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少女はキセキと成るか

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(909) - ●メイン記事(21) / サブ記事 (48) - いいね!(14)

【魔法少女】 @fallere825☆IZFOZv6wWeA ★Android=XfEQupwd0M


 滅ぶ世界の暮明。
 救世の英雄にはなれなかった兵は、それでも足掻きをやめることなく。
 積み上げたものを。崩されるそれを。それでも、それでもと。

 「許しは乞わない、恨めよ。
 ――――世界を救えなかった我々を、許してくれるな」

 次へ託すのは≪魔法(キセキ)≫と言う名の、≪呪い(マホウ)≫





【とおきひのおもいで】

紫煙を吐き出した。
濁った景色の向こう側で、少女が閉じた瞳を開く。

「……くる」

「≪喰(ジキ)≫か。規模は?」

「こがた。たたかえるひと、よんできて」

「オーケィ。……つーわけだ、オーダーが出た。
出撃だ、≪魔法少女≫!」

小さな背中を送り出し、男は遠い日を幻視する。
現実は紫煙に濁っても、思い出は濁らない。

『「だいじょうぶだよ」

彼女は夕暮れに向き合い、終わりの夜へと踏み出した。
いくな、そう言えない自分が酷く惨めで悔しくて、顔を上げられない情けなさを、それでも彼女は嗤わない。

「くるしくても、つらくても、そらには、あさがかならずくるから」』

【それは、なにもできないこうかい】




【 少女 : (どこかのだれか) 】

少年は、歪んだ世界を宛もなく必死走った。

(逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ――――っ!!)

靴が脱げる、膝の擦り傷が痛む、呼吸が苦しい、足が縺れる。それでも少年は止まれない。

(だれか……だれかぁ!!)

何度繰り返したかもわからない助けを求める願いは叶えられない。
怪物が。
物語の中にすら居ないような、忌まわしく歪な恐ろしい怪物が大口を開けて迫っている。
ただ悲鳴をあげる生存本能に従い少年は出口のない世界を走った。
数十秒前まで隣に居て、一緒に遊んでいた友達は怪物の腹へ、ひとりふたりと消え、少年の番が迫っているのを知っていた。

(…………ぁ)

怪物の口から伸びた触腕が、少年の足を絡めとる。たたらを踏んだ少年の腕を首を胴を、次々と絡めとり、ついに彼の足が地面から引き剥がされた。

「たす、け………………」

少年の願いは

「もちろん」

確かに、聞き届けられた。

「君を、助けに来たよ」

怪物の触腕を引きちぎり、少年を掬い上げる。
天上天下魑魅魍魎跋扈跳梁地獄絵図。
舞い降りるは面向不背の娘。

己の仇花を刈り取る力を手に、少女は怪物と対峙する。



―――――「あれ?」

少年は、はたと空き地で我に返った。
ぽつん、と手入れもされず放置された場所で目を瞬く。
学校が終わって、遊んでいた。
空は既に黄昏時。

「……やっぱり、"ひとり"で遊ぶの、つまんないなぁ」

ぼやいて、少年は空き地に背を向ける。


―――――「……ねぇ、君には。この"公園"で、一緒に遊んでた友達がいたんだよ」

守れなかった。滑り落ちたものを想い、少女は物陰で膝を抱えた。
黄昏の空の下。
守られなかった彼女に、帰るべき家はなかった。


【それでも、残された僅かなものを握り締めて、少女は立ち上がることを選んだ(それでも、掴みとった僅かなものを守り抜くため、少女を削り取っていく)】



『最期に残された空を、当たり前だと微笑む少女こそが、≪魔法(キセキ)≫の証明のようだと想えた。』



【怪物と、どこかのだれか。少女と見送る大人の物語】

→詳細はサブ記事にて

切替: メイン記事(21) サブ記事 (48) ページ: 1


 
 

【募集開始@スレ主】 @fallere825☆IZFOZv6wWeA ★Android=XfEQupwd0M



サブ記事にて募集開始します。
よろしければどうぞ覗いてやってくださいまし。

4ヶ月前 No.1

【本編開始@参加者随時募集】 @fallere825☆IZFOZv6wWeA ★Android=XfEQupwd0M

【大変お待たせしました。日付け変わったけど夜だからセーフ……ということでお願いします。
初っ端からチュートリアルも兼ねた戦闘イベントです。戦闘に入る方は捕食領域へ。もしくは各自交流を行ってください!】

【ホワイトプラン・桜空千景/指令室:個室】

緩慢な動作で、優しく心地よく自身を包んでいた真綿から少女は起き上がる。
銀灰色の瞳が開かれ、それはこの場所ではありふれたひとつの合図となった。

「……ゆがみが、きた」

視線は天井へ。しかし、見ている場所は虚空。そして、なにもかもを喰らい尽くす怪物のテリトリー。
閉じた地下施設にサイレンが鳴り響き、異界からの招かれざる来訪を告げる。
少女の傍らに居た男は、加えた煙草の煙を吐き出すとまた半分以上燃え残っていたそれを惜しげもなく靴のそこで磨り潰し、指令室のマイクを手に取った。

「オーダーだ。活動可能な≪魔法少女≫は集合しろ!」

男の低く響く声がサイレントともに放送で流れた。
それに応えて、バタバタと騒がしい足音を響かせながら新顔の少女を含めた≪魔法少女≫たちが指令室に入室する。
ホワイトプランは手近なクッションを抱えながら、男……自身の兄である千景の影から顔を覗かせた。

「こがたが、いったいだけ。ほしょくりょういきのきぼからしても、かんたんなあいてのはず。たぶん、きっと、めいびー」
「捕食領域展開予測は四十秒後。≪喰≫の出現を確認と同時に、いつも通り明の魔法で転移を開始。……各自、備えろ」

そして、これより先は≪魔法少女≫の戦場となる。
>ALL様

【燎原星羅/→捕食領域】

一瞬の浮遊感。
セーラー服のプリーツが軽く翻り、慌てて片手で押さえ、僅かに浮いていた足がコンクリートの上に落ちる。

「うわ……っこれが、ホワイトプランちゃん……いや、さん? の、魔法……」

本当に魔法なんてあるのか、と半ば呆けた感想を抱きながら肩を震わせ辺りを見回す。
……≪魔法少女≫だ異界の怪物だ、現実感が湧かないが、ここまで現実として突きつけられておいて現実逃避出来るほど星羅はロマンチストではない。

辺りは、一見するとなんてことはない空き地だ。周囲の捨て置かれたボロ屋が何軒か"引っ掛かってる"が、幸いなことに人気はない。
時刻は夜に近い夕方。赤色の空は闇色に染まり始める時間帯。こんな寂れた場所にくる物好きはいなかったということだろう。
その事実に、星羅はそっと息を吐いた。
そして、吐いた息以上の空気を肺に取り込み、声をあげる。

「えっと、なんだっけ……ええっと! ぁ、ぉ……堕ちた星々の嘆きを聞け……! ――――変身っ≪流星葬送(ミーティア)≫!」

ふわりと光に包まれ、体の内側から熱が溢れる。その奔流に振り回させるような衝撃。
これは存在の書き換え。
人間の少女を、≪喰≫を倒す≪魔法少女≫へと変換する。……≪どこかのだれか≫の、願いの最果て。

「救世の願い、叶えてみせる……!」

そうして、燎原星羅は≪流星葬送(ミーティア)≫へと変身する。
それに対して先ずはうまく行ったと安堵で胸を撫で下ろし、キョロキョロと辺りを見回した。

「わ、私の活動時間は三分だから、はやく見つけなきゃ……うわぁ!?」

見回し、見付け、慌てて飛び退く。
それと同時、つい先程までミーティアが立っていた場所が、音を立てて抉れる。
そこに降り立つのは怪物だ。
形は犬に似ているかもしれない。だが、足は六本、皮膚は半透明な白濁で粘液のようなものが噴き出しては流れている。極めつけは、口から赤紫の毒々しい色合いをした触手がもたげていた。地面を抉ったのもこの触手だろう。

「う、き、きもちわる……! こ、こんなの相手にするの……? 正気??」

その忌まわしい怪物こそが≪喰≫。そして、それを倒すのが≪魔法少女≫たるミーティアの勤め。
ということは頭では分かっているが、それでも腰は引けてくる。何せ、彼女は今回が初陣である。

「……あとから先輩がくるって、怖い人が言ってたけど! うわわ、それまで持つかな私!?」

鞭のように振るわれる触手を跳ねてとんで避ける。
悲鳴をあげ逃げ回りながら、ミーティアは必死で援軍を待っていた。
>ALL

4ヶ月前 No.2

黒百合 @orcus ★nkaO2WpZ4T_yO9

【百合根有沙/司令室>捕食現場】


 ふわり。これまで何度も体験した、“空間を跳ぶ”感覚。
 自室でサイレンを聞いたのが、三分前。身支度の間も惜しんで飛び出しては来たが、一番乗りには間に合わなかったらしい。
 荒れた地面に静かに降り立つと、次の瞬間には後輩の、悲鳴に似た喧しい声が耳に飛び込んでくる。
 赤銅色の空が、闇に染まりつつあった。

「燃えるように激しく、焼けつくように殲烈に__」

 もはや慣例化した文句をすぐさま唱える。
 趣味の読書を中断してまで来たのだから、少しの怠慢だってしたくなかった。
 明るい炎が、私を__百合根有沙を包み込む。
 それは代償。私という存在に与えられた、魔法にも似る呪い、魂の束縛。

「《朱炎の黒百合》、……いくよ」

 刹那の後、炎が消える。現れた黒翼から、ちらちらと火の粉が舞う。
 一層クリアになった視界が、“喰”の悪趣味で禍々しい姿を捉えた。
 六足歩行の獣のような、しかしそれとは全く異なるモンスター。全身の疣から白濁を噴き、悍ましい色をした触手を振るう醜態。
 星羅のように逃げ腰になる気持ちは分かる。私だって、あんな気色の悪いモノを眺めていたくはない。
 だから。

「そこ代わって!」

 叫ぶや、逃げる少女と追う怪物の間に割って入った。
 威嚇するように翼を広げて、ぼうっと、右手に揺らめく炎を生み出す。
 この炎こそ、私の魔法、百合根有沙の意志そのもの。決して絶えず、決して負けない、燃える心の具現。
 一分だって無駄にできない。一秒たりとも見たくない。
 そこにソイツが在ることを、一瞬だって許してはならない。

「燃えろ、バケモノ」

 作り上げた火球を、呪詛と共に発射する。
 犬一匹を焼くくらいなら造作もない。これで死ななきゃ、二の矢を放つまで。
 背後に庇った後輩には目もくれず、炎の行方を見守る。

>>ミーティア、all


【本編開始おめでとうございます、夜更かしの甲斐あって二番乗りとさせて頂きます。乱暴な絡みをご容赦くださいませ……】
>>主様

4ヶ月前 No.3

そたるべ @bswave☆pLGzyM5Hhug ★iPhone=nCe0Lj8Wtz

【大聖寺谷鈴華/司令室→捕食現場】

目を閉じるとふわりと身体が浮かぶ感覚が全身を覆う。再び目を開けるとそこは司令室ではなくボロの空き家に囲まれた小さな空き地であった。そこには千景の情報通り犬のような一匹の≪喰≫がいた。犬のようとは言ったものの、その口から伸び出る成年雑誌で一定の需要がありそうな触手とか全身から噴き出す特殊性癖者が歓喜しそうな粘液は地上に現存するどの犬種にも見られない特徴であった。少なくとも鈴華自身こんな見た目の犬は見たことないし、キモッ、雑種かな?と思いながら口上を述べて変身することにした。

『大河のように勇ましく 津波のように凄まじく 騒げ 弾め アタシの碧き雫たち!≪アブソリュート・アクアマリン≫ただいま参上!』

変身を終え水流を身に纏い、華麗に地面に降り立つとそこには見慣れた魔法少女の仲間たちがいた。悲鳴を上げながら触手から逃げ回る新人魔法少女の側に駆け寄る。ミーティアを襲う触手を、水流を硬質化させて精製した長剣で防ぎながら彼女に優しく話しかける。

「大丈夫? そんなに大したことない≪喰≫だから落ち着いて動きをよく見ていこ。」

彼女の肩をポンと軽く叩く。前方にいる焔を纏い、漆黒を形容した出で立ちの魔法少リリーブレイズが目に入った。冷静で優雅な立ち振る舞いと反対に彼女が放つ殲烈な爆炎が≪喰≫の身体を飲み込んでいた。それが致命傷になるかは分からないが時間稼ぎには十分であろう。

「相変わらずブレイズの魔法は激しいねー 悪いけどちょっと時間稼ぎよろしく〜」

一旦≪喰≫の相手をリリーブレイズに預けると通信端末を起動させる。C.C.C.司令室と連絡を取った。

『こちらアブソリュート・アクアマリン。捕食領域にて≪喰≫と接敵中。敵個体の情報分析お願い。あと周囲になんでもいいから水源がないか調べてみて。』

たとえ敵がどんな小物であろうとも情報は必須だ。油断してると思わぬところから足元をすくわれることがある。用心に越したことはない。あとアブソリュート・アクアマリンの魔法は周囲に存在する水の量によってその威力が左右される。井戸でも用水路でも貯水タンクでもなんでもいいから好きなように使える一定量の水がないか本部にリサーチを求めた。


>>ミーティア リリーブレイズ C.C.C指令室


【本編開始おめでとうございます! こちらでもよろしくお願いします! 本部との通信手段についてどういう手段を取るのか分からなかったので、魔法少女たちがそれぞれインカムのようなものを装着していると解釈してますがよろしかったでしょうか? とりあえず本部と連絡を取る描写は必要だと思ってこういう表現を用いました。通信手段について見落としてたら申し訳ございません。】

>>スレ主さま ALL本体さま

4ヶ月前 No.4

光岡 希来 @mizukirei ★Android=EoD7v9hTEA

【光岡希来 // 司令室→捕食現場】

ふわり、一瞬の浮遊感。

慣れてはきたが、少し違和感を感じる。

およそ一ヶ月前に来たので、まだ新鮮なC.C.C.社内の談話室で漫画を読んでいると、突然鳴り響いたサイレン。

何も考えずそのまま司令室へと駆け出したが、一番乗りは厳しかった。

(ミーティアちゃん、大丈夫…?)

目の前には、千景さんの情報通り、一匹の≪喰≫が。

新人だが、なんとかやるしかない。

私は変身するための口上を唱える。

『一筋の希望を胸に、いざ羽ばたけ―
変身!奇跡《ミラクル》!
皆を絶望させたりしない、光、希望、奇跡は、私が創りだす!』

眩い光が私、希来を包み、変身は終わった。

ハーフアップの髪をなびかせ、地面に降り立つ。

「ミーティアちゃん、大丈夫?」

ミーティアちゃんに話しかけると、もうリリーブレイズ先輩が魔法を放っていた。

「私も何かしなきなきゃ…」

しかし、私の魔法は奇跡を起こす程度、この状況で何ができる?

考えても答えは見つからない、しかし、皆の力になりたい―

じっとしていても始まらない、思った通りのことを叶えるため、私は魔法を発動するための口上を唱えた。

「希符《ミラクル・ミラクル!》」

《皆の力になりたい》目を閉じ、私はそう願った。

力になれないにせよ、油断は大敵だ―

私は澄んだ青色の目で、前を見据えた。

))ミーティアさん、リリーブレイズさん、アブソリュート・アクアマリンさん、司令室、All



【本編開始おめでとうございます!、宜しくお願い致します!。】

))主様

4ヶ月前 No.5

桜乃 @sakura06☆JVQ1OxNpEs13 ★dOtGasHZbO_rSG

【咲間 蓮/高校→帰り道】


‐モノローグ‐


 (咲間クンは都市伝説って信じる?)

 授業前にクラスの女子が話しかけてきたことを茶髪の少年――咲間 蓮は思い返していた。というのも今受けている数学の授業が退屈過ぎてこのように何か楽しい考え事でもしないと永い時間は過ぎてくれないのだ。
 好奇心旺盛な蓮が話の詳細を聞かないわけがなく子どものように続きをせがんだ。女子はよしよしといった様子で話してくれた。

 (あのね、この近くには怪物がいて、それでその怪物は人を襲うんだって!)
 (あとはね、居たはずの人が消えちゃったりするんだって!)

 彼女はまるで二つの都市伝説が別々の事柄のように話していたが、蓮にはそうは思えなかった。

 (怪物がいて、襲われたから人が消えたんじゃないか?)

 そう女子に聞いてみると、もしかしたらそうかもしれない、と曖昧でしかし嬉々とした答えが返ってきた。さらにこの都市伝説には続きがあると踏み込んできたので、いよいよ話が盛り上がることになりそうだと蓮が感じた矢先に数学の先生が入ってきてお流れになってしまい、今に至るのだった。
 蓮はふと怪物に心当たりを覚え始めていた。それは弟の葵斗のことで、弟は何らかの動物に右腕を噛み千切られてしまったと医者は言うのだ。しかし蓮は弟が動物の出そうな場所に行ったという事実が一切ない上に、日本に住んでいながらそれほど凶暴な野生動物とそうそう出遭うものではないと違和感を感じていたのだ。

 (もし都市伝説が本当で、弟が怪物に襲われていたのだとしたら――?)

 直後、頭が突然真っ白になった。ずきずきとした頭痛が走り、脳内を別の情報が駆け巡った。蓮はまだ知らないが、これは確かに≪喰≫の歪みの影響であった。


 (弟には元々右腕なんてなかったジゃなイか?)


 そこまで浮かんで蓮はハッと我に返った。何を考えているんだ俺は。そんなはずはないと自分に言い聞かせ、そのタイミングで授業は終了した。待ちに待った下校時間である。

「都市伝説、ちょいと確かめてみますか」

 そんな思いを抱きつつ蓮はいつもの帰り道を歩き始める。その一歩が弟のためと正義感に燃える勇者たるものになるのか、好奇心から身を滅ぼす愚者のものになるのか、まだ誰も知る余地はない――


>>ALL様



【本編開始おめでとうございます。蓮(一般人)はまだ巻き込まれてはいないということの証と、そのうち≪喰≫をけしかけられるとのことなので巻き込まれるまでの過程もしくは動機的なものが必要だと判断いたしましたので恐縮ながらロルを投下させて頂きました。素敵な流れを切ってしまって申し訳ありません。今の戦闘がひと段落し次第、咲間を出来るだけ本筋に添うように、また皆様と絡みやすい立ち位置にいけるように動かしたいと考えておりますので、それまでは私も一旦様子見ということにさせて頂きたく思います。どうぞ宜しくお願い致します】

>>ALL様

4ヶ月前 No.6

【本編開始@参加者随時募集】 @fallere825☆IZFOZv6wWeA ★Android=XfEQupwd0M

【燎原星羅(ミーティア)/捕食領域】

「うわっぎ、ととっ……!」

≪喰≫の触手がしなり、振るわれ、叩き付けられる。それを紙一重で回避し逃げ回り首の皮を繋いではいるが逃げているだけではどうにも出来ない。
活動時間も刻一刻と迫っている。特に、時間は≪喰≫の味方だ。
こうなれば一人でも戦わなければならない。怖いけど。訓練はしているのだから理論上はミーティアにだって≪喰≫は倒せる。嫌だけど。

「アウェイ過ぎてほんとやだ……!」

見てるだけで吐き気を催すような犬に似てるようで似つかない≪喰≫を迎え撃とうと反転し、そのタイミングでミーティアへ触手が迫った。
まずい、避けなきゃ、そう思っても恐怖で咄嗟に動けず体が硬直。

『そこ代わって!』

痛みを覚悟したとき、視界が目映く点滅し、三人の少女が現れる。
黒い少女がミーティアを庇うように前に出て、水を纏う少女が迫った触手を叩き落とし、オレンジ色の少女はミーティアの傍らに駆け寄ってくる。
リリーブレイズ、アブソリュート・アクアマリン、ミラクル。頼もしい≪魔法少女≫の先輩たちだ。

『大丈夫? そんなに大したことない≪喰≫だから落ち着いて動きをよく見ていこ。』
『ミーティアちゃん、大丈夫?』
「は、はい。皆さんのお陰で、大丈夫です。助けていただいて、ありがとうございます」

リリーブレイズの魔法によって≪喰≫が炎に飲み込まれる様は圧巻の一言だ。これだけの火力があれば一撃だろう。もう彼女ひとりでいいんじゃないかな……。
安堵半分、情けなさ半分で嘆息したとき、アブソリュート・アクアマリンが通信を入れるのを近くで聞いて、はたと気付き慌てて自身の通信機の電源を入れた。

「『……初陣のやつにかける第一声が、"電源を切ったまま出ていくやつがあるか"になるとは思わなかったが、まぁ、いい』」
「す、すいません……!」

通信機から入る、大変不機嫌そうな男性の声に反射的に萎縮した。これは怒ってらっしゃる。
まぁ、いい、とか言いつつ全然いいと思ってない声だった。帰ったら絶対怒られる……指詰められる……そう戦慄していると、≪喰≫が炎の中で蠢く。

「嘘でしょ……!? あれでやられてないの……?」

放たれた火球が直撃し、≪喰≫が炎に包まれていた。しかし、燃え尽きることを拒絶するように、怪物は濁った雄叫びを上げる。

――――ガ、ぎ、ギャ、ゥおオオオオオオオオッッッ!!!

「……っ!?」

全うな生き物なら上げることも出来ないような、咆哮。ブオンと触手を振り回し自身の身を焼いた炎の燃え残りを乱雑に振り払った。
しかし、表皮はブスブスと焦げ、流れ出ていた白濁の液体はなく、たわんだ皮膚がむき出しになっている。
足を引きそうになり、辛うじて踏みとどまった。私は≪魔法少女≫ミーティア。怯えて先輩たちの影に隠れている訳には行かない。

『希符《ミラクル・ミラクル!》』
「この……っ《最期の軌跡を成せ、綺羅星(シューティング・スター)》!」

ミラクルの魔法に鼓舞されるように、自身の魔法を放つ。掌から光の弾丸が発射され、≪喰≫にぶつかった。さしてダメージは見えないが足止めは出来ている。
鬱陶しげに≪喰≫が僅かに後退し触手を振るう。アドバイスされたように、動きをよくみて、飛び退いて回避した。と、同時、パンッと響く破裂音。
肩を揺らし、視線を向けた先。先程≪喰≫が抉った場所から水が吹き出している……正確には、水道管が破裂していた。
>リリーブレイズ、アブソリュート・アクアマリン、ミラクル、ALL

【桜空千景/指令室(通信)】

仰々しい機器が並び立ち、けして広いとは言えないスペースに最低限の人員。それでも喧しい機械音と飛び交う声は騒がしい。
複数のモニターに写し出される情報を精査し引き出す。求められるもの、必要なもの。
解明しきっていない相手が対象であっても、それは言い訳には出来ない。

『こちらアブソリュート・アクアマリン。捕食領域にて≪喰≫と接敵中。敵個体の情報分析お願い。あと周囲になんでもいいから水源がないか調べてみて。』
「あいよ」

過去のデータと照合しながら符合するものを検証する。そのタイミングで今まで電源が入れ忘れられていた新人との通信が拾われ、ついでとばかりに小言も吐き出しておくことは忘れない。

「っし、敵個体情報処理完了。
対象は半擬態型≪崩れるモノ≫派生系。本体の動きは鈍いし、攻撃手段は触手だけだ。ただ、触手は素早く自在に動き回る。触れるなよ、掠めただけで捕食されっからな。
吹き出している粘液が攻撃緩和の特性を持ってる。ひっぺがすのが常套手段だが……ブレイズの魔法で蒸発してんな、こりゃ」

ブレイズの魔法と≪喰≫の反応がぶつかる。だが、捕食領域に変化はない。
ダメージはあるだろうが、まだ≪喰≫は健在だ。

「まだ反応がある。油断せず確実に対処しろ。粘液は一定時間後、また流れ出てくる、その前に決めとけ。
んで、水源だが……捕食領域内に引っ掛かった民家の水道があ……いや」

通信機ごしのミラクルの声と観測していたレーダーの数値が大幅な変化を見せた。そして、≪喰≫の触手が"奇跡的に"水道管が走る地面を抉った。
――――魔法とは、解析してはるもののすべからく原理不明な不自然現象だ。その中でもミラクルの魔法は、とんでもなく、大概だといっていい。

「……水源が出来たな。ブレイズの魔法と相殺しないように気を付けろよ」

>アブソリュート・アクアマリン

【説明不足申し訳ありません!!そうです、その認識であってます。変身してもそのまま残る不思議使用のインカムのような通信機を各魔法少女ごとに持っていて連絡を取り合っている感じです。
早速のご利用ありがとうございます】
>そたるべ様

【ミラクルちゃんの魔法の奇跡に乗っかる形で勝手に使わせていただきました……!
問題があるようなら申し訳ありません……!
勝手に乗っただけなので次のターンで相応しい奇跡を発動してくださいませ】
>光岡希来本体様

【素敵なモノローグありがとうございます……!これを序章で使いたかったくらいです。
流れとか私が対応すべきなのに気を使わせてしまいまして申し訳ありません。ありがとうございます。
咲間くんが本編に入りやすいよう私の方でもイベントなど調整していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします】
>桜乃様

4ヶ月前 No.7

そたるべ @bswave☆pLGzyM5Hhug ★iPhone=nCe0Lj8Wtz

【大聖寺谷鈴華(アブソリュート・アクアマリン/捕食領域】

『っし、敵個体情報処理完了。
対象は半擬態型≪崩れるモノ≫派生系。本体の動きは鈍いし、攻撃手段は触手だけだ。ただ、触手は素早く自在に動き回る。触れるなよ、掠めただけで捕食されっからな。
吹き出している粘液が攻撃緩和の特性を持ってる。ひっぺがすのが常套手段だが……ブレイズの魔法で蒸発してんな、こりゃ』

「りょーかい! あのウネウネ触手に触らないようにしなきゃだね。だったら…」

敵と接触せずに、なおかつリリーブレイズの魔法と干渉し合わないように攻撃しなければならない。さてどうしたものかと思案していると、地面をえぐる激しい破裂音と共に水柱が天に舞い上がった。ミーティアの放った光の流星群に
≪喰≫が呼応し反撃の触手が≪奇跡的≫に地面をえぐり水道管を破壊したらしい。偶発的ながらも願ったり叶ったりの展開である。これで遠慮なく思う存分に自分の魔法を開放できる。

「ミーティアちゃん、ミラクルちゃん、ファインプレーだよっ! さて、一気にやっちゃいますか!」

水の弾丸をマシンガンのように上空から浴びせても良いのだがそれではリリーブレイズの魔法と相殺してしまう。鈴華は吹き出す水柱を取り込むと、水剣を10メートルほどまで伸ばして更にそれをジェット水流で超巨大なチェーンソーのように形状変化させた。

「斬艦刀モード!≪アクアスプラッシュ≫!」

鉄をも切り裂くと言われる激しいジェット水流の剣を天空に掲げると、それを≪喰≫に向かって一気に振り下ろした。

>>捕食領域ALL



【了解です! 勝手な解釈と思ってましたが正解でホッとしました! ありがとうございます!】

>>スレ主さま

4ヶ月前 No.8

―深影。 @mizukirei ★Android=EoD7v9hTEA

【光岡 希来 // 捕食現場】

「はい、アクアマリンさん、一気にやっちゃいましょう!」

そう言った瞬間、ことん、なにかの落ちる音。

下を見てみると、クリスタルの様な物体が落ちていた。

思わず拾い上げてみると、透明な黄色のクリスタルだった。

(もしかすると、奇跡…?)

まじまじ眺めていると、中に矢の模様が入っていた。

魔力は込めれそうだった。

(これ…、行けるかもしれない!)

そのクリスタルを胸に当て、役に立てるように、と祈ると、両手で持ち、胸の前で手で包むと、何かを感じた。

私はいける、と確信し、魔力を込めながらこう叫んだ。

「ききは皆の役に立ちたいんだ、いっけ〜!」

その瞬間、一筋の光の矢が、≪喰≫を貫いた。

その後も何発かの矢が、≪喰≫を一直線に貫いた。

「やった…!」

奇跡のおかげだ、と思いながら、何処か嬉しそうな表情で、≪喰≫を見据えた。

))捕食現場All様

ーーー

【こんな感じで良かったでしょうか?】
))スレ主様

4ヶ月前 No.9

黒百合 @orcus ★nkaO2WpZ4T_yO9

【百合根有沙/捕食領域】


 涼華が、希来が、続々と到着して、態勢を整える。
 束の間の静止。直後、咆哮。
 しぶとい敵だった。通常の生物ならば息などできぬ猛火の中から、低い唸りが届く。
 やがて赤黒い触手が蠕き、その身に燃える炎が消え去った。
 “喰われた”__咄嗟にそう理解した。

「最悪……」

 ぼやき、星羅の援護に乗じて距離を取る。
 次いで鋭く振るわれた触手が地面を抉ると、破砕音、そして甲高い破裂音が響いた。
 水飛沫が上がった。“水道管が割れた”……インカム越しに会話が聞こえる。
 水源が目視できた、ということは、涼華の時間が来た、ということ。
 視界の端で、水柱が不自然に後方へ流れていくのが見えている。
 これは、もう任せた方がいいかな……そう思った時。幾本かの光条が、喰の身体を刺し貫いた。

「今の、誰の何……?」

 後方を見遣ると、何とか気を持ち直した様子の星羅の隣に、嬉しげな表情をする希来がいる。
 “奇跡”。その名が示す通り、大変規格外で、変幻多様な彼女はやはり、最も魔法使いと呼ぶに相応しい。
 威力はともかく、そのまま攻撃行動が取れるとなれば、より活躍の幅は広がる。
 例えば今のように。時間稼ぎ程度の射撃が終わると、涼華が声を張り上げた。
 超高圧力の流れる刃が、大上段から一気に振り下ろされる。
 それは水の塊、“恋色の碧”たる魔法の賜物。超圧縮された水流は、その一欠片すら鉛に等しい質量となる。
 防護粘膜を剥がされた獣風情に、それを防ぐ手段は、見る限りでは残されていなかった。

>>ミーティア、アクアマリン、ミラクル、司令室

4ヶ月前 No.10

【本編開始@参加者随時募集】 @fallere825☆IZFOZv6wWeA ★Android=XfEQupwd0M

【燎原星羅(ミーティア)/捕食領域】

吹き上がる水柱は空を目指して、水滴になって落ちてくる。濡れた髪が顔に張り付き鬱陶しいがそれを拭う余裕もない。
唸る≪喰≫が身震いし、再び咆哮にも似た唸りを上げながら飛び掛かろうと身を下げる。

「いかせないんだから!」

それに対して威嚇のつもりで光弾を打ち出し足止めを試みた。
時間を稼げば、アブソリュート・アクアマリンがこの≪喰≫を倒してくれると確信出来た。そして自分だって≪魔法少女≫として勝利に貢献しなければならない、という使命感が小さくミーティアの胸に灯る。

『ききは皆の役に立ちたいんだ、いっけ〜!』

ミラクルの掛け声と共にミーティアが放つ光の弾丸に混じり、比べものにならないような威力の光の矢が≪喰≫を貫く。
その矢は一本では終わらない。二本、三本、雨のように連打され、≪喰≫を穿った。
だが、そのままでは終わらない。触れただけで捕食を起こす触手を鞭のように振り回し、光の矢を喰らう――――そして、それが≪喰≫の最後の抵抗だった。

『斬艦刀モード!≪アクアスプラッシュ≫!』

吹き出した水柱を一纏めにしたその激しい水流の剣。振り下ろされたそれを前に、≪喰≫には守りの手段は残されていなかった。

――――ぎャ、ァ…………

断末魔、とも呼べないような声を残し、両断された≪喰≫はボトリと落ちて、その死体はどろどろと溶け出す。
そして、あっという間に気化し、溶けて消えた。

「……勝てた、の……?」

魔法を打つために上げた手をゆるゆると下ろしながら、ミーティアは誰ともなしに呟く。警戒というには少し気が抜けているが、ぼんやりと辺りを見渡し、もう≪喰≫がいないことを確認すると肩を落とし、深く息を吐き出した。

「……よか、よかったぁ……あの、先輩方! ありがとうございました!」

だらしなく下げた肩を再び張り直すと、深々と助けに入ってくれた三人へと頭を下げた。
>アブソリュート・アクアマリン、ミラクル、リリーブレイズ

【桜空千景・ホワイトプラン/指令室】

交戦していた≪喰≫の消失を確認。捕食領域内には既に敵個体の反応はなくなっていた。
間違いなく、この戦いに≪魔法少女≫たちは勝利している。
捕食領域も元の空間軸に戻ろうとしているようだった。

「≪喰≫の消失を確認。戦闘終了だ」

視線を下げれば妹分が目を擦りながら顔を上げている。その姿に苦笑いしつつ呼び掛ければ、彼女はゆっくりと頷いた。

「ミーティアは今回のことをキッチリ反省しろよ。そんじゃ、捕食領域が閉じる前に帰還させるぞ、五秒後だ。準備しとけ」

とん、とん、とん、とん、とん、ときっちり一秒一回机を叩きカウントする。ホワイトプランも律儀にその音に合わせながら「いーち、にー、さーん」と声に出していた。

「よーん、ご」

ぱん、とホワイトプランが両手を合わせ打ち鳴らすと同時、帰還準備の整っていた≪魔法少女≫たちを順に指令室に転移させる。
そして、捕食領域もまた消え去る。……それは、領域内の出来事を、人々が忘却するということでもあった。

(……毎度の事ながら、ログくらいは残して欲しいもんだ)

内心そうぼやいた千景もまた、例外ではない。
少女たちの戦いも、先のミーティアへの叱責も、なにひとつ覚えていない。覚えていないまま、帰ってきた彼女らを迎えいれた。

「お疲れさん」

【序盤のチュートリアル、これにて終了となります。今回は初戦なのでさっくりと、今後はじわじわと難易度を調節していく予定です。
戦闘にて"もっとこうしたい""こうしたほうがいい"などの意見がありましたら調節したいと思いますのでお気軽にご意見くださいませ!
≪魔法少女≫たちは捕食領域より帰還。これより暫く(少なくとも24時間)は日常回に入ります。】
>ALL

【はい!そのような感じでも問題ございません!】
>光岡希来本体様

4ヶ月前 No.11

そたるべ @bswave☆pLGzyM5Hhug ★iPhone=nCe0Lj8Wtz

【大聖寺谷鈴華/捕食領域→指令室】

ズシャァァァ!!

アブソリュート・アクアマリンの放った圧倒的水量でを圧切された≪喰≫は自身の形状を維持することもままならず、醜く溶解したと思えばすぐさま気化消滅してしまった。小型の≪喰≫であったとはいえあっけないものであった。

『≪喰≫の消失を確認。戦闘終了だ』
『ミーティアは今回のことをキッチリ反省しろよ。そんじゃ、捕食領域が閉じる前に帰還させるぞ、五秒後だ。準備しとけ』

捕食領域も元の空間に戻りつつある。≪喰≫の消滅と同時にインカムから通信が入った。5秒後に帰還ということなのでそれに備える。ミーティアちゃんお説教かー可哀想にとか後でフォロー入れとかなきゃとか考えていると再び身体がふわりと重力に逆らう感覚がする。次の瞬間鈴華は指令室に帰還していた。


『お疲れさん』

一言だけ、短い言葉ではあるが指令から労いの言葉をかけられた。戦闘は時間にしてみれば数分足らずだが、その時間以上に変身し魔法を使うことは精神と肉体を疲弊させるものだ。まあそんなことはどうでも良いのだが、とりあえずこちらも会釈し返答する。

「お疲れさまです。アブソリュート・アクアマリン、ただいま帰還しましたー」

任務終了後の程よい疲労感と解放感から、ふぅっとひとつため息が出た。いつも通りの任務、いつも通りの出撃、特に目立った戦果はなかったが新人の魔法運用や戦闘を見れただけでもよしとしておこう。そういえば晩御飯まだだしお腹すいたなぁ。でもちょっと汗をかいたしシャワーでも浴びようかなと大きく背伸びしながら考えている。

「とりあえずアタシは撤収しまーす。誰かご飯一緒に行く人いるー?」

指令室に帰還した魔法少女の面々に声をかけた。

>>指令室ALL




【ウチの子にトドメを刺させてくださってありがとうございます♪ 次の 時間軸が任務直後か日を跨いで翌朝なのか分からなかったのですがとりあえずALL文でロル振ってます(謝) 乗っていただければありがたいと思います。】

>>スレ主さま、ALL本体さま

4ヶ月前 No.12

ミツル @aaazzz123 ★Android=KP9LssNLxz

【至夢るつみ/演習施設】

全員が捕食領域から帰ってきた頃、るつみは演習施設に居た。
何故出撃しなかったのか、と聞かれれば実に間抜けな話である。
自室にある虫かごの手入れをしていた途中に収集要請がかかったが、手入れに妙に熱が入ってしまい、「あと少しだけ」と手入れを続けていたらいつの間にか5分程経過してしまったのだ。
本来なら決して長くはない時間だが、魔法少女となった彼女にとっては5分を無駄にするという事は自分の変身時間以上の時間を無駄にするという事。
彼女は一応それを重々承知はしているものの、マイペースな彼女は未だに今の生活の時間の感覚がまだ掴めていなかったのだ。

演習施設に来たのは、とりあえず出撃はしなかったものの形だけ努力はしておこうという…いわば見せかけの減罪のようなものである。
……もちろんあまりに魔法少女としての責務を果たさないと消えてしまうのもわかっている。
しかし彼女はその責務を果たさなければという使命感は感じていない。ただ誰からも忘れられた世界で生きてみたいとそう思っただけだ。
しかし自分に「新しい友達」を引き合わせてくれた《どこかのだれか》に対しては感謝している。その恩を返す為に、とりあえずやる事はやる。そう言った所である。

……とりあえず、彼女は形だけの演習に来たわけだが…

「さて……女王セクティアラ〜…っと……」

適当に簡略化したフリの変身詠唱をして、次に自分の魔法を発動する構えを取る。
しかしその顔に全くやる気は見られない。いや、「期待をしてない」と言うべきか。

「…ガームモス」

彼女がそう呟くと大きな蛾のモンスターが彼女の背後に一体現れた。
これが彼女、至夢るつみの…セクティアラの魔法、《召喚魔法 虫》である。
状況に合わせて「魔虫」と呼ばれる虫を召喚し戦うという少し変わったタイプである。
しかし彼女は現れた蛾を不服そうに眺める。次に前方を指さし、蛾に辺りを飛び回らせる。
そして「はぁ…」とわかりやすくため息をついた。

「なんか違うんだよねぇ……ガームモスはもっとこう…バサバサっとしてるようでヒラヒラ〜っていう感じで…」

彼女の魔法は生物、それも虫の召喚である。
所詮機械では生物の動きを完全には再現できないと言うことか、ここに出てきたガームモスはどうも彼女が知っている物とは違うようだ。
…言うと、召喚魔法という能力故に完全に同じ動きをしてくれないと演習にもならない。まさに死活問題である。
ここの施設では魔法少女を解析した情報を元に魔法を模倣するが、セクティアラが「どんな魔法を使うか」まではわかっても「どんな生き物が出てくるのか」までは把握できていない。いくら優秀な研究者と言えど、見たことも無い生き物を再現しろというのは無茶な話である。
精一杯再現したつもりだが、どうやら彼女曰くまだまだ違うようだ。

…こんな感じに作って貰ったものをあまり良く評価しないからか、彼女は1部の研究者からの印象が若干悪い所がある。

「……次はちゃんと出撃しよう」

魔法少女である間しか「友達」には会えない。
そう再認識した彼女は次こそは出撃しようと胸に決めたのであった。


>>ALL


【絡み文投下です〜。みなさんよろしくお願いします】

4ヶ月前 No.13

双葉。 @mizukirei ★Android=EoD7v9hTEA

【光岡 希来 // 捕食領域→司令室→演習施設】

『斬艦刀モード!≪アクアスプラッシュ≫!』

アクアマリン大先輩が、圧倒的な水量を放ち、小型の≪喰≫はあっけなく消滅した。

「勝ちましたぁ!」

一ヶ月前に魔法少女になったばかり、勝ったときの喜びはまだまだ大袈裟なほど感じる。

「……よか、よかったぁ……あの、先輩方! ありがとうございました!」

ミーティアちゃんが声を掛けてくれた。

「お疲れ様!こちらこそ有難う!」

そう返すと、桜空さんの声が。

『≪喰≫の消失を確認。戦闘終了だ』

『ミーティアは今回のことをキッチリ反省しろよ。そんじゃ、捕食領域が閉じる前に帰還させるぞ、五秒後だ。準備しとけ』

(ミーティアちゃん、後で演習施設に誘って見ようかな?)
そんなことを思いながら、心の中で五秒を数える。

(いち、に、さん、し、ご)

ふわり、まだなれない浮遊感が。

「お疲れ様です!奇跡《ミラクル》只今帰還しました!」

達成感に包まれながら、アクアマリン大先輩、ミーティアちゃんに続き、敬礼をする。

「お疲れさん」

その一言だけでも嬉しくて、桜空さんに微笑みかけた。

そして、司令室を飛び出し、向かった先は…、演習施設。

いつも反省点を直すため、戦闘終わりは演習施設に向かう。

施設の中に入ると、むつみさんがいた。

「こんにちは!」

笑顔で挨拶をし、私は反省点を考える。

(えっと、もうちょっと早くあのクリスタルを出さないとだから、もっと早く祈ること、それと―)

一通り反省点が見つかり、私は身体を動かそうと、伸びをし、シュミレーターに向かった。

〉むつみさん、All

4ヶ月前 No.14

桜乃 @sakura06☆JVQ1OxNpEs13 ★dOtGasHZbO_rSG

【咲間 蓮/自宅→外出(街へ)】

「ただいま」

 蓮は自室に駆け込むとすぐにスマホを開いた。スマホにはとあるコミュニケーションツールのアプリが入っており、そこでだいたいのクラスメイトの連絡先がわかるようになっている。もちろん例の都市伝説を話してくれた女子とも繋がっていた。蓮はその女子からメッセージが来ていないかと期待しながらアプリを見る。すると案の定通知が1と出ていた。

「っしゃあ」

 蓮は心の中で短くガッツポーズをし、そのアプリを開いた。

『さっきの話の続きなんだけど聞きたい?』

 女子らしく『?』の表示は赤いぷにぷにとした書体の絵文字で、さらに文末には可愛らしい顔文字がついていた。蓮は特に絵文字を使うことに抵抗を持っていなかったので、相手に合わせて文章を作り上げた。

『聞きたい!詳しく!』

 『!』は絵文字である。そしてすぐに既読が付き、その数秒後には返信が来ていた。

『この街にある会社のことらしいんだけど、そこの地下には巨大な実験施設があるんだって。これも怪物に関係あるのかな』

 少しふざけて返信してみる。

『人体実験的な施設で、そこに迷い込んだ人間を怪物に変えてるとかじゃね』
『何それ怖い』

 女子もノリがいいようだ。このままふざけ倒しても楽しいが、しかし肝心なことをまだ聞けていない。

『冗談だって。んでその会社の名前って?』
『C.C.Cっていう会社らしいよー』
『何の略?』
『わかんないけどやばみある』
『だな』

 二人に英語力があれば社名はごく真っ当で所謂やばみの欠片などひとつもないことは明白なのであるが何とも残念系な男子と女子である。さておき女子とのやり取りが終わった後、会社の住所がHPに載っており行けなくはない距離だと判断した蓮は早速探索に出ることにした。
 外出の際にいつもなんとなく気になるのは近所に住んでいる水瀬家のある人物のことで、こういう時にふと出会って挨拶を交わしたりするものなのだが、さすがにこの時間は留守であろうかと視線をやりながら家を出た。

>>ALL様



【スレ主様、モノローグお褒め頂き恐縮です。ありがとうございます。今回導入した噂が飛躍しすぎてたらすみません。この流れで不都合なければ会社の方に向かって行ってそこで、あるいは行く途中で魔法少女組や会社の方々と交流できる機会が持てればなあと今のところ考えております。もちろん蓮を気にすることなく皆様の回したいようにロル回してくれて構わないので宜しくお願いします。】

>>スレ主様、ALL様

4ヶ月前 No.15

ミツル @aaazzz123 ★Android=KP9LssNLxz

【至夢るつみ/演習施設】

「これじゃあ形だけの演習にすらならない」と1度シミュレーターを出る。
いやまぁ、クインズスピアの扱いでも練習すればいいのかもはしれないが…練習する意味が薄いとるつみは考えている。
魔法少女は変身すれば確かに身体能力はある程度向上する。しかしセクティアラの場合、パワーにはほとんど変化が無い。
故にこの槍が突き刺さる喰というのは相当皮膚の柔らかいものに限る。
逆に皮膚の柔らかい喰という事はそれをカバーするような生体をしていてもおかしくはない。

では筋力をつければよいのではないか?とも思うかもしれないが、るつみはそこまでの努力をしてまで戦おうとは思っていない。
故の召喚魔法でもある。

「私の性格とセクティアラの能力を考慮してるものだとしたら《どこかのだれか》もよく考えてるなぁ」と思いつつ、このシミュレーターは自分にとっては無縁の長物かと外側からそう眺める。

すると後ろから明るい声で元気な挨拶が飛んできた。
振り返るとそこには自分よりも年下の少女が笑顔で立っていた。
実に眩しい笑顔。……えーと、名前はなんだったっけな…と一瞬考えたが、思えば他の人物の名前なんて気にしたことも無かったし、興味も無かった事にふと気づいた。

「こんにちは〜。演習かな?…と言ってもここでする事と言えば普通そうだよね」

とりあえず、他の子はどんな魔法を使うのか、どう戦うのか…それを眺めることにした。

>>光岡 希来、周辺ALL

4ヶ月前 No.16

【本編開始@参加者随時募集】 @fallere825☆IZFOZv6wWeA ★Android=XfEQupwd0M

【燎原星羅(ミーティア)/C.C.C.社内 指令室】

浮遊感は一瞬。そして、やはりその一瞬で景色が塗り変わる魔法には嘆息するしかない。

「た、ただいま戻りましたっ!」

そして戻って早々目にするのは厳ついお兄さん――正直お兄さんという年ではないと思っているがおじさんやおっさんなどと呼ぶと怒られそう、という独断と偏見による星羅の判断だ――なのはいつまでたっても慣れないだろう。
というかさっきのこと絶対怒られる……と戦々恐々しながらせめて反省の姿勢を見せるため背筋をぴんと伸ばして説教待ちの態勢をとる……が。

『お疲れさん』

与えられたのは短い労りの言葉だけで、お説教も呼び出しもない。肩透かしをくらっていたが、ますます訝しげな視線を向けられて誤魔化すように首を振って変身を解除した。
ミーティアを中心に淡い光の粒子が霧散し、元の燎原星羅の姿を取り戻す。

『とりあえずアタシは撤収しまーす。誰かご飯一緒に行く人いるー?』
「……ごはん」

そっと腹部を擦る。
戦った時間など数分にも満たないし、変身している間の疲労は引き継がれない。……が、精神的疲労というものはある。所謂ストレスだ。
そしてストレス解消は食べるのが一番。
このとき、星羅の行動は決まった。

「はい! ご一緒しますっ」

アブソリュート・アクアマリン……否、変身を解いたのなら大聖寺谷鈴華と呼ぶべきだろう。彼女の呼び掛けに星羅はピシッと挙手し同行の意思を示す。
インカムの電源入れ忘れは論外として≪魔法少女≫としての立ち回りについても先輩のアドバイスを聞けるかもしれないし、単純に交流を深めてもいい。

「よろしいでしょうか、先輩」

少し元気よすぎたか、と上げた手をおずおずと引っ込めながら首をかしげて、今一度確認を行った。
>大聖寺谷鈴華、周囲ALL

【噂については問題ありません!人の口に戸口は立たないものです。そして怪しそうな噂がわりと間違ってないことに少しにやつきました。
どうぞ、その方針で行動ください。道中ご要望ありましたら私の方でもなるべく対応致しますので!】
>桜乃様

4ヶ月前 No.17

黒百合 @orcus ★nkaO2WpZ4T_Twa

【百合根有沙/捕食領域>司令室>廊下】

 ズシャアアアア!
 大水圧の音がした。圧倒的なパワーによって切断、ないし叩き潰された喰が、空間に溶けていく。
 あのバケモノ達が、死んだ後どうなるのかなど知らない。けれど、言葉通りに“溶けている”としたら__。

「……これが、仕事だから」

 嫌な想像を振り払って変身を解き、深々と礼をする星羅に応える。どうしても無愛想になってしまうのは、私の悪いクセだった。


---


 ふわり。繰り返し体験しても、決して慣れない感覚がして、視界が転換した。
 お疲れさん、と、これまた無愛想な労いを受ける。
 桜空千景。いかついサングラスをした、私達のボス。身寄りのない私達を抱え込んでくれた、とびきりの変人。
 彼を含めた施設の人達は、魔法少女(わたしたち)がこの数分間、何をしていたのか覚えていない。
 “何も無かった”、より厳密に言えばそうなる。無いことを知る由などない。
 実に当たり前で、少しだけ虚しい現実だった。

『誰かご飯一緒に行く人いるー?』

 涼華がのんきに明るく言った。彼女の快活っぷりは見倣うべきなのだろうが、生憎、私はそういう役回りにとことん向いていないのを知っている。

「いい。……先にシャワー浴びてくるよ」

 首を振って、自室へ向かう。
 積極的に群れることも、私にはできない。
 何も、他の魔法少女が嫌いな訳じゃない。彼女らのことは信用しているし、どうか友人でありたいとも思う。
 けれど、それでも、何かが違うと感じてしまう自分がいる。
 ……戻らないはずのあの頃、思い出、夢__連なる想いに蓋をするように、歩みを速める。
 胸の中、小さな違和感が、残り続けていた。

>>ALL


【遅筆アンド遅筆で大変申し訳ありませんが生きております】

4ヶ月前 No.18

JOKER @tokyoapple ★iPad=wgrpp3lApe

【 輪廻ヶ原凪沙 / → 廊下 】

 鳴り響くサイレン、ホワイトプランの空間転移、そして移管してからの労いの一言。ここまではいつも通り。
 輪廻ヶ原凪沙は、今回の出撃に加わっていたが───捕食領域での返信を敢えて行わなかった。

 《喰》に対抗できるのは魔法少女のみ。生身の体で対抗しようと思うほど身体能力に自信がある訳でもない。
 魔法少女が活動するためのリチャージは24時間。その間別の個体の《喰》が現れたときのため、魔力の温存を───これも言い訳。
 凪沙はC.C.Cの少女の中でも古参である。要するに、後輩たちのお手並み拝見として戦いぶりをこっそり眺めていたのだ。
 当然、《喰》の攻撃に巻き込まれでもすれば大惨事だが、そこはベテランの経験値。
 対抗するならともかく、安全な居場所ぐらいはざっくりと見分けられる。

 そもそも凪沙が変身したとしても、いつも味方を巻き込もうが気にせず戦うスタイルなので帰って怒られてしまうだろう。
 連携も苦手で、よって普段はなるべく少人数での戦闘を好んでおり、いっそソロ活動が理想的なぐらいである。

 ───ふむ。みんな将来有望だね。

 今回現れたのは犬のような姿の《喰》。小型と雖も凶暴で、決して油断はならない相手である。
 退治したのは四人。普段からチームを組んでいる訳ではないようだが、咄嗟に息を合わせた状況であの戦いぶりはなかなかのものだ。

 ───もし新人たちが駄目そうだったらまとめてバッサリ行く予定だったけど、心配要らなかったね。

 足手まといは不要だ。
 酷く物騒なことを考えながら、凪沙は帰還した施設内の廊下を歩く。
 元々ヤンキーめいた血の気の多い性格だった上、《最適化》の進行による感情や倫理観の欠如。
 現在の凪沙は《喰》を倒すためならば手段を問わない“最適な機械”に限りなく近付きつつある。

 しかし今は未だ、心の隅に僅かに人の心が残っている。
 それを決して失くさないように、自我を保つためにと凪沙は魔法少女になった日から今まで毎日欠かさず日記を綴っている。
 現在はその情動も消え、習慣だけが残り、失くした記憶の補填に書き連ね読み返すばかりだが、個人的な戦闘記録としてもそれなりに機能していた。

 今日の戦闘も鮮明に覚えているうちに記しておこう。無論他の少女たちとの団体行動を好む性質ではない凪沙は、帰還して早々に自室に向かう。
 そこで、やや離れた位置に別の少女が歩いているのを見掛ける。同じように孤独を好むタイプなのだろうか。
 揺れるショートヘアの黒髪にシンプルな黒い衣装、彼女の名は確か、

 「WリリーブレイズW。お一人かい?」

 先ほど炎を操り《喰》に立ち向かっていた新人の一人である。
 記憶が虫食い状にぼろぼろと抜け落ちていく凪沙でも、その名前は直ぐには忘れない。……彼女の本名は覚えていないが。
 中性的な口調で薄く笑みを浮かべてみるも、その内心は特に何の感情も抱いておらず、どうにも無機質で空虚な印象を与えるだろう。
 白髪にグレーと黒のメイク、色味のない凪沙と黒ずくめの彼女が並ぶと、この空間だけモノクロであるように思える。

 「さっきはお疲れ様、良い戦いぶりだったよ。身体に不具合などは無いかな」

 表向きは友好的な態度を取るが、これもまた『こうすれば人当たりが良く思われるからと演じている振る舞い』に過ぎず。
 小型との戦闘でバテているようでは矢張り足手まといだ。───内心では冷静に品定めを行う。

>百合根有沙、ALL

【遅ればせながらメイン記事に落とさせていただきます。なんか変なやつですが表向きはそこまで酷いことはしない、はず……】

4ヶ月前 No.19

黒百合 @orcus ★nkaO2WpZ4T_Twa

【百合根有沙/廊下】

 C.C.C.本社ビルの地下施設は、従業員の中でも一部にしか知られていない機密区域。
 だから、廊下を歩いていて誰かとすれ違うなんてことは、非常時以外ではあまり多くない。

『リリーブレイズ、お一人かい?』
「輪廻ヶ原、さん」

 たまに誰かと話すことがあるとすれば、こうして同じ部屋から出てきた相手であることがほとんどだ。
 ブレイズ、と声を掛けられて、小さく溜息を吐き振り返る。
 私なんかよりもずいぶん洒落た、黒色のファッションに身を包んだ女性がそこにいた。
 輪廻ヶ原凪沙。見慣れない名字だからよく覚えている。私達と同じ魔法少女で、私達以上の実力者。
 上背があって中性的、ある種の貴族めいた雰囲気を持つ彼女は、魔法の行使による“最適化”がかなり進んでいるのだと聞いている。
 口元に薄い笑みを湛え、こちらを労ってくれる彼女の灰色の瞳に目を合わせる。

「……あの程度じゃ、戦った内にも入らない。星羅は守らなきゃいけなかったけど、それだけ」

 少し考えてから、そう答えた。
 私だって、ずっと人間関係には苦労してきた身だ。だから、この相手が言葉通りの意味で話していないことくらい分かる。
 穏やかな表情を繕ってはいるが、彼女が聞きたいのは私の消耗具合なんかじゃない、それより一歩先のこと。

「おかげで、今日の分は使っちゃったけど」

 魔法少女の変身は一日に一度限り。その活動時間も三分と限られている。
 私だけのことを言うなら、そんな縛りさえ無ければ、半日漬けだろうと戦ってやるつもりだ。
 けれど、それはできない。目の前の先輩を見つめる。
 例えばこの人が、戦いの中で消えてしまったら。
 それを覚えていられるのは、自分達魔法少女だけだ。外の世界で、彼女は正真正銘、“初めからいなかったことになる”。
 決して、誰一人として忘れることなどあってはならない。これは私達、後進の魔法少女にとっての義務に違いない。
 そのために、施設に来て真っ先に、全員の名前を覚えたのだ。

「……気遣ってくれてありがとう。でも、そんな心配は要らない」

 足を引っ張ることなんてしない。きっぱりとその旨は伝える。
 喰との戦いで下手など打とうものなら、その影響は戦場全体に間違いなく及ぶ。
 捕食空間は狭く、しかも魔法少女に課せられた三分という時間の中で、それはあまりにも大きな被害になる。
 絶対にそんなことになってはならないし、そうならないだけの覚悟もあるのだ。

>>輪廻ヶ原凪沙、ALL


【絡みありがとうございます、こちらも大概乱暴ですがどうぞよしなに……】
>>凪沙さんの本体様

4ヶ月前 No.20

桜乃 @sakura06☆JVQ1OxNpEs13 ★dOtGasHZbO_rSG

【咲間 柊/電車内】

 咲間 柊は悪夢を見た。弟が踏切の中で――なぜか笑っていて――黒い何かと衝突して――そして、弟の右腕が暗い空高く跳ね上がった夢を。

 ハッと目が覚めた。辺りを見回すとここが街へ向かう電車の中であることがわかった。今の自分はシュウであった。人格が変わるときのトリガーはままあるが、今回はレンが電車内で居眠りでもしたのでレンの意識が薄くなり、人格が変わったのであろうと推測が立った。

「……ひでぇ汗だな」

 悪夢の影響で心臓が鳴っていた。しかし奇妙な夢だったとシュウは思った。アオトには『生まれつき右腕が無い』はずなのだが夢の中の何かに轢かれる前のアオトには右腕がついていたような気がするのだ。まあ夢とはそんなものであろうとシュウは一度流すことにした。それよりも解決すべき問題があったからだ。
 シュウはレンが帰宅するあたりから完璧に寝ていたので自分がなぜ街へ行くのかが全く分からなかった。こういう時はレンのスマホを漁ることにしている。だいたいこいつが出かける時は友人との待ち合わせか弟の見舞いのどっちかだったが、今回はどうにも事情が違うようだった。

「ふぅんC.C.C社ねぇ」

 気になりはするが怪物とやらが出るのであれば何も持たず私服で行くのはどうなのかとシュウは思った。こいつは頭の回らねえ、いや回さねえところがある、とシュウはため息をつき、面倒事は本人に任せて成り行きを見物させてもらおうと考えた。

「せいぜいあがけよ」

 レンには聞こえないはずの声を投げて『退場』する。
 電車はもうすぐ街へ着くようだ。

>>ALL様



【スレ主様お気遣いありがとうございます! 噂の広がり方楽しんで頂けたようで何よりです。道中困ったらご相談させて頂きますね】
>>スレ主様

4ヶ月前 No.21
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