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《もし突然アオハルが肩を叩いたら》~夢幻学園恋物語~

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(331) - ●メイン記事(37) / サブ記事 (69) - いいね!(3)

恋愛×学園×青春/まったりなりきり @huya0818 ★iPad=t9QKjirHA3

中学時代に何度も聞いた言葉。

「青春」別名「アオハル」

そんなものはやって来なかった。

このまま来ないのかなと思っていたアオハル。

そんなアオハルが…

《もし突然アオハルが肩を叩いたら》


クリック&アクセスありがとう!

このスレは、恋愛青春学園物語「もし突然アオハルが肩を叩いたら」です!

テーマは「恋愛×学園×青春/まったりなりきり」です!

詳しいことはサブ記事で解説しますので!

下のルールを呼んだらサブ記事へGO!


・ルール

メビウスリング、オリジナルなりきり板、ローカルルールを絶対に守りましょう。

参加者同士の喧嘩、誹謗中傷もやめましょう。

なりすまし、荒らしは無視が原則です。


以上のことに十分に気をつけて、参加したり、閲覧したりしてください!

それではスタート!

メモ2017/04/27 17:23 : 雪宮暎斗@スレ主ふうや @huya0818★iPad-t9QKjirHA3

まずはサブ記事にGO!


19:03 サブ記事が開放されたよ!


4月25日19:38 メイン記事解放!スタート!


設定案

http://sns.mb2.jp/huya0818/d-9


設定

初めに http://mb2.jp/_subnro/15564.html-1#a

基本軸 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-2#a

部活動など http://mb2.jp/_subnro/15564.html-3#a

プロフィール解説 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-4#a

細かい設定 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-5#a

補足1 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-11#a

補足2 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-14#a


予約の方

・チーノ様(女1)


参加者(プロフィール)

・ふうや(スレ主):雪宮暎斗 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-6#a

・翼。様:天城翼 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-15#a

・笹様:兼丸縁 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-17#a

・御坂美琴様:牧野美琴 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-21#a

・優結様:倉橋幸祈 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-23#a

・聖様:黒保根馨 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-41#a

・千里様:紫月愛斗 http://mb2.jp/_subnro/15564.html-42#a


…続きを読む(8行)

切替: メイン記事(37) サブ記事 (69) ページ: 1


 
 

雪宮暎斗@スレ主ふうや @huya0818 ★iPad=t9QKjirHA3


雪宮宅/暎斗、燈

「ふぁ〜」部屋に差し込む朝日で目が覚める。

「ちょっと!にいちゃん!?目覚まし時計うるさい!止めろ!」部屋の正反対の場所から妹が怒鳴り散らしてくる。

黙って目覚まし時計を止めるが心の中では『燈が止めろよ…』とため息をついていた。

起きてまずは洗面所に向かい、風呂に入る。出たら制服に着替えて部屋に戻って準備。そして朝飯。

今日は母父両方いないから昨日の残りで済ませる。

「弁当はパンでも買うか。」そう呟いた。

「今日はパンだからな〜!」風呂に入っている妹に大声で伝える。

急ぎ足で食べ終わり、歯磨きして、肩にヘッドホンをかけて玄関で靴を履く。

「遅い!遅い!」燈がドアの前で急かす。

靴を履き終わった暎斗は妹について家を出た。

そんなこんなで1日は始まった。

家は学校のまあまあ側。

バスも使わないし、歩きで十分行ける距離。

散りゆくイチョウを見ながら進むとあっという間に校門の前。

誰かに声をかけられたら今日は楽しい日!暎斗はそんな占いのようなことを心の中で呟いた。

>>ALL様




こんな感じで投稿してくれると嬉しいです!
主は早速絡み募集ですw
それではよろしく!

5日前 No.1

優結 @nanamaru☆43ke11mKtUk ★iPhone=dgcL1EDLvj

【自宅→学校/倉橋幸祈】

『あれ、もうこんな時間や』
ふと時計を見やると、時刻は既に8時少し前といったところ。集中しすぎてもーたらやっぱしあかんな、ぶつぶつと心の中で呟く。一度集中すると目の前のもの以外何も見えなくなってしまうのが自分の良いところであり、同時にとても悪いところであることは自覚しているのだが、それと直るかどうかということは別だった。いや、集中してしまえば皆そうだろう。幸祈の場合、その時間が異様に長いという、そういう話だ。今日だって眠っている途中に急に絵が浮かんで来たものだから急いで飛び起き、それから今までずっと鉛筆を動かしていた。一度起きたのはいつだっただろうか。今更眠気が襲ってきて、ふああと欠伸をすると立ち上がり、思い切り伸びをした。
今日の部活はこれやなあ、ラフの描かれたスケッチブックを通学鞄に入れながら自然と笑みを零す。全体像はある程度決まったが、どう表現していこう。それは大抵集中している時間、無意識のうちに選んでいる。それを知った上でそれでも意識的に考えを張り巡らせるのが楽しいというものだ。
ほぼほぼ画材道具とお菓子しか入っていない鞄を抱え、どたどたと階段を降りていく。世間では「受験」という言葉に皆が燃えているようだが、はっきり言ってそれほど興味が持てなかった。自分は将来、一体何になると言うのだろう。一生絵が描けると言うのなら頑張って勉強して大学にでも何でも入るのに、生憎それは保障されていない。自分でも暗いな、なんて思いつつカフェオレをすすると走り出した。走らないと自分の速度では間に合わない。走るのは嫌いだが、というかもう歩くとか自転車に乗るとか全部面倒なのだが、間に合わなくなってHRが先生の説教でいっぱいになってしまえばそれこそ一秒でも多く勉強をしたい人達に迷惑を掛けてしまうし、何より反省文のせいで部活に行くのが遅れてしまう。そうなったら少し我慢が出来そうにない。
普段ならば景色を見ながらのろのろだらだらと歩き、結局10分で行ける距離を30分くらいかけて行くことになる。まあ自分の場合、真面目にせっせと歩いたとて20分はかかるだろうけれど。
今日は30分もかけていては遅れてしまう。20分でも少し不安だ。だから、脇目もふらずに走っていかなければ……。息を切らしながら、遅れたくない一心で脚を動かす。途中紅葉の葉が頭の上に落ちてきて、ものすごくスケッチしたい気持ちに駆られた。どうしようかと迷って、それでもこの葉とは二度と会えないのだからとそれをポケットにしまい、これも部活の時間にスケッチすることを決める。それからはまた走り出した。

『っ、はあっ、10分……!』
校門に着くと目を輝かせた。走ってやっと歩くと同じ速度なんてどうなっているんだ、なんて考えない。とりあえず新記録だ、やればできるじゃないかと自分を褒めながら頬を緩ませる。とにかくこれで、遅刻も反省文も説教も皆からの視線も免れた訳だ。

校門の前に、青みがかった黒い髪の長身な男子と対照的に赤みがかった茶色い髪の女子が立っていた。最近の子でかっ、身長を気にしている訳でもないが、こういうずば抜けて高い子を見ると少し憧れてしまう。あまり見たことがない顔だから、きっと後輩だろう。というか、どちらにしてもこの学校には後輩か同級生しかもう居ない。
人見知りで口下手、そんな自分の性格はよく分かっている。だが、そんなことも気にならないほど気分の上がっていた幸祈は、やはり無意識のうちに前に立っていた二人にこう声を掛けた。

『おはよ、ほらほら早う行かんと遅れるで!』

いつも通りの、見た人を安心させる様な人好きのする笑顔で。


>雪宮暎斗様、雪宮燈様、ALL様


【ものすごく雑な絡みの入れ方かもですがすみませんっ…!こうするしか同級生のいない幸祈に道は…!!((】
>悠くん

4日前 No.2

雪宮暎斗@スレ主ふうや @huya0818 ★iPad=t9QKjirHA3


学校(移動)/雪宮暎斗、燈


「おはようございます!」燈と暎斗は頭を下げる。

あれ、今の3年生だよな?心の中でそう呟く。

どこかで見たことのあるような顔だった。

「にいちゃん、にいちゃん!あの人絶対性格いいよ!」早く仲良くなって!

「はぁ?俺が友達少ないみたいな言い方するなよ!」決して生徒副会長は友達は少なく無い。

校舎内で予鈴が鳴り出す。「やばっ!」2人は同時に叫んだ。

また後でと声をかけ駆け足で校舎の階段を駆け上がる。

教室ではまだみんな騒いでいた。

おはよー!とか昨日おもろかったな!とか色々な声が聞こえてくる。

暎斗はある人が目に止まった。

「おはよ!縁!」同じクラスの兼丸縁に声をかけた。


>>優結様、笹様



>>優結様


大丈夫です!よろしくお願いします!

>>笹様


絡みを入れさせてもらいました!

よろしくお願いします!

4日前 No.3

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【学校内廊下/黒保根馨】


 「ふぃー。ねみぃですねみぃです〜」


 そんな事を言いながら眠たそうに半開きに開いたアンニュイな印象を持たせる濃く深い紫色の瞳に口を尖らせ、だらしなく半開きになった口から思ってもいない言葉を吐きながらパーカーを七分丈に折っている膝上3センチの赤色のラインの走った灰色のスカートを翻しながら慌ただしくエナメルバッグを斜めがけにしながら校内を身長178cmという女性にしては随分と背丈の高さで八等身の長い足を伸ばしながら軽く走るのは横流しの前髪が時々頬にかかるのを耳にかけては明るめの茶髪に混ざる黄金色の髪を揺らすのは黒保根馨。
 ドイツ人の父と日本人の母を持つハーフ人で、得意教科は世界史と英語。幼少期から数多のスポーツ経験のおかげから今となっては某有名体育大学からのスカウトも来ている。将来の夢はドイツ連邦刑事局、BKAで父のような偉い人になること。好きな食べ物はグミとバウムクーヘン。どちらもドイツ生まれの素敵な食べ物である。
 馨の家族構成はドイツ人の偉大なる父、中学英語教師の温和なる母、馬鹿真面目で素直でドイツをそのまま人にしたかのような弟、そして誰に似たのか一際自由奔放でやりたい放題、そして何故か異様に浮いてる馨。ペットの忠実なるドーベルマンであるプロイセンは今日も朝から凛々しい瞳が素敵だったなぁなんてぼんやりと考える。
 完全に余談になるが、ドーベルマンの名前がプロイセンというものは無論ドイツ生まれの父親の完全なる趣味というかそれに近いもので名付けられたものだが、父の曽祖父の祖父がプロイセン王国のプロイセン軍だったとかで、オーストリアとの七週間戦争に出向いただとか出向いてないだとか言っていたらしい。嘘が嫌いな父のことだからそれは本当の事だろうが、そこまで遠いことを言われても、と思っているのも事実だが、父のことは純粋にすごいと思っているし、なんでもかんでも否定に走るのも如何なものかと思っているふしもあるのも事実、敢えて父の名付け方には口出しをしなかったわけだが。
 部活の自由参加の朝練を終えた馨は朝から機嫌が良かった。今日はいつもより朝から動きが軽かったというのももちろんなのだが、朝練でのシュート練習で一度も外さなかったのが最高に気分が良かった。シュート練習で一度も外さない、というのは10年間もやっていれば割りと当たり前のことではあるのだが、流石初歩を忘れない(?)女黒保根馨、いくらいつもの事であろうともシュート練であろうと一度も外さないという事は彼女にとっては気分や機嫌を良くするには充分な要因だった。


 「姉貴〜!」
 「んぁー?……お〜。おせぇぞ〜」
 「姉貴には朝練があるからでしょ!ジブンには無いッス!まだ!!」
 「お〜。そうかいそうかい」


 ふと窓の外から声がかかり、窓から顔を出すと手をブンブンと振った弟が正門のあたりでぴょんぴょんと飛び跳ねている。あのとても学生とは思えない厳つさを纏うオールバックの金髪に紫色の爛々とした瞳に身長が高くそのうえ胸板も厚く筋肉質でラグビー部かと尋ねられるような巨体が飛び跳ねている、というシュールな光景に思わず馨は小さく口元を緩めたが、馨は窓から少し身を乗り出して軽く右手をあげてやると、弟、鑿は満足そうにニンマリと笑うとすぐに途中から合流したと思われる友人と思われる生徒と一緒に歩いていた。
 窓を閉めて窓にもたれかかるようにしながらアイツにも友達が居るんだなぁ、と軽く失礼なことを考えながらそっと目を閉じる。友達という言葉の響きに少しの羨ましさを感じながらも、そんな事を考えるだけ時間の無駄だろうなぁ、と思いそっと目を開き斜めがけのエナメルバッグの中からスマホを取り出す。特に理由はないがスマホを開いてしまうのはある意味最近の若者の癖みたいなものでもあるだろう。
 するとスマホを開いたほぼ同時にちょうど良く父からの連絡に驚きつつも連絡を開くと、今日の出張先でバウムクーヘンとヴルスト買ってくるというどうでも良すぎるいつもの如くの内容に思わず苦笑してしまう。バウムクーヘンは確かに大好きだし、ヴルストは弟である鑿の大好きな食べ物でもあるしわざわざ連絡してくれたのは確かにありがたいが。


 「今日は寄り道しないで帰ろ〜」


 と言っても、いつも寄り道なんてものは寄り道をするような友人が居ないこともあり、寄り道なんて寄り道は殆どした事がないが。あるとすれば幼少期に通っていたボクシングジムに寄って汗を流すくらいだろうか。最近でも定期的に通うのでキック力とパンチ力は未だ健在である。自分の生まれ持った運動の才能には自惚れてしまいそうにもなる。
 そんな事を思っても虚しいだけだったので、呟いた後にスマホの電源を落とすと、エナメルバッグの中にまたスマートフォンをしまい、教室までのろのろとした重い足取りで向かった。究極的に極められた背丈の高さ故に周りを気にしていた結果の猫背で赤色のパーカーのポケットに手を突っ込みながら、馨は欠伸を噛み殺しながら教室まで向かった。

>>all様


【馨から投下です。後に鑿も投下させてもらいます。】

3日前 No.4

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★HBceeKwFWA_yFt

【紫月愛斗/自宅→教室】

愛斗はいつも通りの時間に目が覚めると、まず真っ先に洗面所へと向かい、適当に顔を洗った後に髪を結んでダイニングへと向かった。
「兄さん、おはようございます」
既にダイニングにいた兄の佐久弥に挨拶をしてから、キッチンで軽く朝ご飯を作ってから席についてそれを食べる。
愛斗は決して母親が作ったものを口にすることはなかった。信用できるのは自分と、唯一の友人のみだ、と考えながらパンをかじる。
朝ごはんを食べ終えた愛斗は再び自室へと戻ると緋色のカラコンと緋色の制服を身に着けると、特に何も言わずに家を出ていくと、ふいにポケットからスマホを取り出して、イヤホンを耳にさしてから下を向いて歩き始める。

校門まで歩いてくると、周りは様々な制服に身を包んだ生徒が歩いていて仲良さげに話しながら校舎まで向かっていた。それを”くだらない”そんな風に考えながら愛斗は教室に入ると、自分の席まで歩いて行った後に窓の外を眺める。あの人元気だなぁとか部活の朝練をやっている人を見ると剣道部の朝練もやらないとなのかなぁとか案外くだらないことを考えるとため息えおこぼす。

もし剣道部が設立できても、部長にはなりたくはなかった。目立つのは嫌いだったからだ。珍しくため息をこぼしながら、愛斗はどうしようか、と頭を抱えるのだった。

>>all様

【先に愛斗だけ投下しておきますね!口数が少なくて絡みにくいかと思いますが、よろしくお願いします】

3日前 No.5

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【自宅→学園昇降口/黒保根鑿】


 「Guten Morgen(おはよう)、父さん」
 「Guten Morgen鑿、今日出張あるから馨の好きなバウムクーヘンとお前の好きなヴルスト買ってくる」
 「ja!!(了解)」
 「よし、いい返事だ。Gut gemacht!(よく出来ました)」
 「やった!Alles Gute!(行ってらっしゃい)」
 「Alles Gute、鑿。bis Mittag(行ってきます)」


 とある西洋風の城のようにも捉えられる豪勢な家の中、寝起きの割にはシャッキリとしながら金色の寝癖のついたマッシュヘアーに紫色のキラキラと輝く瞳の黒保根鑿は、父との軽いところでドイツ語を交えての会話を交わしていた。父のネクタイを締めながら今日の予定を話す姿に嬉々としながら鑿がにまにまと満足そうな笑みを見せると、鑿よりほんの少し大きな背丈と胸板と金色になびく仕事の為に揃えられた髪、透明感のある透き通ったような青い瞳に穏やかな顔つきには少し不釣り合いな筋肉質で大きな体とごつく大きな左手の薬指には銀色のゴールドダイヤの指輪をする父は、苦笑混じりに鑿の頭を撫でた。
 行ってらっしゃいと行ってきますの挨拶を交わして、父の後ろ姿を見送ると鑿は「ふふふ」と何やら嬉しそうに口元を緩めた。今、鑿は家で1人だ。姉である馨は部活の朝練に行っているし、母は中学教師ということもあり朝はいつも早い。父はいつも馨より遅く鑿よりも早い時間に家を出る。鑿は自慢の家族の一員であることに今は嬉しさから頬を緩めて不気味とも言える女の子らしい笑みを零した。
 もし馨に見られていたらキモいと言われ一蹴されるんだろうなぁ、と思うと、なんとなく腰に立てなくなるような耐え難い激痛が走ったような気がしたし、元々ボクシングジムに通っている姉のキックは正直くらいたくないのもあるので敢えて馨の前ではそんな態度はしないようにはしているが、やはりこの家族は鑿にとっては自慢以外の何物でもなかった。父は元々空軍大将だった訳だし、今となってはIT企業での上層部。母はデュッセルドルフにドイツ留学を経験しているし、今では生徒に好かれる中学英語教師。姉である馨は頭こそは鑿とお揃いで悪いが、運動能力にかなり秀でていて、その凄さと言ったら確かなものだ。前述したようにボクシングから始まりバスケ、水泳、フェンシング、空手、サッカー、ソフトボール、テニス、バドミントン、卓球、などなどエトセトラ。姉である彼女にやらせてできないスポーツは殆ど無いんじゃないかと思っている。我が姉ながら。
 完全に余談になるが、黒保根家は必ず全員ダイヤのアクセサリーを持っている。父はゴールドダイヤの婚約指輪。母はシルバーダイヤの婚約指輪。馨はブルーダイヤのシャチが象られたアンクレットに、鑿はピンクダイヤモンドのイルカが象られたアンクレットだ。こんな財産どこにあるのかとも思ったが、今の生活に不自由が無いのであればそれでいいだろう、と思っていることもあり鑿はあまりそこには触れないでおいたのだが、やはりダイヤを身につけるというのは庶民的感覚に走るとな

3日前 No.6

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【自宅→学園昇降口/黒保根鑿】


 「Guten Morgen(おはよう)、父さん」
 「Guten Morgen鑿、今日出張あるから馨の好きなバウムクーヘンとお前の好きなヴルスト買ってくる」
 「ja!!(了解)」
 「よし、いい返事だ。Gut gemacht!(よく出来ました)」
 「やった!Alles Gute!(行ってらっしゃい)」
 「Alles Gute、鑿。bis Mittag(行ってきます)」


 とある西洋風の城のようにも捉えられる豪勢な家の中、寝起きの割にはシャッキリとしながら金色の寝癖のついたマッシュヘアーに紫色のキラキラと輝く瞳の黒保根鑿は、父との軽いところでドイツ語を交えての会話を交わしていた。父のネクタイを締めながら今日の予定を話す姿に嬉々としながら鑿がにまにまと満足そうな笑みを見せると、鑿よりほんの少し大きな背丈と胸板と金色になびく仕事の為に揃えられた髪、透明感のある透き通ったような青い瞳に穏やかな顔つきには少し不釣り合いな筋肉質で大きな体とごつく大きな左手の薬指には銀色のゴールドダイヤの指輪をする父は、苦笑混じりに鑿の頭を撫でた。
 行ってらっしゃいと行ってきますの挨拶を交わして、流石西洋文化、挨拶だけでは飽き足らず軽くハグをした後に父の大きな後ろ姿を見送ると鑿は「ふふふ」と何やら嬉しそうに口元を緩めた。今、鑿は家で1人だ。姉である馨は部活の朝練に行っているし、母は中学教師ということもあり朝はいつも早い。父はいつも馨より遅く鑿よりも早い時間に家を出る。父の生身の背中には軍隊時の大きな傷跡が刻み込まれていて、不謹慎にもそれはカッコイイと鑿は幼少期に思ったことは本当に新しい記憶だ。将来は父のような人になりたいとは思うが、この平和な世の中日本で父のようなかっこいい人になるのは少し難しいだろうなぁと思いつつも鑿は自慢の家族の一員であることに今は嬉しさから頬を緩めて不気味とも言える女の子らしい笑みを零した。
 もし馨に見られていたらキモいと言われ一蹴されるんだろうなぁ、と思うと、なんとなく腰に立てなくなるような耐え難い激痛が走ったような気がしたし、元々ボクシングジムに通っている姉のキックは正直くらいたくないのもあるので敢えて馨の前ではそんな態度はしないようにはしているが、やはりこの家族は鑿にとっては自慢以外の何物でもなかった。父は元々空軍大将だった訳だし、今となってはIT企業での上層部(だったような気がする……気がするだけッス)。母はデュッセルドルフにドイツ留学を経験しているし(ちなみに父さんとの出会いはドイツ留学のデュッセルドルフだったみたいッス。いつの間に会ってたんスかね)、今では生徒に好かれる中学英語教師(副業でドイツ語の翻訳家やってるとも言ってたッスね〜)。姉である馨は頭こそは鑿とお揃いで悪いが、運動能力にかなり秀でていて、その凄さと言ったら確かなものだ。前述したようにボクシングから始まりバスケ、水泳、フェンシング、空手、サッカー、ソフトボール、テニス、バドミントン、卓球、などなどエトセトラ。姉である彼女にやらせてできないスポーツは殆ど無いんじゃないかと思っている(まあ武闘だけはジブンでも姉貴に勝てる唯一のスポーツなんスけど!)。我が姉ながら。
 完全に余談になるが、黒保根家は必ず全員ダイヤのアクセサリーを持っている。父はゴールドダイヤの婚約指輪。母はシルバーダイヤの婚約指輪。馨はブルーダイヤのシャチが象られたアンクレットに、鑿はピンクダイヤモンドのイルカが象られたアンクレットだ。もちろん4人で同じものもあるのだが、それを公表するのはもっと後々になるだろうし、つけていくような事があるのは殆どは父の実家帰省をした上にそこで社交パーティ的なものがない限りは付けることもない。こんな財産どこにあるのかとも思ったが、今の生活に不自由が無いのであればそれでいいだろう、と思っていることもあり鑿はあまりそこには触れないでおいたのだが、やはりダイヤを身につけるというのは庶民的感覚に走るとなると冷や冷やするものがある。つまり、普通に言うと割と怖い、だ。


 「んん!?やばい!!急がんと!!」


 そんな事を考えていると時間が時間になっていたこともあり、急いで寝間着をそこら辺に放り投げると、黒色のタンクトップに腕を通し、カーゴパンツに足を通す。白色のカッターシャツを第二ボタンまで締め、ワインレッドのドイツ人専用のネクタイを父のクローゼットから拝借すると黒色の大きめのリュックを背負って軍隊が履くような編上げブーツを器用に即座に紐を解いてまたすぐに紐を結び直して履くと外を出た。
 帰った時に先に父さんが帰ってきたらあの神経質で綺麗好きで何よりもドイツ人の父だ。服を放り投げたことめちゃくちゃ怒られるんだろうなぁ、とは思ったが、ここはもう父の帰りが自分より遅い事にかけて駅の構内に走り込んで駆け込み乗車。車掌さんに軽く怒られてしまったが、この電車に乗り遅れると確実に遅刻だということもあったので次からは余裕を持って!と思いながら電車になんとかのる。無論、電車に乗りながら父のワインレッドのネクタイを締めるのも忘れずに。

 学校に着くと、やたら人が集まっていた。なんだか騒がしいなぁだとか、みんな仲が良いなぁとか、適当なことを思ってもいないことを考えながら目の端にそれを映すと、何事かと気になったのも事実だが、一先ず時間がやばくて家を出たということもあり教室に入ることを優先しようとグラウンドをかけていると、グラウンドから見えた窓に姉である明るめの茶髪に混ざる黄金色の髪と究極的な猫背のやる気のなさそうな大あくびをした馨の姿が見え、鑿は嬉しそうに頬をだらしなく緩めるとぴょんぴょんと飛び跳ねながら「姉貴〜!」と呼んでみる。


 「んぁー?……お〜。おせぇぞ〜」
 「姉貴には朝練があるからでしょ!ジブンには無いッス!まだ!!」
 「お〜。そうかいそうかい」


 するとどうだ、姉である馨はこちらに気が付いてくれた。わざわざ窓から身を乗り出して手まで振ってくれるのだから本当に申し訳なさを少しだけ持ちながらもありがたみも感じる。満足そうに鑿がニンマリと笑うと馨は呆れたような苦笑を鑿に向ける。ああ、やっぱり。なんて素敵な姉なんだろう。すると姉は窓から背を向けてスマホを開いたので、きっと父さんが朝の連絡をしたんだろうなぁ、と思う。父さんは良くも悪くもマメな人だから、何でもかんでもすぐに連絡入れちゃうんだよなぁ。
 そんな事を思いながら昇降口まで向かっていると、不意に後ろから「鑿〜!」とクラスメイトの聞きなれた声に声をかけられる。まだ少し抜けない敬語のようなものを残しながら、クラスメイトとの談笑を交わす。


 「えーっと、ぐーてんもるげん、鑿」
 「違うッスよ!ぐーてんもるげん、じゃなくてGuten Morgen、ッスよ。もう、そんなんだから英語の先生に評価下げられるんスよ!あ、おはようッス!」
 「どっちでもいいわ!!大して違いもわかんねぇ!!つーかなんで評価下げられてんの知ってんだよ!?まぁいい……おはよ。宿題やってきた?」
 「やって来たッス!」
 「マジで!?見せて!」
 「やって来たけど解けたとは言ってないッスよ、ジブン」
 「…………お前姉貴に聞けばいいじゃんかよ…………」
 「馨姉さんは擬音ばっかで何言ってるか分かんないんスよね〜。まぁ教えてくれるだけありがたいッス」


 クラスメイトの驚愕によって流れている冷や汗のような滝汗を見てくすくすと鑿が笑うと、クラスメイトの方は不服そうにジットリと背丈の高い鑿の事を見上げるようにしながら睨みつけた。睨みつけられたことに何かしたかなぁ、と思いつつも、こういう時ばかりは背が高くてよかったなぁ、と虫唾のいいことを考えながら相手の身長に合わせるように身を屈め、猫背になりながらクラスメイトとは言葉を交わす。
 無理に猫背にならなくてもいいだとか、首が痛そうだとは言われたが、それは最初のことだったので今となっては慣れてしまった鑿にはそんな気遣いも今となっては無用だった。言ってくれること自体は本当に嬉しかったが。


>>all様


【誤送信すみません〜!!鑿くん投下です。】

3日前 No.7

@tubasa921 ★PSVita=WgGgapNLPb

【屋上】

「…暇。」

紙パックのトマトジュースを飲みながら、屋上のフェンスから下を見下ろした。
忙しそうに門に駆け込む生徒達が見える、どうやら始業時刻が迫っているようだ。
翼は怠そうにへりに腰をかけ、朝食であるハムレタスサンドに口をつけた。
トマトジュースをの紙パックを床に起き、パーカーのポケットから青いカバーのついたiPhoneを出して、ヘッドフォンから流れる音楽を変える。
耳元に激しいロックがはじけた。
iPhoneをパーカーのポケットに戻すと、紙パックを拾い上げた、まだ少しだけ残っているようだ。
音楽なか遠くに始業のチャイムが鳴った。

「もう来なくなったんだ。」

一学期の初めは、俺を教室に入れようと、毎日のように担任が迎えに来ていた。
そして、笑顔で言ったのだ、『天城さんの味方だから』と。
そんなの嘘だ。
先生はどんなに説得しても、俺が行かないから諦めたんだ、味方じゃない。
翼はむしゃくしゃして、紙パックを握り潰した。
残っていたトマトジュースが手の甲の飛び散る。

”誰も分かってくれない、誰も信用しない”

丁度、歌のサビにはいるところだった。
翼はこの部分が一番大好きだった。

「誰も分かってくれない、誰も信用しない」

サビだけ、鼻歌混じりで呟いた。

≫all様

3日前 No.8

@a3ktm72 ★Android=88k40WAwbj

【教室 / 兼丸縁】

 「ちょっと早すぎたかな」

 誰も居ない教室、よっこいせと自分の席に座り通学鞄を机の上に置くと、まるで溜息を吐くかのように一人寂しく呟いた。退屈そうに頬杖をつき、窓の外で朝練に励む運動部の生徒達をぼうっと眺める。最近は毎朝早めに登校し、美化委員として花壇のお花に水やりをするのが日課となっていた。水やりを終え、普段なら勉強に真面目なクラスメイトがぽつりぽつりと登校し授業の予習に勤しむ頃なのだが...どうやらいつもより少し時間が早いようだ。普段大勢の生徒達で溢れ返る二年B組の教室だが、今そこには自分一人きり。今日は何をしようかな、毎朝人の少ない時間帯に本を読んだりうたた寝したりする至福のひととき。ましてや誰も居ない一人きりの時間、鼻歌を歌う事さえ許されてしまうこの状況下でだんだん気分が高揚してくるのが分かる。

「んーっ」
 両手を広げて大きく伸びをすると、今度は欠伸が出た。そういえば昨夜遅くまで本を読んでおり、少し寝不足だった。夜遅くと言っても日付が変わる頃には眠りについた筈だが、早起きな上どちらかと言えばロングスリーパーな縁にとっては割と致命的。結局あの小説も昨夜のうちに読み終えてしまったし今日の所は特にする事が無いので、少々勿体無いような気もするがここで一眠りする事にしよう。おやすみなさい、と誰も居ない教室に対し心の中で呟くと、縁は机の上に突っ伏して眠りについた__。

 あれからそれなりに時間が経ち、徐々に騒がしくなる教室の中でゆっくりと目を覚ました。何だか夢を見ていた様な気もするが、そんな微かな記憶はクラスメイト達の元気な話し声により掻き消される。ふと教室の時計を見れば、朝のホームルームまであまり時間が無い事に気付いた。机の上に置きっ放しだった通学鞄から教科書やペンポーチなどを取り出して机の中にしまうと、慌てて通学鞄を抱え教室後ろのロッカーに向かう。意外と深く眠っていたようで、少々寝惚けながらも兼丸、兼丸...とロッカーから自分の名前を探す。

「おはよ!縁!」
 ようやく自分のロッカーを見つけ荷物をしまい込んだ所、とある男子生徒に声を掛けられた。げっ、またこいつか、と心の中では嫌な顔をしつつもなんとか平静を装う。同じクラスの雪宮暎斗くん、青みがかった黒髪は少しふわっとしており、透き通る水色の瞳を持つ高身長の好青年。出来るだけ目立ちたくないという縁の気持ちを知ってか知らずか、事あるごとに声を掛けてくる。今、彼に声を掛けられたのはたまたま縁が教室の入り口付近に居たからだろうか?少し自意識過剰な気もするが、どちらにせよ彼が縁の事を気にかけくれているのは明らかだ。生徒会副会長として、クラスで何となく孤立しつつある縁を気にしているのだろうか、だとしたら余計なお世話だ。それにしても自分は彼にいつ名前呼びを許可したのだろうか、しかし今更「苗字で呼んでくれませんか?」なんて言うのも気が引けるし、それを聞いたクラスメイトに兼丸縁は冷たい女だと認識されてしまうのも少々怖い。
「あ、雪宮さん。おはようございます!」
 取り敢えず、自慢の愛想笑いで明るく挨拶をすると、直ぐに真顔に戻りこれ以上会話が続かないようサッとその場を離れた。

>雪宮暎斗様


【出遅れました・・・!絡み有難うございます!思ってたより冷たい感じになってしまった(遠い目)
一瞬で絡み切れちゃいましたが、宜しければこれからもめげずに絡みに来て下さい...よろしくお願いします......】

3日前 No.9

雪宮暎斗@スレ主ふうや @huya0818 ★iPad=t9QKjirHA3


教室/雪宮暎斗


「お、おはよう!って…」縁は一言発しただけで自分の席に戻っていってしまった。

なんかしたかな…俺。心の中で首を傾げる。

学期が始まってからあまり喋ってもいないし、かと言って他の子と積極的に喋ってる訳でも無い。

仲間外れとか、いじめられてるのかな?と思い積極的に声をかけてはいるが、いつもすぐに会話は途切れる。

どうしたもんか。

キーンコーンカーンコーン…

チャイムが鳴り、暎斗は一旦考えるのはやめ、席につく。

隣の席は空いていた。机の中に筆箱はある。

「先生!ちょっと隣の子、探しに行ってきます。」そう言って、教室を出た。

階段を駆け上がり、屋上に上がる。

そこには同じクラスの天城翼がいた。

「おーい、天城!」





>>兼丸縁様


大丈夫ですよ!めげずに頑張ります。


>>天城翼様


勝手に席が隣っていう設定にしてしまいましたwすみません!

よければ絡んでくれると嬉しいです。

3日前 No.10

@tubasa921 ★PSVita=WgGgapNLPb

屋上/天城翼

激しいロックのなか、ドアが開いた音と共に名前を呼ばれた気がして振り返った。
青みがかった髪に綺麗な水色の瞳の男子生徒、背は高め。
ポケットに白い指を滑り込ませ、音楽の停止ボタンを押し、静かにヘッドフォンから流れる音楽を止めた。
前髪とマスクの隙間に見える、猫のような淡い水色の瞳は、しっかりと暎斗を見つめていた。

「なんか用?」

かさついた唇を動かして、暎斗に冷たい声を被せる、マスクのせいで少しくぐもって聞こえた。
視線は暎斗に刺さったままで、翼に悪意はないが、傍目から見ると、まるで暎斗を敵視しているようだった。
担任のせいで少し過敏になっているのも確かだが、まだ来た理由も聞いていないので、追い返す訳にもいかなかった。
ハムレタスサンドの包装をパーカーのポケットにガサッと突っ込むと、しっかりと暎斗と目を合わせた。

「もしかしたら、俺を呼びに来た?」

不機嫌そうに、ため息をつくとフェンスに腰を掛けた、少しでも押されたら落ちてしまう程ギリギリだった。
でも、この開放感、通り抜けていく風が気持ち良すぎて、少しの危険は気にならなくなる。
翼は、もう一度暎斗の方を見ていった。

「偽善者は嫌い。」

≫暎斗様

3日前 No.11

雪宮暎斗@スレ主ふうや @huya0818 ★iPad=t9QKjirHA3


屋上/雪宮暎斗


「偽善者って難しい言葉使うなって、、」相変わらずクールだなぁ。とつくづく思う。

ヘッドホンにマスク、それにパーカー。いろんな物に囲まれている。

目つき怖い…誰か頼れる人がいたら後ろに隠れるくらい怖い。

マスクなどしているから余計怖くなる。そう思いながら立っている次第であった。

「そうだよ、呼びに来たんだよ!授業遅れちゃうよ?」仮にも生徒副会長だ。授業に遅れそうなしかも同じクラスで隣の席の子をほって置くわけにはいかない。

「そこ、危ないよ?」フェンスに腰掛けているが、何かに押されたりしたら真っ逆さまだ。

ただ、天城の雰囲気から考えるとそこから動きそうにもない。

仕方ない。そう思いながら近づいていった。


>>天城翼様

2日前 No.12

@tubasa921 ★PSVita=WgGgapNLPb

天城翼/屋上

「知らないの、俺のこと。
去年から参加してないって、だから行く気はない。」

長い艶めく黒髪が風で乱れ、マスクの脇の頬に張り付く。
焦れったそうに頭を振る度に、フェンスが揺れ、ミシミシと音をたて、翼の華奢な体を揺らす。
白く細い指でポケットから出したiPhoneを弄りながら、暎斗に言った。
猫のような瞳は全くと言っていい程、笑っていなかった、大きく卵型に開かれたまま。

「俺を教室に連れて行ってなんの為になるの、誰の得になるの?」

彼女がそう言ったとき、強い風が吹いてきてフェンスを大きく揺らした。
運動能力が高い翼でも、外に放り出されてしまったのである。
フェンスに左手の指を引っ掛けた、ギリッと音を立てて、爪がフェンスの隙間に挟まる。

2日前 No.13

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★HBceeKwFWA_yFt

【紫月愛斗/教室→学園昇降口】

外を眺めているとよく見知った人物がぴょんこぴょんこと飛び跳ねながら誰かに挨拶をしていた。
相変わらずあの筋肉、元気だな、なんて思いながら再び耳にイヤホンを差してから立ち上がると昇降口へと向かう。

もうじき始業時間というのもあり、昇降口には沢山の人で賑わっていて若干来なければよかったと思う反面、愛斗は顔こそには出ないが、少し心はうきうきとしていた。昇降口に目的の人はまだいて誰かと談笑をしていた。
話は周りが騒がしいせいでよく聞こえない。しかし愛斗は話しかけるか、掛けまいかしばしの間悩んだ後に、隣にいるやつもクラスメイトだという事でもうそろそろ始業時間だ、という事を伝えに来た艇にしようと思いついた愛斗は、おもむろに近づいて二人に耳からイヤホンを外しながら、声をかけた。
「……鑿と、えーっと……あんた。そろそろ始業時間始まるけど、教室、来ないの?」

やや気だるげにそう声をかける。因みに鑿のことはややあって愛斗も話せるのだがもう一人のほうは愛斗自身、名前も覚えていなければ、どんな奴だったことも覚えていない。同じクラスだ、という事も今思い出したくらいだ。そもそもの話、愛斗は同じ部活、同じ委員会の人や、同じ中学から来た子、同級生のほとんどの名前を憶えていない。憶える気がなかった、ともいうが。

同じクラスの癖に覚えているのだって鑿ぐらいで、あとはほとんど覚えていない。もう秋になるというのに実にひどい話だろう。そもそもの話、愛斗がこうして、鑿と話すことになったきっかけだって彼の筋肉だ。愛斗は彼に筋肉の良さが好きでよく触ってもいいかと聞く際に名前を毎回言われていたので自然と憶えたような感じだ。必要に迫られない限り、愛斗は必要最低限、よく話す人の見憶えて、あとは憶えるつもりはなかった。
「鑿もそこのあんたも急ぎなよ。教室に来る気があるなら、の話だけど。ついでに鑿、あんたには後で頼みがあるから聞いて」

愛斗はそう言いながら先に歩き始める。気が付けば、もう周りに人はいない。一時間目は遅刻になるかな、なんて考えながら一度後ろの確認をするために振り返るのだった。

>>黒保根鑿様
【絡ませていただきます……。拙い文章ですが、よろしくお願いします……】

2日前 No.14

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【学園昇降口/黒保根鑿】

 鑿と鑿の友人であるクラスメイトの男子生徒が談笑していると、聞き覚えのある声に鑿が「あ」と声を漏らし、そして声の主の方を見て聞き覚えのある、聞き慣れた声の主だということに確信を持つと、鑿はへへへ、とだらしなく女の子顔負けの犬のようなだらけた笑みを見せると、クラスメイトの男子生徒の方は相手を見ては「失礼な奴だな」だなんだと言っていたが、鑿は呑気に相手の気持ちやら面倒くさいながらもここに来てくれた理由も知らず右手を横にブンブンと振った。紫色に染められた腰まである長い髪を適当に、それでもボサボサになっている髪を器用に一つに束ねたポニーテールにしていて、伏し目がちの瞳には緋色のカラーコンタクトのの入れられた、そこに光はと持っておらず死んだ魚のような眼をしている痩せ型の緋色のブレザーとスカートでブレザーの胸ポケットには校章のバッチが付かれていて、緋色のネクタイをワインレッドのネクタイをキッチリと締めている鑿とは対照的に緩めに絞められたブレザーの下には白のスクールシャツに黒のフード付きパーカーをきている少女、紫月愛斗の姿だった。


 「Guten Morgenッス!愛斗さん!あ、Guten Morgenじゃねぇわ。おはようッス!教室は今から行こうとしてたんスよ〜。それにしても、今日も早いッスね〜!あ、朝筋肉行きます?」


 ニッ、とキラキラという効果音と共にエフェクトのつきそうなほど相手のテンションとは真逆と言ってもいい嫌に明るいテンションでわざわざドイツ語で言った朝の挨拶を訂正しながら愛斗の教室に来ないのか、という質問に対してはむすー、と頬を膨らませる。巨体故にぶっちゃけ可愛くねぇ!!むしろ怖ぇ!!くらいのツッコミが入りそうだったが、愛斗が元々そういうのに突っ込むタイプの人間ではないことを鑿の方も知っていたのでなんの遠慮もなく頬をぷくり、と膨らませながら拗ねたように言うも、すぐに表情をパッ、と切り替えて朝筋肉、という謎すぎる言葉を残しながらワインレッドのネクタイをゆっくりと解き白色のカッターシャツを脱いで黒色のタンクトップ一枚になると上腕二頭筋を見せる。
 近くに居たクラスメイトが「こんな所で脱ぐな!!」と思い切り鑿の背中をぶっ叩き、タンクトップ一枚故に痛さも直に伝わったので渋々としながらもカッターシャツに腕を通しながら、慣れた手つきで日本のネクタイに比べて二倍の長さはあるネクタイを不服そうな唇を尖らせるようにしたままネクタイを締めながら申し訳なさそうに口を開く。


 「ごめんなさいッス、愛斗さん、朝筋肉今日は無理ッスねえ……」


 もしも犬の尻尾と耳がそこにあれば、分かりやすくどちらもしゅーんと垂れ下がっていたのだろうが、鑿と共に来ていたクラスメイトの方は次に放った愛斗の言葉にはっとして「すまん!裏切るぞ鑿!!」と言うとそそくさと1人だけ教室に向かうために廊下を走った。廊下を走った曲がり角のところでクラスメイトの踵を潰しながら走っていた上履きのせいか滑りの良い床のせいかスケーターのような滑りを見せて見事な着地を見せたかと思えば顔面からそのまま転ぶ、という一種のギャグのような光景を鑿がおかしそうに口元に手を当てながらクスクスと笑いながら見る。
 愛斗が先に歩みを始めてしまったので、鑿は慌てながらも長い足のおかげで2歩程度で近付いてしまったが、それでも愛斗の数歩後ろを歩くように心がけていると、愛斗が時々こちらを振り返って見てくる姿には思わず我が家のペットであるドーベルマン、プロイセンとの散歩を思い出してしまい、「っふふ、」と失礼にも笑いが零れた。これがどうか相手に聞こえていませんように、という願いの元急いで口元を抑えながら愛斗の頼み事、という言葉に思い出したかのように「そういえば」と口を開く。
 一時間目は確実にこれはもう遅れたなぁ、遅刻だなぁ、通知表見た父さんキレないかなぁ、姉貴にも「仮にもドイツ人に泥塗るような事すんなボケ」とか言われそうだなぁ、蹴られそうだなぁと一週回っての恐怖やら逆に開き直るかのような考えを持つようにしながらも、明らかにこれは自分の自業自得だった訳だし、皮肉にも今の鑿が考えていたことというものは、「今日ヴルスト食えんだったらまぁいっか」くらいには今晩のお土産であるバウムクーヘンとヴルストを心待ちにしているほどだった。と言っても、日本にバウムクーヘンはあるにしてもヴルストがあるとは考えにくいが。


 「頼みたいことって、何スか?ジブンにわざわざ言ってくれたって事はジブンに出来ることなんスよね!わ〜、まさか愛斗さんに頼られる日が来るなんて思ってなかったんで、本当にジブン、生きてて良かったって感じがするッス!!鑿、愛斗さんに頼られてほんっとうに嬉しいッス!あ、そんで、頼み事ってなんスか?ジブンに出来ることだったら精一杯やらせてもらうッスよ!Bitte hinterlassen!(任せて)」


 トントン、と大胸筋を自信満々に張りながら腰に手を当てながらふふん、というドヤ顔の代名詞である効果音がつきそうなほど嬉しそうにあげられた口角で愛斗を見る。しかも厄介なことに、鑿の言葉は決してお世辞や建前というのではなく、なんなら心の底からの本心というものだ。これで下手なことを頼んでしまうとやってしまうのが馬鹿であり愛すべきアホである鑿だった。


 「ところで、愛斗さんはなんでわざわざ昇降口まで来たんスか?あ、いや、ジブン、朝から愛斗さんの顔見れて嬉しい〜って思ったんスけど、授業にも遅れちゃうし来てもらったのも少し申し訳ないなって思ってるんスけど……」


 ふと気になった疑問の一つである、愛斗が何故わざわざ昇降口まで来てくれたのか、という質問を問いかけてみる。特に深い意味は無いので、なんとなく、と答えられればそれでいいと思っているし、別に言いたくない、というのであれば鑿は特別それを追求するつもりは無い。特別それを追求するつもりは無いが、日本人ってこういうとこあるよなぁ、と何気なく失礼なことを考えもする。
 そもそもお前も日本人だろうが、というどこぞの姉貴からのツッコミが横槍してきそうではあったが、鑿はアホなので横槍が来ても気付かないくらいにはのほほんとした様子でそんなことを一つの疑問として尋ねてみた。


>>紫月愛斗様、all様

【絡みありがとうございます〜!ヨーロッパ犬系男子ですが宜しくお願いします!】

2日前 No.15

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★HBceeKwFWA_yFt

【紫月愛斗/学園昇降口】

愛斗が声をかけると鑿は自分よりもかわいらしい笑みをだらしなく見せていた。そんなにうれしいのかよ、と内心思いつつも、二人に近づいた。
鑿はうれしそうに手を振っていいぇ、もう一人のほうは「しつれいだな」と言っていたのがかすかに聞こえた。そういわれようと知らないのだから、仕方がないじゃないか。そう思いながら

『Guten Morgenッス!愛斗さん!あ、Guten Morgenじゃねぇわ。おはようッス!教室は今から行こうとしてたんスよ〜。それにしても、今日も早いッスね〜!あ、朝筋肉行きます?』
「……おはよ。鑿……あんたってやっぱり面白いよね……」

目のまえでコロコロと変わる鑿の表情を見て愛斗はほんの少しだけ目じりを下げる。愛斗は朝筋肉、という言葉にピクリと反応を示すも、隣に立っていた男子生徒のせいでそれもおじゃんになってしまった。そのことに少し不満を持ちながらもいつも通りにため息を吐く。しかしそれもどうでもよくなってしまう。鑿が犬だったら確実に耳と尻尾がうなだれているんじゃないかと、思う。というか一瞬それが見えたのだが、あえてそれは言わない。

愛斗の言葉に隣に立っていた男子生徒は走り去っていく。裏切るぞ、という言葉とともに。ようやく気が付いたらしい。まったく、と思いながら、愛斗はそれを眺めていると途中ですっ転んで顔面を強打していた。それを見て少し歩数を早めるが、あっという間に鑿には追い付かれてしまい、さすがだなこの高身長、と思いながら歩いていると、やや後方を歩いていることに気が付く。相変わらずだな、なんて考えながら歩いているとふと声がかかる。
『頼みたいことって、何スか?ジブンにわざわざ言ってくれたって事はジブンに出来ることなんスよね!わ〜、まさか愛斗さんに頼られる日が来るなんて思ってなかったんで、本当にジブン、生きてて良かったって感じがするッス!!鑿、愛斗さんに頼られてほんっとうに嬉しいッス!あ、そんで、頼み事ってなんスか?ジブンに出来ることだったら精一杯やらせてもらうッスよ!Bitte hinterlassen!(任せて)』
「あ……、その、先生に昨日頼まれていた重い荷物運ぶの手伝ってほしいなって思って……。こんな風に頼めるの……鑿だけだし……」
そもそも愛斗が頼める相手がいないのも人と関わらないせいなのだが、別にそこまで仲がいい人が欲しいとは思わないし、鑿だって機会がなければ、こんな風に話もしなかっただろう。

そんな風に会話をしていると、先頬dまで彼がいたところに追いつく。愛斗は仮にも保健委員だったし、歩いていたので、自然と彼に追いつく。
「……あんた、大丈夫?顔面強打してたけど。一応保健室にでも行っておいたら?先生には鑿が話してくれると思うし。僕、あんたの名前知らないから話しようがないしね。いい?鑿」

そう声をかけ、h兼室に行くことを推奨した後に鑿に確認を取るように声をかける。付き添いをするつもりはない、とでも言いたげに先に進んでいく。彼を通り過ぎたあたりで鑿から質問を投げられ愛斗はしばし悩んだ後に口を開く。
「別に……。ちょっと筋肉触りたいなって思ったのと、単純に鑿が遅刻しそうだったから。ほら、本当に一時間目に遅刻する」
ぶっきらぼうにそう答えると、愛斗は歩幅を少し広げて歩き始める。一時間目は何だったか、それを考えながら

>>黒保根鑿様、周辺all様

2日前 No.16

@a3ktm72 ★Android=88k40WAwbj

【 廊下→屋上 / 七島茜 】

 秋、実りの季節を終えた木々達が冬への準備に差し掛かる今日この頃、雲一つ見当たらない晴天と散りゆく落ち葉が相まってとても気持ちの良い朝。七島茜は、今日もパシられる。

 時刻はもうじき一時間目の授業が始まる頃だろうか、つい先程まで騒がしかった廊下が徐々に落ち着きを取り戻して行く様子をぼーっと眺めながら教室に向かう。その途中、屋上への階段がふと茜の目に留まった。先程先生に頼まれたちょっとした力仕事を終え、火照った体を冷やしに外の風を浴びたくなったようだ。授業開始時間なんてものはすっかり忘れ、無意識に階段を登り始めていた。そういえば屋上に出るのはこれが初めてだな、薄暗い階段を淡々と登りながら心を踊らせる。屋上の扉に手を掛けたところでふと、一瞬だけ担任の先生のこわい顔が頭をよぎったが、まぁ荷物運びで授業に遅れるなんて事は割と日常茶飯事なので、今回はそういう事にしておこう。
 ギギ...と小さく音を立てて、内心ワクワクしながら扉を開く。満天の青空と共に目に入ってきたのは、見たことの無い男女二人組。おー、と軽く手を振り彼らの元へ駆け寄る。青黒い髪の男子生徒と綺麗な黒髪の女子生徒、自分好みの清楚なロングヘアーに惹かれ内心ドキッとしたが、そんな儚い感情は彼女の猫のような鋭い瞳に掻き消されてしまった。一方男子生徒の方は、近くで見ると思った以上に身長が高くて圧倒されるばかり。この兄ちゃん、なかなか良いガタイしてんな〜、身長高いし三年生かな?なんて心の中で疑問符を浮かべるものの、顔を見れば幼くて可愛らしい、どこかで見た事があるような顔立ちなのでますます学年が分からない。
 青春のシンボルとも呼ばれるこの場所に男女二人きりだなんて...彼女いない歴=年齢な茜にとっては少々刺激の強い現場。授業を二人で抜け出してきたのだろうか、サボリはいけない事だがそういう刺激的な恋愛もなかなかアリだな、なんて呑気に考える。しかしこの二人、なんだか空気が重いというか...すこし様子がおかしい気もする。屋上のフェンスに腰掛けた女子生徒はマスクを付けているが、彼女は風邪を引いているのか?もしそうだとすれば、こんな肌寒い場所に居たらかえって悪化してしまうではないか。

「おい女!そんな所に腰掛けてたら危ないぞ、病人は保健室で寝てろ。って、よく見たら手から血が出てるじゃないか。なんだなんだ、イジメか?こいつの手切りつけたのはお前なのか?ったく、病人...しかも女を傷付けるなんて男として最低だなっ!」

 そうか、女子生徒が彼を鋭い目付きで睨みつけるのも、ただのカップル喧嘩なんかじゃなくていじめっ子に対する威嚇だったのか。彼女の手の甲に付着した赤い汁のようなものを見た茜は、彼らの関係を改めて確信した。女子生徒の鋭い目つきと高身長の男子生徒に少々ビビりながらも、ビシッと指を指し大きな声で言い放つ。キマッた...と心の中でガッツポーズをすると、今度は強風がフェンスを揺らし、腰掛けていた彼女の体をふわっと浮かせた。

「あ...っ!」


>雪宮暎斗様、天城翼様


【突然の絡み失礼します!実は翼ちゃんが屋上で黄昏ていた辺りからうちの茜と絡ませようと目をつけていたのですが、私のレスが遅すぎるあまりに随分と流されてしまいました(震え声)うちの子に避けられたり誤解されたりで踏んだり蹴ったりな暎斗くんですが、茜は本当にただ天然ボケなだけなのでこちらも良かったら懲りずに仲良くしてやって下さい(((】

2日前 No.17

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【学園昇降口/黒保根鑿】

 おはよう、と返してきた愛斗に満足そうに頬を緩めては女子のようなにこにことした笑みを浮かべ、紫色に輝く瞳を嬉しそうに少しだけ細めた。と言っても、紫色の瞳と言えども鑿はぶっちゃけて言うのであれば、これはカラーコンタクトではなく生まれつきのものだった。幼少期こそは日本人と変わらない焦げ茶色の瞳だったのだが、幼少期を経て、外国人は瞳の色が変わるらしいとかで、今となっては凛々しい紫色となっている。ただ、まだ色が変わる過程だという問題もあるため、本来の色である父の青に近付くのはもう少し先のことになりそうなのだが、今鑿が思っていることといえばまた目の色変わったら先生に言わないとなぁと少しの面倒くさいという気持ちから生じたやらなければいけないことを考え直す、ということだった。
 すると愛斗には面白いね、と言われ思わず鑿はキョトンとして目を丸くした。目を白黒させる、という慣用句が日本にはあるが、今の鑿はまさにその状態だ。瞳孔が驚きからか数度震える。まさか愛斗から面白いだなんて言ってもらえる日が来るとは思っていなかったので、素直に言うと鑿はかなり嬉しかった。それこそ今にでも調子に乗って走った瞬間にスケーターのように滑ってどこぞの彼を彷彿とさせるように顔面を強打する、という事が今ここで起こりそうなほどに鑿は嬉しかった。こういう時はなんて答えればいいんだろうか、と少しだけうーん、と唸りながら腕を組んで考えると、イタリアに住まう友人(勿論称えられることではな無いにしても流石と言うべきかナンパ気質である)の女の子との話はこうするといいんだよ、なんて言っていたのを思い出すと、ふむ、と一度鑿は頷き、実践してみようと思い指をパチンッ、と鳴らすと目をいきなりキリッと切れ長にさせ、柔らかな口角を少しだけ固めにあげ、そして愛斗の手を包み込むように優しく触れる。


 「ありがとうッス、愛斗さん。けれど愛斗さん、愛斗さんの方が何100倍と美しいッスよ……Sie sind schon(貴方は美しい)」


 流石ナンパの本場イタリア。しかもその上会話が噛み合っていない。かっこをつけるように付け足したドイツ語も、英語じゃあるまいしぶっちゃけ何を言ってるかわからんとの突っ込みが入りそうな程に穴だらけのイタリア伝授の女性をいかに喜ばせて褒めてあげる(ナンパ)作戦だったわけだが、正直に言うとかっこもつかない上にどうしても真面目な顔があまり似合わない男なだけあって、鑿の姿に鑿自身もジブン、今何やってるんスかね、と遠い目になりながら込み上げてくる笑いをクッと堪える。
 ハッとして愛斗の手を握っていたことに気がつくと、鑿はバッと両手を離し、数歩後ずさりした後に両手を(あげたら天井にぶつかったので)顔の横で広げて見せながら「ご、ごごご、ごめんなさいッス!!」と遠距離からの謝罪を申し出た。いやいやいや、いくらイタリアの友人からの教わりだとしても国境や文化の違いがあるわけで、それが生真面目でお硬いドイツ人に出来るか、っていう話でもある。そりゃ鑿もハッとして急いで後ずさりして離れるわけだし、相手からすればなんだコイツと思われること間違い無しだろうが、やってしまったという後悔から申し訳なさそうに眉を寄せながら愛斗の方を見ていると、鑿の頼みたいことって、何、という言葉に対しての返答が返ってきたので、鑿は今の距離を保ったまま少し声を張り上げるようにしながら会話を続行する。もちろん、鑿にしか頼めないという言葉は本来男としては喜ぶべきことなのだろうが、どこか深い先入観から実はそう言ってるだけで……?という考えすぎな思考も持っていたが。というか声を張り上げるくらいならいっそ開き直って一回殴られた後に近くを歩けば良いとは思うのだが、それは鑿に流れるドイツ人の血が許さないらしい。やはり殴られた程度では納得いかないというものだろうか。それとも殴られたらやり返してしまうのだろうか。富国強兵さながら。


 「荷物運びッスね!任せてくださいッス!それにしても先生も酷いッスね〜女の子に荷物運びなんて任せちゃダメッスよ〜。男なんてその辺に居るんだし、その辺の男使えばいいのに。女の子に荷物持たせるわけにもいかないッスから頼ってくれてありがとう、ッスね」


 にこにこと笑いながら慎ましやかな日本人男性からは半永久的に聞き出すことは出来ないであろうキザなセリフを何事もないように、むしろ言い慣れているかのようにトントンと言う様は流石西洋人と言われるべきなのだろうが、生憎彼は西洋人ではなく、生まれも育ちも残念ながら日本だ。旅行や父の実家帰省の問題で他国の友人を持っているだけであって、普通に育っていれば慎ましやかな日本人男性なのだから、やはり彼にとって父という影響力は凄いものだったらしい。
 そんな会話をしていると、先程見事に顔面から転んだクラスメイトの元まで辿り着き、流石に憐れむように見ると、クラスメイトには涙に濡れた瞳で強く睨み返された。流石に憐れむのはやってしまったかなとも思ったのだが、その実考えていることはといえば自業自得だなぁ、と考えているくらいには鑿もだいぶさっぱりしていた。自業自得で転んだ彼を心配(?)するかのように保健委員として先生には鑿が話しておくだなんだと言われてしまい、少し困ったように眉を寄せた後に腕を組んでしばし考え込んだかと思うと、クラスメイトを抱き上げたかと思うとすぐに肩に担ぐ。


 「勝手に話進めないでくださいよ〜。そうやって甘やかしてるから勇ましい日本男児とお淑やかな大和撫子は絶滅していくんスよ。……まぁ、先生には後で俺から言わせてもらうッス。先に保健室行きましょ?そんで、その次は荷物運び。一つずつ片付ければすぐに終わるッスから!」
 「うう……面目ない……。つーかお前の筋肉すげぇ……」
 「男の腕触っても何も面白いもんは付いてないッスよ?」


 申し訳なさそうに口を開いたクラスメイトに担ぎあげた左腕をむにむにと触れていることに苦笑しながらそう答えると、愛斗には保健室に行こう、と提案をした。無論、こちらから言わせてもらう、というのも引き受けた上で。ここでさり気なく日本人をディスるような事を言うあたりは鑿の悪意のない黒さというか、なんなら大和撫子みたいな女の子が好きという余談すぎるいりもしない会話を混ぜながら。
 そんなこんなをしていると、筋肉を触りたいと言った愛斗の姿に一度目をぱちくりとさせた後に、やっぱりあの後シャツ着るんじゃ無かったな、と語弊が生まれそうな言葉を頭の中に浮かべながらも、一時間目に遅刻する、という言葉には今更だなぁと自分の行動の遅さに少し苦笑が漏れてしまった。ここまで遅れるくらいならコーヒーでも飲んでくれば良かったか。そんな呑気なことを考えて。


 「じゃ、コイツ保健室届けて、荷物運んで、やる事やったら筋肉触っていいッスよ!あと一時間目は今更ッスよ〜。一緒に遅刻扱いになりましょっか!」


 さらりと笑顔でえげつないことを言うあたり、やはり国境の違いというものは生まれるものだった。ぶっきらぼうに言葉を放った愛斗には素直じゃないなぁとか、人にものを頼む態度じゃないなぁ、とか散々失礼なことを考えていたが、それが日本人の習性だと知っていたし、照れ隠しをする国民文化があると鑿が勝手に思っていることもあるので日本人の真似のようにはなってしまったものの、敢えて言葉をそこでは紡がずにグッと言葉を飲み込み、早く保健室に行こう、と提示をする。


>>紫月愛斗様、all様

2日前 No.18

雪宮暎斗@スレ主ふうや @huya0818 ★iPad=t9QKjirHA3


屋上/雪宮暎斗

「な、なんだよ急に!」急に来た筋骨隆々な男にビビる。

大体なんなんだ、急に来て…そう思いながら話を聞く。

彼は病人なのか?とか手に血がとか天城に話しかける。それに俺が天城をいじめてるとか…

「俺はいじめてないです!ただ天城さんを教室に連れ戻したいだけなんです!」そう叫んだ途端。

強い風が屋上を吹き抜ける。暎斗の髪はサァーッと流された。

次の瞬間、フェンスに腰掛けていた天城の体は空に放り投げられた。

「天城!」暎斗はすぐさま駆け寄り、フェンスに引っ掛けられている天城の手を握り、引っ張る。

案外天城の体は軽いが、あまり筋肉質では無く、標準体型の暎斗にはきついものがあった。

しかしそのまま「自分で上がれ」というのも人間的におかしすぎる。

「そこの人!ちょっと助けて!」暎斗は勘違いばかりでよく分からないが先ほどの筋骨隆々の男に助けを求めた。



>>天城翼様、七島茜様


勘違いボーイですねw分かりますw

2日前 No.19

@tubasa921 ★Android=hX9jnhDVMY

天城翼/屋上

バシッと暎斗の手を振り払うと、足を伸ばしてフェンスに引っ掛け、恐ろしい超脚力で屋上目掛けて飛んだ。
翼の黒髪がサァっと顔を隠した、と思えば、翼はスカートを抑えて着地していた。
翼は茜と暎斗をキッと睨み付けると、膝の砂を払った。

「俺は怪我もしてないし、教室にも戻らない。」

かさついた唇をマスクの中で動かした。
先程と違って、声が大きく聞こえる。
目を大きく開けて、ため息をつく姿は自由気ままな猫そのものだった。

「2人は何の為に来たの?」

目に見えていることだが、とりあえず質問をしてみる。
きっと、青髪の男子は俺を呼びに来ていて、ガタイのいい男子は暇つぶしといったところだろう。

≫茜様、暎斗様

2日前 No.20

雪宮暎斗@スレ主ふうや @huya0818 ★iPad=t9QKjirHA3


屋上/雪宮暎斗


「ひぇ…」天城が急に飛んだことに驚きのあまり声も出ない。

見ての通り天城はクラスでも目立たないクールなタイプで暎斗もそこまでよく見てはいなかったが、そこまで運動神経が良いとは思っていなかった。

今回の出来事ではっきり分かった。天城は下手な男よりも数倍運動神経がいいと。

「そんなこと出来るなんて知らなかった…凄いね!」素直に褒め称える。暎斗は相手に対して思ったことをちゃんと言うタイプだ。周りは気にせずに。

「何の為って、副生徒会長として天城さんを教室に連れ戻しに来たんだよ!何か嫌なことがあるなら俺にどんどん相談してよ!何でも乗るから!」人懐こい笑顔で聞く。

既に授業が始まってから10分が経っていた。


>>天城翼様、七島茜様

2日前 No.21

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★HBceeKwFWA_yFt

【紫月愛斗/学園校舎→保健室】

「……鑿。とりあえず落ち着こうか……。そしていきなりドイツ語ぶち込まないで、僕分からないんだけど」

美しい、と言う鑿の言葉と手を握りながら言われた台詞に内心あきれながらおちつこう、と言葉にする。いきなりドイツ語を言われても分からないし、そもそも話があまり分からない。面白いから何故、美しいに変わるのか。全く意味が分からない。相変わらずだなぁ、なんて考えなくもないがそれでもやはり、意味は通じない。まぁその後、鑿は慌てて手を離しながらものすごい勢いでずさっと後ずさりをした後に手を顔の横で広げながら謝ってきたのだが。特にそんなことを言われるようなことでもなかったし特に気にしたこともないので「別にそんなに謝らなくてもいいよ気にしてないから」と言いながら愛斗は軽く肩をすくめる。気にしなくてもいい、なんて言っても気にしそうだなぁなんて思いがあったからだ。

先ほどの距離を保ったまんまだったが愛斗が頼みたいことの内容を話すと『任せて下さい』なんていいながらニコニコと笑いながら引き受けてくれる。愛斗はその言葉を聞いて、愛斗は少しいつもより大きな声で
「……鑿、ありがと」
とお礼を述べる。きちんと鑿に聞こえているかは分からないが、知らないが、聞こえてるといいなぁとか聞こえていたらかなり恥ずかしいなぁなんて考えながら再び口を開く。
「まぁ、特にやることもないから引き受けたんだけど、想像以上に重くてさ……。途方に暮れてた」

先ほどのお礼とは全くかみ合わないし、そもそもお礼を最後の言うべきではないのかと、口にした後に思ったが言ってしまった言葉は取り返しがつかない。内心、今度からは気をつけよう、とか考えながら担ぎ上げられた男子生徒を何の感情もこもっていない瞳で見つめる。因みにすでに足は保健室に向いている。

「色々……悪かったね、鑿。荷物運びの件も含めて。じゃあ、保健室まで行こうか」

勝手に話を進めた件を含めて、鑿に謝罪を入れた後に保健委員で記入しないと行けない用紙があることを思い出す。どうしようかと頭を巡らせているうちに筋肉は全ての用事が終わった後らしく別にそれでかまわないし、自分もそう思っていたので、静かに二度、頷く。

「そうだね……。どうせ遅刻なら、保健室でゆっくりしたいけど、その人保健室に連れて行った後、資料室にも行かないとだからな……。まぁ、いいか、たまには遅刻しても」
愛斗はそんな風に話しながら、歩いていると保健室が見えてくる。愛斗は「ここまで運んでくれてありがと、鑿」と言いながら保炎室の扉を開けると、保健室独特のにおいが鼻腔をくすぐる。愛斗はこの保健室独特のにおいは嫌いではなかった。ここにいると落ち着くのだ。少しそのにおいを堪能しながらおもむろに口を開く。
「鑿、少しの間待ってて。すぐ終わると思うから。ええと……怪我したあんた、クラスは一緒なのは覚えてるけど……。名前だけここに書いてくれると僕が助かるんだけど……。いい?」

そう言いながら引き出しから保健室に来た人が書く用紙を取り出して彼の前へと差し出す。
「かけないなら、名前と出席番号だけ教えてくれれば、僕が書くけど」

仮にも顔を怪我しているのだ。かけなかったら、と言うことも考えて愛斗は保健室の冷やすためのものを用意しながらそう問いかけるのだった。結局は愛斗も書かないと行けない資料があるので結局の所はそのついでの片手間なので、そこまで面倒ではないからこその問いかけなのだが。

>>黒保根鑿様、周辺all様

1日前 No.22

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【学園昇降口→保健室/黒保根鑿】

 取り敢えず落ち着こうか、と言われ何かやらかしてしまったかなぁ、と不思議そうな顔でいつもと変わらずキョトンとした顔立ちで相手を見据える。やらかすも何もイタリア人の真似事をする、という行為自体が大失敗だということにこの巨体ドイツハーフは気が付いていない。良くも悪くも両親が真っ直ぐな人だったのが仇となったか、褒められるべきところではあるが真っ直ぐすぎる素直にも流石に物申したいことの一つや二つ出てきてしまうだろう。それを口に出さないあたり、愛斗はだいぶ優しいタイプの人間なのだが、アホなのか馬鹿なのか鑿は未だそれに気が付いていない。というよりは、ヨーロッパ人思考よろしく口に出さない事以外は考えない、だ。鳥頭と言われてしまえばそれまでだが、口に出して言葉を放った相手の言葉以外のことは考えないものだ。日本人特有の裏をかくとか、心情を考えるだとか、そういうのは1位2位を争うくらいには苦手な事である。苦手なだけであってできない訳では無いのだが、まぁここはできないと言ってしまっても間違いではないことに触れておこう。
 すると相手からは案の定ドイツ語をぶち込まないで、分からないと突っ込まれてしまい、やってしまったと言いたげに口をハッとして抑えるも、言ったのは何分前の事だろうか。それを考えてしまうと口元を抑えるという今更すぎる取り繕うような行為が一周まわって滑稽なようにすら思えてしまって、鑿は苦笑しながら抑えていた手を腕を組むようにした後に右手の人差し指を立てて何度か咳払いをした後にいつも通りのにこやかな表情で「先ほど言った事何スけど」と言葉を切り出す。どうやって教えたら分かりやすいか、と考えてみたが、わざわざスペルまで教える必要も無いだろうと思ったし、何よりもスペルを教えたところでテストに出るわけでもないのでスペルまで教える行はカットしよう、と考え終わった後に口を開く。


 「Sie sind schon、日本語では貴方は美しいって意味を持つ素敵な言葉なんスよ。それにしても、イタリアの友達からは女の子から褒められた時はこちらも褒めるという意味合いも込めて相手の手を掴んで綺麗だって言っておけば大丈夫って言われたんッスけど…………どうです、愛斗さん、嬉しかったッスか?」


 ドイツ語の言葉の意味を教えてやりながらさり気なーく教えた人間の素性を明らかにするような発言をする。無論、彼にとって悪意はない。下手したら愛斗にイタリア人の真似してんじゃねえというとんでもない鉄拳制裁が食らうような食らわないようなそんな状況下にはあるが、あっさりと女子相手に綺麗だって言われて嬉しかったかどうか、と聴けるのはなかなか凄いと思う。これこそが日本人が真似出来ない西洋人というものなのだろうが、本来ドイツ人はそこまでガツガツ行くようなタイプでもないので鑿の性格はもしかしたらガツガツ行くタイプの母親譲りなのかもしれない。ある意味、物事を包み隠さずオブラートに包まないではっきり言う、と言った意味ではドイツ人の父の血液を色濃く受け継いでいるが。
 鑿が謝っていると、愛斗からはそんなに謝らなくてもいいよ、という言葉を聞いて小さく微笑を浮かべた後に鑿は一定の距離を置いたのをすぐに最初の状態である愛斗の数歩後ろを歩くようにしていると、ふとありがとう、なんて声が聞こえてきて、愛斗からの珍しい感謝の言葉と自分が愛斗に寄ったのを気が付いていないのか大きめの声で言ってくれたことへの感動やら嬉しさやら何やらで目を数度ぱちくりとさせた後に、鑿は「ふふ」とだらしなく頬を緩めて笑った後に口を開くと「Bitte schon(どういたしまして)」とだけ返しておいた。無用な言葉はこの中にはいらないだろう。貰ったお礼はありがたく頂くものだ。すると愛斗は再度口を開いて、特にやることもないから引き受けたんだけど、という愛斗の言葉に何故か嬉しそうに頬を緩める。


 「ジブン、日本人のもじもじする所は大ッ嫌いッスけど、照れ隠しのいい事をしてるもじもじは割りと好きッス。優しいンスね、愛斗さん!」


 いくらやることが無いにしてもそれを引き受けるのは褒めるべき事だと思ったこともあり、鑿は小さなガッツポーズを作りながらにこにこと笑った。下手したらガッツポーズのせいで愛斗に殴りかかっているかのように見られかねないが、鑿の女の子には何が何でどんな理由であろうと約束を破る、規則を破る、時間を守らない、などをしない意外な面でうるさい所以外で絶対に手を出さない主義とワンコ系お人好しヨーロッパ人にそんな事ができるわけが無いという所謂ヘタレ認定のおかげでそれは回避できそうだった。またもやさり気なく日本人のもじもじする所は大ッ嫌い、という素直すぎる発言をしながらも、フォローのつもりなのか照れ隠しのいい事をしているもじもじという意味が分からなすぎる言葉で会話を進める。なんというか、鑿にもう少し相手を配慮するような言葉選びができたら何よりなのだが、それができるのはさてはて何年先になる事かとってもじゃないが想像がつかない。良くも悪くも真面目で素直、それも度を超えれば凶器になるのだが。
 ふと愛斗からは色々悪い、と言われてしまい何かしたかな?と首を傾げながらも保健室に行こうか、という言葉がかけられ、鑿はこくこく、と数度縦に頭を振った後に「筋肉触んの楽しー」と顔面を強打した張本人は愛斗にかなり冷たい目で見られていることにも気が付かずに本当にお前は顔面を強打したのかという突っ込みが入りそうなほど呑気な態度をしているので、一回こいつ地面に叩きつけてやろうかとも思ったが、保健委員の手前流石に鑿もやめておいた。余談ではあるが、鑿は日本人をどこか過大評価している節があるので日本人はいきなり投げられても受け身が取れると勝手に思っているので仮に地面に叩きつけても日本の素晴らしき武闘Japanese art of self-defenseによりクラスメイトも受け身をとるんだろうと思っている。そもそも受け身を取れるなら顔面から強打はしない。


 「遅刻なんて聞いたら父さんがブチ切れそうッスけど……バレてない内はいいんス!遅刻した後に急いでも意味無いですし、保健室でちょっとゆっくりするッスか?」


 父さんがブチ切れそう、と言った鑿の声は心無しか震えていたが、なんならいつもは自信満々に開かれている綺麗な瞳も今は伏し目がちで震えがちでいたが、開き直った後も声は若干震えていたが、瞳もまだ半開きといった程度ではあったが、保健室でちょっとゆっくりするか、という提案の時はようやく吹っ切れたのか声の震えと伏し目がちの瞳は取れていつも通りの調子で声をかけた。
 歩いていると保健室が目に見え、担いできてくれてありがとう、という言葉に目を細めながら微笑だけ返すと、未だに筋肉を触っているクラスメイトの腕を引き剥がして椅子に座らせる。「あ〜!俺の筋肉〜!!」と叫びに近い声でそんなことを言われてしまい思わず「おめぇのじゃねぇよボケ」などと日本人男性としては低め、ドイツ人男性としては高めの普段の声よりもワントーンほど低い声での言葉が出たが、すぐにニッコリと笑って無かったことにした。クラスメイトも鑿からそんな言葉が出るとは思っていなかったらしく目をぱちくりとさせた後に若干目を潤ませた。メンタル弱すぎか。
 ひとまず保健委員の仕事もあるだろうし、と思っていたこともあり、鑿は近くにある椅子に座りながら愛斗の言葉に思わず鑿は苦笑が零れてしまう。ついさっきの鑿からの言葉で軽くメンタルをやられたクラスメイトに更にメンタルを抉るような事をしてくるものだから、鑿はそれがジョークだと思い思わず笑ってしまう。ドイツ人は俗に言うちょっぴり黒いアメリカンなジョーク、ブラックジョークが大好きである。そして、それは鑿にも言えることであった。


 「ひ、ひどい…………」
 「あははは!面白いッスね〜!愛斗さん!ブラックジョークも程々にしてあげた方がいいッスよ〜?日本人にはそのブラックジョークちょっときついッスよ!あはははは!」
 「なんでお前逆に笑ってんの!?」


 この時、鑿は重大なミスを犯していることに気がついてない。そう、分かるだろう。愛斗は決して所謂ブラックジョーク、冗談で名前が分からない、と言った訳では無い。なんならガチめで言ったにも関わらず、この男はジョークだと捉えた。それもドイツ人好みの精神抉る感じの。


>>紫月愛斗様、all様

1日前 No.23

@tubasa921 ★Android=hX9jnhDVMY

天城翼/屋上

なんて純情な男子なんだよ、犬みたい。
素直な暎かの姿が、なんか可笑しくて、翼は笑ってしまった。
猫のような瞳を、ぎこちなく細めてククッと小さく笑う。

「名前教えて。」

俺を呼びに来たってことは、俺の名前は知っているんでしょう、と笑いながら付け足す。
ヘッドフォンを首にかけて、胡座をかいて床に座った。

「教室には行かないからな。」

≫暎斗様

1日前 No.24

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★HBceeKwFWA_yFt

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1日前 No.25

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★C3EpJ0HAtu_jAc

【保健室/黒保根鑿】

 鑿の嬉しいか、と尋ねた言葉の返答に言葉を詰まらせた愛斗の姿を見て、何かやらかしてしまったかな、と少し考えてしまう。まっすぐとオブラートに包まない言葉が売りの鑿とかいう男に今さら配慮を求めるのも変な話であるが、さすがの鑿も女の子を困らせている、という事実にはさすがにこらえている様子だった。確かに、鑿の人柄のよさゆえに出てきていることなのだろうが、相手からすれば何を今さら、だとか図々しい、と思われる落ちだろう。さすがにこれはやめようかどうかと試行錯誤はしてみるも、相手が本気で考えているのを邪魔してもよいのだろうか、という葛藤やら何やらで鑿も下手に口が開けなくなっていた。そうすると暫くして鑿がしびれを切らしてやっぱりいい、と言いかけた矢先に愛斗が口を開いたので、その言葉に一瞬目をぱちくりとさせた後に嬉しくない、という言葉にまずはイタリア人の友人が言っていることが違うじゃないか、という逆切れやら逆恨みに近い感情で困ったように眉をよせながら申し訳ないことをしてしまったな、とはぁ、と自分に対する自己嫌悪から出てきた溜息を吐き出す。
 これが出来れば相手に愛想をつかして出た溜息に解釈されていなければよいのだが、とは思うのだが、申し訳なさと苛まれる自己嫌悪から取り繕うための補足の言葉を紡ぐ気力も出そうになかった。どうにかしてこの気まずい空気をどうにかしなければ、と少し考えた後に、顎に手を当てて目を閉じてうーん、と考える人さながら本気で困ったように唸り声に近い悩んだそぶりをして見せる。


 「そうッスか……、すみません、ジブン、女の子は綺麗だって言われた方が嬉しいもんなんだって勘違い、してたッス……。気分悪くしたなら本当にごめんなさい。ただ、その、フォローとかお世辞とかそんなんじゃ無いッス。そう思うならそれで受け止めてくださってもかまわないんスけど……ジブンは、愛斗さんは本当に美しい方だって思うんス。憧れの大和撫子とは程遠いッスけど……その、あんまり詳しいことはわからないんでほんと、部外者が何言ってんだって感じもするでしょうし、嫌な気分になったらごめんなさいッス。確かに、鑿には愛斗さんの家庭事情は分かんないッス。ただ、血液に捕らわれる必要は無いんじゃないッスか?愛斗さんは愛斗さんッスよ。愛斗さんは確かに紫月さんかもしれないッスけど……そんなのはただのお飾りじゃないんスかね……?」


 既に失礼なことを言っていることに自覚を持っていないのか鑿は申し訳なさそうに眉を寄せて気分を悪くしたらごめん、なんていまさら過ぎる言葉には愛斗からすれば呆れてものも言えないだろうが、鑿なりの誠心誠意の言葉を伝えたつもり、だった。それをどう解釈するかは鑿には到底理解できないし、今ここでキレられて殴られる可能性だってあるにも関わらず、人の深いところ、それもテリトリーにズカズカと足を踏み入れるのは、もしかしたら鑿だからこそできるのかもしれない。普通、人間というよりかは日本人というものは自分のテリトリーに足を踏み入られたくないからこそ自分からテリトリーに足を踏み入れないものだ。平然とそれをやってのける鑿は触れられたくないテリトリーが一切存在しないのか、もしくはヨーロッパ人特有の言葉にしなければ何も伝わらない理論、なのかは分からない。鑿本人にも。
 まあそれにしても、苗字をただのお飾りだなんていう人間がこの世に存在してたという事実はとってもじゃないが信用しがたいが、それは鑿も常に考えていることだ。何せ、鑿は日本にいるから黒保根という苗字を名乗っているだけであって、異国の国に行ってしまえばいわゆる本名、ドイツ語表記の横文字の名前を相手に伝えるものだ。父の苗字の肩書でドイツに行ったときはお前もgeneralになるのかと嫌になるほど周りから言われていたが、最近になってようやく空軍にはならない、とはっきり伝えられるようになったわけだから、皮肉にも偉大なる尊敬してやまない父の苗字が異国へ行ってしまえば煩わしいものになっていたのだから。
 そんなことを考えていると、いきなりドイツ語を使うな、と言われ思わず目を数度ぱちぱちと瞬かせた後にこてん、と女子のように首を傾げた後に「なんでッスか?」と言葉を返す。さすが西洋人は目の付け所が違うというか、西洋人は発言するときはまず最初に事実から述べる。順序立てて話すにしても、日本で使われる結果に当たる言葉は一番最初に提示されるものだ。


 「あ、ジブン、コーヒードリップするのうまいッスよ!後で調理室でも行ってコーヒー入れましょうか?」


 愛斗のお茶はできない、という言葉に少し考えたそぶりをした後に鑿は手を叩いてそんな言葉を提案してみる。ドイツと言えばコーヒーが有名である。鑿ももちろんコーヒーは大好きなのだが、鑿以上にコーヒーを愛するコーヒーの味には人一倍うるさい父と馨に散々コーヒーの淹れ方には口うるさく言われてきたので、鑿はバリスタを自称してもいいんじゃないかというくらいにはコーヒーを淹れるのはうまくなった。と言っても、皮肉な話姉である馨の味には到底及ばないのだが。相手がコーヒーを飲める前提で話を進めているのだが、これで愛斗がコーヒーよりも紅茶派という可能性を全く考慮していないあたりさすが阿保の代名詞と言われるだけある鑿だ。ちなみに鑿は紅茶の淹れ方はさすがによくわからない。イギリス人の友人に淹れ方を教わったは良いが、家族内に紅茶を飲むのがぶっちゃけ母以外いない(そのうえ母は基本コーヒー派である)ということもあり味の保証はできないが。
 鑿がジョークじゃないブラックジョークに一人でゲラゲラと笑っていると、大真面目に名前を分からない、と言った愛斗の言葉にうわぁ、と不覚にも失礼な顔の顰め方をしながら急いで涙目のクラスメイトの頭をぐしゃぐしゃと撫でてやりながら焦って言葉を開く。


 「流石にそれはひどいッスよ愛斗さん〜!保健委員としてそれってどうなんスか!?日本人怖いッス……」


 あわわわ、と口元を抑えながらなぜかプルプルと震えながらおびえるように言葉を発する。クラスメイトの方はなんで俺男に頭撫でられてるんだろう、とぼやきながら鑿の腕の筋肉を触っていた。ぼやいてる割には行動はやりたいことを勝手にやっている様子だったが、それはそれでどうなのだろうか。続けて発せられた愛斗の言葉についにクラスメイトのよわよわメンタルがノックダウンしたのか保健室のベッドに駆け込んで丸くなるようにもぐりこむと「俺もう寝るもん!!」と言いながらいじけた。


 「……。えーっと……ジブンが書いとくんで、愛斗さんアイツの面倒見てやってほしいッス」


 呆れたような苦笑を鑿が浮かべると、申し訳なさそうに眉を寄せながら自分のカバンの中からコンパクトサイズのペンケースを取り出して今は無きプロイセン王国の鷲のシンボルマークが丁寧に彫られているやけに高級そうな万年筆を取り出して愛斗から勝手に紙を奪い取ると、サラサラと文字を書き始めた。どうしても文学少年には見えない男が文字を書いているという姿は、シュールを一周してカオスだった。


>>紫月愛斗様、all様

1日前 No.26

優結 @nanamaru☆43ke11mKtUk ★iPhone=dgcL1EDLvj

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1日前 No.27

@a3ktm72 ★Android=88k40WAwbj

【 屋上 / 七島茜 】

左手一本で咄嗟に全身を支えるだなんてなかなかの腕力だな...と内心感激しているが、彼女はあくまでも女の子。華奢で繊細な女子高生らしい体つきをしており、おそらく片腕だけで全身を支え続けられるような筋力や体力なんてものは無いに等しいだろう。たまたま居合わせた男子生徒のお陰で最悪の事態こそ免れたものの、身長の割に細身な彼の腕は心做しかプルプルと震えているようにも見える。一刻を争う事態ではあるが、茜は「ここは俺の筋肉の出番だ!」と言わんばかりに息を荒くし彼らの元へ走り出した。

"そこの人!ちょっと助けて!"
「言われなくとも...!」

 勢いよく登場したのは良いがフェンスの高さがこれまた絶妙、茜の身長は割と平均的ではあるものの隣の高身長には一歩届かずといったところ。彼女の手をつかむには微妙に身長が足りなくて焦る茜を尻目に、彼女は手を振り払い自力でフェンスに足を絡ませた。そして華奢な身体からは想像も出来ない様な恐ろしい脚力で這い上がり、茜の頭上を可憐に飛び越え着地。飛び込んだ反動でふわふわと揺れる長い髪に不覚にも見惚れてしまった。

「2人は何の為に来たの?」

「何の為って、副生徒会長として天城さんを教室に連れ戻しに来たんだよ!何か嫌なことがあるなら俺にどんどん相談してよ!何でも乗るから!」

 彼女の脚力に圧倒されガチガチに固まる茜を無視して会話を続ける二人。連れ戻す?相談に乗る?何の話だ...?とブツブツ呟きながら彼らの会話にそっと耳を傾ける。女子生徒の方をチラッと見れば、目元が少し笑っているような気がした。仲良さげな様子な彼らを見ると、何だか羨ましくなってしまうじゃないか。羨ましい気持ちとはまた別に、やはり彼らは恋人同士だったんだなと茜の中で新たな誤解が生まれた。

「名前教えて。」

「名前か!?七島茜だっ」

 勿論茜宛では無かったが突然投げかけられた質問に過剰に反応し、咄嗟に自分の名前をフルネーム答える。胡座をかいて地面にべったり座る彼女を見て、こいつはただの女じゃ無いなと改めて確信した。

「俺はちょっと外の風を浴びに...って、そんな事よりさっきの脚力は何なんだ?オマエ只者じゃ無いな。弟子にしてくれっ!」

 なんとなくいい雰囲気な二人の間に無理やり割り込み、冗談交じりに目を輝かせた。

>雪宮暎斗様、天城翼様


【また...流され...ッ
流れ早すぎて長文諦めるマン←】

1日前 No.28

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★HBceeKwFWA_yFt

【紫月愛斗/保健室】

「あー……、まぁ僕が稀なだけだよ。あまり嬉しくないってだけで、気分は悪くしてないから、大丈夫。でも……普通の女の子だったら嬉しいんじゃない。まぁ……知らないけどね」
綺麗だ、と言われることはあまり好きではなかったが、素直に伝えられるのは、いいことだと思う。そもそも彼の中での大和撫子像がどんななのかは分からないがもし自分が該当するなら世の中の女性の半数は彼の言う大和撫子に該当することになってしまうだろう。
ため息については嫌われてしまっただろうか、とふと思ったが鑿のことだし、そんなことは無いんだろうな、と思っていても少し不安にはなった。が、申し訳なさそうに話す彼の姿を見てなんだかこっちも悪いことをした気分になり、その後に続けるようにさらに口を開いた。

「まぁ……そうだね。それにしても名字を飾りだって言う人、初めて見たよ。なんて言うか……僕にはなかった発想だなぁ……」

そう若干苦笑に似たような複雑な顔をしながら、そんな発想はなかった、と口にする。まぁだからといって父親に対する怒りや自分が好きになるわけではないが。この話は知らない人の方が多いし、そもそも愛斗の家の家庭の事情は誰も知らない。知らない方がいい、と言うことで自分の情報は一切カットされているのだ。

愛斗のドイツ語をいきなり使うなという言葉には「女子かっ!」と全力で突っ込みたいぐらいにコテン、とかわいらしく首をかしげながら『なんでッスか?』と言う問いかけには一度まじまじと鑿のことを見つめた後に少し肩をすくめた後に「僕がドイツ語分からないからだよ。後でさっき行ってたドイツ語も教えて」と少しむくれたように言った後にコーヒーの言葉に方をぴくりと反応させる。愛斗はコーヒーは家族の中で唯一好きだった。家では紅茶が主に出るのであまりのんでいない、と言うのもあり、愛斗は少し顔を輝かせながら口を開く。
「コーヒーかぁ……。久々にのみたいかもな……。うん、いいよ。鑿のコーヒーのみたいかもな。元々コーヒー好きだし。最近飲めてなかったから」

興奮した様子も特に見せずに淡々と言いながらもほんの少し上気させた頬ではごまかせないだろう。紅茶には飽きていたし、コーヒーが飲みたいなぁなんて思っていた所なので、ちょうどいいときに聞いたなぁとか、入れ方とか教わろうかなぁとかかなりくだらないことを考えていると、それは酷すぎる、と言う言葉と同時にうわぁと言う風に顔をゆがめていた。
「うーん……、と言われてもなぁ……。まぁ分かった。そうだね、悪いけど、そうするね」

そう言ってから愛斗は彼の入っていったベッドまで行くと少しため息交じりに声をかける
「顔、大丈夫?冷やすもの、持ってきたけど使う?」
そんな風に声をかけながら面倒をみていると、不意に保健室の入り口から「失礼します」という声が聞こえる。誰だろう、と思いながらカーテンの隙間から顔をのぞかせる、と顔こそはよく知っているものの名前が出てこない人がそこに立っていた
「ええと……、保健室利用、ですよね。どうかしたんですか」

カーテンの隙間から顔をちょこちょこと出しながらそう声をかける。
この紫月愛斗はこの人は同じ保健委員の先輩だなんて思いもしていないだろうし考えもしていない。
>>倉橋幸祈様、黒保根鑿様、周辺all様

1日前 No.29

@tubasa921 ★Android=hX9jnhDVMY

天城翼/屋上

「七島…茜?」

茜に答えられた名前を反復する。
顔と名前を覚えることが苦手な為、確認が必要なのだ。
そして、茜にもぎこちなく目を細める。

「ガタイがいいのに、可愛い名前じゃん。」

弟子にしてくれ、という茜の申し出は完全にスルーして、マスクを顎にかける。
珍しく素顔を人前に晒した、風が心地よい。

「俺は天城翼。
いつも、屋上にいるから。」

落ち着いたトーンで自己紹介をすると、ヘッドフォンをかけて、また音楽を聞き始める。

≫暎斗様、茜様

1日前 No.30

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【九条幸次/美術準備室】

幸次はもうすでに何かをあきらめていた。一時はまだ間に合うかもとか今から走ればなんとかなるかも、とそんな夢を見ていた時期が。
現実はそんなに甘くはない。授業が始まって早くて10分以上は経過しているだろう。
「そもそも顧問の先生も先生だよね……俺に重労働頼むの間違ってるよ……」

軽く恨み言を言いながらイーゼルを片付ける。幸次は「よいしょ……」と言いながら持ち上げる。幸次は美術部だが部長でもなければ副部長でもなかったのだが、委員会の当番でもないのに早く来てしまった幸次は久々朝の美術部に参加しようと思ったのだが、あいにく今日は無かったらしい。戻ろうと思ったら、顧問の先生に捕まり、美術室の整理を頼まれたのだ。結構朝も早かったのですぐに終わるかと思ったのがそもそもの話間違っていたのだ。非力な幸次にそんなのは叶わなかった。

「まだこんなにあるよ……一時間目はサボりかなぁ……」
そんなふうに小さく呟いた後にはあ、とため息をこぼして再びイーゼルを運び始めるのだった。

>>周辺all様

【遅れてしまいましたが、幸次君投下です!スマホからの更新ですので、何気に変な文章かもしれないですが、すいません!真面目な幸次君なので、教室にしようか悩んだんですが、絡みにくいなぁと思ったので、こちらに置かせていただきました……!】

1日前 No.31

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

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1日前 No.32

雪宮暎斗@スレ主ふうや @huya0818 ★iPad=t9QKjirHA3


屋上/雪宮暎斗


「名前知ってるだろ?雪宮暎斗!覚えといてな!」天城に名前を聞かれ答える。

筋肉質の方も名前を答える。七島茜という名らしい。

見た目とは裏腹に可愛らしい名前だ。

暎斗は聴きながらも風で舞い上がった髪を手で直す。屋上は時折風が吹き荒れる。

そんなことをしている時、彼女はマスクを外して初めて素顔を見せた。

なかなか可愛い…暎斗は特にタイプとかはないが、素直に魅かれる容姿だった。

彼女はまたヘッドホンをつけて音楽を聴き始めた。

「やっぱり戻りたくないの?」困った。というような顔で考える。

連れ戻すにはこの子と仲良くなるしかないようだ。

まずは彼女の趣味を聞かなければ。人と仲良くなるにはそれが重要だ。

「天城さんは何が趣味なの?俺は…ゲームとか虫捕りとかが好きかな!歌うのとか音楽聴くのも好きだよ!」

聞こえてるのかな?と考えながらも聞いてみる。



>>翼様、茜様


取り敢えず隣に座ってみる。どうにかして教室に連れ戻さなければ。

副会長としてのプライドが許せない。

1日前 No.33

@a3ktm72 ★Android=88k40WAwbj

【屋上/七島茜】

「ガタイが良いのに、可愛い名前じゃん。」

 何処と無く落ち着いた様子の彼女を見て深い安堵感を覚えると共に、"ガタイが良い"という褒め言葉に過剰に反応し目を輝かせる。名前が可愛い、というのは男としてあまり嬉しい言葉では無いのだが、つい先程まであからさまに自分や暎斗と名乗る男子生徒を敵視し睨んでいた彼女が自分の事を褒めてくれたのだから、自然と頬を緩めずには居られない。

「可愛いかっ!?うん、まぁよく言われる。そっかそっか、天城翼って言うのか。クールなオマエにピッタリな名前だな!中性的だしちょっと親近感湧いてくるわ」

 翼と名乗る少女に、相変わらずの大きな声で答える。女の子らしい見た目とは裏腹に、翼という思ったより中性的な名前に少し驚きつつも自分の名前と比べて親近感のようなものを感じ、茜の中で謎の仲間意識が生まれる。中性的な名前に加えまさかの俺っ子、彼女も性別を間違えられたりするのだろうか。
 初対面相手に自分の名を名乗れば、毎度必ずと言って良いほど「名前だけは可愛いね」なんて内心褒めてるんだか貶してるんだか良く分からない言葉が返ってくる。たまに女性用の下着や化粧品のセールス電話が自分宛に掛かってくるし、名簿を見れば女の子の方に振り分けられていたりもする。だけど、この名前を疎ましく思ったことなんかは一度も無い。言われて嬉しいと思った事もあまり無いが「可愛い」も一応褒め言葉。最近は中性的な名前も流行ってるっぽいし、何より大好きな父からの生まれて初めてのプレゼント。名前の由来みたいなものは未だ聞いたことが無いが、おそらく「夕日のように情熱的に〜」だとか「茜色の心を〜」だとか、大まかに言えばそんな感じだと何となく想像出来る。うちの父ちゃんらしいな、と心の中で笑った。

「いつもここに居るの?ふーん、じゃまた暇な時にでも遊びに来るわ。そーいやオマエらって何年生なの?...ですか?」

 散々タメ口で話しておきながら、実は彼ら二人が先輩だったらどうしよう、と今になってようやく焦り始める。運動部、特にうちの野球部なんかは礼儀作法にも一際厳しく、挨拶なども必須。中学の時は帰宅部だったし、先輩後輩関係だとか敬語とかそんな事は気にした事すら無かったが、高校で野球部に入部しようやく一年生である自分達の身分を知った。

 ふと、いつの間にか彼女のマスクが外れている事に気が付いた。つい先程まで考えていた、誰が先輩で何年生だとかそんな事はすっかり忘れ「おいおい、風邪ひいてんだろ?頼むからうつさないでくれよ〜」なんてタメ口でブツブツ呟きながらその場にしゃがみこむ。目つきは少し怖かったが、マスクを外すと大分印象変わるんだな、とつくづく思う。勿論良い意味で。

「天城さんは何が趣味なの?俺は…ゲームとか虫捕りとかが好きかな!歌うのとか音楽聴くのも好きだよ!」

 彼女の素顔をボケっと眺めていると、雪宮暎斗と名乗る長身の男子生徒が彼女に問いかけた。

「え?オマエらカレカノじゃないの?まぁいいや。ゲーム...はよう分からんが、虫捕りは野性的で良い趣味だな!俺の実家めちゃくちゃ田舎だから、今度連れてってやるよ!カブトムシとか死ぬほどいるから」

 自分宛ではなく翼への質問だが、茜にとって気になる点が幾つかあるので彼女よりも先に口を開く。
 よくよく考えてみれば、さっきから互いに名前を教え合ったりだとか趣味を聞いたりだとか、まるで初対面みたいな、カップルとしてはかなり違和感のある会話が繰り広げられていた気がする。屋上とかいう青春の象徴的な舞台が茜の思考回路を間違った方向に進めてしまったようだ。ちなみに茜の実家は一応関東圏ではあるものの、家の周囲全て田んぼに囲まれたド田舎である。茜は幼い頃から田んぼの畦道を友人と共に走り回って育った生粋の野生児なのだ。

「ところで、雪宮くん...だっけ?さっきから言ってる、戻る〜とか連れ戻す〜とかって、何の話?あ、込み入った話しなら無理に言わなくてもいいぞ!そんときゃ俺は授業戻るからさ。後はお二人で。」

>雪宮暎斗様、天城翼様

20時間前 No.34

@tubasa921 ★Android=hX9jnhDVMY

天城翼/屋上

「趣味…?」

小首を傾げて、考える。
音楽を聞いたり、ギターを弾いたりするのは好き、それにバスケも大好き。
でも、趣味なのかどうかはわからない。

「ゲームはよく分からないし、虫取りはしない…
でも、音楽を聞いたり、歌を歌うのは好きかも。」

ヘッドフォンを肩にかけて、考えてみる。
少し和やかな雰囲気が続いていたが、教室に戻る、という言葉を聞いて、眉間に皺を寄せた。

「教室には帰らない、絶対に。」

マスクをかけ直し、暎斗を睨みつけた。
教室に行ってもいいことなんてない、だって…
また、冷たい雰囲気に代わり、長い黒髪が風に揺れた。
猫のような瞳は、警戒に強ばっている。

≫暎斗様、茜様

12時間前 No.35

雪宮暎斗@スレ主ふうや @huya0818 ★iPad=t9QKjirHA3



屋上/雪宮暎斗


「あ、俺は2年生だよ!」後ろに振り返って言う。そっちはと聞いて見る。
なんで最後に「ですか」っていう敬語が入ったんだろう…あ!俺の身長がちょっと高いからか。このような考えが頭を巡った。
「えっ!カレカノだと思ってたの!」驚いた表情で座り込んでいる七島に返事をする。
そんなものに見える柄なのだろうか…分からない。
驚きながらも後の会話を聞く。七島の実家は田舎でカブトムシとかは死ぬほどいるという話。内心ワクワクしていたので顔にそれが出ていた。
そういや俺の母型の実家も田舎だったなと関係のない話を思い出す。そこには田舎ではあるが別に虫はあまりいなかったし。なんせ海沿いだからなあ。フナムシだらけ。
おっとっと。目的がずれたので話を戻す。
「んとね!それには深い事情が…」暎斗は天城と俺が同じクラスであること、そして隣の席であることを話して、天城がなぜか教室に来ないから教室に戻ってもらいたいことも話した。
会話は七島から天城に戻る。
「歌うの好き!?どんなジャンルが好き?俺は全部かな!バンド系の奴すごい好き!」
興奮のあまり腕を振ってしまう。もう一限目に参加する気はなさそうだ。


>>翼様、茜様


>>33 のレスをミスりました!

「>>翼様、茜様」の文が一番下に入ります。

10時間前 No.36

@tubasa921 ★Android=hX9jnhDVMY

天城翼/屋上

「俺は2年。」

茜が急に敬語になったことに顔を顰める。
相手によって態度を変えられることはあまり好きではないのだ。
俺が先輩であろうと、茜にはあの態度を崩さないでほしいとか、思ってしまう。

「別に、先輩であろうが敬語じゃなくていいんじゃない?
俺はそう思うけど。」

真顔で茜に告げ、興奮気味の暎斗に目を向ける。
『歌うの好き!?どんなジャンルが好き?俺は全部かな!バンド系の奴すごい好き!』
バンド系の曲が好き?案外気が合うじゃん。
そんなことを考えながら、青いカバーのスマートフォンをパーカーのポケットから取り出した。

「これ、知ってる?」

クラシックの曲を現代風のバンドにアレンジしたバンドグループの画像を暎斗に見せた。
翼はこのバンドがとても好きなのである。
とても、良い曲を作る集団なのに白い仮面を付けて、顔をわからなくしているのところがとてもミステリアスで素敵なのだ。
そして、少女達の社会への反抗を著した歌詞は、自然と翼の胸に突き刺さった。

≫暎斗様、茜様

10時間前 No.37
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