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創り物の学園の中心で

 ( オリジナルなりきり )
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異能力学園群像劇 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

「この世界はジオラマ。皆、皆、騙されているのよ」
学園の隣の近未来的な実験施設の屋上で少女は空を見上げてポツリと呟く。誰かが呆れながら呟く。
「で?次はどんな陰謀説?」
少女は大げさな笑顔でどこか遠くへ見る。
「もう貴方は知っているはずよ」
少女は笑顔を創りながら、その場を去る。

――此処は九十九(つくも)学園。とある都市に構える豪華な学校。全寮制で家に帰れるのはお盆と正月だけ。制服では無く私服登校で髪型、髪の色も自由の為規則は厳しくは無い。学園の隣には学生、教師専用の研究施設のラボが建てられる等少なくとも金回りが良い私立高校と言うのが分かる。
そしてこの学園には大きな秘密が存在している。その秘密とはこの学園が国の政府により創られた異能力養成学校であった事。その為、九十九学園は普通科と異能力科と別れている。普通科の生徒達は校舎そのものが別れている為その事を知る事は無い。

そして九十九学園の異能力者達はとある事件をきっかけにまるで運命の様に一つの学園から一つの真実まで導かれていく。
【駄文失礼しました。スレ主は至らぬ点や返信が遅れる事がありますが宜しくお願いします】

メモ2017/11/21 16:25 : 友禅☆fXqsD0VZIxk @yuuzenn★DoaFJQIlTR_uKh

ルール

http://mb2.jp/_subnro/15565.html-1


世界観・用語・募集・プロフィール

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ロケーション

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http://mb2.jp/_nro/15565.html-144


物語全体のあらすじ

http://mb2.jp/_subnro/15565.html-56


第六章のイベント内容

http://mb2.jp/_subnro/15565.html-225


〜キャラクター一覧〜


理事長(セヴェルト・スージオ)

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序ノ舞浪曼

http://mb2.jp/_subnro/15565.html-81


檜木真琴

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八城修

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酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【人狼/普通科・二階廊下】

糸の壁に張り付けた爆弾はタイマー式だと気付かれたのか爆発前にて上手い具合に糸で利用して外に捨てられてしまった。さらにその爆弾はヘリコプター同様、鳥の形を模した飛行ロボットが持つ大きな口で食してしまう。そしてロボットは惜しげも無く尻からいくつも美しい花を学園に散布。一見すれば何だか良く分からない光景だが、正直言えば、廃棄物の処分としては実に画期的。すると将来的には核廃棄物から可憐なお花に生まれ変われる事が出来るかもしれない。人狼はトリガ―ラボの最新科学が此処まで進化したのだと勘違いながら実感する。しかしあの鳥の尻から出す理由が全く見当たらない。これだけでかなり凄い発明が行われているはずなのに、どうしてもシュールさが勝ってしまう。とりあえずあのロボットを製作した研究員に興味しか湧かない。それにあんなロボットが製作出来るなら、どんな装置でも作ってくれそう。
すると、突如として糸使いは自身の耳を叩くジェスチャーをあからさまに見せ始める。それに人狼は余裕の趣か、あえて耳を再生して乗せられてみる。そのジェスチャーが例え罠だったとして、音響兵器が再び流れたのならばまた耳を千切ってしまえば難なく対処は出来る。そして耳が生えた事による冴え渡る聴覚。そんな生えたての耳からは乾いた革靴が大理石の床を歩く音が段々と後ろから大きく聞こえ始める。そして屋上から現れたのは怪盗、さらに紳士と言う二つのワードを聞かれれば思い浮かべられるであろう格好をした若者がウインクしながら出現。

「クエスチョン1、ずばりワタクシは誰か! アンサー1、『出題者』の通り名で知られる殺し屋でございます! クエスチョン2、所持する能力は何か! アンサー2、ずばりワタクシの能力は≪知恵比べ――クイズ≫! その名の通りに知識量を競うものでございますれば!」

別にこの紳士が誰であろうがどうでも良いが、人狼は若干落胆していた。正直、人狼が相手したかったのは普通科のみ。助っ人、ましてや変人は全くもってお呼びでは無い。それよりも自身の討伐に普通科以外の力を借りないと出来ないのかが人狼としては非常に残念。
すると、ため息の合間に黄昏時の学園はテレビでよく見る様なクイズ番組のスタジオセットに変わってしまう。果たしてこれは学園に校舎からスタジオセットに早変わりする機能が搭載されているのか、人狼がスタジオセットにテレポートされたのか。とにかくこの状況が全く理解出来ない。観客席だと思われる個所にはズラリと多くのマネキンが並んで座っていた。一方で出題者と名乗る殺し屋は解答席に座り、こちらに隣の解答席に座る様に手招きを始める。それに対して人狼は余裕があるのか、自身の計画とは一切の無関係であるこの道楽や余興に参加する事を決め、解答席に着席する。すると、解答席にいる出題者から説明が入る。

「クエスチョン3、発動した能力の詳細は何か! アンサー3、特定の人物を強制的にクイズの一騎打ちに招待すること! ずばりワタクシが出題する五つの問題の内、貴方が一つでも答えることができれば、ずばりワタクシは『永遠に凡庸でしかいられなくなる』罰ゲームを受けます! 逆にずばりワタクシが出題する五つの問題の内、貴方が一つも答えられなければ貴方は『永遠に凡庸でしかいられなくなる』罰ゲームを受けます! この場合の凡庸とは、異能力を失うのみならず、経済力や容姿や運動神経やカリスマ性や体質や根性や精神力や、とにかく個人に関わる全ての要素が凡庸になってしまいますので悪しからず! なおこのクイズ大会が始まってしまった以上、どちらか片方が敗北を喫する、あるいはどちらか片方がリタイアを宣言するまでは、他のどのような異能力も攻撃も無意味ございますれば! 自爆もすばりワタクシへの攻撃も建物への攻撃も、全て何にも傷を付けることなく終わります! リタイアをした場合の罰ゲームは敗北を喫した場合の罰ゲームと別の内容になります! クエスチョン4、こちらも説明したほうが宜しいですか?」

とりあえず、リタイアした場合のペナルティも気になるが人狼がさらに気になるのはクイズの形式とジャンル、イカサマの有無。そしてこのクイズの核心。そして人狼は出題者に対して既に憎悪に塗れた顔でも余裕を感じる顔でも無く、明らかに今までに無い圧倒的な殺意を溢れるばかりに見せていた。

>>落狩倉陰影様、殺し屋D様、周辺ALL

27日前 No.544

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

【 落狩倉陰影&殺し屋D / 普通科・校舎・二階廊下 】

 観客席から無数のマネキンたちと一緒に解答席の二人、というか一人と一匹のことを眺める。殺し屋Dはどうやら返事をしない人狼の様子に「リタイアした場合の罰ゲームは必要ないのだろう」と判断したらしく、早速問題を口にした。

「それでは第一問! 口頭でお答えください! 地球上に存在する神話の中で、以下の条件を全て満たす唯一の神の名をお答え下さい! 条件1、『人間に変身できる』。条件2、『雷や津波を操ることができる』。条件3、『首を刎ねられて死ぬ』。条件4、『とある部族の英雄の妻にいやらしい行為をしでかした』。条件5、『手を出した妻の夫、つまり英雄に倒された』。条件6、『死体の一部からとある植物が生える描写がある』。条件7、『三文字の名前と六文字の名前の二つの名前で伝わっている』。条件8、『ギリシャ神話ではない』。条件9、『新約聖書と旧約聖書にも登場しない』。さあ、制限時間は三十秒でございますれば! 無回答ならずばりワタクシの一勝とカウントさせて頂きます!」

 クイズがよほど好きなのか、ワクワクした表情で声を張り上げている殺し屋D。が、彼の口にした内容に陰影は思わず眉根を寄せた。問題内容に、という意味ではない。それより前。口頭でお答え下さい、の部分に「あちゃあ」と思ったのだ。あの人狼、たぶんあれだけ話しかけておいて一言も人間としての言語で返して来なかった以上、そもそも喋る機能が付いていない。だというのにクイズがよりにもよって口頭解答形式とは。陰影にしてみればむしろラッキーな出来事のはずなのに、しかし相手の気持ちを考えるとついつい同情してしまう。筆記形式に変更できないのだろうか。いや、駄目だ。あんな鋭くて大きい爪ではどっちみちペンも持てない。人狼は今までの行動から察する自分の体内で何かしら物を作り出せるような能力を持っているらしいが、体内だろうと体外だろうと、この空間においては恐らく身体をどうこうするという行為が自傷と見做され無力化対象に含まれてしまうだろう。つまり人狼は、このままだと詰んでいる。
 カチカチと進んでいく時計の針の音。それをBGMに暫し悩んだ結果、陰影はすっと殺し屋Dに見えるように片手を上げた。なんでしょう、と言うように小首を傾げる殺し屋D。そんな彼に申し訳なさそうな表情で進言する。放っておけばこのまま勝てるかもしれないのに、人狼にうっかり憐憫の情を抱いてしまった。エリートはすぐ格下を可哀想がるのが弱点だ、なんて言ったのはどこの誰だったか。そういう意味では普通科の面々の多くに共通する隙は、色々なものに恵まれているからこそのハングリー精神の無さかもしれない。陰影とて、掠る程度にはそれに当てはまる。

「あの……違う創造主に作られたそこの彼、たぶん喋れないんだよね」
「……えっ? 本当ですか?」
「うん。今まで喋らなかったのは実はただ個性を出すためだけのキャラ作り、みたいな設定でも抱えていない限りは確かだと思う」
「あらー……あらあらー、どうしましょう。ずばりワタクシとしてはそりゃまともなクイズが成立しないのはテンション下がりますけど、でもお仕事が無事に果たせると思えば別に困ることではないと言いますか……」
「筆記形式に変えたりはできないのかな?」
「クエスチョン5、筆記形式に変えられないか。アンサー5、この能力、発動するとクイズが終わるまでこのクイズセットから出られません。このクイズセット、紙もペンもありません。外界からの干渉も拒絶します、誰かの能力で紙とペンを送ってくることも不可能です。こちらの回答者の能力、ヘリコプターの中で依頼主からある程度の情報を頂きました。身体を変質させてペンにするのも、ずばりワタクシの能力の支配下たるこのクイズステージでは自傷行為の一つと見做され出来ません」
「…………」
「…………」

 ――本当にどうしよう。
 心の声は、二人とも一致していた。

「あー……人狼くん。もしも今まで喋っていなかったのが『喋らないほうが恰好良いと思ったから』とか『そっちのほうが個性的だと思ったから』とかなら、この状況だと変な意地を張っていないで喋ったほうが良いと思うよ。大丈夫。そもそも人狼っていうルックスの時点である程度はキャラ立ちしてるんだから、今さら喋ったところで印象は大して変わらないだろうし。創造主に作られた私としてはそう思うよ」

 人狼、実は喋れる説に一縷の望みをかけてじっと人狼の顔を見つめながらそう声を掛けてみる。これで人狼が本当に喋れなければ、残念ながら今回の勝負は殺し屋Dの不戦勝で決定だ。そうなっても陰影は困らないのに、わざわざ相手を気遣ってやる辺りが天才とかエリートとか特有の天然モノの余裕に満ち溢れていて、一部の人間にとってはきっと腹立たしいことこの上ない。人狼のひけらかす余裕が意識的なものだとすれば、陰影や彼の友人たちがちらつかせる余裕は無意識的なもの。余裕ぶろうとしなくても余裕だと周りに理解されてしまうくらい、こいつらは根っから豊かなのだ。実力的にも、経済的にも、精神的にも。だからこそ人に羨まれ、だからこそ人に妬まれ、だからこそ人に愛され、だからこそ人に恨まれる。恥ずかしげもなく殺気を振り撒いて来る人狼相手にこんなにも穏やかに接することができるのは、優しいからではない。『相手より優れた自分は自分より劣った相手に優しくしなくてはならない』。傲慢とも言えるそんな思想が、この奇人にも多少根付いているだけのこと。

>人狼様&ALL様

27日前 No.545

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【人狼/普通科・二階廊下】

「それでは第一問! 口頭でお答えください! 地球上に存在する神話の中で、以下の条件を全て満たす唯一の神の名をお答え下さい! 条件1、『人間に変身できる』。条件2、『雷や津波を操ることができる』。条件3、『首を刎ねられて死ぬ』。条件4、『とある部族の英雄の妻にいやらしい行為をしでかした』。条件5、『手を出した妻の夫、つまり英雄に倒された』。条件6、『死体の一部からとある植物が生える描写がある』。条件7、『三文字の名前と六文字の名前の二つの名前で伝わっている』。条件8、『ギリシャ神話ではない』。条件9、『新約聖書と旧約聖書にも登場しない』。さあ、制限時間は三十秒でございますれば! 無回答ならずばりワタクシの一勝とカウントさせて頂きます!」

解答席に座っていた人狼がこれを聞いて疑問に感じたのは意図的、つまりわざとかどうかは知らないが、少なくとも自身の情報や特徴くらいは雇い主から聞いていそうな出題者兼殺し屋兼恐らく異能力者が、クイズの形式に口頭を指示した事。そして30秒と言う解答の制限時間の中で人狼は爪や牙より鋭い殺意を無駄に腹立つ笑顔を見せる主題者に向けながら自身の声について大いに考え始める。状況的に考えて声を発する以外に対処する策は無い。ペンも細胞により制作不可、血で書こうとしたが自身を傷付けるも不可。爪で直接床や壁に削って解答を書こうとしても壁も傷付けられない。正直、能力の干渉がこれ程の影響を及ぼすとは人狼は考えてはいなかったが、どうにか自身の能力が使える様にまだまだ他の方法や能力の抜け穴を試し、色々試行錯誤し始める。すると、普通科の糸使いが手を挙げ助っ人の主題者に何やら話し始める。それを人狼は横目に見ながらも無視して、どうにか能力を発動して此処からの脱出を試みる。

「あー……人狼くん。もしも今まで喋っていなかったのが『喋らないほうが恰好良いと思ったから』とか『そっちのほうが個性的だと思ったから』とかなら、この状況だと変な意地を張っていないで喋ったほうが良いと思うよ。大丈夫。そもそも人狼っていうルックスの時点である程度はキャラ立ちしてるんだから、今さら喋ったところで印象は大して変わらないだろうし。創造主に作られた私としてはそう思うよ」

だがそんな人狼に何故か敵である糸使いから助言や提案を出される。それに対して彼は心底呆れてしまう。声を出せない原因は糸使い等に在ると言うのに。もしも、この場に糸使いが存在していなかった場合は普通に声を発していたであろう。しかし実際偶然とはいえ此処まで自身を追い詰めるのは素直に拍手を送りたい。流石は人間を辞めた異能力者と言えよう。

「……」

だが糸使いの提案に人狼が答える事は無かった。恐らく彼は最終問題でも無い限り、分かっていても答える事はなく此処から抜け出す方法を模索するであろう。つまりはそれだけ声に関しては人狼の核心を突いていたと言う事になる。

>>落狩倉陰影様、殺し屋D様、周辺ALL

26日前 No.546

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【師堂幹博&新堀万良&鳴神咲耶/異能科・音楽室】

学園の真実に一番最初に惑わされ、教室で暴走した結果、都合の良い操り人形と成り果て、やがて誰からも忘れ去られた愚かな青年は実は隣に並ぶ青年や病院で眠り続ける女性よりも早く洗脳が解けていた。だがそれでも彼は死んだも同然の操り人形を寸分の狂いも無く演じ続けて来た。人形の如く、導く事すら無い理事長の糸に操られ続けた理由は至って明白であった。その理由は生きる事を諦めた為。まともに洗脳さえ受けられない自身を酷く恨む程に。だが生きる事を諦めるのは何も悪い事では無いはず。そう思って自身を操る糸に身を任せて来た。これで良いはずだと信じて来た。隣に並ぶ友の声も一切聞く事無く。
しかし最低の人生で一番最高の人生の終わらせ方がかつて自身の人生を最低と名付けた黄昏時に死と共に訪れる。ノスタルジックな走馬灯と火葬場に相応しいバイオリンの演奏が流れ、友に看取られ心中出来るこの安らかに美しい終わりに彼は静かに身を寄せる。

だがその間際、共に死ぬはずだった新堀が自身を火葬させる直前に響かせた本音に彼は永き夢から目が覚める。いくら美しくともそれは夢であり偽り。
実に幻想的なBGM、それに合わせて笑顔で焼き焦げながらも踊り狂う人々、それにも拘らず一切燃えない音楽室、隣に看取ってくれながら心中してくれる親友がいる、そんな淡い夢の様な現実で一人、師堂は能力により新堀に飛ばされたバイオリンを咄嗟に吹き飛ばす。そして飛ばされたバイオリンは壁に強く当たり、何本かの弦が外れ壊れてしまう。

「……新堀、確かにこのままだったら……ただのゴミだな」
「……師堂さん。……俺は信じてましたよ」

新堀が師堂の反応に安堵したかの様にそう発言したが、目の前には鬼の如く激怒している鳴神が影に潜めていた圧倒的に狂った殺意を入念に込めながら戦闘準備に入っていた。

「残念としか言いようが無いわ。折角、私が君の望みのままに死なせてあげようと考えていたと言うのに」

だが運が良かったのか彼女の能力が発動出来る楽器は全て音楽準備室に配置されており、唯一所持していたバイオリンも師堂により破壊されている。その為、鳴神は能力を使用する事が出来ない。それはつまり、この音楽室から逃亡するチャンスは十分掴み取れる程近くに配置されていた。

「それじゃ師堂さん、さっさとこんなイカれた学園から矢野島さんを引き連れて脱走しましょうよ」

新堀は遂に望んでいた夢の様な出来事が起こっており大分興奮していた。だが師堂の顔は偽りの笑顔では無く、真実しか見通さない精悍した表情を行いながら、その掌を鳴神に向け続ける。

「お前が言ったんだろ。このままだったらただのゴミだって」
「……? どうしたんですか? 早く逃げちゃいましょう」
「なあ……元仲間のディザスターや宿敵である生徒会、噂に聞く第三陣営、一般生徒。誰もが俺達の事をどう思っているか分かるか?」
「……」

誰もが全員、脱落者をディザスターに利用された焼却炉に燃やされるゴミ程度の脱落者と考え嘲笑うであろう。そして数日後程でそんな脱落者等、元から存在していなかったかの様に当たり前を過ごしていく。一度は目を逸らしたそんな現実を師堂は許す事を出来なかった。
故に学園に蔓延る全ての者達にもう一度、本当の自分達の力を証明する必要がある。

「これが俺の選んだ選択だ」

頭の中で失った本当に夢見た自分を思い浮かんだ師堂はそう呟いて、明らかに殺意の塊と化した鳴神に握り締めた拳を力強く込めながら立ち向かっていく。

>>周辺ALL

26日前 No.547

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【檜木真琴/異能科・屋上→】

在り来たりの黄昏時が今日も学園を変わりなく普遍的に照らす。だがそんな眩しい夕陽が檜木にとってはあまりに理想に見えた。いつか誰もが全員、少なくともこの景色を見て何かを思える様な余裕がある事を祈る。そんな事を考えながら、彼女は屋上から学園の為に、治安維持の為のパトロールと学園の真実の情報収集を行い続けていた。そして見つけたのは女子寮で暴れる大蛇。トリガ―ラボで叫ぶ烏賊。そして普通科で吠える人狼。さらに少数ながら、更生が解けている生徒や不良。とにかく勿論、洗脳が解けた事を除いては案の定訪れたこの荒れ果てた状況に憤りを感じると共に彼女は三匹の怪物の意見も尊重しつつ改心させる事を決意する。さらに洗脳が解けた事に関して、矢野島にも可能性があるのではないかと考え、彼女の為にもこの学園を変えるべく、渡嘉敷も使用していたトリガ―ラボ御用達、折り畳み式の最新式のパワーローダーに乗り込みまずは一番近いトリガ―ラボに攻め込む。しかし檜木は個人的に前から気になっていた普通科を儚げな瞳で見つめる。

「……普通科。あの人達は……」

すると、月東が普通科の様子を屋上から見ておくようにと言われた普通科との共存を望む二人の一般男子生徒が屋上に駆け込んで来る。様子から見ると、先程までどうやら残間に不審な動きをしていたと言う理由で呼び止められ職務質問紛いな事行われていたらしい。流石に反逆では無いので特に残間からのお咎めは無かったが残間の懐疑的な態度に男子生徒達は愚痴や不満を零し続けていた。その様子はパトロール中の檜木にも聞こえていたが、こんな誰かが死んでもおかしくない状況で呑気に不満を漏らし喚く彼等に怒りを覚えていた。

「少し黙っていなさいよ……」

男子生徒達は威圧感たっぷりの檜木をまだ生徒会の役員だと勘違いしてしまい、更生室に送られると咄嗟に考えたのか屋上から逃亡してしまう。そして彼女も屋上を後にして屋上に設置されているパワーローダーもちゃんと入れる程のエレベーターに乗り込み、そしてパワーローダーは素早くは動けないがトリガ―ラボへゆっくりとしかし確実に歩いていく。

>>周辺ALL

26日前 No.548

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

【 落狩倉陰影&殺し屋D / 普通科・校舎・二階廊下 】

 助言してはみたもののやはり人狼は一言も喋ることなく、そのまま彼に与えられた解答時間の三十秒が経過してしまった。ピコーン、という音と共に殺し屋Dの頭上に星マークが一つ輝く。わかりやすいポイント加算の表現だ。本人が喋れない、あるいは本人に喋る気が無い以上はもうどうしようもないので、陰影も人狼に話しかけるのは切り上げて大人しく観客席に座り直す。人狼は鋭い殺気を殺し屋Dに向けているものの、この空間では殺気でさえ攻撃の一つと判断されるのか、殺し屋Dに堪えた様子は無かった。なんか隣の人イライラしてるな、くらいにしか思っていないかもしれない。……などというのは、さすがに言い過ぎだ。それでも人狼の殺気がこの空間の中では向けた相手に届く前にただの苛立ちレベルにまで劣化しているのは確かで、殺し屋Dにとっては険悪な眼差しを頂いたところでどうということもなさそうである。

「うーん、ずばりワタクシにはどうしようもないので解答手段はご自分で何とかして下さいね回答者さん! それでは続けて第二問!」

 それからも殺し屋Dは一般正解率1%にも満たないであろうドが付くマイナー問題ばかり出し続けた。火星で発見されたオーパーツに関するクイズだの、どこぞの辺境に住む少数民族の風習に関するクイズだの、聞いたことも無いような少女漫画の内容に関するクイズだの。そのどれもに対し、やはり人狼は口を開かない。そもそも思考しているのかも怪しい。彼が考えているとすれば、それはむしろ、クイズの答えよりもここからなんとかして抜け出す方法だろう。思い浮かぶかは別として、そういう何事も諦めない姿勢は素直に良い所だと思う。残念なのは、努力をもっと良い方向に活かせないこと。わざわざ“こんなコト”に荒んだ熱意を傾けなくたって、世の中にはもっと素晴らしいことがたくさんあるのに。スポーツでも勉強でも、芸術でも奉仕でも、ゲームでも創作活動でも、ボランティアでも研究でも……何でも良いからそういう反社会的だったり反人道的だったりしない趣味嗜好に没頭すれば、この人狼の生活はもっと有意義なものになるはず。前回といい今回といい、そんなことにも気付かずこうして普通科にやって来る彼は……確かに鬱陶しいし面倒臭いし気色悪いが、それ以前に哀れだ。誰も彼に、お前のやっていることは素晴らしくもなんともないのだと教えてやらなかったのだろうか。
 恵まれた者特有の『道を間違っている子を正しい方向に導いてやらなくちゃ欲』が湧き出てきそうになったことを察し、慌てて己が心中のそれを押し留める。気兼ねの無い状況ならこの人狼に誠心誠意メンタルケアや説教を施すことも吝かではないが、今は「あくまで普通科の生徒たちの安全が最優先」という大前提がある。よってこの人狼のことを一番に考えて丁寧な話し合いをしてやる暇は無いのだ。第一、この人狼相手だとそもそも人語を理解できているのかという疑問も残っているし。もし理解できないなら、それこそ馬の耳に念仏だ。あるいは電信柱に絡む酔っ払い。

「ついに来てしまった……。ええっと、これでラストの第五問!」

 頭上に四つの星マークを冠した殺し屋Dが、やや気まずそうに、けれどそれをテンションで払拭しようと声を張り上げる。これに人狼が答えられないまま三十秒が経過すれば、その瞬間に彼は『人狼』という特別な存在ではなくなる。永遠に凡庸な存在として、凡庸な生を歩み、凡庸に死んで行くことになるだろう。どれだけ努力しようと凡庸以上になれず、どれだけ怠惰に暮らそうと凡庸以下にならない。……それは考え用によっては、このまま人狼として生きていくよりも幸せなことかもしれない。

「――神様に選ばれて寵愛を受けている王様や皇帝を指す三文字の言葉を答えよ」

>人狼様&ALL様

【最終問題までは無言の予定とのことで、さくっと時間軸すっ飛ばして最終問題まで到達させて頂きました!】

26日前 No.549

ディリム @dilem ★iPhone=HSR9qzDFft

【島花 花林糖/普通科 庭園】

 作業着に着替え、夕顔の蔓で伸び過ぎた髪をまとめる。朝顔、昼顔、夕顔、夜顔とあるが、他の三つがヒルガオ科なのに対し、どうもこの夕顔というのはウリ科で仲間はずれらしい。花を見ればわかるけど、夕顔だけ離弁花なのだ。同じような仲間がいつつも、その本質では孤立している。群れすぎず孤立しすぎず、そんなこの花が私は特に好きだ。もちろん朝顔たちも好きだけど。

「さて、と」

 折れて通路に散らかってしまった枝木は、他の園芸部の部員の人たちによってあらかた片付いていた。問題は折れたもののまだ繋がっている、半折れの枝たちだ。この子たちは治る見込みがあるなら添え木をして元の通りに縛ってやり、傷口に修復用のパテを塗ってあげたりする必要がある。一目で治りそうもないと分かるものは切り落としてしまう。皮だけで繋がっている、少し専門家気取りで言うなら維管束が切れてしまっているものは大体駄目だ。縛る時に、ビニールテープや針金など腐りにくく伸びにくいものを使うとそこからまた折れてしまうことがあるので、自然と土に戻る麻紐などを使うのが望ましい。最悪それらを使っても忘れずにこちらが取り除いてやれば大きな問題はないのだが、初めから麻紐を使った時との労力の差を勘定に入れれば考えるまでもない。
 倉庫からノコギリと麻紐、修復用パテに添え木を引っ張り出し、一輪車に乗せて庭園の中でも酷く折れてしまった枝の元まで運んだ。
 さあ、どうやってこの太い枝を元の位置に戻そうかと思案を巡らし、丈夫な紐を折れてしまった枝の先にくくりつけ、木に登って上の方の無事な枝を支えにして引っ張り上げることにしようと結論が出た。上に登るには脚立を使えばすぐなのだけど、一人で脚立を使ってしまうとかえって危なかったりもする。木登りをしようと、ちょうどいい足のかけ場所を探しふと視線を木の根元に向けようとした瞬間、木の向こう側にいる、いや、いつの間にか“いた”それらと目が合った。

「うっわぁっ……」

 揃って左右に揺れる謎の木人たち。風景に同化し物音を立てずに動く様に蛇に似た恐怖を覚え、その揃い過ぎた動きからは先日の夏祭りで見た意思を持たぬゾンビに似た恐怖を覚え、思わず小さな悲鳴を上げながら後ずさり、一輪車からノコギリを掴み上げ切っ先を向ける。ほとんど木にしか見えないというのに植物の気配が全く感じられない落差も余計に不安を煽った。
 目の前のこれらの横並びがどこまで続いているのかと、ノコギリを向けたまま隊列に沿って視線を右へ右へと移し、目の動きだけでは全容が捉えきれなくなったのでさらに後ずさり、身体ごと回ってその列を追う。右へ右へ、もっと右へ、まだいる、まだまだいる、まさか……。

「……まさか完全に囲まれてるとは」

 正体不明の奇妙な木人に完全包囲されている。奇妙な現実と絶望感がかえって私を冷静にさせてくれた。恐怖するにも元気が必要らしい、今の私の反応は、疲れ切っている時にドッキリ系の動画を見て「あーはいはいドッキリねドッキリ」となるやつに近かった。
 ため息をつきながら、ノコギリを一輪車に戻し、どうにでもなれと投げやりな気持ちでちっこい木人に歩み寄る。おそるおそる一つ持ち上げてみると……なかなか重い。機械か。

「ふーん、よく出来てる……。一人だけなら……可愛くなくもないか。ただなぁ、なんでちっちゃいんだ君は、もっと木って言うのは雄大でこうどっしりと構えていてだね……。んー、仮にも木の姿を借りるなら貫禄の二三、四五六、七八個くらいつけて欲しいかなぁ。あと木はそんなにゆらゆらしない」

 相手が人じゃないならこんなに簡単に意見は言えるんだなぁ、と持ち上げていた木人をそっと降ろし、まだ揺れてる他の個体にも話し掛ける。どうせ独り言だ。

「君たちも君たちだ。揺れるにしても、なんでそんなにきっかりしっかり揃えてるの。1/fゆらぎってご存知ない?焚き火の揺らめきとか波のさざめきとかの、なんて言うか規則と不規則の合間にあるやつ。自然現象によくあるやつだよ」

 さっきのとは別の木人を抱え上げてその手足をいじり回しながら続ける。

「はぁ、にしても、本当になぁなんで君たちは『木』なんだろう。その大きさならマンドラゴラとかアルラウネとか『草』の方が絶対に可愛いってぇ。じゃないならスチームパンク的なメカメカしい見た目した大きいやつが私は好きかなーーーっと」

 思いつく限りの独白を終えてまた持っていた木人を降ろす。ふう、なんかスッキリした。この子らが何のためにここにいるのかは知らないが話し相手になってくれただけ良しとしよう。伸びをして木の元まで戻り、登り道に当たりをつける。折れた枝に結んだ紐を持って、木に登る前に「ありがとう、元気出た」と木人たちにお礼を言ってから木登りを始めた。

>>(梅雨晴 金鳥)、Eくんシリーズ『65号』、周辺ALL

26日前 No.550

ますたぁ @ritonetto ★iPhone=gWqlrtM9V5

【白月レイ:トリガーラボ』

不良二人に異能力を見られたことに困惑していると、恩人である彼女から声がかかった。

「いえ、私は大丈夫です…」

そう答えるも問題は解決されない。イカのような誰かはラボの奥へと向かってしまった。恩人である彼女に不良二人を頼まれ、彼女はラボの奥へと走っていく。

「まって!…困りました。…えっとそこのお二方」

とりあえず二人を安全な場所へと思い顔をかける、するとレイの声に反応しビクッとなり怯えた目でレイを見る。

「とりあえずここから離れましょう。いいですか今回のこと他言してはなりませんよ。立てますか?」

と怯えて立てそうにない不良二人に手を差し伸べる。その時だった、また異能力が誤作動を起こし差し出した右手が拳銃へと変わってしまった。
しまった!

不良二人は一斉に悲鳴をあげ、化け物だー!と叫びラボの外へと逃げてしまった。

「まって!……どうしよう…。また…」

拳銃になってしまった手を見て、困惑する。やっぱり異能力の制御ができなくなってる。どうして…
…やっぱり先に私の体に起こっている異変について解決しないと、さっきみたいなことになりかねない。となれば、さっきイカを放って置くわけにはいきませんね。

と考え、そのままラボの奥へと歩いていく

≫満月さん ラボAll
(返事遅くなりました)

25日前 No.551

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【人狼/普通科・二階廊下】

恐らくこれが本当のクイズ番組だったのであれば、解答者である人狼の行いは歴史に名を残す放送事故であろう。しかし彼はこの主題者が絶対的な隔離されたクイズ空間から抜け出す為にこの能力の穴を考える。だがその最中にも主題者に対する無力に対しての殺意と此処まで追い詰めた称賛は決して忘れない。すると、制限時間である30秒が過ぎたのか主題者は人狼が第一問の解答を無回答と判断して自身にポイントを加算する。
そして主題者は続いて火星で発見されたオーパーツについてのこれまたマイナーな問題を第二問として出題する。それでも人狼は口を開く事は一切無く、クイズを無視して此処から抜け出す方法を懲りずにずっと探している。時間が30秒経過するごとに主題者のポイントが増えさらに次の問題が続き、少数民族の風習や少女漫画の内容に関するクイズを提示する。これで五問中四問が終了したが人狼は全て無回答、即ち不正解であり、次の問題にて此処から抜け出すか問題を口頭で答えて且つ正解しなければこの30秒の問題で少なくとも解答者である人狼の人生は今までとは無縁な凡庸な物へ姿を変えてしまう。
その為か、流石に今までクイズを無視し続けていた人狼も最終問題には率直に反応をせざるを得ない。

「ついに来てしまった……。ええっと、これでラストの第五問!」

そして主題者から出された最終問題の内容は神様に選ばれて寵愛を受けている王様や皇帝を指す三文字の言葉を答えると言った問題。人狼はこれを聞いて様々な推測を行い、色んな事を勘繰ったが数秒だけ瞼を閉じ、再び開けると其処には憎悪も余裕も殺意も全てが偽りかと思う程に無表情な顔付きへと変わる。そして制限時間が迫る中、今まで閉じていた一匹狼の口はゆっくりと動き出し、柵に捕らわれていた声を観客席に座る落狩倉へと呟いていく。

「出来れば、こんな事にならないのを祈っていたのだが……」

それは普通科に存在している全ての生徒や教師、関係者を知っていればどこかで声を聞いた事がある人物であった。そんな中、最終問題も無回答と言う形で30秒と言う制限時間は無情にも終わりを告げてしまう。

>>落狩倉陰影様、殺し屋D様、周辺ALL


【人狼の正体は事前に細胞増殖を行ったことによる、学園を去っていた柵仔羊様の骨格や声帯、格好に姿を変えていた元無能力者です。勿論ですが柵仔羊様本人ではございません。また、元無能力者の正体とは白月レイ様と同様の理由で異能力者でありながら異能力を隠して普通科として普通に生活していた一般生徒です。さらにその一般生徒は自身が通学していたはずの普通科を騙すべく柵仔羊様である事を演じ続けます。ただ、柵仔羊様本人では無いにしろこの様な形でNPCを使用して申し訳ありません。もしも不快に感じたのであれば直ぐに設定を変更させて頂きます】

>>友禅様

25日前 No.552

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【満月&烏賊/トリガ―ラボ・研究室前】
【洗掻朱鳥/トリガ―ラボ・玄関】

暴走を行う直前に発見された為、まだ被害が少ないながらも不穏な空気が流れているトリガ―ラボの中、満月は逃亡する烏賊の能力を所持していると見られる異能科生徒を取り抑えるべく、彼女の籠城と化しているであろうトリガ―ラボの奥、開かずの扉と呼ばれていた研究室前に向かって行く。そして、理事長により洗脳されながらもまだ師堂達の様にどうにか意識を取り戻している不良二人とトリガ―ラボに用事があったのであろう普通科の彼女を、避難させる様に満月から指示された洗掻であったが、洗脳されていた不良の二人が今度は普通科の少女に怯え始めてしまう。見た限り、少女自体は無害であり人も良さそうではあるが、不良二人は情緒が不安定の為、何に怯えてもおかしくは無いと思われる。そんな中優しく声をかけ、不良に手を差し伸べる普通科の少女であったが突如として彼女の右手がピストルへと形を変えてしまう。これには洗掻も思わず驚いてしまうが、情緒不安定の不良達はさらに驚き、悲鳴を上げてしまい玄関からゆっくり動く最新式の自動ドアを無理やりこじ開けて逃亡してしまう。

「まって!……どうしよう…。また…」

右手がピストルへ変わる様子を見た洗掻は、普通科の彼女が異能力者である事を知る。それに洗掻は逃げていく不良をガラス越しに見ながら不穏な表情を無意識に行いながら様々な思考に頭を巡らせて行く。だが自身に写る深刻そうなカラスマスクの面を見て考えを改め、今は満月に言われた事を行うべく玄関から移動して様々なエリアがある中、トリガ―ラボの奥へと繋がる近未来な通路を歩く彼女を急いで追いかける。
一方で、そんな通路を歩く満月は侵入禁止と呼ばれ、静脈認証でしか入れる事の出来ない巨大な研究室の前の通路で遂に烏賊を発見する。しかし烏賊は既に他の部屋から何十人との研究員を気絶させ人質にしており、彼女の触手部分には恐らくトリガ―ラボの製作品と思われるビームサーベルをそれぞれで所持しながら発狂していた。ちなみにビームサーベルごとに色が違っており、全部で赤、青、緑、紫、黄、オレンジ、水色の、虹と同じく七色に光る。

「私はもうイカなんかじゃない。何でも呑み込むクラーケンよ。……私はようやくこのコンプレックスを役に立つ時が来たわ。そう、貴方達を……!」

暴走する烏賊を目の前で対峙している満月はどうにかダメージを与えたいが、彼女は怯えながらも人質を上手く利用して現状では沈着状態に成らざるを得なかった。

>>白月レイ様、周辺ALL

25日前 No.553

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

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25日前 No.554

ますたぁ @ritonetto ★iPhone=gWqlrtM9V5

【白月レイ:トリガーラボ】

壁や床についたあのイカの免疫らしきものの後をおい、たしかこの先進入禁止の場所だったような、と考えつつ走る。
そして微かに声が聞こえたので立ち止まり、物陰から様子を見る。どうやら人質を取っているようで、あの恩人の彼女も手出しができないみたい。

どうしよう、銃に変身してあの触手を打てれば人質になった人たちを解放できるかもしれないけど、パートナーがいない今の状況じゃ、下手をすればあの人たちに当たってしまう。閃光弾で目くらましをしてその隙に…。あ、そうだ


「目を閉じてください!!!」

と叫んだと同時に飛び出し、烏賊の目の前まで走りジャンプし、閃光弾に変身する。そして強力な光を辺りに放った。
しかし異能の制御ができずかなり強力な光になってしまった。下手をすれば失明するかもしれないほどの。レイはまだそのことに気づいていないが

>満月 洗掻

25日前 No.555

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

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24日前 No.556

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【人狼→村人/普通科・二階廊下】

学園を荒らした人狼がこの学園を去ったはずの柵を事前の時から演じようと思った理由は単純に普通科を騙して動揺させる為と言うのと、これまでの普通科の動向を見て、3年C組に関連している落狩倉が対峙すると予測しており、そんな彼を見事に惑わせる為。さらに人狼の予想では恐らく向こう側は本物は既に安全な場所へ移動している等と言い張るはずだと考えており、それに対して人狼は自身達がそう思っていた本物でさえ、人狼が能力によりかつての六匹の狼の如く、随分前から書類や戸籍さえも偽造させ細胞分裂させたスパイだと偽り、普通科を混乱に貶める事を想定していた。
また何故、人狼が其処までして普通科を荒らそうとしたのかと思った理由は一切不明。

そんな、カウントダウンを告げた一匹狼の意識は自身が起こした行為に対する落狩倉の動揺する反応を見る事だけに集中していた。だが、落狩倉は自身が望んだ様な表情では無く何とも言えない凡庸的な反応を見せていく。人狼の中では自身を柵だと落狩倉に騙せていると考えていた為、余りにも担任に対す感情等が無かった事に対して人狼はやはり普通科の中でも落狩倉の様なエリートは違うのだと示唆する。

「やはり、普通科も脱落者に対しては厳しいか……」

ちなみに元より助っ人の主題者に関しての出現は想定していたが、出来る事ならば普通科が自身の正体を暴いて貰いたかった。その方がきっと精神的なダメージが増加していたはず。それに自身の暴走に対して普通科の現状や対応も改めて知る事が出来る。結果は助っ人の力を借りた為、何とも言えないが。
また主題者が解答者である人狼にクイズとして出題した問題はまず一問目と五問目以外はそもそも問題を聞いていない為、分かるはずが無い。そして問題をちゃんとしっかり聞いていた肝心の一問目と五問目も考えていたものの解答は全く分からなかった。ただし第五問については解答よりも問題の内容の事について人狼は静かに目を閉じて今までの自分について思い描いていく。だがどれもこれも全て、狼少年の如く偽りの自分であった。

そんな如何様にも自分の世界しか思う様に変えられない孤独な王は普通科も自分の思い通りに変えて見せると高を括っていたが残念ながら逆に一匹の狼は普通科の思い通りに変えられてしまう。その結果、魔法が解かれるかの様に儚い閃光が孤独な世界にて王として生きる狼を子羊でも無く狩人でも無くただのエキストラに出てきそうな凡庸な村人へと姿を変えてしまう。

「……創造主に作られた私の名前は、落狩倉陰影。違う創造主に作られた君の名前は?」

元々以前も人狼と言う偽りの仮面を被り、正体さえも全く持って偽りの存在であったが凡庸でしか無い彼が思い出されるのも記憶、過去、名前、容姿、性格、モラル、才能、機動力、知能指数、感情、名誉、地位、道徳、幸福、空虚さえもその全てが偽り。
だが同じ偽りの存在だとしても、村人と言う存在に垂らされた一筋の糸は人狼がかつて垂らされた糸とは明らかに違っていた。村人の糸は人狼の様に人間を辞めておらず、狩人の様に人間を超えていないが、その糸が一番人間らしかった。

そしてそんな村人はこれから当たり前の日常に過ごすであろう偽名を目の前の糸使いに連ねようとした時――

>>落狩倉陰影様、殺し屋D様、周辺ALL

24日前 No.557

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【咲羅木華無花果 / 異能科・女子寮・三階廊下→望の部屋】
【花丸山望 / 異能科・女子寮・自室】

進んでいる途中。生徒会さんが倒れているのを見つけ、わざわざしゃがみこんで「だいじょーぶですかぁ?」と肩を揺らしてみたが、すぐに蛇が奇襲してきたので生徒会役員のことは忘れて蛇との戦いへ集中した。そのまま進んでいれば、すごく大きな蛇がいて、思わず「ひゃっ!?」と肩を震わして立ち止まる。蛇は写真やテレビでなら見たことがあったけれど、こんなに大きな蛇は写真やテレビでも見たことない。しかも日本語喋って口から蛇をいっぱい出してる。すごい、言葉が通じるんだ…! と、ついつい感心していると、浪漫が大蛇にすごく態度悪く言葉を返していた。「浪漫ちゃん、あんまりけんかごしはダメだよー?」と言おうか迷ったけど、言わないことにした。あたしに浪漫ちゃんをしかるような“じんとく”はないからね。

「わっ、うん! 待ってぇっ」

ちょっとだけ考えながら蛇をぶっ倒していた少しの間に、気付けばスライムの壁ができてた。えっ、何これ。何度も瞬きをしていたが、浪漫に「こっちよ!」と言われて慌てて頷きながら走ってついていく。無花果は運動神経に自信はあるのですぐに追いつけた。むしろちょっと追い越す勢いである。自分が先導するより浪漫に先導してもらった方が安心するので、ギリギリ追い越さないようにちょっとゆっくり走るけど。
そんなこんなで、おもちちゃんのお部屋にとーちゃくっ! 窓が強く叩かれる。そんなに叩いたら割れちゃうよぉ…? 困り眉で心配そうにその様子を見つめていると、浪漫は扉をチョコに変えて廊下と部屋の間にあるものを取り除いた。

「えええぇぇぇぇっ!? で、でも、“きんきゅーじたい”だからいいの…かな…? お、おもちちゃーん! にげるよー!!!」


浪漫と無花果の叫び声が聞こえる。いつの間にか、ベッドで寝てたみたいだ。いろいろ考え事してたらそのまま眠っちゃったみたい。枕元で、無花果を浪漫の元へ送り届けたままスリープモードになったスマートフォンが置いてある。伸びをして、まだ夢と現実の狭間にいる脳みそを働かして、浪漫と無花果の叫んでいた内容を思い出す。緊急事態だとか、逃げるとか、言ってた…? もうちょっと前の平和ボケ脳な望だったら「2人ともおちついて。なにがあったの?」と穏やかに切り出していたと思う。浪漫も無花果もせっかちなとこあるし。望がのんびり落ち着き過ぎているだけなのもあるけれど。とにかく、もうちょっと前ならそれでよかったのだ。でも、今の九十九学園は違う。いつ誰に殺されるかわかったもんじゃない。だから、2人があんなに焦って一緒に逃げようとしているのは、決して焦ってはやとちりしているわけではないだろう。それを理解した望は、すぐにベッドを飛び出し、ありったけのわらびもちを全部リュックに突っ込み、スマホはワンピースのポケットに突っ込んで、寝室を出る。動きやすい飾りの無いシンプルなワンピースを着ていて良かった。リビングに出ると、扉が無くなっていて、浪漫と無花果が見えた。扉が無くなっていることには何の動揺も無い。無反応だ。扉が消えたことに反応したのはむしろこの中だと無花果だけだ。というか、リュックスタイルが浪漫と被ってる。

「浪漫、無花果、おくれてごめん。準備できた。何かわかんないけどにげよう」

>>序ノ舞浪漫さま、魁圭代子さま、大蛇さま、allさま

24日前 No.558

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

【 落狩倉陰影&殺し屋D / 普通科・校舎・二階廊下 】

「――なるほど、××くんか。うん。良い名前だね」

 ふわりと微笑んで、かつて人狼だった者の手を取る。告げられた名前が嘘であることは分かっていた。なにせ今の彼は演技力まで凡庸の領域に落ちている。が、それをわざわざ指摘はしない。使いたい理由があって使ったのなら、その理由が無くなるまでは使い続ければ良いのだから。窓の外に待機していた金鳥のロボットに村人を乗せて――もちろん素手で平均身長平均体重の男子生徒を持ち上げられるほどのパワーが無いので糸によってだ――安心させるように笑顔を浮かべたまま、どこかに向かって飛んで行くロボットとその上の彼を静かに見送る。驚いて落ちそうになっても、あのロボットはドーム状のバリアみたいなものが張られているので大丈夫だ。彼に怪我をさせはしない。

「違う創造主に作られて、同じ創造主に作り変えられた君に、幸がありますように」

 ロボットと村人の二人はついに校舎から見える範囲より姿を消した。ワープ機能が発動したのだ。高速とはいえただ飛び続けて、うっかり誰かに狙撃や撃墜をされてはたまらない。彼にこれから普通に幸せな学園生活を送ってもらうための学び舎のチョイスは金鳥に任せた。北欧だか東欧だかに良い学校があるといったような話をしていたから、たぶんそこら辺のハイスクールに裏ルートからの転入手続きがなされている真っ最中であろう。今度こそは、血腥いこととは無縁の快適で安寧とした日々を過ごして欲しいものだ。

「それでは、ずばりワタクシはお仕事が終わったので帰らせて頂きます! 相棒を待たせておりますので! アデュー!」

 それだけ言い残すと、殺し屋Dは迎えに来たヘリコプターから垂れる縄梯子にぶら下がった状態で空に飛び立っていった。恰好も相まって、本物の怪盗のようである。やっていることはクイズの司会者だったが。それにしても殺し屋、今回は一人だけだと思いきやヘリコプターの中にもう一人待機したのか。相棒ということは、本来はタッグで殺し屋をしているのかもしれない。
 ともかく、これで校舎に現れるという人狼への対処は済んだ。その旨を監視カメラ越しに伝えようとしたが、それよりも先に、カチッとスピーカーのスイッチがどこかで入る音がする。続いて「――えー、普通科の皆さNN! 校内に現れた不審者への対処は終わりましたのDE、避難先から自由に動いて頂いて大丈夫でSU! 長らく不自由な思いをさせてしまってすみませNN、お疲れ様でSU!」と、金鳥の声で普通科中に放送が流れる。たぶんメールでも同じような文面が普通科の全ての生徒に送信されていることだろう。
 敵を倒すのではなく、敵を敵ではなくす。そんな終わりを迎えた今回の事件。とはいえ異能科からはまた頭のおかしい奴らが犯罪をしに普通科までやって来るに違いない。引き続き、いや今まで以上に、これからも用心を重ねておかなくては。――全ては守るべき普通科の生徒たちのために。

>村人様&普通科ALL様

【絡みありがとうございましたー!】

22日前 No.559

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【満月&洗掻朱鳥/トリガ―ラボ・研究室前】
【烏賊/トリガ―ラボ・研究室前→生物室】

クラーケンと名乗る女性に呑み込まれたトリガ―ラボ内の研究室前にて、身体から出て来た烏賊の触手でビームサーベルを握り締め暴れる異能力者である彼女は多くの研究員を人質を取りながらこの場で演説を開始する。

「私は九十九学園の真実とか言う訳の分からない影響のせいで人生が狂ったのよ……。真実が暴かれる事が無ければ私が元無能力者と言う事がバレなかったのに!」

その言葉を聞いて、学園の真実を解き、この学園の膿を浄化させる事が主様が望む学園に出来ると考えていた満月はその考えが誰しも正しい訳では無いの事に気付き、学園の真実が暴かれたからと言って誰もが全員、笑顔になる訳ではなく、むしろ悪影響を及ぼす可能性がある事を此処で思い知らされる。しっかりと学園の変革で不幸になってしまうかもしれない一般生徒の事も考えて行動しなければ、全ての問題が解決され誰もが笑顔になれる学園等作れる訳が無い。綺麗事だと思われるかもしれないが誰も犠牲にあってはならないと彼女は考え、改めて烏賊を救う事を心に決める。
すると、避難させたはずの洗掻と普通科の少女が玄関から研究室前まで来てしまった。ただし正直、あの烏賊自体はあまり強くないから被害は少ないと思われる。そもそも彼女自身に殺意すら感じてはいなかった。それでも問題は人質なのだが。
一方で、人質の様子を見ていた洗掻は烏賊との対話を試みたが烏賊は極度に興奮しておりもはや話す事も出来ていない状態であった。
誰もがこの状況に困ったその時、突如として普通科の少女は大量のビームサーベルを振り回す烏賊に飛び込む。

「目を閉じてください!!!」

すると、巨大な閃光が魔力を放つかの如くとても強烈な光がトリガ―ラボ全体に行き届く。だがその光は見た物を失明させる程、目に悪くそれに直撃した烏賊は光が放たれる直前に彼女に向けて口から大量の黒いイカスミを放ったがそれでも目には大打撃を受けてしまい烏賊は目を覆いながら倒れてしまう。

「痛いっ……痛いよ……! あ、貴方も……学園の真実を暴くとか言って私の人生を狂わせに来たの?」

そう言うと、目を抑えながら烏賊は再び逃避行を開始して、研究室とはまた別の重々しい扉をビームサーベルで斬り飛ばし、生物室と書かれた不気味な部屋に入ってしまう。すると、気絶していたと思われた研究員の一人が急に目を開け、立ち上がるとポケットからまさに近未来とも言えるレーザーガンを取り出し、すぐさま烏賊に向けて発射する。

「化け物め……!」

それに対して上手く烏賊から隠れていた満月だったがレーザーガンで烏賊を殺そうとする研究員を止める為、彼女は研究員に掌を見せ、そして掌から網が飛び出し、研究員を見事に捕縛する。しかし研究員はこの事にかなり気に入らなかったらしくかなり怒鳴り散らしていた。

「お前等もあの化け物の仲間か……!」

そう言いながら研究員は鋭く強い剣幕を普通科の少女と洗掻、そして捕縛した満月に浴びさせていた。

>>白月レイ様、周辺ALL

22日前 No.560

ますたぁ @ritonetto ★iPhone=gWqlrtM9V5

【白月レイ:トリガーラボ】

閃光弾はどうにか烏賊と思われる彼女に効いたようだが、光を放つ直前、イカスミをはかれそれがもろに当たり、レイは全身が真っ黒になってしまった。

「……やられましたね…少し磯臭い…。さて追わないと…!?」
『お前らもあの化け物の仲間か!』

烏賊の女性を追おうと一歩踏み出したところで、後ろから聞こえた研究員の声に振り返る。
レイは慌てて研究員をなだめる

「落ち着いてください。私はただ、自身の異能力検査に来ただけで…そしたらあの烏賊さんがいて…皆さんが苦しそうだったので助けに来ただけです。落ち着いて…」

と両手でまあまあと研究員を落ち着かせようとする。そういう本人は気づいていないが、今無意識に頭が大砲の発射口になっている。

「とにかく落ち着いて、私たちに敵意はありませんから」

説得力のない状態に気づかずに、ただただ状況を説明する。
今のレイは、「私たちは銀行強盗じゃありませんよ」と言いつつ銀行員に拳銃を突きつけている状態になっている。

≫満月さん 朱鳥さん

22日前 No.561

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【大蛇&魁圭代子/異能科・女子寮・三階廊下】

次々と手塩にかけて必死に育てた蛇がスライムやドロドロのチョコレート、フライパン、蛞蝓により落ちこぼれ、脱落者と化されているが其処では戦場には似合わないお菓子の甘い香りが大蛇が侵略予定の女子寮に漂っていた。
その中で生徒会の新人、魁は突如として現れたお菓子の女性とフライパンの女性に対して蛇や蛇が悶える様にに怯えながらも何故か嫉妬していた。

「が、学園を守るのは生徒会の役目……。一般生徒に大蛇討伐を任せる訳にはいかないのに……」

すると、心配した様子でフライパンの女性がこちらに駆け寄って来て肩を揺らし始める。だが、直ぐに蛇が襲って来たのかこちらの返事も待たずに何処かへ行ってしまう。

「私だって……色々……」

そして、生徒会の魁に憎たらしい目で見られていたフライパンの女性とお菓子を両手に持つ女性に大蛇は口から吐き出した精鋭部隊の蛇と共に言葉で女性に咬み付いてみせる。
すると、相手の返事は其処ら辺の不良やヤンキーよりも酷く、これは最も大蛇のプライドを傷付かせていく反応であった。そんな挑発に見事乗った彼は最大限の威嚇を行い、口から吐き出されたこれまで地獄の訓練により調教された蛇達を見事に奮い立たせる。だが相手もそれに対抗してか、お菓子の女性も使役するスライムを大量増加。壁、天井、床一面が全て埋もれてしまう程にスライムは脅威を振るい始め、訓練の影響により野性の蛇よりも数倍も俊敏と化した蛇でも満員列車の如く、おしくらまんじゅう状態で押し詰められる。そしてお菓子を持つ主犯格の女性とフライパンを持つ共犯者の女性はとある部屋の方向まで走ると、彼女の部屋の窓を叩き始める。それを見た大蛇は最大限に興奮やストレスが溜まったのか、壁等の大量のスライム達を壁を削るかのように荒々しく捕食し始めていく。そして此処は蛇らしくスライム達を軽々と呑み込んでしまう。
すると、先程お菓子とフライパンの女性が入った部屋から再び二人の女性と新しい女性が一人登場。恐らく、お菓子の女性とフライパンの女性が入った部屋に住んでいた女子高生であろう。

「浪漫、無花果、おくれてごめん。準備できた。何かわかんないけどにげよう」

そしてその言葉に対して、暴走していた大蛇は舐められたと勘違いして遂に頭の中にて噴火して激怒と言う名の雷が落ち始める。

「気品の欠片も無い化け物共が……この計画から逃げられると思うなよ!」

大蛇はそう呟くと、自身の立派な尾を自分の牙で思いっきり噛んでしまう。すると、次々と半透明で金色の皮膚をした大量の大蛇達が三階廊下全体をスライムも壁も蛇も蛞蝓も透き通って巡り始め、明らかに三階廊下に別空間を創り上げようとしていた。

>>序ノ舞浪漫様、咲羅木華無花果様、花丸山望様、周辺ALL

22日前 No.562

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

【 序ノ舞浪漫 / 異能科・女子寮・三階・望の部屋の前→異能科・女子寮の外(空中) 】

 さすが蛇というだけあって相手はしつこい。消化に悪いどころではない量のガムをバクバクとかっ喰らって、執拗に浪漫たちを追いかけて来た。さっきまで戦っていた生徒会のメンバー達のことはもう良いのだろうか。廊下に浪漫たちが出た時点ですでに押され気味だったということは、殺ろうと思えばあっちのほうがずっと簡単に殺れるだろうに。……活きの良い獲物が好きとか、そういうことなら納得するが。九十九学園の異能科において、性格面での浪漫の活きの良さは恐らく五本の指に入るだろうし。
 向こうの思惑がどうであれ、やはり浪漫がそれに乗っかってやらなければならない理由など無し。リュックサックに何か――十中八九わらび餅だろう――を詰めて出て来た望に目立った疲労や負傷が無いのを目だけで確認、無言で力強く頷くと、イラついた様子で叫んでいる大蛇に対して手にしていたチョコバットを思いっきりぶん投げた。大蛇にとって廊下の横幅は狭い。そしてあのチョコバットは、浪漫がチョコレートにしようと思ったものなら触れた瞬間に何だってチョコレートに変えられる。やっていることはただの投擲でも、あの大蛇にとって無視できる攻撃ではあるまい。

「はっ、ガムを吐かずに飲み込む奴に気品の話をされたくないわね! 行くわよおもちちゃん、無花果ちゃん! またクソ面倒くせーことやらかしそうだわあの大蛇!」

 “天使のはね”とパッケージに描かれた袋状のスナック菓子を取り出し、ちんたら開けてられっか面倒くせぇとばかりに壁に袋を叩き付けてパァンッと破裂させる。飛び散る中身が空中で方向を転換して浪漫や望や無花果の背中に貼り付き、それはやがて、三対六枚の純白の翼に姿を変えた。その優雅な翼を、優雅さとは程遠い『思い切り壁をぶん殴って破壊する』という行為に使う浪漫。大きな轟音と共に廊下の壁が破壊されて、そこから外の風景が覗く。急に出て来たスケスケの蛇たちがどんな能力を秘めているか知らないが、厄介そうなのだけは分かるから、出来ることなら早々に引き上げてしまいたい。自分たちが相手しなくても、仕事だから生徒会の面々がどうにかするだろう。だからこそ選んだ『空への逃亡』という選択。よそに逃げても地上にいる限りしつこく追いかけて来そうな連中が相手なら、奴らの追いかけてこられない上空に逃げれば良い。それでもしあいつらに追いかけて来る手段があったとしても、あんな巨体より自分たちが飛翔するスピードのほうが断然速いに決まっている。誰よりも早く吹き抜けになってしまった廊下から外へと飛び出し、ばさり、と背中の双翼を大きく羽ばたかせる。そして廊下の望と無花果に向かって叫んだ。

「――おもちちゃん、無花果ちゃん! その羽ちゃんと飛べるから、落ちたらどうしようとか考えずにこっちに翔けて頂戴!」

 左手にカラオケマイクラムネ、右手にベビーチョコ、背中には巨大なリュックサックに加えて六枚の羽根を生やした、セーラーロリィタの少女。端的に言ってカオスだ。が、そもそも女子寮の廊下が蛇だのチョコレートだの喰い散らかされたガムだのにまみれている時点で、そんなの今更の話である。

>咲羅木華無花果様&花丸山望様&魁圭代子様&大蛇様&ALL様

【浪漫は望ちゃんか無花果ちゃんのどちらか片方でも逃げ切り失敗すれば自動的に戦場に舞い戻りますので、そういう意味では逃げ切り成功するかどうかの決定は紫様に一任することになってしまいます。よろしくお願い致します!】

22日前 No.563

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【満月/トリガ―ラボ・研究室前】
【洗掻朱鳥/トリガ―ラボ・研究室前→トリガ―ラボ・生物室】
【烏賊/トリガ―ラボ・生物室】

自らを伝説上の生物、クラーケンと名乗る異能力者、烏賊は普通科の少女が自身の能力により閃光弾に姿を変えた対策として、烏賊は口から毒霧の如く大量のイカスミを吹き出す。そしてそのイカスミは閃光弾として活躍した普通科の少女に浴びてしまい、全身が見事に真っ黒と化する。それを隠れて見ていた洗掻はドジっ子を見る様な目でしょうがなさそうにポケットに入れていたハンカチで彼女を拭こうとする。しかしイカスミに染まった彼女は生物室に入る事に憤怒してレーザーガンを烏賊に撃ち抜いて殺そうしていた為、満月に捕縛された研究員の元に黒い足跡を残しながら歩み出す。

「落ち着いてください。私はただ、自身の異能力検査に来ただけで…そしたらあの烏賊さんがいて…皆さんが苦しそうだったので助けに来ただけです。落ち着いて…」

目隠しとも言えるイカスミを浴びながらも、まずちゃんと他者について考える所に洗掻はこんな人物が普通科にもいるなら、安心かもしれないと少しだけ安堵して研究員を落ち着かせる普通科の少女に黒ながらも意外にも可愛らしいハンカチを見せて、身体にべっとり付着しているイカスミを拭く様に指示する。だが突如、彼女の頭から大砲らしき発射口が出現した事に彼女は驚く。そして閃光弾の威力や不良に対しての言動から察してどうやら彼女は原因は不明だが上手くコントロールが出来ていない。

「前々から思ってたんだけどさ、異能力のコントロールが……」

すると、生物室から烏賊の声が擦れた笑い声が漏れ出す。一刻も早く烏賊を止めなければならないのだが満月は興奮している研究員を上手く宥めなければならず、烏賊の改心を洗掻と普通科の女性は無理しない程度にお願いする。そして普通科の少女よりも先に洗掻が烏賊が潜んでいるであろう生物室の中に入ると中は動物や魚、鳥等が入ったいくつものガラス張りで何かの液体に満たされた実験装置やさらにその装置の一部には動物こそ入っていないが見るからに人体に害を齎しそうな液体がこれでもかと言う程に満ちていた。

「何処を見ているのかしら……。こっちよ……」

烏賊は触手の吸盤で天井に張り付いており、其処からビームサーベルを持った触手を少女たちの元でかなり乱暴に操り出す。すると、ビームサーベルは当然ながら動物達を漬けていた装置を割り始め、人体に何か影響を及ぼすかもしれない液体が次々と生物室から流れ出てしまう。

「私を馬鹿にする者は皆、死んでしまえば良いのよ!」

そう言って、天井で佇む烏賊は精神が崩壊したかの様に狂いながら笑い、身体から本物の生きているイカを大量に弾丸の如く、乱れ撃ちを開始する。

>>白月レイ様、周辺ALL

21日前 No.564

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【咲羅木華無花果 / 異能科・女子寮・三階・望の部屋の前→異能科・女子寮の外(空中)】
【花丸山望 / 異能科・女子寮・三階・自室→異能科・女子寮の外(空中)】

へびだ。浪漫と無花果の向こうにある廊下にいる生物を見て、望は表情を変えることなく静かにそう思った。なんか、あの骨の生物を見て以来、現実的な生き物を見ても対して危険に感じなくなってしまった。此処は異能科だからあれはきっと誰かの能力なんだろうけれど、それでも、見ただけで怯えるほどのものではない。はず。なんて考えていると、大蛇が怒ったように叫びだした。気品とか化け物とか計画とか? どんな感じのこと言った気がする。そんな曖昧に聞きながら、浪漫の相変わらず口の悪い大蛇への返しに微かに苦笑しながら、行くわよという言葉に頷く。無花果は大蛇の言っていることに不思議そうに首を傾げ、浪漫の口の悪さにあわあわと不安そうに焦り、行くわよという言葉にはやる気満々でうなずいた。ガッツポーズもしている。理解力ないし表情がコロコロ変わるし、子どもっぽい奴だ。
“天使の羽”。その表記を見て2人ともランドセルのCMを思い出し、無意識に背筋をピーンとする。2人して。その伸ばした背中に天使を思わせる真っ白な翼が生える。正確には、背中にくっついたお菓子が変形しただけだが。望は「おお…」と珍しくわらびもち以外に少しだけ目を輝かせ、無花果は「すっごーい!」と楽しそうに笑っている。いま逃げようとしているはずなのだが。

「りょーかいっ、すぐいくよー!」
「う、うん…わたしもいまいく…」

無花果は元より飛べるので、落ちることとか一切考えないでそのままぴょいっと床から足を離して、空へ飛び立った。ばっさばさっと羽ばたいている。羽なんて使わなくても能力で飛べるけど羽を動かしている理由は、普通に羽が生えている状態がめちゃくちゃ楽しいからだろう。単純な奴だ。望はというと、空は夏祭りで飛んだが、あれは浪漫に飛ばせてもらっただけだったので、自分だけで飛ぶのは初めてなので、不安でしかない。でも落ちたらどうしようとか考えないでと浪漫が言っているので、一度深呼吸してから、ぎゅっと目を閉じて跳んだ。

「……っ…わっ……」
「おもちちゃんもおっけーだねっ! よっし浪漫ちゃんっ、どこににげるぅっ?」

見事普通に飛べた。正直今もめちゃくちゃこわい。無花果が楽しそうに羽ばたいているのがおかしいぐらい。羽の動かし方も正直わからない、なんで無花果はあんなのができてるの、器用な人っていいなあ。

>>序ノ舞浪漫さま、魁圭代子さま、大蛇さま、allさま

【めっちゃ普通に成功しちゃいました、ワンパターンごめんなさい…!!;;】

21日前 No.565

ますたぁ @ritonetto ★iPhone=gWqlrtM9V5

【白月レイ:トリガーラボ】

研究員を落ち着かせようとするが、なにか様子が変なことに気づき、首をかしげる。すると、どこから現れたのか女性が、『異能のコントロールが…』と言って来た。その言葉に首を傾げ、自分の顔を触る。
ひ、人の肌じゃない。これは大砲?!

慌てて元の顔に戻り、研究員にペコリと頭を下げる

「ごめんなさい!!」

まさか知らないうちに銃口を人に向けていたなんて、このままじゃ本当に誰かを

「…急に異能を制御できなくなったんです。そのことを調べたくてここに…」

イカスミで真っ黒になった私を影から出てきた女の人がハンカチで顔を拭いてくれた。
気づかなかった。きっと後ろから来ていたのだろうけど、その気配にまったく気づかなかった。

「あの、ありがとうございます。」

綺麗なハンカチだったのにイカスミを取るのに使って真っ黒になってしまったのをみて少し申し訳なさそうにお礼をいう。
すると先ほどの烏賊さんがはいった生物室から叫び声が聞こえる。ハンカチでイカスミを拭いてくれた女性が、中に入るのをみて、レイも追いかける。すると中には謎の液体に入れられたさまざまな生き物や、見るからに危険そうな薬品があり、その部屋の天井にあの烏賊さんが引っ付いていて、ビームサーベルを振り回していた。

「ビームサーベルにはビームサーベルです!えっと、そこの方、一時的ですがパートナーになってください!!」

ビームサーベルに変身し、先に入った女性に声をかける。やはりすこし制御が効かないのか、リーチが長い。およそ80センチと言ったところか。

> 満月さん 朱鳥さん

20日前 No.566

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【大蛇&魁圭代子/異能科・女子寮・三階廊下】

異能科の女子寮を気の赴くままに襲撃していた大蛇であったが、彼の殺意や言動は完全に生徒会では無く、お菓子を所持した女性とフライパンを持った女性と後から出て来たリュックを背負っている女性に向けられていた。彼女達に殺意を向けた理由はいくつかあるが、何と言っても自身を舐める様な態度を取った為。絶対に誰にも舐められたくないと考える大蛇にとってはその事が怒りの沸点を超えるレベルで許す事が出来なかった。だが此処までしつこいとかなり小物な雰囲気が滲み出てしまっているが、大蛇はそれよりも自身を舐めた相手を徹底的に潰す事の方が大事だと彼女達を付け狙い続けている。
すると、今まで触れた物をドロドロのチョコレートと変えていたチョコバットをお菓子を所持していた女性が大蛇の方へ思いっきり投げ飛ばす。それに対して大蛇は、まだ壁や床に張り付いている大量のスライム達を尾で上手く何回も弾きチョコバットをスライムと衝突させる事でチョコバットを粉砕させる。だがチョコバットは粉砕出来たがチョコバットに触れた為か、衝突したスライム達が次々とチョコへと姿を変えていく。
しかしチョコバットの対処や自身の尾を噛んで半透明な金色の蛇を大量に出して別空間を創り出している隙に三人の女性達はいつの間にか、背中から天使をイメージした際に思い浮かぶ様な純白の翼を生やしその翼で廊下の壁を破壊してしまう。そして三人は壁が再生する前に翼を活用して優雅にまさしく天使の如く、上空へ飛び立っていく。そんな中でも大蛇が自身の尾を噛んだと同時に出現した大量の半透明な金色の蛇はスライムや蛞蝓、蛇、彼女達が逃げ出した穴等を透き通って三階廊下を美味しそうな地獄から全く持って違う別世界へと姿を変える。一切の壁や床、天井が半透明で金色の蛇で出来ておりどんな攻撃も一切通す事は無い。もしも三人の女性が逃げ出すのが遅かった場合、恐らくこの空間に閉じ込められていたと思われる。しかし大蛇を討伐しに来ていた生徒会の役員達は逃げ遅れてこの空間に閉じ込められてしまった。
そしてこの空間を生み出した尾を噛んだ蛇はそのままに突如、幽体離脱の様に蛇の身体から半透明な金色、そして王冠を被った蛇が宙に浮きながら出現する。

「この空間は終わりも無ければ始まりも無い。輪廻のみが許された小さな世界」

大蛇は完全ノーリスクで自身の身体を蛇へと変化させる能力を所持しているが、実は尾を噛むを条件に自身の能力をさらに覚醒させる事が可能。ただし本人がこれを覚醒だとは気付いていない。ちなみに覚醒後による能力の内容は自身が思い描いた蛇を霊体の状態で何体でも具現化可能。さらに自由に操作も出来る。またその霊体を利用して再生のみが許される別空間を自由に創り出せる。そして自分自身も霊体の状態に変化出来る。まさしく覚醒時の姿はウロボロス。
ただし弱点も存在しており、大蛇が創り上げた別空間は大蛇の体調等が万全でないと発動や維持が出来ない。その為、少しでも自身が少しでもダメージ等を受けると空間は解除される。その為、霊体と化したウロボロスは必然的に自分自身を守らなければならない。だがそんな事まで頭が回らない精神体の王冠を被った金色の大蛇は自身の身体を放棄して上空へ逃げた三人を追跡する事に専念してしまう。

「言ったはずなのだがな。俺からは絶対に逃げられないと!」

ウロボロスはそう叫びながら、自身の空間をすり抜け宙に浮きながら三人の女性の元へ天空に昇る龍の如く、巨大な口や立派な瞳孔を開き最後の足掻きとして襲いかかろうとする。

>>序ノ舞浪漫様、咲羅木華無花果様、花丸山望様、周辺ALL

20日前 No.567

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

【 序ノ舞浪漫 / 異能科・女子寮の外(空中) 】

「とりあえず、行ける所まで! 心配しないで、あのデカブツよりこの私達のほうが速いわ! 空中戦でサイズなんて邪魔なだけだと教え込んであげる!」

 女子寮の廊下が異空間に取り込まれる寸前の所で飛翔してきた二人の無事を確認、一気に羽ばたくスピードを上げて更なる上空へと駆け登る。その勢いは、鳥類を通り越して戦闘機を想わせた。どこに逃げると口にしても、どうせあの大蛇は付いて来るだろう。何やら飛べるようだし。まったくもって忌々しい。どうして異空間に閉じ込めることに成功した生徒会の面々ではなく、こちらにやって来るのだろう。生徒会の面々も生徒会の面々だ。自らその立場に就いたのなら、その立場としての責任を果たせば良いのに、最後に見た生徒会の役員は地面に座り込むだけで立ち上がろうともしていなかった。適わないと思ったなら、せめて逃げ出せば良いものを。それすら放棄してただ茫然と尻もちをつくだけなら、そんなの赤ん坊の頃の浪漫にだって出来ること。十を超えた人間のやることではない。まして自ら進んで立場を得た者なら尚更。

「言われてたかしら、ごめんなさいね覚えてなくて! だってこの私、貴方のやる事なす事に塵ほどの興味も無いんですもの!」

 空切る音を奏でながら恐るべきスピードでの飛行。それだけでなく、右手に持ったチョコベビーを能力によってリボルバーのような形状の武器へと変え、それを連射していくつもの弾丸を吐き出す。弾丸が大蛇に迫る速度は実物の拳銃とそう変わりない。このチョコベビーの拳銃もまた、能力はチョコバットと同様。即ち、着弾したものを否応なくチョコレートへと変貌させてみせる。相手が霊体だろうが肉体だろうが関係ない。浪漫の目に見えて、そこに“在る”ものとして認識できてさえいれば、能力の対象になるからだ。連射可能、バットを振るうより圧倒的に速いことを鑑みれば、このチョコベビーのほうがチョコバットより幾らか凶暴と言える。浪漫がチョコレートにしたくないと思ったものはチョコレートにはならないので、間違って望や無花果に当たってしまっても大丈夫だ。まあ、そんなうっかりをやらかす気は絶無だが。
 それだけに留まらず、右手に持ったカラオケマイクラムネも能力によって武器へと昇華させる。現れた薄紫のポップなマイク。能力は、このマイク越しに発した音をそのまま衝撃波として任意の方向にぶつけるというものだ。歌う場合はその歌の上手さに応じて衝撃波の威力も跳ね上がる。仮に歌がド下手くそなら「おっ? そよ風か?」程度の衝撃波にしかならない。生憎、望とも無花果ともカラオケに行ったことがなく、二人の歌の上手さは把握できていない、が……なんとなくこっちのほうがカラオケが似合いそうだという適当な判断基準から、武器化したマイクを飛翔したまま無花果へと手渡す。

「それ、発した音や歌が衝撃波になるマイクよ! 衝撃波の向かう方向は持ち主が決められる! 音は大きければ大きいほど、歌は上手ければ上手いほど衝撃波の威力が跳ね上がるから! おもちちゃんはこっち使って!」

 無花果に手渡したマイクとは別に、リュックサックから取り出し能力を加えたばかりの『ねるねるねるね』を望に投げ渡す。正確には、能力を受けたねるねるねるねが勝手に望の元へと飛んで行った。CMでお馴染みの「てーれってれー」という効果音と共にパッケージから飛び出したのは、大鍋に入った怪しい色の何かをひたすらねりねりしながらホウキで空を飛んでいる珍妙な老婆の魔女。望と並んで飛行したままひたすらねりねりねりねりと粘性の液体を練り上げる作業を笑顔のまま行っていた老婆は、それが一段落つくと、その練ったばかりの謎の液体がたっぷりと絡みついた木の棒を望に渡して二度目の「てーれってれー」の効果音と共に消え失せた。

「振ったらいくらでも『ねるねるねるね』が出て来る棒よ! その棒から出た『ねるねるねるね』は、うっかり身体に付着しようものならそれを平らげるまでその場から動けなくなるわ! あんまり恰好良くないけど役には立つから! ごめんなさいねそんなので! 咄嗟に手に取ったのそれだったの!」

>咲羅木華無花果様&花丸山望様&魁圭代子様&大蛇様&ALL様

20日前 No.568

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【満月/トリガ―ラボ・研究室前】
【洗掻朱鳥&烏賊/トリガ―ラボ・生物室】

トリガ―ラボ内にて、様々な薬品に漬けられた生命体がガラス張りの装置に入れられ立ち並ぶ生物室の中、カラスマスクが目立つ洗掻は異次元から取り出した二丁拳銃を、天井からビームサーベルを持った触手を伸縮させながら振り回す烏賊に向けて構える。しかし烏賊の暴走による影響で水槽や瓶に入っていた薬品等が割れてしまい、生物室の床が薬品塗れと化してしまう。薬品の中には人体に影響を及ぼす液体も存在しており、その結果洗掻は攻撃する間も無くまだ液体の影響を及ぼしていない個所へ避難するしかない。そんな不利な状況に洗掻は困っていると、先程イカスミ塗れだった女性がこちらに声をかけながら、烏賊と対峙すべく助っ人に来てくれた。

「ビームサーベルにはビームサーベルです!えっと、そこの方、一時的ですがパートナーになってください!!」

そう言った途端に、彼女はビームサーベルと化して事前に能力を解除しておいた洗掻の手に見事収まる。ただし、刀身が長く両手で無いとまともに振る事すら難しい。
だが彼女が変身したビームサーベルの威力は予想以上に凄まじく、何本も振るって来る触手やビームサーベルにも負ける事無く、むしろ洗掻にとって随分と有利に働いていた。だが攻撃を受ける衝撃や反動も凄まじく、長期戦に突入してしまうとこちらが不利になってしまう。
一方で天井に張り付く烏賊はケラケラと笑って見せ、洗掻を狙って触手やビームサーベル、そして身体から皮膚と服を突き抜け弾丸の如く、様々なイカをマシンガンを思わせる様な速度で乱れ撃っていく。
それに対しても洗掻は飛んでくるイカを捌き、自身を捕縛しようと襲いかかる触手を斬り捨て遂にビームサーベルを持つ触手を何度か斬る事に成功する。

「貴方も私から偽善者のフリして笑顔を奪うのね!」

そう言って烏賊は洗掻のビームサーベル捌きにかなり動揺しながら触手を再び身体から出して攻撃を続けるがビームサーベルを巧みに使用する洗掻の前では無力であった。

「そこまでして私を殺したいなんて……酷いわ……」

>>白月レイ様、周辺ALL

20日前 No.569

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【鳴神咲耶&残間義景/異能科・音楽室】
【師堂幹博&新堀万良/異能科・音楽室→異能科・焼却炉前】

鳴神咲耶。彼女はかつて音楽界に少なからず影響を与えて来た音楽家であり、音楽界の枠を飛び出しテレビにも出演する程に人気とカリスマ、好感度、財力がとても満ち溢れていた。また後に理由を明記せずに音楽家を電撃引退後、彼女の一切の詳細が不明に。ただし裏では高校生とも言える年齢にして社会に莫大な影響力を誇る、とあるカルト教団のボディガードをスカウトされ務めていながらも、カルト教団の教祖に気に入られ次の教祖候補にまで躍り出る程に暗躍していた。これにより、地位や名誉等も欲しい物を全て手に入れたかに思われた鳴神であったが彼女には絶対に満たされる事の無い欲望に駆り立てられていた。それは全世界の人々が人生の最期に選ぶ歌をこの場で演奏してあげたいと言う欲望。だが歴史上に名前を連ねる音楽家達でもかなり困難と言えるこの非現実的な欲望。しかしそれでも彼女は諦める事が出来なかった結果、異能力が発動。そして彼女はその異能力を使用して、これまで自身の信者や学園の脱落者を利用して、数百人を音楽で昇天させている。だがまだ彼女は満足しておらず、これからも定期的に音楽で人を虐殺する予定らしい。

「さあ君達、力いっぱいに踊りたまえ、この世の終わりの様に狂いたまえ。だがどんな死に方でも静寂であれ。そう、私の音楽が聞こえなくなってしまわないように。君の最後の一声が私にだけ聞こえる様に」

そんな鳴神は現在、髑髏と肉片と血反吐で出来た正真正銘の地獄へと姿を変えた音楽室にて無表情で仁王立ちしていた。そしてその前には血まみれで無様に倒れる師堂。

「やっぱり化け物ですよ……。師堂さん、速く逃げないと死んじゃいますって」
「……」

だが師堂は新堀の忠告を無視、と言うよりも話す余裕も無い程にフラフラで足がおぼついているが何とか必死に立ち上がる。だが師堂が立ち上がる度に鳴神は様々な攻撃を繰り出して本当に師堂を殺してしまう程に殴り続けていく。だがそんな状態になりながらも師堂は彼女に自分の意地を見せるべく、壁に手を当てながらも立ち上がって見せる。だが鳴神はこの状態に飽きたのか、呆れた様な顔付きで師堂の頭部を鷲掴みにしながらそのまま師堂を落とそうとベランダに後の事も考えず、躊躇無く出てしまう。

「さあ最期の言葉を聞かせておくれ」

しかし師堂は既に鳴神の攻撃によって気絶しており、一言も話す事は出来ない。それに対して鳴神は残念そうな表情を見せながら、師堂の手を離す。だがその時、何も動けずにいた新堀はいきなり自身の能力を発動して自身の髪の量と長さを大量に増やし、ベランダの取っ手部分に自身の長い髪を巻き付け結び始める。そしてその結んだ髪を命綱の代わりにして、三階からのバンジージャンプの様に落下して地面に落ちる寸前の師堂を間一髪で救出する。だがそれを三階から見ていた鳴神が許すわけも無くベランダから師堂達の元へ飛び降りようと行動する。
しかしいきなり音楽室の扉がゆっくりと開かれる。地獄と化していた音楽室に現れていたのは元生徒会の役員達を洗脳すべく音楽室に向かっていた残間であった。

>>周辺ALL

20日前 No.570

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【花丸山望・咲羅木華無花果 / 異能科・女子寮の外(空中)】

浪漫に置いていかれないように今まで出したことのないスピードで飛んでいく望と無花果。無花果は、飛ぶのにじゃまかなー、という理由でフライパンを消している。もし必要になったらまた一瞬で召喚する予定だ。
浪漫がチョコ銃を撃っている。それを見て、望は当たらないように無花果を引っ張りながら少しだけ動いた。空を飛ぶのもだいぶ慣れてきた。このスピードにも。っていうか大蛇が空中戦ができるのが想定外すぎてため息が出る。空中に逃げれれば勝ちだと思ったのに。無念。

「ふえっ、うた? …うん、わかった! あたし、がんばるよっ! うたうのにがてだけどねっ!」
「うそつかない。茉莉が『無花果ってめちゃくちゃ歌上手いんだよ、やばい』っていってた」
「えぇえーっ!? そんなことないよぉ!?」

浪漫からマイクを渡され、とりあえず声量なら自信があるので、マイク越しに喋る。普段から声が大きいので普通に喋ってても結構えげつない威力の衝撃波が大蛇の方に飛んでいる。歌うのは苦手と本人は言っているが、望がジト目で指摘した通り、無花果はめちゃくちゃ歌が上手い。ちなみに望も下手ではないが感情の一切ない音程の合ってるだけの棒読みなので、無花果に渡したのは大正解だっただろう。
とにかく、無花果は望のツッコミに納得いかない様子ながらも、咳払いをしてから、猛スピードで飛びながら歌い始めた。ちなみに選曲は『ぞうさん』。みんな知ってる「おーはながながいのね♪」というやつだ。この曲を選んでおいて上手いし声もでかいので異常な威力の衝撃波が出ている。……なんでそれを選んだの? 朝、無花果の部屋のテレビは対象年齢が10歳以上下のやつがついてるの? 望は、これ以上なくかわいらしく上手な『ぞうさん』を聞きながら、ひそかにため息をついた。

「わかった、ねるねるねるね飛ばす」

てーれってれー! おばあさんがあらわれた!
というRPG風のテロップが出てきそうだな、とぼんやりと考えながら魔女から液体についた木の棒を受け取り、浪漫の説明に頷き、スピードを緩めないで後ろを振り向いて棒を振って大蛇へ『ねるねるねるね』を飛ばす。高威力の衝撃波と食べないと動けくなる『ねるねるね』が飛んでくる空中戦。なかなか見られないかわいい地獄だ。

>>序ノ舞浪漫さま、大蛇さま、allさま

19日前 No.571

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【魁圭代子&大蛇(本体)/異能科・女子寮・三階廊下】
【大蛇(精神体)/異能科・女子寮の外(空中)】

三階廊下の可愛い地獄を自身の禍々しい異空間へと変えてから半透明に透き通った自身の身体からぼやけた夕陽が映える当たり前の空を泳ぐように駆けるウロボロスへ覚醒を遂げた大蛇はマッハで移動する戦闘機並の速度で飛翔する三人の女性を最大限の威嚇を見せながら大分しつこく追跡していた。
一方で、そんな大蛇が生み出した再生のみしか許されない異空間にて生徒会役員の魁達は自分達が持つ異能力を発動して異空間を破ろうと画策するがこの空間では異能力の使用が再生能力しか採用されない為、魁達は能力を発動する事が全く出来ない。だが同じ空間に滞在している大蛇が閉じ込めた魁達に攻撃を仕掛ける訳でも無く自身の尾を噛んだまま一向に動く気配を感じられない。

「……」

そんな様子がしばらく続く中、遂にこの状況に耐え切れなくなったのか、魁は緊張した趣で先程まで蛇を倒すのに使用していた折り畳みナイフをもう一度隠しながらも取り出してみる。今、彼女は自身が異能力以外に所持している影の薄さを活用して、上手い具合に全く動かない大蛇を殺してしまおうと密かに考えていた。しかしそれは失敗すれば本当に二度と此処から出られなくなるかもしれない程に一つの賭けであった。もし大蛇の能力が意識を無くす事で解除されるならば自身が行おうとする判断は問題は無い。しかし大蛇の能力が意識を無くす事では無く大蛇自身がスイッチの様に意識しての解除であった場合、もし大蛇を殺してしまえば彼の能力はスイッチを失ってしまい、この空間は張られたままで此処から脱出する事は永遠に不可能。

「もし、あの人達も此処にいたらどんな選択をしていたのかしら……」

その頃、天使の翼を生やした三人の女性を必死に追いかける大蛇であったがその中でお菓子を所持していた女性はこちらに通常ならば無意味に近い、甘い甘いチョコレートの弾丸を本物の弾の如く撃ち出していく。大蛇はその弾丸がチョコバット同様に危険だと言う事を知っていたが、自身が霊体である事に余裕を持った事により、弾丸は大蛇に撃ち抜かれてしまい、身体の一部が徐々にチョコレートと化してしまう。だがそれでも大蛇は気にする事無く女性に向かってヘッドバンキングを行い、牙から出て来る毒を三人に飛ばしながら進撃を続ける。
すると、いつの間にかフライパンを無くした女性が代わりにマイクの形をした容器を持ってマイク越しに大きな声で話し始めると音響兵器に近い存在だと思われる何処かの音痴なガキ大将の様にとんでもない威力の衝撃波を大蛇に送って来る。大蛇自身にも衝撃波を浴びて苦痛を感じるがそれでもまだまだ耐えられる程。

「小賢しい……!俺が多少、手加減してやっていると思って良い気になりやがって……!」

どう見ても手加減している様には見えないウロボロスだが、するとマイクを持った女性が今度は突然誰もが一度は聴いた事があるであろう象の何とも言えない心情について唄った童謡を美声を効かせながらアカペラで熱唱し始める。そして先程よりも強力な衝撃波を大蛇の方へ空を押し込みながら放っていく。それに大蛇は浴びながらも何とか臆せず、マイクに唄う女性を呑み込もうと懸命に口を大きく開き呑み込もうと近づき始める。
だがその時、突如として魔女の格好をした老婆が一度聴いただけで耳に残りやすいBGMと共に出現。老婆は良く練られたお菓子もリュックの女性に渡すと女性はそのお菓子の粘液をこちらの口に飛ばし付着させ口をお菓子で閉じさせてしまう。
だが大蛇は衝撃波に晒されながらもまだ自慢の尾でお菓子を投げつけた女性の首を掴もうと行動に出る。

同時期、かなり緊迫した異空間の中、魁はまだ大蛇にナイフを差し込むか悩んでいた。

「私は……どうしたら……」

>>序ノ舞浪漫様、咲羅木華無花果様、花丸山望様、周辺ALL


【魁が大蛇を刺すタイミングはトリガ―ラボで暴れている烏賊が気絶や死亡したタイミングと同時に行う予定です】

18日前 No.572

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

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18日前 No.573

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【花丸山望・咲羅木華無花果 / 異能科・女子寮の外(空中)】

浪漫のバレンタインのくだりに無花果は笑いそうになった。でもでもなんとか『ぞうさん』、歌い終えたよ。うん、今日は上手に歌えたよぉ! 大蛇さんはちゃんと“しょーげきは”のダメージ受けてくれてるみたいだけど、全然ひるむ様子がないや。うーん…これじゃあだめなのかな? でも浪漫ちゃんのチョコ銃のたまはきいてるし、“しょーげきは”もきっとおなじくらいのダメージうけてくれてるよね、きっと!

「りょーかいだよ、浪漫ちゃん! このスピードで“こーげき”しつづけるよぉ!」
「わたしもわかった。おもちちゃんがんばる」

久しぶりに自分のことを“おもちちゃん”って言ったな、なんて『ねるねるねるね棒』をひたすら振りながら望はおもう。一人称にこだわりはない。だから、そのときでてきた言葉を、そのままいってるだけ。大蛇の攻撃はこっちにこない。風の方向がかわらない限り、きっとこのままこっちにこない。……なんていったら、風のむきがほんとにかわっちゃいそうだから、絶対に声にはださないけど。
望がいつも通りぼうっとした思考で棒を振り続けるなか、無花果は次に歌う歌を考えていた。“こーげき”しつづけるっていっちゃったから、とりあえず「ああああぁぁぁぁあああぁぁぁああああ!!!」ってなやみながらさけんでます。マイクが“はうりんぐ”して、耳がキンキンする。これ、“しょーげきは”もすごいけど、耳へのダメージもすごいんじゃないかな。大蛇さんだけじゃなくて、浪漫ちゃんとおもちちゃんにも。ごめんねふたりとも。つらかったら耳栓あげるからね。
なーんて考えながら叫び続けてたら…「あっ」と声が途切れた。のどがつぶれたとかじゃ無いよ。歌が思いついたわけでもない。ききたいことがおもいついたの!

「んんっ…大蛇さん大蛇さん! キミに質問があります!! ……キミは、球技大会の清掃員と何か関係があるのかなぁ?」

あっ、やばい。望はそう感じ、滅多に変わらない表情を歪ませた。ぼうっとしている小豆色の瞳を微妙に細め、眉間に皺を寄せ、頬をひくつかせた。苦痛というか嫌な予感というか呆れたというか、そんな感じの表情だ。無花果の様子がおかしい。質問があるっていったとこまではよかったけど、そのあとの目が明らかにちがう。いつもキラキラかがやいてる瞳が、濁った。にこにこしてたかおが、冷徹なものにかわった。大きさは変わってないけど、声も冷たくなった。これは茉莉絵が関係しているときのかおだ。無花果はマスターのことになったらなんでもするよ。どうしよう。さっき攻撃の手もスピードも緩めないって決めたばっかりなのに、大蛇さんの回答次第では、無花果から大蛇さんに近付いて、自分で倒そうとしちゃうかも。近づいたら毒もくらっちゃう。どうしよう。

「……浪漫、浪漫。無花果、ちょっとめんどくさくなっちゃいそう。大蛇さんが清掃員と関係なかったら大丈夫なんだけど、もし関係ある、とかいいだしたら、いっしょに無花果をとめてくれる? …作戦こわしっちゃって、ごめん」

バッサバッサと翼を鳴らして浪漫に近付いた望は、大蛇の方へねるねるねるねを飛ばしながら、そうお願いする。いつも明るく元気でかわいい女の子が、今は本当に回答次第ではぶっ殺す、っていう雰囲気を漂わせているんだもん。割と怖い。それを止めようって言うのは、浪漫が信頼している相手だからだ。信じられない相手にこんなことはお願いしない。

>>序ノ舞浪漫さま、魁圭代子さま、大蛇さま、allさま

【オッケーした次の瞬間 行動 乱してごめんなさい…!
 無花果ちゃんの微ヤンデレ要素 使いたかったんです…!(】

17日前 No.574

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【魁圭代子&大蛇(本体)/異能科・女子寮・三階廊下】
【大蛇(精神体)/異能科・女子寮の外(空中)】

夕陽がどんな情景でも映える程の美しさを持つオレンジ色の空であったが大蛇が牙も瞳孔も全てを剥き出しに見せながら、女子高生を追いかけるその情景は王冠を被った半透明に輝くストーカーでしか無い。それもチョコレートとよく練られた粘液と象の童謡付き。だがそんな大蛇は彼女達に明確の殺意を見せながらも、何故か殺害する為の最善手を行おうとはしていなかった。そしてそれは大蛇に限らず烏賊も人狼にも見られており、何かの意図を感じる程であった。

「……お前達の能力ならば、さぞかし我々の計画に貢献してくれる事だろうな!」

そう呟いて大蛇は身体の一部がチョコレートと化して、衝撃波に怯みながらも口を塞いでいたお菓子の粘液を自慢の舌で弾丸並の速度で素早く完食した後、普通の蛇には出来ない霊体だからこそ出せる摩擦を感じさせない速度を発揮する。その為、一度は当たったチョコレートの弾丸は軌道が分かる様に回避しながらも、三人の女性の距離を近づけていく。ちなみに霊体なので小さくなる事も大きくなる事も可能だが、本人は自身の気迫が無くなるのが嫌なのか、一切大きさの調節に関して行っていない。とはいえ、最小化すればマイクの衝撃波で吹き飛ばされてしまいそうだが。
ちなみに蛇には聴力が無いがこの大蛇は人間の機能も備わっている為、聴覚は存在しており声を発する声帯も備わっている。よってマイクの女性の鼓膜が破けそうな叫び声もちゃんと聞こえている。さらに先程、自身の牙から勢い良く放った毒液であったが残念ながら自らが高速移動する事で起こった風の影響で逆の方向へ流れてしまう。それに今頃、気付いた大蛇はこれをきっかけとして、衝撃波や叫び声、練られたお菓子等の溜まったストレスが大爆発。今まで以上にますます怒り狂ってしまう。そして自身の身体をその場で高速回転し始め攻撃の準備を開始する。だがその場で回転する事等、それはあまりに隙が大きかったがこれはつまりそのまま身体をチョコレートの弾丸で狙われても、いくら衝撃波で自身の身体が千切れる程に響かせても、粘液で口を動け無くても一切気にしない捨て身の突進を三人の女性に行う事を意味していた。

「ズタズタに細切れに刻んで喰ってやる!」

すると、直後に強風の様に鳴く悲痛な叫び声が突然止んだと思えば、叫び声の張本人であるマイクを持った女性が大蛇に質問を行う。

「んんっ…大蛇さん大蛇さん! キミに質問があります!! ……キミは、球技大会の清掃員と何か関係があるのかなぁ?」

彼女が向ける暗い瞳を見た大蛇は少し笑った後にこう呟いて見せる。

「そうだな……。彼は我々と同じく、異能力開発計画においての関係者、いわば元無能力者で言えば同類だ。まあ、彼の出現とあの暴走は流石に予想外だったがな!」

清掃員は理事長が既に更生室にて実行して成功を収めた異能力を軍事利用すべく開発された計画の実験体。

「奴が暴走して大事なモルモットに犠牲を出したのは予想外だったが……奴のお陰で異能力の暴走に見られる貴重な現象を確認出来、我々の計画に貢献してくれた! それにたかが清掃員等と言うあんな失敗作程度で死ぬモルモットなんて我々の軍事利用に関わるこの施設には不要だ。……見た限り、かなり強そうな能力を所持している君ならそれが分かるはずだ……!」

>>序ノ舞浪漫様、咲羅木華無花果様、花丸山望様、周辺ALL

15日前 No.575

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

【 序ノ舞浪漫 / 異能科・女子寮の外(空中)→異能科・女子寮の近く 】

 ワンパターンと言われようとこのまま逃げ切りと遠距離攻撃で相手を削ぎ続けて逃げおおせてやる。そう決めてかかって引き金が抉れそうなくらい力を連続で加えていた浪漫だったが、無花果の様子に変化を感じた時点でそれが難しくなるかもしれないことは悟った。こう、普段はふわふわぽやぽやしていて可愛らしい子が目に不穏な色を宿したり光を無くしたりすると、常時そういう雰囲気を纏っている者とはまた別口の剣呑さがある。今の無花果はそれに当てはまった。なお浪漫は普段からありとあらゆる敵に対する態度がクソなので、ギャップ萌えならぬギャップ恐怖の例には当てはまらない。
 今はまだ空を駆けることを辞めていないから追いつかれていないが、さすがに自らあの大蛇に突っ込めば追いつかれるどころか物理的に接触するはめにはなるだろう。無関係の相手なら、「そう、好きにやりなさい武運を祈ってるわ! じゃあ貴方に任せてこの私は逃げるわね!」とフランクかつドライに切り捨ててこの場から逃げ延びるために勝手に殿(しんがり)に使うところ。しかし今回一緒にいるのは望と無花果。友人と、その次にお気に入りの女の子。当然、見捨てる見限るといった選択肢は浪漫の中に存在しない。代わりにと謝って来る望を安心させるようにふっと笑った後、気にするなとばかりに無言で親指を立てる。

(この私も、おもちちゃんや無花果ちゃんが殺されて、そいつの仲間の可能性がある奴が目の前に現れればあのくらいするわ。むしろ無花果ちゃんは事前に問いかけをしている分だけ良心的。何も悪くないわ)

 心の中でそんなことを考えつつ、うんうんと一人でに首を振って頷く。確かに浪漫の場合なら、本当に考えているような奴が目の前に現れれば問いかけする前から奇襲を仕掛ける。それが下手人の仲間ではないと後ほど判明しても、自分を襲って来るなんてややこしいことをするから間違えたのだと相手側に悪びれもせず責任を放り投げるだろう。対して無花果はちゃんと質問している。なんて良い子だろう。後で飴ちゃんをあげよう。いや飴ちゃんでは足りない。ゴディバだ。ロイズだ。ジャン=ポール・エヴァンだ。もう何だってあげちゃおう。今日もこの私の友達たちはこんなに可愛い。この子達と早く和気あいあいにティータイムとかパジャマパーティとかしたいので、逃げるのが無理なら今度は全力で大蛇を仕留めにかかろう。それこそ負傷も覚悟の上だ。あいにく命までくれてやる気は無いけれど。

 ――さて。
 否定してくれれば楽だったが、肯定されてしまっては致し方ない。
 望には一緒に無花果を止めてくれと言われたが……勝機が見えないほど絶望的な戦力差のある相手ではないのだ、むしろ大蛇の息の根のほうを止めにかかったほうが早い気がする。

「自分の手駒の暴走を『予想外』とか言っちゃう辺り、貴方って小難しい口調なだけで脳味噌は……ううん、言ったら可哀想よね。ごめんなさい。そしてもう一度ごめんなさい。この私は、大事な子しか大事にしない女だから。大事な無花果ちゃんが大事じゃない貴方を殺したがっているなら、この私も貴方を殺しにかかるわ。この私は貴方を殺したことを三秒で忘れるでしょうから、貴方もこの私に殺されたことを三秒で忘れて頂戴ね? じゃなきゃほら、粘着質な男って気持ち悪いじゃない――」

 息をするような気軽さで適当な煽りを混ぜ込みつつ、指パッチン一つで自分も含む三人の背中に生えていた翼を消し去り、身体はみるみる地面に落下してゆく。逃げるなら空中だが、戦うなら地上のほうが良いだろう。落下の衝撃は地面にぶん投げてバラ撒いた駄菓子のさくらんぼ餅たちが吸収してくれる。半透明な入れ物に角切りの小さくてピンク色のお菓子が入った、大体の駄菓子屋で売られているアレだ。能力を発動して武器化したこれは本来は柔らかい盾として使うものだが、何もその使い方しかしてはいけないと決まっているわけじゃない。それぞれの身体を受け止めたさくらんぼ餅の盾たちは粉々に割れてしまったが、それでも受け止めた者の身体にダメージは残さなかった。
 すっと立ち上がり、ちょうど残弾の尽きたチョコベビーの銃を後方に投げ捨てる。役目を果たしたそれは元のお菓子、というか中身が空っぽになったお菓子の容器に戻ってただ地面に転がるばかり。ゴミ箱に捨てに行くほどの余裕は無い。後で拾って捨てるから今は許して頂きたい。片手にはモンスタースタンプ。もう片手に取り出したるは……あ、これ使ったことないから効果がよく分からないお菓子だ。今まで能力を使ったことがあるお菓子がどう変化するかは全て記憶しているから、記憶に無いならそういうことである。どうしようか、このとんがりコーン。

>咲羅木華無花果様&花丸山望様&大蛇様&ALL様

【大丈夫です、むしろ素敵な展開ありがとうございます!】

15日前 No.576

ディリム @dilem ★iPhone=HSR9qzDFft

【島花 花林糖/普通科 庭園】

「よっ……い、しょっと」

 予定通りに上の方の枝に麻紐を引っ掛け、一度降りてからそれを思い切り引っ張る。

「見てないで手伝ってくれるとありがたいんだけど……ねぇっ」

 木人たちに文句を言いながら引く手にさらに力を込めるが、角度が悪く力が上手く伝わらない。さすがに真下からは無茶か。小さい声で控えめな悪態を尽きながら麻紐を握る力を弱め、スルスルと滑らせて木から少し離れ今度は身体を傾けるようにして全身の(特に足の)力を使い、折れた口の部分がピタリと合うまで引き上げる。よしよし、と次は紐に体重をかけたまま、木の周りをぐるぐると回り、幹に麻紐がほどけなくなるまで何度か巻きつけた。摩擦力様様だね。さて、一応これで終わりと言えなくもないけれど、ちょっと不恰好が過ぎるかな。
 適当な長さに切った麻紐を一本手に取ってまた木に登り、頃合いの太い枝と折れてしまった枝とに抱っこ紐の要領で紐を結び見た目を整える。あとは引き上げた時の紐をちょちょっと片付けて……おしまいと。

「パテはいいか、君は強い子だし……。ふう、もう一人くらいいてくれたら助かったんだけどね」

 一仕事を終えて伸びをしながら深呼吸をすると、肺に押された脊椎とまっすぐに伸ばされた腰椎がペキペキと音を鳴らした。

「む、今度はなんだ」

 他の木も治そうと修復道具をたくさん載せた一輪車に手を掛けた時、また携帯電話が水琴窟の音を響かせる。メールだ。内容は……そうだな、『やべー奴はいなくなったよ。安心だね!』と言ったところかな。

「ふーん、それはよかった」

 危機は去ったと、それだけだ。何があったのかは分からない。不審者がどこの誰なのかも、不審者の相手は誰がしたかも、不審者が何をしていたのかも、どうして不審者は対処されたのかも、全部が全部わからない。わからないことだらけでイマイチ現実味が湧かない。それがために心にもない安堵のセリフを一つだけ零してから携帯電話をしまい、庭園の手入れを再開した。

>>周辺ALL

15日前 No.577

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【花丸山望・咲羅木華無花果 / 異能科・女子寮の外(空中)】

我々と同じく。関係者。同類。計画に貢献。それはつまり、あの清掃員さんと関係あるってことだよね。マスターを殺した人たちと関係があるってことだよね。しかも、どういうこと? 予想外? この人たちが予想してなかったせいでマスターは死んだってこと? 貴重な現象を確認? 計画に貢献? マスターが死んだことがこの人たちにとってプラスの出来事だったってこと? 失敗作? 不要? そんな要らないだめだめなひとにマスターは殺されたの? かなり強そうな能力を所持している君ならそれが分かるはず? 全然わかんないよ!!

「計画とか失敗作とかどうでもいい!! キミたちのせいでマスターが死んだってわかればなんでもいい!!! マスターが死んだのにキミたちは喜んでるの!? 最っっ低!!!! 強そうな能力なんてあたしは持ってるつもりはないしっ、全然わかんないよそんなこと!!! 許さない、許さない、許さないっ…!!!!!」

マイクに向かって今日一番に叫びながら、マイクを左手で持ち、右手をあげるとその手に釘バットを召喚する。そして、大蛇をそれでぶん殴ろうとしたが、天使の羽が消え、突然のことで飛ぶこともできず、そのまま無傷で盾に落ちる。盾はバラバラに砕けて壊れた。無花果は地面に立つと、一目散に大蛇へ釘バットを振りかざそうと飛ぼうとして――引き止められる。望が無花果の服の裾を掴んだ。望は正直突然空を飛べなくなって、珍しく表情に少し出るぐらいにめちゃくちゃ驚いた。というか怖かった。死ぬかと思った。

「無花果まって。浪漫もわたしも協力するから、1人でやろうとしないで」
「……ありがと、おもちちゃん。でもこれは、あたしの問題だよ。あたしの恨みだもん。2人はにげて」
「そんなことしない。無花果をたすけたいもん、いっしょにたたかう」
「まきこみたくないからにげて!!!」

無花果の見開かれた闇で構成された瞳が、望に話しかけられ、光を取り戻し柔和に細められた。眉を八の字にして、困惑したように笑みを作った。望の真剣な表情を見て、優しさはすごく伝わってきた。でも、これはあたしが討つべきマスターの仇。2人を巻き込んでこれ以上大切な人を失いたくない。おもちちゃんは優しいから、一緒に戦ってくれるなんていうけれど、これはあたしがしなくちゃいけないの。だから、どんなにおもちちゃんが真剣でも寂しそうでも悲しそうでも悔しそうでも、あたしはそれを振り払わなきゃ、迷惑かける。失ってしまう。
叫んで望の手を振り払うと、無花果は再び光を失った目を見開き、大蛇を釘バットで指す。ばっちりマイクは口元に構えて、叫ぶ。

「絶対にキミを殺す!!! 痛めつけて、痛めつけて、痛めつけて、痛めつけて痛めつけて痛めつけて痛めつけて痛めつけて痛めつけて痛めつけて痛めつけて痛めつけて痛めつけて、キミたちの仲間のことを聞き出してから苦しめて殺すんだから!! キミたちの仲間だって痛めつけてから苦しめて殺すんだから!!! 絶対に絶対に絶対に、絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に!!!!!」

無花果が本気だ。いつも以上に大きい、荒げられた声は今まででいちばん強い衝撃波として大蛇を攻撃した。
……無花果ひとりでなんて絶対戦わせない。協力する。一緒に戦うのが無理なら、せめて、援助しないとっ…!

「……浪漫っ。無花果はひとりで大蛇さんを殺そうとするから、わたしたちはそれをできるだけ援助する形でいこ。たぶん、それがせいいっぱい。わたしは能力をつかって大蛇の後ろへ回り込んで、危なくなったらこうげきしようと思う」

望は、わらびもちを食べていつでも能力が発動できる状態にしてから、浪漫に作戦内容を話すと、能力を発動して影を薄くし、大蛇の後ろへ行った。大蛇が無花果がピンチになったらねるねるねるねを大量にくっつけてやる。時間稼ぎにはなるはずだ。
無花果は、衝撃波を喰らわせたあと、大蛇の頭をぶっ叩こうと釘バットを振った。

>>序ノ舞浪漫さま、大蛇さま、allさま

12日前 No.578

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

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12日前 No.579

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

【 序ノ舞浪漫 / 異能科・女子寮の近く 】

 欷歔ではなく慟哭。無花果の荒ぶりようは、悲しみに起因するもの。その深い悲しみの発露こそが、すなわち激しい怒り。要するに無花果は大蛇にめちゃくちゃ憤っていた。そして浪漫は、お気に入りの女の子のどんな挙動にも引いたりしない。あの子が大蛇を殺したがってるなら是非とも殺させてあげよう。そう考えて、けれど二人は逃げてというお願いは当たり前のように聞かなかったことにして。足場を強く蹴り飛ばした浪漫は、大蛇に向かって肉薄しながら片手のモンスタースタンプに能力を発動した。

「気に入ってる子が『殺す』って言ってるんですもの、嘘吐きにしないために殺さなくちゃね! ぶっちゃけあんな蛇なんて生きてようが死んでようがどっちでも構わないけど、この私の友達になるかもしれない子の望みとあらば話は別だわ! 『殺したことを三秒で忘れる』と『三秒で殺す』の違いも分からない馬鹿は、さっさとくたばって土の養分になりなさい! そっちのほうが生きてる時より役に立てるわよ! 生きてる限りクソでしかない貴方の脳味噌も、死ねばミミズが餌にしてくれるわ!」

 望の言葉への返事としては、やや物騒ではあるけれど。至極高揚した様子でそう叫び、やはり流れるように大蛇への罵倒を織り交ぜながらモンスタースタンプを虚空にぶん投げる。刹那、眩い光を発して大きな四つのハンコへと姿を変えたそれらは、敵ではなく地面を目掛けて滑空。ぺたんっ、と可愛らしい音をたてて地面にスタンピングを終えた瞬間、そこにカラフルな魔法円が発生して中からデフォルメされたモンスターたちが飛び出して来た。赤のジャック・オ・ランタン、青のゴースト、緑の骸骨、紫の魔女。どれもモンスタースタンプに絵柄として採用されているモンスターたち。その中の紫の魔女のホウキに飛び乗って、無花果と大蛇との間にギリギリでゴーストごと割って入る。一撃モロに喰らって魔女はあっけなくご臨終したが、代わりに尾の一撃からひとまず無花果を守ることは出来た。地面に華麗に着地できるほどの身体能力が浪漫には無いので、落下する前にガシャガシャと骨を鳴らしながら走って来た緑の骸骨に抱っこして受け止めて貰う。少し離れた場所に四つ並んで光っている魔法円の内、紫のものが薄く発光したかと思うと、さっき雑魚モンスター並にあっけなく潰された魔女が再び出現した。この時点で、敏い者なら浪漫の能力の発動対象になったモンスタースタンプがどういうものか理解するだろう。すなわち、魔法円を破壊しない限り倒しても倒しても延々と同じ種類のクソ雑魚モンスターが一定数現れる。そういう意味では、この魔女や骸骨の本体は、肉体ではなく魔法円のほうなのだ。本当はこんな目の前で使わず、相手の視界から外れた所に魔法円を設置するのが賢い使い方なのだが……今はそんなことをしている暇が無い、だって自分一人の戦いではなく友達とお気に入りの少女も関わっているのだから。

「無花果ちゃん、この私は貴方の殺意を否定しない! 怒りを否定しない! 憎しみを否定しない! 悲しみを否定しない! いいえ、いいえ、むしろ賛美するわ! だって復讐は、許すことに勝る!!」

 エピクテトスに真正面から喧嘩を売るような発言。復讐は何も生まないという発言は大正解だ。大正解だが、復讐者なんて生物は別に生むために復讐をしようとしているわけじゃない。むしろ逆。消すためにこそ復讐はあるのだ。仇を、恨みを、憎しみを、この世のどこからも消してしまうために。
 骸骨に抱かれたまま恍惚とした笑みで無花果を見下ろし、笑う、嗤う、哂う。けれどそこに無花果を軽んじる色は無い。能力がどう作用するのか検証もしないまま背後に放り投げたとんがりコーンは、地獄の針山のように生えた50cm大のいくつもの犀利なとんがりコーンが大蛇に襲い掛かるという形で攻撃を果たした。追随して赤のジャック・オ・ランタンや青のゴーストも体当たりしようと頑張っているが、こいつらは押しも押されぬヘボ生物なので仮に体当たりに成功してもその時点で砕けるだろう。そして魔法円からの再召喚コースだ。

「目には目にをで盲目になったとしても、それでも果たしたい復讐というものがこの世にはあるのだわ! あって然るべきなのだわ! 逃げてってお願いは聞いてあげられない! だってこの私がそれを嫌だと思ったから! 貴方もそうであるべきよ、無花果ちゃん! 他人にどうこう言われようと、自分が『復讐を辞めることが嫌だ』と感じている内は辞める必要なんてこれっぽっちも無い! 自分のやりたいことに命を懸けられるのは自分だけ、そして命懸けである以上、自分に指図する人間が命を懸けていない内はそれを聞かなきゃいけない義理なんて無い! この私は、命懸けで果たさんとする貴方の復讐を、さらに命を懸けて肯定するわ――――!」

 思ったことをそのまま口にしているだけ。支離滅裂で、前後の文脈の繋がりとて危うい。それでも伝わる人間には伝わる。感じる人間は感じる。浪漫が本当に、心の底から、誠心誠意、咲羅木華無花果という存在の抱く復讐心を肯定していることを。
 ……それが良いことか悪いことかは、ともかくとして。

>咲羅木華無花果様&花丸山望様&大蛇様&ALL様

12日前 No.580

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【花丸山望・咲羅木華無花果 / 異能科・女子寮の外(空中)】

有難いなんて思えない。有効活用? 利用価値を与える? 余計なお世話! マスターは化け物じゃ無い! この大蛇が口を開く度に怒りが重なっていく。それが相手の思い通りだと考える余裕は既に無花果には無い。
殴ろうとすると、大蛇の尾が伸びてきた。避けなきゃ! と無花果が回避しようとする前に、望が大蛇にねるねるねるねをぶつけて動けなくさせようとする前に、紫色の魔女が無花果と大蛇の間にやってきて、無花果は守られた。……逃げてって、言ったのに。浪漫ちゃんは、嬉しいこと言ってくれる。褒めたたえてくれる。嫌だからって理由で、逃げてくれない。意地悪だ。そんなこと言われたら――頼りにしてしまう。背中を預けて、復讐に専念できてしまうじゃないか。

「……ありがとっ、浪漫ちゃん。…大蛇さん。あたしはやっぱり絶対に、キミを殺さないとだよ。上手く軍事利に利用されて有効活用なんてされないから」

静かにそう呟き、光の灯らない目のまま微笑むと、大蛇さんの頭に思いっきり釘バットを振り下ろす。そのまま大蛇さんの頭より下の位置までバットを下げてから、今度は下顎目がけてバットを上げる。顎を下からバットで突き上げる。そのままバットを上へ投げて新たに武器を召喚。大剣だ。大きい相手には大きい武器を、という考えだろう。一緒に、自身の腰へチャックのあいたウエストポーチを召喚し、そこにマイクを一旦突っ込み、両手で大剣を構える。片手じゃちょっと重かった。そして大蛇に数歩駆け寄ってその体をぶすりと勢いよく大剣で貫く。抜かないままそれから手を離し、数歩後退。毒を吐きかけられたら困るからだ。次に召喚したのは拳銃。無花果はそういうのに全く詳しくないので、なんという種類の銃なんかは知らない。

「ねぇ、苦しいよね? 頭と顎をぶん殴られて、剣が刺さってるんだもん。キミが強い蛇だったとしても、苦しいのは嫌だと思うの。でも、今すぐ楽にしてあげようと思うんだ。……だから、おしえて? お仲間のこと」

拳銃を相手に向けながらそう問いかける。笑顔で。相変わらず精気の無い瞳を細めて。口角を上げて。教えてくれなかったら、これを弾が尽きるまで撃って、包丁で身体中を刺して、大蛇さんの乗ってる地面に大蛇さんの体にぴったりの穴を開けて動けなくして、もう一度、教えてほしいなっておねがいするの。それでも教えてくれなかったら、残念だけど、ただ殺すしかないよね。

>>序ノ舞浪漫さま、大蛇さま、allさま

【大蛇はどう扱っても構わないと言われましたので、殴って刺しました、すみません…! もし問題があれば書き直しますっ】

10日前 No.581

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【魁圭代子&大蛇(本体)/異能科・女子寮・三階廊下】
【大蛇(精神体)/異能科・女子寮の外(空中)】

日常の輝きとも言える夕陽の少し冷え込んだ光が身体に反射して煌めきながら透き通る大蛇が見せる凄まじく荒れ狂う瞳さえも、殺意一色に打ちつけられた彼女の瞳には叶わず、心の中で密かに少なからず恐怖と言う単語に相応しい感情が禍々しくとぐろを巻いていく。その為、お菓子を所有する女性が持つモンスタースタンプを使用して能力を発動する事、さらによく練られた菓子を所持する女性が背後にて極限にまで薄くする能力を発動している事に気が付く事は無かった。もはや周囲を見渡す余裕は大蛇には存在していない。だが彼はそれでも敗北は考えておらず、自身の持つピット器官と呼ばれる温度を可視化する機能、即ちサーモグラフィに集中して釘バットを自身の頭に撃ち込むタイミングでボクサーの如く、上手くカウンターを決め自身の尾を素早くそして鋭く振るって、彼女の顔面に狙いを定める。そして彼女の持つ釘バットは力強く復讐を凝縮した一撃を大蛇の頭に向かって躊躇いも無く振って行く。同時に彼は致命傷を避けつつもある程度のダメージを覚悟して一発ノックアウトの可能性も示唆されるカウンターの為に、強靭な尾を俊敏に彼女の顔に目掛けて動かしていく。しかし突如として全身が紫色で構成された魔女とお菓子を所有していた女性がホウキで空中を飛翔してカウンターを魔女の身を呈し阻止してしまう。しかし尾の一撃により負傷した紫の魔女をゆらゆらと眩い光を残して昇天させる事には成功。

「……そう言えば先程、異能力者の分際で俺を馬鹿呼ばわりしていたな。ではそんな馬鹿によって無残に喰われるお前等は圧倒的に馬鹿より下だと言う訳だ……! まあ、安心しろよ。俺はお前の言う馬鹿じゃないから喰いはしない。ただし、お前等が出す可愛い地獄よりも恐ろしいであろうこの世の生き地獄を見せてやるから覚悟しろよ!」

そう力一杯に脅して、自身の頭に霊体なので存在しないはずの血がグングンと上る程、かなり憤怒する。とにかく心底、苛立ちながらも先程の特攻した真紫色の魔女についてお菓子を持つ彼女の能力だと察し、学園の辺りを隅々まで血眼になって見回す。しかし能力の詳細も分からないまま再度、大蛇に現れた復讐に生きる女性は大蛇の頭部をその復讐ごと完全粉砕すべく、その手を血に染めようと血に飢えた釘バットを叩き下ろす。そう思えば、それは次なる攻撃への下準備であり完全に彼は調子に乗ってそれに意表を突かれてしまう。それに彼女は釘バットを大蛇の顎に思いっきり打ち上げる。バットはそのままの勢いで宙に舞い、大蛇は突然の出来事と激痛で息が乱れながら大混乱。すると、彼女が放り投げた釘バットの次に出現させた巨大な両手剣で内臓が見える事の無い腹部を刺し貫かれた事により、さらなる激痛が出血はしないが身体全身に走り出す。さらに剣はそのまま内部が見える身体から生えたままで放置されていしまう。それでも自身を刺した彼女に対して途端に自身が持つ特性である毒付きの牙で攻撃しようと一瞬だけ考えたがあまりの腹部と顎の激痛でそれどころでは無く、先程まで彼女達の復讐を煽っていたその口は小声で必死に祈りを乞い、彼女を見下し荒れていた瞳からは信じられない程に涙で濡れていた。

「ねぇ、苦しいよね? 頭と顎をぶん殴られて、剣が刺さってるんだもん。キミが強い蛇だったとしても、苦しいのは嫌だと思うの。でも、今すぐ楽にしてあげようと思うんだ。……だから、おしえて? お仲間のこと」

大蛇は此処で初めて、彼女の異能力についての予測が当たっていた事を知る。そして相手にすべき人物で無い事も同時に知ってしまう。その能力ならば、復讐に生きるよりも自分達の計画に生きた方が素晴らしい働きを見せてくれたとかつての大蛇ならば考えていたであろう。
そんな彼女は少し遠くでピストルで狙いを定めながら、狂気を添えた復讐とも言える笑顔で最後に絶対的な恐怖を与える。
さらにこの状況でまたしてもお菓子を所有している女性の能力であろうトウモロコシの匂いや名残を感じる鋭利な棘が自身を貫こうと無慈悲に襲い始める。また棘と共に赤色のジャック・オ・ランタンと青色のゴーストが浮遊してこちらに攻撃を加えようと動き出す。

「……特別に……お、教えてやるから、このい、痛みを取れ……」

>>序ノ舞浪漫様、咲羅木華無花果様、花丸山望様、周辺ALL


【大蛇についてですが、特に問題はございません。また今まで以上に殴ってきても構いません】

10日前 No.582

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

【 序ノ舞浪漫 / 異能科・女子寮の近く 】

 復讐心が精神の隅々まで周匝している様子だ。見つめる先の無花果の瞳に光は無い。仮に浪漫が復讐を果たすなら、その瞳に広がるのは暗黒ではなく、きっと剣呑な光となる。そう考えれば、大事なものの為なら人殺しを肯定できるという点で同じでも、浪漫と無花果の復讐に向ける感情には差異があるのかもしれない。が、それがどうした。違えど異なれどお気に入りはお気に入り。この少女が復讐を求めその道に邁進するなら、浪漫は嬉々と笑ってその露払いをしてやるだけだ。序ノ舞浪漫の友情の形はそれだ。いつか親戚が言っていたことを思い出す。曰く、最高の友人とは『道を間違えそうになったらぶん殴ってでも元の道に引きずり戻してくれる友人』か、『間違った道でもそうと知った上で笑って最後まで着いて来てくれる友人』。厳密にはどちらからも外れるが、浪漫はどちらかというと後者の形に寄った女だ。旅は道連れ世は情け。道に正しいも何も無く、共に歩む者が愛しければそれで良し。

「あらあら。ズタズタに細切れに刻んで喰ってやる、って言ってたのはどの口だったかしら? なのに今になって喰いはしないですって? いやねぇ、見た目がそんなに気持ち悪くて頭も悪いのに健忘症まで患ってるの? 救いようが無いわね。貴方、いったい今まで自分をどうやって愛してきたのかしら。自分が特別だと思い込める優れた所が一つも無いのにそう思い込めるのって、ある種の才能よねぇ。あははっ」

 心底から馬鹿にしくさったような表情で骸骨に抱かれたまま大蛇を見下ろす。鼻で笑う、という表現がこれほどまでに似合う表情は中々あるまい。完成された嘲笑の形相。完璧と言って良い煽り顔。審査員が五人いれば五人とも10の札を上げるだろう。煽り顔コンテストの入賞も固い。何なら殿堂入りが狙える。要するに、向けられた側が殺意を抱きかねないどころか抱いて当たり前のとんでもない挑発的扇動フェイスであった。この娘は敵対者にどうしてここまでヘイトを溜めて行くのか。ひょっとして自分にノルマでも科しているのかもしれない。身内に甘ったるい反動の可能性もある。
 積極的に大蛇への攻撃をヒットさせていく無花果の邪魔にならないよう、とりあえず一旦距離を置く。骸骨に抱きかかえさせたままでの移動。運んでくれる者がいるのにどうして自分で歩かなければならないのか、とでも思っているのか、骸骨の腕の中で脚を組み頬杖をついたその様は堂々たる女王様っぷりである。お姫様と称するにはやることなすことあまりにも可愛い気が無い。尋問あるいは拷問を開始した無花果をその体勢のまま眺める。斜め後ろからだから無花果の表情もちゃんと見えた。良い笑顔だ。復讐者たるが浮かべるべきは、野蛮な笑みか虚ろな笑みか、あるいは無表情のいずれか。無花果の表情は復讐者に相応しい。浪漫は無花果の爛漫な笑顔も空虚な笑顔も、どちらも等しく愛している。だからこそのお気に入りだ。

「痛みを取れって言われても、この私にそんな能力は無いし、無花果ちゃんにもおもちちゃんにも治癒スキルは無いわよ? これ以上の攻撃を加えるな、って意味で言ったなら出来るけど」

 出来るだけでやるとは言っていないのが狡い。浪漫は気に入った相手に甘いだけでドライさは人でなしに近いので、本当に仲間のことを教えた大蛇がその後あっさり無花果に殺されようとも眉一つ動かさないだろう。善悪よりも好き嫌い。浪漫の行動指針はいつだってそれだ。正義を抱くヒーローや大義を掲げた悪党に心が折れることはあれど、義など無く私情で動く浪漫はそうならない。エゴイストだからこその強かさ。醜さ。愚かさ。それを是とする自己肯定力に自己愛。憎まれっ子世に憚るという諺に漏れず、序ノ舞浪漫はこの期に及んで性格の悪さも生き延びる力も一級品であった。

>咲羅木華無花果様&花丸山望様&大蛇様&ALL様

【トドメはお任せ致します!】

10日前 No.583

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【花丸山望・咲羅木華無花果 / 異能科・女子寮の外(空中)】

「浪漫ちゃんの言う通り。残念だけど、あたしも浪漫ちゃんもおもちちゃんも痛みを取ったり怪我を治してあげたりはできないの。あたしができるのは、この銃でキミを楽に殺してあげることだけなの」

特別に教えてやるからこの痛みを取れ、と言った大蛇に対し、無花果は浪漫の言葉に頷きながらそう告げる。もちろん微笑みは崩さず。「痛みを取る“だけ”なんてできなくてごめんね」とでも言う風に少しだけ眉を八の字にして、困った様子で笑った。……むぅ、困ったな。痛みを取らなきゃ教えてくれないのかぁ。じゃああたしは教えてもらえないよ。教えてくれたら楽にしてあげよう、って思ってただけだもん。うーん、ほんとに困っちゃったよ。どうしよう。もう教えてもらうことは諦めて、マスターを殺した清掃員の関係者で同類で、清掃員の暴走を予想できなくて、マスターが死んだことを貴重な現象だなんて言って、マスターを殺した清掃員を失敗作扱いして、マスターを化け物扱いして、マスターが死んで悲しむ理由がわからない、『コレ』をさっさと殺してしまったほうがいいかな。うん、そうしよう。

「おもちちゃん、この大蛇さんが動かないようにおねがいできるかな」
「――うん、まかせて」

望の能力は『透明になる』ではなく、あくまで『影が極端に薄くなる』。だから、ジッと目を凝らせば、そこにいるのだ。数年前からの付き合いの無花果は、影の薄くなった望の見つけ方のコツを知っているから、能力を使われたって、集中して見れば望を見つけられる。無花果は今回も望を見つけて、ねるねるねるねを大蛇にくっつけるよう頼んだ。望は頷いて声に出して承諾したけれど、望が見えていない大蛇や浪漫には、その声は多分聞こえていない。
望は無花果に言われた通り、ねるねるねるねの棒をたくさん振って、大蛇が1ミリも動けないようにした。痛くて今はねるねるねるねを食べる余裕なんて無いだろうし、きっとこれで大丈夫。下手に動かれちゃうと、楽に死ねないからね。

「それじゃ、さよなら大蛇さん! 死んだって一生許さないから」

もう動かないであろう、動けないであろう大蛇に近付き、その頭に銃口をくっつける。頭を撃てば一瞬で痛みが取れると思うけど…蛇がその例外で、頭を撃たれたって生きてたら、それは申し訳ないけど――まぁ、償いの一環だよね! もがき苦しみながら死んでね!
そんなことを考えながら、無花果は満面の笑みを浮かべる。さっきからずっと浮かべている空っぽの笑顔では無く、どっちかというと、いつもの無邪気な笑顔に近い、でもやっぱりどこか仄暗い笑みを浮かべる。そして、何の迷いもなく引き金を引く。パァン! と乾いた音が響いた。

「……最期まで愚かしい人だったなー。人じゃ無くて蛇だけど。……――2人ともつきあわせちゃってごめんね、ありがと! もう大蛇さんはたぶんしんじゃったし、かえろ?」
「……うん。浪漫、ねるねるねるね、かえす」
「あっ! あたしもこのマイクかえすよっ」

拳銃を消した無花果は、大蛇に背を向けてぼそりと呟いたあと、さっきまでの闇を感じさせない明るく幼い笑顔を浮かべて2人に謝罪と感謝を述べる。望も能力を解いて、浪漫の元へとてとてと駆けていき、ねるねるねるねの棒を差し出す。それを見た無花果も慌ててウエストポーチからマイクラムネを取り出し、それを浪漫に差し出した。

>>序ノ舞浪漫さま、大蛇さま、allさま

【撃たれた大蛇さんの描写はしてませんので、撃たれる前から撃たれた後までの大蛇さんは自由にしてもらって構いません! 無花果ちゃん的にはもう完全にぶっ殺した気でいます!】

8日前 No.584

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

【魁圭代子&大蛇(本体)/異能科・女子寮・三階廊下】
【大蛇(精神体)/異能科・女子寮の外(空中)】

「痛みを取れって言われても、この私にそんな能力は無いし、無花果ちゃんにもおもちちゃんにも治癒スキルは無いわよ? これ以上の攻撃を加えるな、って意味で言ったなら出来るけど」
「浪漫ちゃんの言う通り。残念だけど、あたしも浪漫ちゃんもおもちちゃんも痛みを取ったり怪我を治してあげたりはできないの。あたしができるのは、この銃でキミを楽に殺してあげることだけなの」

精神体が故に身体に及ぶ影響の大多数を受けず、そして王冠を被り、蛇の王へと覚醒したはずのウロボロスは女子高生の復讐が表す笑顔や恐怖により完全に屈服していた。その為、口角が上がった彼女の口から発される殺す等の物騒な発言に対して先程からあれだけ威勢が良かった大蛇であったが信じられない程に息を荒げながら怯えていた。とにかく彼が今行うべき事は逃亡や命乞い等なのだが、現在もまさしく身体を貫き続ける激痛により、思考回路を動かす余裕も無く普通に物事一つ、考えられない状況にあった。しかし急に見せた彼女の笑顔の裏に見えた明確な殺意に大蛇はようやくどうにか生き残るべく、かなり擦れた小さな声を上げて情けなく命乞いを行う。

「仲間の事を……言うから……こ……殺さないでくれ……お願いだ……!」

しかしその願いは届かず、突如背後からよく練られた粘着質な菓子が身体全体に貼り付き襲ってしまう。そして菓子の影響により身体が少しも動けなくなってしまう。特に頭全体も覆われてしまっているのでピット器官による赤外線センサーも他の五感も役には立たない。それ所か、口や鼻と思われる部分も菓子により覆われているので窒息の危険性も感じられる。それを食べる余裕も無い大蛇にとってはもはや何が起こったのかも分からず混乱しながら、息も出来ずに苦しみ足掻きだす。

「待て! 今、仲間の事を話すから……。待ってくれ! 待って下さい!」
「それじゃ、さよなら大蛇さん! 死んだって一生許さないから」

そう言った彼女の対応に対して、口を塞がれてあまり何を言っているか分からない大蛇はそれでも助かるべく必死に手当たり次第仲間の事について思い浮かべ、その仲間の情報を流そうと行動を起こす。だが動揺しているのか、いきなり大蛇の様子に僅かながら異変が起こる。

「仲間……仲間……仲間……仲間……何でだ、何で誰も思い浮かばないんだ……。お、おかしい……こんなの……」

そして残念ながら大蛇の頭部に向けられた紛れも無く本物の弾丸は摩擦により僅かに感じ取れる焼き焦げた匂いを醸し出しながら見事に貫き通して見せる。即ち、それは大蛇の死を意味していた。その為、同時に女子寮の三階廊下を覆っていた結界は瞬時に解かれ魁達、生徒会は脱出する事に成功する。ただし、一切彼女達が生徒会としての機能が果たしていない事が原因により生徒会長代理である残間の考えが大きく変わる事となる。さらに大蛇が死んだ事により、この学園にある影響を及ぼす事となる。

>>(序ノ舞浪漫)様、(咲羅木華無花果)様、(花丸山望)様、周辺ALL


【これにて大蛇は死亡です。絡みありがとうございました! 切りが良ければ最後にキャラクター全体を通したイベントがありますのでそれが終わり次第、次の章へ進む予定です】

7日前 No.585

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_WcJ

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7日前 No.586

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_jG9

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5日前 No.587

燐鈴 @linnvo☆eQLF5/fJvizN ★ThLUcHlK34_IZy

【羽多野真郎/異能科校舎外】

 外はオレンジの空と裏腹に薄暗さを増していた。放課後、普段よりも時間をかけて教師側の仕事を終わらせた羽多野真郎は校舎を出る。全く、担任を受け持つと行事が近づく度に多忙になってしまう。

『羽多野せんせー、ばいばーい!』
『真郎ちゃん、ばいばーいっ』
「はい。さようなら」

 サングラスの奥で穏やかな笑みを浮かべ、女子生徒達と挨拶を交わす。女子生徒達はそのまま女子寮へと帰宅していく。
 今日のところは自分も帰ってしまおうか……なんて。校舎を出る前に、トリガーラボは緊急事態が発生した影響で現在危険な状態だ、と連絡がきた。弱ったな。今日はどうやら、彼が拾ってくれない限り仕事が無さそうだ。羽多野はスマートフォンを取り出す。
 その時、スマートフォンから大きな警告音が鳴り始めた。どの機能の通知音でもサウンドでもない。特殊な警告音だ。

「……この警告音は……。……?」

 すると、直後にスマートフォンに長い英文が映し出された。そして、警告音をバックに同じ英文が読み上げられる。全て読み上げられると、やがて音声は途絶え、スマートフォンの画面は最後に『我々は籠の中の鳥』という言葉が映った後、元に戻った。

(成る程。大人しく耳を傾けてみたが、この英文の内容は……きっと、彼が黙っていないだろうね。)

 少しの間ぼんやりとスマートフォンを見ていると、一通の受信通知が届いた。送られてきたメッセージを確認しては、密かに口角を上げる。

「やはりな。流石に気を許してくれるか」

 羽多野はスマートフォンをしまい、その場を後にした――。

***

【嵐城條(羽多野真郎)/男子寮・食堂】

『私は嬉しいよ。ようやくお前が会う気になってきてくれて』
「俺はあんたがまた目障りだと言われに来たのかと呆れるよ」

 向かいの席で穏やかな表情をする羽多野に対し、目も合わさずに吐き捨てる。毎度の事だが気色悪い。仕事だからと抜かしながら暇さえあれば近付こうとしてくる。
 嵐城は、まだ時間はやや早めであるが夜食をとっていた。寮の食堂は豪華なバイキング式だ。美味しいものばかりを取り揃え、食べたいものには困らない。そんな中、嵐城の前のテーブルには既に皿が普通の人より倍ぐらいの量で積まれており、今はデザートとして果物をつまんでいた。

「んなことより、大事なトリガーラボ烏賊にやられてんだろ? 行かなくていいの?」
『ラボは仲間も含めて皆優秀だ。すぐに元通りにしてくれるだろう。向かったところで、私の役目など無いのさ』
「……ちっ」

 羽多野に行く気は窺えず、小さく舌打ちをする。つい先ほど、学園内に人狼・烏賊・大蛇が現れたらしい。いずれも正体は元無能力者という情報だ。今は、どの事件も収まりつつある。より詳しいことは後で誰かが調査して伝えてくれるだろう。

『お前も、随分と落ち着いているようだね? 少し意外だったのだが』

 果物を咀嚼していると、相手から話が返ってくる。

「何の話だ?」
『あれには私も驚いたよ。一瞬また事件の知らせかと思ってしまった。……さっきの英文、お前も見て――』
「悪いけど、その言葉今聞きたくない」

 羽多野の話を強く遮って、最後の果物を口に放った。羽多野は『おやおや……』と呟いたまま、口出しはしてこない。
 当然、嵐城も英文を拝見した。普段の勉強は怠っておらずそこそこの英語力があったため、内容は大まかに理解できた。だが、数々の問題が発生しているこのタイミングでこのような重要情報がばら撒かれた。とても意味が無いとは考えられない。洗脳が解けている不可解な事態。元無能力者の異能力者による騒動。ハッピーエンドレスという謎の組織。そして、ディザスターが謳ってきた文句の引用……自分も見せられた者の一人だ。ディザスターで計画した覚えは無い。メンバーが勝手にやった可能性も考えにくいだろう。そうだとしても、これは"ディザスターとして"ではないはずだ。更正室に続き、また新たな真実が掴めるのだろうか。
 ……そんな淡い期待を抱く度に、あの時の記憶が……感情が蘇る。そして、変なイラつきを覚えてしまう。食事は数少ない娯楽だ。関心が無い訳じゃないのだが、無闇に触れたくない話題でもあった。
 席を立ち、食器をまとめ始めると、羽多野も気付いた様子で席を立った。

『少し運ぼうか?』
「……たまには気が利くねぇ」

 羽多野の発言に笑顔を浮かべて返すと、嵐城はトレーに数枚の皿とその他の食器等を置いて運び始める。テーブルには半分以上の皿を残して……。

>all

2日前 No.588

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【花丸山望・咲羅木華無花果 / 異能科・女子寮の近く】

鼻血を出した浪漫に、望も無花果も心配そうに「大丈夫?」と声をかける。望は相変わらず無表情だし、無花果は大袈裟なぐらい心配そうだ。2人とも鼻血なんて滅多に出さないタイプなので、余計に心配なのだろう。無花果に関しては人間かどうか曖昧なので血が流れているのか疑問に思う者がいるかもしれないが、人間と同じでばっちり流れている。検証済みだ。検証というか、無花果の主である生贄心茉莉絵という少女が、一度、無花果が血を流している絵を描いたことがある。なので、無花果にも血は流れている。

「おふろ…!」
「おふろ! いいねぇ! さんせーさんせー!! みんなでねよー……――みゅっ!?」
「ひゃっ…?」

浪漫のリラクゼーションの提案に、望は微かに口元を緩めて嬉しそうにし、無花果は何度も頷きながら賛成ししていた。しかし、それは遮られた。望と無花果の服のポケットに入ったスマホから、けたたましい音が鳴り響いた。うるさくて知らない音。地震のときとか核兵器が降ってくるときとか、そういうときのじゃない。全然知らない音。怯えながら2人してスマホを取り出す。長々と英語の文章が映っていて、警告音をBGMに、英語を喋る声が聞こえる。望は声は映っている英文を読み上げていると気付いたが、無花果は気付かずに首を傾げていた。しばらくして声が途絶えると、日本語を一行映したあと、画面は元に戻った。我々は籠の中の鳥。それは、ディザスターがよく叫んでいた言葉。英文の方は、望も無花果も英語が得意な方では無いので何を言っているかはわからなかったが、最後の日本語だけでディザスターが関わっていることがわかった。

「……なに、これ」
「ディザスターが何かしたってことかな。それともあの清掃員や大蛇さんの仲間がやったことかな。どっちかな。今はわかんないからいっか。……浪漫ちゃんっ、どーするっ? これ、あぶないよね…?」

元に戻ったスマホの画面を呆然と見つめながら、ポツリと呟く望。無花果は、塗りつぶされた瞳でスマホの画面をじっと見つめながら冷めた表情でボソボソと呟いたあと、再び目に光を宿して困った様子で浪漫を頼った。

>>序ノ舞浪漫さま、allさま

1日前 No.589

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★DoaFJQIlTR_uKh

【 序ノ舞浪漫 / 異能科・女子寮の近く 】

 鼻血を出す自分のことを心配してくれた友人たちに、無言で左手の親指をぐっと立てて無事をアピール。肉体は“普通の女の子”あるいは“普通よりちょっと下の女の子”でしかない浪漫だが、根性と負けん気の強さだけは人一倍、いやさ常人の数倍だ。自分の鼻の穴からちょっと血液がこんにちはしたくらいでは狼狽えない。愛しのフリルやレースやリボンに付着してしまえば話は別だが。
 お風呂からのベッドインというリラクゼーションコースに二人も同意してくれたので、さあ今までの疲れを払拭するためにいざ風呂場に行かん! と意気込んだ所だった。本日何度目かの舌打ち案件が我が身を襲ったのは。メルヘンの塊みたいなケースに入ったスマートフォンがピーピーピーピーうるさい音色を奏でる。何事だ、と慌てたりしない。このパターンならどうせ厄介ごとだと確信できてしまう。だから萌えざるをえない悲鳴を上げた二人に対し、浪漫のリアクションはというとスマートフォンを睨み付けて舌打ちという大変ガラの悪いものだ。
 さりとていくら睥睨を重ねたとしても、この鬱陶しい警告音が鳴り止んでくれるはずも無い。舌打ちに続いて溜息も吐きたい気持ちを力づくで押さえつけながら、けれど面倒臭そうなオーラをこれでもかと醸している緩慢な動作でスマートフォンを手に取る。味気ない黒の背景に白の文字。英語の成績はめちゃくちゃ優秀ではないものの、全くできないほど苦手分野でも無い。ざっと目を通して読み取れた単語だけで大筋の意味は把握できた。読めない部分は予測で補ったので間違えている可能性もあるが、その時はその時だ。後で英語ができて嘘吐きじゃない生徒に金でも払って今の文章の意味を聞けば良い。
 長ったらしい英語の羅列が終われば赤い文字で『我々は籠の中の鳥』という文章だけが映り、それを最後に放送は停止、画面の異常も元通りになった。はぁー、と、今の今まで堪えていた溜息を堪えきれずに肺から思い切り吐き出す。もはや溜息ではなく、少し前に流行したロングブレスダイエット並の吐き出し方だ。腹回りの脂肪が燃焼されて明日にはちょっとウエストが細くなっているかもしれない。もちろん過剰表現である。

「なんか、姿を消したはずの理事長がアンダーグラウンドでハッピーエンドがどうのこうのみたいな名前の組織を立ち上げて勢力拡大を狙ってる、みたいな内容だったわ。たぶん。ガセネタか本当かまでは謎だけど。……この私、実は理事長の顔とかもはやウロ覚えでハゲてたかハゲてなかったかもさっぱり記憶していないのだけれど、こんなことやらかす以上は目がイっていることは間違いなさそうね。いっそそのまま裏社会とやらに入り浸りになってこの私達に関係の無い所で生きて死んでくれないかしら」

 半ば本気の感情を込めた愚痴をこぼしつつ、解読できただけのザックリとした内容を二人にも話しておく。翻訳に自信の無い箇所は意図的に省いた。
 個人のスマートフォンだけでなく、校舎のスピーカーからも大音量で響いて来たあの英文。この分だと、自分たちのみならず他の生徒全員にも同じ内容が行き渡っているのだろう。さすがに普通科までは分からないが、放送は大音量だったから誰にも聞こえていないことはなさそうだ。

「今すぐどうこうって感じじゃないけど、まーた面倒臭いことが起きそうな情報ね。……前々から怪しいとか通り越して完全に黒だとは思ってたけど、理事長もキナ臭いわね本当。だからって、他がキナ臭くないかって聞かれるとそっちはそっちで嫌な匂いがプンプンするし。――まあ、ここで話しててもしょうがないわ。疲れた頭をひねったって思考が詰まるだけ。今後について話し合うなら、とりあえずお風呂の中にしない?」

>咲羅木華無花果様&花丸山望様&ALL様

1日前 No.590

春宮祭典 @lckouai3 ★Tablet=SRn1gaYdFV

【八重琉木・リアナ・メルスィート/普通科 女子寮 自室】

「あぁ、もううるさいなぁばかやろぐえあッ!?」

彼方から聞こえてくるBGMと声明に叩き起されたリアナは怒りのままに起き上がろうとして、鎖でベッドに固定された首輪で思い切り首を絞めつけてしまった。

「……げほっ、げほっ……あうー、いつもやってる癖に寝起きだけあらゆる記憶が飛んでくの何とかならないかな……ぐえー喉が痛い……」

やや頬を紅潮させながら咳き込んだ後、まずは手錠を外しにかかる。自分が仕掛けたものなので仕組みもよくわかっており、ものの数秒で手は自由に。次にベッドに繋がれた鎖から足につけられた錠を外す。少し体を起こすために、首を絞められながら無理な体制で足枷を外す。最後にベッド脇の小棚から鍵を取り出して首輪を外した。寝返りをうった関係で首、手、足首には赤くなっているが、まあ放っておけば治るだろう。

「……にしても、ボクを叩き起してくれたこの声明……随分と愉快なことをしてくれるじゃないか……時間帯的には気に食わないけど、これからおもしろくなりそうだなァ……」

欠伸をしながらベッドから這い出て、お腹がすいたので菓子パンをつまみ、それから顔を洗ってスイッチを切り替え、効率よく丁寧に身支度を整えていく。

鏡には先程までの口元を引き上げた愉悦顔ではなく、既に男女問わず庇護欲を刺激する可憐な笑顔に変わっていた。

それからスカートが折れないようにベッドに腰掛け、携帯端末を2つ取り出す。白い方は生徒会との連絡用、もう一つはディザスターとの連絡用。それらを両手で同時に操作し、同じメッセージを打っていく。

「ハローハロー 親愛なるキミへ

中々面白い事態になってきたじゃないか。

ボクとしてもこれからの学園生活に退屈しない騒ぎが頻発するようで期待値が上がりまくってるよ。

さて、それじゃあだけど。これからキミ逹は理由はどうあれ動くだろ?じゃあ、ボクに仕事を任せてよ。

キミとボクの仲じゃないか。出来れば過酷な物がいいね。後腐れなく使える駒としては中々優秀だろ?

それじゃあ、モノのような扱いを期待してますよ?

せんぱい?」

メッセージを送信した後、リアナは口元を引き上げて端末を閉じる。勿論、残間義景と嵐城條に宛てたものだ。

さて、それじゃあ今日もみんなのご機嫌取りに向かいますか。

ドアを開けて外を見ると、もう暗くなりかかっていた。

「ありゃ、夜だったか」

そんな、リアナの間抜けな呟きは誰にも聞こえること無く消えていった。

≫残間義景、嵐城條、all

【普通科の皮を被った愉悦で変態な怪物が発進します。どうぞいいように使って下さい。これからよろしくお願いします】

19時間前 No.591

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_IZy

【鳴神咲耶/異能科・音楽室】
【残間義景/異能科・音楽室→異能科・焼却炉】

ピカピカに磨かれたフローリングの床に直接並べられた大量の焼却された遺体等から見て火葬場と言う名前の地獄と化した音楽室にて腕から血を垂らして寝転ぶ鳴神とその様子を眺めて焼却炉で本当に彼女を火葬しようと企みながら直、勝手に更生した生徒を殺した事による怒りが止まらない残間。しかし、そう考えた直後に今まで鳴らした事が無いはずの避難を誘導する時に使用する警告音と誰が話しているのか分からない英語が音楽室のスピーカーから五月蝿く垂れ流される。ちなみに残間の英語による成績は毎回、意外にも最高評価を貰う檜木や学園に通っていた当時は最高評価を貰う実力がありながらちょっと良い評価に抑えていた八城とは違い、特に当たり障りの無い普通の評価に留まっている。本人曰く、生徒会が多忙によりあまり勉学に励む事が出来ないとの事。とはいえ、スピーカーから流れる英語が合っているかどうかは分からないが理事長が関連している事等、大体の内容は理解出来た彼は今までの怒りに満ちていた顔付きからやけに精悍な顔付きへと変わり始める。

「やはり、私のやって来た事は間違いでは無かった様ですね」

その言葉が学園を支配する人物としての言葉か、理事長の意思を受け継ぐ人物としての言葉かは分からないが残間はそう呟いた後、起きるとかなり目覚めが悪そうな鳴神を首から下の部位だけ存在を消し去り一瞬で彼女を永遠の眠りにつかせる。そして暫し脱落者達と鳴神の遺体の部位を存在を消して上手く斬り落とす等遺体処理を一人で行っていると密室の中、音楽室全体に鳴らしていたスピーカー音が突然何事も無かったかの様にピタリと止まる。すると直後、ポケットに入れていたスマートフォンに、切り札として活動させていたリアナからメッセージが届く。ちなみに残間のスマートフォンも他のパソコン等の電子機器と同じく警告音は鳴り響いていたがスピーカーによる影響でスマートフォンにも警告音が鳴っている事には気付いていなかった。その為、我々は籠の中の鳥と言う画面にだけ流れる最後のメッセージは見ていない。

「ハローハロー 親愛なるキミへ

中々面白い事態になってきたじゃないか。

ボクとしてもこれからの学園生活に退屈しない騒ぎが頻発するようで期待値が上がりまくってるよ。

さて、それじゃあだけど。これからキミ逹は理由はどうあれ動くだろ?じゃあ、ボクに仕事を任せてよ。

キミとボクの仲じゃないか。出来れば過酷な物がいいね。後腐れなく使える駒としては中々優秀だろ?

それじゃあ、モノのような扱いを期待してますよ?

せんぱい?」

そんなリアナからの連絡を見た後、さらに新人である生徒会の魁から大蛇討伐の状況や先程の警告音や英文についてメッセージが届く。ただし内容的には大蛇討伐に失敗してしまい、守るべき一般生徒に討伐を託してしまった等と言う謝罪文とその後のどうでも良い良い訳。さらに大蛇と同じくトリガ―ラボで暴れていた烏賊討伐に関しては未だに移動出来ていないと言う散々な結果に残間は自らの組織である生徒会を見切る事を決意する。

「やはり信じられるのは自分だけ……と言う事ですか」

そう呟いて彼は遺体から能力を使って細かく分解した遺骨や死肉を寄せ集め、それを鳴神が使用していたバイオリンケース等に押し込み、大量の血飛沫が磨かれたのフローリングにベットリ張り付いた音楽室を後に幾つもの遺体を完全燃焼すべく数々の脱落者が灰となり安眠する事無く蠢いている焼却炉へ向かう。そして完全に裏切られる前に裏切ると言った前提で利用する予定のリアナと二人で学園による監獄とも言える恐怖政治をこれから開始する事となる。

>>八重琉木・リアナ・メルスィート様、周辺ALL


【こちらこそ、宜しくお願い致します!】

13時間前 No.592

ディリム @dilem ★iPhone=HSR9qzDFft

【武浦 風真/異能科 男子寮 食堂】

 まだ人も疎らな食堂の中、風真はその端の方で一人茹で卵を剥いていた。
 テーブルには鶏卵の殻とまだ剥かれていない卵がそれぞれこんもりと木籠に載せられている。食べられたであろう卵の数からしてそのコレステロールが気になるところだが、人の身体で利用されるコレステロールの大半が体内でわざわざ作り出されたものらしく、食事で多量にコレステロールを摂ってもあまり影響はないらしい。
 その辺りを知ってか知らずか、風真は鼻歌交じりに殻を剥いては卵にマヨネーズを付けたり岩塩を砕いたのを塗したりして延々それらを齧り続ける。……そろそろコレステロール云々関係なしに身体に影響が出るころじゃないだろうか。

 剥いては齧って、齧っては剥く。胃袋に収められた卵が20に届こうとしたその時、食堂に鳴り響いた喧しい警告音に風真の手と口が初めて同時に止まった。そして被っていたバケツを脱ぎ、そっとテーブルの上に置く。スピーカーから流れるただでさえ馬鹿に大きい音がバケツに響いてて余計にうるさかったのだ。
 頬杖をつきながら垂れ流される英文を聞き流し、しばらくしてスピーカーから音が消えると風真はまたバケツを被り、

「シュウさんシュウさん」

「なんだねサンさん」

「ハッピー・エンドレスとハッピーエンド・レス、どっちだと思います?」

「……さぁ?」

 と、それだけ言ってまた黙々と茹で卵を食べ始めた。

>>なし

9時間前 No.593
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