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-proVidence-

 ( オリジナルなりきり )
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お疲れsun @tired☆.qeVeLzfCGw ★iPhone=BmiCpUTj20



星は、自浄作用を持つ。
世界を脅かす者が現れると、それに対抗する者を同時に作り出す。
星はバランス、『均衡を保つ』力を持っているのだ。

彼女達も、かつて『自浄作用』の一部であった。
かつて魔王の軍勢が民を苦しめた時、血を流して世界を守護したのは、星によって生み出された7人の魔法少女。

その報酬は、その力に対する民からの畏怖。
それはやがて恐怖を生み、無知な者は彼女らを差別し、迫害し、追いやった。
誰も救う者はいなかった。

今思えば、それも自浄作用だったのだろう。世界を脅かす者がいなくなれば、それに対抗する力も必要ない。

星にすら見捨てられた彼女らは、報復を誓う。
元々は星から授かった力を強奪し、我が物とする。かつて魔王がそうしていたように、民を蹂躙し、街を灰燼に帰す。


世界は残酷だ。
それでいてなお、簡潔だ。
星は魔女となった彼女らを『自浄』すべく、再び『彼女たち』、魔法少女を生み出した。

しかし魔女達に力を奪われた星は、不完全だった。
魔女から無理やり力を引き抜かれたことにより、新たな魔法少女に与えられる力が弱くなっただけでなく、その力を伝える魔術回路すらズタズタに引き裂かれていたのだ。

だから、星は新たな道を見出した。
それは『絆』の力と、『守護石』の発現。

『星の分子を凝結させて作られる』という特性を活かし、7種の宝石に魔力を満たして魔法少女に与えた。宝石の種類は
ルビー、サファイア、アメジスト、エメラルド、オパール、オニキス、ダイヤモンド。これらが星と魔法少女をつなぐ新たな魔術回路として完成された。
加えて力を『他者に譲渡する』権利を魔法少女に与えることで、彼女らと契約して力を得る『魔法騎士』を生み出したのだ。

こうして力は拮抗し、星の意思による闘いは始まることとなる。



繋ぐための手と
焼き払うための手

苦しむ民の泪を見る目と
激しい憎しみの炎を宿す目

その心が願ったのは
「誰もが笑顔で暮らせる世界」
『誰も存在しない世界』

『「誰も傷つかない世界」』


彼女らの重なった願いを知ってか知らずか
星は今日も、均衡を守る。


【このスレは魔法少女スレのアレンジリメイクスレとなります。そういう世界が好きな方はサブ記事へ!苦手な方はブラウザバックでお願い申し上げます…】

メモ2017/04/21 12:00 : お疲れsun☆.qeVeLzfCGw @tired★iPhone-BmiCpUTj20


募集キャラクター

現在のじょうきょう!!

【魔法少女 7人】

●ルビー(赤)

TDNさん

ララ・ランドローバー

http://mb2.jp/_subnro/15559.html-44#a

●サファイア(青)

アルタイルさん

月季 澪

http://mb2.jp/_subnro/15559.html-67#a

●アメジスト(紫)

コアさん

雪峯 響花

http://mb2.jp/_subnro/15559.html-42#a

●エメラルド(緑)

●オパール(黄)

●オニキス(黒)

すずりものさん

八命にぃ

http://mb2.jp/_subnro/15559.html-36#a

●ダイヤモンド(白)

七彩さん

ルミエール・ラ・ファイエット

http://mb2.jp/_subnro/15559.html-53#a

【魔法騎士 7人】

●ルビー

Izh

西山 翔太

…続きを読む(38行)

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エステル @captain1 ★Android=UJhhnaQiDA

【市街地 カフェ/アルバート・ジョルスタン】

人々が世話しなく行き交う通り沿いに建てられたカフェ、そのテラス席で一人の男が静かに本を読んでいた。向かいの席は空いたままで、男は一人で店に来ていることが分かる。時折テーブルに置かれた珈琲を飲みながら、紙面に書かれた文章に目線を落とす。しかし、男は読書に集中しているわけではなかった。目の前を行き交う人々がある程度入れ替わった後、神経を研ぎ澄ませ魔力の気配を探る。そうやって、自分と同じように魔法を使う人物が近くにいないか探しているのだ。もう何度めか分からないこの反復行動を、男は飽きもせずに続けている。男の「魔女を倒さなければ」という強い信念、もとい執着が男の集中を途切れさせずにいるのだ。

「いない……」

男は誰に言うでもなく小さく呟く。そしてまた珈琲を一口体に流し込んだ。自分の討伐対象である魔女、彼女らはどこにに潜んでいるか分からない。それならば人通りの多い場所で待ち伏せるのが遭遇する可能性を考えれば最善と言えるだろう。もっとも、魔女達が人前にのこのこと姿を現すかは疑問だが、星と人間とを恨む彼女らなら人が多いところを狙いそうなものである。男は本に目線を落としたまま再び魔力の気配を探す。自分の名誉のために躍起になるその姿は人々の希望とは到底言い難い。魔女を倒すことに囚われた男、アルバート・ジョルスタンは静かにカフェで時を待つのだった。

>>周辺ALL


【本編開始おめでとうございます!改めて皆様よろしくお願いします。そしてスレ主様、ロケーションの追加ありがとうございました!早速アルバートを市街地に放り込んでおきます】

11日前 No.3

三文タコス @skycat774 ★0Ubf6LcRSR_yFt

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11日前 No.4

TDN @arayashi ★gmOEYwYGFh_jAc

【市街地・大通り / ララ・ランドローバー】

今日は孤児院の仕事は休みの日、また他のアルバイトの方も休みであったために、日雇いのアルバイトを入れている。まさにアルバイターの鑑。業務内容は某大手企業のティッシュ配り。ノルマはキツいが、高めの時給のため即決だった。市街地の大通りは魔女の侵攻がまだ進んでいないため、一時平穏を見せており学生やサラリーマン、OLが往来していた。その人混みの中に揺られながら、道行く人にティッシュを手渡していく。

「お仕事お疲れ様でーす!よかったらどうぞー!」

鍛え上げた営業スマイルを浮かべながら、歩いているサラリーマンの前にティッシュを差し出すと快く受け取ってくれた。威勢のいい声と態度、営業スマイルが利いているせいか、ティッシュは飛ぶようになくなっていく。まぁ、ポケットティッシュはあって困らないものだしその辺りも影響しているのであろう。中には無視されることもあるが、励ましの声をくれるお姉さんだったり、ジュースをおごってくれるおじちゃんなんかもいるため、まだまだ世の中捨てたもんじゃないね、とララは心の中でふと思う。そうこうしているうちに、手に下げたカゴの中のティッシュがなくなっていることに気づき、残りの分を取りに一旦人混みを抜ける。

「今日は天気もよくて、バイト日和だねー……こんな日がもっと続けばいいのに」

通りに面したベンチを腰を下ろし、束の間の休息タイムに入る。おじちゃんからもらったオレンジジュースを飲みながら、照り付ける太陽の下でふと愚痴をもらした。今でこそ平穏は保たれているものの、ほんの数十キロ先まで魔女の侵攻が迫っている。いつこの平穏が地獄に変わるかもしれないと考えると、そしてそれを自分たちが食い止めなければいけないことを感じると、ずしんと背中に大きな岩でも乗ったかのような気持ちになる。いつも肌身離さず身に着けている守護石を授かった時のことを思い出す。

「よし、気合い入れて頑張ろう!」

仕事も魔法少女も同じだ、責任が生じているならば、それは果たさねばならない。決意を新たにまだカゴいっぱいのティッシュを手に、人混みの中に切り込んでいく。

【メイン開始おめでとナス!! 今後ともよろしくお願いしまーす!】

11日前 No.5

夜明けを願う @miyo666☆AyT.PM4ZxVI ★iPhone=4T5z1lSTy5

【廃墟街→市街地-路地裏-/八命にぃ】


猫と思う存分戯れた後、帰路に着く。どうせこの後も何もない、自分のようなガキができることなんて学校に通って勉強するぐらいだが、生憎同年代の子供たちと交流できるようなメンタルなんてとっくの昔に置いてきた。
薄暗く、瓦礫に埋まりかけた路地を歩いて出る。しかし寝床に帰ったところで寝るか天井を見つめるかのどちらかしかないのも中々、人間としてどうかと思う。
ここを右に曲がれば寝床だが、たまには散歩するのも悪くはない。もしかしたら魔女と遭遇するかもしれない。どうせ戦うなら市街地の方で戦えば誰かしら加勢してくれるんじゃないだろうか。市街地の被害?頭から削除だ。知るか。そんなことまで考えてたらいつまで経っても決着なんざついたもんじゃあない。

とはいえ、人通りの多いところを歩くのはいささか嫌気が刺す。酔っ払いやヤンキーに絡まれるのは癪だが、人混みに揉みくちゃにされるよりはマシだと考えると、市街地の路地裏に足を運ん……?

待て、あれは、私の忌々しい(とっても恥ずかしいとも言う)過去を知りつつも魔法騎士として契約してくれやがりましたヒロトではありませんでしょうか。手にはトングとゴミ袋。なるほど、ゴミ拾いか。彼らしい行動だが、どうしてこう、例えるならば引きこもりが珍しく外に出た時、最寄りのコンビニで昔の同級生と会ったような感覚を覚えなければならないのか。
いや、ここは喜ぶべきだ。とにかく暇を弄んでいた自分にとっては、動物以外の話し相手が目の前にいるのだから。


「ったく、なんでこんなところまで掃除してんだか。お前のゴミでもないんだろ?ヒロト」

声をかけ、そちらに歩いて行く

>>ヒロト.ALL

【オオォン?マズイですよ!全員ALL文とかいうとんでもない事態発生しそうですよ!!マズイですよ!!!というわけで絡みますね(ニッコリ)】

10日前 No.6

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_Zyp

【市街地・大通り/西山翔太】

「遅刻だ〜!」
僕は今、学校に行っている。
大通りと人ごみを駆け抜け、必至に僕は走っている。
空はとても晴れていたが、そんなことを気にしているときではなかった。

「まさか30分も寝過ごしたなんて……どうしよう……怖いなぁ」
僕は遅刻してこっぴどく怒られるのが怖かった。
しかもここ最近魔女とかいうのが暴れているらしい。もしここに攻めてくると思うと怖くてたまらない。

気がつくと僕は、近くのベンチに座り頭を抱えていた。

(どうしよう……こんなことしてる暇ないのに)
頭ではわかっていても体が勝手に動いてしまう。どうやら僕はかなり怖がっているようだ。

「もうダメだぁ……」
体が勝手にこうするようでは、完全に終わりだ。

>all

10日前 No.7

三文タコス @skycat774 ★0Ubf6LcRSR_yFt

【市街地-路地裏-/ヒロト・オルグレン】

路地裏全体のゴミ拾いもおおよそ7割は終わったかというその時、背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
振り返ってみればその声の主は親の顔より……とまではいかないが、その次の次ぐらいには見覚えのある少女。オキニスの魔法少女、つまり彼の契約相手である八命にぃだ。歩いてくる方向的にどうやら廃墟街の方から来たらしい。

「おう、にぃ。その様子じゃまた何かと戯れてきたっぽいな」

その姿を認めるとヒロトはひとまず火ばさみを近くの壁に立てかけ、片手をあげて挨拶を返す。
つい先程まで考えていた相手が現れるのは少し意外ではあったが、よくよく考えてみればそれほど不思議な事ではない。この時間帯の大通りは正直人間嫌いでなくとも少し嫌になるほど込み合っている。人通りが少ないであろうこの路地裏も使いたくなるというものだ。

と、めぃが呆れたような口調で質問(?)を投げかけてくる。自分のごみでもないのになぜこんなことをやっているのか、と。
その質問はある意味正論ではある。特にやらなければならないという義務もないんだし、やったところで褒賞もない。期待できるとすればお褒めの言葉ぐらいだろうが、この道の主な利用者にそんな事をしてくれる者などまずいないだろう。つまりやったところで得られるものなど何もない。

「んー、まあそりゃそうだ。でもこういうのって結局は誰かがやらなきゃならないだろ? なら楽しんでやれる奴がやった方が色々と得じゃん」

しかしヒロトはその問いに対する答えを用意していた。一言で言えば、自己満足。
彼の趣味は掃除である。そのせいかは知らないが潔癖症というレベルではないにせよ、どうしてもゴミが散乱していたりすると気になって仕方がない。ついつい片付けたくなってしまう。特に戦闘中などの非日常時ならともかく、暇を持て余している時などはなおさらだ。
つまりこうやってゴミ拾いをする事で彼の引っかかる気分も解消するし、ついでに利用者も(気づくかは別にして)快適に過ごせる。皆が得をするのだ。

「そうだ、何だったらお前もやってくか? どうやらそっちも暇してるみたいだし」

半分くらい冗談でそう誘ってみる。彼女の性格を鑑みればまあ断られるだろう。
それにもし気まぐれか何かで乗ってきたとしても別段困りはしない。伊達に軍手をはめてきてはいないのだ。

>>にぃ 周辺ALL


【大丈夫ですよ、むしろ絡んでいただけるだけ有難いです!
 ところで呼び方なんですが、「にぃ」で大丈夫だったでしょうか? もし他に案があればぜひおっしゃってください】

>>にぃ本体さま

10日前 No.8

TDN @arayashi ★gmOEYwYGFh_jAc

【市街地・大通り / ララ・ランドローバー】

ティッシュ配りもノルマの八割方は捌き切れたようで、手にぶらさげたカゴの中にはティッシュが一つ残っているのみ。これはなかなか脅威的なスピードであり、威勢のいい声と快活な営業スマイルが功を奏したのだろう。それはそうと、ラスイチのティッシュを配ろうかと手に取って辺りをぐるりと辺りを見渡す。するとその視線はある場所でぴたりと停止する。視線の先には、ベンチを座って項垂れている少年――西山翔弥、ルビーの魔法騎士。すなわちルビーの魔法少女ララ・ランドローバーの契約者だ。

「あれま、あんなとこでなーにやってんだか」

やれやれ、と呆れた風に溜息を落とした。魔法騎士ともあろう者が白昼堂々サボりとは何事だろうか。そしてその落ち込み具合は何なのか、疑問は尽きない。アルバイト中に私情を挟むのは気が引けるがほっとけもしない。……思案の末、ノルマ達成の一助になってもらうものとして自己完結する。そうと決まればティッシュ片手にベンチの方へ歩みを進める。

「○△社でーす!ご協力よろしくお願いしまーす。」

わざとらしく企業名を名乗り上げ、首を垂れたその眼前にティッシュをずいと差し向けた。顔を上げたその先には若干ご機嫌斜めな表情のララが仁王立ちしているであろう。

>西山、周辺ALL

【突然で絡み失礼します!契約してる体でよろしくお願いします!】

10日前 No.9

夜明けを願う(がめつさ100) @miyo666☆AyT.PM4ZxVI ★iPhone=4T5z1lSTy5

【市街地-路地裏-/八命にぃ】

一言で言えば、物好き。昔から変わらず、彼の性格はお節介焼きのようである。ここを綺麗にしても、もしかしたら誰かがまたポイ捨てするかもしれない。それだけならまだいい。もし戦闘中の流れ弾がこの辺の建物を崩したら、もう掃除どころではなくなる。結局また汚れるんだろうな、と思っている。だから、その後にヒロトが続けた言葉にこう答えた。

「え、面倒」


ヒロトからすれば案の定だったが、面倒という2文字で断る。実際面倒で、暇つぶしに成り得たとしても、やはり自分に得がなければやる気も出ないというものだ。魔法少女業も同じように自分に利益があまり出てないことがふっと頭の中に湧いてきたが、蓋をそっと閉じる。ただでさえクソみたいな運命を背負ったのに、ゴミ拾いと同じレベルまで降格させてしまったら、悲しいじゃすまされないだろうし。
と、道端にキラリと光る何かを見つける。……硬貨じゃないか。きっと、誰かがここで財布の中身をばら撒き、拾い忘れたものだろう。……待てよ、もしかして、ここちょっと掃除手伝えばもうちょっと出てくるんじゃあないだろうか。
滅茶苦茶邪な考えだが、そうと決まれば言葉を続けるしかあるまい。自分でもがめつさ極振りしてるのか?と思うくらいには邪だが、硬貨を拾い上げて。


「けど……ま、猫缶代の足しにはなるかな。トング持ってきた方がいい?」

>>ヒロト.ALL


【ないです(?) ぼくも呼び捨てにしてるんであれなんですけど面白い呼び名とかあったらどうぞどうぞなんやでです】

10日前 No.10

yyyn @nickker8 ★iPhone=5CA331aIHv

【市街地・カフェ/ウォール・ロックハート】

比較的多くの人が賑わう市街地。
そこに店を構えるこのカフェは、昼時ということもあり結構な混みようだ。
満席という看板が入り口に置かれ、店に入ろうとした人達が踵を返す中、一人の男が流れに逆らい店内へと入った。


『お客様、只今満席でして……』


そう声を掛けてきた店員を手で制すと、男は一直線にある席を目指す。
その先のテラス席には1人の男が座っていた。

「よっ!ここ空いてる?」


彼の名はウォール・ロックハート。
ホストにも見えそうな外見とは裏腹に、実は世界を守っているアメジストの魔法騎士だったりする。
テラス席に座っている、アルバート・ジョルスタンもまたエメラルドの魔法騎士だ。

その同業者の肩を叩いて声を掛けると、彼の返事を待たずに向かいの席に座る。
店員にオレンジジュースを注文すると、再びアルバートに向かって口を開いた。


「外歩いてたら、怖い顔してる姿が見えてさ。もしかして魔女でも探してた?」


>>アルバート・ジョルスタン,周辺ALL



【本編開始おめでとうございます!改めてよろしくお願いします(^^)ということでアルバートさんに絡ませて頂きました!】

10日前 No.11

お疲れsun @tired☆.qeVeLzfCGw ★iPhone=BmiCpUTj20

【森の神社/ウィルフリート】

鳥のさえずりがやまない。
やまない、とはいえどそれは決して耳障りではなく、風の音、森のさざめきと見事な調和を成して心地よく耳に響く。
その清々しいロケーションの中、相変わらず無機質な表情で佇むのはサングラスをかけたウィルフリート。不躾にも、鳥居のど真ん中に突っ立って辺りを見回している。

「犬が油揚げ食うかよ。」

両脇にちょこんと座っている狛犬の像。誰かがおいなりさん、狐と間違えたか、丁寧に油揚げが供えられている。それを一瞥すると、お参りするわけでもなく、手水所で手を清めるわけでもなく、愛車の元へ。

「あいにく神様とかそういうのは信じないタチでね。」

わざわざ神社まで出向いておきながらその無礼千万のセリフを吐くと、バイクのエンジンをかける。…が。

どこか調子が悪いらしい。エンジンがかからない。ああくそ、と悪態を吐くと、サングラスをとってため息をついた。
まさか祟りじゃあるまいし。
まあいい。天気もいいのだし、もう少しここでのんびりして帰ろう。
そう決めて、バッグから取り出したソーダ水を呷り、境内の階段に腰かけた。

【周辺all】

10日前 No.12

エステル @captain1 ★Android=UJhhnaQiDA

【市街地 カフェ/アルバート・ジョルスタン】

もう何度めか分からない『周囲の魔力を探る』という反復行動を再び実行する。アルバートはページを捲ろうとしていた手を一瞬だけ止め、再びページを捲る動作を再開する。確かに今、魔力の存在を感じた。魔法を扱える自分以外の誰かが、近くにいる。アルバートはもう一度魔力の気配を探った。先程より近づいている。相手も魔力を感知し、こちらに近づこうとしているのだろうか。アルバートは目線を本から上方に移動させ、真正面をみる。魔力が持つ相手がいるのは後ろだ、もしその人物が魔女だったとしたら、先手を打つ必要がある。アルバートは静かに息を吸うと、魔力を持つ者との対面に備えた。

だがアルバートの備えは結果的に無駄に終わる。肩に手を置かれたその一瞬こそ変身をしようと体を力ませたが、次の瞬間に聞こえて来たのは聞き慣れた男の声で、話しかけられてもアルバートは相手の方を振り返ることもなく盛大にため息をついた。

「勝手に座るな」

無駄な抵抗となる言葉を発しながら、アルバートは正面に座った男に冷たい目をむける。そう言ったところで彼がこの場からいなくならないことは重々承知しているからだ。目の前の男はウォール・ロックハート、アルバートと同じ魔法騎士だ。同じ魔法騎士、というだけでその他の面はまるで違うところが多い。人付き合いの良さは一目瞭然だが、魔法少女に対する接し方も二人は大きく異なる。それをわざわざとやかくいうアルバートではないが、思考がまるで違う相手であるのは確かだ。

「その通り、私はここで"隠れて"魔女を探していた。もうできなくなったが」

『隠れて』の部分を強調しながらアルバートは言う。暗に『お前のせいで作戦は中止だ』と皮肉っているのだが、知り合いに出会っても気づかぬふりをして無視をする前提でいたアルバートの方にそもそも問題があるというものだ。

「それで、お前はなぜこんなところにいる?」

アルバートは魔女を探すためにここにいる。それならば、当然相手にも理由があるだろうとアルバートはウォールに問いかけたのだ。なにか新たな情報でも掴んだのだろうかと勝手に予測し、アルバートは近くにいた店員に珈琲を追加注文する。長話になると予想しての注文だが、本当にウォールが情報を持っているかどうかは、まだアルバートの知らないことである。

>>ウォール・ロックハート、周辺ALL


【絡んでいただきありがとうございます!嫌みなやつですが、同じ魔法騎士同士どうぞよろしくお願いします!】

10日前 No.13

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_Zyp

【市街地・大通り/西山翔太】

僕はティッシュを受け取り、顔を上げた。
「はーい……って、ええ!?」
僕は驚いた。顔見知りの人だったからだ。あのとき僕は断ることが出来ず、契約してしまった。

(今日こそは……)
「あ、あの……」
僕はわずかな勇気を振り絞り、なんとか言葉を口にした。

そして
(正直言って僕は魔女が怖いです。怖くて逃げ出すかもしれません……だから役に立てそうにありません。契約を取り消したいです)
と頭の中で浮かべた。

しかしいざ言おうとした時、凄まじい緊張感が僕を襲った。
あまりの緊張感に口ごもってしまい、言うことができない。

「やっぱり、なんでもありません……」
結局、言うことができなかった――――

>ララ・ランドローバーおよび周辺all

10日前 No.14

七彩 @tmr☆qrj4adrhQpgH ★Tablet=rLqy3zkxxj

【森の神社/ルクス(妖精体)】

 森は好きだ、なんてったって優しい魔力にあふれているから。ここにいると優しい気持ちになれるから。人達は“森林にはリラックスできる香りが〜”だとかなんだとか言っているが、果たして人ならざる俺にもそういう効果があるのかどうか。そんなことを思っていると神社の鳥居近くから人の声が聞こえた。バレたらまずい、そう思いながら人間体になるべきかと注意深くその声を聞くと、聞き覚えのあるようなないような――よく分からない、でも魔力を手繰れば確かに彼につながっていて魔力を持った人のようで。声からして男性だろうか、変声術の使い手でないことを願いながら草むらから様子を見れば――。

 そこにはバイクに乗って帰ろうとする男性らしき人の姿、しかも調子が悪いのか立ち去れずにいて。何があったかはもちろん分かっているけれど、話したいという自分の中の妙な好奇心は止められなかった。一つ一つ階段に足をつけずに降りて、彼の後ろ、彼から二段上の位置で止まる。

「……おや、どうしたんだい?」

 わざと神様感が出るような、そんな仰々しい感じを出しつつ声をかけてみた。

>>ウィル


【本編開始おめでとうございますー!!!絡みますね!】

10日前 No.15

yyyn @nickker8 ★iPhone=5CA331aIHv

【市街地・カフェ/ウォール・ロックハート】


「いや、暇だったから街ブラブラしてたんだけど、急に見知った顔に会ったからさ!」


アルバートが注文したコーヒーと一緒に、店員からオレンジジュースを受け取ると、ウォールは能天気な答えを返した。
この答えでアルバートが不機嫌になるのは間違いないだろうが、ご機嫌取りに嘘を吐いてもしょうがない。

アルバートの質問に正直に答えると、ウォールはオレンジジュースで喉を潤した。
ここのオレンジジュースは少し酸味が強い。
もうちょっと甘いといいのにな。

眼前の飲み物に対して、そんな感想を抱きながらウォールは再び口を開いた。

「で、そっちはなんか収穫あったの?」

生真面目なアルバートの事だから、恐らく長い時間ここで魔女を探していたのだろう。
望み薄だが聞かないよりはいい。
店員にサンドイッチの追加注文をして、アルバートの答えを待った。


>>アルバート・ジョルスタン,周辺ALL



【こちらこそよろしくお願いします!いずれ共闘とか出来たらいいですね(^^)】

10日前 No.16

三文タコス @skycat774 ★0Ubf6LcRSR_yFt

【市街地-路地裏-/ヒロト・オルグレン】

案の定と言うべきか、にぃはヒロトの提案を「面倒」の一言で一蹴した。だがそれも別段不思議でもない、しても得にならない上にしなくても損害を被る訳でもないような事にはやる気などまず出るものではないのだから。
しかし彼女はふと道端に落ちていたらしい何かを見つけ、拾い上げる。見ればそれはこの国内で流通している見慣れたデザインの硬貨。大方この道の利用者がふとした拍子に落っことしたものだろう。

「そのくらい落ちてりゃいいけどな」

それを見て不意にやる気を起こした彼女を見て思わず苦笑する。どうやら自分の得になる事を見つけたらしい。
尤も落ちている硬貨のネコババは決して褒められた事ではないのだろうが、彼にそれを咎める気はなかった。財布が落ちていたならまだしも、硬貨程度のレベルだとそもそも落とした本人でさえ気が付いていない事も珍しくない。なのに馬鹿正直に交番に届けても金の流通を無意味に滞らせるだけだ。かといって放置していてもどうせ目ざといヤンキー達が自分のものにするだけだ。なら自分達が貰っても何の問題もないだろう。
とはいえ、落ちている硬貨というのはそれほど多いものではない。運がよければコンビニ弁当が買えるほど落ちている時もあるがそんな事は滅多になく、良くて自販機の缶ジュースが一本買えるか買えないかというレベルだ。猫缶の値段がどれくらいかは知らないが、足しにすると言っても下手すると10分の1にも満たないのではなかろうか。
まあそれはともかく、理由が何であれやる気になってくれたのはいいことである。

「わざわざ取りに行く必要もないさ、これ使え」

火ばさみを取ってこようとするにぃを声で制しつつ、今まで自分が使っていた火ばさみとズボンの右ポケットから引っ張り出した予備の軍手を差し出す。
身も蓋もない事を言ってしまえばゴミ拾い自体は軍手さえあれば何とかなる。火ばさみはあれば便利というだけの話だ。

>にぃ 周辺ALL


【こちらも特にありません。今のままで大丈夫です】

9日前 No.17

エステル @captain1 ★Android=UJhhnaQiDA

【市街地 カフェ/アルバート・ジョルスタン】

ウォールの清々しいほど明快な答えにアルバートは暫し硬直状態となった。飲み物を運んできた店員が不思議そうな顔を浮かべながら珈琲をアルバートの前に置く。店員が去ったあと、アルバートは額に手を置くと大きくため息をついて首を横にふった。話を聞く姿勢を取った自分が馬鹿馬鹿しいと言わんばかりだ。魔女を倒すことだけに躍起になりすぎて、目の前の男がどういう人物か頭から抜けていたらしい。わざわざ新しく注文した珈琲をそのままにしてこの場を去るわけにもいかず、アルバートは仕方なく珈琲を一口飲むとカップをソーサーへと戻す。

「つまり無駄な時間を過ごしていたところで私を見つけて、その無駄な時間に私を巻き込んだのか」

途方もない数の人間の中で魔力を探っていたアルバートも、成果が上がらない以上は無駄な時間を過ごしていたわけになるのだが、アルバートは自分のことを棚にあげていつも通りのトゲトゲしい言葉を放つ。感情の起伏が穏やかなアルバートだが、それでもなかなか魔女が姿を現さないことにやきもきしていたのかもしれない。成果のことをウォールに尋ねられれば、ふいと視線を反らし、小さく首をふった。

「人が多いところを狙うと踏んで朝からここにいたが……該当者はいなかった。あいつらを早く倒さなくてはいけないのに、どこにいるのか……」

アルバートは再び魔力の気配を探る。しかし自分とウォール以外の魔力は感じられず、やはり回りには魔女はいないようだ。アルバートはやはりダメだとまた小さく首をふると、珈琲カップに手を伸ばすのだった。

>>ウォール・ロックハート、周辺ALL

9日前 No.18

シャムの瞳 @kitten☆DcIyrGCyXF5j ★6qd6ND5xfv_Xgx

【魔女エミリーの棲家 / エミリー・ブリッジ】

世界は悪意に満ちている。魔女エミリーはそう確信している。

守ったはずの世界から石もて追われてこのかた、彼女はその証拠を嫌というほど見てきた。彼女の魔法は千里眼。世界のどこであろうとも、あるがままの光景を映し出す。憎しみ、差別、争い。地上にそれらが見られないところはない。魔法少女として戦っていた頃には見えなかった、見ないようにしていた人間たちの本性。かつての自分が見ていた世界は、大切に想っていたものは偽りだったのだ。世界への絶望は、少女を魔女へと変えた。

だからその日もいつものように、彼女の「目」は人間たちの集まる街を見つめていた。次に消し去るべき悪意と偽りを見つけるために。しかしそのうちのひとつの街で、彼女は思いもかけない光景を見ることになる。

「……これは、どういうこと?」

彼女が見たものは、再び世界に現れた魔法少女。かつては彼女と仲間たちのものだった呼び名と使命を得て、世界を脅かす者――魔女に対抗する存在。
かつてこの世界は魔法少女を不用品扱いしたというのに、その不用品の排除のために新たな魔法少女が生み出されるとは。
……これは、一体どういった皮肉なのか?

「そんなに、憎いのですか」

暗闇の部屋に一人。呟きながら立ち上がり、手探りで窓を開く。鎧戸を押し開けると、弱々しい日光が部屋と彼女の姿を照らした。エミリーは太陽の光を忌むように目を細めると、まるで誰かがそこにいるかのように問いかけを繰り返す。

「世界よ。私たちが、それほどまでに憎いのですか?」

どこからも答えはない。当然だった。薔薇に囲まれたこの小さな家の近辺に、生きている人間は一人もいないのだから。
エミリーは踵を返し、早足で部屋を出る。魔法少女が現れたのは、海の向こうに広がる地だ。旅支度の必要があった。近いうちにあそこへ赴かなくてはならないだろう。
新たな魔法少女に、そして世界に、思い知らせる必要がある。正しいのは一体どちらなのかということを。

世界が消えろというのなら、逆にこちらが世界を消してやる。

>>ALL

【本編開始おめでとうございます! 顔合わせやその他もろもろが一段落するまでは、侵攻は様子見するつもりでおります。皆さまよろしくお願いいたします。】

9日前 No.19

yyyn @nickker8 ★iPhone=5CA331aIHv

【市街地・カフェ/ウォール・ロックハート】

アルバートが悔しそうに首を振るのを見て、今度はウォールが盛大な溜め息を吐いた。


「そもそもこんな人混みの中から探す方が無茶だろ。どうせ出てきたら嫌でも分かるんだし」


なんせ標的は魔女。
見つけるのも倒すのも一筋縄ではいかない相手だ。
戦いが始まれば壮絶な日々になる。
だったら休める時はしっかり休んで心身を整えておいた方がいい、というのがウォールの言い分らしい。


「ま、要するに無駄な時間も大切って事だよ」


そう言うと、新たに店員が運んできたサンドイッチを手に取る。
お前も食べろ、とアルバートに勧めるとサンドイッチを口に運びながら思い出したように言葉を発した。

「でも確かに最近は魔女の情報入ってこないな。ちょっと不気味な気もするけど」


>>アルバート・ジョルスタン、周辺ALL

9日前 No.20

コア @koa11 ★Android=dh5DAQ3i3Q

【市街地 大通り/雪峯響花】

いつから人々は平穏を偽るようになったのか。
いつから人々は元の日常が訪れたと思うようになったのか。
いつから人々は変わってしまったのだろうか。

「何も解決していないというのに……」

今日も今日とて多くの人が行き交う大通りに私は不満を感じていた。一度現れれば町一つを簡単に消しかねない魔女が存在しているというのに具体的な対抗策は生まれないまま、社会人によって経済は回り、学生は勉学に励んでいる。それも当然のようにだ。直面している現実は何一つ変わらないのに、人は上手いように事を考えて生活をしている。
こんな有り様で社会は前向きに進んでいるなどお偉いさんが言っているのであれば、それこそ私が破壊活動でもしてやろうかとまで思う。

しかし、私も私で可愛らしいような制服を着て高校生をやっているというのもこの社会に流されている感が否めないのは確かだ。変わっていると言えば常に持ち歩いている日本刀だが、竹刀袋に入れているため周囲の目線は差し詰め剣道少女といったところだろう。仮に本当に剣道少女であれたのなら、それは随分と平和な世界だったのかもしれない。

「……そんなことを思うのは私たちだけで十分です」

魔女との戦いは私たちの代で終わらせ、私たちは彼女たちの二の舞にならないようにする。戦いは荷が重いと言ってしまえば事実ではあるが、他にできる者がいないのであれば力を持つ者がやらなければならない。偶然であろうと必然であろうと星に選ばれたのは間違いないことだ。
暖かな日射しと大通りの喧騒、今の平和というものを感じつつ私は歩みを進める。

>>周辺ALL


【本編開始おめでとうございます!皆様、よろしくお願いします】

9日前 No.21

お疲れsun @tired☆.qeVeLzfCGw ★iPhone=BmiCpUTj20

【森の神社/ウィルフリート】

「別に大したことじゃない。よくあること…」

背後から投げかけられた、こちらの様子を伺う声。振り返り、特におおごとではないことを伝えようとして…
ウサギのぬいぐるみと目があった。
子供のいたずらか、とあたりを見回すが、悪ガキの姿も、悪ガキが隠れられそうな場所も見当たらない。声がした方向からしても、声が聞こえた距離からしても、今の声は間違いなく…このウサギ。

「…驚いた。キツネでも犬でもなく…。」

魔力関係であることは確かだ。目の前のぬいぐるみは、まばたきもするし、目もキョロキョロ動く。現代の科学力では作れない精巧さだ。

「ウサギを祀る神社なのか、ここは。」

とんでもなく見当違いの返答をしながら、それでも平静を保てたのは、常に非日常の中で戦っているからか。非日常が日常とは、我ながらおかしな状態だと思うのだが。

「なんだお前。魔女関連なら即潰すぞ。」

祀る、だとか神様系統の認識を持ちつつも、やはりとんでもなく無礼な発言。こんなことを言うから祟られるのだろう。
到底受け入れられないファンタジーな現象を前に、内面では激しく混乱しつつも、とりあえず反応を待った。

【>>ルクス、周辺all】

9日前 No.22

大革迷 @fromsign☆Tzz8anAJCsGV ★Tablet=cHyZD8Jbtm

【 市街地 大通り / 雛罌粟 凛音(ヒナゲシ) 】

雛罌粟凛音ことヒナゲシはダイヤモンドの魔法騎士として、主である魔法少女ルミエールに仕えている。その剣として、盾として、ルミエールの右手としての役割を担っているのだ。その為、勿論緊急時には主に付きっきりになるのだが――

「うーん、散歩日和ですねぇ」

平常時にはそんな仕事もしていないかと思う程に街中を徘徊するばかりだった。無論、敵対する存在――主ルミエールはそうは思っていない様だが――である魔女の出現も警戒はしている。それに散歩とは言え結構な距離を歩いているのだから体力の維持にもなるだろう。だがそれが第一目標で、ただ散歩を楽しみたいだけでは無い、と否定する事はヒナゲシにとって嘘を付く事になってしまうのだった。
誰に言うでも無く呟いた言葉は喧騒の中に消え去り、それが街の賑わいに足を踏み入れた事を示した。一度足を止めて空を仰いだ。蒼い。今日も今日とて燃え尽きた薪の内に灯る残り火の様な平和を味わう為に歩いていく。
散歩コースも中盤に差し掛かり市街地の大通りに入る。途中で見かけたクレープ屋で具材をてんこ盛りにした物を頼み、幸せそうに頬張りながら更に歩みを進めていた。そんな時だった。

「あれは……」

遠目に見えたのは「主の同僚」――もとい、アメジストの魔法少女であるところの、雪峯響花だった。ヒナゲシ以上の冷徹で、魔女に対する姿勢もまた違う目線を持った少女。その見た目は紛う事なく剣道部所属の女子高生で、どこにでもいそうな感じで往来に溶け込んでいる。無論共闘の経験すらある相手を忘れる訳が無いので一目で解ったが。
ヒナゲシは逡巡する。無視も選択肢に入らない事は無いが、ヒナゲシ普段から周囲に丁寧な態度で接する事を心がけている。故に味方とのコミュニケーションによる連携の強化もまた、重要な任務であると考えていたのだ。
迷った末に彼女の背中へと駆け寄り、まるで仲の良い友達がやる様に――実際はスーツ姿の少女が女子高生に話しかける絵面だが――話しかけた。

「こんにちは、雪峯さん。お元気ですか?」

言ったあとに自らの手にしっかり握られたクレープを見て、あ、と声に出して呟く。真面目で勤勉な彼女の事だから、「魔女がまだ存在していると言うのに――」なんて小言を言われそうだと勘付いたのだ。
しかし今更、口を含めて隠す場所は何処にも無い。仕方が無いと諦めて彼女の反応を待つ。

>>雪峯響花(コア)様


【メイン解禁おめでとうございます。皆様よろしくお願いいたします】

8日前 No.23

エステル @captain1 ★Android=UJhhnaQiDA

【市街地 カフェ/アルバート・ジョルスタン】

ウォールのもっともな指摘にアルバートは目を伏せ、珈琲をすする。ウォールのいう通り、こんな大勢の人間が行き交う場所でたった一人の魔女を見つけるなど不可能に近いのだ。そもそもこんな人が多い場所に魔女がのこのこ現れるとは考えがたい。それよりも身を隠せる場所を探した方がよっぽど効率的だ。だがアルバートはこの場所で魔女を探すことを選択した。それはなるべく多くの人間に『アルバート・ジョルスタンが魔女を討伐した』ことを見せつけるためでもあるのだが、残念ながらアルバートの思う展開は叶いそうになかった。

「私には無駄に過ごしている時間はない」

無駄な時間が必要というウォールに対し、アルバートはきっぱりと否定の言葉を返した。自分の手柄を立て、家を継ぐため、そのためにアルバートは魔法騎士となった。今のままでは兄が家を継いでしまう。アルバートははやく兄を越えなければと躍起になっているのだ。ウォールに勧められたサンドイッチを礼を言わぬまま手に取ると一口かじる。特に腹が減っているわけではないが、戦闘の備えだとアルバートは解釈した。

「そうだな、息を潜めて不気味だ。なにか策を練っているか下準備をしているか……先手を打ちたいところだが、所在を掴めなければ何もできないのが現状だな」

アルバートを含めた魔法少女と魔法騎士は魔女が動きを見せるまでなにもできないのが現状である。知らぬ間に陣営を張られる危険もあり、それを防ぐためにも一刻もはやく魔女を見つけなければならないのだが、なかなか成果はあがらない。アルバートはサンドイッチを食べ終わるとまた珈琲を飲んだ。再び魔力を探るが、やはり周囲に魔女はいないようだ。

>>ウォール・ロックハート、周辺ALL

8日前 No.24

yyyn @nickker8 ★iPhone=5CA331aIHv

【市街地・カフェ/ウォール・ロックハート】

しかめっ面でサンドイッチを口に運ぶアルバートを見て、ウォールは静かに微笑んだ。
彼もまた周りから誤解されやすい性格をしている。確かに少々自分中心な所があるのかもしれないが、その根底にあるのは「魔女を倒したい」という強い思いだ。

例えそれが自分の為だったとしても、やる事は自分達と一緒なのだからきっと良い仲間になれる。無論、アルバート自身がどう思ってるかは分からないが、ウォールはそうなれたらいいなと感じているようだった。


少しアイツに似てる所もあるしな。


アイツというのはウォールの契約主である、アメジストの魔法少女だ。名を雪峯響花と言い、自分より一つ年下だが、その考え方や行動はとてもしっかりしている頼れる相棒と言った所か。
だが、その性格が災いしてか、アルバート同様周りから誤解されることもあるようで、そんな彼女の支えになりたいと最近は強く思うようになった。


「だったら嫌でも今は様子見だな。こういう時でしか出来ない事もあるし、準備も大事だ。」


アルバートの言葉で現実に帰ったウォールはそう言葉を返す。サンドイッチとオレンジジュースを胃に詰め込んで、椅子から立ち上がった。


「って訳でそろそろ行くわ。次また魔女探す時は俺も誘えよ?」

悪戯っぽい笑みを浮かべながらそう言うと、財布から一万円札を出し、近くにいた店員に代金を支払う。収入源は分からないが、どうやらウォールの懐は潤っているらしい。


”じゃあな”と手を振りカフェを出たウォールを再び都会の喧騒が迎え入れた。



>>アルバート・ジョルスタン、周辺ALL

8日前 No.25

コア @koa11 ★Android=dh5DAQ3i3Q

【市街地 大通り/雪峯響花】

大通りを歩き進んでいくうちに両側が様々なお店の建ち並ぶエリアへと差し掛かった。ここは飲み物はもちろん、アイスやパンなどと食べ歩きに適した物を扱うお店ばかりで、同年代の子たちはよく利用していると聞く。そのせいか学生にサービスをやっているところもあるようだ。

たまにはこういった雰囲気に飲まれてその辺りの女子高生と変わらない生活をするのも悪くはないかもしれない、なんてことを思っていた時、後ろからタッタッタッとこちらに駆け寄ってくるような足音が聞こえた。それと同時に落ち着きのある声も耳に入り、振り向くとダイヤモンドの魔法騎士ことヒナゲシの姿がそこにはあった。

「こんにちは。とりわけ元気というわけでも無いですが、ヒナゲシさんは……そうですね、お元気なようですね。そんな親に内緒に食べていてバレた、なんて反応はいいですよ」

挨拶を返す際にお互いに気付いたクレープは周辺では評判の良いお店が取り扱っているものだった気がする。真面目なヒナゲシだからこそ見せた反応に関しては、彼女が主に仕える立場であり、ある程度察しも良く、私のことだから……という辺りが無難かもしれない。私自身も数十分もすれば同じように買っていた可能性が大いにあるため、特には掘り下げなくて良いだろう。

ヒナゲシとは以前に共闘したこともあるため、幾分かは見知った関係だが、知らないことの方がまだまだ多い。同様に私も自分のことはあまり話していないので、お互い様と言ったところか。
私からすれば彼女は服装も髪も正反対、性格は所々似ていたり反対であったりと仮に契約をしていれば、それはそれでまた面白かったかもしれないという印象を持った記憶がある。

「ところで、今日はどんな用事でこちらに? てっきり、ルミエールさんと一緒だと思っていたのですが、もしや仲違いなんて……は心配の要らないつまらない質問でしょうか」

共闘後に様子を伺っていたため、少しは把握しているのだが、彼女は主であるルミエールのことを何より大事に想って仕えている。それこそ本人が意識していなくとも伝わってきたほどだ。もちろん、ルミエールには以前から十分に伝わっていることだろう。だからこそ、一人の姿というのは意外だったのだ。最も、確固とした信頼関係があるからこそできる行動なのかもしれないが。

>>雛罌粟 凛音 様

8日前 No.26

七彩 @tmr☆qrj4adrhQpgH ★Tablet=rLqy3zkxxj

【森の神社/ルクス(妖精体)】

「いや、僕はこの神社とは無関係だからね!?」

 最初の声の掛け方に問題があった、この神社に僕が祀られているのだと勘違いさせてしまった。急いで首を振って否定する。それと同時にそよ風が吹き込みローブが自分の動きにあわせてバサバサと音を立てて揺れた。そよ風に飛ばされそうになったのは僕だけの秘密だ。それでも僕に驚く様子はないあたり、魔法騎士の一人だと思っても大丈夫そうかも。なんて思っていた矢先に彼から確信付けるワードが飛び出してきた。

 「魔女」――この世界では、畏怖を持たれた元魔法少女たちの今の呼び名。かつて魔王の手から救った彼女たちの力を人は恐れた、そして現在の魔法少女と魔法騎士たちが、それらを討伐するために動いている。神社で潰すだなんていう彼でも、これが出てくるということは魔法騎士で間違いないだろう。少しの間をおいて彼の問に応える。その間は世界が静まっているような、この周辺だからこその神聖さと、少しの言葉にできない不気味さを持ち合わせていた。

「魔女関係、ではないとは言い切れないけど君たちと関係しないとも言い切れないかな……君はもしかして魔法騎士の一人じゃないかい?」

 確信を真実にするためにこちらも言葉を出す。曖昧な返し方しかできないのは彼に申し訳がないが、全ては彼が本当に魔法騎士であると確定してからにしたかった。僕の存在は魔法少女や魔法騎士よりも突飛な存在だと自分で感じているから。

>>ウィル、周辺ALL

8日前 No.27

TDN @arayashi ★gmOEYwYGFh_8Yr

【市街地・大通り / ララ・ランドローバー】

ラスイチのティッシュを西山が受け取ったのを見て、よし後もう一頑張り、と心の中で区切りをつける。その前に、この頼りなく映る魔法騎士くんをどうにかしなくてはなるまい。西山の座っているベンチの脇に腰を下ろすと、足元のダンボール箱からカゴにティッシュを補充していく。残りは二割、就業時間内には余裕で片がつきそうだ。ついでにその中に入っていた自分のオレンジジュースと予備のスポーツドリンクを手にとる。

「そんなしけた顔でなにしてんのさ?
 それにこんな時間にほっつき歩いて、学生が学業が本分だよ」

ララはオレンジジュースを呷りながら、やや説教じみた諭すような口調で語りかける。そしてもう片方の手にとったスポーツドリンクを西山の頬に押し付けた。冷やされたそれは若干疲れの見える西山の体には沁みるであろう。少々ぶっきらぼうながらララの気遣いが垣間見える。すると西山はなにやら物言いたげな様子で一瞬、逡巡した結果、『やっぱり、なんでもありません……』と来た。これは突っ込んでくれと言っているのか、はたまた触れるな、という事か。しかしララに迷いはない。

「あたしそういうのは嫌いだな。言いたい事はちゃんと言わなきゃ……何も伝わんないよ。」

メジャーリーガー顔まけの100マイルのストレートをゾーンど真ん中へ放り投げる。何か重い悩みなのは感じ取れた。それに一瞬であれ逡巡したのであれば、ララに話したいという気持ちがあったのだろう。しかし言葉にしなければ何も伝わらないし、こっちも分からないし解決の道を探る事もできない。ただ、もう少しオブラートに包む事のできたのだろうが、そういった面である意味不器用なのが、このララ・ランドローバーという魔法少女である。残り少ないオレンジジュースを飲み切ると、口元を一文字に引き結んで西山の様子を伺った。

>西山

8日前 No.28

大革迷 @fromsign☆Tzz8anAJCsGV ★Tablet=cHyZD8Jbtm

【 市街地 大通り / 雛罌粟 凛音(ヒナゲシ) 】

クレープを一瞥した彼女が全く不快そうな反応を示さなかったのは不幸中の幸いだった。ヒナゲシは勝手に彼女に小言を言われそうだなんて思ったが、存外そんな事も無く終わった事に安堵と申し訳無さを感じてしまう。まだお互いの事を深く知れていない現状、何処か彼女の事を勘違いしている節があるのかも知れない。
彼女の言葉を苦笑と共に聞きながら彼女を眺める。まるで氷柱の様な印象を持たせる容姿は――こんな言葉で済ますのは不躾だが――一言に美しいと言う言葉が似合った。切れ長の目に嵌め込まれたその特徴的な淡い青の瞳は見ていると魅入ってしまいそうだ。
そして予想もしていなかった、ぶつけられた質問。ヒナゲシは、目の前のナイフをやり過ごしたと思ったら横から棍棒を振り下ろされた気分だった。まさか散歩をしているとは言い難い。

「ええ……ちょっと巡回警戒って奴です」

そう言うと、咎められなかったクレープを再び頬張って口を埋める事で「これ以上の理由はありませんよ」とアピールする。口の中に広がる生地の食感、生クリームの甘味、そこに踊る多種のフルーツの甘酸っぱさに集中し、ゆっくりと咀嚼し、深淵に呑まれていく味を惜しむかのように嚥下した。

「御前はしっかりされた方ですから。それに、この街の幾つかの場所には『飛べる』様に陣を張ってありますから、もし何かあれば誰よりも疾く動く自身はあります」

自信たっぷりに笑みを浮かべ、胸を張ってそう言い切る。その後に、口の端に残った生クリームに気づくと笑みを崩して舌先で掠め取った。
そして『飛べる』という言葉に補足を入れる為に自身の魔法の基点となる陣、スーツの襟首に刺繍された一つを指でつまんで軽く見せる。ヒナゲシはこれでいて豆な性格なのだ。自身の持ち物の殆どに、そして街中にも特定のルートを移動できるように幾つかの場所には陣を刻んでいる。相手にするのが強大な存在である以上、主を守護する上で手を抜く事は許されざる行為なのだ。

「ああ、勿論御前との関係は良好だと思っていますよ。普段も私にとても優しく接してくださいますし、まるで私のことを本物の妹みたいに扱ってくれるんです。もしかしたら御前にとってはそれが当たり前で私に対して特別に情を抱いて下さっている訳では無いのかも知れません。しかし私は少なくとも、ルミエール様の為に総てを捧げられると言い切れる程度には彼女を信頼し、愛しています!」

相手が仲違いの可能性を無いと言ったにも関わらずそんな事まで続ける。余程聞かれたのが嬉しかったのか、ルミエールの事を語って興奮したのか、段々とヒートアップして口が回るスピードも上がる。最後には人目も憚らずにそんな台詞を叫ぶと、はぁはぁと肩で息をしながら真っ赤に染まった頬を冷やすように手を当てた。
気が済んだのか、大きく息を吐くと普段通りのヒナゲシが戻ってくる。そして新たな話題を見つけたのか、響花の周囲をキョロキョロ見回しながら言う。

「ふぅ……。ところで、そちらもウォールさんと御一緒されていないのですね。特に仲が良さそうでしたから意外ですね」

>>雪峯響花(コア)様

【遅くなりましたm(_ _)m】

7日前 No.29

コア @koa11 ★Android=0qnlIoZILT

【市街地 大通り/雪峯響花】

私からすれば疑問に感じた単独行動は話を聞くに巡回警戒というものであった。「言われてみれば……」なんて新たに気付く点は無いのだが、クレープを頬張る姿を見ると日頃のリフレッシュも兼ねているのかもしれない。

肝心の仲違いの問いについては、思った以上に無駄な質問だったと感じさせられる返答を聞いた。街中に瞬間移動ができる上に自身の持ち物にも効果が現れるようにしてあるとはまさに用意周到である。大抵、物事の成功に係る割合では準備が半分以上を占めるわけで、今すぐでなくともいずれ吉と出る行いだろう。ルミエールをしっかりする方と褒める以前に彼女も十二分にしっかりしている。それは主に対する想いにしても同様のことで揺らぎようの無いものだった。

「それほどの関係であることは素敵なことですね。聞いているだけで引き込まれてしまうほどです。もはや、代わりの者など見つけようも無い。ヒナゲシさんとルミエールさんの出会いは必然だったと言うべきでしょうか」

先程まで熱く語っていた彼女に微笑みながら声をかける。主であるルミエールのこととなれば、少しばかり熱が入るというのは今日知ることができた彼女の一面だろう。

「私の方は……彼は飄々としていて自由な人なので、今も何処かで平和に過ごしているのでしょう。流石に飛んできてはくれません。それと近頃は何を思ってか私の言動をフォローしている様子が見られますが、そのままにしておくと変に誤解されるという考えでも持っているのかもしれません。頼りになったりお節介であったりな方ですね」

似たような質問であったのにも関わらず、ヒナゲシとは打って変わって表情も変えずに淡々と述べる。しかし、仲が良さそうと言われた点は否定しなかった。その訳としては主に私が彼を適当に振り回しているからで、周囲から見ればそのように判断されるのだろう。とはいえ元より友好的に接しているつもりではある。

「愛しているかと問われたら考えますがね、ふふっ」

ヒナゲシの最後の一言をそのまま使用して補足した私は先程とはまた別の少々意地悪な微笑みを使った。

>>雛罌粟 凛音 様

【いえいえ、遅いだなんてとんでもないです。わざわざありがとうございます】

7日前 No.30

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_Zyp

【市街地・大通り/西山翔太】

「そ、そうですか……わかってはいるんですけど……」
『言いたいことはちゃんと言わないと伝わらない』と言われた僕はこう返した。
気が弱いので言うことができないのだ。

「……やってみます」
それでも僕は、勇気を振り絞って物を言う。
僕は、大きく息を吸った。

「――――怖いんです」
言えた、あと一息。
あとはほんの少しだけがんばるだけでいい。僕は続けてこう言った

「今朝、30分寝過ごしたんです。遅刻したら間違いなく怒られるうえに、最近暴れてる魔女とかいうのも怖いんです……それで気がついたらここに……」
僕は胸のうちを明かす。言えるだけのことは全て言った。
これ以上は、言えそうにない……はず。

>ララ・ランドローバーおよび周辺all

7日前 No.31

お疲れsun @tired☆.qeVeLzfCGw ★iPhone=6dROcx5T9m

【森の神社/ウィルフリート】

「なんだその煮えきらない答えは。」

この見た目と曖昧な発言でこちらを惑わせ、不意打ちでもするつもりなのだろうか。このあたりなら人目もないし、魔法騎士になって警戒した方がいいか…たが…。

「いや、あまり強い魔力は感じないな。魔力を押し込めて隠している様子もない。」

目の前のウサギからは、敵意というものが感じられなかった。そもそもこいつに俺を不意打ちするような魔力があるなら、わざわざ声なんかかけないはずだ。
味方という確信は得られない。それでも、敵性は低いことがうかがえた。

「もう一度聞くぞ。なんなんだ、お前は。」

一応の警戒は保ったまま、あくまでも平静なトーンでもう一度問いかけた。
魔力だの宝石の力だの、訳のわからない力が働いているこの世界。こんな奇怪なものが俺たちの戦いに無関係なはずがないのだ。

>>ルクス、周辺all


【ごめんなさい、返信遅れました…!】

7日前 No.32

TDN @arayashi ★gmOEYwYGFh_8Yr

【市街地・大通り / ララ・ランドローバー】

人の往来が多い昼間の大通り、その喧噪の中で西山の一言一句を聞き漏らさないように耳を傾ける。おっかなびっくり口を開き始めた西山に対ししっかりと目を見て時折頷きつつ、その言葉を脳内で反芻させる。孤児院の仕事でもよくやっていることだ。過去のトラウマから人と上手く喋る事ができない子や意思表示が苦手な子にはしっかりと聞いている、という姿勢を見せてあげる。これだけでも多少の安心感から喋り始める子も少なくない。西山は同世代ではあるものの、やる事は孤児院での仕事となんら変わりなかった。そして西山の話が終わりを迎えると、ララは一拍おいて柔らかな口調で語り始める。

「……なんだ、やれば出来るじゃん。頑張った!」

重い口を割った西山を素直に褒めるララ。ご褒美としてなのか、さきほど手に取ったスポーツドリンクを西山に手渡した。そしてさらに言葉を続ける。

「怒られるのはあたしも嫌だよ、でも逃げてちゃダメよ。それでさらに怒られるしね。
 そういう時はちゃんと謝る! ごめんなさい、ってね。よっぽどじゃなきゃ許してくれるよ、先生なら尚更ね。
 ……ま、同じ事を繰り返しちゃダメだけどね。」

柔らかい口調の中にも時折厳しさを含ませつつ、緩急をつけて言葉を連ねていく。その表情は言葉とは裏腹に穏やかなもので、西山の緊張した面持ちを解してあげようと笑みを浮かべる。遅刻したことはもう今となってはしょうがない、ここでこうして話している以上諦めなければならない。今後気を付ければいいだけの話。問題は、言葉尻に出てきた『魔女』についての話だった。これにはララも少しばかり難しい表情に変わり、間を空けて改めて口を開く。

「魔女が怖いのはあたしも同じだよ、きっと他の同じ境遇の子達(魔法少女や魔法騎士)も怖いと思うよ。それを表出さないだけでね。
 ただ、怖いからって逃げたらこの街だって無事じゃない……選ばれてしまった事で辛い思いもするけど、あんな酷い光景を見せられたら許せないじゃない。
 それにあたしは選ばれた事はある意味使命だと思ってるから……逃げ出すなんてしないよ、絶対。

―――と、ごめんね。ちょっと熱くなりすぎちゃったね。あくまで今のはあたし個人の考え。
 西山くんがどんな決断をするのかは分からないけど、あたしはそれに対して責めたりしないから……じゃ、あたしそろそろ行くね。」

魔女について、他の魔法少女や魔法騎士の思い、そしてララの魔法少女に対する決意。それらを語る表情は真剣そのもので、その瞳には西山を映し出しているがその先にある何か(魔女)を見据えていた。ぱっ、と我に返ったかのように取り繕うような笑みを覗かせると、やや目を伏せる。西山の考えはおおよそ感じていた。むしろそうなるのが自然とも言える。こんな状況誰だって嫌だし逃げ出したい、しかし代わりがいないのも事実。そうなった時に、立ち向かえる覚悟があるか否か、決定的な答えがそこにあった。ララは大きく背伸びをして立ち上がると、少し歩いた先で振り返る。

「あたしも怒られるのは嫌だからね!」

そう、ララには残り二割のティッシュを捌かなければいけない仕事があるのだ。いつまでも座っている訳にもいかない。それにノルマを達成すると給料が上がるため、何が何でも達成しなくてはいけないのだ。がめつい女と思われるかもしれないが、ある思いのためにララはひた走っていた。
再び向き直ると、ララの後ろ姿は雑踏の中に消えていった。

>西山、周辺ALL

6日前 No.33

エメラルドのそよ風 @sable ★kh2cF7yBTP_yFt

【市街地・大通り/リリー・ピーアニー】

今朝も早朝から素振りをした。魔女の襲撃で家族を失い、勉学や剣道で忙しいながらも充実していた高校生活も失ったリリー。今や彼女の希望は、たった一人生き残った末の弟の意識の回復だけである。かなり気丈な方とはいえ時折やるせない気持ちになるため、そんな気分を吹き飛ばすために木刀を振るっているのだ。魔法少女として肉体を鍛えるのは大切だし、何より自分がくよくよしていたら魔法少女・騎士の仲間にも、いつか目を覚ます弟にも合わせる顔がない。辛いのは皆同じ、ネガティブな感情は心の奥底に仕舞ってしまうが吉。

「ここは賑やかさが残っていていいですわ。

あら、ごめんなさい」

朝食を摂り、掃除を済ませ、弟のお見舞いも終わったとなると、後はアルバイトしか無いのだが…生憎今日の仕事は無しになってしまった。リリーの家がある区域は既に魔女の被害に遭っており、活気が十分にあるとは言えない。故に勤め先の営業も不安定で、アルバイトの自分などいつ切られるかもわからない状況なのだ。余り恨み言を言ってはいけないとわかっているが、魔女たちは随分と大変なことをしでかしてくれたものである。

そんなわけで余った時間は買い出しにでも使おうと街に繰り出した。この活気はリリーの地元じゃ中々見られない。老若男女、様々な年代の人がここを行き来する。普段は鬱陶しい喧騒も、魔女の襲撃に晒された後では貴重さすら感じさせる。まだ財布しか入っていないマイバッグを手に人混みの中を進んでいると、ついうっかり前から来るサラリーマンと肩がぶつかってしまった。少々ドジなところがあるのだ。

「あら?あの方は…」

またバッグ片手に人混みの中を進む。すると前方に見覚えのある少女を発見した。健康的な肌に燃える様な瞳、そして何より喧騒の渦にも飲み込まれない快活さ。ララ・ランドローバー、ルビーの魔法少女だ。リリーの同年代にもあんなにしっかりしている子は中々いないだろう。魔法少女以前に一人の女として尊敬に値する女性である。今日もまたアルバイトに精を出しているようで、気苦労の絶えない学生や社会人すらも懐柔してしまいそうな笑みを振りまいている。

「おはようございます、ララさん。お手伝いさせていただけませんか?」

ティッシュがいっぱいに詰まった大きなカゴを見るにティッシュ配りだろう。世渡り上手な彼女のことだからもうニ、三割程度しか残っていなさそうだが、リリーはおしとやかな笑みを浮かべて協力を申し出る。

>>ララ・ランドローバー


【絡ませていただきます!よろしくお願いします】

6日前 No.34

大革迷 @fromsign☆Tzz8anAJCsGV ★Tablet=cHyZD8Jbtm

【 市街地 大通り / 雛罌粟 凛音(ヒナゲシ) 】

「そうでしたか。不仲でなくて何よりです」

先程の自分とは打って変わって冷然と語った彼女に、落ち着きを取り戻した笑顔でそう言う。
自分達とはまた違った形で、響花とその騎士ウォールはしっかりと繋がっている様だ。自分が契約した相手が仮に響花だったとしたら、またそれも楽しかったのかも知れないなんて考えつつ、つい口角を上げてしまう。
それにしても良い事だ。戦いを共にする以上はお互いを理解している事に損は無い。
続いた補足の言葉に思わず更に笑みが溢れる。

「あはは、確かに仮にも男女の間での『愛している』には語弊があるでしょうね。私はお似合いだと思いますけど」

彼女が見せたその悪戯っぽい笑みに笑顔を返しつつ、その言葉を軽く受け流す。
実際のところ、ヒナゲシは愛情という面ではかなり不安定な部類の人間で、家族にも等しい程の存在のルミエールにはどっぷり心酔している節がある。彼女から与えられる溢れんばかりの愛は、少し愛の言葉を添えて抱き締められると涙をボロボロ流すヒナゲシを餌付けして飼い慣らすには過多も良いところだったのかも知れない。
だがそれでもヒナゲシが平静でいられるのはそれだけヒナゲシの根本が強いのか、或いはルミエールの影響なのだろうか。

ヒナゲシはふと思い出したかのように端末を開いて時間表示に目を落とすと、低い声で唸る様に声を出して、甘いクレープの横では似つかわしくない渋い顔をした。

「あ……そういえばこの偵察は買い出しを兼ねているのでした。少ししかお話出来ずに申し訳ありません、雪峯さん。これで失礼致しますね」

頭の中には買わなければいけない物のリストが矢継ぎ早に浮かんでくる。ヒナゲシは思い出してしまった事を不幸に思いつつも、申し訳無さそうに頭を下げて言った。かと思えば、これ以上いても、と思ったのか、すぐに往来の中へと飛び込んで行った。

>>雪峯響花(コア)様

【一旦退場させて頂きます。申し訳ありませんm(_ _)m
コア様、絡みありがとうございました!】

5日前 No.35

エステル @captain1 ★Android=UJhhnaQiDA

【市街地 カフェ/アルバート・ジョルスタン】

サンドイッチを食べ終わったアルバートは、また珈琲に手を伸ばした。準備も大切だというウォールにアルバートは沈黙を貫く。そのままその場を立ち去るウォールにアルバートは軽く頷くだけで返事を返さなかった。それにしても『次に魔女を探すときは俺も誘え』とは……

「最後に本音が出たな」

アルバートは珈琲カップを置きながらポツリと呟く。ウォール・ロックハート、ひょうひょうとしている性格だが心の底には魔女への強い憎しみを秘めている。ウォールも早く魔女を倒したいと思っているのだろう。ウォールは過去の清算するために魔女を倒そうとしている。一方でアルバートは自分の未来のために魔女を倒そうとしているのだ。それだけではない。ウォールが魔女を倒せば終わりなのに対し、アルバートはできるだけ一人で手柄を立てなければならない。そう、自分にふさわしいはずの、当主の座を掴むために……アルバートはまた辺りの魔力を探る作業を再開した。ウォール、それどころか他の魔法騎士や魔法少女、はてはパートナーの魔法少女リリーに至るまで、彼らの力を借りずしてアルバートは魔女を自分の手で倒す気でいた。全ては自分のために……

アルバートは相も変わらずカフェのテラス席で一人珈琲を飲むのだった。

>>ウォール、周辺ALL


【返信遅くなりまして大変申し訳ありませんでした】

5日前 No.36

TDN @arayashi ★gmOEYwYGFh_8Yr

【市街地・大通り / ララ・ランドローバー】

西山と別れてからティッシュを配るスピードは格段に下がっていた。それもそのはず。お得意の営業スマイルはわずかに影を落とし、声に威勢のよさが欠けていた。完全に集中力を欠いている状態である。いつも仕事に真摯に取り組むララには珍しく、どこか上の空といった様子で仕事に身が入っていないのは明白。理由は、先ほど魔女について西山に一方的に話した結果、その気持ちに勘付きつつも突き放しとも汲める言動を取ってしまった事に後悔の念を抱いているせいである。そして道行く人にティッシュを差し出していくものの、前半の調子の良さとは打って変わってスルーの連続である。しまいには学生とぶつかってしまって、人波に流される始末。すると流された先で聞き覚えのある、染み入るような温かみのある声が聞こえた。

「リリ姉!? ……いや、これはあたしの仕事だから!
 ……うん、大丈夫大丈夫! ヘーキヘーキ! 気持ちはありがたいけどね!」

振り返った先で上品な笑みを浮かべて立っていたのは、先ほどの声の主。エメラルドの魔法少女、リリー・ピーアニー。最年長の魔法少女にして、みんなのお姉さん。リリーが申し出てきたのは、ティッシュ配りの手伝いだった。一瞬だけ顔が曇るが、すぐに笑みを張り付ける。カゴの中に入っている減る気配のないそれをチラリと横目に見た後、身振り手振りを使って全力で断りの意を示した。これは幼い頃に染み付いた悪癖。ララは幼少期に親の手が借りられず何でも自分一人で学び、試し、成し遂げてきただけに人に頼る事を苦手としていた。弱い頃の自分に戻りたくない、そんな無意識――トラウマ――が発動してしまうのだ。

「でも奇遇だねー! リリ姉とこんなところで出くわすなんて!」

ララの中でもはや手伝いの話は終わった事になっているようだ。そして空元気を維持したまま、話題のすり替えを行う。しかしここにもララの深層意識にある感情がもれていた。「出くわす」なんて言葉は本来適切ではない。出会いたくなかった、というニュアンスの方が強いためである。ララにはその意識は存在せず、無意識で言葉の選別を行っていた。
無意識のためそんな事は露にも感じていないララは、勢いで押し切ろうしているのかオーバーリアクションのまま再会に喜び、リリーの肩をぽんぽん頻り叩いていた。

 >リリー、周辺ALL

5日前 No.37

エメラルドのそよ風 @sable ★kh2cF7yBTP_yFt

【市街地・大通り/リリー・ピーアニー】

ティッシュ配りのバイトに精を出すララを見つけ、手伝いを申し出たリリーだったが、その提案は断られてしまった。ちょっと迂闊だったかもしれないな、と反省する。これは決してララが悪いわけではないのだが、彼女は人に頼ることを極度に苦手としているのだ。一瞬顔を曇らせたこと、それに被せる様な作り笑い、そして気心知れた仲には少々不自然な挙動。幼い頃からの不遇な生活が原因なのだろう。しかしリリーはララのことを強い女性だと思っている。ふさぎ込んだり、人間不信になってもおかしくないような過去を乗り越え、世界を救う使命すら成し遂げようとしているのだから。

「ほんとですわね。ララさんに会えて遠出した甲斐があった、というものです」

しつこく手伝おうとはせず、いつも通り明るいララの話に耳を傾ける。

____いつも通り?リリーはどこか違和感を感じていた。それは決して"なんとなく"とかいう無根拠なものではない。バイトの話は終わったのに、ララはまだぎこちない態度のままなのだ。もちろん見た感じは元気そのものだし、顔には笑みが浮かんでいる。肩をポンポンと叩いてくるのも彼女らしいスキンシップの取り方だ。しかしどこか無理をしているというか…いや、隠そうとしているというか。「出くわす」という本来相応しくない言葉選びや、いくら明るい彼女といってもオーバーリアクション気味な振る舞い。考えすぎかもしれないが、5人の弟妹の面倒を見てきたリリーの勘に触れるところがあった。

普通に受け答えしつつも、リリーの深い緑色の瞳は、じっとララの紅い瞳を見据えていた。

「何か悩み事がありましたら、どうぞおっしゃってくださいな。私にとって、魔法少女の皆さんは家族も同然ですから」

厳しい言い方はせず、あくまでララを気遣う言葉をかける。正直な話、彼女が悩みを抱えているとしたら、思い当たる節はかなり多いのだ。強い=悩みが無いとは限らない。17歳という本来ならまだ保護者と生活しているはずの歳で、ララは立派に生計を立てて一人で生きている。その裏側には数え切れないほどの努力、苦心、紆余曲折が積み重なっているはず。当然その過程で悩むことは多々あるだろう。人に頼るのが苦手な彼女のことだから、「なんでもない」と言ってまた仕事に励むかもしれない。お節介だと思うかもしれない。しかしリリーからすればララは家族同然、"一人"にはなっても"独り"にはさせたくなかった。

>>ララ、周辺all

5日前 No.38

キープ @keep10 ★B1vJ6I1z8y_jAc

【市街地・大通り/橘 楓】

 コンクリートに囲まれた街にささやかながら自然を感じさせる街路樹や花壇の花々。その花壇に座り一人モグモグとドーナッツを頬張るモノクロの女性。濡羽色の髪に色白の肌、大和撫子を絵に描いたような端正な面持ちに反するように、エンゼルクリームを口いっぱいに詰め込む。黒のロングワンピースに粉砂糖が落ちようが口元に生クリームがくっつこうがお構いなしにガンガン食べる。その見た目と豪快な食いっぷりに道行く人もチラリと横目で見てしまうほど。そんな大食い美人が今世界を恐怖と破壊の坩堝に叩きこんでいる魔女の一人だと誰が思うだろうか。橘 楓(たちばな かえで)かつて魔王軍と対峙した魔法少女の一人であり、現在は魔女という肩書を伏せてとあるビジネスに勤しんでいる。
 そんな彼女のすぐ横に一人の女性が座る。買い物途中の主婦のようだが、その視線は挙動不審にあたりを見回していた。

『あの……リンゴを二つ売ってもらえますか?』

「……誰からお使いを頼まれた?」

『手足のある蛇から……』

 楓はポケットから二本の小瓶を彼女に手渡す。女性はあらかじめ財布から出していたであろう二万円を楓に渡し、その場を離れた。女性に渡したものは、楓が生成・調合した麻薬である。体内に入れば脳のホルモン分泌に作用し、ストレスと不安を和らげ多幸感を得られる。疲労や痛みも抑えられるなど覚せい剤に似た症状をもたらす。覚せい剤と違う点は禁断症状や依存症が出ないこと。そして薬物検査に引っかかることはないことだ。依存性がないのだからすぐに辞められる。理論上はそうなのだが、この薬に手を出した人間はほぼ確実に次も買いに来る。まるでコンビニにビールを買いに行くような感覚で麻薬を買いに来るのだ。罪悪感の排除、そして薬物検査に該当しないという安心感を与えられることで、客は高額な薬を買いに求める。
 魔女の襲撃により世界情勢は大きく変化している。政治経済にも多大な影響がでており、先行きが見えない不安が国民全体に広がっている。そのストレスを和らげるために、ストレスの元凶から薬を買いにくるとは滑稽極まりない。楓は受け取った二万円を財布に詰め込む。その中身は万札でギッシリ詰まっていた。

「精々この世が滅びるまでガンガン稼いでジャンジャン楽しませてもらうよ、人間さん」

 問題は、自分たちを排除するためにこの星が生み出した魔法少女の存在だった。彼女たちと戦った魔女からは、どうやら魔法騎士なる存在もいるらしい。油断ならない連中だったとの情報も入ってきている。現にこの市街地でも複数の強い魔力が感知できる。このような一般人が多くいる市街地で戦闘をするような猪武者ではないだろうがある程度用心はしておくべきか。楓はジャンパーについているフードを目深に被る。この服は楓が自らの魔法で作り上げた特別な布で出来ており、無意識に外に放出される魔力を遮断する働きを持つ。

「昔から戦いは他の連中に任せてたからねぇ。今回も私は裏方に回るよ」

 ニヤリと不敵に微笑むと、ドーナッツの残りを口に運び始めた。

>>周辺ALL



【本編書き込み遅れました。魔女役 橘 楓 ことキープです。よろしくお願いします】

5日前 No.39

コア @koa11 ★Android=dh5DAQ3i3Q

【市街地 大通り/雪峯響花】

「そう、なのでしょうか……」

ヒナゲシに笑顔でお似合いと言われ、一瞬考え込んで呟く。
こんな彼女のことだから本心で言っているのは確かなのだろう。これといって不満のある言葉でもない。ただ、経験上、初めて言われた言葉なので何か引っ掛かるような気持ちになった。具体的に言い表せない何か……どうせなら次にウォールと出会った際にそれっぽいことを聞いてみるのもありかもしれない。

私が一人で解決の糸口が見つからないような疑問を抱いていると、ヒナゲシはこの偵察に買い出しを兼ねていたことを思い出したようで、渋い顔を見せつつ別れの挨拶をした。

「近いうちにでも、またこういった雰囲気でお話ができると良いですね」

次の機会、出会う場所が戦場ではないようにと思ったが故の言葉をかけて彼女の去っていく姿を見る。
もちろん、いずれ肩を並べて戦うのは紛れようも無い事実だ。どうやっても避けようがない。しかし、私はその事実が次でなければ良いと別れ際に感じた。

「さて、私も成すべきこと……まずは甘いものでも食べて考えましょうか」

やれることはやれるうちにやっておくのも一つ大事なことなのかもしれない。例え、偽りだとしても平和を感じて過ごすのは今しかできないことだ。
私は同じようなことを思っているであろう人々に飲まれるようにしてクレープ屋を目指すこととした。

>>雛罌粟 凛音 様 周辺ALL

【こちらこそ絡みありがとうございました!また後々、機会があると思いますので、その際はよろしくお願いします】

4日前 No.40

TDN @arayashi ★gmOEYwYGFh_8Yr

【市街地・大通り / ララ・ランドローバー】

その優雅な立ち振る舞いは同じ女性として尊敬に値するし、姉妹の多さ故かララのオーバーなスキンシップにも笑って応じてくれるリリーの姿はララにとって姉のような存在であった。そんなリリーと接していると干し立てのあったかいお布団に包まれたような気持ちになると同時に、言い知れぬ不安にも駆られるのだった。そして共に再会を喜び合う中、続けて言ったリリーの言葉がララに突き刺さる。

「……家族…あたし家族ってよく分かんないんだよね」

真っすぐと見据えられた緑の瞳に、赤の瞳はわずかに揺れる。不安の正体は、子供の隠し事を簡単に見透かす、いわゆる母親の目だ。しかし決定的に違っていたのは目の奥に宿る感情。幼少の記憶を探ったがかつて母親だった人から向けられた目には虚ろで冷たく、本当の意味でララの事を見てはいなかった。対してリリーの目には温かみと慈しみにあふれており、かつそれはララに注がれていた。その視線にわずかに身じろぐ。自分の胸の内に渦巻いているものを見透かされた事にもドキリとしたが、それ以上にララは「家族」という言葉に疑問符を浮かべた。ララが知る家族は、家族という体裁を取っているだけで、冷たく暗いものでしかなかった。その真摯な眼差しに屈したのか、諦めたように小さく笑って口を開く。

「リリ姉には敵わないね……
 ちょっと友達に余計なお世話しちゃったかなって考えちゃってさ。
 らしくないなーって思ってたところ。」

大事な部分は濁しつつも端的に話した。さすがに同じ魔法少女といえど当の本人すら濁した魔法騎士云々の話は伏せておいた。はぁあ、と大げさに溜息を吐くと大きく背筋を伸ばす。その表情はさっきまでとは変わり、曇りのち晴れと言った様子。リリーの思いやりに屈した形だが、これは以上は口を割りそうにない事がララの目に現れていた。

 >リリー


【ああああ!お待たせして申し訳ないです!】

 >リリー本体様

3日前 No.41

兎咲 @tmr☆qrj4adrhQpgH ★Android=bdGoSDg77R

【森の神社/ルクス(妖精体)】

「ううん、それじゃあ名乗ろうか……僕はルクス、まあ言っても信じてもらえないだろうけど、魔女と君たちを生み出す時の魔力の残滓の集合体……といえば、イメージはつくかな」

 迷ったがまあ彼なら話しても大丈夫だろう、きっと。こんな突飛な僕の存在が本当に信じてもらえるかどうかは別として。ただ神とかそういう部類を信じていそうな素振りがなさそうな彼が、果たしてこれをまるまる信じてくれるかどうかというのは別だろう。僕のことを簡単に全て話してしまったから、あとは彼がどう感じるか。それ次第だ。

「……まあ、僕が僕になったのは君たちの魔力の残滓のおかげだけどね? 額のこれを見てもらうと分かる通り」

 少し間が空いてからになったが、後押しできると信じて、人の手ではないまん丸の――関節のない右腕を動かして額の彼らの宝石の集合体を差した。魔法少女と魔法騎士の絆の証。これで信じてくれたら話は早いがどうだろうか?

>>ルクス


【遅くなりましたorz】

3日前 No.42

エメラルドのそよ風 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【市街地・大通り/リリー・ピーアニー】

ララの強さと明るさは一朝一夕で培えるものではない、そうリリーは思っている。本来いじけたり非行に走ったりしてもおかしくない逆境に立ち向かい、若年17歳にして自分で生計を立てるまでに至った。とても並大抵の精神では不可能だ。その上魔法少女としての使命まで帯びてなお、この堂々とした佇まい。折れることを知らない姿はいつでも仲間達を勇気づけてくれるだろう。しかしリリーは彼女のことが心配だった。幾ら強いと言っても未成年の女の子、無敵なわけがない。今だってそうだ。傍目には明朗快活そのものだが、じっと目を見れば空元気だとわかる。

「私も自分で言うほどわかってはいないのかもしれません」

家族とは何か、理解し得ずポツリと呟くララ。彼女の責任ではない。18年間愛を注がれ、注いできた自分でも説明できないのだ。だがこれだけは言える。家族とは、単なる体裁だけの薄っぺらいものでは決してない。究極的には言葉で説明する必要すらないのだろう。例え契りを交わしていない男女でも、互いに愛し合っているなら家族だ。血が繋がっていなくとも、支え合って互いの幸せを追い求めようとするなら、それもまた立派な家族だ。故にリリーは仲間達を家族と呼ぶ。弟妹達にしてきたように、分け隔ての無い愛を注ぐまでだ。

「そうだったのですね…探るような真似をしてごめんなさい。

でもその方は幸せだと思います。ララさんの太陽のような温かさに触れられて」

ぎこちなさの正体を端的にだが語るララ。大袈裟な溜め息の後に浮かぶ表情は、心なしか明るく輝いて見えた。ぼかした形とはいえ打ち明けたことで悩みが軽くなったのだろうか。もしそうなら喜ばしい限りだ。元より彼女に笑顔を取り戻してもらうのが狙いだったため、これ以上の余計な詮索は断じてしない。『親しき中にも礼儀あり』。あまりしつこいとプライバシーの侵害だ。誰にだって秘密にしたいことの一つや二つはある。現に弟妹達がそうだったし、リリー自身とて例外ではない。

ただ自分に自信を持って欲しくもあったため、彼女の行いはお節介などではないというさりげないフォローは入れておいた。ララの温かさもまた、きっと多くの友人を救っているに違いないのだから。

「――と、お仕事の途中でしたわね。邪魔してしまったお詫びにこれを。

よかったら食べてくださいな」

ふと彼女がアルバイト中なことを思い出して我に返る。これ以上の長居は仕事の妨げにしかならないだろう。去り際に手渡した小さな包みには、乾燥させた幾種類かの甘味が詰められている。王道の干しブドウに優しい甘さの干し芋、微かな酸味を得た干しリンゴ。ララが好んでやまないあの果物も入っているはずだ。きっと多忙な一日を生き抜く燃料になってくれる。

>>ララ


【いえいえ、待ったなんてとんでもないです!

そろそろ戦闘が始まる?かもしれないので、これでいったんリリーは下げさせていただきます!自分から絡んだのに短くて申し訳ないです><

絡みありがとうございました!】

>>ララ本体様

2日前 No.43

TDN @arayashi ★gmOEYwYGFh_8Yr

【市街地・大通り / ララ・ランドローバー】

胸につっかえたものが消えてすっきりとした気分だった。少し話しただけであったが、ララにとって良薬となった事は間違いない。また、家族についての認識もわずかに変わっていた。リリーから家族同然、と言われた時に胸に暖かいものを感じた。むず痒いが決して居心地の悪いものではなくて、その感覚に従うのであれば家族は悪いものではない、とララは認識を改めるのだった。

「……ううん、ありがとうリリ姉!」

自らの行いを顧みて謝罪の意を表すリリー。本来であれば気を遣わせてしまったこちらの方が謝るべきところなのだ。しかもアフターフォローまで、抜かりないと感心さえ覚える。それに対しララは左右に首を振って言外に気にしないで、と伝えると同時に素直に感謝の意を表す。とびっきりの笑顔を添えて。

「うわー、まじか!超おいしそう!
 ……ありがとう、また話そうね!」

受け取った小包の中に入っていたのは、各種ドライフルーツ。その中にはララの好きな干し柿の姿もあった。これは否応なしに仕事に力が入る。去っていくリリーの後ろ姿に聞こえているかどうか分からなかったが声をかけると、ララも踵を返す。小包の封を開けると中のフルーツを一つまみ、口に放り込むとほどよい甘さと酸味が口内へ広がる。それらを燃料として新たに活力を漲らせると、ティッシュ配りを再開する。その声と表情は雑踏にも掻き消えず、その後の成果は言うまでもなかった。

 >リリー、周辺ALL

【絡みありがとうございました!】

 >リリー本体様

1日前 No.44

シャムの瞳 @kitten☆DcIyrGCyXF5j ★zBAdM4w5ba_Xgx

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1日前 No.45

TDN @arayashi ★gmOEYwYGFh_8Yr

【市街地 / ララ・ランドローバー】

大気を震わす魔力、背筋を駆け上る悪寒、全身から警鐘が鳴り響いた。咄嗟に頭上を仰ぐと、黒い球体がもう地上から数百メートルの位置まで飛来していた。次の瞬間、一帯を襲う激しい振動と轟音、着地点は陥没し大量の粉塵を舞い上げている。砂煙の晴れた先に立っていたのは、仮面をつけた黒衣の魔女。存在するだけで発せられる巨大な魔力に気圧されて一歩後ずさる。額には汗が浮かんで滴り落ちていく。
あまりに唐突、あまりに突然、あまりに不意を打ったその強襲に驚愕を隠せないララ。続くと思われた平穏な一日はあっさりとあっけなく音を立てて崩れ落ちた。
しかしララは歯を食いしばると、その場の誰よりも先に声を上げた。

「皆さん逃げてください!なるべく遠くに!早く!!」

人混みも疎らだったせいか、先ほどの強襲での人的被害は奇跡的に免れていた。突然の事態に人々は凍り付き固まっていたが、ララの一声によって事態の性急さを感じたのか、はたまた一般人でも感じ取れるほどの魔力に震えあがったのか、一斉に悲鳴と泣き声が湧きあがり周囲にいたララを除いた一般人は雲の子を散らすように逃げ惑う。完全に市民の避難が完了するまで、後数分と言ったところ。
ここで魔女を足止めしなければならない。軍隊さえ寄せ付けない魔女の強さに一介の少女に何が出来るか、否、少女ララ・ランドローバーは……

「ここで逃げてちゃ、魔法少女の名が廃る!!」

吹き荒れる突風が砂埃を舞い上げる。ララの姿を一瞬覆い隠した。そして砂埃が晴れるとそこには、赤やオレンジを基調としたスポーティーなドレスに身を包んだ、魔法少女ララ・ランドローバーが立っていた。あふれ出る魔力は決意の証。彼我の魔力差は歴然、ララもそのことは十分に承知していた。しかしララにはある確信があった、必ず彼ら彼女らは来てくれるはずだと。
市民の前に立ちはだかるような立ち位置で構えると、魔女の様子を注意深く伺った。情報がなにもない中、不用意に突っ込むことはできなかった。

 >エミリー、周辺ALL

1日前 No.46

夜明けを願う @miyo666☆AyT.PM4ZxVI ★iPhone=4T5z1lSTy5

【市街地 / 八命にぃ】


魔力を感知する。それは、魔女のあまりにも強大な気配。その配下や、他の者が持つことさえ許されざる物である。そして、轟音。

自らの魔法騎士との会話を済ませ、帰路に着こうとしていた矢先に起きたそれは、自分の足を逆方向に進ませるには十分すぎる理由だった。人がまばらに自分の横を通り過ぎていく。様子を見るまでもないが、確実に耐え難い恐怖を味わったような騒ぎ方だ。泣く子供、子供を抱えて走る親、途中で足をもつれさせ転ぶ人々、そんな人々の先に鎮座するは、黒衣を纏う仮面の魔女と紅玉を司る情熱の魔法少女であった。
成る程、あの魔女は紅玉を狙って降下してきたらしい。地面の惨状がそれを物語っている。しかし、参ったな。もし自分が参戦したとしても、撃退できるかどうかと言ったところだろう。そのおぞましいほどの魔力が、自分たちの苦戦する未来を暗示している。
しかし、だからと言って逃げる訳でもない。

スッとオキニスを体内から引っ張り出すと、それを砕く。砕かれたオキニスは粒子となり、その粒子は服に溶け込み、戦闘服へと変化させる。黒い輝きに包まれながら、マントまで具現化させたところで、あの魔法少女___ララ・ランドローバーへと歩む。


「カッコいいねえ、でも無謀だ。ルビーの魔法少女さん。二人でやっても勝てるかどうかわかんないのにさ」


悪態をつきながらも戦闘態勢に入る。きっと彼女は後ろでドタバタしている民衆を逃す時間を稼ぐつもりだろう。ならばこちらもそれに合わせて動くしかあるまい。守るのは苦手だし、攻撃は最大の防御とも言う。先手必勝という言葉もあるから、本当は先に攻撃を仕掛けたいが、そうもいかない。だから、初撃は躱し、巻き添えになった建物の残骸などで魔法を発動する魂胆だ。襲ってきたのが廃墟街であったなら、こんな面倒をする必要もないのだが、仕方がない。

>>ララ.エミリー.ALL

1日前 No.47

シャムの瞳 @kitten☆DcIyrGCyXF5j ★zBAdM4w5ba_Xgx

【市街地 / エミリー・ブリッジ】

『皆さん逃げてください!なるべく遠くに!早く!!』

魔女であるエミリーを前にして標的の魔法少女が真っ先に取った行動は、攻撃でも、逃亡でもなく。身動きもとれず逃げることすら忘れた木偶たちのために、声を上げることだった。ぽかんと立ち尽くしていた人々が、彼女の声で我に返ったかのように逃げ惑う。本人はと見れば――魔力を纏い、魔法少女の戦闘スタイルへと姿を変えていた。
逃げる人々とエミリーの間に、赤を纏った魔法少女が立ちふさがるように構える。彼女の年は、17、8だろうか。魔法少女だった頃のエミリーとそう変わらないように見える。引き締まった決意の表情には覚えがあった。きっとそれは、彼女の魔法少女としての使命感に裏打ちされているのだろう。

「……ふふ」

思わず、失笑が漏れた。エミリーにとっては、笑うという行為そのものが久しぶりだったのだが。自力で逃げ出すことすらしない愚民たちを護るため。魔法少女の使命のため。そんなもののために魔女の前に立ちはだかろうとする彼女の姿が、笑わずにいられないほど滑稽に思えたのだ。滑稽で、そして悲しい。
千里眼で見ていた時から薄々分かっていたことだが、彼女を目前にして改めて思う。新たな魔法少女と、自分たち魔女との魔力の差は明らかだ。彼女の左手に見える赤い宝玉には、多くの魔力が集中しているのがわかる。しかしその程度の魔力では、エミリーにとって何の障害にもなりはしない。この星の抵抗も、この程度か。
そうして赤の魔法少女を観察しているうちに、上空から見下ろすエミリーの「目」は、逃げる人々の中に異物を見つけていた。逃げるのではなく、こちらへと歩みを進める幼い少女。少し待てば、今一人の魔法少女が現れる。

『カッコいいねえ、でも無謀だ。ルビーの魔法少女さん。二人でやっても勝てるかどうかわかんないのにさ』

確信は持っていなかったが、どうやら前回と同じく、魔法少女は複数いるようだ。おそらくは七人。全員が集まれば、一人一人は貧弱とはいえ厄介になりかねない。
まずは、この場で二人。今すぐに壊してしまおう。エミリーの足元でのたくっていた黒い茨が、明確な意志を持って動き出した。地面を這いずり、覆い尽くすように、やがては黒い津波のような速度で二人と、その背後で逃げる人々に迫る。それは触れた者の足を捉え、茨の檻へと飲み込もうとしていた。

>>ララ、にぃ、周辺All

1日前 No.48

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_Zyp

【市街地・大通り/西山翔太】

「『謝る』かぁ……」
あれから僕は座って物事を考えていた
そして僕は立ち上がり、学校へ向けて走り出した。ちょっとだけ成長できた気がする。

それからしばらくして、
「……ん?」
学校まであと少しというところまで来たとき、僕は妙な気配を感じた。
後ろを見ると黒い球体が上空にあった。それは地上に降りてきて、ものすごい轟音を出した。

「うっ……」
僕はあまりの轟音にうろたえる。
ここは多分中心地から結構遠いにも関わらずこのうるささだ。

「あれは……!?」
そして僕は何かを察した。
魔女だ、魔女が現れたんだ――――――

「あ、あぁ……」
僕の足がすくむ。
他の人もみんな怖がってるらしいけど、僕はやっぱりそれを越えられないのだろうか。

>周辺all

1日前 No.49

TDN @arayashi ★gmOEYwYGFh_8Yr

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20時間前 No.50

お疲れsun @tired☆.qeVeLzfCGw ★iPhone=6dROcx5T9m

【森の神社/ウィルフリート】

「残滓…残りカスか。」

極端にデリカシーに欠いた返答で片付けると、少し考えた。信じることができるかと問われると、まさかそんなはずはない。だが、理解することはできるのだ。
額の宝石は、とても偽物とは思えない。俺の契約主であるサファイアもしっかりと輝きを放っている。
魔力によって魔法少女を生み出した際の残りカスが形を成して…ウサギになるのかどうかはしらないが、それでもありえない話ではない。
なにより、ぬいぐるみが喋っている。

「じゃあ聞くが、お前はどっちの駒なんだ?」

宝石を持っているということは十中八九魔法少女側なのだが、それも彼の口から直接聞くまではわからない。
まさか今現在魔女が街を襲撃しているなんておもいもよらず、そんな質問を投げた。


>>ルクス、all


【よかったらルクスくんのそれらしい魔力で魔女の襲撃に気づいてくれると嬉しいです!ウィル君そういうの鈍そうなんで。】

5時間前 No.51

三文タコス @skycat774 ★0Ubf6LcRSR_yFt

【市街地 / ヒロト・オルグレン】

「畜生、こんな時にこんな場所でか!」

突如として響く激しい轟音、そしてその発生源と思しき方向から感じられる間違いようのない圧倒的な魔力。
その二つを認識した瞬間、路地裏のゴミ拾いを終え帰路についていたヒロトは顔色を変えその黒い物体が落着するであろう場所へと向けて走り出す。本当ならこの後も色々とするべきことはあるのだが、そんな事は全て後回しだ。魔女が現れた今、そんな事を気にしている暇はないだろう。

最短経路、かつ比較的人通りが少ないであろう道を全速力で突っ走る。しかし魔力が感じられた元に近づくにつれて自らと逆方向に逃げようとする人の流れは次第に増していき、それをかき分けていくため必然的に速度も落ちてしまう。気ばかり焦るが、二次災害が起こる危険性を考えると迂闊に自らの魔法を使う訳にもいかない。
逸る気を抑えるためも兼ねて近くの魔女の近くの魔力を探る。すると魔女の物以外に二つの良く知る魔力を感じ取った。一つはつい先程まで会話していたにぃの、そしてもう一つはルビーの魔法少女であるララ・ランドローバーのものだ。つまり彼が感じ取ったものが正しければ、すでに二人の魔法少女が魔女と対峙している事になる。もっとも魔女の実力を鑑みれば、二人という数はあまりにも心もとないのだが。

「見えた!」

などと考えているうちに、ようやく魔女を視界に捉える事のできる範囲に到達した。見れば灰色の仮面で顔を覆い隠したその魔女は、自らの魔法の産物であろう黒い茨を以て人々を襲おうとしている。またその茨と相対しているララは、どうやら逃げ惑う市民の避難を完了させることを優先しているらしい。

「……っ!」

自分の実力ではあの茨と真向から相対するのは不可能だ。だがその茨に襲われようとしている人々を助ける事ならきっとできる。ならば人々の救助は自分が引き受け、魔法少女二人には茨とその発生源に対処してもらおう。
そのような一通りのプランを立てると、ヒロトは眼前で自分の両拳を交差させる。するとその交差した箇所から眩い閃光が走り、それが晴れた時には彼の姿は戦闘服へと変わっていた。その一瞬の変化に気づくものは少なくとも避難中の群衆の中にはいないだろう。
姿が変わると同時に大地を蹴って跳び上がる。そして今まさに逃げ遅れた一人の男性を捕えようとする茨の前に降り立つと、自らの魔法を発動した。
すると今まで津波を想起させる程の速さで迫っていた茨が急にその速度を落とした。だがそれは実際に遅くなった訳ではない。加速魔法によってン認識能力を含めた身体の全機能が加速された事によって相対的に遅くなっているだけだ。だがそれにより男性を助け出す時間は十分に確保できる。
男性の体を抱え上げるとここへ来た時と同じように勢いよく跳躍し、茨から逃れる。そして安全圏と思しきビルの屋上に男性を置くと、何が起きたのか分からず呆気にとられる彼を尻目に再び茨に襲われる人々の元へと飛び込んでいった。

>ララ にぃ エミリー 周辺ALL

1時間前 No.52
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