獄らしい地獄が。
ここにきた人間たちは罪人とは限らない。何故ならば贖罪をさせるのが目的ではないからだ。
ただ、彼らが呼ばれたのはTartarosを億年の退屈から解き放つため。
人が持つ「他者への強い思い」を餌に素晴らしいショーが幕を開ける。
あるいはその「他者への強い思い」こそTartarosの見たいものなのか。
そんなことは彼には既にどうでも良い。
これから始まる戦いの火蓋を落とすためにどんな姿で顕れようか、今はそれに夢中なのである。

19日前 No.1

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜とある廃墟〜
「あ?寝てたのか?私、全然、いや辛うじて覚えてることがあったな」

そう言いながらとある家だったであろう廃墟にあったベッドで寝ていたのだろう正直に辛うじて覚えていたのは事故から子供を助けたことだった。

「ダメだな、後は辛うじてあいつの事しか思い出せないな」

追加で思い出したのはとある女友達だった。

「まあここがどこだろうが今はとりあえず現状把握かな」

そう言いながら近くにあった写し鏡を見た。そこにはある程度の火傷痕と左目が変色している自分が映っていた。

「どうやら私死んで何かしらの理由でここに呼ばれたと。異世界物好きだからいいけどね」

そう言いながら軽く欠伸して伸びをした。ちゃんと起きるためだった。後はまあ廃墟の中を探索してまたベッドに座って分かる範囲で現状把握をしようとするのだった。

>>ALL
【とりあえず風子の導入はこんな感じにしました】

18日前 No.2

璃羽 @undeux☆nofnCM11eys ★Android=lmNuvruUyx

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18日前 No.3

空風燕子 @hirundo058 ★Android=nbOWE0yYj9

【見知らぬ場所】

ふと目が覚めた一人の少年。その少年は仰向けの状態のまま上をぼーっと見つめており、何年も眠ってたかのように手のひらでゴシゴシと自身の目元を擦る。完全に目が覚めたのか、周りを見渡したあと、自身の手のひらや格好を見てみる。ここはどこか分からない、来たことも無ければ思い当たるふしの無い場所。が、格好はいつもと変わらぬ格好。持ち物も変わってはいなかった。

もしかして生きてたのか?

「 そんなはずは無いんだがな… 」ンー?

ただ一つないのは自身の乗っていたバイクだが、周りにはそんなバイクなど無い。まあ、あれほどまでの高さの崖から落ちたのだからあったとしてももう修復不可能に破壊されていて廃車になってるだろう。

崖から落ちて地面に叩きつけられる間、バイクと共に散るのも悪くはない、好きなもので死ねるんだから後悔もない。そういう気持ちであったのだが、死ぬ一歩手前の刹那、どこか自分の中で物足りないと感じる欲求を感じた。もちろんそれも叶うことなく死んだわけなのだが、もしかして今ここにいるのはそれを叶えるためにあるのだろう、そう思っていて。

>>all

18日前 No.4

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★YRuDhSwQ0p_cBi

【 見知らぬ場所 / 青梅綿黄泉 】

 灯篭の光が秋の色に揺らめく長々とした石階段の半ば。
 そこに腰掛ける形で目を覚ました時、まず黄泉は自分の着物を捲り上げて腕や太腿の付け根に注射痕が無いかを確認した。
 目覚める直前までの記憶と目覚めた現在の光景に何の繋がりも見いだせない為、知らぬ間に薬物でも打たれて記憶が混濁しているのではないかと疑ったのだ。
 だがそこかしこに目をやろうとも、あるのはいつも通りの綺麗な皮膚だけでまっさらなもの。虫刺され一つ発見できやしない。
 となると、ここは地獄か天国か。記憶が確かならば自分は脳髄をぶち抜かれて絶命したのだ。いくらしぶとい女と言えどもアレで生きていたらゾンビだ。いや、ゾンビでも昨今は頭を撃ち抜かれれば空気を読んで死ぬ。

 ごろりと石階段に横になり、そのまま空を見上げる。どうにも薄ら暗くて、朝なのか昼なのか夕方なのかもよく分からない空模様だ。両腕は頭の下で組んで枕代わりに。左脚の上に右脚を乗っけてだらしなく寝そべる姿は、さながら自宅の居間で寛いでいるようでさえあった。
 視界の端では、無惨に散らされた薔薇やハイビスカスが風に乗って宙を舞っている。和風の景色に似合わぬ花々。その動きに釣られて石階段のてっぺんにまで視線を遣れば、神社か仏閣でもあるのだろうと思っていた其処にはなんとロシア風の宮殿が聳え立っていた。アンバランス極まりない。
 まさかと思い石階段の下にも目を向ける。予想した通り、そこには黄金色の麦畑と中国の農村部でよく見る粗末な小屋じみた家があった。つまりはまた石階段や灯篭と統一性の無い景色である。ここまで来ると、自分の居る場所が天国である自信も地獄である自信も無くなってきた。どちらとしてもとっ散らかりすぎている。
 まるで遊び慣れていない子供が嬉々として新しいおもちゃの入った箱をひっくり返し、おままごとの設定も何も無くただ心の赴くままに作り上げたごっこ遊びのフィールドといった印象だ。
 この分だと、石階段から移動すれば今度は焼け野原の中に建つスカイツリーや、万里の長城の後ろに併設された姫路城なんて突拍子の無いものも見られるかもしれない。

「……しっかしまあ。地獄にしろ天国にしろ、鬼も天使も迎えに来ねぇたぁあの世にも人手不足の波は押し寄せてると見らぁ。世知辛い世の末だぜ全くよぉ」

 独りごちてはガシガシと頭を掻き、横になるにも飽いた黄泉はぼちぼち石階段からの移動を開始した。桜に梅に菊に曼珠沙華、市松に青海波に麻の葉に矢絣。様々な柄と模様の散った絢爛な着物を颯爽と翻し、色んな国の花が咲き誇る道のりを歩き抜けてゆく。
 本物の花が咲き誇る場所で花柄の衣服など惨めなだけ、と避けたがる者もいるが、黄泉が纏えば彼女自身の風格によって衣服の花々にまで凄味が付与される。稀代の女賭博師の肌の上に咲いた偽物の花々は、正真正銘の『本物』に囲まれてなお華やかであった。

>ALL様

【遅番で出遅れました……。メイン解禁おめでとうございます!】

18日前 No.5

伊藤恵那 @railguns03 ★iPhone=gXeY8DTIMi

【見知らぬ場所】
ふと、目を覚ました彼女は、男を大の苦手とし、女性を好む習性にあるそんな彼女もあの日ばかりは、優しそうだから。そんな理由から、その『彼』と、話していた…はいい。が、有る事無い事言い合いになりその『彼』とは、未だに仲直りすら出来てなく…誕生日にイライラさせやがってそう思い携帯を触った途端に濡れた手で、携帯を充電…しようとしたのが悪い方に向いたのだろう。
感電死した。ということだ。彼女自身も、携帯すきだったしまあその価値を見出せなかったとこだし別に生きてても死んでても良かった、が、誕生日迎えたてホヤホヤの中等二年の彼女からすれば、もうちょっと穏やかに過ごしたかったなーんて思ったり
「まさか、死んでませんでしたーとかいうエイプリルフールありがちなことだったりしませんですかね?」

自分は、不慮な事故で亡くなったと仮定し、もっというならこの世の人ではない。もはや、死にたいなんてことも思ってたから地獄行きの急行列車へなってもおかしくない。しかもだ、普通、濡れた手で携帯電話弄っていきてられっか?と、思うがこうやっている。ということは、あれで?あれで助かったとでもいうのか。何故?と思ったりし嘘か、それとも夢か確かめようと自身の頬をつねってみたりしては
→all様

18日前 No.6

冥界バトル @hijirisaya ★iPhone=YwHGR0gKFK

【Tartaros】


『あ、あー。てすてす。んっんん。聴こえてますかねこれ。……えー。皆さまお目覚めでしょうか』

突如として深地獄中に響き渡る声。
高い声の男のような、低い声の女のようなつかみどころのない声色だ。
抑揚はほとんどない、平坦な話し方。それでも感情を汲み取るのが得意なものならばその声の主が浮き足立っているのが分かるだろう。
わくわくしている、興奮している。その感情の表現方法がよく分かっていないだけで。
咳払いや話し方がどことなくたどたどしいのも、声を出し慣れていないことが伺えた。

しかし世界そのものであるTartarosの声は目覚めたものすべての耳に届いた。
また、英語の文化圏にないものにも「てす」が「テスト」の省略語であることとその意味することを理解できる。そう、地獄に国籍や文化による隔たりはない。性質は天国と何ら変わりはないのだ。
Tartarosの声は大きくぴりぴりと空気を振動させる。また哀れな亡者の側にテレビやモニターや鏡やとにかく[映す]ものがあれば、彼らにとって馴染み深い文字でTartarosの言葉が表示された。

『皆さま、挨拶より先にこの場所のことと、これからの事をお話ししましょうね。まずはわたしの指示に従って下さい』

彼、あるいは彼女は考える。
亡者たちが指示に従ってくれるだろうかと。Tartarosは神であるが本質は監視者で門番だ。縛ったり閉じ込めたりはできても、操ったり洗脳することはできない。
だから出来るだけ真摯に、敬語なんぞを使ってみる。

『高台の広場に集まってください。目印は大きな時計塔です。ええ、一番大きな。どこからでも見えるように設置してありますので迷子になる心配はないでしょう。それでは、後ほど』

Tartarosは亡者に向けた最初のメッセージを終えた。そして箱庭の観察を始める。人間はどんな反応をしてくれるだろうか。思えばTartarosが他者に影響を与えるのはこれで初めてなのだ。初めて生き物を飼う幼子のような無垢な瞳でTartarosは亡者らを見下ろした。

17日前 No.7

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜とある廃墟〜
「なんだ?今の声。何だろうが今はとりあえず行くしかないか」

そう言いながら廃墟から出てくる。そしてきょろきょろしながら見つけた大きな時計塔を目指して歩き始める。

「それにしても広いとこだよな〜まあ異世界物だろうから当たり前だろうけどな」

そう言いながら観光客顔負けな感じで歩く。実際そうでもないと代わり映えのない景色を歩くことになるので。
〜高台の広場〜
「ここでいいんだよな?」

そう言いながら到着した風子は近くにあったベンチに座る。そして他のメンバーがいるだろうからそれまで待機する。

>>ALL

17日前 No.8

空風燕子 @hirundo058 ★Android=nbOWE0yYj9

【高台の広場】

とりあえずこのまま仰向けで寝ていても埒が明かないため起き上がった燕子は、「高台の広場に集まってください。目印は大きな時計塔です」というどこからか聞こえた声に従い、向かっていく。やけに素直ではあるが、どのみち右も左も分からない為一応行くようだ。

「 ふわぁああ… 」

そんな移動中、緊張感のかけらもないあくびをする燕子。自身と同じこの世界へやってきた者達のことを考えることなく、歩き続けている。誰かと一緒にいたり集団行動はあまりせず、それらの幸せもない。ただいつも隣りに居たのは持ち物とバイクのみ、その持ち物もお金と着替え、短刀のみだったり。

「 面白いやつとかいんのかな… 」

>>all

17日前 No.9

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★YRuDhSwQ0p_cBi

【 見知らぬ場所→高台の広場 / 青梅綿黄泉 】

 ぶらりぶらりと花道を往く。恋する乙女の頬のように色付いた花弁が、そよ風に押されて可憐に揺れた。それを流し見て歩を進め、次第に移り変わってゆく景色を目で楽しむこと数分。空から響いた声は、まるで玉座から放たれる王の勅命みたいに黄泉の耳によく届いた。言っていることの内容は、別段威厳に満ちたものでもないけれど。
 咄嗟に視線を上げて天空を見つめる。性別さえ曖昧な声色だ。これの持ち主を目視できたならば姿形までも中性的であったろうが、残念ながら空に彼か彼女の立体映像などは投影されていなかった。ずっと見上げていると首が痛いので視線の向きを元に戻す。
 それにしても、なんだか楽しげな雰囲気だ。ギャンブラーとしてポーカーにまで手を出していた黄泉にはよく分かる。それに気付けば声の聞こえ方も、王様云々より子供が友達をお家の誕生日会にでも誘うような響きと感じ取れてきた。案外、声の主は本当に子供なのかもしれない。

「Tartaros、ねえ」

 傍らの水たまりに記された文字を読み上げ、すぐにそこから視線を外す。それがギリシャ神話の単語だということくらいは理解している。このタイミングで浮かんできたなら、この場所の名前がタルタロスだったりするのかもしれないなとも思う。でもそれだけだ。そこから展開させていける想像も現段階では浮かんでこない。ならば今は記憶の片隅に追いやっておくとしよう。
 とりあえず、言われた通りに巨大な時計塔とやらを目視で探してみる。あった。恐ろしいほどに高く積み上がった建物だ。あんなのに高所恐怖症の人間が昇ったら最上階に到着する頃にはショック死していそうである。それくらい高い。スカイツリーが足元に及ぶか怪しいのっぽだ。

「そこそこ遠いな……。おっ、良い所に自転車あんじゃねぇか。悪いな誰かさん、ちょいと拝借して行くぜ」

 それなりにありそうな道のりへの怠さに溜息を吐いた瞬間、視界の端にママチャリが転がっているのが見えて嬉々としてそちらに近付く。起こして確認してみたところ、切り替えも六段階ほど付いた中々お値段の張りそうなママチャリである。これを一生懸命に漕げばあの時計塔にも十数分で辿り着けそうだ。タイヤの空気も九割は入っている。ベルも鳴る。ハンドルも錆びていない。パーフェクトだ。

「何が何だか分かりやしねぇが、胴元が集まれっつってんなら集まるのが博徒さね。行ってやろうじゃねぇの」

 ぺろりと情欲さえ感じさせる真っ赤な唇を一舐めして、跨った自転車を颯爽と漕ぎ始める。期待と警戒は裏腹のもの。どちらかといえば期待が勝るのは博徒の気質故か

>ALL様

16日前 No.10

伊藤恵那 @railguns03 ★iPhone=gXeY8DTIMi

【見知らぬ場所→高台の広場/伊藤恵那】

まずは、高台の広場へと来るよう、いわれたので言われたようにその、場所へと行こうとするが、過去の記憶より変な野郎が沢山いたりしないよなと疑いはするが、見てる限りみんなあそこに向かってる感じでありまあ、何があるかなんて知らんがいくか。と、こう思い欠伸をしながらに

「くっそねむっまあいいや。こういうのも眠気ざましにちょうどいい、か。」
おもしろいやつか誰かいるのかということを言ってる人もいたため、面白い人。それはその発言をして?あんただよと内心突っ込みながらに
→all

16日前 No.11

空風燕子 @hirundo058 ★Android=nbOWE0yYj9

【高台の広場】

何やらこちらの方へ見てきて何か言いたそうにしている相手に「?誰だアイツ…」と内心思いながらも、知り合いかと思えば心当たりのない相手だ。

まあ、いいか。

そう開き直るように彼女を横切り、ベンチに座っている人に近づいていき。

「よう、…オレは空風燕子だ、よろしくな。」

軽く手を振り、笑みを浮かべれば風子にそう自己紹介をする。

>>風子、伊藤、all

16日前 No.12

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜高台の広場〜
「ん?そうか、私は立花風子だ。いいか、『たてばな』だからな、『たちばな』って言ったら殴るからな」

そう言いながら風子はいきなり脅しをかけるように話す。

「それにしてもほんと、異世界物みたいな場所だよな〜」

そう言いながら風子はぐで〜としながら時計塔を眺める

>>燕子、ALL

16日前 No.13

璃羽 @undeux☆nofnCM11eys ★Android=lmNuvruUyx

【時計塔周辺/アスラ・ピオーヴェ】

 放送か。
 この、シュレッダーにかけた地図の、切り貼りのような町並み。そこまで遠くない場所に、私よりはるか昔の時代のものではあるが、スピーカーのようなものが見えた。しかし、この声は、そんな小さな箱ひとつから発せられるような音ではない。それこそ、空気そのものが意思を持って震えているような。どこの国のものかもわからない、窓ガラスに映ったのは【thanatos】の文字。thanatos──死神、死神の作った世界。

「……ああ、なるほど」

 ここはつまり死後の世界。死したものが行き着く場所。ここから私が行くことになるであろう天国──いいや、地獄への、なんて素晴らしい道行きであろう。

 あたりをぐるりと一周見渡すと、ああ、みつけた、アレか。そこそこ背の高い建物もこの通りにはあったが、それをも越すほどの巨塔が見えた。おそらく距離はそこまで遠くない、歩いていけばすぐだろう。

 ……指示に従うべきか、否か。

 周囲に他の死者でもいれば、もう少し考えようはあったかもしれない。他人のことを上手く掴めない私に、声色だけでそれ──thanatosの真意を汲むということは酷だ。そういうところは他人に頼らざるを得ない。しかし。そこで実際おちおちと塔に向かったら、抗う間もなく、この世界でももう一度死ぬなんてことにはならないだろうか。一抹と言ってしまうには大きすぎる不安や不信感は、臆病な私をその場に足踏みさせるには充分過ぎた。

「あ、おい──」

 なにかが動いたのが目に付いた。交差点を駆け抜けたその影。きっと自転車に乗った誰かであろう。風に煽られるその長い衣服が目に付いた。距離は人間5人分くらいだろうか、近くはない。
 ちょうどその自転車に乗った誰かからは、死角になるような、建物の影を歩いていた。おまけに私は、自分でもよくわかっているが、声が小さい。いくら周囲に音を発するような物が無いといえど、これだけ距離があれば届くはずはないだろう。
 折角見つけた。私はその誰かを逃がさまいと、早歩きでその影を追いかけた。颯爽と走り抜ける自転車に追いつける訳はないが、きっと、あの人もまた、塔を目指しているのだろう。そこまで辿り着けば、たぶん、会話くらいはできるんじゃないか、と希望を持ちながら。

>>黄泉(友禅様)

15日前 No.14

空風燕子 @hirundo058 ★Android=nbOWE0yYj9

【高台の広場】

「確かにな」スッ

すかさず風子の隣の空いているベンチに座り、

>>風子

14日前 No.15

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★YRuDhSwQ0p_cBi

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14日前 No.16

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜高台の広場〜
「あんた初対面のくせに生意気だな。まあそれぐらいの度胸がないと男とは言わないからな」

そう言いながら風子は少し気に入ったようだ。

「お前は何か覚えていることあんのか?」

そう言いながら風子は足を開いて話しかける。このスタイルが一番落ち着くようだ。男の前であってもだ。

>>飛燕

14日前 No.17

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

【すいません、 >>17 のやつは燕子さんに向けたやつです。間違えてすみませんでした】

>>皆様

14日前 No.18

空風燕子 @hirundo058 ★Android=nbOWE0yYj9

【高台の広場】

「いや、崖から落っこちたことしか覚えてねえよ。」

隣のベンチに座っただけなのだが、「初対面のくせに生意気だな」と言われる始末、そんなことは気にせずに話を勧めていく燕子は覚えているかという問いに普通に答える。腕を組みながら視線は上に向けていて空を見つめている。

「つか、あんたあいつ知り合いか?」

伊藤に指を指し

>>風子、all

13日前 No.19

伊藤恵那 @railguns03 ★iPhone=gXeY8DTIMi


【高台の広場/伊藤恵那】
今現在分かった事だけでいうなら彼らの名は立花風子と、風空燕子という名だということ、燕子は、崖から落ちたことしか記憶にないそう言ってた。
「てこたぁ事故ったってことね。あ、私の名前は伊藤恵那。よろしくねーまあ、奴も君らと仲良くしたかっただけぽいしいいんじゃね?んーうちらはまあ、知り合いでもなんでもないかなー初見だしー」
燕子を生意気といった相手にまあまあここは仲良くしようよと、苦笑しながらにいっては風子とは知り合いかどうかという問いをしてた相手に、初見だからちがうなーと、言っては
→風子、燕子、all

13日前 No.20

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜高台の広場〜
「そ、私は子供を助けて自分が燃えてる所までしか覚えてないわww知らないかな、どうせ別次元から来た存在だろうよ。あんたからも私からしても全員そう言えるけどな」

そう言いながら風子は欠伸しながらベンチに座ったまま伸びをする。

「なああんたは怖くないのか?この火傷痕が」

そう言いながら風子は所々ある火傷痕を見せながら話す。一番分かりやすいのが顔の目の周りと目が変色して白くなっているところだろう。

>>燕子、ALL

13日前 No.21

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜高台の広場〜
「確かに初見だしね〜まあ改めて立花風子だ。たてばなな、たちばなとよく間違えられるんだよな、特に学校の奴らとかにな」

そう言いながら風子はまた足を広げて言う。

「あんたにも言うが、私の火傷痕怖くないのか?」

そう言いながら風子は燕子同様の方法で火傷痕を見せる。一番目立つのは目の周りの火傷痕と目が変色して白くなっている所だろう

>>燕子、伊藤、ALL

13日前 No.22

空風燕子 @hirundo058 ★Android=nbOWE0yYj9

【高台の広場】

「オレは空風燕子(からかぜえんし)だ。」

風子に話しかけられる前から見られていたため気になっていたものの、ほっておいた伊藤の方から声をかけられ、そのまま風子との会話の間に入ってくる。自己紹介を聞くなり、こちらも自己紹介しておく燕子だが、ふと思いつくのがその伊藤の喋り方と態度から「なんかギャルみたいな奴だ」とふと思った。

「別に怖くはないよ。傷だったらオレにもあるしな、服やズボンの下にだけど。」

風子から火傷の跡について聞かれるも特に驚いた様子はなくそう答える。まあ火傷ではないが傷なら燕子の腹部と太もも部分に古傷はある。

>>風子、恵那

12日前 No.23

璃羽 @undeux☆nofnCM11eys ★Android=lmNuvruUyx

【道中→広場/アスラ・ピオーヴェ】

「ぁ、……はぁ……」

 小走り程度でもすぐに息が上がってしまう、己の軟弱さを初めて憎いと思った。基本は研究室に篭もり、外に出たとしてと自分は動かず観察するだけ。そんな生活が祟ったのか。死後の世界では、そういったものが上向き補正されてもいいのではないか……と届きもしない悪態は胸の内に押し込んだ。

 ……あれか。

 道の先に、thanatosの言っていた時計塔の足元が見えた。あれと同じ声を聞いたのだろう、遠目だが、先程の影の他に数名が既にその周辺にいるのが見える。
 数歩、進んだところで、目の前の誰か――ここまで近付けば、それが女性であることはわかった――の首がガクン、とこちらを向いた。

――よお、異邦人のニイチャン。

 そう言って立ち上がり、その女性は私を正面に見据えた。

「ええ、私も、気付いたらここに。おそらくあそこの人達も同じでしょうね」

 女性を挟んで奥の方に見える数名の人影も見遣りながら、そう答えた。ちらほら、と時計塔の下に集まり出す人。皆同じなんだろう。

「――――」

 そういえば、言葉はなぜ通じるのだろう。

 顔立ち、服装、どこを取っても、彼女は私の祖国のものとは大きく異なる。髪の色は私と同じ黒色だが、黒い髪はどこでもどの人種でも産まれる。しかし、顔立ちは記憶している祖国の他の女性と比べ薄い。どうも目に付くこの瞳……世界にはこのような作り物めいた瞳を持つ人種がいたのか。美しいと持て囃されるグラデーションの瞳の持ち主は数度目にしたことがあるが、ここまでクッキリとした、まさに『模様』を浮かべる瞳は初めて見た。もしかして……死後の世界は、まさか、人間以外のものまで辿り着くのだろうか。容姿でわかることは、常人ではない、それだけあった。四角い布を切らずにそのまま仕立てたような衣服や、どこかで見たかもしれない怪異の彫り物。そしてあの瞳。

 ……だから、なぜ言葉が通じるのか。

 私の祖国で使われていた言語が、他の国で使われていない、というわけではない。しかし、それならば、もう少し人種は近しいものであるはずだ。

「不思議ですね、私とあなたでは、明らかに来た場所が違う。しかしなぜこう言葉が通じるのか……。そういう『造り』なのでしょうか、ここは」

 背は私の方が高い。おまけにキツい猫背なので、自然と、ひと回り小さい彼女を覗き込むような形になっていた。あんまり他人と長く相対した覚えもなく、慣れないので、数秒後に思わず顔を横に背け身体ごと向きを90度変えた。自転車……ああ、やはり、私が先程見たのはこの自転車に乗った彼女だったか。

「……どうせ死した私達に、今更何か出来ることがあるわけでもないですしね。先程の放送――いや、声、がまた聞こえるのを待つしかないようですね」

 いくらか興味を惹かれる、見たことの無い建造物を遠目に眺めながら。暫くはこういったものを眺めるだけでも退屈はしなさそうだ、という独り言は、声帯をほんの僅かに震わせる程度の力しか持たなかった。

>>黄泉(友禅様)

12日前 No.24

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜高台の広場〜
「まあ誰にでも傷はあるからな、私のこの火傷痕があるからこそなんとか耐えられているんだけどな、無かったら流石にあのことを後悔し続けるだろうからな」

そう言いながら風子は2人に聞こえるように話す。実際彼女はこの傷があるから後悔せずにしていられるのだ。自分が死んだ事とあの子供を助けられたことが確定しているからだ。

「それにしても静かだよな〜まあ異世界物で荒れ果てた世界はあるだろうしな〜」

そう言いながら風子はベンチに座ったまままた伸びをする。

>>燕子、伊藤

12日前 No.25

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★YRuDhSwQ0p_cBi

【 高台の広場 / 青梅綿黄泉 】

 男の返答を聞き、やはり此処に集められた面々は死人なのだと改めて確信する。向こうの連中も自分が燃えたやら何やら話している辺りきっと死んでいるはずだ。となると、先程の声の主はやはり神だか悪魔だかそこら辺の存在なのだろう。生前信心の深い部類ではなかったが、居ると知ったらもっと神話や宗教でも勉強しておけば良かったという気分になる。死んだ今では後の祭、か。

「あの世で互いに言葉が通じなきゃ不便でしょうがねぇからな。そこはお偉い存在サマがちょちょいのちょいで通じるようにしてくれてんじゃねぇの? なんかほら、バベルの塔が建つ前は全員同じ言語で喋ってたみたいなのあったじゃん。たぶんアタイらが今話してんのがそういう感じの言語なんだよ」

 曖昧な旧約聖書の知識による適当な予想を宣いつつ、再びあくびを一つこぼす。それにしても件のお偉いさんは中々やって来ない。こちとら阿呆ではないが『あの世』について綿密に議論を重ねて時間を潰せるほどの知性派も謳っていないから、あんまり放置されるとこうやって駄弁るしかなくなるのだ。ちょっと眠気が襲って来たので降臨するなら早く降臨して欲しい。……いや、ここがタルタロスという名前である以上、登場シーンはもっとおどろおどろしく、地面から這い出るとか炎から現れるとかそういう系統になるのかもしれないが。
 背丈と姿勢の関係上こちらを覗き込む形で目を合わせるしかない男は、しかし至近距離での会話経験が浅いのか、身体ごと急によそを向いてしまった。咄嗟のことだったのでそちらに何か重要な物でもあったのかと視線を向けたが、在るのは自転車だけで他に目新しいものは見つからない。もしかしてあの自転車に乗りたいのだろうか。しかし体力が無さそうな彼の体格では、自転車なんて全速力で漕げば一分後には窒息してしまいそうで恐ろしくて貸せやしない。……というすっとぼけはさけ置き。なるほど、その表情を鑑みるにさっき自転車をかっ飛ばしている時の声の正体は彼だったのか。世界が狭けりゃあの世の狭い。その内会うだろうと思った相手と十分もしない内に会えてしまった。

「そうさなぁ。ま、だからってあの声がもっぺん聞こえてくるまで何もしねぇってのも暇だ。自己紹介でもしようぜ。アタイは青梅綿黄泉、手前の名前は?」

 別方向を向いた相手の眼前にさっと回り込んで一方的に名前を告げた後、小首を傾げて名前を訊ねる。それからポンと手を叩いては、

「っと、いくら何でも互いの名前を知り合っただけじゃあ間がもたねぇな。じゃあアレだ。最近見た面白い映画の話でもするか? 洋画も結構観てるからそっちに話合わせられるぜ、アタイ」

 なんてケラケラ笑った。軽やかさと雑さが同時にやって来るような笑みである。あるいは大雑把さの中に器の大きさが隠れているような笑みだ。
 今のところ黄泉は相手のことをただの異邦人だと思い込んでおり、世界線の違うどこかで国々を結果的に滅ぼした悲劇の科学者だとは考えてもいない。なので洋画トークで通じ合えると思っているが、たぶん相手がこの会話のネタに乗ってくれたところで互いに「コイツ何の映画の話してるんだ?」となるだけだろう。悲しい(?)すれ違いだ。

>アスラ・ピオーヴェ様&ALL様

11日前 No.26

冥界バトル @hijirisaya ★iPhone=YUi9jhtToA

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11日前 No.27

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜高台の広場〜
「!!やっとお出ましってか。まあだいたい異世界物は神が連れてくるから神だって言われても驚きはしないよ。それにこの感覚からしても強者だしな、どの世界だろうが無限に続くことなんてありえるかよ。それぐらいは覚悟してたさ。ふ〜んじゃあ早速だがやってやるよ」

そう言いながら風子は勢いよくベンチから立ち上がる。言ってしまえばその雰囲気を感じ取ってからすぐに警戒出来るようにだった。そして話すことに一々返事する、まあ自身に覚えさせるというのもあるが。

「なるほど、じゃあ私は『爆発』かな。名付けるならな、いっちょ私が火付け役になってやるよ」

なんとなく使い方が理解できたようで、試しに広場の床に敷かれているレンガを指を鳴らして爆発させる。その威力はとんでもなく強かったようでどこにいようが確認できる程の爆発だった。当の本人はノーダメージだが。

「これは調節がいるだろうな、ということで私は一旦逃げさせてもらうぜ!追いかけるならついてこい!じゃあな!」

そう言いながら風子は広場からダッシュして大ジャンプして建物の屋根に移動する。そしてそのまま走り出す。

>>燕子、伊藤、ALL

11日前 No.28

伊藤恵那 @railguns03 ★iPhone=gXeY8DTIMi

【高台の広場】
燕子の名を聞くや否やなんかいきなりこの彼らを自身とおんなじ目にまでは気が少し引けた。また、確か自身の最期は、感電死。ということは、電気を使い、その、死亡理由と同様に、おんなじように流電させたりはできるということだな。
こう思いながらに
「燕子って名前かっこいいね!つか、はしゃぎすぎやん」
前者の言葉は、燕子に向けられたものではあるが、後者は風子に、いくら異能が使用可能だからって限度があるだろと思ったものの彼女は、風子が、火付け役となったのをいいことに何くそやろうと、風呂に携帯なんて持ち込みさえしなければこの先、生きれだろうなこう、感電直前思ったことは確かなことで死の直前にも、まだやりたいことたくさんありすぎだったんじゃいと、それは、かろうじて記憶に残ってることで、風子が、爆破能力を使用直後自分は自分でこれ、漏れてないかというくらいの電気を帯びながらに
「んーこりゃ『漏電』あるいは『帯電』ていうとこかなどちでもいいけど。こいつぁ、使いこなすのに時間も調整も必要だからな。」
まあ、使いこなせるよ。これが原因で、自分は、死んだんだから。とおもいながらに
→風子、燕子、all

11日前 No.29

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜高台の広場から少し離れた屋根の上〜
「恵那だったかな?あいつも言うね〜まあ今回ばかりは自分が悪いんだがな、それに少し離れたがまだ煙出てるよ」

そう言いながら風子は辛うじて聞こえた恵那の言葉に反応しながらも少し離れた所から高台の広場を眺める。

「派手にやっちゃったな〜しばらくはあの場所には戻れないな〜私は」

そう言いながら風子は苦笑いしながら屋根の上に座り込み様子を伺うことにした。

>>燕子、恵那、ALL

11日前 No.30

璃羽 @undeux☆nofnCM11eys ★Android=lmNuvruUyx

【広場/アスラ・ピオーヴェ】

 なるほど、とバベルの塔の頃を例えに出した彼女の言葉に相槌を打った。オウメワタ、コウセン……彼女の名乗った名は、聞きなれない──聞いたこともない響きの言葉で構成されていた。どういう意味なのだろうか。
 サッ、と正面に回り込まれ、小首を傾げられる。名前を問われた。

「……私の名前はアスラ・ピオーヴェ。オウメワタですね、覚えました」

 ──きっと、彼女もこういう響きの名前は聞き慣れていないのだろう。……この世界への疑問は何も解消されそうにない。
 私の名が耳に届いた頃、簡潔に小気味良い手の鳴る音がした。確かに、沈黙していたって何も変わらない。面白い映画──ときたか。

「すいません、映画はほとんど見る暇なんてなかったので」

 簡潔に、真実を答えた。
 ……彼女と彼では、生きた世界が違いすぎた。純粋な娯楽は排され、自由さえも阻害されつつあった彼に、映画の話などできるわけがあるのだろうか。戦争が激化する前の幼少期に見たもの、とまで遡ると、会話で盛り上がれるほどの記憶は残っていないだろう。

 ────その謝罪の言葉の最後は、空気に押し潰された。

 唐突に変わった空気。肌で感じる、という抽象的なもとではない。物理的に、直接的に、肌を重い空気が圧縮した。そして──現れたのは、神だった。

 私は別に宗教に身を捧げたわけではない。しかし、無知な私でもわかるほどに、その姿は神々しかった。元から全開ではない目を更に目を細め、その巨大な身体を見上げる。

 ──その神の言葉を、表情をピクリとも動かさず、ただただ情報を呑み込み続けた。ここは地獄ではない、好きなように過ごせる──しかし、それは安らかではなく。
 『できること』──それがあまりにも異常であった。安らかではないのは、きっと、その『できること』があるからなのだらう。

(私を死に至らしめた……ああ、あの雨)

 何日、何年前かもわからない、あの痛く苦しい瞬間を思い出した。あれが『できる』……つまり? つまり、私は死して尚、あの厄災をこの身体に背負わなければならないのか?

 ──周囲の人間が、それまで穏やかな会話や、固く口を閉ざしていた者達が、新たな力を手にし、広場は瞬時にカオスと成った。

 ──しかし、彼は聖人であった。
 彼の根幹にあるのは、人を救いたかった強い意志。『目の前の敵を自分と同じ目にあわせる』という思いは、決して彼が抱けるものではない、抱こうともしなかった。こちらを値踏みするような神を、先程から微動だにもしない表情で睨めつけた。

>>光泉(友禅様)


【連絡なしにレス滞らせてしまって申し訳ございません! 落ち着いたので、今後はもう少し早くかけると思います】

7日前 No.31

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★YRuDhSwQ0p_cBi

【 高台の広場 / 青梅綿黄泉 】

 アスラ・ピオーヴェ。眼前の男はそう名乗った。どこの国の響きかイマイチ判別のつかぬ不思議なフルネームだ。前半はアジア圏域の匂いがするし、後半はヨーロッパ圏域の香りがする。断言できるのは日本人ではないということだけだ。どんなに無理やりな当て字を使ったって“ピオーヴェ”の響きは漢字で表現できない。
 姓と名のどちらで呼ぶか些か迷い、けれど「ピオーヴェ」のほうが口に出し辛くて逆に口に出したくなる、という理由から勝手に彼へ呼びかける場合は苗字とすることを決めた。見た目から抱いた勝手な偏見だが、ピオーヴェもきっとこちらを呼ぶ時は苗字で呼んでくるタイプだろう。

「へえ、中々ハードスケジュールで人生を歩いて来たんだな。観てねぇなら仕方あるめぇさ。じゃあなんだ、喰い物の話にでも舵を切り直して――なんて、やってる暇じゃあなさそうだ」

 他愛のない雑談の最中、いきなりピリリと皮膚を走った感覚にトークを切り上げ頭上を見遣った。
 殺意? 害意? 敵意? 否。否。そんな悪質なものではない。されど善性のものでもない。純然たる威圧感で、純粋な存在感。それが突如として高台の広場を余す所なく満たしたのだ。体中の細胞という細胞、神経という神経が意識せずとも張り詰めていく。
 花札の勝ち負けに指を賭けたこともある。ポーカーの勝ち負けに臓器を賭けたこともある。終の勝負たるロシアンルーレットには命も賭けた。そんな風に生きて来て、恐怖を伴う興奮には慣れている黄泉だ。その彼女さえ眉間に皺を寄せる空気の重苦しさは、なるほど見上げた先の巨人が虚像ではないのだと確信するに相応しい演出と言えよう。
 星々の光を配り分けられたような金の髪を有する美しい巨人は、その半透明の肉体の中において異様な黒さから唯一クリアでなく見える瞳に人間の子供みたいな感情を乗せて人々を見下ろしていた。そしてゆっくりと語り出す。どこか楽しげに。ずっと観たかった映画の上映を前にした観客の独り言じみて。

「おいおい、まだ話も済んでなさそうなのに随分とせっかっちなのも居るもんだな。……ま、あれだけデカい奴がスクリーンまで掲げて喋ってりゃ多少遠くに行っても見えるし聞こえるか。なら問題はねぇわな」

 現在地は冥界。というか地獄。名前はタルタロス。話している巨人の正体は神。案の定ここに集められた面子は現世じゃお陀仏になっている。続々と情報が明かされていく中、まだ開示されきっていない情報を待たずさっさと行動を起こし高台から離脱した者らを遠目に見て黄泉はそう感想を漏らすも、けれど言及しただけでさほど興味は引かれなかったのか視線を虚空の神に戻す。
 嗚呼、それにしても。気に食わないのはタルタロスの神とやらが説明した異能の使い方だ。「自分と同じ目に遭わせてやりたい」? なんだってそんな後ろ向きでうじうじした感情を持たなければならないのか。
 死は人生の集大成だ。事故や病気や通り魔などを除いて、基本的に人間というのは己の歩んできた道のりに似合った崖から転がり落ちて生命を終える。黄泉もそうだ。博徒として走り抜けて来た修羅道に相応しい切り立った崖に身を躍らせて、派手に激しく血腥くおっ死んだ。だがそれを人にも味あわせてやりたいなどとは微塵たりとも思わない。自分の生きた結果が死なのだ、ならばその死も己の物だ。自分だけの物だ。それが重かろうと軽かろうと、美しかろうと醜かろうと。自分で望んで抱えた物のくせに、さも誰かに持たされたような顔をして他人に押しつける真似などしたくない。するものか。
 己が『死』を武器として扱うならば、そのトリガーは「同じ目に遭わせてやりたい」などという下痢便にも劣る衝動ではいけない。「こちらの死/人生を超えてみろ」。「超えられなければお前の負けだ」。それくらいの心意気でぶっ放すべきだし、そっちのほうがずっと気合が入る。
 全員メソメソ、私はこんな風に死んだんだから貴方もこの苦しみを味わって、みたいなことをほざいて異能をぶつけ合うよりも、自分の死を、すなわち人生の末路を哄笑と共に振り上げて耐えてみせろと嘯くほうが最高だ。死んでまで鬱陶しい性根の連中は見たくない。自分の死くらい自分で納得してみせろ。

「――なあ、ちょっと良いかい?」

 ザワつく周囲には目もくれず、すっと片手を上げて遥か天空に座す神へと問いを投げかける。屯する人々がそれぞれ何事かを口にしているのだ。常人であれば聞き取れようはずもない。が、今しがた黄泉が質問している相手は神である。聖徳太子だって何人もの人間の質問をいっぺんに聞き取れたのだ、本物の神を名乗る以上はこちらの発声くらい鼓膜が容易に拾うはずだ。

「異能ってやつを使う時は、ぜってぇその糞ったれた女々しい感情にならなきゃ使えないのかい? アタイの死はアタイの所有物だ。アタイが生きた結果獲得したものだ。それをアタイの物として他人に振るうならともかく、不当に押し付けられたみたいな顔して他人に擦り付けようとすんのはどうにも気色が悪くってなぁ。『死んだほうがマシだ』――なんてのぁ、死んでから使う言葉じゃあねぇんだろうが。アタイはアタイを腐らすくらいならどんなに美味い餌だろうがいらねぇ。どうしても『自分と同じ目に遭わせてやりたい』って念じなきゃ使えない異能なら、アタイからは剥奪しといてくれや。いらねぇ荷物だ」

 据わった目で神を見て、臆した様子もなく淡々と自分の要望を並べる。≪バトル・ロワイアル≫は1も2も観た。異能という武器を与えられて無数の人々がこうして集められた時点で、相手が何をこちらにさせたいかは想像がつく。
 その上で、己が第二の死を迎える確率が高まることよりも、黄泉は己の生き様と死に様に反することを拒否した。矜持の高さと自我の強さもここまで来れば一級品だ。脳髄を貫いた弾丸さえ、彼女の思想を1ミリもズらすことは出来なかったと見える。

>アスラ・ピオーヴェ様&冥府の神様&ALL様

【いえいえ、私も遅い時は遅いので大丈夫です! 改めてよろしくお願い致します!】

7日前 No.32

冥界バトル @hijirisaya ★iPhone=fSzCbJJK4j

【高台の広場】

Tartarosの登場から始めの説明で、亡者たちはどよめいていた。
反応はそれぞれ。能力を確かめるもの、さらに警戒を深めるもの、信じないもの、じっと続きの説明を待つもの。
そして−−−−、

「−−なあ、ちょっといいかい?」

手を挙げるもの。
彼女の疑問に、そして挑戦に、広場の者たちは口をつぐむ。よりにもよってゲームマスターに方針が気に食わないので、それを強制されるならゲームを降りると宣ったのだ。
一体どんなペナルティを受けるのか、固唾を飲んで亡者が見守る中、神は虚をつかれたようにぱちぱちと二度と瞬きをした。そして、

『くっ、うふ、ふふふっ、ふふふ!!!』

吹き出して笑った。巨体を折り曲げて、表情を歪めて。
そんな反応にざわつく亡者たちだが、それも仕方がない。亡者たちはこの神の笑いの沸点の低さを知らないのだ。腹筋の脆さは箸が転がっても面白い女子高生以下。何しろ、自分のシナリオにないことが起きただけで爆笑してしまう、初心者ゲームマスターなのである。

『あー、ふふっ、ごめん。えっと、なんだっけ? あ、そうそう、能力を使うときの心持ちでしたね。どんな感情からでも異能は発動します。恐怖でも競争心でも慈悲でも大丈夫です。具体的に必要なのは技を出そうとする意思と、自らの死の瞬間を少し思い出すこと。それだけです』

未だに笑いを引きずりながら、Tartarosは参加者の問いに答える。
相手を自分と同じ目に合わせてやれというのは単に地獄っぽいかなーと付け足したフレーバー的な演出だったのだが、それに噛み付くものがあろうとは。他者の関心というのがどこに向くのか想定することに慣れていないTartarosは心の中で未だに笑いながら、黄泉から視線を外し再び空のアニメーションを操作し始めた。

『はい、とはいえ突然戦えと言われても困惑される方もいらっしゃるかと思います。そこで一等の賞品を用意させていただきました』

アニメーションの亡者が敵を全て倒すと光輝き、地獄を脱出し地上の生者のもとへ行く。

『生き返る、のは無理ですが、生前言い残したことを現世の人に一つ伝えに行ける、という権利です。生者の方の意識はしっかりとさせ、夢だと片付けられないようにこちらで調整した上でセッティングさせていただきます』

亡者たちは空を見上げる。
それは彼らにとっては喉から出るほど欲しい、死後の安息よりもはるかに価値のある商品だったからだ。

2日前 No.33

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜高台の広場から離れた屋根の上〜
「ふ〜〜んなるほどねーそういえば私おもちゃで遊ぶような感覚でやってたな〜」

そう言いながら風子は完全に全員から離れた場所で話を聞いていた。

「ただ私は暫く能力の調整しないとな〜まともに使えないんじゃどうしようもないし、何か別の使い方があるはずだしな」

そう言いながら風子はあぐらを屋根の上でかきながら前の世界の爆弾について思い出すことにした。

>>ALL

2日前 No.34

璃羽 @undeux☆nofnCM11eys ★Android=lmNuvruUyx

【広場/アスラ・ピオーヴェ】

 ──この世には、2種類の人間がいる。

 聞き飽きた。2種類に分けたらそりゃ2種類しかいないだろう。しかし、今だけは私もこういう分け方をするしかない。……この世には、2種類の人間がいる。生きている人間と、死んでいる人間だ。


 ──何かが、曲がった。
 彼の頭は固かった。固い頭はなかなか突飛な状況に順応できず、突飛な状況に立ち向かう突飛な発想も得られない。しかし、何が彼の固い頭を砕いたのか、その意思は見事に変わり果てた。柔らかい頭がクッションなら、固い頭は鉄パイプ。刺激を与えたクッションは、凹んで、すぐ戻る。鉄パイプは、なかなか曲がりはしないが、1度曲がれば元に戻すことは困難。……そういうことが、彼の中で起こったのだ。

 ──『生き返る、のは無理ですが、生前言い残したことを現世の人に一つ伝えに行ける、という権利です。生者の方の意識はしっかりとさせ、夢だと片付けられないようにこちらで調整した上でセッティングさせていただきます』

 言い残したこと。夢だと片付けられない。……あまりにも、あまりにも私に都合の良い商品だった。『死んだ人間は殺せない』、思い浮かんだのは誰かが言ったそんな言葉。

「……ひとつ、聞かせてください」

 ──そういえば、彼は、ここに来てから表情を微塵も動かしていなかった。鏡面のような彼の心に、1粒、何かが落ちた。口を開くのに、言葉を発するのに。僅かに遅れが、言葉が上手く出てこない感覚がした。

「それは、本当ですか」

 返答を待つ間も無い。こんな確認、本当はしなくてもよかった。確認して、もし違うと言われても、きっと彼は僅かな希望に賭けるだろう。答が返ってきたかはわからない。それを聞く前に、もう身体は動いていた。

 ……それは、恵みの雨。
 胸のあたりまで持ち上げた右腕を、1度2度握っては開いてみた。誰に向けてでもない。この世界全てへ。国を滅ぼした。正確な広さまではわからないが、都市1つ。私が生前滅ぼしたものに比べれば小さすぎる。できる、私なら、どうにかなる。
 虚ろな目で、しとしと降るその雨を、ぼんやりとした目で眺めた。

>>周囲Allさま

11時間前 No.35

冥界バトル @hijirisaya ★iPhone=RBpkvOJMXj

【高台の広場】

『ええ、本当ですとも。私が保障しましょう。この世界には生まれ変わりはありません。死んだ人間は死者のまま。世界の終わりまで生者との交わりは禁じられています。ですが、この賞品でだけ、その一瞬を許しましょう。冥府の神Tartarosの名に誓って』

懐疑的な参加者にそう言葉を返す。
信じがたい説明ではあるだろう。
だが神は嘘をつかない、その必要もない。Tartarosの声は傷ついた小鳥を抱くように優しく、アスラの心にすっと入り込む。
まるで夢幻のような一瞬の後、

『さて』

アニメーションは長々とその場面を映さずにさっさと次のセクションへと移行してしまう。

『細かなルールを説明します。まず第一にこれはトーナメントではありません。試合の場をこちらで設けてはありませんので、好きなタイミング、好きな場所、好きな相手と戦いを始めてください。正々堂々と名乗りをあげるのも、不意打ちも自由とします。また必ずしも一対一である必要はありません。結託して一人を取り囲んでもいいですし、二つの陣営に別れて戦争をするのも大いに結構。ただし、いくら仲間を作っても最後に残るのは一人だけですので悪しからず』

ルールと言えるのかすら怪しい無茶苦茶なルールだった。Tartarosの望む混沌と無法地帯。それを作成する土台としては申し分ないが。
神は眼下に広がる街並みと玩具を眺めながら続ける。

『次に皆さんの身体ですが、長い時間戦えるように睡眠、食事、その他代謝に関わる一切のことを行う必要がなくなっています。必要はありませんが、この世界は地上を模して創ってありますので食品や寝具などもございます。嗜好品として御利用下さい』

食べ物は腐らないようになっていますので、フレーバーオブジェクトだと思ってくださいね、と軽く付け足し次の項目に移る。

『ご注意いただきたいことが二、三あります。体力面では生前よりもタフになっておりますが、頑丈さは然程変わりません。骨を折ってら一瞬でくっついたりしませんし、切断されたら生えてきません。なので身体は大事にしましょう。苦痛もまた生前と同じく感じます。そしてこの世界での死は魂の消失を意味します』

ぐちゃ、ぐちゃりとアニメーションがポップに血しぶきを上げる。グロテスクになりすぎないようデフォルメされているが、これからその戦いに身を投じる参加者にとっては返って不気味だった。

『町に落ちている銃やナイフなども戦いに使用できます。威力は地上のそれと同じですが扱えるかどうかは生前の経験によります。また能力で出した武器と拾った武器では能力のほうが強力ですので、使い所にはご注意ください』

『…………えーと』

指を折って説明事項を数えるゲームマスター。
思い出した順に適当に説明をしてきたせいで、漏れを見つけるのが難しいようだった。
しばらくそうしていたが、大雑把な神は然程深追いはせずよし、と心を切り替えた。

『ルール説明は以上です! 今後変更や追加があった時はその都度お知らせしますので、よろしくお願いします。では−−−−』

るんるんとはしゃぐTartarosはこの時ばかりは声のトーンを落とし、手を天へ掲げる。
黒く爛々と輝く目を閉じると、そこにいるのはまさしく天使か神かというような神聖さをたたえた巨人だった。

『ここに、Tartaros Battle Loyalの開始を宣言する』

厳かに告げた声は静かに地獄中に響き渡り、それと同時にTartarosの姿は空気に霧散して消えた。
そして、時計塔の針が12時を指し示して鐘を鳴らした。

こうして、戦いの火蓋は落とされた。

8時間前 No.36

神狼我 @jinrouga53 ★t8nMSzBLkR_keJ

〜高台の広場から離れた屋根の上〜
内心やっとかと思いながら溜息をつきながら雨が降る高台の広場を眺める。

「ん?やっと思い出した。『グレネード』だ、なんとなく覚えていたけど数だけは物凄いやつ」

そう言いながらあの血しぶきでやっとこさ思い出したが、すぐに戦いには行かなかった。というより受けの姿勢を取っている自分には特攻をしても意味がない事を理解している。というか思い出し方の方がやばいだろうなと内心思った。

「さてと、しばらくは街を散策しようかな。使える道具探さないとな」

そう言いながら風子は立ち上がり高台から少しずつ離れるように移動する。

>>ALL

4時間前 No.37

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★YRuDhSwQ0p_wDx

【 高台の広場→高台の広場付近の道 / 青梅綿黄泉 】

 自分の致死率を上げる覚悟を決めた上で投げかけた質問と提案は、けれど大笑いの後に想定より緩い条件を齎されあっさり空気に溶けた。ものの数秒前までは悪魔か邪神とメンチでも切り合っているような鋭い眼差しだったというのに、黄泉は神の答えを聞いた瞬間に、

「なんだ、そうなのか。じゃあやっぱ貰っとくわこの不思議パワー! 話の途中で腰折って悪ぃな別嬪さん!」

 と即座に剣呑な雰囲気を霧散させた。表情も打って変わって気の良い近所の姉ちゃんが子供に話しかける時みたいな軽さと明るさである。
 指を揃えて顔の前に片手を上げるジェスチャーと共に放たれたその言葉に、固唾を飲んで見守っていたらしい周囲の面々もずっこける勢いだ。中には漫画でしかお目にかかったことのないクソデカ溜息を吐きだして地面にヤンキー座りする者までいるし、気の弱そうな女性は眩暈でも起こしそうな心情なのか額に手を当てて目を閉じている。神の大笑いリアクションでも神経を削られていたから、余計に精神的な虚脱感と疲労感に見舞われているのだろう。自分のせいだが申し訳ないとは思わない。今のは青梅綿黄泉としてどうしても必要な質問だったから。

「ほー……。言い残したことねぇ。言いたいことのある奴はいるけど、ぶっちゃけアタイが殺すのに成功してて既におっ死んでる可能性もあるからなーアイツ。……まあ、アイツが死んでりゃあ組長にでも適当に別れの挨拶しときゃ良い話か」

 話が戻って続々と繰り広げられる神の説明を聞き、アニメーションを観て、うんうんと一人でに頷きながら誰に宛てるでもない感想を漏らす。現世の人に言葉を伝えられる、か。伝えたい相手が現世にいるか微妙なのが瑕だが、勝負師である以上、勝ち負けの発生するものに勝ちに行かないという選択肢がそもそも無い。
 それに死んでからも命を張れる機会があるなんて、なんともまあ楽しいことではないか。これは積極的に参加するしかあるまい。武装という名の身支度を整えて、懐かしのドスでも振り回して回ろう。その果てにせせら笑うローブ姿の死神がいたとしても。しゃがみこんで動かない一秒より、手足を動かし何処かを目指す一秒のほうがずっと有意義だ。どうせ最後に死ぬから、なんて理由で生きることさえ放り投げるような奴はそもそも生まれる筈が無い。この世に生まれてきた以上は、みんな心の何処かで生きることも死ぬことも楽しみたがっているべきなのだ。

 冥界の神――タルタロスと名乗った、慧眼の詩人に吟じられるべき美しき人型はルールの説明を終結させる。
 さて、いよいよ冥界のバトルロワイアルのスタートだ。虚空に解けるようにして消えていくその麗しき影を見送ってから、鳴り響く鐘の音色をBGMに黄泉はその場から背を向ける。ピオーヴェはなんだか様子が可笑しいし、あの感じだといきなり周囲の人間に攻撃しにかからないとも限らない。よって再び話しかけるのは辞めにして、ひらりと片手だけを無言で振って別れの挨拶とした。もっとも、ぼんやりとした空虚な目付きを見るに視界に入っていない可能性が高そうだが。

>冥府の神様&周囲ALL様

1時間前 No.38
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