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異常喧騒東京都【第一章開幕】

 ( オリジナルなりきり )
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異能バトル物 @class ★Android=42zyboh5vZ

X018年、人々に異常が芽生え始めた。基本的には僅かなもの。生活をより楽にするために、という進化だったのかもしれない。ただ、その空想や妄想でしかなかったそれが突然芽生え始めたのは、本当に衝撃であった。様々な研究や法整備に政府は求められる事となってしまったのだ。

―――X118年、東京は争いに満ちている。というか、喧騒に満ちすぎて飽和している。

「ほんっと!なんなの、あんたら!品が無さすぎるのよ!」
「うるせぇ!何でもかんでもお前らの趣味に染めやがって……!こっちは迷惑してんだよ!!」
「それは、僕達も……だ!君達のせいで公演が中止になった事だってあるんだからな!同士達の恨み、ここで晴らしてやる!」
「お、喧嘩か!?いいねぇ、混ぜろ混ぜろ!火事と喧嘩は江戸の華ってなぁ!!」

政府の研究も法整備も間に合わなかったせいで毎日毎日、4つの派閥が東京内にて衝突を続ける。あっちでこっちで鳴り続ける警報と光が尽きかけているパトランプ。もはや、到底常識なんてあったものではない。……そんな日々にうんざりとした人物が生まれることは想像にかたくないだろう。

「お前ら、いい加減にしろ!!」

―――そう、これはうんざりとした者達の物語。


【さて、ここまでお読み下さって有難うございます。もし、興味が少しでもお有りなら、是非ともサブの方へ足をお運び頂ければ、と思います。】

メモ2018/05/01 19:56 : 柘榴 @class★Android-42zyboh5vZ

ルール【http://mb2.jp/_subnro/15725.html-1#a

設定集【http://mb2.jp/_subnro/15725.html-2#a

プロフ等【http://mb2.jp/_subnro/15725.html-3#a


第一章『女神が微笑むのは』

http://mb2.jp/_subnro/15725.html-57#a


『はぐれもの』

リーダー


鷹島口 狗鷲

http://mb2.jp/_subnro/15725.html-33#a


リーダー補佐(残り一人)


Ms.ミスト

http://mb2.jp/_subnro/15725.html-31#a


構成員


神田 敏

http://mb2.jp/_subnro/15725.html-17#a


奈々氏

http://mb2.jp/_subnro/15725.html-25#a

梅暦 檸檬

http://mb2.jp/_subnro/15725.html-7#a


輪千 凪斗

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ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=oFRF61giIA

【輪千 凪斗 / 国会前庭】

本当に平和だな、この場所だけ日本から切り取って別の場所に動かせないのかな。それか、自分そのものを動かす、どこか知らない場所を旅してみるというのも悪くはない、東京以外の風景も久方ぶりに見てみたい、それにこんな喧騒まみれの都会よりも田舎の緑豊かな場所の方がよほど良い。まぁ、今の状況じゃあ呑気に旅することもままならないだろうけど、ひと段落ついたら1人でゆっくりと観光の1つでもしたいものだな。


で、少し気になったことがあるのだが、ふわふわとした軽い足取り、そこら辺の道端で今にも転けてしまいそうな勢いで近づいてくる青年がいた。その姿を見て正体は誰なのかは一瞬で判断し理解した。俺自身もよく知っている、いや、同じ組織にいる以上は顔も名前も覚えるのが定石だ。過去の警官としての経験と記憶力が勝手にそうさせるのだろうが、彼に対しての場合ははぐれものに集う濃い面子の中でも五本の指に入るほど特異な人物であることが、より梅暦檸檬という青年を覚えさせることに一役買ったのはまず間違い無いだろう。それを差し引いても、彼のように優しく、誰かを想って行動できる者は世の中にそうそういない、公務員の鑑だ。

「…今日は中々の散歩日和だな」

先ほどまで散歩だ何だと言い張っていたのに今は木陰に胡座をかいて静観決め込む、そんな自分を皮肉るような言い方だったが、前庭の道を進む彼に向けてそう話しかけた。そしてハッと思い、強く目を瞑った。いつもならこちらから他へ話しかけるなど滅多に無いが、ここまで考え事ばかりしていたせいで相当気が緩んでいたようだ。動揺する様に目を開けたり閉めたりする、そのしょーもない仕草が殆ど目立たないものだったのは不幸中の幸い、そしてそのついでに何故彼がここへ来たのかを考えた。俺の様に暇を持て余してここへやって来たのか、普通に散歩の為に来たのか、それとも何か用事でもあるのか。

箱を片手に持っているからついそう感じてしまった。正体は分からないが、持ってまで前庭を動いているのだから、彼にとってはきっと大切な物なんだろう。…余計中身が気になるが。


≫梅暦檸檬様、all様

【半ば強引に絡ませて頂きました、申し訳ありません…】

6ヶ月前 No.18

有栖川 @hananomi☆Mwp.W.uiBT6 ★5tuXai74if_sgs

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6ヶ月前 No.19

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_YD6

【 梅暦檸檬 / 国会前庭 】

 左右を洋風と和風の庭に挟まれた並木道を今にも転びそうな足取りで歩くこと数十秒。さっき窓から見掛けた人影を探して、視線をあっちにやったりこっちにやったりと忙しない挙動をする檸檬に声を掛けてくれたのは、探していた当の本人だった。輪千凪斗。敏と同じく檸檬から見たら『大人びた年上の男』で、頭からすっぽりとフードを被った装いにどことなくファンタジックなものを感じる青年である。今さらながら、果たして彼はプリンなどという甘いスイーツを食べてくれるのかという疑問が脳裏をよぎった。が、持って来た以上は渡すしかあるまい。彼の発言に「はいっ、ぽかぽかあったかくってとっても気持ちの良いお天気ですね!」と緊張感の欠けた笑顔で返した後、途中で躓きつつ相手に駆け寄って、おずおずと手元の箱を相手に差し出す。くいだおれ太郎のパッケージは言葉よりも雄弁だ。目にしただけで、おおよその人間がこれを大阪土産だと理解してくれる。

「あの、これ、プリンです! 生徒の遠足に付き添って大阪まで行ったので……。三つ入ってて、あ、でもスプーンは付属してないんです! すみません、中から一緒に取って来ておけば良かったですね……用意が悪いなぁボク……」

 木陰であぐらをかく凪斗に中腰の姿勢で箱入りプリンを差し出したまま、勝手に己の準備不足ぶりにしょぼんとしだす24歳♂。これで性別が女なら男ウケを狙ったあざとい態度と受け取られかねないが、幸い付くもの付いた野郎でしかないのでその点は一安心。まあ、男らしさの無さを考えれば幸いではなく不幸いと表記すべきかもしれないが。
 さながら意中の先輩にバレンタインのチョコレートを差し出す初心な女子中学生のように、ちらちらと相手の顔色を窺いながら色良いリアクションを待つ檸檬。傍らでふよふよ浮いている幽霊お姉ちゃんは、弟の頑張りを見て誰にも知られないままで「ファイトー、いっぱーつ!」と適当なエールを送っている。
 吹き抜ける風も爽やかでめちゃくちゃ素敵な外観のお庭で繰り広げられる、野郎二人のボーイミーツボーイ。二人ともボーイって年齢じゃないのはこの際スルーだ。ヤングマンミーツヤングマンではあまりにも語呂が悪い。
 ぴーちく、ぱーちく、空飛ぶ小鳥が鳴いている。どっきどきの面持ちで返事を待つ中、果たして凪斗からもたらされる答えは――。

>輪千凪斗様&ALL様


【いえ、こちらこそ絡んでいるんだか絡んでいないんだか中途半端なフリをしてしまってすみません! むしろありがとうございます!】

>ばにらあいす様


【こちらこそ、絡んで下さりありがとうございました! 敏さんとは是非また絡みたいです!】

>有栖川様

6ヶ月前 No.20

スレ主 @class ★Android=42zyboh5vZ

【Ms.ミスト/衆議院議場】

どこかの排気口からか、白い靄のような何かが生物のように滲み出てくる。それが一塊となって議場の細い道を歩きながら、中心に向かって下って行く。たが、それを誰かが見たところで何とも思わないだろう。それの答えは……まぁ、見た方が早いか。
ある一定の距離を歩いたような動作が見られると、それは徐々に人の形を形成していく。下ろしたウェーブのかかっている金髪が揺れてコツコツとヒールの音が響く。そうして、彼女の全貌がようやく見えた。日本人では無さそうな様相を呈している彼女はその金髪を手に付けていたシュシュで一纏めにする。片手にはスーツケースを持っていた。彼女を知らなければ、女性の雰囲気はどこかミステリアスでクラシックとか似合いそうだな、なんて見方が見方ならば、そう思えるかもしれない。

そして、中央に辿り着くと一息吐いて、いつものように満足そうな笑顔を浮かべた。その笑顔になんの意味があるのか分からないが、とにかく彼女はそうしたかったのだろう。

「私とした事が、ちょーっと遅くなりすぎちゃったかな?お姉さんったら、時差ボケも大概にしないとね!まっ、許してちょうだい……って、誰も居ないか!そりゃそーよね!」

緊張を緩めて笑った顔のままに口を開いた途端に、彼女のミステリアスは粉々に砕かれて風に吹き荒んで消えてった。そんな明るさで部屋の外に聞こえそうな声量の一人言を呟いた。十年以上も日本に住んでて時差ボケが果たして言い訳として通用するのか、という謎を残しているが、彼女としてはそこら辺もおおらかなので言及したとしても、そういうこともあるって事で良いかしら?なんて適当な事を言うに違いない。

「さーてと、まずは皆を集めないといけないわね!確か、此処をこーやって……と。」

議場に設置された議事堂最大の改造点とも言えるどこからでも『放送を行える装置』を起動する。装置、とは言っても正直、非常電話を適当に繋げただけで自動音声なんかは殆ど付けられなかった上に長時間の放送は適さないので、これで情報を通達出来る訳でもない。あくまで非常用と号令用にしか使えない、という代物だ。

そして、これが起動すると同時に外に蛍の光が流れる。それから30秒の合間を置いてから、放送が出来る、という少しばかり妙な作りとなっている……非常時には30秒をスキップ出来るが。その30秒を確認し終えると、彼女は受話器部分を取って少し声の調整をした。

『マイクテス、マイクテス。大丈夫そうね!はぁーい!皆さん、お元気?作戦会議の情報を纏めて来たから、会議しましょう!衆議院議場で待ってるわね!来なかったら……お姉さん、泣いちゃうかもしれないわ。だから、絶対来てちょうだい!待ってるから!』

なんというか、底抜けに会議だとか、そういう単語が似合わないテンションで余計な冗談も交えつつ、放送を終えた。仮に、シリアスな雰囲気があったとしても、一瞬で台無しになる様な放送を満足そうな笑みを浮かべたままに終えると、持っていたスーツケースからコミック位の大きさをしている平たい電子機器を取り出した。どうやら、会議の資料は此処に入っているようで、彼女はそれを念入りに確認していた。

>all

【水曜日ですし、20レスも越えたという訳で、一度議場に召集を掛けさせていただきました。絡んでる途中だったり、絡み始めた所だったり、まだ絡んで無かった方もいらっしゃるのですが、順次応じて頂ければと思います!】

6ヶ月前 No.21

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=JVhp0NNz0G

【輪千 凪斗 / 国会前庭】

声をかけたら何故か近寄ってきた。側から見れば不審者ゲージMAX、こんな風貌の男にいきなり話しかけられるのだから少しぐらい動揺を見せてくれても良いんじゃないのかとは思う。それだけ慣れが浸透しているということだろう、まぁ恰好だけならイロモノ枠に片足突っ込んでるし、何もせずに他人が俺を遠ざけてくれるのだから効果はある。

が、彼の目的は他でもないこの不審者であったらしく、清々しいほどの笑顔でさっき自分を皮肉った言葉に返答し、途中で躓きつつもこちらへと近寄る。そうして自分の目の前で中腰の姿勢を取った彼は、先ほど散々気になっていた例の箱を差し出してきた。

そんなスプーン如きで自分の準備不足を罵られたら、なんかこちらまで申し訳なくなる。それにしても中身がプリン、それもわざわざ大阪で買って来たくいだおれ太郎の物だったとは予想外だ、その箱を俺に渡してくることもかなり意外だったけど。最近は甘い物を口にする機会にも恵まれなかったし、折角だからその好意はありがたく頂いておこう。しかし言葉の1つ1つといい、言動や仕草といい、これがもし女の子だったらほぼ全ての男が虜になっているだろう、ってぐらいあざといな。いや、自覚してはいないだろうし、可愛いと表現する方が合っているのか?
この庭園で一瞬にしてプリンの入った箱を渡す渡されるなこの展開、惜しむべきは『2人とも成人した男』その一言に尽きるな。

「…スプーンなんてここに幾らでもある、気にする必要はない。 それよりもこんな俺のために、わざわざありがとな…」

声のトーンがいつもと違って嬉しそうに弾んでいたが特に気には止めなかった。フードのおかげで口元以外の表情が見えないのは幸いだった、口元だけでも笑っていたのは見られたかもしれないが。ローブの袖から左手を出し、彼から渡された箱をしっかりと受け取る。

その直後にどこからか流れ始めた蛍の光、待ち焦がれたその時がようやくやってきたとさっきまでなら喜んでいたかもしれない、けど今になると折角くれたプリンを味わうことができないことに悔しさと罪悪感すら生まれた。胡座を崩し、よっこいしょと呟いてからゆっくりと立ち上がり、これをくれた彼に謝った。

「ようやく招集ってワケだけど、折角貰ったのに食べるのはお預けだ…すまないな」


≫梅暦檸檬様、all様

6ヶ月前 No.22

奈々氏 @zinsuke ★S5GB2GRfIW_yoD

【 奈々氏 / 御休所 】

「えー、今から食べたいよぉー」

掲げたプリンを、いよいよ食べてしまおうと開封口に手をかけた所で、いとしのとっしーからご飯の後にしなさいとのこと。基本的に我儘な奈々氏ではあるが、別段我を通す性格ではないようで、渋々力を込めていた指を放した。スプーンが無いといった事も理由に挙げられそうではあるが、どちらにせよとっしーが言ったのだから関係はないだろう。同時に彼方からの抱擁にご満足の様で、不満げな声とは裏腹に表情は緩んでいる。
と、体の殆どがとっしーからの抱擁に反応している中、先程の青年が部屋を去っていくのを視界の端っこのの細胞が奈々氏の脳へと伝えた。プリンをくれた男性、として強く印象に残ったのか、結局名前を聞いてはいない辺り本心ではどうもでいいのか、「ばいばーい、ぷりんの人ー」と、あだ名(?)を大きな声に出しながら、よりにもよってプリンを持っている腕の方を右へ左へ、流体、ジェル状の物体が出す独特な音が確認できるが、お構いなしに振り続ける。男性が視界から消えたところで、腕をおろせば恐らく、ぐちゃぐちゃになったであろうプリンに気が付いたのか


「…ん、ねーとっしー!この奈々氏のぷりんぐちゃぐちゃになってる気がする!」


まぁ、そうなることは予想できたであろうか。振り返ってとっしーの方へ、さも不満げな表情で彼に伝える。いったいどうしろと、と言った所だが、長年の関係を含めて彼は軽くいなすだろう。肝心なのは、その直後に流れた『蛍の光』。曲が流れれば、奈々氏の身体が反応して力が入る。と言っても、反射反応に等しく、多少体がビクッとなる程度ではあるが。いったい何処から流れているのだろうかと、辺りをキョロキョロ。結局見つけられず、その後の招集命令が終わるまでとっしーの抱擁を堪能するだけで終わった。


「とっしー!招集だよ、招集だよ!!」


身体を小刻みに揺らしながら、若干興奮気味でとっしーへと。口では急かす様に言っているが、肝心の身体の方は力を抜ききっており、自分から動く気はゼロの様だ。ともすると、「このまま抱いて奈々氏を連れて行ってー」とも受け取れる。


>神田敏様&梅暦檸檬様&西園寺紫苑様&ALL様


【まとめてすいません><遅れてすいません><ごめんなさいごめんなさい><】

6ヶ月前 No.23

西園寺紫苑 @railguns03 ★iPhone=fZHfklgTyv

【 西園寺紫苑 / 御休所 】
ご不満でもあるのか?といわれると、それもそのはず。上司に対する不満、不服だらけである。自身は悪くないのに、責められた、上司のくせに会議に遅れてきて何事もなかったように始めるわ、逆に自身が遅れて来た時は執拗以上にせめられたり、侮辱してくるわで、そのためその日あたりくらいから今でも不信感はある。『上司のくせに』とおもうこともあった。
「何か、か昔にちょいとセクハラ、パワハラの類のものを受けてはいたかな。幹部の人に限ってそういうことをやるのよね。上司のくせにって感じでね!」
前いた会社ではセクハラは日常的に行われてた。だからこそ、幹部の人は信用ならないのであり
また、招集がかかれば、待ってました!と言わんばかりに
「おーやっとか。さーていぐだ!」
某、楽曲の◯ら東◯さいぐだ風に行きますか。ではなくいぐだ、と、少し訛りの入ったように言っては、やっとかかったか。と思い
→神田敏、奈々氏、梅暦檸檬、All
→神田敏

6ヶ月前 No.24

ゆんかーさん。 @yunkermaze ★iPhone=N9W6NSB5Qj

【蒼洋燈 / 国会前庭→衆議院議場】

御偉方も漸くと踏ん切りが付いたと見える。蛍光窓雪と掠れた音節に合わせ口笛を吹きながら、エントランスホールを歩く。幾つか角を曲がって扉を潜り、放送で伝えられた議場へ。絶対来てと懇願されて行かない訳には……。

議席の並ぶ議場は閑散としているが、一所だけ機械的な明かりが見える。あれこそは我等が同志、霧崩しのミスト殿で在らせられる。斯くて会議は踊るし饒舌に弁舌が廻ると言う事だ。

「ヤー、御早う御座いますねぇ」

一言彼女に声をかけ、適当な議席に腰を落ち着けた。
ドコン、と卓上に洋燈を置いて、残りの面々が来るのを待つ。

>>ミストさん、All

6ヶ月前 No.25

有栖川 @hananomi☆Mwp.W.uiBT6 ★5tuXai74if_sgs

【 神田敏 / 御休所→衆議院本会議場 】
 不承不承、といった感じはするが、彼女は今プリンを食べることを我慢した。偉いぞ、という代わりに軽く頭を撫でてやる。これが対価になるかどうかは怪しいが、それでも何らかの対価はあってよかろう、と考えた結果の行動である。
 檸檬に対する、まるで幼子のような奈々氏の振舞いに、思わず苦い笑みがこぼれる。分析するとするならば可愛さ半分、そして呆れ半分―――いや、正確に、正直に言うならば可愛さの方が七割といったところだろうか。実年齢からすればかなり幼い言動、恐らく檸檬が小学校で見ている生徒たちと大差ないくらいのような気もするが、そもそも彼女を保護するまでは彼女は一度人格を捨てたようなもので、自惚れを言えば保護した時点を起点に生まれ直したとも言えるのだから、それから起算すれば彼女の精神年齢はだいたい小学校低から中学年くらいで間違ってなどいないのだと言ってしまってもいいくらいだろう。それはそれで不味い気もするが。

「奈々氏、さっき別に3つ貰ってる。お前はそっちを食いな。飽きなきゃ三食デザート付きだ、忘れないうちに纏めて鞄に入れとけよ」

 不満げな相方に対して事もなげにそう言いつつ傍らの箱を示し、ついでに、彼女が振った方は自分がもらい受ける、と言外に彼女に対して告げる。食感が変わっても味にさして影響はないだろう。元からそれなりに喉を通りやすい柔らかさであったことを祈りたいところだ、その方が食べた時に彼女と同じような感想を抱けるのだから。プリンを振った経験がないから判らないが、彼女が如何に力を加えていたにしても、外部からの衝撃でぐちゃぐちゃになるということはおそらく最初からそれなりに柔らかかったのではないだろうかという事は想像できた。そうでもなければ、トラックなどで長距離を陸送する時にその衝撃で崩れてしまって、とてもじゃないが商品として扱う事は出来まい。

「お、おぅ……随分体育会系なところだったみたいだな。でもそれをこの組織に当てはめるのもどうかと思うがなぁ」

 紫苑の言葉に、呆れ十割といった言葉を返す。きっと彼女も、新卒で入った企業か何かで辛い目に遭ったのだろうということは想像できる。だからと言ってこっちにまでそれを適用されても、こっちにそんな気はないし知らんがな、と言いたいのをぐっと堪える。
 それ以上の言葉は、唐突な放送の割り込みによって交わされることはなかった。
 外から聞こえてくる蛍の光の音楽にやや遅れて、Ms.ミストからの召集のアナウンスが周囲に響く。

「……よし、俺達も行くか。奈々氏、俺の首に手回してろ」

 奈々氏の召集だという言葉に呼応しつつ、彼女が動く気がなさそうなことを見て取れば、彼女を抱いた腕の形はほぼそのままにソファから立ち上がりつつ、彼女の身体を持ち上げながら横に向ける形で、奈々氏を所謂お姫様抱っこの形で抱え上げる。おじさんの腰は(今回は)何事もなく彼女の体重を支えられている。たまにピキッとか言うようになった辺り、おじさんになったなぁという感傷を抱かずにはいられない。
 間違ってもMs.ミストの来ないと泣く、という言葉に反応したわけではないが、彼女の事だからあまり待たせるとよくない気がする。実際に泣くというわけではないにしろ、彼女を怒らせていいことなどないはずだからと、心持ち急ぎ目に歩を進め。奈々氏を抱えたまま、既に空いていた扉から会議場へと入る。

>>奈々氏、西園寺紫苑、会議場周囲all


【奈々氏ちゃんを抱き上げる下り以降の奈々氏ちゃんへの確ロルにつきましては打ち合わせ済みです】

6ヶ月前 No.26

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_YD6

【 梅暦檸檬 / 国会前庭→衆議院議場 】

 わざとではないとはいえ、わざとらしいほどの言動に相手が気分を害する可能性もあった。が、そこは相手も大人の男。「何だコイツ」という白けた眼差しは向けず、プリンを受け取ってくれた上にお礼まで言ってくれた。これには檸檬も思わずにっこり。こんな俺、と卑下するような口ぶりだけれど、檸檬視点の彼は愛想を振りまくタイプでないというだけで立派な好青年だ。小学校でもアピール下手なだけで本当は優しい生徒がいるからよく分かる。根は善良なのだ、きっと。ただ、それを歪めるような出来事や、認めたくないと思ってしまうような事情があるだけで。彼の詳しい過去は知らないけれど、そんな想像をしてしまうくらいには闇を抱えた匂いがする。……それでも。闇を抱えているからといって、辛い人生を歩んで来たからといって。全てが闇に染まっている必要は無いし、辛いだけの人生であり続ける必要も無い。闇にも光はあるのだ。いつか彼が彼にとっての月や星に出会えるよう、自分は蛍のお尻くらいのちっぽけな光として少しでも彼に癒しをもたらすことができれば嬉しい。

「い、いえっ! ボクこそ、受け取って頂けてとっても嬉しいです。ありがとうございます――はぇっ?」

 プリンをしっかり渡せた喜びでぽやぽやしながら頭を下げていれば、スピーカーからいきなり聞こえてきた蛍の光の音色に素っ頓狂な悲鳴を上げて肩をビクつかせる檸檬。三十秒後、スピーカーから次いで響いた人の声はこれまた既知のものであった。Ms.ミスト。本名不明の謎多き女性。どうやら衆議院議場で作戦会議が始まるらしい。誰も来なかったら泣いちゃう、と口にしてはいるが、彼女がその程度のことで涙する姿はどうにも脳裏に描き難い。

「はわわっ、大変です遅刻しちゃいます! 早く行きましょう、凪斗さんっ!」

 放送の内容を耳にした檸檬は屈み気味の体勢から慌てて立ち上がり、そのままの勢いで凪斗と手をぎゅっと繋ぐとスタコラサッサ衆議院議場への道のりを駆けて行った。別に凪斗は手を繋がなくったって普通について来てくれるだろうに。こんなだから生徒にはドジッ子とか慌てん坊だとか言われて、幽霊お姉ちゃんには駄目な子ほど可愛いを地で行く眼差しを向けられるのだ。
 お世辞にも檸檬の走りは早くないけれど、それでも脚が付いている以上は走ればちゃんと目的地にたどり着く。途中でお姫様抱っこをする敏とされる奈々氏を見掛けて「はわわっ、敏さんすっごくパワフルです……」と小さく呟いた声は、まあ当人らに届いていても悪い気はされまい。そんなラブラブ疑似親子の二人に続いて凪斗の手を引いたまま衆議院議場の中に入る。お姫様抱っこのコンビの次に手を繋いだコンビが入ったせいで、なんかもう衆議院議場の扉はイチャつきながらくぐらなければならないみたいな謂れの無い風潮が生まれそうだ。

「ま、間に合いましたかっ?」

>輪千凪斗様&Ms.ミスト様&蒼洋燈様&奈々氏様&神田敏様&ALL様

【確定ロルの許可ありがとうございます!】

6ヶ月前 No.27

柘榴 @class ★Android=42zyboh5vZ

【Ms.ミスト/衆議院議場】

データの整理、そして確認をしていると、扉の開く音がした。ふと、顔を上げてそちらを見れば、カソックコートを纏ったポニーテールの蒼白に煌めくランプを片手に持った少女、蒼洋燈の姿が見えた。それを確認すれば、相も変わらずそんなに笑って疲れないのか、と言いたくなるほど嬉しそうに笑みを向ける。

「ハァーイ!蒼ちゃん……洋燈(ランプ)ちゃんの方が良いかしら?とにかく、来てくれてありがと!お姉さん、とっても嬉しいわ!皆が集まるまで、もうちょっと待ってちょうだいね……あ!クッキー買ってきたんだけど、食べるかしら?」

他の話し相手が来た事で確認していた資料を適当な机に置いて蒼洋燈の方へ挨拶がてらに緩く手を振って、これからの会議の雰囲気が心配に成る程に緩いコメディのようなテンションでひょいっ、と鞄からバタークッキーとチョコレートクッキーの入っている袋を取り出した。
どうやら、甘味があった方が会議がよくなるのでは無いか、と思い、買ってきたらしい。今の今まで忘れていた、なんていうドジを露呈してしまったが、本人としては、会議が終わってから気付かなくてラッキー!位に思っているのだろう。本当に楽天的だ。

そんな中、新たな足音が聞こえた。二人かしら?とそちらを見ると、こちらも見慣れてきた三人が。可愛らしい奈々氏ちゃんは神田さんに抱っこされて来たらしく、少し微笑ましいな、なんて思ってみたりした。

「ハァーイ!神田さん、西園寺ちゃん、奈々氏ちゃん!来てくれて私、とっても嬉しいわ!皆が揃ったら会議を始めるから、今は適当に座っててちょうだい。それと、良かったらクッキーいかが?甘味があった方が頭が働くでしょ!」

彼女は変わらず、クッキーを持っていない方の手を軽く振って三人に着席を促した。その流れで、クッキーをひょいと顔の高さまで上げて少しだめ押し気味に勧めてみる。彼女としては、万が一にでも神田のおじさまに止められた時の為のだめ押し、という事らしい。……まぁ、会議というのは、大方退屈な物なのだ。特に、年頃の少女は。だからこそのクッキーだったりした。

ま、私が好きっていうのもあるんだけどね!と内心で少し開き直り、此処に居る人数と今日来れそうな人数を確認してみる。リーダーは、来れないかもしれないわよね……一応、粗方は話してある訳だし、あと二人が来たら始めちゃいましょうか……等と考えていたら、早速来たようだ。

「ハァーイ!!檸檬ちゃんに輪千さん!全然間に合ってるわ、超セーフよ!それにしても、私が居ない間にとっても仲良くなった見たいね。凄く良い事だわ!さっ、適当に座ってちょうだい!」

少し心配そうにしているようだった梅暦に対してクッキーを持っていない方の手でサムズアップし、にこやかに微笑んで二人にも着席を促した。彼女としては仲良き事は美しきかな、というスタンスなので仲がいい二人の様子を見て本当に嬉しかったのは間違いないだろう。
そして、流れでクッキーを勧めようかと思ったが、もう人数分あるので配る事にした。……まぁ、こういった物が苦手そうな人も居なくはないけど、仕方ないわね。


「そうそう!もし良かったら、飲み物はいかが?あまり長引かせるつもりは無いけど、ここまで移動して喉乾いたでしょ?何が良いか、私に言ってちょうだい。こんな事もあろうかと、事前に用意しておいたの!面倒だし、クッキーも一緒に配っちゃうわね!」

この場に居る全員にその笑みを絶やさない顔を向けたまま、こんな荘厳であるべき場所でこんな緩い会議で良いのか、と思わせる位に緩く朗らかな雰囲気で尋ねた。恐らく、隅に見える段ボール箱の中にでも入っているのだろう。そして、彼女の事だから、用意周到に全員が好みそうな物を二、三本準備しているのだろう。何故か、こういう所は抜け目ないと言うのだから、本当に秘書だったら……いや、秘書でもやかましいか。

「リーダーはちょっと別件があってね、来れないかもしれないの。だから、飲み物とクッキーを配ったら、この面子で始めるわね!」

ほんの少しの間、リーダーの不在を申し訳無そうに宣言しておくと、すぐにいつもの笑みを取り戻した。そして、クッキーを鞄から二種類ワンセットで6組取り出して飲み物の入っている段ボールを端から引きずり出した。それから、飲み物の注文を待つように全員を見ている。

>蒼洋燈様、神田 敏様、奈々氏様、西園寺 紫苑様、梅暦 檸檬様、輪千 凪斗様、all

6ヶ月前 No.28

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=JVhp0NNz0G

【輪千 凪斗 / 衆議院議場】

蛍の光が流れてから30秒ほど無音の時間があっただろうか、その歌自体が合図だと勘違いしていたが、その30秒が過ぎてから再び放送がスピーカー越しから聞こえてきた。その声の主がMs.ミストという女性のものであることを理解するのに、それほど時間は要らなかった。しかし早く行こうと言い放ち、先ほどまで屈んでいたために中腰だった檸檬はいきなり立ち上がり、自身の手を握ってから目的地へと一目散に走り始めた。

あまりに早い出来事だったもので声すら出なかった。急に手を取られた理由はよく分からない、もしかしたら彼の教えている子供達と勘違いされたのかもしれない。それとも慌てていたからつい手を取ってしまうドジを踏んでしまったのか、どちらにしても、悪い気分にはならなかった。むしろ自然と人の手を引っ張れるその行動力に驚いたほど。彼の性格からして恐らく後者だろうが、咄嗟に他人も一緒に連れて行こうとする姿勢は教師のような立場にいる人間には必要だろう。ましてや相手は子供なのだから、その性格と合わせてきっと慕われてるんだろうなぁ。途中同じ場所に向かっていると思わしき親子カップルと西園寺達の光景を見た後に改めてこの状況を整理する。

いや、誤解されても言い訳通らないんじゃないのか、コレは。他から何と思われようと別に構わなかったが、自然に「ハハハ…」と消え入りそうな笑い声が、走っている自分から置いてけぼりを食らうよう漏れた。


しばらく彼のペースに合わせて走り続け、扉を開きようやく議場内へと入った。檸檬の方は慌てていたらしいが、この場に似つかわしくない可愛らしいクッキーを手に持ったミストはにこやかな表情でセーフと断言した。急ぐ必要はない取り越し苦労だったかもしれないが、早く来るに越したことはない。むしろ俺だけだったらまだここまでの道のりの半分も行っていない、それぐらいチンタラ歩いて向かっていたハズだ。少なくとも、期待するにせよ自分から走ろうとすることは無く確実に遅刻していた。。


「…スプーンは無いのか」

人が集まる場所に来たのを境に声のトーンも感情の乗っていない一本調子なものに変わり始めたが、特に誰かと話そうとしたものではなく、完全にただの独り言。しかも口から出てきたのはこれからの期待や不安、ましてやクッキーや飲み物のことですらなく、普通にスプーンのことだった。その目線の先には檸檬の手に握られた自分の手…ではなく、もう片方の手で揺らさないようバランスを調整し握られたプリンの箱だった。


≫梅暦檸檬様、議場All様

6ヶ月前 No.29

奈々氏 @zinsuke ★S5GB2GRfIW_yoD

【 奈々氏 / 御休所→衆議院本会議場 】

今食べるか否か、不満を述べた直後に、いとしのとっしーの手の平が額に触れれば、堪えられない、と言ったように目を瞑って猫のように縮こまる。基本的に奈々氏にとっては、とっしーが触れてくれることだけでも十分なのである。ましてや、その接触に何かしらの感情が絡めば、その喜びは倍々へと。嬉しそうに頬を、と十分に述べただろう。先程、というか随分前から奈々氏の表情は緩みっぱなしだ。別段珍しい事ではない、とっしーが近くに居ればいつもこうだ。まぁそのとっしーが遠くに居ることはよっぽどの事がなければはないので、文字通り"いつも"なのだが。


「わーい、とっしー大好きぃー!」


次はプリンがぐちゃぐちゃになってしまったことについて、とっしーが先に貰っていたプリンをくれる、との事であった。嬉しそうにプリンの箱を提げている鞄の中へ、そしてお待ちかね(?)のお姫様抱っこだ。「首に手を回せ」と、言われる前にはもう回していた。悪ふざけなのか、それとも本気か、「とっしーちゅっちゅっ」と唇をアヒルの様に、顔を近づけるが、流石にそれはいなされる事は目に見えている。信頼関係、と言ってしまえばそれで片づけられるだろうか…。とにかく、身体をとっしーに預ければ最後まで特に紫苑を気にすることはなく。
別段悪気や悪意があるわけではない。自身に関与しない人に対してはこの様なドライな態度である。先程の「プリンの人」をいい例として挙げられるだろう。以前面識があるのにもかかわらず、とっしーを見つけて落ち着くまで視界に一切入っていなかったし、入った所で特に反応もなく、誰だろうと思い出す前に、プリンの方へ意識が言った挙句、最終的に「プリンの人」コール。ある意味純粋ともとれるが…。こうして御休所から、衆議院本会議場へと場所を移した。


「クッキー?食べる食べる!!奈々氏オレンジジュース飲みたい!!」


たどり着けば、Ms.ミストからの提案に、目を輝かせてそう答えた。同時に、飲み物は何が飲みたいかと聞かれれば、誰よりも早くオレンジュースだと叫んで、足をバタバタとさせている。ただやはり、とっしーからのお姫様抱っこも捨てがたいのだろうか、首に回している腕から力が抜けることはなく、ただ目の前のクッキーとジュースに興奮している、子供らしい反応、と言った所だろうか。


>神田敏様&Ms.ミスト様 衆議院本会議場ALL様

6ヶ月前 No.30

有栖川 @hananomi☆Mwp.W.uiBT6 ★5tuXai74if_sgs

【 神田敏 / 衆議院議場 】
 神田に対してキスしてこようとする奈々氏に『二人の時になー』と、神田も神田でこれまた言葉だけだと冗談か本気かわからないような返答をする。無論彼女のことは大事ではあるが、そうであればこそ、そういう事を軽々しく行うべきではないというのが彼の持論の一つだったりする。
 議場に入れば、先乗りしていた二人の女性、Ms. ミストと『蒼洋燈』、どちらも偽名と言う取り合わせの女性二人が目に入る。奈々氏も加えて、女性の大半が偽名というなかなか面白い状況だ。そうでもしないと生き延びられないのが、この東京という都市なのだろうか。Ms. ミストの方は確か結構前からそう名乗っているし、『蒼洋燈』は彼女が抱える事情が全くわからないしで、何とも言いかねるのだが。

「気配り助かる、Ms. ミスト。奈々氏が砂糖漬けにならん程度に甘やかしてやってくれ。
 奈々氏、ちゃんと礼は言えよな?」

 ばたばたと暴れる奈々氏をゆっくりと下に降ろして立たせ、Ms. ミストに対しては冗談を交えつつ、奈々氏に対してはそれなりに本気で心配しつつ、それぞれ言葉を投げる。特に奈々氏は先ほどのプリンの前科がある。彼女たちのやり取りにくっくっと笑みを漏らしつつも、抑えるべきところは抑えていかなければいけない、と気を引き締め直す。
 厳粛な会議になるかと思いきや、どうやらそうでもないらしい。座長がリーダーではなくMs. ミストだからだろうか、想定よりも会議の雰囲気はかなり緩いと見えた。決して大きくない会議とはいえ彼女がわざわざ甘味を持ち込んだ理由があるとすれば、恐らく年齢の若い奈々氏(と、本来なら出席していたはずのリーダー)に対する配慮があるはずだ。先ほどしっかり奈々氏に対してクッキーを見せていたし(被害妄想かも知れないが、彼女にしっかり見せることによって甘味に対する反論も封じられた気がする)、奈々氏が会議の間も大人しくしていてくれるようにというMs. ミストなりのスマートなやり方なのだろう、と神田は解釈した。
 いつの間にか追いつかれていたのか、後ろから梅暦檸檬と、先程窓越しに姿を見た輪千凪斗の二人が手を繋いで現れた。よう、と軽く手を上げて挨拶する。あちらはあちらで仲睦まじいというか、恐らく檸檬のいい意味でふんわりした雰囲気に相方があてられたといったところなのだろう、と判断する。何にせよ、団体行動をするなら団体内に不和がないのが最良だ。止める理由もないし、そこまで触れないでおくことにする。

「そうだな、俺はコーヒーがあればいただこうか。出来ればブラックで頼む。
 あぁ、席はある程度前寄りの真ん中寄り―――議長席に近ければいいよな?」

 応える前に人数分の菓子を既に取り分けているらしいMs. ミストに対して、これは飲み物を頼まなければいけないらしいと判断し、神田の希望を告げ、ついでとばかりに座席について問いを投げかける。
 飲み物のチョイスの理由は、どういう選択がなされたとしても恐らくどこかに車を出すことになるのが想定され、そう考えれば車のドライバーが寝るわけにはいかなくなるのは当然のことだ。後々の眠気覚ましという意味で、彼はブラックコーヒーをオーダーしたわけである。

>>奈々氏、Ms. ミスト、蒼洋燈、西園寺紫苑、梅暦檸檬、輪千凪斗、議場内周囲all

6ヶ月前 No.31

ゆんかーさん。 @yunkermaze ★iPhone=qz2cvTvWDM

【蒼洋燈 / 衆議院議場】

後から後からぞろぞろとまあ、其処彼処が甘々の砂糖飽和状態ではあるまいか。皆気が抜けて居るのでは?比較的素面らしいメンバーがいる事は有難いが。

「クッキー!良いですねぇ、良いですよぉクッキー。甘さ控えめなら尚の事良いですわね。此処には全自動砂糖生産マシーン共がいらっしゃるみたいなので吾が口内が糖分過多で甘ったるくなってしまいますから」

クッキー然りプリン然り、その他諸々のお菓子もそのうちお出ましになるだろうか。

「リーダーは所用ですのね、御花畑でも整地してるのかしら?」

ともすれば嘸かし巨大な御花畑になりますわね、と独りごち、ミスト女史に向けて手を挙げて、

「ヤ、葡萄ジュースか梅昆布茶はあるかしら?」

と希望を宣い、キスが如何の斯うのと騒がしい同胞に向けては、

「乳繰り合うならベットの上で誰も見てない隙にやりなさい、出歯亀して写真を撮って電子の海へと放流して差し上げますので」

と野次を飛ばしておく。早く会議が始まらないかと頬杖を突きつつミスト女史に巻きで頼みます、とジェスチャーを向けた。

>>議場ALL

【リア充は末長く爆発しなさい】

6ヶ月前 No.32

西園寺紫苑 @railguns03 ★iPhone=fZHfklgTyv

【 西園寺紫苑 / 御休所 →衆議院議場】
「んーこう言う組織がみんながみんなそう言うとこばかりじゃないからね。まあ、それもそうか。」
自身が働いてた会社のようなとこばかりではない。ここはここで組織運営等が違うのは当たり前のことで、全て自分の働いてた会社に当てはめるのは筋が違うなと、思って
Msミスト曰く、リーダーは用事で来れないとのことで、これは仕方ないことだとおもう。すると、ミストがクッキーを配ってくれたのですかさず飲み物のオーダーをし
「クッキーありがとうございます。私、アイスコーヒーでお願いします。」
コーヒーは自身は季節問わずアイスコーヒーなため、ここにアイスコーヒーはあるのだろうかと思い、大体の場所にはあるだろうなと思い
→神田敏、Msミスト.all

5ヶ月前 No.33

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_YD6

【 梅暦檸檬 / 衆議院議場 】

 ちょっとの距離を走っただけだというのに、ドジッ子スキルのなせる業かマラソン完走直後みたいに髪を乱しながら辿り着いた衆議院議場内。遅刻の懸念は、Ms.ミスト御自らが払拭してくれた。それにほっと胸をなでおろし、とてとてと小走りで適当な座席に寄る。自分が凪斗と手を繋ぎっぱなしなのには未だ気付いていない。「ふえぇ、間に合って良かったですぅ」などと口にしながらへにゃっとした表情で椅子に座り――その瞬間に何かを引っ張ったような感覚があったので、何だろうと思いながら視線を向ける。そこには、しっかりと繋がれている自分の左手と凪斗の右手があって。

「はわ――はわわわわわわっ! すみません! 昨日散々うちの生徒たちのおてて引っ張って引率してたから、その時の名残でつい……本当にごめんなさーいっ!!」

 慌てて手を離し、パニックのあまり目にデフォルメされたグルグルの渦巻き模様を浮かべながらひたすら謝り倒す檸檬。小学校の教師という職業柄、人の手を引いてどこかに連れて行くことには慣れている。その慣れが、今回は職業病という形で発揮されてしまった。それも自覚無しで。相手が女性ならセクハラ案件である。今回の凪斗は同性、しかも怒っていなさそうなのが不幸中の幸い。それでも自分がやらかしてしまったのは同じこと。せっかく席に座ったというのに、早々に立ち上がって腰を九十度近くまで曲げながらしつこいくらいに頭を下げ続ける。最後の最後にはパニックが一周して逆に冷静になり、謝ってもやらかしたことには変わり無いのだしお詫びにスプーンを取りに行こう、と判断。「ボク、スプーン取りに行って来ます!」の一言だけ残して衆議院議場を飛び出し、途中で持ち前のドジを発揮し曲がり角にて足を滑らせたりしつつもスプーン片手に戻って来た。

「ぐすっ……ごめんなさい凪斗さん、スプーンちょっと欠けました……でもウェットティッシュで拭いたのでちゃんと綺麗です……」

 檸檬は壁の尖った所で額を強打した痛みに涙ぐみながら、これまた転んだ時に床にぶつけて端っこのほうが虫に食われたみたいになったプラスチック製スプーンを片手に凪斗に近付く。そんなこんなをしている内によそでは話し合いの準備が進んでいて、飲み物のリクエストを聞かれた。それには涙声のまま途中でえづきながら「コ゛コ゛ア゛が良゛い゛です゛ぅ゛」と希望を上げておく。あまりにも涙声すぎて台詞の濁点の量が鬱陶しい。クズの役をよくやらされることで有名な例の俳優の物真似みたいだ。

>衆議院議場ALL様

【昨日は無理でしたが今日は書き込めました! お待たせしてすみません……!】

5ヶ月前 No.34

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=cndAAajTeJ

【輪千 凪斗 / 衆議院議場】

にしてもなんだこの空間は、とても会議を始めようとする空気じゃないぞ。プリンを片手に持つ俺が言える立場じゃないのは確かなんだろうがな。なんて言ってると、安堵して気が緩んだのか、檸檬は座席へと足を進めた。…右手がまだ握られているというのに気づいた様子を見せたのは着席した後だった。


ただの天然だと思っていたが、どうやら職業病がここで出てきたらしい。そういうものが勝手に出てくるほどに、普段から生徒にここまで気を遣っていると考えると尊敬の念すら浮かんでくる。最も、手を引っ張った相手は可愛い生徒なんかではなく、三十路を控えたオッサンなんだがな。それほど深刻に謝ることも無いだろうに、彼は負い目に感じたのか、いきなり席を立ち頭を何度も下げてきた。おまけにスプーンを取ってくるとまで言い出した。別に怒っているワケではないのだし、終始手を掴んでいたぐらいでわざわざそこまでしてくれる必要は無いだろう。だが考えることすら許さないというほどの速さで彼は議場を出、プラスチックのスプーンを片手に戻ってきた。端が欠けているのと、涙目になっているのを見るに、そこらで転けたか頭でもぶつけたようだな。

「わざわざスプーンまで…すまないな」

ドン引きする様子すら見せることなく、近付いてきた彼からスプーンを受け取り、小さな声で礼を言った。そうしている内に話し合いに向けての設営もだいぶ進んでいるようで、飲み物のリクエストも各々が好きなようにオーダーしていた。隣にいた彼が、えづきながらココアを頼んでいたのは少しインパクトがあったが。

「…お茶はあるか?」

目線はMs.ミストの方へ向いていたが、身体の方はいつの間にか近くにあった適当な席に座り込んでいた。内心、異常を使用するであろうことを視野に入れてサラダ油は無いのかなんて考えていたが、そんな物があるわけが無いと当然のことをツッコんでから適当に選んだものだった。

いややっぱリンゴジュースの方が良かったかな。


≫衆議院議場all様

5ヶ月前 No.35

白鷺 @keiunuiek☆mQLLuNXADKnU ★Android=hn2HASXm05

【鷹島口狗鷲/→衆議院議場】

怪我は無いかい。大丈夫、暫くは怖い事なんて何も無いよ。ああそうだ、一つだけ約束をして。彼処へは行ってはいけないよ。
言い聞かせるように、囁くように、静かに彼等へと話し掛ける。彼等──または彼女等は混乱に塗れた地域から必死に逃げて来た避難民だ。東京都は今、一部の人間以外には行きづらい世界になっている。浅草は毎日毎晩お祭り騒ぎで煩くて眠れないだろう。秋葉原は皆が好きな事にまっしぐらで、それに興味の無い人達は圧倒されて何も出来ない。新宿や原宿は耐性の無い者には目に毒だ。見ているだけで怖い。だから何処にも適応しない都民は比較的穏やかな国会議事堂周辺へ集まってくる。
一人、また一人とやって来た避難民へ、快く休める場所を提供する。今日はその人数がいつもより少しばかり多かった。この後に大事なことが控えていることは重々承知しているが、それでも彼等を安心させるのは鷹島口の役割だ。怖い思いをして漸くやって来たのか、未だに微かに震えている少女の頭を優しく撫でる。

「大丈夫。言ったろう、怖い事は何も無いよ。何たって僕は未来が見えるからね!」

怯える心に同調するように目を閉じたかと思えば人差し指を突き立てて調子良く快活に笑ってみせる。
東京都が混乱の渦に巻き込まれた原因は、知っている者は知っている。鷹島口の言葉に察しがいったのか、少女は安心したようにつられて笑った。疲れているようで何も言えずにいた母親らしき女性も、少女の笑顔にほっと息を吐いている。父親らしき男性は、怪我をしているようで別室だ。直ぐに手当を終えて戻って来るだろう。最後にもう一撫ですると、鷹島口は立ち上がってその場を後にした。振り返って小さく手を振って。

大分遅くなってしまったと、扉の前で息を吐く。軟弱な身体は少し走るだけで呼吸が乱れる。ふう、と何とか落ち着けて扉を開けると、既に仲間が集まっていた。矢張り遅れてしまったか。だがきっと、補佐役であるMs.ミストが上手く言っておいてくれているだろう。

「やっはー! やっぱり遅れちゃった? 遅れちゃったよね。ごめんね」

喋り始めは漸くやって来れたという事で少しばかりテンションが高かったのだが、遅れた事にリーダーとして腑甲斐無いと気持ちが落ち込んでいく。仲間の彼等へ向く笑顔も明るいものから申し訳無いようなものへと変化していた。勿論、Ms.ミストには遅れるかもしれない、と自分が居ない状態で始まる会議が見えたので伝えてあるのだが、変えられると分かっているのに変えられなかった事態に駄目だなあ、と自嘲する。

「あ、僕は勿論ほうじ茶が良いな」

と思ったら、落ち込んだ顔は何処へやら。皆が飲み物を選んでいるらしいと微かに聞こえた会話や目の前の光景で理解した鷹島口はさっさとリクエストをMs.ミストへ告げる。広い議場内を入口付近から皆が集まっている真ん中付近へと駆け足で近付いた。

>>衆議院議場内ALL様



【たいっへん遅くなってしまい申し訳ございません。只今より名前ばかりのリーダー、鷹島口狗鷲参戦でございます!】

5ヶ月前 No.36

Ms.ミスト @class ★Android=42zyboh5vZ

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5ヶ月前 No.37

有栖川 @hananomi☆Mwp.W.uiBT6 ★5tuXai74if_sgs

【 神田敏 / 衆議院議場 】
「はっはっは、言うに事欠いて皮肉の雨とは恐れ入った。流石お嬢様は趣味が好くていらっしゃると見える。
本気で言ってるなら一応警告するが、盗撮したものをアップロードするその日がお前さんの命日だ。残念ながら余命はもって3年ってとこかね」

 全方位に向けて皮肉な発言を行った上に、神田と奈々氏に対する盗撮宣言を堂々とする蒼洋燈に対して、神田は普段よりも声を低めて、それが挑発に乗る事と同義だと知りつつもそう返す。口調は普段のものと大差がないものの、その言葉には、明らかに味方に向けるべきものではない殺意と敵意が満載されていた。もしも他の話題だったならば、例え神田個人に対するモノであったとしても彼は“国会らしい”ヤジだと言いながら笑い飛ばしたかもしれない。しかし、それが奈々氏の絡むことならば、神田としては例え冗談であっても一切の看過をするわけにはいかない。もし今いる場所が日本ではなく米国であったならば、神田は既に銃を抜いて蒼洋燈に向けていたに違いない。
 まだ最低限の理性の歯止めは効いているから、例えば『皮肉しか言えないなんて随分可哀想な人生だな』とか『この状況でそれは《おひとり様で寂しい》としか聞こえないぞ』とかそういう、言う必要のない野次やら人格否定に近い誹謗中傷やらを返すことはしない。例えそう思っていたとしても、心中にとどめて口には出さない。

「そう見えるんなら何よりだ。実際奈々氏の親みたいなものだったからな……。お前さん国家資格複数持ちか、凄いなそりゃあ」

 Ms. ミストの言葉に前半は満足さを見せ、後半は驚きを露わにしつつ感心しきりといった風に頷いてみせる。
 奈々氏の親代わり、という言葉はまさに今の彼の状況そのままだろう。奈々氏を保護してからやってきたことは彼が望んでやっていることとはいえ、そのほぼすべてが、本来彼女の両親がしてしかるべきことそのものでしかない。
ただでさえ謎めいているMs. ミストの管理栄養士資格持ちというセリフが本当に正しいのか彼にも判断は付かないが、全くあり得ないとは言い切れない。狭き門ではあるが、どちらも取ることそのものは不可能ではないのだから。もしそれが仮に嘘であったとしても、そこまで堂々と言えるのかと、それはそれで彼は感心していたであろう。
 オーダーした飲み物と菓子が置かれた席に座る。しっかり奈々氏の分と隣り合わせにしてくれたあたり、最早関係性は公認に近いのではないかとすら感じられる。いや、これだけ毎日毎度見ていればそりゃあ関係にも気が付くってものだろうか。何にせよ、配慮は有り難い話だった。

 リーダーである鷹島口狗鷲の到着と共に始まった会議は、普段と大差なく、Ms. ミストによって進行されるらしい。彼女によって提起された問題は、大まかに彼が事前に考えていたこととそこまで変わらない状況だった。であれば、答えは決まっている。

「俺としては、どちらかと言われたら『Mode』の方を先に攻略、というか交渉で協力関係に持っていけるならそうするべきだろうと思う。頭が切れる、何かを創りきる気概と計画性を持っている、何かにつけて行動力がある、そういう連中が揃ってるんだろ。我が強いにしても味方に付けられたら心強いだろうし、あまり長い事敵に回すとそれだけ厄介さが増すだけだと思うぜ。
 確かに『江戸牡丹』は騒がしいが、此方が手を出さない限り彼方から突っかかってくることは無いだろうからな。おまけにあっちは交渉の余地が少ないだろうし、祭りを邪魔することになる以上総力戦は避けられない。消耗は不可避、でも序盤からそりゃ不味いだろ。ってことで、どちらを優先するかと言われたら俺としては『Mode』なんじゃないかと思うぜ」

 全員の意見を求められていると感じた神田は、求められる前に言っておくべきだと思い、口火を切る。目線の先は鷹島口狗鷲と彼の補佐たるMs. ミスト、その二人を交互に見据えつつ、彼なりの意見を述べる。

>>議場内周囲all

【あまり流れを止めるのも良くないかと思いましたので、手番より前ですがレス投下します。飛ばした方申し訳ありません】

5ヶ月前 No.38

奈々氏 @zinsuke ★S5GB2GRfIW_yoD

【 神田敏 / 衆議院議場 】

「ありがとうございまーっす!んぐっんぐっ、ぷはーっ…あ、とっしー"ちちくりあう"ってなぁに?」


蒼洋燈のその言葉を、神田敏はどう取ったかはともかくとして、一方の奈々氏は全く持って全く別の捉え方をしていた。席について受け取ったオレンジジュースを所謂ラッパ飲み、ゴクゴクとどこぞのビールのCMの様に一口二口。一息つけば、まぁ恐らくとっしーを悩ませることになろうその発言は、本人に悪意は全くないのであろうが。子供であるから仕方がない、と言うべきなのかは分からないが皮肉であるとは露知らずに、そして何故その言葉を気に留めしまったのか。子供特有の純粋無垢な、疑問の心。とっしーの方へ顔を向ければ、首をかしげながらその問題の発言をとっしーへと投げかけた。


「よくわからないけど、奈々氏はとっしーにさんせーい!はむっ」


Ms. ミストの肝心な部分の言葉は聞き流していたのか…いや、実際奈々氏にとって神田敏の言動以外はどうでも良いと思っている節があるのは確かではあるが、神田敏の言葉に便乗する形でそう言えば、クッキーを大きな口で頬張って一口。その後に「とっしー、奈々氏トイレぇー!」と一言、名指しこそすれど実際にはとっしーの方は向いていない。おもむろに席を立って小走りで部屋の外へ、一度は向かえど突然立ち止まって、忘れ物をしたかのようにもう一枚のクッキーを口の中に放り込めば、部屋の外へ駆け出していってしまった。

>議場内周囲all
【奈々氏のキャラがこの状況に合わないと思いましたので、いったん離脱させていただきます。お相手ありがとうございます><】

5ヶ月前 No.39

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=cndAAajTeJ

【輪千凪斗 / 衆議院議場】

後は開始を待つだけとなった所で、Ms.ミストの好意でこちらにも飲み物が提供された。さっきお茶が良いと頼んでいたが、紆余曲折あってアップルティーという選択肢に着地した。恐らくはスプーンとこの箱からクッキー以外に甘いものを持っている、と察したのだろう。それを当然のように用意している辺りホントに抜け目がないな。その後に続いた林檎ジュースという言葉にも更に驚いた、心の中を読まれたのか? それとも適当に連想しただけなのか、こればっかりは全く分からない。
お礼の言葉を言おうとしたが、慌ただしく動いている彼女に気押され言いそびれてしまった、後からでもちゃんと言っておかないと。

満を辞してようやく登場したはぐれ者の頭目たる狗鷲を迎え入れようやく会議は始まった。当の議題はというと、これからこの組織がどう動いていくのか、ということだそうだ。ここまでは大方の予想通りだなと思い、持っていた箱を開封し中からプリンを1つ取り出した。更には、咎められても御構い無しと言わんばかりに、先ほど檸檬から貰ったスプーンで堂々とプリンを食べ始めた。

4つの組織に対する「交渉」及び「鎮圧」、この少数人数ではそれすら難しい気もするが、これをゲリラ的に行い徐々に争いを鎮めていくらしい。大雑把に把握していたが、別組織の情報をここまでかき集め尚且つこんな手の込んだ狙いがあるとまでは知らなかった。だがそんな簡単に事が運ぶのならこんな事態には陥っていないだろうし、そうあっさりと言うことを聞いてくれるならとっくにその組織は潰されている。
スプーンの動きを止めてからようやく食べる以外のことに口を働かせた。

「俺も同じく、不要な争いは避けられそうなModeの方から先に片付けておいた方が無難だとは思う、交渉して味方を増やせば他組織とも対等に話し合えるからな。もっとも、簡単に首を振ってくれるならそんな組織はとっくに消えてそうなものだが」

意見を述べた神田に便乗するような形だったが、自身の意見の大部分は彼と同じく『Mode』を先にどうにかしようというものだった。この少人数ではMs.ミストの言う通り、交渉しようとしても門前払いで相手にされることすらないと思う。和解なんて夢のまた夢。それならば比較的まだおとなしいこの組織を味方に付ければ人数的には充分じゃないかと1人で勝手に考える。
自分の意見を言った後は注がれていたアップルティーとプリンのセットを再び食し始めた。


≫衆議院議場all様

5ヶ月前 No.40

ゆんかーさん。 @yunkermaze ★iPhone=pKQaQL5tF7

【蒼洋燈 / 衆議院議場】

「No thank you!! それはご勘弁願い下げるわ!吾はキスしたりされたりすると実際死ぬので」

ミスト女史のキス云々は丁重にお断り、運ばれて来たクッキーと葡萄ジュースを前に揉手する。最後にリーダーが遅れながらに馳せ参じこれで漸く一揃い。御花畑の整地は完遂されたらしい。

然る後会議が始まった。

曰く、四大勢力に対し奇襲を仕掛けたいが半分は調査不足及び襲撃自体が頓挫しかねないらしく候補から外された。『Mode』か『江戸牡丹』に対して少数精鋭で突撃を掛ける算段らしい。『AKIBA』と『Mode』に対しては過去取った杵柄が働きそうな気もした様だったが致し方無し。ともすれば……。

「ヤー、安眠妨害も甚だしい江戸牡丹には是非とも大人しくなってもらいたいかしら。あれに比べたら環境美化の宣伝広告の方がまだマシよ。仮にModeとしばき合って祭も斯くやと言う時に江戸牡丹に便乗されて横槍を入れられてたら何方ともしばき合いになるし、場の混乱も相当よ。Modeは江戸牡丹に対して好意を持ってるとあるけど受動的な分横槍を入れて来そうな感じは無さそうな気がするのよねー。だから吾は江戸牡丹の襲撃に投げるわ。飽く迄も無く個人の考えだけどね」

江戸牡丹は何処とも決まった関係を持たないが、その分何処からでも演りに現れそうな感じがする。
何も考えていないように見えて何か考えていそうにも見えるがその実やはり何も考えていない。ただの揣摩憶測に満ち溢れてはいるが先ずは兎も角江戸牡丹を排除、もしくは抑制するべきではなかろうか。他の場所と交戦中に騒がしくされたら気が散るばかりでは済まされないし、賑やかそうな場所と見ればすぐさま馳せ参じる彼らの事だ、Modeと交戦する可能性があって交戦する可能性もある以上は先に不確定要素を消していくべきではとそう考えて、江戸牡丹に襲撃を掛ける方に一票を投じた。

そうして一息吐いた後葡萄ジュースをちょっと飲み下し、同志神田の輩に対して口を弾けさせた。

「聞きました奥さん?くふふ、此の世で余命三年は持てるなら、此地人等苦労はしないやね!おー怖い怖い、警告に感謝しなくてはならないわ」

それきり口を閉じて何事も無く。
同志神田の輩と奈々の字の関係は並ならない物があり、其処に一切の澱みも痼りも存在し得ない。サクサクサクとクッキーを頬張りつつ、あら美味しいと舌鼓を打ち鳴らす。

「画して会議は踊る、筆舌弁舌は饒舌にヤイヤイと……」

誰に言うでもない呟きが、小さく口から漏れ出した。

>>議場ALL

5ヶ月前 No.41

Ms.ミスト @class ★Android=42zyboh5vZ

【Ms.ミスト/衆議院議議場】

まず、真っ先に意見を提示してくれたのは神田さん……奈々氏ちゃんには、やっぱりちょっと退屈よね。うーん、子供の率直な意見も聞いてみたかったけれど、こればっかりは仕方ないわ。大人と同じ事を要求出来ないものね。

意見の内容は……真っ当ね。確かに、避難民の三分の一位は浅草エリアから来た人が多いわけだし、そういった事情から江戸牡丹は最後に回す訳にはいかないけれど、最初の相手にするにはリスキー、確かにその通り。事実、私も何となくは此方になるのではないだろうか、と思ってはいた。勿論、江戸牡丹を先という考案もしていたが、不確定要素を除けばこちらの方がまだ可能性はありそうではあった。

続けて、輪千さんも意見の提示。とは言え、基本的には賛同と捕捉という形であったので深くは言及しないけれど、確かにそうね。正直、希望的観測で算出したあの値は最大可能性であって、本来であれば、きっと更に低い数値になるのでしょうね。江戸牡丹もAKIBAも中身を掴みづらいのが難点かしら、交渉するに当たっての材料が分からないのよ。

更に、蒼洋燈ちゃん。こちらは、私情と言うか、避難者寄りの意見に近いわね。避難者に聞いたら、多分8割は似たような解答をするはずよ。横槍は確かに、考えられなくもないけれど……だからこその少数精鋭。いざという時の退避が速やかに行われる必要があるのに、大人数でゾロゾロと行くわけには行かないものね!とは言え、貴重な意見に変わりはないわ。こういった視点はある意味では貴重、特にこの場で反対意見を述べた事も評価すべきだろう。

「貴重な意見、ありがとう。他の皆は決めあぐねてるか……あるいは、困っちゃったかしら。とは言え、もう三票既に入っちゃってるし……今回は『Mode』を狙いましょう!」

他の者達の様子を一瞥すれば、何となくの心情は察する事が出来たので作戦を決定した。まぁ、半数近くの票数が入ってしまったような物なのでほぼ確定のような物だったけれど!それはそれ。私が皆の意見を聞きたい事に変わりはないわ。

「さてと、皆!作戦は決定したわ。そして、申し訳ないけれど……この作戦は今この場を持って始動します!皆が準備出来るように、一時間の休憩を挟んで此処に集合。その後に原宿へ出発よ!車の無い人達は私が乗せてあげるから、安心して!因みに、本命の作戦は明日の夜。詳しい内容は明日の朝までに伝えるわ!というわけで、一旦解散!私は此処に居るから、質問があったら聞きに来てちょうだい!」

勇ましく笑みを浮かべた彼女は、この会議を纏めあげていた者として作戦の実行を宣言した。事前に『今日から動き始める』と伝えていたが、唐突である事に違いないだろう。だが、潜入作戦や電撃作戦を取るのだとすれば、そうでなくてはならない。万が一、万が一にでもこの作戦が相手に伝わってしまったとしたら、それは作戦の失敗を意味するも同然。だから、このメンバーしか知らない状態が理想的で明日の夜が本命なら、事前調査を含めてもそれが現実的であった。

そう、会議は終了したのだ。ただし、作戦の開始を合図を持って、だが。

>all

【という訳で、遅くなってしまいましたが、この後に皆様の投稿が一通り確認出来た辺りでプロローグの終幕。そして、第一章の開始と相成ります。
『細かい作戦内容』や『一章のロケーション』等はサブ記事の方に後程、掲載しますので、確認して頂ければ幸いです!】

5ヶ月前 No.42

有栖川 @hananomi☆Mwp.W.uiBT6 ★5tuXai74if_sgs

【 神田敏 / 衆議院議場 】
 会議は進んでいく。神田と同じく先にModeを攻めるべきだという意見、逆に江戸牡丹を攻めるべきという意見、反対意見もそれなりに説得力はあるように思われるし、どちらに行くことになったとしてもおかしくは無いように思われる。神田としては結局やることは大差がない訳だし、どちらでも構わずに行くことは可能である。

「……そうだな。いちゃつく、くらいの意味で取ってくれ」

 奈々氏の疑問に対して当たり障りのない答えを返しつつ、後であまりその言葉を使わないように噛み含めないといけない、と心に刻んでおく。あまり大きな声で連呼されようものなら、流石に通報されて警察が飛んでくるであろう。多分、きっと。

 それ以上の言葉の欧州は意味がないとでも思ったのだろうか、蒼洋燈の返答に肩をすくめつつ、Ms. ミストからもらったコーヒーを飲み込む。暖簾に腕押し、糠に釘などと言うが、この場合はきっと後者の言葉がよりこの状況に相応しいであろう、実際に釘を刺そうとしていたわけだし。
 先にModeを攻略するという意見が多数派になったためか、Ms. ミストは原宿偵察を敢行すると宣言した。彼女の中でも先にModeを攻略するべきであるという風に考えていたのであろう、資料を見ても何となくそうなのではないかという事が伺える。結論を急ぐ理由があるとすれば、計画の露呈を防ぐためであろうということは容易に想像できた。

「リーダーの意見くらいは聞きたかったが……まぁ仕方ないか。俺も車は出せるぜ、一応3人運べる。居住性を重視するなら2名までだな。
奈々氏を迎えに行きがてら、車の準備をして来るぜ」

M s. ミストの車を出せる、という言葉に呼応して、彼も車を動かせるという事を周囲に伝える。こういう時のための車であり、人が満載であってもカモフラージュしやすいようにとタクシーの塗装を残してあるわけだ。これを使わない手はないというわけである。
 それだけを言い残して彼は自分の席を立ち、議場の外へと出ていく。行く先は、まずは先ほど奈々氏が向かった方角。彼女が戻ってくるにせよまだ留まっているにせよ、そちらへと向かえば彼女と合流出来るであろうと踏んだわけである。

>>議場内周囲all

【若干短めですが、これにて一旦神田も退散させていただきます。絡みありがとうございましたー】

5ヶ月前 No.43

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_YD6

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5ヶ月前 No.44

ゆんかーさん。 @yunkermaze ★iPhone=dBbsPrXOcu

【蒼洋燈 / 衆議院議場】

会議は終わった。さっくりと済んで良かったではないか。

早速と『Mode』襲撃の準備をする為各々が準備を始める中、自身はと言うと席に着いたままである。クッキーと葡萄ジュースを肴に奇襲作戦の前準備をする為だ。懐にしまっていた紙を開き卓上に広げる。

先程調べていた下水道マップから『Mode』の基地に一番近い場所にあるマンホールを探す。地下は実際フリーパス、事書いて潜入任務は慣れたクチ。自身が身体の異常能力『天地顛倒無用』は地獄から天国まで文字通りの『ヘヴンスルー』。何処にだって行けるのだ。『Mode』の基地が前と同じ構造のままなら多少は土地勘はあるので。

サクサクサクとクッキーを齧りつつ、もしこの下水道を通って移動する事になるとした時の経路図を模索する。……すると意外な事が判明した。

「ヤヤヤー、ちょっと意外だわ。下水道の出口の一つはモロ目標直下?退却時のバックドア位には使えるかしら。此処は要検討ね。ってか人住む所に下水が繋がってないワケが無いか。人間然り生きとし生きるモノ食ったら出すのが自然の摂理って奴だし。行きは良い良い帰りは怖いと考えて、お家に帰るまでが作戦で、御客様は神様です、っと」

ブツブツと呟くにしては少し声は大きい。葡萄ジュースに口を付けつつ、更に潜入先での振る舞いに付いて考える。武器は手持ちで事足りるし服装もこのままで結構。大して準備する事は無いだろうが一応。『備えあれば嬉しいな』精神である。

下水を使っての侵入は安全ではあるが万全では無い。その理由は単純で、下水の匂いはそりゃもう地獄みたいに臭いので身体に移れば尚臭う。滑って転べば文字通りミソが付くし、美意識高い連中の居る彼処でそんな臭いを発散していれば後にどうなるかは知りたくも無い。なので帰りは兎も角行きは別の手段を考慮しないとなるまいて。下水の流れてない用水路ならばその心配もないがそんな用水路は基地の近くには確認できる範囲で存在しない。

こう言う時車を運転できる仲間が居るのは有難いが、有難い分作戦の肝になりやすくて人が殺到しそうである。他に何か決定的な要素があればそれも視野に入れて行動出来るのだが。

クッキーを食い切り、指先に付いた粉を舐め取りながら思案する。善は急げと言うが急がば回れとも言うし急いては事を仕損じるとも言う。

>>All

5ヶ月前 No.45

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=cndAAajTeJ

【輪千 凪斗/衆議院議場】

呆気にとられた、それぐらいのトントン拍子で会議は進み続け、やがて多数の意見により目的がModeに決まると会議はあっさりと終了した。

作戦開始は1時間後、準備もクソもなく普段着が既に戦闘スタイルな彼にとっては、休憩の時間にすることなんて物思いにふけながら菓子を食べることぐらいしかすることがない。にしても移動はわりと普通なんだな、てっきり道端でバッタリ敵と遭遇しないように地下の下水道を通るみたいな色々と非正規過ぎる手段を取るとばかり思っていたんだが。
車は今日の晩方にでも確保しようと思ったが、近くに交番はあったか? 仮にあっても車の方は一般人の避難やら誘導やらに使われてるから多分無いだろうし、他の要因が絡むとそこへ辿り着くことすら難しそうだな、こりゃお手上げか。

手を上げて降参ともバンザイともつかないポーズを数秒取ってから、食べ終えたプリンの容器をローブの中へと引きずり込み、今度は用意されていたクッキーを食し始めた。あまりやる事もないし、他のメンバーは何人かがこれからの準備のために議場を後にしたが、俺がここを動く必要はないだろう。

「ここに来て車1つ調達できないなんてな、国家権力のネットワークってなんでこう重大事に限って機能しないんだ?」

用意されていたクッキーとアップルティーを物凄い速さで平らげ、ゆったりとお茶を飲みながらそんなぼやきが出てきた。今では3割ぐらいほどしか機能していない、体感ならそれ以下に感じるほど警察機関は衰退している。同僚がいれば「何こんなところで油売ってんだ!」なんて言ってきそうなほど人手が足りていない。このはぐれものの今後の展開によってはその力を取り戻す起死回生のチャンスとなるかもしれないな。そこまで来たらもう俺には関係のない話だが。

卓上に広げた紙を見て何やら考え事に没頭している様子の洋燈に視線が行った。こうしてるとさっきまで神田と一触即発な言葉の応酬を繰り広げていた人物とは思えないな。お互い大人だしアレぐらいで喧嘩になるとも思えなかったけど。
再び視線がお茶へと移る。結構美味しいのだがコレどこで買ってきたんだろうな。


≫all様

5ヶ月前 No.46

スレ主 @class ★Android=42zyboh5vZ

【原宿】

ホイップクリームがふんだんに盛られたショートケーキ、可愛らしくデコレーションされたカップケーキ。香りこそ、殆ど匂わないが、それでも見ているだけで口の中が甘くなってしまいそうだ。
またあるところは、通り全体で美を表現しているかのような一体感のある芸術的な町並みを見せている。幻想的でもあり、理想的でもあるが、そうならないのが通常の現実である。

そんな異常としか思えない通りを、うら若き乙女達は楽しそうに練り歩き、ショッピングをして幸せを噛み締めていた。そう、ここは美を慈しみ、美を追い求める者のための神聖なる街となった『原宿』。
けれど、今日は少し訳が違う。乙女達は今か今か、と夜を待ちわびていつもよりも気合いが入っている者も少なくない。浮き足たって幸せそうな笑顔を綻ばせている者も居る。ただ、中には悲しみながらも楽しむ者も居る。
何故?それは簡単。今日はこの原宿に置いてはとてつもなく特別な日。美を象徴するかのような女神をとうとうこの目で実際に見れるのだ。ああ、あの女神様をこの目で見て、言葉を実際に聞けるだなんて!そんな事があっていいのだろうか?

美を追い求める乙女の憧れである彼女は、この街を統べる者としての激務をこなすが故に、最近までは人前に出る事が出来なかったのだ。それでも、モデル活動やCMの出演を合間合間にこなす彼女は憧れでもあり、愛されているのかもしれない。
自分の後を追い掛ける乙女達の道を切り開き、害するものを排除する。最早この街で彼女を嫌っている者など、誰1人として居ないのだろう。

しかし、それはあくまで原宿に置いての話である。いくら穏健派のグループであり、被害としては少ない方であったとしても、彼女達を脅威の一角と数えない者は居ないだろう。
だからこそ、彼等が此処に来ているのである。そう、この喧騒を止めるべくして集った者達が。
――――さて、彼等はこの街をどう止めるのか。それはまだ誰にも分からない。


【お待たせした方々にはまたまた、遅くなってしまい、申し訳ありません!まだ投稿出来ていない方もいらっしゃいますが、進ませて頂きます。
という訳で、第一章『女神が微笑むのは』Mode編、開始と致します!各自、お好きな場所で絡んだり遊んだり調べたり、していただければと思います。
なお、拠点となる『ブラームスの小径』には移動に使用した車やバスと使われていないカフェテリアがある、と思ってください。】

5ヶ月前 No.47

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_LoN

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5ヶ月前 No.48

柘榴 @class ★Android=42zyboh5vZ

【???&???/原宿・キャットストリート】

原宿のとある店、そこで二人の少女―――いや、より正確に言うのであれば一対の少女達があちらこちらと不安そうに歩き回っていた。
何故、一対という表現をしたか、と言うのなら、その少女のカラーリングにあるだろう。片や赤を基調にして差し色に黒が入った和風のドレスに身を包み、片や水色を基調にして差し色に白が入った洋風のドレスを身に纏った少女達。その二人は色合いは逆なのに、そっくりで誰が見ても双子に見えるだろう。まぁ、髪色もそれぞれ白と黒、瞳も赤と水色。徹底的な位に対になっているが。
とは言え、不安そうに歩くとは言っても人の波に揉まれる事は一切無かった。なにせ、彼女の周りの人が道を譲っている。腫れ物を扱うような雰囲気では到底無くて、むしろ、その逆のような雰囲気だ。

「お姉様、此処にも居ないね。」

腰の辺りまで伸ばした黒髪に水色の目をした洋風のドレスを纏う10歳前後のお人形のような少女が落ち込んだようにそう言った。

「何処に行ったのかしら、お姉様。」

同じように腰の辺りまで伸ばした白髪赤目の和風の衣装を纏っているもう一人のお人形のような少女は不安そうにそう言った。

彼女達はとある店に入店する。其処には、何時ものように店員が居たが、取り込み中のようだ。
しかし、あの男……で合っているかしら。とにかく話し相手には見覚えが無い。単純に見落としていただけかもしれないけれど、単に忘れてしまっただけかもしれない。この原宿には結構な人の出入りがあるから、それも仕方がないのかしら。

「その、お取り込み中に失礼してもいいかしら?」

白髪赤目の和風な少女は首をこてん、と傾けて、多少の申し訳無さを感じてか、伏し目がちに話し掛けた。

「その、お姉様がまた居なくなってしまって……見ていないかしら?」

黒髪碧眼の洋風な少女は若干言いづらそうに口ごもりながら、本題を告げた。彼女達はどうやら、人探しをしているようだ。しかし、だからといって写真も名前も無しに聞いても分からない。誰もがそう思っているはずだ。

「あ、茜さんと葵さん。そう、また居なくなってしまったのね……ごめんなさい、私も見ていないわ。きっと、あの方も久々の晴れ舞台ですし……少しだけ、一人になりたいのかもしれないですね。」

店員は知っているかのように答えてはいたが、その様子は親しげでは無かった。どちらかと言えば、若干の敬意を払っているようにも感じただろう。
特に「お姉様」と呼ばれる此処に居ない人物に対してその敬意を払っているようで、それは確実に好意的だった。

「そっか、おに……ごめんなさい、お姉さんも見てない?」

と、和風の少女は梅暦の方へ視線を向けた。途中で言い直したのは、そちらの方が良いだろうか、と思い直しただけであって、別に何らとして他意はないのだろう。無垢で綺麗な赤い瞳はしっかりと梅暦の顔を見つめていた。

>梅暦 檸檬様、all

【ちょっとしたイベントを少々……因みに、『お姉様』に関しては勘づいて大丈夫です。】

5ヶ月前 No.49

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_LoN

【 梅暦檸檬 / 原宿・キャットストリート 】

 前の彼氏が本当にクソ野郎でアタシの財布からパチンコに行くって諭吉を抜いてやがったのよーしかも負けて帰って来たから灰皿で引っ叩いてやったわー、なんて架空のダメ男トークを繰り広げてくるオネェ(※ではない)に、店員のお姉さんも興が乗ったのか、現在交際している年下のアマチュアバンドマンがオーディションを受けに行くと言ってファンの女とラブホテルにしけこみやがったのを目撃し繁華街でゴリラ並のラリアットを男にかました時の話を披露してくれた。
 檸檬INお姉ちゃんのは作り話でも、店員のお姉さんのは本当にあった話だ。さすが東京の女は気が強い。よく女々しいと言われるうちの弟だが、一緒にしたら大半の女性に失礼なくらい弱っちいメンタルをしている彼に、女々しいという表現はむしろ過大評価かもしれない。今度からは別の表現を考えよう。檸檬檸檬しいは「CCレモンのことですか?」みたいになるのでとりあえず却下だ。あと単純に語呂が悪い。しかも言い辛い。
 大盛り上がりのダメンズトークがついには『ファンの女とストーカーの女と恋人の私で連合軍結成、三股クソ野郎を血祭りにあげろ!』編に突入し、お姉さんの巧みな話術にいよいよ周りの無関係な買い物客まで耳を欹て始めた――ところで。和風のドレスと洋風のドレスに身を包んだ、けれどカラーリングは真逆な謎の双子が店員のお姉さんに声をかけた。それによって話は中断。周りの反応を窺うに、どう見たって弟が普段世話している小学校の子たちくらいの年齢に見えるこの少女らは、原宿という町でかなり知名度のある人物らしい。

「そうねぇ。あの方の容姿がここ二ヶ月間で大幅に変わっていなければ、アタシも見ちゃいないわ。仕事でよその県に行ってて、原宿に来たのは随分と久しぶりなの。その間に髪を切って染めるとかカラーコンタクトを入れるとか新しいファッションにチャレンジするとかなさってた場合、いくら類稀なお美しさのあの方と言えども遠目でそうと判断するのは難しいわ」

 茜と葵。たぶん赤目が茜で青目が葵だとは思うが、その先入観をブラフに実は逆の名前という線もある。なのでどちらがどちらと正確な明言はできないが、ともあれそう呼ばれた二人の幼い少女らに檸檬の姉は平然と言葉を返す。
 周りの人間が道を開けるほど立場のありそうな少女らに『お姉様』と呼ばれ、原宿暮らしの長そうかつ気の強そうな店員には『あの方』と呼ばれる。そして晴れ舞台というキーワード。ここまで揃ってしまえば、原宿事情にそう詳しくない檸檬姉でも誰の話をされているか推測できた。恐らくは傾玉小町。『Mode』の、そして原宿の女神たる彼女のこと。どうやらその姿が見えないようだ。加えて「また」という言い回しから察するに、彼女の隠れ癖は今に始まったことではないと見える。緊張に弱いタチなのか、それとも重要な場面の寸前で自分が消えることにより慌てふためく周囲を見て楽しむ奔放な性格なのか。

「お役に立たなくてごめんなさいねぇ? アタシが超絶怒涛の凄腕ギタリストとかバイオリン弾きとかなら、天照大御神を踊りで誘い出したアメノウズメみたいに天才的な音楽であの方を引き寄せることも可能だったかもしれないけど……。ソプラノリコーダーくらいしか吹けないのよね、残念ながら。お姉さん、何か凄い特技とか持ってるかしら?」
「え、私ですか? 特にそういうのは……強いて言うなら歴代彼氏のクソみたいな性格を物理で矯正するために鍛え続け、今では大男をもビンタ一つで昏倒させられるようになったこの鋼の肉体とかですかね……」
「あらぁ……オカマのソプラノリコーダーとゴリラのドラミングじゃあ、さすがに女神をおびき寄せる音楽を奏でるのは無理ねぇ……」
「むしろ人波が遠ざかりますよねー……」

 笑って良いものか悪いものか、周囲が判断に困るしょっぱい表情を浮かべるような会話を続ける店員と檸檬姉。檸檬姉のほうはついにはオカマを自称しだし、弟の肉体にさらりと風評被害を植え付けている。彼女は常から、誰かを煙に撒くという用途以外に、自身や弟に対してオカマやオネェという呼び方を使用しない。なのでこれは、悪意あってのオカマ呼びではないのだが……それでも身体を乗っ取られている檸檬に自意識があれば、泣きながら「お姉ちゃんの馬鹿」と胸元をポカポカしてくるくらいのリアクションはあったはずだ。いくら優しい檸檬と言えども、さすがに実の姉のせいで己が精神の性別を疑われるのはノーサンキューである。

>茜様&葵様&ALL様

【承知いたしました!】

5ヶ月前 No.50

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=cndAAajTeJ

【輪千 凪斗/原宿・竹下通り】

こうなってからは殆ど近寄る機会もなかった原宿だが、久々に来てみると外観だけはあまり変化していないことが印象的だった。変わったのは人の中身と騒がしさだけだ。こんな時間から大量に跋扈しているのはやる事がない観光客か、それともここに住まう者達か、はたまたModeに属する人物なのか。キャットストリートなら話は別だが、今回来た竹下通りは観光客やまっとうな人間も多そうな感じだったのでローブは拠点に置いてきた。人を寄せ付けないためのアレをここで着るのは自分から『僕は変人ですよ、目立ちますよ。』と公言するようなもの。逆効果。いくらファッションの聖地でも、と言うかむしろあんなモノを着て行ったら面倒なことになりそうだし。ハタから見れば無表情で全く楽しんでなさそう感丸出しで失礼極まりないけど。

目元に降り注ぐ日差しが遮られないのはこんな感覚だったのかと、全くもって普通のことを徐々に思い出しながら多量の人間が往来を繰り返す歩道を進み続けた。まるでお菓子の家みたいな店が立ち並んでいるかと思えば、なんかあるのかと聞きたくなりそうなぐらいガチガチのお洒落ファッションを決め込んで歩く女性もいる。せいぜいナンパに合わないようになと適当なことをボヤいきつつも街中を歩き続ける。

道中にある程度の情報は欲しいと竹下通りを大まかに動き回って聞き込みを続けていた。予想の範囲内だがModeのトップの情報はこれっぽっちも手に入れられなかった。明らかに傘下っぽいヤツに聞き込んでも、誰一人として不平不満を唱えなかったのはほんの少しだけ関心したが。いわゆるカリスマというやつか、嫌いじゃないな。

頻繁に拠点へ戻るのも面倒だな、あれだけ聞き込んだのだからマークされていてもなんら不思議じゃない。デメリットを考慮すると絶対に戻れないというほど危険なわけでもないが、しばらくは原宿を徘徊するだけになりそうだな。
…金を下ろして新しい服でも買いに行こうかな? ローブも結構ボロボロになってきたし、キャットストリートまで行けばあれよりも高品質なヤツが売ってそうだし。いやその前になんか食っていくか、今のところメルヘンでお菓子しか売ってなさそうな店しか見当たらないけど。


≫all様

5ヶ月前 No.51

柘榴 @class ★Android=42zyboh5vZ

【茜&葵/原宿・キャットストリート】

返答を聞けば、納得したように「そっか……」と残念そうに二人は顔を見合わせて納得したように頷いた。どうやら、それを聞いて彼女達の中で検討が付いたようだった。確かに、崇拝されている土地で数人に聞いて誰も見ていない、と答えるならば、彼女は此処に居ないという答えが導き出されるのも無理はない。
そして、それは同時に『小町が決して分かりづらい変装をしない』という事を指し示している。……まぁ、彼女のような美貌を持つ女性がそこら辺に居るわけでも無いので、どのような格好をしていたとしても輝きが抑えられる事はないだろう。着ぐるみを着れば別だが……そういう類いは本人の美的センスが許さないはずだ。

「確かに、それだとお姉様は呼べないね。クラシックじゃなくても雅楽とかも好きみたいだけど、流石にそれは無理かな。」

くつくつと話していなかった水色の瞳をした洋風の少女がおかしそうに微笑んで二人の会話に同意した。彼女は二人の会話が面白かったようで、先程のような壁はあまり感じられなかった。彼女自身はそんなつもりは無かったのかもしれないが、少なくとも見ている方はそんな気がするような自然な表情だった。
しかし、対極的に赤目の少女は不安そうに俯いていた。表情もあまりパッとしない様子で、若干のぎこちなさを感じさせた。余程『お姉様』が心配なのだろうか。

「もし見掛けたらで良いのだけれど、女神殿で私達が待ってるって伝えてくれるかしら?あんまり大したお礼とか出来ないけど……私に出来る事ならするわ。店員さんは動けないとしても貴女はこの後も散策するでしょう?本当は、こんな事を頼むなんて忍びないのだけれど……。」

檸檬の方を見て恐らくは茜と呼ばれた和服の少女は子供らしくないような真剣味を帯びた表情で、軽く交渉を持ち掛けてみた。少女とは言え、彼女は傾玉 小町をお姉様と呼び慕っているのだ。この街では出来る事は多いだろう。
しかし、だからと言って観光客だとか住人に少しでも頼る事になる、と言うのは彼女達も申し訳無さが勝つのだろう。それはきっと、お姉様とやらの姿を見てきたからこそかもしれない。彼女はこの街で美を研鑽する者達を庇護しているが、だからと言って見返りは求めない。かといって助力も求めない。こういった所も彼女の美徳の1つでもあり、女神足る所以なのかもしれない。

>梅暦 檸檬様、all


【???/原宿・竹下通り】

暇だったので、ふらふらとこのファンシーで甘ったるい街をさ迷い歩いていたが、今回ばかりは良かったかもしれない。なにせ、ちょっと面白そうな物が見付かったから。あんな風に聞き込みをするだなんて、何者なのかなぁ?気になるよねぇ?
もしかして、もしかしたら、どっかのスパイだったり?いやいや、でもおかしいって思わない?ほら、だって彼は少しも楽しそうじゃない!でも、どの組織かって聞かれると困るよね。辛うじてライオンハートがそれっぽいけど……あぁ見えてアイドルとか好きとかだったら、AKIBAもありか。それだったら面白いなぁ!あ、でもね、僕はもっと面白そうな方に賭けたいかなぁ。例えば、この喧騒を止める為に新設された組織とか?

何はともあれ、話すに越したことは無いか!賭けても結果が分からないんじゃ、全く意味がないもんね!


「ねぇ、お兄さん。そこのお堅い表情のお兄さんだよ!ちょっとお話しない?」

不意に街を歩いていた輪千が人通りが比較的少ないような所を歩いた所で少しハスキーな少年声がそう呼び掛ける。そちらを振り向くとすれば、スタイリッシュなデザインやフォントの英語で何かプリントされた白のシャツに黒のジャケット、下はジーパンといった服装で快活そうな金髪赤目のポニーテールな少女が居ることだろう。他に特徴を挙げるとするなら、背負った黒のギターケースだろうか。
彼の表情は笑顔と呼ぶしか無いような物ではあったが、何か裏があるような、そんな青年であった。

「あ、警戒しなくても君には危害加えたりしないから!単純に気になっただけ。それに、僕はModeじゃないし?あとは……そうね、セールスでもないよ!」

少しハッとしたような顔をしたかと思えば、すぐにカラッとした笑みを浮かべてちょっとした手振りを交えながら、そう告げる。どこかわざとらしい雰囲気もあったが、しかしその言葉には嘘が無いようには感じられるだろう。
とは言え、彼の話に応じるか否か、少なくともそこに関しては強要する感じは無い。このまま何処かへ歩き去ってしまえば、それ以上追い掛けてくる事はないだろう。

>輪千 凪斗様、all

5ヶ月前 No.52

有栖川 @hananomi☆Mwp.W.uiBT6 ★5tuXai74if_XGK

【 神田敏 / 原宿・キャットストリート 】
 愛用するタクシーを拠点の近くのコインパーキングに止め、神田は情報収集に繰り出した。午前中は(個人的に奈々氏の新しい衣装なども選びつつ)キャットストリートなどの若者向けの店を見て回るつもりでいるが、そこまで大きな収穫があるとは思っていない。午後から美術館の方に行くつもりでいるから、どちらかといえばそのための情報資料集めといった方が正しいかも知れない。
 そもそも神田は、自分がこういった不特定多数の中での諜報には不向きだと自認している。運び屋として顔が割れてしまっているために、彼に対して情報を渡す人間がどれだけいるのかと言われれば彼自身懐疑的にならざるを得ないであろう。例えそれがなくとも、傷のある顔はそれだけでもかなり目立つものだ。一度見られてしまえば忘れられることもそうそうあるまい。であればいっそのこと、得意なものにそれを任せてしまい、自分は自分に出来ることを全力でするべきであろう、という事で自分の中で区切りをつける。

「……やっぱり派手というか、おじさんの目には痛いくらいだが……こういうもんなんだろうかねぇ」

 恐らく流行の最先端を行っているのであろう服飾の数々を眺めつつ、神田は一人呟く。ショーウィンドウの中の服を奈々氏が着ている様子を脳内に思い浮かべてみるものの、やはりいまいちしっくりこない。彼女に似合う服といえばどんなものだろうか、などと考えつつ、そこから話の糸口を見つけていくのもありだな、と気が付く。立っている者は親でも使え、ならぬ、使えるものは奈々氏をも使う、といったところだろうか。というか、最先端のファッションに疎いせいで知識のある他人の意見も欲しいというのも正直なところだった。
 自らの相棒である少女、奈々氏が近くにいるはずだと目で探しつつ、とりあえず手近な店で店員がくっついてきた時点で諜報のアクションを起こしてみるか、と考えた。
(>>周囲all)
【大変遅くなりました、申し訳ありません。】

5ヶ月前 No.53

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_LoN

【 梅暦檸檬 / 原宿・キャットストリート 】

 何かに引き寄せられるように着々と仲間がキャットストリートに集まりつつある、一方その頃。
 最初からそこにいた檸檬INお姉ちゃんはというと、相変わらず店から動くでもなく店員や謎の双子とのやり取りに興じている。傾玉小町はクラシックや雅楽も好き、という情報が手に入ったが、これが作戦に役に立つとは思わない。一応記憶するだけしておこう。脳味噌に新鮮な情報をインプットして、けれどそれをおくびにも出さず、久々に原宿に来た愉快痛快なオネェの演技を続ける。ぶっちゃけ半分くらいは素面でやっているので楽勝だ。これが中身が弟のままだとこうはいかなかった。

「オーケィ、見つければ伝えるわ。元々ウィンドウショッピングして回る予定でしたもの。お礼は別に良いけど……お探しの女神様が今日はどんなファッションしてるかだけでも教えてくれないかしら? そうすれば後姿からでも発見できる確率が増えるわ。写真か動画でもあれば手っ取り早いけど、無ければ口頭でお願い」

 如何な美貌を誇り女神と呼ばれる女であれど、髪の綺麗な者やスタイルの良い者がいくらでも歩いている原宿では後姿からそうと見分けるのは困難。その点、今日の装いが何であるかを事細かに教えて貰えれば、後姿からでも「ひょっとして」という可能性に思い至り声をかけられる確率が増える。この言い分に怪しさや無理やり臭さは無いはずだ。写真が手に入れば、とりあえず仲間にメールで回すくらいはしておこう。「今日の傾玉小町はこんな格好らしい」と。こちらも音楽の趣味と同じく大局に影響を及ぼす状況ではないけれど。それでも使いようによっては何かに昇華できる場面が来るかもしれないのだし。
 不安げな子供の頼みをこなれたウインク一つと笑顔で承諾する姿は、中々のイケオネェっぷりでこれには店員のお姉さんもニッコリ。クソ野郎ばかりを彼氏にしてしまう奇特な運命に晒され男を見る目が厳しくなった店員さんには、子供に厳しい男よりも子供に優しい男のほうが好感度が高い。それはこの店員さんに限らずこの世の殆どの人間がそうだろうが。
 普く相手の不信感を煙のように消してしまう飄々とした、それでいた明朗かつ陽気な態度。今の所は不自然に重要な情報を聞き出そうとする素振りもしておらず、ただのさりげなくお節介好きで優しい個性的なオネェさんとしか見られていないはずだ。このまま別れれば、道中で合流してしまった仲間があからさまに怪しいことをしていて連鎖的に訝しまれるとかでもない限りは不審な目で見られない……と思う。たぶん。こんなことを考えていると本当に怪しまれている真っ最中の仲間と合流するはめになるフラグが立ちそうだ。あまり考えないようにしよう。

>茜様&葵様&ALL様

5ヶ月前 No.54

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=cndAAajTeJ

【輪千 凪斗/原宿・竹下通り】

この街並みで行くと人通りの少なくなっている場所の方が飯屋は建っているんじゃないのか、そんな根拠も何もない考えで歩き続けていると、不意に聞き覚えのない声をかけられた。声質からしてまだ声変わりを迎えていないハスキーボイスの少年だと思ったが、振り返った先には1人の少女がいた。金髪のポニーテールに背負っている黒いギターケース、俺と同じ色の瞳。特徴的で培った記憶力が無くとも一発で覚えられそうな容姿だった。こちらに向けられたその笑顔には何か別のものが潜んでいる、特異な人物なんだろうというのを直感で思わせるそんな青年だった。あれだけ聞き込みをしていたら、そりゃマークされていつか尋問されるとは考えていたが、まさかこんなに早く来るとは思ってもみなかった。手回しが早いな。

しかし自身はModeではないというガッカリな事実を先に述べられてしまった。まだ何かを隠しているかもしれないけど、少なくとも今の所は嘘を付いてる口調でもないようだし、客観的に見てもファッションショーに向けて気合を入れているとは思えない恰好だ。またふりだしに戻ったな…予定の時間まではまた暇つぶしの散策兼情報収集か。にしても赤色の瞳なんて俺ぐらいだと思ったが、第三者視点だとこんな風に見えてるのか、以外とカッコいいんだな。

いやちょっと待て、今ここでお話しした方が結構有益な情報が手に入るんじゃないか?

「…ただ偶然俺に話しかけたワケでもなさそうだな、俺も暇だし……そのお話しとやらの誘い、ありがたく乗らせてもらうぞ、なんなら昼飯も奢ってやるが?」

どうせ昼飯を食うぐらいしかやる事は決まってなかったのだ、その為にここを通っていたのだからそれも兼ねて色々聞かせてもらうか。この際セールスだろうが路上ミュージシャンだろうが関係ない、少なくともさっきまで聞き込みを入れていた奴らよりは情報の引き出しを多く抱えてそうだからな、一人静かに飯を食うのもなんか虚しいし。


≫???(柘榴)様、all様

5ヶ月前 No.55

柘榴 @class ★Android=42zyboh5vZ

【茜&葵/原宿・キャットストリート→女神殿】

思った以上に快諾してもらえた事が嬉しかったらしく、ぱぁっ、と擬音が付きそうな程に表情を明るくした葵。そして、茜は表情こそ大して変えてはいなかったが、少し安心したようにこくりと頷いた。双子ではあるが、性格面ではあからさまな違いがあるように見受けられるだろう。
もしかしたら、彼女達のそんな性格の違いがそのまま服装にまで波及しているのかもしれない。……彼女達の慕うお姉様が勝手に自身のセンスで選んだのかもしれないが、だとしたら彼女達の性格を鑑みての結果なのだろう。

「写真、持ってきて良かった。お姉様、その服お気に入りみたいだから、多分その服だと思う。忘れちゃうといけないから、あげるね。」

そう言って茜と呼ばれたであろう少女は懐から一枚の写真を取り出して檸檬へと手渡した。それは珍しく黒いファー付きのコートの前を閉じて細身のサングラスを掛けた銀髪の長身な女性。フラッシュが少々強いのか、あるいはストリートスナップのように見受けられる様子から、日光がその銀髪に反射されているせいか、煌めいて見えた。
振る舞いは自然体である割に、しっかりと自分の美しさを表現するという彼女自身の技術も相成って、座っているだけの普通のベンチや風景が芸術的に見える。その手の込みようから察するに、恐らく彼女が手掛けた写真集の一枚なのだろう。

「私達、そろそろ戻らないと。女神殿の人達が心配しちゃうから。」

「そうだね、そろそろ帰ろっか。会話の邪魔をしてごめんなさい。私達、帰るね。」

葵は茜の袖を引っ張って店内にあった時計を指差してそう言うと、茜は葵の方を向いて頷き、店員と檸檬の方へ向き直ってそう切り出すと、二人は出口へてとてとと歩いて帰っていった。どうやら、傾玉 小町だけでなく、彼女達もお忍びで女神殿を抜け出していたらしい。おおよそ、幼い二人にも女神殿では多少の仕事はあるのだろう。例えば、子供服のモデルだとか、彼女達なら十分に勤めあげられるはずだ。

キャットストリートの艶やかな道を一対の少々変わった少女が忙しなく駆けていた。駆けると言うには、あまりに可愛らしい二人で街並みも彼女達を中心に見れば、同じように可憐に見える。そんな彼女達は女神の住まう神殿へ、無邪気に一直線で向かっていくのだった。

>梅暦 檸檬様、キャットストリートall

【ちょっと早めになってしまいましたが、切り上げます。ありがとうございました!
一応、先んじて言ってしまいますが、この後もキャットストリート内で行動する場合は大きな目で見た際の時間経過はしませんのでそう思って頂ければと思います。
勿論、場所を変えて頂いても大丈夫なのでお好きな方をお選びくださいませ。】


【???/原宿・竹下通り】

よし、思ったよりもノリが良かった!途中でちょっとガッカリされたような気もしたけど、終わりよければ全て良しってね。正直、普通にスルーされて立ち去られちゃうんじゃないかな、とか思ってたけど、それはそれ。これはこれ。

「モチのロン!とは言え、僕が持ちかけた話なんだし、お昼は僕が奢るよ。こう見えて僕ってば、結構お金持ちだったりしちゃうから!どうしても奢られるのが嫌なら、割り勘にでもする?」

どこかボーイッシュで胸の多少な膨らみさえ無ければ、ちょっと中性的な男にしか見えない彼女は楽しそうにぴょん、と跳ねては輪千の隣に立った。まぁ、当然ながらに身長差が頭1つ分近くあったので隣に立てば、会話する時に彼女が見上げる形になるだろう。
そんな彼女はひょいっと万札をぴらっと四枚ほど片手に出していた。それは見るからに長財布から取り出されたばかりのような折り目のない万札であったが、彼女がそのような財布を持っている様子はない。ましてや、服の作りから言って万札が真っ直ぐ入るようなポケットも無いように思える。志した理由はともかくとして、元々は警察官の輪千は気付くかもしれない。もしかしたら、盗んだお金ではないか、と。

「あ、一応名乗っておくと、僕はビリー。東京住みじゃないけど、ちょっとした事情でこっちに来てるんだ。とは言え、お兄さんが聞きたがってた何かは持ってると思うよ?」

特段悪びれる様子はない彼女は、どちらかと言えば優しそうな微笑みを浮かべたまま、そう言って以下にも裏のありそうな口調で意地悪そうな雰囲気を醸し出していた。その様子は子供っぽいが、どこか自信に満ちている事から嘘ではないだろう。
そんな風に彼女は輪千をさりげなく誘導するように歩き始めた。少なくとも観光客が好き好んで歩きたがらないような小道へと入っていくと道の両サイドに雰囲気のある二つの店舗があった。そこからは美味しそうな香りが漂ってきているが、店の雰囲気は全く違っていた。向かって左はいわゆる和風の定食屋といったような雰囲気で親しみやすいような感じがするが、右はちょっと入りづらいものはあれど、いかにもミシュランだとかに載ってそうな洋食のレストランであった。

「お兄さん、和食なら左で洋食なら右。他が良ければ案内するけど、どうする?何か言いたいことがあるにしたって腹ごしらえは大事でしょ?」

ひょいっと跳ねるように前に出て振り返ると、彼女はそう言って両脇のどちらかの店舗に入るか、それとも全く別の店に向かうか、と提案してみた。こんな所にあるから注目はされていないが、知る人ぞ知る名店という奴だ。なんで、こんな形のお店になっているかって言ったら、結婚してお店を建てようとした夫婦が洋食か和食か、で大喧嘩した結果としてこうなった。余談だけど、夫が和食で妻が洋食……どうにかして妥協点が見付かったらいいのにね。

>輪千 凪斗様、all

5ヶ月前 No.56

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_LoN

【 梅暦檸檬 / 原宿・キャットストリート 】

 渡された写真を覗き見る。女神と呼ばれるだけあって、紙に映る彼女の顔立ちは整っている。傾城経国とは、その美しさに君主が心を惑わされ、国や城を傾けてしまうほどの者を指す言葉だが――傾玉となると、その字面が意味するところは、宝石を最美の地位から引きずり落とすとかそういった事になるのかもしれない。さすが美意識の塊かつルッキズムの浸透した原宿の面々に担ぎ上げられる人材だ。
 「ありがとう」と礼を述べて写真をズボンのポケットにしまう。メールを仲間に送るのは後でにしよう。どうにも写真集に掲載されている一枚っぽいし、ひょっとしたら自分が送信するまでもなくネットで画像を検索すれば出て来てしまうかもしれないけれど……。それでも報(ほう)・連(れん)・相(そう)はチームワークの金科玉条。怠る訳にはいくまい。その考えは檸檬と檸檬姉に共通していた。

「さようなら、可愛いお嬢ちゃんたち。見つけたら女神殿で貴方たちが待ってるって伝えておくわね」

 去りゆく双子を笑顔で見送る。さてと。仲間にメールを送信しよう。店内でやると目立つから、もちろん外に出てからだ。適当な髪飾りを一つ買ってショップの店員さんと朗らかに別れ、不自然な所なく退店。そのまま数分ふらふら歩いた後、もう一度適当な店に入りワンピース片手に試着室へお邪魔、そこで写真を撮影し仲間らに傾玉小町の写真付きメールを送信した。ワンピースはサイズが合わなかったとか適当な理由を付けて買わなかったが、代わりに弟に似あいそうなパジャマを発見したので購入しておいた。あの子は鈍いので、いつの間にか自分の家に新しい寝間着が増えていてもたぶん気付かない。

(御付の双子からお願いされて傾玉小町を探してる、って大義名分があるんですもの。これで誰彼構わず写真を見せながら声かけたって不自然じゃなくなったわね)

 店のロゴが入った紙袋と傾玉小町の写真を片手に自然体でキャットストリートを歩く。天から俯瞰して地上を見下ろす能力でもあれば手っ取り早いと思わなくもないが、無いものをねだったところで致し方あるまい。調査は地道に足を使って。ひとまず今回はそれで良し。
 狙い通り、自分たちの女神を探す謎の男……女? を訝しむ人間が現れても、女神殿の茜ちゃんと葵ちゃんに頼まれたのだと説明すれば彼ら彼女らは一様に態度を変え協力的になってくれた。これはますます聞き込みが捗りそうだ。火鉢は冬にしか役立たず団扇は夏にしか役立たぬように、どのような情報にも値千金になる場面と塵芥程の価値しか与えられない場面とがある。どんな場面が訪れるか分からない以上は、どんな情報も集めておいて損は無いだろう。
 さあ、これからも精力的に、されど自然に原宿の人間らしく動いていくとしよう。幸い、そういうのは得意なほうだ。

>茜様&葵様&周辺ALL様

【ご丁寧にありがとうございます! とりあえずまだキャットストリートを散策させることにしました】

5ヶ月前 No.57

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=cndAAajTeJ

【輪千 凪斗/原宿・竹下通り】

「…なら、割り勘だな」

結構唐突で不自然な誘い方だったが、昼飯ついでに情報が手に入るチャンスはなんとかモノにできたようだな。いや向こう側から来たんだからそりゃこうなってもらわなきゃ困る。そんな彼女は自分の方から持ちかけたのだから昼は奢ると申し出て来た。だがどんなに突っぱねても意見を変えるつもりは無さそうというのは何となく分かる、ただ奢られるだけじゃ面子も立たないし、せめて割り勘だ。

そうして彼女は、金を持っていると見せるためか、綺麗で折り目の一つもない万札を4枚取り出した。そんな物が入るほど大きなポケットがある服装でもない、入れるとしても何回か折らなきゃ入らない。そいつを折らずに入れられるような長財布を持っているか、あるいは盗りたてほやほやの新札か。ま、警察として活動していない今は非行の一つや二つ、関係のない話だ。

「…変わった名前だな。 俺は凪斗、残念ながら東京の人間だ」

残念なんて言うわりには口調に大した変化は現れなかった。それとは対照的に、彼女が醸し出す雰囲気は独特で、確実に裏を匂わせていたが、どこか自信満々な所が、嘘は言っていないというのを訴えてくるようだった。ここにいるのには事情があると言うが、本当か嘘かは知るよしもないし、あったとしても人に言う必要のないことだろうし、特別聞こうとする気は無かった。

しばらくは彼女に誘導されるがまま小道を歩き続けると、どこからか食欲をそそる匂いが漂い始めた。その先には洋食と和食、立つ場所も雰囲気も全く異なる二つのレストランが人通りの少ない路地に建っていた。道を挟んで面と向かい合っているのは仲が良いのか、互いの利益を掛けた潰し合いなのか、明らかに不自然なものだからつい興味が湧いたが、べつに俺が詮索することでもないだろう。

「左でいい、飯なんて腹に入ればどれも同じだ」

前に出てきた彼女の問いにはそう答えた。洋食も和食も、値段の高いところは大抵量が少ないと決まっている、それならどっちでも同じだろう。失礼極まりないがそんなことを彼は考えていた。
まだ年端もいかない小娘、年齢で言えばあの親子コンビの片割れの奈々氏に近い気もするが、やはり只者では無さそうだな。これはModeが関係せずとも、他に活用できそうな情報が手に入るかもしれない。静かに微笑んでみせたが、すぐさま無表情を取り繕い彼女が歩き出すのを待った。


≫ビリー様、all様

5ヶ月前 No.58

柘榴 @class ★Android=42zyboh5vZ

【ビリー/原宿・和食屋「檀」】

相手の言葉を聞いて、なんとなく人柄が分かってきた彼女はこくりと満足そうに頷いて少し機嫌良さそうに鼻唄まで歌っている始末だった。得体の知れない少女に勝手に気に入られる、と言うのはなんとも不可思議な話ではあるが、今の東京よりはまともかもしれない。

「OK、それじゃ行こっか!」

親指をグッと立てて障子を開けて和食屋の方へ入っていった。まだお昼時になっていないせいか、人は2,3居るくらいでガラガラ、という印象を受ける。また、厨房からは仕込みでもしているのか、食器の音や何かを切る音が絶え間なく聞こえていた。
彼女は中央辺りの適当な席に座って、隣に背負っていた重たそうなギターケースを置いてメニューを輪千が見やすいように広げておいた。その仕草は慣れているようで、おおよそ何度か来たことがあるのだろう。
そのメニュー表に書いてある物はなんというか、本当に一般的な和食なら何でもあるとかいう感じで蕎麦や丼ものだけならまだしも、寿司まであった。一番量が多そうなのは定食系だろうか。

「凪斗!メニュー見ながらで良いから、聞いておいてね。僕は先に凪斗の質問を四つも正直に答えてあげる。まぁ……答えられなかったら、一回位はやり直しも良いかな。もちろん、無料じゃないよ。私も凪斗に二つだけ質問するから、正直に答えてね。それでいいなら、すぐに交渉成立!どう?追加交渉なら受けてあげてもいいよ。」

話し掛けてきた時のようにカラッとした笑みを浮かべて確認のためか、指を四つにしたり一つにしたり二つにしたり、印象付ける意味も込めてそういった手振りを交えつつ、早速交渉を持ち掛けた。四つの質問に答える代わりに二つ質問に答えろ、という個数で言えば倍も此方が得する計算になる。とは言えども情報で大事なのは勿論、数ではなくて質だ。要するに、この交渉内容で分かる事と言えば、彼女が欲しい情報は二つだけなのでそれに応じて相手からの質問の数を決めた、という事位だろう。

「あ、先に言っておくと小町ちゃんの能力とか流石に分かんないかな。あと、僕はMode以外の三つの組織に関しては君と同じ位しか知らないと思うよ?そこは踏まえておいてね。」

カラッとした笑みを崩す事無く、先んじて出てきそうな答えられない質問を潰してから、楽しそうに輪千の方を見ていた。その目に込められたのは恋慕とかそう言った物ではなくて、どちらかと言えば、新しい玩具とかカブトムシを見た時の子供のように見受けられるだろう。反応を楽しんでいるのか、単純に気に入ったのか、それは彼女しか知る由も無いだろう。

>輪千 凪斗様、all

5ヶ月前 No.59

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=cndAAajTeJ

【輪千 凪斗/原宿・和食屋「檀」】

さっきからコミカルと言えるぐらいの早さで物事が進んでいるが、こんなにトントン拍子だと本来なら得体の知れなさとか薄気味悪さを感じるだろうが、彼女は機嫌が良いのか鼻唄まで歌い出していた。今日初めて会ったオッサンを相手に警戒心の一つも見せないというのは如何なものか、こんな無法地帯なら尚更。ま、油断が許されないのはこっちもなんだけど。彼女の言葉に「そうだな」と静かに相槌を打ってから、その後に続くようにして入店した。

この時間帯なら仕方ないよね、と思うぐらい客はいなかった。2、3人確認できるが、あとは厨房から忙しそうに聞こえる音ぐらい。彼女を目で追うと、既に中央の席へと座り邪魔になりそうなケースを置き、さらにメニューを広げていたりと手が早かった。かなり手慣れたその行動を見て、初見のやることじゃないな、なんて感じつつ彼女の目の前にあった席へと座る。

その言葉に甘えつつ、広げてあるメニューを見ながら頼む料理は何にしようかと考えた。当然、彼女が言っていることも全て聞こえている。この交渉では相手方は四回までこちらの質問に応答し、二回はこちらの情報を明け渡す事になる。ビリーと名乗る青年の持つ情報に信憑性があるのかさえ今はまだ判断できない、馬鹿正直に答えたらこっちの情報だけを抜き取られましたってのもありえるし、飯でも食べながらそこは考えてみるか。

話しかけてきた時と同じ表情で指を忙しく動かし分かりやすく説明してから一区切りし、そこから再び口を開いた。Mode以外に関してはお互いに同じ程度のことしか知らないし、小町の能力も分からない、だそうだ。まるで聞きたかったことを見透かされた変な気分だが、特に動揺することはなかった。

「四回もチャンスをくれるなんて随分気前が良いんだな、特に異論はない、俺の受ける質問の種類も、お前に任せる」

彼女の向けた面白い玩具を見つけたような視線を受けつつ、そう言い放った。お互いあまり期待しないことだな、と心の中で付け加えたが口に出すことでもなかった。
にしてもメニューに載っている料理の種類がやたらと豊富だ。和食レストランなら定食系が定番だが、ここは意外とボリュームのあるものが多いようだな。

「じゃ……俺はこの天ぷら定食で」

質問の話は一旦置いといて、そんな無理矢理感があったかもしれないが、これから頼む料理の名前を口に出した。


≫ビリー様、all様

5ヶ月前 No.60

柘榴 @class ★Android=42zyboh5vZ

【ビリー/原宿・和食屋「檀」】

向かい側に座った輪千の姿を好奇心に満ち溢れた人に向ける物ではないだろうその目を向けたまま、彼女は会話を続ける事にした。そもそも、彼女はそれを向けているという事実に気付いているかどうか、それすらも怪しく思える位の表情。まぁ、彼女自身がその程度の事であれば、隠すようなタイプでは無いのかもしれない。

「うん!話が早くて助かるよ。生憎、僕はお昼にはこの街を出なくちゃならないからね。気前が良いって言うよりは、話をトントン拍子で進めたい、ってのが本音さ!」

相変わらずのハスキーボイスで満足そうに頷きながら、少女は相手の疑問に答えておく。そりゃあ、ここまでビックリする位にトントン拍子で進めようとしてるからね。警戒されるのも当然だけど、こればっかりは僕の一存じゃどうしようもない事なんだよ。あーあ、もうちょっと時間があったら、凪斗ともっと遊べたのになぁ……。
考えてもどうしょもないし、考えるのやーめたっと!無い物ねだりするほど、子供じゃないしね。そこら辺は割り切れ無くても割りきるもんだっておっさんも言ってたよ。何処の誰か知らないけどね。

「天ぷら定食ね。おやっさーん!天ぷら定食と漬けマグロ丼!おまけしてくれてもいいよー!」

女子らしさが皆無の振る舞いで席を立ち、厨房の方を向いて大声で注文しつつ、おまけまで要求していた。図々しいと言うか、この場に慣れすぎていると言うか……ともかく、彼女は此処に少なくとも一回以上は来ていたのだろう。厨房の方から、少なくとも40代以上と思われる男性の野太い声で「嬢ちゃんに頼まれちゃ仕方ねぇな!今回だけだぞ!」なんて、何時もの事だと言うように返ってくる。
きっと、もう少し時間が経てば小気味の良い、食材が油で揚げられる音が聞こえてくる事だろう。そちらに集中出来ていれば、の話になってしまう事は間違いないだろうが。

「さて、と。それじゃ、本題に行こうか。凪斗が先に二つ質問してくれていいよ!その後に僕が1つ質問をする。ほら、お互い、こっちは全部答えたのに相手は答える前に逃げた、とかいうのは避けたいでしょ?」

注文を終え、席に座り直した事で雰囲気も一転……とまではいかないが、多少なりとも真剣見を帯びた様子で輪千に質問をするように促した。彼女はどうやら、取引だとかに慣れているらしく、御互いが反故に出来ないように対策を徹底していく。本来であれば、お互いに第三者を用意してお互いの頭に銃口を突き付ける位すれば、もっと信用出来るけど……流石にそこまでやると非合法感が凄いよね。いや、必要なら全然するんだけどさ!

>輪千 凪斗様、all

5ヶ月前 No.61

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=kSxLSL6QDV

【輪千 凪斗/原宿・和食屋「檀」】

フッと鼻を鳴らしてから少しだけ考え込んだ。やはりこんなに早く事が進むのにはワケがあるとは思ったが、昼過ぎにはこの街を絶つみたいだ。その好奇な視線を向ける彼女の顔を見ると、やはり子供の面影がある。そんな急ぎの用事があるのにわざわざ俺と質疑応答なんて真似をするのは、Modeに聞き込んでいた俺によほど興味を持ったのか、あるいは。いや、どうせこれっきりだ、その理由が解明される必要はない。それよりもその情報の戸棚からどれだけ活かせるものを引っ張り出せるかの方が重要だ。
くだらない質問をして何も手に入らないなんてバカげた事態は避けたい、かと言って向こうの事情を知らない以上、こちらのことはどう話すべきかも迷う。

二人分の注文をした後におまけまで頼む図々しさと、厨房のおっさん声からみてもやはりコイツはここに慣れている。この調子だと向こうの洋食店の方にもだいぶ顔を出しているんじゃないのか? そう考えずにはいられない。

注文するために立っていたビリーが席に着くと、表情に少し真剣さが出始めた。そうしめ言ってきた促しの言葉も、彼女がこんな場面を幾多もくぐってきたんだろうと思わせる徹底ぶりだ。公正を期すためなら彼女は互いに銃口を向けさせるぐらいは平気でするだろうし、逮捕されても簡単に口を破るタイプじゃないな。俺も見習って少し真面目にやるとするか。

「…お待ちかね、というわけで早速聞かせてもらうが、傾玉小町の身元について教えてくれ、あとはModeなんて組織が造られた経緯なんかも、知っていれば教えてもらいたい」

こう言う時に他のメンバーならもっと確信に迫ることができるのだろうが、俺にはそんな機転の良さは無い。適当に選んだベターな質問をぶつけてみたが、自分で言っておきながら多分知らないだろうなぁなんてモノばかりだ。
このビリーという少女がただ者じゃないのは大体察せる、だが嘘でも真でもそんなことを知っているわけがない。なんかスッゴイ有名なモデルらしいし、出身地なんかはもしかしたらネットに書いてるかもしれないだろうが。


≫ビリー様、all様
【これは難題ですね…】

5ヶ月前 No.62

柘榴 @class ★Android=42zyboh5vZ

【ビリー/原宿・和食屋「檀」】

はっはーん、定番と言えば定番かな。多分だけど、そこまで慣れてはない?んー、様子を窺うために定番をぶつけてきたって線も無くはないか。正直、ここら辺の判断は難しい所だし、そもそも判断しなくても良いところだから置いておこっかな。

「……ごめん、身元って言っても出身は東京で母親はパリコレのデザイナーって事くらいしか知らないかな。まぁ、小学生の時から独り暮らしって位で極々一般的な少しお金持ちの美少女さ。」

少しばかり目を瞑り、思い返すような仕草をしていたが、思い出せなかったらしく申し訳なさそうにそう答えた。なにせ、小町については『Mode』の女神としてしか知らない。だから、正直昔の事を聞かれても特に詳しく無いためにネットで調べればすぐに出てくるような話を口にした。ネットに関しては『AKIBA』が各地の同士に迷惑は掛けられない、と維持し続けているらしい……なんとも御大層な事だ。と言うか、よくやるよね……本当に。まぁ、それを言ったら僕も含めて人間なんて全員そんなもんだけどさ。

あ、因みにスカイツリーは本来の役目を果たしてないらしい。何て言ったって、あそこは『江戸牡丹』の土地だし……メンテナンスとかしているとは思えないからね。少しだけ見たけど……楽しそうだったなぁ。

「そうだね、Modeの結成話ならいくつか聞いたよ。なにせ、幹部連中はその系統の話をよくしてくれるからね!詳しい話を聞きたいなら、その辺に聞くといいと思うよ。まぁ、短絡的に言ってしまえば、傾玉 小町が他の組織から、自分の愛した美を守る為に戦い始めたのが切っ掛けさ。そして、自分達の作り上げた美の為に……あるいは、自分達の美への努力を認めて戦ってくれる少女に誰しもが敬愛を抱くものだ。だから、この街が出来上がった。美を愛し、美を研鑽する者達が女神による加護の元に集った理想郷。それがこの街、原宿でありModeなんだよ。美化政策辺りは完全に副産物みたいな物だろうね。」

さっきよりも知っている事が多かったそれは彼女の表情を多少明るくするには十分で、いつものカラッとした笑みを浮かべたままにModeの本格的な設立を極々簡単に纏めたそれを……ちょっとばかり格好付けたような様子で話を終えた。ただ、ほんの少しだけその語り口調には、完全に他人事といったような雰囲気が内包されていた。恐らく、彼女自身はこの街やModeに大して興味がないのだろう。……それに関しては見た目で分かる、と言われてしまうと何とも言えないのだが。

そんな所で、奥から白髪混じりのおおよそ50代後半か、それ以上の気前が良さそうな男性が奥から料理を乗せたお盆を二つもって来ていた。服装が紺色の作務衣であったが、おおよそこの店を切り盛りしている店主であろう事は想像に難くなかった。

「ほい、お待ちどうさん。天ぷら定食と漬けマグロ丼な。なんでぇ、こっちのがっちりとした堅そうな兄ちゃんは彼氏か何かかい?」

目の前のテーブルに舞茸と大海老が一つ多い上に帆立の天ぷらとおぼしき物があるサクッと上がった天ぷら定食とあからさまに盛りすぎなのが見て分かる漬けマグロ丼を置いて、ビリーの向かいに座る輪千を見てはからかうようにそう言った。そんな事をすぐに言えてしまう程には親しいようでビリーは嫌な顔もせずにおかしそうに笑った。

「やーだ、おやっさん!さすがに違うって!ただの友達ってやつ?まぁ、僕は別にそれでもいいけどさ!」

冗談っぽく店主にそう返しておいて、しれっと嘘を吐いていた。まぁ、全てが嘘なのかどうかは計り知れないが、少なくとも軽々とそう言える辺り悪くは思ってないだろう。いや、悪く思ってたら、そもそも関わらないし連れ込まないだろうが。
店主は店主で「そういう事にしといてやらぁ!」とか何とか言って奥に戻っていく。勿論、彼は彼で面白がりの冗談半分なんだろう。何と言うか、娘をからかう父親とか、そんな雰囲気だった。

「さーてと、いただきます!の前に……僕から一つ、凪斗の目的は何?」

目の前に置かれた漬けマグロ丼に舌鼓を打とうとしたが、それは一度取り止めて、笑った顔のままに彼女はそのまま本題へ入った。しかも、結構根本から切り込んでいく辺り、遠慮とか一切するつもりは無いのだろう。まぁ、二つしか聞けないのだとしたら、そうして斬り込んでいくのもあながち間違いではない。とは言え、ここまで最初から根本を聞くというのは珍しい気もするが。

>輪千 凪斗様、all

【そうですね、難しい役処になってしまいましたが……ビリーは割りと情報抱えてるので駄目元で聞いてみるのもアリですかね。とは言え、ここで何かしら落とせなくても後で必要そうであれば、ふらっと落としたりするのであまり気負わずに聞いて頂ければと思います!】

5ヶ月前 No.63

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=kSxLSL6QDV

【輪千 凪斗/和食屋「檀」】

定番中の定番というレベルの質問だったが、残念ながら傾玉小町の身元情報は手に入らなかった。まぁ仮にも組織のトップなんだし仕方ない、恐らく彼女が答えた情報はネットで適当に抜粋してきたものだろう。おかげで検索する手間は省けたがな。にしてもセレブだったとはなぁ、まぁ、大抵そんなもんか。
しかし2つ目の質問には興味深い情報が返ってきた。美を守るためだとか、少女に敬愛だとか、男心というのは何1つ考慮されてねぇな、というのが薄々分かるぐらいだったが一応ある程度は覚えた。しかしまぁ、そんな幹部連中とやらの話しをよく聞かせてもらえたもんだ。まるで水を得た魚のようにさっきの曇りなき笑顔を見せて応えてくれたが、相変わらず口調は身内のことを語るとは思えないぐらい他人事のようだ。大方予想通り、彼女がModeの一派という線は無さそうだな。

丁度そのタイミングで料理が運ばれてきた。白髪混じりのじいさん、多分店長だな。この時間帯は人も少ないし、何より彼女とも顔見知りのようだから出てきたんだろう。料理を置いた後に繰り広げられた2人の寸劇は、まるで親子のような砕けたものだった。俺に入り込む隙は無かった。にしてもえげつない量のマグロだな、さっきなんか言ってたみたいだし、これがそうなのかもしれんが…。昼間っからこれを食うのは辛くないか?

手のひらを合わせて小さく「いただきます」と呟き、箸を取ろうとした所だったが、彼女はいただきますを中断してから質問を持ちかけてきた。その内容というのが単刀直入で、こちらの目的を聞いてきた、向こうも大方理解はしているだろうが、一応説明はしておこう。

「……ま、ざっくり言えば、Modeの情報を手に入れることが目的だな、そいつらを喧騒から一歩引かせるため、なんなら組織ごと潰すためにな」

組織を潰すというのは少し言い過ぎたが、もしもの場合は抗戦しかねない戦うということに関しては嘘ではないだろう。そもそも和平交渉を結ぶことが一番の目的だしそれに向けての情報集めなのだから間違ったことは言っていない、はず。

「これで俺の質問は終わりだ、知らないなら知らないでもう追求はしない。 そうだな……なら次はその幹部連中とやらのことについて洗いざらい教えてもらいたい、ついでに見た目の特徴なんかもな」

気になったことはとことん聞いておこう。彼女が話を聞いたという幹部格の特徴、もしかしたらそいつらに近づけばさらに奥深くまで情報を手に入れることができるかもしれない。そこまで手に入れるぐらいならさっさと交渉しに行った方が早い気もするが。


≫ビリー様、all様
【了解しました!】

5ヶ月前 No.64

柘榴 @class ★Android=42zyboh5vZ

【ビリー/原宿・和食屋「檀」】

輪千の答えを聞いて、ふぅーん、と少し怪しげに彼女は笑った。それが何を指し示すのかは分かる由もないが、とは言え、彼女が少なからず何かを隠しており、そして何かを察したのは間違いないだろう。ただ、好奇心に輝かせた目は未だにそのまま……いや、正確には全容がなんとなく掴めてきたという事で何か別の色々な感情がない交ぜになっているような目を向けていた。

そうして、輪千から質問をされるとハッとしたような顔を浮かべた辺り、余程考え事をしていたらしい。少なくとも、他に割くような余裕が無いくらいには深く複雑な何かを考えているようであった。まぁ、それは聞かれても容易く答えたりはしないのだろうが。

「OK、幹部……とは言っても、実質一期生みたいな物でね。一番分かりやすいのは双子かな?基本的に対になってるからすぐ分かるよ。因みに、白髪が茜で黒髪が葵。彼女達は両親がちょっと事故で居なくなっててね、小町ちゃんが面倒見てあげてるらしいよ。まぁ、可愛がってるから、手は出さない方がいいって事ね。後は……まぁ、弥生ちゃんとか如月ちゃんとか卯月ちゃんとか居るけど……この辺はモデルとしての才能だとか能力じゃなくて、専門知識を買われて採用されてる子達だから、そういう目的なら覚えなくても良いと思うよ。多分、そこまでの権限も知識もないしね。……あ、でも弥生ちゃんは最近、見掛けないな。どこ行っちゃったんだろ。黒髪ロングの……こう言うとなんだけど、ちょっと華がない感じって言えば分かるかな?」

人の説明、という事でつらつらと長話をする彼女であったが、相手にとって必要そうな事だけは述べておく。まぁ、そうは言っても、このMode自体は小町1人で持たせているようなものであって、幹部達にはそこまで露骨な戦闘向きだったりする子は居なかったはず。いや、弥生ちゃんは気になるよ?気になるけど……僕の知った事じゃないしなぁ。あんまり興味も無かったから、今の今まで気付かなかったんだよね。そもそも、僕自身が積極的に関わろうともしなかったし。

取り敢えず、そこはどうでもよくて、本題に移ろう。いや、本当の肝は多分こっちな気がするから。小町ちゃんこと女神様が主題なら、こっちは副題だね。

「でもね、1人ヤバい奴は居るらしいよ。通称『人形遣い』(ピュグマリオン)こと辺合 愛人(わたらい まなと)。女神様には従順って話だけど……正直、女神様も頭を悩ませてる変人って噂だよ。僕も人相までは見たこと無いから、これ以上はなにも無し!名前からして、多分男だろうけど……あ、女神殿だっけ?あそこのどっかに居るらしいよ。」

自分が挑むわけでも無かったので、カラッとした笑いを浮かべながらも他人後のようにわざとらしく脅かすような語り口調でその名前を告げた。別に、これで凪斗が驚いたりビビったりしないんだろうなぁ、とは思ったけど、やってみることに損はないんだし別にいいよね!

さて、その後は山に盛られた漬けマグロを「Let's eat!」と流暢な発音で言ってから食べ始める。見た目から推測自体は出来たろうが、どうやら英語圏の出身らしい。いや、その割には日本語がやたらと流暢ではあったが……まぁ、ハーフか何かなのかもしれない。いずれにせよ胡散臭さが抜けないと言われると何とも言えないが。
なお、彼女の食べっぷりは完全に男子のそれで女子力はかなぐり捨てていた。今の原宿のど真ん中でこんな食べ方をしていたら、奇特な目で見られた事は確かだろう。本当に、女子かどうか保証するのは彼女自信の肉体だけであった。

それから幾分が経ったろうか。半分くらいを彼女が食べきった所で、何かを思い出したのか、一緒に出されていたお茶をくびっと半分飲んだ。

「ふぅ……そうそう、僕からもこれで最後。凪斗さ、仲間いるでしょ?」

一気に飲み込んだ為に少しばかり辛かったのか、一息吐いてから最後の質問……と言うよりは確定した事項の確認に近かったが、それをぶつけた。それも何でもないような風である辺り、答えが分かりきってる問題の答え合わせをするような感覚なのだろう。にっこりと彼女は笑っていた。

>輪千 凪斗様、all

5ヶ月前 No.65

ばにらあいす @kodai4370 ★iPhone=kSxLSL6QDV

【輪千 凪斗/原宿・和食屋「檀」】

答えを聞いた彼女の表情は…なんというか不思議な感情を抱えているようにも見えた。俺の答えから何か別のことを想像している、そんな風に見えた。だったら単純に質問の意図は答え合わせのようなものだろう。恐らく次に来る質問は…いや、それはまだ良い。
それよりもこちらの情報が先だ、何やら幹部は一括りになっているわけではないようだ。一期生、ということは古参メンバーのようなものか、二期生や三期というように順々で続いているのかもしれないな。

対になっている双子、白髪の茜と黒髪の葵。小町直々に世話をしてもらっているということはModeにとっても相当な主要人物というわけだ、興味深いな。それから弥生に如月に卯月、専門知識に特化している、喧騒を止めるならこの辺りも何とかしていかないといけないワケだな。しかしまぁその弥生ってヤツが行方不明かそうじゃないかはどうでもいいだろう、華がない黒髪ロングなんて特徴だけなら結構いる…いや、Modeの方針からすればむしろ目立ちかねんが。問題はない。
それにしても、他人の事をよくもまぁどんどん話せるな。だがおかげで多少の情報は集まった、こう考えると戦闘力だけは大したことないようだ、やはり傾玉小町一強と考えて差し支えはなさそうだな。トップさえ丸め込ませれば後は何とでもなりそうだな。

彼女の回答を全て聞き終えても口を挟むことはしなかった、ほぉと相槌を打つ程度だったが、直後にいきなり口を開いたと思えば「やばいヤツがいる」という情報かいきなり飛び出してきたので再び興味が湧いた。
辺合愛人、通称人形遣い、かぁ。なんかどっかの神話にそんな名前のヤツがいたな、何したかは覚えてないが。従順に従わせているはずのトップが頭を悩ませるほどってのは、またまた大層な変人だ。

「…手練れかどうかは分からんが、目立つような真似をしなければ何もしてこないんじゃないのか?」

彼女のわざとらしい口調の言葉にそう返答した。とか言ってる内に天ぷら冷めるかもしれないし、英語圏で育ったような流暢な英語を言ってから彼女もマグロ丼を食べ始めているし、俺も食べるか。あ、結構美味いな、この天ぷら。タレに漬けるとこれまた箸が進む。いい腕持ってる、こんな店がまだ都内でやっているなんてな。
しばらく経って彼女がお茶を飲み、一息つけたところでようやく最後の質問をぶつけてきた。忘れてるんじゃないかと思ったぞ、質問は予想と少し違っていたが、これはもう完全に自分の考えと照らし合わせている。食べている途中だった物をゴクリと飲み込んでから口を開いた。

「……あぁ、仲間はいる、何人かまでは教えんが、この都内に確実にいる」

流石に人数を答えるとメンバー個人個人の情報まで聞かれかねん、既に散策を開始しているであろうメンバーのことを考えつつもそう喋る、にしてもこの質問に何の意味があるんだ?
分かるはずもない疑問を胸に秘めて、出されていたお茶を一口飲む。


≫ビリー様、all様

5ヶ月前 No.66

柘榴 @class ★Android=42zyboh5vZ

【ビリー/原宿・和食屋「檀」】

ビリーは輪千がピュグマリオンに大して警戒を示していない事を感じて面白がっているのか、はたまた何かしらの思惑があるのか、不敵に笑った。そう、ただの変人なら、僕だってこんな風にわざとらしく話したりなんかしないさ。つまり、彼はただの変人じゃない、と言うことだ。いや……変人って時点でただものじゃない気もしたが

「ところがどっこい、彼は小町ちゃんが少しでも傷付く可能性があるなら、間違いなくそれを排除する過激派でね。もし小町ちゃんを害そうものなら―――そうだな、例えば彼女が歩く道を阻む程度だったとしても彼は現れるんじゃない?まぁ、ピュグマリオンは女神に頭が上がらないのは当然の帰結だから仕方ないさ。」

くつくつと笑って人形遣いの噂を語る彼女は勿論、楽しそうではあった。しかし、その反面で、これまでと違ってまるで、彼女にとっても面倒な相手であるかのような口調。彼の存在は少なくとも他人事では無いのか……あるいは、何かしら思い当たる節があるか。
ピュグマリオン―――彫像に本気の恋をした結果、とある女神によってそれを叶えてもらったとある島の王。出典はギリシャだったっけ?まぁ……小町ちゃんがそういう能力を持っているわけ無いから、今回は完全に比喩だろうなぁ。ほら、人形遣いってのもそれなら想像がつくでしょ?なにせ、そういう名前なら漫画の中に五万と居るんだし!……って、凪斗はそういうの読まなそうだなぁ。AKIBAはAKIBAで、議論が始まって真相を通りすぎたような突拍子もない回答が導き出されそうではあるけどね。

その後は残り半分の漬けマグロ丼を食べ進めながら、凪斗の返答を聞いて頭の中の推測を確定させた。ふーん、へぇー?そっか。それならそれで僕としてはとっても素敵だとは思うよ?そろそろ勇者が居ないと話にならないしね。この暮らしづらい街をどうにかする勇者が、さ!

「卒の無い回答ありがとう!僕は掛け値なしに君達を応援してるよ。頑張ってね、女神だってきっと君達に微笑むさ!」

完食まであと一口。そんな所で箸を止めてお茶を飲み干し、屈託の無いような笑顔でそう言う彼女は、どこか胡散臭かった。嘘は言っていない、だが確実に裏がある。しかし、それを聞けるような雰囲気をしていない事もまた事実であった。
そう告げた彼女は、山ほどの漬けマグロの最後の一口を口に運ぶ。それを飲み込めば、時計をちらと確認した。あぁ、もう時間か。うん、丁度良かった。それに……凪斗もまぁまぁ、美味しそうに食べてくれたし!機会があったら此処に来てくれるでしょ!

「さて、凪斗。お別れの時間が来ちゃった。僕としても名残惜しいけど、こればっかりは仕方無いからね。」

ビリーは立ち上がってそう告げた。机に突いた手の下には、和食屋の代金としてはあまりに多すぎる二万円という額がぽんと置かれていて、察しが良ければ御代とすぐに気付くだろう。そうして彼女はギターケースを背負ってから、出口に向けて歩いていく。カラカラと扉が開けると、そこには向かいにあるはずの洋食屋は見えず、ただ何か……荒野のような景色が見えた。

「Good lack!」

その背景を背にした彼女はどこか様になっていて、彼女が中へ歩みを進める。しかし、それを最後に襖がすぐにピシャリと閉じられた。もし、襖を開けても向かいの洋食屋が見えるだけだ。

>輪千 凪斗様

【少々急な退場で御座いますが、これにて絡みを終わらせて頂きます。難しい役所だったかと思いますが、絡みの程ありがとうございました!】


【さて、誠に勝手ながら……と言うか、長らくお待たせしてしまいましたが、このレスを持って朝から昼へ時間を移ろわせて頂きます。また、全ての場所を調べきれない事と思いますが、私の方で必須そうなイベントから順に起こしていきますのでその点に関してはご安心して頂ければ、と思う次第で御座います。】

4ヶ月前 No.67
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