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霧の都に葬送曲No.43 だけを表示しています。

@xxxri0 ★iPhone=jRTGQCns6m

【 Lily / 6月30日 / ベイカーストリート / 廃れた彫刻屋「 L 」】

"そんなの、最高に決まってる"

淡い桃色の髪から覗く、銀色の眼を卑しく光らせて、女の問いに男はそう返す。中性的で整った顔立ちの男に何処となく既視感を覚えたが、首を少し傾げ、やや最近の記憶を舐める様に遡ってから、気にする事を止めた。女は記憶力に定評がない。興味の有る事柄ならば、異常なまでの執着を持って記憶する事が出来るのだが、それ以外については全くと言って良い程に皆無なのだ。風に舞う己の髪を、少し鬱陶しそうにかきあげては、一呼吸置いて、男が問うた事に対する返答を。

「 ーー ええ、私の店よ。随分と廃れちゃったけれどねえ … 住むには問題無いし、店としても然程、問題は無いのよ。こんな廃れた場所に、誰も脚を踏み入れようなんてしないんだもの。小綺麗に改装しようとも、もう思わないわ。」

男の視線の先へ、次いで己を視線を這わせよう。改めて見ると、確かに廃墟同然にも見える。けれど、この廃れ具合が良いのだ と女は思う。とても客人を迎え入れられる様な外装ではないが、店内はといえば、割りと小綺麗に片付けられているのだからノープロブレムである。クルリと男に背を向けて、蝋燭の灯だけが微かに揺れる、薄暗い店内へと戻って行きながら

「 行く宛が無いのなら、いらっしゃい。行く宛が有るのなら、帰りなさい。未来が有る子って、私嫌いなのよ。行く宛も帰る宛も有る様な子。妬み、と言われればそうなのかもしれないけれど、第一に … 濡れないからね。」

女は振り返らない。ヒールをコツコツと再度鳴らし、薄暗い闇の中へと身を溶かす、まるで魔女の様な妖艶なる雰囲気を纏って。男がどんな表情をしているのか、気にならない訳では無かった。けれど、それでも女は振り返らない。ギシギシと耳障りな音を立てながら、室内のソファーに足を組み座れば、その男の反応を待とう。

>> ルイス様、周囲ALL様



(( 遅くなって、御免なさい!

2018/06/21 13:14 No.43

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