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反響するオ・ルヴォワール

 ( オリジナルなりきり )
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ファンタジー/魔法 @mdmd1414 ★iPhone=iUYgZHUo5g

 けたたましい車輪の音がする。自分たちが通ったことを示すかのように、跡にきらきらしたなにかを落としていった。それはまるで空を瞬く星のよう。空から落ちたそれらは真っ黒な空を彩るカーテンには届きそうにない。
 藍よりもっと深い空の下を少しゆっくりと走る歪な船。整備なんてされていない道無き道。目印は大きな月と星々だけ。行き先さえ決まっていない。街へつくのはいつになるだろうか。明日、明後日、それとも一週間後? いつになっても構わない。僕たちの瞳のなかには空から落ちてきた星たちでいっぱいだった。


 自分が無くしたはずのなにかに気づかない振りをして、今日も僕たちは進む。それが一番残酷なことだとは分かっている。でも気づいたとして、振り返ったとして、後ろにあるのは全てを燃やし尽くした跡だけなんだ。道端に咲いた花は人間たちに踏み潰されてしまった。白い息を吐きながら僕はそれを包み込む。


 どこかを修理するトンカチの音。夜食のベーコンを焼く匂い。誰かとの話し声。遠くから聞こえる警笛。長かった夜はもうそろそろ終わる。僕が手に取った花は息を吹き返さないことは知っているけれど、沈みかけた自然物の月に思いを馳せる。窓から身を乗り出すと錆びた不発弾に当たりそうだった。

 誰かが僕の部屋の扉を強く叩く。廊下からはたくさんの急ぐ足音が聞こえる。オンボロの船が軋む。きっと定員オーバーで、名ばかり警察に捕まりそうなのだ。僕も警察を巻くために駆り出されるに違いない。僕は、もう見えなくなった不発弾にさよならをすると扉を開ける。



 誰かの間違いの隣を走りながら、今日も新しいさよならを目指すのだ。



 きみが無くしたさよならを教えてくれないか。



* * * * *


 閲覧ありがとうございます。詳しくはサブ記事にて説明させて頂きます。

メモ2018/06/17 12:02 : ラン太郎 @mdmd1414★iPhone-iUYgZHUo5g

 いいねを22もありがとうございます。嬉しいです。応援していただいた数に見合うような楽しいスレッド作りを心掛けていきたいと思います。

 私自身も久しぶりの創作ですので至らない点も多々あるとは思いますが、皆様と楽しく交流していきたいと考えております。少しでも気になった方は参加をして頂けると幸いです。宜しくお願い致します。

切替: メイン記事(9) サブ記事 (43) ページ: 1


 
 

メイン記事開始 @mdmd1414 ★iPhone=iUYgZHUo5g

【エド/オンボロ船オ・ルヴォワールにて】




 ガタンガタンと、道無き道を進んでいた。地面の凹凸に合わせて、走る船が上下する感覚が伝わってくる。
 数少ない自然物の太陽が、窓から部屋の中を優しく照らしていた。部屋一面にホースで撒いたような黄色が広がっている。いくつかの小さな工具が動くたびにその橙を蹴散らし、光が拡散する。光の粒子とも埃ともつかないざらざらがたちのぼり、ひとりだけの空間を作るみたいに、私を不透明な膜で覆う。

 オンボロ船「オ・ルヴォワール」。私が作り上げた船であり、今は亡くなった魔法使いが仕上げてくれた自慢のオンボロ船だ。
 私、エドウィーナ・デルランジェはここの船大工だ。上から聞こえる無数の足音は船のメンバーで、私はその無数の足音に交じらずに何をしているのかというと、哀しきかなオンボロ船のオンボロ部分を修復しているのだ。世間の人は私を時代遅れの流行遅滞者の職業だと言う。ほとんどが魔法で作られる世界で、自分の手でなにかを作るのは、魔法の使えない落ちこぼれがすることだと。
 でも私は自分で作り上げたこの船がとても好きだ。魔法では出来ない落ち着いた木の匂いも、ざらざらとした手触りも、前へ進んでいることを知らせるちょっとうるさい車輪の音も、全部大好きだ。少し脆いけれど、私はこの船をどうしようもなく愛おしく思う。

 大好きなことをしている幸福感に包まれながら鼻歌なんて歌ってしまったりして、私は工具箱に手を伸ばす。
 そこで初めて、私は知ることになる。

 世界はどうしようもなく、
 残酷で、
 儚くて、
 まるで蝋燭みたいに少しの風が吹けば消えてしまうような脆い存在だということ。

 きっと私の手が震えているのはなにも船が揺れているからだけではなかった。心なしか太陽によって照らされていた部屋が、隅から小さな闇を覗かせたような気がする。その小さな闇は先ほどまで口ずさんでいた鼻歌をペロリと軽く呑み込んで、私の耳元で囁くのだ。


――光が消えたのはここだけかい、と。


 行かなきゃと思った。急いで立ち上がった所為で起こる立ちくらみに負けている場合ではなかった。足を踏み出す度に私の後をついてくる木の軋む音がどうしようもなく恐ろしかった。闇がすぐそこまで迫ってきているかもしれないという焦燥感と、きっと私の思い過ごしに違いないという期待感が私の中で鬩ぎ合って、どうしようもないくらい頭の中が掻き回されていた。

 冷えていく頭と対照に熱を帯びていく胸で風を切りながら、ようやく辿り着いたその部屋。肩で息をする私を馬鹿にするみたいに、部屋の中の空気は静まり返っていた。
 「貴重品保管室」。名前の通り貴重品――主に金銭を置いているその部屋は余程のことがない限り誰も近づかない。いや、近付く必要がないとした方が正しい。金銭を気にするようなお高い買い物を、オ・ルヴォワールは好まない。
 二回、深呼吸をする。冷たい空気が肺の中に入ってくるのがわかった。心を静ませて、私は魔法金庫の前に立つ。普通の鍵では開くことのない魔法金庫の前で、祈りを捧げる。


「さよならを教えて」


 合言葉を言うと金庫から鍵が開いた音がした。

 大丈夫、怖くない。何度も何度も頭の中で反芻させて、

 私は。
 扉を。
 開けた。

 そこには、ただただ、私を呑み込んでしまうような闇が広がっていた。私は膝から崩れ落ちる。闇の唇が弧を描く。


――残念だけど、現在のオ・ルヴォワールに。






 船の皆は談話室にいた。バンと大きな音を立てて談話室に文字通り「飛び込む」と、オンボロドアがギシリと悲鳴をあげた。いつもなら床に頭を擦り付け、愛しいこの船に土下座をしているところだが、今の私はそれどころではなかった。早く。早く伝えなければならない。事態は一刻を争うのだ。


「緊急事態です! オ・ルヴォワールは今現在ッ!」


 私は皆の顔を見渡した。いざ事実を伝えようとすると声が震える。これが夢なら良かっただろうと何度この談話室に来るまでに考えただろう。しかし間違いなくこれは現実なのだ。悪夢ではなく、今の私たちの状態なのだ。
 私は大きく息を吸い込む。


「オ・ルヴォワールは今現在、金銭を一切所持していませんッ! 私たちは無一文ですッ!」


 室内気温20度の世界で、私の声が秒速343メートルで響き渡った。





【たいへんお待たせ致しました。これよりメイン記事を開始とさせていただきます。最初に【現在位置】を書いて頂けるとドッペルを未然に防ぐことが出来るかと思います。
 サブ記事で紹介させて頂きましたように、始まりはオ・ルヴォワールにお金が残っていないことが発覚するところから始まります。慌てるも良し、達観するも良し、皆様の思い思いの行動をしてください。皆様が何回かレスをしたのを見計らってから次の展開へ移らせて頂きます。

 また文字数が多めになってしまいましたが、特に何文字以上書いてといった規約はございません。自分が楽しく、苦にならない程度に書いていただけると、こちらが嬉しいです。

 最後になりましたが、皆様のおかげでメイン記事を開始することができたことに、心からの感謝しております。今後ともよろしくお願い致します。】

3ヶ月前 No.1

二次元戦士 @6aa1 ★Android=AN1LsrMJSg

【シナツ/甲板から船内談話室へ】

村から見上げる空に限りがあるのなら、この空には限りがないのだろう。遥か彼方の地平線まで遮るものは何もない。雄大な風景を見ながら俺は思った。
乗船用のコートを羽織った俺は甲板に立ち、ライフルスコープを地平線に向けて覗いている。視界には相変わらず何も無い景色が続くばかり。それがなにかよろしくないのかと言われると、周囲に目印にできる山などの著明物がない場所をずっと移動していると自己位置を見失いやすくなる。
俺はスコープをしまうとボロボロになり随分と使い古した地図とコンパスを取り出した。この荒野に出てからしばらく走っているが、未だ地平線上には山ひとつ見当たらない。地図を照らし合わせ荒野に出たときからの時間と船の進む速度などから距離はわかる。すると船は現在荒野の丁度真ん中辺りを航行していることになる。これが普通の船だったらわざわざ地図とコンパスを一々確認する必要なんてない。今どきの船というのは自己位置測定器や自動運転機能などといったハイテク機能が備わっているのが当たり前だが、生憎この船にはそんな気の利いたものは積まれてない。でも俺はこの船が好きだ。不便と思われるかもしれないけど自分を色んな場所に連れて行ってくれる。きっと俺はこれからもこの船と仲間たちと、果てしなく続く地平線の彼方を、旅を続けていくのだろう。
取り付けられた内線電話をブリッジへ繋ぐと指示をする。

「甲板よりブリッジへ。周囲の状況は今の所良好。航路そのまま、ヨーソローだ。真っ直ぐ北西方向へ進んでくれ。あー…あと、地面がガタガタだから急な起伏と大きな岩には注意せよ。船にこれ以上穴があくとまずい。修理が追いつかないぞ」
『あいよ、ブリッジ了解。ヨーソロー』

オ・ルヴォワール号は舵を北西にとり順調に進んでいた。
時折吹き荒れる強い風が当たりコートがバタバタとなびく。穏やかに晴れた日でも甲板へダイレクトに吹き込む強風に段々と身体が冷え込む。
少し休憩をとるため重たいハッチを開けて、船内に入ると談話室へ向かった。
見た目は小さな船なのに船内はかなり広い。最初の頃は変な錯覚のようで慣れなかった。現実の法則になど干渉されず不可能を可能にしてしまう魔法というものはつくづく便利だと思う。



「あとはスプリンクラーの点検と…あとでエンジンとボイラーの調子を見に機関室にも顔を出しとくか…」

ノブを捻ると蝶番が外れそうなボロくなったドアが軋む。あーあここもガッタガタじゃねーか…。
談話室に入り、コートを脱ぎ壁のフックにかけると普段のODカラーの作業服姿に戻る。いつものように、腰に複数のポーチなどを吊った太いベルトを締め、右腿のホルスターには重厚感を放つ44口径の古いリボルバーが収まっていた。
冷えた身体を温めるため布フィルタを使いハンドドリップでサーバーに珈琲を入れる。ステンレスカップへ熱いコーヒーを注ぐと香りが鼻腔まで届いた。
テーブルに置いてあるクリップボードを手に取り、リストをめくる。船内に備蓄されている食料、燃料、物資、弾薬、その他消耗品の見積もりを立てたメモだ。

「こりゃ次の上陸ではかなりの買い溜めになるな…」

そう言いながら椅子に腰掛けコーヒーを一口啜る。

「修理部品も揃える必要もあるが、特に食料は菜類を確保できないとこの先移動は長いから途中、船員が壊血病になる」

毎日湧いてくる問題と格闘しているがこれも旅人の宿命だろう。現実というのは試練を常に与えてくるものだ。それに対処できないならば旅は続けられないし、試練を乗り越えてこそ俺達の絆は強くなり成長する。そう割り切っていけばこんなドタバタな旅も少しは愉快に思えてくる。

その時、バン!と勢いよくドアがひらいた。
先程外れそうだった蝶番か何かの破片が飛んだように見え、ドアがギシリと脆い音を上げた。
蝶番を吹っ飛ばした人物は船大工でありこの船の設計者。その慌てぶりと緊急事態という言葉から襲撃者の訪れを察知し席を立ち上がるが…。
その次に発せられたワードに脱力することになった。
要はこうだ。金がない。

「まあ…落ち着けや。座って話そうか…エド…」

そう、割り切っていけば……割り切って…。

【メイン開始おめでとうございます!久々の文章で駄文になってしまいましたが絡ませて頂きます。よろしくお願いします】

》エド、all様

3ヶ月前 No.2

隻眼 @captain357 ★iPhone=Aonh0VeSCR

【ニックス/キッチン→談話室】


トントントン。
オ・ルヴォワールのキッチンからは野菜を切る小気味の良い音が聞こえていた。火に掛けられている沸騰した鍋に切り終えたキャベツと玉ねぎ、そして人参を投入する。鍋の蓋を閉めると、このキッチンの主ことニックス・グリッドは満足そうに微笑んだ。
義父の為に罪を重ねるのを止め、この船の一員となってから数週間が過ぎた。最初の頃はぎこちなかった仲間との会話にも慣れ、少しずつだが自分の居場所というものを確立しつつある。今までの暗い過去を振り払うように、ニックスは明るく充実した時間を過ごしていると言えよう。が、過去の夢はよく見る。初めて人を殺めた時。命乞いをする相手を無慈悲に焼き尽くした時。抵抗する相手を一瞬で灰にした時。忘れられない、そして忘れてはいけない。決して消える事のないニックスの罪。痛むはずのない右眼がズキンと痛んだような気がした。


「…………そろそろか」


いつの間にか鍋の中の野菜はいい具合に煮込まれていたらしい。それを確認すると前もって炒めておいたベーコンを投入し、コンソメの粉末を混ぜてもう一煮立ちさせる。簡単なコンソメスープだが味は折り紙付きだ。恐らく皆も喜んでくれるはず。皿に自分の分のスープをよそうと、窓から外を見つつスープに口を付けた。うん、今日も美味しく出来ている。そういえば食材が残り少なかったな。本当はもう一品か二品作ろうかと思ったのだが、食材の残量的にそんな余裕は無かった。次にどこかに上陸した時には食材を大量に補給する必要があるだろう。これを食べ終えたら相談に行ってみようか。

そう考えを纏めると、ニックスは食べ終えた皿を洗いテーブルにメモを残した。『鍋にスープがあります、ご自由に。』幸い、スープはまだ十分な量がある。腹を空かせてキッチンを訪れた船員をきっと満足させる事だろう。キッチンを出るとニックスは真っ直ぐに談話室へと向かった。大体の船員はそれぞれの持ち場か談話室にいることが多い。持ち場にいる時は仕事をしているだろうから、談話室にいるメンバーに相談を持ちかける事にした。船について多くを理解しているメンバー、例えばシナツなどがいれば都合がいいなと談話室の扉を開けようとする。すると中から見知った声が聞こえてきた。


『オ・ルヴォワールは今現在、金銭を一切所持していませんッ! 私たちは無一文ですッ!』


船大工であるエドの言葉にため息を吐きながらニックスもまた談話室へと足を踏み入れる。今度の旅でもあの頃とは全く違った苦労を味わいそうだ。この先の事を考え少し頭痛がし始めたのを感じながら、エドに続きバツが悪そうに口を開いた。


「……ついでで悪いんだが食料も残り少ない。お金の事も含めて早急になんとかしないとマズそうだ……」


>>エド様、シナツ様、ALL様




【メイン開始おめでとうございます!さっそく絡ませていただきます。改めてよろしくお願いいたします】

3ヶ月前 No.3

くら子 @kura003☆pak20/nYiv6 ★wyf4VWw0x0_Twa

【ロマリ/オ・ルヴォワール:自室→談話室】

オンボロの船が進むガタガタとした揺れと音をBGMに静かな空間に一人、黙々と本を読み進める。
窓から差し込む暖かい陽は明るく、窓辺のベッドに腰掛け読書するロマリを照らし床にその影を落とす。実に良い読書日和である。

ロマリが呼んでいる本は前回滞在した街で買い漁ったもの。荒れた世界で誰も見たことの無いものを探しに仲間たちと助け合い、時には喧嘩もしながら旅をする長編小説である。誰も気付かない本棚の隅っこに埋もれていた非常にマイナーな小説だが、出版された初期からのファンであるロマリは本屋のある街に滞在することになると血眼になって探し周るのだ。こういう本は意外と大きな本屋には無い物。前回の街の小さな本屋では店主に話すと店の奥から取り出してくれた。少しずつ貯めてきたお金は全てこの本に費やした。反省もしてないし後悔もしてない。
切りの良い所まで読み進め、本を閉じる。充実した読後感にため息、ぱたんと閉じた本に周りの埃が巻きあがった。陽に照らされた埃はキラキラと煌めき、ロマリの心は表わすかのようだ。

戦争で荒んだ世界と心にはじっくりと癒すものが必要である。私もこの小説のように癒せる魔法使いになれたら――


うーんと背中を伸ばすと何気なく談話室へと向かう。小説を読んだ後は何となく仲間の顔が見たくなるのだ。
談話室の扉前まで来ると何やら騒がしい声が聞こえる。また誰かやらかしたのかな等呑気に構えて扉を開ける。
迎え入れるは仲間の顔と冷たい現実。登場人物に仲間の顔を当て嵌めるふんわりとした脳内は一気に寒さで震えた。

「そ、そんな…」

話を聞き茫然とするロマリ。大好きな小説が買えなくなるなんて。
初めて小説に費やしたお金のことを思い反省をする。しかし、後悔はしていなかった。


>>周囲ALL

【メイン開始おめでとうございます!これからよろしくお願いします!】

3ヶ月前 No.4

漆黒の冒険者 @andouken ★BxGXTrkAtu_UHY

【レオン:船内⇒談話室】


 いったい何処に向かっているのだろう………
この船の乗組員の中において目的が不明瞭なレオンは眼鏡をクイッと上げながらふと考えた
 同じ村で育った仲間達が村を出ようとして時に危険も付きまとうであろう旅その中で彼等を守りたい
その思いだけで同乗したレオンは、ただ彼らの旅が幸多いモノになる事だけを祈って此処に居た
船大工のエドや機械等の知識があるシナツと違い出来る事の少ないレオンは船内を何するでもなくいた

『オ・ルヴォワールは今現在、金銭を一切所持していませんッ! 私たちは無一文ですッ!』

 談話室の前を通りかかった時だった扉の向こうからエドの声が響きわたった
金がないとは全くと思いつつもレオンは談話室に入るとエドを初めてとする船員達がいさせていた
 ともにエドが作ったこの船で旅をするシナツそれとこの船に同乗してきた魔法使いの二人だ

「まったく手持ちの資金の事も考えずに誰かれ構わず受け入れた結果だな。人が増えればそれだけ出費も増える」

 初期メンバーの中でも特に村の外の者が搭乗する事に懐疑的だったレオンは皮肉めいた事を呟きつつも
冷ややかな視線を少年達に向けると椅子を引き腰を下ろし目を閉じると沈黙する
 レオンもまた打開策を持ってはいなかった。せいぜい次の寄港先で仕事を探すか必要性の低い物を売るか
そのどちらかだろうと




>>周辺all


【メイン開放おめでとうございます。プロフ通り。村の出身者以外には冷たいレオンですがよろしくお願いします】

3ヶ月前 No.5

@siromi ★M4WUxX33bd_Twa

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3ヶ月前 No.6

蟻宮 @arimiya ★y7VU2lOjOV_08J

【 ハナフサ / オ・ルヴォワール / 談話室 】

ハナフサの朝は遅い。
夜は月が天辺に昇りきるよりも早いうちに眠ってしまう癖に、起きるのは陽が地平線から顔を出しきってて暫くしてからなのだ。目覚まし時計、より早いもしくは深い睡眠、多種多様な薬草、嫌に長い睡眠時間を減らす工夫は何でもやったつもりだった。実際彼の自室のベッドの脇のテーブルに無造作に置かれた「キミもこれで睡眠時間を操る魔法使いだ!」なんていう謳い文句が添え付けられた本は付箋まみれで、少し反るように癖がついてしまっている。それでも起きれないのだ。起こされれば起きれるは起きれるのだが、普段からナマケモノといい勝負が出来るような怠惰っぷりに拍車がかかってしまうし、歩いていても睡魔に負ける自信がある。結局のところ、今のハナフサの採り得る手段は自然に任せるというただその一つがあるのみだった。
そんな訳で今日も他の船員の多くが起床して暫くしてから覚醒した彼は、眠気覚ましのコーヒーの香りを談話室に漂わせながら鼻歌まじりに片手間にコインを弄んでいた。
掌には多少大きいように感じられる鈍い銀色のコインを指で弾き、指先で回し、それを次の指へと移してみたりと滑らかに指が動いてゆく。一際大きく弾いた後、手元に戻ってきたはずのコインはパッとかき消えてしまっていた。と、返した手の指と指との間に端を挟まれたコインが再び出てくる。なんて誰も見ていない中でマジックを披露し、一人で満足げにくすりと笑った。
コインに彫られた女性の横顔を一瞥した後、今度は自嘲的に鼻で笑ってコインをぽんとテーブルに置く。寝ぼけている彼が淹れた熱過ぎたコーヒーは丁度良い具合の温度に冷めてくれたらしく、カップを傾けてずず、と一口飲む。
その時だった。
なんの前触れも無くとつぜんに巨大な音と共に扉が開け放たれ、驚いたハナフサの口からコーヒーが勢いよく噴き出す。むせ込んだらしい彼はカップを置いて口の前に手を寄こし、軽くえずきながらそちらを見やる。闖入者よろしく入ってきたのはオ・ルヴォワールの船大工を務める少女、エドウィーナ・デルランジェことエド――ハナフサは愛称では無く名前をそのまま使っているが――だった。

――襲撃者か? 剣は部屋か? まさか自分が狙いか? コーヒーカップとコインで応戦は流石に無理か? 他に近くに仲間はいるか? 何もこんな時に来てくれなくなっていいんじゃないか?

一瞬の間に思考が加速し、次から次へと考えがポップアップしていく。そうしている内にも今の音を聞いたのか偶然か、続々とメンバーが談話室へ集合してきた。
息を吸い込む彼女に合わせて息を呑み、彼女が言おうとしているのだろうきっと重要なその言葉を聞き逃すまいと備える。

「へ……?」

彼女の言葉に、口が開いたまま塞がらない状態になった。その表情は純粋な驚きというよりかはむしろ、呆れや困惑が大いに含まれているそれに見える。
しかし金が無いとは。どうして無くなったかは置いておくとして、このままではどうにもならないだろうから、金を手に入れる手段を見つけなければならないだろう。金を稼ぐ方法と聞いてハナフサが最初に思いつくのは無論彼が今までに行ってきた、師匠から伝授された生き方だが、今となってはそうして敵を作る仕事をして迷惑をこうむるのは自分だけではなくオ・ルヴォワールの仲間もなのだ。報酬が良いとはいえ安易に手を出すべき仕事ではない。ならば他の仕事を請け負うか、いらないものを売ってしまうか辺りが妥当な選択肢になるだろうか。
そこまで一息に考えてから、改めて大事でなくてよかったと息をついた。金欠も十分大事だが、直接の命の危険ではないからまだマシだろう。

「ふぅ、すっかり目が覚めましたよ……寿命は縮みましたけどね、ハハ」

>>周囲ALL


【メイン解禁おめでとうございます!
改めまして、中の人共々ハナフサをよろしくお願いします、是非とも仲良くしてやってくださいね!】
>>参加者様各位

3ヶ月前 No.7

漆黒の冒険者 @andouken ★BxGXTrkAtu_UHY

【レオン:談話室】

 談話室に集まった船員達はオ・ルヴォワールの抱えた問題に直面する中でレオンは
むやみに人を受け入れすぎたせいだと言う本音として気心の知れた同じ村で育った仲間だけの旅が懐かしかった
 それだけかも知らないが、その時いきなり手が伸びてくる二人の少年達と同じく俺達の旅に首を突っ込んできた
年齢や性別すらあかそうとしない不審と言う言葉が人の皮をかぶっている様なもっとも信用できない奴ソイツが肩を組んでくる
 小さく舌打ちをすると眼鏡をはずしシャツのポケットにしまう戦闘時以外外さない眼鏡はずと言う事はかなり苛立っている証拠だ
不意にその視線をハナフサの方に移すと思い出したかのようにポンと手を叩き彼に質問をする

「そういえばハナフサさんは誰かに追われていましたよね?それって賞金とかかかっているのんですか?」

 ひょっとして大金が掛かているのでは的な意味を含めた質問をしながらもいつの間にかメモ帳を取り出していて
ハナフサの回答をメモする準備がすでに万端と言った様子で彼の回答を待つも

「案外この問題そうそうに、片付くかも知れないぞエド………いやむしろ潤う可能性すらあるかも」


 顔は真顔のままで分からない者も多いかもしれないが、かなりレオンはウキウキした気分になっていた





>>雑談室all


【こちらこそお願いします。】

3ヶ月前 No.8

蟻宮 @arimiya ★y7VU2lOjOV_08J

【 ハナフサ / オ・ルヴォワール / 談話室 】

落ち着こうとしてコーヒーに再び口をつけようとすれば、レオン――無口で疑り深い人物で、ハナフサは素を見せない彼に若干苦手意識がある――が話しかけてくる。
急に全く関係の無い話題を振られたと思い、しかしこの旅に途中から混ざったメンバーに当たりが強い彼から折角話しかけてくれたと少しパニックになり言葉を詰まらせながら目を丸くして彼の方を見返した。
自分がまだ馴染めていないと思っているハナフサにとって、彼がここに来る以前からのメンバーに話しかけてもらえるのは非常に嬉しく、自分がオ・ルヴォワールの歯車の一つになれている事を実感できる機会でもあった。それが“あの”レオンからだとすれば、もはや私はちゃんと仲間になれているのでは? なんて上がる口角を無理やりに堪えて変な表情になりながら、ここは一つ、丁寧で、次の話題に繋がりやすく、そして面白いジョークを交えた気の利いた返しを、と意気込んで何と答えるかを逡巡する。

――以前私が居たあの街でこそ命を狙われていましたが……、まさか街から先に手を延ばしてもいない一組織が傭兵に固執してこんなところまで追ってくる筈は無いですよね。あれからそこそこの時間が経ちましたし。それにきっと賞金なんかで大々的にせずに秘密裏に処理したい筈ですし――んん? 何故賞金が、なんて聞くんですかね? あれ?

「……えっ。――えっ、もしかして私の事売るつもりですか!? ちょ、ちょっと! 何メモなんて取ろうとしてるんですか!?」

数秒の硬直の後に、その後エドウィーナに放ったセリフの意図と合点がいったかのように先程までの三倍くらいびっくりして飛び上がり、数歩後ずさってレオンから距離を取る。船内なので三尺刀は携帯していないが、持っていたら間違いなく抜けるように構えていただろう勢いだった。周りで他の船員が見ているのも気にせず、大仰にショックを受けた姿を晒す。
まさかとは思ったが、なるほど、自分の首に賞金がかかっているのならそれで解決なのだ。彼にとってさして重要ではない自分を切り捨てる事にデメリットは無い。
姿勢を若干低くして警戒一色に染まった眼で彼を見据えつつ、釈明を述べる。

「追われてはいますが随分経ちますし、あの街に胡坐をかくお山の大将がこんなところまで追ってくる事も無いでしょう。きっと奴らは賞金もマトモに渡そうとしないでしょうし、きっと無駄ですよ……ね? 悪い考えはよしてくださいよ、心臓に悪いんですからね?」

ひとしきり言ったところで喉が渇いて緊張を切らしたらしく、ため息の後にコーヒーを一気に煽った。

>>周囲ALL

3ヶ月前 No.9
切替: メイン記事(9) サブ記事 (43) ページ: 1

 
 
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