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 あなたに捧ぐ復讐劇!

 ( オリジナルなりきり )
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復讐/学園/ほのぼの/お伽噺 @ryyy☆XMpWJ8ETLe5Y ★0JtyLrJzOz_m9i


" 王妃は、結婚披露宴で林檎色になった鉄の靴を履かされ、死ぬまで躍り続けたましたとさ。 "



 【 白ゆきひめをよんで 】

 白ゆきひめをよんで、わたしは、白ゆきひめはざんこくだなと思いました。
 り由は、おきさきさまに とてもひどいことをしたからです。
 もしわたしがおきさきさまなら、あんないじわるをしたひめを ぜったいにゆるせないと思います。

 じぶんがしんでからでも ふくしゅうをしてやろうと思います。




     「 Bereit? 」

「 さあ、鮮やかな復讐劇を御覧あれ! 」




( 閲覧ありがとうございます!こちら「 復讐目指しながら学園生活エンジョイしようよ! 」という異端ほのぼのなりきりとなっております。少しでも興味をお持ちの方は、是非サブ記事までお進みくださいませ……! )

メモ2017/03/13 20:12 : ゆれる☆XMpWJ8ETLe5Y @ryyy★0JtyLrJzOz_m9i

【 キャラクター名簿 】

《 主役 》

・荊棘之院 廻(いばらのいん めぐる)/2年百合組/いばら姫/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-61#a]

・宮條 寧々(くじょう ねね)/1年百合組/人魚姫/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-72#a]

・白樺 愛紗(しらかば あずさ)1年牡丹組/七匹目の子山羊/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-101#a]

・白灰 零(しらはい れい)/2年芍薬組/シンデレラ/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-28#a]

・華聖 紅(はなまさ べに)/3年百合組/赤ずきん/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-20#a]

・半嶺 糖(はんね あめ)/2年牡丹組/ヘンゼル /[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-25#a]

・姫路 有希(ひめじ ゆき)/1年牡丹組/白雪姫/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-84,85#a]


《 悪役 》

・神原はるか(かんばら はるか)/2年牡丹組狼/(狼と七匹の子山羊より)/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-95#a]

・妃崎 麗(きさき れい)/3年芍薬組/お妃さま/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-29#a]

・新郷 芽璃兎(しんごう めりと)/2年百合組/海底の魔女/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-75#a]

・芹ケ野 黎(せりがの くろ)/2年牡丹組/狼/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-49#a]

・園崎 舞沙夜(そのざき まさや)/2年百合組/継母/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-53#a]

・桃前 左京(ももさき さきょう)/2年牡丹組/魔女/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-30#a]

( 教師 )

・四条 一三人(しじょう いみひと)/2年百合組担任/13人目の魔法使い/[http://mb2.jp/_subnro/15534.html-90#a]

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エステル @captain1 ★Android=UJhhnaQiDA

【妃崎 麗/校庭中心部】

「んもぉ!起きるのが遅いですわ!」

肩を激しく揺さぶったすえようやく目を覚ました黎に、麗はぷくりと片頬を膨らませた。寝ている相手を叩き起こすなどという理不尽を働いておきながら、それを詫びる気はないらしい。麗は黎の肩から手を離し、スケッチブックを持ち上げる。そこに描かれているのは可愛い可愛い赤ずきんちゃんだ。控えめの笑顔がなんとも愛らしい。

「えぇこの赤ずきんちゃん、私とっても気に入りましたの!こんな可愛らしい子が私の隣にいたらどんなに素敵でしょう……あぁまずは彼女が被るフードに刺繍を施して、レースをたっぷりあしらって……よりかわいくしてさしあげますのに」

麗は自分の頬に手をあてうっとりとその絵にみいる。こんな子が側にいれば……という麗だが、その本音は自分をより美しく見せるため、だ。彼女の恍惚とした表情は赤ずきんちゃんに向けられているのではない。赤ずきんちゃんを携えさらに華やかさを纏った自分へと向けられているのだ。

「まぁ、このお花見に参加する私を描いて下さるなんて、とても素敵ですわ!なんと言っても今日は花見……この花吹雪の中佇む私というアートを黎さんのアートでさらに美しく仕上げる……極上の喜びですわ!よろこんでモデルになりますわよ」

麗はよく黎がスケッチをする際のモデルをやっている。そして今日は花見という行事の日、ようするに特別な日なのだ。そんな特別なひとときの一片を切り取った絵に自分が収まるなんて、素晴らしいことこの上ない。麗は立ち上がると黎から少し距離をとった場所に移動した。

「どのようなポーズがよろしくて?」

そんなことを聞きながら、麗は先にポージングを開始する。右手は口許に、左手は腰に、その滑らかな体の曲線を強調させるようなポーズを麗はとるのだった。

>>黎様、周辺ALL

1ヶ月前 No.17

仔夢 @00000x ★iPhone=y44SZZaVfW

【 荊棘之院廻 / 生徒会室前廊下 】


軽やかな少女の囁きが脳裏に響く。夢と現実の境目のような感覚に自身が目覚める気配を感じ、加えて差し込んできた細やかな光がそれを確かなものとしていく。差し込むそれに不快感を示すように一度ぐっと瞼に力を込め、反動に逆らわずにゆっくりと双色眼を解放した。まるで墨で塗りたくったかのような漆黒に染め上げられた長髪が眼の前で揺れたかと思えば、それは風と共に消え去り、代わりに澄んだシアンの瞳がこちらを見つめている。廻の記憶が正しければ先輩や同世代にこのような容姿をした人物は見かけなかったことから新入生なのだろう。にしても、だ。廻の記憶が途切れる寸前まで居た場所は生徒会室前。何らかの事情によって運ばれた様子もなければ景色も変わっていないのだからロケーションが変わらずであることは確かだ。そしてこの生徒会室がある棟は職員室などと同じ。しかし折角のお花見会だというのに教材やらテストやらで溢れかえり、おまけに教師も見回りに出ていて殆どいないような職員室に立ち寄るなんてよっぽどの変わり種かテスト問題漏洩を企む者でなければ成し得ないだろう。この棟が何処かへの近道になっているということもなく、となるとここに偶々通りかかる、というと些か違和感が生じる。では一体この少女は何故廻に声をかけることができたのか。新入生なのだから単なる迷子か、或いは放送を聞きつけてやってきたのか。寝起きにしては冴えた頭が意思とは関係なしに次々と推理を進めていくが目の前の少女の訝しげな表情で我に帰り、彼女を安心させるかのようにふっと微笑んだ。


「起こしてくれてありがとね。いやぁ、最近睡眠不足なのかなぁ? ……ここのところ暖かい日が続いてるし眠くなっちゃうのも無理はないよねぇ。そうだ、起こしてくれたお礼にお菓子でもご馳走するけど、生徒会室寄っていく? 見晴らしもいいし、柔らかいソファもあるし……」


菓子については、この学校では禁止されているものの生徒会室のみ、異質かもしれないが他校生徒会執行部からの視察や理事長の接待などが行われるため、かなり規制が緩くなっている。普段から役員は禁止されている菓子やジュースを持ち込んでいるのだが生徒会執行部の大体が優等生である為顧問も重要視はしておらず、副顧問は生徒と共にお茶会なんかしてしまっている。然しこの事実を他に流すことに何の利点もない為、
新入生相手に病気の重苦しい話をするのも何となく気不味くなりそうで、何より生徒の大半が知らない、自分でもあまり曝け出したくはない病気を初対面の少女に話すのは些か気が引ける。廊下で無防備に寝る奴なんか早々居ないだろうが、ここ最近の陽気のせいとでもしておこう。両開きの扉を開け、彼女を中へと案内した。そこはやはり接待部屋仕様が強めに出ており、引き締まった黒い低めのテーブルを取り囲むように配置された大きめのソファはグレーの低反発。そこに役員各々が持ち寄ったクッションやらぬいぐるみが置かれ、ソファが足りなかった位置にはソファと同じ色、材質のリクライニングシングルソファがニ、三個。まるで小洒落た住宅展示場のリビングのような完成度の高い応接間、その正面に設置された大画面テレビとスクリーンはプランの説明やスライドの視聴のためにあるのだがもはやその意味は全く成されていない。放送機材部屋の隣の扉の奥には本格的な会社にも劣らない会議室。会長席と、大きな会議机、パイプ椅子、ホワイトボードが完備されており、我ながらそこらの生徒会室よりかなり発展した生徒会室だと自負している。
彼女をソファへ座るように促すと、役員が次々と放り込んでいる菓子棚から適当な菓子と数本のジュースを取り出し、控えめに置かれたコップとともに机に置く。


「どれでも好きなの開けていいからねぇ。今週末またみんなで買い出しに行くと思うし、もうあの棚全部消費してもだいじょーぶ。友達も何人かなら呼んでいいんだよ? こちらはぜーんぜん困んないし、人多い方が楽しいからね。ここは桜もすぐそばに咲いてるし、暖かいし。……ちょっと待ってて、こちらほんの少しだけお仕事終わらせなくちゃ」


彼女に笑みを浮かべながら相も変わらずの間延びした口調で語りかけ、ゆっくりとした足取りで簡易放送室の戸を開けた。今日までに提出する書類があったのだがこんな時期に生憎顧問は出張中。となると提出先は副顧問になるのだが彼はどこをほっつき歩いているのかわからない。そんな一か八かの旅に出るより呼び寄せてしまおうと考えたのだ。マイクを口元に寄せ、独特のチャイム音を鳴らす。『ピンポンパンポーン』と表現されるあの軽やかな音が響き渡ったことを確認し、口を開いた。澄んだ声で「執行部の先生方は至急生徒会室へお集まりください」と発する。先生方、なんて格好だけ。実際に呼び出しているのは一人であり、至急、なんて言ったものの実際そう急ぐほどでもない。すべて形だけ、とかいうやつだ。
応接間に戻り、彼女の向かいのソファに掛けると、「何組ぃ?」と緩めの声で問いかけた。


>姫路有希様、四条一三人様

【絡みありがとうございます!】
>リンボ様

【絡ませていただきました!先生への態度が乱雑な上に飴玉期待してる廻さん……】
>司徒様

1ヶ月前 No.18

リンボ%% @linnvo☆wNQuFdG87BE ★6O1STZoCNm_M0e

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

 窓際に寄ると、外で行なわれている花見の様子をよく見下ろせた。さっき自分が居た場所もある。そこの連中はいつの間にゲームか何かを始めたのか、妙に騒ぎ始めていた。……本当に暫く戻らなくてよさそう。他にも、桜の木の下に居る人や、木の上に居る人もいて……桜の花と一緒にこんな光景を見せていたとは。別に、気にすることじゃないけど。
 後から教室に入ってきた神原は、持ってきた菓子の量についてあれこれ話し出した。けれど、突然桜は似合わないからという発言を聞いて、園崎は思わず吹き出してしまう。

「はははは! 似合わないって、なんだよそれ!」

 似合わないから近くで見られない、なんてそんな訳無いだろうに。華の無い男子達でもあんなに花見を楽しんでるんだし。ていうか、そもそも桜が似合うことは大切? 中には似合うと思える人間も居るかもしれないが、花見だけの為にその必要が有るか無いかと言われたら……そりゃ無いに決まっていると思う。

「くすくすっ。あんたって面白いこと言うねー」

 一しきり笑うと、園崎はこう言いながら菓子が広げられた机の前の席の椅子を、神原と向かい合うような向きにして座る。たまには他の友達とも喋ったりつるんだりしてみたくなって、校舎に入ってきたんだけれど……楽しい会話が出来そうだ。誘われただけじゃなく自分でも、暫く一緒に菓子つまんでみようかと思えてきた。
 生徒会執行部の顧問を呼ぶ生徒会長の声が聞こえてくる。そういや、今年担任になった先生って生徒会の副顧問だったような……。ぼんやりと頭の片隅で考えながら、机の上にはどんな菓子があるのか眺め、時々「あっ、これ美味そう」等と零していた。

>神原はるか、周辺all

1ヶ月前 No.19

司徒 @nobunaga10 ★2rB1db7muK_UHY

【 四条一三人/職員室前廊下→生徒会室前廊下 】


『執行部の先生方は至急生徒会室へお集まりください』


 聞き覚えのある、何とも澄んだ声。それでも、その内容は今の一三人を動かすには足りないもので。
 一三人は、窓枠にだらしなく顎を乗せたまま、「まあ、顧問に任せておけば良いか」とポリポリ腰の辺りを掻いた。目の前を桜がちらちらと通っていく。薄い桃色の色彩が、目に優しくて、儚げで。そりゃ茶葉も美味しくなるわな、と1人ごちた。春は全てが淡くなる。決して淡泊という意味ではなく、全てが優しい何かに包まれているようだ。ふ、とやけに穏やかな吐息をついたところで、教員の1人が一三人に話しかけてきた。
 「今日顧問の先生出張中だろ、行かなくて良いのか?」と、いう内容だった気がする。へ、と一三人は首を傾げて、予定表を頭に浮かべる。あ、そういえば、と朧気な記憶が呼び起され、彼はやおら立ち上がると、呼びかけてくれた教員に軽く礼を言い、白衣を翻して生徒会室を目指した。


「はいはい、お呼びになられましたか会長殿ォー」


 はじめは急ごうとしたのだが、春の穏やかさに中てられて、段々と歩調がゆっくりになっただけあって、息は微塵も切れていなかった。教員としてはあるまじきだらしない口ぶりで、人目を惹く端麗な容姿の生徒会長を見据える。どうやらお客も来ているようだ。ちょっと緊張しているようだが、我らが生徒会長殿は、何処か飴を強請っているようなオーラを発していた。
 いつ見ても豪奢な生徒会室だ。男の1人暮らしの部屋に帰るより、生徒会室で宿直した方が楽しい気がした。副顧問が副顧問ならば、生徒会室も生徒会室なのだろうか、お菓子とジュースは完備されているし、ソファもふかふかだ。まあ、お菓子とジュースは、役員だけでなく、自分も茶道室に入り切らなかった物を入れていたりするのだけれど。
 自分も、菓子棚ではないが、「菓子白衣」なら着用している。飴玉は期間限定から揃えているし、ストックを切らした事は無い。包装紙だって集めている。さながら移動駄菓子屋だ。生徒に強請られればすぐ与えてしまうし、それを同僚から死ぬ程説教される事も少なくない。特に、運動部で体重制限している子の前で、お菓子を美味しそうに食べるな、とよく言われる。
 首をポキポキと鳴らして、新入生であろう、綺麗な黒髪に、しゃきっとした姿勢をした女子生徒に、軽く笑みを向ける。一応自己紹介でもしておこうか、と、気まぐれに名乗りだす。

「俺の事、分かるかなー? 俺は四条一三人。じゅうさんにん、って書いてイミヒトな。科学の生物分野担当で、生徒会副顧問で、茶道部顧問な、よろしく」

 廻にもいつも通りの、何を考えているかよく分からない笑顔を浮かべて、年頃の女子生徒への対応としては些か無遠慮に、机のど真ん中に顔を出した。葡萄のフルーティーな香りがして、すん、と鼻で軽く息を吸ってから、殊更にっこりと笑った。

「よう、何か出す書類でもあんのかい?」

 放送機材を弄ったり、菓子棚を物色したりしながら、挙動不審な態度で、一三人は尋ねた。


>>荊棘之院様、姫路様

1ヶ月前 No.20

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/二年牡丹組教室】

はるかが遅れて教室に入ると、彼は窓際で外を眺めていた。するとはるかの発言────もとい、言い訳を聞くと吹き出していた。はるかには笑われる理由が全くわからず首をかしげていると、

『はははは! 似合わないって、なんだよそれ!』
「いや……あとは……下に降りるのが面倒で……あははは……」

あまりに笑われると、本音がついぽろりとこぼれるものだ。本人はまだ本音を言ったことに気がついていない。
思い切り笑った後に『くすくすっ。あんたって面白いこと言うねー』と言いながら、はるかの向かいの席に座った。はるかは新しいお菓子の袋を開けながら、「好きなやつあるー?」と彼に問いかけながら、隣の人の机を勝手に引っ張ってきては、カバンから追加のお菓子を取り出す。
本当にこの量を食べたら女子として終わる。本能的に思ったはるかは出したお菓子のうちのいくつかをカバンへとしまい、「あ、それ美味しいよー」
机の上に残ったお菓子の山から、彼が指さしたのを見て、はるか的にはあまり好みではなかったが、ここは美味しいと言っておいて相手に押し付けようという魂胆で、適当に美味しいよー、と答え個人的にお気に入りのお菓子の袋を開けると、それを口へと運ぶのだった────。
「あ、円崎もお構いなく食べてー。」

>>円崎舞沙夜様、周辺all様

1ヶ月前 No.21

独楽 @sbluexxx☆rx3sEFPR6z6 ★iPad=jIZ1omXWMj


【 白灰零 / 二階廊下 】

大きな体躯を持つ者が、必ずしも勇敢であるというわけではないということくらい周知の事実であるが、彼の場合はおまけに髪の色や目付きが手伝って第一印象に鮮烈な思い込みを植え付けてしまう。即ち、気が強く、喧嘩っ早く、強いのだろうな、なんていう先入観を。けれども零は知っていた。華聖紅という男は、ちょこっとだけびびりで、繊細で、とても優しい青年なのだということを。素っ気ない言葉も寧ろこちらを気遣ってのものであるだろうと、零は安心したように笑みを浮かべる。

「いたっ」

手加減された手刀が零の頭に落ちる。思わず漏れた声はそれでもほんの戯れ程度のもので、本気で痛みを感じたわけでは勿論ない。
こちらは割と本気で怒った、つもりだった。くすくすと笑う相手を見てますます眉を寄せて言及しようとするも、鈍臭いのが悪いのだと言われてしまえば言い返す言葉はない。全くその通りだ。スキップすると転ぶぞ、という友人の言葉もあり、さらにこれまでの経験もあったというのに。桜を眺めていた幼馴染が見えて舞い上がってしまっただなんて、彼に言えるはずがなかった。うう、と小さく唸り、ばつが悪そうに唇を尖らせる。けれどもそのあとに鼻の上のあたりをつままれると目を丸くし、相手の言葉をぱちりぱちりと瞬きを繰り返しながら聞いていた。やがて彼が言い終わると、入れ替わりでこちらが口を開く。

「まあそれはそうだけど……ああいや、違うんだよ紅くん。この鼻血はキーゼルバッハ部位からの出血だから、押さえるのはここでいいんだ。たまに奥から出血することもあるから、その時はその部分をつまむんだけどね。心配してくれてありがとう、相変わらず優しいね」

小鼻の部分を自身で押さえているのに加え紅からも鼻をつままれ、尚更鼻声になりつつもここで合っているのだと笑う。相手がこちらを心配して言ってくれた言葉の数々が嬉しくて、にっこりとその気持ちを全面に押し出したような表情を浮かべて礼を述べた。知識が元々あるのに加え、その上こちらは幾度となく流血沙汰を経験しているのだ。応急手当の方法から鼻血の止め方まで、経験に伴う知識は恐らく相手の予想すら上回るだろう。

「あはは、紅くんが見えたからつい。お花見いいのかい? 楽しいよ」

窓を開けて桜を見ていたのだから、興味がないというわけでもないだろう。彼は案外こういう行事が好きなのだということも知っている。わざわざ学年の違う二年のフロアで何をしていたのかと、笑いを交えながら首を傾げてそう問いかける。少し落ち着いたのか、鼻を押さえながらゆっくりと立ち上がると、周りで光景を見ていた同級生にすれ違いざま背中を叩かれ「しっかりしろよ副会長ー」と声をかけられ苦笑いを返した。

「僕も外に行こうかなって思ってて……あれ、桃前さんだ。こんにちは。良い天気だね」

背中を叩いて走っていく同級生を目で追うと、その延長線上に桃前の姿を見つけて目を丸くした。そちらにゆっくりと歩き出しながら、にこと笑顔を湛えて空いている方の手をひらひらと振る。彼女ならきっと紅を見た目だけで判断はしないだろうし、それになんとなくだけどこの二人、案外うまくいきそうな気がする。だからこそ紅がいるのにもかかわらず彼女に近寄ったのだし、まだ鼻血が止まっておらず不恰好でも彼女に話しかけたのだった。暫く生徒会の仕事もないし、突然の会長命令が下らなければお花見を楽しむことだってできるだろう。せっかくだから三人で楽しめたらなあ、なんて、零は呑気に考えるのだ。


>>紅くん、桃前さん、周辺ALL

( 絡み大歓迎です〜! 脳味噌平和ボケですがよろしくお願いいたします! )

1ヶ月前 No.22

リンボ%% @linnvo☆wNQuFdG87BE ★6O1STZoCNm_M0e

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1ヶ月前 No.23

リンボ%% @linnvo☆wNQuFdG87BE ★6O1STZoCNm_M0e

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

 菓子の量の理由に桜が似合わないという発言が飛び出し、可笑しくて笑っていたら、神原は下に降りるのが面倒で……とも言い出す。笑われたことに戸惑いながら話す様子を見るに、結局はそれが一番の理由で、元々外で花見をするつもりは無かったんだろうとなんとなく思った。
 ただその予想も、目の前の菓子の量を見れば少しは疑いたくもなってくる。教室でもこう配る相手がいないんじゃ、仕方がないのかもしれないけど……。
 神原は席に着くと、新しい菓子の袋を開けながら“好きなやつあるー?”と問いかけ、隣の机を引っ張ってきて、鞄からまた菓子を取り出した。すぐに机の上に乗っている菓子の内の幾つかをしまい始めた様だが。

「まだあんのかよ……。んー、このチョコのやつとかよく食うんだよね」

 少し驚き気味に言いつつ、自分の好きそうな菓子を机上にある物の中から探すと、お気に入りというか見知った物を見つけたので手に取った。また、美味しそうと目を付けた菓子の方も選ぶことにした。こっちはあまり知らない菓子だけど、神原曰く美味しいらしい。まずはこの二つをつまもうと考えて、どっちも袋を開けておく。

「それにしても、よく学校行事で『お花見』なんて作ったよな。まあ、こんだけ学校でのんびり出来る日も貴重だけどよ。……お、これ美味いじゃん!」

 先に菓子を食べ始める神原に話しかけながら、最初はあまり知らない方の菓子に手を伸ばして口に放り込んだ。すると、それは自分の口に合う美味しさで、園崎はパッと明るい顔になる。金銭に余裕が出来たらいつか買ってみようかともちょっと思った。

【えっと、円崎ではなく園崎(そのざき)です……!】

>神原はるか、周辺all

1ヶ月前 No.24

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【華聖紅/2階廊下】

 零に食らわした手刀に「いたっ」と言われ思わず怯み、急いで手を引っ込める。無論、すぐにそれは反射的に出てしまうものだということにまできちんと至ったものの、申し訳なくなったのは事実なので、その場しのぎのようにもしながら零の頭をわしゃわしゃと申し訳程度に撫でる。撫でると言うには少し乱暴ではあるが。
 すると紅が鼻をつまんでやると、零がキョトンとしたことに釣られて紅もキョトンとするのだが、零の言っていた言葉を理解するのに少し時間をかける。

 「ヘーゼルナッツ……??」

 キーゼルバッハ。なんとなく知っているような知らないような。ただ、紅は勉強はしているもののそういうのは全くの専門外ということもあり、意味が分からかい事を誤魔化すようにヘーゼルナッツと答える。全く誤魔化しになっていないが、というか尚更分からないということを肯定しているが、それに紅は気付かない。
 相変わらず優しいと言われ、それに伴って表れる零の笑みから照れくさくなって紅はつまんでいた鼻から手を話すと、分かりやすくふい、と顔だけではなく体ごと斜め後ろに背けるも、あからさまに照れるのを隠すように、そわそわとしたように首元を忙しなく触る。

 「優しくねぇ。勝手に言ってろ」

 恥ずかしそうに少し顔を赤くしながらも、満更ではなさそうに決して嫌そうではない顔をしながら、そわそわと首元をしきりに触ったりやたら肘あたりに触れてみたり感情を隠すのが下手というか、露骨過ぎるほどに分かりやすい。
 紅の声をかけなければ良かったのに、という言葉に対して零の言葉に嬉しさやら恥ずかしさやらが混ざって、困ったように、それでもまた満更では無さそうに零の方を向いて、それでも目は合わせずに、というよりは嬉しさから目が泳いでるのだが、目線は合わせずに、いつもより少しだけ高い声のトーンで「そ、そうかよ」と言葉を返す。

 「花見はー……あー……混ざりたい、んだがなぁ……。如何せんこの身なりだと……それに、ほ、ほら、他の連中の邪魔する訳にはいかねぇだろ……えーっと、そんで……に、2階に、居たのは……」

 一つ目は花見はいいのか、との言葉に対して、二つ目は2年のフロアで何をしていたのか、と尋ねられた訳だが、相手は零だし、今更隠すようなこともないと言うか、今更言ったところで恐らく零の事だしそうそう酷な事は言わないだろう、と思いながらも気まずそうに口を開く。

 「その、あー……調理室、2階……だったから、その……あー……菓子、でも作るかァ……とか、思っ……て、て……」

 ────何してもいいらしいし。
 少し苦笑いを零しながらそう答えると、零は同級生とは上手くやれている様子を見て少し親心のような感情になりながらも、少しホッとするも、零の目線の先を紅も追う。
 桃前……知っているような、知らないような、名前だけなら知っているような、やっぱり分からないような。零の声をかけた相手をまじまじと見つめるも、鋭い眼光が災いしてか、零が傍に居なくなったこともありすれ違った後輩の「ひっ」と言われる声にはもはや慣れそうだった。
 一先ず声をかけるという野暮なことはせずに零の姿を見守るように少し離れた位置から二人を見た。

>>白灰零様、桃前左京様、all様

1ヶ月前 No.25

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/二年牡丹組教室】

相手からの返答がないことで、自分の口が滑ったことをようやく気が付き口を開いた
「いやっ……、本当は面倒だったから、他にもそういうやついるだろって思ってたら、誰もいなくて…………うう……。」

自分が口を滑らしたことに気がついて代弁しようとするが特にいい言い訳が出てくるでもなく、余計に墓穴を掘ることになり、最後にはるかはうう……と声を零した。
机に広げられたお菓子の山以外にもカバンにしまわれたお菓子を見て園崎は『まだあんのかよ……。んー、このチョコのやつとかよく食うんだよね』
と零した。見られていたか────。はるかは冷静にそう考えながら、さきほど美味しいと勧めていたお菓子の行く末を眺める。彼はよく食べると言ったお菓子とさきほどはるかが自分はあまり好まないからと言って押し付けようとしたお菓子をばりっと開けながら、口を開く。

『それにしても、よく学校行事で『お花見』なんて作ったよな。まあ、こんだけ学校でのんびり出来る日も貴重だけどよ。……お、これ美味いじゃん!』
「まぁねー。俺1年の頃お花見楽しんだ覚えあるよ。……嘘だろ、じゃあそのお菓子三袋ぐらいあげるから、貰ってけよ。俺の口には合わん。」

彼ははるかが勧めたお菓子を口に入れると顔をぱぁ、と輝かせながら美味しい、と言っていた。はるかはその言葉に嘘だろ、と呟いた後に残っているやつすべて押し付けるために、カバンから追加で買っていた口に合わなかった彼の持っているお菓子を取り出して彼の前に差し出す。
「ちなみに一つ100円。安かったから買ったらあんま俺的には美味しくなくて。さっきは美味しいと言ったけど、あれほかの人の感想。わるいね。」

>>園崎舞沙夜様、周辺all様

【申し訳ないです……!以後気をつけます……。】

1ヶ月前 No.26

仔夢 @00000x ★iPhone=y44SZZaVfW

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1ヶ月前 No.27

司徒 @nobunaga10 ★2rB1db7muK_yoD

【 桃前左京/2階廊下 】


『あれ、桃前さんだ。こんにちは。良い天気だね』
「白灰くん、こんにちは。桜綺麗ですね__ところで、鼻血は大丈夫ですか?」

 近づいてきた白灰を、下から覗き込むようにして、様子を窺いながら、少し悪戯っぽく尋ねる。彼が放つ独特の優し気で穏やかなオーラは、桜と似てどこか暖かい。この花見日和な気候こそ、自分が白灰に対して抱いている印象そのものだった。柔らかくて、儚い。目を離せば、すぐ散ってしまいそうで、しかし毎年、きちんと咲く花。まあ、今、彼の鼻は血で彩られているのだけれど。
 いつでも笑顔だな、と妙に感心して、くるくると白灰の周りを回ってみる。他に何処を打った、という訳でも無さそうだ。彼なら日常茶飯事の怪我だったのだろう、焦りは感じられないし、それどころかほんわかとしている。自分の表情と、彼の笑顔を比較して、左京は自身の無愛想さに辟易した。そして、それを紛らわせるように、白灰の眼前でぴたりと止まり、口を開く。

「……私が来るまでも無く、手当はして貰っていたようですね。今回は鼻のどの部位からの出血なんですか? カシューナッツ?」

 先程の会話も耳に入っていたであろう、からかうようにして問う。キャンディピンクの髪をふわりと揺らし、友人や、人の機微に敏感な人種でなければ分からない位の、小さな笑みを零した。春の陽気のせいだろう、今日は何となく気分が良い。一通り白灰の様子を確認してから、今度はその奥の、強烈な存在感を放つ、華聖先輩に視線を移した。肝心な所でどもったり、声音が高くなる所からして、新入生や、大多数の在校生が抱いている恐怖は、どうやら徒労に過ぎないようだという事がよく理解できた。
 自分も、初対面の人間に恐怖の念を抱かれる事がある。生来の無愛想さと無表情さに比例しない、べたべたとした態度が原因なのだろう。ギャップも、過度になると凶器に変ずる。
 左京は、白灰越しに、先輩へ静かに頭を下げた。

「白灰くんのおかあ……手当をして下さった方……華聖先輩ですよね。2年の桃前左京です。とてもおかあ……はい、頼もし気で、失礼ながら一連の流れを遠くから見てました」

 会話の途中で、何度も、脳内で繰り返していた名称が出そうになり、その度喉奥まで飲み下すのに苦労した。暗に、優しいんですね、という意味をこめて発した文章は、我ながら抑揚の少ない響きで、とても本心とは思われなさそうだが、本人は一応本気だった。その証として、緑の瞳はきゅうう、と華聖の方を見据えている。

「白灰くんは生徒会のお仕事、お休みなんですか?」

 思い出したように、くにゃりと後ろを振り返って質問する。おさげが風になびき、キャンディピンクが花弁のように瞬いた。

>>白灰様、華聖様



【 四条一三人/生徒会室 】

 一拍遅れての返事。生徒としてあるまじきダラダラ感だが、一三人からの説教ではあまりにも説得力が欠けているし、そもそもいつもの光景なだけに、そこまで怒るような軽口でも無いのだ。むしろ、これが無ければ廻ではないだろう。

『はぁい、こちらがお呼びになられましたぁ……今日顧問出張でしょ? 教師ってのも中々大変そ……どっかのじゅーさんにんさんは例外だけどねぇ……いっつもだらだら……今時春キャベツの方がよっぽどシャキっとしてるんじゃないぃ……?』
「おっまっえに言われたくないよねえ。出張なの忘れてたんだよ……あっ、またジュウサンニンって呼んだな、何だ、そんなに俺に増殖してほしいのか? まあ、イケメンな副顧問の先生を13人も侍らせたいっていうなら、分からんでもないぞォ__春キャベツって。俺だって、会議とか出てるんだぜ? まー寝てるけど……」

 頭をポリポリと掻いて、真ん中に陣取ったまま言う。ついでにコメカミでもグリグリの刑に処してやろうかとも考えたが、所在なさげな新入生の前で、副顧問と生徒会のダラダラとした日常を見せつけては、業務に関わるだろうと__もう十分披露しているのだが__思い直して、上げかけた手を下す。代わりに、姫路の自己紹介にうんうんと頷いた。

『ごめんなさい。あまり覚えは無かったです……けど、覚えておきますね。うちは、1年牡丹組の姫路有希と言います。よろしくお願いします』
「なあに、別に良いよ。俺だって、たまに理事長の名前忘れるし……礼儀正しいじゃないの、よろしくね__それに比べて、生徒会長殿は、副顧問様を弄りやがってからに。つか自分で自分を可愛いって言いなさんな。俺だってイケメンだけどそれは隠してるぜ?」

 女子生徒の真ん中に陣取った際に、廻から放たれた言葉へ反論するも、あえなく華麗なブーメランに突き刺された。それに自分でも気づいたようで、「あえ?」と首を傾げてから、姫路の物とは違うポテトチップスの袋を開け、我が物顔でポリポリと食べ始めた。そして、何気なく視線の先で廻を観察していると、ほわほわとした態度からは想像もつかない程猛スピードなタイピングをしており、目を見開いた。

「あっ、先生嫌な予感するう……」

 たらり、と冷や汗を垂らして、案の定地獄の如く分厚い書類が印刷され、ドサッと机に置かれる。目の前に聳え立つ、富士山に負けずとも劣らないそれに、流れに流されて生徒会副顧問になった一三人は、己の軽々しい判断を憎んだ。

「廻さーーん、怖い。俺は君の仕事の速さが怖いよー。ええ、これ全部俺が確認すんの? いや、やるけどさ、やるけどもだよ、でも、我らが生徒会長殿が仕上げたんだから、俺ごときの確認なんて要らないよねえ? 俺せいぜい4、5枚くらいだと…」

 最後はしりすぼみになりながら、書類をペラペラと捲っていく。一応、ポテトチップスを触っていない方の手で、器用に出来上がった書類の校正をしていく。すると、思い出したように顔を上げて、廻と姫路を交互に見た後、書類の校正をしていた手を白衣のポケットに突っ込んだ。そして、2つの飴を取り出した。
 1つは、可愛らしい兎のマスコットと、真っ赤な林檎が描かれた、丸型の飴だった。2つ目は、赤い包装紙に金文字でフランス語がデザインされた、長方形で丸みのある飴だった。一三人は、前者を姫路の、後者を廻の前に突き出すと、ふ、と口角を少し上げて微笑んだ。

「君は、林檎ジュース飲んでるし、林檎好きそうだからこれあげる。ほぼ林檎の果汁だけで作ってるんだけど、角砂糖の割合も絶妙で美味い。それと、生徒会長殿には、ラズベリー風味のミルクティー味な。中には練乳が練り込まれてて美味いぞ」

 新入生を歓迎する意味と、お仕事お疲れ様、の意味を込めて、2人に飴をプレゼントすると、再び書類と悪夢のにらめっこを始めた。

>>荊棘之院様、姫路様

1ヶ月前 No.28

@purple3ru ★3DS=YdaTgmlzMA

【新郷芽璃兎 / 廊下→生徒会室】

花見とか…馬鹿馬鹿しい。

楽しそうな笑顔を浮かべながら、そんな冷たーいことを考えていた。
この学校の春のイベント、花見。桜は綺麗に咲いているけど、芽璃兎は特に興味がないので、トイレに行くフリをして校舎に入った。
行く宛は…あるっちゃある。ちょうど甘いものが欲しいし、利用させてもらおう。
やってきたのは、生徒会室。先に言っておくと、芽璃兎と生徒会には、関係が一切ない。生徒会のメンバーでも何でもないし、メンバーと友達というわけでもない。ただ、今回の目的は、飴をもらうこと。
無邪気な笑みを作ってから、勢いよくガラガラッと生徒会室の扉を開いた。

「いみひとせーんせぇっ! あっやっぱりいたっあのねあのねっめりとんせんせーにあめちゃんもらいにきたの! いますっごい甘いもの欲しいんだぁ♪ ねっ、ちょーだい?♪」

楽しそうに笑ったまま、部屋で生徒と話す四条一三人の腕にくっつき、にこにこと一気に話した。

>>四条先生、周辺all【突然ですが絡ませていただきましたー!】

1ヶ月前 No.29

リンボ%% @linnvo☆wNQuFdG87BE ★6O1STZoCNm_M0e

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

「あはは、やっぱそういうことか。そりゃお花見って普通外でやるもんだしねえ。でも……意外と教室からでもやろうと思えばやれるんだな」

 園崎はちょっと笑って雰囲気を明るくしつつ、あっさりめに受け答えした。そして窓の外を眺めて言う。神原はやっと本音を吐露し、語れば語るほど自身を追い詰めている様子だった。馬鹿にするような話じゃないし、たまたま起きてしまった小さな災難であることは分かる。それをいつまでも気にさせるのは少し可哀想なので、もうあまり深く聞かないであげようか。
 自分も、花見は外でするものだという観念がなんとなくあった。今年も去年も、適当に男子達で集まってやることになり、細かいことは何も考えずに加わっていたから……というのもあるけど。でも、それでは気付かないこともある。やっぱり外とでは桜を見る距離が違ってしまうが、教室に居るとグラウンドにある桜の木々をほぼ全て一望出来る。桜を楽しみながら何かをすることは、とりあえずは可能なのだ。それに気付くと、校内の桜なのにわざわざ外で花見なんて馬鹿馬鹿しい……とまでは思わないが、教室でというのもこれはこれでアリ、と思えてくる。

「1年の時は物珍しいイベントだと思ってそれなりに楽しめたけど、2年目になりゃさすがに飽きるかと思ったら、案外違くて。クラス変わっちまった友達とまたつるめるってのが嬉しかった。この行事も捨てたもんじゃないなって思ったよ」

 去年はただ親睦を深めるような意識で参加していた覚えがあるが、こう知り合いが少ないのと増えているのでは感覚がまるで違うのが分かってしまった。前のクラスを楽しんでいた人達は大体の人が多少の名残惜しさを残しているこの時期に、こんな風に自由な行事があると、嬉しいと思う生徒も少なくないのではないだろうか?

 神原が美味しいと言って園崎に勧めていたはずの菓子は、実は神原の口に合わないやつだったらしい。確かに、言われてみれば好き嫌いの分かれそうな味だけど。

「あれ、そうだったのかい? 結構いけるのに勿体ない。おう! 貰っとくよ。ありがと」

 元々黒目も白目も広範囲で露わにしている二重瞼が一瞬くいっと上がって、つり気味から丸い形になる。どうやらもっとあるらしく、3袋程同じものを貰った。後で外のあいつらにも持って行こう。しかし、園崎はあることに気付く。

「えっ。てことは……神原、俺に不味い菓子食わせようとしたのかよ?」

 眉間に皺を寄せ、眉をつり上げるようにぐにゃりと曲げ、少々怒りが見える顔つきと声になって神原に尋ねた。

>神原はるか、周辺all

1ヶ月前 No.30

リンボ%% @linnvo☆wNQuFdG87BE ★6O1STZoCNm_M0e

【姫路有希/生徒会室】

 両手に持つ物をコップに変えて林檎ジュースをごくごくと飲む。生徒会長さんに林檎好きであることを指摘されると、コップから口を離して、ぺろっと舌で口の周りに付いたジュースを拭ってから、一度頷く。表情はそのままだがシアン色の瞳は急に輝きを放ち始め、普段よりも声に力を込めて答えた。

「はい。林檎、大好きです。この籠の中が林檎なのも……当たりです。これで、食べたくなった時にいつでも食べられます」

 有希は側に置いた籠を自分の膝に乗せ、蓋を開けて生徒会長さんに見せる。籠の中には真っ赤に色付いた林檎が二つ顔を出しており、クロスが掛かって見えなくなっている林檎が一つ。此方は先程まで齧っていたものだ。
 そして、生徒会長さんに付き合ってもらうとするかと言われ、仲良くしてくれるのか? と思い、半ば反射的に「……ありがとうございます」と告げた。その発言の意味をあまり深く考えようとはしなかった。

“はぁい、こちらがお呼びになられましたぁ……今日顧問出張でしょ? 教師ってのも中々大変そ……どっかのじゅーさんにんさんは例外だけどねぇ……いっつもだらだら……今時春キャベツの方がよっぽどシャキっとしてるんじゃないぃ……?”
“おっまっえに言われたくないよねえ。出張なの忘れてたんだよ……あっ、またジュウサンニンって呼んだな、何だ、そんなに俺に増殖してほしいのか? まあ、イケメンな副顧問の先生を13人も侍らせたいっていうなら、分からんでもないぞォ__春キャベツって。俺だって、会議とか出てるんだぜ? まー寝てるけど……”

 先生が来ると、生徒会長さんと独特な会話を始めていた。ポテトチップスをポリポリ齧りつつそれを眺める有希。自分では話についていけそうにないが、それは見ていて不快なものではなかった。むしろ逆に……何て言えばいいのだろう……。

 その後、自己紹介で生徒会長さんの名前が荊棘之院廻と言い、2年生の先輩で部活には入っていないことが判明した。
 ポテトチップスを取る手を止めてティッシュで指先を拭いていた時、机の上にさっきまで無かったような気がする、林檎のグミを発見した。拭き終わるとすぐにグミを手に取り、白い指を使って開け始める。すると、猛スピードで鳴るタイピング音と大型プリンターの作動音が聞こえ、気付けば分厚く積み重なった書類がテーブルの上に現れた。その様子を目にして、有希は思わず可笑しなことを呟いてしまう。

「生徒会長さんって……生徒会長さんなんですね。……あ。えっと、何て呼べばいいでしょうか……。生徒会長さん……? 廻さん……?」

 有希は視線を下に外し、右、左と呼称を言う度にこくんこくん首を傾げる。ふと気付いたのだが、自分と仲良くしてくれるみたいだったので、堅苦しい呼び方じゃない方がいいのかどうか迷ってしまった。
 今度は林檎のグミをつまむ様になった有希はもぐもぐ口を動かしていると、四条先生から飴を一つ差し出される。可愛らしい兎のマスコットと、真っ赤な林檎が描かれた、丸型の飴で、曰くほぼ林檎の果汁のみであり、絶妙な量の角砂糖を使っているらしい。林檎の飴なので内心で喜びつつ、有希は「ありがとうございます」と変わらない表情でお礼を言って受け取ると、ペン等を沢山差している自分のブラウスの胸ポケットの中にしまった。

 その時、再び生徒会室の扉が開く……音がした瞬間。

“いみひとせーんせぇっ! あっやっぱりいたっあのねあのねっめりとんせんせーにあめちゃんもらいにきたの! いますっごい甘いもの欲しいんだぁ♪ ねっ、ちょーだい?♪”

 幼げな声を上げながら、パステルピンクの髪をツインテールに結んだ小柄な少女が生徒会室に入ってくると、真っ直ぐ四条先生目指して歩いて行き、腕にくっ付きながら話しかけていた。飴をねだっているようだ。有希はグミをむにむに噛みながら、全く動じない様子で彼女に注目していたが……何故か、初めて会った気がしない。なのに、なかなか思い出せない……。

>荊棘之院廻、四条十三人、新郷芽璃兎、生徒会室all

1ヶ月前 No.31

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/二年牡丹組教室】

「ま、まぁ、普通は外だけど……。室内で見ても桜って綺麗だから中で見る人がいてもおかしくねぇなって。」

はるかはそう言いながら、窓の外へと目線を戻した。桜は随分綺麗に咲き誇っていて、なかなか立派なものだ。はるかは暫く眺めた後に「ここはやっぱり特等席だな、」と一言口にした。その理由も下に降りてしまうと近くにある桜しか見えないのに室内なら全部の桜が見下ろせる。こんなに綺麗なものはないだろう。口を少し綻ばせながら見下ろす。
「それは俺も思った。けどさ、途中で気がついたんだよね、これ2年とかの教室から見た方が桜もっと沢山見られるんじゃね?って。勝手に先輩の教室に入るのははばかれたから、今年が初めてだったんだけど、結構いいもんだよ。……でも俺二年目は飽きてたわ……」

たしかに学校で花見、なんて珍しいので、1年はテンションが上がった。しかし二年目には既に飽きていた。元々飽きやすい性格なのもあり、余計に飽きていた。知り合いという知り合いがあまりいないはるかこそ参加すべきなのだが、如何せん、飽きている。こうして教室でひとり花見をしている時点でバレて入るだろう。が、あえて口にはしなかった。寂しくはないから。

はるかの美味しくなかった、というと、勿体ない、と言いながら、お菓子を受け取る。が、その後確信に迫られることを言われ、はるかは、今度こそうっ……と声を上げる。また口が滑った。そう思いながらも、口を開いた、
「元々はそれ、人にあげる用だったんだけど、誰もいないしためしに味見したら、最初はよかったんだけど、最後の方は飽きてきてて……。ひと袋食べたら満足したし、ふた袋目以降は誰かにあげよーって思ってて……。」

最初の方の感想を伝えただけだった。
はるかは最後にそう言うと紙コップをカバンから取り出し、みんな大好き炭酸飲料を注ごうとする。
「……あ、お前って炭酸平気?」

注ごうとしたのを一度止めてそんなふうに問いかける。

>>園崎舞沙夜様

1ヶ月前 No.32

独楽 @sbluexxx☆rx3sEFPR6z6 ★qxXpJAS7CZ_yoD

【 白灰零 / 二階廊下 】

 反射的に洩れた声に、彼はどう思ったのか。引っ込んだ手を疑問に思い相手を見上げるように見つめると、今度は荒い手つきで髪をかき混ぜられてしまった。手の動きに合わせてぐらぐらと頭が揺れる。もしかすると優しい彼のことだから、戯れのつもりで喰らわせた手刀が此方のダメージになってしまったのではないかと不安になってしまったのかもしれない。それを隠そうとして、痛いの痛いのとんでけ、ではないけれども、撫でようとしてくれたのではないのか、と。照れ屋さんだから乱暴な手つきになってしまうのはご愛嬌。伊達に幼馴染をやってはいない。ぼさぼさ頭のまま、困ったように、けれども嬉しそうに笑う。

「わわ……、あはは、冗談だよ。痛くない」

 大切にされているなあ、という自覚がある。そこまで弱くないのになあ、とも思うけれど、折角の気持ちを無下にはしたくない。それにそう言えばきっと、目の前の彼は己惚れるなと再びチョップを繰り出してきそうだから、無駄な口は叩かないように、と笑うだけに済ませておいた。そもそもの話、これだけで痛いと喚いていたらとっくの昔に廊下の真ん中で泣き叫んでいることだろう。

「惜しい。キーゼルバッハ、だよ。美味しそうだけどね」

 ヘーゼルナッツなんて部位があれば皆すぐに覚えてしまいそうだなあ、と彼の言葉にくすくすと笑いつつ間違いを訂正する。別段この知識がなくとも困ることはないし、それを咎めることもない。学年で言えば一つ上の彼がどのような進路を歩むのかは聞いたことがないけれど、医学部に進むなんていう話ならもっと先にきいているだろうから、彼にとっては必要ない知識だろうと勝手に判断した。
 優しいね、という言葉に対し、やはりと言うべきか優しくないと言葉を返してきた彼に、こういうところも相変わらずだなと笑う。これ以上言うと「だから優しくねえっつってんだろ!」と怒られてしまいそうなので、意味ありげな笑みを浮かべるだけにとどめておいた。勝手に言ってろ、とのことなので、言う分には構わないらしいと上機嫌に言葉をつづける。

「ああ、それじゃ勝手に言わせてもらうことにするね」

 褒め言葉に、今更恥じらいを感じるような人間ではない。わかりやすく照れている相手とは対照的に、涼しい顔をして一度頷いておいた。
 続く花見に関する言葉は何となく歯切れが悪く、目をぱちりぱちりと瞬かせながらそれを聞いていた。他の連中の邪魔になる、とか、お菓子を作る、とか。何となく不自然な言葉たちだが、彼がそう言うのならそうなのだろう。

「邪魔になんてなるわけないだろ、紅くんは考えすぎなんだって。……あれ、そういえば紅くん、その怪我どうしたの」

 紅の周囲の状況は何となくわかるけれど、それに対し彼が気を遣う理由はない。言いたいのなら、先程の彼の言葉通り好きに言わせておけばいいではないか。彼のクラスメイトにはきっと、彼の優しさに気が付いてくれている友人だっているはずだ。事実、ここにだっているのだし。どことなくばつの悪そうな表情を浮かべる相手に、対照的にこちらは笑みを浮かべ、そう深刻な話でもないのだとわからせるように考えすぎだと告げた。けれどもそこで彼の顔の傷に気が付き、小さく目を見開いて問いを投げる。頬の傷、それから口元の痣。どう考えても転んだだけとは言い難いような怪我の仕方だ。それに、自分のように道で転ぶような真似を、彼がするとも思えない。
 近寄ると、これまでの一連の出来事を見ていたのだろう、鼻血の件を心配してくれる彼女にはばつが悪そうに苦く笑った。

「ああ、うん、大丈夫。そう、手当てしてもらったからね。自分の着てる服破ってまでしてくれたんだ、優しいだろ?」

 自分よりも僅かに背の高い彼女が、覗き込むようにして此方の安否を確認してくる。続けて周囲をぐるぐると回りながら、他に怪我をしているところを確認してくれているのだろう彼女に一度頷いて、大丈夫だと告げた。確かに少し表情の機微はわかりにくいかもしれないけれど、意外と行動的な彼女――それがわかりにくい表情の代わりに感情を表現してくれているのだと気が付いたのはいつだったか。目の前でぴたりと止まった彼女に笑いながら、鼻を押さえている布を指差して、後方で待っている彼が優しい人間なのだと伝わるように言葉を選ぶ。

「キーゼルバッハだってば。聞いてたでしょ」

 紅がヘーゼルナッツだと言ったのに合わせたのだろうと思われるナッツ類の単語が聞こえてくれば思わずふきだして、紅にしたときと同じように訂正を施す。
 紅に向き合い、自分越しに挨拶をする桃前に、零は少なからず安堵していた。見た目だけで紅を敬遠するような態度をとる生徒がいることは知っている。中身をろくに知らないくせに、距離を取ろうとする生徒がいることだって。それを見ると零は悲しくなるし、どうしてだろう、と思わざるを得ないのだけれども、自分と仲の良い桃前がそうしなかったことには底知れず嬉しかった。彼女には紅の優しさが伝わったのだな、と思うとにこにこ顔を隠すことも出来ず、二人のやりとりをその表情のまま見つめていた。やがて此方に向きなおった桃前の質問に一度頷き、思いついたように声を上げる。ぴーん、と、まるで明かりのついた電球が頭上に浮かび上がるかのような、零にとっては本日最大の名案である。

「うん、暫くは。……あっそうだ! 三人でお菓子作りしないかい? 僕、普通にお花見するには勿体ないなって思ってたところなんだ」

 普通のお花見、例えば下から桜を見上げながらお菓子を食べるような、例年通りのお花見では面白くないと、二人を交互に見つめながらお菓子作りの誘いをかける。もとは紅がしようかと言っていたそれだが、彼がお菓子作りに異様な執着を持っていて、一人でつくりたいと言うわけでもないだろうし、おまけに桃前は甘いものが好きだったはずだ。彼女の予定はきいていないけれど、どうだろうかと伺うように二人を見つめる。何となくきまらないのは、鼻を押さえている白い布のせいであろう。

>>紅くん、桃前さん

1ヶ月前 No.33

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【華聖紅/2階廊下】

 冗談だと言われ、一気に脱力して肩の力が抜ける思いだった。全く、本当に手のかかる幼なじみだ。そんな事を思いながらも、決してそれを口にすることはなく、「けっ、心配して損した」等とぶっきらぼうに吐き捨てるようにいう。口調こそは横暴、というよりはかなり乱暴なものではあるが、そんな事を言う口ぶりに反して表情こそは安心しきったかのように緩み、零を見る瞳は穏やかなものだった。
 紅が誤魔化しになっていない誤魔化しでヘーゼルナッツと言った言葉に対し、キーゼルバッハ、と訂正を入れられ、よく理解してないかのように「きーぜるばっは」と言葉を少し幼子のようにも見えるが呟くようにただ反芻をした。
 ────ヘーゼルナッツの方が覚えやすいと思うんだけどなぁ。
 いくら勤勉な紅と言えども、医学的分野に手が回るほどではない。どちらかと言うと医学の勉強をする暇があるなら絵本作りに勤しみたいところだと思う。まぁ、まだそれを誰かに言ってはいないが。フラワーアレンジメントの話はなんとなくしたような気もするものの、本当にしただろうかとも考えてみる。
 「それじゃあ勝手に言わせてもらうことにするね」、と言った零の言葉と零の意味ありげな笑みに少し首を傾げながらも、ここはあまり聞いたところで自分にとっていい結果になるようなことではない気が直感的にしたので、敢えて深く触れずに「言ってろ言ってろ」とくすくすと口元を抑えながら笑った。無意味な時間が紅は好きだ。
 すると零からは嬉しいとも言える言葉、「考えすぎ」という言葉にどうだかなぁ、と思いながらも、有難い言葉だったことに変わりはなかったので、小さく笑いながらその言葉を聞いていると、零がふと怪我について触れてきたので「ああ……」と思い出すように少し上を向いた後に口を開く。

 「うちの一番下の弟が今朝学校嫌だーつって喚いてたもんで。そん時に引っ掻かれたのがこっち。そんでこれは弟の喧嘩に巻き込まれただけだな。本当にアイツらは手加減が無いと言うかなんというか……」

 こっち、と言いながら絆創膏のついた頬をトントン、と叩きながら苦笑をし、口元に出来た痣の方は決して仲裁に入った、とは言わずにただ、巻き込まれた、という表現を使ってやれやれと肩を竦めながら呆れたように小さく笑いながらまだ痛むのか口横の痣はトントン、と人差し指で軽く叩くような素振りはしなかった。
 そういえば一番下の弟はまだ零は見ていなかったっけ。そんな事を思ってみるも、我ながらなかなかの大家族に住んでいると思う紅にとっては誰が誰でも皆同じような顔してるな等と失礼なことも考えている。まぁ、同じ顔してると思っていてもちゃんと見分けているのは流石お兄ちゃんと言うべきか。
 零と左京の談笑をあまり邪魔しないように少し遠く離れたところで見ながら、少しの物悲しさを覚えつつも小さく微笑して見守っていると、零越しに左京に軽く頭を下げられ、一瞬ギョッとしたが、紅も控えめに会釈程度に頭を下げた。

 「え、あ、お、おう、ご、ご丁寧にどうも……。さ、3年の華聖紅っす……え、と、あー……零が世話んなってます。…………おかあ?」

 零に迷惑をかけないためにもなるべく引き攣りながらも精一杯の笑顔を作りながら挨拶をしてみるも、コミュ障やら何やらが混ざった事もあり正直言うと慣れていないこともあり人によっては恐怖を覚えるような笑顔になってしまったが、紅はその事に未だ気がついていない。度々出てきた「おかあ」との言葉の先は察した気がしたが、敢えて知らないふりを通すことにした。
 すると唐突に先程までやたらとにこにこしていた零がいきなり口を開いたかと思えば、3人でお菓子作りをしないか等と言い出す。一瞬困った素振りを見せるものの、いずれにせよ最後の花見だしそれもいいかもしれない、と思い小さく微笑しながら「しょうがねぇな」と口を開く。

 「俺は構わねぇけど……。えーっと……桃前はいいのか?」

 少し気にかけるように零と左京を交互に見ながらそんな風に声をかけた。

>>白灰零様、桃前左京様、all様

1ヶ月前 No.34

リンボ%% @linnvo☆wNQuFdG87BE ★6O1STZoCNm_M0e

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

 ……なるほど。神原は前からそんなことを考えていたのか。本当に花見をするつもりだったのか否かは置いといて。

「へぇ。此処から見れて良かったじゃないか。来年は校舎ん中で花見スポット探してみるかー」

 校舎の中から花見をする楽しみを発見した園崎は、神崎に微笑みかけた後、窓の外を眺めたまま少し口角を上げて呟くように言う。校舎から桜を見ている者達は、一体何処から同じものを見ているのだろうか。グラウンドで誰かが探し当てた『絶好の花見スポット』なる場所から眺める桜も確かに最高だったが、校舎の中にもきっとそのような場所があるのかもしれない。クラスが別れた友人とのんびりつるめる機会としても良いと思ったけれど、それを目的にするなら必ずしも桜は無くてもよくなってしまう訳で。飽き無く桜を楽しもうと思うならば、少しでも綺麗に見える場所にすれば気分も上がるはずだ。……来年、自分にちょっとでも花見をやる気があったらそうしてみよう。

 神原曰く、園崎に押し付けた菓子は、元々人にあげるつもりで買い、試しに味見してみたら一袋で飽きてしまったものらしい。園崎は目を細め「ふーん……」と、じとー……と神原を見つめながら声を漏らす。

「罰ゲームじゃあるまいし、本当に不味かったらどうすんだよ。ったく……」

 ちょっと機嫌が悪そうに言って、菓子を口に含む。美味しいと言って勧められ本当に不味かったら、一応騙されたってことだし、まんまと目論みに引っかかるところだったと思う。まぁ、結局自分が全て引き取って、神原にとっては良い形になったのだが。

「俺が後で外で見てる友達にあげて、この菓子の感想聞いてきてやろうか?」

 なんてことを微笑んで言ってみる。
 その時神原は紙コップに炭酸飲料を注ごうとしていて、尋ねられたので「おう。大丈夫」と答えた。

>神原はるか、周辺all

1ヶ月前 No.35

仔夢 @00000x ★iPhone=y44SZZaVfW

【 荊棘之院廻 / 生徒会室前 】


『はい。林檎、大好きです。この籠の中が林檎なのも……当たりです。これで、食べたくなった時にいつでも食べられます』
「へえ……籠に林檎入れてるなんて、なんかの童話のお姫様みたいだねぇ……何か、って言われるとそんなの忘れちゃったけどね。こーゆーのロマンチックっていうの?」


それを聞いて菓子棚からソフトキャンディやマシュマロ、喉飴などの林檎をモチーフにしたと思われる菓子をぽんぽんと机に放っていく。どうせ食べられるなら自分のことが好きな人に食べられるのが菓子も本望だろう。以外と林檎系の菓子が多いことに唖然とし、そこまでメジャーな味でも無いことから執行部の中に誰かしら林檎好きな人がいるのだと新たな発見をする。


『おっまっえに言われたくないよねえ。出張なの忘れてたんだよ……あっ、またジュウサンニンって呼んだな、何だ、そんなに俺に増殖してほしいのか? まあ、イケメンな副顧問の先生を13人も侍らせたいっていうなら、分からんでもないぞォ__春キャベツって。俺だって、会議とか出てるんだぜ? まー寝てるけど……』
「なぁに? こちらがサボってるとでも? 生憎寝てばっかの生物の先生とは違って色々こなしちゃってるからぁ……生徒会の美形担当はこちらだけでじゅーぶん。寧ろイケメンなんていたっけ……?」


廻の冗談にもノリがいいのか悪いのか乗ってくる一三人に「可愛いのは事実だしぃ」と放送とは大違いの甘ったるい声を上乗せしながらもだらしなく会長席の机の上に顎を乗せて思い切り引いた椅子から流れる曲線美を演習している白い脚をぶんぶんと揺らす。印刷機がガシャン、と流石最新式と言わんばかりの控えめな機械音を立て、偶に電子音を響かせて紙を強請る度に他校より数倍はあるであろう会費で大量にストックされたコピー用紙を袋ごと突っ込むという単調作業を繰り返すこと数分。最早印刷室においてある印刷機より新しい最新式印刷機の周りには使い果たしたコピー用紙の袋が数枚散らばり、印刷機は幾ら無駄がないとはいえ流石に限界だとインクを欲している。先程『あっ、先生嫌な予感するう……』などと呟いていた彼は机に積まれた書類のその高さに唖然としており、有希はその書類の山と廻を交互に見て薄っすらと目を煌めかせていた。


『廻さーーん、怖い。俺は君の仕事の速さが怖いよー。ええ、これ全部俺が確認すんの? いや、やるけどさ、やるけどもだよ、でも、我らが生徒会長殿が仕上げたんだから、俺ごときの確認なんて要らないよねえ? 俺せいぜい4、5枚くらいだと…』
『生徒会長さんって……生徒会長さんなんですね。……あ。えっと、何て呼べばいいでしょうか……。生徒会長さん……? 廻さん……?』
「どっかの誰かと違って要領がいいから困っちゃうねぇ。オマケに機械に強いなんて文句つけるとこが無くて困っちゃうって感じー。ていうかさ、そういう文句は顧問に言ってよねぇ……彼奴が確認なら今度、今度って後回しにした挙句急な出張だー、とか言って勝手に出てっちゃったんだから。……もー、結局やるならそんなくだらない文句垂れ流さないでさっさと終わらせて!____それはこちらの働きっぷりを認めたと捉えるけど? ねぇ! 新入生にもそう見えちゃうかあー。やっぱり廻さんは立派な生徒会長様の器に生まれちゃったんだなあー。正に天は二物三物を与えた、ってことだねぇ。____こちらのこと? 好きな呼び方でどうぞー。呼び名って特段拘りも無いし、でも強いて言うなら役職名じゃ無くて名前で呼んでほしいよねぇ」


素直にテーブルに向かう彼の背に強気な口調でどろどろとした文句の山をさらりと切り崩しながらも、有希の褒め言葉ともとれる言葉に乗せられて調子に乗りながら呼び名についての会話を交わし、愛用のリンゴマークのノートパソコンを立ち上げるという聖徳太子のような技を繰り広げる。そして、彼が数は少ないもののそれでもこれだけの書類を一人で纏め上げるとやはり数枚は出てくる誤字脱字や印刷ミスのある用紙にペンを入れる度に『タイピング世界大会とかあったら難なく優勝できるんじゃないか』レベルの途轍も無いスピードのタイピングで校正していく。印刷機はもうその速さについてこれておらず、勿論彼が書類に目を通すのも一般的には速くとも廻からすれば『遅い』に値するのでこの時間は割と暇だ。常日頃の行動からして遅いこの先生に限って確認作業が特別速いというギャップも無く、そもそも校正が必要な書類だって片手に収まる枚数なのだから彼の確認作業が廻より速くとも暇なのに変わりは無い。処理の追い付かないノートパソコンを前に会長席の背凭れに背を預け足をぶらぶらと弄びながらイモを原料としたスティック菓子をつまんでいると、ふと目の前に差し出されたのはきらきらと光を反射するパッケージ。珍しくそれに興味を示し、見づらいと思われる位置から見入っていると、校正作業を行っていたはずの一三人が口を開いた。


『君は、林檎ジュース飲んでるし、林檎好きそうだからこれあげる。ほぼ林檎の果汁だけで作ってるんだけど、角砂糖の割合も絶妙で美味い。それと、生徒会長殿には、ラズベリー風味のミルクティー味な。中には練乳が練り込まれてて美味いぞ』
「ふーん、割とこちらの好みわかってそーゆーのやってんのねぇ……」


満足げな表情でその飴に手を伸ばしたその時、破壊音のような激しい音が廊下中、生徒会室中に響き渡った。何事かと十字架を浮かべた目を見開いたのも束の間、処理がやっと追いついた脳は音が両開きのドアが乱暴に開かれたことによるものだとは理解し始めたもののそれを行った人物には残念ながら見覚えがなかった。冷静になるべく芋菓子を二、三本同時に口の中に放り込み、それを眺める。


『いみひとせーんせぇっ! あっやっぱりいたっあのねあのねっめりとんせんせーにあめちゃんもらいにきたの! いますっごい甘いもの欲しいんだぁ♪ ねっ、ちょーだい?♪』
「それ、そのこにあげていい、よ。こちらはそんなに甘いもの食べたい気分でもない……し」


小声とアイコンタクトで一三人にそう囁く。有希は飴をとることに間一髪で成功したようだが彼女が入ってきた今とるのもなんとなく嫌味に感じさせてしまうかもしれない、と伸ばしかけた手を引っ込めた。世渡り上手な廻は彼女が退室するか、若しくは飴を貰うまでは自分は手を出してはいけない理由がよくわかった。そして、前述した通り廻は要領のいい子でもあるため一三人が自分に差し出した飴を彼女にあげることを勧める。ここで一三人が違う飴を取り出し彼女に渡したのなら、今彼が差し出した飴が廻だけの為に用意したものとなり、一三人と親しげな彼女の機嫌を損ねる可能性も否定できない。そもそも彼女の人間性がわからないため可能性など未知数なのだが。飴を強請る様子を訝しげな表情で眺めながらも興味を示さなくなったのかイヤホンをつけて何時の間にやらシャットダウンしていたパソコンを立ち上げ、来月の仕事に取り掛かる。そもそもノックも無ければ許可もとっていない第三者に自身の城にそうずかずかと立ち入られることに嫌悪感を示しているのだ。一三人に用があるのなら其奴も含めて外でやってくれと内心でぶつぶつ呟きながらも苛立ちも兼ねてかタイピングの速度は何時もの五割増しで速い。そんな逸る心を落ち着けるためか、将又単に疲れの解消か、先程準備していた湯が沸いたのを確認し、紅茶を淹れる。生憎お気に入りの銘柄は昨日切らしてしまったのだが、それでもローズヒップの特徴的な香りが鼻に抜けるこの感覚はそう嫌いではなかった。


>姫路有希様、四条一三人様、新郷芽璃兎様

1ヶ月前 No.36

司徒 @nobunaga10 ★2rB1db7muK_yoD

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1ヶ月前 No.37

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【新郷芽璃兎 / 生徒会室】

"わざと"無礼に生徒会室に入って、四条一三人にくっついていると、まず気になったのは視線。
きょとんとした顔で感じた視線の方を向くと、グミを咀嚼する白い肌が目立つリボンのついた真紅のカチューシャが生える長い黒髪の、華奢な少女がいた。突然の襲来に平静を保ったまま、こちらをジッと見つめている。その行為に特に意味はないと判断し、彼女の無表情に無邪気に笑顔を返した。

>>それ、そのこにあげていい、よ。こちらはそんなに甘いもの食べたい気分でもない……し


我らが生徒会長様は、小さく四条先生にそう言いながら手を引いた。手を引いた、というのは何かの比喩ではなく、そのまんまの意味で。そうして自分だけの飴を私のようにねだることはなく、こちらを不審そうに見ながら、パソコンをたちあげて生徒会の仕事を始め、紅茶を淹れた。なるほど、此処に無礼に入ってきたのがそんなに気に入らなかったわけか。ただキャラ維持でそうしただけだしこの人となにか人間関係を築くことはないだろうから、嫌われたっていいけれど。

>>おお、新郷か。よく分かったな、てか放送で呼び出されてたか、俺……甘い物、飴か、ちょっと待てよ……


キビキビとは正反対の動きで私の頭に手を乗せ、生徒会長と会話を交わした四条先生は、飴をこちらに渡した。「わぁーい! ありがとっせーんせっ♪」と顔全体を使って笑うと、飴を受け取り、早速包み紙を剥がして口に入れる。仄かに酸味を感じる甘い味が、口の中に広がった。本当はガリッと噛み砕いてしまいたいが、それはあまりにもかわいくないので、ゆっくりゆっくり舐めまわす。先生と目が合い、柔らかく微笑まれたので、自分もえへへーと笑いかえす。

>>ん。この飴やる。ラズベリー風味のミルクティー味。中には練乳入りで甘いぞー。つか、新郷ちゃーん。君はちゃんとドアノックして入ってきんさいよ? 俺ビックリしちゃったからさ。お花見は良いのか? お前の事だから、こういうイベント好きそうだと思ってたが


「はーい、今度からノックするねー…。お花見はつまんないよ! だってっお花を見るだけなんだもん!めりとんはもっとわいわいさわげるうんどーみたいなのが好きなんだもん! お花はきれーだけどっめりとんはさくらよりあめの方が好きだもーん」

注意されたことにしょげてみせてから、花見に対する意見を勢いよく、それでいて飴を舐めながらヨダレを垂らさないように器用に口の中で管理しながら話す。
彼が一切怒っていないし心配しているだけなのは簡単にわかったが、怒られたととって悲しむ方が愛らしい、と私は思う。
先生は目を細めてまた目を合わせると、頭の上を軽く滑るように動かした。

>>姫路有希さま、荊棘之院廻さま、四条先生

1ヶ月前 No.38

リンボ%% @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【姫路有希/生徒会室】

「じゃあ、廻さんにします」

 名前で呼んでほしい、という荊棘之院廻の発言を聞いて、有希はこれからは彼女を名前で呼ぶことに決めた。

 生徒会室に突如入り込んできた少女を見ていると、彼女は無邪気に微笑み返してきた。どうして見覚えがある気がするのか……。すぐには思い出せそうに無いから、思い出したらその時に考えることにした。そう決めて、少女への注目はやめる。
 グミを食べ終わると、廻が沢山出してくれた林檎味のお菓子を、手に取ったり目移りさせながら、次はどれを食べようか考えていた。だが、実はそろそろ果物の林檎の食感が恋しくなってきていて、食べかけていた林檎も食べてしまおうかとも思っていた。すると、急にどこかから甘い良い香りが漂ってくる。顔を上げると、廻が紅茶を淹れていた。この香りは、紅茶のものだった。
 それに気付いた有希は、ソファーから立ち上がって、廻のもとに歩み寄る。

「廻さん。うちも、その紅茶飲みたいです。林檎に合いそうだから……。飲んでもいいでしょうか?」

 と、林檎に合いそう、という理由で同じ紅茶を飲みたいと告げて尋ねた。

 その時、耳に入ってきた四条先生と少女の会話に有希は反応する。

“ん。この飴やる。ラズベリー風味のミルクティー味。中には練乳入りで甘いぞー。つか、新郷ちゃーん。君はちゃんとドアノックして入ってきんさいよ? 俺ビックリしちゃったからさ。お花見は良いのか? お前の事だから、こういうイベント好きそうだと思ってたが ”

“はーい、今度からノックするねー…。お花見はつまんないよ! だってっお花を見るだけなんだもん!めりとんはもっとわいわいさわげるうんどーみたいなのが好きなんだもん! お花はきれーだけどっめりとんはさくらよりあめの方が好きだもーん”

「お花見は楽しいですよ。花は、普段は飾り物でしかない時もありますけど、じっくり見てみると綺麗で、なんでか楽しいって思えるんです。こんなことは初めてしました。うちはお花見が好きです」

 口を挟んだ有希は、お花見はつまらないものじゃない。そう主張したくて、相変わらず起伏の少ない口調でお花見について語り出す。どちらの方が好きでも構わないが、お花見がつまらない、ということにはとにかく否定したかった。

>荊棘之院廻、四条十三人、神郷芽璃兎、生徒会室all

1ヶ月前 No.39

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/二年牡丹組】

「まあね!!あたし来年は屋上から見下ろそうかなって思ってんだ。」

良かったじゃないか、と言われ、まあね、と答えると、来年は屋上から見てみたいな、という話を園崎に話す。
はるかだって、毎年見る場所が同じだと飽きるはずだ。そんな時に校舎内で花見を楽しめる場所、と言うのはやはり見つけなければならない。それがひとりで見るハメとなってもそれはそれでまた一興だろう。
「いや、それはないから。母さん達にも食べさせたし。あたしだけだよ、1袋で飽きたの。」

本当に不味かったらどーすんだ、という質問には、母親達にも食べさせたことを素直に話す。ここで嘘をついたところで、仕方が無いので、たまたまはるかの口には合わなかっただけの話だ。
「……うーん……感想は直接聞きたいからな……。……でもまぁ、うん、……いいや。友達の感想、メールしてよ、メアド教える。……炭酸飲めんのね、なら良かった。」

はるかはそう言いながらコップに注ぐと、彼の目の前へと差し出す。差し出した後に、カバンを探り、飾り気もないカバーすらしていない小綺麗な白いスマホを取り出すと「赤外線でいい?」と相手に問いかけるのだった────。

>>園崎舞沙夜様、周辺all様

【凄い自然な流れで連絡先交換出来る子ですが、嫌なら突っぱねてください((】

1ヶ月前 No.40

ゆれる @ryyy☆XMpWJ8ETLe5Y ★r79hxdKfuX_m9i

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1ヶ月前 No.41

リンボ%% @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

「いいねぇ! よく見えそうじゃん」

 屋上は見晴らしが良いし、確かに桜の映える良い景色が見られそうだ。園崎も、校舎内から見ることを考えるとベストな場所の一つだろうと思っていたのだが、神原が選ぶなら違う所も探してみようか。他に当てが無い訳ではないし。

「へぇー、これが飽きんのかー……」

 妙に間延びさせながら言う。神原のこの発言は嘘ではないだろう。ただ、気に入った側からすると、この菓子がたった一袋で飽きてしまえるものとは、なかなか納得出来ないものなのだ。でも園崎は菓子自体あまり買わない人間ので、飽きてはいないけど、今回の分が終われば次いつこれを食べることになるのか分からない。普段は何であろうと、菓子を買う分の金は欲しいものの為にいつも当ててしまうから。安い菓子くらいでケチだ、と思うかもしれない。実際周囲からそのように言われることも少なくなかったりする。

「ありがと。……おう、いいよ。明日教室で神原に話すつもりだったけど。……ん。おっけ。赤外線だね。ちょっと待ってな」

 炭酸飲料が注がれたコップを受け取って、連絡先交換について承諾する。ズボンのポケットから、保護シートが貼られただけの黒いスマートフォンを取り出し、操作をしながら返す。明日牡丹組の友達に適当に話しに行くついでに神原に話しかけて伝えようかと思っていたが、メールでいいならそれでもいいだろう。
 そして準備が出来るとスマホを神原に、上部を向けて差し出した。

【いえ大丈夫です!男女共に連絡先沢山持ってそうですし笑】

>神原はるか、周辺all

1ヶ月前 No.42

仔夢 @00000x ★iPhone=y44SZZaVfW

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1ヶ月前 No.43

独楽 @sbluexxx☆rx3sEFPR6z6 ★qxXpJAS7CZ_yoD

【 白灰零 / 二階廊下 】

 心配性なところもあるような素振りを見せる彼に、いつもいつも心配を掛けさせてしまっているのは自分だった。彼は決してそんなことを口にはしないけれど、わかる。今だってそうだ。脱力して安心したように、けれども口はぶっきらぼうに言葉を紡ぐ。あはは、と笑いながら、いつも通りのその瞳に安心するのだって、此方なのだけれど。
 耳慣れない単語を繰り返す様はまさに子どものようで、その大きな体躯と対照的な姿に思わず笑ってしまう。かわいいなあ。口にすると怒られてしまうだろうから絶対に言わないけれど。親が子を見守るようなあたたかい眼差しで彼を見つめると、彼も同じように笑っているのが見えてじわりと胸の奥があたたまる。明確な温度を持ったやりとりが好きだ。近くにいて、目で見て触って、声を聞ける距離に、大切な人がいる。なんてしあわせなんだろう、と思う。恵まれているなあ、とも。確かに親はいないけれど、そんなことは些細なことだった。だってもう、こんなに近くに、こんな素敵な人達がいるのだから。
 感傷的になると泣きたくなるなんて女々しいなあと、彼の怪我に関しての方に意識を向ける。彼に限って自ら喧嘩を売りに行くなんてことはないと思ったけれどやっぱりだ。つまるところ、兄弟喧嘩で――それも彼自身が喧嘩したわけではなく、弟たちの面倒を見て負った傷、ということ。

「ああ、それは大変だったね……痛むかい? やっぱりお兄さんは苦労するね、僕に出来ることがあれば何でも言ってくれ。手伝うよ」

 絆創膏の貼ってある頬は嫌でも目に付くし、口元に出来た痣はあからさまな喧嘩の痕として存在を主張している。これが周りから距離を置かれる理由なるとは一切思っていないが、確かに怖がる者は怖がってしまうのかもしれない。理由を背中に背負って歩くわけにもいかず、色々な意味を込めて大変だったね、と心配そうに眉を寄せて相手を見つめた。絆創膏の下にあるであろう傷はともかく、口元の痣は色も相俟って相当つらそうに見える。彼が大家族の長男であることは知っていた為、投げ出せそうにもない役目に苦笑いを浮かべて労いの意味を込めた言葉をかけた。おまけに彼は面倒見が良いし、色々な苦労事を背負い込んでいそうだ。何か此方にも出来ることがあるのなら、と笑みを明るいものに変え、細い体を張って腰に手を当てた。

 優しいですね、と同意を示してくれた相手に、嬉しそうに顔を綻ばせて大きく一度頷いて見せた。とっても大事な幼馴染なのだと、彼女にも伝わっているだろうか。身体は大きくて、不器用でぶっきらぼうなところはあるけれど、本当に優しい人間なのだ、華聖紅という男は。そういうところが好きなのだと、初対面である桃前にも伝わっているだろうか。きっと、伝わっているだろうな、と思う。彼女には少し無機質な部分があったとしても、紅と同様、そのうちに秘めているものはとてもあたたかいものであると、知っているからだ。

「相変わらずだなあ。その様子だとお花見もまだなのかい?」

 聞き慣れない単語を曲解して食べ物に変換するあたり、彼女らしいと思う。嘘だ、此方をからかいたかっただけなんでしょう、と思わなくもないけれど、お花見が始まっているのにこの場所にいるということはまだお花見らしい食べ物を口にしていないのかもしれない。それに戯れ程度のからかいだ、弾むようなリズムで進む会話が楽しいのには変わりなかった。困ったように眉を下げて笑いつつ、首を傾げて問いかける。
 桃前と紅が言葉を交わすのを聞いて、まずは桃前のおふくろさん、という単語にふはっとふきだしてしまった。成程、彼女にはそういうふうに見えていたのか。確かに無理もないなあと思いつつ、笑っているのがバレないように顔を背ける。勿論、肩が震えているのには正面にいる紅が気付かない筈も無いのだけれど。

「うん、じゃあ決まりだね! 鼻血も止まったみたいだし早速行こう、何作ろうか」

 構わない、と答えた紅と、名案だと手を叩いた桃前。おまけに桃前の表情は一瞬だけだけれどふわりと和らいで、見ている此方の気分を高揚させるには十分だった。了承の意を示してくれた二人に零はにっこりと満面の笑みを浮かべ、鼻を押さえていた布と手を外した。真っ赤に染まった布を握り、すん、と鼻の通りを確認してから、早速と調理室に向かうべく廊下を歩き出す。ああ、楽しみだ。大勢でわいわい調理実習をするのも勿論好きだけれど、大切な人達と近い距離で話をしながらするお菓子作りなんて、一体何回経験しただろうか。指折り数えるほどの経験を、今日出来るのだ。それも、素晴らしく咲き誇る桜を見ながら。零のそんな心境は、軽快で楽しげな足取りにそれはもう全面的に表われてしまっていた。

>>紅くん、桃前さん

1ヶ月前 No.44

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/二年牡丹組教室】

「だろ?来年は屋上でひとり花見かなって。……気ぃ合うね!」

はるかはそう言いながらにしし、とわらう。他にはどこがあるかな、そんなふうに考えながら、お菓子へと手を伸ばす。甘じょっぱいポテチを口に入れる。
モゴモゴと口を動かしながら、先程あげたお菓子を見ながらこれが飽きるのか、と言いながら何かを考えているような感じがしたので、敢えて口は開かず、黙々とお菓子を口に運ぶ。もちろん入れた炭酸飲料は彼のコップからなくなればまた入れてやろうとか考えながら、食べ続ける。

「んー……それでもいいんだけどさ、文章の方が残るし……今後のお菓子の購入する時の参考にもなるかなって。」
連絡先の交換をするとはるかは直接言いに来るつもりだった、という言葉に、んー、と少し悩んでから口を開く。
はるかはスマホをなれない手つきで操作しながら頭をガシガシとかく。
「あっ……れ……。赤外線ってどれだっけ……あ、あったあった、これでいいんだよね?」

ようやく見つけた赤外線を確認するかのように、相手に画面を見せる。
「……で、どれ押せばいいわけ?」
自分で言っておきながら、どれを押すのか、と聞くはるかはおそらく馬鹿だ。

>>園崎舞沙夜様、周辺all様

【遅くなって申し訳ないです!!】

1ヶ月前 No.45

リンボ%% @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

 にしし、と笑う神原に、園崎はクスッと笑い返し、炭酸飲料を飲む。

「ひとり花見かー。俺にはつまんなくて出来ないやつだな」

 と言って、苦笑する。園崎はもう一つ開けていた、自分がよく食べるチョコの方の菓子もつまみ始める。これも美味しい。よく食べる……と言うより、これを買う友達が多いから食べる機会もあるという訳なので、特別お気に入りのものではないのだが、美味しいやつには違いない。
 確かに話してて楽しいし、神原とは気が合うかもしれない。神原の言ってることや気持ちは大体理解出来る。……一人でいるより誰かといる方が楽しめるところは違うようだけど。ただ、そんな自分でも意外と……例えば幼馴染のあいつみたいに、そこまで群れるのを好んでいない奴とも、結構仲良くなれている。それに、こういう少し価値観の違う人と話していると、今まで分かっていなかった事が分かる場合もあったりする。

 神原は、今後菓子を買う時の参考になると言う。確かに、納得だ。

「なるほど。だったらメールの方がいいだろうね。……どうした?」

 急に神原が頭をガシガシかきながら様子がおかしくなる……と思ったら、園崎にスマートフォンの画面を見せてきた。……途中で操作の仕方が分からなくなったのだろうか。

「自分で言っといてやり方覚えてないのかよ……。――……ん。これでいいはずだよ」

 少し目を細めてつっこみ、神原に画面を向けられた状態のままパパパッと残りの操作を進めてあげる。園崎は機械は不得手な方ではないので、たとえ多少機種が違っても慣れた手つきでいじくれる方だ。
 操作が終わると、神原の携帯に自分の携帯を向け、連絡先が来たのを確認すると「おっけ」と呟いた。

>神原はるか、周辺all

1ヶ月前 No.46

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【華聖紅/2階廊下→調理室】

 ヘーゼルナッツを訂正され、キーゼルバッハと繰り返していると、目の前の零には笑われていることに気がつき、ハッとして紅は一瞬口元を抑えたが、彼を相手に今更隠すこともないか、と思ってしまっていることもあり、釣られるように紅も苦笑した。
 怪我のことに話を移すと、零には大変だったね、と心配そうに眉を寄せて言ってくれるだけでは終わらず、それに加えて零に出来ることがあればなんでも言ってくれ、とまで言ってもらえた。そもそもこういう話ができるような相手が零しか居ないのも勿論なのだが、ただでさえ相当の苦労性であるように思われる零に出来ることがあれパなんでも言ってくれ、なんて言われてしまうとありがたさやら自分の情けなさやら申し訳なさやら、やっぱり素直に嬉しい気持ちやらがごちゃごちゃに入り混じってしまう。

 「大変じゃねぇよ。アイツらが騒がしいのは今更だし、まぁそれなりに楽しいしよ。……でも、その、あー…………あ、あんがとな」

 苦笑混じりに大変だね、という言葉に対しては大変じゃないと返し、騒がしくとも楽しいということを伝えた後、気にかけてくれた零に対する礼を言わなければならないと思い、暫くの沈黙の後に少しもごもごとしたいかにも恥ずかしそうに首元を触ったかと思えば、目こそは逸らしているが軽く微笑んで零に対しての礼を言う。礼を言うようなことは何度かあったが、ここまで照れくさい礼を言う日が来るとは思ってもいなかった。

 軽く紅が挨拶をすると、左京からは「おふくろさん」と言われ「あ゛?」といかにもヤンキーっぽく相手を睨みつけるようになってしまったが、決して睨んだつもりはなく、なんならおふくろさんってなんだよくらいのつもりで見たのだがそれを睨んだ結果になってしまっているのは紅の目つきの悪さが災いしている。しかし、左京がおふくろさんと言ったことに対して零が吹き出したのを見てグッと、拳を握る。

 「お、おい!わ、笑っえ……笑ってんじゃにぇ……ねぇぞコラァ!!……光栄って……てか頭下げんな!!」

 恥ずかしさからか赤面症が災いして顔を真っ赤にして零に全く説得力のない一部裏返った声と噛み噛みのせいで怖さというものは欠片もないが、紅とて怖がらせるつもりも無い。いくらなんでも噛み方には些か問題があるような気はするが。左京にまるでどこぞの漫画やらアニメやらドラマに出てきそうな執事のような態度で頭を下げられ、紅は周りからまるで自分が謝らせているみたいに見られてしまうことを危惧して口調は強くなってしまったが頭を下げないでくれとある意味懇願に近くなりながら言っておいた。
 するとお菓子作りの事については左京も問題がなかったようで、小さく安堵から微笑むと、零の鼻血も止まったようなので調理室へ向かうことにした。紅は基本的にできない料理はないわけだが、1人でサクサク進めるわけにも行かない。

 「えーと……作りてぇもん、とか……食いてぇもんは?」

 お菓子作りとなると、やる気が出るのかぶっきらぼうに聞くその態度とは相対的に瞳はきらきらとしていてやる気に満ちていた。

>>白灰零様、桃前左京様

【遅くなってしまい申し訳ありません〜!!】

1ヶ月前 No.47

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/二年牡丹組教室】

気が合う、というと目の前の彼もそうだね、と言いながら大人気のチョコレート菓子を口へと運ぶ。
一人花見はつまらない、という彼の気持ちもわかる。し、1人で見るヤツらの気持ちもわかるのだ。1人なら自由になんでもできるし、みんなでワイワイやってても気持ちを共感できて楽しそうだろう。

「一人花見もいいけど、みんなでワイワイやるのもいいよなー、俺の場合見てるところが希だから一人になるだけだしね。」

そう言うと今、巷では話題のクッキーを口に入れる。爽やかなオレンジピールが口の中に広がり、なんとも爽やかな味だ。

「いやぁ……面目ない……。」
はるかがわからなくて操作を中断して相手に見せると、目を細めながら突っ込まれ面目ない、と言いながらほんの少し恥ずかしそうにけらりと笑う。
「……っと……確かこれはここを押してー……名前、入力……?えっと……」

あまり触ることのないスマホをたどたどしくいじると、キーボード操作だけは素早く打ち込み終わると、「これで大丈夫?」と再び相手に見せるのだった────。

>>園崎舞沙夜様、周辺all様

1ヶ月前 No.48

司徒 @nobunaga10 ★2rB1db7muK_yoD

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1ヶ月前 No.49

エステル @captain1 ★Android=UJhhnaQiDA

【妃崎麗/校庭中心部】

「あら、お世辞を言っても何も出ませんわよ?」

華やかで描きがいがある、という黎に麗は唇に指を添え、クスリと小さく笑う。麗は自分の美しさに対しての絶対的な自信があるが故、黎の言葉を誉められて嬉しいとは捉えない。ただ、自分の美しさを黎が理解していることに上機嫌になっていのだ。同じ美術部同士で会う機会も多いが、黎とは美しさの感覚が合うと麗は思っていた。黎が描いた絵なら、麗はいくらでもみたいと思うだろう。

「右斜め上ですわね……こうでよろしくて?」

黎からポーズの指示が飛んでくる。そのなかにはいつものように「妖精」の言葉が含まれていた。どうやら黎のみる視界では、この世界に妖精がいるようで、会話やもちろん絵にも妖精など、麗には見えないものが出てくる。だがそれを麗は否定したことはなかった。不思議だとは思うが、その妖精が黎の世界をより美しくしているのであれば良いのではと、麗は思う。その妖精の存在があるからこそ、黎はあんなにも美しい絵を描けるのだから……いつか詳しく妖精のことを聞いてみたいと思いつつ、麗は指定されたポーズをとる。右手を斜め上にゆったりと伸ばし、まるで見えない誰かに語りかけようとする仕草だ。左手は腰から自然に下ろした位置に移動させ、表情は親しげな誰かに声をかける……そんな表情だ。すでに黎は絵を描きはじめているようで、画材がすれあう音が聴こえてくる。その音を心地よく聞きながら、麗はポージングを続けた。

>>黎


【スレ主様のレスを完全に見逃しておりました……本当に本当に申し訳ありません】

1ヶ月前 No.50

リンボ%% @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【姫路有希/生徒会室】

 四条先生から、宥められる様な声が聞こえてくる……。まぁ、お花見は必ずしもつまらないものではない、と伝えられれば構わない。有希は少女(新郷芽璃兎)から顔をそらした。

 有希も紅茶が飲みたくなって廻に話しかけると……。

“うん、勿論。林檎に合うかぁ……アプリコットは林檎と合うかもしれないけど、ほんの少しピーチが入ってるから喧嘩しないかなぁ……あっ、でもでも、ストレートだったら確かに喧嘩するけどミルクで割ったらクリーミーになって飲みやすいかも。アップルパイと相性がいいから普通の林檎とも相性がいいんじゃない?”

「ありがとうございます。……なるほど。やっぱり、相性は良いのですね」

 廻の許しが出て、有希は礼を言う。喧嘩……という言い回しに少し引っかかり、一瞬紅茶と林檎が殴り合うような図を思い浮かべたが、相性の良し悪しということだと分かると理解出来た。ミルクを入れれば、林檎とも相性が良くなるのかも。
 廻がテーブルに、アップルパイとピーチタルトタタンも一緒に、お茶の用意をしてくれた。先程まで置いてあった菓子の数々は片付けられ、完全に茶会の席と化している。廻は熊のぬいぐるみを抱いてソファに寝転び有希を呼ぶので、「はい」と返事をしてソファに戻る。籠をソファに置きっ放しにして来ていたが、有希はその籠を手に取り、廻の側の所まで移動して座った。

「……いただきます」

 早速、廻が淹れてくれた紅茶のカップを上品に持って口元へ持っていき、フーフーと息を吹きかけたら、音を立てずに一口飲む。淹れたての紅茶の味に、フルーティな香り……桃の匂いがする。そして、ミルクの濃厚な味が口の中に広がった。

「美味しい……。とても、美味しいです」

 白い頬をほんのりピンク色に染め、なおも無表情のまま、有希は感想を言った。美味しくて、有希の中では良い気分になっていた。
 アップルパイも食べようと思い、小皿にフォークを使ってアップルパイを取り分けていると、なんとなく四条先生が目に入って……ふと少し感じていたことを思い出した。

「廻さんは、四条先生と仲が良いんですね。うちはあまり頭が良くなくて、ややこしい事を理解するのは苦手なのですけど……嫌な感じじゃないです。羨ましい……と、思います」

 やっと自分の気持ちが分かってきた。廻と四条先生の様子を、羨ましいと思っていた。簡単な言葉でしか上手く表せられないけれど、有希はそのように感じていた。
 自分が食べる分を取った後、アップルパイを食べ始める。煮詰められた本物の林檎……本当にこの紅茶とピッタリだ。パイもサクサクして、ふわふわしていて、甘くて美味しい。美味しくて、ついフォークが進む。

>荊棘之院廻、四条十三人、新郷芽璃兎

1ヶ月前 No.51

リンボ%% @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

「まぁ、確かにそうか」

 人を呼んで行けば別かもしれないが、場所が特殊ならそりゃあ一人になる可能性が高いのは当然だろう。それと神原は一人がいい、というより一人でも平気な人種なだけなのだと分かってきた。意外と普段は仲間と騒ぐようなタイプだったりして……。

 赤外線通信を終えると、お互い名前入力などの設定を進めていく。園崎はスマートフォンを持つ手と違う方の手で菓子をつまみながら、冷静にパッパと画面をタップし続けていた。
 すると、神原が確認の為に画面を見せてくる。

「ああ、名前は…………こう書くんだよ。あとは全部大丈夫。俺も見てもらっとくか」

 名前の漢字のところを『園崎舞沙夜』と直し、それ以外におかしい箇所は特に無かったので、大丈夫と告げた。園崎も大体設定を済ませていたが、此方も一応確認してもらっておこうと思い、画面を上向きにして相手に見えている状態にしながらアドレス帳を探る。一体どんだけ知り合いがいるんだと思える程に大量の名前の数々から、登録したばかりの神原の連絡先を見つけ出し、「ほい。どう?」と尋ねた。

 確認をお願いしつつ、園崎はふと口を開く。

「俺って、昔から誰とでも仲良く出来たんだけど……誰かと一緒に居ると必ず二番目や三番目ぐらいに見られんだよ。別に、それに不満は無いんだけど……そういう訳だから、知り合う奴も誰かのツテで自然と仲良くなっただけっていうパターンが多かったりするんだよな。こうやって、直接知り合うような人なんてあんまいないんだよね。だから……神原とは良い友達になれる気がするよ」

 園崎はニッと笑う。人に接するのが好きで、小さい時から人と仲良くしていくのは得意だった。でも何故かなかなか目立ちにくく、何かの作品の世界に例えればすぐモブキャラにされそうな存在である。得意な運動以外はほとんど実力が平均的で、普通すぎな上に現れる特徴が少ない。少し時間が経つだけで忘れられてしまう程、存在感の無さが重症……という訳では流石に無いしそんなに不便を感じることは無い。けれど、知り合いが多いから自分は人気の高い人間なのか、と言われたらそれは違うと思う。

 すると突然、園崎の携帯から着信音が鳴り出す。……外で桜を見ている友人達の内の一人からのようだ。

「あ、わりぃ。ちょっと出てくるよ」

 園崎は立ち上がり、少し離れて神原に背中を向けて立てば、電話の応対を始めようとする。

>神原はるか

1ヶ月前 No.52

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【新郷芽璃兎 / 生徒会室】

私の発言に、四条先生は、

>>そうしてくれよー。そうか、お前は運動会とかが好きなんだな。お前は活発だし、花より団子派なんだな……おじさんもその元気さ見習いたいな、いや、俺がお前みたいなテンションだったらちょっとアレだな


と、聞き流すように曖昧な返事をした。それに笑顔で言葉を返そうとすると、近くで口が開かれた。

>>お花見は楽しいですよ。花は、普段は飾り物でしかない時もありますけど、じっくり見てみると綺麗で、なんでか楽しいって思えるんです。こんなことは初めてしました。うちはお花見が好きです


「……ふぇ?」

『は? 何言ってんの』と睨みそうになるのを抑えながらきょとんとした顔でかわいらしい声を漏らす。
林檎好きの少女は、一定の音程で感情の読み取りにくい喋り方をしてるけど、どうやら花見が楽しくないと言った私の発言が気に入らなかったみたい。心の中でハッと嘲笑する。
何度か瞬きをしながら考える時間を稼ぐ。別に何か対立して議論を行うような話題ではない。花見の好き嫌いなんてどっちかが折れて相手を認めれば終わりだ。それに此処は相手の陣地。もし議論を続けるようであれば、突然の侵入者である自分が手を引けば良かろう。
先生が小さな声で >>「まあ、ホドホドにね」と私たちをたしなめるように言ったことにより、相手は任務を完了したかのように顔を背けた。
ふむ。やはり無駄な争いは避けるタイプみたい。
ごくん、と口の中に溜まってきた唾を飲み込み、飴の位置を口の中で移す。

「せんせーっ元気がほしいときは言ってね! いつでもわけてあげる! ……さっきの子に、あやまってくるね」

そう無邪気に笑って両手を広げてポーズをとったあと、腕を下ろして目を伏せ、いつもの勢いだけが取り柄の喋り方とは対になるように、少しだけゆっくりと話す。
謝るつもりは微塵もない。これは、暇つぶしだ。花を見るよりは、勘の良さそうな生徒会メンバーをどれだけ騙せるかを試している方がよっぽど楽しいのだ。
少し寂しげに笑ったあと、先生に背を向けて2つのカップとケーキが乗った低めのテーブルとソファに座る2人の少女の元へ歩み寄る。
『めりとん』は謝ることができる素直な子だ。素直な子ほど愛され、ツンツンと突き放す奴ほど嫌われる。

「あ、あの……さっきはお花見のことっつまんないって言ってごめんなさい! 良かったらめりとんもなかまに入れてくれませんかっ? あっ! めりとんはっ新郷芽璃兎っていうの!」

目を伏せて申し訳なさそうにお辞儀して、顔を上げてから仲間になりたそうに2人を見て、少しだけ気まずそうに笑ってみせた。
別に此処で「許さないしお前なんて仲間に入れない」と言われたら「そう、だよね…」と涙を浮かべて生徒会室から走って出ていくだけだ。正直こっちは花見に戻らなきゃいけないから少しめんどくさい。できれば此処で仲間に入れて欲しいところ。

>>四条一三人さま、姫路有希さま、荊棘之院廻さま

30日前 No.53

仔夢 @00000x ★iPhone=y44SZZaVfW

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30日前 No.54

独楽 @sbluexxx☆rx3sEFPR6z6 ★qxXpJAS7CZ_yoD


【 白灰零 / 二階廊下 】

 兄弟喧嘩の仲裁なんて、自分に出来るだろうか。出来ることがあれば何でも言ってくれ、だなんて言っておいて、まずそこが不安になる。此方を常に気にかけてくれている彼がそんなことを任せるとも思えないが、もしその喧嘩に巻き込まれたら、一番怪我をしそうなのは自分だなあ、なんて、呑気に考えた。やがて大変ではない、と言葉を返してきた彼に意外そうな目を向けるが、やはりお兄さんなのだとわかってふと微笑んだ。何だかんだ言って可愛いのだ、弟たちが。いいなあ、純粋に羨ましい。自分にも兄弟がいたら、なんて考える。ああでもやっぱり、いい。だってすでにもう、こんなに幸せなのだから。これ以上を望むと罰が当たりそうだ。

「……ふふ、どういたしまして。でもね紅くん、そういうことは目を見て言った方がいいと思うなあ、僕」

 とん、軽い足取りで一歩相手に近寄って、後ろで手を組み逸らされた目を追いかけるように体を僅かに傾けた。にこ、と笑顔を浮かべて、そういう言葉を吐くのに些か慣れていないような彼を追い込むような言葉をかけるのは、友人としての優しさのつもりだった。まあ、揶揄る意図がなかったとは言えないけれど。口下手な彼がこういった言葉をさらりと言えるようになっただけで、きっと周囲に与える印象は一味も二味も違ってくる。それこそ、彼本来の優しさが伝わる一番の方法であると思うのだ。比較的素直にそのような言葉が出てくる零にとって、彼の苦しみはあまり理解できるものではなかったのだけれど。気分にして、ああもったいないなあ、と思う程度のことである。

「それは大変だ。一刻も早く糖分を補給しなくちゃ、ええと……、あった。はいこれ」

 糖分不足で倒れそう、とまで続けられた言葉に目を見開き、慌てて自らのポケットを探る。カーディガンのポケット、それからスラックスのポケットを探ったところで、そこに入っていた可愛らしく包まれた飴を見つけて手のひらに乗せた。いかんせん彼女が無表情で、それも淡々と言うものだから冗談と本気の区別がつかないのだ。加えて零は人を疑うことをあまりに知らないせいで、彼女が本当に倒れそうなのかもしれないと思い込んでしまう。糖分不足で倒れそうなんて話は聞いたことがないけれど、念には念を、だ。飴を乗せた手のひらを相手に差し出しながら、ほっとした表情を浮かべる。

「ふ、はは……っ、うん、わかった、ごめんってば。……紅くんそういうの好きじゃなかったっけ? 行きたいなら僕も行くよ、声掛けて」

 思わずふきだしてしまったのは此方の落ち度だ。が、それを指摘してきた紅が派手に噛んだのもいけなかった。未だ肩を震わせながら、右腕でお腹を抱え左手で目に浮かんできた涙を掬う。ひとしきり笑ってから、顔を真っ赤に染めている彼が段々と不憫になってきて、何度も頷きながら笑いを漸くおさめる。ふう、と息を吐いたところで、隣の桃前が演劇部への見学を宣伝してきたのを聞く。メルヘンチック、という単語に彼がどう反応するのだろう、と紅に視線を戻し、いつでも大丈夫だと言わんばかりに笑ってそう告げる。無論、彼にそういう趣味があるのだと桃前にも知られてしまう発言をしたのに、零自身に悪気はない。

 転ばないようにしてくださいね、と後ろから聞こえてくる桃前の言葉に、零はスキップしていた足を止めて彼らの隣に大人しく並ぶ。表情には苦笑いが浮かび、先程同級生の忠告を無視した結果、廊下の真ん中で鼻血を出すなんていう事態に陥ったことを、零なりに反省しているようだった。
 作りたいもの、食べたいもの。紅の言ったことを頭の中で繰り返して、うーん、と首を傾げる。特段これと言って食べたいものがすぐに思いつくわけではなさそうだったが、その時、控えめに挙手した桃前に視線が奪われる。

「ああ、いいね! それだったら僕も失敗しないで済みそうだ。紅くんは?」

 調理室には様々な器材が揃っているのだ、きっと型抜きだってたくさんあるに違いない。それにクッキーであれば生地を作って型を抜いて、焼く時間だって明確に決められている筈だから失敗もしないだろう。彼女の言葉に、零はぱあと顔を明るくさせて大きく一度頷いた。その後、紅へと問いを投げる。デコレーションなんかは得意そうだなあ、紅くん。勝手な憶測を拡げつつ、それすら楽しいのか、零の表情はにこにこと上機嫌に緩みっぱなしだ。

>>紅くん、桃前さん

29日前 No.55

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/二年牡丹組教室】

「そうそ。俺の場合見てる所、特殊だし。それに1人も好きだけど、誰かといるのと好きだしね。来年は誰か誘おうかなー……。

はるかはそう言いながら少し考え込むように間延びした声で呟く。

29日前 No.56

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/二年牡丹組教室】

「そうそ。俺の場合見てる所、特殊だし。それに1人も好きだけど、誰かといるのと好きだしね。来年は誰か誘おうかなー……」

はるかはそう言いながら少し考え込むように間延びした声で呟く。

赤外線を終えると、相手に確認するように画面を見せると、どうやら、設定は間違っていなかったらしく、漢字の部分を入れてもらうと、彼もこちらにスマホの画面を向けた。はるかはそれを確認して、漢字の部分はなれない手つきで『神原はるか』とうつと、「それで大丈夫だと思うよ!」
そんな時だった。彼が口をふと開いたのは
『俺って、昔から誰とでも仲良く出来たんだけど……誰かと一緒に居ると必ず二番目や三番目ぐらいに見られんだよ。別に、それに不満は無いんだけど……そういう訳だから、知り合う奴も誰かのツテで自然と仲良くなっただけっていうパターンが多かったりするんだよな。こうやって、直接知り合うような人なんてあんまいないんだよね。だから……神原とは良い友達になれる気がするよ』
「んー、俺自身は直接ってのはお前だけで……、あとはクラスメイトで隣のヤツ、隣のヤツの友人、みたいな感じだったなー。……俺も、園崎とは良い友人になれそう」

にしし、とわらうと不意に園崎のスマホが着信を知らせた。はるかは軽く手を振りながら「いってらー、此処で待ってんね。」と告げると机のうえに散らばった中身の入っていないお菓子のゴミをひとまとめにすると、ゴミ箱へ捨てる。
最初に比べると、お菓子の量は随分と減っていた────。

>>園崎舞沙夜様、周辺all様


【途中送信申し訳ないです……!】
>>all様

29日前 No.57

リンボ%% @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【姫路有希/生徒会室】

“そりゃあ良かったぁ。有希ちゃん表情あまり変わんないからさ。でも顔が上気してるから満足してないなんてことは無いと思ってたけどねぇ”

 有希はカップを手に持ちながら一回頷いて言う。

「満足してなくないです。ずっと楽しい気分ですよ。一度入ってみたくなって来てみたら、本当に此処に入れたから……」

 口に紅茶を流し込んで、発言を切る。廻は角砂糖を入れたみたいだが、有希は紅茶に対して特別好みは無いし、廻が作ってくれた状態が自分が飲むには一番良いと思うから、角砂糖は入れないことに決めていた。林檎に合うようにしてくれていたのだ。期待をかけて飲んでみるのが適切だろう。
 そもそもどうして有希がわざわざ生徒会室の方に来ているのかといえば、生徒会室の中に興味を持ったのが始まりだった。そしたら、何故か扉の前で眠っていた廻を見つけ、運良く……と言うべきか。生徒会室に招待された。此処は噂に違わぬ豪華さで、まるで動く人形の様な表情の変わらなさに似合わず、有希の心が満足以上にウキウキしている。
 そしていつの間に液晶画面に向かっていた廻から、一週間後にまた生徒会室に来て欲しいという旨を聞き、有希は「……分かりました」と返事をした。

“まっさか。仲良いとかそんなんじゃないのー。寧ろ顧問の方が仲は良いだろうし。でも、嫌な感じしないなら結果オーライかな。ま、有希ちゃんも仲良いセンセー見つけられると良いね”

「? ……そうなんですか」

 有希にとっては意外な答えが返ってきた。でも、それならどうして仲が良く見えたのだろうか……。
 軽く小首を傾げつつ、アップルパイをまた一口、フォークで刺して食べれば、上品な甘い林檎とパイの味が広がっていく。このアップルパイは廻曰くお高いものらしく、言われてみれば確かにどこにでもありそうなアップルパイ以上に出来栄えが良いかもしれない。そしてその味わいを残したまま、温かい紅茶を口に含む。すると、紅茶だけを飲んだ時よりも紅茶の味……いや、両者の味が引き立っている。やっぱり紅茶は林檎に合いそう。という有希の予想は大体当たっていた……し、廻の見込みもばっちり。新たな林檎の楽しみ方を発見出来そうな、そんな予感がする。
 もう少し食べよう、と思い、またアップルパイを皿に取り分けようとしたら、先程の少女が此方に近付いて話しかけてきた。めりとん、という一人称で喋る彼女の名は新郷芽璃兎という様だ。
 芽璃兎はお花見をつまらない、と言ったことについて謝ってくれる。有希としては、その発言に反対したかっただけで彼女自身に不満や不快感を抱いてはいない。だから、迎え入れてもいいつもりで話そうとした……が、それは廻の返答で遮られてしまった。

“まーったくつまんなぁい子供だましぃ……こっちだって常に色々背負ってんの。うだうだしてるからって舐めてんじゃないわよ。この学校随一の頭脳を誇る生徒会をなんだと思ってるのかしら。______謝るところがずれてる気がするのはこちらだけかなー。さっきから試してんのか何なのか知らないけど悪趣味極まりない上に白々しすぎ。ばれてないとでも思ってるんならそれは大した思考の持ち主だねぇ。大体ノックもしない常識の欠片も見当たらない子に『どうぞ』なんて言うほどこの生徒会長様が単純だと思ったわけ。ほんっと『都合がいい』ってこういう人のためにある言葉なのね”

 気怠げで甘ったるいトーンで言葉が長々と並べられるが、腹を立てていることははっきり分かった。試している……のかどうかは有希には判断出来ないが、芽璃兎が礼儀としてあまりよろしくないことをしているのには、確かにそうだと思った。

“あのさぁ、花見が好きとか嫌いとか個人の好みだしこちらがとやかく言う必要は無いんだけどさぁ、まともに挨拶も出来ない、礼儀もなってないその態度でどう空回ってこちら達に話しかけて、あわよくば仲間に入れてなんて言ってこれるのかこちらにはさっぱりわかんないわけ。揶揄ってるのだいぶ前から気づいてるから。馬鹿らしい……____ここは生徒会活動の場。今まで先生に用があったみたいだから何も言わなかったけど本来は生徒会と何一つ貴女が『勝手に』入ってきたことはそれだけで規則違反にあたるわけね。序でにこうして活動を『妨害』しているという事実も。こうして先生への用が済んだ今、こちらには今すぐ貴女を追い出す権限があるんだけど”

 続いて廻はそう告げて、ソファに本を放り投げて立ち上がり、小首を傾げた。
 有希は加わってくれてもいいと思っていたから、廻の発言全てに同調するつもりは無いが、どうやら廻は芽璃兎を仲間に入れる気は無いみたいなので、その意思に任せることにした。自分の家と同じ。生徒会室を管理する権限は、生徒会の一員であり会長さんである廻にあるだろう。廻が仲間に入れたくない。むしろ此処から出て行って欲しい……とも考えているとしたら、自分もそれで構わない。
 じっと芽璃兎と廻の二人の様子を眺めていた有希だったが、再びアップルパイを取り分ける作業を開始した。

>荊棘之院廻、新郷芽璃兎、四条十三人、生徒会室all

27日前 No.58

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【新郷芽璃兎 / 生徒会室】

>>まーったくつまんなぁい子供だましぃ……こっちだって常に色々背負ってんの。うだうだしてるからって舐めてんじゃないわよ。この学校随一の頭脳を誇る生徒会をなんだと思ってるのかしら。______謝るところがずれてる気がするのはこちらだけかなー。さっきから試してんのか何なのか知らないけど悪趣味極まりない上に白々しすぎ。ばれてないとでも思ってるんならそれは大した思考の持ち主だねぇ。大体ノックもしない常識の欠片も見当たらない子に『どうぞ』なんて言うほどこの生徒会長様が単純だと思ったわけ。ほんっと『都合がいい』ってこういう人のためにある言葉なのね

>>あのさぁ、花見が好きとか嫌いとか個人の好みだしこちらがとやかく言う必要は無いんだけどさぁ、まともに挨拶も出来ない、礼儀もなってないその態度でどう空回ってこちら達に話しかけて、あわよくば仲間に入れてなんて言ってこれるのかこちらにはさっぱりわかんないわけ。揶揄ってるのだいぶ前から気づいてるから。馬鹿らしい……____ここは生徒会活動の場。今まで先生に用があったみたいだから何も言わなかったけど本来は生徒会と何一つ貴女が『勝手に』入ってきたことはそれだけで規則違反にあたるわけね。序でにこうして活動を『妨害』しているという事実も。こうして先生への用が済んだ今、こちらには今すぐ貴女を追い出す権限があるんだけど


「え、あ、あ、あの…」

何こいつ。意外とやるじゃない。というか、想像の2倍以上に勘が良くて、驚いてる。
長々としたセリフをもう一度頭の中で思い出す。わかったことが大量にある。演技だとバレていること、ノックをしなかったこと謝っていないから怒っていること、その謝罪もなしに仲間に入るなんて都合が良すぎること、用が済んだなら帰れということだ。
まずは生徒会長様の勘と人間観察スキルが優れすぎだろう。これは本当にまずい、もっと演技を磨き上げないと。そして、相手は本当の謝罪でなければ、生徒会室を追い出すだろう。そうなると、生徒会長に嫌われるのだから、学校内でのカーストがそこそこ下がるし、行動するのに都合が悪いだろう。
ちらりと林檎好きの少女を見てみると、さっきまでこっちを眺めていたが、アップルパイの方に戻ってしまった。どうやらここの長である生徒会長様がやはり一番らしい。
ならば、心から『めりとん』に為る必要がある。演技ではなく、自分が明るく無邪気でいい子になるのだ。礼儀正しくしなかったのは、本当に自分が悪いわけだし。

「あ、え、えと、あの……めりとん、ぜんぜんそんなつもりなくて…その、ノックしなくて、せーとかいちょーさんのおへやにかってに入ってごめんなさいっ!!!!!!! ほんと、ほんと、にっ…ごめん、なさい……! ほんとになかよくしたくて、なかまに入れてほしくって…ぼ、ぼーがいするきはなかったんです、ほんとにごめんなさい…!!!!!!!」

ボロボロと涙が溢れて零れた。嘘泣きしようと思った訳ではなかったのだが、勝手に出てきた。
嘘は言っていない。部屋に勝手に入ったのは本当に悪かったし、妨害しようと思って入った訳でもなかった。生徒会長が怒ってることに関しては、本当に悪かったと思ってる。会長からしたら、家に無断で入ってきた泥棒の様なものだし。
次から生徒会室にはノックして入ろう、ほんと…常識が無さすぎるのも駄目というのがわかった。幼さを意識しすぎたのが裏目に出た。今度からは常識ある行動を心がけよう。

「も、もし、かいちょーさんがゆるさないなら、めりとん、出ていくから…」

俯いて、涙を拭いながら、そう付け足す。
何度も言うが、悪いと思ってるのは本当なのだが、これを真意として受け取ってくれるかはわからない。疑い深すぎたら、きっとまた子供騙しだと思うだろう。

>>生徒会室all


【大丈夫ですよー! むしろ、勉強になりました(】
>>仔夢さま

26日前 No.59

リンボ%% @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

 此処で待ってる、と言って軽く手を振ってくる神原に園崎は、少し片手を上げて見せて「おう」と応えながら、教室の隅の方へ移動して、着信を告げるスマートフォンの液晶画面の応答するところをタップした。

「もしもし?」

 携帯を耳に当てて言うと、友人のやけに元気な声が返ってくる。

『舞沙夜!! すぐこっち戻ってこい! そんで俺に力を貸してくれ!』

「はあ? 何やってんだよ?」

 とりあえず、訳を聞いてみることにする。友人の後ろから『あ! お前ずるい!!』等と他の奴らが騒ぎ立てているのが聞こえる……。

『お前が行った後俺らさぁ、――』


――携帯をポケットにしまい、少し苛々した直後のようなテンションで元いた席に戻る。机の上はさっきよりスッキリしていた。電話に出ている間に片付けたのだろうか。
 園崎は深いため息をつきながら椅子に深く座って足を組み、菓子を早いペースでつまみながらぶつぶつ話し始めた。

「あいつら力貸してくれだって……なんか手伝って欲しいのかと思ったら、勝負に俺を利用したいだけかよっての……」

 酒を飲む会社員の如く、コップに残っていた炭酸飲料を一気に飲み干す。

「ふー……。さっきまで俺が居たとこの友達からだったんだけど、すぐ戻ってこいって言われてよ。訳を聞いたら、俺が出てった後お花見らしくゲームでもやろうって話になって。今度は変な罰ゲーム賭けた腕相撲やることになったから、負けたくないからこっちのチーム入ってくれだと……。俺って部活運動系だし、前に腕相撲で一番になったから戦力になる、とでも思ったんだろ。たまたまあそこ戻って参加することになったらしゃーないけど、自分達で始めたんなら自分達でなんとかして欲しいんだけど……だから断った」

 特に隠すような話題でもないので、神原に全て明かした。と言うより、ほぼ愚痴みたいなものである。
 神原が不味いと言っていた方の菓子の袋に手を入れると、もう中身が無くなっていることに気がついた。仕方がないからまだ残っているチョコの方の菓子を口に含み、まあまあ美味かったな、と思いつつ無くなった菓子の袋を適当に潰す。

>神原はるか、周辺all

26日前 No.60

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

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23日前 No.61

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/二年牡丹組教室】

園崎が電話に出て暫くすると苛立った様子で戻ってきていた。理由を聞くまでもなくお菓子を早いペースでつまみながらブツブツと話し出す。もちろん一気に炭酸飲料を飲み干した後には「おおぅ……、いい飲みっぷりで……ダンナ……」と言いながら追加の炭酸飲料をコップへと注いだ。
『あいつら力貸してくれだって……なんか手伝って欲しいのかと思ったら、勝負に俺を利用したいだけかよっての……』
『ふー……。さっきまで俺が居たとこの友達からだったんだけど、すぐ戻ってこいって言われてよ。訳を聞いたら、俺が出てった後お花見らしくゲームでもやろうって話になって。今度は変な罰ゲーム賭けた腕相撲やることになったから、負けたくないからこっちのチーム入ってくれだと……。俺って部活運動系だし、前に腕相撲で一番になったから戦力になる、とでも思ったんだろ。たまたまあそこ戻って参加することになったらしゃーないけど、自分達で始めたんなら自分達でなんとかして欲しいんだけど……だから断った』
「な、なるほどな……確かにそりゃ自分でなんとかすりゃいいのにな……?」

はるかはへらりと笑いながら愚痴を一通り聞いた後に口を開く。どうやらはるかがあげたあまり美味しくはなかったお菓子は無くなってしまったようで、適当にお菓子の袋を潰していた。それを見たはるかは「あー、俺が片付けるからいいよー」といいながら、ほんの少しだけ机の上にカバンの中にあったいくつかのお菓子を追加するのだった。

>>園崎舞沙夜様、周辺all様

【遅れてしまい、申し訳ありません!!】

23日前 No.62

リンボ%% @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

「……とにかく、あの浮かれたテンションに取り巻かれたらろくなことにならなそうだ」

 神原がコメントを挟んで、やや困惑気味の顔になりながら言う。暫し愚痴の様な文句を垂れたものの、勿論本気で怒っている訳ではない。多少の苛々と、本気で今のあいつらに近付かない方がいいだろうとある種の危機感を覚え、どちらかと言えば呆れた気分になっていた。大勢で遊んだり騒ぐのは嫌いじゃないが、自分はそこそこプライドのある方の人間で、どれ程テンションが上がっていてもあまり好まない事柄もある。……負けて罰ゲームやらされるぐらいなら、参加しない方がよっぽどマシだろうし。

 空になった菓子の袋を適当に潰して弄っていると、神原が片付けるからいい、と言うので「おう。サンキュー」と軽く返し、また机の上に追加された菓子の中から食べたいと思う物を探し始めた。チョコの菓子がまだ少し残っているが、他にどんな物があるのかも気になる。

「……あぁー。こんな菓子あったねぇ。これにするか」

 追加してくれた炭酸飲料とチョコの菓子をつまみつつ、袋の山を手で探っていると、多種多様の動物を模した形に英語が書かれているデザインで有名な某クッキー菓子を見つけ、手に取って自分の方に引き出す。なんとなく知っていた程度の菓子だけど、特に不味いものではないことくらいは分かっている。今残っている菓子を食べ切ったら食べてみようかと考えていた。

【一応「たべっ○どうぶつ」のつもりです(( 今度は動物の話でもしたいなぁと思っていたのですが、これで導入になるでしょうか……?汗】

>神原はるか、周辺all

21日前 No.63

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【神原はるか/2年牡丹組教室】

「あー、花見のテンションあるあるだろ、それ」

ほんの少し困惑気味の顔を見て、はるかは苦笑を浮かべながら花見あるあるだ、と告げる。実の所去年ははるかだってちゃんと桜の木の近くまで近づいてみていたのだが、なかなかその時のテンションについていけず、少し困った思い出もある。今でもあれは、ほんの少し苦い思い出だ。出来ることならあの気不味い雰囲気は味わいたくなかったりする。
片付ける、と言ったからにはあらかた適当でもいいから片付けなくては、と思ったがほかのお菓子とかはまだ入っているようで、結局のところそれなりに丁寧に畳んだ後に隣の人の机の上に置くと某有名な動物クッキーを引き出していた
「……あ、そのお菓子の狼は俺のだから。なんとなく昔から狼好きなんだよね。園崎は?好きな動物」

そう問いかけながら、もう一つのジャガイモのお菓子の袋を開けて口に含むのだった。

>>園崎舞沙夜様、周辺all様

【明後日からしばらく来られなくなりますが、一応残っておきますー。明日の止まる時間までに返信があればしますので、その時には必ず離脱させていただきますね……、申し訳ないです!】

21日前 No.64

リンボ%% @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【園崎舞沙夜/2年牡丹組教室】

「確かに、これが花見ってもんなんだろうな」

 春の時期にこういうことすると、多少は浮かれた気分にもなるだろう。自分も、妙になんとなく浮き足立っているような感覚はある。具体的にいつもよりどう違うのか……までは分からないが、どこか楽しいと思っていることには違いない。あいつらの場合はもっと理性が緩くなっていて、遊び事もなんだか盛り上がりすぎているように見える。今更だろうけど、花見の場ではよく見かけるであろう光景であり、起こることだろう。むしろあんな感じに騒いでいる方が、花見的には似合うかもしれない。

 次に食べるつもりの菓子を決めると、神原が食いついてきた。

“……あ、そのお菓子の狼は俺のだから。なんとなく昔から狼好きなんだよね。園崎は?好きな動物”

「狼? 分かった。あったらあげるよ」

 全部独り占めしたい気も特に無いし、望み通り見つけたら食べないであげることにした。神原は昔から狼が好きらしい。……こんなお菓子の狼でさえ欲しがるんだから、相当大好きなんだろう。

「俺は……熊が好き!」

【このイベントではここまでですかね……?とても楽しかったです。お話出来なくなるとは、残念です……。お相手ありがとうございました!】

>神原はるか、周辺all

19日前 No.65

司徒 @nobunaga10 ★2rB1db7muK_yoD

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1日前 No.66
切替: メイン記事(66) サブ記事 (129) ページ: 1 2

 
 
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