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――→ ハイティーン・スパークリング! ←――

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(4521) - ●メイン記事(183) / サブ記事 (276) - いいね!(42)

スレ主 @xxx39☆ac5xGKREVv. ★Android=4FveTfpVde



 →









 ―――→ チャンスはたった一度きり、後悔してもだめなんだから! ←―――









 ←







(はじめまして!あけましておめでとうございます!
 こちらのスレッドは過去スレのリメイクになります。
 興味を持っていただけた方はぜひサブ記事へ!)

メモ2017/04/01 22:56 : スレ主☆ac5xGKREVv. @xxx39★uBBMJqPOQ3_mgE

 ――→ 42いいねと4000アクセスありがとうございます!(⌒▽⌒)


 ――→ 春瀬寮伝統行事「チキチキ★大オーシャン杯」=i4/1〜4/31)


 概要→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-269,271#RES


 桜咲祭準備期間→>>1-59(1/14〜1/28)

 桜咲祭本番→>>60-134(1/29〜2/28)

 桜咲祭後夜祭→>>136-154(3/1〜3/14)

 レイニーデイ→>>155-165(3/16〜3/31)

 チキチキ★大オーシャン杯→>>166


 ――→ キャラクター!


 合田 姿風→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-213#RES

 浅倉 温→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-26#RES

 天津 祝→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-85#RES

 伊咲 深心音→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-58#RES

 石動 夏樹→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-78#RES

 稲葉 匡貴→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-95#RES

 今泉 巴→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-133#RES

 上野 貴衣子→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-224#RES

 卯月 月菜→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-86#RES

 花厳 由雨→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-171#RES

 狼谷 憐→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-98#RES

 桔梗 雫→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-219#RES

 君嶋 阿智→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-14#RES

 工藤 蓮華→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-71#RES

 日下部 律太→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-36#RES

 黒崎 歌→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-113#RES

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冬野 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

《 天津祝 / 三年廊下 》

 ほふりが子供なのは仕方がないとは分かっているのだがやはりむっとしてしまうのだ。こういうところがませている、と言われてしまう所以だろうか、えっへんと胸を張ったってどう考えても目の前のお兄さんの方が遥かに背が高いわけであまり意味はなさそうだとほふりはあまり気付いていない。何故か笑うセーラー服のお兄さんに、むっとほふりは頬を膨らませる。失礼な人だ、ほふりは面白いことなんて言ってないし至って真面目なのだ。

「ふふんっ、そうよ! ほふりは天才なのよっ! 天才だから高校一年生なの! ……ええっと、ほふり運動はあんまり……えっと、えっと、ほふりは茶道部……です」

 えっへん、飛び級で入学した生徒ということでわりと有名だとは自分でも思っていたが顔までは知られていなかったようだ。なんといっても十二歳、なんといっても小学六年生。あまり良くない印象を持たれたりちらちらひそひそとされたりもするがこのセーラー服のお兄さんはにこにこ笑ってくれて、ほふりはなんだか胸に温かいものを感じた。分かってはいたがやはり先輩。バレー部らしい先輩、だがしかしほふりは運動はいまいちなのだ、苦手、というのが恥ずかしくてそっと目を逸らした。

「えっ、あっ……うう……ありがとうございます……でも他の先輩みたいにもっとほふりは大人のレディーを目指すのよ……あっ、ええっと、そうなの、ほふりは天津祝って言うのよ、えっと……蛍先輩ね、ほふり覚えたわ!」

 あわわ、とほふりはあたふたとしながらもぺこりと頭を下げる。何気なく褒めてくれる先輩はすごいと思う、これが大人なのか、と内心ほふりは感動していた。そして、ほふりはまた戸惑うことになる。ぽん、と頭に乗せられた手にほふりは目をまん丸くして、頬に熱が集中していく、そんな気がして。だがしかし戸惑っていることを悟られるのは子供っぽくて恥ずかしい、だからほふりは落ち着いた様子で名前を名乗る、まあ既に頬は赤く目は泳いでしまっているため戸惑いは隠せないのだが。

「だって、だって、お子様なのよ、大人は好き嫌いなんてしないもの! ……なら仕方ないから先輩の人参とほふりの玉ねぎを交換してあげるわ、ほふりが玉ねぎが食べれないわけじゃないのよ、仕方ないから交換してあげるのっ」

 大人は好き嫌いはしない、それがほふりの思い浮かべる大人らしい。拗ねた様子の相手の姿に少し失礼だったかも、と眉を下げたほふりだがすぐに明るい表情に戻る相手に安堵したようにほふりも笑みを零した。
 人参を食べる、と言っただけで喜んでくれた、そんなに嫌いなんだなあとほふりな内心で思う。人参美味しいのになあとほふりは思いながらも名案だと言わんばかりに提案する。玉ねぎが嫌いなことは言わない。あくまで仕方なく、とほふりは繰り返した。

「えっ、ありがとうございます……えっ、えっ、えっ……!」

 握られた左手にほふりはまた目をまん丸くする、今度は顔全体が熱い、まるで火を吹いたかのように。頭の中はもうパニック状態で、上手く喋れない。繋がれた手が熱い、大人ってすごい、こんなにも簡単に手を繋げるなんて。ほふりより遥かに大きな手は頼もしくて、温かかった。廊下を歩くセーラー服を纏った先輩はどう考えても怪しい、周りからの視線も痛い。でもほふりの視界に映るのは先輩だけだった。

>> 蛍くん、周辺おーるさま


(いえいえ! イベントも終わりですがどうしても返信したく返信させていただきました! 蛍くんかっこよすぎて死にそうです……)
>> 蛍くん本体さま

1ヶ月前 No.134

削除済み @xxx39 ★lOuFx1AtBp_mgE

【記事主より削除】 ( 2017/03/01 21:50 )

1ヶ月前 No.135

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★lOuFx1AtBp_mgE

【二千翔蛍/屋上】


 祭だ。祭とは、得てして手がかかる。文化祭なんてその典型例だ。教師からすれば、文化祭なんて厄介者以外の何者でもない。実行委員なんて名ばかりの雑用係で、生徒会だって例に漏れない。桜が咲く祭なんて言ったって、そもそもとっくに葉桜だし。
 それでも人類がやめられないのは、偏にそれが娯楽であるからだ。文化祭だって体育祭だって、夏祭りだって、楽しいからやるのだ。蛍はそう思う。そこにしかないものが、いつだってあるのだ。そこでしか聞こえない音。見えない世界。手に入らないもの。それがどんなに非生産的であろうとも。
 しかし、世の中には、やっていいことといけないことがあるだろう。
 スタンドミラーと睨めっこする蛍は、反射する修羅を見下ろしてそう思った。
 これは……ない。ないと言ったらない。なさ過ぎる。ノー。エヌジーだ。
 たおやかなセーラーで着飾られた蛍は、悪い意味で目の毒でしかなかった。クラスからめいっぱいブーイングされて然るべき愚行である。それもこれもどれもこれも、文化祭のせいなのだけれど。
 文化祭だからこそだ。それは大義名分なのだ。桜咲祭だからこそ、似合わない女装だって、悪戯だって間違いだって、みんな許してくれるのだから。……なんて思えていたのは、所謂賢者タイムだけで。
 放送委員会のアナウンスを合図に、蛍はものの二秒で着替えた。早着替えであの彼の右に出るティーンエイジャーなんていないと、クラスメイトは語る。
 さようならセーラー服! セーラーカラーもプリーツスカートも、演劇部に雁首揃えてオールリターン。スカーフも三つ折りにしておさらばだ。使い捨てのニーハイソックスは、教室のゴミ箱へゴールイン。剥がれかけの化けの皮は、ようやく引っぺがされた。ミントグリーンのクラスTシャツを頭から被って。男子高校生へのメタモルフォーゼを遂げた蛍は、しかし息ついてなんていられない。次は桜咲祭実行委員会の副委員長としててんやわんやする番だった。
 来場者が散らかしたゴミを片付けたり、置いてけぼりの迷子を帰してあげたり。
 売れ残った焼きそばをたらふく平らげたり、すれ違いざまに後輩に綿飴を押し付けられたり。……腹が減っては戦も出来ぬって言うだろ。

 蛍がようやく一息つけたのは、後夜祭目前だった。あっちこっちでずっと人に囲まれていたはずだったのに、気付けば一人ぼっちになっていた。さっきまであんなに気忙しかったのに、いざ手持ち無沙汰になると、それはそれで物足りないというか、もの寂しいというか。猫の手も借りたいなんて思っていたくせに。
 綿飴片手に手すりに肘をかけて、フェンスに凭れる。どうしたって綿飴と一緒では格好がつかない。割り箸にまとわりつくふわふわの綿飴を、ほとんど惰性で啄ばむ。ザラメを融解させた菓子なだけあって、ひどく甘ったるい。口当たりとは裏腹にしつこい甘さが、口内を支配していく。
 零れんばかりの星空に、無遠慮に花火が打ち上げられる。ひゅるりと気の抜けた音をたてて、爆発音。三秒間だけそれは主役になって、残滓はひそかに落ちていく。夜空がひたすら移ろいゆくのを、蛍は回らない頭のまま見つめていた。火薬は咲いては散り、咲いてはまた散ってゆく。ああ、これが噂のショギョウムジョウ……。
 蛍はネオンサインのようにピカピカと自己主張する天穹に向かって、腹の底の底から声を上げた。

 「たーまやー! ……って、違うか」

 たまやって? たまのお店? たまって……猫?
 ……花火と猫って、実は仲良しだったりして?


 >>ALL様
 (大変遅れてしまい申し訳ありません!これより後夜祭を開始させていただきます!!皆様後夜祭をお楽しみください!)

1ヶ月前 No.136

冬野 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

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1ヶ月前 No.137

六花 @firefly11☆EKQhUiXcMD6 ★Android=cWNcKLuyUE

【桔梗 雫/中庭→3-B教室】


 文化祭は楽しいけれど、準備と後片付けが大変だと雫は思う。一年生皆で縁日の出店やらを片付け、それが終わった後はそれぞれが後夜祭を楽しむべく解散したが、雫は特に約束も無かったためにこの後の予定をどうすべきかと悩んでいた。
 今の雫は白のクラスTシャツと制服のスカートといった格好に、片手には売れ残りのお好み焼きが入った袋を提げている。三日間同じ格好をしていたとはいえ、浴衣なんて一年に一度くらいしか着ないのだから(少なくとも雫にとっては)着慣れないもので、縁日が終わって浴衣姿である必要が無くなったのなら着替えたい、という意思によって着替えをしたのだ。髪だけは寮に帰るまで崩したくなくて、一つの三つ編みを肩から垂らした髪型のままだけれど。
 賑やかだった日中とは違って酷く開放的で、やけに物寂しく感じる中庭に佇みただ思うことは。

「……疲れたわ」

 その一言を呟いて、ふと、脳裏にある人物の姿が思い浮かぶ。そういえば、雫にとって上級生の中では一番仲が良いと思える先輩、二戸森迷はどうしているのだろうか。体力の無い雫が疲れを感じて"休みたい"と思っているのだから、あの無気力な先輩は桜咲祭が終了した瞬間にその場で眠りについていてもおかしくはない、と雫は考える。雫は迷のことをどこでも寝られる人だと認識していた。
 "疲れた"、"出来ればあまり動き回りたくはない"、などと雫は思っているし、何だかんだで大丈夫だろうとも思うものの、彼がもしも校内のどこかでエネルギー切れを起こしているとしたら、やはり放っておくことは出来ない。結局は世話焼きなのだ。
 せめて自分の教室にいてくれれば良い、とそんな願望を抱いて校舎へと入り、三年生の教室がある三階まで上る。窓の外からは花火を打ち上げているらしい音が聞こえた。
 そうして"3-B"と表記してある教室の扉からそっと中を覗いてみるが、しん、として誰もいない。しかし床に伏している可能性もあるので、よく探してみるべきだろう。

「ニコせんぱ……、……! …………先輩? いえ、死体……? ……ニコ先輩、生きていますか?」

 雫が教室内に足を踏み入れて数歩、教室の奥の方、机や椅子の陰に隠れてルーズソックスに包まれた足が見えた。読みは当たりだったのだろうか、雫は確認のためにゆっくりと近付く。目を引くビビットピンクの髪にセーラー服、どうやら探していた二戸森迷本人のようだ。雫は一度、桜咲祭の一日目に迷の女装を見に行ったことがあるので確実である。
 どう見ても死体にしか見えない迷の姿に少し心配になった雫は、彼の傍らに屈み込むと静かに声を掛けて顔を覗き込んだ。


>>二戸森 迷様、周辺ALL様



【絡ませて頂きます!ニコくんに対してだいぶ失礼なことを考えている奴で申し訳ありません…!よろしくお願い致します!】
>>ニコくん本体様



【短い間でしたがお話してくださり、ありがとうございました!あの後の雫は教室に戻る葵くんについて行って、コスプレ喫茶の売り上げに貢献した、ということにしておいてください(*´∀`)
またお話する機会がありましたらよろしくお願い致します!】
>>葵くん本体様

1ヶ月前 No.138

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★iPad=BENrHRNU7h

[太刀川飛鳥/グラウンド]

 桜咲祭も大詰めを迎え、いたるところで満ちていた青春に静かに幕を下りていく。それを目を細めて嬉しそうに眺める彼女は小さく息を吐いた。立ち入りを制限しているグラウンドの中を下駄で砂を踏みしめながら歩いていく。砂が擦れ、ぶつかる音が耳に届いてくる。
 いつもの友人と出店を回っていたあの子達は楽しく桜咲祭を終えることが出来ただろうか。異性の腕を掴んでお化け屋敷に入った二人の距離は一歩でも近づいただろうか。彼氏彼女の仲の良さを見せつけて歩いていた人達は妬みという名の褒美を得ることは出来ただろうか。青春と友人に背中を押されて先輩に声を掛けていた新入生はどうなっただろうか。玄関でそれぞれが踏み出した、紡いだ物語の先を考えると自然と頬が緩んでしまう。結果を知らないだけに暖かい気持ちになるのだろう。

「さて、私も最後の仕事とするか」

 自分の頬を軽く叩き、気合を入れるとグラウンドの中心に行き着いた。先にいた一人の御老人と数人の男性に挨拶をし、桜咲祭の仕上げの準備に取り掛かった。


『たーまやー!』

 校舎を始めとする学校の様々な場所から大きな声が聞こえてくる。彼女もほぼ真下からそれを眺める。昼頃と変わらず雲ひとつなく、星が輝いて広がる空に花火を打ち上げる。下から上げているはずのそれは、まるで逆に星が落ちてきて弾けたようになり一瞬だけ輝きと音を放つ。こんなに至近距離で花火を見る機会なんて滅多にないことである。少しばかり無理と我儘を言って正解だったと心中で頷いていた。
 花火を打ち上げている職人の皆さんとそれを見上げ、ハイタッチをする。やはりいくつになっても何かを完成させる達成感というものは素晴らしい。これが自分にとっての青春だろうか、と思いかけたところで年齢を考えて止めることにした。これほど近くに数多の青春と物語があるというのにそこに入るのは失礼と思ったのだろう。自虐気味に笑ってはグラウンドの隅に移動した職人達と再び空を見上げた。

>皆様


[絡んでくださり本当にありがとうございました。また機会がありましたら(この文章にでも……汗)絡めたらと考えています。本当にありがとうございました!]
>花厳 由雨様 取金 龍菜様

1ヶ月前 No.139

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/グラウンド】

千里がグラウンドの隅で寝転びながら満天の星空を眺めていると、不意に花火が打ち上がる。それを見ると、懐かしい気持ちになる。まだ、父と母が生きていた頃。小3以来久々に見た花火だ。なぜだか少し寂しい気持ちになる。小3以降、父と母を亡くした影響で荒んでいた時期には空すら見上げなかったし、色んな意味で、見上げる暇などなかった。唯一見た空といえば、曇天で厚い雲が覆っていた空だった覚えがあるし、綺麗な空といえば、青空しか見ていなかった。と言っても、屋上でねそべって見上げた空なのだが。

学園のあちらこちらかは『たーまや』という声が聞こえ、千里は人知れず口元を綻ばせながら、起き上がり、立ち上がる。軽く制服についた草を払いながら、真ん中の方のグラウンドを見ていると太刀川という教師がやってくるのが目に入った。

太刀川先生には千里自身、たくさんお世話になっていた。まずは剣道部顧問なので、剣道部に所属している千里はたまに話をしている。さらに太刀川先生は風紀委員顧問。常に制服の着崩し、廊下の走行、その他諸々でよくお世話になってはいけない案件でお世話になっている。なので、かなり話をしていた。先生の中で何気に一番話しているだろう。と言っても話すと言っても説教を受けるか、指導を受けているかのどちらかだが。

「あ、太刀川先生だ。こんばんは。後夜祭、豪勢ですね。」

ちなみに千里の今の格好は普段よりも確実に悪化していて、ブレザーは腰にまいて、スカートは履かずに教室においていて、ワイシャツに普段よりも緩めに占められたネクタイ。確実に怒られるだろう。それでも減らりと笑いながら話しかける彼女は勇者なのだろう。そして花火職人には「お疲れ様ですー。」と軽く頭を下げながら声をかける。

「俺、花火なんて久々に見ましたよ、先生。小3以来です。綺麗だなぁ……。」

千里は一度、太刀川に駆け寄り、にっと笑いながら目線を合わせた後に、空に再び目を向ける。空に打ち上がった花火は打ち上がった直後にキラキラと光りながらまるで星が降っているようで、綺麗だ、と素直に思った。千里からすれば、花火は本当に久々に見るのだ。
「先生も思いませんか?花火、綺麗ですよね。」

そう笑いながら話しかけ、すぐに空に目を向けたのだった────。

>>太刀川飛鳥先生様

【問題児の千里が絡ませて頂きます((よろしくお願いしますね】

>>太刀川飛鳥先生様本体様


【絡みありがとうございました!!また絡める日を楽しみにしています】

>>霜月左京様本体様

1ヶ月前 No.140

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★lOuFx1AtBp_mgE

【二千翔蛍/屋上】

 そっちを見たのは、なんとなくだった。ざわめきの中で扉の音が、かすかに蛍の耳に届いた気がした。不意に目を向けたそこには、息を切らした少女。見覚えのある、春爛漫の桜色の浴衣にお揃いの下駄。何よりも、日曜日の女児向けアニメのヒロインのお面。そこにいたのは、つい今し方出会った少女――祝だった。目下セーラー服で宣伝中の蛍が声をかけた、迷子の女子小学生もとい後輩だ。すったもんだあって、カレーライスを半分こしちゃったりして、しばらく一緒にいたのだが……そういえば、彼女の苗字さえ蛍は知らない。
 ぜえはあと肩で息をする彼女は、どうやらご機嫌ななめみたいだった。花火に負けじと声を上げる祝に、身に覚えのない蛍はぱちくりと瞬きを繰り返す。びしりと彼女に指差された蛍は、えっ、俺? と素っ頓狂な声を上げた。間違いなく、祝の人差し指は蛍を指している。目を丸くした蛍は、鸚鵡返しみたいに自分で自分を指差した。

 「ほふりちゃん、久しぶりだな! どうしたの? 俺はこんなところにいたぜ〜」

 林檎飴片手の彼女は、やっぱり夏祭り真っ只中の女児にしか見えない。後夜祭の彼女を見てようやく蛍は、祝が春瀬に通う一女子高校生であることを飲み込んだのだった。
 どうやら祝は蛍と違って、まだ着替えていないみたいだ。蛍は無意識に祝と目を合わせようとしゃがみ込んだ。さっきみたいに、スカートの中なんて気にしなくていい。祝がさっきまで走り回っていたことも、自分を見つけた経緯(いきさつ)なんてちっとも知らない蛍は、へとへとの祝に首を傾げる。

 「ほふりちゃんも花火を見にきたの? きれいだよなぁ! あ、わたあめ食べる? 美味いよ!」

 屋上は知る人ぞ知る、ちょっとした穴場だった。祝にまた出会えたことが嬉しい蛍は、ニパッと相好を崩す。その笑顔は、まるで花火が打ち上げられるみたいで。蛍はさっきと同じ口ぶりで、綿飴を差し出した。


 >>ほふりちゃん、ALL様
 (絡んでくださりありがとうございます!後夜祭でも引き続きよろしくおねがいします〜!)

1ヶ月前 No.141

砂糖 @akkaricha ★iPhone=dOFmwWPuRu



【 都祀李汰 / 中庭 】


花火はあまり好きじゃなかった。かと言って花火に直接嫌な思い出ある訳でも無く、寧ろ夜空一面に咲き誇る花火はとても綺麗で目を奪われる程の迫力で見ていてあっぱれだと感じる。 自分の花火への苦手意識は恐らく花火が消えたあとの気持ちにあるのだと思う。

ーーああ、消えちゃったなあ…って感覚が苦手で、だんだん寂しくなって憂鬱となってくる、この気持ち。


『たーまやー!』 とあちらこちらから聞こえてくる他の生徒達の歓声に、思わず口元を綻ばせながら先ほど1年生のフロアで購入したりんご飴を片手に花火を見上げる。 そういえば異性とこの後夜祭の花火を一緒に見ると恋が成就するとかなんとかという噂を耳にしたことがあった。

「ジンクス、ってロマンチックだよね。」

そう独り言を呟きながらふと視線を落とし、誰も座っていないベンチの隣をただぼんやりと眺めた。


>おーる様

1ヶ月前 No.142

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★iPad=BENrHRNU7h

[太刀川飛鳥/グラウンド]

 息を潜め、じっと空を見上げていると声を掛けられた。誰かと思い、そちらを見ると本人の性格のように縛られることなくあちらこちらへと飛び出しているさらさらした黒髪。太刀川のように女性にしてはスラリと身長に見てわかるスポーツマンの体。高い鼻筋に、なにより大きな瞳と目が合うと溜めていた息を勢いよく吐き出してしまった。

「千里じゃないか。春瀬高校の目玉イベントだからな、これくらい豪勢でもバチはあたらないだろう」

 声の主は地雷千里。何かと太刀川と縁のある生徒の一人である。彼女が字のごとく、現在に至るまで人生を捧げている剣道部の生徒であることがまず挙げられる。部活、以外でもあまり関係なく話しかけてくれる数少ない生徒である。人相から判断されがちな太刀川からすればとても嬉しいことである。次に、あまり褒められたことではないが『風紀委員担当教師』として彼女に接することもある。それは少ない回数かと聞かれれば首を縦に降ることは出来ないのが正直な所であった。彼女もここ春瀬高校の一員であり、短く儚い学園生活を謳歌してもらいたいのは本心であり、太刀川の何よりの夢でもある。
 だが、しかし。それと決まりを破っていいかどうかは話が別である。ブレザーは腰に巻いてあるし、スカートは見当たらないし、緩く巻かれたネクタイが否が応でも視界に入る。百点満点とすれば明らかに逆パーフェクトで120点でもあげたいほどであった。花火職人の皆さんに挨拶をしたことは素晴らしいが、それを差し引いてもここは怒らざるを得ない。例え、お祭りの最中だとしても。

「おい、千里――」
『俺、花火なんて久々に見ましたよ、先生。小3以来です。綺麗だなぁ……』

 いつもはきつく結ばれた口からそんな言葉が聞こえてくるものだから彼女の方が口を閉じることになってしまった。行き場をなくした怒りの言葉は外に出ることなく彼女の腹部へと戻っていった。
 彼女が、地雷千里がこれまでどれほどの苦労をしてきたか。それはきっと太刀川が予想している何倍も大きく、否、きっと数字では表せないし表してはいけないものだと思う。太刀川は家に帰れば世話焼きな両親に、兄夫婦もいる。そのような立場の自分がこの問題に関しては触れていいものではない。それでも、美しく、強かに毎日を過ごす彼女はとても素晴らしく目に映る。太刀川よりも先に道場で素振りをしているときも、朝早く寮玄関を掃除している時に『ちょっと走ってきます』と挨拶をしてくれることも、人に話したくない過去があることも。時間がある時に自分がいる孤児院の話をすることも、彼女を作っているすべてが輝いて見えるのだ。決して、雲一つない夜空で花火が上がっているからではない。寧ろ、花火にだって負けてはいない。それほど、地雷千里という人物に太刀川は頭が上がらない。

「あぁ……綺麗だな。花火というか、千里。君もな」

 言葉少なに、空を見上げる相手を切れ長の目を綻ばせて見つめながらそう返した。今日ぐらいは見逃したって悪いことではない。折角の時間なのだ。そこに水を指すというほうが悪いことではないだろうか。

>地雷千里様(絡んでくださりありがとうございます。太刀川視点で地雷様のことをつらつらと(ほとんどセクハラ)書いてしまい申し訳ありません汗 気分を害されましたらすぐに言ってくださると助かります)

1ヶ月前 No.143

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/グラウンド】

千里が太刀川に声をかけると、大きく息を吐かれる。
『千里じゃないか。春瀬高校の目玉イベントだからな、これくらい豪勢でもバチはあたらないだろう』
「そうっすねえ……、俺も、こういうの好きっすよ。あ、ところで先生驚かせちゃいました?さっき盛大なため息?みたいなの出てましたけど」

苦笑を零しながら、自分よりもかなり高い太刀川の顔をしたから見上げる。その見上げた先にある顔は怖い、とみんな太刀川のことを言うが千里はそんなことはないと思っていた。確かに怒らせたら怖い。しかし、怒らせなければ、綺麗なのになぁと千里は密かに思っている。というか一番怒られているのは千里本人なのだが。本人にその自覚はこれといってない。

『俺、花火なんて久々に見ましたよ、先生。小3以来です。綺麗だなぁ……』

その言葉で、太刀川の言葉は遮られてしまい、千里は『おい、千里――』その先に続く言葉を分かっている。というか、知っている。"きちんと制服を着てほしい"的な内容だろう。なぜなら、今の千里の格好は本当に校則なんて丸無視をしたカッコつなのだから。しかひ、そんなことを言われたからとて、直す千里ではないし、直すつもりだっては一ミリもない。そもそもの話この格好が何よりも楽なのだ。ネクタイも締めると苦しい。リボンなんて自分には似合わないと思っているので、絶対につけたくないと思っている。

千里の過去はとても人に話せるような内容ではない。重いので、その過去まで人に話す気はなかった。たとえ仲の良い友達がいたとしても、そんなのを着せるつもりは無い。自分だけで十分だと思っていた。
それに太刀川は千里の一番お世話になる先生。寮長でもあるので早朝とかに走り込みに行く時によく見かけるので軽く挨拶を交わす。その度に『行ってらっしゃい』と声をかけてくれたり。たまに生徒に料理を振舞っているのも目にしている。千里は自炊をしているので、食べたことはないが、噂ではとても美味しいらしい。今度1度食べてみたいと思っているのも嘘ではない。
千里は太刀川の言葉はいい先生だと、思っていた。しかし、それを口にするのは些か恥ずかしい。普段こんなふうに反抗をしているので、なかなか本音で話せなくなっているのだ。

花火を見ていると、不意に隣に立っている太刀川がまた口を開いた。
『あぁ……綺麗だな。花火というか、千里。君もな』

その言葉で千里は視線を空から、太刀川へと向ける。発言の意図がいまいち掴めなかったからだ。
「先生も綺麗だと思いますよ?……俺は、綺麗なんかじゃありませんよ。結構荒んでいた時代がありますから。あ!でも子供の時の写真……親の形見ですけど、その時は本当にちっちゃいので、可愛いですよー、自分で言うのもあれですけど……」

千里は目を丸くしながら、自分の言葉で、自分の思いをたどたどしく伝える。うまく伝わる自信がなくて、不安だが、それでもたどたどしくなりながらも口を開いた。
「……うん、やっぱり花火は綺麗だな……。」

太刀川の隙間から見える花火は綺麗だ。そう思いながら、昔のことを考え、少し寂しくなった千里は軽く頭を降って再び上を向くのだった。

>>太刀川飛鳥様

【いえいえ、とても嬉しかったので平気ですよ((こちらも太刀川先生に思っていることを書かせていただきました((】

1ヶ月前 No.144

天傘つゆり。 @crescentxx☆QV1MU4LkMvc ★iPhone=NdVjjr1sXT



【 梅花空木白々 / 食堂 】


 祭りはほんの一瞬の間だった。白々は自分の職業でもある司書としての仕事の全容をノートパソコンに打ち込み終えた時には、辺りはすっかり静かになってしまっていて何処と無く寂しさを覚える。ここまで時間が掛かってしまうのなら先に片付けてしまえば良かったものをどうにも溜め込んでしまう癖が抜けず、ぎりぎりになって他人に指摘されないとやる気が起きないところは自分でもどうにかしないと、とは思っているわりに直る見込みは未だ無いのだけれど。悪い癖ほど、直りにくいものだ。大人になってもそれは変わることなく受け継がれていることに少しだけ反省しながら普段は仕事時しか着けていない眼鏡を外して、背もたれに身体を預けてふう、と息を吐く。


「せっかく着てみたけど、無駄だったかなあ」


 窓の外にぼんやりと浮かぶ大輪の花火に手を伸ばす。当然窓越しだし、その前に空に浮かぶものだから触れられないということは言わずと知れているけれど、何故か触れてみたくなって伸ばした腕が視界に入ると白々は笑い混じりにそんなことを呟いた。
 去年ある人に買ってもらったばかりの真新しい浴衣は白色で足元には赤や青、黄色などが淡い彩の輪を重ねているシンプルなデザインのもので足元には下駄、髪もついでに左側の耳の下あたりでお団子に結ってみたものの終わりを迎えようとしている祭りを前に、ここまできっちりと夏を纏った白々は何処か物悲しそうに腕を下ろす。

 色んな感情を持ちながら、夜の空を彩る魔法のように鮮やかな火の花を眺める白々は「嗚呼とってもきれいねぇ」ふふ、なんて微笑みを浮かべた。




( 大遅刻申し訳ありません……! 花火と聞いたら飛び付きそうなししろですが初回はシリアスで行こうかなーっておもいます、よかったら絡んでもらえると嬉しいですー! )

>>おーるさま

1ヶ月前 No.145

独楽 @sbluexxx☆rx3sEFPR6z6 ★qxXpJAS7CZ_yoD

【 花三坂直 / 中庭→校舎裏 】


 慣れない接客業に不自然すぎる猫耳カチューシャ、それに加えて迷子案内。無事あの男の子の母親が見つかったから良かったものの、一人ではどうなっていたかわからない。祭りの後片付けも終盤になってきたところで、ふと今日一日に起こった出来事を頭の中で振り返ってみる。思い返すだけでげんなりとして手が止まってしまいそうだけれど、早く終わらせたいのは皆同じなのだから、自分だけがサボるわけにはいかない。いくらか疲れた顔つきで、花三坂直はひとり黙々と作業に取り掛かっていた。
 だから、少しだけ油断していたのかもしれない。祭りの後、つまり後夜祭で、まさかそんなことがあるわけがないだろうと。たかだか高校の学園祭くらいで、そんな――花火なんてものが、上がるはずがないのだ、と。

 直の予想を裏切って、轟音が響く。それは、その音の正体を知っている者には何らおかしいところもない、驚くこともないような、ただの花火が打ちあがる音ではあったのだが。直はびくりと大きく肩を震わせ、思わず持っていた看板を取り落とした。ひっ、と引き攣れたような声まで洩れる。どくどくとけたたましく動き始める心臓、それに追い打ちをかけるような花火の追撃。肉体に直接響くようなそれに耐えられず、後片付けも放って一目散にその場を離れた。おい、と呼び止める同級生の声も聞こえない。ただ今聞こえているのは、続々と打ちあがる花火の音――すなわち、直が苦手とする大きな音、それだけであった。

「……っ、は、嘘だろ、なん……っ! なんで、学園祭で花火なんか……っ、ひ!」

 花火が打ちあがるということで集まり始めるグラウンドから離れるように、人気のない方向へと駆ける。花火の音が響くたびに息を詰まらせ、時折悲鳴を上げつつ、それでも足は止めない。少しでも身構えて居られたなら、此処まで取り乱すことはなかった。何かに追い立てられるかのように、直は薄暗く誰もいない場所へと向かっていく。前すらも見る余裕はなかった。
 やがて校舎の裏に辿り着き、壁に背中をくっつけてそのまましゃがみこむ。両手で両耳を覆い、隅っこで縮こまって小さく震えた。耳を塞いでも伝わってくる振動すらも怖くて、ぎゅうと固く目を瞑る。ああもう、泣きたい。そもそも男子高校生にもなって大きな音が苦手だなんてみっともなさすぎるだろ。でも、こればかりは仕方がなかった。克服しようにも、ひとりでは到底無理な話だ。花火は、何時頃終わるのだろう。結局後片付け、サボっちゃったな。様々な思いが去来する中、直は耳をふさいだまま、はあ、と深く溜息を吐くのだった。


>>ALL様

( 大幅に遅れてしまってすみません……! あと数日ですしかなり面倒臭い状況になっておりますが、宜しければ絡んでやってくださいませ。よろしくお願いいたします! )


( 桜咲祭では絡んでいただきありがとうございました! 迷子は無事母を見つけて帰ったということにさせていただきますね……また機会がありましたら是非! よろしくお願いします^^ )

>>あさしま様

1ヶ月前 No.146

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【取金龍菜 / 校舎裏】

ドォーン!

轟音が、校舎ごと慄すように鳴り響いた。後夜祭名物(?)打ち上げ花火だ。
1年生の取金龍菜は何をしているかというと、後片付けを「めんどくさい」といういつもの理由でサボっていた。人の多さを使い、人の喋り声と花火の大きな音に紛れてグラウンドを離れたのだ。少しずつ、少しずつ、1歩1歩バレないように後ろへ下がっていき、ある程度距離をとってから走って逃げた。龍菜に仲の良いクラスメイトがいないからこそできた技だ。もし龍菜を止めてくれる友人がいれば、きっと今頃その友人と話しながら後片付けをさせられていただろう。

「ふっふっふ…この逃走劇も、リュウナだからこそ、ドラゴンだからこそ成せた技なの! …っと、あんまり大きな声を出すと、面倒な人間にバレちゃうじゃないの…」

グラウンドから死角となる校舎の影にひとまず隠れ、ポーズをとってから、包帯をした手で口を覆う。今のが誰にも聞かれていないことを願って、数秒間その場で固まっていたが、誰も気付いていないしこちらへ来ていないようだ。龍菜はほっと息を吐き、気がつかれてしまう前に、と校舎裏へ駆け出す。できるだけ足音も砂埃も起きないように、それでも最速を意識して走り、途中で転がっていた缶を蹴りそうになって飛び越えて立ち止まる。缶を拾ってまだ片付けられていない桜咲祭開催期間限定で設置してあるゴミ箱に向かって思いっきり投げる。缶は綺麗な曲を描いて見事にゴミ箱へ入った。投げたものは百発百中。ドッヂボール名人の龍菜が誇る特技である。シュートを決めれたことに少しドヤ顔をしていたが、すぐに自分はサボりをバレないように逃げていたことに気付き、急いでダッシュして後者裏まで行った――が、そこには先客がいた。
耳を塞いで、目をかたくかたく閉じた、男子生徒。

「そこの人間…何をやっているの?」

>>花三坂直さま【突然ですが絡ませていただきました!】


>>メロさま、神波さま

【絡んでくれてありがとうございましたー!】

1ヶ月前 No.147

冬野 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

《 二戸森迷 / 3-B 》

 ――――なんだか良い匂いがする、ような気がした。
ぐったりと地面に突っ伏したまま二戸森はぴくりともしない。指先すら動かさない、瞼を閉じて二戸森はふわふわとした微睡みの世界にいた。しん、とした教室の中、二戸森はただただ地面にへばりついて空腹と睡魔に負けていた、いやいつものことなのだが。


 ふと、誰かの声が聞こえたような気がした。

「――――……んん……死体、じゃねえし…………生きて……はない……つかれた……ぁ……」

 顔すらあげないまま、聞こえてきた声にぼそぼそと答える、眠い、しぬ、おなかすいた、二戸森の頭の中はそれしかなかった。だがしかし声と何やら良い匂いにゆっくりと瞼を開ける。眠そうに目を細めていればひょこり、と何かが二戸森を覗き込む。ぱちくりぱきくり、見覚えのあるその顔に二戸森は幾度か目を瞬かせた。そしてゆっくりと唇を開き、自分を覗き込んだその少女の名前を呼んだ。

「…………あれ……しーちゃん……?」

>> 雫ちゃん、周辺おーる


(いえいえ!事実ですので!! よろしくお願いしますー(*´ω`*) )
>> 雫ちゃん本体さま



《 天津祝 / 屋上 》

 乱れた息をゆっくり深呼吸しながら整える。ふう、と息を吐き出すと祝はこちらを振り向いた蛍の方へと歩みを進める。やっと見つけた、内心ほっとした祝だが慌てすぎてつい指を指してしまった。これは失礼だったな、と反省をしつつ、握り締めた林檎飴をずい、と蛍の方へ向けた。

「えっと……えっと……ほふりはせんぱいを探していたのよ! あっちこっち探したの! やっと、やっと見つけたのよ!」

 慌てすぎて要件を言い忘れたことには気づかないまま、探していたことを告げる。まさかこんなところにいたなんて、ほふりがそう思っていれば蛍はまるで目を合わせるかのようにしゃがんでくれて、優しいなあとほふりは安堵した笑みを零した。

「へっ……花火? あっ……まあ綺麗だわ……わたあめ? わたあめ……たべるわっ!」

 きょとん、とした顔を浮かべる、そして頭上を見上げれば空には大輪の花。あまりの綺麗さにぱあ、といわは表情を明るくした。そして差し出されたわたあめには幾度か目を瞬かせる、少し悩んだ様子を見せたが誘惑に負けたのか大きく頷いた。

 やっぱり要件は忘れてしまったまま。

>> 蛍くん、おーるさま


(こちらこそよろしくお願いしますー!)
>> 蛍くん本体さま

1ヶ月前 No.148

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

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1ヶ月前 No.149

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★iPad=BENrHRNU7h

[太刀川飛鳥/グラウンド]

 自然と下がる視線で相手を見ていた。本当に彼女は出来た生徒なのだと唸ってしまう。思考を巡らせ、自分の中だけで収めるはずだった言葉を発してしまった。正直にピンとこない言葉を受けたというのに、意図を掴めないであろう言葉を貰ったというのに不思議ながらもしっかりと言葉を返してくれたのだ。自分の後先考えない言葉を発したことに後悔すると共に彼女の対応の早さに頭が上がらない。
 こちらを目を丸くしながら見つめる彼女と視線がぶつかった。たどたどしくも自分の考えをしっかりと語ってくれた彼女の顔が色づいた光に照らされた。自分の後ろで花火が上がったのだと分かった。彼女の口から『形見』という言葉を聞いて急に背筋が冷えるのが自分で分かった。彼女からすれば『普通』になりつつあるその環境に、彼女のその対応に太刀川は目を少し開いた。綺麗じゃないと言葉を返した彼女は確かに荒れている時期もあったと聞いたことが噂程度ではあるが少しだけ聞いたことがある。寧ろ、年端もいかない時にと考えただけで彼女の心の強さと言うべきか太さと言うべきか。自身の半分ほどしか生きていない彼女に学ぶことはたくさんある。

「……急に変な事を言ってすまない」

 目を伏せて相手に頭を下げた。静かに顔を上げて再度相手を見据える。相手が頭を振ってから再び上を向いた。その視線を追うように彼女も空を見た。未だに途切れることなく空が輝きで満ちていた。空を見る前の彼女がどこか寂しそうな顔をしていたのは見て見ぬふりをした。誰にだって触れてほしくない過去や、知られたくない自分、踏み込んで欲しくない領域というものがある。彼女は、まるでそんなものは無いと言わんばかりに自由で縛られ知らずなのだ。決まりを守らせる側に立つ彼女をどこか苦手に思っていることもあるだろう。それでも、こうやって話しかけてくれる。決まった枠に収まらない彼女だからこそ出来ることなのかもしれない。太刀川が思うような常識の外から飛び込んできては思いもよらない行動を取る。彼女自身がどこまで考えているかは彼女のみぞ知ることであるし、実際はそこまで考えていないのかもしれない。それならば尚更素晴らしいことである。
 一つの考えたに縛られず、自由でいて誰よりも自身のルールを守っている。規則を守らせることに躍起になっている太刀川の目にはそれが大きく映っているのかもしれない。決して口にすることはないであろうが。

「校舎の方ではジンクスだなんだと騒いでいるらしいが……。一緒に見る相手が私で申し訳ない」

>地雷千里様

1ヶ月前 No.150

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/グラウンド】

千里は、久々に見あげた花火は父と母にも見せたい、と考えていた。それに千里自身がそれなりにだいぶ吹っ切れているので気にすることでもないが、そこは千里の意地悪な、イタズラ心が勝ってしまい、それを口にしなかった。
こんな時でも常に楽しむことしか考えていない。
荒んでいた時はこうして人とも話さなかったので、本当に自分は変わったな、と思うと、自然と苦笑が零れた。苦笑をこぼした時。隣からしゃざいの言葉が聞こえ、視線を再び太刀川へと戻す。
『……急に変な事を言ってすまない』
「やだな、先生。俺は別に謝られるようなことされたと思っていないですよ。でも、そうですね。悪い、と思っているなら、今度先生の料理、食べてみたいですね。誘って欲しいです。」

千里は太刀川の謝罪を聞くと、さも不思議そうに口を開く。しかしその後にぽかんとしていた顔は、ニヤリ、とイタズラを考えついた時の顔へと変化を遂げる。今度、奢ってもらうつもりだ。そもそもの話、毎日スーパーに行くのだってタイムセールに間に合うかどうか分からない。そんな中、人に作ってもらう、というのは楽な話だ。
何となく太刀川の謝る理由は分かっている。おそらく先ほどの形見についての話だ。それなら、自分から口に出したことなので、気にしなくてもいいとは思っていたし、そもそもの話、気には止めていなかったというのもある。たしかに人づてに聞く親の話などは正直羨ましいとは思うし、出来ることなら、親に会いたい。けれど、それは無理な話だ。なので、そこについてはあまり深く考えることをやめている。

自由に縛られないでいきているのは、そんな悲しいことを忘れるための憂さ晴らしの為でもあった。そんな事を話しても仕方が無いので、敢えて口は開かずに、ただただ、自分の今までの行動を振り返る。今思えば、荒んでいた時は売られる喧嘩を買っていただけだな、とかしか浮かばない。
そんな時だった。
『校舎の方ではジンクスだなんだと騒いでいるらしいが……。一緒に見る相手が私で申し訳ない』

「ははっ、そしたら太刀川先生はもしかしたら俺の運命の先生だったのかもしれないですね。それに俺には好きな人ってのはいないですし、そもそもの話、そんな感情が分からないんで……。なので、別に誰とでもよかったんですよね。」

華の高校生とは思えない、恋が分からない。という発言。それもそのはずだ。千里にはそんなことをする暇がなかったし、そんな感情を知らないままここまで来たからだ。
「ですから初恋もまだなんですよ。恋ってよくわかりませんねぇ……。」
苦笑をしながら先生に問いかけるように口を再び開いた
「先生は俺でよかったんですか?一緒に見る相手。誰か見たかった相手とかいますか?」

>>太刀川飛鳥様、周辺all様

1ヶ月前 No.151

六花 @firefly11☆EKQhUiXcMD6 ★Android=cWNcKLuyUE

【桔梗 雫/3-B教室】


 まるで死体のような先輩に声を掛ける雫へと、ぼそぼそと小さな声量ではあるが返答が戻ってくる。どうやら意識はある様子、まあ本当に死んでいると思っていた訳ではないのだが、何故だか安堵を覚えてしまう。しかし身体は未だ動かないままであり、本人は死体ではないと言うけれど説得力は皆無である。
 雫が顔を覗き込んだ時、丁度相手の瞼も開いていたらしく眠そうに細められた目が見えた。何度か瞬きをした後にゆっくり開いた口から零れた自分の名に、雫はふ、と笑って返事をする。

「はい、おはようございます。私からはどう見ても死体にしか見えなかったので驚きましたよ……私も疲れました、もう動きたくないです」

 雫は困ったような呆れたような表情で相手を発見した時の感想を告げると、相手の顔を覗き込んでいた頭を戻す。そうしてため息混じりに相手と同じく疲れたと口にしながら肩を竦め、教室の床に腰を下ろして体育座りをした。そこで先程屈み込んだ際に脇へ置いた袋の存在を思い出す。

「先輩、お腹は空いていませんか? もし空いているのでしたら、ここに売れ残りのお好み焼きがあるので良ければどうぞ」

 目の前の彼が此処で死んだように突っ伏していたのは疲れと、もしかしたら空腹の所為もあるのではないかと雫は想定して、ソースの香り豊かな食べ物の存在を伝えてみる。後でお腹が空いた時に誰かと分け合おうと思って二膳の割り箸と共に貰ったものだが、今の雫は別に空腹ではないため、相手が空腹なら一つ丸ごと差し出そうと考えていた。


>>二戸森 迷様、周辺ALL様


【後夜祭も終わりですが一応お返ししますね!続くような感じになってしまいましたが気にしないでください…!
短い間でしたがお話してくださり、ありがとうございました!また機会があればよろしくお願い致します…!!】
>>ニコくん本体様

1ヶ月前 No.152

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★lOuFx1AtBp_mgE

【二千翔蛍/屋上】


 「俺を? ああ、けっこううろちょろしてたからなあ……。ごめんなー? それで、どうしたの?」

 言われてみれば、ずっと落ち着かなかった気がする。中庭に音楽室、職員室に体育館、エトセトラ……。古今東西、今日だけで春瀬に踏んでいない床はないように思える。バレーで扱かれたスタミナを自負する蛍も、そろそろへとへとだ。どうやら祝は、そんな蛍をずっと探し回ってくれていたらしい。それであんなにくたびれていたのかと、蛍は一人頷いた。あんなにあちこち動き回っていたら、見つかりっこないに決まっている。それだけてんてこ舞いだっただけなのだが、どうしたって罪悪感にチクリと胸が痛む。
 それにしたって、そんなになってまで、どうして自分を。目を丸くした蛍は、こてりと小首を傾げた。あどけないその仕草は、蛍には似合わないはずなのに。しっくりきてしまうのは、その笑顔が人懐こいからか。

 「だろー。せっかくだし、一緒に見ようぜ。ほら、わたあめあげるからさ?」

 綿飴で祝を餌付けする蛍は、間違いなく誘拐犯だった。おまけに彼女は十二歳。情状酌量の余地もない。禁固刑五年分の台詞は無意識だった。高校生活最後の桜咲祭のクライマックスに、一人ぼっちも切ないし。地べたなことも気にせず、蛍は相好を崩してアスファルトの上で胡坐をかいた。ただでさえ流行遅れの蛍は、件のキュートなジンクスなんて与り知らない。だからそこに、他意なんてなかった。ただ、祝と一緒に花火を見たいと。このたおやかな時間を祝と共有したいと、そう思っただけなのだ。あーんして、と差し出した食べかけの綿飴に、下心なんてない。八重歯を見せて蛍は、大輪の花火みたいに笑った。

 >>ほふりちゃん、ALLさま

1ヶ月前 No.153

天傘つゆり。 @crescentxx☆QV1MU4LkMvc ★iPhone=NdVjjr1sXT

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1ヶ月前 No.154

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★lOuFx1AtBp_mgE

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1ヶ月前 No.155

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/武道館→コンビニ】

千里はテスト期間で、部活が原則として禁止されているにも関わらず、毎日欠かさず行っている素振りをしていた。

気がつけば、十七時になっており、千里は慌てて帰る用意を済ませ、ふと自分のルームメイトである雫のことを思い出した。今頃どこで何やってんだろう、と思いつつも今はなにせテスト期間。勉強を一緒にやった後、勉強のあとのブドウ糖をとるために甘いものを食べたいな、と思ったが早い。
千里はコンビニへと足を向ける。すると外は大雨で、折りたたみ傘はあるが、乾かすのが面倒だという理由で教室に置き傘をしてあるので、それを持っていってからコンビニへと走っていくのだった。

「……あれ。」
コンビニ前につくと、千里の目に入ったのは傘がなくて困っている人。それもよく見れば、自分の通っている学校の制服を着ていた。千里だって鬼ではない。手早く買い物を済ませると、同じ学校に通う生徒である蛍に声をかけた。

「……どうかしました?……もしかして、傘がなかったりします?……だとすれば、良かったらこれ。使ってください。」

千里はカバンから折りたたみ傘を取り出すと困っている相手の目前に差し出す。
「あ、俺、1年の地雷です。えっと……?」

そういえば名乗っていなかった、ということを思い出し、千里は相手に名前を問いかけるかのように首を傾げた。
「……お名前、教えていただけますか?」

千里は困ったな、という顔をしながら相手に名前を問うのだった────。

千里はスマホを取り出すと、雫に"後で一緒に勉強しない?……甘いものも結構買ってきたから。後で一緒に食おうぜ。"と入れると、再び視線を蛍へと戻すのだった。

>>二千翔蛍様、(桔梗雫様)、周辺all様

1ヶ月前 No.156

あさしま @apology ★sjUAJ4OkeA_dB9

【 上野貴衣子 / 自宅→青葉市内 】

 降ってきちゃったな、という父親のぼやきにつられて、貴衣子は工場の窓を見上げた。まさしく大雨と呼ぶに相応しい、四角く切り取られたその風景は貴衣子の肩を落とさせるには十分だった。
 今日は週に二度あるアルバイトの日だ。アルバイトといっても要は実家の手伝いだけれど。兄二人は自動車にはとんと疎く、その代わりに貴衣子は幼い頃から工場で父親や従業員が作業をしているところを見るのが好きだった。高校に入学した頃から実際に車に触らせてもらえるようになり、今ではほぼ従業員の一人として扱われ、良い小遣い稼ぎにもなっている。貴衣子も折角高校にまで行かせてもらったのに、と申し訳なく思いつつも、勉強より自動車整備の方が断然に好きだった。そしてそれは、本来ならば勉強に邁進しなければならないテスト期間中であっても変わることはない。留年さえしなけりゃいいという方針を持つ父親に頼み込んで許可をもらい、部活停止にかこつけてほぼ毎日工場に顔を出しては作業をこなしていた。今年で三年目である。
 馴染み客の車を一通り点検し終えて、リフトの下から這い出る。お次はタイヤ交換だと意気込んでツナギの袖をまくったところで、父親から声がかかった。曰く、これ以上酷く降り出す前に帰れ、と。実の娘だからと大目に見られているのはすぐに分かった。しかし、貴衣子にとってはその言葉は甘言ではなく悪魔の宣告に等しく聞こえた。帰ったら自室で待ち受けるのは教科書と参考書の山である。つまり勉強しなければならない。これ程までに嫌なこともそうそう存在しないだろうが、父親に言われれば逆らえない。
 たまには真面目に勉強してみようではないか。実際にできるかどうかは別としても。
 分かったよ、と返してビニール傘を借り、従業員に声をかけて工場を出る。濡れたアスファルトを辿る足取りも、タオルとペンケースくらいしか入っていないトートバッグも、ツナギと同じ鼠色に塗りつぶされた雲居も、すべてが重く感ぜられた。

「やーだなあ……」

 ポケットから取り出したスマートフォンは「17:03」を大きく表示していた。まだ5時か、と思うと同時に、無意識の独り言がぽろりと零れ落ちた。ビニールを突き破りそうな勢いで傘を穿つ雨音が耳殻の周りを占領する。握った傘の柄が、先ほどまで使っていたスパナを思い出させる。腹減ったな、と急に空腹を訴えてきた脳のせいでまた気分が重くなる。溜息を吐いても湿った不快な空気が肺腑の奥に届くだけで、憂鬱などさっぱり晴れやしない。雨の日は出歩かないに限る、と貴衣子は心からそう思った。

>ALLさま
【結局後夜祭に参加できずじまいでしたので今度こそはちゃっかり参加してやるぞ〜〜!と意気込んでお邪魔します!現在地が曖昧ですがとにかく寮に向かって歩いてはいますのでどうにか絡んでいただけたらな〜〜〜〜と……思います…(他力本願)】

1ヶ月前 No.157

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 渡り廊下】

「……図書委員会の仕事、みんなもうちょっと手伝ってくれてもいいのに…」

雨降る六月の放課後。
図書委員である月冠実果は、図書室の要らない本を、様々な教室へ、新しい学級文庫の本として運んでいた。本の数は、女子高生のか弱い腕で持つこと自体は容易でも、階段を降りたり廊下を進むには視界が広くないといけないから、そんなにたくさんは持てない。だから人手が必要なのだが、誰も手伝ってくれない。そうして、今週が当番の実果がやるはめになっているのだ。図書室で放課後の番をしながら寝たかった。
はぁ、とため息をついて、次に本を追加する教室がある方へ、廊下を歩む。渡り廊下に出たところで、くしゃみが聞こえた。

「お? 誰かいるのー?」

人影らしきものを端に発見。人影はしゃがみこんでいる模様。
それを確認すると、本を抱えたままとてとてと渡り廊下を歩いて人影につき見下ろす。

「……司ちゃん?」

野良猫と思われる白猫を抱きかかえ、びしょぬれになった小刀称司ちゃんだった。
小刀称司。実果のゆるゆるとした雰囲気が嫌いなのか、よく思われていないようで、フルネームで名前を呼ばれてしまっている。実果は別に嫌っているつもりではないのだが。

「どうしたの、その猫ちゃん」

>>小刀称司ちゃん(勝手に絡ませていただきました!)




【取金龍菜 / 青葉市内】

「蕭々と降り続く雨よ、ドラゴンリュウナの名を元に止みたまえぇ! ……はぁ、やっぱり人間に化けたままじゃあ駄目なの…?」

校門を出たところで、雨が強くなった。
家でゲームをしながら、たまたま寮部屋にあったポテトチップスを食べていたのだが、意外においしく、パクパクと食べていたら無くなってしまったので、雨は小降りだから、と買いに行こうと思ったのだが…雨が強くなってしまった。
傘をさして、どんどん強くなっていく雨に向けて呪文を唱えてみたのだが、全く効き目は無し。
人間界で使うわけにもいかないの、と諦めて、包帯が濡れないように傘を持ち直して、走り出す。ぱっぱと済ませてしまった方がよいだろう。

「……っ…雨、強すぎる、のぉっ…」

タッタッタッとひたすら走っていると、がしゃーんっ、と、龍菜が今来た方へ歩いていく人のさす傘と龍菜の持つ傘がぶつかってしまった。「あっ」と思ったときには遅かった。そのまま傘が相手の傘に引っかかってしまい、手が柄を離してしまい、濡れた地面に落ちる。ザァァァッと降る雨に、龍菜の髪が、髪飾りが、肌が、制服が、包帯が、ぐっしょりと濡れていく。包帯が濡れたこともショックだが、相手に傘をぶつけてしまったことにたいする焦りの方がやばかった。何しろ相手の背が高い、本当に怖い、やばいやばい。

「あっ、あぁあっ、ご、ごめんなさい、なのっ……」

焦った表情で、傘を落としたまま、深々と頭を下げた。

>>上野貴衣子さん(勝手に絡ませていただきました!)

1ヶ月前 No.158

冬野 @sweetcatsx☆e0aRNqDUyEM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

《 二戸森迷 / 駄菓子屋→コンビニ 》


 ざあざあと雨音が鼓膜を震わせる。そんな中、日曜の朝にやっている女児向けアニメの主題歌を口ずさみながら歩く人影が一つ。

 緑色のレインコート、しっかりと被ったフードには可愛らしい耳と瞳が描かれたそれはどこからどう見ても蛙だった。足元には赤と白の水玉模様のレインブーツ、そして左腕にはてんとう虫模様の雨傘を差し、右腕には駄菓子が沢山入ったビニール袋を引っかけながら歩くその姿は小学生の少女のようだ。

「ふんふふーん、あとはあー、今週発売のアイス買えば完璧だよねえー」

 身長百六十八センチの小学生女児――――もとい、高校生、しかも留年生であり十九歳、二戸森迷である。なんとも人目を引く格好でてっくらてっくら歩く二戸森の行く先は、二戸森達が暮らす春瀬寮から徒歩三分、みんな大好きコンビニエンスストアだ、そして二戸森のバイト先でもある。

「――――あれ、ちいと…………だれだろ」

 コンビニまで辿り着いたその時、見知った姿に二戸森は数度瞬きを繰り出す。よく分からないがとりあえず行ってみよう、そう思った二戸森は二人の方へ歩み寄っていく、何をしているんだろう、そんなことを考えながら。


(なんとも馬鹿みたいな格好のやつですが絡んでやってください!よろしくお願いします…!)

>> 蛍くん、千里ちゃん、周辺おーるさま

1ヶ月前 No.159

独楽 @sbluexxx☆rx3sEFPR6z6 ★qxXpJAS7CZ_yoD

【 花三坂直 / 1-A教室→一階廊下 】

 ざあざあ、地面や壁を殴る雨が落ちる音をBGMにして、花三坂直は淡々と、着実にノートを埋めていく。人がまばらな教室内では数人の生徒たちの話し声が聞こえているが、最早気にはならなかった。そもそもどこで勉強するかは人の勝手で、どこで喋るか、いつ勉強するのか、なんていうのも当人の都合上の問題であるのだから、こちらが口出しするような権利はないのだとわかっている。……少しくらい気を遣え、と言いたいところではあるけれども。
 机上に広がるは数学Aの教科書。即ち、直の苦手科目である。他の教科に比べて理解したり慣れたりするのに時間がかかるため、日頃の勉強時間の大半は数学に持っていかれてしまっていた。元々計算が得意ではないというのも関係しているのかもしれない。人には言わないけれど、暗算が苦手なのだ。こっそり指折り計算してしまいそうになるときもあるが、みっともないからやめてこっそりノートの端に筆算して。答えが合っていれば、そして時間が足りるならば、どう解いてもいい。それこそ、泥臭くて、みっともなくても、トップが獲れるのなら。言い訳のように心の中で呟きながら、シャープペンシルを動かす。

 ぽき、と芯が折れたのは、全くの偶然だった。別に力を込めすぎたわけではない。偶然前のページに消しゴムのカスが挟まっていて、それに細いペン先が捕らわれてしまっただけの話。けれども、その小さく軽快な音は、直の集中力を断ち切るのには十分であった。

「……あ」

 そういえば、と。何となく窓の外に視線をやった直は、そこで傘を持ってきていなかったことに気が付く。学校から寮までは僅かな距離ではあるが、されどこの雨の降り方だ。ずぶ濡れで寮に戻って、寮長に怒られるのは面倒だな、と思わなくもない。苦手科目の勉強にもうひとつ憂鬱な出来事が加わって、いよいよテンションが急降下してしまいそうだった。
 おもむろにシャープペンシルを置いて、席を立つ。がたん、と思ったよりも大きな音がなってしまって、教室の後ろの方から聞こえていた声が一瞬驚いたように、怯えたように止まるが、直が怒ったわけではないと気付いて会話が再開された。ちらりとその輪を見てしまったのは別に、羨ましいとか、そういうわけではない。決して。
 鞄から財布を取り出して、そのまま廊下に出る。向かう先は購買。どうにかして、この憂鬱な気分を払拭してしまわなければならないという気持ちがあった。どうしてもこの天気だと、マイナスな方向に思考が向かっていってしまっていけない。ペンが思ったように進まないのも、もしかするとそれが原因なのかもしれなかった。飲み物か、甘いものか。何を買おうか、とぼんやり考えながら、購買に向かう道を歩いていた。

>>ALL様

( 後夜祭は思ったように参加できずすみませんでした……! 今度は時間がとれそうなので、宜しければ絡んでやってくださいませ! )

1ヶ月前 No.160

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/コンビニ→153号室】

「あ……えっと……、すいません、この傘、この先輩に渡しておいてください。俺、急いでるんで……。あ、あとこの連絡先も。」

千里は、カバンから小さな何も書かれていないメモ帳を取り出すと、連絡先を走り書き、それでも他人に読める字で書き、それをそこに現れた先輩へと手渡す。

「宜しくお願いしますねー!」

そういうが早いか、傘をさして、千里は雨の中雫が待っているであろう寮へと向かった。その途中、人とすれ違ったが、ペコリと挨拶をしてから再び走って寮へと向かった。

寮へつくなり千里は部屋へと走って向かう。恐らくこれが後夜祭で話した太刀川に見られたら、恐らく後で呼び出され、怒られる結果でしかないだろう。部屋の前つくと、部屋を開けながら、千里は声をかけた。

「たっだいまー!雫ー、帰ってるー?」

>>コンビニall、桔梗雫様

【失礼ながら、先に離脱させていただきますね……。桔梗雫様の本体には許可はとってあります。】

1ヶ月前 No.161

あさしま @apology ★sjUAJ4OkeA_dB9

【上野貴衣子 / 青葉市内】

 帰ったら何しよう、と歩いている内に当初の目的をすっかり忘れた貴衣子は、半ば無意識的に帰路を辿っていた。
 同じクラスで仲の良い奴らと遊ぶのもいいかもしれない。部活動禁止中にもかかわらず勝手に体育館を開放していたりするかもしれないから、体育館も見に行ってみるか。いなかったら大方寮かコンビニあたりにでもいるんだろう。あいつらのことだから勉強なんかろくすっぽやってないだろうし、誘ったらレースゲームでもトランプでもバスケでも何でも付き合ってくれるんじゃないか? とりあえず連絡入れてみるか。
 そうと決まれば行動あるのみだ。貴衣子はツナギのポケットからスマートフォンを取り出して、未だ使い慣れぬSNSアプリのアイコンをタップした。どこを押せばトーク画面が開くんだっけ、と初歩の初歩段階から早速指をさまよわせる。
 貴衣子が文章の打ち込みに必死になっていると、前方から思わぬ衝撃。予想だにしていなかった展開に貴衣子の身体は大きくのけぞった。うお、と声が零れる。
 傘同士がぶつかるにしては大袈裟な音がこだまして、貴衣子は後ろにいくらかたたらを踏んだ。その拍子に踵が突っ込んだ水たまりを撥ねさせて裾を濡らしてしまったようで、あの不快な冷たさが足首にまとわりついてきた。
 貴衣子が体勢を戻したときには、既に相手は頭も肩も胴も足も全てを雨露に晒していた。にも関わらず深く深く頭を下げ続けるので、思わず目を剥いた。

「いやいやいや謝るのとかいいから! ずぶ濡れじゃんか!」

 反射的に自分のさしていた傘を傾けて、貴衣子より頭一つ分ほど低いその少女から雨粒を遮る。雨の薄曇りに溶けてしまいそうな色の髪からは絶え間なく雫が落ちて地を穿っている。

「前見てなかった私が悪いんだ、ごめんな。よかったらこれ」

 使ってくれ、とトートバッグからタオルを取り出して差し出した。端に実家の工場の名前が印刷されている、色気や可愛さの欠片もない代物だが、水分を拭き取るのに色気や可愛さは必要あるまい。それに、貴衣子だってこんな作業用のタオルを誰かに差し出すようなことが起こるなんて思ってもみなかったのだ。

>龍菜ちゃん、周辺allさま

【絡みありがとうございます〜〜〜!】

1ヶ月前 No.162

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【取金龍菜 / 青葉市内】

>>いやいやいや謝るのとかいいから! ずぶ濡れじゃんか!

>>前見てなかった私が悪いんだ、ごめんな。よかったらこれ


焦った声とともに、自分の上に降る雨が消える。えっ、と顔を空へ向けると、水滴のついたビニールが視界いっぱいに広がっている。自分が相手に助けてもらったことを理解して顔を正面へ戻すと、シンプルなタオルが龍菜の方へ出される。
どうやら、背は高いが怖い人ではないようだ。差し出されたこの厚手の絹織物からもわかるように、飾らない人のようだ。とりあえず恐怖心は和らいだ。
そして、人間の常識に合わせた行動と思考を行なっていることに気付き、慌ててドラゴンモードへスイッチを切り替える。表情とポーズと雰囲気が微妙にキリッとした。

「ふ、ふんっ。傘、ありがとうなの。これが余裕も誤解を解く気もない奴だったらお前はもうこの世にいなかったの。リュウナは下等生物である人間にだって、感謝を言える良いドラゴンなの、感謝するといいの!それと、このタオルもありがたく使わせてもらうの……リュウナも走ることに集中していて周りを見てやれなかったの……ごめんなさい、なの」

偉そうに腕を組んで睨むように相手を見、奪うようにタオルを右手で取り、目を伏せながら申し訳なさそうに謝った。表情のコロコロ変わる奴である。
気まずそうに地面を見つめながら、1番に腕の包帯についた水滴を丁寧に拭きとり、「…あとで巻き直さなきゃ」と小さくぼそりと呟き、角のような髪飾りにもタオルを当ててから、長い髪を軽くぽんぽんと最低限雫が落ちない程度に挟み、包帯の無い方の腕も拭き、服や脚も軽くタオルで揉み、数分かけて拭き終えた。
そして、軽く湿ってしまったタオルを申し訳なさそうに両手に乗せ、自分が相手と相合傘状態であることに気付き、慌ててひっくり返った自分の傘を拾って中に溜まった水を落とし、無意識に左手でタオルを握りしめ、

「じゃ、じゃあリュウナは急いでるのっ…タオル、洗って返すので!」

傘についた水滴でまた体を軽く濡らしながら、リュウナは走っていった。

>>上野さん、周辺all

【追いかけてやってもいいですし、「あ、うん…」みたいな感じで別れてもいいです!】

1ヶ月前 No.163

六花 @firefly11☆EKQhUiXcMD6 ★Android=cWNcKLuyUE

【桔梗 雫/153号室】


 桜咲祭から一ヶ月経った六月の第二週。テスト期間中ということでほとんどの部活動はお休みであり、全ての授業が終了して放課後になると雫は特にすることも無いために寄り道もせず真っ直ぐに帰寮した。
 自室にて制服から部屋着に着替えた雫は床に置いたクッションに腰掛け、壁に背を預けて小説本を読み始める。テスト期間だからといって、寮に帰ってきたら直ぐにテスト勉強に取りかかるような、そんな勤勉さは雫には無かった。そうして暫く文字の世界に集中していたのだが、窓を叩く雨音に気付くと顔を上げて窓の外を見遣る。天気予報では晴れだと言っていたような気がするけれど……? 予報が外れたのか、と雫は憂鬱な気分になった。
 雨はあまり好きではないのだ。ふわふわとした雫の髪は、雨の日になると湿気によってボリュームを増す。もふもふしているのも好きだと言ってくれる友人もいるのだが、その言葉は嬉しくともやはり雫は己の髪質があまり好きにはなれなかった。なので、雨が降っているのを見ると自然と気分が下がるのである。

 それはさておき、予報が外れて突然の大雨となった訳だが、今此処に居ない雫のルームメイトは傘を持っているのだろうか? と、考えたその時、近くに置いていた雫のスマートフォンから着信音が鳴り響く。手に取って画面を見ると、ルームメイトからのメールだった。すぐさま内容を確認した雫は、どうやら傘を必要とするようなことは書いていないようなので、問題ないようだ、と安心した。勉強の誘いに「わかったわ、待ってる」とだけ返信をして、ルームメイトが帰ってくるまで本の続きを読むことにした。

 ――――それから少し経つと、部屋の扉の外から足音が聞こえた。直ぐに扉が開かれて、窓の外のどんよりとした雲を吹き飛ばすような元気いっぱいのルームメイトの声が耳に届いたなら、雫は本を閉じて彼女に微笑みかける。

「お帰りなさい、千里。ええ、私はとっくに。……さて、一緒に勉強をするのよね? と言っても、千里は帰ってきたばかりなんだし、始めるのは少ししてからにしましょうか。とりあえず飲み物を持ってくるわね、何がいい?」

 一先ず何か飲み物を用意するべく立ち上がり、彼女のリクエストを尋ねた。


>>地雷 千里様


【わああ大変お待たせしてしまい申し訳ありません…!!イベントももう残り少なくなってしまいましたが、なんとか書けましたのでお返しします…!!】

28日前 No.164

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/153号室】

『お帰りなさい、千里。ええ、私はとっくに。……さて、一緒に勉強をするのよね? と言っても、千里は帰ってきたばかりなんだし、始めるのは少ししてからにしましょうか。とりあえず飲み物を持ってくるわね、何がいい?』
千里が転がる様に入った部屋には既に雫は帰ってきていて本を読んでいたらしい。クローゼットからタオルを取り出しながら、そう言えばと思い千里はケータイを見る。なにかお知らせが来ていた気がするのだを。するとやはり、雫からの返信が来ていることに気がつき、慌てて部屋の奥にいる雫に声をかける。
「ごめーん!メール今見た!……つーか雫頭凄い事んなってるな……。モフモフしてて邪魔くせぇだろ。……三つ編みとかにする?俺ゴムいっぱい持ってるし。えっとね、じゃあコーヒーで!」

千里は吹いていたタオルを首から下げ、部屋の奥へと進んだ。そして雫を見るなり、もっふりとしていて見ているだけで鬱陶しそうだ。千里も髪の量は多いほうなので、雫の辛さはよくわかる。雫の問いかけ、何が飲みたい、に関する答えは一番最後に答えると制服から部屋着に着替えると、机に勉強する用意だけを済ませ、雫の近くへと歩いて、一言
「……手伝うことある?」


>>桔梗雫様

【気にしないで大丈夫ですよ!】

28日前 No.165

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★uBBMJqPOQ3_mgE

【小刀称司/浜辺】

 マーメイドブルーの水平線。ピュアホワイトのビーチ。行き止まりのない蒼穹の下、司は膝を抱えていた。……あ、飛行機雲みっけ。
 えっと……第五百三十九…じゃなくて、第四回……じゃなくて、第三回だっけ? ビッグウェーブがオーシャンで、トロピカルなサマー杯? ……とにかく、春瀬寮の赫々たる伝統行事の真っ只中。司は迷子だった。友人に海水浴に誘われて、わざわざ水着も準備して。わくわくして眠れなかったくせに早起きして、電車酔いすること二駅。ようやく辿り着いた夏見海水浴場で、司は迷子になっていた。大事なことなので二回言いました。
 ――なんとなく、こうなる気はしていた。なんといったって、司は弩級の方向音痴なのだ。今日は海の家でカキ氷のフレーバーを決めあぐねていれば、どうやらはぐれてしまったらしい。司は青葉市の世界遺産にて、一人ぼっちだった。さくりと砂を踏みしめるリボンのサンダルは、実はちょっぴりお気に入りだったのに。きょろきょろとあちこち見回しても、顔見知り一人見つからない。ビーチだって海の家だって、春高生でひしめいているのに。春高生のみならず、夏見海水浴場はティーンエイジャーだらけだった。この世界の高校生が雁首を揃えてるのではないかとさえ思う。それもそのはず、だって彼らは夏休み真っ最中なのだから。学生が一番好きな三文字、夏休み。かくいう司も例に漏れず、高校生活初めての夏休みにはしゃいでいた。その結末がこれでは世話ないが。彼らの狂おしいまでの熱にあてられて、司はすっかり逆上せていた。それもこれも、ヒートアイランドとハイティーンのせいなのだ。嘘だ。あれもそれもどれもこれも、司が迷子で、おまけに彼女がパーカーなんて羽織っているせいだった。もちろん下に水着は着ているが、大衆の面前で肌を晒すのは戸惑われて、どうしても着込まずにはいられなかった。平たく言えば思い切りが悪かった。のロングパーカーのファスナーを上げていれば、暑くないはずがないのだ。反射して煌めくプラチナブロンドは、お下げに結っているとはいえ鬱陶しいことこの上ない。
 手の中の発泡スチロールカップが、汗をかくように結露でししどに濡れている。パッケージのペンギンがべそをかいているようにも見えた。このままカキ氷が溶けるのを、指を銜えて見つめてもいられない。意を決した司は、膝を折ってしゃがみ込んだ。半透明のコーラルピンクを、スプーンストローでしゃくりと掬う。

 「きーん……!」

 アイスクリーム頭痛だ。甘やかな夏の風物詩に、司はチェリーピンクの唇を尖らせる。突き刺さるみたいな痛みを逃がすように、ぎゅっと目を瞑って。ようやく開いた視界は目映くて、チカチカして目が痛い。直射日光は紫外線と一緒に日焼け止めをかい潜って、まるでフライパンの上の生卵みたいな気分だ。ミントグリーンのパーカーが、海風を孕んで翻る。咀嚼されて冷たさを忘れて、喉元を過ぎるカキ氷だけが、夏の体温を下げてゆく。結露で濡れそぼった手のひらは、火照ったほっぺたをゆるやかに冷ました。ああ、これからどうしよう? 一人途方に暮れて、氷菓子を一口。
 きーん。司はまた唇を尖らせた。


 >>ALLさま
 (これよりイベントを開始させていただきます!よろしくおねがいします〜!)

24日前 No.166

砂糖 @akkaricha ★iPhone=mnjm3lv1f8



【 都祀李汰/浜辺 】

海は好きだ。青い空白い雲、青い海に向かって耳を澄ませてみると聞こえてくるのは波の音や海ではしゃいでいる男女の声、周りを見渡せば綺麗なお姉さんがセクシーな水着を……あっこんなことを言うと葵くんに怒られちゃうから自粛しなきゃダメなんだけれど、 とにかくとにかく海は大好きだ。
李汰は、この春瀬寮の伝統行事には毎年積極的に参加している。誰かに見せるわけでもないのに水着も毎年新調したり、馬鹿みたいに海の家で焼きそばやかき氷を買っては腹をパンパンに膨らませたりと彼なりに海をエンジョイしていた。ここで一緒に浜辺を駆け回ってくれる可愛い彼女がいれば文句ナシなんだけどなあ、と暑さでやられた煩悩だらけの頭でそんなことをぼんやり考えつつ、本日2度目のかき氷を口いっぱいに頬張った。



「 ……あれ。」

ふと、先ほど隣を通り過ぎていった相手を目で追いかける。見覚えがあった。確か剣道部の1年生の小刀称司ちゃん、最初は少し苦手で雰囲気が怖いと勝手なレッテルを貼っていたけれど、案外話してみると気さくで面白いし、相手の可愛らしい一面も知ることが出来た。
どうしようどうしよう、声をかけてみようかな。だけど迷惑かな、でも誰かと一緒じゃないところを見ると1人で来ているのかはたまた迷子になっているのか。 しかし、こんな人混みで知り合いを見かけることができたのはやはり何か縁があったのかもしれない。そうポジティブな方向に思考を働かせ、相手の方に走っていった。地面は砂浜でとても走りにくく、気を抜くと転んでしまいそうになるくらい足場が悪い。あともう少し、もう少し。相手との距離まであと数十センチというところで少し呼吸を落ち着かせ、相手の肩に手を置いていつも通りの笑みを浮かべながら一言。

「 ねえ、1人?今暇かな? 」

>> 司ちゃん、allさま

( 絡ませていただきました!拙い文書ですがお願いします〜*\(^^)/* )

24日前 No.167

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/海の家】

「あっちー……」

千里は海の家でごろりとしながらパーカーでパタパタと仰ぐ。
その下にはもちろん水着は一応着てきてはいたが、日向には出たくなかった。確かに泳ぐのは得意だし、暑いなら海に入ればいいのだが、あまりの暑さに動く気が失せていた。
のそりと起き上がり、アイスを注文してから再び席に戻ってから浜辺にふと目を向けると、マリンブルーの水平線が目に入る。

アイスが席に届くと、それを口にしながらどこか冷めた目で水平線を眺める。────こんなあっちぃのによく外にいけんな、おい。
そう思いながらアイスのスプーンを咥えたまま、その様子をぼんやりと眺め続ける。
「……あ、こぼした……。」

いつの間にか溶けていたアイスがスプーンから零れパーカーに零れていて千里はパーカーから気だるそうにティッシュを取り出すと着たままアイスを拭き取るとまた目線を浜辺へと戻すのだった────

>>周辺all様


【もう少しで来れなくなるのですが、一応投下しておきます。15日以降は蹴っていただいて確定ロルお願いします。絡みにくそうですが、よろしくお願いします。】

23日前 No.168

ししくれ @kmnkha☆/pH2qpQf7L2 ★ieluDUuGrE_H50

【物部 葵/浜辺】


 夏休みの春高一大イベントといえば海水浴。最近は先生たちも参加するようになり、その賑わいは年々増しているように思える。そして今日がまさにその日。空は青く澄み渡り、絶好の海水浴日和だ。みんな楽しそうにはしゃいでいる。ーーだが、正直言って海水浴はあまり好きじゃない。海水浴が嫌いだというと語弊が生まれがちだが、別に海が嫌いなわけじゃない。来たらそれなりにテンションは上がるし、綺麗だとも思う。それに、みんなが楽しげな姿を見るのは良いものだ。しかし例えそうであっても、泳げば海水が肌に刺さるし、陽は燦々と降り注ぐ。人はごった返して何が何だかわからないし、泳ぎ終わった後には簡易的なシャワーだけ。どうしてもそれが好きになれず、とりあえずと、形だけ持って来た水着はバックの中だ。
 友人たちが泳ぎに行ったのを見送って、俺は海の家の見える方へと向かって歩き出す。とりあえず涼みたかった。


「……あっちぃ」

 海へ入らないとなると、夏なのだからもちろん暑い。それにしても今日は特にだ。さっき買ったばかりのお茶が既にぬるくなり始めていた。太陽の光を十分すぎるほどに浴びたこの砂浜を素足で歩く人たちの足は一体どうなっているんだか。……そういえばテレビで最高気温が三十度を超えるとかなんとか言っていた気がする。しばらくしたら少しは雲が出てくれであろうことを祈りながら、ビーチサンダル越しに白い砂浜を踏んで歩き続けた。


 >>周辺ALL様

23日前 No.169

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 海の家】

「……うぅ…寝れない…」

今日は海水浴。本当は長い名前の行事だが、実果いちいち覚えていなかった。
綺麗な青と白の空間ではしゃぐ自分と同年代の人たちから離れて、実果は海の家に居た。
いつも通り遅くまでゲームをしていたのだ。ちなみに昨日はサンドボックスゲーム。ブロックを自由に配置して色んな建築をしたり、自由に探索したり採掘したりするゲーム。夜遅くまでやるようなゲームではないはずなのだが、レアな鉱石をたくさん集めたかったので、かなり時間がかかってしまい、気付いたら3時だった。だから海の家でゆっくり眠りたいのだが、異常に暑くて眠れない。
ちなみに最初から眠る気だったとはいえ、水着を着ていないわけではない。バッチリ着ている。髪も動きやすいように桜咲祭のときのように、頭の上で2つのお団子にしている。水着は、髪色に近いオレンジ色のフリルのあしらわれた白を基調としたビキニ。体型に凹凸があるので、ばっちり似合っているし男子高生が見れば喜ぶだろうが、残念ながら砂浜には行かず、濃いオレンジのパーカーを羽織って海の家で顔を伏せて眠ろうとしているので、男子高生の目に触れることはないだろう。

>>……あ、こぼした……。


「……大丈夫ですかー…?」

近くで声が聞こえて、顔を上げて、声の方を向くと、アイスがこぼれてしまったようだ。もう実果が声をかける頃にはティッシュで拭きとり事は終わっていたようだが。
……知らない人だ。顔は大人びて、美人さん。綺麗な黒髪をひとつにまとめていて、前髪で片目が隠れてしまっている。身長は、実果より高い……先輩なのか、背の高い1年生なのか、はたまた同い年なのか。この学校は様々な人がいすぎて、見た目だけで学年を判断するのは難しい。
……と、相手をジッと見つめてしまっていたのに気付いて、「失礼だったかな」と思ったので、慌てて起き上がって、へそを相手に向ける。

「みかんは、月冠実果っていうんですー。じっと見つめちゃてごめんねー? あなたは、なんていうのかな?」

途中からタメ口になってしまったので、「もし3年生だったら謝ろう」と思いつつ、相手を見つめた。

>>地雷千里さま



【取金龍菜 / 浜辺】

海は嫌いだ。というか、苦手だ。一度リヴァイアサンに殺されそうになったことがある。
そんなことを考えながら、砂浜を歩く。苦手とは言っても、泳ぐの…というか、体を動かすのは大好きだ。なので、こんな体を自由に動かしていいイベントを、見逃すわけには行かない。沖まで行かないようにすれば、リヴァイアサンにも会わないだろう。
今日の龍菜は海バージョン。いつものドラゴンのツノの髪飾りで、ツーサイドアップにしているところをツインテールにしている。包帯は防水フィルムをつけている。水着はふさふさしたフリルだけでできたと形容するしかないビキニ。凹凸のある体型はこのフリフリで、隠れていると言うか、存在感を増していると言うか。下着代わりの包帯も今日は外して水着だけになっているので、まぁ前者か後者かだったら後者だろう。

「1、2、3、4っ!?」

海に入る前に準備運動をひとりでしていると、たくさんの生徒たちが走ってきた。慌てて避けるとまた別の大群、避けるとまたはしゃいだ生徒たち……と、何度もかわしながら、無意識に移動してしまう。
フラフラしていると、砂浜を歩く人と思いっきりぶつかってしまった。あの雨の日と言い、自分は人とぶつかりやすい属性でも持っているのだろうか。
相手は、男。瞳は水色で、とても綺麗だ。髪は首のあたりまで伸びている栗色で、綺麗にカールしている。肌は女子並みに綺麗。身長はものすごく高い。龍菜より20cmは高いだろう。見上げるだけで「ヒエッ」と言いそうになった。
しかしそれよりも、今は謝るのが優先だろう。

「ごっ、ごめんなさいなのっ!!!! りゅ、リュウナは悪くなくて、あの人間どもが悪いのっ…」

相手が高身長なことにかなりビビりながら、必死に謝罪した。

>>物部葵さま

22日前 No.170

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/海の家】

千里が拭き取った後にぼんやりとしていると、ふと声が掛かる。他に生徒は見当たらないし、大丈夫か、と声をかけられるような人もいない。どうやら自分だ、ということに気がつくのは遅そちらへ目を向けると、知らないおんなのひとだった。大丈夫か、と聞かれていたので、千里は内心めんどくさいな、と思いながらも徐に口を開く。
「……あぁ、大丈夫ですよ。お気遣い、ありがとうございます。」

千里はそう言いながら営業スマイルを見せてから再び海辺へと戻す。その後しばらく謎の視線を感じていたのだが、気にせず意識の外にやると、全く気に止めなくなったので、千里は外を見続ける。と、不意に本格的に声をかけられた。ここに入ればあまり人ともかかわらないと思ったのにな…、と思いつつもその相手を見ると、やはり先ほど声をかけてきた女子生徒だ。自分から名乗ってこちらの名前も聞いてきた。
『みかんは、月冠実果っていうんですー。じっと見つめちゃてごめんねー? あなたは、なんていうのかな?』
「……そうですか。……俺……ですか?俺の名前は地雷千里1年です。……ええっと……あなたは?何年ですか?」

呼び捨てにするかしないかで悩んだ挙句、あなたは、と言って学年を確認する。同級生なら月冠って呼ぶし、先輩なら月冠先輩と呼ぼう、も思いながら。でもおそらく先輩なのだろう、と考えもあったが。

>>月冠実果様

【絡みありがとうございます!】

21日前 No.171

白鹿慶 @arthur ★iPhone=kAag6Zi4Yv

【白鹿慶/浜辺】

 海水浴場は若々しい活気で賑わっていた。若者は殺人的な日射も意に介さず、潮騒すら己たちの歓声によって打ち消している。青春の煌めきを宝石に例えるのなら、さながらこの場は宝石箱そのものであろう。
 しかしながら、全ての宝石が眩い輝きを放っている訳ではない。少々うんざりした面持ちで、砂浜を踏みしめていく少女こと白鹿慶は周囲の眩さに当てられていた。彼女に行く当てがある訳ではない。人混みを避けているのみで、強いて言うなら、ぼんやりと海を眺めていられるような場所を求めていた。
 海そのものが嫌いという訳ではないし、海水浴も決して苦手ではないが、大いにはしゃぐほどの情熱はすでに失っている。加えて、浮ついた男性たちに何度も声を掛けられた事で、はしゃぐどころかいささか辟易すらしていた。
 人が疎らになって来たところで、ようやく人々の識別が容易になる。そこで、慶は知った一人の存在を認識した。

「(取金くんと……誰だろう?)」

 通った鼻梁にかけたサングラスを外して、慶は状況を注視する。
 知った一人こと取金龍菜は同じ演劇部員であり、良くも悪くも目立つ存在である。すぐに記憶の書庫から彼女の顔と名前を取り出す事は出来たが、彼女と対峙している、と言うよりは彼女を見下ろしている少年はどうも記憶になかった。
 龍菜はそれこそ蛇を前にした蛙のように怯えた様子であったが、少年の持つシアンの瞳に悪意はなく、決して彼女を害そうという意思はないように思える。
 それだけに状況が不可解なので数秒の逡巡の後に、慶は声を掛けてみる事にした。

「失礼。私は白鹿慶という者だが……後輩が何か?」

 二人の間に割って入る形で、シアンの瞳の少年に尋ねる。さすがは演劇部というべきか、心内に少なからずある動揺を表に出しはしない。野生の獣じみた聴力を持つものならいざ知らず、その声色は毅然とした印象を与えるものであった。
 まさか目の前の少年が自分の先輩とは思い当たりもしない。校内での出来事であればともかく、これだけ人のごった返している場では無理もない事だった。

【絡ませて頂きました。お相手して頂ければ幸いです。】

>>取金龍菜 物部葵

20日前 No.172

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 海の家】

>>……あぁ、大丈夫ですよ。お気遣い、ありがとうございます。

>>……そうですか。……俺……ですか?俺の名前は地雷千里1年です。……ええっと……あなたは?何年ですか?


「おぉ、『俺』ってかっこいいねぇ♪ わぁ、1年生なのっ!?ずいぶん背が高いねぇ…あ、みかんは2年生だよ〜」

相手の背の高い少女――地雷千里、と名乗った少女の言葉ひとつひとつに、ふわふわとした笑みを浮かべて反応し、自分のことはどうでもいいかのように軽く付け足すように教えた。
そして、話すには机1つ分ほどの距離があったので、椅子の上のゆっくりノロノロじりじりと相手に近づいていく。暑いのもあって、てきぱき動く気になれない。否、キビキビ動くこと自体が普段からほぼないのだが。
体に流れる汗をそのままに、千里の距離を間に人ひとり入れるか入れないかぐらいに距離を詰めた。

「ねぇねぇ千里ちゃん、お話しよ〜? 海見てても、つまんないでしょ?」

身長差のせいで自然となった上目遣いで、実果は言った。

>>地雷千里さま


【龍菜は物部葵本体様から返信もらってから返します】

19日前 No.173

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/海の家】

千里が自己紹介をすると、ふわふわとした笑みを浮かべながら、受け答えをする先輩。どうやら一つ上らしい。
「それって褒められているんですかね?まあ一応……ありがとうございます、月冠先輩」

千里は一応褒められた、として月冠の言葉を受け取ると本当に暑いな……。そう思いながら、パーカーで仰ぐ。そこからちらりと覗く水着は青と水色のストライプのビキニ。
次に気がついた時には月冠は自分の人ひとり入れるか入れないかぐらいの距離に来ていて、話をしよう、と上目遣いで求めてきた。
「……月冠先輩、近いです……。暑いから少し離れてほしいんですが……。話しならしますので……!」

そう言いながら千里はズリズリと少し離れた所に一息つくと、そうだ、と思い出したかのように口を開く。
「先輩、喉乾くと思いますし、それに今日は暑いですから。……飲み物買ってからにしません?脱水症状起こしてからじゃ遅いですから」

そう言いながら千里は立ち上がると売店の方を指さす。「どうしますか?……月冠先輩に任せますよ」そう言いながら少しこまったように笑いながら問いかけるのだった

>>月冠実果様、周辺all様

19日前 No.174

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 海の家】

>>……月冠先輩、近いです……。暑いから少し離れてほしいんですが……。話しならしますので……!


せっかく近づいたのに、離れられてしまった。近すぎる距離が苦手な子なのだろうか、悪いことをした。嫌なことをされるのは実果も嫌なので、離れられた分近づくこともせず、開いた距離のまま「話してくれるんだぁ♪」と静かに喜ぶ。
にしても、年上とわかるとちゃんと敬語使ったり"先輩"呼びをしてくれるあたり、常識のあるいい子だな、と思う。てっきり廊下を走り制服を着崩す失礼な態度をとる系の子かと思ったけれど…あ、校則違反を本当にしていないかはわからないしもしかしたらしてるかもしれないけれど、とにかく敬語を使う常識はある子みたいだ、感心感心、みかんは感心しているのです。

>>先輩、喉乾くと思いますし、それに今日は暑いですから。……飲み物買ってからにしません?脱水症状起こしてからじゃ遅いですから

>>どうしますか?……月冠先輩に任せますよ


スッ、と千里が立ち、売店の方向を指で示す。
言われてみれば、確かに少し喉が乾いた気がする。脱水症状は本当に怖いから、飲み物を買うのは正しいかも知れない。喉が渇いたら既に軽い脱水症状らしいし。放っておけば意識が朦朧とするし、動きは鈍るし、イライラするし、疲れるし、吐き気がするし、頭は痛くなるし…最終的には死に至るんだから、夏とは本当に恐ろしい季節だ。

「うん、じゃあ買いに行こっか。みかん、オレンジジュース飲みたいな〜♪」

実果も立ち上がると、嬉しそうに笑った。

>>地雷千里さま、周辺allさま

17日前 No.175

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

【地雷千里/海の家→売店】

千里が離れたことに、ショックを受けていないかと心配したが、どうやら開いた距離のままで静かに喜んでいた。
「……何考えてんですか……」

売店に行かないか、と誘うと月冠も行くらしい。そうと決まれば千里はスマホとお財布をパーカーにしまい込むと、「じゃあ行きましょうか」と声をかける。脱水症状というのは水分をとると言っても塩分がなければ、意味が無い。

「なら良かった。……でもオレンジジュースよりも塩分が含まれているものの方がおすすめですよ。」

オレンジジュースが飲みたい、という先輩に苦笑を零しながら、塩分が含まれているものの方がオススメだ、ということを告げる。その後に続けて口を開けながら説明をする。

「夏場は特に塩分が足りなくなってしまいますからね……。汗が出ることで体内の塩分が外に出るので……。ですので、水分をとる時は、塩分も取ることがいいですよ。……と言っても摂りすぎも良くないですが……」

千里はそう言いながら軽く微笑む。
「でも塩分も取らないと脱水症状と言うか、熱中症になってしまいますからね……」
そう言いながら千里は売店のメニュー表を見上げる。
しかし、特に飲みたいものはなかったので、決めるのには時間がかかりそうだ。
「すいません、月冠先輩。俺、決めるのに時間がかかりそうなので、決まったら先に帰ってて下さい、お願いしますね」
そう言いながら再びメニュー表を見つめ返すのだった────。

>>月冠実果様、周辺all様

【もうそろそろでスマホが止まるので、何となくですが、離脱の雰囲気を匂わせておきます。次レスで離脱したいと思います】

16日前 No.176

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 海の家→売店】

>>なら良かった。……でもオレンジジュースよりも塩分が含まれているものの方がおすすめですよ。

>>夏場は特に塩分が足りなくなってしまいますからね……。汗が出ることで体内の塩分が外に出るので……。ですので、水分をとる時は、塩分も取ることがいいですよ。……と言っても摂りすぎも良くないですが……

>>でも塩分も取らないと脱水症状と言うか、熱中症になってしまいますからね……


「そっかー、塩分か〜…」

塩分、と言われて難しいことを言われた気分になりながら、塩分が含まれている飲み物を考える。
醤油とか味噌…は飲み物じゃないし。うーん、スポーツドリンクの方が良いのかな。
スポーツドリンクにもオレンジ風味とかあるよね、とか思って売店のメニュー表には、流石にただのスポーツドリンクした売ってなかった。
倒れたら本末転倒だもんね、やっぱり塩分も補給しなくちゃ…と、スポーツドリンクを頼み、金を払い、ペットボトルを渡される。

>>すいません、月冠先輩。俺、決めるのに時間がかかりそうなので、決まったら先に帰ってて下さい、お願いしますね


「うん、わかった。じゃあ先に海の家戻っとくね〜」

千里の言葉に了解し、軽く手を振ってからゆっくりと海の上へ歩き出した。

>>地雷千里さま、周辺allさま

【了解です、実果の千里ちゃんとの絡みはこれでおしまいにしておきます、絡みありがとうございました!】

15日前 No.177

ししくれ @kmnkha☆/pH2qpQf7L2 ★ieluDUuGrE_H50

【物部 葵/浜辺】


 歩いている途中で誰かとぶつかる。視線を彷徨わせ、咄嗟に誰とぶつかったか判断しようとした。相手を見つけるのと声をかけられるのはほぼ同じタイミングだった。声の先にいたのは、淡い水色の髪を二つに結んだ、俺よりも随分と背の低い女の子だった。

「いえ、こちらこそすいません」

 あまりにも必死な様子は、俺に怯えているようにもとれる。もしかして何か怖がらせる様なことをしてしまったのかと考えるものの、この子のことを知らないのだから、身に覚えがあるはずもない。どうしたものかと頭を悩ませていると、割って入る様にして誰かが入ってきた。臙脂色の髪に澄み切ったエメラルドグリーンの瞳の彼女は、どうやら水色の髪の女の子の先輩らしい。彼女の問いかけにどう答えるべきかわからず、言葉を濁していた。その時、ふと気づいた。

「あのさ、間違えてたら申し訳ないんだけど。……もしかして、春高の図書委員の子?」

 図書室で本を借りる時、丁寧に対応してもらった記憶がある。貸す方は一々覚えていないだろうが、案外借りる方は相手の顔を覚えるものだ。しかしそれもはっきりとしたものではない。もしも間違っていたらどうしようかと思いながら様子を伺う様にして尋ねた。


 >>紫様、白鹿慶様

15日前 No.178

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【取金龍菜 / 浜辺】

>>いえ、こちらこそすいません

>>失礼。私は白鹿慶という者だが……後輩が何か?


「しっ、白鹿!? …先、輩?」

龍菜と長身の男子生徒の間に、一切の動揺を感じさせない凛とした声が入ってきた。紅色のふわふわとした髪、高級そうな顔立ち、鮮やかな青緑色の瞳、相手の男子生徒ほどではないが龍菜よりも高い背丈。同じ部活の、白鹿慶だ。人間風情といえど、演劇部の先輩だ。「何故ドラゴンのリュウナがこんな生き物ごときに」と思いながらも『先輩』を申し訳程度につける。一応、形としては助けてもらったのだから…と、その場の状況を理解できる程度に頭が落ち着いてくると、ドラゴンとしての威厳と余裕も戻ってきた。

「ふんっ、謝罪など必要ないの。なんてったって、リュウナは誇り高く器の大きいドラゴンなの! これは前も別の人間にも言ったのだが、これが余裕も誤解を解く気もない奴だったらお前はもうこの世にいなかったの! リュウナは下等生物である人間にだって、『ありがとう』を言える良いドラゴンなの、感謝するの! それと白鹿! …先、輩。助けてくれたこと、感謝するの! でもリュウナはただこの人に人間の集団攻撃のせいで衝突してしまっただけなの! 心配するななの!」

明日自慢げにポーズをとりながら、すっかり調子良くふたりにそう言った。

>>白鹿慶さま、ししくれさま

11日前 No.179

白鹿慶 @arthur ★iPhone=mgLQFxWHSW

【白鹿慶/浜辺】

 投げかけられた質問にどう答えたものかと、少年は言葉を濁している。やましい事があるからではなく、少年すらも起こったことの整理が未だ追いついていないようだった。慶も畳み掛けるような事はせず、少年の返答を待つ事にした。別に相手を辱めたり屈服させる事が目的ではないのだ。
 しかし、次に少年が発した言葉は今度は慶に混乱をもたらした。それは質問の返答ではなく、自分の素性を確認するものであったからである。

「へっ?あ、はい、そうですが……」

 事実には違いのない事だったので、慶は思わず素っ頓狂な声を上げた後にそれを認める。
 フェンシングでは名を知られているし、演劇部においても主役やあるいはそれに準ずる役柄を任される事も多いので、外部の人間でも自分の所属高校を知っているという事はあり得るだろう。しかし、彼が材料としたのは図書委員であるということで、これは学校内の図書室を利用する者に限定される。

「その……もしかして、三学年の方ですか……?」

 気恥ずかしさを覚えながらも、おずおずと尋ねる。彼の口振りからして少なくとも一年生ではないだろうし、同級生のすべてを記憶している訳ではないが、二年生にも彼のような少年はいなかったように思える。消去法で行き着くのは三年生という結論だった。
 そこまで話した時には、余裕が戻ってきたのであろうか、背後の龍菜がいつものように虚勢を張っていた。まず他人から敬遠されるであろう態度だが、要約すれば慶に礼を言った上で、少年に非がない事を伝えているのだ。どうやら人の波を必死で避けている内に彼とぶつかってしまったらしい。彼女の不器用さに苦笑が漏れた事で、慶のうちにあった気恥ずかしさが少しだけ鳴りを潜め、いくらか冷静な思考が蘇ってきた。

>>取金龍菜 物部葵

10日前 No.180

ししくれ @kmnkha☆/pH2qpQf7L2 ★ieluDUuGrE_kZG

【物部 葵/浜辺】


 彼女の肯定の言葉に安心して、肩の力が幾分か抜けた。表情もほんの少しだが和らいだ気がする。

「……良かった、間違ってたらどうしようかと思ったよ」

 自分を三年かと尋ねた彼女は動揺している様だったので、できるだけ相手を緊張させない様に柔らかい調子で話すよう心がけた。

「三年の物部葵です。よろしく」

 俺がそう言い終わるとすぐに、水色の髪の少女はつらつらと言葉を並べ始めた。
 ーー分からない。それが彼女の言葉を聞き終えた率直な気持ちだった。図書委員の子を先輩と呼んでいることからして、彼女は俺の後輩なのだろうが、彼女がなぜ唐突にドラゴンだなんて言葉を出してきたのか。それを理解することができない。けれど察するにリュウナというのはどうやら自分のことのようだ。……ということは自分をドラゴンだと言っているのだろうか。なんと答えるべきか分からず、「ありがとう」とそれだけ言った。不思議な子ではあるが、どうやら許してくれたらしい。悪い子ではないようだし、さっきまでの怯える様な態度も鳴りを潜めていてほっとした。

「俺の不注意でぶつかっちゃって、本当にごめんね」

 改めて謝り、二人の様子を伺った。


 >>紫様、白鹿慶様

4日前 No.181

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【取金龍菜 / 浜辺】

龍菜が自慢気に話し終えると、白鹿は苦笑いをしていたので、「何を笑っているの!」と思いながら軽く頬を膨らませる。
ぶつかった少年――物部葵と名乗った彼は、不思議そうな顔をした。理解できないと顔で物語った。物事の意味価値が理解できていない。
こういう反応をする人間は物珍しくない、むしろこれが人間のする普通の反応だ。もう慣れた。
しかし、そんな理解不能を示す人間の中では、コイツは良い方だ。大抵は「意味不明」だと言い、言葉の意味を理解しようとしないで突き放す。それと比べると、龍菜がもう怖がっていないことや相手を許したことを理解したらしい。

>>ありがとう

>>俺の不注意でぶつかっちゃって、本当にごめんね


「ふんっ、もういいの。許してあげるの! だからそんなに謝らないのっ!」

腕を組んだまま、謝りを続ける相手にそう言った。

>>白鹿慶さま、物部葵さま、周辺all

3日前 No.182

白鹿慶 @arthur ★iPhone=YNhP4oSB4i

【白鹿慶/浜辺】

「物部先輩ですね、こちらこそよろしくお願いします」

 慶の声に緊張から来る強張りはなくなっており、柔らかな物腰で少年こと物部葵の自己紹介に応じる。
 葵は龍菜の語り出す出自に困惑しているようだった。彼には現実と妄想の区別がついているのであろう。その反応に慶は安心しつつ、龍菜をどう嗜めようか考える。彼女はハッキリ言って、精神の強い方ではない。事実、最初に葵と対峙していた時の萎縮ぶりなど、最強のドラゴンが聞いて呆れるほどの様だった。そんな彼女に強く言っても似たような状態になるかあるいは逆上するかであろう。

「彼女は独自の世界が見えているようで……その、適度に付き合ってやれば喜びます」

 葵にそう耳打ちをすると、最後に「やり過ぎると調子に乗りますけどね」と微笑む。
 魅力的な微笑みの裏で、また中途半端なことをしてしまったなと慶は少し自己嫌悪の念を抱いた。龍菜を傷つけずには済んだかも知れない。しかし、この行動は周囲の対応を変えようとしただけで、彼女自身の変革にはおそらく結びつかないだろう。初対面の相手かつ学校の先輩相手に相応しくない態度を取っているのは彼女なのだから、それを嗜める事に間違いはないにも関わらず、相手に合わせてもらおうとしたのだ。真面目な慶が自らの行動を自己保身だと呪うのも無理はなかった。

「そういえば、お二人とも海水浴はなさらないんですか?」

 内心の自己嫌悪を吹き飛ばすように、慶は二人へと問いかける。丁寧な言葉遣いなのは、質問の対象に先輩である葵を含んでいたからだろう。龍菜のみを相手にしていれば、いつもの中性的な口調だったに違いない。
 ちなみに質問者である慶の姿も海水浴とは無縁の格好だった。水着こそ着てはいるものの、その上には黒いTシャツにデニムパンツを膝まで捲り、先ほどまで掛けていたサングラスはとりあえず頭の上に乗っけている。どちらかと言えば、レジャーシートの上に座り、海を眺めていそうな姿であろう。

>>物部葵 取金龍菜

3日前 No.183
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