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Wazz Up Bro!!

 ( オリジナルなりきり )
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異形頭/三つ巴/マフィア @apology ★HUjV5pwA5a_Y9V

▼ Prologue





 危険、危険、危険危険危険危険!
 路地裏を走り抜ける私の足音、少し後ろから2人分の靴音。路地裏には色んなものが無造作に転がっている。例えば真っ二つに割れたレンガ、例えば横たわったブリキのペール、例えば骨と皮だけの孤児。それらを飛び越えて、すり抜けて、わざと倒して、私は逃げる。

 ――どうして私が? 幾百度目の問いをかき消す。そんなことを考える体力があるなら、走れ!

 あの男達が部屋に入ってきた時点で悪い予感はしていた。赤ら顔に回らない舌。きついアルコール臭に顔をしかめたら、怯えていると捉えられたのか腕を撫でられた。ねっとりとした手つきはそのまま否応なく私の胸まで潜り込んで、もう一つ伸びてきた手が背骨をなぞる。それだけならいつもと同じ。けれど、男の一人がベッドに身を乗り出した時、スーツの内ポケットから見えた、黒々とした鉄の塊。この店に来るのに、わざわざこんな物は持ってきたりしない。此処に勤めて数年の勘が告げる――「この人間達は危険だ」!


 月がぽっかりと浮かぶ夜半、路地裏に差し込む光はただの一条もない。目を閉じるより深い暗闇が広がっている。今はまだ土地勘のある私の方が優勢だけれど、既に体力は底を尽きかけている。息が上がって、乱れた髪を直すのも面倒くさい。裸足のまま店を飛び出してきたから、太ももまで冷えきった足は何を踏んでいるのかも分からない。何かに掠って傷ついたところだけがじんじんと疼く。その疼きが、私がまだ生きていることを教えてくれる。この街じゃ助けてくれる人はほぼいない、自分で助かるしか生き残る道はない。

 けれど幾許も無い内にスピードが落ち始め、どこを走っているのかも分からなくなった。男達の怒号が近づいてきて、もう少しで捕まる、そう確信した時。


 ――銃声、銃声。



「怪我はないかい、お嬢さん」



 思わず立ち止まって振り返った私の視界に映ったのは、黒いスーツに身を包んだ男と、その右手にぶら下げた銃。左手の中指に嵌っているリングが月の光に反射して煌めいていた。リングの模様は、ハートマーク。この街で助けてくれる人≠ノ当たる、数少ない立場の人物。



「ッあなた、エミニエの人!?」
「いかにも」
「良かった……店で相手してた人が銃を持ってて、怖くて……助けてくれてありがとう」
「助ける? 馬鹿言うなよお嬢さん」


 鷹揚にかぶりを振って、男は続ける。私に、銃口を向けて。


「何勝手に店飛び出してんだよ。何年も身置いてる癖に大して稼いでも無いみてェだし。迷惑かけやがって……俺はお前を助けに来たんじゃねえ、消しに来たんだ」


 毒気を含んだ笑い声が響く。足が杭を打たれたように動かない。足だけじゃない、手も、顔も、全部。銃口がすい、と少し俯いた。引き金を引いたらちょうど私のお腹を貫くくらいの位置で、留まる。


「この街じゃあ、誰も助けてくれないんだよ」



 ああ、満月がすごく大きくて、綺麗だなあ。




 ――銃声。





【閲覧ありがとうございます〜!当スレは http://mb2.jp/_nro/15222.html の復刻スレとなります!
 筆名のとおり、異形頭さんのマフィアファミリーが三つ巴のドンパチを繰り広げるスレッドです。
 異形頭さんのみ募集するスレッドになっておりますので、「異形頭」という言葉を知らない方も興味を惹かれたなら検索!
 とりあえずサブ記事までお越しくださいな〜〜! / レス禁】

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