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霧の都に葬送曲No.47 だけを表示しています。

ミリヤム @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

【ミリヤム/6月13日/おさんぽ】

 手を繋いで歩いているうちは傘を眺めてみたり、エスコートの意味について考えてみたり。かと思えば手を振りほどくようにショーケースにまっしぐらになってみたり。全く子供というものは移り気である、路地裏の男娼の方がよっぽど誠実だ。
 そんなことを思いながらも、ミリヤムは特に何も言うことなくジャックの様子を見守っていた。たとえ彼一人が霧の都を走り回っていようと、自分や白雨の目の届く範囲にいる限り、万が一にも危険はないだろうと思っていた。
 だから、ミリヤムの隣を馬車が走り抜けた時も、その行く先とガラスに張り付くジャックの姿をちらりと見遣っただけで終わってしまった。二つの距離は物理的な危険を伴うものではなかった……ただそこに、大きな水溜まりがあっただけで。
「……あらあらまあまあ」
 馬車の車輪が作り出した大きな水飛沫を全身で受け止めたジャックは、一瞬でずぶ濡れになった。火がついたように泣き出した彼に、ミリヤムは小さく溜め息を吐く。

――さっきの馬車の運転手……ここに居るのがシャーロックじゃなかったことに感謝なさいね。
 一応英国紳士然とした男だ、形振り構わず報復には走らないだろうが、適当な理由をつけて殺される可能性はある。

 そのままジャックの所まで歩み寄ったミリヤムは、鞄からレースのハンカチーフを取り出すと、泣きじゃくるジャックの顔を拭う。
「ほらほら、泣かないのベイビー、可愛いお顔が台無しよ。アタシの為に新しいお洋服を見てくれるんでしょう? だったらちょうどいいじゃない、ね?」
 そうして、慰めなのか何なのか分からない言葉を告げるのだった。

>ジャックくん、白雨さん

2018/06/28 08:41 No.47

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