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【本編開始】人と悪魔と夜想曲【まだまだ募集中】

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(855) - ●メイン記事(13) / サブ記事 (59) - いいね!(23)

陽香 @brahman☆r92H8KW1RF2 ★Android=qkiWwZL3Tn



    ──── 百年前の真実に辿り着いた






    ──── その瞬間、その命は小さく笑ったのだ









 『 永遠など、幻想 』









【スレ主の陽香と申します。当スレ「人と悪魔と夜想曲(ノクターン)」、縮めてととノクは、「百年前の大戦争」「最強の兵士」「永遠の命」「咎人の村」「正しい歴史を探す」「幻想を見つける」「骸の再生」などのワードを散りばめた、厨二に厨二を重ねた2019年今現在地球のどこかで起こっているかもしれない、現代魔法ファンタジースレでございます。興味が無くてもサブ記事見てください(強欲)】

メモ2019/02/15 21:41 : 陽香☆r92H8KW1RF2 @brahman★iPhone-NPTyWMGmXt

【現在のイベント】


《序章(アルギス村) その姿は》

2月下旬 晴 お昼ご飯を食べたあと

 数日前、村の中には、とある話が稲妻のように駆け巡った。

「セレナ家のロッコが羊を追いかけ柵に近付いたとき、アルギスの村人ではない人と目が合った」


《序章(幻査) あの姿を》

2月下旬 曇 午後5時頃

 幻想調査団から集められた、特別想査班。彼らの任務は、【とある骸霧の《ようなもの》の想査】である。


【サブ記事まとめ】

《全員へ》

ルールhttp://mb2.jp/_subnro/15809.html-12#a

募集・テンプレhttp://mb2.jp/_subnro/15809.html-17#a

《アルギーシャへ》

大戦史(前半のみ)http://mb2.jp/_subnro/15809.html-2#a

予言者ノクターンhttp://mb2.jp/_subnro/15809.html-3#a

幻想生命http://mb2.jp/_subnro/15809.html-37#a

アルギーシャの生活http://mb2.jp/_subnro/15809.html-36#a

マナ・魔法の仕組みhttp://mb2.jp/_subnro/15809.html-8#a

現在使用されている主な魔法http://mb2.jp/_subnro/15809.html-38#a

《幻想調査団へ》

大戦史http://mb2.jp/_subnro/15809.html-2#a

予言者ノクターンhttp://mb2.jp/_subnro/15809.html-3#a

咎人の村アルギスhttp://mb2.jp/_subnro/15809.html-4#a

幻想生命http://mb2.jp/_subnro/15809.html-37#a

…続きを読む(29行)

切替: メイン記事(13) サブ記事 (59) ページ: 1


 
 

陽香 @brahman☆r92H8KW1RF2 ★iPhone=NPTyWMGmXt

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2ヶ月前 No.1

朱華 @loading☆otJOY5C0qs2 ★Android=MZepO17WUn

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2ヶ月前 No.2

篠葉 @xiv☆8qw5LAZnvEo ★iPad=N6pytYwzGR

【カフェ / ユリアーネ・ローエンシュツルム】

 小ぢんまりとした少し暗めのカフェ。そこの店主である女性は小さく欠伸を漏らした。
 女性、ユリアーネはカウンターの中にある高めの椅子に腰掛け、目の前のカウンターテーブルに肘をついて────いや、もう既に突っ伏してあとは眠りに落ちるだけという姿勢である。彼女はその姿勢のまま再び欠伸をした。
 外の手書きの看板はこのカフェが“営業中”であることを示している。にも関わらずここまで気を抜いているように見えるのは、実は気を抜いているわけではなく彼女の素の体質だからだ。そして人口の少ないこの村で、この店内が人で賑わうことはそうそうないためこの体質で問題が起こったこともない。村人全員が知り合いと言っても過言ではないので、今この瞬間に誰か入ってきたとしても『ああ、またか』と思うだけであろう。村でただひとつのカフェである為、名前などついていないが、一部の村人がその店主の姿を童話の“いばら姫”になぞらえ“茨のカフェ”と呼んでいたりするくらいである。
 さて、その女店主はというと、もう完全に瞼が落ちていた。今まさに眠りの底へと誘われている最中である。年齢の割に幼い顔は完全にその黒髪に隠れ、顔の下で組んだ腕に一瞬ぎゅっと力が入ったかと思えば────次の瞬間には小さな寝息が、狭い店内に響いていた。

>all様




【道→小麦畑 / リーゼロッテ・ヴァイセンフォーゲル】

 メルディーナ家にて午前中の羊の世話を終えたリーゼロッテは、そのままセシリアの薬草作りを手伝おうとヴァルト宅へ向かっていた。ふと小麦畑の方から聞き慣れた声が聞こえた気がしてそちらへ視線をやると、まさに今から会いに行こうとしていたセシリアその人と一人の青年がいた。目的の人物の方向へ歩を進めながら、しゃがみこんでいる青年を確認する。

「……あれは確か、」

 セシリアのたくさんいる孫のうちの一人、ロッコ・セレナだっただろうか。今お世話になっているアルベルトと同じ羊飼いであり、直接の関係はなくとも何かと縁のある人物だ。そういえば、最近の村の噂の中心人物だっただろうか。彼が見たのは柵の外の人間なのか、リーゼロッテの父親なのか、はたまた幻なのか。長い間閉じこもっていた家から出てきたばかりの彼女にとっては毎日が事件のようなものであり、その話も毎日の事件のひとつに過ぎなかった。

「何をしているんだ?」

 二人にゆっくり近付いたリーゼロッテは少し屈んで膝に両手をつき、ロッコの手元を覗き込む。彼の手は土に汚れ、側に置いてある籠には草が詰まっている。農業というものがどういったものなのか知らない彼女には雑草抜きという概念はなく、ただただそれが不思議な光景に映ったのだった。

>ロッコくん、セシリアさん、周辺all様



【メイン開始おめでとうございます……! さっそく二人分のレスを落とさせて頂きました!】

2ヶ月前 No.3

青妃 @aohi ★p0ZhXLSJvT_z9O

【ホテル会議場/レイヴン・ヴィオ】

 ふぅっ……と淹れたてで湯気を立てているコーヒーに息を吹きかけながら、レイヴンは円卓についている人を見やった。
 最近幻想調査団に入ったレイヴンはまだ全員の顔と名前は一致していない。しかし、今ここにいるのはレイヴンと同じ霧部のメンバーに想査部の史実科と幻想生命科のトップ。幸いにも名前が分かる人たちだ。
 骸霧の想査には何度か同行したことがあるが、史実科長と幻想生命科長が両方いるような班はレイヴンは初めてだ。今回の骸霧はもしかしたら本物なのだろうか。そう考えては見るが、会議で飛び交った情報はいつもと変わりなく少ないように感じる。
 幻想調査団にいながら、史実に疎いレイヴンにとってはこの時間は苦行だ。行儀が悪いと分かっていながら地につかない足を揺らしてしまう。

「いっそのこと骸霧だったら俺も役に立つのに……」

 ため息混じりに呟いたその言葉は誰かに届いたかも定かではない。
 こんな会議、今すぐ放り出して滅多に来れない山脈近くを探検したい気持ちを仕事だからと抑えているのに、骸霧じゃなかったらその仕事すらないなんて報われない。
 一口コーヒーを含んで、少し濃く淹れすぎたと後悔した。甘いものは持っていただろうかと記憶を遡ってみると、荷物の中にお菓子があったことを思い出す。

「ねー、荷物にお菓子あったの、開けていい?」

 会話が落ち着いたのを見計らって、レイヴンはみんなに問いかけた。

>>幻想調査団ALL様

【メイン解禁おめでとうございます! これからよろしくお願いいたします】

2ヶ月前 No.4

リンネ @fallere825☆.Ww/CpKTrQwM ★Android=WDXHwCBaoH

【カフェ/アルベルト・メルディーナ】

凍えるほどではないが、肌を刺す冷たい風にクロークの衿を手繰り寄せながらぶるりと身を震わせた。暖炉に火を入れたいところだが、羊乳は熱であっという間に痛んでしまうから、そういうわけにもいかなかった。
大壺一杯に残った羊乳をそのまま飲む用と、チーズに加工して保存する用に分別する。
今朝、最近アルベルトが面倒を見ているリーゼロッテの手も借りて雌羊から搾乳し、殆どの村人たちへはお裾分け済みだ。

「あー……人手があるって、最っ高……!」

ひとりだったときは、この作業で一日が終わることもざらだったが(尚アルベルトが途中で羊に埋もれて寝落ちするが故に無駄に時間がかかったこともここに追記する)リーゼロッテの手伝いのお陰で随分と効率よく作業を進めることができた。
お陰でのんびり昼食を取り、更には一眠りまで。余裕がある生活最高。

「んじゃ、残りをちゃっちゃか配りますかぁ」

午前中に殆ど配ったが、まだ終わっていない家もある。よっこいしょ、と羊乳の入った陶器の壺と、作り置きのチーズを一抱え持ち上げた。
家を出て、そう距離もない。なんといっても玄関を潜って首を横に向ければ目的地が見えてしまうのだから。
『営業中』を示す外看板を一瞥し、荷物を片腕の内側へ抱え直すと、ぎ、ときしんだ音を立てる扉を押し開けた。

「お邪魔しまぁす……って営業中じゃないのか……いや、いつものことかぁ」

客のいない店内に響く規則的な呼吸の音。
カウンターテーブルに突っ伏して寝落ちしている店主……ユリアーネの姿に思わず苦笑いを溢すと、出来るだけ音を立てないように、カウンターの上に羊乳の壺とチーズを置く。とはいえ所詮はアルベルトの出来るだけであるのでガタン、と音が上がった。
それにしても、人が寝ているのを見ると何故か自分も眠くなってくる。
腰のベルトに固定していた鉈を外し、適当な椅子を引くと腰掛けると衝動に抗わず大口を開けてあくびを吐く。
申し訳程度の気持ちで閉じた扉をチラリと見たあと、ねむい、と小さく呟き、ユリアーネに倣うようにカウンターテーブルに肘をついて頬を預ける。なんならこのまま寝てしまいたいくらいだった。
>ユリアーネ様、周囲all

【会議室/シャルロット・ダグラス】

配布された資料を隅々まで目を通す。
久々の現場にむずむずと口の端が緩んできてしまうのは仕方のないことではないだろうか。少なくとも、「ひゃっほーい!」と奇声を上げながら翌日を待たずひとりで現場に行こうとしないだけでシャルロットとしては充分落ち着いていた。
今回の調査はSNSに投下されたものが発端だ。
アルガ山脈の警備を突破した挙げ句骸霧に接触した死に急いでいるとしか思えない暴挙をなした人物が、推定として"骸霧のようなもの"と呼ぶ物質の中で人影を捉えた、ということだ。
端末GPSの情報から考えると、本当に警備を突破して山脈入りしたと言うのだから大したものだ。

「私としては、このご本人に直接インタビューしてみたかったものだね。目があったとまで豪語するのだから単なるブロッケン現象でもあるまい?」

手元のコーヒーをぐい、と煽る。思ったより苦かったのでカップを置いた手で流れるようにテーブル上のシュガーポットから角砂糖をつまみ上げ口のなかに放り込む。
砂糖をガリガリとかみ砕きつつ、もう一度コーヒーを口の中へ流し込んで飲み下した。

「ま、上としても案外結果を期待してるのかもね。なんせ科長二人を現場に放り込 んだんだから! それとも遠回しにさっさと成果を出せとせっつかれてるのかな? どちらだと思う?」

くつくつと喉をならし、上機嫌を隠すことなく自分の元後輩を含めた面子に問い掛けるように声をあげ、背もたれへ体重を預けながらもう一度コーヒーを飲み込む。
口の中の甘ったるい砂糖の後味がコーヒーの苦味と絶妙に混ざる。端的に言うと不味い。

「それと、あー、霧部の少年くん。荷物のお菓子、わたしにも一個譲っておくれ」

気の抜けたレイヴンの発言に名前が一致しないのでその幼さの残る容貌から彼を少年と称しつつ、同じく気の抜けた調子でヒラヒラと手を振って追加をちゃっかり要求した。
>レイヴン様、幻想調査団ALL様

【遅くなりましたがメイン解禁おめでとうございます。
早速行けそうな場所から絡みにいかせていただきました
皆様、どうぞよろしくお願いします。】

2ヶ月前 No.5

朱華 @loading☆otJOY5C0qs2 ★Android=MZepO17WUn

【ホテル会議場/アシュリー・ローズ・ブーゲンビリア】

突如としてSNSに投下された『骸霧の“ようなもの”』と『明らかに目が合った人』の目撃情報。そしてホテル会議場への集合命令。仮にも幻想生命科長である自分が呼ばれるのだから相当信憑性があるのかと思いきや、飛び交う情報は10年は聞き慣れたいつも通りの薄っぺらくて曖昧なもので。
これならもう、こんな風に人を集めるより先に一般人を骸霧に近づかせてしまった警備の薄さをどうにかすべきと思うが。
ボーッと資料を眺めていた目を上げると、円卓を囲む霧部の少年はもう既に完全に飽きている様子だ。そりゃそうだ。アシュリーでさえ飽きる。テンションが高いのはよく見慣れた女科長くらいのものだろう。

「こらこら、そんなこと言わないの。骸霧が危ないのは、アンタたち霧部が一番分かってるでしょ。」

コーヒーカップ片手に頬杖をつき、その少年―ええと、レイヴン、だろうか―に微笑みかける。初対面だから接し方がよく分からないが、まあこの班編成なら後輩か部下のような扱いで良いのだろう。骸霧は魔法が使えるものならまだしも、アシュリーのような一般人は近づきたくない代物だ。
そのまま他にも目を向ければ、テンションの高い元先輩が角砂糖を一個丸まる口に突っ込んだのが見えて、思わず眉を蹙める。お行儀なんてのはこの際どうでもいいが、ど甘い塊をそのまま食うという発想が信じられない。自分のブラックコーヒーを飲んで目を逸らした所で、今度は声を掛けられた。

「…さあ。強いて言うなら後者かしらね。アタシは単純に、アタシたちが一番暇だからかと思ってましたけど。」

その格好どうにかならないの?というメッセージを込めた微妙な笑みを向け、長い足を組んで背もたれにもたれかかり、頬杖をついていた手の人差し指を曲げて口元に当ててそう答える。聞き込みを得意とするアシュリーにとって、こういう捜査はあまり得意分野ではない。単純に、他の面子は忙しいから仕方ないか、くらいのテンションでいた。
何となく敬語になってしまうのは学生時代の癖が抜けきらないせいだろうか。

「お菓子?いいわよ、好きにして。」

アタシは遠慮しておくわ。と付けてレイヴンに答える。シャルロットはまだお菓子を食うらしい。さっき砂糖を食べたのに。本当に信じられない。

>>レイヴン様、シャルロット様、他all様

2ヶ月前 No.6

青妃 @aohi ★p0ZhXLSJvT_z9O

【ホテル会議場/レイヴン・ヴィオ】

 うっかり口をついて出たレイヴンの言葉を窘めたのは、幻想生命科長のアシュリーだった。
 彼のスラリとした大人っぽい出で立ちは子どもに見られがちなレイヴンとしてはとても羨ましい。その顔で微笑みかけられるものだから、いくら彼が女性のような振る舞いをしていたとしても、少し拗ねたような態度を取ってしまったのは致し方ないことだろう。

「危ないのは分かってるけど……そうじゃなきゃ俺が来た意味なくなっちゃうんだもん。霧の中にいた人の想査なんて俺出来無いし」

 そして、そっぽを向くように別の人物――史実科長のシャルロットを見ると。
 角砂糖を口に放り込んで食べていた。ほら、やっぱりこのコーヒーは苦いんじゃないか。とは言えレイヴンは角砂糖を食べようなんて発想には至らないが。
 そのシャルロットが、科長を二人も動員した理由は何なんだろうと他愛もない話をし出して、次にアシュリーが暇だからなんじゃないかと答えたのを聞いて、そんなのでいいのかと思ってしまった。しかしまあ、科長二人とレイヴンのような新人が一緒くたにされているのだから本当にそんな理由かもしれないけど。
 そんなことより今はお菓子だ。折角許可をもらったのだから開けてしまおう。

「やったぁ! じゃあ、お菓子開けるね! あ、後ね、俺の名前はレイヴンだよ。よろしくねー」

 少年、などとレイヴンのことを呼ぶシャルロットにお菓子を渡しながら、まだしていなかった自己紹介をしておく。ただ、敬語なんてものは彼の常識の中にはなかったようで、初対面とは思えない距離感で言葉を発した。

>>シャルロット様、アシュリー様、幻想調査団ALL様

2ヶ月前 No.7

削除済み @brahman ★Android=qkiWwZL3Tn

【記事主より削除】 ( 2019/02/18 11:29 )

2ヶ月前 No.8

陽香 @brahman☆r92H8KW1RF2 ★Android=qkiWwZL3Tn

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2ヶ月前 No.9

朱華 @loading☆otJOY5C0qs2 ★Android=MZepO17WUn

【小麦畑/セシリア・ヴァルト】

「そう。良かったわ。…まあ、確かにそろそろ抜いた方が良さそうねぇ。」

あの子は何も言わなかったのかしら、とロッコの母親である自分の娘を思い浮かべながら小麦畑を見渡せば、寒いのに元気な雑草がよく目立つ。ヴァルトの家は小麦畑のすぐ隣だが、セシリアのような年寄りが小麦畑で仕事をするのは本当に忙しい時だけで、普段の畑の整備などは殆ど若者に任せている。この時期の畑を気にすることはあまりなかったが、まあ今日は急ぎの用事もないし、たまにはいいだろうか。
自分も手伝おうとしゃがんだところで、後ろから最近聞き慣れた女の子の声がした。セシリアが振り返ろうとするより前に、ロッコがその子の名を呼ぶ。老いた体は思うように動かない。

「あらリーゼロッテ。アルベルトさんの所はもういいの?」

声を掛けてきた少女―リーゼロッテは、つい最近村に姿を現すようになった風変わりな境遇の子だ。最近ロッコが見かけたという人影がその行方不明になった父親という説もある。農業のことも何も知らないからと、お向かいのメルディーナさんの家で羊飼いの手伝いをしつつセシリアの薬草の手伝いもしてくれていて、無口であまり表情も変わらないけれど、可愛らしい良い子だとセシリアは思っている。
そんなわけで彼女は雑草抜きがなんたるかも知らなかったようだが、それについてはロッコがちゃんと説明してくれた。その様子にセシリアも笑顔になる。

「そうね、リーゼロッテもやってみれば良いわ。力一杯やるんじゃなくて、ちゃんと根っこから抜くようにね。」

そう言いながら手近な雑草を一塊抜いて、適当に振って土を落とし、ロッコの持っていた籠に放り込む。雑草抜きは腕力よりコツだ。根っこを残すとまた生えてくるから、力一杯に根を引きちぎるのでは駄目なのだ。


>>ロッコ様、リーゼロッテ様

2ヶ月前 No.10

篠葉 @xiv☆8qw5LAZnvEo ★iPad=N6pytYwzGR

【カフェ / ユリアーネ・ローエンシュツルム】

 店のドアが開いたその瞬間、冷たい風が店内に入り込みユリアーネの黒髪を揺らす。その一瞬だけ彼女の呼吸音が止まったかと思えば──再び規則正しい寝息が店内に響く。それはアルベルトがテーブルに壺とチーズを置くまで続き、ガタンと音が鳴ったその時に再び止まる。

「ん……」

 小さく吐息を漏らしたかと思えば、彼がテーブルに肘を付く頃にはゆっくりと目を覚ましていた。そのままの姿勢でひとつ欠伸をして、再び閉じかけた瞼を来訪者を確認するために無理矢理こじあける。彼女は頭を持ち上げ長い前髪の間からその赤い双眸でアルベルトの姿を認めると、小さく微笑んだ。

「アルベルト、いらっしゃい。今日は──ああ、持ってきてくれたんだね」

 テーブルに置いてあるそれらを見て、「いつもありがと」と礼を述べる。それから上体を起こしぐっと両手を上げて伸びをし、彼女とと同じように眠たげな彼に少し苦笑を漏らした。まずは置かれたチーズを手に取りながら、「何か飲んでく?」と訊ねる。

>アルベルトさん、周辺all様




【小麦畑 / リーゼロッテ・ヴァイセンフォーゲル】

 不思議な行動を止めていたロッコがリーゼロッテの名前を呼んだことに少しだけ目を丸くしつつ、セシリアの問いには「ああ、アルベルト……さん、は今、出来た羊乳とかを配ってると思う」と答える。
 リーゼロッテの問いかけに対しロッコが不思議な行動について解説を終えると、彼女はほぅ、と息をついた。パンが小麦から作られることも最近知ったばかりの彼女にとって、それはこの村で生活するのに覚えなければならないことはまだまだたくさんあるのだということを教えられた瞬間でもあった。二人に言われるがままロッコの近くにしゃがみこむと、目の前の雑草を掴む。

「こうか?」

 根っこから抜くように、というセシリアのアドバイスを受けて、リーゼロッテは恐る恐るといった様子でそれを引き抜こうとする。ゆっくり力を入れて上に引き上げると、その草の周りの土まで盛り上がり、ついで地面に張っていた根が姿を表した。ぱらぱらと落ちていく土の様子が珍しいのか、それをじっと観察しながら首を傾げる。

>ロッコくん、セシリアさん、周辺all様

2ヶ月前 No.11

リンネ @fallere825☆.Ww/CpKTrQwM ★Android=WDXHwCBaoH

【カフェ/アルベルト・メルディーナ】

正面から掛かった声に、落とし掛けていた瞼と顔を持ち上げた。
前髪の隙間から、赤い双眼と視線がかち合う。
ゆっくりと、一度二度と瞬きをして未だに落ちようとしてくる目をするが、どうにも眠気は去らない。

「おぅ、おはよーさん。邪魔してるぞ」

カウンターテーブルに伏していた筈の彼女がいつの間にやら顔をあげている。
いらっしゃい、という彼女の言葉に相変わらずのんびりとした口調で、ひらひらと手を振って答えた。
体を伸ばし仕事の準備を始めるユリアーネとは対称的に、アルベルトが自分の腕に預けた頭は段々と重みを増している様な気さえしてくる。
流石に人の家先で注文もせずに寝るわけにはいかない、と戒めるつもりで視界を覆う前髪を一度掻き上げた。

「アーネのが移ったかねぇ……なんか、目が覚めそうなもんと、軽食頼めるか。らしくもなく動き回ったせいか、小腹が空いてなぁ」

まだ午後にもやることがあるというのに、恐らくここで寝たら暫くは起きない予感がある。
普段は羊の中で寝ては手酷い反撃を目覚ましにしているために、どうにも眠気が長引く。とはいえ、声を出したからか多少はハッキリしてきた。
持ち込んだチーズを手に取り注文を問うユリアーネに小さく笑いながら答えた。
>ユリアーネ様、周囲all

【会議室/シャルロット・ダグラス】

険しい視線を孕んだアシュリーの微妙な微笑みに微笑みで返しながらそっと視線をそらした。
彼の仕草は見るものからすれば誘うような色っぽさがあるがシャルロットには色っぽさよりも若干の迫力が勝る。
だって山脈を歩くわけだからどうせ汚れるしフィールドワークで身嗜み整えても仕方なくない? 本格的な捜査は明日からだけど。一日の誤差じゃん? と、アシュリーの視線から感じる言葉に内心で言い訳する。
フィールドワークでなくとも大してその格好が整うわけでもないわけだが。

「ははっ目が怖いよ? 折角の色男が台無しだぜ後輩くん」

誤魔化し茶化すように笑い声を上げながら手元のコーヒーを啜ろうとして、中は既に空だった。底に黒い線が残るだけのカップを諦めてソーサーの上に戻した。

「幻想生命科と史実科のトップが二人して暇を持て余してたわけか! それを考えれば上としても働けとせっつきたくなるか。私としてはお陰で久々の現場だからありがたい限りだけどね。……霧の向こうに人影があったらしいし、存外、君にも頑張って貰う必要があるかもね。恐らくこの面子で交渉事が出来るのは君だけだ!」

任せたよ、と手を振りながらコーヒーのおかわりは無いものかと適当にテーブルの上へ視線をさ迷わせていたが、霧部の少年からの声に視線を再び上へ戻した。
名乗りながらもお菓子の袋を開けて差し出してくる少年、もといレイヴンからお菓子を「ありがとう」と受け取りつつ、その無邪気な様子に目を細めてくつくつと喉をならした。

「あー、レイヴン? だね。うん、わたしはどうも人の名前を覚えるのが苦手でねぇ……まっ、この任務中は多分覚えてられるだろう。よろしくたのむよ、レイヴン少年」

受け取ったお菓子を一口齧る。やはり角砂糖はそのまま食べるものではなかった。既製品のお菓子のほうが圧倒的においしい。
ちょうど良い口直しを咀嚼し、呑みこみ、一息つく。

「おっと、存じ上げているかもしれないが、一応名乗ろうか。はじめまして少年。私は史実科長のシャルロット・ダグラスだ。同じ班にいる間は、気軽にシャルルでもいいし、呼びやすいように呼んでくれ。若い子は素直が一番だしね」

>アシュリー様、レイヴン様、周囲all

2ヶ月前 No.12

朱華 @loading☆otJOY5C0qs2 ★Android=MZepO17WUn

【ホテル会議場/アシュリー・ローズ・ブーゲンビリア】

「色男ねえ…」

視線で送ったメッセージはどうやら的確に届いたようで、シャルロットはアシュリーから視線を外す。この先輩に対して服装だの見映えだのは、今も昔も要求するだけ無駄なようだ。それもそうか、学生の頃から研究一筋で、家庭すら顧みなかった人なのだから。何の因果か20年近い付き合いのある先輩から、目を逸らしてコーヒーを飲む。自分の母親譲りの容姿の良さは自分でも認めるところだ。シャルロットだってやりようによっては、と思いはするが、本人にその気がないのはどうしようもない。

「本当に現場好きねアンタ。…まあ、それについては、善処するわ。」

呆れたような溜息をついて、思いの外好みの味だったコーヒーを飲みきる。本当にこの人は、いつまでそんなに研究にのめり込むのか。いい加減若くもない役職持ちが、現場にいけるだけで浮き足立つだなんて。感心より呆れが勝る。
交渉については、霧部も史実科も滅多にしないのだから、アシュリーが一番上手なのは当然と言えば当然だ。ただまあ、それも霧の向こうにいたのが本当に“人”だったならば、の話だが。
足を組んで座っていた椅子から立ち上がって、部屋の隅にあった耐熱硝子のコーヒーサーバーを持ってくる。自分の分に注いでから他のカップを見やれば、シャルロットのはいつの間にかなくなっているし、レイヴンの方は口も付けていない様子だ。苦手なのだろうか。

「シャルロット、コーヒーのおかわりは?…レイヴンはコーヒー苦手だったかしら?紅茶ならあったけど、そっちにする?ミルクと砂糖もあるけど…」

片手を机につき、首を少し傾げるようにしてシャルロットにコーヒーサーバーを揺らして見せる。レイヴンにはコーヒーサーバーの脇に控えめに置いてあった紅茶を勧めるが、あれも大して甘くはない。もし砂糖とミルクを入れるのなら、コーヒーだって一緒だ。

>>レイヴン様、シャルロット様

2ヶ月前 No.13
切替: メイン記事(13) サブ記事 (59) ページ: 1

 
 
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