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放課後戦隊インコレンジャー!!

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(1275) - ●メイン記事(24) / サブ記事 (130) - いいね!(11)

主【ほのぼの/バトル/日常系】 @nozomi7 ★Android=9T47OMTNHU

放課後―――――――――それは学生にとって休日の次にオアシスと呼べるもの。
そんな至福のひとときに横やりをいれる影が!!



「どいつもこいつも幸せオーラを発しやがって……。っざけんな、ブッ飛ばすぞゴルァ!!!!
いけ!!ワルバード!!」

「クルッグワァァァァァアアアア!!」



「きゃああああ!?」
「誰か助けて!!」
「なんなんだこの怪物どもは!?」

「いいぞぉー!!もっとやれー!!」



「待て!!」



「んぁ?」


「俺様……じゃねぇや。俺らの大切な放課後を邪魔しやがって……。許さねぇぞ!!」


「……クソガキが。誰だテメェら……!!」


「この身を覆う真紅の羽は正義の証、インコレッド!」
「この身を隠す蒼の羽は冷静さの証、インコブルー!」
「この身を癒す翡翠の羽は知性の証、インコグリーン!」
「この身を揺らす菫の羽は清楚の証、インコパープル!」
「この身を照らす黄色の羽は勇気の証、インコイエロー!」
「この身を萌やす桃色の羽は愛の証、インコピンク!」
「この身を染める白の羽は運命の証、インコホワイト!」

「学生の放課後を邪魔する不届き者ども!俺らがキッチリ制裁をくだしてやる!
虹色に輝く翼と心!」

「「「「「「「放課後戦隊インコレンジャー!!」」」」」」」






【閲覧ありがとうございます。見た目は高校生、頭脳は小学生な小さいヒーローたちが悪と戦いながらゆるゆるな日常を送るというオリなりでございます。
ヒーローたちは小学生という設定でいきますのてそれでも良いという方、悪役として暴れたいという方、興味を持っていただけた方は是非サブ記事の方へお願いいたします。】

1年前 No.0
メモ2017/06/12 20:52 : 主 @nozomi7★Android-9T47OMTNHU

本編開始!


*は募集項目


【インコレンジャー】

インコレッド・赤川耀(主)

インコブルー・青城昴(千羽様)

インコグリーン・翠田アキラ(ちよこ様)

インコパープル・女ヶ崎紫色(聖様)

インコイエロー・黄井真(優結様)

インコピンク・櫻庭桃葉(兎咲様)

インコホワイト・白沢衣緒奈(主)


キンちゃん(杏珠様)


【デスサイズ】

*ボス()

*幹部()

先生・胡桃沢繍(妃翠様)

○サイド(零たん様)

○嶋倉百伽那(ゆきお様)

【その他】

王女Ella(黎様)

*クラスメイト(七海祐市郎様、)

○薬研堀漸(友禅様)

○任海彩派(すずり様)

○櫻庭司(兎咲様)

切替: メイン記事(24) サブ記事 (130) ページ: 1


 
 

@nozomi7 ★Android=9T47OMTNHU

【白沢衣緒奈 / 教室】


「……ふぅ、ようやく帰れる」

小さな声で呟き、大きくため息をつく。
終わりを告げ、鳴り響くチャイムが若干うるさいくらいで頭を掻きながらスピーカーを睨み付ける。

ランドセルに必要最低限のものを詰めて窓に寄り掛かる。
さっさと帰ってもいいのだが万が一に備えて少しだらだらしている。

ワルバードが発生したとき、家にいるとどうしてももう家から出たくなくて戦闘を渋ってしまうからだ。
別に彼女にヒーローの自覚がないわけではない。むしろ真面目に取り組んでいるが何しろ不器用で手の抜きどころのわからない子なのだ。彼女なりの適当がそこなんだろう。

「今日は何事もなく終わりなさいね」

戦闘は嫌いではないが何事も平和が一番だ。何も起きないことを心から望み、本を一冊取り出して柔らかい風を感じながら読書を始めるのだった。


【本日より本編開始です!
ルールを守り、楽しくゆるくいきましょう!
1発目から駄文で申し訳ないです……。
皆さんよろしくお願いします!】


>>オール様

1年前 No.1

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★Ywte4t2Nfq_jCr

【 薬研堀漸 / 通学路 】

 美容室の予約を入れていた漸は、放課後に友人と駄弁る時間も省略して授業が終わるとすぐに学校を飛び出した。歌やダンスや演技やファッションと同じく見た目も売り物である芸能人として、自分もファンも満足できる姿でいるため、漸は一週間に一回のペースで美容院に通っている。もちろん毎回ヘアカットしているわけではない。高級なトリートメントをして貰ったり、炭酸ヘッドスパをお願いしたり、さっぱりしたい時にはシャンプーとブローだけお願いしたり。幼稚園児の頃から定期的に通い続けている美容院なので、もはや店長や長年勤めているスタッフからは親戚の女の子でも見るような目で見られている。「ジュニアアイドル薬研堀漸の美髪は私達が作っている」とは彼女らの談だ。実際、それは過言になっていない。漸の髪に燦然と輝く天使の輪は、漸ではなく彼女らの努力の賜物で結晶だ。

「今回はカットもヘッドッスパもトリートメントもやって貰うから、三時間くらいかかるかなー。帰ったら急いで明日の宿題と、あとダンスの振り付け確認しなきゃ」

 オフショルダ―でパフスリーブの白い半袖ブラウスに、ハイウエストなデニム生地のミニスカート。頭には白のマリンキャップを被って、腕には大きなターコイズがあしらわれた夏らしいデザインのバングル。手と足の爪にはピンクと水色のパステルカラーが可愛いキラキラのクラッシュシェルネイル。顔には一応変装のために去年から引き続き流行中の丸メガネをかけて……とまあここまで書けば違和感の無い組み合わせなのだが、背中で存在を主張する真っ赤なランドセルのおかげでミスマッチ感は掻き消せていなかった。ここまで小学生らしからぬファッションが好きならいっそランドセル以外のカバンを使えば良いのだが、当人は「やよのランドセル姿が好きってファンも結構いるから」と頑なにランドセルを背負い続けている。
 アネッサの日焼け止めを塗りたくった素足に履かれたヒールの高いミュールで地面を鳴らし、晴れやかな青空の下、鼻歌混じりの上機嫌さで道を歩く。何か理由があって上機嫌というよりは、漸の中でアイドルはいつも楽しそうにしていなかればならないという決まりがあるから、周りからそう見えるように振る舞っているだけだ。このSNS時代、すれ違ったあっちの幼児もそっちのサラリーマンも、なろうと思えば全員がパパラッチになれてしまう。ゆえにいつでも『アイドル』である自分の像は崩さない。ちょっと前にワルバードなる怪物にライブを襲撃された時にはうっかり素でファックサインと暴言をかましてしまったが、まあ、あれは非常事態の中の非常事態。よってノーカンだ。

>ALL様

【メイン解禁おめでとうございます!】

1年前 No.2

千羽 @hina0126☆cC6IJvcXXi01 ★MpRc3BcAKQ_xKY

【青城昴/通学路】

「あー、あー、もう!!」

 下校時刻、美容室や洋服店などが立ち並ぶ街中から少し逸れた人気のない住宅街。そこにトリコロールボーダーのカットソーに羽織った濃紺のジレベストを翻して疾走する少年の声が響く。ロイヤルブラックで半被せタイプのランドセル――見る人が見れば分かるくらいには珍しいそれを背負っているのは、青城昴だ。

「す、昴ぅ! これ、これ、あの、ワルバード? ってのだよな!?」

「多分ね!! 何にしても逃げるよ!」

 彼の後ろを数歩遅れでついて逃げている少年からの問い掛けに叫ぶように答える。
 そう、昴とその友人(簡潔に言えば同じバスケクラブの仲間だ)は最近巷で噂のワルバード……というかデスサイズ? に追っかけ回されていた。インコレンジャーなるヒーローに変身できる昴も共に逃げ回っているのは何故か、と言われれば運が悪かったとしか言いようがない。というのも、この友人――もう定義上でリョータとするが――が襲われているところにかちあい、隠れて変身するよりも先に助けを求められたのだ。このまま隠れにいくのも何だか気が悪くて手持ちのバスケットボールを投げつけたのが先刻のこと。標的が昴へと逸れたのだから散り散りに逃げれば良かったところを、リョータは何故か昴の後ろをついて走っているのだ。おかげで先程から変身するタイミングを逃して街中を走っている。

(せめてワルバードの気が逸れたら良いんだけどなー!!)

 昴のシュート精度が高かったせいか、ものの見事にワルバードの眼にバスケットボールを命中させた手前、よっぽどの邪魔が入らなければそうもいくまい。というか、リョータだけ別場所に逃がせれば関係ないんだけどね! ね!!
 そう思うは勝手だが、事情が事情なので叫ぶにも叫べず。説明しようにもリョータは気が動転していて話を聞きそうにないし、ワルバードが気付いて先手を打たれても非常に面倒臭い。

「あー、もう!!!!」

 数秒前と同じ叫び声をあげ、昴は走る速度を上げた。あと少しでも真っ直ぐ進めば、もうそこは美容室やカフェなどが立ち並ぶ商店街(と呼んでいいのかは分からないけれど)だ。半分くらい、もうどうにでもなれと昴の脳が両手をあげていた。

>>ALL


【メイン解禁おめでとうございます。早速ですが戦闘(一方的)を初めてみました!】

1年前 No.3

零たん @ganma24 ★Android=RWkc7cAWza

【サイド/アジト→外】
 椅子に腰をかけ、コスチュームも着ずダラダラと上を向いていた。
「あぁー」
 足をジタバタさせ、椅子と同時にクルクルまわる。
 サイドは暇であった。いまいち仕事をしたいとも思わず、小一時間こうやって回っていた。
 それすらも飽きたのかおもむろに立ち、床に寝そべった。
「俺は何故こんなことをしているんだろう」

 そもそもとしてこうやってテロ活動に似たような事をしているんだろうか。心地よさを求めるならば殺人鬼になった方が良いだろう。だが、なぜ俺はこうやっているのだ。無職になりたくないからだ、これをやめたら事実的に無職である。金はあるが無職になるからである。

「考えても仕方ねぇな。」
 コスチュームの入ったリュックサックを手に取ってトイレに向かった。
 一通り服を脱ぐと水色ベースのコスチュームを取り出し足を通した後腕を通す。
 後ろのチャックを腕を伸ばし上げ終えると、ガンホルダーを通してベルトを腰あたりにの輪っかに通した。左足にナイフ、右足にポーチを止める。
 目出し帽を被り、いつも通りのトンボを模した仮面をかぶる。その後、手袋を付けブーツを履くとサイドは完成する。
 コスチュームは北側幸太としてとサイドとしての線引きであった。最も性格は変わらないが。
 その姿で外に出た。伸びをした後、彼は悪事を働くために歩を進める。
【絡みにくい駄文失礼します。】>all

1年前 No.4

すずり @suzuri0213 ★Android=nMqLjsjQcP

【任海彩羽/教室】

ランドセルのカラーとしてはメジャーな赤いそれをよいしょと背負ってから、任海彩羽はきょろきょろと控え目に辺りを見回した。いわゆる「帰りの会」はとっくに終わっているわけだが、教室にはまばらに人が残っている。彩羽も特に用事があるわけではないので帰ろうと思えば帰れるのだが、この日はなんとなくではあるが誰かと話しながら帰りたい気分だった。
……と、そこでおもむろに本を取り出して読書を始める幼馴染でクラスメートの中でも比較的しゃべる回数の多い女子生徒、白沢衣緒奈の姿を見つけた。彩羽は友達が多い方であると自負している。しかしたまには幼馴染とゆっくり語り合いながら帰ってみたいのである。

「衣緒奈、まぁた難しそうな本読んでるな」

ひょこ、と彼女の後ろから覗きこむかたちで彩羽は衣緒奈に声をかけた。いかんせん背が高いのでこの仕草はあまりかわいらしいものにはならなかったがそこは仕方ないと諦めている。もともと背が高いのと良くも悪くも兄のせいでかなりボーイッシュになってしまった彩羽はクラスでも性別を関係なしに交友関係を広げている。だが男子には女子として見られていない他、なぜかバレンタインに女子からチョコレートをもらうなど彩羽としてはあまり嬉しくない付加効果がついてきたのであった。

「読書もいいけどたまには外で遊ぶのも悪くないと思うぜ。お日さまの下にいるとなんかいいってこの前テレビでやってたぞ。なんのテレビか忘れたけど」

自分の意見はすぱっと言うものの、彩羽はそれを押し付けようとは思わない。とにもかくにも今は衣緒奈と話したいというのが最優先だった。後ろから覗きこんだまま彩羽は口元にうっすら笑みを浮かべて衣緒奈の返答を待っていた。

>>衣緒奈ちゃん、all様

【後れ馳せながらメイン解禁おめでとうございます!さっそくではありますが絡ませていただきました……!】

1年前 No.5

@nozomi7 ★Android=9T47OMTNHU

【白沢衣緒奈 / 教室】


「いろは」

声の主は後ろを振り向かなくてもわかっていた。
彼女のクラスメイトにして幼馴染みである任海彩羽だ。「衣緒奈、まぁた難しそうな本読んでるな」という彼女の言葉に少し驚くもすぐ表情を戻してクスリと頬笑む。

「難しい、ね……。まぁいろはには難しいのかもね――画伯さん」

少し意地悪に、でも確かな愛情を込めて最後の『画伯』を強調する。
素直になれない衣緒奈にとっては彼女を『画伯』呼ばわりすることがじゃれあいのような意味をもつのだろう。

「ほら、これ。 塗り絵の本。 やっぱりいろはには難しいかな?」

小学生が塗るには少しだけレベルの高いイラストを彩羽に見えるように傾け、ペラペラめくって見せる。
衣緒奈がこの塗り絵を素敵に塗ることができるかというとそうではない。
下手なわけではないが特別上手なわけでもない。これは彼女の全体的な基本的ステータスを指すにもふさわしい。

「……つまり」

1度間を置く。

「いいよっ言えばいいのね」

彼女はいつも自分の意見をスパッと言うが強要しない。けれど衣緒奈はいつも彼女の意見に「そうね」「いいよ」と返している。

それに外で遊ぶのは嫌いじゃない。特に取り立てて大きな才能のない彼女にとっては運動は唯一の断言できる取り柄とも言える。

「今日は何する? テニス? それともサッカー? あ、縄跳びもいいよね」

次から次へと思いつく競技名をぽんぽんとあげていく。
なんだかんだ彩羽と遊ぶのが好きなのだ。


>>彩羽ちゃん、周辺オール様

1年前 No.6

あまね、 @tmr☆qrj4adrhQpgH ★Tablet=rLqy3zkxxj

【インコピンク(櫻庭桃葉)/通学路】


「ひ、一人で出なきゃいけないの、ちょっと怖いけど……やるっきゃないよね」

 人気のない住宅街、ここも一応通学路で今は少し騒がしくなっている。昴くんと昴くんのお友達らしき男の子とワルバードの追いかけっこをみてから、バレないように注意しつつ後をついてきた私は、一人でこの場を飛び出して行かないといけないという事実に少し不安を抱いていた。このままだと彼らは延々と追いかけっこを続けることになるし、このまま商店街に行って被害が出るのは可能な限り控えておいたほうがいいだろう――というのが、自分の考えだった。持ちこたえるのがやっとかもしれない戦闘をしようと、必死に決めてバードウォッチャーでインコピンクに変身し、高校生になって増えた体力と、通学路という有利な地形を元に元に昴君たちの後ろ、ワルバードの前の方から割り込むように入っていく。

「ま、待ちなさい! そこの悪党めっ! ……君たちは、早く逃げて!」

 若干息を切らしながら、昴君たちの方に向かって逃げてと短く告げる。右手のコザクラガンをワルバードに向けて、挨拶代わりに胴体らしきところ目掛けて射撃をしようとトリガーを引くが、若干震える手が標準をずらし、下にめがけて弾が飛んでいく。

>>昴君


【本編解禁おめでとうございますー! 早速絡みます!】

1年前 No.7

杏珠 @anju5☆/8kq3DCQfuU ★iPhone=VJbb8EaFEe

【キンちゃん|教室】

「縄跳びナラ、 キンちゃんも できマース!」

そう言って、どこかからふわりと衣緒奈の肩に舞い降り、元気な声でそう述べ、首をカクっと右に曲げる。その体勢のまま衣緒奈のことをチラッと見あげ、次に彩羽をみて先程の逆行動ー首を縦に戻すことーをした。
鳥なのでボールは持てないが、縄跳びなら飛ぶだけだし。と軽く考えてそう発言すると、大きく手を上げるような素振りを見せていかに自分が混ざりたい気持ちがあるか、やる気はどれくらいあるのか。そんな気持ちを精一杯アピールした。

「キンちゃん 、 縄跳び 上手 ナノ」

先ほどのポーズを保ったまま、お願いお願い。と衣緒奈の首に擦り寄り、スリスリと体を擦り付けた。わがまま女王のやうにその場で少しジタバタと足踏みをして、駄々をこねる様はとても可愛らしいインコには見えなく、駄々っ子インコというテロップが出ても違和感なくフィットするんじゃないか、と本人も頭で感じ取り、少し頬あたりをピンクに染めたような気がした。


→衣緒菜、彩羽、その他all様

【出遅れましたが、おめでとうございます!みなさま、よろしくお願いします!】

1年前 No.8

妃翠 @azalea☆dszkmgEaqwdD ★iPhone=muOdp3X0hk

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1年前 No.9

優結 @nanamaru☆43ke11mKtUk ★iPhone=dgcL1EDLvj

【黄井真/通学路(商店街入り口付近・駄菓子屋)】

「ふんふふふ〜んのふふんのふん」

もちろん適当である。即興で作った「キンちゃんのテーマ」なる、キンちゃんが聞けばあの片言で怒り出すような気の抜けた音楽。題名だってでっち上げで、ただ真がキンちゃんを思い浮かべながら鼻歌を歌っているだけであり、別にこれを聞いてキンちゃんを思い浮かべる人は誰もいないだろうが。
そんなある意味芸術的な音楽を作成している彼女は明るい茶色のランドセルを背負い、通学路である商店街の入り口に位置する駄菓子屋に来ていた。買い食いは禁止、そんなことは知っている。買い食いではない、ただ買っているだけだ。両親に迷惑はかけられない、今真が食べているお菓子だって全部月々決められたお小遣いで買ったもの。あまり無駄遣いすることはできない。だが今日は月の最終日、節約し残ったお金で好きなだけお菓子を買えるのだ。上機嫌なのも頷ける。すっかり友達になってしまった店員のおばちゃんと最近暑くなってきたねえなどと他愛もない会話をしながら、様々なお菓子を見比べていく。あー、これ前買ったとき美味しかったやつ、とかこれ仁に食べられちゃったやつ、もう一回買って自分で食べましょうかね、とか考えながら。

『あーもう!!』

と、そこで大声によって思考が遮られる。聞き覚えのある声が何か叫んでいるようだ。うーむ、少し考えてから見ていたお菓子を一旦棚に戻し、声が聞こえた方をちらりと覗いてみる。案の定そこにはクラスメイトで幼馴染の青城昴がクラスメイトのなんたらくんとともにワルバードから逃げ回っており、それをインコレンジャーピンク……同じくクラスメイトの櫻庭桃葉が必死に止めようとしているという状況だろうか。

「いやあ桃葉ちゃん、これは練習が要りますね……。練習っていうか、本番でテンパってるだけですか。どっちにしてもこのまんまだと……でも今のうちにすぅちゃんが何とかしてブルーに変身できたら……あ、足に当たりましたけど」

ピンクは昴たちに逃げてと告げたまでは良かったものの、彼女のつかう武器、銃のかたちをしたコザクラガンから発射された弾は思い切り下の方へと飛んでいく。ワルバードは目を丸くしながらそれを足でまともに受け、情けない悲鳴を上げた。

「イエローが登場してもいいんですけどねえ……。これってあれ、ヒーロー的なあれですよね、その、ピンチのときにこう……ていうか普通にまこ達はヒーローだと思うんですけど。あ、もしかしてあれですか、ヒーローの中のヒーローってやつ。いやまあ偉そうに言ってますけどまこだって攻撃外しますよ普通に。」

おばちゃん以外誰もいない店内で独り言を呟きながら身振り手振りをつかい、手をぐーに握りしめ腕をぶん回す様 子は若干変人じみているが、なんだかよく分からないけれどいきなり身体が高校生に変化する自分としてはそんなことなんか小さなことだ。
とりあえずいくらなんでもこのままでは桃葉だって危ない。かと言って自分たちが逃げたら誰がワルバードと戦うのだという話だ。

「よっし……イエローちゃん出動いたします!」

おばちゃんに「ごめんなさい、急用が出来ちゃいました。済んだらまた来ますね」などと若干フラグ染みたことを無自覚にも零しつつ、外に出て誰もいないことを確認してからイエローに変身する。視界が高くなり、なんだか身体に力が湧いてくるのを感じる。いつもの感覚、真はこれが嫌いではなかった。高校生になる感覚を味わうのは、ちょっぴりフライング、ズルをした感じがするけれど、そのわくわくだって好き。

「ピンク、イエロー来ましたよ!」

変身するなり走り出し、もうすぐそこまで来ていたワルバードを見つけ、えいっと自分の武器、ルチノーチェーンを胴体めがけて投げる。こつん、それはワルバードの頭にあたって鈍い音を立てた。

>青城昴様、櫻庭桃葉様、周辺ALL様


【遅くなりました、メイン解禁おめでとうございます!
サブ記事の方、リアルの方が忙しく、少し返信遅れてしまいます……申し訳ないです】

1年前 No.10

削除済み @nozomi7 ★Android=9T47OMTNHU

【記事主より削除】 ( 2017/06/11 11:08 )

1年前 No.11

@nozomi7 ★Android=9T47OMTNHU

【赤川耀 / 通学路】


「よぉ!! 待たせたな!!」

叫び声ともに鋭く放たれた光の軌道。
イエローのチェーンとの相乗効果でワルバードにとてつもない衝撃を与える。

「お前……一人で突っ込むんじゃねぇよ」

彼女が弾をはずしたということは動揺していると考えた。彼なりの心配の言葉なのだ。

「この身を覆う真紅の羽根は正義の証、インコレッド様のご到着だ!!ヒーローは遅れてやってくるもんだろ?」

身体の向きをワルバードの方へと向け、フルフェイスヘルメットの中で「決まった……!」とでも言いたそうなにやけ顔を浮かべながらインコレッド――赤川耀は颯爽とやってきた。
彼は早く家に帰りサッカーの練習をしようと考えていたのだがバードウォッチャーが彼にSOSの届けを送り、ここまでやってきたのだ。

「……って、何でアイツ逃げてんだ? 早く変身……んん?」

バカな彼はインコブルーである青城昴がたった今変身できない状況ということが一瞬わからなかった。
すぐそこにいるクラスメイトの存在に気づき、「ああ」と声を漏らす。

「おい、すば……そこの!! 俺様……じゃねぇや。俺たちがここは引き受けたぜ」

彼は俺様。ちゃんと思慮のあるタイプの。
ちゃんと『俺たち』と言い直すあたり仲間のことを大事にしている証だろう。

「ピンク、イエロー、俺たちだがいくぞ」

表情をかえ、気を引き締めて彼女たちに声かけをする。
これでも一応リーダーなのだ。
彼の中にもリーダーの自覚とプライドがあるようだ。


>>昴くん、桃葉ちゃん、真ちゃん、周辺オール様


【主の2体目早速絡ませていただきました!
よろしくお願いします!】


【白沢衣緒奈 / 教室】


「んっ」

肩に飛んできたキンちゃんの羽根が頬を撫でる。くすぐったく思いながらも嫌がる素振りはない。むしろ笑顔になる。
ポケットから豆を取り出してほら、と差し出す。

「キンちゃんは飛べるから。縄跳びの意味ないじゃない。キンちゃんはあたしたちの応援してよ」

なだめるように可愛らしくおねだりするキンちゃんに語りかける。
左腕に衝撃が走る。それはワルバードが出たことを知らせるものだった。
普段彼女が絶対に見せないであろう、躊躇したような悔しいような複雑な表情を彩羽に見えないように浮かべる。

『行かない』。彼女の心はもうすでに決まっている。なのに何でそんな顔をするのかは彼女にしかわからない。
顔を背けた拍子に窓から外を見やる。

「胡桃沢先生……」

ほんのりと嫌悪感をほのめかす声音と表情。

「何だかあの人、前に見たことがある気がするのよね……」

誰にも聞こえない程度の声量で視線を校門の方にいる『先生』へと向けた。
にこやかとかしている先生はクラスでも人気があると思う。美人だし、優しいし、特に男子なんか。

今はインコレンジャーをほぼほぼ休業中である衣緒奈。
かつて彼女に似た人を戦いの場で見たことがあるような
気がしたのだ。


>>彩羽ちゃん、キンちゃん、胡桃沢先生、周辺オール様


【なんだか先生への態度が如何なものだろう……というものになってしまい申し訳ないです……】

1年前 No.12

ゆきお @suzurinn☆Mr5oixGNY1Y ★iPhone=RHSv3lErIi



【嶋倉百伽那/通学路・小学校前】


 目一杯に広がる、青い空の下。甚く健康的な陽の光に照りつけられながら、百伽那は毎日のように見る通学路、あるいはサボりの散歩コースとも呼ぶ道をゆっくりと歩いていた。ゆったりした雲の動きと同様に、彼女の緩く巻いた髪が音もなく吹いた風にそっと揺らされる。鷹揚とした全体の雰囲気の中で、ただ唯一、彼女の手元──スマートフォンのキーボードに文字を打ち込む指だけは忙しなく、目まぐるしく動いていた。百伽那は右手で持ったスマートフォンにすっかり視線を落とし込んでいるが、まるで前が見えているように対向の通行人や電柱などを避けていく。そんな状態のままどこまでも歩いて行ってしまいそうな勢いだったが、ふと、相手と自分の発言によって秒単位で塗り替えられていくスマートフォンの画面から目を離す。使い込まれてはいるが綺麗に磨かれたローファーが乾いた音を立て、当てもなく動かしていた足を止めた。ずっと下を向いていたせいか、顔を上げるときに首に鈍い痛みを感じ、百伽那は眉を顰めながらフンと鼻を鳴らして、肩に掛けたスクールバッグを押さえていた左手で首を軽く揉んだ。
 百伽那の目線の先にあるのは鳶沢小学校。丁度下校の時間らしく、可愛らしい小学生たちがそれぞれ帰路や遊びに行く道に急いだり、道に溜まって談笑したりしていた。百伽那の顰めていた眉が自然とほぐれ、スマートフォン越しに友人とメッセージを交わしている間もずっと引き結んでいた唇が小さく弧を描く。友人のメッセージに既読を付けたまま、返信をすることなくスマートフォンを持った右手を下ろした。

 サボりが常になってしまっている高校を除けば毎日特に行くところもやることもなく、友人といれば大体非行。そんな百伽那にとって一番の癒しがこの小学校に通う小学生たちを見ることだった。別段自分から話しかけに行くわけではない。通りすがる彼らをただぼうっと眺めているだけでも幸せだった。楽しそうに騒ぎながら目の前を走っていく少年の集団に頬を緩めた瞬間、そのうちのひとりがあげた「あーっ!」という大声に驚いてびくりと肩を揺らす。「モカナねーちゃん! またサボり!?」少年は元気よくそんなことを叫びながら、キラキラした目で百伽那に向かって手をブンブンと振る。面食らって惚けていた百伽那だが、すぐにいつもの調子に戻って口を開いた。

「学校乙ったばっかなのに元気だねぇ、チビちゃん。車とか気ぃつけて遊びなよね」

 よく通る声でそう返し、内心躍る胸をどうにか抑えつけて苦笑しながら手をヒラヒラ振り返す。少年は「はーい! バイバイ!」と素直に答え、身を翻して友達の元に走っていく。その後ろ姿を見送りながら、ほんの一瞬言葉を交わしただけでこんなにも心が明るくなるとは、やはり子供の魔力は凄いと、そんなことを再確認する。ほんのり温かくなった胸を押さえ、そろそろ帰ろうかと何の気なしに周りを見た瞬間、ゲ、と声を漏らす。近い道を往く通行人よりも、遠い場所にいる顔見知りの方が目に付くのだろうか。その目に留まったのは、小学生と楽しげに話している小学校教諭の女性、あるいは百伽那と同じデスサイズの幹部である胡桃沢繍だった。数十メートルほどあいた距離の先で、彼女は下校する小学生たちに挨拶をしていた。女王様気質の普段からは想像出来ないような柔和な笑顔で優しげに生徒と話す姿は、その本性を完璧に隠している。化粧などで誤魔化しても女優やモデルと見紛うような彼女の顔を眺め、マジ演技派女こわ、とこっそり独言した。
 しかし、素の彼女を見たことがある故か、その美貌には疲れがよぎっているように見える。繍が小学校教諭としてスパイをしている、と聞いたときは羨ましくて年齢を恨んだものの、やってみればやはりつらいものがあるのだろうか。まず彼女は百伽那と違って子供は好きではないと苦言を漏らしていたのだが。

 何となく様子を眺めていると、ふと彼女の目がこちらを見た、ような気がした瞬間、思わずぱっと目を逸らした。気づかれていなかったとしてもさすがにわざとらしすぎたと内心舌打ちして、何とも複雑な胸中に陥る。彼女はデスサイズの人間で、つまり仲間なわけだがどうにも性格の反りが合わない。お互い事あるごとに睨み合っているような仲であり、人生経験の差か頭の回転の差か、彼女の方が口が上手い。わざわざ話しかけにいったところで面倒な応酬が始まって、しかして百伽那が唇を噛む結果に終わることが多いのだ。妙に気まずくなって、顔を背けて腕を組む。そのまま踵を返して逃げればいいものの、自分の中のプライドが邪魔してその場を去れず、百伽那は地蔵のようにその場に立ち尽くす形になってしまった。何も知らない人間が見れば誰かと待ち合わせしているようにも見えるだろうが、気まずさと手持ち無沙汰にあぐねてスマートフォンを弄り出す。液晶に出た、ギョッとするような通知の数に眉を跳ねてそれを消し、百伽那や繍が所属する組織──デスサイズ関係者からの連絡を探す。ここから立ち退く名分、出動要請があることを期待して。


【本編開始おめでとうございます。早速絡ませていただきました!までは!良いのですが!最高に返しにくい文章で申し訳なさすぎ……好きに改変してください……!!
 (プレビューで見直してたら絡みが被ったことに気づく顔)絡んじゃえ^^】

>>胡桃沢繍さん

1年前 No.13

すずり @suzuri0213 ★Android=nMqLjsjQcP

【任海彩羽/教室】

「が、画伯はないだろ!俺だって頑張ってるんだぞ」

衣緒奈からの「画伯さん」という言葉に彩羽はぷくっと頬を膨らませて憤慨した。彩羽とて好きで創作能力が低くなったわけではない。昔から意欲はあるのだが、画力がどうにも追い付かないだけなのである。決して好きで絵でも粘土でも工作でも埴輪チックなものを量産しているわけではないのである。

「俺は別になんでもいいぜ。なんなら帰りに駄菓子屋とかに寄ってもいいし……おっ、なんだなんだ、はぐれインコか?可愛いなぁ、うりうり」

どこからか飛んできたインコ━━━━彩羽はキンちゃんの名前を知らない━━━━をわしゃわしゃ撫でながら、彩羽は先程までの膨れっ面が嘘のようにご機嫌であった。もともと動物は好きだし、その反面通学中に野良猫に会うと高確率で逃げられてしまうので、このように人懐っこいキンちゃんには好印象だったのだ。
……と、そのときふいと衣緒奈が自分から顔を背けた気がした。どうしたのだろう、と思って彼女の方を覗き見ると、衣緒奈の視線は外にいる胡桃沢繍に向けられていた。彼女は彩羽たちのクラスの担任の先生だが、美人で優しく、男子には人気がある。困っている生徒の相談にも乗っているようだし、彩羽も彼女のことが嫌いではなかった。

「なんだよー、衣緒奈ってば胡桃沢先生がどうかしたのかーそんなに睨んじゃ先生びっくりするぞ」

少しおどけたように衣緒奈に話しかけてから、彩羽はなぜ自分の幼馴染が険しい表情をしているのか理解できなかった。まあ虫の居所が悪いのかな、とか思いながらキンちゃんをもふもふすることを続行していると、窓の外でたまに遊びに来る女子高生━━━━たしか友人はモカナねーちゃん、と呼んでいたような気がする━━━━が歩いてくるのが見えた。今日も遊びに来たのかなぁ、とぼんやり考えつつ、彩羽はキンちゃんが気に入ったのか撫でる手を止めなかった。

>>衣緒奈ちゃん、キンちゃん、胡桃沢先生、嶋倉百伽那さん、周辺all様

1年前 No.14

妃翠 @azalea☆dszkmgEaqwdD ★iPhone=muOdp3X0hk

【 胡桃沢 繍 / 校門前 】



 曰く、お昼休みに雪合戦ならぬ泥団子合戦を繰り広げていたという田中くんは、拙い言葉で接戦であったことを必死に繍に訴えかける。どうせ転んだのだろうと考えていた繍は、あまりにも予想の斜め上を行く答えに目を見張り、思わず「え。マジで……?」と素で問いかけていた。不思議そうに自分を見る少年の無垢な目にハッと我に返った彼女は咄嗟に自身の口を塞ぎ、取り繕うような笑を浮かべて帰路につく田中くんの背を見送った。いけない。小学生の発送は大人のそれを遥かに超えている。こんな事で素に戻っているようでは、ここでの"胡桃沢繍"が偽物であることに早々に気付かれてしまう。自分のこの数ヶ月の努力が水の泡になってしまうなんてそんなのゴメンだ。



「私は完璧。この美貌で小学生だって撃ち落としてやるんだから」



 もしも誰かに聞こえたならばドン引きされるようなことをボソリと呟いた彼女は、不意に聞きなれた独特の若者言葉が聞こえた気がして声の聞こえた方へと視線を向ける。――刹那。彼女の笑顔がぴしりと音を立てた固まった。しっかり巻かれたふわふわとしたダーティーブロンドにちょこんと存在を主張する小さなお団子ツイン。ハーフ特有の目鼻立ちのしっかりとした綺麗な顔は、メイクを落としてもきっと可愛らしいことだろう。生徒達の間では人気の高い彼女は、同じデスサイズの仲間であり、繍とは顔を合わせる度に嫌味を言い合う中である。……要するに、気が合わない。笑顔のまま百伽那を見つめる繍と、彼女の視線がかち合う。こちらより早く逸らされた視線に、繍はひくりと口角を引き攣らせた。自分たちはあまり仲がいいとは言えないし、彼女の行動も仕方の無いことだろう。いつもの自分なら彼女のように気付かないふりをするのだが……。ベージュ系の強いコーラルピンクのリップが塗られた唇が、三日月型に歪められる。プライドが邪魔をしてかその場から動かずスマホを弄る彼女を見つめ、繍は生徒や教師達と会話するトーンと同じ声で彼女に声をかけた。




「あら。あなたがもしかして百伽那さん? 生徒達から噂はかねがね……。いつもうちの生徒達がお世話になっております」




 完璧な笑を貼り付け、繍は百伽那に向かって頭を下げる。彼女がどんな反応をするか大体想像できたが、それでいい。こちらは柄にもない子供たちの相手と教師たちの機嫌を伺ってストレスが溜まっているのだ。存分に彼女をおちょくってやろう。どす黒いオーラを放ちながらおいでおいでと百伽那を手招きしていると、ふと視線を感じて繍は校舎の方を振り返った。度ありのカラコンを付けているため窓辺にいる生徒達の顔は大体判別出来る彼女は、自分が担任をしている5年3組の教室からこちらを見ている二人の生徒を認めて瞬きをした。確かあれは、白沢衣緒奈と任海彩羽だっただろうか。明らかに嫌悪の視線を向けてくる衣緒奈に苦笑しつつ、繍は笑顔で大きく彼女達に向かって手を振った。


「まぁ、教師が嫌われるのはしょうがない事よね……」



 ポツリと呟いた言葉は、生徒達の元気な声に紛れて消えていった。




【絡みありがとうございます! 絡みにくい滅茶苦茶な文ではありますが何卒宜しくお願いします!】

>>嶋倉百伽那様、任海彩羽様、白沢衣緒奈様、周辺All

1年前 No.15

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

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1年前 No.16

千羽 @hina0126☆cC6IJvcXXi01 ★MpRc3BcAKQ_xKY

【青城昴/通学路】

 自分達を庇うように現れたインコピンクもとい桜庭桃葉の姿に目を見開く。次いでインコイエロー(であり幼馴染)の黄井真、インコレッドの赤川耀が順番に現れる。敵も隣のリョータも驚いた様子を見せていた。

「あっ、と……ありがとうございます!」

 慌ててそうお礼を告げ、リョータと共に走り去る。そして騒ぎを聞きつけたらしい野次馬の中に紛れ込むと、どさくさに紛れて再び裏路地へと入り込む。そのまま適当に曲がりくねって人気のない場所まで行くと、漸く一息ついた。皆が来るまでの間フルスロットルで逃げまくっていたからか、割と既にやり遂げた感が出ているけれど「じゃあ後は宜しく」とも行かないことは目に見えていた。主にあの赤いリーダー様が。
 ふーっ、と息を吐くとバードウォッチャーを構えて変身する。逐一それっぽいモーションを組み込むのは先入観と癖だ。割と自然だから今の今まで誰にもツッコまれてこなかったけれど、客観的に見ると“如何にも”な雰囲気は否めない気がする。――そんな事をぼんやりと考えながらも体が伸びていく感覚が体を襲う。慣れてはきたものの、未だに多少の夢心地はある。

「とにかく、行かないと……」

 場所は流石に憶えている。けれど、走って向かうのが何だか面倒な気もしなくもない。
 ――インコなんだから飛べるオプションがあればいいのに。それとも知らないだけなのかな?
 そう一人心の中でごちながら、昴は地面を蹴って走り始めた。


 やり返す暇もなく延々追いかけ回されていたのもあって少しご立腹だった昴は、セキセイアローで一発頭部にかましながら他メンバーと合流した。

「さっきはありがと。本当に助かったし……凄くカッコよかったよ?」

 フルヘルメットの下で桃葉に笑いかける。ただでさえ誰よりも先だって戦うようなタイプではない桃葉が、変身できない状態の自分を助ける為に怖さを振り切って出てくれたのだ。本当に桃葉がとんでもなく頼もしく見えたし、心の底からカッコよかった。
 さて、と気を取り直してワルバードを見据える。先程の一撃は苛立ちの方が先に出ていたし、その前は洒落にならないレベルで命の危機を感じ逃げ回っていたせいで碌すっぽ観ていなかったけれど……。

 背丈は2メートル前後か。大きくなった状態で改めて見ると、思っていた程のサイズ感では無かった。鋼鉄のようなバケツのようなよく分からない中途半端に四角で銀色の頭。何だかぐにゃぐにゃぷにゅぷにゅした胴体には紫色の布が引っ掛かってひらひらと風に煽られている。動くだけで既にジャリジャリジャラジャラなっているチェーンのような草のような伸び縮みのする、人間の太さ程の蔦にチェーンが絡まったような腕。足はつま先が尖がっていて、木彫りのような模様を携えている割に金属のような光沢を見せていた。あと全身には黒と紫と緑を混ぜ合わせたようなエグイ色の羽が引っ付いている。しかも常に殺せ○せーばりにぬるぬる蠢いて(動いているというより、こっちの方が表現が合っている気がする)いるときた。動きが早いのか遅いのか判断しづらいスピードだ。
 ……つまり、つまりである。端的かつドストレートに“それ”を形容すると……

「えっ、何これ……気持ち悪っ。てか悪趣味!!」

 その一言に尽きる。気がした。


>>桃葉ちゃん、真ちゃん、耀くん、周辺ALL


【勝手にワルバードの見た目を決定しました。ら、悪趣味な感じに……】

1年前 No.17

@nozomi7 ★Android=9T47OMTNHU

【赤川耀 / 通学路】


どんどんと集まってきたギャラリーの野次が飛んでくる。
少し目を閉じてその声たちを聞いて「やっぱり俺様ステキ!」という気持ちを作る。なんとも変な少年だ。
ギャラリーの合間をぬって青い影が姿を現した。
唇の端をにっとあげ、お得意の俺様スマイルをヘルメットの下で浮かべた。

「遅かったじゃねぇか」

彼が戻ってくるのは折込み済みだ。やられっぱなしでのこのこと帰る男じゃない。そう『信じて』いるのだ。

「じゃ、インコレンジャー!! 1発ブッ飛ばしていくぜ!!」

誰にもわからないのにヘルメットの下でどや顔。きっとこの癖は抜けないのだろう。けどその表情はすぐに変わる。

「……よく見たらコイツ、めちゃくちゃ気持ち悪いじゃねぇか!!」

カッコつけたい一心で決めていたあのときは気づいていなかったのだ――今回のワルバードがめちゃくちゃ気持ち悪いことに。
そして彼はもう1つ気付いていないことがあったのだ。自分達の戦闘を観察している蝶の存在に。


>>昴くん、桃葉ちゃん、真ちゃん、紫色くん、周辺オール様



【白沢衣緒奈 / 教室→通学路】


「まぁ、そこは才能ってやつかな」

おどけたように笑い、楽しいこの時に浸る。
何だかんだ気の許せる大好きな幼なじみなのだ。

「駄菓子……! いいね!」

どうやら彩羽は肩に飛んできたキンちゃんに興味を持ったようだ。
肩から指へとキンちゃんをのせてほら、と差し出す。

「インコのキンちゃん。エサあげてみる?」

豆を差し出して、彩羽の手に転がしキンちゃんを近付ける。
そんな風に戯れていたら窓の外の先生と目が合う。
あの苦笑、まさか……。

「ば、バレた……!?」

顔をぺたぺたと触りながら、目のあった先生にとてつもなくひきつった笑顔を向けてしまう。
そしてその場に新たに現れた百伽那を見付けてひきつった顔が驚愕へと変わる。

百伽那自体、小学校に度々姿を現しており子どもたちからの人気も博しているので彼女も出入りを容認している。
問題なのは胡桃沢先生との接触だ。
疑いにかかってる状況でのこの状態は疑り深い衣緒奈の可能性を助長してしまった。

怒りが沸点に達しかけたその瞬間に視界に蝶が飛び込む。
あれはたしかインコパープルの……? なぜここに……?
もしかしてこの学校にパープルがいるの……?

そう思いながら校舎から出ていった女ヶ崎紫色に気付かずに視線を彩羽へと戻した。


>>彩羽ちゃん、キンちゃん、胡桃沢先生、百伽那ちゃん、紫色くん、周辺オール様

1年前 No.18

零たん @ganomile ★Android=0EzbjVOXaP

【サイド/小学校】
  校舎裏の茂みに伏せ周囲を見回す。
「うーむ」
 ここまで来たのは良いものの、ここまでかと言うほど人が多いのだ。
 普通ならば校舎裏という物は普段は閑散としているが、時としてその雰囲気がドラマを生む。そういうものだろう。恋も何も生まれないぞ。とサイドは脳内で愚痴を言う。
 人通りが割と少なくなってきたタイミングを見計らい、排水管を登っていった。
 中腹あたりだろう、大勢の大人がサイドの登る排水管の周りを囲んだ。お構い無しに登っていき、屋上につきフェンスを乗り越え床に立った。
 汗も出ていないのに汗を拭くフリをする。
 校門を見る様に歩いて行くと、誰かがサイドの腰に飛びついた。後ろを見ると屈強な男教師であった。進もうとしても上手く進めず逆に後退していく。睨みつけてみるがお面を被っているサイドにとってそれが無意味であり、やはり教師にも効いていなかった。
 痺れをきらし足から十得ナイフを取り出し、教師の左の全ての指に1mmの切れ込みを入れていく。それでも離さないので、右の指にそれをやると僅かに手が外れた。後ろを振り向き、精一杯の力で腹を蹴る。流石に遠くまでは飛ばなかったが、相手を気絶させる事は出来た。
 ナイフをしまいチョコを取り出し、心做しか早足で校門の方へ向かった。フェンスを越え僅かな床に立ち、辺りを見回す。
 すぅっと息を吸い一回息を吐いた。また息を吸う。
「さぁさぁ!!誰ちゃん俺ちゃんサイドちゃぁん!
 ねぇねぇ!君たちぃ!かるぅく帰れると思うぅ?僕は思わないなぁ!君たちは僕の都合の良い部下ァになるんだ!
わっかるー?」
 妙に相手の気を逆撫でる様な身振り手振りをしながら
雨のようにスラスラと言葉を述べていく。一通り述べた後、彼はチョコレートを投げた。
「さぁ!出てこいワルバート!この学校を悲鳴で溢れ返させるのだ!」
 チョコレートが着弾した地点に、3mあるであろうカラスの頭に馬の体、尾は蛇の怪物が現れる。その怪物は雄叫びを上げながら、校庭を走り回る。>周辺all

1年前 No.19

すずり @suzuri0213 ★Android=nMqLjsjQcP

【任海彩羽/教室】

「ま、まあ俺はそっち系の仕事に就くつもりはないしさ。ちょっと絵が描けなくても生きていけるよ」

少しどもっているところを見ると彩羽が焦っていることがわかるのだが、此処はあまり触れないでおこう。彩羽が美術系の仕事に就いたら埴輪職人になるしか道はないだろう。それではあまりにも酷である。

「だろ?ちょうど面白いガムが発売するって言うからさ、みんなより先取りしてやろうぜ」

いつもはクールな衣緒奈とて同い年の少女、駄菓子に食いついてきた。これに彩羽はにししといたずらっ子を彷彿とさせる笑みを浮かべる。彩羽の上の兄は年甲斐もなくしょうもないことしかしていないのでこういった情報をいち早く持ってくるのだ。そのため彩羽は小学生にとってのトレンドは早めに掴んでいる。

「へー、キンちゃんっていうのか。ほーらキンちゃんお豆だぞ。可愛いなぁお前って奴は」

衣緒奈からもらった豆を手のひらに乗せながら、彩羽は見るからにでれでれの表情でキンちゃんに餌やりをしている。もともと動物は好きだし、キンちゃんは自分を怖がらないので好印象だった。普段なら大人びている方に入る彩羽も口角が緩む緩む。
そんなことをしていると窓の外から胡桃沢先生が手を振っているのが見えた。彩羽も「せんせー!」と声をかけながら元気よく手を振り返す。衣緒奈はなぜか焦っているようで、顔をひきつらせたり驚きの表情を浮かべたりと忙しなかった。不思議には思ったもののまあ衣緒奈は人見知りなところあるしな、と彩羽は然程気にする様子はなかった。

「お、あれって……女ヶ崎じゃん。やっぱり残って勉強でもしてたのかな」

ふと、彩羽の視界にクラスメートである女ヶ崎紫色の姿が映った。優等生の彼と彩羽はそれほど話したことがない。むしろ話さないにも近い。ただその成績と群を抜く背の高さで覚えてはいた。男女別に背の順で並ぶと隣り合うなぁ、ぐらいの感じではあったが。
そんな風に紫色の姿をぼんやりと眺めていたとき、どうしてかはわからないが上部から高らかな、しかしどこか気を逆撫でるような声が響いたかと思うと、なぜかチョコレートが降ってきた。おいおいいたずらかよ、と思ったのも束の間、校庭に巨大なカラスの頭に馬の体、蛇の尾を持つ怪物が現れたではないか。ひっ、とか細い悲鳴を上げてから、彩羽は衣緒奈の袖口を引っ張る。

「ど、どうしよう衣緒奈!?逃げないとまずいんじゃないか!?」

>>衣緒奈ちゃん、キンちゃん、胡桃沢先生、百伽那さん、紫色君、サイドさん、周辺all様

1年前 No.20

@nozomi7 ★Android=9T47OMTNHU

【白沢衣緒奈 / 教室→グラウンド】


「そうだね、彩羽にはもっと向いてる職業があるわね」

ニコっと笑い、自分の将来について考えてみる。
自分には何が向いているのだろうか。まだ先のことなんて一切考えてない。

「ガム……!!」

瞳をキラキラとさせ、彩羽の紡ぎ出す甘言にどんどん誘惑される。はっとし、首をぶんぶんと振って誘惑を跳ねのける。
彼女の家は道場なので家柄、あまりそのようなものを食べないようにと父親に釘を刺されているのだ。

「父さんに怒られちゃうし……、やっぱりやめておくわ」

申し訳なさそうな笑顔は年齢不相応に大人っぽい。

「え、女ヶ崎くん? いたの?」

気づかなかった彼女の気を引いたのは彼の放った蝶なのだが――。
ズシン。重たい音と嫌な笑い声が響く。彼女はその声の主が誰だか知っている。

「サイド……!!」

彩羽には気づかれない程度の声でぽそりと呟く。
まずは避難させることが先決だ。

「え、ああ……。 ……いろは、こっち!!」

彩羽の手を引き、裏門へと誘導する。

「早く逃げて!! あたし忘れ物しちゃったから戻る!!」

そう言って校舎へ引き返し、誰もいない体育館まで走り抜け、息をつくまもなくバードウォッチャーを構える。
今は休業中とか関係ないのだ。

「変身!」

光に包まれた彼女の身体はぐんぐんと伸び、まるで高校生のような姿になる。
声もいつもよりすこし低くなり、元々大人っぽい衣緒奈はもう幼さを微塵も感じさせない。

「人の休業中になんて厄介な……!」

そう叫びつつグラウンドへと走り去っていくのだった。


>>彩羽ちゃん、キンちゃん、紫色くん、サイドさん、周辺オール様

1年前 No.21

ゆきお @suzurinn☆Mr5oixGNY1Y ★iPhone=RHSv3lErIi



【嶋倉百伽那/小学校・校門前】


 殆どの会話に赤い通知マークがついたメッセージ欄を慣れた手つきでスクロールする。送られてきているメッセージは多くが友人からのもので、内容は他愛もない話だとかサボり魔の百伽那の近況を問うようなものばかり。百伽那はまともにいることの方が少ない相手なんて放っておけばいいのにとひねくれた思考を持つ反面、やはり気にかけてくれるのは嬉しいもので。送られてきたメッセージは遠からずすべてチェックして返信をしている。それが原因で寝不足、寝坊して遅刻、つまるところサボりに繋がっている節もあるのだが。そんなメッセージ欄を一通り見終え、小さく嘆息する。デスサイズからの連絡はない。各自待機、ということだろうか。まだここにいたい気持ちと、一刻も早くここを去りたい相反する気持ちに悶々としながら次の行き場所の候補を頭にあげていたところ、後方から聞き覚えのある声が聞こえて身が硬まる。嫌々ながらゆっくり振り返ると、先程より近い距離に繍が笑みを湛えて佇んでいた。スパイ活動中の彼女から小学校内で話しかけられることが少し予想外で、つい探るような目つきで彼女を見てしまう。だが、彼女の言葉の「生徒達からも噂はかねがね」、という言葉にぴくりと反応してしまった。どういう意味なのどういう噂なのどういう話されてるの、と問いただしたい衝動をすんのところで抑えつけ、動揺で小さく震える指に髪を絡めてどうにか誤魔化す。
 思わぬ言葉ににやけそうになる口元をいつも以上に引き結んで、どちらかと言うと不機嫌そうな顔になってしまいながら当の繍を見る。冷静に考えれば彼女の性格上嘘のことを言って自分をからかっているのかもしれない、と疑いをかけて、だが子供たちに懐かれていることは本当でありますようにと我儘なことを思いつつ。そうしてジロ、と繍の方を見た瞬間、彼女とかち合うことのなかった目を大きく見開いた。「は!? ちょ、キモ、なにしてんのアンタ……」と、若者特有の咄嗟の暴言を織り混ぜつつ、頭を下げた繍に対して露骨に狼狽を見せてしまう。だがそのお辞儀が額面通りでも社交辞令でもないことは、普段の彼女の態度との差異はもちろん、伝わってくる妙な威圧感でわかる。唐突な事象に圧倒された百伽那は繍が顔を上げかけたところでようやく、驚きで落としそうになったスマホをぐっと握りしめて「別に」とそっぽを向いた。スパイとして日常で自分を偽っている状況で、普段からおちょくりを掛けている小娘ひとりに頭を下げる演技など彼女なら難なくしてみせるだろう。してやられた百伽那は、絶対やり返してやると胸中で恨みを滾らせた。

 鬱憤を晴らす手段を考えていた百伽那だが、不意に大きな動きを見せた繍を無意識に横目で見て、次いで繍の視線を辿って先を見る。すると教室の窓辺に少女がふたり。そのうちひとりの少女は繍に手を振り返していて、一瞬羨ましいと思いつつも違和感を感じた。もうひとりの少女は手を振り返さないばかりか、少し視線がキツいように見える。もちろん大人しい性格で目つきが少しばかり悪いだけという可能性もあるが、繍がポツリと呟いた言葉にム、と眉根を寄せる。小さな声もその諦観したような言葉も、いつも有り余る自信に満ちた彼女らしくない。怪訝に思って、だが普通に聞くのも癪なので煽り文句を考えてからぶつけてやろうと一拍置く。

 そして口を開いた次の瞬間、誰かの芝居がかった大声に継ぎ、その場に似つかわしくない轟音が響いた。


「……は?」

 呆けた声を漏らしつつ、有り得ない光景を呆然と見上げる。否、それと同じものを使役することが出来る百伽那にとってそれは有り得ない光景ではなく、今この場所では有り得て欲しくない光景、なのだが。事実として、突如出現した巨躯のワルバードが小学校の校庭を暴れ回る光景など子供好きの百伽那にとっては何よりも受け入れがたい。「ちょっと──誰よ!? チビちゃんたちが怪我したらどうすんの!?」困惑は怒りに変わり、珍しく目を吊り上げて怒鳴りながら、犯人、と言っても声で何者かは把握しているのだが、とにかく彼の姿を探すべく上を仰ぐ。楽しげな犯人、サイドを睨みつつ見上げてスマホを取り出し、ワルバードを呼び出すためのアプリをタップしかけてからふと指を止める。サイドとは一応デスサイズの仲間であるし、まずワルバード同士で争わせるのはどうなのだろうか。もし争わせたとして、状況的にデスサイズから見て悪いのは百伽那であり、自分がボスに怒られたりするかもしれない。それに自分が世間的に悪いものの仲間であると子供たちにバレたくない。ぐぐぐ、と呻きながら思考を回転させて、結局はスマホをスクールバッグに押し込んだ。「モカナに要請は来てない、てことはこれはサイドの独断、つまりモカナがチビちゃんたちを逃がしても問題ない、オッケー」自分に言い聞かせるように早口で呟いてから、手始めに近くにいた怯える小学生の手を引いて校門の方へ背を押して、「大丈夫、このまま走って」と安心させるように言う。そんなことを繰り返すが、さすがに避難させるべき小学生たちの数が多い。力不足に歯噛みしたとき、誰かがグラウンドへと走っていくのが見えた。その雰囲気に既視感を覚え、眉を顰める。よく見えないが、彼らだとすればやけに早い登場だ。

「インコレンジャー……? 迅速すぎでしょ、ヒーローなら遅れて来んのが王道じゃないわけ? ……いやでも今はありがたい、けど……ああもう、チビちゃんたち! 今のうちにほらはやく逃げる! 巻いて巻いて!」

 なんにせよ、百伽那にとっての最優先はこの場で最も弱い存在である小学生たちである。次から次へと起こることに目を白黒させながら、怯える小学生を鼓舞して続々と校門へと走らせた。


>>胡桃沢繍さん、サイドさん、任海彩羽さん、白沢衣緒奈さん


【レス早いよぉ……(瀕死)  超絶読みづらくて申し訳ない……! 早速仲間と逆のことしてますが百伽那の性格的に子供を助けるしかなかった……。というか果たして校門から逃げれるのか。把握漏れあったらすみません!】

1年前 No.22

妃翠 @azalea☆dszkmgEaqwdD ★iPhone=f6FWrjKrKr

【 胡桃沢 繍 / 校門前 】



 元気よくこちらに手を振り返す彩羽と、表情をひきつらせる衣緒奈に繍はクスクスと笑をこぼす。反応の仕方一つで自分が相手にどう思われているか何となくよく分かるものだが、小学生ともなるととにかくわかりやすい。自分にもこんな時期があったのだろうかと考えた繍だったが、すぐにそんな訳があるはずがないと苦笑した。勉強勉強の毎日は、あの頃の自分には普通だったが、今の自分には異常以外の何ものでもない。
 教室にいる彼女達に「家の人も心配しますから、遅くならないようにしてくださいね」と声をかけ、背後にいる百伽那へと視線を移す。"生徒達"の言葉にぴくりと反応する彼女に、繍は唇を強く引き結んで笑いを噛み殺す。頭を下げたままちらりと彼女を伺えば、いつも以上に不機嫌そうな顔をした彼女が丁度こちらに視線をよこすのと同じタイミングで、声を上げる彼女に繍は更に強く唇を噛んで吹き出すのを必死にこらえる。予想以上にいい反応をしてくれる。やはり持つべきものはからかえる知り合いだ。百伽那に気づかれないように何度か深呼吸を繰り返して呼吸を整え、顔をあげる。百伽那の素っ気ない言葉に、即座に時間切れを悟った繍は、一瞬つまらなさそうな表情を浮かべるもすぐに笑顔の仮面をかぶってそれを覆い隠す。衣緒奈と彩羽がいる5年3組の教室に視線をやる百伽那の視線をおって再び教室の方を一瞥した繍は、何を思ったのか彼女の方へと1歩足を踏み出した。ヒールがアスファルトを打つ乾いた音があたりに響き、通りすがる直前にゆっくりと口を開く。



「……まぁ、あなたが生徒達に人気なのは本当のことよ」



 からかった詫びだと言わんばかりにポツリと呟き、そのまま下校する生徒達に何かと理由を付けて話しかけようとした時、やけに神経を逆なでする声があたりに響き、繍はピタリと足を止めた。地面を揺るがすほどの轟音に一瞬息を詰め、彼女は勢いよく背後を振り返る。まだ人がまばらに残る校内に突如現れた3mほどの巨大なそれと屋上にいる人影に交互に視線をやった繍は、嫌悪感を隠そうともせずに舌打ちした。




「あらあらあら。わざわざこんな所にワルバートを召喚するなんて……私に対する嫌がらせかしら?」




 いつも通りのワントーン低い大人びた声。ワルバートを見るその表情は一見笑っているように見えるが、細められた目は明らかに笑っていない。……さて。どうする。逃げ惑う人々の波の中で不自然に棒立ちしている繍は、軽く握った右手を口元に添えてため息をこぼす。もし、今この瞬間サイドに声をかけられてしまえば、それこそこの数カ月間の努力が全て無駄になる。彼に気づかれず、且つ生徒や教師達に不自然に思われない行動は……。近くでは百伽那が子供たちを安全な場所へと誘導している。子供好きな彼女のことだから仕方ないのだが……それにしたって一応デスサイズ側の人間としてどうしたものか。自分のことは棚に上げてそんなことを考えていた繍は、近くで転びそうになっている女子生徒を助け起こし、今にも泣き出しそうな彼女を安心させるように頭を撫でて百伽那へと引き渡す。両手に低学年の生徒の手を引きながらこちらに向かってくる教師に目を留め、繍は瞬時に必死の形相を作ると誰に言うでもなく声を張り上げる。



「私、校舎内にまだ生徒が残っていないか見てきます……!」




 生徒を探すふりをして適当な時間まで身を隠しておこうと考えながら、繍は人の波をかき分けて校舎の方へ駆け出した。


>>サイド様、嶋倉百伽那様、白沢衣緒奈様、任海彩羽様、周辺All

1年前 No.23

兎咲 @tmr☆qrj4adrhQpgH ★Tablet=rLqy3zkxxj

【インコピンク(櫻庭桃葉)/通学路】

「イエロー! レッド! ……よかっ、たあ……私一人じゃ、止めれる自信、なかったから」

 じゃらりと鎖の音が響き、胴体めがけて飛んでいく鎖はイエローの固有武器「ルチノーチェーン」そして、鋭い光の斬撃。私の攻撃とは違い確実に胴体を捉えてダメージを与えていた。さすがまこちゃんと耀くん、という言葉はちゃんと自分の心の中にしまい込む。今は小学生の「櫻庭桃葉」じゃなくてインコレンジャーの「インコピンク」だからとしっかり頭に言い聞かせたかいがあったのだろう、きっと。そしてその後一人で突っ込むんじゃねえとレッドに言われた。遠回しに心配しているようなその言い回しに、安心感を確かに得て。若干泣きそうになったが、泣いている暇はない。これから悪バードを退治しなきゃいけないと気持ちを切り替えて。

 さてもう一発続けて入れようとしたところで、頭部に飛び込んできた矢。そして、大人びた声。初恋の人に褒められたことによる嬉しさと、若干の気恥ずかしさが自分を襲う。

「あのままおいかけっこしてて、何かあったら私が嫌だったから……そ、それに、うまく迎撃できなかったし」

 と、褒められるようなことではないよと言いたげにそれを告げてから紫色の蝶に惹かれて改めてワルバードを見たところで一気に現実に引き戻された。気持ち悪いの一言に尽きる。元にレッドとブルーも言葉にしていっていたし、私だけではない様で安心して。

「と、とにかく、倒すっ!」


 そんなことを言いながら続けざまに二発、頭に重厚を合わせてトリガーを引き弾を射出する。どれくらい無効が耐えるかどうかわからないけど、早く倒さなきゃ。

>>イエロー、ブルー、レッド

1年前 No.24
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