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†夢が如く† Χ〜翡翠色の瞳〜Χ

 ( オリジナルなりきり )
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語り手 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

自分の中でこういう仕事は本当に天職なのだろうかとつくづく思う。
剣を握り、魔法を扱い、世界を気ままに冒険をする。素敵な仲間と出会い、友情を深め、愛を育むのも素敵ではないだろうか、バラ色の人生だとは思わないだろうか?

違う違う、「今」の自分はそんなバラ色の人生ではない。

物心がつきはじめた頃には既に自分は傭兵一家の一員であり、人手の足りない軍隊に呼ばれては命令通りに敵を殲滅、場所を制圧するだけの仕事だった。

今日も軍の命令通りにとある都市、及び研究所を制圧したのだけれど……正直とても後味の悪い戦闘だったらしい。
研究所のエントランスにて最深部に向かっていったお師さんが帰ってくると背中に背負われている少女が目に入った。

酷く衰弱しており、目は虚ろ目でまるで生気が無い。奥で一体何があったのか、お師さんや他の先輩達は何一つ教えてくれなかった。

作戦終了後、雇い主より研究所内で少女を見なかったかと連絡が入ったらしいが何故かお師さんは少女を隠すように居なかったと答えたと言う。次の日、何故か自分がその少女の世話係に任命されてしまった。

少女は見た目では丁度自分と同い年か少し下ぐらいの年齢、名前はあるけれど教えてはくれなかった。
朝ご飯に自分用におにぎり、相手にパンを持っていったら自分のおにぎりを食われた。米が好きらしいが俺も好きだったのに許さない。

当時、俺は18歳。今から始まる物語は此処から10年後の話になるよ。
正直、冒頭から最後まで何を言っているか分からないと思うけれど「全部繋がる」と言う事だけを覚えていてほしい。




ファンタジーオリジナルなりきり
【†夢が如く† Χ〜翡翠色の瞳〜Χ】

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猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


青血液を渡すあたりある意味博打であったが、美味そうにアルカが飲んでる横でフェルディは黙って見守っていた。
さながら疲れた身体とカラカラの喉を潤す仕事終わりのビールを一杯平らげるかのような飲みっぷり。
思った通りトンガリ帽子少年の血液のほうが口にした途端にアルカの様子はそれまでとは打って変わり容態もやっと安定してきている。どんな生き物でも体に合った物のほうがベストだということなのだろう。
心もとない笑顔を取り戻してトンガリ帽子少年の手の中にいる小動物に、キラキラした視線を注ぐあたりが女の子だなぁと今更しみじみ思うフェルディなのである。


「トンガリ帽子さんとまだ会ったばかりだがイイ奴だよ。

彼は町に紛れている密売集団を探しているとか言ってたな。 飛空艇の乗組員を募集しているのは空賊らしいけど……。」

アルカの問いそう答える。ただ一方的に馴れ馴れしく接してしまっていたフェルディに問題があるのだが、飛空艇の旅を何より楽しみにしていたのでついつい歯止めがきかなかったようだ。
その後、アルカに正論をズバズバ言われてしまい「なるほど」と小さく呟いて納得すると小さめに頭を垂れ、フードを被って身を縮こませる。
治安が良さそうな街だなと思っていたが、トンガリ帽子少年の言っているとうり密売集団が潜伏しているとなってくると周囲をもう少し警戒しておいた方がいいのかもしれない。


>>アルカ・シオン all

2ヶ月前 No.16

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

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2ヶ月前 No.17

スレ主:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【ハーク/酒場兼宿屋 希望】

「お待たせ致しましたぁ!クラムチャウダー2つにパン2つ、それとドッグフードを1つですねぇ〜……あ、それとさっきのお姉さんには僕からのお詫びとしてこのお飲み物をサービスさせて頂きます!」
両手に両掌にクラムチャウダーを、腕部分には皿に乗せているパンを、頭にはル-チェが食べるであろうドッグフードが乗っておりそれらを器用にシオンとフェルディの前に並べてゆき、再度その場を後にするとアルカが飲むであろう飲み物を持ってくるがサイズが大きくビールジョッキの大きめと言ったところか、その中身はハークが一生懸命トマトを潰して濾して出た純度100%のトマトジュースだった。

「ビタミンCとリコピンたっぷりのトマトジュースですっ!僕が学校から帰ってきて一番に作ったジュースなのでとっても美味しいですよ〜!……はぁ〜……ちょっと休憩させてくださいぃ……」

ドォーン、ドォーンと花火が鳴り祭りが盛り上がっている中、流石に働き疲れたのか3人の許可を得ずにその場のテーブルにあった空いている椅子へとちょこんと腰掛け、一息つき始めると定員としてお客を楽しませるために自己紹介を含めハークは3人に話題を提供し始める。


「あ。自己紹介が遅れてすみません、僕はこの酒場兼宿屋で住み込みで働かせてもらっているハーク・ムーンハートと申します!お兄さんとお姉さんは遠方から旅立ち祭りを楽しまれに来たんですか?」>all



【リンダマンブラックホール(引力)説が浮かび上がってるだって……!?(´ワ`;)
それと(ラクロアがお兄さん的存在になる事は先ず)ないです……】

2ヶ月前 No.18

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


何かもの言いたげのトンガリ帽子の少年の口から溢れ出た声を慎重に耳を傾けた。そして、シオン=クローディアスそれが彼の本当の名前だと知る。
何だかよくわからない名前で呼んだり呼ばれたりするのは言う方も言われる方も何か引っかかる物がある。
名前がちゃんとあるなら、その名前でその人の存在を再認識してあげる事ができる。
しかしながらアルカが即席でネーミングしたトンガリ帽子さんと言う可愛らしい感じはなかなかいいセンスを持っている。フェルディでは思いつきもしないだろう。


「へぇ、そうなのか。もしかすると俺らのルーツは海にあるのかもしれないな。

 ――まあでも、シオンの目からイカとかタコに見えてなくてよかったよ。」

シオンのたどたどしい言葉を聞いて、なるほどそうか とここで意思疎通ができるようになってきた。
さらに軟体生物の血液が青い色という意外な共通点を話してくれたおかげでお互いの奇妙な食い違いは解消された。
飛空艇の旅を終える事が出来たら次は海へ冒険するのも悪くはないかもしれない。もっとも自分達の祖先が軟体生物ではないことは確かではあるが。
まだ始まってもいない飛空艇の旅のそれから先の事を考えつつも、旅立ち祭りで話すことのできた彼らから視線をそらす。

小さな身体で人数分の食事をバランスよく運び、忘れられていたクラムチャウダーとパンを見るなり頼んでおいた事を思い出す。
そんな器用な事をやってのけて見せた少年は空いている椅子へ座ると、自らハーク・ムーンハートと名乗りあげる。


「俺はフェルディナントだ。

ああ、もちろん祭も楽しみにしてたし、飛空艇で旅ができるって聞いたからここまで足を運んだんだ。
 ――ハークは飛空艇について何か知ってる?」

少年の問いに対してそう答えると、それからようやく温かい食事 にありつきはじめた。
色とりどりに打ち上げられる花火を観るのも祭りの醍醐味ではあるが、先ずはカラに胃を満たすことが最優先だった。


【それよりシオン君は飛空艇乗るんですか……?何だかこのままでは乗らない流れになりそうなのですが(汗】>> レーリンさん

【リンダホールです。まじかぁ。ラクロアさぁん……。】>> 吸引力の変わらないただ一つのスレ主様

2ヶ月前 No.19

スレ主:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【ハーク/酒場兼宿屋 希望】

「えへへ、実はこういう時の為に密かにこのお祭りの事を予習していたんです!僕が知りうる限りの情報を提供しますよ!」
酒場とはある意味情報を交換、提供をするのにうってつけの場所、しっかりとその役目を果たすために前々より旅立ち祭りに関しての予習はしておいたようだ。

「先ず、この旅立ち祭りなんですけれど表向きには冒険者を推していますが別に冒険者限定、と言う訳ではないみたいなんです。何かの職業に就く、新しい生活を始める事もこの町では「冒険に出る」=旅立ちと捉えているんですよ。フェルディさんが仰られている飛空艇に関しても勿論例外ではありません」

そういって懐からパンフレットを取り出してテーブルに広げると、ポープタウンの全体を記したタウンマップを広げて見せる。

「ご存知かもしれませんが、新しい空への船出を祝う形でも此処では当然祝われます。此処から少し離れた場所に簡易的の飛空艇置き場があるんです、新人の船長はこのお祭りに参加して意気投合した人達を仲間にし冒険に旅立ったり、その逆で仲間が船長を選びその船長に同行をする。と言うのもあるみたいです。でも注意してほしいのは空に関しては、裏がある事が殆どなのです」

そういってハークはマップの四隅にある同じマークの1つに指をさす。

「取り締まりのお巡りさんが、飛空艇関係者にとても厳しい取り締まりをするんです。何故なら空の旅と偽り空賊団として活動しているから……陸なら山賊、海なら海賊、空なら空賊、……この辺の山賊も些か厄介なのですが今日だけはお巡りさんも空賊団相手に本気で取り締まっているかと思います。……今回は特別に王都から派遣された警察隊らしいですからね。……確か、「【第七警察隊】で4人派遣されているみたいです」

ハークの話によると基本的に3賊(山、海、空含めた意味)の中で一番強いのは空賊であり、次に海賊、山賊との事。
ましてや旅立ち祭りが開催されて以降毎年問題を起こしているのは決まって空賊団、地元の警察では太刀打ち出来ぬため町長が住民から資金を募り王都に警察を要請したとのだが何故か無償で引き受けてくれる事になったらしい。

「……なので、もしも空賊団に入団されるなら此処で待っていた方がいいかもしれませんよ? 善人か悪人かは、見極めるしかないかもしれませんけれど…】>フェルディ


【けれどそのリンダホール、お高いんでしょう? ご安心を、ちゃんと戦闘員で五月蠅い兄貴を控えてますから……】

1ヶ月前 No.20

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/酒場兼宿屋 希望】

シオンが相手に「イカかタコみたいなエルフなの?」と尋ねた理由について説明すると、ボソボソとした声量ながら相手にはしっかり聞こえていたようで、考えのすれ違いは解消された。しかしながら、フェルディにはシオンは自分がそういう軟体動物のような姿に見えていると思われていたらしい。

「…心外。僕はそこまで酷くなる実験なんか__いや、何でもない。でも…ゴメン」

彼の言葉が心外だったようですかさず言い返す……が、とある台詞を言い掛けたところで中断し、改めて謝罪の言葉を口にした。シオンの過去に何があったのか、本人は殆どを記憶しているが、ある事情で感情が抑圧され続けていた影響が強く残っている今、それをどう感じるかを意識することは困難である。しかし所々がトラウマになっていることは明らかで、自ら教えようとは全く思わない。
三人で談笑していると、先程の店員の少年の元気な声と、先程頼んだ料理(とルーチェ用の食事)を両手両腕を器用に使い運んで来る彼の姿が耳と目に入った。小さな身体で一生懸命運ぶ姿を見ると、自分も魔法でもっと器用に運べるかもしれないが、同じ方法で運ぶと失敗しそうだとシオンは一瞬考えた後に一瞬でその考えを消した。今それを考える必要性は無いと考えたからだ。
運んだ食事を並び終えるとすぐさま厨房へ引き返し、次はアルカのためのビールジョッキ一杯分以上はありそうな真っ赤な飲み物を持ってきた。血かと思ったらトマトジュースだという。店員の少年の台詞から、彼は客への気遣いを忘れないしっかり者であることが伺える。が、アルカが二人に頼んだものを考えると、偶然とはいえ何か運命的なものを感じる。
外の祭り会場で花火で盛り上がる頃、店員の少年は働き疲れたのか三人の席に座って休み出すと、三人に向けて自己紹介を始めた。

『あ。自己紹介が遅れてすみません、僕はこの酒場兼宿屋で住み込みで働かせてもらっているハーク・ムーンハートと申します!お兄さんとお姉さんは遠方から旅立ち祭りを楽しまれに来たんですか?』
「…僕は、シオン。ここから離れた…イル…いや、エル……?名前は忘れたけど、大きな街から来た。祭りの客として…じゃなくて…ギルドの依頼で来た。……これ、証拠」

フェルディに続いて自己紹介と簡単な説明を済ませると、証拠品としてギルドで受け取った依頼書を(勿論重要な部分は隠して)テーブルの上に広げ、触りの部分のみを見せる。依頼主は匿名、依頼内容は『違法装備密売集団の摘発または団員の捕縛(生死問わず)』、他報酬の金額や物品の種類等、ギルドに依頼して貰うための情報が前半に書いてあった。
ところで、シオンが所属しているギルドがある街の名前なのだが…本当は『アルディス』という名前である。数年間滞在しているにもかかわらずちっとも覚えていないのは、只々彼の性格としか言えない…。
店員の少年__ハークはこの町の宿屋兼酒場の店員として、住人として旅立ち祭りについて予習しているらしく、祭りについて説明してくれた。
『先ず、この旅立ち祭りなんですけれど表向きには冒険者を推していますが別に冒険者限定、と言う訳ではないみたいなんです。何かの職業に就く、新しい生活を始める事もこの町では「冒険に出る」=旅立ちと捉えているんですよ。フェルディさんが仰られている飛空艇に関しても勿論例外ではありません』
『ご存知かもしれませんが、新しい空への船出を祝う形でも此処では当然祝われます。此処から少し離れた場所に簡易的の飛空艇置き場があるんです、新人の船長はこのお祭りに参加して意気投合した人達を仲間にし冒険に旅立ったり、その逆で仲間が船長を選びその船長に同行をする。と言うのもあるみたいです。でも注意してほしいのは空に関しては、裏がある事が殆どなのです』
『取り締まりのお巡りさんが、飛空艇関係者にとても厳しい取り締まりをするんです。何故なら空の旅と偽り空賊団として活動しているから……陸なら山賊、海なら海賊、空なら空賊、……この辺の山賊も些か厄介なのですが今日だけはお巡りさんも空賊団相手に本気で取り締まっているかと思います。……今回は特別に王都から派遣された警察隊らしいですからね。……確か、「【第七警察隊】で4人派遣されているみたいです』
そこまで説明すると、フェルディに対し忠告をするハーク。フェルディは最初から空賊に入団するために祭りへ来たようだが、やはりそれだけリスクは背負っておいた方が良いようだ。シオンは元から賊の仲間入りをするつもりは無いのだが…。

「…一つ、聞いていい?」

ハークの話を、温かいクラムチャウダーを口にしつつ聞いていた途中、シオンがスッと空いている方の片手を軽く挙げる。

「…祭りのことと、飛空挺への警備の厳しさも理解した。その上で、聞くけど……酒場とか外とかで、密売者の話とか聞いてない?」

二人と話をしている内に依頼のことを多少忘れかけていた事実は否めないが、密売集団を仕留めることは未だ諦めていない。むしろハークの話を聞いたことでますます依頼達成への意欲は増していた。

>フェルディ、ハーク、アルカ、ALL


【あ、確かに…(・_・;)で、ですが最終的ににはラクロアさん達の空賊団に入団するつもりですので…!】
>猫に小判さん

【リンダホールの向こうには妄s夢の可能性が広がっている…!(((
オーサカさんがむしろ兄貴ポジションになりそうですな(え?】
>リンダさん

1ヶ月前 No.21

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


「それはお互い様だけどな。」

フェルディは悪びれもせずヘラっと笑って返した。シオンの声帯は細いのかまたくぐもったような声で何かを訴えていたが、彼にもいろいろと苦労した過去があるようだ。
人生を振り返れば、誰でも山があったり谷があったりする。
知り合って間もないが友としてなら背中を押すだけの手は貸してあげたい。しかし、そこから前に進むかどうかはシオン次第なのである。

**

もぐもぐと無心でクラムチャウダーとパンを頬張る。
その一方でこの日の為にスタンバイしていた少年の説明を聞きながら広げられたポープタウンのマップを目で追った。
職を転々としてあちこち色んな職に手を出したがるフェルディにとって、この「冒険に出る」というこの街の言い回しや思想に関してはなかなか気にいるところがあった。もしこの街に生まれていたとしたら冒険に出た数なら誰にも負けないような気がした。

ハークの話を聞いて分かったことは飛空艇のクルーを組む際には特殊なシステムがあることと、その中で警察隊4人が潜伏してまるで獲物を狙うハンターのごとく監視の目を光らせているということ。
どうしてそんなややこしい事になったのか詳しい経緯を聞いたとしてもフェルディでは恐らく全てを理解する事は難しいだろう。
警察と空賊団の啀み合いに巻き込まれたくなければハークの助言どうりに此処で静かに待っていた方が利口で得策であるのは間違いない。


「……よくこんなに覚えたな。 お礼にご褒美をあげよう。」

まだ小さい子供なのに祭りにも行かず充分すぎるぐらいの情報が今の説明で一気に手に入った。
健気に情報を提供するも大人顔負けに話すものだからハークが一時、子供である事を忘れて大人のように見えてしまった。
はたと我に返ってフェルディは恥ずかしげに慌てて紙袋の中からリンゴ飴を一本無造作に取りだして、頑張ったご褒美にとハークに差し出した。


>>シオン・ハーク・アルカall



【どうなるのかまったく想像できない(^◇^;)】>>レーリンさん

【ε=ε=ε=ヽ( +・`∀・´)ノ【TEL】>>リンダイソンください。

1ヶ月前 No.22

フィリ @yuzuriha16 ★rkO1ZtH6WS_ef5

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1ヶ月前 No.23

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/酒場兼宿屋 希望】

ルーチェを触ってみるかとシオン自ら尋ねてみると、アルカは「ありがとうございます」と一言お礼を彼に言うと、シオンの肩に乗る「?」な表情を浮かべているルーチェに自己紹介を済ませ、それの鼻先に手をゆっくりと近づける。

『?』

まるで不思議なものを見るように首を一度二度傾げた後、シオンの肩に乗ったまま若干身を乗り出し、彼女の手の匂いをひとしきり嗅ぐ。途中で彼女の顔をチラチラと確認しつつ、相手が無害な存在であると確信すると、肩からテーブルへ跳び移り、彼女の目の前までチョコチョコとした足取りで歩み寄る。バランスを取るためにピンと立った尻尾は、改めて間近で見ると動物としてバランスが取れていないような長さだ。走る時に引っ掛けて転んだりしないのだろうか?
閑話休題、お座りの姿勢でアルカの手に触れられるのを少し待った後、最初は顎や頬辺りを軽く触れられ、次からは頭や背中等広範囲を優しく撫でられる。彼女の手はシオンと比べてひんやりとしていたが、それ以上に彼女の触り方が良いのか、そのうちルーチェの表情は恍惚としたものになってゆき、無意識的に尻尾も縦に振られるようになる。

『キュゥ〜…』

語尾にハートが付いていそうな声を漏らす家族を眺めつつ、同様の幸せそうな表情でモフモフしているアルカも見つめるシオン。その瞳の奥の気持ちは読み取れないが、少なくとも不快な感情は一切抱いていないようだ。
ルーチェのようなふわふわとした動物やぬいぐるみは女性が好むという旨の話をギルド内で小耳に挟んだことがあるが、それは正しかったようだ。しかし甘党と同じようにふわふわ好きの男性もいることは確かで、現にシオンもそうである。しかしジェンダーというものの影響か、悲しいかなそういう連中は女子から軽蔑されることが多いのである。目の前の彼女は、そんな男子を軽蔑する側なのだろうか?しかしそれなら自分とルーチェという組み合わせを見た時点で何か言ってくる筈。
シオンが差別など考えもしないタイプとはいえ、もしそういった類の偏見で人格否定してくる連中がいたら容赦無く切り捨てるだろう。目の前に迫り来る障害を破壊する力を、彼は持っている。もう二度と、大切な存在を失わないように…。

お互い様、と笑うフェルディに、シオンも「……ん」とコクリと頷く。ポープタウンに着いて初めてちゃんと話した彼は、人間であるシオンとは別の存在だが性格は人間とそれほど変わらないように見える。こんなに無表情無関心な自分にも気さくに接してくれた。普段暮らしている街でまともに話す相手といえばギルドの顔馴染みの受付員くらいで、他の連中は陰口を叩くだけでまともに関わろうとしてはこなかった。但し此方も彼らに全く興味を持っていなかった。ちゃんと目の前で話し合えば、お互いの印象も変わるのだろうか?今度試してみよう。

「…今回の依頼が終わったら、何処かへ旅をするのも、いいかもね…」

モフモフタイムを終えたらしく此方の手元に戻ってきたルーチェを撫でながら、初めて芽生えた気持ちを無意識に口にするのだった。

>アルカ、フェルディ、ALL

【依頼の件どうしましょう…(蹴)ラクロアさん率いる空賊団結成前までには済ませるようにします…】

1ヶ月前 No.24

スレ主:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【ハーク/ 酒場兼宿屋 希望】

「一応おじさんとおばさんに人に尋ねられたら答えられるようにしておいた方がいいと教えてもらいましたし、僕もお祭りには興味があったので自分なりに調べたりもしたんです」

旅立ち祭り以前にもこの酒場へと足を運んでくる客にはそれなりの情報を提供したが、相手が納得するまでの情報もあげる事が出来なかった事もありハークなりに申し訳が無かったのか今回はそれなりに勉強をしたようだった。相手にもうまく伝わったようで満足げにしていると、フェルディから林檎飴を受け取ると両手で棒を持って子供らしくぺろぺろと舐め始めその甘い味を堪能し始めた。>フェルディ

「はい!僕の方は大丈夫です……本当にごめんなさい……」
全力疾走少年と言われてしまえば間違いなく自分の事であり、怒られると思いきや心配させてしまったことに対して申し訳なく思うと先ずアルカへと謝罪をする。
お詫びとしてのトマトジュースも気に入ってくれたようでホッと一安心するが、次にアルカより働き手は無いかと尋ねられるとハークは腕を組んで考え込み口を開く。

「うぅーん、今の求人誌だとこのお祭りに乗っかって空賊募集のページで埋め尽くされていると思いますよ? あとは今の時期と言う事もあってこのお店を始めとする多くの酒場が人手不足らしいです、でもそこはやっぱり酒場ですから……結構お酒が入ってお客様同士や店員さんなどとトラブルは多発するみたいです……」>アルカ



「密売人、ですか……うーん、ワイヨ一味の事かもしれませんね」

シオンから尋ねられた密売人について少し考えると、噂で聞いた事のある話を彼に提供し始める。
「この町の付近に住んでいる山賊一味の事です、勢力的には脅威では無いのですが……此処最近町を支配する為に多量の武器を安価で購入したと噂で聞きました。町にも来ては強奪などする悪党なんですけれど……ふふっ、実はこのお店の店長であるアトラスさんが彼らをいつも蹴散らしてくれるんです!」

自慢げに話すその人物こそが、今厨房で料理を作っているアトラスだった。
ハークの話によるとアトラスは現在28歳で10年前は傭兵部隊の一員として活動をしていたらしい、しかし今の女房であるラファと出逢い婚約をして傭兵業から完全に足を洗い料理人をして生計を立てているとの事だ。
本来ならばポープタウンの警察が一味を一掃しなければいけない立場なのだが比較的弱い部類に入るワイヨ一味には手も足も出ず、戦闘経験豊富なアトラスにはいざと言う時に町の平和を守ってくれるよう町長からもお願いされているらしい。



【こちら、最後の物品になりますので……14万3000円になります】>猫に小判殿

【密売人の事ですが上記の方で問題ないでしょうか?】>レーリン殿

1ヶ月前 No.25

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


どうやらシオンもアルカも二人とも空の旅やこの街の祭りについて何も知らずポールタウンへ訪れ、況してや空賊の仲間に入る事に抵抗があるようだ。
このまま飛空艇に乗るのは自分一人だけのようなので、二人とポールタウンで共に過ごせるのもそれほど長くはないらしい。
せっかく仲良くなれそうだなと思っていたのに内心こころの何処かで残念がっていたのは二人には内緒にしておこう。
仕事としてこだわりを持てそうな業界で、二人が理想とするライフスタイルを実現していくのならフェルディは影ながら応援し、それを無闇に止めることは決してしない。
嫌な仕事ならやめればいい。リスクはあるが自分の大好きなことしかしない人生を選ぶか、嫌いなことに耐えつつ安定した人生を選ぶかはその人次第なのだ。


「なるほどそういう事なら、おじいさんとおばあさんには感謝しないとな。 情報元がハークで良かったよ。ありがとうな。」


今の年齢とは思えないようなハークの働きぶりに圧巻されっぱなしではあったが、それまでハキハキとしていたウェイター兼祭りの案内人の全力疾走少年は、林檎飴を渡された途端に年相応しく子供のようにペロペロと舐め始めた。
素直に受け取ってくれた事にフェルディはホッとすると少年の頭を手で軽くポンとする。

ハークの話では飛空艇に乗りたいのであれば向こうから声がかかるまで大人しく待つようにとの事とだが、流石に同じ席でジッとしているのは性に合わない。
酒場の近くにさえいれば問題ないだろうという安易的な考えに至ると、横で話を聞いていたフェルディは口を開く。


「暇だからシオンの依頼、無償で少し手伝ってやるよ。 アルカもウォーミングアップってわけじゃないけど少し運動してみないか? 分け前はシオンから貰えばいい。」


シオンに力がないからというわけではないが恐らくは彼1人でも片付けられる案件であることは間違いない。手に負えないというわけでもないなら仕事はなんであれ早く楽して終わらせられるならそうしたいはず。
そして、今すぐ働けて手元にお金が入るような仕事が都合よくあるわけでもないならと、ほぼ思いつきであったがアルカも巻き込む形でそう誘った。
ただし報酬が出るかどうかはシオン次第だが。


>>ハーク、シオン、アルカ


【安いから買い(】>>リンダイソン

1ヶ月前 No.26

語り部(スレ主) @yuzuriha16 ★AkGMCuEuMo_ef5

【アルカ/酒場兼宿屋・希望】

ひとしきりルーチェのもふもふを堪能した後、
お互いの身の上というか、ここに集った目的を話し合う流れになった。
こちらも仕事を探していることを伝えたのだが、残念なことにそうそう上手い話があるわけもなく…

「情報ありがとうございます。はぁ……そうですか」

ハークの話を聞いて、落胆に小さく息をつく。
めんどくさい。そう、めんどくさいのだ。
働きたくない。歩きたくない。叶うならずっとだらだらしていたい。
でも、現実は非常だ。無駄な考えだってことは言われなくても分かってる。
自分の足で歩かないと一歩も進めないし、血を飲まないといずれ動けなくなってしまう。
それでも私は、断固、惰眠を、貪りたい。
こう思うと、ハークくんが少し眩しい。今から努力しても自分ならとてもこうはなれないだろう。
なろうとは微塵も思わないけど。

「どこかにいい仕事とか転がってませんかね」

そうぼやくように呟いていると、シオンさんの仕事の話になった。
なにやら良からぬ単語が聞こえてくる。武器の密売だとか、町を支配だとか。
ぴくりと僅かに眉が動く。
私にはやる気というものがない。
たぶん生まれるときに母親のおなかの中にでも置いてきてしまったのだろう。
ぐうたらで怠け者の権化みたいな存在だ。自覚はある。
それでも、受けた厚意は返さなければならない。じゃないと、気になってぐうたらできないから。
ここはいい町だ。出てくる料理はおいしいし。住んでいる人も良い。
最初は強面が多いと思っていたこの酒場の人たちも、気の良いだけの鍛冶場の親方のように見えてきた頃だ。
だったら、私に出来ることはもう決まっている。

「そのワイヤデーとかいう一味が
この町から完全に手を引いてくれたら、もう少しこの町の治安とか良くなりますか?」

あれ、ワイヨーだっけ。まぁいいやどっちでも。
とにもかくにも後付けでもなんでも理由はできた。
まだここへ来て間もないが、分かることはある。
ここは二つの意味で暖かい町だ。
密売だが何だか知らないが、この町に泥を塗ってもらっては困る。
私がこの町を去った後も、ここで食事をしたり、泊まったりする人がいるだろう。
だから、これはちょっとしたお節介だ。少し手を貸すだけだ。ほんの少しの後押しだ。
意を決してというには緊張感のない眠気眼で、アルカは切り出す。

「良いですよ、私は。力になれるかどうかは分かりませんけど。
そのワイナールとかいう一味がこの町にとって迷惑な人たちだっていうのは分かりましたし。
シオンさんさえよければ同行してもいいですか?」

あれ、ワイヨーだっけ。もはや覚える気力すら湧いてこない。
その辺の記憶はもっと優秀な人に任せるとして、フェルディさんの提案は渡りに船だ。
何も彼も考えなしに私を誘ったわけではないのだろう。
背中に背負った十字型の白い布の塊にちらと目を向ける。
たぶん間違いなくそういった荒事に免疫があることを見抜かれている。
恐らく、最初に転んだときの音か何かで、これが何に使うものなのか見破られたのだろう。抜け目のない人だ。
そうでなければ見た目も貧相で頼りない
こんな戦力にもならなそうな小娘に話を持ちかけるようなことはしないだろう。

>フェルディ、シオン、ハーク、ALL

1ヶ月前 No.27

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/酒場兼宿屋 希望】

シオンがターゲットの密売集団について尋ねると、ハークには心当たりがあったようで、この町付近に潜む山賊・ワイヨ一味について教えてくれた。どうやら最近、大量の武器を安価で購入したらしく、恐らくそれが例の呪いの装備品だろう。もしその武器を横流ししている別の組織がいるならそいつを叩きたいが、それでは依頼内容を超えてしまうため、取り敢えずその山賊一味をターゲットとして目星を付けておく。
ハーク曰く、ワイヨ一味は度々町を襲いに来る比較的弱い部類の賊集団で、普段はハークの働くこの店の店長が撃退しているのだという。警察はいるが山賊のような弱小(?)悪党を相手にしている暇は無いらしい。だからこそ、冒険者や彼らに依頼を提供する冒険者ギルドがあるのだろう。

「…そう、分かった。もしかしたらそいつらが依頼にあった密売集団かもしれない。依頼にもあるし、メンバーの一人くらいは捕縛した方が町のためにもなるよね」

そこまで喋ると、「……直接首領の首を取った方が早いけど」とボソリと低い声で続ける。何故小声かというと、過去に普段の声量で似たような言葉を吐いたばかりに少々の修羅場に発展したことがあるからだ。それ以来は学習し、物騒な言葉は周囲に聞こえないようにしている(というか、そもそも口に出さないようにした方が余程良いのだが…)。

『暇だからシオンの依頼、無償で少し手伝ってやるよ。 アルカもウォーミングアップってわけじゃないけど少し運動してみないか? 分け前はシオンから貰えばいい』
「…え?」
『良いですよ、私は。力になれるかどうかは分かりませんけど。
そのワイナールとかいう一味がこの町にとって迷惑な人たちだっていうのは分かりましたし。
シオンさんさえよければ同行してもいいですか?』

シオンの依頼の話からワイヨ一味の話題へと発展して後、フェルディとアルカが彼の依頼に付き合うと言い出した。シオンは一瞬驚きの声を上げ、束の間考え込んだ後、口を開き、こう言った。

「……別に、いいけど。僕はお金に困ってないし…報酬は三等分でいいよ。他のアイテムは二人にあげる」
『キュー!』

シオンが承諾の言葉を言うと、彼の肩の上に乗ったルーチェが元気よく鳴いた。
二人の言葉からして、彼らの戦闘能力を疑っている訳ではないが、今まで一人で猛獣の討伐から悪党組織の抹殺までこなしてきたシオンにとって、複数人で行動することは初めてのことであった。だからこそ少し考えたのだが、構わないと考えたのか、二人の申し出を承諾した。
W他のアイテムWというのは報奨金以外の現物での報酬のことなのだが、今回のソレは「解呪の札(使い捨て)」「光魔法結晶(閃光弾代わりに使える)」「少量の宝石」と依頼書に書かれている。その正体は依頼達成後のギルドで明らかになるだろう。

「…でも、そのワイヨ一味とやらが扱ってると思う武器は…何かの呪いが掛かってて…周りにも感染するみたいだから、気を付けて」

続けて今回の依頼の補足説明をする。依頼書には装備品に呪いが掛かっていることしか書かれていなかった。口外することが憚られる程の呪いだというのなら、全員警戒するに越したことは無いだろう。

>ハーク、フェルディ、アルカ、ALL

1ヶ月前 No.28

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


この街に訪れたのは今日が初めてだと言うのにアルカもシオンもポープタウンの為にと、それぞれが意志を固めたようだ。
シオンは街にとって最善の方法を考え、アルカも眠たげではあるものの街の豊かな暮らしを脅かされるのが許せないと言ったところだった。
長く宿泊していたわけでもないのに街の居心地の良さに表現の仕方が悪いが良い意味で汚染され過ぎたようだ。
彼らも街も離れるのは実に惜しいと、そう思わせしめる辺り人のことは言えたものではないかもしれない。

改めて二人をじっくりと見定めるとフェルディは茶を一口すすった。


「ワイヨだな。 ……随分と太っ腹なんだな。報酬を貰うからには手を抜くわけにはいかなくなったようだ。」

どういう意味が込められているかは分からないが、聞いたこともないような名前なだけあって一度聞いただけでは覚えきれなかったアルカの間違いに先に訂正を入れた。
なぜか金銭面に困っていないという人のお財布事情までは流石にそこは口出しすることはできなかった。
今はそれについて話しをているわけでもないし、話が脱線しそうだったのでそこは敢えて口を閉じておくことにした。
そしてシオンは報酬を山分けし尚且つアイテムまで出すと言い出してきたので、きっちり働くのはもちろんだが、肝心なのは依頼をしっかり達成させなければ報酬を受け取ることは出来ないという事だ。
今まで旅を重ねていく中で信用ならない奴は何人も見てきたが、それが果たしてそうなのか一目見ただけでは人の本性を見抜くことはできない。そんな方法があるなら是非とも教えてもらいたい業だ。

密売を目論むワイヨ一味にしてみてもそれは同じことが言えた。行き先や行動などの目星や検討がついているならそれは知っておかなければならない。
ワイヨ一味に何かしらシンボル的な物があるのか、依頼の内容に詳しいシオンに聞いてみる事にした。


「 ――奴らはいつ現れる? 当てはあるのか?  まだ取り引前なら、騒ぎになる前に未然に防ぐ事ができるかもしれない。」


開示された敵の情報は、まるで何処ぞのバイオだかデッドだかの映画やドラマにありそうな内容だったことにフェルディは眉を寄せる。
呪いは空気感染なのか接触によるものなのか或いは飛沫によるものなのか…感染経路は多種多様に思い浮かんだ。
ワイヨ一味はもう既に感染しているのかもしれない。とさえ考もしたが呪いにかかる程度なら密売や強奪を今の今まで続けて行けはしないだろう。
どういった経由で呪いが感染するのかが気になるところではあるが、この依頼書は肝心な部分が抜けている。
そこさえ押さえておけば幾らかは行動がしやすくなりそうだと言うのに、どう気をつければいいのか考えものだ。


>>アルカ、シオン

1ヶ月前 No.29

フィリ @yuzuriha16 ★eu8HrDqdIy_ef5

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1ヶ月前 No.30

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/酒場兼宿屋 希望】

今回の報酬について簡単に伝えると、フェルディから『随分と太っ腹なんだな』という感想が返ってきた。どうやら彼は、分け前について割と警戒(?)するタイプらしい。彼の特異な外見からして、金銭面等でも随分と苦労をしてきたのだろう。シオンのように事前に分け前を提示しておきながら、後で「実は嘘でした」なんて酷い騙し方をした輩だっているのだろう。
しかしシオンはそんな騙しをする気も、報酬を三等分&アイテム全てを二人に渡すことに対する抵抗も更々無い。普段は貰った報奨金で必要最低限の生活用品や食料を買い、余った分は宿代に使ったり、道端で活動している募金スタッフ等に寄付する等して過ごしており、正に「宵越しの金は持たない」ライフスタイルを取っており、金銭への執着が良くも悪くも無いのだ。おまけに、自らの頼みを聞き受けてくれた相手には相応以上の報酬を与えることを当然のことと思っており、今回もその考え方に基づき、依頼の手伝いをしてくれる相手に与える報酬も破格のものとなっている。
少しは節制もいうものも身に付けた方が良いのでは?という声も上がるだろうが、生憎今の彼にそう言ってくれる人物はいない。

「…じゃあ、決まりだね。ご飯を食べ終わったら、すぐに行こう。祭りが行われている最中が、一番の狙い目…」

とはいえ此方の意見に反対する者はいなかったので、そういうことに決定した。
次に聞かれたのは、密売集団(かもしれない)のワイヨ一味が出没するであろうタイミングと場所だ。依頼主の書によれば、ターゲットは複数人に分かれ、人が最も集まりやすい時間帯・場所に出没し、初心者の冒険者や裏の業者等に売り付けるだろうとの考えだった。呪いの詳細については分からずじまいなものの、装備した瞬間に呪いが発動するという仕組みらしいことは聞いているので、直接触れなければ比較的安全かもしれない。

「多分…祭り会場の裏から回り込んで、商人たちに紛れて武器を売り付けると思う。見た目は立派でも、中身は安物だから……専門家なら、すぐに見破れるかも。あと……過去の事例では、呪われた防具を着た冒険者が呪いに掛かって凶暴化したとか…呪われた剣で斬り付けられた人も呪われて、持ち主と同じ異変が起こったとか…依頼書に書いてあった。だから、呪いの感染とか、発動とかが心配なら、布か何かで直接触れないようにした方がいい…と思う」

山賊とはいえ、扱いを心得ている者ならば呪いを受けることはまず無いだろう。だからターゲットの半数以上は装備品を直接触らない方法で取り扱っている筈である。

「…でも…どんな呪いかは、やっぱり分からない。どうして依頼主は、『お互いの安全のために』って、呪いの詳細を教えてくれなかったんだろう__」
『なぁなぁ、聞いたか?さっき突然現れたとかいう露天の話!』

続けて呟いた途中、側のテーブルの方から気になる話し声が聞こえてきた。それを察知するとすぐさま黙り込み、シオンは真剣にその方__二人の若い男女が座っているテーブルの方角に耳を傾ける。

『えぇ、さっき道で会ったおじ様から聞いたわ。何でも、立派な装備を安くで販売しているんですってね』
『そーそー!俺はその露店で買い物したとかいうネエちゃんから聞いたんだけどよ。何でも、W手放したくなくなる程W素敵な装備だって話だぜ〜?で、もし売り切れたら即座に店仕舞いして、次同じ場所で売るとしたらW値上がりWしちまうんだと。こりゃ買うしかないっしょ!他の出店の品物も良さそうだけどさぁ、そこより立派で安いとなったら、見逃すの勿体なくね?』
『でも…最近、大きな街なんかで違法武具なんかの事件が頻発してるって噂よ。何でも、装備すれば最後、呪いに掛かってW凶暴化Wした人や、W誰が見ても分かるほど衰弱Wしてる冒険者なんかがいたそうよ。しかも、Wその武器で斬り付けられた魔物や人間も全く同じ呪いに掛かったWんですって。怖いわぁ…』
『そうなのか?でも、そういうのはすぐ捨てちまえばいいだろ?捨てられなかったら破壊するとか…』
『それがそうもいかないらしくて。違法武具の被害者を確保した警察や病院の人が装備を外させようとするとW突然怒り出して暴れ回ったりW、W装備の悪口を言ったと見なされた人は攻撃されたり、その装備の素晴らしさを長時間聞かされて結局感染W…なんて噂もあるの。中には死の呪いに掛けられても尚、呪い殺されるまで決して手放さなかった人もいるとか…』
『へぇ〜…大変なんだな。で、あの露店の武器、見に行こうぜ!オレ、冒険初心者とは思えない程立派な武器持ってみてーんだ〜』
『ちょっと、話聞いてた!?はぁ…全く、あんたって昔からそうね…』

そこまで聞くと、シオンは急ぎ足で食事を全て胃の中に収め、側に置いていた杖を両手に持つと、両目を閉じ、低い声で呪文らしき言葉を吐いた。

「森羅万象に眠る心霊精霊の加護よ…我が魔力と祈りを以て、我が求めしものの居場所をここに示せ____W探査魔導(シーク)W!!」

詠唱を終えた途端、杖の先端に嵌め込まれた水晶玉が紫色に輝き出し、シオンの周りにだけ風が吹いているかのように衣服が僅かに浮き上がる。心なしか、彼の服の下も淡く光っているように見えた。
数秒すると水晶玉の輝きが治まり、浮き上がった服も元の状態に戻った。そして両目を開けると、懐から食事代にしては多少多めの額の硬貨を1枚置くと、ハークに向けて「釣りはいらない」と一言だけ告げ、愛用のとんがり帽子を被りなおし、その他少ない荷物を持って入り口に向かって駆け出した。

>フェルディ、アルカ、ハーク、ALL【急に飛び出すシオンです(´д` ;)← 今彼は目の前のことに集中し過ぎている状態なので、もし宜しければ追いかけて引き止めてやって下さい(((】

1ヶ月前 No.31

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


普通に会話をしていくうちに、アルカには何かを感じ取ったようだ。
苦労するタイプと言われて、わりと自由に生きてきた方だなと思い込んでいたフェルディはそうだったかなぁと小首を傾げた。
己を語れるほど長く生きてきたわけではないが苦労する事で心当たりがあるとするなら殆どが旅でよくあるトラブルくらいだった。
しかし、それは旅を続けていく上での避けることのできないリスクだ。
どんなに嫌でも誰にだって起こり得る事だ。


「そうなのか? よく分からないが……確かにその体質と付き合っていくのは骨が折れそうだ。」


何気ないやり取りをしていく中でアルカは何かを見抜いたような言葉を告げてた後、アルカ自身も苦労するタイプであると打ち明けてくれた。
しかし、心理学者のように彼女は見抜くことができたというのに、今更ながらパッと見た感じでは華奢そうな身体を気遣ったようなセリフしか出てこなかった。


あらかたシオンが補足を付け足してくれたおかげで大体の事は掴めてきたような気がした。
それでもこの依頼書からは密売人と同じくらいのきな臭いものを感じた。

いつ何処でワイヨ一味がこちらに気付いて見ているかも分からない。充分に周囲を警戒しながら作戦を立てる必要がありそうだ。
……と、そう思っていた矢先にシオンは何故か説明もなく一人で慌ただしく席から飛び出すように出入り口に向かって行ってしまった。
シオンが先ほど真剣に聞き耳を立てていた方向のテーブル席に座る男女に、先ずはどの露店か聞き込みをしてから噂の露店へ向かうのがセオリーなのではないだろうか。

フェルディは突然のことに驚きガタッと席から立ち上がった。


「まて!」


聞こえていのるかどうか分からないが、出入り口まで向かおうとする相手の背中に向けてそう発した。
同じメニューを頼んでいたおかげで同じように硬貨を一枚出すだけで清算を済まし終えて、シオンの後を追いかける。


>>アルカ、シオン、ハーク all



【改行の場所を間違えてました。どうも駄文王です。不快な文章に見えてしまったかもしれません失礼しました。これっぽっちもシオン君のことは疑ってませんよ((】>レーリンさん

1ヶ月前 No.32

スレ主:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【???/酒場兼宿屋 希望】

「あ、こんなに……ありがとうございました!またの起こしをお待ちしております」
相手が頼んだ料理の金額を上回る代金を頂き、ハークは駆け出していくシオンを見送りそれに続いて彼を追うフェルディにも一礼をする。








「此処か、少しは繁盛しているみたいじゃないか。前よりも店が大きくなっている」
「あ、あのアトラスがこんなデカイ店を!? ふざくんな厨房チェックや厨房チェック!」

賑わうお祭りの中、とある大人2人が希望の店の前に立てば前に来た時の事を思い出し感傷に浸っていた、昔はカウンター席しかなく6人分の椅子しか無かった10年と言う年月を過ぎてあの頃よりも料理の腕に磨きが掛かり繁盛を維持しているのだろう。1人の顔文字みたいな男はその店の変わりように何故か納得できずにご立腹となり厨房チェックを申し立てる。

此処に、彼は居るんだろうか。
サングラスを掛けた青年が心の中でそう思い、店の扉を開けると同時に1人の青年が勢いよく掛け出てきてぶつかってしまえば男は地面に尻もちをついてしまう。


「とんがり帽子の青年、そんなに急いでトイレかね。……お店のを使えばいいんじゃないか? ふむ、にしてもこのとんがり帽子は今時珍しい物だな」

尻もちをついた男はゆっくりと立ち上がるも、一体何時シオンのとんがり帽子を盗んだのか。何時の間にかサングラスの男は彼の帽子を被っていたのだ>ALL様


【ちょいとレス蹴りをさせて頂いてイベントを開始しようと思います、近々戦闘になる故お楽しみに!】

1ヶ月前 No.33

フィリ @yuzuriha16 ★98M56DnJQ4_OYu

【アルカ/酒場兼宿屋・希望】

こちらの物言いに、先ほどよりも自然体な反応で言葉を返してくるフェルディさん。
どうやら心的ダメージはないようで安心した。
思ったより順応力は高いようだ。こちらもいつもの口調のほうが気兼ねしなくていいので助かる。
ほっと息をつくのもつかの間、残りのトマトジュースを飲み干しているときにそれは起こった。

「あ………」

突如、走り出すシオンさん。フェルディさんも短い言葉を口にして走り出す。
シオンさん特有の技能なのか特殊能力なのかは定かではないが、
何かを察知したことはその横顔から分かった。

「チップです。トマトジュースおいしかったので」

そう一方的に告げると、銀貨一枚をテーブルの上に置き、素早く席を立つ。
フェルディさんは反応が早かったため、既に私の前方だ。
追いつくには身体能力の強化が必要そう、と背中の剣の柄に手をかけかけたところで
シオンさんと誰かが正面衝突した。転んだ。あ、痛そう。
とりあえず、ぶつかった相手の安否が気になったので首を傾げつつ尋ねる。

「大丈夫ですか、シオンさん? それと、ええと……V系マッチョさん?」

何故かシオンさんのトンガリ帽子はぶつかった相手の頭の上にあった。
ああ、トレードマークが。と言いかけそうになったが、脱線しそうなので自重しておく。
見たところ、知り合いという雰囲気でもなさそう。
だって、私と同じようなネーミングセンスを彼に対して発揮しているし。

「どうも。それはシオンさんのものなので、返してあげてくれませんか?」

手に持たず、頭の上にあるということは意図的にそうしたのかもしれないが、
軽く会釈した後、そんなことを口にする。お節介な気もしたが、話は通じそうな相手だし、
トラブルに発展する前になんとかしなければと思い立ったが故の咄嗟の判断だった。

>???、シオン、フェルディ、ALL

1ヶ月前 No.34

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


唐突に走り出したしシオンに追いつきそうもなく、店内ということもあり追いつく為に全力で走りに抜けるのは危険行為となりえた。
追いかけたまではよかったが、あと一歩早ければ彼を止められる事が出来たのかもしれない。
しかし、後一歩早かったとしても突然開かれる扉まで、咄嗟に躱すことは簡単な事では無いように思えた。
その瞬間に止まる足と身体。閉ざされていた扉が開かれて来客とシオンがすれ違いざまに打つかるのを店の誰よりも特等席で目の当たりにしたのは間違いなかった。

フェルディが声をかけるよりも先にアルカが安否を確認するように声をかけているのが背後から聞こえてきた。ちょっとした展開のあとという事もあってか、わずかに息を切らしているようなそんな気がした。



「ぶつかった事は謝る。……すまなかった。 その手に持っている帽子に関してはアルカの意見に賛成だ。シオンに返してもらえたらとても助かる。」


店に現れたV系マッチョさんと顔文字みたいな面白い人相の男を交互に見ては、フェルディは彼らを警戒していた。
一悶着揉めそうな緊迫した空気の中でそっとシオンに寄り添って手を貸すと怪我はないか確認しつつもシオンには後でお説教タイムを設けようと、そう心に決心して

>>??? 、アルカ、シオン

1ヶ月前 No.35

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/酒場兼宿屋 希望】

出入口の扉までもう少し。駆ける速度を落とさぬままドアノブに手を掛けようと片手を伸ばしかけたところで、よく知った声が背後から自らを制止するのが聞こえ、本能的に足を止める。しかし時既に遅し、目の前で開いた扉の奥から現れた人影に正面衝突し、作用反作用の法則により、軽々と真後ろへ跳ね返された身体は酒場の床へと背中から叩き付けられてしまった。因みに肩に乗っていたルーチェは、ぶつかった瞬間に空中に投げ出され、シオンより一足先に床にコロコロと転がる破目になってしまっていた。猫のようにしなやかな体躯を持っているため、怪我を負っていないのが何よりの救いである。

「□っ」

床に倒れた拍子に、高所から地面へ叩き付けられた蛙の如き呻き声を上げ、背の痛みに耐えつつゆっくりと上半身を起き上がらせる。そのタイミングで気が付いたらしいルーチェが彼の側に駆け寄ってくる。

『とんがり帽子の青年、そんなに急いでトイレかね。……お店のを使えばいいんじゃないか?』

そんな呑気な声が前方から聞こえ、シオンは今丁度出入口で何者かとぶつかったことを思い出し、徐に顔を上げる。
前方に立つ人影は、サングラスを掛けた背の高い男性のものだったらしい。先程結構速く走っていたシオンとぶつかったとは思えない程の余裕っぷりだ、少しも痛がった素振りを見せていない。とはいえ、実際衝突直後には彼も尻餅をついていたのであるが。

「……ええと……」
『ふむ、にしてもこのとんがり帽子は今時珍しい物だな』
「え?……?………!?」

相手とぶつかった時、何と言えば良かったか。それを思い出そうとしつつ口を開いた直後、前方の男性が口にした言葉、そして男性の頭上に見える何だか見覚えのある物体を目にし、徐に自らの頭に手をやる。そこには、今まで被っていた筈の、本来彼の頭上にあるべきものが姿を消していた。そしてそれは今、正に真正面に立っている男の頭上に被さっているではないか。
慌てた風に両手で頭をまさぐり、周囲にも首を左右に振りながら確認する。しかし、やはり側に帽子は無く、目の前の男が被っている。

「……」

__やられた。シオンは今、何故かそう感じた。別に男がシオンの帽子を盗んだと確定した訳ではないが、先程口にした台詞からして彼も自覚があることは明白である。
改めて男の顔__正確には彼の頭と自分の帽子__を無言で見上げる。側で自分の身を案じる声がしたが、それすら耳に入らない程、そこに集中している。
サングラスを掛けた、筋肉質な体躯のビジュアル系の男。が被っているシオンの帽子。アンティーク、というかヴィンテージな感じの、魔法使いを彷彿とさせるトンガリ帽子は、どう見ても赤コート姿の彼には似合うものではないように感じる。
__否、似合うか否かという客観的事実よりも、今自分が愛用していた帽子を他の誰かが余裕で被っているという事実が、シオンの胸の内に、今まで感じたことの無いような感情が沸々と湧き上がってくる感覚が生じつつあった。
いつもなら帽子の広い鍔が影になって確認しにくいシオンの目付きが、遮るものが無くなった故に、徐々に剣呑なものに変わってゆこうとするのは目に見えて明らかであった。

「……おい、か」

返せ、と言おうとしたところで、被さるように二人分の声がサングラスの男に向けて放たれた。その声の主__アルカとフェルディは、男が被っているシオンの帽子を、シオンに返すように呼び掛けてくれている。駆け寄ってきたルーチェも、床についた手に自らの両前脚を乗せて上目遣いにその円らな両目をシオンに向けている。
それらによって我に返ったらしいシオンの中の感情は不発ながら、彼をフォローする存在が何も無ければ起こっていたかもしれない厄介事を起こすことなくなりを潜め、自らに差し伸べられたフェルディの手に従うように自らの手を彼に伸ばした。

>フェルディ、???、アルカ、ALL


【すみません、何だか語弊が…(・・;)シオンはフェルディ君が此方を疑っているとはこれっぽっちも考えておりませぬ!本体としても、旅人としては金銭面に気を付けるのは当然だろうなという認識であります(>_<;)】
>猫に小判さん

1ヶ月前 No.36

スレ主:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【???/酒場兼宿屋 希望】

「青年、君の口から「返せ」と言いたい気持ちは分かる。赤の他人にいきなり被っていた帽子を盗まれ挙句に被られてしまったのだからね……しかしその言葉を言う前に何かしら言う言葉があるだろう?」

サングラスを掛けた男はスッと帽子を取り、男自身の目は黒いサングラスで見えないがしっかりと視線はシオンの目を見つめていた。
シオンの帽子を返して欲しいと願い出るアルカや、シオンの代わりに男に謝罪するフェルディだったが男はそんなものを求めてはいなかった。

「君がどんな人生を歩んできたか私は知らない。過酷だったのか、そうじゃなかったのか……でも、それは長く生きている人にとっては大体の予想がつけるものなんだ。……荒い口調であっても、素直である事が何よりも大切なのではないかと、私は思っている。……謝罪の言葉を言うだけで心の中では憎んでも構わん、それさえ覚えればこの世の中の世渡りを上手に進んでいけるだろう。……偉そうに語っていてさぞ私がそれを出来るかと言ったら……不完全なんだ、何故ならば人間の感情のコントロールには限界があるから……君達はどうだね、感情のコントロールが制御出来ているか?」

男は長々と自分なりの考えをシオン、フェルディ、アルカに話し問い掛けると、取り敢えずその答えを聞く前に手に持っていた帽子をシオンに差し出した。

「とても簡単な交換条件だ、嘘の謝罪でも本音の謝罪でも私はその言葉を聞く事が出来ればこの帽子を返すよ」>ALL









「か、顔文字みたいな人が居るっ…!」
「あぁん? 聞こえたぞガキこら! 从#´ワ`人」

1ヶ月前 No.37

フィリ @yuzuriha16 ★l3zUkBwQIv_OYu

【アルカ/酒場兼宿屋・希望】

どうしよう。たぶん彼の言うことの半分も理解できていない。

(……まぁ、お互いのことまだ何も知らないですしね)

参った。哲学や考察系の類の本は昔から苦手なのだ。
読んでると眠たくなってくるし。

「(フェルディさんはV系マッチョさんの言ってることってどういう意味だか分かります?)」

隣にいるフェルディさんにそう小声で尋ねる。
V系マッチョの彼のことを理解することも、自分を理解することも始めたばかり。
まるで次の物語の人物の心情を次の選択肢の中から答えなさいという文章問題に当たったかのよう。
だが、人生にテスト問題のような4択は用意されていない。
自分から探っていかなければ相手の心情など永遠に分かりっこないのだ。
ただ、まぁ彼が言いたいことは大まかには理解できる。
向こうからぶつかってきたのに一言もないというのは、全く気にならないなんていう人のほうが少ないだろう。

「怪しいですね。割と欲望に忠実に生きてきましたし」

感情のコントロールができているかというサングラスの男の問いに、あっけからんと真顔でアルカは答える。
例えこれが別の質問であったとしても、自分のことであればすぐさま答えを返していただろう。
快眠と良食。
自分の欲望を大まかに分類するとそんなところだ。
もちろんさらに突き詰めれば細かい欲も出てくるだろうが、大きな柱はその2本だけ。
なんと薄っぺらいことか。でも、私はそれでいっこうに構わない。
その2つを満たすための努力や苦労は惜しまないし、今のところそれで誰かに迷惑がかかったこともない。
欲望とは感情の発露に他ならない。
そういう意味では私は感情のコントロールがあまりできていないのではなかろうか。
閑話休題。ひとまず話題の中心にいるシオンの方へ視線を送る。

「交換条件うんぬんは置いておくにしても、
これからはぶつかったとき、すみませんくらいはすっと言えた方がいいかもしれませんね」

そのほうが余計なトラブルに発展することもないでしょうし。
ハークにぶつかりかけたとき、そのまま面食らって
何も言えずに見送った自分のことを棚に上げて、シオンにそう言う。

「そういえばどうしたんですかシオンさん。急に走りだしたりして」

すっかり流れてしまった話を思い出したのか、唐突にアルカはシオンに尋ねた。
思い返せば、こうして自分とフェルディさんがここまで追いかけてきたのも、彼が急に席を立ったからだ。
あの切羽詰った感じからこのV系マッチョさんがいうトイレというわけではなさそう。
説明もなしに飛び出し――いや、説明する時間さえ惜しかったという可能もあるが、
このV系マッチョさんとのやりとりのおかげか、
彼も少し落ち着いてきているようだし、話を聞くなら今しかないと思い立っての行動だった。

>フェルディ、シオン、???、ALL

1ヶ月前 No.38

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


か弱い声で子供のようにたどたどしくも、ぎこちなく硬い発音。
ぶつかった男は、いとも容易くシオンが言わんとしていた事を察して言葉を紡ぎあげる。そして、そこまで察した男は不満気にもそれとは別の言葉を欲していた。
例えかわりに代弁してくれる者が居たとしても、それだけでは満足しないかのようにシオンだけを見据え、他はシャットアウト状態だった。

そのかわりに返されたのは長々と知的に論理的に哲学者のように問いただしてきただけであった。
文字どおり思い考えることが思考である。しかし、フェルディはそれらについて思考し数少ない経験や知識をもとに、あれこれとじっくり頭を働かせるのは得意ではなかった。
V系マッチョさんには申し訳ないがそれらを解き明かす事をしなかった。というよりは出来なかったという方が正しいかもしれない。
何故なら話を聞いていたのは最初の部分と言っても過言ではないからだ。

言える事はただ一つ。


「知らん。 シオン……謝った方がいい。」


もちろん男の問いかけに対してもアルカが小声で問いかけたことも含めて「知らん」の一言で済ませた。
知らない事をさも知っているかのように振舞って、おいそれと答えるわけには行かなく、それ以上の言葉は見つかりそうになかった。

V系マッチョさんのお連れと思わしき人物の顔文字のような人相に、店の中にいた客か店員の一部が早々に思わず目を奪われていたようだ。
その口調からは下っ端のチンピラのようではあったが、ぶつかった事にはまるで触れずに大人気なく店内の子供に絡みに奥へと進んでいってしまった。
だからと言ってまだ気を許した訳ではない。謝罪を要求し罪の意識を認識させて金品をせしめてくるような新手のクレーマーなら容赦はしない。

とはいったものの確かにアルカの言うように突然店を飛び出していったシオンの行動は気になる点が多々あった。
V系マッチョさんに叱られて、さらにある程度アルカからの注意を受けたシオンに、お説教タイムを今更設けようとしていたフェルディの出番はなさそうだった。

しかし、帽子はまだ男の手の中にあった。今のフェルディに出来うる限りの事はほとんどなく、シオンの言葉一つでこの課題が大きく拡大するか、それとも前に先に進めるかが彼にかかっていた。


>>シオン、???、アルカ

1ヶ月前 No.39

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/酒場兼宿屋 希望】

目の前のサングラスの男は、シオンの瞳をサングラス越しに見つめたまま、彼が今まさに言わんとしていた言葉を見事に言い当て、その上でシオンからの自らに対する謝罪の言葉を要求した。更に続けてシオンら3名に向けて哲学的な見解を交えた問いを投げかけてきたが、感情など幼い頃の思い出に不本意ながら捨ててきてしまったシオンにはさっぱりだった。
コントロールするにも、そうすべき感情の殆どが無い。とは言え先程湧き上がりかけた不快な感情のままに相手に食って掛かろうとしたことも事実なので、今の彼は自制心の発達していない子ども同然なのかもしれない。

「……感情のコントロール…分からない。10歳の頃までは、笑ったり、怒ったり、出来てたかもしれないけれど…今は、分からない。それでも…多分、今の僕は怒ってたんだと思う。もう、そうしないようにする」

彼の言うことを上手く理解出来ていないものの、自分なりの見解を話した後、少し黙り込む。先に男が求めた「謝罪の言葉」を自らの脳内辞書の中から探すためだ。元々、最初にぶつかった時にそうしようとはしていたのだから。

(…子どもの頃は、よく言ってたし、言い聞かせられてた筈…。でも、ずっと言ってなかったから、どんなのだったか……)

確か、2年前にもその言葉を何度も呟いた時期があった気がする。しかし思い出すのは何故か困難であった。感情が起因しているのか?否、それとも…。
数秒間のうちにそう思案していると、男はまた続けて、交換条件として自分に謝罪してくれたら帽子は返すと交渉してきた。フェルディやアルカも、シオンは謝るべきだという風に言っている。ならばやはり謝ることが社会的に正しい道なのだろう。そもそも帽子は自分のものだから返すのは当然、という考えはこの際置いておく。

「……元々、人とぶつかったら言うべき言葉を言おうとしていた。でも、突然帽子を盗まれたと思ったら、何だか不快なものが頭の中を満たしてきて…。でも、僕は別に憎いなんて思ってないし、思う必要もないと思ってる。だから、ええと……」

しっかりと立ち上がってから、自分を真っ直ぐに見据える男のサングラスの奥の瞳を見つめ返し、言い訳じみてはいるが彼にとっては思い思いのことを口にすると、再び言い淀むように口を閉じ、サッと頭を下げ、ようやく思い出した言葉を同時に口にした。

「ごめんなさい…っ」

シオンの表情も口調も単調で、本当に申し訳ないと思っているのか、と思う連中もいるだろう。しかし、今の言葉は彼の心からのものだということを、此処で断っておく。
精一杯の謝罪を終えると、ゆっくりと頭を上げ、姿勢を低くし、足元に寄り添うように座っていたルーチェを抱きかかえる。
アルカからも注意を受け、「…分かった。ごめん」と一言謝ると、次に彼女が呈した疑問について辿々しく答える。

「…先走った。複数人で行動するの、一瞬忘れてた。さっき、別の席に座ってた冒険者が話してたの聞いて…W怪しい露店Wがある場所、魔法で探そうと思って……今、此処で起こったことは、僕の責任……二人とも、ごめんなさい」

そして二人にも頭を下げる。冷静になってみれば、別に一人急いで探しに行くことは無かったのだ。単独行動ばかり取っていたからか、同じ街で気紛れにターゲットを狩ってばかりいたからか、今までそんなトラブルは無かったのだが、今回は自分でも理由が分からないくらい、急いで探すべきだと判断してしまった。
それが仇となり、見ず知らずの人間にぶつかり、帽子を取られ、周りに迷惑を掛けてしまった。これは実に効率の悪いことだ。そうこうしている内に敵は呪われた贋作で金を儲けてそそくさと撤退してしまうに違いない。

「…敵を探し当てるなら、情報を得た時点で現場に向かうのが得策。多分、奴らが現れてトンズラするまでには時間が無い。早く行かないと…」

姿勢を戻してからそう続けると、次はサングラスの男の方に向き直る。

「…用事、あるんでしょ?何だか変な口調で話す人も一緒にいるみたいだけど…僕、もう行かなきゃ。……帽子は、全てが終わってからでいいから」

>???、アルカ、フェルディ、ALL


【前回のレスの文字の一部が読めない方…アレは「う」に濁点を付けた文字を書いてます((-_-;)】

1ヶ月前 No.40

ラクロア:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【ラクロア/酒場兼宿屋 希望】

「ふっ……変な口調の連れは確かに私の連れだが、その前に君達は心の中でV系だと思っていただろう。見た目はまぁ……そう見えるかもしれないが、こう見えてもう三十路手前の年齢なのだよ。若気の至りと言う訳ではないが……」

まだ帽子は返さなくてもいいと言うシオンの申し出を無視しては優しく彼に帽子を被せてやり、男は先程から3人の思っている事を表情から読み取り自分がそれなりの歳である事を伝える。
そして男は先を急ごうとしているシオン達を他所にポケットから財布を取り出し、中身を確認すると先ずシオンに腕を伸ばし肩を組めばもう1人、フェルディに手を伸ばして肩組みをする。

「さぁ、それじゃあ親交を深める為に一杯付き合ってもらおうか。因みに代金の事は心配しなくてもいいぞ、奢る分の金は持ち合わせているし何よりもこの店は私の知り合いが経営している店でね。少し用事があって10年ぶりに来てみたんだ。肌が青白い子も一緒に来ると良い、大勢でテーブルを囲む食事は美味いものだからな!」


「おーい、ラー君!こっちやで!はよぉ来いやっ!从´ワ`人」


先程の神妙な口調から一転して急なおっさん口調になり、アルカも食事に誘いズカズカと店内に入っていけば何時の間にか店内には自分達しか客は居らず貸し切り状態だった。
そこへ先程の顔文字みたいな男が丸テーブルに座っては此方に向かって大きく手を振り誘導をしている。


「おっと、自己紹介が遅れたね。……私の名前はラクロア、スカイウィング空賊団の艦長を務めている者だ。もっとも、そこらの空賊とはやや異質のだけれどね」>ALL

1ヶ月前 No.41

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】



「これから気をつければいいよ。」

確かに自分の所有物を無断で取られてしまうのはあまり気持ちのいい事ではないことは分からなくもない。
シオンもぶつかった事には謝ろうという気持ちはあったのだろうが、ぶつかった相手もお互いにどっこいどっこいのような気もした。
そう言った素直になれないところを見るとシオンは意外と頑固なところがあるのかもしれない。
物静かで大人しいタイプだとこちらが一方的に思い込んでいただけで、割と言いたい事もよく喋るし本人が気づいているかはわからないが自己主張もかなり強い方だ。

謝罪の言葉を述べた後、走り出したことの経緯を話してくれたおかげで大体のことは掴めてきた。
魔法でどうにかして居場所を突き止め、そのまま置いていかれてしまったという事らしい。


「焦る気持ちもわからなくもない。3人居るんだし、どうせなら1人ではできない事を他の誰かの力を借りればできるようになる事もある。 ……例えば袋叩きにするとかさ。」


考えもなく無闇にこの依頼をたった1人で引き受けたとはやはり思えなかった。恐らくこの依頼はシオン1人でもどうにかなるものだからこそ引き受けたのだ。
人手が増えたのだからもう少し彼にはゆとり持つ事を覚える必要がありそうだ。

フェルディは皆んなで力を合わせて卑劣なアドバイスをしてから口元に笑みを浮かべた。その後、肩にのしかかる重みに顔を向けたのである。


「えっ、はっ?!……空賊団の艦長!!?」


一通り話を聞いていく中にあったワード一つ一つ敏感に拾い上げたフェルディの思考があやふやになり身体が硬直したのは言うまでもなかった。
胸に喜びが兆し、次第に強固な根を張る。それは見つかりそうもない宝物地図が目の前にポンと差し出されたかのような感覚にいつしか近づいていった。
夢にまで見た空の旅が今まさに現実になろうとしているのだから興奮せずにはいられない。


「俺、フェルディナントって言います! その食事会、友人との約束を果たしたら皆んなで絶対行きますね!!」


態勢を変えてスルッと肩を組む腕からすかさずくぐり抜けると、先約を守るためにラクロアにそう宣言し終えると総選挙前の握手会の如く力強く強引に握手を交えた。
先ほどまで金品を要求し巻き上げるようなチンピラなどと疑っていたことなどもはや忘却の彼方に吹き飛んでいる。
頭の中空っぽの状態で言いたい事を言い終えたあと、平常心を探り落ち着くまで苦労したが、相手の手をすぐに離したフェルディは、シオンとアルカに向き直る。


「そういうことになった。さあ、早いとこ片付けよう。 ――何かプランはあるか?」


終始、いだに口元や頬の緩みぱっなしではありつつもあるフェルディはアルカとシオンに訪ねかけた。
実のところ、先ほどのクラムチャウダーを食べたこともありそこまでお腹は空いていない。
依頼を手伝うと言い出した以上はそれを果たしたい気持ちが今は勝っている。なによりこの依頼を達成できた暁にはちょうど小腹も減る頃合いになるだろう。


>>シオン、ラクロア、アルカ、all

1ヶ月前 No.42

フィリ @yuzuriha16 ★wbx7AtlJUk_OYu

【アルカ/酒場兼宿屋・希望】

V系マッチョさんはラクロアという名前らしい。
あ、というかV系とか思ってたのばれてますね。表情には出さなかったのに。
そんなわき道に逸れかけた思考をシオンさんの謝罪の声と、
次いで聞こえたフェルディさんの興奮した声がかき消した。

「別に謝ってもらうほどのことではないですよ。ただ、何か分かったときは教えてくれると助かります。
もらった血の分は働かせてもらうつもりですし、
たまには自分の実力がどのくらいか確認しておくのも悪くないと思うので」

フェルディさんと私の言葉を受け、しゅんと俯くシオンさんは年齢以上に幼く見えた。
思わず、衝動的に彼の頭へ伸ばしかけた手を引っ込める。うん、今のはちょっとあぶなかった。
こうしてやりとりを繰り返すうち、ようやく二人の大まかな人物像というものが掴めてきた気がする。
ちょっと素直に人の言葉を受け取りがちなところがあるけれど、面倒見の良いフェルディさんに、
私以上に感情表現が苦手なところはあるけれど、根っこの性格は純真そのものなシオンさん。
思った以上に、私はこの二人のことを気に入り始めていた。
一緒にいるのが不快ではないというよりも居心地が良いと感じるほどに。
と、ここで先ほど急に席を立った理由がシオンさんの口から語られる。

「なるほど。だったら急いだほうが良さそうですね。
向こうも違法性のあることをしている自覚はあるでしょうから
いつでも逃げられるよう準備くらいはしているでしょうし」

アルカも大まかにはシオンと同じ考えらしい。
ハークから聞いた限りでは勢力的には脅威ではないらしいが、
逃走経路を確保していないほど間抜けとは思えない。
どうしたものかと唸っていると興奮冷めやらぬといった様子のフェルディさんの姿が視界に入る。

「良かったですね」

本当の意味で喜びを分かち合うことはできないけれど、
その嬉しそうな声を聞いていると、こちらも自然と笑みが込み上げてくる。
生きる目的があることはいいことだ。
それは存在するだけで窮地に立たされたとき生きる力となる。
そういうものが自分にはないからこそ、そう思える。
無気力に目的もなく流されるまま生きてきたからこそ、フェルディさんの姿は私の目に眩しく映った。
そうこうしているとラクロアさんから声がかかる。
肌が青白い子とは間違いなく私のことを指して言っているのだろう。
とりあえず、初対面の定石ということで自己紹介から入る。

「アルカです。アルカ・ディウォーカー。
ところでお連れのゆるゆる顔文字さんはなんというお名前なんですか?」

本当はなんという種族なんですかと聞きたかったのだが、
初対面の相手にそれを聞くのはさすがに憚られた。
そのままあれよあれよと相手の言葉に乗せられるがまま同席する流れになる。
が、こちらにはまだやらなければならないことがあった。
フェルディさんも承知しているのか、ラクロアさんに断りを入れて話題に方向修正をかける。

「ただの贋作を売りさばいているだけならまだしも
買った人だけじゃなく周りの人を無差別に不幸にしているという点が気に入りませんね。
袋叩きにするという案、採用するなら喜んで乗っかりますよ?」

物騒なことを口にするフェルディさん。
ただ、ワイヨー一味のこれまでの所業を考えたら、それでもお釣りがでるほどだろう。
すぐさま彼の言葉に同調した私は、暗い影を顔に落として薄く微笑んだ。
うん、我ながら改心の出来だ。
自然にこの表情にはなれないけど、表情をコントロールする術は身についてきたかも知れない
そして、フェルディさんの口から襲撃のプランについて議題が上がる。
目的の人物に会えた喜びを隠し切れない浮き足立った声に、自然とこちらの頬も緩む。

「では、それならまずお互いの能力の把握から…
何が出来るのか、何が得意なのか、すり合わせをするというのはどうですか?」

会ってからかなり長い時間話している気もするが、
それでもまだ互いについて知らないことのほうが遥かに多い。
情報の開示はある程度必要なのではないかとアルカは進言する。
こういうのは言いだしっぺからするのが定石だ。アルカは先手をきって語りだす。

「私は見ての通り前衛が得意です。呪いの付加された武器を無力化する武装や
武器破壊に特化した武装もあるので、そっち方面でなら役に立てると思います」

目視可能な呪いや付加された呪いを対象ごと打ち破れるルーンブラインドと
障害物や武器の破壊に特化したキラーテイスト。
呪いの付加元である武器を破壊すれば呪いも効力を失うという
前提が成り立つのならこの二つの剣はまさにうってつけといえた。

>ラクロア、フェルディ、シオン、ALL

1ヶ月前 No.43

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/酒場兼宿屋 希望】

複数人で密売人を成敗するという話を取り付けたにも関わらず勝手な行動を取ってしまったシオンに対し、しかし迷惑を掛けた相手であるフェルディとアルカは快く許してくれた。これからはこういうことが無いよう、周りに気を配ってくれれば大丈夫だということだ。
そう言われると、何だか胸の辺りがほんの少しだけ、暖かくなった気がした。だが、その懐かしくも理解し難い感覚は、すぐに消えてしまい、その感覚の正体を思い出すには至らなかった。
謝罪のために下げた頭を再び上げると、二人の目をじっと見つめるシオン。許して貰えた時は何と言えば良かったか、思い出そうとしているためだった。そして、その言葉は案外すぐに思い出せた。

「…ありがとう。これからは、気をつける」
『キュン!』

相変わらず表情の分からない顔だったが、まるで飼い主の思いを代弁するかのように、彼の腕の中に抱かれているルーチェが愛らしい笑顔で一声鳴いてみせた。
短い時間だが、シオンには、二人の人柄のようなものが理解できるようになっていた。珍しい外見だが、その中身は空賊に憧れるごく普通の少年らしい性格で、他人への気遣いもできるフェルディ。初対面時はヘロヘロで大変な目に遭っていたが、話してみれば穏やかで、しかし大人びた外見に似合わず思ったことはズバズバと言う良くも悪くも素直なアルカ。そして二人とも、優しい。もし今のシオンが自らの感情を忘却の彼方に追いやっていなければ、二人の存在が眩しく、そして自身の性格を呆れたものだと感じていたことだろう。その前に、二人から暖かい対応をされた時点で泣いてしまっていただろうが。
突然走り出した経緯を話すと、拙い説明ながら二人とも理解してくれたようで、特にアルカは彼と同じ意見のようだ。そしてフェルディは彼にやや物騒な提案を話す。

『焦る気持ちもわからなくもない。3人居るんだし、どうせなら1人ではできない事を他の誰かの力を借りればできるようになる事もある。 ……例えば袋叩きにするとかさ』
『ただの贋作を売りさばいているだけならまだしも買った人だけじゃなく周りの人を無差別に不幸にしているという点が気に入りませんね。
袋叩きにするという案、採用するなら喜んで乗っかりますよ?』
「…ナルホド、袋叩き…ね。考えたことが無かった。今まで僕一人で悪者をやっつけてきたから、集団で標的をボコボコにするなんてこと無かったし。……それ、採用」

フェルディの話に悪どい顔で同調するアルカ。勿論シオンも例外ではない。される相手には堪ったものではないリンチ攻撃でさえ無表情で採用してしまう程には、彼には敵への慈悲など持ち合わせていない。

帽子を返すのは後でいい、というシオンの申し出を無視するように、サングラスの男性はシオンの頭に優しく帽子を被せた。ポスンと頭上に物を載せられたことで、シオンは無意識的に軽く両目を瞑る。その後改めて帽子のバランスを片手で取り、男性が言った『V系』という単語に目をパチクリとさせる。どうやら彼はシオンもそう思っていたと思っているようだが…。

「……V…系……??」

初めて耳にする言葉に首をコテンと横に傾ける。恐らくヴィジュアル系の略か何かだろうが、彼にとっては未知の単語である。そう言えば、アルカ辺りがそう言っていた気がする。そう考えたところで、チラリと視線をアルカに送る。もし気付かれなかったり、視線を逸らされたりすればアウトだが。
依頼完遂のために店を出ようというところで、突然肩に腕を回され、親睦を深めるために一杯付き合えと言われた。いきなり肩組みをされただけでも驚くべきことなのに、急用がある中食事に誘われたのである。感情に乏しくともある程度の思考はできるシオンでも、正直理解に苦しむ出来事であった。

「……………………………………は?」

長い沈黙の末、出てきたのは多少調子外れの声と短い言葉。もし今のシオンが(ry)、すぐさま杖の先端を男性の顔にクリーンヒットさせていただろう。

「…話、聞いてた?僕らは今から依頼内容にあった標的を仕留めに行くところで…そういう場合じゃ…」

しかし突然ぶん殴るなんて真似はせず、いつもの調子で、しかし若干きつめの口調で言葉を紡ぐが、それは隣から突然飛び込んできた興奮によって掻き消された。
男性の名前はラクロアで、空賊団の艦長なのだという。その正体を知るやフェルディは興奮覚めやらぬ勢いで自己紹介と自称艦長のラクロアとの固い握手を繰り広げる。シオンもその隙にラクロアから回された腕から脱出する。

「……僕も、今はお腹空いてないし、先に受けた依頼こそ最優先。そっちの申し出は、多分それが終わってからでも可能。もし失敗したら、また街に依頼受け直しに行かなくちゃいけないし……それは非効率的だから」

突如舞い降りたまたとないチャンスに興奮していたものの、どうやらフェルディはシオンの受けた依頼を優先してくれるらしく、シオンもそれに乗じてラクロアの申し出に断りを入れる。あくまで完全に拒否するのではなく、最優先にすべき事柄を片付けてから、そちらの厚意を受け入れる、という体で、だ。その方が相手も機嫌を損ねずに済む、と昔誰かが言っていた。
何かプランはあるか、というフェルディの問いに、先にアルカがお互いの能力を見せ合うことを提案してきた。そして言い出しっぺ故か、まず彼女が最初に自身の戦闘スタイルと武装について説明する。見ての通り…というか、彼女の喪服らしい格好からは前線で戦うイメージがシオンには湧かない(尤も、今まで見てきた冒険者の多くはフェルディの様な皮鎧やプレートメイル等を身に付けていたからだが)が、呪いを付加された武器を無効化したり破壊したりできるという武装の説明を聞けば、成程、確かに前線で戦って欲しいところだ。武器は恐らく、背負っているあの布に包まれた物体だろう。どのように扱うのだろうか?
アルカの能力を把握したところで、次はシオンが武器のことを教えることにした。依頼の中心は自分だ。早くに言っておいた方が良いだろうという判断である。

「…僕の武器は、この杖。属性魔法だけでなくて、覚えていれば回復やバフ・デバフなんかも使える。でも…あまり魔力の制御とか、長い詠唱とか、苦手なところがあるから……後衛が難しい時は、杖の形態を変えて、前衛で戦う」

片手に握っている長身の杖を前に掲げて見せつつ、使える魔法について説明する。そして一旦口を閉じると、フェルディ、アルカ、ラクロアら含めた周りの人々に「…巻き込まれると、危ない。離れて」と一言告げると、抱えていたルーチェを少し離れたテーブルに置いてやる。腕の中が気持ち良かったのか、ルーチェは何だか不服そうだ。

「…離れた?じゃあ……いくよ」

全員が離れたのを確認すると、杖の持ち手を両手で握り、意識を集中させる。すると水晶玉が眩く輝き出し、徐々に形状が横に長く、一方は鋭く湾曲していく。輝きが収まった頃には、シオンが持っていた杖は、赤く大きな刃を持つ大鎌へと変化していた。それを見せつつシオンは説明する。

「…伐鎌(デス・サイズ)。あらゆる命を刈り取り、能力を一時的に奪う、攻撃特化の大鎌。形態を変えると、奪った能力は無くなる。大きな獣や壁なんかは、これで何とかしてた」

外野からざわつく声がチラホラと聴こえてきたものの、気にせず次の形態へと変化させようと集中を再開した。次は元の杖の形状と思いきや、先端の両側方に輝く一対の翼のようなものが浮かんでいた。

「これは、移動用。多分、軽い人なら一人か二人程度なら乗せられると思う。空中に逃げる時なんかも使う」

そこまで説明すると、何やら少し考え込んだ後、今度こそ元の杖の形状に戻し、「…終わり。もう戻っていいよ」と周りに言うと、二人に向けてこう言った。

「…僕の武器の能力は、このくらい。取り敢えず、魔力が底を突かなければ…前衛も後衛もやれる。もし怪我をしたら…僕が回復魔法掛けるから、言ってね」

そこまで言うと、テーブルに載せていたルーチェを迎えに行き、再び抱き抱えた状態で元の位置に戻り、そこで黙り込んだ。
__今の彼の言葉には、一部嘘が混ざっていた。彼の持つ杖の形態は、もう一つ存在する。しかしそれは彼にとって辛い記憶を蘇らせるだけでなく、自身にも不利益を生じるものであったため、今後は使わないとして現在は無いものとして説明しなかったのだった。

>フェルディ、アルカ、ラクロア、ALL

1ヶ月前 No.44

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


たとえ話のつもりだったはずなのだがアルカは袋叩きというチームプレイを気に入ってくれたようで、フェルディからすれば逆に衝撃を受ける羽目になるとは予想すらしていなかった。
さらにそこからシオンまでどういう訳かたとえ話が通用していない。なんにしても元気を取り戻してくれたのはとてもいい事だ。


「ダークだな。……まあ、悪くないけど。」


おかげさまでそれまで緩みっぱなしだった頬も引き締められた。
いい加減いつまでも浮かれている場合ではないと、空の旅の事は一旦頭の隅に置いておく。
採用してくれた二人のために気を引き締めておかねばと、ここで静かに深呼吸を一つ。
やることは決まった。いまさら怖気付くなどできるはずがない。
今一度、横をちらっと見る。アルカの表情からはそれまで見てきた中ではイキイキとしているようにも見えた。今まさに愚かな人間共にとって脅威となる事に違いない。
シオンもそれに影響を受けているのか、最初に会った時より緊張がほぐれ気を許してくれているようだった。

話の流れは完全に敵を討つため、お互いの能力などを見極める話し合いに切り変わった。
アルカは己の力について口頭だけで済ませてくれたが、シオンはわざわざ派手に魔法の力を目の前でお披露目までしてくれた。


「俺の武器は弓とナイフぐらいだ。あとはあまり派手じゃないが四大属性くらいなら使える。」


それまでに散々すごそうな能力を聞かされたあとで堂々と己の手の内を明かすのもどうかと思うが、
何の躊躇いも恥ずかしげもなくサラリと言ってしまえばまさに居酒屋で出された唐揚げの山の端っこに添えられたパセリそのもののようであった。

話を元に戻すと導き出される立ち位置がこれではっきりとしてきた。


「前はアルカに任せてるとして、魔法が得意そうなシオンには後ろで詠唱に専念してもらうとしようか。俺はなるべく二人の援護ができる中間の位置にいようと思う。

 アルカが危なくなったら俺が前に出る。それでも最悪危なくなったらシオンにも前に出て戦ってもらうようになるが……回復アイテムは必ず常備しておいてくれよ。無ければ今のうちに渡しておくから好きに持って行ってくれ。」


見た目は非力そうに見える女の子を前線に立たせるのは男として心苦しいものが当然あるわけだが、あの細い背中に背負っているものを振り回されたら一溜まりもなさそうだ。
そんなことを思いつつ祭りで買い込んでおいた小さな紙袋を二人に差し出す。こんなに早く役立つとは特売セールも馬鹿にできたものでないとフェルディは思い知らされた。
シオンの回復魔法があれば何も心配はないかもしれないが、チームを組む以上はなるべくならその秘められた力を気兼ねなく存分に発揮してもらいたいところだ。
もちろん、他に何かこうしたいと言う意見があればそれを取り入れて行くつもりではある。他にもいいアイディアが生まれるならいつでも大歓迎だ。


>>アルカ、シオン、all

1ヶ月前 No.45

ラクロア:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【ラクロア/酒場兼宿屋 希望】

「分かってはいるさ、ただ急いては事を仕損じると言う言葉もある。もしかしらたその標的が自分達にとって都合の良い物を持ってきてくるかもしれないだろうしね」


シオンの事情はしっかりと理解をしているつもりであるものの、実際にはこの街に来てから殆ど飲食していないためやや空腹である事は確かだった。
それに此処は酒場、陽気で良い客ばかりが来るとは限らない。案外酒場と言う場所はトラブルを招く客が来る事が多いのだ。


シオンにそう伝え、先に席を確保していた仲間の場所に向かうと何故かオーサカは机の上でブレイクダンスをしていた。僅かにアルカに彼の事を説明しようにもその光景を見た時は何と紹介してやればいいか言葉に詰まった。

「……。彼の名前はオーサカ・デル太。空賊団の乗組員で開発、修理、調理など様々な分野で働いてもらっているオールラウンダーだ。私達と違って顔が顔文字になってる理由は昔実験に失敗した際に呪いに掛かってしまったらしいが本人は気に入っているらしい。 オーサカ、飲食をする机の上でブレイクダンスは止めておきたまえ」

「なんやねん!人が一日一善と同じように一日一ブレイクしとる最中にこのグラサン艦長は!从♯´ワ`人 を? なんや喪前、もう勧誘しとるんか?」

身体全体を動かしていた動きを止めテーブルから下りると既にラクロアの周りには複数人の若い人間がおり、本来の目的でこの場所に訪れた事とは違う事をしているラクロアにため息を吐きつつもオーサカは両手を広げて歓迎をする。

「俺の名前はオーサカ・デル太や! いやぁー、やっぱ艦長含めて俺とアホガキだけで船動かすの辛いもんなぁー。こうやって仲間が増えてくってホント酒場システムって便利や。……よろしゅう!从´ワ`人」




「にしても先程から何やら物騒な……察するに標的はワイヨ―一味と言ったところか。……実に懐かしい名前だがまだ活動していたとはな」


フェルディの話を聞きつつもどうやら食事会が終わってからひと悶着ある様子だ、この街で何かしらトラブルを起こす集団と言えばその一味しか考えられない。
10年前に【預けに来た】際も絡まれては叩きのめしたものの、今では昔の自分と比較にならないほどの冷静さを手に入れた為自分から何かしら仕掛ける事はないだろう。

だが、仮にこの場所での戦闘になった場合。友の店に迷惑を掛けるわけにはいかないので会話で解決できなかった場合は行動に出るべきであろう。

「フェルディナント……長いからフェルディで構わないかね? 一応その私をその後衛に控えさせておいてくれ」>ALL

1ヶ月前 No.46

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望】


賑やかな酒場から早々に出て行こうとしていた最中、それをラクロアが再び引き止めにかかる。
振り返ればテーブル席の周りにはすでに勧誘されたのか或いはもとからいるスカイウィング空賊団のメンバー達が何人かそこに佇んでいた。
もとは空の旅の為に食事会を開いてメンバーを集めるという名目があったはずなのだが、それらを差し置いてまで力を貸すと名乗りを上げてくれたからには空賊団艦長としての目利きに叶う何かがあったのかもしれない。
でなければ例え興味本位だったとしてもフェルディを除いた空の旅を志願しない者達のことで、ここまで首を突っ込もうとは思わない。普通なら。
店を貸切にしてまで宴の席を用意するのにどれだけの日数と費用を費やしたか想像すらつかない。
ラクロアの仲間のうちの一人である顔文字の男オーサカ・デル太と名乗った彼も表情からは分かりにくいものの声のトーンからして困り果てているようであった。



「俺は構わないよ。艦長がそうしたいならね。 それと後衛に付くならさっきみたいにシオンと喧嘩だけはしないで欲しいかな。……頼むから。」


戦闘での提案はもちろん、愛称で呼びたいと言う申し出にも謹んで応えた。そのついでに先ほどの事もあって一応クギも刺しておいた。
今に標的が懐をほくほくと稼ぐ噂の露店へ、これから向かおうかと考えていた矢先だったこともあり彼の意気込には嬉しく思いつつもあったが、慎重に考えた。
これをきっかけに仲良くなってくれるかは二人次第である。

ラクロアのような経験豊富な大人が戦闘に加わってくれるのはとても有り難いし、なにより彼は標的について「懐かしい」とまで口にするほどワイヨー一味に親しみがあるくらいだ。

戦闘で彼が後衛に加わるのであれば安心して背中をシオンとラクロアの二人に預け、堂々と前だけを見て挑むことができるかもしれない。
……しかし、二人がいがみ合っていればフェルディにとってそれは恐ろしく脅威でしかない。


「そろそろ出発しようか。奴らが逃げる前に。」


アルカやシオンから他に何もなければ後は魔法で探せると言っていたシオンの能力を頼りに出発するだけである。
一人加わった事で先に話し合って決めた報酬の分け前については敢えて話題には持ちかけなかった。
なぜなら彼が自ら進んで申し出たことでもあるし、店を貸切にするくらいならこの程度の事で催促するほど金銭には困っていないだろうと踏んだからだ。


>>ラクロア 、all

1ヶ月前 No.47

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

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1ヶ月前 No.48

語り部(スレ主) @yuzuriha16 ★UkeJywNdud_OYu

【アルカ/酒場兼宿屋・希望】

V系という単語に首を傾げるシオンさん。
いかにも自分が呼ばれたと分かるような呼び方をしないと
不便だから特徴をとらえた呼び方をしたのだが、伝わらない人には伝わらないらしい。
視線からシオンの考えを読み取ったアルカは、胡乱な知識を総動員して解説を始める。

「視覚表現に訴えたオサレでポップで退廃的なミュージシャン風ファッションのことです」

うん、適当。単にそれっぽい単語を並べただけである。
本当のことをいうとV系のことはアルカもよく分かっていない。
それでも名づけの先駆者として説明を求められている、そんな気がした。
いや、先駆者ってなんですか。
なんだか納得はいかないけど、ともかく義務は果たした。
これでシオンさんが納得してくれるのをただ祈るばかりである。

「心配性ですね。でも、ありがとうございます。
ちゃんとあぶなくなったら言いますし、絶対に無茶はしないので」

フェルディさんから回復アイテムを受け取る傍ら、
ああ、やはりというべきかなんともフェルディさんらしい言葉が飛んできて、
思わずくすりと笑ってしまう。まぁ、自分で言っておいてなんだが、
よく信用してくれたものだと痩せぎすな自分の体を見下ろして思う。
明らかに栄養状態の悪い体。加えてこの青白い肌。
自分がフェルディさんやシオンさんと同じ立場なら、間違いなくパーティー加入お断りな案件だった。
聞いたところ、フェルディさんもシオンさんもオールラウンダーのようだし、
本当に危なくなったときは助けてもらうということを、せめてもの慰めに言っておく。

「オーサカ………オコノーミヤキ」

何故か机の上でブレイクダンスを始めるゆるゆる顔文字さん改めオーサカさん。
その名前からふと連想したのは、東方の珍味と故郷で呼ばれていた鉄板料理だった。
ふと思考が口から漏れる。
一度気まぐれで持ってきてもらったものを口にしただけだが、あれはおいしかった。
関連性なんてもちろんないだろうけど、オーサカさんに聞いてみるのもいいかもしれない。
確かそんな地名の名物だったような、いや、ちょっと違ったかもしれない。
人知れず懐かしさに浸っていると、ラクロアさんから昔を懐かしむような声が聞こえた。

「ここで暴れられるのは困りますね。トマトジュースおいしかったので」

理由までも自らの欲望に直結しているのがなんというか俗っぽいのだが、
この店を守る理由なんて、これくらいしか思い浮かばなかったのだからしょうがない。
他のもっともらしい理由づけは他の人に担当してもらうとして、とりあえずの方針は固まった。

「そうですね。深夜を過ぎる前には終わらせふあぁ……終わらせたいですね」

犬歯をあらわにしながら、小さく欠伸をしたアルカは、
そろそろ出発しようというフェルディの言葉にすぐさま同調する。
一度自分の意思でシオンさんの依頼に同行することを決めたのだ。
今さら面倒くさいなんていうつもりはない。
それに、心地よい疲労の後の睡眠というのも案外、嫌いではなかったりする。
それでも、月が完全に上りきるまでには終わらせたいという気持ちはあった。
なんせ、今日はずっと血を求めて歩きどうしだったから一睡もしていない。
惰眠云々はもう諦めたが、せめてもの悪あがきで最低限の睡眠時間は確保しておきたかった。
そうこうしているうちに、覚悟が決まったのか探査魔法を発動させるシオンさん。
アルカにはそういった便利な補助スキルがない。
もしも神様がいるなら戦闘力にステータスを極振りした不運を恨んでいたところだ。

「便利ですね、それ。
相手の位置が分かるなら、後をつけて後ろから叩いてしまいましょう」

シオンの過去を知らないアルカは考えなしに
シオンの魔法にそう感想を漏らした後、人差し指を立てながら提案してみる。
卑怯なことこの上ないが、相手にこちらの位置がばれていないからこその提案だった。

>シオン、フェルディ、ラクロア、オーサカ、ALL

1ヶ月前 No.49

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 酒場兼宿屋 希望 → 外 】


何かを知っているかのような口ぶりで勿体ぶってなかなか手の内を明かそうとはしない。確かにそんな風に振る舞われたら大概はシオンのように怪訝しくなってしまうのも分からなくもない。
謎かけのように語りかけてくるラクロアという人物はミステリアスな男である。今のところそんな印象をフェルディは受けている。
シオンのいう事ももっともだが悪気はないにしてもなかなか痛いところを突いてくる。相手が寛大的に受け止めてくれることを祈るだけだった。


「後は二人に任せた。期待してるよ。」


そんな心配をよそに近寄るシオンに対しやれやれと肩をすくめると、フェルディはそう言って返した。

アルカもシオンも戦闘ポジションについてやアイテムもこころよく引き受けてくれた。
その後アルカに心配性だと笑われてしまい、「別に心配ってわけじゃ……。」などと、思わず古くさいツンデレのような発言を口走りそうになるものの後衛コンビを思い出し言いかけたところで飲み込んだ。
そう言われてみればそうかもしれないと思い当たる節がまったく無いわけではなかった。
念には念を入れてアイテムを渡したのだが、だからといって二人を侮っているわけではないのだ。
むしろ二人の能力はいずれも興味があった。
百聞は一見にしかず。その場で説明を受けてただ魅せられるよりも、実戦でそれを本人が活用しているのを目の当たりにした方が一番よく理解を促せる。

いざ敵陣へ。先ほど不発に終わりを迎えた探査魔導の魔法の力が再びかけられる。
それは人並み以上に鼻が利く魔獣より正確に、方角と距離だけではなく居場所を突き止めてみせた。
それだけではなく更に相手の行動まで把握できてしまうのだから上手くやればアルカの抜け目ないアイディアがまかり通ることも可能である。


「なるほど、二人とも流石だ。 それなら丁度よく漁師が使う網のような物をその辺で拾ったから、これを使ってうまくやれば何とかイケるんじゃないか??」


シオンとアルカに対して正直な感想を述べた。
次に、酒場から出て暫く移動をしていると地面に光る物が視界に入りコレは使えるのではと、二人に網を広げて見せた。
丁寧に畳まれいたのではなく見えにくい草陰に隠れていた物だった。
利用価値がなく捨てたものと捉えてもいいほどの縺れ具合。その場にあったのだから不法投棄に違いない。

故に、これは決して盗むわけでは無い。単なる再利用だ。


>>シオン、アルカ、ラクロア

1ヶ月前 No.50

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/酒場兼宿屋 希望→外】

シオンが疑問に思ったWV系Wという単語。最初にそれを口にした相手に視線を送ると、彼女はシオンの意図を理解したようで、すぐに説明してくれた。…が。

「……視覚表現…訴える…オサレでポップ……退廃的…ミュージシャン風…ファッション……???」

アルカの説明は様々な言葉を並べ立てた、抽象的且つ難解なものであった。シオンも全てを理解出来ていない訳ではないものの、出てきた単語の半分は聞き慣れない言葉であったために、理解しようと自らそれらの単語を鸚鵡返しに口にしたものの、やはり理解しづらい様子である。現に、何度も首を左右に傾げていたのだから。

「……ナルホド、分かった。ありがとう、アルカ」

しかし1分も経たない内に理解した風な言葉を口にした。単語の中身はよく分からないものの、WそういうものだWということで脳内にインプットしたのだろう。どうせ後で調べれば分かる、とでも考えているのだろうか…。
世間一般の人間の中では、シオンの知識量は少ない。とはいえ生活力は人並みにあるし、戦闘力も野獣や盗賊とまともに戦える程度の実力はある。しかし、幼い頃に得た理論や教養等のスキルはたかが知れているし、その後自らの置かれた環境が特殊過ぎた所為で、まともに勉強する機会すら無かった。彼はそれでも問題ないと考えているが、今後生きていくためにも相当の知識を蓄える必要があるだろう。

「?……分かった」

自分が誰と喧嘩するのか、という意味合いで尋ねると、フェルディはその話題を逸らすかのように、後は二人に任せた、期待していると言った。質問に合わない返答をされ、僅かに不満を感じたが、一応コクリと頷き、チラリと彼の側にいるラクロアの顔を見上げる。
二人に、ということは、彼も戦闘に加わるのだろうか?何のために?報酬が欲しいの?そんな考えが頭の中でグルグルと巡る。報酬の山分けを視野に入れているとしたら、後で再び分け前について考えなければいけない。シオンには金への執着はあまり無いが、生活費や食費、戦闘に使える便利アイテム等が皆無というのも困る。確か報酬の内容も平均的なものであった記憶があるので、分ける人数によっては分け前も大幅に減るのだ。
自分から報酬の山分け&アイテムの譲渡を決めたのだから、今更変えるなんてことは難しい。しかし分ける相手は元々二人だったのだから、自分含め三人分の計算しかしておらず、そこにもう一人加わるとなると計算のし直しで大変になってしまうだろう。そういうのは、何か……嫌だ。

「……ラクロアも、報酬は欲しい?」

さり気なく、相手だけに聞こえるように声を抑えつつ聞いてみる。これで返事がイエスならば、また後で考えることが増えるだけだが…。
再び発動した探査魔法。その効果と精度に、当然感想が飛んでくる訳で。

「…………うん、魔法使いは、魔力と精霊たちとの繋がりが大事だから。相手の視線の向きとかは分からないけど…」

便利、という言葉を掛けられ、意味深に間を空けた後にコクリと頷く。魔法は確かに便利だ。魔力と才能(もしくは弛まぬ努力)さえあれば、わざわざ五感や道具に頼らなくてもすぐに様々なことが出来てしまう。シオンも、過去が特殊でなければ、純粋に魔法を使えることに嬉しく思っていただろう。
尤も、シオンは元々魔法を扱える程の魔力など持ち合わせていない、平凡な少年だったのだが。
フェルディらに続き希望から外に出て暫く歩いていると、フェルディが草むらから何かを見つけ、拾い上げた。広げてみると、一目でそれと分かるが明らかに本来の用途として使い物にならない、大きな投網のようなものだった。
これを使ってみないかという旨の台詞に、シオンは少し考えた後で一度頷き、口を開く。

「…それ、いいかも。もし可能なら、それに何らかの効果を付与させた状態で、僕らの気配、音、姿なんかを消して敵陣に奇襲を掛けるなんてことも…いいんじゃないかな?」

網は獲物を一網打尽にするための道具だ。おまけに使い方次第では、網目に電球や相手の苦手な物体なんかを括り付けて追い討ちを掛けることも出来る。アルカの言っていた、敵を背後から叩くという作戦に使うには持ってこいの代物の一つと考えられる。
そして、シオンが提案した魔法。全てが同系統のステータス変動魔法で、掛ける対象の発する特定の条件を他者から感知出来なくする魔法だ。シオンはそれらを習得しており、詠唱さえ成功すれば複数人に重ね掛け出来るが、普通に使っただけでは仲間の位置さえ分からなくなってしまうので、利用する魔法は計画的に唱える方が良いだろう。
初めての複数人での共同作業(?)。自分では気付いていないが、シオンの口数は、最初よりも多めになってきていた。

>アルカ、フェルディ、ラクロア、ALL

1ヶ月前 No.51

ラクロア:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【ラクロア/酒場兼宿屋 希望】

「やれやれ、致し方ない。私も同行するとしようか」
皆酒場の外に出てしまった故、付いていかないわけにはいかなくなりラクロアは「よっこらせ」と椅子から立ち上がる。

「を、ラー君行くのはええけどYO! アトラスに挨拶しにいこーぜ? 本来の目的があってこの街に来たんやろ?从´ワ`人」
「それもそうだな、少し挨拶をして久々のワイヨ―の顔を拝みに行くとしようか」

オーサカに呼び止められその話の内容に納得をすると久々に出会う友、アトラスが居るであろう厨房に歩み始めたその時だった。

ラファの叫び声が聞こえたや否や、厨房の壁が急に崩れては何かが飛び出してきたのだ。

「あなた!」
「あ、アトラス!? ど、どうしたんや喪前!从´ワ`;人」

爆発するようなメシでも作ってたんか?とオーサカは続けるも、アトラスに駆け寄り傷の具合を見ては事故ではないと判断する。

「……右胸から左腹にかけて斜めに斬られているな………幸いにも急所までは届いていないが出血がやや酷い。ラファ、近隣の住民から電話を借りて救急車を呼ぶんだ。……この場は我々に任せたまえ」
アトラスの傷口を見てはやや混乱しているラファに的確な指示を出し、プルプルと血まみれの手を伸ばしてきたアトラスの手をそっとラクロアが握る。

「つ、強くなってる……気を付けろ、ワイヨーは……の、【能力】を……」
「10年前の傭兵時代、私に強さに及ばなくてもお前は皆に美味しい手料理を振る舞ってくれたな。表では不味いと言ってお前を怒らせていたが……不味いわけが無いんだ、アトラス」
「……! ラクロア……!」


「友を死なせはしない。……オーサカ、アトラスを引き摺って店の外に行ってくれ。ついでに出て行った若者達を此処へ……」
「! わ、分かった!……無理すんなや! 从´ワ`人」

ラファに続きオーサカにもアトラスを安全な場所へ運ぶよう指示を出し、オーサカがアトラスの両脇に手を入れて引き摺り始めたところに砂埃立ち込めている厨房から勢いよく鋭利なナイフがオーサカの顔目掛けて飛んでくる。しかしそれを見越してか、ラクロアが人差し指と中指でナイフの刃を挟み込み手際よく砂埃の中に投げ飛ばすと「ぎゃー!あ、足がっ!」と悲鳴が聞こえた。

「急げ! 友を傷付けられたとは言え私が全て倒す訳にはいかん。 シオンの仕事を奪ってしまう事になるのだからな!

無事にオーサカがアトラスを店の入り口から出て行った所を見送り、視線を砂埃漂う厨房に向けるといつの間にかそこには巨大な影が砂埃に紛れて揺らめいていた。

「んん……?んんん……?聞き覚えがあるぞ、今の声は……」









【酒場兼宿屋 希望→外】

「も、喪前らー! 大変大変大変大変大変たいへんたいへんたいへんたい……!」

ズザザザザザァッーーー!と血まみれのアトラスを引き摺りつつもオーサカは先程ラクロアと話していた若者を見つけるや否や兎に角大変な事が起きた為大変という言葉を連呼する。

「へんたいへんたいへんたいへんたい……変態な事が起こったでぇ! 喪前ら!! 从´ワ`人キリッ」

19日前 No.52

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【フェルディ / 外 】


標的を討ち取ることに抜かりなしと言った徹底された罠が今シオンのアイディアの元に産み出されようとしている。
シオンの魔法による効果を付与させることができればワイバーンやコカトリスなどの飛竜向けに使ってもいいくらいの申し分ない贅沢な代物になることだろう。


「面白そうだ。巨大な怪物に仕向けるくらいの罠が出来上がりそうだが備えておくに越したことは無いかもしれないな。」


シオンの思いつきと習得している魔法に関心する他ない言葉にそう返して、さっそく自分が今できる事に取り組み出した。
最初は手ぐしのようにして引っ掻くようにして絡まりをほどこうとした。徐々に手繰り寄せて行く間に損傷した箇所見つけては補強して行く。
そんな器用なことをここ何年も続けてきたからこそ成せる技といってもいい。
ドワーフのような職人の技術力には及ばないにしても一時的には使えるまでになっていた。その場しのぎに過ぎないがこれで足止めぐらいになるはず。
いよいよ修理が終わりに差し掛かる頃、酒場からここまで来た道を不意に視線を漂わせる。普段なら自ら選んで進んできた道を振り返る事は滅多にないがこの時ばかりはそうせずにはいられなかった。
宙を漂う視線は風と共に運ばれてくる血液の香りを追いかけていた。
そして目線の先は道の奥へと止まり目を細める。その先からは騒々しいくらいの慌ただしさと見覚えのある顔が浮かび上がってくると道端の表面を削るかのように滑り込む音を見事に鳴らせた。



「何があったんだ……?!この傷は誰にやられた? ――今、手当てしてやるからな!」


ここまでたどり着いたオーサカは何か呪文のような言葉を繰り返しながら此方へくるが、そんな事よりも運ばれてきた人間のために視線は傷口へと釘付けられた。
溜息をつく余裕もなくフェルディは運び込まれた人間に出来上がったばかりの投網をグルグルと巻きつけ止血のために止む終えずアストラを締め上げた。
他に思いつく手はなかった。これは応急処置なのだ。


「酒場で何かあったらしいな。どんな手を使ったのかは分からないがひょっとしたら俺達は敵に出し抜かれたのかもしれない。 ……一旦引き返そう。」


>>all

19日前 No.53

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/外】

「……ん。ただ、掛ける魔法によっては…モロハノツルギ?になることがあるから…使う前に考えないと」

自らの網を用いた罠に関する発想に快い感想を言ってくれたフェルディに、シオンは無表情ながら、心なしか得意げな色を浮かべているような顔をしつつ、罠に使えそうな魔法のデメリットについて少しだけ触れておく。
別に網で敵を魚の群の如く一網打尽にせずとも、その丈夫な繊維を利用して頭目の首を締め上げても良いのだが……それは敵の実力を見極めてからの方が良さそうだ。
尤も、そんな物騒な方法を仲間が許すかどうかが問題なのだが……シオンは店での三人での会話から、二人ともWそういうことが大丈夫な人Wだと考えているので、その方が問題かもしれない。

「…器用だね。僕はそういうの…苦手」

慣れた手つきで網をほぐし、修復していくフェルディを側で見つめ、素直な感想を口にする。
網は打ち捨てられていたレベルなだけに、所々絡まり、所々千切れかかりボロボロだったが、フェルディによって見る見るうちに使い物になる網へと生まれ変わってゆく。面倒なことは大体やらないか、簡単な魔法で済ませるシオンには出来ない芸当である。出来るようになろうとは思わないが、彼の手先の器用さは素直に感心出来ることだと思う。

「…そういえば、あの人たち、遅いね。お店に用事でもあったのかな__」
『も、喪前らー! 大変大変大変大変大変たいへんたいへんたいへんたい……!』

自分たちが外に出てから少し経ったが、ラクロアはまだ一行を追ってきてはいなかった。先程何か話していた気がするが、気にしていなかったせいかよく覚えていない。
用事でもあったのか、と今辿ってきた道を振り返る直前、聞き覚えのある声と慌ただしい足音が徐々に此方へ近づいてくる。頭上に「?」と付きそうな表情で背後を振り返ると、先程見た顔付き(よく見るとおかしな顔をしている…)の男が何かを引き摺り、猛ダッシュで此方に向かってきていた。
どうしたのか、と声を掛けようとしたところで彼が一行に追い付き、側にスライディングを決めつつようやく止まった。「大変」を連呼し過ぎて途中から変な言葉に変化していたが…それよりも気になるものが目に留まる。
真っ先にフェルディがその人物の応急処置に取り掛かり、例の網を身体中に縛り付ける。その人物は大怪我を負っており、息も絶えだえの状態だ。すぐにでも治療しなければ、まともに生活出来る程の復帰は出来なくなるだろう。

「……あの酒場に、奴らが来たのか。魔法の不具合?いや、それは有り得ない……絞った標的とは別の連中が襲撃したとか?…どっちみち、今は怪我人の治療が先、かな…」

周囲の言葉を耳に入れつつ、ブツブツと独り言を呟く。魔法で探し当てた標的は未だ移動の気配が無い。しかし別の場所でも何やら良くない者が人を傷付けたことに変わりは無い。
シオンにとって、目の前の怪我人を手当てする義理は無い。本来なら放置すべきなのだろうが、仲間の行動や怪我人を連れて来た男の様子を見、そして店での出来事を思い返すうち、何故か、そうすべきではないと感じた。
片手に持っていた杖を構え、横たわる怪我人の側に近寄れば、先端の水晶玉を一番重いと思われる傷__右胸から左腹にかけて斜めに入った斬り傷の上に掲げ、呪文を唱える。

「…少し、邪魔する。……生命と癒しの精霊よ、悪しき者の牙に掛かりて、肉体傷付き、命薄れし者に、汝らの慈愛と恩寵を以て、我に治癒の力を与え給え__W治癒魔導(ヒール)W!!」

呪文を唱え終えるか終えないかの瞬間に、水晶玉が緑色に優しく輝き、暖かな光が怪我人__基アトラスに降り注ぎ、徐々に痛々しい傷口を癒していく。流石に完治とまではいかないものの…生命に危険が及ぶ心配は殆ど無い状態にはなるだろう。

「……多分、これで大丈夫。後は安定した場所で安静にさせればいい…と、思う。さあ、皆。酒場にいるかもしれない敵の首でも刎ねに行こうか」

魔法を掛け終えた後、アトラスを連れてきたオーサカに向けてそう告げると、フェルディとアルカに向けてやや物騒な台詞を口にする。
このタイミングでこんな冗談を…、と思うかもしれないが、少なくとも半分は本気であることは、彼の発した剣呑な声音が物語っていた。

>フェルディ、アルカ、オーサカ、アトラス、ALL

19日前 No.54

フィリ @yuzuriha16 ★FhVuKibund_lXe

【アルカ/外】

さて、いざゆかん依頼遂行の旅へ、と外へ足を踏み出した直後だった。
騒然となる店内。次いでバタバタと騒がしい足音。
実に様式美めいたというか、お約束な言葉の逆転現象を
引っさげて現れたオーサカにアルカは小さな欠伸をもって応じる。
が、事はオーサカの能天気な発言に反して、思った以上に深刻そうだった。

『へんたいへんたいへんたいへんたい……
変態な事が起こったでぇ! 喪前ら!! 从´ワ`人キリッ』

「酒場に、変態……腹踊りを始めた人でも出たんですか?」

いつもの調子で答えたアルカの視線は、一瞬でオーサカの腕の中に釘付けとなった。
血まみれの、女性。一体なにがあったのかとか、この女性は誰なのかだとか、
そんなことはどうでもいい。ただ一つ、思うことは。

(中にこんなことを平然としでかすような人がいる、ということですよね)

ヴェール越しのアルカの赤い眼がすっと冷たい色を帯びる。
コキコキと首を鳴らした彼女はおもむろに背中の荒布に
グルグル巻きにされた重そうなブツに手をかけた。
はらはらと自重で解け落ちた荒布を自身の右手を保護するかのように
巻いていくと、ついにその中身が露となる。
二人が傷ついた女性の介抱をするのを確認したアルカは、
気色ばむシオンに本気か冗談か
分かりづらい言葉を漏らした後、ためらいなく酒場のドアへ向かって駆けた。

「首を刎ねるまではいかないにしても、あばらの2、3本くらいならポキっとしてもいいと思います。
………冗談を言っている場合じゃなさそうですね。
ナインゲート・ハンダー…第一形態、レギュラーアイゼン」



【アルカ/外⇒酒場兼宿屋・希望】

酒場のドアを開け放つと同時に、緑色の刀身が露になったかと思いきや、
光に包まれたそれは無骨な飾り気のない銀色の大剣へと姿を変えていた。
細身の腕に似合わず、あぶなげなくそれを構えたアルカは、ラクロアの横に並び立つ。

「旧友との再会……という雰囲気ではなさそうですね。しんがりは任せて下さい」

まるで外敵と自分とを隔てる壁のように
巨大な剣を体の前に突き立てたアルカは、もうもうと立ち込める濃煙の中へ目を凝らす。
すでにラクロアは敵の位置を特定できているのか、視線が砂煙のある一点を見据えたまま放さない。
ドアから漏れ聞こえてきた声から察するに女の人に怪我をさせたのも、
店をこんな有様にしたのも十中八九、あの集団に間違いないだろうが、念のため聞いておく。

「ひょっとして貴方達は……えっと…」

あれ、名前なんだっけ。確かワ…ワ…ワなんとかだったような。

「ワッショイ一味さん?」

このシリアスを一気に弛緩させるこの性格は、もはや天性のものなのか、
ボケなのか本気なのか分かりづらい顔でアルカはこてんと首をかしげたのだった。

>ラクロア、オーサカ、アトラス、フェルディ、シオン、ALL

17日前 No.55

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【 フェルディ / 酒場兼宿屋・希望 】


先立ったアルカに続いて酒場の入り口をくぐり抜けると先程まで穏やかに過ごしていた場の雰囲気は一変して人々の恐怖で満たされていた。
アンバーな瞳を凝らして立ち込める煙の中を歩み進めて行くと、ようやく自らの足場を確保することが出来た。
前方にはラクロアとその隣を一番取りでアスカが陣取る形となっていた。


「宴会に間に合ったか? 俺も混ぜてくれよ。」


ラクロアの元へ戻ってくるなり半分冗談混じりでそんな皮肉めいたようなセリフを送った。
そして、なるべく前線に立つ二人から近過ぎずさほど遠くもない距離を保ちながら敵との間合いを図る。
弓を握り片方の手はそっと矢羽に触れる。さて、この空間をどのように処理するかが勝敗の分かれ道だ。
ゆっくりと横へ移動しつつ敵の出方伺う。



「この騒ぎを起こしたワッショイの諸君……お前たちの首をシオンが刎ね、肋の骨2、3本をアルカが頂くそうだ。 まぁ、それが嫌ならおとなしくお縄を頂戴致せ……と言ったところだ。」


ワイヨーなのかワイヨなのか、正直どっちが正しのか分からなくなっている。一文字しか合っていないアルカのボケに胸を張って再びツッコミを入れる事は出来なかった。
素直に敵が従うかどうかなどは結果は目に見えて入る。それどころか話をまともに聞いているなどそんなはずもないだろう。
心臓に悪い方や小さなお子さんを持った親御さんたちたいしての細やかな気遣いのつもりで言ったのだが、しかしながら煽り文句としてはなかなかの効果があったようにも思えなくもない。
“止めはしないが子連れの客も中にはいるだろうからトラウマを植え付けるような無茶はするなよ ”ぐらい二人に言っておけばよかったかもしれない。


>>ラクロア、アルカ、シオン、allあけおめ!

17日前 No.56

ラクロア:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【ラクロア 酒場兼宿屋・希望 】

「気を付けろ、先程オーサカが引き摺ってきた怪我人を見ただろうが彼も以前は中々の腕を持つ傭兵。そんな彼を倒した相手だ、舐めてかかると痛い目に遭うかもしれん」

続々と先程の若者達が店内に戻ってきては自分の知り合いが倒された事及びその知り合いがそれなりに強いにも関わらず敵に倒されてしまった事を伝えて注意を促す。
そして舞っていた砂埃が徐々に消えていくと、厨房の壁の向こうには黒い巨体の影があり空いていた穴からは通れず手にしていた武器で荒々しく壁を殴り崩させると数十人の子分とその姿を現した。

「そうだ!俺達ぁ!」
「泣く子が黙らずもっと泣く!」
「あワッショイ♪あワッショイ♪ あワッショイ一味♪ ってやらせるなボケぃ!! 俺達がワッショ……ワイヨー一味だ!」

子分達がコミカルな紹介をしてくれるなか、ラクロアはその親玉であろう男を観察する。
全長2mはあろうスキンヘッドに黒い髭を生やしたその男、腕の太さは分かりやすく言えば電柱に例えれば分かりやすいだろうか。
如何にも強面のその男こそ、この酒場を襲撃しラクロアの友を傷付けた男、ワイヨ―である。

(……10年前とはまるで別人、鍛え続けた?……それとも)

「おい、……そこのサングラスの男。アトラスは何処に行ったんだ……」

10年前にとある用事でこの街を訪れた時、一度だけラクロアは彼を倒した事を思い出していた。
一味の頭である事は間違いなかったが身長は今よりも低く筋肉も吃驚するほど無く鍛えていると言う感じではなかった、戦いのノウハウを知らぬチンピラとノウハウを知っている傭兵との戦いなど結果がどうなったかなど聞かなくても分かるだろう。

「私の仲間が安全な場所に連れて行ったよ。……久しぶりだな、ワイヨ―。……私の事を、覚えているだろうか…?」
事実、オーサカがどこの安全地帯にアトラスを運んだかは知る訳がなくただワイヨ―にそう教えると、特に煽る事もなくラクロアは静かに久しぶりの再会の言葉を相手に伝える。
先程自分の声に反応を示していたのならば少なからず自分に倒された恨みでもあるんのだろう。

「その声……10年前のアトラスの連れか……。だが雰囲気が全くの別人だな……特に口調……そんな話し方をしていたのか…?」

「……10年前お前を倒した時は私はただの若造に過ぎん、10年あれば性格も口調も変わるのさ……いや、変わらざるを得ない事を学び、経験したと言うべきか。…君もそうだろう、10年間で随分と身体を鍛えた様子だが、はてさて……本当にそれは「鍛えた」のだろうか。 どうせ帰れと言っても無駄なのだろう? 本来ならば戦闘はしたくないが、今回はアトラスの仇を取らせてもらう。それに、お前は依頼対象者らしいからね」

自分が変わった事を告げ、相手にも何等かの疑いを掛けつつも足元に転がっていたデッキブラシを手に持つと、ラクロアはブラシの先端を相手に向けた。
まるで「次こそは完全に掃除をしてやる」と、笑みを見せつつもその瞳はサングラスによって隠されている。だが隠されてても何処となく分かる、真剣な眼差しで自分を睨んでいると……。




「……殺れ、この場に居る全員を殺すんだ!!」

「さて、若者諸君達! 君達の力量、このラクロアに見せてくれたまえ!」




【あい、ワッショイ一味もといワイヨ―一味との対戦が始まりますた。(´ワ`) 暫くは子分戦で好きに暴れて倒してくれて構いませんYO】>ALL

16日前 No.57

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/外→酒場兼宿屋・希望】

アルカ、フェルディと続き先程の酒場へと戻っていく仲間たち。少々出遅れる形にはなったが、シオンも早速酒場へ向かうために走り出す。
二人に比べれば、シオンの素の足の速さは人並み前後であり、戦士としては鈍足とも取れるスピードであるため、走っても立ち止まっても二人との距離は引き離されてしまう。
だが、問題はない。走って行けばどの道酒場に辿り着き、敵を狩__基捕縛すれば良いのだ。

(…それにしても、あの店から尋常じゃない気配を感じる…。例の装備品が関わっているのかな?それとも__)

走りながら考え事をしていると、突如前方から奇妙な人影が現れる。数は三人ほど、それぞれ別々の武器や防具を身に付けており、服装としては一般的な賊(雑魚)のようなものである。
三人の人影はジリジリと、走るシオンの方に近寄ってゆく。そして何かを呟くように口々に喋り始めた。

『ヒッヒ……お前〜、冒険者だろぉ?金目の物、ぜ〜んぶ寄越しなぁ…』
『俺たちゃ、こーんな素晴らしいモンを手に入れたんだぜぇ?これさえありゃあ、おめーなんてイチコロよぉ』
『嫌とは言わせねぇ…何せ、俺らはワイヨーお頭の__』
「邪魔」

何か重要な言葉を口走りかけた連中に一言だけ言い放つと、そのまま連中の間をすり抜けるようにして走り去る。
__直後、一人の腕が、もう一人の足が、更にもう一人の手首が、それぞれ音も立てずに持ち主の体から離れ、宙を舞った。

『____ぎゃあああぁあぁぁあああぁぁぁあああ!!!??!』

背後から聞こえる悲痛な絶叫に目もくれず、シオンは無言で酒場へ到着した。

『おい、……そこのサングラスの男。アトラスは何処に行ったんだ……』
『私の仲間が安全な場所に連れて行ったよ』

入口の扉を開け放った時、目の前には、ラクロア、隣にアルカが並び立ち、その側にフェルディが弓矢を構え警戒している。そしてその視線の先には、スキンヘッド&髭面の巨体の男が立っている。
シオンが到着したのは、ラクロアがその男と会話をしているタイミングで、シオンはスタスタとラクロアとアルカの間に割って入るように立ち止まると、ラクロアに続くように口を開く。

「…あの人を怪我させたのはお前か。……あの人の怪我は、僕とフェルディで手当てした。多分、死ぬことはない」

会話の内容からアトラスを負傷させたのは目の前のスキンヘッドだと判断し、先に思考した言葉を口走り、次に先程アトラスは自分たちで手当てしたことを伝える。フェルディの名を言っても相手方には分からないかもしれないのに、彼の名をそのまま用いたのは、決してわざとではない…。
深く被ったとんがり帽子の影に覆われた双眸は、彼が今何を考えているかを判断させない色を帯びていた。

戦闘開始の音頭と取れる言葉がスキンヘッドとラクロアから放たれると、先程立てた作戦通りに、シオンは杖を構え、仲間の後方へ移り、早速詠唱を開始する。

「…お前たちは捕縛依頼を受けているから、手加減はするけど……無理だったら、大将首だけ持って帰るから。
__歴戦の英霊、闘争と鼓舞の精霊よ、迫りしかの仇敵に抗い、恐れを断ち、討ち滅ぼさん力を、心を、今こそ我が同胞の身に宿さん__W勇士の鬨声(ブレイブス・バトルクライ)W!!」

>ALL

【あ、相変わらずセンスねぇ呪文…((((
シオンが最後に詠唱した魔法は、所謂攻撃バフ系の魔法です。味方全員に効果がありますが、掛かった相手の適性により個人差がありますので、どのくらい強くなったかは皆様の判断にお任せします(((】

16日前 No.58

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【 フェルディ / 酒場兼宿屋・希望 】


戻ってくるなりピリピリとした雰囲気をどうにか誤魔化せないかと思い至り、ここらでジョークをひとつ。
そんな下らないことを述べた後ラクロアからピシャリと指摘受けてしまった。


「分かった。肝に命じておこう。 それと、なかなか強そうな武器だな。一つ欲しいがどこで手に入るんだ?」


気をつけろと言っておきながら当のラクロアはデッキブラシを構えて敵に挑もうとしていたところそんな素朴な疑問をポツリと一言。

砂埃が舞う中で、奥の方から荒々しく瓦礫を押し破りようやく姿を現した親玉と思われる大男とその子分達。
『ワッショイ』の掛け声でこちら側のボケにたいして
丁寧に喰い着いてそれに一旦乗っかった後にツッコミを入れるテクニックを披露してくれた。
親玉なんかより子分達の方がちゃんと話をすれば分かってくれるんではないかと、そんな気さえ起こさせた。
要するに憎めないキャラといったところだろうか。


「なんでお前らみたいなユニークな連中がそんな男の元で働いてるのか不思議でならない。 金か?それとも脅されて仕方なく着いてるだけなのか?」


オーサカによって店の外に運び込まれたアトラスの傷からしても店の破損具合から見てもあの大男が一撃でやったものであるのは間違いない。
あの電柱のような腕を持つ大男に向けて弓で射抜いた矢が刺さることはあっても大したダメージを稼げるかは分からないが、ちょこまかと騒がしい子分達ならうまいこと急所を当てることが出来れば一撃で始末する事は容易い。しかし、出来ればそうはしたくない。

途中から戦場に参戦してきたシオンがラクロアとアルカの間を割り込み宣戦布告を唱えると続いてフェルディも後に続くように付け加えた。


「あの大男は許さない。 だが、お前たちが謝って店の修理とここのお手伝いをするならこの矢が無駄に放たれる事はないぞ。」


上手く行くかどうかは分からないが子分達の注意を惹きつけられればそれで良かった。
弓を構えて二の矢三の矢を放つと、後ろへ下がったシオンの魔法が放たれた。
子分達の頬すれすれにかすめる程度でよかったのだが、シオンが放ったデバブによって子分達に当たりはしなかったものの矢は壁に刺さるどころか貫通して爆発のような音を奏でながら消えていってしまった。アレを回収するのは不可能に思えた。


「これは……加減が難しいかもな……。」


再び矢を数本ほど矢筒から引き抜いて手に持つ。
弓の弦をきつくきつく引き伸ばしていくと、 今にも切れるぞ切れるぞと脅しをかけてくるかのようだ。


>>ラクロア、シオン、アルカ、all

16日前 No.59

フィリ @yuzuriha16 ★hn2llKO88N_lXe

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15日前 No.60

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

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15日前 No.61

ラクロア:参加者募集中 @seed ★ED1GVbBXxW_yoD

【ラクロア 酒場兼宿屋・希望】

「おっと危ない、ん……壊れてしまったか……」

背後からシオンを棍棒で狙う子分の足をデッキブラシで振り払い、床から離れ宙を舞う相手に回転させた勢いのある棒術で薙ぎ払うとラクロアはシオンの危機を救う。
しかしあまりに勢いが良くデッキブラシの耐久度が耐え切れずに折れてしまい、ラクロアは床に転がっていた客が座る用の四つ足のついた木製の椅子を片手に持つ。

「シオンとやら、加減をしているつもりだろうがもっと加減してやりたまえ。生活に支障が出ては例え彼らが悪人であっても気の毒だ」

シオンに注意を促すと敵が中距離から銃を両手で構え、ラクロアに向けて発砲されつつも椅子で受け止めつつ尚且つ貫通を防ぐ為に面積の広い座る場所で受け止め尚且つ椅子の足に弾丸が通る様に受け止めると有り得ないような顔をする子分に椅子を投げつけるとその場に居る負傷者全員に呼び掛けた。

「手負いの者は早く戦闘から離脱する事を強く勧める、四肢など切断された者は自分の服を破って布で圧迫止血した後にビニール袋に切断された部分を入れて水が漏れないような物に氷水を入れていくんだ。幸い此処は酒場、ビニール袋も飲み物に入れる氷も揃っているはずだ。モタモタしていると接着しなくなるぞ!」

四肢などを切断され床にゴロゴロと転がっていた複数人の子分を起こしてやれば厨房に行くよう説明をし、斧を振り下ろす敵の攻撃を避けると同時にまた床に転がっていた椅子の足を持ち振り上げつつも敵の顎にクリーンヒットし撃退をする。

「私に攻撃を仕掛けている暇があるなら、仲間の救出を手伝ったらどうなのだ!……ぐっ!?……ッ!!」

仲間よりも自分達に攻撃を仕掛けてくる事に対してどのような教育をしたのかとワイヨ―に視線を変えようとした時だった、巨大な棍棒が自分の脇腹へとヒットし攻撃を仕掛けたのがワイヨー本人と分かるも既にラクロアは酒場の壁に激突し、その攻撃力が凄まじい威力を物語るように1軒、2軒の壁を突き抜け最終的には酒場の壁から目視出来ぬ12軒目の家の壁を突き破り瓦礫の中に埋もれてしまった


「馬鹿が……敵の心配なんざしやがって、口調も変われば性格までも変わっていやがる。……にしても流石に高い金を支払って手に入れた「能力」だぜぇ……」
ドンッ!と棍棒の先端を床に突き入れ、ワイヨーは自分自身の変わりように不気味に笑みを浮かべその掌を眺めていた。

8日前 No.62

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【 フェルディ / 酒場兼宿屋・希望 】


突然酒場に湧いて現れたワイヨー一味によるおもてなしを受け、皆それぞれ自分が出来ることに力を注ぎ迎え撃つ。
アルカは次から次へと楽しみながら迫り来る子分達を跳ね除け、シオンも魔法を使い派手に蹴散らしていく。
フェルディは床に散らばった瓦礫の一つ拾い上げるとシオンの背後を取った敵の頭に命中させるため振りかぶろうとした。しかし、ラクロアの姿が目に入り途端にその動きを停止させた。

敵を配慮してか致命傷を負わせないためにラクロアは未だに剣を引き抜こうとはしなかった。
四つ足の木製の椅子を拾い上げると同時にシオンに向けられたセリフが何よりもそう考えせざる終えない。
彼がそうしたくないと言うのであればフェルディは片方の手に握られた弓を静かに収め、代用できそうなものを物色し適当に手に持った。

騒動の中で厨房から飛ばされてきたと思われるフライパンの柄を握り酒場に流れる弾丸を見切って受けては弾きながら中腰の姿勢で移動し始めた。
無言で窓際まで近づくと、まずはカーテンを持てるだけくすね取る。次にゴミ袋や調理用に備えてあったポリ袋などをかき集めたが敵の目をかいくぐり氷を回収するまで容易ではなかった。
どうにかして敵の目に触れずには済んだものの、問題は手負いの者を手当てをしている間に大きな隙を敵に与えてしまうということだった。
フェルディはもちろん手当てをする前に手負いの者をテーブルの陰に寄せるなどして死角になりうる範囲内で無言のまま処置を始めた。

流石に全員分の布を自らの服を使って処置するわけにはいかなかったのでカーテンを細くナイフで切り裂き、あとはラクロアが唱えた応急処理のやり方をアサシンの如く軽い身のこなしで素早く施していった。


>>ラクロア、アルカ、シオン、all

8日前 No.63

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★iPhone=t2Gdx8uNU5

【シオン/酒場兼宿屋・希望】

詠唱中、背後で誰かが打撃を受け倒れる音声が耳に入る。詠唱を一旦止め、素早く振り返ってみれば、ワイヨーの子分が蹲るようにして倒れており、その側には壊れたデッキブラシが転がり、さらにその側でラクロアが得物を店の椅子に変え、シオンに忠告した。…どうやら、彼に我が身を救われたらしい。

「…何で、手加減する必要があるの?敵対する奴らは、徹底的に攻めていった方がいい」

しかし当のシオンはラクロアの忠告に無表情で(ただ純粋に疑問を呈するように)そう返すだけで、もう少し加減して戦おうとは思っていないようだった。
皆との交流の中ではあまり見えなかったが、シオンとは元々そういう奴なのだ。攻撃されるからやり返す、相手が自分を殺そうとしてくるなら自分も相応の対応をする、やられる前にそうできないレベルまで痛め付ける__今まで生きてきた経験上、そうする方が自分の身の為になる。無論今回の依頼は捕縛優先なので、死なない程度には加減しているが。
そして、シオンが鎌で攻撃している最中に四肢を切られていたらしい(?)子分共に対して適切な治療法を叫ぶラクロアに更に疑問を浮かべるように首を傾げるも、フェルディが早速治療を始めたのを見ると、一瞬の逡巡の後に杖を構え直した。

「…一応、無力化は成功してるし…いいか。W詠唱者防御魔導・軽(セルフ・ディフェンス・ライトW」

再びの短い詠唱により、青色に輝いた水晶玉から溢れ出した光が、シオン自らの前身を包み込み、染み込むようにして馴染んでいく。これで一定時間は多少の物理攻撃に対して強くなった。この上で未だに襲い掛かってくる子分共の攻撃をいなし、時に杖でカウンターをキめつつ安全な場所を目指す。
その時だった。

『……ぐっ!?……ッ!!』
「ラクロアっ……!」

ワイヨーの得物がラクロアの脇腹にクリーンヒット、その勢いで彼は酒場の壁を突き破り、彼方へと真っ直ぐに吹っ飛ばされてしまった。
それを見て反射的に駆け出そうとした直後、吹っ飛ばされたラクロアにより壁に空けられた大穴の前を塞ぐように複数人の子分共が目の前に立ち塞がる。

「……邪魔…。でも、仕方ないか……」

無表情ながら僅かに苛立った風に呟いたと思えば、被っていた帽子を少しだけ浮かし、中に控えていたルーチェにボソボソと何かを指示する。

「…頼んだ」
『キュ!』

そして、シオンの帽子から抜け出し、床に着地したルーチェは、子分共の足の隙間を縫うようにして素早く駆け出し、壁の穴を抜け、ラクロアが埋まっている瓦礫を目指し走り去っていった。

『あ゛っ!?オイコラ待ちやがれこのチビ助__』

図らずも逃がしてしまった小さな獣を追いかけようと背後を振り返った瞬間、その子分の喉笛ギリギリに、赤く湾曲した刃がピタリと添えられる。

「…お前の相手は、僕だ」

既にぶん殴って気絶させたらしいその他の子分共を背景に、目の前の子分の首筋に鎌の刃を当て、冷たい眼光を放ちながら、シオンはそう呟いた。

「……事が済んで、君が生きていたら、色々聞きたいんだよね…。君の親分が何処でWあんなものWを手に入れたのか__とか、ね」

>ALL


【ルーチェ/外】

酒場を出て、一目散に走り、暫くすると、突き破られた家の壁にこんもりと盛り上がる瓦礫を発見し、その前まで駆け寄る。

「キュー?キュン!キュン、キュン!」

そこにラクロアの姿は無く、普通なら見逃してしまいそうだが、真っ直ぐに突き破られ、無残に破壊された数々の建物の終着点であり、彼がこの中に埋もれていては一大事であるという考えから、小さなルーチェは何度も高い声で瓦礫に吠え続ける。

『もしかしたら、ラクロアは何かに埋まってるかもしれない。…その時は、助けてあげて』

酒場から出る前に、シオンから言われた言葉。彼の願いを聞いた以上、あの人を助けずにはいられない。

「キュー!……キュー…」

やがて鳴き疲れたのか、吠えるのをやめるルーチェ。彼はこの中にいるのだろうか、生きているのだろうか?そう考えても彼を引きずり出せるほどの力はルーチェには無く、途方に暮れるように暫くその場で佇む。

>ラクロア、ALL

6日前 No.64

語り部(スレ主) @yuzuriha16 ★02ubZwIff8_lXe

【アルカ/酒場兼宿屋・希望】

ドカン!と、馬車が家に突っ込んだような大きい音に、
はっと音の聞こえたほうに顔を向けると、そこには大きなトンネルが出来ていた。
ついでにラクロアさんの姿もない。
あの短い悲鳴はたぶん彼のものだったのだろうと遅れて理解が追いつく。
それにしても、えげつない。あれもう家じゃなくて通路と呼んでいいレベルですよね。

「えいやっと。どっこいしょー」

『ヒュギ!?』『ナァァァン!?』

意識をそちらに向けながらも子分の悲鳴の連鎖は続いていく。
空の旅へご招待した子分の数が10を超えたあたりで、こちらにお鉢が回ってきた。
ラクロアさんの指示で素早く傷ついた子分たちを手当てしていくフェルディさん。
棍棒の強打を受け、数軒先へ消えたラクロアさんを追って大穴の開いた壁に向かうシオンさん。
そうなると、必然的にアルカが目指す先は一つに絞られる。

(いちばん面倒くさそうなのが残りましたね)

それは頭(かしら)の追撃を許さないこと。

「しんがりはこちらに任せてラクロアさんの救出と、子分さんの救助に専念して下さい。こっちはなんとかしてみます」

こちらを頭目に近づけさせまいと、無謀にも挑戦してくる子分の波を天井へと打ち上げながら、
アルカは徐々に棍棒を突き立て上機嫌に笑うワイヨー一味の頭目へと近づいていく。
やがて互いの得物が届く間合いまで近づいたアルカは自分よりはるかに背の高い彼にぼんやりとした視線を送った。

「随分と臆病なんですね。えっと………ツルツルマッチョさん」

左右から迫ってきた子分二人組みを剣の腹を使った横薙ぎの殴打で
壁へと弾き飛ばしつつ、アルカは器用にも首を傾げてみせる。
しかし、相変わらずの空気の読めなさだった。
ワイヨー一味を名乗っているのだから、頭目の名前がワイヨーだと分かりそうなものなのに、
アルカは迷った末に、自身の微妙なネーミングセンスに頼る道を選んだのだった。

「一人を倒すのに、こんなに子分を引き連れて。
その『能力』というのがなんなのかわかりませんけど、
せっかく強い力を手に入れたのに不意打ち気味にラクロアさんを攻撃するのが、いかにも小物っぽいというか…」

うん、素直に思っていることを口にしただけだけど、
この安い挑発は相手の注意をこちらに引きつけるという目的もあったりする。
けっして、彼のいかにもな盗賊的ビジュアルに
ちょっと悪戯心がうずいたとかそんなことはない。ないったらないのだ。

>ラクロア、シオン、フェルディ、ALL

4日前 No.65
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