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 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(1085) - ●メイン記事(15) / サブ記事 (95) - いいね!(15)

ヴィランスレ @kafune☆01.vmkBoVYY ★iPhone=gvuiG3FWjP










 ――ある日、世界からヒーローが消えた。







 退廃した都市の街頭モニターに映し出されたのは最後の希望と名高かったスーパーヒーローが為す術もなく朽ちてゆく姿。下部のテロップには『最後のヒーロー、死す』の文字が繰り返し流れ、それを見詰る街のワタシたちは声を発することも出来なかった。画面越しに見せられたものはあまりにも悲惨で無慈悲な結末で、子供たちは愚か大人までもがただただその映像を見詰めることしか許されない。かつての偉大なる英雄の死を憐れむことも、悲しむことも、息をすることだって今となっては簡単には出来やしない。




 なぜって? だって、こちらに向かって銃を構えたヴィランがこちらを睨んでいるんだもの。あのスーパーヒーローを殺した張本人が、口許を歪ませて「ハロー」と鳴いたら最後。セーフティーを外された銃の引き金をなんの躊躇いもなく引いたヴィランが大層愉快そうに嗤い声を上げ、不気味な色に彩られた唇を僅かに動かすとモニターは真っ暗な世界に覆われてしまった。









 それから数年が経ち、退廃した街の汚い掃き溜めと化した路地裏でひとりでに鳴るラジオ。そこからはあの忌々しい声が響き渡る。
 あの瞬間から世界は滅亡への一途を辿った。ヴィランズに支配される運命を認めてしまったかのように世界は傾いてしまった。









「俺たちがこのクソッタレな世界を壊してやる」









【閲覧ありがとうございます!
 こちらはヴィランズ(悪役)をメインにしたダークファンタジーなスレッドになっております。気になった方は是非一緒に世界を支配しましょう〜〜!
 詳しくはサブ記事へ!】


 ※メイン、サブ記事共にレス禁止

切替: メイン記事(15) サブ記事 (95) ページ: 1

 
 

ファーストイベント @kafune☆01.vmkBoVYY ★iPhone=gvuiG3FWjP


【ホワイト・リリー/酒場マザー・グレイス】



 クロック・タウンを闇が怪しく包み込む。夜空に浮かぶはずの月は今宵もその姿を隠してしまっているらしい。星すら輝かない真っ暗な夜は足早に進む時計塔の針と同様にどんどんと耽ってゆく。こんな暗い夜の街には中央区の色鮮やかな極彩色と陽気な笑い声が魅力的な世界を想像させる。光が弾き飛ぶ。酒瓶の割れる音を掻き消すように沸き上がる賑やかさに満たされた飲み屋街は今夜も人気を博しているようだった。


 表通りの賑わいとは無縁と言わんばかりに静まり返った裏通りにそれはひっそりと存在していた。赤煉瓦で造られたレトロな外装。木製のドアを照らし出す光は表通りの明かりとは異なり、ぼんやりとした淡い光を放ち、訪れるものを暖かく迎え入れる。その光に導かれるがままにドアを開けた者を裏も表も読めない優しげな表情で来る者を待つ。


「……ねえ、マザー。彼等は本当にわたくしと遊んでくれるの? わたくしを、楽しませてくれるのかしら?」


 薄暗い店内にぽつりぽつりと灯る蝋燭の光で照らされたアイスグリーンの長い髪が妖しく揺れた。真っ白なレースの手袋を嵌めた右手を頬にあてがって、うふふ、と薄ら笑いを零し、ミントグリーンの目をそっと細める。まるで獲物を捉えた獣のように卑しくて、強かな眼差しを向ける白一色の女――ホワイト・リリーは、店の奥の方に座っていた。あちこちに配置された丸テーブルの上には白のテーブルクロスが敷かれ、軽い食事が幾らか置いてある。リリーの腰掛ける丸テーブルの席にも同様のものが置かれるはずだったが、ブロンド髪の女性――マザー・グレイスが持ってきたのは全て糖分の塊のようなスイーツたちに変貌していた。まあまあ、なんて嬉々と声を上げ、マザーの運ぶ甘い誘惑に手を伸ばした。細い指に捕えられたケーキの上に飾られていた真っ赤なラズベリーがリリーの口許に運ばれる。甘酸っぱい風味と新鮮な果肉が口の中に広がるとリリーは蕩けるような表情を浮かべ、束の間の幸福感をあとひとつ、もうひとつと次々に貪る。


「慌てなくても食べ物は逃げないからゆっくり食べなさい。……それに心配しなくともちゃんと遊んでくれるわ」


 きっと、ね。マザーはリリーのことを見ないまま、カウンターでの作業に戻って行ってしまった。話し相手がいなくなってしまったリリーは再び甘い物を口にした。


>>おーるさま



【本編開始となりました!
 次第に集まっていく形で進めていけたらと思います。ぜひリリーとも遊んでください!よろしくお願いします〜〜!】

3日前 No.1

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【 グランツ / 酒場マザー・グレイス】



仰ぎ見た空には雲一片たりとも浮かんでなく、鈎針の如く細い月、そして隠し切れないざわめきを深淵に押し込めた無数の砂金ぐらいの光達がちりりと冷たそうに震えている。――そんな空を見たのはいつ以来だったか。

闇に住まうヴィランズとして、相応しい時間帯はいつだって夜だった。黄昏時から夜こそが真の世界。後ろ暗い仕事するのであれば明るいところでは出来ない。太陽は彼らには明る過ぎるようだ。
星の輝きすら飲み込んでしまうほどの夜だからこそ隠れやすい。招待状をわざわざ届けに来た只者では無い怪しげな雰囲気を醸し出す謎の二人組を手配した主催者もまた、闇に身を投じ詳しい素性すら今のところハッキリとしない。

今宵も訪れる真夜中の空の色も立派な漆黒を纏っていた。月明かりがまったく降り注がれない道は、遠くの方ではクロックタウンの街の灯りがかえって映えていたように思えた。道が分からずとも時計塔を目指して行けばほぼ間違いなくたどり着くだろう。
人工的に生み出された光の元に人々は挙って集まる中央区の街。そろそろかと思い、視線をめぐらせる。
人でごった返す駅の改札。いつもの時間に滑り込んできた銀色の電車から吐き出される人々。いつもと同じ、馴染みの光景の中に祭りに招かれた招待客が何人か居合わせていたかもしれない。
ポケットから招待状を取り出し、同封されていた地図を片手に持ったグランツは、人混みに紛れてすれ違う人々を後にして青丸で記された店に向かった。




ひっそりとした路地裏突き進めていくと突如出現するかのようにその店を見つけだした。招待状と照らし合わせてみるとその場所で間違いなさそうであると分かると扉を静かに開けた。

すると、店を灯していた唯一の灯りが風とともに中へ侵入してきたグランツ達によって騒がしく揺れ動いた。
初めて訪れた店内をぐるりと見回す。夜の酒場だというのにはほとんど人が見当たらない店内で、奥の方の席に一人ポツンと座ってた女性の姿を捉えた。ようやく一人の客の姿が見えてきたところで店が開店中であることを証明してくれた。

奥の席に座る女性に声をかけようとも思ったが、美味しそうにスイーツを頬張り夢中になっているところを邪魔するわけにもいかず、自然とそのままカウンターの方へと足を運んだ。
静かな足取りで席に着くと彼女の爽快な食べっぷりを観察しつつ、その時が来るのを待つことにした。



【オリオン座流星群を迎える夜にこんばんは。なりきりは出戻りで不十分な所が多々あるかもしれませんが、宜しくお願いします。】>>all様

2日前 No.2

悪の味方 @kaizelkai ★VwxWcbHAbI_mgE

【 茨崎 刈 /→酒場マザー・グレイス】


 夜のクロック・タウンに一人の男が歩いている。月夜のない晩の空は黒一色、星すら輝かない真っ暗な夜。足早に進む時計塔の針と同様にどんどんと耽ってゆく。こんな暗い夜の街には中央区の陽気な笑い声が魅力的な世界があるかもしれないが、そんな馬鹿騒ぎが起きてるところでは飲まない。ひっそりと静かな場所で、飲んでいきたいものだ。
 表通りの賑わいとは無縁と言わんばかりに静まり返った裏通りの中を歩く。表の喧騒とした世界から切り離された裏の世界、見慣れた光景なので特に面白いものはない。今日はこの手に持つ招待状――真っ白な便箋を見つめる。スーパーヒーローが倒されたという事で、祝いましょうという内容であった。



「 ……フン、祝祭か……。 」



 忌々しいそうに呟く、自分を倒せる者がいなくなった祝事に祝う気持ちはない。まあ招待されたので、それが断る理由にはない。
再び歩き出し、便箋に入っていた地図の場所『マザー・グレイスの酒場』にたどり着く。長年、この通りを歩いていたがこんな場所に酒場があるのは知らなかった。

 招待状と照らし合わせてみるとその場所で間違いなさそうであると分かると扉を静かに開けた。内装はレトロだが、薄暗い店内をロマンチックに灯す蝋燭の光がゆらゆら揺れている。高級感はないが、汚い感じではない。
 初見の店なので、店内をぐるりと見回す。奥の方の席に一人ポツンと座ってた女性、カウンターに一人、どうやらまだ開店して人はいないようだ。まだ空いてそうなカウンター席に腰をかける。そしてカウンターにいる妙齢の女主人に声をかけた。




「 ……店主。ビールを一つ。 」



 カウンターに座った黒髪の男性は店主に注文した。極悪ヴィランが集まるといわれる酒場にはこの男は特段目立った格好や風貌、奇声や奇行もない。まるでただの酒場にきた“客”。まさか彼がヒーローと戦うヴィランとは誰も思わないだろう。
とりあえずビールでも飲んで、自分を呼んだ者の顔でも拝む事にしよう。男はシンプルにそう決めたのだった。しかし、男は気づいていない。自分のほぼ知り合いも此処に来ることを。


>>ALL



【本編開始おめでとうございますー。】

2日前 No.3

毬藻 @shuchishin☆jHqXF0noOB6 ★Android=bCWnTq9vMa

【エインツ=アーデルハイト/酒場マザー・グレイス】

 黒く塗りつぶしたような闇夜。

 表通りではネオンが輝き、酔っぱらいの笑い声やら喧騒やらで賑わう。あまりの眩しさに月も星も霞んでしまっているかと思いきや、裏通りへと足を向ければ全てを呑み込んでしまいそうな闇夜が広がっていた。

「(さて、と。そろそろ見えてくる頃だが……)」

 我が家に届けられた招待状。内容を思い返して苦い顔を浮かべる。今まで正体を明かされないように細心の注意を払いつつ仕事をしてきたつもりだが……一体どこで悟られたのか。場合によっては───

「……ふむ、これは……」

 闇夜の中で、ぽつりと柔らかな光が漏れ出ている建物が現れた。迷える子羊に差し出されるような、暖かい光の手。思わずといった感じで足を止めると、珍しいレトロな外見を見回しつつ、顎に手を当てて頷く。

「(間違いない。ここだろう)」

 マザー・グレイスの酒場。招待状どおりなら、今宵ここにはクロック・タウン中のヴィランズが集うことになっている。スーツに仕事鞄を抱えた如何にもサラリーマンのような身形の男性、エインツ=アーデルハイトも招待客の一人だ。

 ドアノブに手をかけると、やや遠慮がちにゆっくりと開いてみる。空いた隙間から顔だけを覗かせると、外装と同様に落ち着いたレトロな店内が彼を出迎えた。客はまだ数人しかしないようだが、営業はしているようだ。取り敢えず身体も店内へと滑り込ませ、後ろ手にドアを閉める。

 くるりと辺りを見回せば、所々で蝋燭の灯りがちらちらと揺れていた。カウンターでは店主であろう女性が居り、先客の一人が注文をしているところだった。こんな裏通りに落ち着いた雰囲気の店があったとは。少し意外に感じながら、まだあまり人が座っていない辺りのテーブル席に目をつけて腰を下ろした。

「マスター、でよろしいでしょうか。紅茶を頂いても? ……ああ、なければブランデーでも構いませんので」

 店に入ったならば何か頼むのが礼儀だろう。カウンター内にいる女性ににこりと笑みを浮かべながら声をかける。もし、本当にヴィランズが集うのなら、“彼女”もきっと。

「(……“あの子”を巻き込むのは、少し心苦しいがな)」

 知らず、今この場にはいない彼女のことが脳裏に浮かび、静かにため息をついた。

>>ALL

【本編開始おめでとうございます! よろしくお願いいたしますm(__)m】

2日前 No.4

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【 グランツ / 酒場マザー・グレイス 】


糖分への渇望は人間が本能的に持っているものだと云える。生後間もない赤子に砂糖水を与えると微笑むという。
こちらに気づいているかどうかなどグランツは興味のカケラもなかった。よくよく観察しているとスレンダーなボディと色白の肌を持ち合わせていながら、糖分に貪る彼女の脳内は快楽を得て恍惚感に浸っているのが伺える。一見して大人びいた印象ではあったが、口元にスイーツが運ばれる度に分かりやすい表情を多様に浮かばせる様は、どことなく甘いお菓子を食べ漁る子供のような雰囲気が漂っていた。

やはりここで一声かけるのは些か無粋な事に思えてきた。そうグランツが思い始めた頃、ふと風の気配を感じ前髪をふわりと揺らした風の正体を目で追いかけた。
扉がぎこちなく開いたかと思えば、そこに入ってきた二人の客は、どちらもこの店が初めての様子で各々席に着いた。
まず、自分と同じくカウンターを選んび、腰をかけた男は黙ってビールを一つ注文しだした。しかし、酒場という場所には慣れてはいるようではあったが入ってきた瞬間のよそよそしさは一般の常連客とは相反していた。


「……じゃあ、俺もビールを貰おうか。」


すっかり注文をし忘れていたグランツはようやく店主と思わしき人物に声をかけた。グランツの次に来た東洋人の男に習うようにして同じものを頼んだ。
その後すぐに店に入ってきた男も同様に店内を見回す。そしてカウンターに座るのかと思えば誰もいない空いたテーブル席を選んだ。座るやいなや早速注文しだしたサラリーマン風の男がわざわざその席を選んだ理由はおそらく誰かしら待っているからだろう。ガラの悪い野郎2人がカウンター席に陣取っているとなれば、それを避けた上でテーブル席を確保したこととなる。それは相手の事を想っての行動だ。相手は女に違いない。


「無理にとは言わない……あんたの待ってる彼女さんが来るまでこっちへ来て、一緒にちょっと飲まないか?」


断られれば素直に彼のやりたいようにさせるつもりだし、無理強いするつもりはない。
せっかくの酒の場、美味しい酒と、美味しい料理を楽しみたいだけなのだ。


>>リリー & エインツ・刈

【リリーさんまでは絡めていない気がしますが一応宛先出しておきます。】

1日前 No.5

陽香 @brahman☆r92H8KW1RF2 ★Android=lmNuvruUyx

【マタ・ハリ/酒場マザー・グレイスの前】

 逡巡、のち熟考、最後にフリーズ。

 形容するならそうだった。誰かもわからない者から押し付けられたその手紙の指示に従いここマザー・グレイスまで来たはいいが、彼女には思い当たる節が全く無いようで実は多すぎる。「祝杯をあげよう」なんて「ぶっ殺すぞ」を1000枚オブラートに包んだセリフとしてよく使われる常套句なのだし。ヴィランズで、仮にそのセリフが本当だとしても、誰彼構わず依頼を受けていた彼女なら恨みを買ってるヴィランズの1人や2人はいるかもしれない。しかもヴィランズ全員集まる保証なんて無く、ドアを開けた瞬間袋叩きにされる可能性だってあるのだ。そのことが幼い彼女──マタ・ハリ、あるいはジャックの足枷となり、マザー・グレイスとは道路を挟み向こうがわ、違う建物の壁に背を向け立ち尽くさせていた。要するに、入るのが少し怖いのである。

 仲が良い、といっていいかわからないが、面識があるヴィランズは何人かいて、少なくとも険悪ではない関係を築けている。彼らのうちの1人でもここに現れるなら手紙の内容は本当かもしれない、オブラートには包んでないかもしれない、とも思えるのだが……。窓から店内を覗く限り、見知った顔はまだいない。これ、本当にぼっちなんじゃないかという一抹の不安が浮かんでは消えず、更に浮かぶという悪循環。というか明らかに子供の見た目の自分がのうのうと入っていっていいのか、という思いも無くはない。しかも便利屋の看板替わりの目立つ容姿、小さい背丈では……。

「帰った方が賢明でござるかね……」

 誰に向けたわけでもない、独り言。だがしかし、この手紙を読んでみると、なぜだかこの場を離れてはいけない気さえしてくる。さて、どうしたものか……。

>>All様


【本編開始おめでとうございます!】

1日前 No.6

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【 グランツ / 酒場マザー・グレイス】


率直なところ彼らはヴィランズではないかとグランツは推測している。しかし、直感的に把握しているだけなので証明は出来ない。
なんとなくではあるけれども強い直感だ。おそらく、これから先、どんどん訪れる客の殆どがヴィランズで間違いない。そう感じた矢先にそれは確信へと突き動かされた。
再び扉が開かれ、誰が来たのだろうとその顔を拝む為に目線動かした。
扉が閉ざされた瞬間だけではそこに誰かの姿を捉えることができず、暫く視線は宙を泳がせたのちにようやく目線を下へと向けた。そして内心ホッとしていた。背が小さいというだけでこうも翻弄させられるとは思いもよらなかったからだ。よく見れば何処ぞの古本屋と一緒にたような気がしてきたので


「――そこのちっこいの、こっちに座れ。」

空いた席に軽くポンと手を置いて小さく震える小動物もどきを呼び寄せる。見たところいつものヤンキーとは一緒ではなさそうである。そのまま放置しておいても中に入れずじまいで通行の邪魔になりかけない。
招待されてここへ来るのはヴィランズなのだから。


>> マタ・ハリ

【古本屋さんの常連客ということで顔見知り程度かなぁと思い絡ませていただきます。】

1日前 No.7

毬藻 @shuchishin☆jHqXF0noOB6 ★Android=bCWnTq9vMa

【エインツ=アーデルハイト/酒場マザー・グレイス】

 店主と思われる女性に声をかけていると、カウンターに座っていた男性の一人が彼女さんが来るまで一緒に飲まないかと誘ってきた。一瞬、言葉の真意が分からずぽかんと間の抜けた顔を晒すも、直ぐに合点が行き口許に手を当ててクククと可笑しそうに笑った。

「フフフッ……いやいや失礼。生憎、今まで私とお付き合いしたいという稀有な女性と御逢いしたことはありませんから、少しばかり可笑しくて……」

 つまり『彼女などいない』。そう弁明してから、目尻にうっすらと浮かんだ笑い涙をスッと指先で拭いつつ「お気遣いありがとうございます」と胸に手を当てて感謝の意を表した。

「特に待ち人は居ませんし……いや、ひょっとした知人と出会すかもしれませんが。私で宜しければ、喜んで」

 そう言うと荷物を持って椅子から立ち上がり、誘いをかけてくれた男性の隣へと移動して腰掛けた。荷物はどうしようかと少し考えたが、自分の足元に置くことにする。

「(さてさて……)」

 今、店内にいる客は自分を除いて3人。スイーツを夢中で頬張る女性とビールを注文した男性、あと自分に声をかけてきた彼。

 だがまだまだ集うことだろう。ここクロック・タウンを拠点として活躍するヴィランはこんな数人ではない。まだ“あの子”の姿も見当たらなかったし、まだパーティー開始まで時間があるだろう。しかし、あの招待状どおりに全てのヴィランが馬鹿真面目に従うとは思えない。寧ろそれが正しい考え方だろう。自分達を一掃しようとする奴の罠かもしれない──例え罠であっても簡単に殺られはしないが。

 まぁ今回は真実であるようなので今は無駄な思考はやめよう。考えることを放棄すると、改めて店主に「ダージリンかブランデーを」と柔和な笑みを浮かべながら声をかけた。

>>グランツ、店内ALL

【絡みありがとうございます!!】

17時間前 No.8

徒野 叶 @coffeedrop☆Tohc/3veYiU ★1QFq6tTJ18_LOn

【 徒野 叶(ガイア) / マザー・グレイスの酒場 】


 突然届いた一通の手紙。真っ白な便箋に綴られた言葉はとても魅力的で、“ガイア”というコードネームを持つ徒野 叶はにんまりと笑みを浮かべた。スーパーヒーローがこの世界から消え去った。なんて記念すべきことなのだろう。偽善を振りかざしているだけのスーパーヒーロー。本当に助けて欲しいときに彼らはなにもしてくれない。叶は子供の頃からそれをよく知っていた。

「……んーと、ここで合ってるのかなあ?」

 同封されていた地図を片手に叶はマザー・グレイスの酒場の扉を押し開ける。薄暗い店内をゆっくりと進むと、奥のカウンター席に数人の男女がいた。その中に見知った顔を見つけると、叶は口元にうっすらと笑みを浮かべ、駆け出した。何度アタックしたか覚えていないほど、叶が心酔している茨崎 刈がそこにいた。彼の周りには面識のない人ばかりが集まっていたが、そんなことはどうでもいい。

「お兄さん、お隣座ってもいいですかー? まあ、いいって言われなくても座っちゃうけど」

 んふふと声を漏らしながら、叶は刈の隣に座る。そして、周りにいる見知らぬ人たちをきょろきょろと見渡し、こてんっと首を傾げた。やっぱりみんな知らない人だなんて心の中で呟きながら、叶はうっすらと笑みを浮かべる。きっとみんな、ホワイト・リリーからの手紙で集ったヴィランなのだろう。お仲間がいっぱい。叶はなんだか嬉しくなった。

「店主さん、バーボンってあるかしら?」

 この言葉に言い表せない嬉しさをそのままに、これから始まるであろう楽しい楽しいなにかに乾杯しようと、店主であるマザー・グレイスに甘ったるい声でそう告げる。


【 本編開始おめでとうございます! 初対面なのに笑みを浮かべてる怪しい女ですが、仲良くしていただけたらと思います 】

>>店内ALL

14時間前 No.9

すずり @suzuri0213☆uVgy9R1pZdc ★Android=ti0IvmfI1e

【アルドヘルム・リヴァーモア/マザー・グレイスの酒場】

息苦しい。まずアルドヘルム・リヴァーモアはそう感じた。普段ヴィランとして動くときと同じように、ただ今回は私服のパーカーのフードを目深に被りながら、アルドヘルムは溜め息を吐いた。━━━━あんな手紙を届けられたら嫌でも集まらなければならないではないか。もともと人付き合いが得意ではなくて、むしろ苦手で友人も少ないアルドヘルムがこのような酒場に来ることになったのにはある事情がある。突然何の前触れもなく届けられた真っ白な便箋。それは巷を騒がせるヴィランからのもので、何でもヴィラン同士で祝杯をあげようとのこと。酒に弱く、下手したら悪酔いしながら服を脱ぎ捨てて暴れそうなアルドヘルムはなかったことにしようかとすら思った。

(……思ったんだけどなぁ……)

結局は思っただけであった。嫌々ではあったが、アルドヘルムはこのマザー・グレイスの酒場に足を運んだのである。なぜならアルドヘルムはMr.NIGHTMAREを名乗るいわゆるヴィランであり、招待状の内容に思いっきり該当していたからだった。相手もヴィラン、これを下手に断りでもしたら此方がどうなるかわからない。ヘタレだなんだとどやされるかもしれないが、長年路地裏でやんちゃをしてきたアルドヘルムの直感は「行け」と告げていた。此処で下手に逆らって死ぬよりは、この息苦しい時間を耐え抜いた方が良いと。

「…………」

辺りを見回してみる。知り合いならいる、いるのだがなんとなく声をかけづらい。これまで初対面の相手は殴るか蹴るかくらいしかしてこなかった人間である。自己紹介の仕方を学んだのもつい最近のような気がしてならない。路地裏での生活はアルドヘルムに力こそ与えたがコミュニケーション能力は与えなかった。つまりはどう声をかけたら良いものかわからなくて、アルドヘルムは25歳にもなって一人でうだうだしていた。情けないと笑われても仕方がない。そんなことアルドヘルムがいちばんわかっている。だから今もこうしてフードを目深に被って、先程なんとか頼めたお冷やをちびちび飲んでいるしか出来ないのだ。しかしそれでもアルドヘルムは構わない。ヴィランとして生きるならば、無駄な馴れ合いは不要だとわかっているからだ。……知り合いがいる時点で馴れ合ってるじゃないかとか、そういった突っ込みは無粋というものである。

「……くそ、いつまで続くんだこれ……」

なんとか占拠出来た丸テーブルに頬杖を突きつつ、アルドヘルムは気だるげにそう呟く。出来ることならあと数秒でお開きとかにして欲しいところだが、そんなことはあるまい。再び大きい溜め息を吐いてから、アルドヘルムはお冷やの入ったグラスを煽る。何か頼むべきだろうか。いや、此処はあまり目立たないでおこう。変に目でもつけられたらいけない。……ちらちらと周囲の様子を窺いつつ、アルドヘルムは退屈そうにグラスをいじり始めた。だって他のヴィランとの関わり合いを絶ってしまったら、それ以外にすることがないのだから。

>>all様

【後れ馳せながらメイン開始おめでとうございます!初っぱなからこんな感じの奴で本当に申し訳ないのですが、これからよろしくお願いいたしますー!】

14時間前 No.10

悪の味方 @kaizelkai ★VwxWcbHAbI_mgE

【 茨崎 刈 /酒場マザー・グレイス】



マザー・グレイスの酒場、レトロな雰囲気は悪くはない。これで酒と肴の質が良かったら、また来ようと思う。徐々にこの店に客が入ってくる。意外に人気のある店だったか。しかし、あんな目立たない場所で客が来るのは隠れ家的な名店だろうか。有名なのはいいが、人気が少ない方が落ち着いて飲んでいられるので、多くきても黄色い声が喧しい。そう、何処か聞いた事のある甘ったるい声が自分に向けて話しかけられた。


――背筋が蔦に縛られるような感覚を覚える。振り向くと、ニコニコと笑う彼女がいた。




「 ……だったら、最初から聞くんじゃねぇ。まあいい……好きにしな。 」



 無愛想な表情でぶっきらぼうに答えた。何でお前が此処に来るんだという言葉を飲み込み、口を閉じる。一見、金髪に近いほど明るめな茶髪に子供のような小柄に見える女性だが、彼女は“悪”である。経緯は省くが、自分は彼女に何故か懐かれてしまっている。最初の頃はよく力と力のぶつけ合いをしてたのだが、今は好意の一方通行をぶつけられている。追っ払っても、まるで雑草の如くしつこく付きまとってくる。追っ払うのも面倒になったので、今は彼女のやりたいようにさせているが、彼女の心変わりの様は自分にもわからない。ただ一回、彼女を助けてだけなのに。



「 ……徒野、お前この店の常連か? 」



 横目でバーボンを頼んでいる彼女に尋ねた。彼女がこの店の常連じゃなければ、来ることはないだろう。それかこの店を集合場所に指定して来たのなら、話はわかる。彼女も自分と同じ“招待客”だろうと。


>>徒野 叶


【早速ですが、絡ませていただきますー】

14時間前 No.11

花戯らぴす @lapis12☆4NUzRRaRYiw ★iPhone=vaUwG0CLgh



【ヴィロ ・ダリス/酒場『マザー・グレイス』】


 ――馬鹿らしい手紙。赤に汚れたモッズコートのポケットの中で紙屑になったそれを取り出し、皺を指先で伸ばし文面をなぞりながら店内を見回した。質問を許さない突然の来訪者に文句を言うべく訪れた酒場、マザー・グレイス。落ち着いてカウンターの奥に座っているのは手元で光沢を放つグレーンウイスキーの味に舌鼓を打っているからである。店主の背中にあるウイスキーのボトルを眺めていれば、最近口にしていないものがあったので着席したに過ぎない。手紙の送り主はスーパーヒーローがいなくなった世界を『祝し』たいようだが、スカーラットことヴィロ・ダリスには関係なかった。スーパーヒーローがいてもいなくても、世の中は何一つ変わらず、相変わらず救えない。彼女からすれば、何も祝福することはなく、晴れやかな気分になることもなかった。手紙をポケットに再度押し込めばぐしゃりと潰れる音がするが構わない。指示通りここを訪れ、座ったのだから手紙も役割を終えたことだろう。

 自分がこの店に訪れる前に誰がいたのか、グラスの中の氷が溶けていく間に誰が来たのか。人の気配が増える度に重い赤の目を入り口に向けるが今のところ知り合いと呼べる人物はいない。そもそもこの祝祭に呼ばれたヴィランズの中に、友好関係が浅く狭いヴィロの知り合いが来るのかさえ怪しいところだった。

 話す相手もいないため、酒でしか慰めることができない口に煙草を運ぶ。火を持ち歩かないヴィロはくわえたところで紫煙で肺を満たすことができない。唇で転がせば筒の中の葉がざりざりと潰れる音がする。店内の人の声、足の音、息のひとつひとつ、頭の中から追い出すようにその音に意識を向ける。
 誰かの意思で何かの目的のために他者と関わることをしなかったこのヴィランは、心の内に燻る違和感と居心地の悪さに顔をしかめる。そんな本心を隠そうと、グラスの水滴で手袋が濡れたのが不快であると言わんばかりに片手で指先の布をつまみ、煙草を噛んだ。

「……にっ、が」

 クソ、火が欲しい。もっと言えばこの祝祭とかいう悪の集会をさっさと始めるか終わらせるかどうにかしてくれ――、とそんな思いを込め、深く息を吐いた。


>>ALL


【本編開始おめでとうございますー! カウンターの奥の方でひっそりウイスキー飲んで煙草かみかみして居心地悪そうにしているヴィロ・ダリスです。よろしくお願いします】

13時間前 No.12

はるみや @basuke21☆xM4sO6EUbuM ★sBHPZi6My9_OSy

【サナトス/マザー・グレイスの酒場】




 見た目は自分と大して変わらない少女と、黒い衣服に身を包んだ青年が、真っ白な便箋を片手に自分の下を訪れたのはいつのことだったか。便箋へ視線を落とし、これは、と少女と青年へ視線を上げ口を開こうと思ったのだが、目の前にいた少女と青年の姿はもうそこにはなかった。まるで物語の一節のようなあの出来事と、便箋の中身。良くも悪くも、彼女──サナトスの中で、一生波紋を広げ続けることとなる出来事であった。

 しかし、ヒーローとの対峙は一度だけのサナトスを、この手紙を受け取ってもよかったのだろうか。もちろん手紙の主の名に覚えなんてなかったし、彼女の思う素敵な悪役なんてものではない。そんな自分が、祝祭になんて行っても許されるのだろうか。なんて思考が襲うのもまた、当たり前のことであった。
 クロック・タウンを見守る数多の星々を見上げ、手にしている同封されていた、極普通の──書き手の丁寧さが伺える歪みのない、青いペンで書かれた囲いがあること以外は──中央区の地図にそんな思いを馳せながら、サナトスは歩みを進める。金曜日ということもあり、どこか浮き足立っている往来の人々を横目に、サナトスは何よりマザー・グレイスの酒場へ歩みを進めている自分自身に驚いていた。それでも止まることのない足は、サナトスの心の奥深くにある『どこか楽しみにしている』という思いを最優先事項として動いているらしい。サナトス自身もそれに気づき、雑踏に紛れて小さく笑みを零した。


 往来する人の数も、星々と負けず劣らずな街明かりも、気づけば減っていて、サナトスは大通りから一本外れた、マザー・グレイスの酒場の通りを歩いていた。歩幅を小さくして、地図と辺りを交互に見る。大通りとは違って静かで、サナトスを照らす灯りはどこか優しくて、上品且つ歴史を重んじる建物。まるで大人の世界を具現化したような、そんな雰囲気の通り。どこからか微かに漂ってくるコーヒーの香りと、快活な声は、ここは相反するこの二つが共存している世界だと、訴えている。そんな雰囲気漂う世界に、まるでパズルのピースの如く上手く嵌っているレトロな造りの酒場がひっそりと、前方に立っていた。酒場の窓から淡く零れる灯りは人工物とは程遠い、自然の灯り。ノスタルジックな雰囲気に、思わずサナトスは「おお……」なんて間抜けな声を漏らす。
 もう一度地図と建物を確認して、マザー・グレイスの酒場がここで合っているかを確認すると、どうやら間違いないらしい。サナトスは様々な感情を渦巻いたまま、視線──マタ・ハリのものであるとは気づくことはなかった──酒場のドアを開ける。

 薄暗い店内は、案外人で賑わっていた。甘いお菓子の香り、苦いコーヒーの香り、大人なお酒の香り、煙たい煙草の香り、クラクラする香水の香り、高ぶる血の香り、そして優しい香り。どんな人がいるのか、どんな人が集まるのか。サナトスはすぐに察することができた。嗚呼、ここなら私でも歓迎されそうだ、と期待を確立させて。



「あー……」



 見た目にそぐわない低い声で、サナトスは唸る。というのも、このような雰囲気の酒場に来るのも、初めての酒場に、一人で来るということも始めてであったし、大前提として『ここはサナトスに酒を提供してくれるか』というのがあった。幼い風貌の大人びたサナトスが緊張する理由は十二分である。何をすればいいのか、どうすればいいのか、勝手に座ってもいいのか、注文をしてもいいのか。とにかく分からない以上は何も行動できないと、店内を観察してみることにした。店の奥に一人、アイスグリーンの髪をした、後姿からも兼ね備えた気品が分かる女が座っている。その近くには席に座って女性を眺めている男。カウンターの奥には煙草を何故か噛んでいる女。人気の少ないテーブルには、ビールを飲んでいる男と紅茶を啜ろうとしている男が──



(あ……)



 ──見覚えのある彼が座っていた。声を掛けてもいいのだろうか。でも誰かと一緒に話している。慣れない雰囲気と場に、サナトスは一歩を踏み出せずにいた。いっそ知らん振りして別の人に話しかけようか、それとも一人で座ってしまおうか。なんてどこか捻くれた考えも他人事のように浮かべながら、未だ入り口の前で立っていた。



>>ALL様

【本編開始おめでとうございます!改めてよろしくお願いします*】

12時間前 No.13

猫に小判 @yuusha145 ★iPhone=7ZD6KpJM0h

【 グランツ / 酒場マザー・グレイス / カウンター→テーブル】


面白いジョークを言ったつもりはなかったのだが、なぜ笑っているんだろう?と、涙まで浮かべるほど相手をツボらせたネタの落ちは「……そうか。」などと何の捻りもない一言で返すだけで訝しげに眉をひそめた。
酒を飲む前から笑い上戸になってしまったのか、単に笑いのツボが浅いだけなのかは分からない。
彼女などいないといいつつもその知人と出会えることが気が気でない様子。こうもヴィランズが一箇所に集まって来るとなれば、最後のスーパーヒーローを殺害したヴィランも必然的に紛れて来ることになってくるのだから身構えるのも無理はないのか。


「……まあ、酒を飲むだけだ。この世の終わりじゃあない。」


スーパーヒーロー達が居なくなってからヴィランズというアイデンティティがなくなりつつある今、残ったヴィランズ達だけでやる事など各々だけで好きに勝ってやっていれば、自ずとやる事やったら限られてくる。
世界征服であれ、最強をかけた殺し合いが始まるのかは、この招待状が全てを握っている。
例え世界が終わるのだとしても酒の味を噛み締めておけるのは今しかない。

なんの慰めにもならない言葉を吐くのはこのくらいにしておいて、別の話でも振ろうか。そう思い至って荷物を抱えて隣に腰掛けてきた男はまだあまりぎこちなく緊張気味のようだ。
大きすぎるのか、重すぎるのか、どちらか定かではない荷物は不用心に床へと置かれ、紳士的な振る舞いから小綺麗なイメージとは掛け離れていた為、なんとなく素朴な疑問を問いかけてみる。そして、さりげなく自己紹介して訪ねようかなどとも思考を巡らすも、どこかから自分に向けたものではない視線を感じる。


「うん?……どうやら、おでましのようだ。」


我ながらなんてテンプレじみたセリフなのだろうかとグラスを片手に持ち上げて席を立ち上がった。振り返ればそこに幼そうな少女が何かを訴えげにこちらを見つめている。
お邪魔になっているようなので別の席に移動を始めることにした。


――。


色々一方的に話しかけまくったおかげで店内の配置は大体把握できてきた。さて、何処に座ろうか。だいぶ人が入るようになってきたが、ここの席の数を見る限りではまだ入るようではある。
彼方此方探していると、何度か窒息しかけたような男を見かけた。酸素ボンベでも持ってきてやりたいところではあったがあいにく持ち合わせは飲みかけの酒の入ったジョッキのみであった。
ため息交じりの相手の気持ちも梅雨知らず「サボりか?」と、挨拶交じりにそう投げ掛ければ丸テーブルに向かい合って座った。


「……そういえばさっき、おまえんとこのチッコイの見かけたんだが……。」


隅っこの方で震えていたので声をかけたまでは覚えているが、その後どのような末路を辿ったのか見届けることはできなかった。

>>エインツ&サナトス・アルドヘルム&マタ・ハリ all様

【移動して、絡み直します!】

10時間前 No.14

毬藻 @shuchishin☆jHqXF0noOB6 ★Android=bCWnTq9vMa

【エインツ=アーデルハイト/酒場マザー・グレイス】

 誘いの声をかけてきてくれた男性と話していると、徐々に酒場が華やかになってきた。誘われたのか単に酒場に寄ってきたのかは分からないが、まぁ一般人が紛れていた場合は始末すれば良い。ヴィランズの巣窟に変わりつつあるこの場に足を踏み入れてしまったのが運の尽きなのだから。

 しかしこの祝宴の始まりを心待ちにしている人間は少なそうだ。着いて早々に帰りたそうにしている者もいれば、居心地が悪そうに苦い顔を浮かべる者もいる。中には恋人?と再会できて嬉しいのか女性特有の甘い声を振り撒く者も。
 ヴィランでなくとも、観察をしていてて面白い人材ばかり。自分は退屈せずに済みそうだ。そんなことを考えていると、不意に相手が『どうやらお出ましのようだ』と言いつつ席を離れていった。主催者でも漸く出てきたか? そう思いながら振り返り、そして微かに目を見開いた。

 入り口に立っていたのは、華奢な少女。お伽噺に出てくるようなモンスターのリュックを背負い、どこか緊張した面持ちで佇んでいた。
 お互いに全てを委ね会う存在──唯一、本当のエインツを知る人物であり、エインツが唯一、本当の素顔を知るヴィランであった。

 エインツは席を移動してくれた彼──そういえば名を聞くのを忘れてしまっていた。──に「すまない」と礼を言うと、まだ入り口で固まっている彼女に近づき、二人にしか聞こえないように努めて声量を落として声をかけた。

「やはり、君も来たのか」

 どこか困ったような、それでも無事に辿り着いてくれたことにホッとしたような声色で話しかける。先程の社交辞令のような態度ではなく、心から安堵したような、しかし若干不安そうな声で。
 だが直ぐにスッと先程のような笑みを浮かべると、「こんなところで立ち話は難だろう。私の隣にでも座るかい?」と彼女に手を差し伸べた。

>>グランツ、サナトス、酒場ALL

10時間前 No.15
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