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曉の彼は誰時。(新規枠追加)

 ( オリジナルなりきり )
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ホラーゲーム風 / 和風 / 脱出 @sweetcatsx☆2/Tw0gYxHcQ ★iPhone=VHGaT7ZbKj

 ――――朱月≠ノは気をつけて。

 ――――貴方も、ああなってしまうよ?


【 八月上旬 / 山の麓の町 バス停留所 】

 がたがたと揺られ続けること一時間。止まったバスをおりてゆっくりと辺りを見渡す。辺りには田畑、そして山。この山の向こうに目指している場所はあった。


 その山には入ったらいかん。
 その山の奥には、曉町がある。
 あの町は住人全員が神隠しにあった。もう誰も残っとらん。

 ――――あんたも、神隠しされちまうぞ。


 幾度となくかけられた言葉を愛想笑いで逃げ切って、一歩、また一歩と山の奥へと足を踏み込んでいく。生い茂る木々が空を遮るようにして立ち並んでいるせいか薄暗く、より一層怪しげな雰囲気が立ち込める。深い深い山道をただひたすら、真っ直ぐ。


【 八月上旬 / 曉町高台広場 】

 山道を何時間歩いただろうか。目の前に巨大な朱塗りの鳥居が視界に入る。安堵からか思わず溜め息が零れた。やはり、やはり実在していた。浮き立つ気持ちを抑えつけ辺りを見渡せば黒のワンボックスカーが視界に入る。……もしかしたら、広めの道もあったのかもしれない。

(…………他にも人がいるのか)

 心に小さく浮かんだ疑問。それらを拭い去るためにはこの中に入らなければ。深く息を吸い、ゆっくりと鳥居の下を潜る。――――その時だった。


「――――――――もう、逃げられない」


 鼓膜を震わせた少女の声。辺りに少女はいない。気のせいだったのだろうか。首を捻りながらもふと、視界に映った空に目を見開く。何故、どうして、空はまだ青かったはずだ。それなのに――――


 何故、空は闇に染まっているのだろう。
 何故、月はあんなにも赤く染まっているのだろう。


 ――――これは、閉ざされた町曉町≠ノ足を踏み入れた彼等に待ち受ける怪異譚である。

( 鈴の音が、聞こえた気がした )



 ///

( 冬だけどホラースレッドです! 兎にも角にもサブ記事へ! )

メモ2018/05/29 11:28 : スレ主☆e0aRNqDUyEM @sweetcatsx★iPhone-VHGaT7ZbKj

*新規枠追加 → http://mb2.jp/_subnro/15697.html-204#a


概要 → http://mb2.jp/_subnro/15697.html-1,2#a

本編ポイント(重要) → http://mb2.jp/_subnro/15697.html-46,47#a


現イベントについて → http://mb2.jp/_subnro/15697.html-178,183,186#a


補足記載(重要) → http://mb2.jp/_subnro/15697.html-85,126#a

第一章『曉町』→ >>1-186

第二章『蠶』→ >>187-


【 登場人物 】

▼ オカルトサークル

 八岳龍矢(芙愛さん)http://mb2.jp/_subnro/15697.html-41#a

 逢澤安玖(千羽さん)http://mb2.jp/_subnro/15697.html-32#a

 鷸楓華(鵲さん)http://mb2.jp/_subnro/15697.html-141#a


▼ 曉町探し隊

 御子柴ゆらぎ/ふわりちゃん★(夕邑三日月さん) http://mb2.jp/_subnro/15697.html-16#a

 鑓ヶ岳烈/足軽其の壱(すずりさん)http://mb2.jp/_subnro/15697.html-23#a

 狩谷真希人/よこぎる猫(かささぎさん) http://mb2.jp/_subnro/15697.html-63#a

 安仁屋右叉兎/シシO(推古さん)http://mb2.jp/_subnro/15697.html-199#a


▼ ホラー小説作家と編集者とカメラマン

 早乙女和紀/カメラマン(トキさん)http://mb2.jp/_subnro/15697.html-37#a

 都城京(冬野)http://mb2.jp/_subnro/15697.html-62#a


▼ 心霊番組の撮影の下見にやってきた関係者

 葉加瀬陽太/ディレクター(霖夜さん)http://mb2.jp/_subnro/15697.html-207#a


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彷徨う女(特殊レス) @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

【彷徨う女/月舘家前】

 声を掛けられた女は、ゆっくりとその声の主の方に顔を向ける。けれど彼女が、その声の主を見つけることは叶わなかった。前髪に隠された女の眼窩には、そこにあるべきものが零れ落ちたように、赤黒い闇が広がるばかりで。女の瞳から流れていたのは、涙などではなく、血で。

「……見付からないの。みんな……会いたいのに……見えないの、何処にいるか、分からないの。会いたいのに……会いたい、かなた、何処にいるの……分からない、分からないの……探してるのに、ずっと……やっと出てこれたのに……怖いの。私、一人で……ずっと。あの家に……みんな、居ないの。何処かへ、行っちゃったの……? この町の何処か……私を、置いて……あなたは、違う。私の……知らない。ねぇ、知らない? みんなは……かなたは、何処? ねぇ、見えないの……私……何処にいるの……ねぇ、教えて、お願い」

 その唇から漏れるのは、意味を成さない懇願ばかり。
 ゆらりと、赤黒い虚が烈を捉える。烈だけではなく、彼女達一行を。見えない筈の、もうそこには存在しない瞳で、確と。
「みんなは、哉汰は、何処!?」
 その手に、一本の千枚通しを握り締めて。握り締めるだけでは飽き足らず、まるでそこにいるもの全てを自分と同じ姿にしないと気が済まないとでも言わんばかりに振りかぶって。
 女は、その憎悪を、悔恨を、悲哀を、恋慕を、“誰か”の代わりに最も近くにいた存在に向けようとしていた。

>周辺all

【烈ちゃん本体様ありがとうございます! という訳で皆様、千枚通し女から全力で逃げてくださいませ! 目指すは二章の舞台、人形師の家でございます、取り敢えず走ってれば着きます←】

1ヶ月前 No.198

スレ主/新規枠追加 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 都城京 / 曉町 月舘家前 】


「――――っ、あかん、!」

 ふらふらと歩き出した七の背後で都城が叫ぶ。七の行く先には謎の少女。明らかに様子がおかしい、ゆっくりとあげられた少女の顔に都城は息を飲む。ぽっかりと空いた双眸から流れる血。

「七さん待って、行ったらあかん!」

 足を踏み出す。どう見ても生きている人間ではない。千枚通しを振りかぶる少女から七を守ろうと都城は七の腕を掴み引き寄せる。何とかしなければ、とにかく逃げないと、都城の頭の中でぐるぐると思考が回る、ハッとした様子で振り返り共に月舘家から出てきた面々に向かって唇を開く。

「とりあえず逃げましょう! どっか隠れれるとこあるかもしれへんし!」

 怪我をしていた真希人が心配だったが烈から丸薬を渡されていたし、今はとにかく目の見えない七を優先しよう、そう考えつつも都城は町の中心部へ向かい駆け出した。

>> 周辺ALL


(とりあえず都城と七は逃げるを選択しました! 今日で神居家突入の予定でしたが延長し5/11までに神居家突入という形にさせていただきますね…!)

1ヶ月前 No.199

御子柴 ゆらぎ @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

【御子柴 ゆらぎ/月舘家外→移動】

 烈に声を掛けられた女性は、急に饒舌になって様々なことを訴え始めた。要するにはぐれた誰かを探しているということだろうが、その時点でゆらぎはUターンする準備を終わらせていた。彼女の様子は、はっきり言って常軌を逸している。仮に生きている人間だとしても、違う意味でイッてしまっている御方なのは間違いない。
 今すぐにでも駆け出せるようにしながら、女性と周辺の探し隊メンバーの様子を観察していたゆらぎは、彼女が細長い何かを振り上げた瞬間、一番近くにいた烈の手を掴んで引き戻し、そのまま走り出した。
「曉町探索し隊、全員撤退ッ!」
 そう叫ぶと、女性はゆらぎ達の方を向いた。目が見えないどころか存在しないのだから、音に反応しているのだろう……何とかそれを利用してまけないものかとも思ったが、その方法を思い付くまでの余裕もなく、兎に角足を動かす。負傷している真希人の前を無事通り過ぎさせられたのは僥倖だろう。

 ゆらぎの前には、同じく七を連れて走っている京の姿もある。その背中に向けて、ゆらぎは必死の提案をした。
「京さん、さっきの鍵! あれでどっか開くかも、取り敢えず建物の中に隠れよう! また閉じ込められるかもだけど……追い掛けっこよりはマシ〜っ!」
 先程から何かと大立ち回りを演じていることの多いゆらぎだが……彼女の服装は当然町に入ったときと変わらぬゴスロリにエナメルパンプスである。自業自得とはいえ、追い掛けっこで最初の脱落者になるのは目に見え過ぎていた。

>京様、七様、烈様、周辺all

【烈ちゃんに確定ロル使ってしまいました、すみません。あれだったら適当に振り払って下さいm(__)m そして皆様、彷徨う女は引き受けますので適宜移動を宜しくお願いします。】

1ヶ月前 No.200

推古 @iwing ★gBSwv0JJyH_APy

【安仁屋右叉兎/月舘家外→移動】

「えっと……とりあえず俺も逃げるっス!」

 先程まではそこに人の気配などなかったはずだった。しかし今では確かにその目で確認することができる。あの双眸の欠けた得体の知れない少女が一体何処から現れたのか。しかし、それを考える間もなく行動に移っていた。ただ一つ分かるのは、彼女の存在が自分たちにとっては害を為すものであるという一点のみ。

 京とゆらぎの言葉を合図にその場から走り出す。彼女たちの言葉がなければあのまま身動ぎすることも叶わなかったであろう。千枚通しを手に襲い掛かってくる少女から明確な殺意を向けられ、恐怖で竦みそうになる足を何とか奮い立たせながら、死にたくないという一心のみに意識を集中させる。

 そして当然ながら行く当てがあったわけでもなかったので、三人の先頭を走る京の後ろを追うように駆けて行った。

>> 鑓ヶ岳列様、御子柴ゆらぎ様、都城京様、狩谷真希人様、周辺ALL様

1ヶ月前 No.201

すずり @suzuri0213☆uVgy9R1pZdc ★Android=ti0IvmfI1e

【鑓ヶ岳烈/月舘家前→移動】

烈が声をかけた少女は、緩慢な動きで此方へと顔を向けた。それと同時に烈の口から「ひっ」とか細い悲鳴が漏れる。本来ならば目の前に立っている烈の姿が映るはずの少女の瞳。しかし彼女にはそれがなかった。赤黒い血を涙のように流しながら、空っぽの眼窩で少女は烈に向き直る。譫言のように呟きながら、少女はその手を烈に向かって振りかぶり━━━━。

「ぬおっ!?」

間一髪。眼窩のない少女と真っ正面から対することになり完全に硬直してしまっていた烈だったが、近くにいたゆらぎに腕を引っ張られることで少女からの攻撃を避けることができた。そこではっと我に返り、烈は急いで自らの足を動かす。とにもかくにも逃げなければ。ゆらぎの言うように何処かの建物に隠れることができたのならひとまずあの少女の目を眩ませることはできるだろう。とはいっても彼女にはもともと瞳がないのだが、今はそのようなことを気にしている場合ではない。今は目の前の問題を処理することが最優先だ。

「ゆらぎ殿っ、失礼致す!」

言うや否や、烈は刺叉を持っていない方の腕でひょいとゆらぎの華奢な身体を小脇に抱えた。先程から彼女の様子を見るに、服装の関係でお世辞にも動きやすそうには見えない。ゆらぎからしてみれば余計なお世話かもしれないが、彼女が足を挫いたり何処かの木の枝にフリルやレースを引っ掻けてしまってはいけないと烈は考えたのである。幸運なことに腕力になら自信がある。後でゆらぎから何か言われたらその時は素直に謝ろうと自分に言い聞かせながら、烈は地面を蹴る力を強めた。烈の履いている靴は履き慣れているスニーカーなので走るにはうってつけである。

「ゆらぎ殿、もし向かいたい方向等ございますれば拙者にお申し付けくだされ!こう見えて持久力にはそこそこ自信があります故!」

片手に刺叉、もう片方の手にゆらぎを収めながらも烈の表情に疲れは見られない。これも日頃の鍛練の賜物であろう。伊達に元運動部の名を語っている訳ではない。ある程度であればあの少女の目を引き付けることはできるし、もし危ないようであればゆらぎを下ろして自分が囮になることも念頭に置いている。まずは京や七やゆらぎ、そしてシシ0(仮)の安全を確保しなければ。幸いながら体力は有り余っているし此方には武器である刺叉もある。烈が時間稼ぎをするのに差し支えはなかった。

>>御子柴ゆらぎ様、都城京様、七様、安仁屋右叉兎様、狩谷真希斗様、周辺all様

【いえいえ、こちらこそゆらぎちゃんに確定ロルを使ってしまって申し訳ないです……!(土下座)もし今後の展開で問題があるようでしたら遠慮なく降りていただいて構いません……!】

1ヶ月前 No.202

早乙女 和紀 @misotanu ★iPhone=eVFRGnS1JD

【早乙女和記 / 月舘家 客間(下)】

(何が何だか全く思考が追いつかず、ただ心配そうに八岳の様子を伺いつつ成り行きを見守っていた彼であったが、どうやら終わったらしい雰囲気に疲れの滲む溜息を零して。とりあえず危機は去った。ならば、次にすべきは足元の彼の介抱である。先程簡易的な応急処置はしたものの、それは名の示す通り一時的なものでしかなく、時間が経てば経つほど効果は薄れる。今何をするのが最善か、と必死に頭を回転させていれば、八岳が意識を戻したのに気づくだろう)

「あっ、八岳くん! よかった……無事、ではないけど、命に別状は無さそう……かな……? 」

(勢いよく体を起こす八岳の様子に安堵からか、緊張の糸が緩み表情も柔らかくなって。だが、八岳はまだ勢いよく起き上がれるほど回復していたわけではないらしい。再び彼の元へと倒れ込む八岳の姿に少し苦笑いを浮かべ、礼を告げる相手に大丈夫だと返そう)

「助け合い、ってやつだよ。当たり前のことだし、助けたことに関しては気にする必要は無いよ。……だけど、」

(そこで一旦言葉を切り目を閉じ息を吐けば、次にその目を開いた時には、そこに微かな……それでいて確かに怒りがこもっているのが分かるだろうか)

「危険なことは、今後絶対にするな。誰かを助けようと行動した事自体は褒められることだろうけど、俺はそれを認めない。……命っていうのは、一人一つしかないんだから。もっと自分を大事にしてあげて」

(大事な者を失ったことがあるからこそ、たとえ誰かの為であろうと簡単に己を危険に晒すような真似は許せない。怪我人に、しかも会ったばかりの者にあまり説教じみたことは言うべきではないと分かっていても、これだけは言わずにいられなかったらしい。厳しい声色でそう告げた彼は立ち上がりナップサックからタオルを出し手についた血を拭けば、一転して柔和な表情に戻りつつ今度は優しく声をかけて)

「さてと……話は終わり。動けるかい? 大丈夫そうなら、こんな場所はさっさと出よう」

>>八岳龍矢様 ALL様


【一章完走おめでとうございます! 外へ出ねばと分かってはいるのですが、早乙女の性格的にこれは言わせたかったのです……。次レスで二章舞台へ向かいます! 】

1ヶ月前 No.203

移動レス @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 都城京 / 曉町 移動→ 曉町 中心部 神居家前 】


「っ……鍵……とりあえず手当たり次第鍵さしてみるんで、ゆらぎさん等もついてきてくださいね……!」

 七の手を引きながら先頭を走る都城は背後のゆらぎの言葉にこくん、と頷き言葉を返す。引っ張られながら足が縺れそうになりつつも必死に走る七は辺りを見渡す余裕すらないのだろう。

 都城も後ろを振り向く余裕はないがあの瞳のない少女は追ってきているのだろう。どうしよう、どうしたら、と脳内で繰り返しつつも月舘家から町の中心部へと下りていく。

 町の中心部は、いくつかの家屋が立ち並んでいた。都城はとりあえず辺りをぐるりと見渡す。月舘家のような古民家があったり田んぼがあったり、少し大きな建物であったりとまあどこにでもありそうな普通の町のようだった。

「あー! どこの鍵やなんて分かるわけな――!」

 都城の叫ぶ声が辺りに響く。はっとしたように唇を閉じ後ろを振り向く。あの少女はまだ近くには来ていないようで、とにかく何処かに入らないと、そう思っていれば都城が手を引いていた七がぐい、と足を踏み出す。

「――――こっち」

 七が都城の手を引き走り出す。真っ直ぐに向かうのは一軒の家屋だった。よく見れば家の周りにはいくつもの和人形が置かれた不気味な家だった。都城はひっ、と小さく悲鳴を零しつつも七の言葉を信じその家の扉の鍵穴に鍵を差し込む。


「……開いた! みんなこっちです!」

 がちゃん、と外れた鍵の音を聞きながら乱暴に扉を開けその中に飛び込んだ。

>> ALL


(というわけで二章イベント会場に移動ですー! みなさん中に入ってください…!)

1ヶ月前 No.204

葉加瀬 陽太 @crazydawn☆1rP2koX8k1g ★xaggd6nywI_zRF

【 葉加瀬 陽太 / 神居家前 → 神居家内 】


「……あーあ。なんで俺、こんなところに来てんだろ」

 事の始まりは今から数ヶ月前。現在関わっている番組の新企画が発表になった。その番組はいわゆる心霊番組で、目玉企画としてゴーストタウンと噂される“曉町”を取り上げようというものだった。もちろん、意見は賛否両論だったが、結局プロデューサーとチーフディレクターのゴーサインが出たため、こうして下見に来ている。本来ならオカルトに興味がある別のディレクターが来るはずだったが、どうやら体調を崩したらしい。上からの命令ならば拒否権はないと見て、二つ返事で代役を承諾した。
 陽太はジャケットのポケットから携帯電話を取り出し、その画面を見つめる。だめだ。実は、無事現地に着くことはできたのだが、同行するはずのタレントと連絡が取れておらず、まだ会えていない。それほど面識のないタレントだったため、下見当日までの打ち合わせも不十分であったことが災いしたようだ。もしかしたら、先に町を探索しているのかもしれない。そう考え、しばらく町をぶらついてみる。

「あれ、俺ら以外にも訪問者がいたんだ」

 たまたま通りかかった民家へと駆け込んでいく複数の人影を見つけた陽太は、ゆっくりとその集団に近づいていく。あの集団の中に探し人であるタレントが混じっていたら、どんなに楽か。しかし、その望みは儚く消えた。民家へと足を踏み入れた陽太は深い溜息をつきながら、その集団に向け、ポケットに入れていた紙切れを突き出す。「あの、すみません。こんな感じの人、見かけませんでした?」とぶっきらぼうに言葉を添えて。


( 初めまして。二章からの参加となります、新参者の霖夜です。
 なかなか進行の流れが汲めず、無理やり乱入のような形となってしまい、申し訳ありません……!
 陽太がこんな野郎なうえに、本体は人見知りチキンを極めておりますが、これからよろしくお願い致します。 )

>>ALL

1ヶ月前 No.205

御子柴 ゆらぎ @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

【御子柴 ゆらぎ/月舘家外→神居家】

 走って、叫んで、もつれかけたゆらぎの足は、何かに引っ掛かることも転ぶこともなく宙に浮いていた。
「のわっ! え、ちょ、何これ、みんな……あ、れ。烈ちゃんか……ビックリした、ありがとう」
 自分の身に何が起きたのかをゆらぎが理解するまでには、若干のタイムラグが生じていた。走るのは辛いと全身全霊で訴えてはいたものの、それでもまさか自分より年下の女の子に抱えられることになるなんて予想できる人間の方が少ないだろう。それでも何とか状況を把握し、ゆらぎは自分を抱えて逃げる烈に礼を述べる。ゆらぎを小脇に抱えていても尚、烈のパフォーマンスは衰えることを知らず、ゆらぎは大人しくそのままの姿勢でいることを選んだ。
「ごめんね烈ちゃん、この借りは何処かで必ず……取り敢えず、京さん達追い掛けよう!」
 何処に行きたいかと尋ねられたので、このまま前進することを希望する。何とか首をひねって後ろを確認すると、先程のシシOらしき青年も全力逃走中だった。その更に後方に、千枚通しガールが居ることは居たが……大分距離は稼げていた。このまま行けば、何とか逃げ切ることも出来るだろう。

 再び前を向いたゆらぎの目に映るのは、今度は前後が入れ替わって京の手を引く七の姿だった。目の見えないはずの彼女は、迷いのない足取りで一軒の古民家へと駆け抜けていく。そこには確かに、京が拾った鍵に着いていたのと似た日本人形が無数に飾られていた。はっきり言って、月舘家より不気味である。
「……古い割にはバリアフリーとかユニバーサルデザインとかしっかりしてんのかねこの町」
 そんなことある訳がないのだが、さっきから目の見えない系キャラの立ち回りが凄すぎる、とゆらぎはブツブツ言っていた。そうこうしているうちに、京が鍵を開け、ゆらぎ達も玄関の中に滑り込む。

「た、助かった……?」
 ドアの隙間から覗き見ると、千枚通しガールは執拗に追い掛けてきた割には、家の中に立ち入ろうとする素振りは全くなかった。このまま待機していれば、諦めて何処かへ行ってくれそうである。
 そして家の中には……月舘家の警官宜しく先客がいた。
「こんばんは、もしかしてさっきのおねーさんのお連れ様ですか!?」
 これまた人探しをしている体の青年の言葉に、ゆらぎは嬉々として反応するが……現実はそう甘くない。彼が差し出した写真に写っているのは、ゆらぎ達を追い掛けてきた女とは似ても似付かぬ人物だった。

>京様、七様、烈様、右叉兎様、陽太様、周辺all

【烈ちゃんかっけー! ということでそのまま神居家までお願いしてしまいました。陽太さんにも絡んでみましたので、今後ともよろしくお願いいたします。】

1ヶ月前 No.206

推古 @iwing ★gBSwv0JJyH_APy

【神居家/ 安仁屋右叉兎】

「鍵……? 持ってたんっスか?」

 まさか人ん家の中に逃げ込められるとは思っておらず不思議そうな表情の顔をしたまま、しかし此れ幸いと続けざまに敷居を跨いだ。日本人形に囲まれた家屋が気にならないではなかったが、両眼のない少女に追いかけられ続けられるよりかはまだ幾分かはマシだと思っていた。その彼女と言えば何故か中へは入ってこられないようだった。
 ゆらぎたちはちょうど鉢合わせになったばかりの男性から声を掛けられているところである。その横から失礼するとどうやら一枚の写真に写った女性を探している風だと察するが、思わず

「さっき俺らを追ってきた女の人がそうだったりして。両眼がなかったからよくわかんなかったっスけど。あっ、いや、俺もよく見たわけじゃないんで。それに、まさかテレビで有名な人がこんな辺鄙な場所に来るわけないっス……よね?」

 と口を滑らせてしまった。

>> 都城京様、葉加瀬陽太様、御子柴ゆらぎ様、鍵ヶ岳烈様、狩谷真希人様

1ヶ月前 No.207

すずり @suzuri0213☆uVgy9R1pZdc ★Android=ti0IvmfI1e

【鑓ヶ岳烈/月舘家前→神居家】

驚かれはしたものの、ゆらぎが嫌がるような素振りを見せることはなく、むしろお礼を言われてしまった。緊急事態とは言っても失礼なことをしている自覚は烈にもあったので、内心でほっとする。後ろを見ていないので詳しいことはよくわからないが足音が聞こえてくる辺りシシ0と思わしき青年も此方についてきているのだろうと烈は推測した。出来ることならあの千枚通しを持った少女による被害者を出さずに避難したいものだ。真っ先に被害者になりそうだった烈が言えたことではないが。

「む、彼方にござるな!」

京と七が古民家に駆け込んだのを確認すると、烈もゆらぎを抱えたまま其処に飛び込んだ。千枚通しの少女に居場所が割れないようにこそあど言葉を遣ったが、警戒は怠らない方が良いと烈は改めて気を引き締める。とりあえず片手に掴んでいた刺叉を一旦床に置いて、抱えていたゆらぎをゆっくりと両手で下ろした。その気になれば烈とてゆらぎを抱え続けることもできなくはなかったがさすがに失礼に値するだろうと鑑みたのである。次いでゆらぎが声をかけた男性へと烈も視線を向ける。

「こんばんはにござる。……ぬぅ、申し訳ござりませぬが、拙者は斯様な御仁はお見受けしておりませぬ。拙者以外の誰かが見かけておられたのなら良いのですが……そもそも我等はこの村に来てからあまり人を見かけてはおりませぬ故、此方の方に関しては何とも言えませぬな。まあ村の探索はまだまだ始まったばかりにござる、そのうち合流も出来ましょうぞ」

しげしげと男性の提示した写真を眺めてから、烈は申し訳なさそうに其処に映る人物については知らないことを伝える。あいにく烈はテレビを見ることがそう多くないのでタレントについてはよく知らないのだ。見るとしてもスポーツかラジオ体操かニュース辺りに限られてくるので仕方ないっちゃ仕方ない。

「その可能性は限りなく低うござりますぞ。拙者が見た限りあの女性と此方の写真に映っておられる方は恐らく別人と思われまする。近くで見たので確かにござる」

先程自分たちを追ってきた少女がそうなのではないか、とシシ0と思わしき青年が口にするが、少女の顔を間近で見た烈はそれに異を唱える。しかも学校でするようにぴしっと片手を挙げて。話す機会が出来たらお名前をお伺いしよう、と考えていた烈だったが自分の意見を言うに当たってその予定をすっかり忘れてしまっていた。記憶するのは得意だがひとつの物事にしか熱中できないのが鑓ヶ岳烈である。まあ彼女は体育会系要員として動くつもりでいるし実際体育会系要員なので、推理とかそういった頭を使うようなことが苦手なのはおかしいことではないのだろう。

>>御子柴ゆらぎ様、都城京様、七様、安仁屋右叉兎様、葉加瀬陽太様、狩谷真希斗様、周辺all様

【わ〜〜〜ありがとうございます……!力仕事が必要な時はこれからも是非是非烈を頼っていただけたら幸いです……!烈の方も葉加瀬さんに絡ませていただきます。これからよろしくお願いしますね……!】

1ヶ月前 No.208

スレ主/新規枠追加 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 都城京、七 / 神居家 玄関 】

 七に言われるがまま月舘家で手に入れた鍵で飛び込んだ先、其処にいたのは見知らぬ男性。走り過ぎて息が切れた都城がぜいぜいと息を吐いている間にゆらぎ達が見知らぬ男性に話しかけていた。何やら紙を見せているが息切れ中の都城も目の見えない七も見えるわけもなくて。

「はあ……ほんま皆さん若くて羨ましいわぁ……わたしはもお無理ですわぁ……」

 ふう、と息を吐いた都城は辺りを見渡す。目線の先は扉。どうやら此処は玄関のようだ。まだ全員辿り着いていないようだがどうすべきか、あの目の見えない少女に捕まったのでは、と不安な気持ちで溢れそうになる。

「――――此処は……月舘家より…………嫌な感じがします……」

 ふらり、と上がり框を上がった七は竹箒で辺りを掃きつつ先に進むための扉に手を触れさせる。

「あっ、七ちゃん飽きまへんよ。まだ他の皆さんも来てはりませんし……独自行動は危険です」

 七は都城の言葉に動きを止めこくり、と頷く。そして都城はもう一度辺りを見渡し見知らぬ男性、そして月舘家の前で出会ったシシOさん(仮)に向けて唇を開く。

「わたし、編集者をやってます都城京って言います。そっちの巫女装束の子は七ちゃん……えっと、記憶喪失らしくって……あと見ての通り目が見えへんみたいです。よろしゅうしてくださいねえ」


>> 葉加瀬さん、ゆらぎちゃん、右叉兎くん、烈ちゃん、周辺ALL

1ヶ月前 No.209

八岳龍矢 @fue☆dTW3Rdrh5/. ★iPhone=uYwUDyqtCB

【八岳龍矢/月舘家→神居家】

預けていた体重をなんとか自分で支えて引き剥がしながらも、俺は暫く破屋の床にぺたんと座り込んだままだった。
何かを考え込むように、或いは何かの映像を瞼の裏に結ぶように、早乙女さんは言葉の途中で目を閉じた。元から細めの両目が更にきゅっと線状になる様子を、言葉の続きを待ちながら見守っていると、急にそれがパッと開いて真剣な眼差しで俺を見据えた。思わず反射的に肩を竦ませる。取り敢えずなんか怒っているという事だけは一見すれば分かった。普段温厚な人ほど怒ると怖い、ってのはよく言ったもんで。

「……っ、でも……っ……」
でも俺は、どっちかというと自分の身が可愛い臆病者だ。あんまり言いたくないがまぁビビりなのは認めざるを得ない節もある。命を粗末に、どころか生きたくて生きたくて仕方ない部類だろう。逢澤先輩には悪いけど死にたい奴の気持ちなんか分からないし、自分でも嫌になるぐらい自分を大切にしていると思う。……って思わず反論しかけたけれど、そんな事は言えなかった。早乙女さんの目が余りにもマジで。さっき会ったばかりの俺の事を本気(まじ)で心配してくれてんのかと思ったら、申し訳なくて何も口答えなんか出来ないと思った。
「…………ごめんなさい……」
なんだか餓鬼のようにしゅんとして謝ってしまった。超保身主義の俺があんな危険を冒すぐらい、先輩達の事は大切になっていた。それに俺自身も変わりたかったからあんな事をしたのかもしれない。……けど結果は何も変わらなかったのかもしれない。
生きて帰らなくては。
俺は手のひらに乗せたままだった丸薬を口元へ運び舌で拾い上げて飲み込んだ。不味いという評判を散々耳にしていたので一思いに飲み込んだが、渋味で舌が曲がって萎むぐらい苦かった。
「まっっっっっっっず!!!!」
思わず丸薬ごと出しそうな勢いなのを堪えて、言葉だけを吐き捨てる。不意に七ちゃんの事を思い出してしまって、口の中だけじゃなく苦い味が広がった。
傷がみるみるうちに塞がって、貧血のように気持ち悪くなっていた頭もすっきりと冴えてきた。なんて効果だ……。
怪しさ満点の丸薬の効果に感動しつつも、俺は早乙女さんに続いて立ち上がる。その時にはもう、彼はさっきまでと同じように今まで通りの優しい表情を浮かべていた。ほっと息を吐きつつ、先輩達の方を振り返る。

「大丈夫です!行きましょう!」

こんなわけのわからない化物屋敷、さっさと出て行かねば。
俺達は引き上げていく他のメンバーに続いて月舘家を後にする。七ちゃんが言っていた通り、あんなに頑丈に謎の力で施錠されていた扉は、いとも簡単に開いて俺達を外の世界へ出してくれた。
そう言えば、早乙女さんはほぼ初対面の俺に何であんなに叱ってくれたのだろう。あの顔は絶対本気で怒ってた。もしくは、何かに怯えているような。俺は連なって階段を降りながら、その背中に問い掛けてみた。
「……早乙女さん、……なんかあったんですか?」
だけど結局、答えらしい答えは聞けないままで、俺はあっさりと手を引きそれ以上野暮な詮索をするのはやめにした。

俺達は月舘家を後にした。もうあんな恐ろしい思いをするのはごめんだ。さっさと元来た道を戻って、あの高台に引き返し、鳥居を潜って帰ろうーー誰もがそう思っていたはずだ。少なくとも俺はこのまま速攻暁町から出る事しか頭になかった。

「よかった……やっと帰れますね。来た道はええと……………………え? ええっ!?」

二階客間に残っていた俺達四人は、晴れて月舘家の外まで戻ってくることができた。斯くなる上はさっさと来た道を引き返そうとしていた俺だったが、玄関先に信じられない光景を目の当たりにし、弾かれるように後退りした。

『みんなは…………どこ……?』
「う、うわぁぁぁぁあああああ!!!」

でででででででででた! 玄関先に! 目が無い女! なんなんだよ! どっから出たんだよ! なんでこっちにくるんだよ!
玄関先に現れた女が手にした千枚通しが視界に入るのと、自分の絶叫が耳に入るのがほぼ同時だった。

『教えて……ここはどこ……? かなたはどこ…………?』
「んなこと知るかよぉぉ!! なんなんだよここは!! なんっっ、なんなんだよ!!!! どうなってんだよ! 帰らせろよ!!」

どうみてもこの世のものとは思えない目が無い女は、悪質なイタズラか、この際悪戯だったとしてもオカルトだったとしてもどっちにしても違う意味で怖い。半ギレで威嚇して喚きながら、俺は逢澤先輩、鷸先輩、早乙女さんと共に逃げる態勢に入った。見れば目の前を、オカルト掲示板メンバーの皆さんや編集者さんや七ちゃんが駆けていく。

『ねぇ、ここは』
「知らないって言ってるだろ! こっちが聞きてぇよ!!! 来るなぁぁぁぁぁ!!!!」

喉がガラガラになるぐらい叫び喚き散らしながら、俺は危険人物の千枚通し女に背を向けて、彼らと共に逃げ出した。命を大事に、無理をしない、戦わない。敵前逃亡のほうがやっぱり俺には向いているかもしれない。
……取り敢えず、前方の仲間達と合流しないと。俺は肺が空になりそうなぐらい全力疾走で駆けて、暁町のどの部分とも知れない真っ暗な道を走り抜けた。足を止めれば死ぬような、恐怖心に急き立てられて、夢中で地面を蹴った。
文字通りゼイゼイと息を切らしながら、俺達は表札もろくに見ずに、仲間達の後に続いてまた別の民家に滑り込んだ。
「くそ、どうなってんだよ…………」

>早乙女さん、逢澤先輩、鷸先輩、彷徨う少女、神居家all様


【遅くなってすみません……! やっと一章回収して無理やり詰め込んで神居家に移動しました。今日が〆切とのことだったので、尺の都合に合わせて、月舘家に残っていた方々を一緒に走って来たということにしてしまいました。勝手にすみません! なので差し支え無ければ一緒に滑り込んだ事にして、差し支えあれば途中ではぐれた事にしていただければと思います】

1ヶ月前 No.210

千羽 @hina0126☆cC6IJvcXXi01 ★MpRc3BcAKQ_xKY

【逢澤安玖/神居家玄関】

 龍矢に続くようにして体を滑り込ませた安玖は、足に走る痛みに顔をしかめた。足の裏を見やれば、微かに血がにじんでいる。そりゃあそうだ。靴は貸し出してから返ってきていないし、靴下だってこの暑い中わざわざ分厚い物なんて履かなかった。今足を覆っているのは申し訳程度の薄い靴下のみで、そんな状況で整備されていない道を走っていたのだ。転がっていた石などで擦れてしまっていたらしい。

「……」

 まあ、あの何だかヤバいレベルで効く丸薬を飲むほどでは無いし、良いか。母親の一件があったからか彼の心は随分と落ち着いていた。多分あれ以上に精神的に堪える事は早々に起こらないだろう。
 それよりも安玖の意識を奪ったのは先程の勇ましい姿は既に遥か彼方へと素っ飛び、今はゼイゼイと酷く呼吸を荒らしている龍矢だった。何かとオーバー(なのかはこの状況だと不明だが)リアクションな彼の心臓が心配になってくる。あと彼の名誉のために口にはしないが彼が女の子からあまりモテない理由も分かった気がした。カッコいいよね、うん。という相槌で終わりそうなタイプだ。

「まあ普通に考えたら母さんや俺達と同じタイプで、既に死んでるだけだと思うけど……大丈夫か、龍矢。喉とか心臓とか精神状態とか」

 ポンポン、と背中を軽く叩いて七の方へと視線を向ける。月舘家では何かと単独行動で姿を消していた彼女である。自分で先よりも危険だといっておいて普通に消える事だってあるだろう。

「もう、誰かが七ちゃんの腕を掴んでるなり、七ちゃんが誰かのカバンを掴んでるなり、最終手段で縛るなりすれば?」

 最後の案は取りようによれば人権なぞ蹴り飛ばしたようなものだが、心配は心配なのだ。もし月舘家の時のように分断された時、必ず彼女を守り切れるような割り振りになるとは限らない。
 ジッ、と七を見詰め、左手は龍矢の背を撫で、安玖は溜息を吐くのだった。

>>龍矢くん、七ちゃん


【かなり返信が遅れてすみません。龍矢くんのレスに合わせて神居家の中からスタートさせました】

1ヶ月前 No.211

施錠レス投下 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 七 / 神居家 玄関 】


 都城に腕を掴まれた七はきょろきょろと辺りを見渡す。ばたばたという足音と声音から察するに八岳達サークル組も合流したようだ。ぜいぜい、と荒い息の八岳に唇を開こうとして、飲み込む。

「――――縛られるのは…………ちょっと…………」

 その代わりに唇から零したのは鼓膜を震わせた安玖からの提案だった。縛られるのは御免らしかった。俯きつつもやはり気にしているのは先に進むための扉。竹箒を抱きしめながらただ無言のまま地面を見つめていた。


「――――――あ」


 小さな声音。ふと、首をあげた七が辺りを見渡す。そして竹箒を抱いている右腕でなく左手がゆっくりと動き靴箱を指差した、その時だった。

 ごとり、と音を立てて靴箱の上に乗っていた髪の長い和人形の首が、床に、落ちた。


「…………また……はじまる」


 ちりん、と鈴音が鳴り響く。ばたん、と閉じた扉が開くことは、なかった。


>> ALL


(というわけで施錠レス投下させていただきました…!! これより本格的に二章スタートです。よろしくおねがいします〜〜!)

1ヶ月前 No.212

推古 @iwing ★gBSwv0JJyH_Vk6

【神居家 玄関/ 安仁屋右叉兎】

 右叉兎とて疲労の色を隠しきれてはいなかった。

「なんかバタバタしてて挨拶が遅れたんスけど、俺は安仁屋右叉兎っていうっス。もしかして都城さんや七さんは(オカルト)掲示板のメンバーとは関係ない人なんスか……? 俺は掲示板の人たちの中ではシシOってHNで通ってるんで、もしそういう名前を耳にしたことがあったのならそれは俺のことっスよ」

 オカルト掲示板のメンバー以外にも曉町を訪れている人間がいると察せてはいても、さすがに各々の事情までは踏み込もうとは思えなかった。こちらとて込み入った事情がある。
 ついでに周りにいる人たちにも聞こえるような声で軽く自己紹介を済ませておいた。今はまだゆっくりと話をするような余裕などなかった。まさか自分がこのような目に遭うとは……。
 もちろん今も警戒を怠らない。またどこからか死人のような人間が襲ってくるかも分からなかったからだが突然、何か軽いものが落ちるような音と同時に玄関の扉が閉まるような音を聞きくと、ビクッと肩を震わせて玄関がある方向へと視線を遣った。

「……もしかして俺たち閉じ込められちゃったんスか……?」

>> 都城京様、七様、葉加瀬陽太様、御子柴ゆらぎ様、鍵ヶ岳烈様、狩谷真希人様、八岳龍矢様、逢澤安玖様

1ヶ月前 No.213

御子柴 ゆらぎ @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

【御子柴 ゆらぎ/神居家玄関】

「あ、えと、オカルト掲示板のふわりちゃん★こと御子柴ゆらぎでぇす、改めましてこんばんはー。さっきこの辺の面子でよく分かんない廃虚に閉じ込められて脱出してきたところ〜」
 相変わらず間の抜けた調子で自己紹介をするゆらぎ。一応初対面の人間も数名いることを考慮してというよりは、京やらシシOこと安仁屋右叉兎やらに釣られただけの可能性が高い。しかも月舘家の一件をただの一言で纏めてしまうあたり、圧倒的に危機感というものが足りていない。
「お、サークルメンバーも無事合流かな? みなさん逃げ切れたようで何より……あ、駄目だよ安玖くん、女の子相手に縛るとか言ったら……そっち系の趣味の人だと思われちゃう」
 全く以てそういう意味ではないということは、勿論ゆらぎも承知の上である。これも彼女流の気遣いというか、場を和ませようと冗談を言ってみただけなのだろうが……幸か不幸か、それで場が和むことも白けることもなさそうだった。

 不意に七が指差した先、そこには靴箱の上に飾られた和人形がある。その首が、何の前触れもなく、落ちて。
 ばたん、と音を立てて扉が閉まった。
「あー……もしかしてまたこのパターン?」
 玄関先にたむろする面々をかき分けて、ゆらぎは今しがた閉ざされた扉に近付いた。それは最早押そうが引こうがピクリとも動かず、内側からでは鍵穴もないので京の持つ鍵も宛にならないのは明白だった。

 だからゆらぎは、静かに一歩足を引く。

「……えいや」
 そうしてこれまた静かにスカートを翻し、見えるか見えないかギリギリのハイキックを扉にお見舞いした。
 がつん、と耳障りな音が響くが、結果としてはそれだけである。年期の入った木の扉は愚か、磨硝子にすら罅一つ入らない。強いて言えば、ゆらぎの足が痺れた。
「……」
 その痛みに顔をしかめながら、ゆらぎはお手上げのポーズで物理は無駄なことを示したのだった。

>周辺all

【いよいよ二章本格始動ですね、おめでとうございます! さぁ、どんどん探索しましょう!】

29日前 No.214

特殊レス @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

【神居家玄関】

 ゆらぎ達が閉ざされた扉と格闘しているその背後で。
 和人形から独りでに落ちた首は、土間の上をころころと転がっていく。それは上がり框と靴脱ぎ石の間に吸い込まれ……何かに当たって止まった。
 まるでその隙間にぴったりとはまるように隠されていたのは、一冊の日記帳。和綴じの、紫の表紙のそれ。和人形の生気のない黒塗りの瞳が、じっと表紙を見詰めている。

「……ごめんなさい、――」

 刹那、幼い少女の声が。注意していないと聞き逃してしまう、蚊の鳴くような小さな声が。
 皆の視界の隅で、浅葱色の着物の裾が、逃げるように扉の奥へと消えていった。

【どなたか日記を拾って頂けると助かります……】

29日前 No.215

八岳龍矢 @fue☆dTW3Rdrh5/. ★iPhone=uYwUDyqtCB

【八岳龍矢/神居家・玄関】

なんとかあの女を扉の外に締め出すことができた、と安堵の息をついたのも束の間、俺はその直後には自分たちの置かれたとんでもない状況を知る事になった。

ーーあのホラーな女を締め出したんじゃない、俺達が、また閉じ込められたんだ!!!

これでも昔は運動部でグラウンドを駆け回っていたのだけれど、久しぶりの全力疾走は効いた。それとも叫びながら走ったのがいけなかったのか。ゼエハアと息をするたびに気管支のあたりがヒリヒリと焼け付くように痛い。

「だ……大丈夫っす……割と身体は丈夫なんで……」

全然説得力の無い荒く乱れた息遣いで逢澤先輩に返しながら、俺は半ば蹲るようにして呼吸を整える。激しい運動の為か、恐怖の為か、最早何で鼓動の早鐘がこんなに煩いのかよく分からなくなってきた。
ざわざわと騒ぐ心臓の裏で、手のひらの温度が背中を上下に行ったり来たりしている。其方に意識を向けていると、次第に心身は落ち着いてきた。
すっかり呼吸は整い、汗も引いてくると、両膝に拳を乗せた状態から顔を上げ、暗がりの中で面々の顔を確認する。基本的には暁町に来た時と同じメンバーが揃っていたが、
ーー増えてる…………
何人か確実にさっきの家には居なかった面子が増えている。さすが有名オカルトスポット、俺たち以外にも迷い込んでしまう人は沢山いるのだろうか。
自己紹介を聞くに、ハンドルネームも一緒に名乗っているところを見ると、オカルト掲示板のオフ会メンバーの一人なのだろうか。
「安仁屋さん……俺はオカルト掲示板じゃないですけど、八岳といいます。大学のサークル活動でそこにいる先輩達と来ました」
よろしく……と言いかけたその時、ごとり、という不穏な物音に俺の思考は一瞬停止した。

く…………首……………っ!?!?

「ひっ」という短い悲鳴が上がる。それが情けない自分の声だと一瞬分からなかった。人の首が、足元に落ちてきた。墨汁を零したようにさぁっと広がる黒髪が土間の床に模様を描く。目を見開き立ち竦むその背後で、あの時と同じ、扉が閉まる音がした。

「そんな…………!」

絶句し振り返ったその先では、御子柴さんが華麗なハイキックを繰り出していたが、全く効き目はなさそうだ。俺も月舘家に閉じ込められた時に似たような行動に走ったが、結果は同じだった。
……最悪だ。なんで、なんで俺たちばっかりこんな目に遭わなくちゃいけないんだ……!!

絶望と焦燥と怒り、俺は気分最悪のまま、床に転がる首を睨み付けた。襲ってくる敵に対してはまぁ、正直なところ怖いけれど、こう見えて俺はグロテスク耐性はある…………つもりだ、一応。解剖実習だって吐かなかったし。(まあ実のところ俺は解剖してなくて医学科の奴等が解剖したのを見に行っただけだけど……。しかも看護科の可愛い女の子達と合同って期待してたのに別日で始終劇萎えだったけど……)ひ、人の首ぐらい、なんだ。いつもの冷静な論理的思考を以ってすれば大丈夫にきまっている。たかが人間の仕業が怖いものか……。ものか……。
かくかくしかじか自分に対する言い訳をいつもの如く並べ立て、八岳龍矢を奮い立たせて、俺は(やっとの思いで)転がる首を追いかけ首の傍らにしゃがみ込みライトを当てた。

「…………なんだ、人形じゃないですか」

そこに転がっていたのは生首ではない。血も流れない人形の頭部だ。人の死体なんて怖くないと言いながら、やっぱりめちゃくちゃ安堵している自分がいる。
分かって仕舞えば急に強気にもなって、俺はめちゃくちゃビビってたくせに鼻で笑い、虚勢を張った。近くに落ちていた綴本と一緒に人形の首を拾い上げて先輩達や仲間達を振り返る。

「ははは、もう、やめてくださいよ、誰ですかこんなイタズラしたのは……」

>神居家all様

【フラグ臭がすごいベタな軽率行為で拾ってみました(笑)ちなみに小さな声は聞き逃しちゃってますね〜】

29日前 No.216

@sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 七 / 神居家玄関→玄関廊下→着物の間 】


 ――――ごめんなさい

 扉が開かなくなった、ざわざわと騒がしくなる玄関の中で、七の鼓膜を震わせるか細い声音。きょろきょろと辺りを見回し、首を傾ける。

「――――今の、声……」

 小さな小さな呟きは喧騒に掻き消される。七はぎゅ、と竹箒を抱きしめながらゆっくりと、ひっそりと足を踏み出す。そして何も告げずに声の消えた扉へ手を伸ばし扉を開けばその奥へと消えていった。


 玄関廊下へと足を踏み入れた七はきょろきょろと辺りを見渡す。とはいえ包帯が巻かれたその瞳では何も見えるわけもなく、ぺたぺたと壁に触れ伝いながら歩く。そして触れた扉のようなものに気付けばかくり、と首を傾けながらその中へと足を踏み入れる。

「――――どこに、いるの……?」

 小さな問いかけに答える声はどこにもない。ただ七は一人着物がいくつも掛けられた和室内へと入っていった。


>> 周辺ALL


(特殊レス、及び反応ありがとうございます…! というわけで全く懲りない七は一人でふらふらと消えていきましたので別の部屋を探索するも良しですし、七を追いかけてきてくださっても…! とりあえず探索していきましょう…!)

29日前 No.217

@kasa3shi☆1hF4w8rWL3Q ★iPhone=wubEjuwW7M

【鷸 楓華/神居家・玄関→着物の間】

月舘家でいろいろあって外へ出れば待っていたのは恐ろしい異形でここまで無我夢中で走ってきた。少しでも運動をしておけば良かったとこれほど後悔したことは無い。息を整えつつ周りを見れば初めて見る顔があった。どうやら遅れて合流したらしい。また、気味の悪い和人形がそこら中に置いてあった。そういえば外にもあったような気がしないでもない。和人形はこういったオカルトには定番なのでネットや小説などのフィクションにはよく登場するが、こうやって実際に体験してみると不気味さがよく分かる。昔からある日本伝統工芸で日本の職人気質が表れているのか、精巧過ぎるのだ。薄暗い中で見れば今にも動き出しそうな気がしてしまう。…… そうやって観察していれば近くからひっと声が上がる。八岳のようだ。目線の先を辿ると人形の首だけが転がっていた。これは、怖い。今すぐにでもここから出ていきたい気持ちが湧いてくるが、御子柴が試したように扉は開かない。ここから出るには月舘家のように先へ進むしかないらしい。

「七さん……?」

なんの手がかりもない以上、探索しかすることはないなと思いながら玄関廊下の方へ目を向ければ、ふらふらと壁を頼りに歩く七がいた。目が見えないのだからあまり一人になるのはよくないと話していたような気がするのだが、月舘家と同じように単独で動いてしまっているようだ。これはもう私達で注意しておくしかないのだろう。七の後を追って自分も左にある部屋へと足を踏み入れた。

「あまり一人ならないほうが……うわあ……」

聞き入れてはもらえないかもしれないが一応注意はしておこうと思って口を開いたが、部屋の中を見てついなんとも言えない言葉を出してしまった。部屋の中は和人形と同じくらい奇妙な、着物の群れであった。なるほど、日本の文化というものは総じて気味が悪いのかもしれないと、どうでもいい感想を現実逃避気味に考えてしまった。まあ、考えていても仕方ないと着物の一つへ近づき何かないかと調べていく。月舘家ではほとんど何も出来なかったのだ。今度こそは役に立ちたかった。


>>七様、神居家ALL様


(ギリギリになってしいました!2章開始おめでとうございます!初めましての皆様、これからよろしくお願い致します!)

25日前 No.218

早乙女 和紀 @misotanu ★iPhone=eVFRGnS1JD

【早乙女和記 / 月舘家 客間(下)→ 神居家】

(他のメンバーと共に月舘家を後にした彼は外に出るなり何度か深呼吸を繰り返し、最後には溜息のように息を吐き出して。実際の時間はそれほど経ってはいない筈だが、何だか酷く久しぶりに感じる外の空気に少しばかり安堵……いや、気を緩め油断してしまった、丁度その時だった。聞き覚えの無い女性と思しき声と、先を歩いていた八岳の叫び声。驚きにビクリと肩を揺らし勢いよく顔を上げれば、目の前に佇む千枚通しを手にした目の無い女が視界の中に入り込む。それと同時に視界の端に捉えたのは、暫く別行動を取っていた都城や他の者達が駆けていく姿。一瞬動きを止めてしまった彼だが、その姿を捉えるやいなや即座に判断するだろう。これは、逃げなければまずい状況だと)

「…また幽霊的なアレ!? 何なのさ此処は!! 村中お化け屋敷なの?! 」

(そんな言葉を発しつつ都城達が駆けていく方向へと八岳に続き走り出そう。暫く明かりもない真っ黒な道を走れば、他の者達がとある民家へ入っていく。また閉じ込められたら、なんて考えが一瞬頭をよぎったものの、今はそれ以外の策が思いつかない。そのまま駆け込むように民家へと入ろう)

「はぁ……み、みんな、大丈夫……? はぐれたりしてないよね? 」

(とりあえず何とかなったらしい状況に息を吐き出せば、肩で息をしつつも周囲を見渡し全員いることを確認して。その途中で見覚えの無い人物も捉えたが、そのことを口にする前にゴトリ、と何かが落ちる音を捉え音源へと視線を向けるだろう。その先にあったのは人の生首……などではなく、髪の長い和人形の首。何故こんなところに……なんて恐怖を少し感じるものの、彼とてこれでもカメラマンの一人。震える手を押え首に掛けているカメラに手を伸ばし、その人形の首を何枚か写真に収めよう。次いでもう一度周囲を見渡せば、他の者達が映りこまないよう注意を払いつつ、月舘家の時と同様にシャッターを切り始めるだろう)

>>神居家ALL様


【かなりギリギリになってしまいすみません…っ! 急ピッチではありますが、神居家に入りました! 】

25日前 No.219

都城京 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 都城京 / 神居家 玄関→玄関廊下→囲炉裏の間 】

 また閉じ込められた。この町は建物に入ると閉じ込められるのか? 扉に見事なハイキックを食らわせるゆらぎに心の中で拍手を送りつつも都城は次の行動について考えていた。

「とにかく、さっきの家とおんなじやったらこの家調べるしかあきまへんねえ、とりあえず先に進むしか――――って七ちゃんまた行ってしもてるし!」

 七ちゃんに聞けば何か、と思えば隣にいた七は消え失せていて思わず鋭いツッコミをいれる。だが自身の隣をすり抜けるように扉を潜っていった鷸に七を任せることにしたのだろう。子供の世話は昔から苦手だった、自分は自分のやれることをしよう、そう思い自身もまた先に進むための扉を潜り玄関廊下へと出る。

「なんかいっぱい扉ありますねえ、とりあえずこっち、かな。てなわけで都城は先進みますぅー、皆さんも着いてくるかなんかしてくださいよぉー」

 鷸や七とは別の、一番近い扉を開ける。其処は月舘家でも見た囲炉裏ある部屋であった。部屋の真ん中には囲炉裏、奥には扉が一つ、壁には薬品棚。


>> 周辺ALL


(鷸さん、早乙女さんレスありがとうございます〜〜! てなわけで都城も探索開始しますね!)

24日前 No.220

@sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 七 / 神居家 着物の間 】


 部屋の中には沢山のものが置かれていた。平机や鏡台、葛籠に和ダンスなどなど、だがしかし目の見えない七はぱたぱたと足元の障害物を竹箒で確認しつつ部屋の中を歩き回る。そして、鼓膜を震わせた声に首を傾け振り返る。

「あ、えっと…………声が、聞こえた気がして……」

 声の主は鷸だった。七はぽつぽつとそう呟きながら手探りで掛けられた着物に触れるが特に変わった様子はなさそうだった。

「鷸さん……? は、えっと……何かありましたか……?」

 疑問形なのは相手の名前に自信がなかったからである。くるくると部屋を見回すが目の見えない七には机の上や箱の中というものは探索の範囲外のようだった。

>> 鷸さん、周辺ALL


(わー追いかけてきてくださりありがとうございます〜〜! )

24日前 No.221

すずり @suzuri0213☆uVgy9R1pZdc ★Android=ti0IvmfI1e

【鑓ヶ岳烈/神居家→着物の間】

ごとり、という鈍い音は烈のすぐそばにあった靴箱の近くから聞こえてきた。其処に薄気味悪いほどに精巧な和人形があったことは烈もわかっていたが、まあ古民家だし和人形があっても何ら可笑しくはないだろうとたかを括っていたのだ。だからこそ烈は突然落ちてしまった和人形の首に「ひぃぃ!?」とオーバーすぎるまでの反応を示した。やはり周りにいる面々も落ちてしまった和人形の首に視線を向けており、烈は自然と視線の集まる場所に居合わせることとなった。

「せ、拙者ではござりませぬぞ!?」

言わなくても良いのにそんな風に弁明をする烈。ここまで数々のパワフルっぷりを見せつけてきた烈だが、幸いながら物を壊すようなことはまだしていないのだ。用具をぶっ壊して怒られたことは数えきれないので冤罪をかけられるのは避けたかったのだろう。まあ烈の弁明は良い意味で無意味に終わった。またしても誰がするでもなく古民家の扉が閉まったのだ。ゆらぎが果敢にも扉にハイキックをお見舞いしていたが、それで扉が開くはずもなく閉じ込められたこの状況が変わることはなかった。再びこのような古民家を探索して脱出の糸口を見つけなくてはならないらしい。

「あっ、七殿、ふーか殿!拙者もお供致しまする、行動する時は三人以上、にござりますぞ!」

見てみればふらふらと七が覚束ない足取りで先に進んでいってしまい、それを楓華が追いかけていくところであった。初めは何処を探索しようかと辺りをきょろきょろ見回していた烈だったが、女子二人で行動するのは危なかろうと考えて二人を追いかけることにした。自分も紛れもない女子だが、パワー的に大丈夫だろう。此方には刺叉だってあることだし。
七が進んでいった先にあったのは着物が掛けられていることが目立つ部屋であった。着物の他にもたくさんのものが置かれているので七が転んだりしないものかと心配だったが、彼女は器用に竹箒で足元の障害物を確認しながら探索をしているようだった。

「七殿、ふーか殿。拙者もお手伝い致しまする。こういったことは人数が多いに越したことはござりませぬ故」

ふんす、と鼻息荒く宣言して、烈は七がまだ調べていないと思われる鏡台を調べ始めた。恐らく手探りで探索を進めている七が鏡台の戸棚などを調べるのは難しいと推測したのだろう。出来る限り七の目の代わりになろうと烈は心掛けていた。

>>七様、鷸楓華様、周辺all様

【お返事の方が滅茶苦茶遅れてしまって申し訳ございません……!】

24日前 No.222

推古 @iwing ★gBSwv0JJyH_Vk6

【安仁屋右叉兎/ 神居家玄関→囲炉裏の間】

「さっきの子、どこに行ったんスかね……?」

 さっきの子とはもちろん七のことだった。右叉兎が最初に見たのは玄関からすぐ隣の一室へ入っていこうとする鷸楓華と鑓ヶ岳烈の後姿だった。彼女らを見送ってから都城の後を追っていくと反対側の、中央に囲炉裏のある部屋へと行き着いていた。
 囲炉裏がある他には薬品棚と奥に扉が一つあるだけの殺風景な部屋。それ以外には特に目ぼしいものはなさそうである。
 奥にある扉を目指す前に、後から合流してくるであろう人たちの到着を待つための時間潰しにと薬品が保管されてある棚を調べることにしたようだ。隠し場所としては不適切であろうがいちおう調べてみる価値はありそうだと判断した。
 どうやら本格的にこの家に閉じ込められたらしいことが御子柴ゆらぎによって証明された。物理的な破壊が無理ならば文明の利器を利用して脱出すればいいだろう。そこでこの家の合鍵なんかが見つかれば好いなどとその時は特に何も考えていなかった。この家の住人の身に起こったであろう悲劇(?)のことをこの時の右叉兎には知りようもなかったのだから。
 右叉兎は注意深く――中には劇薬も混じっているだろうから慎重に薬品棚の中を調べ始めた。

>> 都城京様、周辺ALL様

23日前 No.223

御子柴 ゆらぎ @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

【御子柴 ゆらぎ/神居家玄関→階段】

 ゆらぎが扉を蹴飛ばした足をさすっている間に、龍矢が日記を見付けたらしい。曉町では日記を隠す遊びでも流行っていたのだろうか。
 そんなことを考えながら玄関から扉の方を見詰めていたゆらぎは、結構はっきりと視て、かつ聴こえてしまっていた。日記を持つ龍矢を複雑な面持で見詰める少女を。その唇が僅かに動いて、彼女が発したものとしか思えない「ごめんなさい」という呟きを。次の瞬間には扉の奥へと消えていく浅葱色の着物を、その裾に描かれた藤の模様の一つ一つに至るまではっきりと。
 ぱちぱちと目を瞬かせるゆらぎは、実は静かに驚いていた。ああ、こういう襲ってこないパターンもアリなのかと。
 そうこうしているうちに、玄関からは一人また一人と人が消えていく。決してホラーな意味ではなく、皆観念して家の中の探索を始めたのだろう。人間の適応能力とは恐ろしいものである。

 だからゆらぎも、気を取り直して歩き出す。お邪魔しまーすと今更ながらに呟いて、七や風華、京に右叉兎が通り過ぎた扉を潜る。
 そこは両端に幾つかの部屋が連なった廊下だった。先程の少女らしき姿は何処にもない。手前の二つの部屋はそれぞれ既に人が入っているようで、聞き慣れた声が漏れ聴こえている。取り敢えずその二つの襖をスルーしたゆらぎは、ギシギシと音を立てる廊下をゆっくり歩いた。
「ここまた木が腐ってる……穴開けないでね」
 月舘家での自分の行いは棚に上げて、誰にともなくゆらぎは警告する。そのまま廊下の端まで歩き、左手の扉に手を掛けた。
 それは玄関と全く異なり、何の抵抗もなくあっさりと開いた。そしてそこには、月舘家では見付けるまでに結構な労力を要した階段が、これまたあっさりと顔を覗かせていた。
「この家はもう二階上がれるみたい……どうしよう、手分けする? 誰か一緒に二階行ってくれる人挙ー手」
 一階にはまだ部屋があることを勿論私のゆらぎは忘れていなかったが、それでも彼女はそう提案した。

>周辺all

23日前 No.224

都城京 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 都城京 / 神居家 囲炉裏の間 】

 囲炉裏のある部屋をきょろきょろと見回していた都城だったが、ふと掛けられた声に振り返る。彼は確か、先程出会ったオカルト板の人だったはず、と思い返しつつも問われた言葉には苦笑を浮かべる。

「七ちゃんは目見えへんけどすごく行動的ですからねぇ……鷸さんが着いてくれはってるし、あと七ちゃんは不思議な子やから、まあ大丈夫ちゃいますかねぇ」

 苦笑まじりに答えた言葉。月舘家での七の行動を安仁屋は知らない故に苦笑を浮かべるしかなかった。七にはもしかしたら霊感というものが備わっているのかも、結局都城はあの謎の盲目の少女を頼りにしているのも事実であった。

「お、なんか見つかりまし――――あ、前の家でもあっためっちゃ不味いお薬ですねぇ」

 薬品棚を調べていた安仁屋をちらりと見て、視界に入った丸薬に都城はそう呟く。自分は飲んでいないが飲んだ他の面々はその不味さに悶えていたのがよく記憶に残っていた。良薬は口に苦し、怪我はしないようにしよう、とひっそりと誓う都城なのである。

「なんかないかなあ、あっ、此処の鍋の蓋は閉まっとるんやなぁ、月舘さんとこは開いとったのに」

 ちらり、と囲炉裏の上に置かれた蓋の閉まった鍋を見つめ、そう言葉を発する。だがしかし怖いもの見たさなど度胸皆無の大人気ない女、都城京がそれに触れることはなかった。


>> 安仁屋くん、周辺ALL

21日前 No.225

八岳龍矢 @fue☆dTW3Rdrh5/. ★iPhone=uYwUDyqtCB

【八岳龍矢/神居家・玄関→階段】

まったく、誰だよ人形の首を転がすなんて悪戯するやつ……子供かっての。乾いた笑いと共に見回した面々は、誰も「自分が犯人です」などと名乗り出てはくれず、鑓ヶ岳さんの弁明が虚しく響いただけだった。誰でもいいから「ドッキリだよー」と言ってくれたらどんなに良かったか。結局俺の不穏な予感を拭うことは叶わず、真顔に戻って拾いあげた日記帳に視線を落とした。

ーー……ふじのは悪い子です。
ーー……お人形を壊してしまいました。

……なんだ……これ……? まるで子供の字だ。顔が落ちた人形っていうのは、足元に転がっているこの人形のことなのか……?
開いた日記帳を懐中電灯の光で読みながら、またイヤな予感がしてきた。何が怖いという内容でもないのだが、このシチュエーションで読むと不気味の一言に尽きる。気付けば、さっき一緒に月舘家から逃げてきた面々も無事だったようで、玄関で息を切らしているーー逆に言えば、彼等もまた閉じ込められてしまったということになるが。
俺は日記の内容について暫し考え込むが、その思考も直ぐに中断されることになる。

「声ぇ!? 変なことばかり言わないでくださいよ……まったく。俺には何も……」

七ちゃんの声は決して大きくないのに、人が密集しざわついた空間の中でもやけに通る。それは、内容が俺の過敏になってる神経に障るからなのだろうか。つい喧嘩腰のようになってしまったが、彼女の言葉と彼女がふらふらと別の部屋へ入って行ったことで一同は探索のため解散の流れになってしまう。

「まったく……」

こういうとき一人になってはいけないということはついさっき良く思い知った。とりあえず誰かについて行こう。……誰について行くのが一番安全だろう? 打算計算しつつ、去って行く一人一人の背中を見送る。
……なんてこった、どの背中にもそれ相応に危なっかしいリスクの影が見える……。

俺は、御子柴さんの後を追いかけることにした。皆の後に続いて流されるままに入った部屋は、細長く続く板張りの廊下だった。またしても所々床が腐っているが、さすがに腐った床板には先の月舘家で散々な目にあって懲りた。
「さすがに同じミスは踏みませんよー」
前を行く御子柴さんの頼もしい背中に答えながら、つられるようにずんずんと奥に進んで行く。
扉を開けた先は、階段がある小さな部屋だ。
不意打ちで繰り出された『誰か一緒に二階に行ってくれる人〜』という呼びかけに、俺は反射的に懐中電灯を後ろ手に引っ込めて影を潜めた。だるまさんがころんだ転んだをする子供のように息を殺し、そっと後ろを振り返る。
『誰か』という呼びかけは、わりと苦手だ。この『誰か』という呼びかけは非常に厄介だ。こういう時は周りの様子を伺うに限る。そうしてなりを潜めていると、絶対に誰かヒーローみたいな奴か馬鹿みたいな奴が現れて俺の代わりに名乗り出てくれる。それを待ってから、自分の身の振り方をゆっくり考えればいい。
……とりあえず『誰か』さん、名乗り出ろ。冒険しろ。女の子を一人で行かせるわけにいかないだろ、おい早くしろよ『誰か』さん……
早乙女さんにお説教されるまでもなく、俺は自分の身が大事だ。危険なんて犯したくない。しかし一向に名乗り出る『誰か』は現れず、俺は振り返ったままきょろきょろと辺りを見回した。誰もいない。前へ向き直る。……御子柴さん。また振り返る。……誰もいない。

「…………俺ぇ!?」

うわマジかよ……。嫌だよ群れからはぐれて単独行動なんて……!
頼むから! 誰か来て! 二人はさすがに心細いし怖いからマジで誰か来て!!

「……わかりましたよ。行きましょう」

俺の心の声と言動は、もはや全く以って一致していなかった。

>御子柴さん、(特殊レス)、all様

21日前 No.226

千羽 @hina0126☆cC6IJvcXXi01 ★MpRc3BcAKQ_xKY

【逢澤安玖/神居家・玄関⇒階段】

 縛られるのは嫌だ、という拒否の言葉にそりゃそうだ。と適当な相槌を打つ。そして彼女にもう一つ聞きたかった事があったのだが、その問いも飲み込む羽目になってしまった。だってまた居なくなったぞあの子。
 きっと皆はいつも通り七ちゃんの方へ行ってしまうのだろう、と判断をして龍矢の後を追う。なんか飼い主がいなくて心細いチワワみたいな目とかちあった気がしたのもあったけど。とかく、腐りかけている廊下に体重を掛けたところで、鋭い痛みが走る。

「いっ、た……!?」

 思わず悲鳴を上げて右足を掲げる。どうやら腐るほどの年月の間に裂けた木片が足に刺さったようだった。靴の代わりになるものがあったら拝借すれば良かった、と溜息を吐いて引っこ抜く。微かに血がついたそれを廊下の隅に放り捨て、微かに血のにじむ靴下をパッパッと払い二人に追いつく。

「穴が開いてなくても危険だわ、此処。扱けただけでも腕が裂けそう」

 顔をしかめて言い捨て、龍矢の方へ顔を向ける。

「俺、さすがに頼まれて断るほど無慈悲じゃないし、さっきの家みたいに頼りきりになるほど弱くもないからね?」

 彼にそんなつもりがないのは百も承知なのだが、一応、釘を刺す。見てて面白いけど暴走されてはたまったものじゃないのだ。(美崎先輩が居ない現状、自分が最年長者になってしまったのもあるけど)
 にしても、と思う。この面子、どことなくデジャヴである。

>>龍矢くん、御子柴さん、周辺ALL

21日前 No.227

御子柴 ゆらぎ @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

【御子柴 ゆらぎ/階段】

 誰かぁ、とゆらぎが助けを求めた(?)結果、少なくとも龍矢は二階に来てくれる様子だった。しかし言葉の割に、何だか不本意そうに見えたのは気のせいだろうか……しかし彼の方は自分の発言を撤回する気配はなさそうなので、ゆらぎもそのまま話を続けることにした。
 否、そのままという表現は適当ではない。
「お、ありがとー……龍矢くんて、何だかんだパパみたいだよね」
 それは、二階に行こうという話をぶったぎるような突拍子もない話題だった。
 恐らくゆらぎとしては「保護者っぽい、面倒見が良い」とでも言いたかったのだろうが、同い年の男性に向かってのパパ発言は流石にお互いクるものがあるのではないだろうか。尤も言った本人には他意はなく、ただ思ったことをそのまま口にしただけだろうが。
 因みに、ゆらぎの父である御子柴松真は――もっと言えば兄の氷純も――龍矢とは似ても似つかないタイプである。今も昔もきっと。共通点と言えば理系なことくらいか。
 閑話休題。

「あ、安玖くんもありがとー、足大丈夫? にしてもやっぱサークルのみんな面倒見いいねー」
 今度は言葉選びを間違えなかったゆらぎは、龍矢を追い掛けてきたらしい安玖にも礼を言う。
 そして改めて、自身が開け放った扉の先をまじまじと見据えた。そこには何の変哲もない、ただ急で所々廊下と同じようにささくれだった木造の階段がある。念のため扉の裏や段と段の隙間などを確認してみるが、正直此処に何かがあるとは思えなかった。取り敢えず宣言通り二階に上がるか、と一段目に足をかけたゆらぎは、ふと足を下ろして振り返った。その視線の先には、先程開いた扉がある……それを確かめ、徐にボストンバッグを漁り始めた彼女は、取り出した何かを扉と壁の隙間に挟み込んだ。
 ゆらぎが取り出したのは、ビニル袋に包まれた靴――何処にでもある高校生の必須アイテム、ローファーだった。一応ゆらぎも、動ける靴は持参していたのだ……どう考えても使い方とタイミングを間違えているが。
「流石に一階と二階で分断されるのは嫌だしね〜こうしとけばオバケにドア閉められても大丈夫でしょ多分。じゃ、早速上上がろっか!」
 そうして今度こそ、大学生二人を先導するように二階への階段を昇り始めた。

>龍矢様、安玖様、周辺all

19日前 No.228

推古 @iwing ★gBSwv0JJyH_Vk6

【安仁屋右叉兎/ 囲炉裏の間】


「え、食べたことあるんスか?」

 右叉兎はこのとき知る由もなかったが、都城京はまだその丸薬を飲んだことは一度もなかったようだった。しかし、その味を知っているということはいつかどこかで使う機会もあるのだろうと。その時はあまり深く考えず単純にそう判断した。

「何か見つかったんスか?」

 右叉兎が三つある丸薬の一つを手のひらで転がしながら遊んでいたちょうどその時、都城京が囲炉裏の上に置かれた鍋を見つめているところであった。それを見つけて右叉兎は手に持っている丸薬を大事そうにポケットに収めつつ京のもとに歩み寄っていった。
 鍋は京の言う通り確かに閉まったままである。もしかしてこの中身が気になるのだろうか。しかし当の本人はどこか及び腰だった。手に取って触れようともしなかったので、右叉兎は彼女の代わりに手を差し出してみることにした。
 周りに皆んながいるという安心感もあるのだろう。普段の右叉兎なら絶対にしないことだったが、こういう時は好奇心が勝った。誰だってそうしてしかるべきだったろうし、もちろん尊敬する兄だってそうしたに違いない。それは右叉兎自身の単なる思い込みに過ぎなかったのだが、これがホラーゲームであるならば意外な所からキーアイテムが見つかってしかるべきものであろうと、じゃっかんメタ的な思考をしつつ鍋の蓋に手を伸ばしていた。
 右叉兎は兄のオカルト好きの余波で、いわゆる探索型のホラーゲームを何度かプレイした経験があった。無料でダウンロードのできる、パソコンで遊べるゲームがあって、その手軽さとストーリーの奥深さから、あまりゲームで遊ばないはずの彼をも夢中にさせた。
 例えばそれは閉じ込められた館から全身青色をした鬼の追跡を振り切りながら脱出するゲームであったり、奇妙で不思議な美術館に迷い込んだ少女が主役のゲームであったり。右叉兎ははっきり現実と虚構の区別がつけられるほどの認識力を持ち合わせてはいたのだが、何故だか暁町はそれらの世界観を彷彿とさせるものだったのだ。


>> 都城京、周辺all様

18日前 No.229

特殊レス @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 神居家 一階 囲炉裏の間 】


 安仁屋が開けた鍋の蓋の下、囲炉裏に掛けられた鍋から出てきたのは、ちょうど子供ぐらいのサイズの長い黒髪和人形の首であった。

 真っ黒な二つのガラス球の眼球がじっと安仁屋と都城を見つめる。まるで本物のように精巧な、和人形だった。


>> 安仁屋くん、都城、周辺ALL



(安仁屋くんありがとうございます…!ということで入手特殊レスでした!)

18日前 No.230

@sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 七 / 神居家 着物の間 】


 ばたばたと扉の外から動き出す音に耳を傾ける七は、意気揚々と宣言する烈の声がする方に顔を向ける。竹箒をぎゅうと抱きしめゆっくりと唇を開く。

「烈さんも、ありがとうございます……。私も……皆さんの足を引っ張らないよう、頑張ります…………」

 七もやる気はあるようで、ぺたぺたと辺りに触れる。着物を捲ってみたり、やはり地べたを這って回ったりとやっていることはホラー極まりないが。

 そんな部屋の中を這い回っていた七だが、ふと扉の方を見つめ動きを止める。外側から聞こえてきたのはゆらぎたちの声。あちらも探索を始めたようで、七は少し俯いて聞こえるはずもない外に向かい呟きを落とす。


「――――御子柴さん…………八岳さんも逢澤さんも…………お気をつけて」


 上は、嫌な感じがする、どことなく怯えたように祈るようにそう呟く。それは幾度となく七が感じてきた不思議な感覚。自分の頭の中にざわざわと入ってくる声、戸惑いと恐怖を抱えながらも七は息を吐く。今は自分の出来ることをしなければ、ひっそりと自分に言い聞かせまた部屋内の探索に戻るのだった。


>> 鷸さん、烈ちゃん、周辺ALL

17日前 No.231

八岳龍矢 @fue☆dTW3Rdrh5/. ★iPhone=uYwUDyqtCB

【八岳龍矢/階段→二階・階段廊下】

「パ、パパ……!?」

御子柴さんからの思わぬ一言に不意打ちを食らって、俺はなんてまた間抜けた返事をしてしまった事だろう。拍子抜けに目を暗闇でパチパチと瞬いて、自分とそう歳も変わらないであろう彼女の言葉をもう一度反芻してみる。目の前には不気味な大階段があるというのに、俺の気は一瞬紛れた。
……何故にパパ? ……そうか!

「やった、パパって人間じゃないですか! 嬉しいなぁ!」

そう、俺は大体いつも、仲間達からもそんなに喋った事もないクラスメイトの女子からも子供の頃の担任からも意中の女性だった人からまでも、「龍矢君ってなんだか犬みたいだよね」と散々言われまくってきた。全然その自覚はないっつーかその前に俺は人間なのでその人権を無視しないで欲しいけど。それがついに、犬から人間に進化した。これは驚くべき大出世じゃないか!……内心テンションはだだ上がりなのだが、それが前面に出ては恥ずかしい。一応俺は冷静でリアリストで常識的な普通の理系大学生という役どころのつもりなので、「こんなところで一人にしておくのは危険ですから。何か有ったら言ってください」とまで付け足しておいた。じょ、上出来だ、俺。

その時、背後から俺を救うヒーローの声が聞こえた。
これぞ天の助け! 神仏の加護! 地獄に降ろされた蜘蛛の糸! 果報は寝て待て! 棚からぼたもち! 鬼に金棒! 龍に翼を得たる如し!た、たたた助かった…………!! マジで。マジで助かった……! 我ながら情け無いがやっぱり(いくら御子柴さんでも)女子と二人では心細すぎる。

「せ、せんぱぁい……!!」

もしも俺にそれこそ犬の尾でも付いていたら、ブン回し過ぎて千切れていたかもしれない。嬉しさの余りちょっと声が震えた。安堵を通り越しておかしなテンションになりながら、逢澤先輩を心の底から歓迎すると、少しは弱気な臆病風が止んでいくようだった。

「よし、二階を探索しましょう! ……あ、あれ、逢澤先輩、もしかして靴がないまま……?」

今まで暗がりの中を進んでいたのと、自分の事にばかり精一杯だったのとで、全く気がつかなかった。傷付いた足を痛そうにしている逢澤先輩を前に何かできることは無いかと思案したが、悔しい事に何にも思い浮かばない。
不意に前を歩いていた御子柴さんが振り返り、鞄から何かを取り出す。それはいかにも高校生が履いていそうなローファーだった。まさか……? と思ったが、彼女がローファーを先輩に差し出すなどという事はなく(そもそも冷静に考えてもみろ、サイズが合わない)、彼女はそれを扉に挟んだ。

「なるほど……その通りですね……」

御子柴さんの機転に思わず感嘆の声を上げながら、俺はある違和感に気付く。
ーー(……いやいやいや! 持ってるならその歩きにくそうなパンプスやめてそっちを履けよっっ!!!!)

そんな内心のツッコミを押し殺すと、なんだか虚しい脱力感が襲ってくる。……なんだか良い意味でも悪い意味でも力が抜けて、俺は怖さを圧してゆっくりと階段を上った。二階に着くと、果てしれぬ闇が広がっていた一角はまたしても廊下のようで、俺は階段の途中から頭と懐中電灯を乗り出して周囲の様子を調べた。

>御子柴さん、逢澤先輩、周辺all


【サブ記事の、キャラクターまとめ、楽しく読ませていただきますました……! これからもよろしくお願い致します!】

17日前 No.232

都城京 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 都城京 / 神居家 囲炉裏の間 】

「えっ、いやわたしはないんやけど他の子が……」

 苦笑いを浮かべつつもそう答える。残念ながら前の家では年長者であれど守られてばかりだった都城、何とも言えない気持ちになりつつも今回は頑張らないと、と自分に言い聞かせる。

「いやちょっと気になっただけ、えっ、開けはんの? なんかあったら――――い、いやぁぁぁっ!」

 都城の元へと歩み寄ってきた安仁屋にそう答えようとしたが、するり、と都城の代わりに鍋の蓋を開けたその行動に少し驚く。オカルト掲示板の人ってみんなこんな根性あんの? と内心びびりまくりであったが開いた鍋の中に入ったものと目が合った途端、今までで一番大きな叫び声をあげる。がたがた、と後ずさるように床に座り込んだ都城の表情は恐怖そのもので。

「くっ……く、く、く……首……!」

 かなりパニック状態である都城。鉄パイプを抱きしめ震えながらも鍋の中を指差す。都城には鍋に入っていた人形の首が人間の首に見えているようで、というより精巧過ぎて見間違うのもしかたないのだが。

>> 安仁屋くん、周辺ALL

16日前 No.233

御子柴 ゆらぎ @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

【御子柴 ゆらぎ/階段→二階廊下】

「あ、うん……良かったね」
 同級生からパパと言われて喜ぶ男子が居ると言うのは正直予想外で、ゆらぎは僅かに瞠目する。パパ=人間の図式が成り立つとはどういうことだろう、一体八岳龍矢という存在は普段何だと思われているのか……オバケか?
 しかし次の瞬間には喜んで貰えるなら良いかと思考を切り換え、ついでに今後事ある毎に龍矢のことをパパ呼ばわりすることが彼女の中で確定した。
 そしてローファーを置いて意気揚々と歩き出したゆらぎだが、何だか視線を感じて振り返る。置き去りにしたローファーが此方を見上げているだけで、ホラーな展開も何もない。ただ……視線を落としたゆらぎは、そこでやっと思い出す。
「あ、そっか……安玖くん今裸足なのか……靴は無理だけど、黒タイツかニーソならいけると思うよ、履く?」
 着替え一式の入ったボストンバッグを指差して、何でもないことのように問うゆらぎ。もし万が一安玖が履くと答えれば、容赦も躊躇もなく現役女子高生のタイツやらフリルにリボンで飾られたニーソックスやらを差し出すのだろう。背に腹は変えられないと安玖が判断するとはまだ到底思えないが、彼がどう答えようときっとゆらぎは気にしない。

 そうして再び軽快に階段を上り始めたゆらぎは、二階の廊下を覗き込む龍矢に倣って顔を出した。懐中電灯の光には、これまでと同様埃っぽい空気の中に佇む廃虚が映し出されている。目に見える範囲は、まぁ普通の(打ち捨てられた)家だ。
「いーち、にー……ドアが二つと廊下か……三ヶ所一人ずつは愚行だもんね……取り敢えずみんなで回るとして、どっちから行こう? 手前の部屋? 奥の部屋? パパや安玖くんのカンでも良いし、ふわりちゃんセンサーはどっちも同じくらい怪しいって言ってるから取り敢えず近い方を推す」
 オーバーアクション気味に扉の数を数え、ゆらぎはかくりと首を傾げる。聞くだけ聞いて返事を待たずに行動に移すのはゆらぎからすればいつものことだが、今回も例に漏れず龍矢を追い抜いた彼女は、扉に手を掛けた状態で二人を待った。

>龍矢様、安玖様、周辺all

【安玖くん飛ばしちゃってすみませんm(__)m】

13日前 No.234

推古 @iwing ★gBSwv0JJyH_Vk6

【安仁屋右叉兎/ 神居家 囲炉裏の間】


「都城さん、お、落ち着いてくださいっ……」

 安仁屋自身もかなり混乱していたようで、手に持った蓋を閉じればいいのにそのままにしていた。
 いや、そもそもの話ではあるが、例のGと遭遇した時みたいに、安仁屋も今までにしたことのないような動きで、" それ "と距離を置くために、瞬時に後方に飛び退いていたせいもあって、鍋からは手が届きようもなかったのだが。
 そうして再び、恐る恐る近づきながら鍋の中を覗き込むと、和人形の首と目が合った。精巧に作られた人形の首だった。怖くないと言えば嘘になるが、飛び退く際の一瞬だけ、視界に映った情報だけを信じれば、少なくともアレがGではなかったことがうかがい知れた。

「ふぅ……どうやらよく出来た人形の首みたいス……ね。いや、それはそれで怖いものだけれども。そういえばこの家の前にも同じようなものがたくさんあったスけれど、これもその内の一つなんスかね……?」

 そして大胆にも空いた方の反対側の手で徐に掴み取ってみた。特に意味はなかったが、それが人形の首であると証明するかのように、その首を都城京の前に差し出してみせたりもして。
 果敢にも得体の知れないものに触れていた安仁屋だったが、しかし特別に肝が据わってるというわけではなかったので、その表情は若干引き攣っていたようだった。

「あの……すみませんでした。正直言って俺が迂闊すぎました。次からはちゃんと確認をとるようにするっス……」

 しかし蓋を開けるということは前提としてあったようだった。だが、それでもやはり慣れないことはするべきではなかったのだ。もしアレが兄だったらもっと上手くやれていたのにと柄にもなく反省をしていた。

「けれど、都城さんの驚きっぷりにはハッキリ言って救われたと思います。あの慌てぶりを見れば誰もが冷静でいなくちゃって思わされると思いますから」

 少年特有の何の混じりけもない笑みで、特に悪びれた様子もなく毒を吐いてしまう安仁屋だった。

「……ところでこれからどうしましょう? 後から誰もついて来るような気配もないようスけれど、奥の方も進んでみるっスか? この胴体のない首だけの人形も、何だか個人的には気になるんスよね……。誰かがあそこに置いておいたというよりは、咄嗟にあそこに隠したという方が、何故だか根拠はないスけれどしっくりくるというか何というか……そうする理由も全く思いつかないんスけど、まぁ聞き流してくれていいッスよ」

 首だけの人形があるのならば、それに合うであろう首のない胴体もあるはずだと、その時の安仁屋は考えていたようだった。


>> 都城京様、周辺all様

11日前 No.235

すずり @suzuri0213☆uVgy9R1pZdc ★Android=ti0IvmfI1e

【鑓ヶ岳烈/神居家 着物の間】

鏡台の傍をごそごそと探っていた烈が見つけたもの、それは小鳥の飾りが施された可愛らしいペンダントであった。今世風のものではないが、レトロで雰囲気を感じさせる一品だ。あまりアクセサリー類を着けない……というか興味のない烈も、「おぉ、可愛らしい首飾りにござるな!」と素直な感想を述べる。こういう時は静かにしているのが常識なのかもしれないが、鑓ヶ岳烈は思考を遠慮なく口にしてしまう人間なので致し方なかろう。止めようと思っても止められない癖のようなものだ。

「足を引っ張るなんてとんでもござりませぬ!七殿にもたくさん助けていただいております故、お手伝いするのは当然の理。困った時は助け合い、お互いに出来ることをせねば!」

律儀に礼を述べる七に、烈はからりとした笑顔を浮かべてそう返した。烈は基本的に人を疑ったり不信感を抱いたりすることはない。そのため未だに謎が多い七のことも信頼しきっており、ご覧の通りの馴れ馴れしさを見せている。危機的状況においては真っ先に死ぬタイプなのかもしれないが、場の雰囲気を乱さないという点ではそれなりに良い働きをしているのかもしれない。烈としても誰かが争っている場面は見たくないので、積極的に場の空気を明るくしようと思っている節があるのだろう。あまり器用な方ではないのでポカをすることが少なくはないのだが。
ともあれ、烈からしてみれば七は“時に自分たちを先導してくれる同じ状況下の女の子”なのである。年が近そうと勝手に解釈しているので、出来る限り力になりたいと考えているのだろう。今のところで烈が七を怪しむ様子は皆無だった。

「成る程、上の階に行かれる方もいらっしゃるのですな。しかし、皆様なら大丈夫にござりまするよ。拙者のような人間が言うのも何でござりますが、皆様は良い意味で一癖も二癖もある御仁にござりまする。それにあのお屋敷からも無事に脱出できたのです、きっと此処も直ぐに出ることが出来ましょう」

心配そうに二階へと向かう面々を慮る七を元気付けるかのように烈は声をかけた。ゆらぎや龍矢、安玖の頼もしさや個性は烈も重々承知している。一人称が拙者で語尾にござるとか付けている人間が言うことではないと思うのだが、烈からしてみれば褒め言葉なので悪気は一切ないということだけは記しておく。

「しかし、怪我をなさらぬか心配にござる。また床が抜けようものならひとたまりもござりませぬな。……あっ、七殿やふーか殿も怪我をなさったら遠慮せずにおっしゃってくだされ!少し痛いところがあろうと油断は禁物、にござりまするぞ!」

ラスト一個の丸薬を持っている身の烈は、やけにオーバーリアクションでそう呼び掛けた。所々にかすり傷を負っている烈だが、彼女からしてみれば怪我のうちには入っていないので実質ノーカンである。先程気になった箇所にはぺたぺた絆創膏を貼っておいたので問題はないだろう。烈としては、最後の丸薬は怪我をした他の面々に使いたいようだった。

>>七様、鷸楓華様、周辺all様

【お返事が滅茶苦茶遅れてしまって本当に申し訳ありません……!!】

10日前 No.236

早乙女 和紀 @misotanu ★iPhone=nobANYe4q0

【早乙女和記 / 神居家 玄関→玄関廊下】

(周りの者達がそれぞれ探索を始める傍ら彼はシャッターを切るのに夢中になり、またもや置いてかれ一人になっていることにも気づかず暫しの間パシャパシャと機械音を鳴らしているだろう。やっと満足したのか、集中を散らすように小さく息を吐きカメラから目を離せば、ようやく事態を把握したようで。数度キョロキョロといった効果音が似合う動作で周囲を見渡そう。……勿論その視界に彼以外の者が映ることはなく、置いていかれたことに気づいた彼は、慌てて足を動かして)

「え、待って待って、皆早くない?! どこ行ったのー?! おーいおーい !! 」

(カメラから手を離し一応何があってもいいようにと背の鉄パイプを手に取った彼は、何処にいるかも分からない者達へ向け声を飛ばしながら、目の前にあった扉を開き中へと入ろう。古めかしい廊下に出た彼は複数ある扉を数度見やり、奥にある扉の方へと進もうとした……のだが、唐突にその足をピタリと止めるだろう。その視線の先にはいつ抜けてもおかしくない程に古く腐りかけた床板。見事に床板を踏み抜いた過去がある為あまりこの村の家の床板を信用していないようで、そっと片足を浮かせ、数回トントンと軽く床板を浮かせた足で叩いて。その感触に大丈夫そうだと判断すれば、少し安堵するだろうか。過度な心配に見えるかもしれないが、確かめるに越したことはない。怪我でもしたら大変だからな、なんて自身に言い聞かせ、うんうんと一人で満足げに頷けば、改めて廊下を歩き始めよう。……その数歩後、またも綺麗に床板を踏み抜いたのは、もはや不運としか言えまい)

「…………カメラマンから床板クラッシャーに転職しようかな」

>>ALL様


【毎度毎度遅くなってしまい本当申し訳ないです……。ホラー要素がバリバリなので、ネタに走りました。反省はしてますが後悔はしてません。キャラ語りのコーナー楽しませてもらってます! 生きて帰れたら、写真展開きたいですね…!! 】

10日前 No.237

@kasa3shi☆1hF4w8rWL3Q ★iPhone=wubEjuwW7M

【鷸 楓華/神居家・着物の間】

着物を調べてみたもののめぼしいものは何もなかったようだ。少しでも役に立ちたいのだが空回りに終わってしまう。

「やりゃがた……け……こほん、足軽さん、来てくださってありがとうございます…」

やってしまった。人様の名前を噛んでしまうとは。そういえばさっきまで今までにないくらい口を動かしていた……。そういえば舌が痺れているような気もする。ずるりと下がった眼鏡をなおす振りをして顔を逸らすが、羞恥で赤面しているのを見られてしまっただろうか。いや、恥ずかしすぎる。
しかし烈が来てくれたことは素直に嬉しい。七と自分だけでは何かあったときに正直不安しかなかったが、烈が居てくれれば何とかなる気がした。といっても女子しかいないことには変わりはないのだが。

皆それぞれ探索を進めるが、七のことが気にかかってしょうがない。床に這いつくばって動き回るのは一瞬敵かと思って身構えてしまう。何というか、肝が冷える。しかし、目が見えないというのになかなか根性もあるようで結構活動的である。ふらふらと一人で歩き出すところなど心配しかない。七のことは気にかかる妹みたいな感覚だった。

「足軽さんも、怪我には気をつけてくださいね。」

また噛んでしまうのは避けたかったので、足軽さんと呼ばせてもらうことにした。それより、月舘家でも思ったが、烈は『楓華』とちゃんと呼べていない気がする。う、がちゃんと発音出来ていないような。そんなことに微笑ましいなんて感じられるとは、閉じ込められるのも二度目となればそれなりに余裕が出てきたらしい。
さて、と一息つけば、七の動きに注意してぶつかることのないようにと部屋の中を移動する。そして入ったときには気づけなかったが、部屋の隅に畳まれた布団があった。丸薬でも紛れてないだろうかとあまり期待はせず、調べてみた。


>>七様、烈様、周辺ALL様


(遅くなりましたああああ!!!!)

10日前 No.238

@sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 七 / 神居家 着物の間 】


 もそもそと地面を這い回りつつも周りの音にも耳を傾ける。烈は何かを見つけたようで、私も頑張らねば、と益々やる気に満ち溢れ気味の七だがあまり自分が地面を這うことで周りを気を遣わせていることには一切気付いていなかった。

「――――ありがとうございます、えっと……烈さんも楓華さんも……本当に色々助けてくださって……とてもうれしいです」

 うまく言葉にはできないようで首を捻りつつも頭を下げる。烈の明るさや楓華の優しさに救われている部分も多く思っている。というより、記憶もなく自分でもよく分からない言動を繰り返すのに共に行動してくれる周りに七はひっそりと感謝していた。

 七の足は葛籠のそばに差し掛かる。ぽすり、と葛籠にぶつかった七は少し首を捻ったが閉じたままのそれを開けることはなく葛籠そばの平机に向かう。そして手探りで辺りにぺたぺたと触れていく。

「――――……?」

 膝立ちになりながら触れた平机の上にあるかさりとした何かに目を瞬かせた。

>> 鷸さん、烈ちゃん、周辺ALL


(お気になさらずー!)

9日前 No.239

都城京 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 都城京 / 神居家 囲炉裏の間 】

 パニック状態の都城であったが徐々に安仁屋の言葉で落ち着きを取り戻してきたようだ。ゆっくりと深呼吸を繰り返し深い息を吐く。目の前に差し出された首にひっ、と小さな悲鳴を零したもののよくよく見てみればそれは安仁屋の言う通り精巧に作られた人形の首であった。

「あ……はは、ほんまよう出来てんなぁ……たぶん、この家の方は人形が好きなんやろねぇ」

 引き攣ったような苦笑いん浮かべながら都城は言葉を発する。首の大きさは人間の子供ぐらいのサイズだろうか、まじまじと見つめるがやはり本物にそっくりで、瞬きしそうで、やっぱりちょっと怖い。

「わたし、ほんまに結構怖がりなんですって、こんなとこ来たなかったのに嫌ですねぇ」

 嫌味を嫌味とは受け取らなかったのだろう。へらへらと笑いながらゆっくりと立ち上がり体についた埃を払う。そして続く言葉には目を数度瞬かせ入ってきた扉と、もう一つの扉を見て唇を開く。

「せやねぇ、まあ他の皆さんもたぶん何とかしはるやろし、わたし等は先進んでみましょか。その首も、なんや怪しいですし」

 安仁屋の言葉に同意するように頷きもう一つの扉を指差した。

>> 安仁屋くん、周辺ALL

9日前 No.240

八岳龍矢 @fue☆dTW3Rdrh5/. ★iPhone=uYwUDyqtCB

【八岳龍矢/神居家・二階廊下→雛壇の間】

階段を登りきる前に足を止め、顔だけ出して二階を覗き込めば、懐中電灯の白んだ灯りに相変わらず埃が舞っている。丁度顔の高さにそれがあるものだから、くしゃみが出そうだ。鼻がムズムズする。
足元に置いて来た一階の方からは、なんだか「黒タイツ」とか「ニーハイ」とか恐ろしげな言葉が聞こえてくる。まさかとは思うけど、先輩が靴失くした件について、先輩に履かせようっていう提案じゃないよな……? いや、文脈的に、多分そうだ、いやいやいやいや…………。

……黒タイツ、ニーハイ……
俺は、少し悩んだ後、……聞かなかったことにした。八岳龍矢は、割と理知的というか、まぁギャグ回担当ではないので。ごめんなさい、先輩。俺はやっぱりクズなのかもしれない。
「へくしっ!」
……あー、くしゃみでた。


二階に一番乗りするのが怖かったわけではないが、少し慎重になって躊躇っていると、暗がりの中を俺の肩の横を良い匂いが摺り抜けていった。
ハッと顔を上げると、御子柴さんの頼もしい後ろ姿がいつの間にか俺を追い越し既に二階にある。
「なんかさらりとパパって言われるとなんだかなー」
嫌って訳じゃないけど、犬よりは嬉しいはずなんだけど、なんというか漠然とした違和感? なんてブチブチと言いながら、俺も階段の残りを上る。言っておくが彼女の言葉で探索欲求が上がった訳ではもちろんない。ただ、階段から階上を見上げた時、目の前にあるのが女子高生のしなやかな脚というのは……絶対に良くないと思ったから急いで追いついたまでだ。

「……俺だったら、手前の部屋っすかね。なんかあったらすぐ逃げられるし」

言いながら、埃でざらつく扉に手をかけて一気に開けた。ギシリと、軋む音がする。勿論中から何か飛び出してくるかもしれないことを予期して、開けると同時にちょっと後退するのを忘れない。俺も此処までで散々学習したつもりだ。
が。

「なんだ……!? この部屋……?」

予想外の光景に、今までの学習とやらをすっかり裏切られて俺は目を丸くする。
扉を開けた先は、部屋ではなく壁だった。扉を開けても、壁。これは、忍者屋敷とかにありがちな、扉に見えるけど実は飾り、ってやつなのか?

「部屋じゃなかったみたいですね……」

>御子柴さん、逢澤先輩、all


【遅くなってしまいました、ごめんなさい! 此処から頑張りますー! 龍矢は雛壇の背面をすっかり壁だと思っている模様……。】

4日前 No.241

千羽 @hina0126☆cC6IJvcXXi01 ★MpRc3BcAKQ_xKY

【逢澤安玖/階段廊下⇒二階廊下】

「あー……同じ種族に例えられたの初めてだもんね。それも女の子から」

 パパ、なんて同年代ならば嫌がりそうな例え――実際、安玖がそう言われたら難色を示していた――に眼を輝かせた後輩に、思わず呆れたような憐れんだような声が漏れる。お前も散々犬に例えていただろう、というツッコミはこの際なしである。
 靴がない事に気が付いたらしい二人に手を振りつつ、御子柴さんに提案された靴下やタイツを借りるという案はやんわりと却下させていただく。この状況かにそんなギャグ要素をかませば、恐らく彼女よりもこちらの立場がヤバい事になる。主に女子サークルメンバー的な意味で。他の女性陣は多分生温い視線を頂戴するだけだろうが、それもそれであまりにもな羞恥心が安玖を襲うことになるだろう。

「最悪、草鞋みたいなもんでも良いんだけどね……どうせ無我夢中になったら気にしないよ。大丈夫」

 そんな言葉を紡ぎながら二人に次いで階段を上がる。まあ、入り口の時点で分かってはいたが月舘家といい勝負だ。ボロさ的な方向で。不穏な空気も大概だけど、人間イレギュラーが重なれば慣れるものである。
 扉はふたつとも閉まっている。廊下……はこの状況だとよくは見えないが、特段、“物凄く”警戒する必要性はなさそうだった。

「どうせ一度は下の人達と合流しなきゃいけないんだ。奥から調べて逃げ道がなくなるより、先に安全を確保するために手前から確認しようか」

 御子柴さんの問いに肩を竦める。最悪、下に逃げれば戦力はある。既に応戦する前提なのは兎角として、生存率は少しでもあげるべきだろう。そう考え「龍矢は?」と後輩にも意見を求めた。

>>御子柴さん、龍矢くん、周辺ALL


【返信が遅れて申し訳ありませんでした!!】

4日前 No.242

すずり @suzuri0213☆uVgy9R1pZdc ★Android=ti0IvmfI1e

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3日前 No.243

推古 @iwing ★gBSwv0JJyH_Vk6

【安仁屋右叉兎/ 神居家 囲炉裏の間→一階廊下】

 片手には和人形の頭が握られており、何故だかもう片方の手には、囲炉裏の間で取得したあの鍋の蓋があった。どうやら元の場所に戻すのを忘れてしまっていたらしい。
 両手が塞がれていたので、和人形の頭を大事そうにポケットに収めてから奥の扉を開ける。すると真っ直ぐに伸びた廊下に出た。行き当たりには別の部屋へと通じる扉がある。
 元々そのつもりで所持していたわけではなかったが、手に持っていた鍋の蓋を盾の要領で構えながら一歩先を進む。そこで途中の廊下にもまた別の扉があることに気が付いた。
 安仁屋は背後を振り返り、都城京の表情を伺うと「中、確かめてみますか?」と小首を傾げたまま問いかけた。安仁屋自身も心の準備をするために一度、深呼吸をする。どうやら既に中を確認する気であるようだった。

>> 都城京様、周辺all様

3日前 No.244

御子柴 ゆらぎ @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=GaTaMXF8bf

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3日前 No.245

都城京 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 都城京 / 神居家 囲炉裏の間→一階廊下 】

 何故彼は鍋の蓋を持ったままなのだろうか、都城は少し疑問に思いつつも特に言及することなく安仁屋の後に続き扉の奥へと進む。其処は廊下のようで、手前と奥、二つの扉が存在した。

「こういうときってまず手前から、やったっけ」

 退路となる元来た扉に視線を向けつつ首を傾ける。前を歩いていた安仁屋の視線と問いかけに少し悩むように首を捻るがこくんと頷いてから唇を開く。

「そおですねぇ。とりあえず入ってみたらええとわたしも思いますぅ」

 同意の言葉とともに持っていた鉄パイプを強く握り締める。大丈夫大丈夫、と心の中で呟くぐらいはびびりまくりの都城であった。

>> 安仁屋くん、周辺ALL

2日前 No.246

@sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

【 七 / 神居家 着物の間 】

 七は平机の上にあった日記を持ち上げぺらぺらと捲ってみる。だがしかし盲目の彼女が見えるわけもなく、かくんと首を傾けるだけであった。声を掛けてきた烈の方を振り向けばゆるりと唇を開く。

「――――ありがとうございます。でも…………何て書いてあるんでしょう……分からなくて……ごめんなさい……」

 拍手をしてくれる烈に向けてぱらぱらと日記を捲る。どうやら何て書いてあるのか読んでもらおうとしているようであった。続く烈の言葉に少し言葉に悩むように首を傾ける。

「えっと……わたしも書けないので……大丈夫です」

 フォローのつもりのようだ。とはいえ盲目の自分と比べるのは間違えている、と七は分からないようだ。七はまたきょろきょろと辺りを見回し動き始める。まるで何かを探すかのように。

>> 烈ちゃん、楓華ちゃん、早乙女さん、周辺ALL


(先にレス投下させていただきますね…!)

1日前 No.247
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