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――→ ハイティーン・スパークリング! ←――

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(5186) - ●メイン記事(208) / サブ記事 (286) - いいね!(45)

スレ主 @xxx39☆ac5xGKREVv. ★Android=4FveTfpVde



 →









 ―――→ チャンスはたった一度きり、後悔してもだめなんだから! ←―――









 ←







(はじめまして!あけましておめでとうございます!
 こちらのスレッドは過去スレのリメイクになります。
 興味を持っていただけた方はぜひサブ記事へ!)

メモ2017/05/17 13:28 : スレ主☆ac5xGKREVv. @xxx39★Android-wJB8cMzIDL

 ――→ 45いいねと4500アクセスありがとうございます!(⌒▽⌒)


 ――→ 向日葵祭=i5/17〜5/31)


 概要→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-283#RES


 桜咲祭準備期間→>>1-59(1/14〜1/28)

 桜咲祭本番→>>60-134(1/29〜2/28)

 桜咲祭後夜祭→>>136-154(3/1〜3/14)

 レイニーデイ→>>155-165(3/16〜3/31)

 チキチキ★大オーシャン杯→>>166-183(4/1〜4/31)

 登校日→>>184-201(5/1〜5/14)

 向日葵祭→>>202〜(5/17〜5/31)


 ――→ キャラクター!


 合田 姿風→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-213#RES

 浅倉 温→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-26#RES

 天津 祝→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-85#RES

 伊咲 深心音→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-58#RES

 石動 夏樹→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-78#RES

 稲葉 匡貴→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-95#RES

 今泉 巴→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-133#RES

 上野 貴衣子→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-224#RES

 卯月 月菜→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-86#RES

 花厳 由雨→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-171#RES

 狼谷 憐→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-98#RES

 烏丸 橙子→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-279#RES

 桔梗 雫→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-219#RES

 君嶋 阿智→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-14#RES

…続きを読む(39行)

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冬野 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

《 二戸森迷 / 駄菓子屋→コンビニ 》


 ざあざあと雨音が鼓膜を震わせる。そんな中、日曜の朝にやっている女児向けアニメの主題歌を口ずさみながら歩く人影が一つ。

 緑色のレインコート、しっかりと被ったフードには可愛らしい耳と瞳が描かれたそれはどこからどう見ても蛙だった。足元には赤と白の水玉模様のレインブーツ、そして左腕にはてんとう虫模様の雨傘を差し、右腕には駄菓子が沢山入ったビニール袋を引っかけながら歩くその姿は小学生の少女のようだ。

「ふんふふーん、あとはあー、今週発売のアイス買えば完璧だよねえー」

 身長百六十八センチの小学生女児――――もとい、高校生、しかも留年生であり十九歳、二戸森迷である。なんとも人目を引く格好でてっくらてっくら歩く二戸森の行く先は、二戸森達が暮らす春瀬寮から徒歩三分、みんな大好きコンビニエンスストアだ、そして二戸森のバイト先でもある。

「――――あれ、ちいと…………だれだろ」

 コンビニまで辿り着いたその時、見知った姿に二戸森は数度瞬きを繰り出す。よく分からないがとりあえず行ってみよう、そう思った二戸森は二人の方へ歩み寄っていく、何をしているんだろう、そんなことを考えながら。


(なんとも馬鹿みたいな格好のやつですが絡んでやってください!よろしくお願いします…!)

>> 蛍くん、千里ちゃん、周辺おーるさま

2ヶ月前 No.159

独楽 @sbluexxx☆rx3sEFPR6z6 ★qxXpJAS7CZ_yoD

【 花三坂直 / 1-A教室→一階廊下 】

 ざあざあ、地面や壁を殴る雨が落ちる音をBGMにして、花三坂直は淡々と、着実にノートを埋めていく。人がまばらな教室内では数人の生徒たちの話し声が聞こえているが、最早気にはならなかった。そもそもどこで勉強するかは人の勝手で、どこで喋るか、いつ勉強するのか、なんていうのも当人の都合上の問題であるのだから、こちらが口出しするような権利はないのだとわかっている。……少しくらい気を遣え、と言いたいところではあるけれども。
 机上に広がるは数学Aの教科書。即ち、直の苦手科目である。他の教科に比べて理解したり慣れたりするのに時間がかかるため、日頃の勉強時間の大半は数学に持っていかれてしまっていた。元々計算が得意ではないというのも関係しているのかもしれない。人には言わないけれど、暗算が苦手なのだ。こっそり指折り計算してしまいそうになるときもあるが、みっともないからやめてこっそりノートの端に筆算して。答えが合っていれば、そして時間が足りるならば、どう解いてもいい。それこそ、泥臭くて、みっともなくても、トップが獲れるのなら。言い訳のように心の中で呟きながら、シャープペンシルを動かす。

 ぽき、と芯が折れたのは、全くの偶然だった。別に力を込めすぎたわけではない。偶然前のページに消しゴムのカスが挟まっていて、それに細いペン先が捕らわれてしまっただけの話。けれども、その小さく軽快な音は、直の集中力を断ち切るのには十分であった。

「……あ」

 そういえば、と。何となく窓の外に視線をやった直は、そこで傘を持ってきていなかったことに気が付く。学校から寮までは僅かな距離ではあるが、されどこの雨の降り方だ。ずぶ濡れで寮に戻って、寮長に怒られるのは面倒だな、と思わなくもない。苦手科目の勉強にもうひとつ憂鬱な出来事が加わって、いよいよテンションが急降下してしまいそうだった。
 おもむろにシャープペンシルを置いて、席を立つ。がたん、と思ったよりも大きな音がなってしまって、教室の後ろの方から聞こえていた声が一瞬驚いたように、怯えたように止まるが、直が怒ったわけではないと気付いて会話が再開された。ちらりとその輪を見てしまったのは別に、羨ましいとか、そういうわけではない。決して。
 鞄から財布を取り出して、そのまま廊下に出る。向かう先は購買。どうにかして、この憂鬱な気分を払拭してしまわなければならないという気持ちがあった。どうしてもこの天気だと、マイナスな方向に思考が向かっていってしまっていけない。ペンが思ったように進まないのも、もしかするとそれが原因なのかもしれなかった。飲み物か、甘いものか。何を買おうか、とぼんやり考えながら、購買に向かう道を歩いていた。

>>ALL様

( 後夜祭は思ったように参加できずすみませんでした……! 今度は時間がとれそうなので、宜しければ絡んでやってくださいませ! )

2ヶ月前 No.160

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/コンビニ→153号室】

「あ……えっと……、すいません、この傘、この先輩に渡しておいてください。俺、急いでるんで……。あ、あとこの連絡先も。」

千里は、カバンから小さな何も書かれていないメモ帳を取り出すと、連絡先を走り書き、それでも他人に読める字で書き、それをそこに現れた先輩へと手渡す。

「宜しくお願いしますねー!」

そういうが早いか、傘をさして、千里は雨の中雫が待っているであろう寮へと向かった。その途中、人とすれ違ったが、ペコリと挨拶をしてから再び走って寮へと向かった。

寮へつくなり千里は部屋へと走って向かう。恐らくこれが後夜祭で話した太刀川に見られたら、恐らく後で呼び出され、怒られる結果でしかないだろう。部屋の前つくと、部屋を開けながら、千里は声をかけた。

「たっだいまー!雫ー、帰ってるー?」

>>コンビニall、桔梗雫様

【失礼ながら、先に離脱させていただきますね……。桔梗雫様の本体には許可はとってあります。】

2ヶ月前 No.161

あさしま @apology ★sjUAJ4OkeA_dB9

【上野貴衣子 / 青葉市内】

 帰ったら何しよう、と歩いている内に当初の目的をすっかり忘れた貴衣子は、半ば無意識的に帰路を辿っていた。
 同じクラスで仲の良い奴らと遊ぶのもいいかもしれない。部活動禁止中にもかかわらず勝手に体育館を開放していたりするかもしれないから、体育館も見に行ってみるか。いなかったら大方寮かコンビニあたりにでもいるんだろう。あいつらのことだから勉強なんかろくすっぽやってないだろうし、誘ったらレースゲームでもトランプでもバスケでも何でも付き合ってくれるんじゃないか? とりあえず連絡入れてみるか。
 そうと決まれば行動あるのみだ。貴衣子はツナギのポケットからスマートフォンを取り出して、未だ使い慣れぬSNSアプリのアイコンをタップした。どこを押せばトーク画面が開くんだっけ、と初歩の初歩段階から早速指をさまよわせる。
 貴衣子が文章の打ち込みに必死になっていると、前方から思わぬ衝撃。予想だにしていなかった展開に貴衣子の身体は大きくのけぞった。うお、と声が零れる。
 傘同士がぶつかるにしては大袈裟な音がこだまして、貴衣子は後ろにいくらかたたらを踏んだ。その拍子に踵が突っ込んだ水たまりを撥ねさせて裾を濡らしてしまったようで、あの不快な冷たさが足首にまとわりついてきた。
 貴衣子が体勢を戻したときには、既に相手は頭も肩も胴も足も全てを雨露に晒していた。にも関わらず深く深く頭を下げ続けるので、思わず目を剥いた。

「いやいやいや謝るのとかいいから! ずぶ濡れじゃんか!」

 反射的に自分のさしていた傘を傾けて、貴衣子より頭一つ分ほど低いその少女から雨粒を遮る。雨の薄曇りに溶けてしまいそうな色の髪からは絶え間なく雫が落ちて地を穿っている。

「前見てなかった私が悪いんだ、ごめんな。よかったらこれ」

 使ってくれ、とトートバッグからタオルを取り出して差し出した。端に実家の工場の名前が印刷されている、色気や可愛さの欠片もない代物だが、水分を拭き取るのに色気や可愛さは必要あるまい。それに、貴衣子だってこんな作業用のタオルを誰かに差し出すようなことが起こるなんて思ってもみなかったのだ。

>龍菜ちゃん、周辺allさま

【絡みありがとうございます〜〜〜!】

2ヶ月前 No.162

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【取金龍菜 / 青葉市内】

>>いやいやいや謝るのとかいいから! ずぶ濡れじゃんか!

>>前見てなかった私が悪いんだ、ごめんな。よかったらこれ


焦った声とともに、自分の上に降る雨が消える。えっ、と顔を空へ向けると、水滴のついたビニールが視界いっぱいに広がっている。自分が相手に助けてもらったことを理解して顔を正面へ戻すと、シンプルなタオルが龍菜の方へ出される。
どうやら、背は高いが怖い人ではないようだ。差し出されたこの厚手の絹織物からもわかるように、飾らない人のようだ。とりあえず恐怖心は和らいだ。
そして、人間の常識に合わせた行動と思考を行なっていることに気付き、慌ててドラゴンモードへスイッチを切り替える。表情とポーズと雰囲気が微妙にキリッとした。

「ふ、ふんっ。傘、ありがとうなの。これが余裕も誤解を解く気もない奴だったらお前はもうこの世にいなかったの。リュウナは下等生物である人間にだって、感謝を言える良いドラゴンなの、感謝するといいの!それと、このタオルもありがたく使わせてもらうの……リュウナも走ることに集中していて周りを見てやれなかったの……ごめんなさい、なの」

偉そうに腕を組んで睨むように相手を見、奪うようにタオルを右手で取り、目を伏せながら申し訳なさそうに謝った。表情のコロコロ変わる奴である。
気まずそうに地面を見つめながら、1番に腕の包帯についた水滴を丁寧に拭きとり、「…あとで巻き直さなきゃ」と小さくぼそりと呟き、角のような髪飾りにもタオルを当ててから、長い髪を軽くぽんぽんと最低限雫が落ちない程度に挟み、包帯の無い方の腕も拭き、服や脚も軽くタオルで揉み、数分かけて拭き終えた。
そして、軽く湿ってしまったタオルを申し訳なさそうに両手に乗せ、自分が相手と相合傘状態であることに気付き、慌ててひっくり返った自分の傘を拾って中に溜まった水を落とし、無意識に左手でタオルを握りしめ、

「じゃ、じゃあリュウナは急いでるのっ…タオル、洗って返すので!」

傘についた水滴でまた体を軽く濡らしながら、リュウナは走っていった。

>>上野さん、周辺all

【追いかけてやってもいいですし、「あ、うん…」みたいな感じで別れてもいいです!】

2ヶ月前 No.163

六花 @firefly11☆EKQhUiXcMD6 ★Android=cWNcKLuyUE

【桔梗 雫/153号室】


 桜咲祭から一ヶ月経った六月の第二週。テスト期間中ということでほとんどの部活動はお休みであり、全ての授業が終了して放課後になると雫は特にすることも無いために寄り道もせず真っ直ぐに帰寮した。
 自室にて制服から部屋着に着替えた雫は床に置いたクッションに腰掛け、壁に背を預けて小説本を読み始める。テスト期間だからといって、寮に帰ってきたら直ぐにテスト勉強に取りかかるような、そんな勤勉さは雫には無かった。そうして暫く文字の世界に集中していたのだが、窓を叩く雨音に気付くと顔を上げて窓の外を見遣る。天気予報では晴れだと言っていたような気がするけれど……? 予報が外れたのか、と雫は憂鬱な気分になった。
 雨はあまり好きではないのだ。ふわふわとした雫の髪は、雨の日になると湿気によってボリュームを増す。もふもふしているのも好きだと言ってくれる友人もいるのだが、その言葉は嬉しくともやはり雫は己の髪質があまり好きにはなれなかった。なので、雨が降っているのを見ると自然と気分が下がるのである。

 それはさておき、予報が外れて突然の大雨となった訳だが、今此処に居ない雫のルームメイトは傘を持っているのだろうか? と、考えたその時、近くに置いていた雫のスマートフォンから着信音が鳴り響く。手に取って画面を見ると、ルームメイトからのメールだった。すぐさま内容を確認した雫は、どうやら傘を必要とするようなことは書いていないようなので、問題ないようだ、と安心した。勉強の誘いに「わかったわ、待ってる」とだけ返信をして、ルームメイトが帰ってくるまで本の続きを読むことにした。

 ――――それから少し経つと、部屋の扉の外から足音が聞こえた。直ぐに扉が開かれて、窓の外のどんよりとした雲を吹き飛ばすような元気いっぱいのルームメイトの声が耳に届いたなら、雫は本を閉じて彼女に微笑みかける。

「お帰りなさい、千里。ええ、私はとっくに。……さて、一緒に勉強をするのよね? と言っても、千里は帰ってきたばかりなんだし、始めるのは少ししてからにしましょうか。とりあえず飲み物を持ってくるわね、何がいい?」

 一先ず何か飲み物を用意するべく立ち上がり、彼女のリクエストを尋ねた。


>>地雷 千里様


【わああ大変お待たせしてしまい申し訳ありません…!!イベントももう残り少なくなってしまいましたが、なんとか書けましたのでお返しします…!!】

2ヶ月前 No.164

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/153号室】

『お帰りなさい、千里。ええ、私はとっくに。……さて、一緒に勉強をするのよね? と言っても、千里は帰ってきたばかりなんだし、始めるのは少ししてからにしましょうか。とりあえず飲み物を持ってくるわね、何がいい?』
千里が転がる様に入った部屋には既に雫は帰ってきていて本を読んでいたらしい。クローゼットからタオルを取り出しながら、そう言えばと思い千里はケータイを見る。なにかお知らせが来ていた気がするのだを。するとやはり、雫からの返信が来ていることに気がつき、慌てて部屋の奥にいる雫に声をかける。
「ごめーん!メール今見た!……つーか雫頭凄い事んなってるな……。モフモフしてて邪魔くせぇだろ。……三つ編みとかにする?俺ゴムいっぱい持ってるし。えっとね、じゃあコーヒーで!」

千里は吹いていたタオルを首から下げ、部屋の奥へと進んだ。そして雫を見るなり、もっふりとしていて見ているだけで鬱陶しそうだ。千里も髪の量は多いほうなので、雫の辛さはよくわかる。雫の問いかけ、何が飲みたい、に関する答えは一番最後に答えると制服から部屋着に着替えると、机に勉強する用意だけを済ませ、雫の近くへと歩いて、一言
「……手伝うことある?」


>>桔梗雫様

【気にしないで大丈夫ですよ!】

2ヶ月前 No.165

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★uBBMJqPOQ3_mgE

【小刀称司/浜辺】

 マーメイドブルーの水平線。ピュアホワイトのビーチ。行き止まりのない蒼穹の下、司は膝を抱えていた。……あ、飛行機雲みっけ。
 えっと……第五百三十九…じゃなくて、第四回……じゃなくて、第三回だっけ? ビッグウェーブがオーシャンで、トロピカルなサマー杯? ……とにかく、春瀬寮の赫々たる伝統行事の真っ只中。司は迷子だった。友人に海水浴に誘われて、わざわざ水着も準備して。わくわくして眠れなかったくせに早起きして、電車酔いすること二駅。ようやく辿り着いた夏見海水浴場で、司は迷子になっていた。大事なことなので二回言いました。
 ――なんとなく、こうなる気はしていた。なんといったって、司は弩級の方向音痴なのだ。今日は海の家でカキ氷のフレーバーを決めあぐねていれば、どうやらはぐれてしまったらしい。司は青葉市の世界遺産にて、一人ぼっちだった。さくりと砂を踏みしめるリボンのサンダルは、実はちょっぴりお気に入りだったのに。きょろきょろとあちこち見回しても、顔見知り一人見つからない。ビーチだって海の家だって、春高生でひしめいているのに。春高生のみならず、夏見海水浴場はティーンエイジャーだらけだった。この世界の高校生が雁首を揃えてるのではないかとさえ思う。それもそのはず、だって彼らは夏休み真っ最中なのだから。学生が一番好きな三文字、夏休み。かくいう司も例に漏れず、高校生活初めての夏休みにはしゃいでいた。その結末がこれでは世話ないが。彼らの狂おしいまでの熱にあてられて、司はすっかり逆上せていた。それもこれも、ヒートアイランドとハイティーンのせいなのだ。嘘だ。あれもそれもどれもこれも、司が迷子で、おまけに彼女がパーカーなんて羽織っているせいだった。もちろん下に水着は着ているが、大衆の面前で肌を晒すのは戸惑われて、どうしても着込まずにはいられなかった。平たく言えば思い切りが悪かった。のロングパーカーのファスナーを上げていれば、暑くないはずがないのだ。反射して煌めくプラチナブロンドは、お下げに結っているとはいえ鬱陶しいことこの上ない。
 手の中の発泡スチロールカップが、汗をかくように結露でししどに濡れている。パッケージのペンギンがべそをかいているようにも見えた。このままカキ氷が溶けるのを、指を銜えて見つめてもいられない。意を決した司は、膝を折ってしゃがみ込んだ。半透明のコーラルピンクを、スプーンストローでしゃくりと掬う。

 「きーん……!」

 アイスクリーム頭痛だ。甘やかな夏の風物詩に、司はチェリーピンクの唇を尖らせる。突き刺さるみたいな痛みを逃がすように、ぎゅっと目を瞑って。ようやく開いた視界は目映くて、チカチカして目が痛い。直射日光は紫外線と一緒に日焼け止めをかい潜って、まるでフライパンの上の生卵みたいな気分だ。ミントグリーンのパーカーが、海風を孕んで翻る。咀嚼されて冷たさを忘れて、喉元を過ぎるカキ氷だけが、夏の体温を下げてゆく。結露で濡れそぼった手のひらは、火照ったほっぺたをゆるやかに冷ました。ああ、これからどうしよう? 一人途方に暮れて、氷菓子を一口。
 きーん。司はまた唇を尖らせた。


 >>ALLさま
 (これよりイベントを開始させていただきます!よろしくおねがいします〜!)

1ヶ月前 No.166

砂糖 @akkaricha ★iPhone=mnjm3lv1f8



【 都祀李汰/浜辺 】

海は好きだ。青い空白い雲、青い海に向かって耳を澄ませてみると聞こえてくるのは波の音や海ではしゃいでいる男女の声、周りを見渡せば綺麗なお姉さんがセクシーな水着を……あっこんなことを言うと葵くんに怒られちゃうから自粛しなきゃダメなんだけれど、 とにかくとにかく海は大好きだ。
李汰は、この春瀬寮の伝統行事には毎年積極的に参加している。誰かに見せるわけでもないのに水着も毎年新調したり、馬鹿みたいに海の家で焼きそばやかき氷を買っては腹をパンパンに膨らませたりと彼なりに海をエンジョイしていた。ここで一緒に浜辺を駆け回ってくれる可愛い彼女がいれば文句ナシなんだけどなあ、と暑さでやられた煩悩だらけの頭でそんなことをぼんやり考えつつ、本日2度目のかき氷を口いっぱいに頬張った。



「 ……あれ。」

ふと、先ほど隣を通り過ぎていった相手を目で追いかける。見覚えがあった。確か剣道部の1年生の小刀称司ちゃん、最初は少し苦手で雰囲気が怖いと勝手なレッテルを貼っていたけれど、案外話してみると気さくで面白いし、相手の可愛らしい一面も知ることが出来た。
どうしようどうしよう、声をかけてみようかな。だけど迷惑かな、でも誰かと一緒じゃないところを見ると1人で来ているのかはたまた迷子になっているのか。 しかし、こんな人混みで知り合いを見かけることができたのはやはり何か縁があったのかもしれない。そうポジティブな方向に思考を働かせ、相手の方に走っていった。地面は砂浜でとても走りにくく、気を抜くと転んでしまいそうになるくらい足場が悪い。あともう少し、もう少し。相手との距離まであと数十センチというところで少し呼吸を落ち着かせ、相手の肩に手を置いていつも通りの笑みを浮かべながら一言。

「 ねえ、1人?今暇かな? 」

>> 司ちゃん、allさま

( 絡ませていただきました!拙い文書ですがお願いします〜*\(^^)/* )

1ヶ月前 No.167

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/海の家】

「あっちー……」

千里は海の家でごろりとしながらパーカーでパタパタと仰ぐ。
その下にはもちろん水着は一応着てきてはいたが、日向には出たくなかった。確かに泳ぐのは得意だし、暑いなら海に入ればいいのだが、あまりの暑さに動く気が失せていた。
のそりと起き上がり、アイスを注文してから再び席に戻ってから浜辺にふと目を向けると、マリンブルーの水平線が目に入る。

アイスが席に届くと、それを口にしながらどこか冷めた目で水平線を眺める。────こんなあっちぃのによく外にいけんな、おい。
そう思いながらアイスのスプーンを咥えたまま、その様子をぼんやりと眺め続ける。
「……あ、こぼした……。」

いつの間にか溶けていたアイスがスプーンから零れパーカーに零れていて千里はパーカーから気だるそうにティッシュを取り出すと着たままアイスを拭き取るとまた目線を浜辺へと戻すのだった────

>>周辺all様


【もう少しで来れなくなるのですが、一応投下しておきます。15日以降は蹴っていただいて確定ロルお願いします。絡みにくそうですが、よろしくお願いします。】

1ヶ月前 No.168

ししくれ @kmnkha☆/pH2qpQf7L2 ★ieluDUuGrE_H50

【物部 葵/浜辺】


 夏休みの春高一大イベントといえば海水浴。最近は先生たちも参加するようになり、その賑わいは年々増しているように思える。そして今日がまさにその日。空は青く澄み渡り、絶好の海水浴日和だ。みんな楽しそうにはしゃいでいる。ーーだが、正直言って海水浴はあまり好きじゃない。海水浴が嫌いだというと語弊が生まれがちだが、別に海が嫌いなわけじゃない。来たらそれなりにテンションは上がるし、綺麗だとも思う。それに、みんなが楽しげな姿を見るのは良いものだ。しかし例えそうであっても、泳げば海水が肌に刺さるし、陽は燦々と降り注ぐ。人はごった返して何が何だかわからないし、泳ぎ終わった後には簡易的なシャワーだけ。どうしてもそれが好きになれず、とりあえずと、形だけ持って来た水着はバックの中だ。
 友人たちが泳ぎに行ったのを見送って、俺は海の家の見える方へと向かって歩き出す。とりあえず涼みたかった。


「……あっちぃ」

 海へ入らないとなると、夏なのだからもちろん暑い。それにしても今日は特にだ。さっき買ったばかりのお茶が既にぬるくなり始めていた。太陽の光を十分すぎるほどに浴びたこの砂浜を素足で歩く人たちの足は一体どうなっているんだか。……そういえばテレビで最高気温が三十度を超えるとかなんとか言っていた気がする。しばらくしたら少しは雲が出てくれであろうことを祈りながら、ビーチサンダル越しに白い砂浜を踏んで歩き続けた。


 >>周辺ALL様

1ヶ月前 No.169

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 海の家】

「……うぅ…寝れない…」

今日は海水浴。本当は長い名前の行事だが、実果いちいち覚えていなかった。
綺麗な青と白の空間ではしゃぐ自分と同年代の人たちから離れて、実果は海の家に居た。
いつも通り遅くまでゲームをしていたのだ。ちなみに昨日はサンドボックスゲーム。ブロックを自由に配置して色んな建築をしたり、自由に探索したり採掘したりするゲーム。夜遅くまでやるようなゲームではないはずなのだが、レアな鉱石をたくさん集めたかったので、かなり時間がかかってしまい、気付いたら3時だった。だから海の家でゆっくり眠りたいのだが、異常に暑くて眠れない。
ちなみに最初から眠る気だったとはいえ、水着を着ていないわけではない。バッチリ着ている。髪も動きやすいように桜咲祭のときのように、頭の上で2つのお団子にしている。水着は、髪色に近いオレンジ色のフリルのあしらわれた白を基調としたビキニ。体型に凹凸があるので、ばっちり似合っているし男子高生が見れば喜ぶだろうが、残念ながら砂浜には行かず、濃いオレンジのパーカーを羽織って海の家で顔を伏せて眠ろうとしているので、男子高生の目に触れることはないだろう。

>>……あ、こぼした……。


「……大丈夫ですかー…?」

近くで声が聞こえて、顔を上げて、声の方を向くと、アイスがこぼれてしまったようだ。もう実果が声をかける頃にはティッシュで拭きとり事は終わっていたようだが。
……知らない人だ。顔は大人びて、美人さん。綺麗な黒髪をひとつにまとめていて、前髪で片目が隠れてしまっている。身長は、実果より高い……先輩なのか、背の高い1年生なのか、はたまた同い年なのか。この学校は様々な人がいすぎて、見た目だけで学年を判断するのは難しい。
……と、相手をジッと見つめてしまっていたのに気付いて、「失礼だったかな」と思ったので、慌てて起き上がって、へそを相手に向ける。

「みかんは、月冠実果っていうんですー。じっと見つめちゃてごめんねー? あなたは、なんていうのかな?」

途中からタメ口になってしまったので、「もし3年生だったら謝ろう」と思いつつ、相手を見つめた。

>>地雷千里さま



【取金龍菜 / 浜辺】

海は嫌いだ。というか、苦手だ。一度リヴァイアサンに殺されそうになったことがある。
そんなことを考えながら、砂浜を歩く。苦手とは言っても、泳ぐの…というか、体を動かすのは大好きだ。なので、こんな体を自由に動かしていいイベントを、見逃すわけには行かない。沖まで行かないようにすれば、リヴァイアサンにも会わないだろう。
今日の龍菜は海バージョン。いつものドラゴンのツノの髪飾りで、ツーサイドアップにしているところをツインテールにしている。包帯は防水フィルムをつけている。水着はふさふさしたフリルだけでできたと形容するしかないビキニ。凹凸のある体型はこのフリフリで、隠れていると言うか、存在感を増していると言うか。下着代わりの包帯も今日は外して水着だけになっているので、まぁ前者か後者かだったら後者だろう。

「1、2、3、4っ!?」

海に入る前に準備運動をひとりでしていると、たくさんの生徒たちが走ってきた。慌てて避けるとまた別の大群、避けるとまたはしゃいだ生徒たち……と、何度もかわしながら、無意識に移動してしまう。
フラフラしていると、砂浜を歩く人と思いっきりぶつかってしまった。あの雨の日と言い、自分は人とぶつかりやすい属性でも持っているのだろうか。
相手は、男。瞳は水色で、とても綺麗だ。髪は首のあたりまで伸びている栗色で、綺麗にカールしている。肌は女子並みに綺麗。身長はものすごく高い。龍菜より20cmは高いだろう。見上げるだけで「ヒエッ」と言いそうになった。
しかしそれよりも、今は謝るのが優先だろう。

「ごっ、ごめんなさいなのっ!!!! りゅ、リュウナは悪くなくて、あの人間どもが悪いのっ…」

相手が高身長なことにかなりビビりながら、必死に謝罪した。

>>物部葵さま

1ヶ月前 No.170

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/海の家】

千里が拭き取った後にぼんやりとしていると、ふと声が掛かる。他に生徒は見当たらないし、大丈夫か、と声をかけられるような人もいない。どうやら自分だ、ということに気がつくのは遅そちらへ目を向けると、知らないおんなのひとだった。大丈夫か、と聞かれていたので、千里は内心めんどくさいな、と思いながらも徐に口を開く。
「……あぁ、大丈夫ですよ。お気遣い、ありがとうございます。」

千里はそう言いながら営業スマイルを見せてから再び海辺へと戻す。その後しばらく謎の視線を感じていたのだが、気にせず意識の外にやると、全く気に止めなくなったので、千里は外を見続ける。と、不意に本格的に声をかけられた。ここに入ればあまり人ともかかわらないと思ったのにな…、と思いつつもその相手を見ると、やはり先ほど声をかけてきた女子生徒だ。自分から名乗ってこちらの名前も聞いてきた。
『みかんは、月冠実果っていうんですー。じっと見つめちゃてごめんねー? あなたは、なんていうのかな?』
「……そうですか。……俺……ですか?俺の名前は地雷千里1年です。……ええっと……あなたは?何年ですか?」

呼び捨てにするかしないかで悩んだ挙句、あなたは、と言って学年を確認する。同級生なら月冠って呼ぶし、先輩なら月冠先輩と呼ぼう、も思いながら。でもおそらく先輩なのだろう、と考えもあったが。

>>月冠実果様

【絡みありがとうございます!】

1ヶ月前 No.171

白鹿慶 @arthur ★iPhone=kAag6Zi4Yv

【白鹿慶/浜辺】

 海水浴場は若々しい活気で賑わっていた。若者は殺人的な日射も意に介さず、潮騒すら己たちの歓声によって打ち消している。青春の煌めきを宝石に例えるのなら、さながらこの場は宝石箱そのものであろう。
 しかしながら、全ての宝石が眩い輝きを放っている訳ではない。少々うんざりした面持ちで、砂浜を踏みしめていく少女こと白鹿慶は周囲の眩さに当てられていた。彼女に行く当てがある訳ではない。人混みを避けているのみで、強いて言うなら、ぼんやりと海を眺めていられるような場所を求めていた。
 海そのものが嫌いという訳ではないし、海水浴も決して苦手ではないが、大いにはしゃぐほどの情熱はすでに失っている。加えて、浮ついた男性たちに何度も声を掛けられた事で、はしゃぐどころかいささか辟易すらしていた。
 人が疎らになって来たところで、ようやく人々の識別が容易になる。そこで、慶は知った一人の存在を認識した。

「(取金くんと……誰だろう?)」

 通った鼻梁にかけたサングラスを外して、慶は状況を注視する。
 知った一人こと取金龍菜は同じ演劇部員であり、良くも悪くも目立つ存在である。すぐに記憶の書庫から彼女の顔と名前を取り出す事は出来たが、彼女と対峙している、と言うよりは彼女を見下ろしている少年はどうも記憶になかった。
 龍菜はそれこそ蛇を前にした蛙のように怯えた様子であったが、少年の持つシアンの瞳に悪意はなく、決して彼女を害そうという意思はないように思える。
 それだけに状況が不可解なので数秒の逡巡の後に、慶は声を掛けてみる事にした。

「失礼。私は白鹿慶という者だが……後輩が何か?」

 二人の間に割って入る形で、シアンの瞳の少年に尋ねる。さすがは演劇部というべきか、心内に少なからずある動揺を表に出しはしない。野生の獣じみた聴力を持つものならいざ知らず、その声色は毅然とした印象を与えるものであった。
 まさか目の前の少年が自分の先輩とは思い当たりもしない。校内での出来事であればともかく、これだけ人のごった返している場では無理もない事だった。

【絡ませて頂きました。お相手して頂ければ幸いです。】

>>取金龍菜 物部葵

1ヶ月前 No.172

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 海の家】

>>……あぁ、大丈夫ですよ。お気遣い、ありがとうございます。

>>……そうですか。……俺……ですか?俺の名前は地雷千里1年です。……ええっと……あなたは?何年ですか?


「おぉ、『俺』ってかっこいいねぇ♪ わぁ、1年生なのっ!?ずいぶん背が高いねぇ…あ、みかんは2年生だよ〜」

相手の背の高い少女――地雷千里、と名乗った少女の言葉ひとつひとつに、ふわふわとした笑みを浮かべて反応し、自分のことはどうでもいいかのように軽く付け足すように教えた。
そして、話すには机1つ分ほどの距離があったので、椅子の上のゆっくりノロノロじりじりと相手に近づいていく。暑いのもあって、てきぱき動く気になれない。否、キビキビ動くこと自体が普段からほぼないのだが。
体に流れる汗をそのままに、千里の距離を間に人ひとり入れるか入れないかぐらいに距離を詰めた。

「ねぇねぇ千里ちゃん、お話しよ〜? 海見てても、つまんないでしょ?」

身長差のせいで自然となった上目遣いで、実果は言った。

>>地雷千里さま


【龍菜は物部葵本体様から返信もらってから返します】

1ヶ月前 No.173

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/海の家】

千里が自己紹介をすると、ふわふわとした笑みを浮かべながら、受け答えをする先輩。どうやら一つ上らしい。
「それって褒められているんですかね?まあ一応……ありがとうございます、月冠先輩」

千里は一応褒められた、として月冠の言葉を受け取ると本当に暑いな……。そう思いながら、パーカーで仰ぐ。そこからちらりと覗く水着は青と水色のストライプのビキニ。
次に気がついた時には月冠は自分の人ひとり入れるか入れないかぐらいの距離に来ていて、話をしよう、と上目遣いで求めてきた。
「……月冠先輩、近いです……。暑いから少し離れてほしいんですが……。話しならしますので……!」

そう言いながら千里はズリズリと少し離れた所に一息つくと、そうだ、と思い出したかのように口を開く。
「先輩、喉乾くと思いますし、それに今日は暑いですから。……飲み物買ってからにしません?脱水症状起こしてからじゃ遅いですから」

そう言いながら千里は立ち上がると売店の方を指さす。「どうしますか?……月冠先輩に任せますよ」そう言いながら少しこまったように笑いながら問いかけるのだった

>>月冠実果様、周辺all様

1ヶ月前 No.174

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 海の家】

>>……月冠先輩、近いです……。暑いから少し離れてほしいんですが……。話しならしますので……!


せっかく近づいたのに、離れられてしまった。近すぎる距離が苦手な子なのだろうか、悪いことをした。嫌なことをされるのは実果も嫌なので、離れられた分近づくこともせず、開いた距離のまま「話してくれるんだぁ♪」と静かに喜ぶ。
にしても、年上とわかるとちゃんと敬語使ったり"先輩"呼びをしてくれるあたり、常識のあるいい子だな、と思う。てっきり廊下を走り制服を着崩す失礼な態度をとる系の子かと思ったけれど…あ、校則違反を本当にしていないかはわからないしもしかしたらしてるかもしれないけれど、とにかく敬語を使う常識はある子みたいだ、感心感心、みかんは感心しているのです。

>>先輩、喉乾くと思いますし、それに今日は暑いですから。……飲み物買ってからにしません?脱水症状起こしてからじゃ遅いですから

>>どうしますか?……月冠先輩に任せますよ


スッ、と千里が立ち、売店の方向を指で示す。
言われてみれば、確かに少し喉が乾いた気がする。脱水症状は本当に怖いから、飲み物を買うのは正しいかも知れない。喉が渇いたら既に軽い脱水症状らしいし。放っておけば意識が朦朧とするし、動きは鈍るし、イライラするし、疲れるし、吐き気がするし、頭は痛くなるし…最終的には死に至るんだから、夏とは本当に恐ろしい季節だ。

「うん、じゃあ買いに行こっか。みかん、オレンジジュース飲みたいな〜♪」

実果も立ち上がると、嬉しそうに笑った。

>>地雷千里さま、周辺allさま

1ヶ月前 No.175

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/海の家→売店】

千里が離れたことに、ショックを受けていないかと心配したが、どうやら開いた距離のままで静かに喜んでいた。
「……何考えてんですか……」

売店に行かないか、と誘うと月冠も行くらしい。そうと決まれば千里はスマホとお財布をパーカーにしまい込むと、「じゃあ行きましょうか」と声をかける。脱水症状というのは水分をとると言っても塩分がなければ、意味が無い。

「なら良かった。……でもオレンジジュースよりも塩分が含まれているものの方がおすすめですよ。」

オレンジジュースが飲みたい、という先輩に苦笑を零しながら、塩分が含まれているものの方がオススメだ、ということを告げる。その後に続けて口を開けながら説明をする。

「夏場は特に塩分が足りなくなってしまいますからね……。汗が出ることで体内の塩分が外に出るので……。ですので、水分をとる時は、塩分も取ることがいいですよ。……と言っても摂りすぎも良くないですが……」

千里はそう言いながら軽く微笑む。
「でも塩分も取らないと脱水症状と言うか、熱中症になってしまいますからね……」
そう言いながら千里は売店のメニュー表を見上げる。
しかし、特に飲みたいものはなかったので、決めるのには時間がかかりそうだ。
「すいません、月冠先輩。俺、決めるのに時間がかかりそうなので、決まったら先に帰ってて下さい、お願いしますね」
そう言いながら再びメニュー表を見つめ返すのだった────。

>>月冠実果様、周辺all様

【もうそろそろでスマホが止まるので、何となくですが、離脱の雰囲気を匂わせておきます。次レスで離脱したいと思います】

1ヶ月前 No.176

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 海の家→売店】

>>なら良かった。……でもオレンジジュースよりも塩分が含まれているものの方がおすすめですよ。

>>夏場は特に塩分が足りなくなってしまいますからね……。汗が出ることで体内の塩分が外に出るので……。ですので、水分をとる時は、塩分も取ることがいいですよ。……と言っても摂りすぎも良くないですが……

>>でも塩分も取らないと脱水症状と言うか、熱中症になってしまいますからね……


「そっかー、塩分か〜…」

塩分、と言われて難しいことを言われた気分になりながら、塩分が含まれている飲み物を考える。
醤油とか味噌…は飲み物じゃないし。うーん、スポーツドリンクの方が良いのかな。
スポーツドリンクにもオレンジ風味とかあるよね、とか思って売店のメニュー表には、流石にただのスポーツドリンクした売ってなかった。
倒れたら本末転倒だもんね、やっぱり塩分も補給しなくちゃ…と、スポーツドリンクを頼み、金を払い、ペットボトルを渡される。

>>すいません、月冠先輩。俺、決めるのに時間がかかりそうなので、決まったら先に帰ってて下さい、お願いしますね


「うん、わかった。じゃあ先に海の家戻っとくね〜」

千里の言葉に了解し、軽く手を振ってからゆっくりと海の上へ歩き出した。

>>地雷千里さま、周辺allさま

【了解です、実果の千里ちゃんとの絡みはこれでおしまいにしておきます、絡みありがとうございました!】

1ヶ月前 No.177

ししくれ @kmnkha☆/pH2qpQf7L2 ★ieluDUuGrE_H50

【物部 葵/浜辺】


 歩いている途中で誰かとぶつかる。視線を彷徨わせ、咄嗟に誰とぶつかったか判断しようとした。相手を見つけるのと声をかけられるのはほぼ同じタイミングだった。声の先にいたのは、淡い水色の髪を二つに結んだ、俺よりも随分と背の低い女の子だった。

「いえ、こちらこそすいません」

 あまりにも必死な様子は、俺に怯えているようにもとれる。もしかして何か怖がらせる様なことをしてしまったのかと考えるものの、この子のことを知らないのだから、身に覚えがあるはずもない。どうしたものかと頭を悩ませていると、割って入る様にして誰かが入ってきた。臙脂色の髪に澄み切ったエメラルドグリーンの瞳の彼女は、どうやら水色の髪の女の子の先輩らしい。彼女の問いかけにどう答えるべきかわからず、言葉を濁していた。その時、ふと気づいた。

「あのさ、間違えてたら申し訳ないんだけど。……もしかして、春高の図書委員の子?」

 図書室で本を借りる時、丁寧に対応してもらった記憶がある。貸す方は一々覚えていないだろうが、案外借りる方は相手の顔を覚えるものだ。しかしそれもはっきりとしたものではない。もしも間違っていたらどうしようかと思いながら様子を伺う様にして尋ねた。


 >>紫様、白鹿慶様

1ヶ月前 No.178

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【取金龍菜 / 浜辺】

>>いえ、こちらこそすいません

>>失礼。私は白鹿慶という者だが……後輩が何か?


「しっ、白鹿!? …先、輩?」

龍菜と長身の男子生徒の間に、一切の動揺を感じさせない凛とした声が入ってきた。紅色のふわふわとした髪、高級そうな顔立ち、鮮やかな青緑色の瞳、相手の男子生徒ほどではないが龍菜よりも高い背丈。同じ部活の、白鹿慶だ。人間風情といえど、演劇部の先輩だ。「何故ドラゴンのリュウナがこんな生き物ごときに」と思いながらも『先輩』を申し訳程度につける。一応、形としては助けてもらったのだから…と、その場の状況を理解できる程度に頭が落ち着いてくると、ドラゴンとしての威厳と余裕も戻ってきた。

「ふんっ、謝罪など必要ないの。なんてったって、リュウナは誇り高く器の大きいドラゴンなの! これは前も別の人間にも言ったのだが、これが余裕も誤解を解く気もない奴だったらお前はもうこの世にいなかったの! リュウナは下等生物である人間にだって、『ありがとう』を言える良いドラゴンなの、感謝するの! それと白鹿! …先、輩。助けてくれたこと、感謝するの! でもリュウナはただこの人に人間の集団攻撃のせいで衝突してしまっただけなの! 心配するななの!」

明日自慢げにポーズをとりながら、すっかり調子良くふたりにそう言った。

>>白鹿慶さま、ししくれさま

1ヶ月前 No.179

白鹿慶 @arthur ★iPhone=mgLQFxWHSW

【白鹿慶/浜辺】

 投げかけられた質問にどう答えたものかと、少年は言葉を濁している。やましい事があるからではなく、少年すらも起こったことの整理が未だ追いついていないようだった。慶も畳み掛けるような事はせず、少年の返答を待つ事にした。別に相手を辱めたり屈服させる事が目的ではないのだ。
 しかし、次に少年が発した言葉は今度は慶に混乱をもたらした。それは質問の返答ではなく、自分の素性を確認するものであったからである。

「へっ?あ、はい、そうですが……」

 事実には違いのない事だったので、慶は思わず素っ頓狂な声を上げた後にそれを認める。
 フェンシングでは名を知られているし、演劇部においても主役やあるいはそれに準ずる役柄を任される事も多いので、外部の人間でも自分の所属高校を知っているという事はあり得るだろう。しかし、彼が材料としたのは図書委員であるということで、これは学校内の図書室を利用する者に限定される。

「その……もしかして、三学年の方ですか……?」

 気恥ずかしさを覚えながらも、おずおずと尋ねる。彼の口振りからして少なくとも一年生ではないだろうし、同級生のすべてを記憶している訳ではないが、二年生にも彼のような少年はいなかったように思える。消去法で行き着くのは三年生という結論だった。
 そこまで話した時には、余裕が戻ってきたのであろうか、背後の龍菜がいつものように虚勢を張っていた。まず他人から敬遠されるであろう態度だが、要約すれば慶に礼を言った上で、少年に非がない事を伝えているのだ。どうやら人の波を必死で避けている内に彼とぶつかってしまったらしい。彼女の不器用さに苦笑が漏れた事で、慶のうちにあった気恥ずかしさが少しだけ鳴りを潜め、いくらか冷静な思考が蘇ってきた。

>>取金龍菜 物部葵

1ヶ月前 No.180

ししくれ @kmnkha☆/pH2qpQf7L2 ★ieluDUuGrE_kZG

【物部 葵/浜辺】


 彼女の肯定の言葉に安心して、肩の力が幾分か抜けた。表情もほんの少しだが和らいだ気がする。

「……良かった、間違ってたらどうしようかと思ったよ」

 自分を三年かと尋ねた彼女は動揺している様だったので、できるだけ相手を緊張させない様に柔らかい調子で話すよう心がけた。

「三年の物部葵です。よろしく」

 俺がそう言い終わるとすぐに、水色の髪の少女はつらつらと言葉を並べ始めた。
 ーー分からない。それが彼女の言葉を聞き終えた率直な気持ちだった。図書委員の子を先輩と呼んでいることからして、彼女は俺の後輩なのだろうが、彼女がなぜ唐突にドラゴンだなんて言葉を出してきたのか。それを理解することができない。けれど察するにリュウナというのはどうやら自分のことのようだ。……ということは自分をドラゴンだと言っているのだろうか。なんと答えるべきか分からず、「ありがとう」とそれだけ言った。不思議な子ではあるが、どうやら許してくれたらしい。悪い子ではないようだし、さっきまでの怯える様な態度も鳴りを潜めていてほっとした。

「俺の不注意でぶつかっちゃって、本当にごめんね」

 改めて謝り、二人の様子を伺った。


 >>紫様、白鹿慶様

1ヶ月前 No.181

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【取金龍菜 / 浜辺】

龍菜が自慢気に話し終えると、白鹿は苦笑いをしていたので、「何を笑っているの!」と思いながら軽く頬を膨らませる。
ぶつかった少年――物部葵と名乗った彼は、不思議そうな顔をした。理解できないと顔で物語った。物事の意味価値が理解できていない。
こういう反応をする人間は物珍しくない、むしろこれが人間のする普通の反応だ。もう慣れた。
しかし、そんな理解不能を示す人間の中では、コイツは良い方だ。大抵は「意味不明」だと言い、言葉の意味を理解しようとしないで突き放す。それと比べると、龍菜がもう怖がっていないことや相手を許したことを理解したらしい。

>>ありがとう

>>俺の不注意でぶつかっちゃって、本当にごめんね


「ふんっ、もういいの。許してあげるの! だからそんなに謝らないのっ!」

腕を組んだまま、謝りを続ける相手にそう言った。

>>白鹿慶さま、物部葵さま、周辺all

1ヶ月前 No.182

白鹿慶 @arthur ★iPhone=YNhP4oSB4i

【白鹿慶/浜辺】

「物部先輩ですね、こちらこそよろしくお願いします」

 慶の声に緊張から来る強張りはなくなっており、柔らかな物腰で少年こと物部葵の自己紹介に応じる。
 葵は龍菜の語り出す出自に困惑しているようだった。彼には現実と妄想の区別がついているのであろう。その反応に慶は安心しつつ、龍菜をどう嗜めようか考える。彼女はハッキリ言って、精神の強い方ではない。事実、最初に葵と対峙していた時の萎縮ぶりなど、最強のドラゴンが聞いて呆れるほどの様だった。そんな彼女に強く言っても似たような状態になるかあるいは逆上するかであろう。

「彼女は独自の世界が見えているようで……その、適度に付き合ってやれば喜びます」

 葵にそう耳打ちをすると、最後に「やり過ぎると調子に乗りますけどね」と微笑む。
 魅力的な微笑みの裏で、また中途半端なことをしてしまったなと慶は少し自己嫌悪の念を抱いた。龍菜を傷つけずには済んだかも知れない。しかし、この行動は周囲の対応を変えようとしただけで、彼女自身の変革にはおそらく結びつかないだろう。初対面の相手かつ学校の先輩相手に相応しくない態度を取っているのは彼女なのだから、それを嗜める事に間違いはないにも関わらず、相手に合わせてもらおうとしたのだ。真面目な慶が自らの行動を自己保身だと呪うのも無理はなかった。

「そういえば、お二人とも海水浴はなさらないんですか?」

 内心の自己嫌悪を吹き飛ばすように、慶は二人へと問いかける。丁寧な言葉遣いなのは、質問の対象に先輩である葵を含んでいたからだろう。龍菜のみを相手にしていれば、いつもの中性的な口調だったに違いない。
 ちなみに質問者である慶の姿も海水浴とは無縁の格好だった。水着こそ着てはいるものの、その上には黒いTシャツにデニムパンツを膝まで捲り、先ほどまで掛けていたサングラスはとりあえず頭の上に乗っけている。どちらかと言えば、レジャーシートの上に座り、海を眺めていそうな姿であろう。

>>物部葵 取金龍菜

1ヶ月前 No.183

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★uBBMJqPOQ3_mgE

【二千翔蛍/プール】

 ああ! 暑い。暑い、あつ、い、熱い、あつい、熱。
 葉月のはじめの木曜日。夏晴れ、最高気温は三十六度。湿度は六十五パーセント、不快指数は百パーセント。ああ、真夏日!
 真夏日。炎天下、あわれ男子高校生はひとり頭を抱えていた。スプーンでかき氷をすくうみたいに、紫外線に脳髄を削られている気がする。太陽のせいで、背が低くなった。気がするだけだ。やまない、やむことを知らない蝉時雨だけが、蛍の中でぐわりと反響する。耳がおかしくなりそうだ。回らない頭の一方で、ぐるぐると回る目で蛍は、反射するオリオンブルーを、栓の抜かれたプールの底を見つめていた。
 きっかけは終業式で、けれど本を正せばそれだけじゃない気がするし、そもそも日頃の行いの一言に尽きる気がする。来たるべく夏休みに、蛍はは大いにしゃいでいた。そのはしゃぎっぷりといったらなかった。それで、うっかり。廊下で友達を見るなり、ルンルンでじゃれついてしまって。その拍子に、うっかり、そう、うっかり窓ガラスを割ってしまったのだ。それを先生に、それもよりによって生徒指導の学年主任に見つかったのもよろしくなかった。それからはお察しの通り。問答無用で職員室に詰め込まれ、二時間まるまるお説教ウィズ正座。廊下は勿論教室まで掃除させられて、おまけに職員室の窓拭きまで言いつけられて。挙句の果てに、蛍を筆頭にした雑用係ご一行に、プール掃除がとんとん拍子に丸投げされてしまったのだった。だから、つまりは、みんな夏休みのせいなのだ。窓ガラスが割れたのも、プール掃除があるのも、夏が暑いのも、アイスが食べたいのも。あれもそれもこれもどれも、夏休みの、夏のせいなのだ。――なんて御涅(ごね)たって、プール掃除はなくならない。かくして待ちに待った登校日の放課後、蛍はミネラルウォーター片手にプール掃除へと乗り出したのだった。部活も引退した三年生は、有り体に言って暇なのだ。職員室から鍵を借りれば、野次馬さながらに教師に揶揄られた。
 つい先月までプールの授業を受けていたはずなのに、どうしてかひどくそこは懐かしかった。同時に、このプールを見るのも、これが最後なんだろうとも思った。仄かな塩素臭が鼻につく。蛍が一番乗りだったらしく、あるのは空っぽのプールと、水泳部のビーチサンダルだけだった。

 「あ゛っつ……。地球温暖化やばすぎるやろ……。ここ地獄? マジ、俺、これ、頭おかしくなりそうやわ……」

 午前だけとはいえ、久しぶりに授業を受けた蛍は、教室からプールへの道のりだけでヘロヘロだった。これでは今から二学期が思いやられる。そもそも夏休みのくせに、登校日とかいって学校があるのがいけないのだ。本当は今すぐ寮に逃げ帰って、ふかふかベッドにダイブして、エアコンのある部屋でアイスを食べたい。けれど、こればかりは小学二年生の蛍にだって分かっていた。ここで逃げたら殺される、と。きっとプール掃除では済まされない。一体全体なにをさせられることやら。まだ見ぬデスオアキルの地獄に、蛍は背筋を凍らせた。が、凍りついたはずの背中もすぐにでろりと溶けていった。
 ボタンの留められていなかったカッターシャツを脱いで、フェンスに引っ掛ける。アンダーシャツも一緒に脱ぎ捨てたかったけれど、通報されそうでやめた。真っ白なカッターは入道雲みたいにはためいて、今にも落ちそうなことにだって、頭の足りない蛍は気付かない。ついでに頭が弱いから、スイカシャツなんて着てしまうのだった。真っ赤な布地に西瓜≠ニプリントされただけの、通称スイカシャツ。スイカを始めとした、カキ氷シャツや冷やし中華シャツといった夏の漢字ティーシャツは蛍の夏のトレンドで、今日もクラスメイトに一昨日もそれだったよね、と正鵠を得られたばかりだ。三年生の青い上靴も、向日葵色の靴下も一緒くたにして、プールサイドにポイ捨てした。裸足の真夏のプールサイドは、些か熱い。暑い。熱過ぎる。このままじゃ火傷待ったなしだ。あちちと千鳥足でステップを踏みながら、プールへと飛び降りる。反射してきらめくオリオンブルーは目に涼しいくせに、そこはいやに生温(ぬる)かった。期待外れだ。スラックスをくるくる折り曲げてみても、ちっとも涼しくならない。どうしてこうもブレザーというのは、夏に向いていないのか。

 「あっつーい! ムリムリムリ! マジムリ! マジ俺げんかーい! スイカ食いたかー!」


 (大遅刻!(いつもの)これにて登校日イベントを開始とさせていただきます!よろしくおねがいします〜!)
 >>ALLさま

25日前 No.184

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 教室→図書室】

「こう暑いと、いくら眠くても寝る気が起きないよねー…」

本日は登校日。8月の第一木曜日。雲ひとつない空、実果の平熱ぐらいの気温、半分を余裕で超える湿気、花丸満点の不快指数。そんなこれ以上ない理想的な真夏日! 嬉しくない。
そんなこんなで登校日だろうがただの夏休みだろうが、宿題をちょっとしたらクーラーの効いた寮の自室で全てのゲームに時間を充てる実果としては、いつも以上に眠いのだが、クーラーのない教室や廊下では、暑くて汗やらが気になり、ぐっすり眠れないのだ。
……というわけで、図書委員という特権を使って、エアコンのある図書室で眠ることにした。
図書室で実果が眠るなど特別珍しいことではない。どのぐらい一般的なことかというと「図書室からみかんの匂いがしたら、当番の図書委員は眠り姫」という謎の噂が図書室によく行く生徒の間で噂される程度には。ちなみに「本を借りたいのに図書委員が眠っているときは普通に起こせば良い。眠り姫は優しいのだ」という対処法もセットで噂されているので、今日が実果の当番の日じゃないどころか図書室の開放日ではないことを除けば、実果が図書室でクーラーを効かせて眠るのは、珍しいことでも特筆することでもないのだ。

「うわぁっ…湿気すごいねぇ…やっぱり夏休みはしめきってるもんねぇ」

図書室の鍵を正規に使って扉を開けると、むわっとジメジメした不快な空気が溢れてきた。その暑さにびっくりしながら扉を閉め、クーラーをつける。
しかしそこそこ広い部屋なので、なかなか冷えそうにないので、風を強めに設定する。
それでも涼しくなるまでは寝ようと思えないので、カウンターで整理されずに山になっている本の一番上を手にとり、開いてみる。ちなみにこの山を整理する気は、この湿気しかないような図書室でやる気は一切ない。寝る方が楽だ。
ぼんやりとその本を読んでいると、涼しい風が実果の首筋を通り「ひゃっ」と驚いて声を上げる。だいぶ図書室が涼しくなったのに気付き、慌ててクーラーの風を通常の強さに設定しなおし、本を閉じて置く。

「じゃあおやすみなさーい…」

実果は静かに目を閉じ、机に伏せて眠りに落ちた。

>>all

【龍菜もすぐに投下します!】

24日前 No.185

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【取金龍菜 / 演劇部部室】

「なんで高貴なドラゴン様が夏休みにもなって学校で授業を受けなきゃならないの…」

最高で最低の真夏日。午前授業を終えた龍菜は、溶けかけた頭で部室にやってきていた。これは本当に珍しいことだ。もう8月とこの学校に来てから4ヶ月の癖して、面倒くさがりで台本を読むだけで完璧な演技のできてしまう龍菜がこの部室へ訪れた回数は、まだ片手で数えられるだろう。じゃあなんで来たかって? ちょっとは涼しいと思ったのさ!
結果としては、企みは失敗した。ここも十分暑かった。でも完全に動く気力は全部この暑さで溶かされてしまい、教室と温度の変わらないこの部屋で、龍菜は目眩がして、ぶっ倒れた。
いつもきちんと結んでいるリボンもばーっと外して…というか、全部脱いでしまいたいぐらいには暑かった。

「なんて暑さなの…いっそ脱いじゃいたい……」

思わず声が漏れて、自分の汗が手に落ちた。
これ溶けて死ねるんじゃ…と思いながらも、部室の入り口近くで、でろっと暑さを纏いながら何もできずに寝転んでいた。もう動く気力もない。
そういえば、今日は学校に来てから何も飲んでいない気がする。水筒を忘れたのだ。どこかで飲み物を買わなくては…と思いつつも、授業を受けて、何も考えられず此処へ一直線に来て今こんなところで倒れてしまっているのだから、とっくの昔に喉はカラカラだった。
……というかこれ、熱中症じゃない? と気付いたときには少し遅かった。
ぐるぐるくらくら目眩がするし。顔もすごい熱いし。体がピクピク痙攣するし。体がだるくて動けないし。吐き気するし頭痛いし。汗が止まらないし。とにかく暑いし。ほら、こうしている間にも体がピクピクガタガタ上手く動かせないし。これ、死ぬんじゃ…?

「い、や…死んじゃう…」

目が勝手に閉じそうだ。だれか…たすけて。

>>all【熱中症で死にそうになってます。誰か助けて】

24日前 No.186

白鹿慶 @arthur ★iPhone=2Yqvw2ZAjZ

【白鹿慶/プール】

 登校日は平時のように夕方まで授業はしない。ホームルームや校内の清掃をする程度で、昼前に生徒たちは解放された。休暇中にも関わらず、大した用もなく登校させるのは、課題を放ったらかして、青春という耳障りの良い快楽に流される放蕩家たちに鞭を入れる意味もあるのだろう。さほど浮かれていない者でさえ、我が家から外に出ず、一日を寝転んで過ごす者も少なくないのだ。真夏日に登校させられる生徒の怨嗟がそのまま日頃の怠惰の証明になっていた。
 そんな彼らへの見せしめでもあるのだろう。そもそも夏休み前の終業式で浮かれた末に、窓ガラスを割って全校生徒の失笑を買った二千翔蛍は、酷暑の中を汗だくで清掃していた。直射日光と干からびたプールの底は熱量を蓄えて、容赦無く彼の体力と理性を削いでいく。それを大変だなと思う人物はいても、同情する者は多くはあるまい。自業自得であるし、そうした浮かれた心が時として、学校のレッテルすら貼り替えかねないのだ。真夏の太陽こそ暑いが、人の心は四季のいずれであれ、いくらか冷めているものである。
 金網越しに彼を見る白鹿慶も一般論の持ち主だ。やはり過酷な作業だとは思うが、バカをやった見ず知らずの他人に手を差し伸べるほど特別人が好い訳ではなかった。首筋から背中に流れていく汗に眉を顰めて、プールの入り口を目指す。もちろん、目的は彼を手伝うことではなく、倉庫にあるビート板である。新しい劇の小道具として、少し閃いたものがあったので、顧問の教師に話をして、帰り際に取りに来たのだ。

「お疲れ様です、先輩。いつ頃、終わりそうですか?」

 プールの底で叫び声を上げる蛍に、慶はそう声をかける。特別人が好い訳でもないが、自分の責任とは言え、過酷な作業をする相手を馬鹿にしたり、無視するほど彼女は悪い人間でもなかった。むしろ、気遣うぐらいには心優しいと言えるであろう。

【ちょっと強引な絡みになりましたが、お相手をして頂ければ!】

>>二千翔蛍

23日前 No.187

あさしま @apology ★krSnOvwCrI_Xgx

【 上野貴衣子 / プール 】

 暑い。暑い上に熱い。ここが地獄か? 地獄にオゾン層は存在しないのか? というかオゾン層ってなんだっけ?
 脳味噌は完全に回路を閉ざし、熱に浮かされてただの頭の重りと化した。その内真っ黒焦げになって口から溢れてくるんじゃないだろうか。少しでも頭が軽くなるならそれでもいいかもしれない。余分なことも考えずに済むし。早いところ無駄すぎる作業を終わらせて帰りたい、その一心なのに、脳味噌は働かないし手足は動かないし今にも頭からどろどろと溶け始めそうだ。焼けても溶けてもいいから最終的に寮に帰ることができれば万々歳である。それまでに生きていられたらの話だけれど。
 もとはと言えば全て、本当に全て彼奴が原因だ。貴衣子はあくまで巻き込まれた@ァ場であって、この件に関しては何一つ悪いことなど行っていないし、謝るような筋合いも皆無のはずだ。という旨を声高に主張したにもかかわらずその一切を却下され、全く関係のない廊下やら教室やら職員室やらの掃除を教師に苦笑されながら手伝わされ、挙げ句の果てにはプール掃除である。部活を円満に引退し、就職志望であるために勉強も必要に迫られず、いっそ清々しいほどに辞退する理由がないことが運の尽きだったと言っていい。
 そんな恨み節を爆発させながら、貴衣子はプールへと続く道を歩く。これで彼奴が来てなかったらぶん殴ってやる、いや来ててもぶん殴ってやる。たった数週間会わなかっただけでやたらと懐かしく見えた旧知の顔に一発入れてやる。
 覚悟を決めて拳を握った、その時だった。聞き馴染んだ少し低めの声。馬鹿みたいに叫んで、ああ本当に馬鹿だったな。早く来ていたことだけでも褒めてやるか。全く前に進もうとしなかった足が、その声を聞いただけで力いっぱい駆け出そうとする。

「うるっせーぞほたる! アイス奢れー!」

 プールに駆け込んで、オーバーヒートした頭で思いつく限りの悪態をついてやろうと思ったが、実際口に出してみればただの要求だった。しかしアイスくらい奢ってもらわないと釣り合いが取れない、いや寧ろアイスで勘弁してやるだけ感謝してほしいくらいである。ブラウスの前ボタンを開け放して黒のインナーを見せ、真っ赤なソックスも焦げ茶のローファーもぽいぽいとその辺に投げ捨てる。手首に通したヘアゴムで長い髪をひとまとめにしてやる。夏だしそろそろばっさりいってもいいかもな。
 ガラスを割った直後、「センセーキーコです! キーコがやれって言ったんです!」とその近くで腹を抱えて涙を流すほどに笑っていた貴衣子に唐突に責任を擦りつけだした、現在プールの中でアホみたいに叫ぶ同級生。乗りかかった船ならぬ巻き込まれた船だ、こうなったら文句もつけられないほど綺麗に掃除してとっとと帰って寝てやる。

>蛍くん、慶ちゃん、周辺ALLさま
【絡み失礼いたします!\(^o^)/
 慶ちゃんに関しては、うまく絡むところを見つけられなかったため、慶ちゃんに気づいていない、という体で失礼します…(;_;)大変申し訳ないです…】

22日前 No.188

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★HBceeKwFWA_yFt

【地雷千里/1ーA教室】

「あっちぃ……つーかこの暑い中なんで反省文とか書かないといけねぇんだよ……」

千里は汗をかきながらふぅ、とため息を吐くと、窓越しに良く晴れ渡っている空を見上げる。
書かないと行けに理由は分かっている。もう何度も言われた制服についてと久々の学校で寝坊をしてしまったのだ。ダブルで反省文を書かされているのでそれなりに量もあった。

「あーめんどくせぇ……。いや、書かなきゃ行けねぇってのは分かってるけどさぁ……。うん、面倒なものは面倒だよなぁ」

一人なのを良いことにブチブチと文句を言いながら、シャープペンを慣れた手つきでいつも通りの文章を書上げる。千里はぐしゃりと髪を掻き上げると再びため息を吐く。この反省文も中学と含めたら何回目になるかなぁ、なんてのんきなことを考えながら書き綴る。それにしても中学の頃と比べたら大分反省文を書かされる頻度や種類というものは減った。

「うーん、遊学の頃と比べたら俺だって大分丸くはなったんだけど……」

一人でそんな風に話しながらすらすらと反省文を書いてると言うのに反省したそぶりは見せずに。どんどんと慣れた手つきで書いていくのだった。

>>all様
【教室で反省文を書きながら独り言言ってるちょっと頭おかしい子ですが、よろしくお願いします】

※警告に同意して書きこまれました (個人情報)
22日前 No.189

とみや。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM

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22日前 No.190

独楽 @sbluexxx☆rx3sEFPR6z6 ★qxXpJAS7CZ_yoD


【 花三坂直 / 廊下→1-A教室内 】


 じいじいと鳴く蝉の声を尻目に、静かになってしまった廊下をひとり歩く。手にはつい先程買ったばかりの缶ジュースが二本。ぽたり、落ちる水滴は缶の表面に張り付いたものであった。まるで汗みたいだな、と廊下に水滴を残しながら向かうのは自分の教室――恐らく、同じクラスの彼女が反省文を書いているであろうその場所だ。
 何だか今日は朝から怒られている人をやたら見たような気がする。通りかかった職員室前では背の高い先輩たち(見知った顔もいたような気がする)が教師に怒られていたし、クラスメイトの彼女はと言えば、登校日に遅刻、おまけに当たり前のような風紀違反に、今反省文と向き合っている真っ最中だろう。溜息を吐く職員室の面々も目には新しく、朝早くに来て静かな教室で勉強しようと借りた鍵に、お前は安心だとおまけつきの手のひらが乗せられたのはよく覚えている。

 よくもまあ。直は、窓から吹き込んでくる風に一度足を止めた。よくもまあ、こんな暑い日にやるよなあ。
 その思いは果たして、登校日から怒られ辟易としていた生徒達に向けられたものか、それとも口煩く説教をする教師に向けられたものか。恐らく、両方だろう。当事者でもないのに疲れたと思ってしまうのは余計なことを考えているからだと、ふうと一度息を吐き出す。それにしても暑い。
 ふと、開いた窓から風とともに誰のものともわからない叫び声が聞こえてきて、思わずびくりと肩を揺らす。なんだ、誰だ一体。びっくりさせやがって!
 一度窓から顔を出す。下には誰もいない。だとすると、上。そんなに近くはなかったから、屋上か? プール? よくわからない。暑いのに、元気だなあ。聞いたことのあるような声だと思ったことには無視を決め込んで、何となく窓を閉めてから再び廊下を歩き出した。

 がらりと教室のドアを開けると、案の定。暑い教室内にひとり机に向き合って、かりかりとシャープペンシルを動かしている女子生徒の姿があった。勉強しているのなら良いけれど、いま彼女が熱心に書いているそれその内容が問題だ。反省文だなんて、あほらしくて反吐が出る。文面だけの薄っぺらい謝罪をして、一体誰が得すると言うんだ。利益なんて誰にもないはずなのに。

「ん」

 原稿用紙が広げられた机の端に、たった今買ってきた赤いフォルムの某炭酸飲料を置いて、彼女の席から右斜め二つ前に離れた自分の席に座る。少し勉強して帰ろうと思っていたが予定変更だ、暑くてたまらない。空調の効いている図書室にでも行くか、と荷物を纏めながら、自分のカフェオレの缶を開けてぐいと飲む。口をつけると思ったよりも喉が渇いていたらしいことに気が付いて、漸く口を離してからぷは、と酸素を取り込んだ。そこで漸く彼女の方に向き、相変わらず愛想のない言い方で言ったのは。

「早く、終わらせろよ。鍵、僕が返しに行くことになってるんだ」

 別に、誰が返しても同じなのだけれど。借りた人が返すっていうのは、まあ、当たり前のことだし。きっと先生もそう思っているから。だから。
 何故か言い訳のように続けてしまいそうになるのを堪えて、纏め終わった鞄を机の上に置き、椅子を引いてすとんと腰かける。横向きに座って、椅子の背もたれに腕を預けて。何となく暇だから、日直が消し忘れた黒板でも消そうかと、もう一度席を立つ。汚れた黒板消しをクリーナーにかけようと思い立って、スイッチを入れた。蝉の泣き声よりも煩いその音が空っぽの校舎に響いて、それでも蝉の泣き声よりは悪くないなと思ってしまう。煙たいそれに思わず咳き込みつつ、慌ててスイッチを消した。


>>地雷、ALL様

( 絡ませていただきますね! 生意気ですみません、お相手お願いいたします〜! )

22日前 No.191

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★HBceeKwFWA_yFt

【地雷千里/1ーA教室】

「ん……?直じゃん。え?何これお前のおごり?ごちそーさん」
千里が親権でもないが反省文に向き合いながら反省文を書いているとは視界の端に見覚えのある赤いフォルムの炭酸飲料が入った。少し司会をあげると机の端に置かれた赤いフォルムの炭酸飲料が目に入った。それを確認するやいなや反省文から顔を上げて誰なのかを確認をする。目の前にいたのはとあるきっかけから千里が気楽に話せて、友人と言ってもいい間柄の花三坂素直が立っていた。適当におごり?とかふざけて軽口を叩いているが、千里とて、おごられるつもりは全くない。この反省文が書き終わり次第後で料金は支払うつもりだ。再び反省文に目を落としながら、千里はごちそーさん、と言いながら片手をひらひらと振った。
花三坂も大変だろう。このような問題児に付き合って、千里の反省文が書き終わるのを待たないと行けないのだから。そもそもの話しこの教室は暑い。何か恩返しができないかと思ったが制服を直す気も無ければ校則を守るつもりもない。言われれば直すが、数時間後にはまた元通りだ。唯一できることと言えば、一緒に勉強をするぐらいだろう。そう思った千里はへらへらと笑いながら口を開く。
「いやぁ、直には頭上がんねぇなぁ。悪いねぇ、あっつい中、さっむい時とか、それも毎度毎度。終わったら一緒に勉強に付き合うからさー」

そんな風に話しながら先ほど机の上に置かれた缶に手を伸ばす。そういえば、高校に着いてから何も口につけていないのを思い出し、ちびっとのむ。それだけでも炭酸と甘ったるい味が口の中で広がる。久々にこのジュースものんだなぁなんて考えながら一つ息を吐いてから再び反省文へと向き直る。と言うより、花三坂枯らしたら悪いと思っているな良直せ、と言われそうだが、言われたら言われたらだなぁ、なんて思う。花三坂の『早く終わらせろ』の言葉にはたじたじになりながら口を開いた。

「えぇ……あとちょっとだよ……。全く相変わらずだねぇ。てかクーラつけらんないの?さすがに暑い」

千里の格好を見れば暑いのも当たり前だろうと突っ込みたくなるものだが、千里からすればこの格好は当たり前のようなもので直す気なんてない。千里はパーカーで軽く仰ぐと、鞄からハンカチを出すと、汗をぬぐった。そこまで汗はかいていなかったが、やはりどこか気持ちは良くない。ため息を一つ吐くとはれわたっている空へと目を向ける。自分で見といて思うのも何だが、ほんとうにここまで暑いと、いやになる。

纏め終わった荷物を直は机の上に置くと横向きに椅子の背もたれに腕を預けていたかと思えばいきなり立ち上がり、黒板を消し始める。“まじめな素直らしいな”そう思いながら千里は最後の意気込みだとでも言いたげに一気にさらさらとシャープペンを動かす。蝉の鳴き声も黒板消しのクリーナーの音もどこか遠くに感じながらなるべく早く終わらせてやらないと。そんな風に考えたからこそ集中して取り組むのだった。

>>花三坂直様、周辺all様
【いえいえ、大丈夫ですよ!こちらも生意気ですいません((】

22日前 No.192

冬野 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

《 二戸森迷 / プール 》

 暑い、暑すぎて溶けてしまいそうなぐらい暑い。なんでボクはこんな炎天下の中こんなところにいるんだろうか。悪いことなんかしていないのに、そんなことを考えながら地べたにごろりと寝転ぶ、だがしかし暑い、ころころと地べたを転がって冷たい所を探す。とりあえず日陰にいるからか、暑くはないが冷たくもない。
 思い返せば悪いのはどう考えてもボクじゃないのだ。ボクはただ寝ていただけなのに、ぽかぽか陽気があったかくて気持ちよく寝ていたらすぐ近くで窓ガラスが割れて、それで先生に寝ていたのがバレたのだ。つまり窓ガラスを割った奴らが悪いのだ。誰が割ったんだ、と思っていたらちぃたちだった。全くもう、ボクが悪くないのに一緒にプール掃除行きになってしまった。

「暑いぃー…………ちいもきーちゃんもうるさいよぉー……ボク溶けちゃうぅ…………」

 ころころ転がりながら、そんな泣き言を吐き出す。もちろん手伝う気はまったくないのだ、だってニコくん割ってないもん、寝てただけだもん。プール掃除なら水遊びがしたい、トレードマークのピンクのサマーカーディガンも脱いでワイシャツも脱いで、ニコちゃんマークのTシャツと本当は脱ぎたくて仕方がない膝までまくりあげたスラックス。暑いなあ暑いなあとぼそぼそ呟きながらプール内の友人を眺める。

「ちーいー、ボクねー、ハーゲンダッツたべたいー」

 みんなに負けじと精一杯叫ぶ。叫ぶことなんかあんまりないからちょっぴり噎せてしまった。

>> 蛍くん、キーコちゃん、慶ちゃん、周辺おーる


( まったくやる気がない二戸森ですが絡ませてください…! まず微妙に誰とも絡めてないのですがとりあえずプールサイドにいるかんじでお邪魔します…! )

22日前 No.193

リラ @thanatos ★iPhone=1Ya7qr8YRj

【 黒崎 歌 / 廊下 】

ジリジリと照りつける明るい太陽の光にも負けないほどキラキラと光る長い銀髪をポニーテールで纏めて廊下を歩く白いワイシャツに制服のスカートと実にシンプルな服装の少女。いつも自身の口元を覆っている黒マスクはあまりの暑さに今は御役御免となっており、ワイシャツの胸ポケットの中で息を潜めている。
見た目的には普通の生徒よりも幾分か涼しそうな彼女ではあるが、それは見た目だけのようでやはり夏に近づくにつれて高くなっている温度にはいつも無表情の彼女の表情も曇っていて。早くどこかで涼みたい。涼しいところはどこだ、とあたりを見回すも周りにいるのは皆自分と似た表情をしていたり暑さなんて微塵も感じさせずに恋人と手を繋いで歩いている生徒ばかりで涼し気な場所などひとつもない。


「……暑い、」

ぽつり、と小さな声で今の自分の心境を呟いてみるも状況が改善されるわけではなくただその状況を改めて認識するのみで。せめて太陽が雲に隠れてしまえばいいのにとは思うのだがあいにくながら空は雲一つない日本晴れで。
これではバンドの練習もする気にならない、というかバンドの練習なんてしようものなら普通にメンバーの誰かが熱中症で倒れてしまうような気がする。しかも現在CDを買ったせいでしっかりとした涼しい練習場も借りれない状況だ。困った。


と、ふとそこで気がついた。放送室ならどうだろう。
放送室ならば機器がたくさんあるおかげでしっかりとした冷房具があるし、何より自分は放送委員という肩書きを持っている。適当な理由をつけて放送室へ行こう。そう決意するが早いか歌は先程までダラダラと歩いていた歩を早め、まずは鍵を借りようと職員室へと歩き始めた。



>>all様




【お久しぶりになってすみません…!!!
もうすっかり季節が変わって夏……ほぼ夏ですよね!!!!これからも宜しくお願いします!!!!】

22日前 No.194

月岡 @ism10☆AdGNhPahu8vW ★iPhone=3b8fo2ymlo

【佐瀬恭成/保健室】

――――最、悪だ。そう強く思った。

 覚えているのは、やけに周りが騒いでいたこと、何時間かぶりに冷たい水が飲みたいと感じたこと、自分が廊下で座り込んだこと、そして、どこかの誰かに肩を貸して貰ってしまったこと。今の時刻はよく分からない、が、たぶん意識がブツリと途切れてから結構時間が経っているらしい。宿題があ、とか生徒指導があ、とか、まあ色々些細な原因で上げられていた悲痛な声がどこか遠くへ、それぞれに散らばったことを察した。意識を手放すまでの喧騒を忘れさせるような静寂は、それはもう、潮が急に引いていくかのようで。どこか怖さを覚えた。そんな自分がどうも信じられなかった、何にビビってんだ、って。あほらしい。しかし思えばそれは、小学生くらいのときに風邪で一人寝込んで、意味もなく不安に駆られるあの気分と似ていた。まさか熱中症なんて形で童心に返ることになるとは思わなかったが。
 どうでもいいことに思考を巡らせているうちに、意識がはっきりしてきたので、薄らと瞼を開けた。案の定、出来の悪いラクガキみたいな保健委員手描きのポスターがわざとらしく貼られた保健室の壁と、使い古されたベッドの白いシーツがぼんやりと視界に入ってくる。そこには誰もおらず、自分の規則的な呼吸音だけが耳についた。それを聞いていると、なんだか落ち着いてきて、そろそろ帰らなければという義務感が頭の中を駆け巡る。帰ってしなければならないことは沢山あった。したいことも。
 ゆっくりと上半身を起こすと、頭に鈍く重い痛みを感じ、咄嗟に手でそれを支えた。思ったより自分の手が火照っていることと、髪が嫌な汗で濡れていることに気付く。

「何やってんだろな、俺…………」

 苛々した。思い通りにならないことに。頭は今もずっと、割れるように痛いのが続いている。

 気を紛らわそうと、傍にあった机の上のペットボトルの中身を喉に流し込んだ。未開封の、ちょっとぬるい、ミネラルウォーター。ペットボトルに張り付いた水滴が腕をなぞるように流れていき、痒くて不快だ。誰もいないというのに、一人きりで苛立ちを顔に出してしまっていることを自覚する。…………あれ、これ、誰のだ。半分くらい減ってしまったペットボトルを横目に、口許に伝った滴を汗ばんだ手の甲で拭った。
 やはり思うように頭が回らなくて、思い出そうにもそれが出来ない。チカチカ、脳がまともに働いてくれない。誰かがくれた水なら、礼を言わなければならないし、そうじゃなければ、謝らないといけない。

 そもそも俺は、誰に連れてこられた?

 気が付くと、重いため息が保健室の床を這っていった。登校日なんてサボっていればよかった、それならこんな面倒なことにならずに済んだのに。今朝の生真面目な自分を呪いながら、ラベルに隠れた水面が揺らめくペットボトルの蓋をぎりぎりとしめた。オーバーキル、次飲む時はちょっと力が要る。

【お久しぶりです……!(土下座) さぜゆきなり、熱中症でぶっ倒れております。保健室まで連れてきてくださった方と、現在のさぜに絡んでくれる方を募集しております。どうかどうか構ってください〜!】

>Allさま

21日前 No.195

リラ @thanatos ★iPhone=1Ya7qr8YRj

【 黒崎 歌 / 廊下⇒保健室 】

「……ぁ。」

痛い。そう認識した時には遅かった。歌の白い指からはたらりと真っ赤な鮮血が粒になって溢れ、そして手のひらへ伝った。…放送室へ入るために鍵を取ろうと職員室へ向かう最中、どうやら何かの尖っていたもので切ったのだろう。切ったという感触が無かったということは、かなり鋭利なものだったらしく痛みを認識した今はジンジンという鈍い痛みが存在を主張してくる。
職員室に行く前に保健室で絆創膏でも貰わなきゃ。面倒くさい気持ちを必死で抑えながら先程から血が止まらない指を口に咥えて、歌はまたぱたぱたと急ぎ足で保健室へと歩き始めた。


「……せんせ?いる?」

ガラガラと保健室の扉を開けてひょっこり中を覗いてみたものの、保険医である水樹文彦先生のいる気配は無く歌は思わずため息を吐いて保健室の中へと入り。絆創膏はどこだったっけな、といつものサボり場所として使っている為か勝手知ったる保健室をぺたぺたと足音を鳴らしながら探索して。

絆創膏を無事に見つけ、未だに血が出ていた指に巻き付けてさて先生を探さなきゃな──と、考えていたところ、誰かが居る気配。この人なら先生がどこに行ったか知っているだろうか、と生徒が眠るためのベッドがある仕切りをシャッ!と勢いよく開ける。

「……………………部長?」

そこに居たのは、歌が所属している軽音部の部長である佐瀬 恭成だった。彼の手にはペットボトルは握られており、顔色は明らかに悪い。さては熱中症か、と判断すれば相手の言葉を聞くことなく踵を返せば素早く氷と水を透明な袋に入れては戻ってきて「これ頭に載せて、寝て。」とずいずいとそれを相手に押し付けて。


(絡ませていただきます!!!!!!!)


>>佐瀬くん

21日前 No.196

月岡 @ism10☆AdGNhPahu8vW ★iPhone=3b8fo2ymlo

【佐瀬恭成/保健室】

 さて、困った。今すぐ帰りたいというのに、身体が思うように動いてくれない。頭痛と眩暈と、とんでもない気怠さで、天辺からつま先まで全身やられている。軟弱な自分が気に入らなくて仕方がない。そういう自分を甘やかしている自分にもいい気はしない。気分は最低だった。
 多少無理矢理にでも立ち上がろう、そう決めた瞬間に、人の気配を察する。自分の呼吸音と、それから舌打ちの他に、軽い足音が混じってきた。それは自分のいるこの保健室の前までやって来て、一度ぴたりと止んだ。誰か入ってくる、保健医なら助かるが――――下手に知人の生徒だとかなり嫌だ。こういう時に会いたくない奴なんて、嫌という程思い当たる。熱中症で寝ているだとか、見られていいものではない。確実に。
 出来るならば保健医、若しくは知らない奴であってくれ。そんな切実な思いはいとも容易く裏切られ、がらりとドアの開く音と同時に聞こえてきたのは、覚えのある女子の声だった。すぐに名前まで出てこないあたり、委員会だか部活だかの後輩なのだろう。彼女が吐き出したであろうため息と、がさがさ、何かを探すような物音に紛れ息を潜めつつ、朧気な記憶から顔と名前を手繰り寄せる。部長とかそんな役職を貰った割には、部員のことをちゃんと見ていなかったんだなあ、と罪悪感が唯でさえ痛い頭を刺激してきた。思い出せ、早く。特徴的な声だ、よく話すなんてこともない筈なのに、何故だかとても聞き覚えのある、………………確か、軽音部にいた。ボーカルやってる、後輩の女子生徒。印象深い黒いマスクと、それとは対照的な銀色の髪! そうだ、名前は。

 シャッ、と軽い音が鳴る。

 彼女――黒崎歌の青い目と、自分の見開かれた目があった。気がする。黒いマスクは、今日は付けていなかったようだ。

「…………よお、どうした。怪我か? 水樹は今いな、おい聞いてんのか」

 黒崎は返事をする前に、否、こちらの問いかけを聞く前に踵を返した。一体何なんだ、と眉を寄せていると、どういうわけだか彼女はすぐに戻ってきた。手には袋に入れられた氷水。嗚呼やられてしまった。やられた、やられた。後輩に気を遣わせてしまった、馬鹿野郎。かっこ悪いなあ、俺。
 ずい、とこちらに押し付けられたそれはひんやりと心地よく冷たかった。受け取った手の指先が、痺れるように痛い。脈打つのがわかる。

「………………悪い、黒崎。助かる」

 言葉は零れるように出た。らしくないのは百も承知だが、少し笑ってみせた。なんでそうしたのかは自分でもわからない。何せ頭が回らない。

「水樹は今いないけど、なんかあったか? そっちも熱中症ってことは無さそうだけど。怪我?」

 改めて聞き直した。ライブ中とかは別だが、彼女にあまり多弁な印象はないので、応えやすいよう言葉を組み立てたつもりだった。こんなこと考えてるのも、俺らしくねえなあなんて後から思った。必要なとこに頭が回らない分、変なとこに神経使ってるんだろうか。使えない脳味噌、と心の中で自分自身に毒づいた。


【絡みありがとうございます!】


>黒崎歌ちゃん

21日前 No.197

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★iPad=BENrHRNU7h

[太刀川 飛鳥/寮→プール入口]

「熱すぎだろこれは……」

 頭上からじりじりと光と熱を注ぐ太陽には負の感情しか向けることが出来ないでいる。額から滲み、頬を伝って顎から服へと染みを作る。日傘の一本でも持ってくるべきだったかと後悔している。だが右手から下がった網に入ったスイカ。左手に持った大きめのクーラーボックスがそれは出来ないと主張しているようだった。

 事の始まりは数時間前に遡る。
 いつも通りに早起きし、日が昇って気温が上がる前に汗をかくような仕事は先に終わらせてしまおうと寮の花壇の手入れと玄関周り掃除に取り掛かった。途中で寮の朝食を配膳するために食堂に戻った。今日は登校日であり、多くの生徒で賑わっていた。その中でプール掃除をしなければならない、とどこかの生徒が言っていた。窓ガラスが割れた事故があり、生徒指導の学年主任が雷が落ちたらしい。そのまま流れるようにプール掃除を押し付けられたようだ。
 事故とは言えど、窓ガラスを割ったことは見逃すわけにはいかない。怪我がなかったのが一番だが、過ちを犯したのは確かである。だがそれだけというのも理不尽を感じてしまう。朝食に使われた食器を洗いながらどうしたものかと悩んでいると、裏庭に育っていた夏の風物詩を思い出した。

「それにしても……軽率に動きすぎたか」

 荒れ放題だった裏庭を整備したのは去年からだったが、あまり期待せず蒔いたスイカが出来ているとは予想外だった。大きさは小ぶりではあるがスイカであることには変わりない。叩いてみたところ中身がスカスカという感じもしなかった。倉庫からビニール紐を長めに取り、十字にキツく縛って持ち上げた。食堂の大きな冷凍庫からは登校日の為に少しずつ買いためたアイスをこれでもかと詰め込んだ。
 生徒の喜ぶ顔を想像しては人知れず頬が緩んでしまう。最初はもし遠慮されたらどうしようと心配にもなったが、そんな自分も寮からプールまでの道のりの暑さで黙ってしまった。
クーラーボックスを一旦置いては首から下げていたタオルで汗を拭き取る。太陽はどんどん上へと上がっていくのを見上げるとまさに夏真っ盛りという言葉が似合う。三年生は進路に具体性を持たせなくてはいけないし、就職を考えているものは今が正念場であるのだろう。そんな夏の暑さよりも大変な思いをする者達が、罰を受けている際だとしても手を差し伸べてもバチは当たらないだろう。

 プールの扉を体で押し開け、入口にある水盤にスイカを置いては蛇口を開き水をかける。足元に置いたクーラーボックスを開けてアイスがまだ冷えていることに安心と笑顔を覗かせた。

(お久しぶりです。皆様に絡む勇気がなかったのでall文になります。どなたか空いていましたらよろしくお願い致します)

>周辺皆様

20日前 No.198

メロ @soofar☆vDjvdwlItTM ★WARScuJ0lm_jAc

【花厳由雨 / 非常階段】

 東京に出てきて今年で3年になる。

 進学先に順当に進むことができれば後3年この地で息ができる。
 東京は狭いようで意外と広い。広いと感じるのはきっと、東京は小さな国がキルトのように繋がっているように感じるからだ。却って地元のほうが面積は広いのに、隅から隅まで同じ文化と時間が流れているから東京よりも狭い。そしてその広くて狭い地元の磯の国から、一年に何度かしか顔を合わせない親が東京の、それも春瀬の土を踏んだ。
 久しぶりに見た父親の顔は息子の俺よりも日に焼けていて、料理人というよりも漁師という風貌だった。短い爪とガッシリした体格と目尻に皺が目立ってきたが大きくて冷静な眼が昔から何一つ変わらない。
 前を歩く午前中まで働いていたという父からはうっすらと磯と油のにおいがした。

『花厳君は来月入試を控えていますが、』

 専門学校に行く。だから入試時期は大学進学を控えているやつらよりも大分早い。
 受験先は料理学校の中では名門で本校はフランスにある。父親はパリの本校の卒業生で、定職屋なんかを始める前はどこぞやのホテルの厨房にいたらしい。
 それを聞いた去年の俺は大層驚いて薬指の背に深く切り込みをいれてしまった。何故あんな片田舎に引っ込んでいるのかは理解し難いが、何か思うことがあったのだろう。そんなレベルの父親の店を継ぐ(であろう)長男の俺も、当たり前のようにその名門校の門を叩く必要があった。そこに選択の意図などない。

 ギリギリになって白紙を埋めた進路希望表を出した俺に担任は文字通り飛び上がって、夏休みの一枠をとって急ぎで三者面談をすることになった。といっても内容は親子の意志確認と、入試の概要のみだった。評定も足りていて、学力も落ちはしない程度。実技も何とかなるでしょう。
 父親の錆びを帯びた声と担任の疲れの色が滲む声の会話を俺は眠たさ半分で聞いていた。低くて静かな二人の声よりも、高くて無遠慮に鳴いている蝉の声が煩くて気分が悪い。取り敢えずその場で大人しくすることに徹した俺は、焦点の合わない両目で担任の汗ばむ首を見つめながら自分の体からもじっとりと汗が体の内側から滲んで這い出ようとしている気配を感じていた。
 面談後、父親と飯を食べるでもなく明日起きたら忘れている程度の月次な会話をして、東京駅に帰る父親の広くて肉付きの良い背中を見送った。

 校舎の外についている申し訳程度の非常階段。
 どこかの誰かが換気の為に開けたからか、いつもは閉じている場所に上靴のまま躍り出ていた。あまりにも暑くて、口の中も気持ち悪くて、でも自販機まで行くのがダルかったからだ。開け放たれた出入り口に風に引き込まれるようにして扉をくぐっていた。
 階段の四隅には土埃といつかの雨が乾ききらずに残っていて、随分昔に修繕されたであろうヒビ割れには柔いグレーの緩衝材が入っていて、その隙間からどこから飛んできたのかタンポポが咲いていた。
 なるべく花を踏まないように気をつけながら墜落防止の柵に寄り掛かり東京駅の方向を眺め、そしてぐるりとグラウンドやプールの方向へと視線を写す。蜃気楼が立つグラウンドと、ニスで刷いたように白いプールがユラユラと信号を送るように光っている。
 かかとを踏んだ名残のある上靴が土埃を踏んで耳に高い音がして、今自分が立っている湿気の含んだ日陰から見た外はあまりにも眩しくて、俺は思わず両目を閉じた。

「暑すぎだろクソッ」



>>周辺ALL


【お久しぶりです(謝罪)取り敢えず、今も中々長文をワシワシと短いスパンで書く時間が取れないので、ソロールと生存報告だけ。
 完全なソロールは寂しい構って野郎なので、まったりペースに付き合ってくれる釈迦のようなお人はお付き合い頂ければ嬉しいです\(^o^)/】

19日前 No.199

独楽 @sbluexxx☆rx3sEFPR6z6 ★qxXpJAS7CZ_yoD


【 花三坂直 / 1-A教室 】

 良くも悪くもさっぱりとした性格をしている彼女が、ごちそーさんと言って手を振る。目下反省文を書いているとは思えないくらいの能天気さ、やはり反省の色だって見られない。ああ先生、多分だけど、こいつに反省文を書かせることで反省を促すだなんてきっと無理だろうから、別の手段を考えた方がいいですよ――なんて、思うだけで決して口にはしないけれども。いい加減、教師たちも反省文の無意味さをわかってもいい頃だと思うのだ。呆れた色を交えながらそう考え、やがて溜息を押し出した。

「勉強は別に僕ひとりだって出来る。それはいいからせめてどっちかだけでもちゃんとしろ。風紀か、生活態度か」

 勉強に付き合うと言ってくれた彼女を、必要ないと突き放す。勉強はひとりでするものだ。……たぶん。たまに教えることはあっても、きくことはあまりないし。確かに数学は苦手だけど、時間を掛ければ出来るし。だから必要ない。必要ない、はずだ。どこか魅力的に感じられる、気がするだけのその言葉を頭から振り払って、次に彼女への指摘に移った。
 腕を組み、じとりと相手を半目で睨みながら告げた内容は、別段そう難しいものでもない。当たり前のことを当たり前に出来るようにしろ、これだけのことだ。それをしていないから彼女は今こうして、クソ暑い教室の中で机に向き合い、思ってもいないことをつらつらと書いているわけであって。これを時間の無駄と呼ばずに何と呼ぶのかわからない。人差し指を立て、次に中指を立ててふたつ挙げ、せめてどちらかだけでも――と、直には珍しく甘やかすようなことを言ってしまったのはほぼ無意識に近かった。

 黒板消しクリーナーからチョークの粉が舞い上がって、涙目になりながらその場から離れる。辛うじて綺麗になった黒板消しで、今度は黒板をまっさらに。――しようと思ったところで、反省文に向き合っている筈の彼女からクーラーつけられないの、との声があって、むっと眉を寄せながら身体を反転させ相手を睨みつけた。大体誰のせいで此処にいると思ってるんだ。暑いなんて此方の台詞だ、……まあ、本当は僕、此処にいなくてもいいんだけど。

「……クーラーつけたらだらだらするだろ。この暑さで反省しろ」

 反省の色が全く見られない彼女にぴしゃりと言い放ち、黒板に向きなおっては再び手を動かし始める。ああもう本当、何で付き合ってあげてるんだろ。部屋に戻ってすることもたくさんあるのに、勉強だって、したいことがたくさんあるのに。課題は既に終わらせたけれど、それでもまだしていないことが山積みだ。暑さのせいで頭がおかしくなってしまったのかもしれない。反省しない同級生なんか放っておいて、涼しい図書室なり部屋なりに戻ればいい。
 そうしない理由に何となく心当たりがありながら、いや面倒見の良い自分なんていてたまるか! きもちわるいだろ! なんていう自突っ込みを心の中で入れ、そんな葛藤も一緒に消えてしまえ、と言わんばかりにがしがしと黒板をこすった。ていうか日直誰だよ。

>>地雷、周辺ALL様

16日前 No.200

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★HBceeKwFWA_yFt

【地雷千里/1-A教室】

千里のごちそうさん、という言葉にはため息を吐かれる。そこまでかよ、とか思いつつ直の話を聞くなり勉強は一人でできるから、どうでもいいから風紀か、生活態度のどちらかせめて守れ。そういわれると、千里は少し苦笑をこぼしながら口を開く。
「いやぁ、まぁ―そうなんですけどねー。今日はたまったま寝坊しただけですー。でも……」

千里はそう言った後に考え込むように黙り込む。もちろんシャーペンを机の上に置いて。生活態度か、風紀。どちらかを守っている自分を想像する。風紀を守るという事はいわゆる制服をきちんと着ることだが、自分がきちんと制服を着ているところを想像する。……いや、ありえない。千里は風紀を守る自分が気味悪すぎて顔がかすかに青くなる。少し背筋も冷える。そんな自分が今目の前に現れたら間違いなくぶっ飛ばす――――。
そう思うとなら守るなら生活態度だなあ、なんて思う。それでも寝る時間を早くするのは勘弁だなぁ、なんて思う。自主トレの時間が減るのは千里としても勘弁だった。勉強だってそれなりにしないと千里だって点数はとれない。
「まず、俺が風紀を守ってきちんと制服を着ているとこ、想像してみ?怖くて背筋冷えると思うから。ううーん……それを踏まえて考えると……やっぱり直すなら生活態度かなぁ……。自主トレか勉強の時間削んねーと……」

千里は考えていたことをまとめながら口を開き始めるとシャーペンを動かし始める。
不意に顔を上げると黒板消しクリーナーから煙が上がっていた。今日の日直はそう言えば「カラオケいこーぜ」とか言いながらそそくさと帰っていったなー、なんて思いながらその様子を眺める。クーラーつけられないのか、という言葉には直は若干……いや、わざわざこちらを向いて眉を寄せながら睨みつけられる。クーラーをつけたらだらだらするだろう、と言われそう言われてしまえばそうなんだけどなぁ、と思いながら「そうだねぇ」なんて返す。

これでも中学のころと比べればおとなしくはなった方だ。中学の頃ならここに三枚ぐらい追加されててもおかしくはない。
「反省はしてるんだけどね、遅刻は」

付け足すかのように口を開く。先生もそろそろ制服についてはあきらめた方が早い気がする。何度言われようと直さないのだから。それでも遅刻は久しぶりだったのもあり、これでも反省をしているのだ。中学時代の彼女なら確実直にだってここまではしてもらえなかった、と思う。
「今の俺でよかったなぁ……」
千里は少し苦笑をこぼしながら、冷たいながらも気を使ってくれているのであろう直の態度に若干の感謝を覚えながら千里は最後の遅刻についての反省文に手を伸ばすのだった。

>>花三坂直様

15日前 No.201

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★iO6DtV91V0_mgE

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11日前 No.202

リラ @thanatos ★iPhone=1Ya7qr8YRj

【 黒崎 歌 / 保健室】


いつもはどことなく不機嫌そうで、こちらには干渉をしてこない部長が笑った。
歌が目を丸くするのにそれは十分な理由だった。サファイアブルーの瞳をぱちぱちと数回瞬きしたあとに「部長って笑えるのね。」と何のためらいもなくポツリと呟く。失礼なことを告げている自覚がない訳では無いが、思わず呟かずにはいられなかった。笑えばもっと素敵なのに、と頭の中でぼんやりと思いながら目の前の青みを帯びた黒色の宝石を見つめる。普段自分がこの瞳に移ることが少ないためか思わずまじまじと見つめてしまう。


「水樹は今いないけど、なんかあったか? そっちも熱中症ってことは無さそうだけど。怪我?」
「何かで指を切ったの。血が止まらなかったから絆創膏をもらいに。……きた、です?」


なぜ切れたか、どこで切れたのかは分からないがとりあえず先程まで赤い血が流れていた指にはもう絆創膏がしっかりと貼られており、歌は手を開いてそれを証明するように相手に見せた。
そういえば敬語を使っていなかったな、と今更ながら思い出せば言葉そのまま、とってつけたような敬語を語尾に付け足す。普段自分があまり年上に敬語を使うことがないせいか如何せんスラスラと言葉が出てこない。日本語とは難しいな、と何故か日本人の両親の元に生まれ日本で育ったはずの歌は首をひねった。よくみんなあんなにスラスラと敬語が出てくるな。


「ええと…………部長、は…熱中症?です、か?」

ゆったりと相手の隣のベッドに腰を下ろしながらそう問い掛ける。夏に倒れていてなおかつ顔色も悪ければ原因は殆どそれしか無いだろうが、自分にはあまりコミュニケーション能力が無いためそんな在り来りな話題しか思いつかない。そしてやっぱり日本語が難しい。

いつもの黒マスクをしていないせいかいつもよりも幾分か呼吸がしやすい筈なのだが、どうしてか上手く口が回らなくて歌は思わず困ったように端麗な眉をハの時に下げた。外でジンジンと鳴きながら残り少ない命の灯火を揺らしているセミだけがやけに煩く、保健室で反響している。



>>佐瀬くん

11日前 No.203

月岡 @ism10 ★iPhone=3b8fo2ymlo

【小向朱璃/夏見神社周辺】

 折角のお祭りだっていうのに、全く、ツイてない。

 今日は一年に一度の向日葵祭の日だ。二駅くらい電車に揺られて、春瀬高校生の多くが夏見神社を訪れる。私だって例に漏れず、去年も一緒にここに来た友人と、たこ焼きとかクレープとか、焼きそばとかチョコバナナとか――まあ食べ物の話は取り敢えずここまでにして、兎に角お祭りを楽しむ気でいた。そのために、お気に入りのピンクの浴衣だって着てきたのだ。べつに特別見せたい相手がいるわけではなかったけど、かわいい服を着ると、それだけで嬉しくなるし、何よりお祭りらしい雰囲気が楽しめる。それくらい、楽しみにしていた一大イベントだったはずなのだが。

「ごめん朱璃……! あの」

 友人は、浴衣姿を見せたいような特別な相手がいたらしくて。元々その相手の男の子も別な友達と回る予定だと聞いていたのだが、何やら楽しげなお呼び出しを、彼女の携帯がポンと、可愛らしく報せた。甘くて、でも少し酸っぱくて、弾けるような刺激がある、私たちの大好物、「例のアレ」の気配に、全く気づけていなかったのがショックでならない。
 友人の顔は提灯で照らされたみたいに真っ赤で、いつもは気の強い彼女の、いつもは髪で見えない耳までもがその色に染まっていた。こちらに申し訳なさそうに八の字になった眉はとても愛らしくて、嗚呼これは仕方が無いなあ、なんて漠然と思った。りんご飴のひどく甘ったるい香りが鼻をくすぐる。この香りは、今の彼女の佇まいと似ている気がする。

「いいよいいよ気にしないで! がっちりあいつのハートを射止めておいで!!」

 私はそんなふうに言って、指でハートを作って戯けてみせた。少し吹き出した彼女は口角を上げて、唇を薄くして微笑む。

「…………ほんとごめん、ありがとう!」

 そしてくるりとこちらに背を向けて、呼び出しを受けた方――どこだか知らないけれど、おそらくそうなのだろう――に向かって小走りで駆けていく。まとめた髪が揺れるのも、無理して履いた下駄がからころと態とらしい音をたてるのも、さっき掬った金魚がゆらめいているのも、そんな全てを含めて、彼女は可愛かった。
 そういう経緯で、私という一人の乙女は、立派に「ヒロインの友達役」としての仕事を全うした。晴れやかな気分ではあるが、晴れてぼっちとなった寂しさと虚しさが消えるわけではないのだ。あまりの喧騒で忘れていた、夜が、私の足元を這っていくのを感じた。祭りの灯と濃くなった影が、ゆらりゆらり。
 下駄で、じり、と影と砂利を踏み躙る。さて、噛み潰すためのりんご飴でも買いにいこうか。勿論、彼女が向かった人気のない方向とは逆だ。私の心の柔らかい部分が、ぼたぼたと石畳の上に零れ落ちていく気がした。

 ふわりと纏めたはずの、頭の上のお団子が重たい。


>allさま



【イベントの移行でお返事できず申し訳ないです〜!!!!!! 絡んでくださってありがとうございました!!!!!! 楽しかっです!】

>リラさま

11日前 No.204

メロ @soofar☆vDjvdwlItTM ★WARScuJ0lm_VuR

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10日前 No.205

ふぁすね @yupihiko☆d.mPOva7Vfg ★mbjMynBHF3_OSy



【今泉 巴/夏見神社境内・カタヌキ屋台】


 人々の喧騒の合間を潜り抜け、夏の終わりの涼やかな夜風が肌を撫でる。人込みや食べ物系の屋台はそんな風を霞ませるほどの熱気を放ってはいるものの、祭りという雰囲気のせいだろうか。不思議と不快感はさほどなく、むしろどこか心地よい。

 リンゴ飴やたこ焼きなど、お祭りの主役と言えるような屋台の密集した区画からは少しはなれた一角に、小ぢんまりとした屋台が一つ、建っていた。古めかしい屋台の屋根にはところどころ塗装の剥げかけた色あせた字で"カタヌキ"と書かれている。今ではもうあまり見なくなった、昔ながらの屋台だ。其れは、花や動物などの模様が彫られた薄い砂糖菓子の板を針で削り、彫られた模様の通りにくりぬく、というものだ。形を崩さずにうまくくりぬくことができれば現金をもらえるのだが、もちろん難易度は相応に難しく、普通ならばきちんとしたものを完成させることさえ困難であり、賞金が高額になればなるほど現金を得られる可能性は低くなる。

 しかし、その常識が通用しない人物が一人、その屋台の片隅に居た。

 浴衣や甚平と言った和装が多い中、サングラスをひっかけた襟ぐりの広い半そでTシャツにスキニーといったラフな格好に身を包み、およそ高校生とは思えないような長身の体躯を折りたたんでカタヌキに熱中する青年がひとり。その傍らには大量の百円玉が小さな山を作っていた。いちご色の長い髪を邪魔にならないようにサイドで小さくお団子にまとめられており、長い前髪の隙間から垣間見えるみどりの双眸は普段のポーカーフェイスと比べると心なしか楽しそうに見える。赤いマニキュアやらシルバーリングやらでごてごてに彩られた手はマチ針のような細いピンを摘み、器用に一つ一つ型を抜いては傍らの小銭の山を増やしてゆく。店側からすれば逆に損のような感じもするけれど、逆にその手腕が本人も気づかないうちに客寄せ効果になっているらしい。

 青年――今泉 巴は、この神社特有の狛犬をモチーフをしたカタヌキを削りながら、めったに見せることのない笑みを無意識に浮かべた。


>>ALL




【久しぶりの参加になります……! よろしくおねがいします。】

10日前 No.206

冬野 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

《 二戸森迷、天津祝 / 夏見神社入り口 》

 からころからころ、と下駄を鳴らしながら歩くのは淡い桃色の浴衣を纏う小さな少女。浴衣はドット模様であるらしく明るく涼しげに見える。いつもはツインテールにしている長い髪は頭のてっぺんでお団子ヘアーにされていて桜の飾りが付いた簪がきらりと光る。そんな少女、天津祝の手を引くように右手を握り締め歩くのは、灰色のストライプ模様の浴衣を纏う男性。帯には紺色の扇子が刺さっており、怠そうに眠そうに息を吐く。

「ねむぅーい」
「うるさいわよ! ほらっ、早く行くのよ!」

 祝の手を引いているはずがいつの間にやら引かれているこの状況、解せぬ。といった様子の表情の二戸森迷。隣町の夏見町の夏祭り、向日葵祭に来ていた。十二歳の少女の手を引くピンク色の髪の十九歳というのはなかなかに犯罪的ではあるが二人ともあまり気にもとめていないようで、祝は楽しげに軽やかな足取りで神社の方へと向かっていった。

>> おーるさま


(両方いっぺんに投下しました…!よろしくお願いしますー(*´ω`*) )

10日前 No.207

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

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10日前 No.208
切替: メイン記事(208) サブ記事 (286) ページ: 1 2 3

 
 
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