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霧の都に葬送曲No.61 だけを表示しています。

@xxxri0 ★iPhone=jRTGQCns6m

【 Lily / 6月30日 / ベイカーストリート / 廃れた彫刻屋「 L 」】


ーー変わっている、私が?


男の言葉に女は頬の筋肉を緩め、ふは と声を漏らす様にして笑う。己が変わり者だという事くらい、随分と前から理解しているが、改めて他人から言われると「 ええ、そうね 」なんて大変愉快そうに答えて仕舞う。生物学上的には 男性 でも、身なりは 女性 と己を偽っている時点で、血肉の香りも知らない御世間様は、リリィを 変わり者 だと言うのだ。然し男は、其処を突くのではなく、発言でリリィを 変わっている と言う。それがどうにも面白く、久し振りに内面を覗かれた様な気がして嬉しくもあり なんて、リリィの感情という感情を撫で回し、遊ばれている様で。


『 夜が明けるまでで良いんだ、オレをココに置いてくれない? 』次いで男の声が聴こえたなら、女は緩めた頬を戻し、己の首をソファにゆったりと預けて視線を男に向けようか。肘掛けに肘を置き、緩く握った拳を頬に当てながら


「 ーー ええ、勿論、構わないわよ。夜が明けるまで でも、また夜が来るまで でもね。気の済むまで居なさいな、こんな場所で良ければ だけれど。 」


と返せば、クイッ と手招いて。薄らと透き通った涙を浮かべる男は、廃れた店の扉を潜り、此方へと来る。ギシギシと軋む床は、久し振りの客人を喜んでいるかの様に鳴り、何とも不思議で不気味な空間に響き渡っていた。

「 … 何か飲む? 」

座る場所に困るであろう男の為、自らが座っていたソファに腰を掛ける様に促し、当の女は更に奥にあるキッチンへと入って行く。カチャカチャと食器を用意する音、お湯が沸く音、様々な音色が部屋中を埋めている中、女は平然と


「 ーー それで? 如何してアンタ、こんな辺鄙な場所に居たの? ほら、迷子って訳でも無さそうじゃない? 滅多に人なんて入って来ない様な路地裏に、わざわざアンタみたいな小綺麗な子が居る なんて、不思議で堪らないのよねえ 」


なんて、言い放ってみせる。怪しんで ーー ? 否、そんな訳は無い。それであれば端から店に入れたりはしないだろう。ならば何故? ーーそれは興味、ただ、それだけの事だった。未完成の彫刻が並ぶ隙間から、男の顔色を伺う。普通だ、特におかしな所は無い、普通の表情。こういう状況下に置かれた男がしそうな、普通の ーー 顔。まるで作り物の様で、そうでは無いようで、真偽のつかない表情に、またもやリリィの感情は揺れ動く。



「 ーー ねえ、如何して? 」



手を止め、部屋は静寂に包まれる。ジイ と男を見詰める女の眼差しは、何とも妖艶に光り、男を絡め取って離そうとしない。小首を傾げ、ニタリと笑った時。屋根裏で、鼠の走る音がした。


>ルイス様



(( またもや返信が遅れて申し訳ない … 絡ませて頂きましたッ。演技派ルイス君カッコ良い … ( 惚 ) オカマなリリィが変に目を付けない事を祈って←

2018/07/06 05:30 No.61

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