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Vanpaia and Magiacross【魔法/吸血鬼/シリアス】

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(995) - ●メイン記事(45) / サブ記事 (84) - いいね!(17)

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

━━━少し、昔話をしよう。

日本が幕末という、動乱期を迎えた頃。

その混乱の中、一人の男が加賀国、今で言うところの石川県かな?そこにたどり着いた。男の名は、ヴラド・ツェペシュ。君も知っている通り、吸血鬼のモチーフとなった「串刺し公」、ヴラド三世その人だ。

え?彼は人間で、その後の伝説の中で吸血鬼となった、だって?ああ、今はそう教えられてるのか。いいや、彼は紛れも無く、本物の吸血鬼だよ。

彼の国はオスマントルコと、ヨーロッパ各国の思惑により崩壊し、彼の一族は亡命せざるを得なかった。しかし、時はヨーロッパ全盛の時代。大陸のどこに逃げようと吸血鬼の異名は付き纏った。

その中で、彼の一族はある一つの魔法を作り上げる。それが「血因詠唱」だね。血を媒体にして魔法陣を起動させる、異端の魔法だ。

ただ、この魔法には致命的な弱点がある。それが、「魔法を使用した後に、血を渇望するようになる」だね。彼らはその副作用により、まさに吸血鬼そのものと同じ行動を取るようになった。そして、それは幾世代にも渡って続けられ、遺伝子に刻まれ、最後には人の道から外れた。

それが、吸血鬼の始まりだった。

次に彼らは吸血鬼にとって都合のいい拠点を求めた。彼の名が浸透していない、警戒の薄い地域にね。それが、鎖国中の島国、日本だった訳だ。

彼らは最初に言ったように加賀国を瞬く間に制圧し、その後も破竹の勢いで侵略を成功させ、東は新潟、西は福井まで、北陸一帯を手中に収めてしまったのさ。その後200年近い間、吸血鬼と人間は一進一退の攻防を繰り広げたんだ。

さて、前置きはここまで。ここからが本番だ。この泥沼の戦争に終止符を打った魔法使いがいる。その魔法使いこそ、ブリテンの魔術師、「マーリン」の正統なる後継者だった。彼は長野県の中央部から北陸を囲むような巨大な山脈を創り上げ、その戦いを停滞させたんだ。

その後継者自身は強力な魔法の代償に死んでしまったんだけど、その遺志は新たな抵抗の種を育てたんだ。

一人目は、ブリテンに束の間の平和をもたらした王、「アーサー王」の正統なる末裔。両親共に日本人らしいが、隔世遺伝により洋風の見た目だったんだとさ。

二人目は、京都の陰陽道。土御門家の次期当主。稀代の天才と呼ばれたその人も、また、一人の抵抗者だったんだよ。

三人目は、山麓に潜む刀鍛冶。なんでも、その人が鍛え上げる刀は魔を断つ力を持った妖刀になるらしいんだ。剣術の腕も相当らしい。

他にも何人かいるんだけど、主要なのはこの3人かな?彼らを中心として、物語は進んでいくんだ。

━━━ようやく気づいたかい?

そう、それは、これから起こる話なんだ。未来をドラマチックに彩る天才劇作家、「シェイクスピア」たる僕の預言さ。

現実は脚本より奇なり。僕を楽しませてくれる内容だといいんだけれどね。さて、じゃあ僕達も向かおうか。

物語の舞台、日本へと、ね?

メモ2017/07/25 23:02 : 春宮 @12122404★Tablet-4fg2rbSSgp

6件ものいいね、感謝するよ。


現在募集の役職一覧(人数表記無しは1名のみ募集)


@剣城家直系の魔法使いでアーサー王の末裔(。様)

http://mb2.jp/_subnro/15604.html-21#a

A土御門家の次期当主

(Doubt様)

http://mb2.jp/_subnro/15604.html-14#a

B山麓に潜む妖刀鍛冶

(灰色様予約)


C安倍家の次期当主(友禅様)

http://mb2.jp/_subnro/15604.html-4#a

D特殊魔装部隊の隊員(無制限)


E吸血鬼過激派の幹部(2名)

・(巫女様プロフ修正中)

http://mb2.jp/_subnro/15604.html-24#a(Nero様)

F吸血鬼過激派(無制限)

http://mb2.jp/_subnro/15604.html-18#a(参加希望(血)様)

http://mb2.jp/_subnro/15604.html-29#a(くら子様)

G穏健派吸血鬼の少女と旅をする魔法使い


H特殊魔装部隊の隊長

切替: メイン記事(45) サブ記事 (84) ページ: 1

 
 

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【海田浩二、前野良太、神宮寺家悟/京都祇園の料亭】

京都に佇む、政府関係者御用達の高級料亭。その料亭の前に、一台のリムジンが止まる。

複数のボディガードに護衛されながら、2人の男性が料亭の中に入る。

1人は、この国の防衛大臣、海田浩二。36歳にして防衛大臣に組閣された若手の有望株。そして、彼と親しげに話すのは前野良太。34歳と若いながら外務大臣に抜擢された秀才。ちなみに、先日トルコから帰国したばかりだ。

「前野外務大臣、トルコ派遣、お疲れ様でした」
「いえ、これも仕事ですから」

2人並んで案内された部屋の中へ入ると、その中には、神主風の装いに身を包んだ男性が待っていた。

「神宮寺殿、お待たせして申し訳ない」
「いえ、私も10分前に到着したばかりです」

海田が上座に座り、その対面に前野が座る。それを見て、2人から中間になる位置に神宮寺が座った。

「神宮寺殿、遮音結界は?」
「既にこの部屋を歩き回って張っています。気配遮断もしておりますので、この料亭の者以外、私達がここにいることに気づけません」

それを聞いて、海田がふっ、と口を緩めた。

「いやぁ、流石だな悟くん。少し見ない間に随分と成長したものだ」
「神宮寺家の頭領として、相応しくなったね、悟くん」
「浩二兄さん、良太兄さんも……30を目前にした男にくんは無いでしょう……」
「まあ、いいじゃないか。良太、少し焼けたな。トルコの日差しは強かったか?」
「どうかなぁ。ってか、浩二兄よかマシでしょ。真っ黒じゃん」
「それ言うかー?」

3人は、幼いころから付き合いがある。神宮寺は28歳と2人から少し離れているため、彼らを兄のように慕っているのだ。

一通り、世間話に花を咲かせた後、海田が急に真面目な口調に戻る。

「前野外務大臣、トルコでの成果は?」

大臣呼びなのは、仕事の話だと示すためである。

「トルコ政府は、こちらに大変協力的で、軍の派遣を約束出来ました。向こうの情勢が落ち着き次第、特殊部隊を派遣するそうです。国内はどうですか?海田防衛大臣」
「現在首都圏にて、吸血鬼の活動が活発化しています。恐らく、東京の中に、潜伏部隊がいると思われます。現在は魔法特殊部隊に調べさせています」
「五家の方にも情報は来ています。我々は東京に駐留する五家の者に協力するよう通達しました」

神宮寺までが報告を終わる。

「それと、風の噂程度なのですが……国内にイギリスの諜報員が入国した可能性があります」
「分かりました。その方面にも人手を出しましょう。何も無いに越したことは無いですからね」

海田がそう言うと、神宮寺は頭を下げた。京都の世は不穏なニュースと、朗報に包まれ、複雑に更けていく。

≫対象なし


【シェイクスピア、夢見小太郎/隠れ家】

「先生、先生!」

先生、と呼ばれた魔法使いは子犬のような少年の声に目を向ける。その手には五家に向けた書状が握られていた。

「コタローそれは五家の?」
「はい、そうです。読み上げますね」

コタローと呼ばれた少年が読み上げた内容は、東京の新宿区内に吸血鬼のアジトがある可能性が高いこと、既に一般人に被害が出ていること、そして、特殊部隊に協力することが書いてあった。

「ボクは役立たずなので様子見ですが……先生はどう見ますか?」
「うーん、そうだね。今回も僕達は傍観かな。あくまで僕らは『イギリスから来たフリーの魔法使い』だからね?」
「ボクは夢見家の人間なんですけど……」

ぼそっと呟いた少年を他所に先生と呼ばれた魔法使いは新聞を広げる。日本語も問題なく読めるところを見るに、余程の博識か、クール・ジャパンの風潮に乗ったか、日本在住が長いかだが、どれも些細な違いに思えた。

≫対象なし

【ヴラド・ツェペシュ/石川県能登半島の居城】

永遠に夜に閉ざされた北陸地方。その端に巨大な城が佇んでいた。

ヴラド・ツェペシュ。大陸から渡ってきた吸血鬼の祖。彼は日本征服を企むこの上なくわかりやすい敵。終わらない復讐、その第一歩を踏み出すべく、今日も彼は棺桶から出る。

「ああ、目覚めたよ我が同胞達よ。さあ、今日も悪夢を魅せよう」

そう呟いて、彼は玉座へ向かう道を進んでいく。渇望する血を求め、報復を求めて。

≫吸血鬼陣営all

【現在の情勢を簡潔にまとめてありますので目を通してください。ついにメイン開始ですな!ヴラドだけは吸血鬼陣営の絡み待ちとなります。まあ、全員こっちにいると東京のメインストーリーが進まないので、適度にね?】

≫参加者の皆様

3ヶ月前 No.1

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★Ywte4t2Nfq_m8y

【 安部紫陽花 / 京都・安部本家の屋敷・大広間 】

 縁に金糸銀糸の豪華な刺繍が入った最高級の京畳が敷き詰められた、二千畳はあろうかという大広間。精緻な天井画によって絢爛と飾られたそこからは色とりどりに鮮やかな光を放つ房飾りが付いた平たい提灯がいくつもぶら下がり、貼り付けられた和紙の向こう側で蝋燭の火が淡く揺らめき室内を幻想的に照らし上げている。朱色に塗られた木造りの壁は艶やかで曇りも傷も見当たらない。そんな空間に整然と並んだ揃いも揃って和服姿の老若男女は、背筋を正して正座した状態で部屋の最奥にある御簾に視線を向けている。下げられた状態の御簾はその向こうの景色を薄ぼんやりとしたシルエットでしか察することができないが、しかしそこに誰かがいることくらいは誰にでも分かるのだ。だからこそ、襖の開く音と、長い衣服の裾を揺らしながら真ん中に歩いていく何者かのシルエットが御簾の向こうに感じ取れた時、ただでさえ伸びていた安部一門の背筋はさらに伸びきった。誰かが唾を飲む音が聞こえる。御簾の向こうから仄かに漂う香水の匂いは、そこに『彼女』がいるのだという緊張感をより高めさせた。
 そして御簾越しに、声が聞こえる。人の上に立つことに慣れた、人に話を聞かせることに慣れた、人に命令することに慣れた、生まれながらの『長』の声。電流を流すように聞く者の身体に鮮烈に染み渡るそれは、20歳にも満たぬ少女の声色をしていた。

「――此度の任務は、東京に潜む吸血鬼どもの捜索よ」

 彼女のよく通る声を除いて、この空間では衣擦れの音さえ発生することはない。襖の向こうを通り抜けていた風ですら、彼女が声を発した瞬間にその動きを止めた。もちろん偶然の一致だ。いかに安部一門の次期頭首といえども、自然を律するほどの偉業は成し遂げられない。が、少なくともそう錯覚させるほど、そしてその錯覚を真実だと思う人間を何人も生み出すほどには、彼女の『長』としての振る舞いは堂に入っていた。当然だ。物心ついた時から次期頭首の座を約束され、天才の名を欲しいままにし、その地位に見合うだけの実力を得るために努力を重ね、自分は特別なのだと恥ずかしげもなく嘯き続け、それら全てを当たり前のことと思い生きてきた女なら、門弟たちにそれくらいのことは思わせる。

「アタシも直々に出向くわ。丹生宮鬼籠、雨燕枝下。貴方達はアタシと共に東京に来なさい」
「若様の意のままに」
「あい、わかり申した」

 京都らしいイントネーションの幼子の声と、古風な響きの少女の声が即座に返事をする。共にいつの間にか姿勢を正座から片膝立ちへと変え、揃って頭を垂れている。そこに卑屈な印象は感じられず、『若様』と呼ばれた少女の命令の声と同じくらい、彼と彼女の跪き方もまた馴染んだものだった。その姿だけを切り取っても絵になる単体で完成された光景。次いで御簾の中から「他の者達は遠見のできる式を放ち、アタシ達の戦闘が始まればこの屋敷から出来る限りの援護を行いなさい」と周囲の門弟たちに命令が下る。狩衣の童子と改造巫女装束の少女にやや遅れて、ざっと一斉に片膝をついては「御意」と声を揃えて張り上げる門弟たち。傍目には大袈裟な光景と映るかもしれないが、安部本家では珍しくもない。閉ざされていた御簾がおもむろに開き、中から出てくるのは着物のように見えるワンピースを纏った扇情的な出で立ちの少女。彼女こそが安部本家の次期頭首、安部紫陽花。すなわち『若様』と門弟らに傅かれる存在だ。

「表に車を出しておきなさい。小回りが効かないからリムジンは駄目ね。馬力のあるスーパーカーで急ぐわ」

 襖の向こうの使用人に指示を飛ばしながら、紫陽花が姿を現した瞬間に人波が十戒のごとく割れて大広間のど真ん中に作られた花道を当然の顔をして歩いていく。その後ろに名指しされた童子と少女、鬼籠と枝下がしずしずと付き従い、頭を垂れる幾百もの門弟たちに見送られながら大広間を後にした。

>ALL様

【メイン解禁おめでとうございます! とりあえず安部一門は、これから捜索に向かわせる感じでスタートしておきますね。後で東京に到着させます】

3ヶ月前 No.2

Nero @nerokichi ★Android=QL7cZQAikG

【富樫 カカラ/東京 新宿二丁目、ビル屋上】



「嗅ぎ回ってる奴がチラホラいるな」

スン、と掠めるような息を吸う音。自分の鼻頭に軽く触れながら、富樫カカラは屋上のフェンスの上で器用にしゃがみこんで都心を見下げた。
下に通る車と人の群れが動き回る景色を無関心な表情で眺めながら、先程話しかけた背後に佇む部下───吸血鬼の方へと顔だけを向けて数秒黙りこくった後、再びビルの下へと目線を戻してゆっくり口を開く。

「もしかしたら既にバレてるのかもしれないけど一応、"臭い"奴がいたらサクッと殺せ。ああ、何人かはアジトに引き摺り込んで色々聞き出しとけよ。拷問でも食事でも何でもしていいからさ」

物騒な命令に間も入れず了解の返事を出して下がる手下の一人は、カカラの乗るフェンスに背をもたれる存在にチラリと目を向けた。それは口に付けられた猿轡を捩じ込まれた人間の男であり、後ろ手に腕も脚も拘束されてガタガタと身体を震わせながら唸っている。この男がこれからどうなるかなど、富樫カカラという人物の部下ならば聞かずとも分かるだろう。

そんな哀れな人間をせせら笑う様にそそくさと出ていった手下を、顔も向けずに送り出してから立ち上がる。そして膝を殆ど曲げずに背後に垂直落下で降り立ち、カカラの姿を直視して更に震えを強くする人間を見下ろして実につまらなさそうな表情を浮かべた。己の敵を前に、その姿を見ただけで恐怖を包み隠さず表すというのは如何なものだろうか。

「まあいいや、見世物ってのも必要だし。幸いお前の味はそこそこだったから飲み残しはしないから安心しなよ」

人間からすれば何を安心すればいいのか分からない提示を突きつけながら、カカラはこれから起こるであろう闘争に微かな期待を浮かべる。
アジトの発見に血眼になるであろう人間側は、恐らく名のある陰陽師も引っ張ってくるのではなかろうか。強大で膨大な魔力を持つ人間など、絶対に美味いと決まっている。

爬虫類に似た尖った舌で上唇を舐めながら、そんなご馳走の"前菜"として震える男の首筋に尖った歯を突き立てた。



【メイン開始おめでとうございます。カカラは東京に配置しておきます。拘束している男は特殊部隊のモブを想定しているのですが東京にいない設定でしたら申し訳ない。その場合適当にその辺の人間だと思ってください】

3ヶ月前 No.3

灰色 @redgreen57☆jAJGLtPWRlCc ★RJiKE5lpFT_8yY

【 産屋敷 不死 / 新宿一丁目、公園 】


「 あっちゃー……これは完全に迷子になった感じだわ 」

 老人のような白髪を風に撫ぜられ、巨大なビル群からやや距離のある公園で見える空を仰ぐ双眼は眩しさに細められている。血が滲んだような瞳で辺りを見回す姿は親とはぐれ呆然と立ちすくんでいる子供そのものだ。その容姿だけでも大変珍しいが、小さな身体に纏う緑を帯びた黒い色無地や花のように艶やかな紅色の帯と羽織。さらには背中に背負う巨大な鉄製の笏にも見える物体が、その姿をより異様なものと認識させる。
右手に有する飲み物のオシャレなカップが汗を掻いてきたところで少年は刺されたストローに口を付ける。口内に広がるコーヒーのほろ苦さとチョコレートチップのほんのりとした甘さが絶妙に合わさり、つぶつぶとしたチップの食感を楽しむ。溶けたシャーベットにも似た見た目の上に浮かぶホイップクリームがそれらの味を包みまろやかなものへと変貌させ、つまりはめちゃくちゃに美味しい。

 喉が多少潤ったところで状況を確認しよう。吸血鬼の作戦部隊が首都に潜入したとの報告があり、その舞台となる東京へとヘリで連れてこられた。木を隠すなら森の中、人を隠すなら人の中。というように人をかたどった吸血鬼と呼ばれる生き物も人混みに紛れているかもしれないと予測し少年、産屋敷不死は新宿区へと赴いたのだ。まぁ元々新宿区内を捜索との御達しもあったために足を運んだというのもあるが。その道中で都会の珍しい喫茶店へ興味の赴くままに行き、飲み物を購入しいざ捜索へ繰り出そうとするも小さな身体では人混みを掻き分けて進むのは難しい。そうしてどうにかこうにか群がる人間を避けようと、この公園に辿り着いた。

「 こんなことなら、誰かと待ち合わせでもしときゃ良かったなぁ 」

 はぁ、とさらにため息までついて手近なゴミ箱にカップを投げ入れる。かこん、と子気味の良い音を立てて入ったことに気を良くするものの先ほどの嘆きは消えずにまだ残っている。嫌な気配があることもなんとなく肌で感じ取ってはいるが正確な居場所はつかめないし、現代において必需品である携帯電話も持ってはいない。たとえ所持していたとしても電気の通らない自宅では充電することもできないのだから、持つことに意味は大して無い。

 ひとまず冷静になり、これからの捜索の手順を考えようと不死は少々錆びついたブランコへ腰かけ、足を地に着いたまま前後へ揺らした。その姿は親の迎えを待っているようにも見えるが親どころか不死の親族はとうに他界しており、さらにこの少年――否、男は成人を迎えた立派な大人なのだ。

 いつ何が起きても即座に対応することが出来るよう懐に愛刀が潜んでいることを確認し、彼は再び空を睨むように見上げた。


>>ALLさま

【 メイン解禁おめでとうございます! ひとまず一丁目にて待機しております 】

3ヶ月前 No.4

Doubt @casebycase☆4REdEufY1pNl ★lCAAWJgq5v_mgE

【土御門 団扇/ 新宿駅→同所中央東口】

大都心、第一首都、日本の心臓部。形容句だけでも華やか極まるこの街の、しかもその中枢たる公共交通機関は何時いかなる時間帯であっても賑々しい。所狭しと群成す人、人、人。時間に追われ急ぎ足に降車するもの、気難しい面構えで日刊紙の政治面と睨み合う中年男性、イヤホンとスマホの画面で外界の一切を遮断した少年、煩雑とした混沌がそれでも一定の秩序の中で滞ることもなく個々の営みを紡いでいる。それはある種近代都市の理想形態であり、そしてまた平穏の象徴ともいえる光景だろう。
そう、人は忘れゆく生き物なのだ。悔恨と反省の念は重要だが、痛みをいつまでも抱いたままでそれでも尚先へと進める人間はほんの一握りだ。大多数の人間はその脆弱な精神を守る為に、受け入れがたい痛みを、悲哀を、憤怒を擦り減らし風化させる。眠りと忘却こそ人に許された救いであり安らぎなのだろう。故にこの国民の大多数は既に忘れたのだろう。己が内に魔物を、自身がその鋭牙にかかるその時までは

と、電車の到着を告げる電子音とアナウンスが男を現実世界へと引き戻した。座席を立ち、既に人だまりと化しつつある出口へと赴く。自動ドアが開き降車する人ごみに紛れ男は駅のホームへと降り立った。艶のある飴色の革靴、仕立ての良い暗色のダークスーツに包まれた脚が続く。パンツと揃いのジャケットは皺一つなく袖口から覗く腕時計は高級感を感じさせない程に上質の代物だ。見る者が見れば目を剥く程の装束を着こなした、もとい最上級スーツに着られている青年の顔は酷く凡庸だった。癖のある黒の巻髪はファッションではなく自前、まだ青臭さを残した容貌は醜くは無いにしてもモデルや映画俳優ほど華があるものではない。何より髪と同色のその瞳は倦怠と眠気に倦んでいた。新社会人も同然の若い相貌で重役の装束を纏うチグハグな青年は見ているほうが危ぶむ不確かな足取りで自動改札を抜け出入り口へと歩を進める

「あぁ、この人海の中から人に相似した化け物を探して始末しろと?無理難題にも程があるし、なにより放任に過ぎるのではないか?自国の事なんだからもっと本気で援護してくれてもいいのでは?というかこんな時こそ式神を使える連中が有利なわけで……」

一度吹き出せば止まることを知らない不平不満。周囲の市民にすら聞こえぬ小言には剣呑極まる用語が含まれている。聡い人間が注意深く観察すれば気付くだろう、青年のジャケットの袖口にあしらわれた象牙の飾り釦に描かれるは五芒星、即ちセーマンの文様に他ならない。陰陽道の大家、日本に在る5つの魔法使いの血筋に名を連ねる「土御門」。次期当主たる土御門団扇は情報端末に掲示された文面を忌々しげに睨み付け鬼巣食う摩天楼に降り立った

>ALL

【本編開始おめでとうございます!不束者ですが宜しくお願いします】

3ヶ月前 No.5

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★Ywte4t2Nfq_m8y

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3ヶ月前 No.6

くら子 @kura003☆pak20/nYiv6 ★wyf4VWw0x0_m8y

【 御琴 / 新宿区内裏路地 】

その少年、吸血鬼の御琴は食事中であった。自身より遥かに大きな身体の男を素早く裏路地に引きずり込み、男は声を上げる間もなく少年に生き血を啜われ呆気なく絶命した。まるで神隠しかの様に皆気付かず、誰も裏路地に見向きもしない。野良犬が威嚇し吠えるだけか。
犬の威嚇を物ともせず、ずるずると最後まで飲み干し、ほぅと息を満足げに息を吐く。おいしい。やはり激しく動いた後の食事はとてもおいしい。行儀悪く、血濡れた口周りをコートの裾でごしごしと拭う。

「あ、ところで幹部様はどこにいらしているかにゃ?」

血を飲み干してふいに思い出した目的。
アジトで目覚めいつものようにかまってコールをするはずが、幹部の部屋はもぬけの殻だったのだ。そういえばここ最近人間側が動いていると聞く。もしかしたら人間をやっつけに行くのだろうか。だとしたら自分も一緒にやっつけにいこう。そしていっぱい遊んでもらおう。
なんて、単純な思考で行動していると案の定迷子である。基本アジトの周辺にしかでない吸血鬼には新宿は広過ぎた。が、幼い吸血鬼には刺激溢れる世界のようだ。迷子の吸血鬼は自分が迷子だとも気付かずに当初の目的をすっかり忘れて裏路地探検をしてしまった。

吸血鬼は体液を失った亡骸をぽいと放ると、威嚇し続ける野良犬に自身の能力で出した黒い靄を素早く身に纏い身体を大きく見せ、シャーッと威嚇し返す。野良犬は面白い具合に尻尾を巻き、きゃんきゃんと逃げていく。幼い吸血鬼はその姿を見て腹を抱えて大いに笑った。まるで我ら吸血鬼を見て逃げ惑う人間にそっくりだ!

「幹部様はどこかにゃー。ミーはさみしいにゃー。♪」

さて、忘れてはならない。自分は仲間を探しにきたのだから。ひとしきり笑った後はご機嫌でふんふんと目的を忘れないようにへたな歌をうたいながら幼い吸血鬼の少年は裏路地探検を続けた。

>>ALLさま


【メイン開始おめでとうございます!久しぶりのオリなりでぎこちない所があるかもしれませんがどうぞよろしくおねがいします!】

3ヶ月前 No.7

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【夢見小太郎/新宿区上空→新宿区内ビル屋上】

突然、なんの前触れもなく、ビルの屋上に人影が出現する。ライダースーツに身を包んだ小柄な人影はフルフェイスのヘルメット……よく見ると、戦闘機に乗る人間のそれだが、特に問題も無いだろう。

「はい、完了。便利だけど、この魔法あんまり使えないんだよね」

小太郎はここに瞬間移動して来たのだ。行動1万メートルから。

小太郎の魔法は「視界内に収めた特定の座標に転移する」もの。つまり、視界内にさえ入ってしまえばどんな遠距離だろうと転移できてしまうのだ。

「というか、軍の戦闘機を発進させるとか、先生絶対フリーの魔法使いじゃないよね……」

苦笑する彼は、町を見下ろしながら、メモにペンを走らせる。

「現実は小説より奇なり。ならば現実を小説のように動かせばより奇なる物語ができる……先生の言葉通りやってみようとは思うけど、ボクの立場的に下手すれば反逆だよね……」

苦笑しながら、今度は携帯端末を弄る。その後、彼の姿が屋上へと消えた。

安倍家に向けて、「新宿二丁目のどこかのビル屋上に吸血鬼を確認」というメッセージを残して。

≫富樫カカラ、安倍家陣営

【返信はいりません。人数が少ないので、プロフのないモブなども多用しますが悪しからず。】

3ヶ月前 No.8

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★Ywte4t2Nfq_m8y

【 安部紫陽花 / 東京・歌舞伎町一番街 】

 適当なタイミングで入ったセブンイレブンで適当に買ったスイーツを片手に歌舞伎町を練り歩く。依然周囲からの視線の量は凄まじいものがあったが、やはり気にした素振りもなく突き進む安部一門の三人組。そんな行動を取り始めて数分たった頃だろうか。東京全域に散りばめていた紙人形の式神のうち一枚が再び鬼籠の身体に舞い降りて何かを囁いた。そして再び空へと舞い戻って行く。ふむ、と鬼籠が口元にあどけない指を当てて考え込んだ。

「新宿二丁目のどこかのビル屋上に吸血鬼を確認……っちゅうメモが区内のビルに残されてるんをさっきの子が発見したらしいんですけど、これどない思いはります?」
「使えない情報ね。そして罠ならあまりにも杜撰だわ。そもそも確認したって言ってるのに『どこかのビルの屋上』なんて曖昧極まりない表現なのが怪しすぎ。確認したならどこのビルか分かって当然じゃない、仮にそのメモを残したのが味方ならそいつはTPOを弁えられない愉快犯か仕事のできない無能のどちらかね」
「さりとてせっかくの情報です、念の為にそこいらのビルの屋上を式神たちに探るよう命じるくらいはすると致しましょうぞ」

 謎のメモを残した人物のことをボロクソに言いながらシュークリームをかじる紫陽花。わりとまっとうなことを言ってはいるのだが、それにしたって言い回しに遠慮が無さすぎる。彼女の場合は陰口のつもりで言っているのではなく、例え本人が目の前にいたって同じ発言をするだろうからそこに気性の激しさや自我の強さが見え隠れしていた。枝下は呼び寄せた紙の式神に命令をし直して空へと戻し、エクレアをはむはむと咀嚼する。鬼籠が食べているのはみたらし団子だ。
 もたらされた情報の真偽は定かではないが、本当に屋上に吸血鬼がいるというなら空を飛ぶ無数の式神たちがそれを発見することは容易いはず。そちらは式神に任せて、自分たちは店の中や狭い路地の裏のような上空からでは探し辛い場所を当たっていくことにしよう。もちろん三手に別れるような真似はしない。向こうは好き勝手暴れて良いがこちらは一般人を守りながら吸血鬼と戦わなければならないのだ、むしろ現場に来るのが三人でも少ないくらいだというのにこれ以上減らすなど愚行だ。効率は屋敷に残してきた者たちの式神という物量でカバーしきれている。ゆえに何があろうと三人で行動するという大前提は崩さない。戦力をバラけさせれば相手の思うつぼだ。それに敵を引き付ける的としても、三人揃っていたほうが目立って良いだろうし。

>ALL様

【失礼なこと言ってます、すみません】

3ヶ月前 No.9

Nero @nerokichi ★Android=QL7cZQAikG

【富樫 カカラ/東京 新宿二丁目、ビル屋上→路地裏】



呻き声の止んだ屋上の上。

血の滲む口元を手の甲で拭い、最早体内に一滴の血も残されていない男の抜け殻の襟元を掴んで引き摺りながら、カカラは何かの気配に気付いて視線を空に彷徨わせた。
それは意識を向けなければすぐに見失ってしまうような、微かな魔力。

空に混じって滑空するその根源を視認して、ようやく正体と存在理由を理解する。人型の浮遊物体、恐らく何処ぞの魔法使いの式神か何かだろう。
全く便利なものだ。アレを探索用として数十、もしかすれば数百は同時に飛ばされる等敵泣かせにも程がある。
この様子だと部下である他吸血鬼の居場所も悉く特定されて淘汰されかねない。

特に屋上にいるというのは格好の的の1人だろう。特に悩むことも無かった。カカラは引き摺っていた人間の死骸を素早く脇に抱えて、フェンスに足をかけてビル同士の隙間へと飛び降りる。
勿論人間が真似すれば一瞬でミンチだろうが、吸血鬼を彼等のような貧弱と一緒にしないでいただきたい。

そのまま重力に任せて落下し、相当の高さから飛び降りたとは思えない程軽やかに着地した。同時に、周囲に人影がない事を確認してから自身のシャツについた埃を軽く払って、抱えていた人間を無造作に放り投げる。死体は背中を壁に打ち付けて力無く崩れ落ちた。
そして死体には目もくれずその横にしゃがみこんで、血に濡れた手の指を壁に走らせた。記される文字は水分が足りずに掠れていく。
死体の横で子供のように壁に指を這わせる光景は現実であるというのに、実に歪で奇妙なものだ。

書き終えたのか徐に立ち上がった吸血鬼は、餌の残り滓に興味を示すこともなく背を向けて歩き出す。どうせ執拗に追われているのだ。彷徨って見つかるのも隠れて見つかるのも同じだろう。内に篭ってどうにかなる相手だとは思っていない。

そうして吸血鬼は影に掻き消え、場に残されたのは血の気の無くなった男の死体と、その血で書かれた実に奇妙な文字の羅列だけ。



『Let's play hide-and-seek(かくれんぼをしよう)

Find me early(はやく僕を見つけてよ)

before it becomes too late(手遅れになる前にね)』



>ALL



【とりあえず移動させますね…】

3ヶ月前 No.10

赤い子鬼 @kaizelkai ★OoN6oNoyDt_mgE

【 言無 / 新宿区内裏路地 】


 「 ………ペッ。 」


 赤いパーカーが目立つその小さな吸血鬼はビルの壁を背に寄りかかっていた。幼いその顔に打撲、服もあちこち汚れている。
集団リンチを受けた後のような光景である。口の中に溜まっていた血や唾液が混ざったものを吐き捨て、夜空を見上げる。この傷は人間に受けたものではなく、同族である。他の吸血鬼より劣っている自分はいつもイジメの標的にされ、使いパシリにされる事が多い。誰かに言われて、大人の人間の一人か二人を生きたまま持ち帰り、彼らだけで血を吸っていた。もちろん自分は一滴も吸ってはいない。地面に飛び散った血痕を舐めた事である。
 今日は目つきが気にいらないとか言われて、サンドバックのように殴られた。痛く当たらないように受け続けて、体中のあちこちはまだ痛い。起き上がれるが、今は動く気にもなれない。今夜はここで大人しくしておこう。


 「 痛いの、早く、治るといいな……誰か、来る。 」


 痛いのは嫌だ、けど怪我は時間が経てば治るということを知っている。吸血鬼は人間より強いから、人間より怪我の治りは早いと思っている。一人だけ呟いていると、路地に何かが来る気配を感じる。微かに漂う血の匂い、同族かもしれない。もしくは吸血鬼を狙う人間か。ゆっくりと起き上がって、フードを被り直す。顔を見られないようにし、何かが来る気配の向こうをじっと見つめた。


>>御琴、富樫 カカラ


【本編開始おめでとうございます。遅れましたが、よろしくお願い致します。】

3ヶ月前 No.11

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【過激派の吸血鬼A/新宿区内裏路地】

「カカラ様、報告です」

音もなく現れた吸血鬼。彼は現在、富樫カカラの元で動く吸血鬼である。今回は吸血鬼に協力する組織との折衝を任された身であり、彼が現れるということは、何かしら動きがあるという事だ。

「協力者達からの伝達です。これより19分後に新宿駅へ突入し、30分以内に声明を出すとの事です。我々は騒ぎに乗じて人間を攫い、白昼においても安心できないという恐怖心を人間どもに植え付ける」

どこか芝居がかった口調で、感傷的に語る吸血鬼は、やがて真面目な顔に戻り、

「それでは、私は協力者達と行動をします。カカラ様、ご武運を」

そして、吸血鬼は路地の闇へと消えて行った。

≫富樫カカラ、吸血鬼all


【リュウ・シュンシェン/新宿駅】

銃声が轟く。それに応じて、駅構内に取り残された人々が一様に恐怖の色に染まった。

「私たちは、この駅を占拠しました。大人しくしていればいずれ解放しましょう。あなた方は運がいい」

ややカタコトの日本語で構内放送をかける。

新宿駅に突入した反社会的組織はまたたく間に入口、改札、ホームなど構内を完全制圧。現在の状況に至る。

駅構内残った330人の人質は、震えながら助けを求めるのみとなっていた。

同時刻、東京都内から全国へとそのニュースが知れ渡り、無論、新宿区内では、パニックが起こり始めていた。

≫all


【過激派吸血鬼BCD/新宿二丁目】

新宿二丁目にも、パニックに乗じて襲撃を行う吸血鬼部隊が待機していた。

正確には待機状態から動けなかった。

「オイオイ、なんで安倍家の人間がここにいるんだよ!?」
「俺だって知らねーよ!情報も行動も早すぎる!」
「騒いでもどうにもならん。下手に動くな。奴らがこちらを既に見つけている可能性もある」

その声で、3人は、一気に静まり返り、息を殺した。

≫安倍家陣営

【他の絡みは少しあとに書きます。】

※警告に同意して書きこまれました (個人情報)
3ヶ月前 No.12

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★Ywte4t2Nfq_m8y

【 安部紫陽花 / 東京・歌舞伎町一番街 】

 誰かの書き残したメッセージの内容を一応鑑みて屋上を屋敷から放たれた式神たちに探らせるも、それらしき報告は少しも返って来ない。やはりガセネタを掴まされたのだろうか。あるいは本当にどこかの屋上に吸血鬼がいたけれど、もう移動してしまったのか。真実はわからない。ともかく事実はただ一つ。近辺の屋上に吸血鬼の陰は見当たらない。いるのは精々、バーベキューセットを囲んで串に刺したマシュマロを焼いたものをスマホで撮ってSNSにアップしているテンションの高い集団だとか、真夏でもないのにサンオイルを塗って水着一丁で寝転がり肌を焼いている日サロ代をケチったマッチョだとか、煙草をふかしながら缶コーヒー片手に雑談に興じる三十路のサラリーマンだとか、そのくらいのものだ。一応報告に来た式神たちも、まさかその中に吸血鬼がいると思って報告に来たわけではないだろう。たぶん念の為だ。
 けれど中々キナ臭いのを引き当てられないと思っていた中、一体の式神が耳よりな情報を持ってきた。なんでも新宿駅のほうで銃火器により武装した集団が駅の人々を人質に中に立てこもっているという。もう数分もすれば早速ニュースになる出来事だろう。そして新宿駅には、移動さえしていなければ土御門の次期頭首もいるはず。この場合、彼が人質の中に紛れていてくれていたほうが戦力になるか、外にいてくれたほうが戦力になるかは判断が難しい。が、分かっていることがあるとすれば一つ。あの男は安部紫陽花がライバルと認めた男。どちらにせよ、『たかだか反社会的組織』程度に遅れを取ったりはしない。よって紫陽花は特に不安げな様子も無くその報告を持ってきた式神に指示を出した。

「そっちの敵は全部貴方にくれてあげる、こっちの敵は安部一門に任せて頂戴。――と、土御門の次期頭首に伝えておいて」

 このタイミングでたまたま半社会的組織が新宿駅を占拠したというよりも、吸血鬼と人間のアウトローが結託しての出来事と考えたほうが筋が通っている。ならば駅の対応に気を取られている間、その近く……例えばこの歌舞伎町などでも暴れ回ろうとする吸血鬼などがきっと現れるはず。それら全ての相手は、安部一門が公式魔法使い五家の名誉に懸けて引き受けた。指パッチンの音が鮮やかに鳴り響き、紫陽花の近くに一体の式神が召喚される。『天空』。そう名付けられた式神は花嫁のような白無垢に身を包んだ黒髪の美女である。媚眼秋波の四字熟語がまさしく相応しい、流し目のよく似合う妖艶な出で立ち。真っ赤な唇に刷かれた笑みは艶めかしくも恐ろしい。手には巨大な巻物を持っていた。
 紫陽花が式神を召喚したのを見て、鬼籠は口笛を一つ吹き、枝下は片足で地面を強く踏み鳴らした。どちらも彼ら彼女らの行動詠唱。鬼籠の傍らには顔に般若面をかぶった引き振袖のからくり人形が召喚され、枝下の手元にはいかにも業物と思しき打刀が召喚される。血筋かあるいは偶然か、安部一門には行動詠唱で魔法を使う者が多い。この三人は三人ともが行動詠唱の使い手で式神の使い手だ。普通に式神を動かすのは紫陽花だけで、後の二人は自分で糸を繋げて操作しなければならない人形の式神を召喚したり、式神の使う強力な武器だけを召喚したりする手合いだが。

「さて、早速だけど『満たす』わよ。鬼籠、先に張り巡らせなさい」
「御意に」

 柏手を打って召喚した式神人形と『霊糸』を結び付けた鬼籠は、両腕をばっと勢いよく空中に振り上げると、そこから右腕は左斜め下に振り降ろして左腕は右斜め下に振り下ろした。腕の動きに連動して生き物のようにビクリと大きく跳ねたかと思えば、次の瞬間には足場を蹴り上げて上空20メートル近くまで跳躍する般若面の式神人形。その般若面を被った顔が縦方向に真っ二つに割れ、そこから蜘蛛の糸のようなものがとても肉眼では数えきれないほどの本数、四方八方へと噴出される。空間と空間の隙間を縫うようにして、空だけでなく地面近くにも張り巡らされた謎の糸たち。突然の事態に歌舞伎町の人々がざわめきだす。が、紫陽花の召喚した式神『天空』が次の行動を起こすほうが早かった。今の今まで丸められた状態だった巨大な巻物を振り抜くようにして広げた彼女。そこから薄紫色をした霧が間欠泉のごとき勢いで吹き出し、糸で覆われた空間の中だけを満たしてゆく。ひょっとして毒ではないか。そう咄嗟に感じ取った人々が我先にと霧から離れようとするも、人々は張り巡らされた決して強靭には見えない糸を不思議と通り抜けることができない。慌てふためく人々。それを鎮静させるように、枝下が「安心をし」と声を張り上げた。

「この霧は確かに毒霧だけど、毒なのは吸血鬼にとってさね。ただの人間にはただの空気と変わりはしないよ。もし吸って苦しんでいる奴がいれば、そいつは吸血鬼。さっさとお離れ」

 いつの間にやら鞘から引き抜かれていた打刀を片手に笑顔を浮かべる枝下。しかしその視線は柔らかさの中に油断の無い鋭さを併せ持っている。上空では未だに鬼籠の式神人形が糸を吐き出し続けているから糸の結界の範囲はどんどん広がり、『天空』の巻物も霧を溢れさせ続けているから、結界が広がっても霧の濃度が薄れることはない。名付けるとすれば濃霧の陣。糸の結界を張ることで結界の外側にいる吸血鬼から一般人を守り、広げる最中にうっかり糸の結界の中に吸血鬼を取り込んでしまっても、その取り込んでしまった吸血鬼は中に充満した吸血鬼だけに効果を発揮する毒霧を吸ってその強弱次第で血を吐くなり何なりの反応を見せる。そして弱った吸血鬼を枝下が狩りに行き、場合によっては紫陽花や鬼籠も新しい式神を召喚し糸の結界と毒霧の展開は続けたまま攻撃に加勢する。そういう攻防一体の、攻めにも守りにも妥協しない作戦だ。さて、初めに引っ掛かるのはどこのどいつか。

>ALL様

3ヶ月前 No.13

@ghost1111☆zTkG9x5MqcQ ★iPhone=TjZQ5V1AKM

【 剣城鏡花 (鏡夜) / 東京・新宿駅構内 】

「これは、不味いことになってしまった様ですね。ひとまず着替えましょうか、この格好では戦闘もままならないですし。」

足早にその場からトレイに直行。中で予め用意していた服に着替え、髪を結い直す。服装は部活帰りの高校生らしい剣道部の服に。そうすれば剣を持っていても怪しまれないと思ったためである。

「さてと、これからどうすっかな…下手に動いて混乱を招き怪我人が出るのも良くねぇし、なんか策を練らなきゃな。」

取り敢えず、トイレの外に出て周囲の確認をする。今はまだだれも負傷者は居ないようだが、銃声が聞こえたし、もしかしたら誰か撃たれるかもしれない。考える事は山済みだが、取り敢えず様子見と行こう。下手に動くのは得策じゃないしな。

「取り敢えず、銃声がした辺りまで行くとするか。」

慎重にかつ、迅速に歩いていく。俺がやらなきゃいけないんだ。皆を…守らなきゃ。



>all様

3ヶ月前 No.14

Nero @nerokichi ★Android=blm8lhFMnb



【富樫カカラ/新宿区内路地裏→表通り】



予定されていた新宿駅襲撃、そして占拠の実行についての報告を聞き終え明かりの見える表通りの方向に視線を向ける。白昼堂々行われる人間狩りによる動揺を、とは銘打ったが正直なところを言うと家畜にしては数が多い人間を互いで丁度いい程度に減らしあってくれればそれでいいと思っている。
どうせなら現を抜かしてもらって、向こうの戦力を陰で葬って知らない間に取り込む方が理性的ではある。まあどちらでもいい。これを仕組んだのも人間の行動だ。こちらの知ったことではない。

(しかし式神の姿を確認した限り明らかに魔法使いの類が彷徨いてる筈なんだが)

"人間側の戦力"である魔法使い────こちらでは陰陽師といったか、それの上級者レベルが来ているとすればテロリストなど一瞬で葬り去られるのではないだろうか。人間が幾らやられようがどうでもいいが、吸血鬼の戦力が削られるようでは困る。

人間を襲う行為はやろうと思えばいつでもできる。だがこの機にやってきた陰陽師というのは貴重だ。普段本拠に閉じ篭っている所を狙うよりか遥かに始末がつけやすそうではないか。

「……幹部なんてやるもんじゃねえな」

誰に聞かれる事も無い小さな愚痴を零す。正直何を考えることもなく血を啜るだけ啜って後は知らないというのがこの男の気質である。闘争は好きだが、こうした人間の浅ましさの絡んだ事象など面倒事としか思えない。

しかし立場は立場である。主に報いる行動をするのは変わりない。そうして陰陽師である獲物を探すために路地裏を抜けて歩き出した。


>>All

3ヶ月前 No.15

くら子 @kura003☆pak20/nYiv6 ★wyf4VWw0x0_m8y

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3ヶ月前 No.16

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

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3ヶ月前 No.17

さよか @sykss☆JmA.4qOGL8M ★aHYJPChRm4_OzI

【切通千雨 / 新宿駅周辺】

 『新宿での吸血鬼の潜伏部隊を調査し、報告せよ。』これが彼女の仕事であった……さっきまでは。少し離れたところで新宿駅を眺めている彼女はため息をついた。つい先ほどまでは、平和だったその場所。外ではポケットティッシュを配る人や、待ち合わせをする人、その大半が携帯を眺めて雑踏に紛れていた。この、東京以外からも人が集まる新宿で、漠然と吸血鬼を探せなんていう、現場を知らない上司の発言にも彼女は笑顔で答える。彼らは上司ではない、給料袋だ。給料袋が何を言おうが、意味を考えなければいい。そう割り切っていた矢先の出来事だった。
 新宿駅の占拠。それも、反社会組織……つまり、吸血鬼ではなく同じ人間による行為。それが起きたのが数分前。同じ人間ながら、ほとほと呆れる行為だった。そんなことをして得するのは吸血鬼だけじゃないのか?なんて考えるのも、今は無駄な行為だ。
 どうやら数人の部下、――つまり特殊魔装部隊の隊員であるが――彼らは駅構内にいるらしい。占拠されてすぐに彼女の元に連絡があった。反社会組織ということは、政府とも当然対立している。その政府直属の部隊であると知れれば、当然まずいことになる。絶対にボロを出さないように指示をして、携帯を切った。それからすぐに、携帯が鳴る。表示されたのは見たくない名前だ。直属の上司。防衛相に所属し、大臣からの命令を連絡してくる人間だ。

「はい、もしもし。……はい、今新宿にいますが……あー……ですよねぇ」

煮え切らない千雨の返答。それからはい、はい、と何度も相槌を打って、通話を切った。電話の内容は簡単。「新宿駅を占拠しているものたちからの人質の解放」である。簡単に言ってくれる。千雨は今日何度目かわからない溜息をついて、駅の方角を見た。
さて、どうしようか……。

>ALL

【遅ればせながら、参加させていただきます。防衛相より人質の解放の指示などと書いてしまいましたが、もし齟齬がありましたら修正させていただきます。】

3ヶ月前 No.18

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【ニナ/京都郊外の山奥】

吸血鬼の中にも、ヴラドのやり方に反対する派閥も存在する。穏健派と言われる吸血鬼である。彼らは人間側へと情報を流し、人間と協力して、日本から吸血鬼追放しようと考える。

しかし、彼らも吸血鬼の為、人里離れた場所に住んでいる。

だが、そんな中にも、忌み嫌われる吸血鬼も存在する。いわゆる「落ちこぼれ」「役立たず」と言われる者だ。

それが、ニナである。

穏健派の家庭に育った彼女は、両親が殺された時、過激派に誘拐され、「裏切り者」と罵られながら陵辱の限りを尽くされた。その時のショックで、吸血鬼の特徴である血因詠唱が使えなくなり、穏健派の者からも見放された吸血鬼である。

そんな彼女にも、何の奇跡か、保護者(?)というか、同行者(?)がいた。

蒼月という青年である。一人ぼっちだったニナを何を血迷ったか、保護して、連れ歩いている。(溢れ出る犯罪臭)

そういうのは置いておいて。ニナは端的に迷子になっていた。京都の人工林のど真ん中で。

「ソラー!どこー!?」

先程から力の限り叫んでいる。そろそろ泣きそうなので助けに行って上げよう。(推奨)

≫蒼月

【ニナも始動です。】

3ヶ月前 No.19

@ghost1111☆zTkG9x5MqcQ ★iPhone=TjZQ5V1AKM

【 蒼月 / 京都郊外の山奥 】

…うーん、何故だろう、何だか凄く罵倒され変態呼ばわりされている気がする。まあ、そんなことよりもニナと離れ離れになってしまった。

「声は…こっちから聞こえるんだけど、何せこの広さだとな。しょうがない、走るか。」

軽く準備運動をし、ニナの声が聞こえた方に向かって走り出す。身体強化の魔法を使っているためあっという間に着くだろう。声が泣きそうだったし、早く行って抱き締め安心させてあげなきゃいけないし、この様子じゃ予定に間に合わなくなるかもしれない。すると、少し開けた場所にニナの姿を見つけた。速度を落とし、ニナを抱き締める。

「やっと見つけたよ、ニナ。ごめんね、1人にさせちゃって。怖い思いをさせたかな?でも俺が来たからもう大丈夫だよ。」

おっと、このまま抱き締めていたらニナに怒られるかもだな、と思い身体を離し片膝を付きニナと目線を合わせる。儚げなこの子は何があっても俺が守る。そう思わせてくれる大切な存在だ。
私が生きていよう思わせてくれたのも彼女だからね。ああ、今日も相変わらず可愛い…(犯罪臭)


>ニナ


【かなりの犯罪臭ですな。】

3ヶ月前 No.20

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★Ywte4t2Nfq_m8y

【 安部紫陽花 / 東京・歌舞伎町一番街 】

 路地裏からこちらを窺う敵意を孕んだ視線に気付き、紫陽花も鬼籠も枝下もそちらに視線を向ける。そこには見た目だけなら人間と大差無い三人の男がいた。けれどあの顔色の悪さと焦り具合は、この濃霧の中においては完全に吸血鬼と見做して間違いあるまい。飛び出して来た吸血鬼どもを斬り伏せようと枝下が打刀片手に一歩踏み出すが、それを片手で制して凛然と微笑む紫陽花。あたしがやる。言葉にするまでもなく、視線がそう語っていた。枝下も逆らう事なく一礼して紫陽花の後ろに下がる。次期頭首が直々に相手をするというのなら、それに否と唱えるつもりは無い。
 一人は紫陽花のほうに来たが、残り二人は逆方向に向かって走って行った。人を狩るつもりなのだろう。しかしそうは問屋が卸さない。枝下は空に描いた九次切りの中を走り抜け『五体向上』を発動した後、その人間離れさせた脚力を持ってして片方の吸血鬼の前方にほとんど一瞬で回り込む。そして神速と呼ぶに相応しい一撃が吸血鬼の首筋目掛けて刹那と振るわれた。鬼籠は再度口笛を吹いて二体目の式神人形を召喚し、柏手を打ってそちらとも霊糸を繋ぐ。女の上半身に蜘蛛の手足が生えたような絡新婦を彷彿とさせる形状の式神人形は、鬼籠の指先の動きに連動して八本の足で勢い良く地面を蹴り上げると、鬼籠を背中に乗せてもう一匹の吸血鬼の頭上へと押しつぶすように着地を決めようとする。一体目の式神人形ともまだ霊糸は繋がっているので、糸の結界が範囲を広げる動きも止まっていない。

「あら、空間転移系の魔法……ではないようね。どちらかというと空間制作系の魔法かしら」

 茨に囲まれた空間の中でくすりと笑っては、長い脚を優雅に交差させて片手を腰に当てた体勢で名も知らぬ吸血鬼と目を合わせる。仲間と引き離されたとしても、その目に怯えや竦みの色は見当たらない。この状況を問題とも思っていない女の、自信に満ち満ちた苛烈で強靭な眼差しだ。どうやら異界を作る魔法と言えども外界と霊力が遮断されるわけではないようで、茨の外側では相変わらず『天空』が吸血鬼にのみ作用する毒霧を巻物から吐き出し続けている。試しに『天空』にこの茨を殴らせてみることを考えたが、その隙を突いて巻物をどうこうされては面倒なのでやはり『天空』には巻物の傍に控える役目に専念してもらうことにした。代わりに指パッチンで二体目の式神『白虎』を召喚する。谷間も太腿も大胆にさらけ出す形で着崩された派手な柄の着物の上から獣の皮を纏い、顔には戦化粧のような入れ墨を入れたいかにも獰猛そうな目つきの、『天空』とはまた雰囲気の異なる美女。手には鉤爪のようなものを装着していて、身体中からバチバチと電気を放っている。

「あたしを安部紫陽花と知りながら挑んだ気概を褒めて遣わすわ。これは褒美よ。あたしに看取られる栄誉を喜びなさい」

 艶やかな笑みでそう言い切った瞬間、耳を劈くような咆哮と共に『白虎』の全身から凄まじい威力の雷撃が全方向に向かって放たれる。紫陽花の霊力を元にした攻撃なので紫陽花にはダメージを一切与えないが、それは紫陽花以外の全てにダメージを与えるのと同義だ。茨で囲って狭い空間を作ってしまったがゆえに、避けようにも茨の中で雷撃の及んでいない場所は微塵も存在しない。

>過激派吸血鬼BCD様&ALL様

【紫陽花の攻撃も鬼籠の攻撃も枝下の攻撃も、当たったかどうかの判断は確定ロルになってしまうので春宮様にお任せ致します】

3ヶ月前 No.21

赤い子鬼 @kaizelkai ★OoN6oNoyDt_mgE

【 言無 / 新宿区内裏路地→新宿駅付近 】


「 ……わかった。」


 コクンと頷き、騒ぎが起きてる場所へ振り返って、歩き始める。路地裏の闇から現れた見かけない少年、初対面にいきなり命令されるとは思ってなかった。少年から微かに漂う血の匂いは鼻腔の中を通りぬけ、同族だと認識する。普通の子供がこんな路地裏にいたら、吸血鬼の的である。自分の頭でもそれくらいは理解は出来ているつもりである。ただ外見が子供の格好をした吸血鬼はそうそう見た事はない。着ている服もなんというか、綺麗に見える。自分が着ている服が惨めに感じるくらいに。


 路地裏は迷路のように入り組んでいるが、何となく騒ぎが大きい方へ歩いていく。確か、大きな騒ぎを起こして人間を攫う事を言ってたような気がする。それが始まったのかもしれない。吸血鬼に協力する人間たちが騒ぎを起こしてくれるが、何で協力してくれるかはよくわからない。人間にもいろいろいるのだろうと思っておく。
騒ぎは新宿駅を中心に広がっていく。丁度、新宿駅付近まで出ると周囲は逃げ惑う人々が渦巻いており、普段見る新宿駅とは異なる光景になっていた。振り返り、自分と外見は変わらない少年に声をかけた。ちぐはぐで誰が聞いても、カタコトな言葉遣いで。


「 此処、新宿、駅、の近く。騒ぎの、中心、近い。お前、此処で、人間、狩るのか? 」


>>御琴

3ヶ月前 No.22

Doubt @casebycase☆4REdEufY1pNl ★lCAAWJgq5v_mgE

【土御門 団扇/新宿→新宿駅】

「さてさて、愚痴ってみたものの現状は相も変わらず。とりあえずは足で稼いでみましょ」

倦怠感はそのままに、ぼやきながらも青年は混雑する街頭を歩く。土御門次期当主のやる気のなさに反比例しているかのように足取りは軽やかに人混みの中をスムーズに、そして速やかに進んでいく。その歩速は周囲の通行人の優に倍近くではあるが、それは何も彼が特殊な身のこなしを体得しているわけでも周囲一切に配慮せぬままに強引に押し進んでいるわけでもない。それは最も単純で、それ故に最も奇異な光景に他ならない。単純に人混みを流れのまま歩くよりも何もない道を歩く方が早いというのは自然な道理だろう。それと同様に彼の周囲1m程度、モーセの海を裂く如き奇跡とは比するのも烏滸がましい僅かな範囲ではあるがそこには明らかな空白が作り出されている。この明らかな異常を引き起こすは団扇の周囲を浮遊する二枚の紙片。名刺ほどの大きさのそれの表面には梵字やかな文字が複雑怪奇に絡まった、それでいて一種の美しさすら感じさせる文様が刻まれる。惑星の周囲に侍る衛星の如く、青年を護るかのように寄り添った護符が極小の人払いの結界と隠行の法を並列して展開しているのだ。公式魔法使い五家が一つ、土御門の「精霊魔法」の神髄は広くそして深い
快調に進んでいた団扇の脚がはたと止まる。展開する術式の効果により人は団扇を避けるように通り抜け、隠行の法により疑惑の視線すら投げかけることは無い。と、団扇の腕が何もない空間を薙ぐように振るわれる。翻った手の内には奇術のようにまた別の紙片が掴まれていた。紙を人型にくりぬいたそれは京より自身たちの主を支援するために遣わされた安倍一門の遠見の式神だろう。珍しく稚気が滲む微笑を零した団扇に対し式神の使役者たる安部の某は無言。己が隠行が看破されたことに余程動揺したのか、それとも唐突な仇敵の登場に憤怒を覚えたのか、将又その両方だったのか。混乱する術者の対応を愉しむようにニヤニヤと眺めていると我に返った相手方からの事務的な言葉が響いた。主の言葉を一言一句違えずに伝えた忠義の子弟は用事は果たしたと言わんばかりに伝令の術を解除する。残されたのは紙片を握り佇む渋面の男

「うむ、今日も今日とて清々しいまでの嫌われっぷりだな土御門。往年の確執は未だ衰えずを再確認できたが、こちとらそんな柵なんざ糞喰らえな性質なんだ。今日のところは若様の仰せのままに……ってな」

やるべきことこそ明確化されたが掲示された状況は最悪だった。市民を人質に立て籠もるは銃器によって武装した反社会組織。街には機を狙い吸血鬼の群が潜む。対して此方の戦力と言えばたった数人の魔法使いだけなのだ。ああ、全く最悪な状況だが十分に過ぎる。踵を返し駅へと戻る団扇の足取りは死地へと赴く重々しいそれではない。気負いなくやる気なくちょっと近所まで散歩するような気軽さで、混乱と恐怖渦巻く戦場へと土御門が撃って出る

――――

片言での質疑とそれに応えた短い応答、それらを口火とし数分前から此処新宿駅中央東口では熾烈な銃撃戦が展開されていた。否、この書き方では語弊があるだろう。正確には隊列を組む十余人の男たちがただの一人の人間に対して過剰ともいえる射撃を繰り返している。殺意と困惑に凝る男たちの視線の先にはハンズインポケッツで立ちつくす気怠げな男。既に百は優に超える銃撃に晒されながら男の身体には掠り傷一つ付いていない。さらに激しさを増す銃撃の中で団扇は一歩また一歩と隊列への距離を詰める。団扇の周囲には先の物とはまた異なった護符が円軌道を描いている。効果のない攻撃を続ける相手が煩わしいのか、それとも射撃音がただ煩かっただけなのか。緩やかな動作で抜かれた両掌が九字の印を結ぶ動作と共に周囲の護符が激しく発光、配置を変えながら強大な文様を浮かび上がらせた。効果はないと分かりながらも戦闘続行を余儀なくされている男たちの眼が絶望の色が付け加えられる。それは相対する魔法使いの周囲に浮き上がり滞空している無数の点を認識してしまったから。それは拉げ砕た弾頭、自分たちが先程まで打ち出していた死の礫に他ならない。自分たちの顛末を悟り男たちが悲鳴を上げたのと団扇の腕が振り下ろされたのは同時。実に呆気なく男たちの生は摘み取られた

「撃たれる覚悟があるものだけが人を撃ってもよい……本来ならば失神だけで済むんだけど、やっぱり経験豊富だと『思い込み』もまた一入だねぇ。まぁどちらにせよアンタ方に先なんてなかったわけで。終わるのが少し早まっただけさね」

既に物言わぬ骸となった横顔に何の感慨もなく言葉を漏らす。その表情は平素変わらずの無気力で、とても先まで激戦を繰り広げていた男のそれには見えない。先の戦闘も男にとっては取るに足らない些事なのだろう。恐らくは戦いとすら思ってはいない。微塵の悔恨も哀悼も残さず、団扇は『精神性ショック死』した死骸を跨ぎ駅構内へと進攻を開始する

>新宿駅ALL


【投稿遅くなり申し訳ないです!】

3ヶ月前 No.23

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【ニナ/京都郊外の山奥】

「!!」

声のするほうを見ると、蒼月が走ってくるのが見えた。安堵すると同時に、自分を放置した怒りが沸沸とこみ上げてくる。

「ソラ!なんで私から離れるのよっ!こんな場所に一人ぼっちとか寂しいに決まってるじゃな……い……ふええ……」

怒ってはいるが、あまり強い怒りの滲まない言葉は、次第に尻すぼみになり、ニナの瞳に涙が滲んだ。

傍目から見れば犯罪臭が2倍増しになった気がしないでもないが、どの道手遅れには変わりないようだ。

「で、ここはもうキョウトなの?私、ヤツハシ?っていうの食べたい!」

ここから京都の中心部まではそれほどかからないが、ニナの変装や吸血鬼の拠点に近いこともあって大回りしなければならないが、ニナはそれでもご機嫌だった。

「……ん。手、繋ぎましょ。もう離れないでよね」

ニナ本人としても、恥ずかしいものだが、はぐれるよりはマシと手を差し出す。

≫蒼月

【吸血鬼BCD/新宿二丁目】

「あれ」

後ろへ向いた2人の吸血鬼。内一人へ襲いかかる神速の刃。それを視認する間もなく、吸血鬼の視界は上へ向き、やがて落下した。

もう一人の吸血鬼は、瞬殺された仲間に一瞬気を取られるも、作戦を遂行するために、視線を再び前に戻した。

「がぶっ」

その刹那、上から落ちてきた何者かによって、押し潰された。無論、誰に押し潰されたのか、何によって押しつぶされたかなどこの吸血鬼の知るところではない。

そして、周囲を異界化させ、紫陽花を閉じ込めた吸血鬼もそれを知ることはなく。

「ゴアアアアアッ!!」

その吸血鬼もまた、逃げ場のない雷撃を受け、瀕死状態だった。血因魔法は、雷の熱により傷口が灼かれ、発動は不可。閉じ込めるための檻に自分がかかったかのように、哀れに、灼かれていた。

「━━━餌を食め、メイデンッ!!」

だが、この吸血鬼は、手を伸ばせば幹部に手が届く程の実力者でもある。意識を手放すその一瞬前、気力を振り絞り、紫陽花の元へと、棘を殺到させた。

次の瞬間に吸血鬼はただの炭塊となっていたのは言うまでもないが。

≫安倍家陣営

【リュウ・シュンシェン/新宿駅構内】

「む」

騒がしさをリュウは感じ取った。入口に大きなものが一つ、この駅の各所でも小さなものが散発している。

彼の魔法の一つは擬似千里眼。把握している空間を常に見続ける事が出来る魔法だ。だがそれは視覚的にではなく、感覚的に、の為、何が起こっているかは自分の目で確かめなければならない。

人質の監視に数人を残し、散発する騒ぎに対応させる。そして自分は入口の大きな騒ぎへと向かった。

「そこの若い日本人、命が惜しくば止まれ!」

拳銃を構え、目の前の青年へ威嚇射撃をする。無論、当てる気は無い。そも、この程度で止まるような人間がここに来るはずが無いのだ。

「この駅は我々が占拠した。この場所に用がないのなら、互いの安全の為に、引いてほしい」

交渉する気も微塵もないが、引くのならそれ以上のことは無い。

≫土御門団扇

3ヶ月前 No.24

@ghost1111☆zTkG9x5MqcQ ★iPhone=TjZQ5V1AKM

【 蒼月 / 京都郊外の山奥 → 京都市内 】

「わわっ、ごめんよ?だから、泣かないで?ね?好きなもの、なんでも買ってあげるし何でもするから、ね?」

ニナに泣かれてしまっては俺のいる意味がない。すると、ニナが八ツ橋を食べたいと言い出した。うん、可愛い。命に変えても連れて行ってあげよう。近くには吸血鬼の拠点があるが、んなもん知るか。襲われたらぶっ殺そう、ニナのために。
そう決意した時、私の天使であるニナがその小さな手を差し伸べて告げる。手を繋ごう、と。

…ああ、俺もう死ぬのかな。うん。

「うん!そうだね、そうしようか!よし、じゃあ八ツ橋を食べに行こう?美味しいお店を知ってるんだ、あんみつもあるよ?それに京都は綺麗な所が沢山だからね。一緒に周ろうか。」

どうやらご機嫌のニナの手を取り、ニナの歩幅に合わせゆっくり歩く。
大丈夫、この子は俺が絶対守るから。なにせ、ニナは俺の大事な人だから。


【このまま面倒事に巻き込まれて行こうと思います!そして色濃くなる犯罪臭(笑)大丈夫かな、蒼月くん…】

※警告に同意して書きこまれました (個人情報)
3ヶ月前 No.25

@ghost1111☆zTkG9x5MqcQ ★iPhone=TjZQ5V1AKM

【 剣城鏡夜 / 新宿駅構内 】

どうやら駅の入口近くで派手にやらかしてる奴が居るらしく、幹部らしき奴がそっちへ向かって行くのが目視出来た。

「これは、絶好のチャンスとやらだな。今の見張りは数人程度だし、この数なら気絶させるのは楽勝だな。…できれば、誰も傷つけたくないんだがな。先に言っとくな、ごめんっ!」

小さく頭を下げ、謝るとなるべくバレぬようにゆっくり近ずき人質達に小声で話しかける。

「今から、見張りの奴らを倒します。ですが決して動かないで。騒ぎを起こせば他の奴らが寄ってくるかもしれない。これを、皆さんに伝えて下さい。絶対伝えて欲しいのは、動かないこと、騒がないこと。この2点です。倒した後のことは俺に任せてください。俺、こう見えて結構強いので!」

にこりと安心させる為に微笑み、伝言を伝え行動を開始する。


【春宮様、勝手に進めてるんですがよろしいでしょうか?取り敢えず、確定ロルになるかもなので見張りはまだ倒しませんが、倒しても大丈夫でしょうか?】

3ヶ月前 No.26

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★Ywte4t2Nfq_m8y

【 安部紫陽花 / 東京・歌舞伎町一番街 】

 下等の吸血鬼であれば瞬時に消し炭と化す雷撃に“叫ぶ余裕”があったということは、この吸血鬼は一流には及ばずともそこに至れる可能性を秘めた上物だったのだろう。下手に茨の囲いなど作らず、もっと自由に動ける広い空間でなら紫陽花に一太刀浴びせることができたかもしれない。ならばこの戦い、何よりの敗因は相手の判断ミスである。――文字通りの死力を振り絞って最後に放たれた棘は、けれどなおも収まらぬ雷撃の奔流に嬲られて朽ち果てた。その穂先が貫いたものは無い。精々、掠った髪の一筋がはらりと宙を舞った程度である。

「――御見事」

 しかしそれでも素晴らしい。血を流すことは叶わなかったと言えども、安部の次期頭首の身体の一部を欠損させたのだ。例え失うことが何のダメージにならぬ部位でも、一部は一部。天晴れと言う他ない。己の命が尽き果てることを悟った上でせめて相手を道連れにせんとする気概を、紫陽花は悪足掻きだと見下しはしない。むしろ好きだ。自分も力及ばず誰かの手によって葬られる時が来れば、きっと同じことをするに違いないから。もちろん安部の次期頭首を名乗る者として、そう簡単に死ぬことなど許されはしないが。
 術者が事切れたことによって、茨の結界がするすると解けてゆく。隙間から見えた光景は、想像していた通りのものだ。すなわち、敵の首を斬ることに成功した枝下の姿と、式神で敵を踏み潰すことに成功した鬼籠の姿。次期頭首たる紫陽花自らこの新宿への伴として指名した二人なのだ。その実力のほどは紫陽花も十二分に知っている。ゆえにあの程度の吸血鬼に遅れを取る心配など微塵もしていなかった。例えば今しがた打ち滅ぼしたばかりの吸血鬼が作戦ミスを犯さず、なおかつ一対一であの二人のどちらかと戦えば接戦になったかもしれないが、二人が相手をした吸血鬼は紫陽花が相手をした吸血鬼ほどの潜在能力を秘めているようには見えなかったし。

「ご苦労。さて、糸と毒霧の範囲を広げる作業は続けたまま、アタシたちも移動するわよ。歌舞伎町中に張り巡らせ終わったら、次は新宿二丁目よ」
「御意に」
「あい、わかり申した」

 初めて見る吸血鬼の死体にざわつく一般人たちを残して、颯爽と道を歩いていく和装の三人組。きっと数分も経過すればSNSには「安部一門が歌舞伎町で複数の吸血鬼を殺した」という情報が出回ることだろう。その情報を嗅ぎつけて弔い合戦でも挑んでくれる情の深い単細胞な吸血鬼でも現れてくれれば、こちらもあぶり出しの手間が省けて楽なのだけれど。

>過激派吸血鬼BCD様&ALL様

3ヶ月前 No.27

Doubt @casebycase☆4REdEufY1pNl ★lCAAWJgq5v_mgE

【土御門 団扇/新宿駅】

唐突な反社会組織のテロに加え先の銃撃により新宿駅口は無人の体を成している。対応についても既に特殊魔装部隊へと切り替えられたのか、パトカーのけたたましいサイレンが響いてくることは無い。先の喧騒と雑踏が嘘であるかのような沈黙の中二人の男が対峙している。片や銃把を握る偉丈夫で先の工作員のそれよりは幾分か流暢であるものの日本語の違和を払拭しきれていない。状況を鑑みるにテロ行動を起こした組織の統率者なのだろう。対する土御門の次期当主はお道化た仕草で両手を挙げる。険しい表情の相手には一分の隙もないが此方から言わせれば警戒が足りないに過ぎる

「死にたいか死にたくないかと言われれば当然死にたくないだろうし、荒事なんて御免蒙る。ただの一市民だったら一目散に逃げ果せているだろうね……まぁ、でも俺は土御門だしここで退くわけにはいかないんだ。それに万が一にも俺の安全がアンタに害されることは無いからさ……安心して逝ってくれよ」

銃口を突き付けられた青年が零したのはこの緊迫した状況に似つかわない不敵な台詞。それと同時に袖口から大量の紙片が滑り落ちる。土御門の血族が最も得意とする「宣言詠唱」。言霊が持つ力を振るうが如く、語順論法口調あらゆる話術から相手を嵌める暗示術の極致。土御門でも最高峰の術師である団扇は何気ない日常会話からでも相手を術中に嵌めることが可能なのだ。そう、相手は選択を誤った。団扇を無効化するのならば一言も喋らせてはいけない。有無を言わさず射殺することこそが最適解だがそれを初対面の相手に求めるのも酷な話だ。故にこの勝負は決したといえる。最早銀の鍵にて開く夢幻への扉を閉める術はない。ザラザラと風に舞う護符の表面が陽光を反射し銀に閃く。美しい紋章が波打ち揺らぎそこから鋼の刃を覗かせてる。魔紙を統べる術者の合図の元に致死の刃の群が獲物に向かい解き放たれた

>リュウ、新宿駅ALL

3ヶ月前 No.28

くら子 @kura003☆pak20/nYiv6 ★wyf4VWw0x0_m8y

【 御琴 / 新宿区内路地裏→新宿駅付近 】

初対面でいきなり、偉そうに命令されても赤いパーカーの少年(声から少年だろう)は拒まず行動に移してくれた。
赤いパーカーの少年は御琴の前を先導し、道に迷うことなく騒ぎの中心へと進む。近づくにつれて喧騒が大きくなり求めていた出口が近いということが解ったが、吸血鬼である自分よりもこの人間(少なくとも御琴はそう思っている)の方が優れている気がして余計に腹が立ってきた。
薄暗い迷路のような路地裏の先からやっと光が見えた。路地裏を抜けた先は、逃げ惑う人や遠巻きから興味ありげに傍観する野次馬、パトカーと大声で何かを叫ぶ警察、あとはマスコミとかだろうか。どこもかしこも人、人、人である。仲間探しをしている御琴はげんなりとした。こんなに大勢の人の群れの中からどう探せば良いのか。もういっそ全部殺してやろうか。

「 此処、新宿、駅、の近く。騒ぎの、中心、近い。お前、此処で、人間、狩るのか? 」

そんな片言な言葉が御琴の思考を一瞬で途切れさせた。ぎょっとして少年を見る。この少年はどうして吸血鬼だと気付いたのだろう。
まあ、そんなことはどうでもいい。片言な言葉で話してるんだからきっと大したことはないのだろう。騒いだら殺すまでである。

「ふん、おまえには関係ないことにゃ。ミーは今はお腹いっぱいだし、幹部様と仲間を探しているのにゃ。」

お腹一杯の御琴は”今は”特に人間を襲う気はなかった。敵対してきたり命令があれば殺すつもりではあるが。
野次馬たちの話を聞くによるとこの騒ぎはどうやら人間が起こしたものらしい。これで納得した。幹部たちが消えた理由はこの騒ぎに乗って吸血鬼が人間を倒すのだ。なぜ人間が人間を殺し、吸血鬼と手を結んだりとわけが解らないことだらけだが御琴の優先順位は仲間探しであるのでどうでもよかった。人間を倒すのはその次である。
とりあえず路地裏に居ないのなら新宿駅に向かってみよう。

「よし。おまえは用済みにゃ。おまえの案内に免じて見逃してやるにゃ。」

赤いパーカーの少年にそう一言。
ほら、あっち行け。しっしっしっ。


>>言無、ALL



【御琴は馬鹿ですから全然気付いていません。ええ、馬鹿ですから。】

3ヶ月前 No.29

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_OzI

【水木辰雄/新宿駅周辺】

東京の新宿駅周辺の誰も知る者いないであろう吹き溜まりに一人の少年は座り込み、拳銃を堂々と構え隊長の憂鬱を乱れ撃ち、殺してしまおうと考える。そして新宿の出入り口とも言える駅を見ては退屈そうに拳銃を指で振り回す。ある意味他人から見ればそれは余裕と捕えられる。だが実際に彼には余裕が表情に出ていた。ついでに異常とも言える興奮や少しだけの恐怖が顔に僅かながら出ており、まだ達成されてもいない任務の結果だけを安易に想像する。そんな彼は戦場と化した綺麗に並び聳え立つ高層建築、摩天楼に思いを馳せ、力強く燃える戦火の中で戦う魔法使い達に恋い焦がれる。何度も魔法使いを見ると自分が、いかにちっぽけで普通な生き方しかできないのだろうと心が苦しくなる。だが尊敬する度に考えてしまう。もし魔法使いの様な存在や吸血鬼の様な特別な存在が消えてしまったら自分はどんな生き方が出来たのだろうかと。
とりあえず考えて時間を潰すのを止め、現在行っている任務について隊長の元へ丁寧な歩みで向かう。

「……隊長、早く吸血鬼狩りと行きませんか? 」

とりあえず戦場へ赴くならば任務に関係無く吸血鬼だろうが反社会的組織だろうが人質だろうが魔法使いだろうが部下だろうが見つけ次第全員撃ち飛ばす。とにかく彼の中では結果さえ出せば良いとの事らしく、いずれは魔法使いの様に強くなれるはずとも考えている。また相手が強敵で結果を出せない状況なら、最後まで死に様を見せて散りゆくのみ。彼にとって撤退はあり得ない。
そして魔法使いも基本的には自分にとって邪魔な存在なので吸血鬼と同じく攻撃を仕掛ける事にしてしまっている。先程の通り本人は結果が良ければ全て良しと思い込んでおり、この行為が悪いと微塵も感じていない。むしろ、特別な存在を越えた事を称賛すべきとまで感じている。
そして隊長の連絡を勝手に盗み聞きして不満そうに呟く。

「まあ、敵共に人質として使われるくらいならそんな奴等、殺した方がマシですよ。勿論、反社会的組織や吸血鬼と一緒にですが」

彼にとって人質は結果に一番邪魔な存在でしか無い。何故なら人質によって敵が逃げる可能性があるから。いっそ全員殺した方が実に楽で簡単。

一人の少年はたった一丁の拳銃で吸血鬼との闘いに身を投じようとフィクションに限りなく近いノンフィクションに身を焦がしていく。
彼の名前は水木辰雄。特別な才能も運も強さも無いごく普通で平凡な少年。しかし水木はそれを嫌った。

>切通千雨様、周辺ALL

【遅れてしまいましたが参加させて頂きます。こんなキャラですが宜しくお願いします】

3ヶ月前 No.30

さよか @sykss☆JmA.4qOGL8M ★aHYJPChRm4_FWA

【新宿駅周辺 / 切通千雨】

 これからどうしようか。そう考えている間にも、彼女のポケットにしまわれた携帯電話は震える。それは着信ではなくメッセージで、送り主は新宿駅構内にて人質として紛れ込んでいる……いや、正しくは、くしくも人質になってしまった部下の一人からだ。
 一通り携帯電話が鳴り終えたことを感じ取り、千雨はポケットから携帯電話を取り出す。メッセージアプリを開いて、流れを見る。要約すると、駅構内を占拠していた反社会組織と土御門の若様がやりあっているらしい。おかげさまで自分たちの出番はなし……というよりかは、今、統率のとれない自分たちが出ても足手まといになってしまうかもしれないとの報告だった。その判断は正しい。その反面、そう判断せねばならない部下には情けなさを感じてしまう。これは部下の戦闘の腕にではない。そこまで部下に指示をしきれず、腕前もあげさせてやれない自分の技量に対してだった。

「水木くん、あんたが戦う理由は自由だけど、私たちが戦う理由を見誤ってもらっちゃ困るよ」

 彼女の負のスパイラル的な思考を止めたのは、部下である水木辰雄の声だった。彼の言葉に溜息をついて、千雨は振り返って水木を見る。隊員個々人が戦う理由は人それぞれで自由だ。彼の戦う理由も自由。ただ、その戦うべき相手に味方陣営をカウントしてしまっては困る。

「そんな考えをしている子どもには人質の解放には向かわせられないな……」

 吐き捨てるように言って、千雨はまた新宿駅の方を見る。かすかにドンパチとやっているのが窓から見える。正直、土御門の若様がいるのならこちらが行かずとも事態は解決に向かいそうな気もする。彼女のそんな考えをダメ押しするかのように震える携帯電話。そこに表示されるメッセージは剣城家の魔法使いが戦っているとの知らせ。五家のち二つの家の人間がきているとなれば肩の荷も多少降りる。
 さて、自分たちはどうするか。部下の彼を連れて新宿駅に人質解放などに向かえば……人質も、味方も、若様方にも攻撃しかねない。そこにふと聞こえるのは、かん高い女性の悲鳴。場所は自分たちのいる路地のすぐ近く、だがこちらからは見えても向こうからは死角になっていてこちらが見えていない。悲鳴の主はおそらく人間の女性だ。そしてその周りには2,3人の男。なびく金髪、そして何よりも笑うと口から見えるとがった八重歯が彼らが吸血鬼であることを物語っていた。

【絡みありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします】

>水木辰雄様、新宿駅内&新宿駅周辺ALL様

3ヶ月前 No.31

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_FWA

【水木辰雄/新宿駅周辺】

「俺は子供ではありませんし、むしろ人質に関してはかなり合理的と考えているんですよ。出来れば隊長にも分かって頂きたいんですけどね」

隊長の返答は正しいモノであり、水木はまともに何も言い返す言葉が無い。だがこのまま手柄を魔法使いに取られたくも無い。そう考えながら拳銃を強く握り締め、どうする事も出来ない自分に苛立ちを感じる。しかし現地にいる同僚について考える事は無かった。正確には興味が皆無と言った方が正しい。とりあえず、これ以上考えても無駄なので誰かがこの近くに隠れている可能性も示唆して空や地面に向けて空砲での威嚇射撃と同時に魔法の練習でもしておく。だが流れ弾や被害は一切考えていない。そして銃口を素早く戦地へ変わり果てているであろう駅の方へ向ける。彼は今、戦地がどのような状況なのかはさっぱり分からない。また知る必要も無い。生命体だけを撃ち殺し続ければどうあれ結果は残る。別にわざわざ見極める事は無く見極めるのは時間の無駄としか思えないらしい。
色んな事を考え時間を潰していた水木は元の吹き溜まりに戻ろうとしたその時、路地のすぐ近くで遠くまで聞こえそうな女性の悲鳴がかん高く響く。此処から見えるのは叫んだであろう女性と完全に此処から見えている訳では無い為、不確定だが2、3人の男性。だが彼はそれを考える前に拳銃を片手で路地の方に構え通常詠唱を行う。

「変幻自在の終末。……貴方のエンディングは巡り巡る弾丸の中に」

言ったのと同時に拳銃の銃口の先の部分に魔法陣を発動させる。彼の魔法の一つ、変幻自在の終末は様々な形状、性質の銃弾を出す事が可能。装填速度は通常の拳銃と変わらない。ただし魔法のエネルギー自体を銃弾にして撃つ事も可能。その場合のみリロードの必要は無い。今回水木が撃つ予定の弾は起爆弾。物質や生物、存在するモノに接触した場合、起爆する事が出来る弾。今回の場合見た目は実弾と何も変わらず、起爆弾として全共通の特徴は起爆の範囲は広がる程起爆スピードは遅くなる事。そして彼は中規模の起爆に設定して何の許可も無く銃口を女性に向け、引き金を引こうとしている。その顔は明らかに平凡な少年とは違うモノであった。

>切通千雨様、新宿駅内&新宿駅周辺ALL様

3ヶ月前 No.32

赤い子鬼 @kaizelkai ★OoN6oNoyDt_mgE

【 言無 / 新宿駅付近 】


 「 ……わかった。じゃ。」


 彼から邪魔そうに言われると、先ほどと同じようにコクンと頷いて目の前の惨状に目を向けた。彼が自分を邪魔だと思っているなら、大人しく離れた方が自分の身のためでもある。その場から人間から見れば、異常な脚力で地面を蹴り、逃げ惑う一人の大人の人間に握り拳による一撃で絶命させた。そしてその場から新鮮な血液を死体の首に牙を立てて、血を吸う。これからいっぱい人間を襲うという事はいっぱい動く事である。


「 ―――?何か、背中、痛い? 」


 吸い終わると背中に衝撃が走る。後ろに振り向くと、警察官と呼ばれる大人が拳銃と呼ばれる武器を向けており、銃口から煙が上がっていた。背中を見ると自分の背中に銃弾が当たっている事に気付く。背中に埋まった弾を片手でよいしょと探りながら、抜く。当たったところが痛い。自分を痛くする人間は殺す、そう心に小さな殺意を抱き、両手の爪で左右の手首に傷を付ける。流れた血は両手を覆い、やがて光沢のある赤い金属の大型の篭手に変貌する。これが自分の血因詠唱、特に名前もない。アレを出す必要もないので、出さない。吸い終わった先ほどの死体を片手で掴み、自分を傷つけた警察官に向かって死体を剛速球の如く、投げた。



「 騒ぎ、起こしたら、人間、狩る、けど、吸血鬼、殺す、人間、来ない、方が、いい。 」


 赤いパーカーのフードを被り直し、逃げ惑う人間の姿を見る。吸血鬼を殺す人間が来たら、どうするべきか。痛くする人間は会いたくはない。一人呟きながら、離れると狙えなくなる逃げる人間達を追いかけ、自分なりに狩りを始めた。


>>新宿駅付近ALL

3ヶ月前 No.33

くら子 @kura003☆pak20/nYiv6 ★wyf4VWw0x0_Qjg

【 御琴 / 新宿駅周辺 】

御琴はぽかんと口を開けてその場に立っていた。
赤いパーカーの少年と別れた後すぐ、後ろの方で発砲音と悲鳴が聞こえた。思わずそちらを振り返るとなんと赤いパーカーの少年が人間を襲いかかっている所だった。その姿に怯えたのか警察官は少年の背中に発砲。少年は大したふうもなく襲った人間を全力で振りかぶっている。

「あ、あれ…?。あいつ吸血鬼なのかにゃ?」

あいつ、もしかして仲間なんじゃ… と思い慌てて声をかけようとするもその姿は混乱溢れる人ごみの中に消えて御琴には見つけれなかった。逃げる民衆にもみくちゃに揉まれながら御琴は第一の仲間(?)に喜んだ。次会った時は子分にしてやろう、と思いながら。
流されに流されやっと落ち着いた場所は先ほどの場所からは少し離れたところ。新宿駅はどこだろう。周りは背の高い大人たちに囲まれ遠くを見渡せない。まず先ほどの場所も新宿駅からどれほど近いのかも把握してない。
大人たちの隙間から覗くとなんだか普通の警察とは違う輩――特殊魔装部隊――もちらほら見え、しかもなんだかあちこちから悲鳴が聞こえる。

「また、ふりだしかにゃ」

さすがに先ほどから一歩も進めてない状況に腹が立ち、もういっそここにいる人間すべてを殺してやろうというそんな極論にいたった時。
ふと遠く前方に見えた人 一人。いや、人に似た者。その人物は御琴が探し求めていた吸血鬼にとっても似ている。その高身長にくすんだ金髪は背の低い御琴からもよく見えた。

「幹部さまあ!幹部さまあ!!カカラさまあ!!」

まるで長い間離れ離れになった主人にやっとのこと会えた犬のように、みえない尻尾をぶんぶん振っている御琴は、手を広げ小さな身体でぴょんぴょんと飛び跳ねながら、大人に囲まれ変な目で見られても気にせず全力でアピールしながらその人物に向かった。


>>富樫カカラ、新宿駅周辺


【なんか無理やり絡んだ感がありますごめんなさい】

3ヶ月前 No.34

Nero @nerokichi ★Android=blm8lhFMnb



【富樫カカラ/新宿駅周辺】


遠方から近辺から悲鳴が聞こえる。どうやら部下達が仕事を始めたようで、新宿は既に混乱の極みだ。まあ確かに気持ちはわからんでもない。さっきまで日常通りだった営みが突然血腥いものに変わったのだ。平常の面してる奴の方が狂ってる。
それに伴い特殊魔装部隊と見られる集団もちらほらと見かけられるようになっており、一般人を狙うよかこちらの方が骨がありそうだと判断したカカラは、その内の一人の横を通り過ぎたと同時に、吸血鬼特有の人間離れした動きで細い首をへし折った。

そして一瞬で事切れて倒れる人間に、周囲から悲鳴が上がる。だが人々はカカラの仕業だということにさえ気付いてないのだ。張本人は、予想していたよりも遥かにさらっと死なれた事について何とも言えない溜息を付いた。
もう興醒めもいい所である。後は連中に任せて俺は帰ってしまおうか、そう考え始めたところで背後からとても元気の良い子供らしい声が聞こえてきた。誰など振り向かずとも分かる。

「……おー、御琴か。今日はどうしたの。また"にぼしパック"貰いに来たか?」

人混みの中でピョンピョンと跳ねる、一見普通の子供。しかし立派な吸血鬼である御琴に、敵が大勢いる中で幹部に名前にとんでもないヒントを晒している事も気にせず流して近付いた。
部下であるにもかかわらず御琴をある意味猫と同じように考えている為に、カカラは己が猫じゃらしを持っていない事を何故か悔やみながらポケットからにぼしパックを取り出す、という今の状況に全くマッチしない行動を起こし始めた。

襲われて朽ち果てる人間が周囲にいる中で、子供ににぼしパックを与える謎の人物として周囲が奇怪なものを見る様な目を向けてくるがどこ吹く風である。
まあにぼしパックを常備していること事態謎なのだが、四次元ポケットか何かだと思えばいいんじゃないか。

>御琴、新宿駅周辺



【絡みありがとうございます。こっちも何故かにぼし取り出したので弾き飛ばしてもらっても構いません()】

3ヶ月前 No.35

@ghost1111☆zTkG9x5MqcQ ★iPhone=TjZQ5V1AKM

【 剣城鏡花 / 新宿駅構内 】


そろそろ本格的にやばそうだ。どうやら土御門さんもいるみたいだし、俺でしゃばらなくても良かったんじゃないのかななどと考えつつもゆっくり近付いていると不意にトントンと肩を叩かれた。

「…?ああ、なるほど。おーけ。後は、俺に任せろ。」

叩いたのは人質の人だった。伝言は無事に伝わったみたいだし、やっつけますかね。
ゆっくりと見張りの後ろにまわる。

「悪いけど、あんまり暴れないでくれるかな。ちょっと眠ってもらうね。さてと…我らの糧となれ、救うべきものを救える力を我に貸し与えたまえ…王の激励。」

後ろから口元を押さえ、気絶させる。他の奴らが気づくけどお構い無しだ。身体能力やらなんやら全てあげた状態な為、力加減を間違えると殺してしまう可能性もある。慎重にかつ迅速に見張りを一蹴する。

「さて、と。よし、みんな行こうか。今、あちら側で戦闘が行われているけど、あそこが一番の近道だろうと思う。大丈夫、皆のことは俺が守るよ。安心して着いてきて!はぐれちゃまずいけど、ゆっくりもしてられない。怪我してる人とかいたら遠慮なく言えよ?俺が、おぶってやるよ。」

さてと、脱出と決め込みますか。



>新宿駅ALL

3ヶ月前 No.36

くら子 @kura003☆pak20/nYiv6 ★wyf4VWw0x0_Qjg

【 御琴 / 新宿駅周辺 】

「よかったにゃあ…!ミー、独りぼっちになるかとおもったにゃ…!」

探し求めた姿をやっと見つけた吸血鬼の少年は、あまりの感動に半べそになりながら幹部の元へと向かう。ここまで来るのに色々なことがあったものだ。話したい冒険話が山ほどある。
周りでは沢山の人が死にゆく惨状にそこだけ感動ものの映画にありそうな再会シーンが流れるというカオスな状況のど真ん中で御琴は幹部カカラに一生懸命話す。その手には貰ったにぼしパックを握りしめて。

「あのにゃ、あのにゃ、ここまで来るのに色々あったんだにゃ。路地裏から出られないんで、すこ〜しだけ猫とじゃれたにゃ。すこしだけにゃ。寝てないにゃ。ほんとだにゃ。あとなんか怪我した吸血鬼もいたんだにゃ。ミーとおんなじくらいのヤツだったにゃ。次会ったときはミーの子分するんだにゃ。」

顔を上気させて嬉々とした顔になったり、途中真面目な顔になったりころころと表情を変えて話す。色々自白をしているようなセリフだが当の本人は気付いていない。おいしくにぼしをいただく。なんだかにぼしパックやら猫じゃらしやら貰ったり遊んでくれるが、もしかして猫だと思っているのだろうか。
ミーは猫じゃないにゃ。でもにぼしは貰うにゃ。

「幹部様はこれからどこに向かうのかにゃ?ミーどこへでもついていくにゃ!」

これから人間をやっつけにいくのだろうか。
周りには特殊魔装部隊、新宿駅にはまだ見ぬ敵が。これからどんな相手と戦うのだろうか。
まだ見ぬ強敵に御琴はわくわくしていた。
ミーが居れば百人馬力にゃ!

>>富樫カカラ、新宿駅周辺


【にぼしありがとうございます。御琴がおいしく頂きました。】

3ヶ月前 No.37

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

リュウ・シュンシェン/新宿駅】

「宣言詠唱か!くっ!」

一つ一つは小さく、しかし確かな殺傷能力を持った細片が飛び掛って来る。話させたのが不味かったか、そう考えるうちに、リュウは銃を持たない左手を握りしめ、構えた。

「破ァ!」

左手を掲げた瞬間、可視化された衝撃波が上空へ向かって放出される。

「雄ォォォォォッ!」

それを鋼の細片へ向かい、薙ぎ払い、吹き飛ばした。

崩天撃。高度10000mまでを、射程に収める破壊の一撃。但し、天へ向ける以外のベクトルへ発射すると、射程が5メートル程度になるという謎の代償があるが、本人は対空射撃に使うこの魔法を戦闘用に使うのだ。

本人曰く、「5メートル範囲で無敵ならいいだろう」とのこと。

そのせいで基本的な戦闘を銃に頼るようになったのはまた別の話。

そして彼は銃を目の前の日本人へ向けて6発放つ。

≫土御門団扇

【地の文が適当なのはこの戦闘が完全に噛ませだからです。】

3ヶ月前 No.38

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【謎の2人組/新宿駅2丁目】

吸血鬼3人が討伐されたその場所に突如として2人の男が出現する。降りてくるという表現は正しくない。本当にそこへ出現したのだ。

1人はフルフェイスのヘルメットを被った少年。もう1人はフードを目深に被った人間。フルフェイスの少年の挙動から、フードの人間が目上の人間らしい。

「あー、あー。君達が、安倍家の人達……で、合ってるよね?あってる?」
「大丈夫です先生。合ってます」

男性か女性か、よく分からない合成音声でフードの人間は喋る。

「お初にお目にかかるね、僕の名前はシェイクスピア。この世界を記す者さ。って、そんな事はどうでもいいんだよ。はいこれ」

シェイクスピアは名刺のような物を差し出した。そこには、確かに「政府情報官」の文字が書かれている。

「本物さ。官僚ってやつだよ。あ、シェイクスピアはコードネームだからその辺突っ込まないでくれると助かるな」

2人とも顔は見えないものの、醸し出す雰囲気から敵意は見られない。フルフェイスの少年に至っては何やら懐っこい感情すら感じ取れる。

「今回ボクたちが渡しに来たのは情報です。30分前に掴んだ情報なのですが………こちらの資料に」

フルフェイスの少年が封筒に入った資料を手渡す。

内容は、新宿駅1丁目の路地裏。そこにある106号室と書かれた扉の奥に吸血鬼のアジトがあるらしい。

「扉には厳重に魔法的ロックが掛けられているようです。ロックを上回る魔法で破壊するか、特殊な魔法でロックを解除するか、なのですが」
「我々にはロックを解除するような都合のいい魔法は持っていない。かと言って我々は戦闘向けではない……つまり、安倍家の方々にこのミッションをお願いしたい訳だよ。特殊魔装部隊は新宿駅に釘付けになってるからね」

フルフェイスの少年が下がると、口元を笑いに変えたシェイクスピアが前に進みでる。

「政府情報官が五家の人間に命令する権限は無い。つまり信じるも信じないも君たち次第という訳さ」

≫安倍家陣営

【新システム(?)ルート分岐!ここで信じて吸血鬼のアジトへ向かうか、無視して自分達で探すかでこの後のストーリーが変わってきます。大体各章で参加者様1人にやってもらいましょうとか考えてたり。今回は友禅様、よろしくお願いします。あ、もちろん第三の選択があるならそれを選んでも構いませんよ?】

3ヶ月前 No.39

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_h7d

【 安部紫陽花 / 東京・歌舞伎町一番街→新宿二丁目 】

 歌舞伎町一番街から新宿二丁目へと移動してすぐのことだった。突然、目の前に何の前触れもなく謎の二人組が現れたのだ。降ってくるでも湧いてくるでもなく。姿を現すまで気配さえ感じさせなかったその現れ方は、本当にただ“現れた”としか表現できない。恐らくはそういう魔法の使い手なのだろう。でなければ、いくらなんでも安部の人間が気配を感じ取れない訳がない。これは自信ではなく確信だ。
 片割れがシェイクスピアを名乗った二人組の話を一通り聞き終えると、ふうん、と曖昧な呟きを一つこぼした後、紫陽花が二人に視線を投げかける。もちろん質問もだ。

「扉には厳重な魔法でのロックがかけられてる。それ以外はどうなのかしら。壁や窓も魔法で強化されているの? それと三十分も前に掴んだ情報だっていうなら、当然、近隣の建物の住民の避難くらいは完了させてくれているのよね?」

 一応ハテナが付いて疑問形にはなっているが、実質命令するような口振りだ。避難させていないなら今すぐ避難させろ。自分たちにできないことだからと安部家に吸血鬼のアジトの殲滅を頼むのは可笑しなことではないが、自分たちにもできる避難誘導をしていないならそれは可笑しなことだし醜い怠慢だ。言外にそう主張している。鬼籠と枝下も次期頭首の意見にほとんど同意らしく、口を挟みはしない。分家とはいえ安部は安部。『若様』たる紫陽花の前では従者のように恭しい態度でも、五家以外の人間相手にはへりくだる場面は少ない。

「それはそうと、お兄さん。その情報がホンマなんやったら、『信じるも信じないも君たち次第』――なんちゅう台詞は言うたらアカンよ。万の言葉を尽くしてでも絶対に信じさせなアカン。だって民草の命が懸かってるんやで? 飄々としてる場合とちゃう。もっと真剣に訴えな、お兄さんの行動で、ひいてはワシらの選択で死ぬ子が出てくるかもしれへんねんで? 立場があるお人は、言葉が軽かったらアカン。正義うんぬん以前の責務の問題や」

 とは言え気になったことをついつい口にしてしまう、鬼籠のこのあたりの青臭さが子供らしいと言えば子供らしい。が、言っていることの内容は子供らしからぬ正論だ。とは言えそれを素直に受け取るかは相手の自由。ここで相手に反論されたからといって、それで気分を害するほどの稚気は持ち合わせていない。鬼籠は変な所で子供らしさを残してはいるが、それでも大部分は大人びているのだ。ゆえによほどのことが無い限り感情を荒らげはしないし、例え荒らげたってそれを表には出さない。全てをミステリアスな笑みの下に隠して、ただただはんなりと落ち着いた方言を紡ぐだけである。

>謎の二人組様&ALL様

【ルート分岐システム承知いたしました! こちらこそ、よろしくお願い致します】

3ヶ月前 No.40

Doubt @casebycase☆0c9nqQGSPbs ★lCAAWJgq5v_mgE

【土御門 団扇/新宿駅】

『宣言詠唱か!くっ!』

「御名答。妄想(ユメ)に溺れて引き鉄を引くしか能が無い連中と思っていたが、存外頭は回るらしい」

苦悶の表情で回避に移る相手を見据え、追い込むべくさらなる咒を紡ぎながらも口から溢れたのは賞賛の言葉だった。口調こそ出来の悪い生徒に対する教師のそれだが、そこに嘲りや侮りの意志は皆無。所詮はテロリストの首魁程度で腕前は良くて二流、在野の魔法使い等役者不足だ、と先までの自らの評を改めよう。役不足だ二流だと、まだ20もそこらの青二才が大上段から何を偉そうに評価しているのだろうか?相手の才が此方に劣るから何だというのか?それが手を抜いてもよいという理由にならないことは百も承知で、それは土御門の成すべきことでは無いのだろう。真に才ある者だと自負するならば己が全力をもって事件の早期解決に努めるべきだ。故にこの身に油断など欠片もない。自分は土御門が次期当主、油断なく侮りなく圧倒し叩き潰してこそだろう
長く白い指が翻り巧緻に印を切りさらに精密に術を操り繰り出していく。周囲を旋回し追尾する幾枚もの護符が包囲網を生成し相手を追い込んでいく。徐々に狭まる範囲攻撃は最早人が生きて抜け出せる合間は無いだろう。必殺を確信したのと裂帛の怒号が轟いたのは同時。結界を生成した護符が破砕され吹き飛ぶ

『雄ォォォォォッ!』

咆哮と共に放たれるは天を衝く気焔の一撃。可視化された衝撃波が護符の布陣を突破し中空の雲までに穴を穿つ。超常の破壊を見つめる黒真珠は至って平静、砕けた呪符を目暗ましに射線を切って追撃に備える。小賢しいと周囲を薙ぐ一閃に違和を感じながら距離をとり出方を窺う。紛うことなき奥の手ではあるが僅かに脳裏に引っ掛かった違和の原因には即座に察しがついた。とどのつまり初撃の常識外れの射程に対し次撃のそれは拍子抜けするほどに効果範囲が狭いのだ。連射が困難であるのか、一度きりの大技なのか、将又此方を誘うブラフなのか。絶死の包囲を突破し構える相手が放つは意表を突いた奇手。銃口が向けられ引き鉄を引く。命を断とうと放たれる凶弾は都合6発。想定外ではあるが対処は容易い。銃弾と術者の合間滑り込むように配置された護符が発光。主の呪言によりその効力を発揮する

「厄災消除 急急如律令」

放たれた弾丸が空を切り、青年の真横を飛翔し背後の並木に命中した。続く5発も同様にその効果を発揮せず床面をオブジェを無意味に破壊するのみ。銃撃からの絶対防御。先より銃弾を逸らし外すこの術理は何も物理的に放たれたものに干渉しているわけでは無い。土御門の奥伝たるこの魔法は暗示という一点にのみ特化しているからこそ物理法則には何ら関与できない。逆を言えばその一点のみは他の追随を許さない。魔法の域までに押し上げられた絶対暗示は対生物の見地で言えばまさに絶対の優勢を有しているのだ。例えば「射手の気付かぬように遠近感覚を狂わせる」程度のことは造作もない。最早1mの至近から発砲したところで銃弾は掠ることすら叶わない。そして一度攻勢に回ればこれほど悍ましいものはない。想像も絶する地獄の光景を、否地獄その物をこの魔法は容易に顕す。齎すは凄惨な死と破壊
銃弾を防ぐと同時密やかに反撃の準備は完了していた。地を這うように滑る護符がリュウの四方、先の衝撃波の範囲ギリギリに配置される。処刑の瞬間を待つ死の介錯人らに主の宣告が下される。曰く汝咎あり、炎に焼かれ悔いるがよいと

「災焔招来――急急如律令!!」

布告と共に顕現せしは地獄すら生温い炎の嵐。四方から吹き出す火焔の群が骨まで舐め尽くさんと吼え猛った

>リュウ、新宿駅ALL

3ヶ月前 No.41

Nero @nerokichi ★Android=ibuMTFvydU

【富樫カカラ/新宿駅周辺】


絶叫と怒号、そして舞う血飛沫。
つい先程までの都内では考えられなかった殺伐とした混乱の中で、まるでそこだけ切り取られて違う空間にいるような悠々とした足取りで歩む青年と子供。
その内の青年であるカカラは混沌とした情景に対して何の感情も宿らせない瞳を申し訳程度に流して御琴を見やる。その口振りと表情は実に楽しそうでここまで来るまでの出来事────恐らく数時間も経っていないと思われるのだが、まるで生涯を通じた冒険の過程の様に壮大に語る姿を前にカカラの無表情が少しだけ崩れた。

「んー、まあお前が寝たって事はよく分かったかな」

そんな足のリーチが合わずとも必死に隣に合わせて歩く彼に若干意地の悪い返答をしながら着実に足を進める内に、認識出来ない程度に眉を動かしてスン、と息を吸う仕草を見せてから立ち止まる。
占拠している為に人質の影響で特殊部隊も手を出しにくかろうものなのだが、駅方面が何やら騒がしいとは思っていた。痺れを切らした片方が狼煙を挙げたかと勘ぐったが、特殊な匂いを察すると濃密な魔力の気配らしい。どうやら関わっているのは有象無象の雑魚では無いようで。
思っていたよりも早く事態は収拾されそうだ。
正直手を組んだとはいえ人間が人間を始末しようがこちらとしては何の被害もなく、寧ろ勝手にやってほしいくらいなので知ったことではないが。
ふと隣にいる御琴から問いが投げかけられる。純粋な言葉だが、孕む意味は子供が思ってはいけない程度にえげつなく物騒だろう。

「□□駅は俺らには関係無い事だからな。俺らがやんのはその騒動に集る奴らの駆除、かね」

それは勿論紛うことなく魔法使いや特殊部隊の事だ。人間が勝手に騒動を起こしてくれたのだから、その好機を逃がしてやる気はない。乗じて一人でも上にのさばる実力者を葬れたとすれば十分な成果と言えよう。

身体の一部を欠損し、血塗れで痙攣を繰り返すスーツ姿の民間人を道端の石ころを見るような横目で一瞥しながら、ぼんやりとした頭の中で算段を立てながら歩く。


>御琴、ALL



【遅れて申し訳ないです】

3ヶ月前 No.42

@ghost1111☆zTkG9x5MqcQ ★iPhone=TjZQ5V1AKM

【 剣城鏡花・鏡夜 / 新宿駅 】


さてと、これからどうしましょうかね。土御門様は派手に首謀者と思しき人と戦っている。この状況を小さな子供に見せる訳にはいけない。他の出口を当たっても言いけれど、見張りがいるだろうし。

「みんな!ちょっと目をつぶっててくれるかな?あまり、見ていていいものじゃないしな…」

苦笑混じりに大声で人質だった人たちにお願いをする。その間に俺は上がった身体能力を駆使して土御門様の元に行く。

「土御門さん、お久しぶりです。剣城家次期当主の剣城鏡夜です。人質解放には成功しました。俺は残ってる奴らを連れてくるので、人質は頼みます。」

それだけ言うと俺は元の場所に戻って行き、人質の人に伝言を頼んでいく。

「俺は残っている奴らを捕まえてくるから、土御門さんの言う事をよく聞いて安全な場所に避難をして下さい。皆さんにも伝えておいて。それじゃあ。」

それだけ言うと俺は来た道を戻り、まだ伸びている奴らを持ってきていた紐で縛り上げておく。残りの見張りも順に倒して行った。倒したと言っても気絶させただけだけど。後は警察達に身柄を確保してもらえば取り敢えずは終わりだろう。

「でも、まだ外で吸血鬼たちが暴れてらっしゃるんですよね…俺の魔法でこれ以上血を流さなくて済むようになればいいんだけど、やっぱり戦闘は避けられないかもしれないな…」

出来るなら一滴たりとも血を流して欲しくなんてない。上手いこと行くように流れを作らなきゃいけないな。



>土御門団扇様、ALL様

3ヶ月前 No.43

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【リュウ・シュンシェン/新宿駅】

『奇門遁甲だと!?』

あまりの驚愕なのか、つい母国語に戻ってしまうリュウ。性格には奇門遁甲とは特性の違う魔法のなのだが、この用途においては奇門遁甲と類似した効果を発揮したのだ。

つまり、最初から感覚を狂わされていたリュウの銃弾はかすることすら許されず。

符が飛んでくる。咄嗟に崩天撃を発動するが、射程ギリギリに配置された符を飛ばすことは出来ない。

(この1発だけで射程を読まれていた!?)

驚愕するリュウの周囲に炎が立ち上がる。見上げるだけで目が焼け落ちそうな高温に、リュウは死を覚悟する。

「━━太祖の為に」

そう一言。呟き、銃をこめかみに当てて発砲。その後、リュウの身体は末端に至るまで炭化するまで焼き尽くされた。

≫土御門団扇

2ヶ月前 No.44

くら子 @kura003☆pak20/nYiv6 ★wyf4VWw0x0_h7d

【 御琴 / 新宿駅周辺 】


混沌に包まれた新宿駅前。未だ人々はパニックに陥り、先ほどまで人ごとのように傍観していた野次馬たちも、今は恐怖を帯びている。パトカーは待機し警察も固唾を呑んで新宿駅で起こっている状況を見守るしかない。
御琴は幹部に語った一連の出来事を反芻し思いに耽っていると、幹部からの意地の悪い言葉に慌てた。ちがうちがうんだにゃ。

急に幹部が立ち止まるので御琴も立ち止まった。新宿駅からは結構近い。駅前は黄色のテープに警察と特殊魔装部隊が待機している。その向こう側はしーんとひと気がない。その奥からなにかしら強い力がぶつかり合う波動を感じる。
幹部が言うにはこの騒動に集まる人間を倒すらしい。いわゆる、待ち伏せ作戦である。

「ところでにゃ、幹部様」

新宿駅の遠くを見つめながら御琴は囁く。

「ミーらのアジト、今誰か留守番しているのかにゃあ…。」

御琴は幹部を追いかけ勝手にアジトから飛び出したので、今誰が残っているのか解らない。吸血鬼は強いので潰されることはないだろうが、もし、誰もいない中襲撃を受けたらどうなるんだろう。

「大丈夫かにゃあ」

>>富樫カカラ、周辺ALL


【短くてごめんなさい…】

2ヶ月前 No.45
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