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――→ ハイティーン・スパークリング! ←――

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(1667) - ●メイン記事(44) / サブ記事 (211) - いいね!(34)

スレ主 @xxx39☆ac5xGKREVv. ★Android=4FveTfpVde



 →









 ―――→ チャンスはたった一度きり、後悔してもだめなんだから! ←―――









 ←







(はじめまして!あけましておめでとうございます!
 こちらのスレッドは過去スレのリメイクになります。
 興味を持っていただけた方はぜひサブ記事へ!)

メモ2017/01/16 22:21 : スレ主☆ac5xGKREVv. @xxx39★lOuFx1AtBp_mgE



 ――→ 32いいねありがとうございます!(⌒▽⌒)


 ――→ 桜咲祭¥備期間(1/14〜1/28)

 概要→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-147,148,175#RES


 ――→ キャラクター!


 浅倉 温→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-26#RES

 天津 祝→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-85#RES

 伊咲 深心音→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-58#RES

 石動 夏樹→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-78#RES

 稲葉 匡貴→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-95#RES

 今泉 巴→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-133#RES

 卯月 月菜→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-86#RES

 花厳 由雨→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-171#RES

 狼谷 憐→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-98#RES

 君嶋 阿智→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-14#RES

 京極 万昼→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-53#RES

 工藤 蓮華→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-71#RES

 甲 千依→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-24#RES

 日下部 律太→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-36#RES

 黒崎 歌→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-113#RES

 古郡 羽菜→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-41#RES

 東風 春兎→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-16#RES

 小刀称 司→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-50#RES

 小向 朱璃→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-187#RES

 早乙女 トーマ→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-30#RES

 相模 相榎→http://mb2.jp/_subnro/15496.html-46#RES

…続きを読む(28行)

切替: メイン記事(44) サブ記事 (211) ページ: 1


 
 

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★Android=4FveTfpVde

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7日前 No.1

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

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6日前 No.2

@akira0908 ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【奉日本速水/部室棟:茶道部】

桜咲祭も近付き、外ではパタパタと足音を立てながら右往左往としながら準備を進める生徒の面々。生徒だけとは言わず、先生方も生徒達と団結を取って桜咲祭は順調に準備が進んでいた。
外から聞こえる他生徒の準備をする声や、少し耳をすませばまだ春の名残と言うべきか小さな鳥が優しく囀る。ふと空を眺めれば太陽と共にキラキラと光る青空に、そこをたゆたう白の綿雲。そしてそんな中、桜咲祭の準備にも参加せずただ1人優雅に茶道部で自ら点てたお茶を音も立てずに啜りながらぼんやりと穏やかな瞳で淡緑色の和服を着て外を眺めていたのは、2年A組、奉日本速水だった。

「ふぅ…………東風も相まって綺麗ですねぇ……。桜咲祭も大詰めくらいでしょうか」

年寄りじみた事を言いながら目を細めて優雅にお茶を啜る速水。
速水は凶悪すぎる不器用さ故に、桜咲祭の準備は和服の着付けの時以外は参加するなと念を押されてしまい、正直に言うとやることが無かった。最初こそは皆と準備やら何やらを進めていたのだが、進むどころか止まる一方で、遂には怒られたので準備には参加させてもらえないという事になった。
しかしこの速水、別名おじいちゃんは厄介な事に怒られたことを根に持たない。再度準備の手伝いをしようとした時には「おじいちゃん出てって!!」とまで言われた程度だ。そこまで言われてしまえば流石に無理にでも参加しようとは思う気分にもなれず、ただただ人の少ない茶道部でお茶をゆったりと飲んでいるだけだった。
少し他のところがどうなっているのか気になったのもあり速水はどこか見に行こうかと考えるも、周りがジャージや体育着で忙しなく動いている中1人だけ和服でウロウロするのは邪魔だろうと判断し、それと普通に動くのが面倒くさくなり、一瞬は正座を崩して立とうとしたもすぐにまた綺麗な正座を使ってお茶をまた啜り始めた。

>>all様


【メイン解禁おめでとうございます!うちの速水は取り敢えず茶道部で自由にやってます。美風の方も良い頃合になりましたら投下します!】

6日前 No.3

リラ @thanatos ★iPhone=1Ya7qr8YRj

【黒崎歌/廊下】

「……。」

ヘッドフォンから流れる洋楽を聞き流しながら、いつもよりも数倍ざわざわしている生徒達を横目に廊下歩く少女。窓からの光できらきらと光り、まるで銀髪にも見える白い髪を揺らしながら歩くその姿は、無表情の顔とそれを覆い隠す黒マスクによって少し近寄り難い雰囲気である。そしてたまに髪の隙間から見える大量のジャラジャラとしたピアスも相まって、一見不良にも見えてしまう。最も、彼女自身は全く不良なんかではなくむしろ善良な生徒だ。サボリはするし遅刻もするが。

――そういえばもう文化祭だっけな。どんな曲を歌おう、文化祭らしくアップテンポで明るい曲がいいかな。少女……黒崎歌はそんなことをぼんやり考えながら歩いていたせいか、ふと肩に衝撃を受けて思わず少しよろけてしまう。衝撃があった方向見ると、1年生だろうか、自分より少し幼い顔をした少女。彼女の足元には教科書やらが散らかっていて、恐らく自分とぶつかってしまった時に落としてしまったと見える。

「……あ、ごめん。」

そう謝罪を口にしたあと地面に散乱している教科書を取ろうとしゃがんだ瞬間――「大丈夫です!!!すみませんでした!!」と光の速さで教科書を集めた後、少女はこちらに90°のお辞儀をしてぱたぱたと廊下を去ってしまった。こちらを見た時の少女の顔はまるで街中でヤクザとぶつかった時の男子中学生】のような『やっちまった!』みたいな顔をしていた。そんな怖い顔かなぁ、と自分の頬をマスク越しに撫でてみるも特に気になるところはない。

「……なんでかなぁ、」

そう呟いた独り言は、誰かに届くわけでもなく地面に落ちた。
割と小さな頃から、自分は感情を表情に出すのが苦手だった。それを自覚したのは小学生の時だっただろうか。何がきっかけだったかは全く覚えていないが、それ以来友達らしい友達はあまり出来なかった。まぁ、別に1人のことを気にすることなく今まで生活をしてきたが。それでもこの学園でも友達らしいものは何人ができた。……気がする。もしかしたら気がするだけかもしれない。でも学校生活はなかなかに充実しているし、もうすぐ開催される桜咲祭のクラス企画のお化け屋敷だってすごく楽しみだ。たくさんの人を脅かそうと今から気合い十分。

……まあ、どうにかなるかなぁ。

そうちょっぴり沈んだ心の中で呟けば、歌はまた宛もなく歩き始めた。



>>ALL様


【本編開始おめでとうございます!!
優しくて天才なスレ主様と魅力的&魅力的な参加者様と楽しみたいなぁ、と思っております!!どうぞよろしくお願いいたします!!】

6日前 No.4

千里 @matunogirl ★Android=W1VemU3zJF

【北校舎屋上/地雷千里】

1人屋上で地雷千里は寝転がりながら物思いに耽っていた。というのも、近々行われるという桜咲祭。千里は少しだけ面倒だった。

そもそも、もう桜などとうに散り、少しづつ夏に近づいている。しかし、まだ夏には遠いからなのから少し肌寒い。少し身震いをしてから、体を起こす。屋上のフェンスは低いので、あたり寄りかからないように、屋上から、グラウンドを眺める。グラウンドでは、1年生の様々な生徒が、縁日の用意をしていた。1年生の学年は、縁日、2年生はどうやら大規模なお化け屋敷をやるようだ。絶対何が何でも二年の教室だけは行かない、と心に決めながら、その様子を眺める。3年生はどうやら買い出しに行っている生徒が、いるらしい。3年は、喫茶店やら、焼きそばなど喫茶店らしきものをするらしい。3Aが、コスプレ喫茶で、3Bが逆転喫茶というものらしい。3Aになら、行くかもなぁ、と思いつつも、最悪どこかの中庭の木陰で寝てるかもしれない。そう思うと自然と苦笑が漏れる。再びグラウンドに、目を落とした。チラホラと見える赤いジャージを着た生徒。同じ学年の誰かがこちらに来れば、手伝いも悪くない、と思いながら、その様子を本当にただじっと眺めるだけ。だがしかし、果たして自分は相手に話しかけられても名前が出るのか。そう思うと、「自信ねぇなぁ……」
と、思わず口に出してしまうほど、自信なんてなかった。慌てて口を塞いで当たりを見渡す。
誰かがいたら、とてもじゃないが、このままここから飛び降りたいぐらいには恥ずかしい──────────。飛び降りる勇気もないが。穴でも言い、ともかくどこかに隠れたい気分になる。そう思いながら、キョロキョロとあたりを見渡した。


【本編開始、おめでとうございます!!みんなの可愛い子どもたちと楽しく関われることを楽しみに待っています!!なんだかとても関わりにくいですが、何卒、よろしくお願いします!】

>>all様

6日前 No.5

かおる @pana25 ★Tablet=Ww4b3WuD2E

【三宅法子/中庭】


 積み重なったダンボール、生徒たちの飛び交う声。これぞ文化祭! といった賑やかさは、準備期間とはいえお祭りそのものだ。そんな中、彼女 ―― 三宅法子も慌ただしく走り回っていた。友人が少ないこともあり、どうせなら親睦を深めようとあちこち回っている内に、いつの間にやらたくさんの仕事を抱えていたのだ。熱気に充てられて気合が入っているのか、その仕事はまったく苦にならなかった。涼しい顔でおしゃべりをする生徒を横目に、あちらへ荷物を、こちらで設置のお手伝いを。まだ夏は来ていないというのに、額には汗が滲んでいる。
 ふう、と小さく息を吐く。ようやく仕事がひと段落したため、一年生のエリアである中庭へ戻ってきたのである。人が忙しなく動いている中休むのもなんだか悪いような気もするが、今まで散々走り回ったのだ、罰はあたりはしないだろう。立っていた位置に腰を下ろすと、そのまま仰向けになって倒れ込んだ。キラリと光る太陽が眩しく、髪を撫でる風が気持ち良かった。それにしても、と辺りを見渡す。中学校での文化祭はちんまりとしていたのに対して、この学校の文化祭は大きく盛り上がっている。こういうお祭りは嫌いじゃない、むしろ大好きだ。当日もさぞ楽しかろうと思いを馳せながら目を閉じる。

 ―― 刹那、猫の鳴き声を聞いた気がした。ぱちりと目を開くと、彼女の座る位置よりほんの少し先の草むらに、白い猫と、確かクラスメイトである少女が見えた。猫は好きだ。なにより、この機会にクラスメイトの彼女ともお近付きになりたい。そんな安易な気持ちから、声を掛けようと決意を固めた。ふふ、と笑みを漏らすと音をたてないよう配慮しながら立ち上がる。自分の存在を悟られないよう、そろりそろりとそちらへ近付いていく。猫とクラスメイトの背後にこっそりと立っては、後ろからすっと手を伸ばす。ふわりと柔らかな白猫の頭を、よしよしと撫でた。

「可愛い猫ちゃんですねぇ、」


 >>小刀祢司さん、周辺ALL様!

【メイン解禁おめでとうございます〜! 早速絡ませていただきました、拙い文で申し訳ないです……! 至らぬ点はあると思いますが、これからどうぞよろしくお願いします!!】

6日前 No.6

メロ @soofar☆vDjvdwlItTM ★WARScuJ0lm_qxX

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6日前 No.7

たろ @y40 ★3DS=BJEerug3NS


【北条香織 / 部室棟 茶道部】

学校は文化祭の準備で慌ただしい様子が広がっていた。彼女もその一人に過ぎなかったが、今は目的地を目指し歩いていた。決して、サボっているわけではない。生徒会のメンバーということもあってか文化祭時の動きや仕事をして、部活で行われるものやクラス内で行うものの準備など、休む暇もなく働いていた。出し物は、裏方だが、裏方は裏方らしくよりリアルに!という目標を掲げて準備していたものだ。
そんな彼女を見かね、友人の「休め!」という一言で休むことになった。強制的ではあるが鶴の一声だと思う。
そんな彼女が向かう目的地は、茶道部だった。みんなからは、「おじいちゃん」という愛称で慕われている速水の所へ行くのだ。どうやら彼は、皆の謎の反感を買い、自分の部室へ行ったらしい。というのを、隣のクラスの人が話をしていた。休め!と言われたが、少し罪悪感が何故かある。一人でいるとサボっていると先生方から睨まれはしないが何か言われる。そういうのは、やや面倒である。どうせなら、話し相手がほしい。と、彼女の単なる我が儘で目的地まで行っていた。

控え目にドアを開けると、綺麗に正座をしお茶を綴っている彼がいた。よく崩れないなあと感心をしていると、自分の目的を忘れるところであった。声がかけにくいが、勝手に入ったお詫びとよければ話さないか、ということを訪ねなければならない。彼の目の前に勝手に、同じ正座で座り込み遠慮がちめに話しかける。

「あの、勝手に入ってごめんなさい。速水くんがいると聞いたから…。よければ私とお話、してくれない?」

首をかしげながらお願いをするが、彼が承諾してくれるかは、わからない。返答にドギマギしつつも、承諾してくれると信じてみる。

>> 奉日本速水様 ALL様


【メイン解禁おめでとうございます!やっと解禁だ〜!とわくわくとドキドキが隠せません!不備な点もございますが、よろしくお願いします!】

6日前 No.8

工藤蓮華 @koki☆iOEaToagbI2 ★P24UIEe7ZZ_Q1n

【工藤蓮華/廊下】

 今日の廊下はいつもより多く賑わっていた。すぐ目の前まで近づいてきた桜咲祭つまり文化祭がもうすぐ開催されるため実行委員会のメンバーや普段はあまり表に出てこない文化部の生徒が前面に活躍ができる機会なため普段は大人しめな生徒もこの行事に関しては積極的に表舞台で活動ができるため教師として期待が高まる。この学園ができてまだ年数は経っていないがこの桜咲祭は勢いだけではひけを取らないとのことだ。前年度の盛り上がりを見れば納得のできる話であった。

「…桜咲祭まであと一週間か。あの子の俺からしたらまさか教員になって生徒会執行部の顧問になってるなんて思いもしなかったな」

 すれ違う学生が自分の存在に気がつき会釈と共に挨拶をしてくるのを反復的にこちらも挨拶を返しつつ、過去の自分を思い出していた。今となっては恥ずかしい話しではあるがあの頃の自分は目が合っただけで喧嘩を仕掛けたり他校の人間とも喧嘩に明け暮れる不良といえば聞こえはいいが、社会的な人間ではなかった。当時はそのことがカッコイイと若さゆえの過ちというよりも恥でしかないが、その荒れていた時期のお陰で今の自分になれたことに関しては一定の感謝をしたいと思う。

 口元に皮肉気な笑みを浮かべつつ過去の自分がよもや人を指導する立場にいるとは想像もしていなかったことを小さく呟いていけばこれからどこへ行こうかと思考に老ける。生徒会室にいって実行委員会や生徒会執行部の報告を待つのもいいし、自分のクラスにいくのもいいだろう。それに我が妹に会いに行ってもいいのかもしれない。兄である自分から見ても友達が多いとは思えない。余計なおせっかいかもしれないが、兄としては心配なところでもあった。そんなことを考えつつ人並みに逆らうかのように廊下を歩き続けた。

 ALL

 【本編が開始されたと聞き遅れましたが投稿させていただきます。これからよろしくお願いします。】

6日前 No.9

にしのや @onpkun ★iPhone=zs1KiyQOwX

【 職員室 / 卯月 月菜 】


放課後の校舎はいつも以上にガヤガヤとした空気が広がっていた。それもそのはず、もうすぐ文化祭というこの学校の一大イベントと呼ばれるものが開催されるのだ、心が踊るのも不思議ではない。かくいう彼女……卯月月菜その人も文化祭を楽しみにしている人物の1人だった。

いつもなら生徒達と一緒になって騒いでいる放課後だが、今日だけはいつもとは違った。文化祭の準備ということで、こちら側も色々とやらなければならないことがあるのだ。本当ならばクラスの皆と一緒になって準備を進めたいのだが、そうもいかない。何せまだ手をつけていなかった大量の資料が残っているからだ。
というのも本来ならもっと前にやっておかなければならなかった仕事を、ずっとサボっていたために起こっている出来事なので自業自得とも言えるだろう。ただ、彼女にとってこの大量の紙を目にすればやる気も阻害されてしまうのだ。


「 あああ、こんなにたくさんの資料終わるわけない…!文化祭までに全部片付けてみんなのところに行きたいのにっ… 」


頭を抱えながら紡ぎ出されたその言葉も、ガヤガヤとした校舎の中では綺麗に空気に溶けて行った。
校庭で何やら楽しそうに作業をしている者、そして廊下で何かの塗りものをしている者多種多様な人物がそこにはいるわけで。誰か暇そうな人でもいたら手伝ってもらおうかな、なんて考えていた彼女の回路は見事に遮断されてしまった。
やりたくない、皆と遊びたい、ぶつぶつとそんな事を呟きながら、目の前にある資料へと手を伸ばした。


>>おーる、



【 本編開始おめでとうございます!、
初っ端から教師らしからぬ彼女←ですが、本体共々よろしくお願いします!、 】

6日前 No.10

あさしま @apology ★Kkaa8FBYke_qxX

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6日前 No.11

月岡 日々 @ism10☆AdGNhPahu8vW ★iPhone=3b8fo2ymlo

【小向朱璃/2A教室】

 文化祭。ここ、春瀬高校のそれは、桜咲祭なんて可愛らしい名前がついている。残念なことに開催されるのは桜が散ってしまうような季節であるが、小向朱璃は初めて聞いたそのときから、その名を気に入っていた。入学以前から華やかで楽しい文化祭を想像しており、昨年――朱璃が一年生のころ――にははしゃぎ回ったものだった。生徒数は多くないにも関わらず、和気藹々と賑やかな声は想像以上のものだったし、準備を進める先輩らの笑顔は満開の桜を思わせた。
 そんな姿に憧れて、気分を盛り上げながら奮闘する朱璃だったが、どうにも学年のテーマ、『お化け屋敷』というものが中々難しいらしい。お化けが苦手だとか、暗いのが嫌だとかそういう理由はなく、ただ単に『そういう』センスが皆無であった。宣伝用のポスターの上に、血を表現しようと真っ赤な絵の具を塗りたくってみたが、もらう感想は『潰れたトマト』、『幼稚園児の描く太陽』、『新種のヒトデ』と散々だった。なんとか他のアドバイスでも貰おうと、自身の教室を出て、隣の2Aへと向かう。まだ生乾きの絵の具は紙の上で踊り、じわじわと紙を持つ朱璃の手へと近づいて来ており、今にも垂れてきそうなのだが、鈍い彼女にそんなことがわかるはずもなかった。
 ポスターを持っていない方の片手で、がら、と音を立てドアを開ける。きょろ、と一旦教室中を見渡すが、手が空いている人は少ないらしく、殆どの生徒が何かしらの作業をしているようだった。今はやめといた方がいいかな、と控えめに肩を落として2Bへと帰ろうとしたそのとき、ふと、一人の女子が目に入った。後ろの方でぐっすり眠っているらしいその子は月冠実果だ。ふわふわとした雰囲気の癒し系、といった感じであるが、仕事がないのか面倒なのか物凄く眠いのか、なぜか作業中の生徒達の中には加わっていなかった。
 眠っているところを起こしてしまうのは申し訳なく思ったが、他に頼れそうな人はおらず、親しみを込めつつおずおずとニックネームで彼女を呼んでみる。

「えーとあの……みかん、起きてる?」

 声は小さかったようで、反応がない。少し大きな声で、「みかん!」と話しかけたところで、彼女の体が動いた。


「……うゆぅ…だれ…みかんを起こしたの…」

「私私! 朱璃だよ! 起こしちゃってごめんなんだけど、ちょっと、これ! 見てみてくれない!?」

 朱璃は、ぱ、っと潰れたトマト――ではなく、血を描いたはずのポスターを実果に見えるよう広げた。実果はまだ寝ぼけ眼のようだったが、朱璃はそれにすら気付かず、強ばった表情で固唾を呑んだ。――血に見える、と言って貰えることを信じて。

>みかんちゃん



【メイン解禁おめでとうございますー!! 佐瀬も少ししたら投下致しますので、どうかよろしくお願いします〜!】

>all様

6日前 No.12

Rosa @rosa0529☆OfI7utBYH1Y ★Android=Syffr4jFHd

【古郡羽菜/3-B】
 桜咲祭まであと7日。3年B組の出し物である逆転喫茶の装飾や内装は着々と完成へと向かっており、桜咲祭実行委員の仕事もラストスパートに近づいているそんな頃、昨日と変わらず実行委員の羽菜が口にする言葉は「コスプレが非常に楽しみ」と「彼氏が欲しい」が凡そ半分を占めていた。
 なにせ今回桜咲祭実行委員になったのは少女漫画ルックをこよなく愛する古郡羽菜だ。
 出し物が逆転喫茶と決まったその日に演劇部へ赴いてレンタルの許可を貰い、毎月親から仕送りされるも使い道がほとんど無く貯金するしかなかった現金も貯金額の4割を費やしてありとあらゆるジャンルの服をかき集めるなど、クラスメイト達のきらきらルックを拝む為なら痛くも痒くも無かったと言う。
 彼にはこれが似合う、彼女にはこれなんて良いんじゃないかときらきらと邪に輝く瞳をして語る羽菜の笑顔はまさしく秘薬を作り出す直前の魔女と呼ぶに相応しいもので、その欲望の晒け出し具合には最早感嘆すら覚えるほどであるし、更に言うなら現在進行形で看板に使った木の板の余りをゴミに出せるサイズに素手でばきばきと折っているその姿は羽菜が欲してやまない女子力とはかけ離れた行動だと未だに気がついていない。自分の力の数値に女子力が無いと気が付いていても、そこから先までは気が付けなかった。そして恐らくこれからも気が付かない。

「今年も出し物制覇しなきゃ……。彼氏どうしよ……。もう粘土で作るしか……」

 めきめきばきばきばき。18枚目の板が上の空の羽菜に無残にも敗れ去り、ほんの十数センチになった板は半透明のゴミ袋目掛けて宙を舞う。華麗な放物線を描いたそれは惜しくも袋には入らず音をたてた床へ落ちるが、その事にすら気が付いていない羽菜は彼氏と呟きながら19枚目の板に手を伸ばして力を込めた。

【本編開始おめでとうございますー! 上の空で彼氏文化祭彼氏文化祭と呟き板を折る破壊マシンと化している羽菜ですが、良ければ絡んでやってください……!】

>>ALL様

6日前 No.13

@akira0908 ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【奉日本速水/部室棟:茶道部】

速水がふぅ、と一息つきながらぼんやりと穏やかな瞳で外を眺めていると、ふと控えめに茶道部の扉が開かれることに気が付き速水はキョトンとしながら開かれる部室の扉の方を見る。
────珍しい。俺以外にも桜咲祭準備に参加してない人が居るなんて
そんなことを思いつつも、開かれたかと思えば速水の前に速水と同じように正座をしていたのは生徒会執行部副会長のさらさらの黒髪を紫色の蝶の黒バレッタで髪をまとめている北条香織だった。昨年同じクラスだったことは速水の記憶の中には無いが同じ2年だと言うだけではなく、そのうえ大和撫子との噂を聞いたので速水としても無意識に親近感を抱いていた。それだけではなく、たまに髪を結わってもらっていたり逆に速水が僭越ながらも香織の髪をいじらせてもらっていることもあり個人的には親しい仲なのではないかとも思っている。
すると香織が可愛らしく首をかしげたかと思えば、速水に対して声をかけてくれたのもあり、速水も嬉しそうに小さく微笑んで口を開く。

「ええ、構いませんよ。何も面白い話はできませんが……私で宜しければ」

にっこりと速水が優しく微笑むと「あ」と少し声を漏らす。

「抹茶は飲めますか?折角来てくださったのですし、もし良かったら私で良かったら点てさせて頂こうかと……。桜咲祭の準備の方、やはり生徒会に入っていれば大変なのでしょうか?頑張る北条さんの姿もとても素敵ですけれど、あまり頑張りすぎては体を壊してしまいますよ」

飲めるか、と聞いていながら相手の応答も聞かずに速水がしずしずと立ち上がりながら部室の棚から茶器を用意し始める。既に抹茶の用意をしながら香織のためにお茶を点てつつも小さく微笑みながら体を労わる様な言葉をかける。
小さく「それに……」と声を漏らすと、次は香織を見据えて速水は口を開く。

「北条さんが倒れたりしてしまったら、生徒会の皆さんが困ってしまいますよ。それに心配もするでしょうし。もちろん私も心配します。どうかご自愛くださいね」

なんて、と言いつつ少しはずかしそうに速水がお茶を点て終えると、香織の前に優雅な仕草で差し出す。

>>北条香織様、all様

【絡みありがとうございますー!どうかこのおじいちゃん野郎の相手を宜しくお願い致します。】


【奉日本美風/カウンセリングルーム】

「あー、私もみんなと準備混ざりたいなぁ……」

カウンセリングルームの窓からそんなことを呟きながら1人でぶすくれつつも外の様子を眺めているのは三十路手前の年齢に不相応な謎の若々しいテンションを持つのは光に当てればキラキラと輝く少し異様にも思えるような短い黒髪をカウンセリングルームの窓を開けて東風になびかせるのは1年B組の副担任にしてカウンセラーを務めている奉日本美風。
桜咲祭なんてこれ以上に色んな生徒と仲良くなれるイベントは無いだろう。美風からすれば今すぐにでも混ざりこみたいものなのだが美風はこのイベントだけは絶対に参加が出来ない。
仮にも美風は名家の出だ。そう、仮にも。つまりここまでくれば恐らくわかるだろう。
美風は技術や家庭科に関しては何も出来ない。それは小学生の時からのことで、小学生の時の家庭科で大したものを作る訳でもないのに1人だけ大怪我をして保健室は愚か病院送りにされたのは今でも苦々しい思い出だ。それもあり自分でも流石に自重をしていてうまいアドバイスが出来るわけでもないのでカウンセリングルームで暇つぶし、のようなものを1人でしていた。

「どうしよう、どこか移動しようかなぁ」

ずっとカウンセリングルームにこもっているのも暇だ。そもそもカウンセリングルームがちゃんと生徒に知れ渡っているのかが不思議で仕方が無い。それとも弓道部で活動しているのであればそちらを見るべきか。しばし考え込む。

「ええい、ここに留まってるのもよくない!どっか行こう!!」

ガタッ、と音を立てて1人で小さなガッツポーズをする。……も。
────どこ行こう。
彼女に行き先などは無かった。

>>all様

【ひとまず美風も投下しましたー!絡みづらい文ですがお暇な人がいらっしゃったら絡んでくださってもいいんですy((殴 どうぞ美風の方も宜しくお願い致します!】

6日前 No.14

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 2A教室】

>>私私! 朱璃だよ! 起こしちゃってごめんなんだけど、ちょっと、これ! 見てみてくれない!?


目を擦っていると、大きめの声が返ってきた。耳がキンキンする、という感想は持ったが、実果の目がぱっちりになることはない。相手の方を不思議そうに見つめると、少女の姿よりも、赤い絵の具が先に目に入った。これはなんだろう。最近やっている今日も朝までやっていたゾンビゲーのヘッドショットを決めようとしてミスったときに頭が飛ぶ演出だろうか。もしそうならものすごく上手にできていると思う。真ん中の丸から太陽か星型のように広がる赤がすごくいい感じに。……という感想は、相手は欲しがってはいないだろう。赤でベタベタだから血で間違いはないdsろうが、あまりにべっとりしている。

「うんとー……血、かなー、これ…。血には見えるけど、ひとつひとつの範囲が大きすぎると思うよー。もっと、細く細かくでいいんじゃないかなー?」

ゾンビゲーで見たことあるよこれ、という感想だけ飲み込んで、ゆるく笑顔を浮かべながら思ったことを言う。すると、乾いていない絵の具が、ぽたり。実果の机に垂れたが、特に気にしなかった。髪から視線を動かし、自分を起こした少女を見る。小向朱璃。天真爛漫で前向きなおばかさん、という幼い印象を、実果は受けている。ギャルゲーだと食べ物を与えておけば攻略できる感じ。長い茶色の手入れされた髪、丸い大きな目、カールしたまつげ、愛らしい唇、綺麗な白い肌。「全体的に女子力たっぷりのかわいい子だよね、みかんと違って」と少女を観察しながら思い、ため息を吐く。

「にしてもそれ、お化け屋敷のポスター? なら、あんまり怖いのじゃなくて、かわいいおばけさんを描いたらどうかなー? みんなすっごくこわ〜く作るみたいだから、『わあ!かわいいポスター!このお化け屋敷行ってみよ〜』って言ってみたら、実はすっごく怖かったー……ってなってー、怖さ倍増! に、なると思うよー」

率直な感想だけでなく、新しい案も提案してみる。いわゆるパッケージ詐欺。今言ったように、すごくかわいいから私でもできるかも、なんて思って買ったホラーゲームはガチ勢のものだったり。かわいい女の子につられて買ったゲームは女の子は殆ど見にくい画質の悪いドット絵だったり。レベルの高いクォリティを追求していたから期待していたら中身はほとんど味気なかったり。無邪気な女の子の笑顔が描かれていると思ったら最後は全員死ぬヤンデレだったり。最後のヤンデレのパターンは最高に面白いやつだ、よくあるよくある。等と数秒考えるだけで出てくる"パッケージ詐欺"の例えをぽんぽん浮かべながら、「小向さんには、どれがわかってもらえるかなー…」などと心の中で苦笑いを浮かべていた。

>>小向さま【絡みありです!!】周辺all

5日前 No.15

たろ @y40 ★km7PdjKy6U_yoD


 【北条香織 / 部室棟 茶道部】


目の前の彼は、嬉しそうにほほ笑み「ええ、構いませんよ。何も面白い話はできませんが……私で宜しければ」と言ってくれた。この返事は彼女にとっても嬉しいことだ。承諾してくれたことより生まれた安堵感が彼女のため息と一緒に出てきた。そんな彼女に彼は、「あ」とつぶやきほほ笑むと「抹茶は飲めますか?折角来てくださったのですし、もし良かったら私で良かったら点てさせて頂こうかと……。桜咲祭の準備の方、やはり生徒会に入っていれば大変なのでしょうか?頑張る北条さんの姿もとても素敵ですけれど、あまり頑張りすぎては体を壊してしまいますよ」といい、立ち上がった。準備をしてくれるようだ。彼のお茶が飲めるのだ。嬉しいことこの上ない。
香織は、好き嫌いはなく抹茶も好きだ。いつか、茶道部のお茶を飲みたいと思っていたがあまり親しい者がおらず諦めていたところだ。自分的にも目の前の彼とは、友好関係が少しからず、あるのではないかと思う。たまに自分の髪を結ってくれるのだ。彼の髪も触ってみたいものだが。

「それに…」とつぶやいた彼は、「北条さんが倒れたりしてしまったら、生徒会の皆さんが困ってしまいますよ。それに心配もするでしょうし。もちろん私も心配します。どうかご自愛くださいね」といい、優雅にお茶を差し出した。
初めて見るそれに、目の輝きが隠せない。思わず感嘆の声を上げる。

「うわああ、凄く綺麗。お言葉に甘えて頂くね、速水くん。」

そう言って、ほほ笑むと茶器を取り、汚さないようお茶を飲む。家では滅多に飲めず、やっと飲めた味に目を瞑りそうになるが、味を感じながらと、ゆっくり飲んでいく。
一段落、というか一気に飲むのは少しあれだ。と一瞬思ったが、ゆっくり飲み干す。飲み終わって気づいたが、やはり茶道の作法で飲んだ方がよかったものだろうか。ああ、失敗した、とも感じたが終わったことはしょうがないなと思う。
お礼だけでもしなければ、と思い彼に向かって礼をする。

「お茶、ありがとうね。お話し相手になってくれて嬉しいし、よかった。あと、生徒会の皆は優秀だから大丈夫よ、多分!」

とほほ笑みながら、自信を持っていう。少々心配な面もあるが、多分大丈夫なことを祈っている。大丈夫だ、問題なんて起きない。いやまてこれはフラグだ。私は、ここでゆっくり休憩の時間を過ごすのだ、多分。そうははと乾いた笑みが出そうだが、信じている。

「疲れたらここで癒して貰おうかな。…ふふ、冗談だけども。」

そういった彼女は「速水くんは行かなくても大丈夫?」と付け加えて、彼を見る。今更だが、彼のことを「速水くん」と君付で呼ぶ人は珍しいのではないかと思う。分からないが。なんとなく、親近感があるのでというか自分と同じような感じがするので「速水くん」と呼んでいたが彼的には大丈夫なのだろうか?そんなことも考えながら、少し楽しそうにほほ笑む。



>>奉日本速水様  ALL様

【いえいえ。とてもほのぼのしていて、楽しいです!なんか、こう癒されます。←
 こちらこそ、絡みよろしくお願いしますね!】

5日前 No.16

月岡 日々 @ism10☆AdGNhPahu8vW ★iPhone=3b8fo2ymlo

【小向朱璃/2A教室】

 実果は目を擦りながら、眠たそうにポスターに目をやった。次はどんな風に思われるのだろうか、次こそ血であるとわかって貰えるだろうか――朱璃は「血、こい血、血血血!」と何も知らない人に聞かれてしまったら相当怪しまれてしまいそうなことを心の中で念じつつ、実果の言葉を待った。ポスターに縫い付けられていく視線を、共に追いながら。

「うんとー……血、かなー、これ…。」


――キタ、血!

 朱璃は無意識のうちに、ふわっと微笑みをつくる。人によっては、ちゃんとわかってもらえるものなんだ、という安堵感が朱璃の表情筋を緩ませた。自信を持って人に見せられるものではないことは自覚していたが、それでもまだ『まし』な方なんだ、と。またしても心の中で、小さくガッツポーズをした。そうやって浮かれる朱璃の耳に、実果の淡々と紡がれるアドバイスが入ってくる。


「血には見えるけど、ひとつひとつの範囲が大きすぎると思うよー。もっと、細く細かくでいいんじゃないかなー?」

 朱璃は目を輝かせたまま、「細く、細かく……」と実果の言葉を復唱する。そして、「なるほど……細く、細かく……」とぼそぼそもう一度繰り返し、指でイメージしつつ空中に描いてみたりして。動きも馬鹿っぽいのはもはやご愛嬌である。


「にしてもそれ、お化け屋敷のポスター? なら、あんまり怖いのじゃなくて、かわいいおばけさんを描いたらどうかなー? みんなすっごくこわ〜く作るみたいだから、『わあ!かわいいポスター!このお化け屋敷行ってみよ〜』って言ってみたら、実はすっごく怖かったー……ってなってー、怖さ倍増! に、なると思うよー」

「た、たしかに!!!!」

 想像を膨らませる。例えば二年生じゃない誰か……、朱璃はバレー部でお世話になっている、三年の二千翔蛍をそのポジションに置いて考えてみる。蛍先輩が可愛らしいお化けのポスターを見たとしたら、きっと油断してくれるんじゃないかなあ。もろに怖いポスターだったとしたらどうだろう、警戒されて来てもらえなかったら……それは残念すぎる、出来ればダイナミックに驚いてほしい。そんな風に思考を巡らせる。朱璃としては、彼が幽霊などを怖がるタイプかどうかは全然知らないわけだが。


「ありがとうみかんちゃん!!」

 と、礼を言ったときはじめて、絵の具が机に垂れていることに気付く。「うっ、えっわ!?」と奇声を発しつつ、「ごめんごめんごめんほんっとーにごめんなさい!!」と続ける。そして慌てふためきながら、勢いよく自身の両手をパンっと合わせて拝むようなポーズをとる。五秒ほど拝んだあと、ティッシュあったかな、なんて制服のポケットの中を探る。生憎ティッシュはさっき使い切ったばかりで、手にあったのはピンクのハンカチだけ。

「これで拭いてもいいですか!? っあ、濡らしてきたほうがとれるかな!?」

 と焦りつつ実果の方を見た。


>みかんちゃん




【佐瀬恭成/3B教室】

 春の空気が、少しずつ夏へと変わりゆくこの頃に、『桜咲祭』は催される。暑いとも寒いとも言い難い心地よい温度が、今年で入学して三年目となる佐瀬恭成に、最後だというのを遠回しに告げる。去年一昨年の気温なんて逐一覚えているわけではないが、懐かしい空気が肌を滑っていくのを感じていた。
 かと言って感傷に浸れるほど暇ではなく、クラスの出し物の仕事に、軽音楽部の舞台発表と準備が必要なことは山ほどあった。特に音楽馬鹿とも言われる佐瀬は、部活の練習は欠かさずしておきたかった――のだが、どうもそれぞれ仕事があるらしく(佐瀬自身も例外ではなく)、中々合わせることができないのだ。バンドの仲間たちは全員実力者であるし、心配することはないと言えばそうだが、――ただただ音楽がしたいという思いに突き動かされ。今はちまちま、それぞれの予定を聞き回っている最中である。

 取り敢えず椎名――椎名游という、同じくギターに命を懸けているような男を探しに、3B教室へと足を踏み入れた。


――めきめき、ばき。ばき、めき。

 そのとき、このような音と、それと「彼氏……」とか「文化祭……」とか、「彼氏……」とか呟いているのが聞こえる。音と呟きの内容と、声の感じで、顔を見ずとも誰であるのか予想はついた。一人でいるようなら話しかけやすい、椎名の居場所は知っているだろうか、と考え、声を掛けてみ……ようとしたそのとき、「今年も出し物制覇しなきゃ……。彼氏どうしよ……。もう粘土で作るしか……」という信じられない突飛すぎる言葉が聞こえたので、元々尋ねようとしていたことが一瞬にして吹っ飛んだ。

「粘土では作れないだろ……そんなゴーレムみたいなのでいいのかお前……」

 佐瀬は訝しげに眉間に皺を寄せ、つい感想が口をついて零れる。普段積極的に人に話しかけることは少ない佐瀬だが、スルーできないくらいに突っ込みを入れたかったらしい。

 粘土の彼氏をご所望の彼女は、古郡羽菜という。佐瀬のルームメイトで、親友とも言えるような彼、早乙女トーマとたまに一緒にいる女子生徒。テスト前に共に勉強しているそうで、相当頭が良いとかなんとか早乙女が言っていた。ゴリラゴリラ言われているとはいえど、文武両道で整った容姿をしているはずだが、何故かいつも彼氏に飢える彼女は、佐瀬の中で中々不思議な存在であった。恋人なんていなくても充実していそうなものだが。佐瀬自身も今現在恋人はいないが、今のところ現状に不満はなかったもので。

 ちらりと目をやった先に大量の板の残骸を見つけ、びくと肩を揺らした。目を見開きまた彼女の方を見るが、そこにいるのは屈強な男などではなく、ただただ華奢な、見慣れた彼女がいるだけだった。

>羽菜ちゃん

5日前 No.17

リラ @thanatos ★iPhone=1Ya7qr8YRj

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5日前 No.18

みやもり @tsukiko29 ★Android=BuppHKWvEQ

【 春原菊代/3A教室→職員室 】

 暖かな春の木漏れ日が差し込む教室では桜咲祭に向け慌ただしく準備が進められていた。教室だけでなく廊下や屋外からも賑やかな声が聞こえてくる。そんな騒がしくも心地良い声たちに耳を傾けながら、一生徒である春原菊代も例外なく桜咲祭の準備に追われていた。学校指定の青いジャージに身を包み――――とは言っても、上に着ている体操服は袖を肩まで捲り、ズボンに関しては左裾だけ膝下まで捲り上げるという何とも半端なジャージ着こなしをしながら、クラス企画であるコスプレ喫茶の看板を作成していた。

 デザインのセンスなんてものはまあ人並み程度にしか無い菊代は、クラスメイトに配色等々聞いたりしながらポスターカラーを塗っていく。作業も中盤に差し掛かった頃、筆にポスターカラーを付ける感触が何だか違うような気がした。ふとポスターカラーを入れていた容器に目をやると、案の定ポスターカラーは全く無くなっていた。元の瓶を見てみても中身は無かった。どうしようかと少しだけ悩み、取り敢えず先生に聞いてみようと思い立った菊代はクラスメイトに職員室へ行く事を伝えると教室を後にした。


 目的の職員室へと到着し扉の前に立つと、普段は静かなこの場所からも慌ただしい雰囲気がした。「失礼しまーす」なんて扉を開けると同時に流れるように申し訳程度の挨拶をし、探している人物の席へと進んでいく。

「月菜先生、あのさ…………うわぁ、すんごい量……」

 菊代の所属している3Aの担任である卯月月菜を前にし、ポスターカラーの余りってある?何て聞こうとしたのだが、彼女の前に積まれた大量の資料たちに思わずそんな言葉を発してしまった。大変そうだなあと思いながらも、自分が彼女の立場になったらなんて不意に考えてしまい、少々顔が引きつった。



>月菜先生、allさま


( 本編開始おめでとうございます〜!
拙い文で申し訳ないですが、絡ませて頂きました……!至らぬ所等ありますが、本体共々よろしくお願い致します! )

5日前 No.19

砂糖 @akkaricha ★iPhone=hCMIcvn5Hy


【 都祀李汰 / 2B教室 】


「 あーあ 」

何を黄昏ているのか 深い深い溜息を吐きながら窓の外の景色をぼんやりと眺める少年が一人。 心地よさそうに目を閉じ 暖かい日光を浴びながら、近々桜咲祭が行われることを思い出す。
どれも魅力溢れる素晴らしい企画だらけで今からドキドキと胸が踊る、 桜咲祭という名もネーミングセンスがあって個人的にはとてもかっこよく感じているつもりだーーー しかし 、いくら遠くの桜の木に目を凝らしても 桜の花びらは全て散ってしまっていて見えるのは何の美しさも感じられない緑のただの葉っぱだけ。

「 ……桜、咲いてないんだけどなあ。」

そんな独り言をぽつりと零してみるが、誰かが聞いている訳でもなく 後ろの騒音にかき消され、 また小さく溜息を吐きながらいちごみるくを一口、ちう、と口に含んだ。

そんな一人で黄昏る時間に流石に飽きてしまったのか フワフワとした髪を揺らして ふと窓から教室内に目を向けた。辺りを見回すと 皆忙しそうに文化祭の準備に向けての作業をしている。でも どことなく楽しそうで、自分もそれに参加しているということに充実感も感じつつあり ざわざわとかなり騒がしいが全く苦にはならない、 というかそろそろ自分も手伝いをせねばと今更咄嗟に思ったのか たまたま近くにいた友人の元に駆け寄り、

「ねえっ、俺に何か手伝えるようなことない? 」

と全く嫌味のない笑顔を相手に向けながら にょきっと生えてきた誰にも見えない犬のしっぽのようなものをパタパタと振って問いかけ、相手からの返答を待った。仕事なんて自分で見つけてするものなんだろうけど 、正直今どの段階まで周りの作業が進んでいるのかが李汰には把握出来ていない。まだ汚れてもいない綺麗な体操服の袖をグイッと捲り、やる気と威勢を少しだけ見せた。


>> all


( 出遅れ感ありますが 本編開始おめでとうございます!グダグダの駄文で誠に申し訳ない…!まだ誰とも絡んでいなかったり、お暇な方がいれば是非絡んでください!! )

5日前 No.20

Rosa @rosa0529☆OfI7utBYH1Y ★Android=Syffr4jFHd

【古郡羽菜/3-B】
 上の空で板を折る破壊マシンと化していた羽菜の意識が近付いてくる誰かの気配で浮上する。はっ、と顔を上げた瞬間に手に持っていた19枚目の板もばきぃと音を立ててものの見事に真っ二つになった。元々破壊する予定はあったものの無意識に折ってしまうと本人でも恐ろしくなってしまうもので、悲鳴にも似た小さな声をあげざるを得なかった。それでも折ってしまったものは仕方が無いので袋に放り込む。
 少年漫画で良く見かける"俺に近付くな! ……もう、なにも壊したくないんだ……"みたいに言う主人公の気持ちはきっとこんな感じだろうなぁと沁々思っていると、聞き慣れた声で話し掛けられる。振り返ると美貌の青年がいた。
 美貌の青年――佐瀬恭成に初めて出会った時の感想は、率直に「イケメン」「2次元かな?」「きらきらルックじゃねぇか」の3つだった。自分の三白眼とは似ても似つかない色気のある目付きには本当に高校生なのか疑ったものだ。軽音楽部のライブを見てからその演奏のクオリティに更に疑いを深めたが、それでもふとした表情や仕草は男子高校生のそれなので全く訳が分からない。強いて言うなら癖の強い性格をしているところが難点なのかもしれないが、そんな性格が好きという人も少なくないのではなかろうか。現に羽菜は彼の性格が好きだった。

「ゴーレム錬成でもしないと彼氏と文化祭回るっていう高校生活の夢が叶えらんないんだよね。最後だよ最後! 高校生活最後なのに! 何故! 何故彼氏がいない! あっそれとも佐瀬くんがわたしの彼氏になるかね? あははははは」

 虚無。物凄い勢いで捲し立てる羽菜の瞳を漢字2文字で表すならそれが1番相応しい。普段ハイスペックを謳っているわりに彼氏関連になると途端にぽんこつになるのはそれだけ飢えているからで、こんな状態の彼女に彼氏でも与えた日には生き血を啜りかねない。満ち足りたら満ち足りたで何かしらに文句をつけるのだろうから、彼女は飢えているくらいが丁度良いのだ。
 そしてほんの数秒後、いけないいけないと自分に平手を食らわせた羽菜の視界に入ったのは、板の残骸を見て目を見開きこちらを見る佐瀬だった。

(弄るしかあるまい)

 考えが完全に小学生男児のそれだった。思い立ったが即行動。途端にスプラッタ映画の殺人犯もかくやといった凶悪な笑みを浮かべると、彼の肩に右手をぽんと置く。

「佐瀬くんくらいならばきばきにできると思うからさ、ばきばきにされたくなったらいつでもおいでね。――――――いやまぁ冗談だけど!」

 肩からぱっと手をどけてそのまま親指を立ててみせる。ばちこーんと効果音がつきそうなウインク付きなのは「安心してねなにもしないよ」という意思表示なのかなんなのか。

【絡み有難うございます……!】

>>佐瀬くん、周辺ALL様




【水樹文彦/医務室→カウンセリングルーム】

 文化祭7日前の放課後。自分で淹れた紅茶を飲みながら怪我人病人その他諸々を待つ事1時間。本日は体育の授業中派手に転んだらしい男子生徒1名と、昼休みにお菓子を求めやって来た女子生徒のグループ以外は医務室に足を運ぶ生徒はいなかった。医務室に来ないのが1番喜ばしいことだとはいえ、やはり寂しいものがある。だらだらとやっていた今日終わらせるべき仕事もちょうど終わってしまって、今度こそ暇を持て余すことになりそうだ。
 そうと分かれば仕方が無い。とにかく暇を嫌う性質を持つ水樹は物凄い勢いで立ち上がり、すっかり冷めてしまった紅茶を一気に飲み干すと備え付けられているシンクで洗ってから水切りかごに置く。そして足早に医務室から出て鍵をかけてから「外出中です! なにかあったら職員室まで」と書いたホワイトボードを引き戸に付けられたドアフックに引っ掛けると、鼻歌交じりに医務室をあとにする。
 とりあえずまずは1年の教室から順々に見て回ろうかと廊下を歩き、カウンセリングルームの前を通り過ぎようとしたその時。内部からがたっと物音が聞こえ、思わずぴたりと歩みを止める。
 もしかしたらなにかあったのかもしれない。軽くノックをして「なにかありました?」そう言うつもりだった。なにかあったら助ければ良いし、なにもなかったらそれで良い。
 こんこんこん。ノックをしてからそっと扉を開けると、そこには小さくガッツポーズをキメている奉日本美風の姿。
 静止すること5秒。脳はフル回転して彼女にかける言葉を探している。

「あ、えっと、物音が聞こえたからなにかあったかと思ったんですけど杞憂でしたね。……なんかスミマセン」

 フル回転させた結果がこれだった。片言に近い発音で言葉を絞り出したは良いものの、これ以上どう続けて良いか分からずカウンセリングルーム入口で固まってしまう。さして暑くもない時期だというのに、こめかみを汗が伝った。

【そっと絡ませていただきました……! よろしければお付き合いください\(^o^)/】

>>奉日本先生、周辺ALL様

5日前 No.21

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 2A教室】

顔を緩める。実果のアドバイスを何度も復唱する。イメージトレーニング。案への激しい賛同。……などの愛らしい表情の変わり具合に、ついクスクスと笑ってしまいそうになるが、失礼なので何とか飲み込む。とにかく、彼女の役に立てたようで良かった。さて、無理やり終了させられた眠りを、再開するとしよう。今の実果の役目は終わった。次に何か役目がくるまでは眠らせてもらうのだ。かなり大きな声で多少は目が覚めたが、やはり寝足りない。なんせ本日の睡眠時間は1時間も無い。じゃあゲームをするな本を読むな諦めて寝ろということになるのだが、華の女子高生が深夜帯という対価を払うのは気が引けるのだ。華要素なんて実果には無いが。等と感謝をされながら考えていると、奇声が上がった。絵の具が垂れていたことに気付いていなかったらしい。鈍感なの…? あたふたとしどろもどろになって桃色のハンカチを見せる朱璃を見ていると、ため息が出た。

「濡らしに行くにもみんなの作業の迷惑になっちゃうしー、わざわざやらなくっていいよ。その代わり、みかんの何ヶ月もポッケに入ったまんまの未使用未開封ティッシュ貸してあげるねー」

にへ、とゆるくえみを浮かべて、スカートのポケットに手を突っ込み、ポケットティッシュを取り出す。シュッ、シュッ、シュッ…と、何枚かティッシュを取り出して、半分ほど残ったポケットティッシュ本体を朱璃に渡す。結構絵の具の範囲は広がっている。別に机が汚れるのは普段なら全然構わないのだが、今は速攻で朱璃に帰って細く細かい血を描いてもらい、机に伏せて眠りたいので、制服に赤い絵の具がべっとりつく、なんてことは避けたいのだ。乾くまで待つわけにもいかないし、いますぐ処理を行う。先ほど取ったティッシュを重ねて、滲んでも手につかないようにして、机を拭き始める。

「にしても小向さん、バレー部じゃなかったっけー? 絵、得意なのー?」

騒がしい教室で無言を貫くのは難しかったので、愛想よく話しかけてみた。

>>小向さま、周辺all

5日前 No.22

工藤蓮華 @koki☆iOEaToagbI2 ★P24UIEe7ZZ_Q1n

【工藤蓮華/廊下】

 廊下に溢れかえる生徒を避けながら歩いていると生徒が少ないところまできた。さすがに学校全体まで生徒がいるわけではないようだ。ここでどこへ行こうか考えようかと思うと視界の端に見知った姿が入った。どうやら一人の男子生徒が転んでいた。その転んだ男子の頭を撫でている女子生徒。その様子は傍から見たら微笑ましい青春の一ページであった。しかし、問題がある。頭を撫でている女子生徒が自らの妹であることを除いてだが。

 普段であれば二人が愛情を育む様でも眺めているのだが、この場合は違う。愛しの我が妹が顔も知らない男子生徒の頭を撫でているのだ。教師というよりも兄として見過ごせない状況であった。さすがに教師という立場上感情的になって詰め寄るわけにもいかず、一度呼吸を置いて極力男子生徒を驚かせないようになるべく笑顔を作り二人に近づいていく。

 「…そこの二人。というか歌。頭を撫でている男は誰だ?彼氏でもないのに男の頭を撫でていいのは家族だけにしとけよ」

 頭を撫で続けている歌に対して付き合ってるわけでもないのに他人の頭を撫でるのはやめておけというのを言葉にしていく。同じ家に住む歌に男の影はないし弟からもそういった話は聞いていない。となればただの友達かクラスメイトだろうと推測し笑顔のまま語尾に怒気を交えつつ軽率な行動を控えるように注意しひとまず二人を引き離すべく頭を撫で続けている歌の手に触れようと手を伸ばしていき

 歌・純

 【気がついたらシスコン全開なお兄ちゃんになってしまいました。改めてよろしくお願いします】

5日前 No.23

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★iPad=BENrHRNU7h

[春瀬寮入口→春瀬高等学校入口/太刀川飛鳥]

 「ふぅ……少し休憩するとするか」

 誰に言うわけでもなくそう呟いた女性教師、太刀川は春瀬寮入口に広がる花壇の一角に持っていた小さいシャベルを刺すと立ち上がり、体を伸ばした。若くはない年齢になっているのは自覚しているが体育教師として体を動かす機会は多い。疲れを残さないようには心がけてはいるが流石に難しいのだろうか。
 何か考えたわけでも無かったが、思わず春瀬寮を眺めていた。春瀬高校は入学すると同時にここ春瀬寮への入寮が義務づけられている。親元を離れての生活に不安もあるだあろうが生徒達はそのような様子を見せることなく学園生活を過ごしている。校則も近隣の学校に比べれば優しいようにも思うし、制服も確かに可愛い。立地も良好であり、偏差値が自然と高くなることも分かる気がする。
 だが、既に放課後だと言うのに寮はいつもより静かになっている。理由は単純にして明快。近々行われる春瀬高校の最大と言っても過言ではない規模の大型行事“桜咲祭”。その準備が大詰めを迎えているのだ。ほとんどの部活は休止中になり、放課後といえば二年生までは学年ごとに、三年生はクラスごとになってそれぞれの企画した催し物を成功させようと動き回っている。軽音部を始めとする文化部はステージ発表等の企画があるようで桜咲祭の準備と並行して練習を重ねているらしく、頭が下がる。準備に奮闘する生徒達皆のその姿は輝いて見え、字のごとく眩しく見える。自分の学生時代はどうだったかと思い返そうかとも考えたが、今は目の前の仕事を片付けるとしよう。
 花壇の仕事に一区切りを付け、道具を片付け一息ついた彼女はふと思い出したように寮の食堂へ足を向けた。

「よし、上手くできているな」

 食堂の冷蔵庫と隣の戸棚から数種類の菓子を取り出した彼女は嬉しそうにそれらを見た。昨日の夜から生徒達の夕食を作り終わってから一人食堂に残って作っていたものである。プリンやクッキーから小さいケーキやスイートポテトのような物まで揃っていた。それらを紙袋に慎重に入れていく。潰れないように崩れないように入れ終わると紙袋を両手にそれを持ち、腰で食堂と寮玄関を押し明け、本校舎へと足を向けた。
 春瀬寮から本校舎までは歩いて五分程であり、今日は晴れていることもあり気持ちはいい。だが彼女の気分は良いと言えるものではなかった。
 彼女は担当している教科や委員会、そして何よりその容姿から生徒に距離を置かれてしまっていることがある。口では気にしていないと言ってはいるが、人に避けられて少なくとも良い気分になれる人は数少ないと思う。なので菓子を作っているときはよかったのだが、実際に放課後頑張っている生徒達にどんな流れで渡せばいいのかがイメージがつかないまま出てきてしまったのだった。渡す宛も正直、現在では思いつかない。
 眉間にシワが出来ているのに気づき、慌てて表情を戻し、あまり進まない歩を本校舎へと進めた。

[本スレ解禁本当におめでとうございます。盛大に出遅れましたのでAll文にて失礼します。空いている方がいましたらよろしくお願い致します]

>皆様

5日前 No.24

@akira0908 ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【奉日本速水/部室棟:茶道部】

香織にお茶を差し出すと、香織は思っていたよりも嬉しそうな反応を見せてくれ、速水も余計な迷惑でなかったようだと判断し、ホッと胸をなで下ろす。そのうえ綺麗とまで言われて、自分の事を褒めてくれている訳では無いと分かっていつつも、嬉しいことに変わりはなかった。
香織の輝く瞳に思わずくすくすと笑みが零れてしまう。ここまで自分の点てたお茶を丁寧に飲んでくれる人を見たことがなかったもので、速水も嬉しい気持ちで胸が満たされる。
────今度からは北条さんを部活の時誘ってみようかな。
まだ始まってすらいない準備期間だというにも関わらず、桜咲祭が終わったあとのことを考えながら口元を緩める速水。それに茶器を汚さないようにと配慮までしてくれているのが少しぎこちない動きをしている事で速水にも分かり、速水はますます嬉しい気持ちになるのは言うまでもないだろう。
香織が飲み干したのを確認すると、速水が茶器を片付けようと立ち上がると、後ろから感謝の言葉と速水の心配だ、との言葉に対する答えが返ってきて微笑む。

「いえ、こちらこそお粗末様でした。……ふふ、北条さんは本当に皆さんを信頼しているんですね。他者を信頼するという事は己も信頼されるものです」

口元に手をあてながら静かに速水が微笑む。そして茶器を静かに片付け始めると、ここで癒してもらおうかな、という言葉に思わず速水は茶器を片付ける手を止め1度キョトンとする。

「冗談なんて仰らないでください。来てくれてもいいんですよ?癒し……になるかは分かりませんが。お茶を出して差し上げる事くらいは私にも出来ますので」

静かに速水が微笑みながらそんなことを言う。すると香織に「速水くんは行かなくても大丈夫?」と尋ねられる。一瞬一体何のことだろうかと考えたが恐らく桜咲祭の準備のことだろう、と思い茶器を片付け終えると、苦笑しながらまた正座を作って小さく口を開く。

「私は居ると仕事増やしちゃうので……。和服の着付けの時は付きっきりにしてもらえるとの事でしたので、それまでは部活で時間を潰そうと思ってまして。……皆さんの力になれないのがお恥ずかしい話です」

速水は不器用だ。そんな速水でも出来ることといえば和服の着付けとお茶を点てること、自分の髪を結わうのは苦手だが他人の髪を直したりするのは得意だったりする。速水はほとんど本番までは出番がないということで、恥ずかしい話だと言いつつも正直何もしなくても怒られないのでラッキーくらいに思っているのは速水だけの秘密だ。
と言っても、一番の問題は速水が教室まで迷子にならないか、教室まで向かう途中であまりにもの体力の無さに倒れないか、なのだが。

>>北条香織様、all様



【奉日本美風/カウンセリングルーム】

こんこんこん、とノックが聞こえた気がしたのだが、それを気がしただけだと片付けてしまった美風は自分の失態に数秒後に気が付く。
カウンセリングルーム入口で硬直していたのは同じ教師、そして養護教諭ということで美風も何かとお世話になっている美風よりも本当に数cm背丈の低い年齢の近い男性、水樹文彦。美風の記憶の中では三十路にもなったら流石に結婚考えないとですねーなんて話をしたようなしなかったような気もする。美風も「えっ、えっとー……」なんて言いながら小さく作ったガッツポーズのまま焦ったようににっこりと無理に笑顔を作っていながらも美風のこめかみには冷や汗が流れていた。
流れる気まずい雰囲気に美風は急いで取り繕うように口を開く。

「あっ、えっと、こんにちは文彦ちゃん!!文彦ちゃんこんな所でどうしたんですか!?珍しいですね!医務室開けてて大丈夫なんですか!?準備期間ですしきっと怪我する生徒多いですよー!!は、ははは、はは……」

後半は汗を伝いながらもはは、と乾いた笑みをなんとか見せてみる。無理がある。今は自分がピンチになっている状況なので相手が心理がどういうものか読み取ろうとしなかったし、もし冷静な状況であっても美風は恐らく読み取りたくなかったようなので結果はどうあれ今の美風の頭に浮かぶ考えはこれをどうやって乗り切るか、との事だった。
────いっそ開き直るべき?いやでもどうやって説明すればいいんだ?
美風の不器用はそれなりに有名だった。恐らく素直に説明したところで大人しくしてろと一喝されるような気がしている。養護教諭だとすれば怪我人を増やすようなことはしたくないだろう。ますます止められる気がする。
そしていつまでも自分がガッツポーズということに気がつき急いでそれを解いてにっこりと無理のある笑みを相手に見せた。

>>水樹文彦様、all様

【絡み感謝です!どうぞ宜しくお願いしますー!】

5日前 No.25

メロ @soofar☆vDjvdwlItTM ★WARScuJ0lm_qxX

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5日前 No.26

冬野 @sweetcatsx☆9GxCtIs.1LM ★iPhone=VHGaT7ZbKj

《 二戸森迷 / 二階廊下 》

 ざわざわざわざわ、騒がしい。みんななんでそんなやる気に満ち溢れてるんだろう、ボクちょっと分かんないなあ、めんどくさくねえのって思う。ボクはめんどくさくさい。とりあえず学年カラーの青のジャージを纏っては見たもののやっぱりやる気なんか全くわいてこない。

「でもニコくん女装はちょーたのしみですけど」

 ニコくんそういうのめっちゃわくわくするタイプ、準備はめんどくせえけど本番はちょっと楽しみだったりする。まあそんなニコくん今ちょっと困ってることがあったりして。

「ニコくんのきょーしつまじどこだ」

 春瀬が広すぎるから駄目なんだよなあ、ニコくん迷ったわけじゃねえけどニコくんの教室が見当たらないわけで、いやまあ迷ったわけじゃなくて休憩してるだけなんだけど。廊下の壁にもたれて座りこむ、立ってんのだりいんだもん、もうこのまま寝ちまいたい、ちょっと休憩だから、迷ってないししばらくしたら教室帰るけど。


《 天津祝 / 中庭 》

 ぺったかぺったか、ちょっとぶかぶかな赤色のジャージに身を包んだわたしこそ、そうわたしこそあのわたしなのだ。

「ふふん! 天才にして最高! なんてったっておんりーわん! ほふりのお通りなのよーっ」

 そう、わたしこそおんりーわん、とってもすごいほふりさまなのです。胸を張って高笑い、でもほふりは一体どこに向かっているのかしらそれはちょっと分からなかったりする。なんとなく歩いていたらこんなところまで来てしまった、知ってる人はだれもいない。というかほふりはともだちが少ないのだ、なんて自分で思ったらかなしくなってきた。

「うう……でもでもほふりはめげないもの、ほふりはすごいんだから……だからだいじょうぶなんだから……」

 とりあえず誰か知っているひとを探そう。そう思いまたほふりは歩き出すのだった。


(かなり出遅れ感がありますが皆様はじめまして冬野と申します…! こんなすてきなすれにお邪魔できて嬉しいです! やる気のなさすぎるニコと十二歳ほふりですが仲良くしてくださるとありがたいですよろしくお願いします…!!)

>> おーるさま

5日前 No.27

月岡 日々 @ism10☆AdGNhPahu8vW ★iPhone=3b8fo2ymlo

【佐瀬恭成/3B教室】

「ゴーレム錬成でもしないと彼氏と文化祭回るっていう高校生活の夢が叶えらんないんだよね。最後だよ最後! 高校生活最後なのに! 何故! 何故彼氏がいない! あっそれとも佐瀬くんがわたしの彼氏になるかね? あははははは」

 佐瀬の声に気づいて振り返った彼女――古郡羽菜は、驚く程に虚ろな目をして捲し立てる。どこか危うさを孕んだその視線は、佐瀬自身の背中をぞくりと冷えるように感じさせた。顳□には冷や汗が滲むが、それに気づかない振りをしながら平静を装い、いつもの気だるげな表情を崩さないよう、出来るだけ冷ややかな目で彼女を見据えた。そして、真面目に返したら負けだと言い聞かせ、「はいはい」と流した。

 いけないいけない、と自身の頬に平手打ちを食らわせている彼女を見ながら、

もしこいつのことを好きな奴がいて、そいつが今の俺と同じように茶化されているとするならば、――可哀想かもしれない。

と、誰かもわからない相手を哀れむ。
 こんな風に言われたらきっと凹むだろうな、なんたってこっちのこと眼中に無さそうだもんな、なんて。こうして何人かの男共を葬ってきたのだろうが、きっと彼女に自覚はない。佐瀬は心の中で知らない誰かに合掌した。丁度その頃、突然途轍もない殺気を感じ、意識を現実へと戻す。と、そこにはサイコキラーも怖じ気立つ笑みが知らぬ間に迫ってきていて。レモン色の双眸をぼうっと見つめていると、肩に手を置かれる。

「佐瀬くんくらいならばきばきにできると思うからさ、ばきばきにされたくなったらいつでもおいでね。――――――いやまぁ冗談だけど!」

 彼女はそう言ってすぐに手をどけ、親指を立てた。
――舐められてる、そう感じた。

「随分と舐められたもんだな。女子にやられるほど脆くもねえし、ばきばきも彼氏も遠慮しとくわ」

 苛々とした感情を隠すことなく、そのまま顔に出し、挑発的な引きつった笑みを浮かべてみた。そして、言葉を続ける。

「生身の彼氏が欲しいなら、もうちょっとかわい子ぶってもいいんじゃね。」

 俺は今の方が話しやすくていいけど、という言葉はたぶん彼女のためにならないので飲み込んだ。そうしたら、佐瀬が想定したより尖った言葉になった、気がした。
 更に怒らせてみようと揶揄うつもりで言った言葉だったが、もし傷つけてしまったら不味い…………と気付いて、多少バツが悪くなって、がしがしと頭をかいて誤魔化した。今取り繕っても決まらないな、なんて地味でつまらない意地を張って、顔を逸らした。ふっと思い出したかのように椎名游の影を探したりして。

【いえいえ!!!!!! めちゃめちゃにめんどくさい奴で申し訳ないです……!】

>羽菜ちゃん



【小向朱璃/2A教室】

 朱璃がもたもたしていると、実果は溜息を落とした。――呆れられた! なんて思って焦りを加速させていく朱璃に、実果は声を掛ける。

「濡らしに行くにもみんなの作業の迷惑になっちゃうしー、わざわざやらなくっていいよ。その代わり、みかんの何ヶ月もポッケに入ったまんまの未使用未開封ティッシュ貸してあげるねー」

 ゆるく微笑んだその表情で、朱璃の申し訳なさがどんどん膨らんでいく。机の上に広がる赤よりも、ずっと速いスピードで。朱璃はこれ以上絵の具が垂れないようにポスターを持つ角度を変え、片手の掌で紙の中心を支えた。そして、ポケットティッシュを重ねて机を拭く実果に対して、ひたすらに謝――――ろうとしたとき、実果は話を続けた。

「にしても小向さん、バレー部じゃなかったっけー? 絵、得意なのー?」

「うぇっ!? うんうんバレー部バレー部!!!! あっえっと見ての通り絵の腕は平成のピカソ…………じゃなくって、ヘタクソでね!? なんか脅かす系のセンスもなくってさ……はははは。あっあのね血とか以外ならまだマシだから!! 可愛いお化けとかなら描ける気がするよ! いつでもいいから、また可愛いおばけバージョン見てくれない!?」

 テンパっているからか、何も考えずベラベラと喋り続けた。自分の絵のお粗末な出来に弁解をしつつ。

「それとあの、絵の具……机! ごめんね!!」

 少し大袈裟なくらいの謝罪をしなければ! と、その場に膝をつき頭をぴたりと床に着けた。踏んでくださいと言わんばかりの土下座である。まるで慣れているかのような鮮やかなフォームが決まる。手入れのなされたつやつやとした髪もだらんと床に垂らし、深く頭を下げた。そして頭を下げたまま、「ティッシュは後日二倍でお返しします!!!!」と付け加えた。

【あああ短文失礼します……すみません……】

>実果ちゃん

4日前 No.28

リラ @thanatos ★iPhone=1Ya7qr8YRj

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4日前 No.29

にな @xxx39☆ac5xGKREVv. ★lOuFx1AtBp_mgE

【小刀称司/中庭】


 ふわふわの白猫を見詰めて、マシュマロみたいだ、なんて癒されていれば。徐に背後からするりと伸ばされた手に、思わず「ひっ?!」と悲鳴を上げた。
 腕?! もしかして幽霊? そういえば、二年生がお化け屋敷をすると言っていたような……?
 コンマ二秒の妄想に蒼褪めた司は、首を外さんばかりのアグレッシブさで振り向いた。が。そこにいたのは幽霊でもお化けでもなく。クラスメイトの三宅法子だった。天衣無縫で人懐こい彼女のことを、司はこっそり羨ましがっていた。とはいえ、教室でも浮いている司にとってはほとんど初対面だ。いくら中庭が一年生の持ち場だからって、まさか声をかけられるとは夢にも思っていなかったので、どうしたって緊張してしまう。途端にオーバーリアクションが気恥ずかしくなって、ぱっと彼女から目を逸らしてしまった。

 「……あ、ああ、ねこちゃんは可愛い……なんて思っていないぞ?! べ、別に、ねこちゃんが可愛いからここにいたんじゃなくて……その、……迷子だったらどうしようかと思っただけだ!」

 彼女のやわらかな言葉に頷きかけて、大慌てで首を横に振る。中庭で猫を可愛がっていたなんて知られたら、不審者に思われてしまうかもしれない。ろくに顔も合わせたことのないクラスメイトに、不審者だと思われたくはない。もしもクラスメイトに言いふらされてしまったら、もう生きていけない。ある日登校したら、ひそひそ噂されたりして……。
 妄想力だけはたくましい司の顔から、みるみる血の気が引いていく。すっかり取り乱した司が一人でくるくると百面相をしていると、不意に声をかけられた。次こそ落ち着いて、深呼吸してからそちらを見遣る。知らない人だ。どうやら彼も司を知らなさそうだ。ジャージはグリーンだから、きっと二年生。彼の手の中のスポーツドリンクが日に透けて、ゆらめく影を落としていた。突然のことを処理しきれない司は、しばらくぱちくりと瞬きする。ようやく彼の言うあんた≠ェ自分だとようやく気付いた司は、彼の問いかけにおずおずと口を開いた。

 「……そう、ですが……。司になにか?」

 腕章を見れば分かるだろう、という皮肉を呑み込んで、下唇を小さく噛む。グリーンのジャージを腰に巻いた彼は、体操服の袖も肩まで捲くっている。ジャージのファスナーをぴっちり上げた司とは大違いだ。身なりだけで決め付けるのは気が引けるが、少なくとも優等生ではないのだろう。けれども、だからといって怖気づく彼女ではない。肩を強張らせて身構えた司は、睨めつけるように不躾に見上げた。


 >法子ちゃん、律太くん、ALLさま
 【絡んでくださりありがとうございます〜!せっかく声をかけてくださったのに、失礼な態度をとってしまって申し訳ないです…!こちらこそよろしくおねがいします!】

4日前 No.30

@purple3ru ★iPad=o1RdeKbLL2

【月冠実果 / 2A教室】

>>うぇっ!? うんうんバレー部バレー部!!!! あっえっと見ての通り絵の腕は平成のピカソ…………じゃなくって、ヘタクソでね!? なんか脅かす系のセンスもなくってさ……はははは。あっあのね血とか以外ならまだマシだから!! 可愛いお化けとかなら描ける気がするよ! いつでもいいから、また可愛いおばけバージョン見てくれない!?


焦ったように、まるで口に油でも塗っているのではないかというぐらいに早口で朱璃は喋った。最も、朱璃はこれほど申し訳無い気持ちでいっぱいになって今すぐ誤ってくれようとしているというのに、当の本人は、最高に鈍い頭をしていた。「滑舌が良くて元気だなあ」というぐらいにしか思わない天然思考できょとんとして、相手を見つめる。先ほどのため息だって、「早く寝たいよお」という自分の欲が少し漏れただけで、朱璃に対しての不満などはなかった。そして、自分の絵をものすごく卑下する言い方に、少し引っかかる。確かに血に見えなくもないレベルだが、こうやってアドバイスすればすぐに上手に直せそうなのに。「かわいいおばけも是非見せてね」と言おうとしたところ、土下座された。

「ええええぇぇぇぇ!? こ、小向さんっ!? お、お顔あげてー! ティッシュどんなにいらないし気にしてないからあー!」

びっくりするほど綺麗な土下座だったので、いっそ踏んでしまおうかとも思ってしまったが実果の性格上それすらめんどくさいし何だかんだいい子ちゃんなのでそれは無理だった。眠たいとかめんどくさいとかかわいいおばけ楽しみとかそういう感情が全部吹っ飛んだ。驚きすぎて。正直ぺこぺこ謝られるんだろうなぁと思って苦笑の準備をしていたのだが、まさか土下座とは。しかもすごく大声で大袈裟。周りはざわざわとずっとうるさいので誰もこちらを見ようとはしないが、頭を下げられている実果は周りがどう思うとかそういうことは関係なく、ただただびっくりした。土下座レベルの出来事ではないと思う。

「ね? 顔あげてよー、小向さん。あっ、ティッシュはいいから、かわいいおばけ、絶対に見せて! それでいいでしょっ? ねぇ?」

何だか謝罪の怨念全てを込めたような土下座を見ているともどんどんこちらが申し訳なくなってきた。

>>朱璃さま【ぜんっぜん大丈夫です!!!】

4日前 No.31

工藤蓮華 @koki☆iOEaToagbI2 ★P24UIEe7ZZ_Q1n

【工藤蓮華/廊下】

 彼氏でもない男の頭を撫でるというある意味軽率な行動をしている歌に注意すべく、教師として感情を抑えて声をかけたところ予想外なことに頭を撫でられていた男子生徒が正座をし妹に対して怒らないでほしいというのを未だに見たことはないが娘、妹との婚姻を請う婿のように身体を小刻みに震え土下座をしたかと思えばこちらが男子生徒から妹を離すために腕を伸ばしたことに対して殴られると思ったのだろうか瞳から涙を流す姿に驚いたというよりもなんというかあきれてしまった。

 その姿を瞳に映し一瞬硬直していると歌へと伸ばした手が逆に握られていた。その後発せられた。"優しくない"という言葉に思わず苦笑いが漏れた。荒れていた頃よりも丸くなったとはいえあの頃の面影は未だに残っているらしい。人を怖がらせてたばかりの時期には歌にも大変迷惑をかけたと思い出しつつも表情には出さずに涙目になっている彼に声をかけるべく口を開いた。

 「…なにもお前を殴ろうとしたわけじゃないさ。そこの歌のとおり生徒に手を上げるほど落ちてないしもう怒ってもないから泣くな」

 先ほど歌に注意をされた優しくないという点を頭に意識しつつ涙目になってる彼を刺激しないように一度呼吸を整えるように間を空けて手を近づけたのは殴るためではなく歌の手を取ろうとしただけだということを説明し怒ってないから泣かないでほしいという旨を伝えていく。それにしても身長が高く日ごろの筋トレのお陰で体格のいい自分に真っ向から歌をしからないで欲しいといえる彼はすごいと僅かながら関心をしていた。久しぶりに笑みを浮かべている歌を横目で捉え彼氏は無理だとしても友達にはなってほしいと心の片隅で感じていた。

 歌・純

4日前 No.32

かおる @pana25 ★Tablet=Ww4b3WuD2E

【三宅法子/中庭】


 相手のものであろう悲鳴に、わお、と小さく驚きの声を漏らし、思わずぱちぱちと目を瞬かせる。もしかして驚かせてしまっただろうか――怖がらせてしまっただろうか。だとしたら申し訳ない。猫ちゃんは、あまり驚いていないけれど。そんな思考は、彼女の言葉によって中断された。
 返ってきたのは予想外にも否定の言葉。彼女があまりにも優しい顔をしていたものだから、てっきり猫が好きなのかと思い込んでしまっていたようだ。迷子かあ、迷子だったら、大変だよなあ。白猫をわさわさと撫でると、嬉しそうに喉を鳴らす。その仕草に、頬を緩め、だらしない表情になってしまう。なにを言おうか迷っていると、法子の頭をひとつの考えが過ぎった。猫ちゃんと触れ合い、かつクラスメイトと距離を縮める方法を。

「良かったら、猫ちゃんの――」

 良かったら、猫ちゃんのお家探すの手伝いましょうか。いつもの調子で喋ろうと開いた口は、そのままで止まる形となった。彼女が声を掛けられたのだ。くるりと振り返って、彼女の目線を追う。相手は――ジャージの色から察するに、多分二年生。下から見上げていることもあってか、少しだけ威圧感を感じた。それにしても、どこかで見たことのある風貌だ。誰だっけ。話したこと、あったっけ。多分、ないよなあ。でも、この学校で、一度は見たことがある人に違いない。開けっ放しだった口をぱくぱくと金魚のように動かしながら、彼らのやり取りを横目に、ううんと一人唸る。なにしろ法子は、絶望的に記憶力がないのだ。失礼な話ではあるが、人の名前はいちいち覚えていない。脳の隅に記憶が引っかかって、重要なそれはなかなか出てこなかった。

「あ……! あんた、放送委員の人ッスよね!」

 やっと思い出した。名前までは思い出せなかったが、まあ仕方ないだろう。ぱっと顔を上げると、彼を指さす。多分、間違えてはいないはずだ。委員会が同じというだけなら、話したことがないのにも頷ける。クラスメイトと話しているのだから邪魔になるだろうかというような考えは一切無かった。ほぼ初対面に近しい人にあんた呼ばわりは失礼だったかと、ちょっぴり反省はしたが。


 >>司さん、日下部先輩、周辺ALLさま

【こちらも色々と失礼なやつですが、よろしくお願いしますね……!】

3日前 No.33

ししくれ @kmnkha☆/pH2qpQf7L2 ★ieluDUuGrE_ELg

【物部 葵/3A教室】


 桜も随分と前に散った五月、春瀬では桜咲祭という名で文化祭が開催される。新設のため人数は少なく小規模ではあるが、文化祭三日間の賑やかさは他校にも引けを取らないだろう。生徒たちは準備のために校内を慌ただしく駆け回っている。
 今年からクラス別で催し物をすることとなり、葵のクラスの三年A組ではコスプレ喫茶をすることが決まった。高校生活最後の今年こそ、裏方として汗水流し、文化祭を目一杯楽しもうと意気込んでいた葵だった……が、とうとう高校生活で裏方だけをこなす文化祭はやってこなかった。というのも、幼馴染である深心音がいつものごとくコスプレをすると言い出したのだ。どうせ安請け合いをしたのだろうと半ば呆れながら見ていたのだが、その昔から変わらぬヘタレっぷりを傍観するに耐えず、思わず「俺も付き合ってやるよ」と言ってしまったのだ。
 桜咲祭も目前へに迫る放課後の教室、試着させられたのはゴスロリ調の燕尾服。首元のフリルタイには慣れないが、クオリティが高いのは確かだ。サイズも自分の体にぴったり合っており、これを手作りで仕上げた女子の腕には恐れ入る。
 着替え終わり、くるくると首を動かしながら自分の格好を確かめる。


「なあ、これってこんな感じで大丈夫なのか? 変なとことかないか?」


 自分で言いだしたことだ。今更嫌がっていても仕方がない。やるからにはきちんとやりたいし、この際だからこの機会を楽しもうと決めたものの、やはり自分がコスプレをしていることへの違和感は拭えない。あんなに立派に見えた服も、自分が着ることによって、価値を下げている様に思えて不安で、そう周りに尋ねずにはいられなかった。


【メイン開始おめでとうございます!! 出遅れた感否めませんが、どうぞ宜しくお願い致します……!】

3日前 No.34

たろ @y40 ★3DS=BJEerug3NS



【北条香織 / 部室棟 茶道部】

速水くんが言った言葉は、なんだか嬉しいなあと笑いながら微笑み、茶器を片付け始めた速水の背中を見て思う。最近は、切羽詰まったことが多く多忙だっためあんまり笑えていない気がしたがなんだかそれは気のせいではないかなと彼女は思い始める。

速水の姿をにこにこ笑いながら見ていると、彼の手が止まった。何か自分に用か、それても他の何かがあるのか疑問に思ったがどうやら彼は、自分が言ったことにたいしての答えをくれるらしい。それだけでも驚いたが、彼の答えは肯定だった。冗談で言ったつもりだったがその答えは正直嬉しいなあと有り難みを感じた。

「まあ、嬉しい。それなら、これからも行こうな茶道部。……ふふ、癒してもらうために。」

嬉しいのか満面の笑みで答えたが後半は少しだけこしょばゆい気持ちになった。笑った時に見える八重歯がアクセントになり、悪戯っ子のような笑みを浮かべる。

どうやら、彼がここに居るのは隣のクラスの女子たちがいっていた通りらしい。和服の着付けの役目は彼が最適だろう。髪を結うのも得意みたいだから。彼は制服とかよりも和服のほうが似合うのではないだろうか。
着付け、となれば最後の仕事ではないだろうか。本番まで出番がない、となると彼はずっとここに居るのか?少し驚きと疑問が重なり複雑な表情になってしまう。

「そっか。速水くん、着付け上手そうだし、私も仕方教えてもらおうかな。」

純粋に思ったことだが、香織はふふと微笑みながら言葉を返す。

>> 奉日本速水様、All様

3日前 No.35

メロ @soofar☆vDjvdwlItTM ★WARScuJ0lm_qxX

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3日前 No.36

崎山 @caim ★cggvzsv7BC_mgE

【六鹿千秋/→2A教室】


 ぺったぺったぺった。

 右手にバスケット、左手にペンキ缶二つを持ちながら、疲労感の残る足取りで二階の廊下を歩いていく。
 季節は、五月を少し過ぎた頃。桜咲祭を見るのも参加するのも今回が初めてだったが、その盛り上がりの理由も熱意の理由も、生徒たちの反応を見ていたらすぐに理解ができた。二年生の催しはお化け屋敷と決まっていたが、如何せんそういった類には疎いので、昨夜は自宅に帰ってからレンタルしてきた流行のホラー映画とやらを二本観た。窓硝子に映った姿には、目の下のくまがびっしりと刻み込まれていたが、きっといつかどこかでこの知識は役に立ってくれるのだろう。首を、こきりと鳴らす。その反動で、肩に乗せたままのジャージの襟元が肩を滑っていった。
 階段を上がって下りて、もう一度上がって、何度か見た景色に首を傾げながら、廊下の突き当たりを行き来する。やっぱりさっきの階段を上がって右だったか。首を傾げながらふらふらしていては、不意に学校生活に無縁そうな“物騒な”単語の数々が聞こえてきた。血だのお化けだの、その他、様々な。目線を上げた先にあった2Aのプレートを見て、思わず目を見開いた。勿論、さっき間違えて1Aの教室に乗り込んだことは内緒だ。

 半開きになった戸を潜って、見覚えのある教卓へとバスケットとペンキ缶を置いた。安堵と共に口を開こうとして、止める。周囲を見渡せば、皆思い思いの“恐怖”をポスターや段ボールなどに描いているようだったが、……あれはトマトか? 確かに、トマト嫌いなヤツからすれば、恐怖の一種になり得るが……。ふむ、と一度呻ってから、本来の目的を思い出した。

「赤ペンキ、新しいの持って来たぞ」

 お化け屋敷と言えば、やはり赤色らしい。肩から下がったジャージを直しながら、残りわずかまで減ったペンキ缶の横に新しい物を置く。それから、唇を噛んで、視線を横に流した。

「……あー、その、クッキーを焼いてきた。根を詰め過ぎるのも毒だから、適度に休憩挟めよ」

 バスケットの中には、おばけの型に抜いたクッキーがプレーンとココアの二種類。調理部の生徒に味見をしてもらったから、多分味は大丈夫だとは思うが……。どきどきを隠すように、横髪をそっと耳にかけた。


>2A周辺ALL
【本記事解禁おめでとうどざいます! 六鹿共々よろしくお願いします!】

3日前 No.37

Rosa @rosa0529☆OfI7utBYH1Y ★Android=Syffr4jFHd

【水樹文彦/カウンセリングルーム】

 数秒の硬直のあと、取り繕うように慌てて口を開く相手に思わず小さく笑い声をあげる。天才心理学者と謳われていた人の前では嘘も建前もほとんど意味が無いものだから、いつの間にやら素直な感情が表面上に現れてしまうようになっていた。しどろもどろになっている美風の問い掛けに、口元に手を当ててくすくすと笑いながら答えを返す。

「昨日とかは結構来てたんですけどね。怪我しやすい子なんかは自分で絆創膏とか持参し始めたらしくて、お店なら閑古鳥が鳴くレベルで殆どだーれも来なかったもんですから。寂しくて医務室出ちゃいました」

 僕寂しいと死んじゃうんです。冗談交じりにおどけた口調でそう言って、ぐすんと泣く真似をする。寂しいのはともかく暇でなら死にかねないので、人が来ない=死ぬというのは強ち間違ってはいないのかもしれない。出来ることなら1年365日自分がいる時はずーっとお話し相手がいてほしいものだが、担任ではなく医務室の先生を選んでしまった時点でそんな事は叶うはずも無く、最近はお昼も1人医務室で済ませてしまう事がある。職員室に行かずとも医務室で日常生活に必要なものほとんど事足りてしまうのがいけないのだと水樹は常に思っているが、自らが改造した結果なのだから文句は言えない。

「そういえば、ついさっき美風先生に聞きたい事ができたんで今聞いちゃいますけど、さっきなんでガッツポーズしてたんです……?」

 なんの脈路もなく無事終わったと思っていたような話をぐりぐりとえぐり出し、悪びれもせず堂々と本人に問いかける。意地悪でもなんでもなく純粋な疑問ではあるが、逆にそれが辛さを倍増させているかもしれない。古傷に塩とレモンをたっぷり塗りつけるようなものだ。
 どきどきしながらどんな答えが返ってくるか待っている水樹の表情は三十路でありながら少年そのものだし、もしかしたらまた新たな爆弾を投下するとんでもないやつになってしまったかもしれない。

【遅筆なうえに短くてごめんなさい……】

>>奉日本先生、周辺ALL様


【古郡羽菜/3-B】
 「はいはい」なんて返事に「わたし繊細だからもっと丁寧に扱ってください!」とかなんとか一通りきゃんきゃん吠えて息を吐く。1人で勝手に喋り始めて1人で勝手に完結するのは悪い癖だと分かっていても羽菜自身にはどうしようもできなかった。
 なんなら中学生の時はぬいぐるみ相手に愚痴をこぼしていた程で、そんな状況を見られた暁にはヤバイやつ扱いを受けた挙句に関わっちゃいけないランキングトップ5に名を連ねる事になっていたのだろう。幸い自分の部屋以外で奇行を働く事が無かったのでそういったレッテルを貼られずに済んでいたし、高校に進学してからは断腸の思いでぬいぐるみを置いてきたのでこれでも大分落ち着いた方ではある。
 ころころと表情を変える羽菜と違って、目の前の彼はいつもの気だるげな表情。我に返った羽菜にはその冷ややかな視線が痛い。思わずゆっくりと目線を逸らして軽く咳払いをする。その咳払いに意味があるかと聞かれれば特に無い。

「つれないなぁ! あっでも女子扱いは素直に嬉しいかも」

 数秒の間。板を折ってはゴミ袋へシュートを繰り返しながらぴかぴかの笑顔で答える。普段から女子扱いを受けない訳では無いが、女子力やそういった類のものに対しての自己評価が異常に低い羽菜にとって先程の言葉はただの褒め言葉にしかならない。心無しか音符やお花を撒き散らしているような雰囲気さえ漂わせているし、苛立っている佐瀬の挑発的な笑みだって今の彼女からすればただのアイドルスマイルだった。

「……っ、わたしがふわふわ可愛い感じの顔立ちでは無いと分かっていての狼藉か? マジ怒るよ!」

 一転。先程までるんるん気分だったとは思えないほど小生意気なむっつり顔に変貌し、自分より幾分か上の方にある佐瀬の瞳をキッと睨みつける。自分なりのかわいこぶりっ子を頑張ってみたものの、如何せん羽菜は三白眼なので残念な事に蛇睨みにしかならない。
 甘くて可愛いふわふわ女子の怒った顔は可愛らしくむしろ癒されるものがあるのかもしれないが、そんな芸当が出来るような顔立ちでは無かった。トイプードルとシベリアンハスキーくらいの違いがある。
 自分でやっていて無理があると悟ったのかすぐにいつも通りの羽菜に戻り、ふと誰かを探す素振りを見せ始めた佐瀬に、

「ん、誰か探してんの? 佐瀬くんが満面の笑顔で呼びかければ出てきてくれんじゃない?」

 なんて無責任な言葉を投げ掛けて笑った。

【ひぎゃあ佐瀬くん可愛い……。お気になさらず……!】

>>佐瀬くん、周辺ALL様

※警告に同意して書きこまれました (個人情報)
2日前 No.38

リラ @thanatos ★iPhone=1Ya7qr8YRj


【 黒崎 歌 / 廊下 】

困ったなぁ。心の中でそう呟く。最も彼女の表情筋はピクリとも動いておらず傍から見ればただの無表情のマスクヤンキーにしか見えない。一応(?)和解したらしい二人を見つめながらも歌は自分のコミュニケーション能力について反省をしていた。もっと自分にコミュニケーション能力があればもっと上手く兄に説明を出来たし、獅子尾を泣かすこともなかったかもしれない。今度コミュニケーションの本でも買ってみようかな、と密かな決意を胸に抱きつつも歌はマスクの下で小さくこくりと頷く。

「2人が仲良くなれて、良かった。……ええと。純、これあげる。」

膝、汚れてるから。
そう言いつつ彼が持っている……というよりも抱きしめているに近い暗幕の上に白いハンカチを乗せる。隅の方に小さな八分音符が刺繍されている女の子らしいハンカチ。しっかりとアイロンがけをしているのでそれには皺が無く、もちろん洗濯もしているからふわりと柔軟剤の柔らかな匂いが香ってくる。それでペンキが落ちるのかは不明だが、爪でガリガリ削るよりも小さな子供のようにつるつるした可愛らしい膝小僧には傷がつかないだろう。


「お兄ちゃんも、えと……心配?してくれてありがとう。私、あんまりそういうの無いから……心配しなくても平気。」

そして兄の方へと向き直ると男らしく骨ばった両手をそっととって、そのままきゅっと小さな手で握るとぶらぶらと揺らす。子供の時からよくやっていた親愛の動作。というか一種の戯れ・コミュニケーション。仲良しのポーズ。呼び方は様々だけれど、まぁとにかく家族にしかやらない動きだ。
まだ誰かを好きになったことなんて一回もないし、憧れる男性といえば家族が好きなバンドのメンバーくらいだ。だから自分にはそういった心配なんてしなくて平気だよ、という気持ちも込めたその言葉と動きには、自分を想ってくれる兄への感謝もちょっぴり含まれている。そんなことは口が裂けても言わないけど。



>>純くん、蓮華先生

2日前 No.39

あさしま @apology ★BXJNFKzVsq_M0e

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1日前 No.40

勇刀 @ytssk ★CCKwTQxwGK_yFt



< 君嶋阿智 / 本校舎前 >



 桜咲祭を一週間後に控えた春瀬高校は忙しなく浮足立っている。文化祭という高校生活においてのビッグイベントを前に落ち着けというほうがおかしいだろう。お調子者な生徒は常にも増して張り切っているし、普段は大人しい生徒もこの期間ばかりはそわそわと楽しそうだ。君嶋が担任を受け持つ一年生で言えば、この四月に春瀬の校門をくぐったばかりの彼らの距離がぐっと近づく機会でもある。どこか余所余所しかった生徒同士が和やかに会話している様子を見ると、思わず頬が緩んでしまうのも致し方ない。教室で準備に精を出す生徒たちの姿を思い出しては、かわいいなあ、と一人ごち、薄い煙を吐き出した。

 あらゆる公共施設で続々と分煙が進み、喫煙者の肩身は狭くなる一方のこのご時世、ここ春瀬高校は喫煙スペースこそないものの屋外であれば煙草を吸っても御咎めなしという楽園のような学校である。本当にありがたい。最近はマンションでさえ渋い顔をされるのだから、もはや我々の居場所はパチンコ屋ぐらいしか残されていないと思っていた。パチンコしないけど。
 とは言え煙草がこれだけ社会から疎まれる理由も、辞められない身だからこそ重々理解しているつもりである。その証拠に君嶋は非常に匂いに気を遣う男であった。今もスーツのジャケットは職員室に置いてきているし、副流煙が文化祭準備に勤しむ生徒達の方へ流れて行かないよう風向きも考える。喫煙が褒められた行為ではないことも考慮して、あまり人目に触れない場所をと選んだのが本校舎前の植え込みのそばだった。

 仕事はできるだけ持ちかえらない主義の君嶋は、今週返却する小テストの採点とデータ入力をこの後すべて終わらせてしまうつもりである。NHKニュース始まるまでには帰れるかな……と希望的観測を打ち立てながら、短くなった煙草を片手の携帯灰皿に押し込み、どうせなら吸いきってしまおうと箱の中の最後の一本を銜えたとき、こちらに向かってくる同僚の姿を見つけてその動きを止める。


「太刀川先生、お疲れ様です。買い出しっすか?」


 生徒思いの彼女のことだ、どこかのクラスに準備の手伝いを頼まれたのかもしれない。両手に携えた重量感のある紙袋を見てあたりをつけ、挨拶がてらに声をかけてみる。初夏の日差しにきらめく白い髪がまぶしい。



>>太刀川先生




【どうしようもない出遅れですみません〜〜!!!;;そして長いわりにあんまり絡めてないのですが、よければお相手してやってくださいませ…!!!】

1日前 No.41

神波 @thousand00☆hyqkMkn9Rthi ★iPad=BENrHRNU7h

「太刀川飛鳥/本校舎入口」

 うぅむ、と首を捻りながら徐々に小さくなっていく歩幅を自覚しながら本校舎の入口が見えてくると胃がキリキリと悲鳴を上げているように感じた。最近は寮長の仕事が増えてきたり、食堂が盛況なこと等があり体感的には寮にいる時間が長く感じるようになってきたように感じる。本校舎ではどうも周囲の視線が気になってしまったり、新入生の驚きや怖がる顔が目に付いてしまう。生徒と距離感がある教師も必要だと言い聞かせ、割り切っているつもりではあったが、被害妄想が広がりやすかったり自らのことに関しては卑屈になりがちな彼女にしてはどこかいいのだと認めたくない自分もいるようだった。
 思考の海に肩までよりさらに深く、浸かるというよりは沈んでいた彼女をふと聞こえてきた声が引き上げた。

「む、君嶋君か、お疲れ様。あぁ、これは……」

 声の主は同僚である君嶋阿智。英語教師であり、1年生のクラスを受け持っている。彼女とは対になる教師の代表であり、生徒から慕われており頼られ体質の人気教師である。赤点が面倒だからと言ってはいるがテスト前となるとよく職員室に籠っては対策プリントを作り込んでいる姿を見る。根詰めるなと何度か言ったことはあるが、翌日に徹夜した後を見つけては笑ってしまったこともある。まさに生徒に好かれる教師の鏡だろう。
 続けて、彼の視線と言葉が両手の紙袋に向いているのが分かり思わず言葉に詰まってしまう。思考を少しばかり動かしたが、無理に言い訳する必要はないだろうと行き着き、紙袋を相手に差し出した。日陰者である彼女にどこかのクラスの買い出しを頼まれたのだろうと考える相手を少し面白く感じてしまった。

「昨日作ったのだが、恥ずかしながら生徒達に渡す勇気が出なくてな。君から皆に渡してやってくれ」

 生徒達からの私の評価は知っているだろう、と苦笑いを相手に見せて煙草を咥えていた相手に半ば強制的に紙袋を持たせた。相手の近くに行ったが煙草の香りはしなかった。彼女の家柄上、彼女本人を含む身内に煙草を嗜む人物はいない為、煙草を吸っている相手というのは匂いで大方分かる状態なのだ。それでも彼からは吸った直後程しか匂いを感じたことはなかった。それほど彼がエチケットというか、周りへの対応が素晴らしいということだろう。根っからのスポーツ少女時代を過ごした彼女には無煙、否、無縁の代物であったが彼は特に周囲への気遣いが出来ているのは分かる。喫煙者には肩身の狭い時代にはなってきたように非喫煙者だとしても感じるが、生徒の事を考えてのことだろうし、上手く付き合っているのだろうと思うと頭が下がる。

「君が渡した方が生徒達も喜ぶだろう」

 自虐気味に微笑み、相手を見据えた。

(絡んでいただきありがとうございます。こちらこそあまり絡めていないうえに君付けで呼んでしまいましたが、よろしくお願い致します)

>君嶋阿智先生様

19時間前 No.42

メロ @soofar☆vDjvdwlItTM ★WARScuJ0lm_qxX

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6時間前 No.43

メロ @soofar☆vDjvdwlItTM ★WARScuJ0lm_qxX

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5時間前 No.44
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