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願いと結末

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(804) - ●メイン記事(27) / サブ記事 (74) - いいね!(0)

クアンタ @maikaze10 ★iPhone=bZzgodMLFb

9年前、人類は衰退した。天使によって、人類の9割は死んだ。全ては救済。それだけの為。
衰退した人類は2つの派閥を作り、身を守ることにした。しかし、人間は簡単ではなかった。天使の脅威がなくなると、2つのグループの抗争が勃発した。
生きるか死ぬか、ただそれだけの、簡単で、残酷で、希望と絶望しかない話。

クリックありがとうございます!そして駄文失礼しました。少しでも興味を持って頂けたなら、サブの方にお越しください

1年前 No.0
メモ2017/04/24 22:29 : クアンタ @maikaze10★iPhone-bZzgodMLFb

オラクル陣営

頭*マリア(マッコイ様)

参謀 2名

攻撃部隊隊長 *ニクス・クルーデーリス(スサ男くん様)

遊撃部隊隊長 2名

魔術支援部隊隊長 3名

魔獣 4名

*(春宮様予約)

魔獣の主 5名

魔物使い 無限

*月華門棕櫚(友禅様)

裏切り者(アウトレイジからオラクル)1〜3名


アウトレイジ陣営

頭 *セレス・ヴェルゼキア(魔極様)

参謀 1名

接近戦隊隊長 2名

遠距離戦隊隊長 (TDN様予約)

遊撃部隊隊長 (懐七様予約)

対魔物部隊隊 (零たん様)

対魔術部隊隊長 2名

一般兵 無限

*メイ・アプリコット*アンナ・アプリコット(雷果様)*(懐七様予約)

*ブリッタ・ハールマン(palis♪様)

裏切り者(オラクルからアウトレイジ)1名

*グリフォ・リーフレット(主)

*ディスト・アルファディオス(彼岸花様)

天使陣営

大天使ミカエル(魔極様)

大天使ラファエル(春宮様予約)

…続きを読む(5行)

切替: メイン記事(27) サブ記事 (74) ページ: 1


 
 

クアンタ @maikaze10 ★iPhone=bZzgodMLFb

【グリフォ/アウトレイジ本拠地】

「ふへー」
歩きながら、謎のため息をつく。見回りといえば聞こえがいいが、ただ単に歩いているだけ。ここ一ヶ月近く、お互いに動きがない。いいことなのかもしれないが、兵の士気的に考えるとそういうわけにはいかない。

「みんなー訓練しない?」
一般兵に話しかけることしかできない。

>>ALL様


【メイン解禁します!絡みにくくてすいません。学校で考えたんですけど、忘れてしまいました。と、とりあえずメイン解禁です!】

1年前 No.1

palis♪ @kansas0311 ★iPhone=MeyeMqc0T2

【ブリッタ / アウトレイジ本拠地】

♪The club isn't the best place to find a lover
(クラブは彼女を探すとこじゃない)

♪So the bar is where I go
(だから僕はバーに行く)

♪Me and my friends at the table doing shots
(友人とのテーブルで)

♪Drinking faster and then we talk slow
(手は速く動くのに口は回らない)

jhオーディオのイヤホンから流れる、低音に重きを置いた鋭く、地を揺らすかの如く響き渡る重低音。
エド・シーランの子孫達も今では亡き人であるのだろうか。
そうなれば、私の奴らに対する怨みはもう幾人分、追加される事となるだろう。

時は2100年、突如として現れた奴らは”救済”を謳いながら多くの人々を…私の両親を殺した。
奴らの正体も、目的も依然謎のままである上、今となってはそもそも姿を見かける事すらない。
私のこの怨みの矛先を、いったいどこへ向けろと云うのだろう。

視界の先に広がる景色。
長く、荒廃したビルの廊下の窓から覗く景色すらも、今ではもうどこも朽ちている。
救済を経て滅んだ世界。
生者の気配は希薄で、希望という言葉とは無縁な現実。

深く刻まれたブーツの底が、廊下に大きく足音を響かせる。
武器を積んだバックパックも、弾倉を収めるハーネスすらも身に付けぬまま、脚部に備えたサイドアームだけを携えて彼女は廊下を歩いていた。

特に目的はない。

夜をメインに活動する彼女にとって、朝は本来睡眠中の時間である。
こんな世の中だ。
活動時間が不定期である以上、まともな生活サイクルが構築されているわけでもあるまい。
予期せぬ時間に目が覚めてしまうなんてこともあるだろう。
今回はまさにそのケースな訳だ。

♪Come over and start up a conversation with just me
(でも偶然ってあるものさ)

♪And trust me I'll give it a chance now
(突然チャンスは回ってくる)

♪Take my hand, stop
(手を取って、ストップ)

♪Put Van The Man on the jukebox
(ジュークボックスはヴァン・モリソンを流してる)

心地よく刻まれるリズム。
鼻歌交じりに弾むスピードと、高揚していく興奮。

しかしながら唐突にも、僅かにその”現実”から離れられつつあった幻想は目前に現れた人影によって失われた。
歌詞とも、己の感情とも裏腹なその存在は、彼女がこの世で最も嫌いとする個の一つであった。

グリフォという名の”一匹”の人ならざるイキモノ。

訳あって彼女の所属する組織の仲間となった異端者である。
経緯は省くものとしても、人で構成された筈であるこの組織にとって、魔獣と呼ばれる種であるグリフォはまさしく意にそぐわない存在だ。
異なる種の羽と尾を生やした、人でありながら人とは違う容姿。
それが己の家族を殺めた人外と同等ともいえる存在である事は決して間違いではない。

いつしか”人ではないヒト”という、彼女なりに考え出した境界線の先にあるイキモノ全てを殺めんとする思想は、例外無くそのグリフォにも働いた。
自然と彼女の右手は太腿のCQCホルスターに収められたサイドアームへと伸び、そのセフティを外す。
得物を抜かんとはいえど、彼女の心に抱かれた警戒心は、敵へと向けるそれと同等の物であった。

そっと、イヤホンを耳から外し、グリフォの姿を睨みつける様に捉えながら、彼女は尚、歩みを進める。

”みんなー訓練しない?”

グリフォから発せられた言葉。
その言葉から彼女の今の心情は変わる事はない。
歩み寄る彼女の存在にグリフォは気がついている様子はなかった。

抱いた警戒心と表情はそのままに、彼女はゆっくりと、グリフォの横を通り抜けた。

「敵のキミと馴れ馴れしくするつもりなんてあるわけないじゃん」

すれ違い際、彼女は廊下の先を見据えながら呟くように告げる。

「射撃用のヒューマンターゲットになってくれるっていうなら話は別だけど」

「って……そもそもキミ人じゃなかったんだっけね」

グリフォの前を通り過ぎ、背を向けたまま、彼女はグリフォに暴言とも言える皮肉を吐き捨てた。

両手をパーカーのポケットに突っ込み、わざとらしく笑ってみせながらその場を後に………

「ぶべっ!!」

…しようとした矢先、床に転がった空き缶に足をとられ、彼女は大胆にも顔から床に転倒した。
自業自得と言うべきか、バチが当たったと言うべきか。
目の前で暴言を吐き捨てておきながら同時に、目の前でアホさを露呈した彼女のプライドは一瞬にして崩壊した。

立つ顔も無く、床にうつ伏せに転倒した状態のまま、己の失態に悔しさを抱きながら、そのあまりの恥ずかしさに顔を赤らめるばかりであった。


【メイン開始おめでとうございます(≧∇≦)!!】
【さっそく絡ませていただきます…!!】


>>主様,ALL様

1年前 No.2

彼岸花 @tragedy☆ceTjr.OtlhiK ★iPad=txBUCiCVZB

【ディスト/アウトレイジ本拠地】

屋上から眼下に広がる世界を煙草を吸いながら眺める。 地平線の彼方まで広がる景色は今まで人間が築いて来た文明が滅びた事を示す瓦礫の山に満ちていて。 そこからは明るい声は勿論の事、嘆きの声も悲観の声もこの屋上には届かない。 否、そもそも出されていないの間違いか。

突如として現れた“天使”はその権能を発揮し並び立つビルを、人々の住む住宅街を、全てを破壊し尽くした。 その行為は今を持って救済という言葉で片付けられている。 それから時としては9年程経過した。 2100年に救済が起きてから早々と9年。 人類はその救済から立ち直れていない。 眼下に広がる廃墟のそれが全てを語っている。

「……ふー……」

煙草を口から離し、煙を吐き出す。 9年前は父親が吸っているのを見ているだけであり、臭い煙を出すだけの代物としか考えていなかったが吸い始めるとまた違う感覚を覚えるのは私が少しは大人になったからだろうか? 子供のお遊びレベルとは言え恋人、友人、両親。 その全てを失ってから私は何を得ただろう? そして何を成しただろうか? 世界は救済からどのように変わっただろう?
答えは聞かなくても分かっている。 私が得たのは魔術という生きる為の術。 私は何も成せておらず悪戯に人を手に掛けただけ。 世界は救済から一歩も立ち直れていない。 唯一の生き残りが徒党を組んで争っているだけの、衰退に至る道を緩やかに進んでいるだけだ。 そしてその徒党の一つに所属しているのだから、何も面白くも無い。

煙草を屋上から投げ捨て、屋内に戻る。 階段をカン…カン…と降りて行く。 視線を上げれば自分と同じく徒党の一つ“オラクル”を離れ、もう片方の徒党“アウトレイジ”に身を寄せた人の姿をしていながら人ではない者、グリフォ・リーフレットが一般兵に声を掛けている。 ただその内容は余りにも曖昧過ぎる物であり、声を掛けられた一般兵もグリフォの生い立ち……というよりは経歴か。 それを知っているからこそ腫物を触れるかの如く距離を取って離れてしまっている。

そしてもう一人。 イヤホンを耳に装着して音楽を嗜む少女。 自分と同じぐらいの年齢でありながら冷徹な判断能力と色々危うい風紀の見出し方を身に付けた者。 ブリッタ・ハールマンが歩いて来るのを確認する。 何時もの彼女からは考えられない程の軽装なのは時間が時間であるが故か。 夜をメインに活動する彼女がこの時間帯で行動しているのは珍しいと言えば珍しいが、世界が崩壊した中でそんな時間帯通りに動ける人物の方が少ないだろう。 グリフォを視認した彼女は味方とは思えない敵意を隠そうともせずグリフォに近付いた。 しかも武器のセーフティを解除して。

止めようと考えたが彼女も立派な戦士であり“大人”である。 発砲するのであれば話は別だが他の一般兵もいる中で発砲する程彼女は愚かではない。 それを分かっているからこその静観。 案の定不穏な気配を纏ったままグリフォに暴言を言い放ち、床に顔面からダイブする。 暴言を吐いたが故の因果応報を早速回収する辺り、色々な意味で凄まじい。 その有様は一種の漫才のやり取りのようにも見えてしまうのは何故だろうか?

「……グリフォさん、何の訓練をするのかを告げなければ一般兵の諸君にはどうしようもない。 誘う側であればそれを明示してあげなければ幾ら何でも彼らが哀れだ」

敢えてブリッタには声を掛けず、立ち往生しているグリフォに先に声を掛ける。 彼らも少なからずグリフォをよくは見ていないだろうが他ならぬ頭領がグリフォを向かい入れたのだから、人外であることを理由にグリフォと関わらない選択肢が取れない事を分かっている筈だ。 そして言い出しっぺの法則に則り、訓練内容をグリフォが彼らに伝えなければ話は一ミリも進まない。

「……あー、その、何だろう。 床の寝心地は余り良くないと思うから早く立ち上がった方が良いと私は思うな、ブリッタさん? 赤面している所を大変申し訳なく思うけど、ハッキリ言って邪魔なので」

そしてブリッタには追い討ちと言わんばかりに早く立ち上がるよう促す。 私が彼女を責めたって事態がややこしくなるだけなのだから、敢えて口にはしない。 ただ転んだ事実とそこで寝ていると邪魔だという事実を突き付けて、早く立ち上がるよう言うだけだ。 だってグリフォと同じ立場の私に手を貸されたって、彼女はそれを振り払う事は目に見えている。 だったら自分で立ち上がって貰わないと。

>>グリフォ、ブリッタ、ALL
【本編開始おめでとうございます。 早速ですがお二方に絡ませて頂きます】

1年前 No.3

雷果 @kokuti☆3eDJrRHUBCk ★iPhone=yw336DYw7A

【メイ・アプリコット/アウトレイジ本拠地】

「…………」

アウトレイジ本拠地から少し離れた場所でぼうっと地平線の向こうを眺めながら、メイはトランペットを吹いていた。6歳から始めた、とだけあり綺麗なロングトーンが辺り一帯に響く。
トランペットを手にした当時、メイは人間関係というものがなかった。友達もいなければ、尊敬する人もいなかった。あるとすれば、メイを忌み嫌うものばかり。原因など分かっている。アンナの存在があるからだ。メイが築いてきた人間関係は、アンナがぶち壊してきた。けれど、メイとアンナはお互いの存在に気づいていない。故にアンナの存在を知らないメイからすれば、ある日突然人間関係を絶たれる。そんな日々が、「救済」の日まで続いた。
救済が起こってからメイはなんとか助かった。しかし大切なものを失った。両親も、何気ない毎日も。

メイはトランペットをケースにしまうと、本拠地の方に戻っていった。そこにはグリフォ、ブリッタ、それにディストもいる。

「「みんなー訓練しない?」」

グリフォがそう告げ、ブリッタがグリフォに対して皮肉を吐いた後に盛大に転ぶ。ある意味こういった時間も平和……ではないけれど、ほのぼのしくはあるのかもしれない。最も、まともに人間関係を持ったことがないメイからすれば、人との関わり方など知らない訳で。

「「……グリフォさん、何の訓練をするのかを告げなければ一般兵の諸君にはどうしようもない。 誘う側であればそれを明示してあげなければ幾ら何でも彼らが哀れだ」」

続いてディストがそうグリフォに言う。確かに何の訓練かもわからないまま訓練しようと誘われてもこちらも困るというものである。メイは何を話せば良いのか分からず、そもそもこの場で発言していいものかも分からなかったが、とりあえずディストの意見に賛同することにした。

「ディストさんの言う通りだと思うよ。グリフォさん、どんな訓練をするのかな」

>>グリフォ、ブリッタ、ディスト、現場all


【メイン解禁おめでとうございます。駄文から入ってしまいますがご了承下さい】

1年前 No.4

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★Ywte4t2Nfq_Xgx

【 月華門棕櫚 / オラクル本拠地(教会)付近の森の中 】

 瞠目すべき速力で、鬱蒼と生い茂る森の中を一羽の鷹( http://imepic.jp/20170419/490150)が飛翔した。それは小柄な鷹が出し得るスピードではなく、本来ならば弾丸やビーム兵器のような存在だけに許された速さだ。それだけの速度を出しておきながら、無数に生えた樹木の枝葉にさえ羽根の先端をも掠らせず最高速度で飛び続ける精密なコントロールをも兼ね備えている。しかしそれは鷹の実力ではない。その鷹のような魔物を魔法円から召喚して操る、魔物使いたるこの少女――月華門棕櫚の実力だ。

「いーねいーね、コントロールはバッチリだ。さっすが僕様ちゃんの召喚した可愛い魔物ちゃんだ! んじゃ、お次はスピードとコントロールじゃなくパワーを発揮してみようか」

 14歳の少女が黄金色の瞳を細めてそう指示した瞬間、鷹は先程までの障害物を全て避ける飛行から一転、何本もの木々を恐るべき勢いと破壊力でなぎ倒して回り始めた。それだけでない。鷹の体から風の渦のようなものが巻き上がり、台風を凝縮した威力のそれが四方八方に広がることで、倒れた巨木たちが次々と空中に舞い上がっていく。そしてあからさまな粉砕音と共に落下。何とか残った枝葉の先も、表皮が削げ落ち芯までズタズタになった虚無の残骸そのものだ。召喚者たる棕櫚の立っている場所を除いて、地面に生えた草までもが木たちと同じように根こそぎ生命を奪われている。半径50メートルの空間を全てその惨状に仕上げた後、鷹は己の仕事を主人たる少女に自慢するかのごとく誇らしげに空中旋回をして、最後には少女の白い細腕にちょこんと身体を乗せてきた。それを「よしよしよーし」と甘ったるい手付きで撫でてやる。傍目には恐ろしい魔物と映れど、棕櫚にとっての召喚魔は可愛いペット。可愛がることなど造作もない。撫で繰り回された鷹のほうも、心なし精悍な目元が和らいで気持ちよさそうだ。
 そうして暫く鷹をあやし続けた後、ちょっとごめんねー、と一言かけて鷹を空中に離し、足元に置いていた錫杖の先っぽでガリガリと地面に魔法円を描き始める。いくらなんでもこれだけ森を荒らしてしまえば、そのまま放置して帰ると後から誰かしらに注意を受けかねない。だから破壊した森を元に戻せるような能力の魔物を召喚するための新しい魔法円を描いているのだ。コンパスなど使わずとも、若くしてこの道十ウン年の棕櫚は硬い土の上に綺麗な円を作成できる。そしてその中に、複雑な記号や素人目にはどこの国のものとも分からないだろう謎の言語を次々と付け足してゆく。錫杖の先が土くれを削り穿つ音と、鷹が空を羽ばたく音とがしばらく森の中に響き続けた。
 どれだけ強い魔物を召喚しても殆ど魔力の消費が無い棕櫚の魔法だが、その分魔法円を手書きで作成しているので手間暇と時間が大いにかかる。さすがに戦闘中であればもっと気合と本腰を入れて高速で描くが、今いる場所はオラクルの本拠地の目と鼻の先で、仮に襲いかかってくるような連中が現れたとしても既に戦闘に使える魔物を一羽召喚済みの状況。敵味方入り乱れた乱戦の時のように緊迫した気持ちで魔法円を仕上げる必要はあるまい。

「後は中心部に神の名前を記してー、その周囲に六芒星でしょ? んで、大きい六芒星の上に小さい六芒星も描いてー……」

 鼻歌交じりに仕上げられる魔法円は、けれど見る者が見ればよくわかる、正確無比そのものの完成度だ。わざわざ専門書と睨めっこなどせずとも、棕櫚の脳内には何千何万ものパターン数がある魔法円の全てが完璧にインプットされている。抜群の記憶力とどんな場所にでも魔法円を描ける手先の器用さは、棕櫚のようなアナログ派の魔物使いにとっては必須のスペックだ。戦場で教科書を持ち歩いている魔物使いなんて良いカモにしかならない。真っ先に殺されて墓が立つのがオチだ。
 そうして完成した魔法円のサイズは直径にして10メートル。先程の鷹を召喚するのに制作した魔法円が直径1メートルだから、制作時に必要な労力の差は結構なものだ。とは言っても、かつては直径500メートルを超える魔法円を描いたことだってあるので、今回の魔法円だってそこまで制作が大変だとは思わなかった。あの時は、確か制作するのに何十時間かかったのだったか。少なくとも一時間や二時間で済まなかったのは覚えている。翌日は腕が筋肉痛にだってなったし、三日くらいは魔法円を見るのも描くのも嫌になった。魔法円を描き続けるだけの夢を見たり白昼夢で巨大な魔法円が現れたり、そんなあの時の苦労を思えばたかが直径10メートルの魔法円は屁でも無い。
 ふー、と一息ついて再び錫杖を地面に降ろす。作業が終了したことを悟った鷹が再び棕櫚の腕へと舞い降りてきた。そんな鷹の頭の辺りを再びもふもふと撫でた後、さて、魔法円に魔力を流すかと描いたばかりの円の端っこにそっと指先で触れる。途中まではアナログでやっても、最後の仕上げはこうしてデジタルならぬマジカルでやらねばさすがに魔物は召喚できない。

>ALL様

【メイン解禁おめでとうございます】

1年前 No.5

palis♪ @kansas0311 ★iPhone=M8hPeMD7CH

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1年前 No.6

マッコイ @mackoi ★iPhone=L2RQd8CwuP

【マリア/オラクル本拠地周辺】

「…誰でしょうか」

魔術を駆使する集団、オラクルの本拠地である教会に轟音が鳴り響く。ただ、敵襲であればもっと大きな音がするだろう。となると誰かが暴れているか憂さ晴らしにでも何かしているか。注意をしなければ、と純白の修道女が音のした方へと歩を進める。目元は包帯で隠され、一切の光を通さない。だが、彼女はしっかりとした足取りで歩き続ける。

「まったく…何をしているのですか」

目の前に広がる惨状、その犯人であろう少女に呆れながらも言葉を投げかける。答えは正直なところわかっていた。鷹の魔物がいる。あらかた訓練をしていてやりすぎた、といったところだろうか。ふと少女の足元を見る。

「それにしても、いつ見てもあなたの魔法円は美しいですね」

修繕を試みていると思われる大きな魔法円。自分はこういったものは使わない。ただ、魔力の消費を抑えることができるのは実に素晴らしいと思う。見事に描かれた魔法円からは美しさをも感じる。修繕を行う気があるのであれば咎める必要もないだろう。もう少し見守る事にした。やることもなかったというのが大きな理由でもあったのだが。

>>棕櫚様


【無事にメインが始まって喜ばしい限りです。ボスはおとなしく奥で引きこもっていようとも思ったのですが、なんだかオラクル陣営の人数が少なかったので絡ませていただきます。】

1年前 No.7

クアンタ @maikaze10 ★iPhone=bZzgodMLFb

【グリフォ/アウトレイジ本拠地】

「だよねー」
後ろから話かけてきたブリッタに反応する。敵、とは言いながらも返事をしてくれるだけまだマシだろう。豆腐メンタルは崩壊寸前ではあるが。豆腐の修正にかかると、ブリッタは盛大にコケた。笑い掛けたが、笑っては彼女のプライドに失礼だ。

「そうだね。私で魔獣戦の訓練、とか?胸貸すよ?」
ディストやメイの提案に自分の頭の悪さに今更ながら気付く。しかし、すぐに薄っぺらい訳ではない胸を張って言う。ブリッタなら乗って来るのではないか、そんな期待がある。

「参加者は全員で本気でかかって来てね。私も殺さない程度には、戦うから」
ポニーテールをぴこぴこ揺らしつつ、笑顔で言う。出来れば、本当の戦いで私怨を持ち込んで欲しくない。私怨なんかを持ち込んでも、死に急ぐだけだから。なら、全てのアウトレイジを敵に回すことになっても、命の恩人の為になるなら自分が多少犠牲になる。

「ディストさんも、参加大丈夫ですよ?」

>>ブリッタ、ディスト、メイ、ALL様

1年前 No.8

彼岸花 @tragedy☆ceTjr.OtlhiK ★iPad=txBUCiCVZB

【ディスト/アウトレイジ本拠地】

口に出すには少々憚る言葉を平然と呟きつつ、床とヤっていたとブリッタは告げる。 ゆっくりと身体を起こす動作と言動を半ば冷めた視線で応対しながら、その様子を生ぬるく見守る。 彼女の敵意、および殺意は生半可な物では無い。 仮に此処が本拠地ではなく、そして周りに誰もいなければ首を獲りに来るかもしれないという予感さえ覚えさせてくれる。 無論グリフォや私に対しての態度がそれなだけであるので他のアウトレイジの面子とは仲良くやっているので、オラクルに所属していたという事実が殺意の大元なのだろう、多分。

「……なるほど。 ご懐妊したら教えて欲しいな、それは。 床との愛の結晶、見てみたいものだ」

皮肉そうに笑いながら言葉を返す。 勿論本気で言っている訳ではないので単なる皮肉だ。 恐らくは無様に転倒したという事実をしれらしく改変したいだけであり、自分のプライドという名の自我を守りたいだけな言動なので本気にしたりしない。 寧ろ彼女らしい、とよくそんな言い訳が出来ると半ば関心さえしている。

そして現れるはメイ・アプリコット。 この面子の中ではまだ年齢的には下の方であり幼さが残る。 と言ってもそこまで年齢的に二桁離れているという訳でもないのでどっちもどっちだが。 まだ幼さの残る声と共に自分の言葉と重ねるようにグリフォに訓練内容を聞いている。 ブリッタとは違い彼女は私にもグリフォにも好意的……と言うと語弊があるが、少なくとも敵意を抱いているようには思えない。 無論こちらの言動次第で変わるだろう、というのは重々承知しているのでそれに胡座をかいて調子に乗ったりはしないが。

「……まぁ、否定は出来ないか」

人間寄りの化け物、と言われた時点で少し考え込むような動作を見せる。 無論本気で考えている訳でも無く、寧ろ考えていますと相手に見せ付けるような意味合いの方が強い。 確かに突然何もない空間から武器を出すような輩は普通の人間からしたら化物にしかみえないだろう。 その指摘は最もな話である。 まぁ、私と変わらない年齢で銃火器を多彩に操れる人物も普通の人間からしたら恐怖にしか映らない気もするが。

「なら言葉に甘えて参加しよう。 と言っても私もグリフォと同じく対峙する側だ。 オラクルが魔獣のみを放つ程愚かな集団では無いと皆も重々承知だと思う。 という訳で、私もグリフォと同じく本気で君達を潰しに掛かる。 油断していると骨の一本や二本は貰っていくからな?」

挑戦的な笑みを浮かべながら、グリフォの肩を軽く叩いて距離を取るように顎で示す。 元オラクル対アウトレイジの構図になってしまうが、オラクルを想定した訓練ではこれ以上の面子はないだろう、と踏みながら。

>>メイ、ブリッタ、グリフォ、ALL
【お気になさらずー。 私も中々に挑発的な行動は取りますので】

1年前 No.9

スサ男くん @kodai4370 ★iPhone=oEFHNYSczy

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1年前 No.10

palis♪ @kansas0311 ★sbipcDikQv_pns

【ブリッタ / アウトレイジ本拠地 → 自室】

グリフォの言う訓練、魔獣である己を標的として魔獣を斃す模擬訓練を行えという物。其れにおいて訓練の上で敵となる私たちには本気でかかってこいと。自分が怪我を負うかもしれないリスクは承知であると。

グリフォから発せられた訓練の概要を耳にしたとき、ブリッタは”こいつはいったい何を言っているんだ”と、本心からそう思った。それと同時に、腸の煮え返るような強い怒りが己の心を侵して行くのを感じた。


”こいつ、どれだけ他人をナメてやがるんだ――?”


3対1の構図でデスマッチを行って、それでも自分は生き残れるという強い自信があるのか。それはつまるところそれだけブリッタや他の面子の戦力を甘く見ているのではないのかという疑念に対し、余裕な表情で笑顔を浮かべるグリフォの態度に対し………この時ブリッタは本気で殺意をわかせていた。今すぐにでもグリフォを殺めかねない程の殺意と衝動。先のディストが口にした皮肉に対して言い返すことすらも忘れ、彼女の意識は完全に先の衝動に身を委ねた状態となっていた。

つま先から頭のてっぺんにかけて、形容し難い冷たいモノが身体を満たしているのを感じた。件の態度だけじゃない。グリフォという個から溢れんばかりに感じる自己犠牲のお人よしな精神が、今の状態の彼女にとっては無条件に腹立たしく感じられた。

”なら言葉に甘えて参加しよう。 と言っても私もグリフォと同じく対峙する側だ。 オラクルが魔獣のみを放つ程愚かな集団では無いと皆も重々承知だと思う。 という訳で、私もグリフォと同じく本気で君達を潰しに掛かる。 油断していると骨の一本や二本は貰っていくからな?”


続けて参加の意思を表明するディスト。その言葉の意味を解釈するなら、本来の3対1の編成を2対2、今の面子ではフェアと言えるであろうチームデスマッチにルールを変更するという物。ディストの言う対峙する側であるという己の立ち位置が編成を変更する引き金になったのか、あるいはグリフォの身を案じての事なのか。それはブリットにとっては定かではないが、その代替案は彼女にとっても好都合であった。

但し、冷静になってこの訓練という物を考察した場合……そもそもこの訓練とやらは必要な行為であるのか、彼女は疑問を浮かべずにはいられなかった。

弾薬の消費量は未知数、怪我を負って組織の戦力を下げるリスクはだいぶ高い。オラクル達との戦争状態が続く状況下でそこまでの犠牲を負う必要があるのか。

だが、実際のところそんな事は今の彼女にとってどうでもいいことであった。実戦を模した戦闘訓練。殺し、殺される覚悟で戦うことを承知の上での戦闘行動。


”この怒りを冷ますには丁度いい”


彼女の中に浮かび上がる一つの覚悟。文字通り彼女はディストとグリフォを殺すつもりで訓練に挑むことにした。助けを乞おうが泣こうが、彼女は躊躇なくあの二人を撃ち殺す。理不尽な不意打ちや開始前の奇襲の類はあくまで訓練であるという条件の下行わないモノであるにしても、勝負の結果の上で殺めるタイミングが巡ってきた暁には………

邪念は無く、純真な心で、彼女は既に覚悟を決めていた。


「武器を取ってくる。待ってろ」


冷静に、たった一言、彼女は殺意に染まった虚ろな瞳でそう告げると……ゆっくりとその場を後にした。後ろを振り返ることは決してなく、足は自身の武器が置かれた自室へと伸びていく。


――――――

―――




自室の中央に座り込み、彼女は訓練で使う予定の装備を整えていた。

タングステン製 7.62mm AP弾の詰まったドラムマガジンをAmeliaに装填する。チャージングハンドルを後退させ、チャンバーに初弾を送り込んだ後にセレクターをセフティの位置で止めて得物をバックパックへと放り込む。続けてDominiqueにも同じ要領でリロード、コッキング、セフティへの設定を行い、装備したショルダーハーネスのマグポーチに両者の弾倉を収納する。

光学機器のバッテリーチェック、コンバットナイフを簡単にシャープナーで研ぎ、右腕に装備したロボットユニットへとバッテリーを装着する。バックパックにはいくつか手製のパイプ爆弾を押し込み、彼女は慣れた手つきで準備を完了させた。


そして、彼女は最後に、手中に収めた”ある物”を見つめる。


細く、窓から差し込む光に反射する緊急注射用のキット。一般的に”アドレナリン”と呼ばれた其れをハーネスのポーチへと収納すると、彼女は僅かに虚空を見上げた後に部屋を後にした。

ハーネスから、バックパックから、Dominiqueから感じる重量をその身に感じながら、ブリッタはただ真っすぐに………彼女らの元へと歩みを進める。



>>主様,ディスト様,メイ様,ALL様

1年前 No.11

クアンタ @maikaze10 ★iPhone=bZzgodMLFb

【グリフォ/アウトレイジ本拠地→自室】

「ありがとう、でいいのかな?」
武器を自室に取りに戻ったブリッタを見送ると、どことなく味方になったディストに声をかける。ディストがなぜ自分の方についてくれたのかはわからないし、聞くこともない。が、性格が性格なため、言っておいた方がいいと思った。

「私も、相棒とってくる」
そうディストとメイにつげ、自室に戻る。久方ぶりに使う相棒だが、その重さ、振り方を忘れた訳ではない。握った瞬間から、臨戦態勢だ。

「また、無理させるね。飛龍、蒼龍」
今この世界に生きているもので、最も付き合いの長い剣2本に話しかける。たった2本の剣を腰のベルトにさし、部屋を後にする。

>>ブリッタ、ディスト、メイ、ALL様

1年前 No.12

雷果 @kokuti☆3eDJrRHUBCk ★iPhone=yw336DYw7A

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1年前 No.13

友禅 @yuuzenn☆fXqsD0VZIxk ★Ywte4t2Nfq_Xgx

【 月華門棕櫚 / オラクル本拠地付近の森 】

 完成させた魔法円に魔力を注ぎ魔物を召喚しようとしたその瞬間、遠方から近付いてくる感じ慣れた気配を察知してその作業を中断。中途半端にしゃがみこんだ姿勢のまま相手が姿を現すのを待つ。そして数秒後。こちらに声を掛けてきた相手は予想通りの人物で、一回り近く年上の修道服姿の彼女は、名をマリアと言った。語らずともご存知の通り、このオラクルという魔術師集団のお頭の地位に着く者だ。
 何をしているのですが、と言われたものの、その問いかけに疑問符が付いていない辺りきっと何をしているのかの当たりは付けられているに違いない。なのでそちらには笑顔で片腕をヒラヒラ振るというリアクションだけで応え、しかし魔法円の美しさを褒められた時には、パアァァッと自ら発光しているようなより満面の笑みを顔に浮かべて嬉しそうに口を開いた。同時に一時中断していた魔法円に魔力を流す作業を再開する。

「でしょでしょっ? アナログで僕様ちゃんほど綺麗に正確に魔法円が描ける魔物使いはそうそういない、ってね! まあ、そもそもこんな面倒臭いもの描きたがる子が少ないんだけど。でもこれ、魔法円に魔力を流し込んだ瞬間の輝きが圧巻なんだー。良ければ見ていって頂戴なっと!」

 指先から魔力が流し込まれた瞬間、地上に描かれた精密な魔法円が突如として黄金の光を帯びた。それはまるで、空ではなく地面に浮かび上がる特異な月のような輝き。キラキラと、目が眩むほどの眩さを存分に放ちながら徐々にその輝きを立体的なものとしていき、最初の輝きから三秒も経過した頃にはただの光る魔法円ではなく、まるで魔法円から黄金の光線で造られた蕾が生えてきたような状態になっていた。そして蕾はふわりと開く。光の蕾から光の花として咲き誇ったその魔法円の中、黄金の花弁と見紛う煌びやかな粒子の雨と共に現れたのは、少女の形を取った無数の小さな妖精たちだった。
 一体一体が人差し指くらいのサイズで、着ている衣装は赤いワンピースだったり黒いドレスだったり白いシャツと桃色のスカートのツーピースだったり様々だが、皆揃って世にも鮮やかな金の髪と青の瞳を持ち、頭に花冠を被っているという部分は共通している。背中から生えている羽は植物の葉っぱを二枚そのまま貼っつけたようなデザインをしており、そんなちんまりとした双翼をパタパタとはためかせ召喚者たる棕櫚の周囲に群がってくる様はなんとも愛くるしい。

「○×△□! ◇◇◇!」
「♪☆◇□♪♪! ××××、□○□?」
「△△△ー!」

 妖精たち――正しく言うなれば妖精を想起させるルックスの魔物たちは、人間には理解できない言語で何かしらを喋りながら、嬉しそうな表情で棕櫚の回りをくるくると飛び回っている。棕櫚の腕にとまっている鷹のような魔物には、同じ魔物だから彼女らの言いたいことが理解できたのだろう。右の妖精の言葉に首を振ったかと思えば左の妖精の言葉に深く頷いたりと、コミュニケーションが成立していることがよく分かるリアクションを取っている。
 さて、可愛いペット同士で親睦を深めて貰うのも良いことだが、して貰うことがあって召喚したのだからまずはそちらを片付けて貰わなければならない。ぱんぱんぱんっ。手のひら同士を叩き合わせる音が静かに響いて、それと同時にかしましかった妖精たちのお喋りがピタリと止む。よほど腕の悪い魔物使いでもない限り、基本的に召喚された側は召喚した側に従順だ。召喚者の意図を汲み取った妖精たちが無言で、けれど何を命令されるのかと心持ちワクワクしているような形相でこちらを見つめてくる。そんな彼女たちの目の前で片腕をおもむろに上げて、頭上に来た辺りで勢いよく振り下ろしながら元気な声で叫んだ。

「緑化活動開始ィ――ッ!!」

 細かい説明は無くとも、不自然に木々と草花が根こそがれた周囲の風景とその短い発言で自分たちに求められている役割を理解したのだろう。数え切れないほどいる妖精たちは我先にと剥き出しの土に殺到し始める。すると不思議なことが起こった。妖精たちが土の上で手を繋いで輪になって何かダンスのようなものをしただけで、確かに木っ端微塵にされたはずの木が瞬き数個分の時間でいきなりニョキッと生えてくる。木の葉の羽から金色の鱗粉を撒き散らしながら優雅に飛翔しているだけで、吹き飛ばされたはずの花は金色の鱗粉が地面に落ちると同時に芽吹き実り咲き誇る。あちらこちらでそんな光景が次々と展開され、良い匂いのする花も青々とした草も立派に生い茂った樹木も、全てが元の姿、いやそれ以上に美しい状態に復元されていった。

>マリア様&ALL様

1年前 No.14

彼岸花 @tragedy☆ceTjr.OtlhiK ★iPad=txBUCiCVZB

【ディスト/アウトレイジ本拠地】

やれやれ、と自室に獲物を取りに戻る二人を見送る。 グリフォの無自覚な言い回しはブリッタが挑発と受け取るのは充分過ぎる程で。 グリフォは最初からそのつもりなのだろうが、本気で刺して刺されつつの戦闘になるかもしれないと心の中で溜息を吐く。 ただ待っているだけというのもそれなりに苦痛な物で、メイと二人きりで残されたこちらとしてはとっとと戻ってきて欲しいが戻ったら戻ったで血で血を争うような戦闘の幕開けである。 どちらにしても面倒になるのは違いないわけだ。

「……確かに、余計な消耗だろうさ。 ただその余計な行動って分かっていてもそれをしたくて堪らない欲求があると私は思うな、メイさん」

ボソリとメイの言葉に同意を示しつつ、暗に余計ではあるものの無駄ではないと言葉を返す。 譲れない物の為に無駄だと分かっていながら戦う。 それは今のアウトレイジとオラクルの戦闘においても全く同じことが言える。 人類を存続させたいという願いは一緒の筈なのに何処かで道を違えてしまった。 それを何人理解しているかはどうでもいい。 決して結果が変わらないとしてもその行動は無意味ではない、そうしなければ今まで歩んで来た自分の道が全て無意味に変わってしまうから。 故に戦い続けるのだろう、恐らく。

ポケットから煙草を取り出し加えるとライターで火を点け吸い始める。

「失礼で済めば良いけどな。 今のブリッタさんの前で手抜きなんてしたら彼女に頭部をザクロの如く潰されるだろうさ。 無論私もグリフォさんも、手抜きした人を優先的に潰しに行く。 これは訓練であって遊びでは無い。 その代価はちゃんと払ってもらう」

煙草を口から離し、煙を口から吐き出しながらメイの言葉に答える。 もう自分の身は自分で守ってもらうしか無い。 正直、どちらかを相手にして食い止めるならまだしも二人を相手にするのはゴメンだ。 勝手に手抜きして優先して潰されたいならそうすれば良い。 そんな事を考えながら再度煙草を加えた。

>>ブリッタ、グリフォ、メイ、ALL

1年前 No.15

零たん @ganma24 ★Android=RWkc7cAWza

【城道穏岐/自宅→アウトレイジ本拠地】
 ベッドから落ちてやっと目が覚めた、時刻はとうに朝ではなくなっている。少ししか開かない目をゴシゴシ擦りながら、ベッドの上に座った。
 欠伸をする。
 ゆっくり立ち上がり、カーテンをあける。心地よいほどの光が差し込んでいく。
 タトゥーの彫られた背中をポリポリかきながら、ハンガーにかかった青いタンクトップを手に取り身につける。破けそうなほどピチピチである。
 ズタズタと冷蔵庫まで歩いていくと道中足にゴミ箱が当たった。「チッ」大きく舌打ちをしゴミ箱を強く蹴り飛ばした。蹴った側がバリバリに壊れる。
 しゃがみ、ゴミ箱の破片を手に取った。その破片を淫靡に触ると、瞬く間にウットリとした表情を浮かべる。破片をパキッと折ると恍惚の表情を浮かべ、残ったゴミ箱の残骸に破片を入れ、立ち上がり冷蔵庫に向かった。
「酒、酒は」
 アンティークな便に入った黄金色の液体を取り出し、蓋をとると淵に唇をつけた。冷たい液体が喉を通る。
 心地よくなり、頬が赤らむ。一気に飲み干し、便に蓋をしめシンクの中に入れ、タンスの前に立ち適当に置かれた指輪と手枷を嵌め、戦闘服と武器の入ったボストンバッグを持った。冷蔵庫に行き、もう一つのビールの入った瓶を入れる
「いってきます」
 廃マンションから出ていき、階段を降り外に出ると止めてあった名の無いバイクに跨った。
 行先はアウトレイジ本拠地へ
 しばらく走らせていくと本拠地が見えた。適当な草陰にバイクを止めるとバイクを蹴り倒した。草陰に隠すための攻めてものあがきである。
 破天荒に入口からではなく窓から侵入すると、ボストンバッグからビールを取り出し飲みながらフラフラ歩き出した。>all

1年前 No.16

palis♪ @kansas0311 ★sbipcDikQv_pns

【ブリッタ / アウトレイジ本拠地】

ガシャガシャと金属のぶつかり合う音を廊下に響かせながら、ブリッタはメイ達の下へと急いでいた。数日振りの重装備。オラクルと接触する機会がまったくと言っていい程無くなった昨今はMercuryばかりを持ち歩いていたせいか、Dominiqueから感じられる重量からは懐かしさすら感じられた。

奴らの待つ廊下へと歩みを進める度に感じる興奮と、僅かな緊張。怒りや殺意といった突発的な感情は既に彼女から消え去り、彼女自身も今の自分がどういう意識をもってして戦いに挑もうとしているのかわからない。只々、先の感情が引き金となって彼女の中に残った”奴らを殺さなければならない”という意識だけが彼女を動かしていた。


”あくまでクールに”


冷静な思考を欠いてはあらゆる動作に支障が出る。その考えは彼女にとって戦闘における信念であるとも言えるが、同時にどんな場所でも、どんな状況でも己のスタイルを貫き通すという意味を含んでいた。言葉通り、たとえそれが殺るか殺られるかのデスマッチをしに行くような状況でも。


歩みはBPMに合わせて、軽く頭を揺らしながら、其の心は遠足へと向かう幼児の如く。


♪Stand up like a soldier baby
(さあ兵士のように立ち上がって ベイビー)

♪Yeah, I know you're built like that
(そう あなたには似合ってるわ)

♪Gun it like a holster babe
(ホルスターから銃をぶっ放して)

♪Shouldn't see you weaken like that
(あなたがワルいとこ見せてやりましょ)


脳裏に浮かぶリズム、己のみに聴こえたミュージック。気が付けば、彼女の表情はいつも通りの笑顔に戻っていた。これから奴らを殺すのが楽しみだと言わんばかりの期待に満ちた笑顔を、彼女は浮かべていた。

彼女なりに心の整理をつけた矢先、視線の先に映る一人の姿。高い身長と鍛え抜かれた筋肉質の身体。四肢に見えるタトゥーが特徴的なあの人影は……”城道 穏岐”という名の一人の青年のものに違いなかった。

何故廊下の窓から入ってきたのか、朝っぱらからビール片手にふらついているというのも突っ込みどころが満載なスタイルだが……一般的な思考に欠けた彼女にとっては「今日も今日とて卍だな」なんて感想しか浮かばなかった。注釈しておけば、それは彼女なりの誉め言葉である。


「うっす」


気持ち駆け足で、後方から彼の背中を軽くタッチした後、そのままの足取りで彼女は彼の前を通り過ぎた。右足を軸にくるっと体を回転させて彼のほうへと振り向き、


「やっぱ穏岐だ。見間違えるわけもないけど。これからパリピしてくるんだけどさ、よかったら穏岐も顔見せてよ」


人と人同志の触れ合い。彼の心の底に眠るモノも、彼の経歴すらも知らない彼女であるが、そんなことは全く気にしない素振りで笑みを浮かべる。

そして、再び反転。進行方向を戻し、穏岐の元を後にする。

背中を見せたまま廊下を早歩きで進む彼女はふと、再び視線を穏岐へと移し……


「んじゃ、待ってるからねー」


右手を小さく振って今度こそ本当にその場を後にした。

一連の行動、本当に単なる偶然で彼と出くわし、その場のノリで彼を誘ったまでの彼女だった故、彼を訓練の戦力に引き込もうとか、参加を促そうといった類の考えを持ち合わせていた訳ではなかった。この後の彼がどういう行動を取るのか、彼女には知る由もない。


―――――

―――




そして、彼女が武器を取りに行くと言って数分が経過した頃、彼女はメイ達の元へと戻ってきた。


「待たせたね。早くヤろうぜ」


左手指で輪を作り、その輪に右手の指を挿れてみせるジェスチャーをしながら、不敵な笑みを浮かべる彼女。もう今の彼女の心象について言及すべきことは無い。後はこの戦いが幕を開けるのを待つだけだ。



>>主様,メイ様,ディスト様,穏岐様,ALL様

1年前 No.17

彼岸花 @tragedy☆ceTjr.OtlhiK ★w4S465JNgY_XWi

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1年前 No.18

クアンタ @maikaze10 ★iPhone=bZzgodMLFb

【グリフォ/アウトレイジ本拠地】

「お待たせー。あれ?隠岐さん?」
相棒を腰のベルトに挟んだまま、走ってくる。遠目から見ると誰だかわからなかったが、この距離ならわかる。お酒って美味しいのかな?それが彼に会うたびに思うことである。

「えっと、いつでもいいよ?」
特に構える訳でも、剣を抜くでもなく、左手を前に突き出し、宣言する。

>>隠岐、ディスト、メイ、ブリッタ、ALL様

1年前 No.19

雷果 @kokuti☆3eDJrRHUBCk ★iPhone=yw336DYw7A

【メイ・アプリコット→アンナ・アプリコット/アウトレイジ本拠地】

「「……確かに、余計な消耗だろうさ。 ただその余計な行動って分かっていてもそれをしたくて堪らない欲求があると私は思うな、メイさん」」

「……私……私は……」

そんな欲求を持っている……どういうことなのか分からなかった。メイは元々人と争うのは嫌いだしそれが訓練となっても今回のような場合は別である。もっと……私の心の別の場所にそんなものを持っているというのか。メイはそう考えた。

「「失礼で済めば良いけどな。 今のブリッタさんの前で手抜きなんてしたら彼女に頭部をザクロの如く潰されるだろうさ。 無論私もグリフォさんも、手抜きした人を優先的に潰しに行く。 これは訓練であって遊びでは無い。 その代価はちゃんと払ってもらう」」

しかし、続いてディストのこの発言を聞いてメイは更に思うことがあった。この人はあくまでも今回の戦いを訓練と称しているが、明らかに訓練とは違う、異様な空気が溢れ出ている。これは……訓練ではなく争いなのではないだろうか……2vs2でどちらが勝つか、どちらが戦えなくなるまで負傷するのか、そういった……争い。
……メイ自身は手加減などはしないつもりではいる。それは当然だ。しかし、メイの性格上無意識の内に手加減してしまう部分が出てしまうかもしれない……私は本当にこの訓練に参加することが出来るのか……

ここまでメイが考えたとき、メイは急に意識が揺らいだ。

「……っ!? ううっ……また……めまいが……」

メイはぐらりと揺らぐ意識に思わず頭を抱えひざまづく。めまいはすぐに収まった。そして……

「………………」

メイは静かに、ゆっくりと立ち上がる。しかし、そこにいたのはメイではなかった。髪色、髪型、瞳の色や雰囲気、それらが今までのメイから変貌を遂げていた。そこにいるのは、正真正銘、アンナ・アプリコットだった。そして、顔をふっとあげると、そこにブリッタが戻ってきていた。

「「待たせたね。早くヤろうぜ」」

ブリッタから溢れ出る殺意。それを見た時に、アンナは全てを悟った。

「……そうか。何かと思ったら今からやり合うんだな…………クックック……アッハハハ……!! 上等だぜ……今からでもやるんだろ? だったらさっさと始めようぜ……最悪あの世に逝っちまっても知らねえからな」

アンナは不気味に笑みを浮かべながら両手に持った鎌を構える。そしてグリフォも戻ってきた。グリフォは特に武器を構える様子もなく、

「「えっと、いつでもいいよ」」

と、そう言った。武器を構えないのは私や他の人を見下しているのかそれとも元々の戦闘スタイルがそれなのか。アンナはグリフォの思惑を考察しつつ、全神経を尖らせてどこから奇襲が来ても大丈夫なよう、警戒の構えを取る。

>>グリフォ、ディスト、ブリッタ、穏岐、現場all

【アンナを動かしている間はこちらも挑発的な言動をとるかもしれませんのであらかじめご了承ください】

1年前 No.20

palis♪ @kansas0311 ★iPhone=XCjGrSTPc2

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1年前 No.21

クアンタ @maikaze10 ★iPhone=bZzgodMLFb

【グリフォ/アウトレイジ本拠地】

「遅いよ?」
飛来する弾丸を見つつ、突き出していた左手を少し左手に傾ける。すると、風が吹き出した。当然、弾道は逸れる。つまりは、当たらない。計算すれば当たるだろうが、この『バケモノ』の力は制御できまさている。結局のところ、心理戦なのだ。

「これで終わりじゃ、ないよね?」

>>隠岐、ディスト、メイ、ブリッタ、ALL様

1年前 No.22

彼岸花 @tragedy☆ceTjr.OtlhiK ★iPad=txBUCiCVZB

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1年前 No.23

零たん @ganma24 ★Android=RWkc7cAWza

【城道穏岐/アウトレイジ本拠地】
 酒を飲んで歩いていると、ブロンドの女の子から「パリピ」と言う聞き慣れない言葉を放たれ首を傾げ。その後嵐のように去っていった彼女を見て、また首を傾げた。
 逃亡歴が長い……教養の無い彼はその言葉にピンと来なかった。
──呼ばれているなら、そのうち行こう。
 直後、赤髪の女子が現れ咎められブリッタが行った方向に歩いていく。
 何食わぬ顔で酒を片手について行った。
「穏岐さん?」と聞かれ適当に「呼ばれてな」と答えた。
 城道穏岐はこれから何があるのか検討もつかない。
 ボストンバッグを端っこに起きそれに座り、眺めていた。急に戦闘が始まる。
 戦闘の意思があって酒を飲んでいるわけでないのか彼は、ゆっくり伸びをする。
 脳内麻薬、そこから継続させる意思を持った酒でない限り彼は戦闘に酔わない。結論が好きなだけであって、昔のように破壊する途中が好きなのではないのだ。
 だが、他者による破壊活動を見るのは好きだ。だから良い酒のツマミになると思い、ボストンバッグに入った全ての酒を床に置いて行く。>現場all

1年前 No.24

palis♪ @kansas0311 ★iPhone=0BVrlrqf4p

【 ブリッタ / アウトレイジ本拠地 】

後退するスライド、発生するリコイル、排莢された空薬莢。右腕を動かす事なく、身体にその反動を伝える前にロボットユニットが全てのリコイルを吸収する。

放たれた弾丸はグリフォへと飛来したが、グリフォはその弾丸の弾道を魔術で逸らす事で攻撃を回避した。無の空間から発せられた”風”。至近距離から放たれた強装弾の圧力を余裕な表情、手を僅かに動かす動作でその弾道を自身の身体に当たらない方向にまで変えてみせた。どう考えても、科学的には有り得ない話であるが、それを実現させるのが魔術であると言えるのだろう。

先の魔術、ブリッタの放った弾丸は纏う大気の流れを変えられて弾道を逸らされたのか、はたまた魔術によって作られた何かに弾道を変えさせられたのか。その判断は曖昧であった。とは言え、前者が答えであるとはいささか考えられ難い。炸裂した火薬により発生した大きな運動エネルギー、1000fpsを超える初速。ライフル弾に比べ重量は重く、速度も遅くはあるが……数メートルの距離から放たれた45ACP+P弾を環境的な影響を及ぼさずに風で逸らすというのは現実的にどんな計算をもってしても不可能と言える。

ディストが放たれた弾丸に具現化した得物を破壊された頃……

ならば、後者はどうなのであろうかと、ブリッタは考察を続けていた。弾丸に”何か”をぶつけて弾道を逸らしたと考える後者において、その何かとは魔術の性質上”空気”ではないかと仮定できる。圧縮等の魔術的な変化を経た空気に弾丸を当て、弾道を逸らす。そうする事で先にの芸当を成してみせた。

……いや、結局の所それもあまりに非現実的すぎた。

45ACP+Pの弾道を逸らすレベルの気圧数を持つ空気の塊を造り上げそれを弾道上に置く事、ファストドロウから弾道予測をした上で局所的に其れを防御壁として用いるのも不可能に近い。同時に、弾道はある程度の予想で読んだ上で空気の面積を大きく取ったとしても、1気圧あたりの何倍、何乗の重量を持つであろう其れをあの間隔と動作で動かすなんて不可能だ。

加えて言えば、逸らされた弾丸はディストの得物を破壊される程度には威力を失っていなかった。

それらの仮定と考察から考えると、まだ自身には見えない、”見過ごした”要素/要因がグリフォの魔術には込められているのだろうとブリッタは結論づける。

魔術は科学を越えるものであっても、決して自然の摂理を変えるモノではない。

こうしてグリフォの魔術を攻撃・防御的な観点から観察していけばそこには必ず自然現象的な弱点が見つかる筈だ。

”これで終わりじゃ、ないよね?”

グリフォが発した小さな挑発。ブリッタは声に出さずとも、心の中で「当然」なんて呟いてみせる。

”……メイさんには話している途中だったんだがな。 これは訓練であって遊びでは無い、同時に訓練であって殺し合いでも無い。 何も考えずに無駄弾を使うな、魔術使いと魔獣を相手に実践を見据えての行動をしろ、貴様ら”

放たれた弾丸の弾道とグリフォの魔術による不可視の干渉の影響を瞬時に計算し、あまつさえその軌道上に得物を乗せるというバケモン級の物理学的な計算スピードと計算能力を持つディスト。人を越えた力を持つモノ、魔術に影響された者達は互いの魔術に視覚的に干渉できるとでも言うのだろうか。とはいえ、恐らくきっと、現実を見れば先の話は偶然が引き起こした事象なのだろう。

それはさておき、ディストの発言内容に話を戻そう。

唐突にも”遊び<訓練<殺し合い”という定義範囲を口にしだしたディスト。無駄弾を使うな、実践を見据えろと謳うディストだが、正直に言えばブリッタはディストの言っている言葉の意味を理解できなかった。

いつでも(訓練を)始めて良いと言われた故、近接戦に持ち込まれまいと考察を予定した牽制に引き金を引いたまでの行為。

僅かに間を置いて、ディストの表情の変化を確認した彼女は唐突にも一つの仮定を脳裏に浮かべた上で小さく笑みを零した。

ディストは相手の行動から推測される戦術的意図を考察する能力に長けていないかもしれないという疑念。それはそれでこれからとる戦闘行動にワンクッション伏線を隠し、トリック的に攻撃を重ねていけば”不意打ち”を作り易いのではないかと考えられる。

少なくとも試してみる価値はある、とそう考えて彼女は笑みを零したのであった。

アンナという頼りになる仲間がいる状況。チームワークの意識においても、次の行動をとる上では今回はメイ(アンナ)の行動を確認した上で事を起こすべきだと彼女は考え、僅かに後方へと下りながら視線をふと、メイ(アンナ)へと移した。


>>主様,ディスト様,アンナ様,ALL様

1年前 No.25

彼岸花 @tragedy☆ceTjr.OtlhiK ★iPad=txBUCiCVZB

【ディスト/アウトレイジ本拠地】

自分の獲物を見据えることもなく左手の閉じた拳をパッと開く。 半壊した手甲剣はその場から欠片も無く消え失せ、その次の獲物と言わんばかりに何の特徴もないロングソードが左手に収まる。 幾らでも代えが効く近接武器というのは長期戦になればなるほどその優位性を発揮して行く。 例えば銃系統の武器であれば弾薬が無くなればそれはただの飾りとなり、出来て鈍器の代わりとして使用するぐらいしかないだろう。 近接武器だとしても武器と武器がぶつかり合う際の衝撃は武器に反映される。 疲労して行く武器と一回一回……は言い過ぎだが、幾らでも出て来る近接武器はそれだけで武器を失う危険性が無いとう意味でアウトレイジ的な視線で見れば優位に立てるだろう。

ではそれだけの要因とグリフォの存在で優位に立てるか、と聞かれたら答えは異なる。 何せ私はアウトレイジ相手に本気を出せない。 気分などの話では無く、私が持っている魔術の一つはアウトレイジを相手にするように出来ていない。 オラクル、及びそれに連なる者に対して効力を発揮するそれは魔術を使用する際のエネルギーを相手に叩き込む物。 アウトレイジ相手に全く効果が無いわけでは無いが、オラクル陣営に打ち込むよりもどうしても効果は落ちる。 それを加味すると私は今この状況下で一人としては数えられないからだ。

ではそれにより敗北するか、と言われたら更に否。 要は使い道の話である。 私の魔術は武器の製造にしか使えないように見えるだろうが、見方を変えれば様々な使い道があるからである。

右手に魔術により大弓を生成する。 それに番える矢となるのは先程左手の内に生成したロングソード。 それを矢の代わりとして弓に番え、相手に向けて射出する。 魔術で生成されたとは言え物理法則に逆らうような物は作れない。 だが魔術で作られた物だからこそ出来る使い方はある。 射出した直後にも関わらず左手には新たにロングスピアが存在しており、次の矢として番えられる。 更にそれを射出した所で左手にはナイフが4本握られている。 それを弓に番えると、今度は上方に向けてばら撒くように射出する。

武器を生成した所でそれを使い込んでいる者と比べれば私の練度はそこまで高くは無い。 だがいつでも生成出来るメリットの一つとして、本来存在する工程を飛ばす事も出来る。 例えば矢筒から矢を取り出し、新たに番える。 その動作をこうして工程を飛ばして矢の代わりとして射出するという芸当を目の前で披露して見せた。 また更に利点を上げるのであれば、本来なら気にするであろう弓への負担を気にしなくて良い事。 壊れたらまた生成し直せば良い、その考えの元に相手に矢の代わりとなる武器を射出する。 そして私が生成した物は当然私の制御下である。 相手がその武器を掴んで挑み掛かった所で、その武器は私に直撃する前に跡形も無く消滅する。

相手に利を与えずに一方的に武器による攻撃を思う存分出来る、これこそ武器生成の魔術の真骨頂である。

>>ブリッタ、アンナ、グリフォ、ALL

1年前 No.26

クアンタ @maikaze10 ★iPhone=bZzgodMLFb

【グリフォ/アウトレイジ本拠地】

「さっすがー」
避けた弾を破壊した後の流れるような作業に見惚れつつ、呟いた。精密性がないため、今はあまり脅威ではないが、練度が上がれば敵には回したくないような人材になるだろう。

「…ダメだよ。まだ、出番じゃない」
腰にある剣、『飛龍・蒼龍』がカタカタと動きだした為、小声で呟く。後ろに視線を持っていっていたブリッタには見られていないだろうが、ディストやメイには見られたかもしれない。見られても困ることはないのであるが。

腰の剣が落ち着いたのを確認すると、左手をさらに動かす。効果はブリッタの持つ銃の銃口を真空状態にしただけ。さて、どう出るか。

>>ディスト、ブリッタ、メイ、ALL様


【飛龍・蒼龍の設定については後日サブにて書きます】

1年前 No.27
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