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霧の都に葬送曲No.46 だけを表示しています。

ジャック @fue☆dTW3Rdrh5/. ★iPhone=uYwUDyqtCB

【ジャック/8月16日/聖アンダーソン教会】

ギシリと音を立てて、目の前で閉ざされていた門が動いた。隙間から此方に向かって優しい声が響く。

「ドールホーン!!」
ジャックの顔が曇天の下にも分かる程パッと輝いた。
雨の匂いを連れたまま、招かれるままにジャックは教会の敷地内へと足を踏み入れた。シスター姿の婦人の横に並んで歩き、草の伸びた庭を通り抜け、古びたステンドグラスの下から招き入れられるのは初めてではない。
古びた教会の屋根は、降り出した雨からジャックを守ってくれた。「うん!」と頷いてタオルを受け取ると、慣れない不器用な手つきで頭をゴシゴシと拭いた。水気を切る犬のようにブルブルと頭を振りながら、案内されるがままに、いつものように奥の部屋へと進む。
ドールホーンのお話を聞くのが、ジャックは好きなようだった。尤も、中には……というより殆ど、4歳児にはよく理解できない物もあったようだが。そんなとき、ジャックはよく彼女を質問責めにする、手の掛かる生徒となった。それだけではなく、あの西洋料理店に集う他の大人達にも同じ質問をして回るものだから、そして其々が自分勝手な別々の答えをするものだから、彼の興味はなかなか尽きない。

「ピクニック、あめがふってきちゃったの」

ジャックはこの前に来た時と同じ椅子に腰掛け、足をふらふらとさせながら、ドールホーンに報告をする。テーブルの上には美味しそうなコテージパイとレモネードが載っており、特にレモネードはその爽やかな薄黄色を見ているだけで涎が湧いてくるようで、ジャックはごくりと唾を飲んだ。

「きょう 15にんのインディアンのおはなし が ききたいな!」

ジャックは、マザーグースの"Ten Little Indians≠煖Cに入っていた。単純に曲の軽やかさ親しみやすさと、数え歌のような調子の良さが気に入ったのであって歌詞はあまりよく理解していないのであろう、ドールホーンがいる時もいない時も、よく歌いながら指を折り数えて遊んでいる。

>ドールホーンさん

2018/06/24 23:09 No.46

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