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Volat Avis

 ( オリジナルなりきり )
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明るい旅にしよう @karakure ★WfkdFvXBLL_mgE



『世界を知った気になってはいませんか?』


 誰かが言った、そんな言葉。
 教科書で学んだ自身たちが今住んでいる国。
 それ以外に色んな国があることを。色んな景色があることを。話では聞いていた。知った気になっていた。知らないままでも良かった。


―――――


 始まりは余りにも単純なものだった。

「ねぇ、アタシを連れて行って下さらない?」
「お前が、そう望むなら」

 一人の腰を痛めた踊り子が伸ばした手を一人の冒険者が握り締めた事が全ての始まり。帰る場所は不要だった。腰を痛めた時点でもう踊り子に戻れないと知った女性は自由を求めるように、老いた冒険者は死に場所を探すようにお互いを求め合った。

 その冒険者にはお付きの錬金術師がいた。その錬金術師は冒険者を師匠と尊敬していた、故に冒険者の行動に憤った。
 だが、それでも師匠と一度は崇めた身。挺身するのが弟子の役目だと、とあるモノを創り出した。


―――――


 荒野を走る四輪駆動の四角いモノがあった。
 隣で奔る蒸気機関車と並行する様に奔るそのモノを物珍しいそうに乗客は見据える。そのモノが『車』と認知されていない世界にて、綴るは特に理由もオチも無い旅行の物語。


 運転席にてハンドルを握る冒険者、助手席でルートの確認をする錬金術師、荷台にて天を仰ぐ踊り子。
 乗員はそれだけでは無い。

 後部座席で自慢の剣を磨く剣士、その隣で漫画を読む魔法使い、そのまた隣で惰眠を貪るニート。
 運転席の上に自前の足場を作り何か変なものが無いかと注意深く辺りを見渡す狙撃手。様々な事情を抱いた者達が次々と車に乗り、知らぬ前に大所帯となっていた。

 7人を乗せた車は今日も道無き道を奔る。
 アクセルペダルを踏み付けて、隣を走る蒸気機関車を追い付け追い越せと悲鳴を上げさせる。
 旅はまだ始まったばかり。完全に描かれた世界にて、終着点はまだ決めていない。

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