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キャラ募集中/魔女の【ヴァルトラウテ】

 ( オリジナルなりきり )
- アクセス(724) - ●メイン記事(40) / サブ記事 (85) - いいね!(9)

Gothic×仄暗いファンタジー×剣と魔術の戦争 @nisemodoki ★hELxStGP5l_8ER

「 北東端の大地に魔女が巣食った日。200余年程前のあの夜。
 大魔術師の血が治める大地”ヴァルトラウテ"は呪われた戦線と化した。

 首都・主城内で突如発生した「始祖の魔女」は領主であった大魔術師を殺害。
 その後強大な悪魔を駆り、ヴァルトラウテの北東部に広がる都市”グリムローゼ”を焼却。壊滅したその地に常夜の深き森を生み、大悪魔と共に占領した。
 「始祖の魔女」は大悪魔との間に数多の子をもうけ、生まれた子達はグリムローゼの魔女となり、罪無きヴァルトラウテの民を喰らう。

 ーー”グリムローゼの暗き森”に近づいてはいけない。"ヴァルトラウテ"の民は魔女の贄、生命は全て魔女の物。ーー 」


 ヴァルトラウテとその周辺の地域に伝わる史実。「始祖の魔女」の現れた夜から数世代を経た、今に生きる民の持つ歴史。
全ての始まりである200余年前の夜。あの日あの夜から、魔女達は大魔術師の民を喰らい糧とし、眷属に貶める。大魔術師の子孫である領主は軍と魔術を用い、領民を喰らう悪い魔女を打ち倒す。
それがヴァルトラウテ、大魔術師の大地であったこの地で暮らす者の日常。魔女の支配する夜に怯え、呪われた永別を悼みながら、其れでも生きて朝を迎えられることを喜び合う人生。

領主たる王はいずれ「始祖の魔女」の住む北端の城を攻め落とし、呪われたグリムローゼの暗き森は焼き払われるだろう。
悪逆の「始祖の魔女」はヴァルトラウテによって滅ぼされる。……そんな未来が、勇者伝説に憧れるヴァルトラウテの子ども達、いや、領地に暮らす誰もが夢に見る幸せな結末。


だが、現実は違う。

真実のあの日は。魔女が生まれたあの夜は。

**


あの夜を、「始祖の魔女」の真実を知るのは唯ふたり。


**

語られぬあの夜の惨劇。主城のどこかに隠された、作者のない古びた書。

「 その”夜”までは、まだ一帯が全て大魔術師の支配下にあった。
 伝統的にヴァルトラウテの血縁の者達、特に貴族の間では、悪魔を召喚し使役する魔術の研究が行われていた。
 領主家である大魔術師XXXX・ヴァルトラウテの家も例外ではなく、彼は強力な魔術と膨大な魔力を駆使して、大悪魔XXXXXと呼ばれる高位の悪魔の召喚に成功する。
 大悪魔側から持ち掛けられた「領主家で次に生まれる”娘”が10歳の誕生日を迎えた際に悪魔に差し出す」ことを条件に、当時の領主でもあった大魔術師は大悪魔と契約し、長きに渡りこれを使い魔として使役した。

 その後大魔術師の家系はいくつかの代を数え、大悪魔との約束であった娘たる女の子が誕生し、10度目の誕生日を迎える。

 しかし、大悪魔との契約であるその夜、娘の引渡しは行われなかった。誕生日を祝う席の折、子孫を差し出すことを拒んだ大魔術師は、”娘”に手を出そうとした大悪魔をその魔術によって退け、強制的に大悪魔が元いた世界へ還してしまうことを試みる。怒った大悪魔は、娘の引渡しを拒否した裏切りの大魔術師を殺害、更に領主城にいた大魔術師の縁の者、招かれていた民すべてを惨殺する。

 そして誰もいなくなった城で、改めて大魔術師の血族の娘に襲い掛かり、彼女に呪いを掛け記憶を奪い、魔女に変えてしまった。
 大悪魔と魔女はグリムローゼを支配すると、その地の民を眷属に変え魔女を増やした。そして大魔術師の血族とヴァルトラウテの民に更なる報復を与える為、グリムローゼの魔女達に罪も無い領民を襲わせるようになった。

 大悪魔と魔女が去った後、ヴァルトラウテ主城に唯一人残されていたのはXXXXXXXXX 」 ーー(どこかの誰かの古い手記)


 あの夜に至るまでのこと、「始祖の魔女」の真実、あの夜の後領主として台頭した男の素姓、手記に遺された事実全ては隠された。

ヴァルトラウテは悪魔を使役する魔術によって繁栄した地であること。
大魔術師の裏切りによって悪魔に背反され、多くの者は魔術が使えなくなったこと。
グリムローゼの悪魔は、かつて大魔術師の同胞であったこと。魔女は全て、大魔術師の血を分けた娘達であること。

全ての答えの無い儘に。

或る者は魔女を殺した。或る者は魔女に祈った。また或る者は悪魔へ堕ちた。

“あの夜”を、主の思惑さえ、何一つ知り得ぬ儘に。



**


だが、人が知り得ぬのは過去のみに在らず。


**


亦同じく語られぬもう一つの頁。未来を記した過去からの遺物。


ーー「緋色の月が満ち、大地の全てを飲む夜。
数千の月日に唯一度訪れる魔の春。グリムローゼが迎える緋き黎明の日。

悪魔の祝宴の夜。
緋き月の力を得た六魔の呪いの手前、
魔術師の血”ヴァルトラウテ”でさえ、永久の宵闇と夜霧によって、全てを覆い尽くされるだろう」ーー(大魔術師の未来視による手記)


大悪魔が「始祖の魔女」と共に去りて後、ヴァルトラウテ城に遺された最期の紙片。
血で記された破滅の詩。その頁を詠む者は、あの夜を越えることが出来た彼の者ひとり。


**


緋色の月が満ちる夜、ヴァルトラウテは呪いに焼かれ、大地すら残さず夜に飲まれる。……男に残された時間はそう長くはない。


「悪魔の夜が来る前に、あの憎き……を……、そして愛しいあの娘を……。」



        ーー 緋の月が昇る夜まで後 五つ月









【あけましておめでとうございます。2017年もよろしくお願い致します。

 少し前のスレのリニューアル版です。魔女×人類の戦争、剣と魔術のファンタジーと退廃的な空気がメインのスレになるかと思います。なりたい。
 PC含むキャラクターの死、それに類するネタを含みます。好きな方、許容できる方のみ。
 あらすじその他詳細はサブ記事まで。とりあえず詳細説明が終わるまではレス禁でお願いします……。】

切替: メイン記事(40) サブ記事 (85) ページ: 1

 
 

予約・募集開始 @nisemodoki ★iPhone=6OBHeQDJR0

【詳細書き終わったのでこれよりサブ記事のレス解禁します。
予約・質問などありましたらお気軽に。よろしくお願い致します。】

19日前 No.1

本編開始 @nisemodoki ★hELxStGP5l_8ER

【ヴァルトラウテ城下・昼】


大魔術師の起源の領地ヴァルトラウテ。陽が昇った昼のその中心都市は、領民の生活の場たる活気と色彩に満ちている。

領地全体が魔女の威迫に曝された地と言えども、その状況は常々逼迫している訳でもない。
殊にグリムローゼから最も地理的に離れ、幾多の防備策によって庇い立てられたヴァルトラウテの主都城下町は尚の事。


その日はまた特段、城下町はそこかしこ喧騒と喝采に溢れていた。
今日は町、否領地を挙げての祝賀の祭。この領地の始祖であり、領民の父たる大魔術師が生誕したと伝わる日。ヴァルトラウテでは年に一度の此の日、僅ながらの悼みと共に、その生誕を祝う祭りが催かれる。

町中に花が飾られ、屋台が並び、平時の日常よりも遥かに沢山の人々が通りを行き交っている。
昼間から酒を酌み交わす者、領主の演説に聞き入る者、町を散策する遠方からの来訪者、また祭などとは無縁の働き者。
各々祝祭の町に溶け込み、唯一時の平穏の中を歩く。

僅か半年後に迫った滅びなど未だ誰も知らず、魔女の無い正午の静謐を享受していた。




【グリムローゼ】

大悪魔と魔女の国グリムローゼ。此方では時刻など無意味に等しい。常闇の夜である此の国は、巨悪の呪いによって陽が昇ることはない。

魔女の国には、霧に覆われた森には祭事や娯楽などない。此の国に暮らす者達にとっては、昼を謳歌する隣人である、愚かな領民を甚振ることこそ最大の愉悦だからだ。
然してこの日も森には誰の姿も無い。在るのは往々にして闊歩する、獰猛と化した獣だけ。

ヴァルトラウテが日足の間、魔女達は捕食者の休息のようにゆるりとした時間を過ごし、時折いる奇特で傲慢な者だけが狩をしに昼の領地に足を伸ばす。
グリムローゼに昼夜は無いが、グリムローゼの魔女達は日毎似たような生活を繰り返している。

その日も同じだ。
森の奥でヴァルトラウテの夜を待ち、特にか弱い獲物を見定め狙いを付ける者。休息故の悠々とした時間を愉しむ者。夜を待ちきれずにヴァルトラウテの陽光の中へ飛び出して行く者。


ヴァルトラウテの領民達がどれ程騒ぎ立てていても、此方の森は闇と静寂に包まれていた。






【お待たせして申し訳ありません!これより本編へのレスを解禁します。
 予定通りしばらくはキャラ同士の絡みがメインです。ストーリー開始まで時間軸は進みませんが、ゆるっと過ごしてもギスギスしてもその辺はお好きにお願いします。
 サブ記事で少しお答えした魔女がヴァルトラウテに入る条件を参考に、という制限がありますが、各陣営を超えて絡んでもオッケーです。みなさん改めてよろしくお願いします。】

12日前 No.2

募集中 @nisemodoki ★hELxStGP5l_8ER

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12日前 No.3

ミネルヴァ @metropia23☆rhQo82JcU2ig ★iPhone=hpAHaaYwlW

【イヴ=ティフォン/フライヤ川(湖畔付近)→グリムローゼ城 玉座の間】


昼の暖かくまばゆい陽射しが、ヴァルトラウテの街々を白銀の如く今日もまた美しい景色を映し出し、人々に平穏の日々を届けている。
また、今日は城下町の方では格段と人々の活気が溢れている。屋台が並びそこには甘いお菓子や香ばしい焼かれた肉の匂いなどどれも食欲を刺激する、興味をそそるものにありふれた場所を走り回る子供達、美味な肉にかぶり付きそれを酒の要にし食を楽しむ者、町中に響く音楽団による楽器の演奏に合わせてそれを聴き踊り出す者等、見た通り今は正に大魔術師生誕の日を祝う祝祭が開催されているようで人々は活気に満ち溢れているようだ、その活気から生まれる賑やかな喧騒はヴァルトラウテの国中に響かせていた。
そして、都市から離れた森から流れるこの河川付近の領域も例外ではなく、祭の喧騒が遠くから聞こえてくる。
しかし、平穏の空気に溢れた城下町とは打って変わって、肌寒く霧がうっすらと漂う国境の湖から数キロ離れた場所にて櫓と隊舎が建築されており、そこには複数の騎士達が緊張と張り詰めた空気に晒される中、森に続くこの川…魔女の川、フライヤ川から流れる森を睨み付けた状態で厳重な警戒にあたっていた。
すると、簡易的に建築された古屋から休憩を終えた騎士数人が出てきて警戒にあたっている騎士達と交代する間際、突如として離れた城下町から聞こえるあの賑やかな喧騒や、木々の葉が風により擦れる音などの自然の音が突如全く聞こえなくなる、その刹那、その場にいる騎士達全員が酸欠状態になり白目を向き、口から泡を吹き倒れてしまう。
すると、その場に倒れている騎士達の後ろから突如として黒い霧がゆらりと渦を巻いた状態で立ち登り、消えたと思えばそこからは白銀の髪をした黒色のドレス服を着た、輝きのない金色の目をした女性が何食わぬ顔をした状態で現れた。
女性の名はイヴ=ティフォン、200年前にて当時ヴァルトラウテに災厄を齎したヴァルトラウテの脅威、絶対的な敵、大悪魔である。
イヴは先程から都市から響く喧騒に対して都市の方へとゆっくりと顔を向ければ、ニタァっと亀裂が入ったような不気味な笑みを浮かべて口を開く。


「…ククク…クカカカ…汝等は何ともめでたきものか…人間どもよ。今では神にすがりついた身であるにも関わらず、一夜にして消え失せた欲望にまみれたあの老いぼれを未だに創始者…父として敬うか…。愉快だ…実に愉快だ…その仮初めの最後の平穏とやらに踊る汝等も…このように汝等と国に身を捧げた哀れな騎士達も…何と実に愉快でこうも我を楽しませてくれるか…。よかろう、我を楽しませてくれた礼だ…此度の所は引いてやろう…、じっくりと…その仮初めの平穏を楽しむがよい…滅びの日までな…。」


そう言葉を発した後、狂気をも感じさせるその悍ましい亀裂の入った笑みを次第に緩めるが、遠くから他の気配を感じ取ったのか、目を大きく見開き湖の方向へと顔を向ければ、突如として湖付近の大気の物質が振動し気温が肌寒い気温から春のような暖かい空気へと一気に上昇すると同時に霧が瞬く間に晴れてしまう。
その視界を妨げる霧の晴れた数キロ先の湖畔にて騎士らしい男が目に入った瞬間、輝きのない金色の瞳を鷹のように鋭い眼差しで睨み付けた後、太陽の陽射しが入ると同時に黒い霧を纏いそのまま姿を消した。

>>ミシャエル




ここは魔女の国グリムローゼ、昼間というのにも関わらず先程のヴァルトラウテとは一変し、常闇とも言えるこの大地には、朝昼のように大地を照らす光などは一切なく、夜で止まっている。しかし、夜のように綺麗な星空を彩るわけでもなく深い霧の中不気味に輝く月のみ、そう…この大地は呪われているのだ。
深い霧が不気味に漂い、ぬかるんだ道やじめじめした陰湿な森林が生い茂っている。その不気味な景観を映し出しているこの大地の北端にて佇むグリムローゼ城、その中でも特別に広く始祖の魔女の為に用意された綺麗な装飾が施された玉座がある玉座の間にて、黒い霧が渦巻き先程フライヤ川に居たイヴが帰還する。
イヴは先程の祭りを楽しむ愉快な領民達を思い浮かべると、また亀裂の入った笑みを浮かべ、誰も居ない玉座の間にて偽りの娘を待つのであった。

【本編解禁おめでとうございます、よろしくお願いいたします。初めての書き込みが早速の嘲笑いに来ただけで遠くに居るミシャエルさんを見て直ぐに移動しちゃいまして申し訳ありません。グリムローゼ側の方で絡んでくださる方、是非絡んで頂けると幸いです。】

12日前 No.4

ジルベルト @nerokichi ★Android=dW04Pqrh6J

【ジルベルト/ヴァルトラウテ城内】


優しい太陽の光が、薄暗い部屋を囲む様に並んだ背の高い本棚を照らしていた。

広い書斎の大きな窓から漏れる光を背に受ける男は最後の書類に目を通し終え、静かに手を下ろした。
流石に三徹は体を酷使し過ぎたか、思ったよりも動きの鈍い様を感じて溜息が吐き出される。それは「呆れる」という感情ではなく、思い描く通りに働く事の出来ない体への批評を表すもの。机の上に置かれたペンを持つ自身の腕を眺めながら、濁った瞳をゆっくりと細めた。
そろそろ休息を取らなければ体のガタがきそうな事を察して、椅子を引いて立ち上がる。

近くに掛けられたコートを取り肩に羽織ると、ゆっくりと、だが確実な足取りでドアへと足を運んだ。

祝祭日により人の気配が無くなって静かになった廊下を歩みながら、城下の賑わいを窓から横目で眺める。かくも人は他人の生誕の祝い事が好きなようだ。大魔道士が産まれた日、一体それの何が特別な事なのか。ジルベルトにとってそれは、ただ他より力のある人間が必然を持って産まれてくるだけの単純な事実、それだけの話だった。
寧ろ彼の経験上、誕生日とは祝う様な事柄では無い。実妹を悪魔に連れ去られ、家族を皆殺しにされた惨たらしい記憶が支配する呪われた日。だがその史実さえ、感情という感情を憎悪に喰い尽くされた男には響く事など無く、
無駄な記憶だと言わんばかりに200年前の事件は思考の隅へと追いやられ、関心はこの休息を終わらせた後に手を付ける予定である魔術書へと移り変わった。

今日の行動を頭の中で整理して行きながら長い廊下の角を曲がって目に入ったのは、窓枠に座り込み領民を眺めるヴァルトラウテの信仰の象徴である"神"だった。その存在に相応しい、人間を慈しむが如く慈母のような微笑みを向ける彼女を見て、ジルベルトも窓の外へ顔を向けた。半年後にはこの土地諸共滅びるという事実も知る由もない彼らはとても無邪気な笑顔を、笑い声を響かせている。残念ながら目の前の神が人間を慈しんで悪魔退治に手を貸すような存在ではない事は彼女と関わることでよく分かっている為に慈母としての期待は出来ないだろうが。
再び窓の景色からリューシェへと視線を戻し、

「 何をしている。 」

その行動の原理が読めずに口を開いた。


>>リューシェ



【本編開始おめでとうございます!早速絡ませていただきました。下手な絡み方な上返事のしにくい奴で申し訳ないです。】

12日前 No.5

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【ミレーナ/グリムローゼ城 自室→玉座の間】

常闇の世界、グリムローゼ。不気味なその大地は正常なる存在を拒否しているようにも見える。まるで童話に出てくる魔女の住処の様な様相を呈している場所だが、現実はお噺より奇なり。ここは文字通りの魔女の棲む負の大地。大悪魔と始祖の魔女により支配された国。

一つの結界により隔てられたヴァルトラウテとは正反対の暗い、暗い国。その国の北端に有る城の中、玉座の間にほど近い、大きな本棚が印象的な部屋の中に始祖の魔女たる少女は居た。

「『その狼は赤ずきんを食べてしまいました』……まあ、なんて酷い噺。貴方達はそんな事しないよね?ね、フギン、ムニン?」

フギン、ムニンと呼ばれ、ゆっくりと起き上がる影。いや、彼らの存在自体が影なのだから躰と呼ぶべきだろうか。そう呼ばれたのは神話通り、2羽の鴉、ではなく2頭の黒狗。

言語を解するが、まだ、喋ることは出来ない為、「わん」とだけ吠える。

「いい子ね」

2匹の狗に顔をうずめながら撫でる。ひとしきり撫でると、「おすわり」で狼のような狗を座らせ、また童話を読む。

始祖の魔女、名をミレーナと呼ぶ。見た目は10歳ながらも、この国の全ての魔女を生み出した張本人であり、本人は気にしていないが、200年は優に生きている。

「伏せ」

その声で狗達はミレーナの影に溶け込み、見えなくなる。使い魔としての彼らの役割は、戦闘、眷属化、移動用だ。後はミレーナの暇つぶしに付き合うなどがある。

豪華絢爛、その言葉が似合う廊下を進み、恐らくは城の中で城門の次位に大きい玉座の間のドアを開ける。

結構留守がちにするミレーナの母親、イヴは果たして、居た。大悪魔と呼ばれる彼女はまたヴァルトラウテにちょっかいをかけて来た事をその笑みで判断する。

「お母様!」

そして、ミレーナは満面の笑みを浮かべて、母親の元へ駆け寄る。その笑顔には一片の曇りも無いのだった。

≫イヴ、all

【早速娘は母親に絡みに行きます!】

12日前 No.6

スサ男くん @kodai4370 ★iPhone=5kbZHlviRZ

【ジュリアス・ペルラ / グリムローゼ城内・キッチン】


ヴァルトラウテとはまさに双璧を成すと言っても過言ではない常闇の世界、グリムローゼ。なぜ、どの様な過程を経てここへ流れ着いたのか自分でも未だにわからない。気が付いた時、目の前にいたのは1人の美しい女性、その女性は未だに過程を教えようとはしない。

もしかしたら、彼女は気まぐれでたまたま私を救ったのかもしれない。昔はあの人に救われて幸せだと思っていたが、今思えば、あの人の目には始祖の魔女様しか映っていないのかもしれない。私など所詮は使いっ走り、始祖の魔女様を楽しませるための余興の道具ですら無いだろう。

でもそれでいい、眼中に無くとも、私はこの身体を巡る血が腐るまであの人達に従う。信念も希望無いほどに朽ち果て、あとは死んで鳥のエサになる道しか無かった所に、再び成長の機会を付け加えてくれたのは、他でも無いあの人達なのだから。


…ところで、今現在キッチンでアップルパイを焼いているわけである。もちろん届け先はあの人達だけだ、夜まで待たねば血は吸えないし、何よりこの時間帯は寿命云々関係無しに腹が減る。ヴァルトラウテが昼の間はこうしてゆったりと時間を潰していくのだ。とは言え、手を抜くという料理に申し訳ない行為は無し、甘みや旨みの調整は一切忘れない。

スプーンでほんの少しだけ掬い、一口舐める。アップルパイの名に恥じない甘さだ、多分不味くは無いだろう。

「さて…と」

一息ついて、トレーにタルト状に丸まったアップルパイを皿を敷いて乗せる。焼きたてというだけあり、甘そうな匂いがキッチンから漏れるように至るところへと拡散して行く。

キッチンを後にして、向かうはあの人達がいる可能性の高い王座の間である。


>All

【本編開始おめでとうございます、遅れながらも何とか文を投下させていただきました】

11日前 No.7

募集中 @nisemodoki ★hELxStGP5l_8ER

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11日前 No.8

ミネルヴァ @metropia23☆rhQo82JcU2ig ★iPhone=hpAHaaYwlW

【イヴ=ティフォン/グリムローゼ城 玉座の間】

先程の仮初めの平穏を祝う領民達の愚かな姿を堪能し、余韻とも言える快楽がイヴを刺激していたのか無意識に恐ろしいとも言える亀裂の笑みを浮かべていると。

『お母様!』

突如として可愛らしい無邪気かつ愛くるしい声がイヴの耳に入る。声の主は、200年前の事件以来己の手の内に入ってから、今現在己に呪われている張本人であるが、同時に今まで愛情を注いで来た最愛の偽りの娘である、始祖の魔女ミレーナ。先程の余韻に浸っていたためかイヴは少し呆気に取られてしまうが、満面な笑顔で小さな華奢な体で駆け付けてくるその無邪気で可愛らしい姿を見ては、先程の亀裂の笑みではなく母親の様に優しく微笑み、彼女を優しく抱き止め抱擁し愛情を注ぎながらゆっくりと口を開く。

「ただいま、愛するミレーナよ…。そしてすまぬな…母が居なくて淋しい上…お前に会いに行かず、ここで醜い笑顔を見せてしまっていたようだ。」

余韻に浸るのに夢中だったため、愛する者を待たせたこと、愛する娘に醜い笑顔を見せてしまったことを詫びる。ミレーナ自体は気にしてはいないと思われるが、母親として美しくありたいがために気を付けていたのだろう、お詫びにミレーナの髪に手櫛をするかの様に優しく撫で愛情を注ぐ。
彼女に愛情を注いでいる中、先程の余韻が冷めたのか視野が広がり、ふと近付く気配を感じ取れば横目で大きく思い扉の方を見れば、扉はそれに呼応し、玉座の間に近付く僕を迎え入れる様にゆっくりと独りでに開き始める。扉の開いた先には手作りの焼き菓子をトレーで運び、甘い香りを漂わせながらこちらに近付いてくるのはジュリアスであった、彼女は生きる希望を失いただ死にゆく運命に抗えず朽ち果てるところをイヴに気まぐれに救われた魔女である、忠誠を誓った彼女はおそらく自分達のために焼いてくれたのであろう。イヴはジュリアスの好意に応えるかのように、迎え入れる様に彼女に対して優しく微笑む。そして彼女を促すかの様に、ミレーナに対して優しく声をかける。

「ミレーナがフギンとムギンと一緒に大人しく留守番していたことにジュリアスがご褒美をあげたいそうだ、さあ、食卓に座りなさい…。」

愛する娘に母親として愛情を注ぐのも大切だが、自分達の家族でもある従者の好意を無下にするわけにもいかないので子を諭す母親の様に大人しく食卓に座る様促す。

【絡みありがとうございます、よろしくお願いいたします。早速娘に甘々で対応させていただきました!そして、ジュリアスにも自然と絡まさせていただきます、よろしくお願いいたします。】

>>ミレーナ、ジュリアス



【寧ろ気づいて欲しかったのは私ですので、全然問題ないです、反応していただきありがとうございました。】

>>主様

11日前 No.9

ジルベルト @nerokichi ★Android=dW04Pqrh6J

【ジルベルト/ヴァルトラウテ城内】

こちらへ視線を向けることなく問いかけに対する返答を寄越したリューシェを眺めつつ、何時もながらに思う。毎度その姿を目に映す度に、彼女が全ての理を超越した存在だということを再確認させられる事を。陽光を纏い、民を見つめて微笑む様子はまさに信仰の対象を名乗るに相応しいものだった。

聡明な少女の容姿から若干の違和感を感じる、少しの重圧感と尊厳のある口調で流れる彼女の声を頭の中で要約しながら、続いて発せられた咎めの言葉を色変わらぬ顔で耳に入れる。その内容についてさらりと理解する事は出来なかったのだが。

「 神の職務とは何とも難儀だな。私の様な一人間にさえ煩慮しなければならないとは。 」

彼女なりの心配をジルベルトが器用に受け取れる筈もなく。
本気で彼女の語るそれを義務を捉えた上で、煽ることも反論することもなく自身の見解を淡々と紡ぐ。
彼からすれば本当に理解する事に苦労する言葉だ。確かに必要量の睡眠を取らず仕事をした事は事実なのだが、実際意識はあり行動、思考面で問題は無い。顔など化粧師にでも頼めばそれなりに壮健な様相になるだろう。領民の前で疲労を感づかれずに振る舞う行為も難しい事ではなく。自身が心配されることなど何も無い。

この男は強がりでもなんでもなく、本気でそう感じているのだから厄介な男なのだ。

「 ……貴様の憂慮は私に限って必要のない事だ。その分は悪魔を逸早く屠る為に使えばいい。 」

効率的に職務を行えないというのは避けるべきではあるが、と一つ付け加えて再び足を動かす。先程と変わらない静かな足取りで彼女の横を通り過ぎるジルベルトの瞳は、変わらず暗く濁った色をしていた。

>リューシェ

11日前 No.10

募集中 @nisemodoki ★hELxStGP5l_8ER

【リューシェ/ヴァルトラウテ城内】

 リューシェが想像していた通り、この領主には他人からの心配など無用のようで意に返さなかった。確かに機能していれば問題ない、という点ではこの男の合理的な思考の通りなのだが、人類には「義理」というものがある。疲れている者が居たら休むように促す。無理をしているなら休止させる。その気になれば後頭部を殴るか魔術でも何でも使って彼をとりあえず昏倒させることは容易い、と彼女は思っているが、結果的には同じでも気の使い方はやはり少しズレている。

「はいはい、お望みとあらば。」

 彼がそこまでいうのなら母親でも保護者でも何でもない自分にそれ以上何か言う道理はない、とも理解しているので、結局はいつも通り何もせずに横を通り過ぎていく彼を見送るのであったが……。
 さっさと悪魔を殺してこい、と言う彼の遠回しな提案に、謙虚なフリをしてその実はそれ程でもない返事をし、腰掛けていた窓際から立ち上がる。どうせ今日の城下は浮き足立って騎士達も遠征には出向かないのであろうし、何よりそろそろ自分が退屈である。グリムローゼとの境界にでも出掛けて運動ついでに魔女の4、5人でも討ち取りに行くかなどと考えながら、主武装である聖杖をその場に展開する。

「明朝までには戻りましょう。往路は自力で向かいますが、帰りは門まで馬車でも寄越して下さいね。……可憐な童女に夜道を歩かせない気遣いが貴方にあれば、の話ですが。」

 去って行く彼の後ろ姿に、最後に声を掛けた。
もっとも彼女は地上に降臨した神とはいえその実唯の霊体である為、長距離の移動に時間が掛かる訳でも、疲弊する訳でもない。完全にただ彼を皮肉る為だけ、または使奴程度の扱いをしたかったが為だけの要求であった。

>ジルベルト

10日前 No.11

ジルベルト @nerokichi ★Android=dW04Pqrh6J

【ジルベルト/ヴァルトラウテ城内】

自身の後方でリューシェが立ち上がる気配を感じた。どうやら渋々と言った雰囲気でグリムローゼへの狩りを承諾したような返答だったが、彼女とてその膨大な力を留めておくのは拷問に近いだろう。ジルベルトが言わずとも彼女は自ら悪魔の巣窟に赴いた筈だ。

媒介として強力な魔術を生み出す為の聖杖を出現させて、窓際から立ち上がる神がボヤいた一言に再び足を止め、ゆっくりと振り返った。何やら勝ち誇ったような顔をされている気もするが、ジルベルトにすれば何故移動に対して疲弊などする筈もない彼女がそのような要望を求めるのかが分からない。ただ端に自分に対しての皮肉なのだが、そもそも先ほどの言葉の意図さえ理解することの叶わなかった彼がこれを正しく受け取れる筈もなく。
結局意図を捉える事は叶わず、考えるだけ無駄だと脳内で判断を下し、

「 いいだろう、グリムローゼ境界付近に手配させておく。好きに使え 」

短く一言言い残してまた足を前に向けた。それだけ伝えれば特に用は無い。だが何となく、近頃は自ら戦場へ足を運ぶ事が無かった事を考えると自らの燻った魔力を過敏に感じ取れるような感覚が湧き上がっていることに気づき、所詮は人間の身体、欲には強くないという事実を心底面倒なものだと溜息を吐いた。

「 ……祝事の用が終われば私も出向く。夜ならば敵方も都合がいいだろう。 」

振り返らずに彼女に告げて、少しだけ眉間に皺を寄せる。
最早それも休息の一部とすればいいなんて自棄なことが浮かぶ。自身の魔力が戦慄くような錯覚を捉えながら、この一種の生理現象の煩わしさに再度深い息が漏れた。


>リューシェ


【ここの絡みが終わってしまいそうなので、他の人がまだいらっしゃらないのであればゲーテでミシャエルさんにちょっかいを出しに行ってもよろしいですか…?】

10日前 No.12

錆色の鍛冶師 @kaizelkai ★kdFzi0ED3j_mgE

【ヴァルカン・マエスティラ/フライヤ川付近の森】


 大魔術師の起源の領地ヴァルトラウテは、領民の父たる大魔術師が生誕したと伝わる日で盛大な生誕祭が行われている。街はいつもより賑やかで人の流れも多く感じた。だがそんな会ったことのない人のお祭りなんて楽しむ気にはなれない。平和じゃ店の中は閑古鳥が鳴いている。平和な世界じゃ自分の腕が鈍って仕方がない。ああ、面倒くさい。黄色い声で五月蝿いと思い、今日はフライヤ川付近の森へと向かった。いつもの仕事着と愛用の金槌、そして背中には大きな木製の籠を背負う。


「 五月蝿い所から離れたから、此処は静かで良いな……さて面倒くせぇけど、やりますか。」


 片手に愛用の金槌を持ち、森へと入る。今日は此処は安全そうな気がする。周囲を見回しながら、忘れもしないあの日を思い出す。あの長い銀髪の悪魔、外見だけで見れば、どんな男を魅了する美女。だがその雰囲気はまるで全てを憎んでいるかのような禍々しい気配を放っていた。黒い霧や黒い炎を操り、不気味な金色の瞳、様々な印象を受けたが、あんな気配を発する人間なんているのか、きっといないだろう。あれ以来、あの日の夢をよく見るようになってしまった。面倒で悪い夢心地ばかりで嫌になってしまう。自分に二つの魔術が無ければ、夢を果たせずに人生終わっていただろう。
手頃な樹木を見つけると、愛用の金槌で木の側面を叩いた。赤い炎のような現象が起きて、そして発動する、自分の持つ魔術の一つが。


「 ちょっと、もらっていくぜ。―――」


 叩いた木の側面の周囲がだるま落としの要領で、抜け落ちる。木は短くなり、お互いの切断面が合わさった瞬間に、もう一度叩く。すると木は抜けた跡を残さず、何事もなく修復された。抜けた木の胴体にもう一度叩くと、次は薪のように分かれる。それを拾って、別の木に同じ事を繰り返す。自分で考えた木を抜き取る技は、大きな音も出さず、木を切り倒す事無く、薪を集める事が出来る。籠の中の半分くらいが、薪で満たされる。


「 ふぅ……ちと休憩するか。」


 どっこらしょと適当な土の上で座って、休憩をする。此処は静かで寝るにはいい場所だが、安心は出来ない。あの悪魔の美女がまた来たら、次逃げれるかわからない。そいえば、悪魔とは別にもう一つの化物の存在を思い出す。後から知ったが、モンスターハウスと呼ばれる化物女の事だ。体つきは非常に良かったが、様々な部分が合わさったような異様な外見をしていた。あれもたまに夢として出てくるから、面倒で嫌になる。


「 ……俺って、ロクな女の記憶しか最近ねぇな。」


悪魔と化物、どちらも女性で命の危険に晒された記憶にしかない事に、ため息混じりに呟いた。


>>ALL


【待機中です。絡みにくい立場かと思いますが、よろしくお願い致します】

10日前 No.13

フラム・サンドル @koki☆iOEaToagbI2 ★P24UIEe7ZZ_Q1n

【フラム・サンドル/グリムローゼ城 玉座の間】

 常に夜が続く国にいるとたまに日にちという概念が薄くなるものだった。今日がなんにちでどういう意味のある日なのかというのかが分からなくなっていっている自分がいることに気がつくことが多い。人間よりもずっと寿命が長いため時間の流れも遅く感じる。そのため色々と考えることが多くなっていったのは必然なのかもしれない。

 緋色の月の夜を迎えて理想世界にするために人間と熾烈な戦いをしているが、今は仮初めの平和といえども退屈ではあった。最近ずっとグリムローゼ城にて命令が下されているのだが未だに大きな動きはない。たまに迷い込んだ人間を魔女が相手をしているだけで、悪魔の寵児たる自分達はグリムローゼ城にて暇を持て余していた。そろそろ、外に飛び出て遊ぶのもいいだろうか。

 「…それにしても僕達のお姫様は今日も元気ですね。…やっときてくれて安心しました」

 そんなことを大きな窓に腰掛けて考えていると城の外に出ていた我らの筆頭、自分を含めて魔女や悪魔の寵児の頂点に君臨するイヴが帰ってきた。おそらく人間の下へと遊びに行ったのであろう。どうせなら自分もついていきたかったのだが、彼女の娘であるミレーナを警護といえば聞こえはいいが子守りに近い形での彼女の帰還を待ちわびていた。

 それにしても大悪魔の笑みにはいつ見ても背筋が凍った。実力差というよりも生物としての格の違いを見せ付けられ娘とはいえ無防備にも抱きつきにいける始祖の魔女のミレーナも常軌を逸していた。気分さえ変われば夜空のように暗い炎で焼き尽くされるだろう。自身の能力に絶対の自信を持っている自分としても二人を相手にはしたくはなかった。

 傍から見れば幼い娘と慈愛に満ちた母のやり取りを横目で眺めていると甘い匂いが王座の間に広がった。そちらに目線を向けるとイヴの侍女である魔女がアップルパイを持ってきた。たまに彼女の作る料理やお菓子を食べたことがあったがどれも美味しくまた食べたいと思うものばかりであった。瞳をジュリアスのほうへと向け"あまったら自分の分もほしいな"と伝えれば運ばれてくるのを待つかのように背中を向けたのであった。

イヴ。メレーナ・ジュアリス


 【始めまして、遅れながらも参加させて頂きます。これからよろしくお願いします】

10日前 No.14

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【ミレーナ/グリムローゼ城 玉座の間】

玉座に座る母親の体にギュッと抱き着きながら、囁かれる母の愛に対し、

「ううん。お母様は忙しいって知ってるし、私はどんなお母様でも大好きだもの」

その暖かみを一身に受けようと目一杯体を母親に擦り寄せて、手櫛を気持ち良さそうに目を細めて受ける。
心ゆくまで甘えた後は、どこからか甘い匂いが漂って来る。顔だけをその方向に向けると、ジュリアスが居た。が、ミレーナの視線はその手に有る甘い香りの発生源に釘付けとなった。
お菓子、その中でも焼き菓子を最たる好物とするミレーナの目はしいたけとなっていた。

「はーいっ!」

母親の言葉に、浮き立つ心で玉座から立ち、食卓までスキップで向かっていく。徐々に強くなる甘い香りに何とも言えない幸福を感じつつ、巨大なその食卓へ。

母親が居ない時の寂しさを紛らわせるのはお菓子位しか無いほど、ミレーナの優先順位が高いのだ。

食卓につく直前、ふと思い立つ。

「ジュリアス、ありがとう!」

笑顔のテンプレートというものがあれば、正しくここに帰結するであろう、無垢な笑顔をジュリアスへ向けた。

≫イヴ、ジュリアス、all

【目がしいたけ、というのは目がキラキラしている事を指します。効果音的にはキュピーん的な。

ミレーナの優先順位は1位はイヴ、2位がお菓子、3位が読書です。】

10日前 No.15

募集中 @nisemodoki ★iPhone=6OBHeQDJR0

【リューシェ/ヴァルトラウテ城内→グリムローゼ・森】

「…………。」

ジルベルトが望み通り馬車を用意しておく、と発言したことに、呆気に取られたような表情で彼の背中を振り向くリューシェ。彼女はただ皮肉りたかっただけでこの領主、この男に限ってそんなことは絶対に無いと考えていた。合理的かつ結果にしか興味が無いであろう彼が、移動を苦としない神霊に足を用意するなどといった筋の通らないことはしないと思ったからだ。
しばらく黙ったまま何か考え込む。良く良く考えれば此方の言葉をただ文字の通りに、言われた通りにしか受け取れない彼のこと、やれと言われればやるのは当然のことだと気が付き、あまりに愚直な我らが主に呆れた顔で一つ溜息を吐く。

「はぁ……御主人は意外に素直で従順なようなので、次からはこの神が単純明快に言って差し上げましょう。それと、私、介護は管轄外ですので、グリムローゼに入るのなら十二分に御準備を。」

更に自分もグリムローゼに赴く、と言い出した彼に対して念の為釘を刺しておく。統率者かつ司令官の彼が迂闊に敵地に赴くのもそれ程賢明とも言えない。今日は見るからに顔色が宜しくないと言うのに。
しかし彼は言い出せば聞き分けがないことは長年の付き合いで良く良く知っているので最早引き止めるようなことは言わず、彼が廊下の端に消えて行ったのを見届ける。

再び廊下に一人きりになったリューシェ。ジルベルトが去った後の虚空をじっと見詰めていたかと思うと、瞬きの間にその身体が透き通り、そのまま煙が霧散するように消えた。城内に暮らす者に限っては見慣れているであろう彼女の移動手段だが、人類から見れば幽霊とも見分けが付かないだろう……。

++

ヴァルトラウテから彼女が幽霊の如く消えた直後。遠く離れた筈のグリムローゼの暗き森に一閃の光が灯る。明かりが無くとも輝く光の天輪。その光を受けて白く淡く現れる長髪と肢体。
言うまでもなくそれはリューシェの神聖たる輝きで、不意に現れたそれは常夜のグリムローゼの闇を照らした。辺りに蔓延っていた呪いが僅かに瓦解し、彼女のいる一帯のみに闇に塗り潰された空に青い光が覗く。

「ふふ……今日は目出度い日のようですから、寛容な神としてはこちらの愚かの民にも祝福を与えなければなりませんね!」

その場には誰もいない筈だが一人でそう宣言すると、森を彷徨く魔女を探して歩き始めた。

>ジルベルト、all

10日前 No.16

ケツァル @no2banshee☆ylmxxzXWIaEq ★qMZuZoVrl5_lqq


【ケツァル=ルルム/魔女教会→ヴァルトラウテ城下】


「信仰確認を致します。各々私の近くに寄りなさい」


凛とした……とまではいかないが威厳に満ちた声が教会特有のコウモリ天井に低く響き渡る。
教徒になることを望む者たちが恐る恐るケツァルが「そこまで」という所まで進み教祖からの判断を仰いだ。
どうやらケツァルの持つ魔術「信仰心の重圧」の儀式を受けている真っ只中である。ケツァルが黙り込んで数秒後に、彼の周りに集まった者たちが同じような重みを感じて、たちまち立っていることすらままならず地面に倒れこんだ。


「ふむ。全員、魔女様を心から信仰なさる者であることが今ここに証明されました。これで晴れてあなた方は今日から魔女教会の一員です。どうぞ祈りを捧げるなり、魔女様の素晴らしさを噛み締めるなりなさると良いでしょう」


全員が倒れ伏したことを確認して魔術を解除、ここに集まった者はすべて本当の魔女教会への加入を希望する者だったとの旨を伝えその場を解散させた。実のところ、彼の使う魔術は信仰心を逆手にとった魔術なのであって、決して誰が誰を信仰しているのかを確かめるモノではない。ただ今の所は問題なく教会を運営できているため甘んじているというのが現実である。


「些か教徒の数が少ないですねぇ。あぁ今日は祭りの日でしたね、僕すっかり失念していましたよ」


祭りということもあってか、教会内には新規の教徒たちを除けば教徒が片手で数える程度しかいなかった。そもそも秘密裏に運営されているこの教会が人でごった返していることなどなく、いつも通りと言ってしまえばそれまでなのだが……。その片手で数える程度の教徒たちも祈りを終えると城下の祭りへと繰り出すのか、家にただ戻るだけなのかはわからないが足早に教会を後にするのだった。新規さんたちはケツァルに律儀に挨拶を一つして、先の教徒たちと同じように教会を後にしていく。


「今日はもう誰も来る気配がなさそうですね。ならば私もこんな所で油を売っている暇はないですね。酒が俺を呼んでるぜ!イヤッホォォォ!!」


しばらくの間は教会内にて教徒たちが来た時のためにと考え席に着き時を過ごしていた。が、どうにも人っ子一人来る気配がないことを悟るや否や豪勢に着飾った教祖であることの象徴でもある白のキャソックを脱ぎ去り、活動しやすく目立ちにくい黒のキャソックへと早着替え。そして意気揚々と青空のもとに飛び出していった。

そもそもの話、キャソックを着る180cmのゴリラのような男が目立たないわけがないことは自覚していない。


>>ALL



【遅ればせながら、本編開始おめでとうございます。自分で書いていてキャラの方向性を見失いましたが、どうぞご自由にお絡みください】

10日前 No.17

ジルベルト @nerokichi ★Android=dW04Pqrh6J

【ゲーテ/フライヤ川付近の森】

澄みきった空気の漂う森のその一片に、まさに真逆の位置に属する、身も心も穢れと混沌を体現したかのような存在が、自分の悦を満たす獲物を探す為に白昼堂々と彷徨いている。
その存在、ゲーテの左右の種類の違う翼が空気を抉り鈍い音を空に響かせた。

「……目ェ、付けた子の匂いがしないィ?するなァ?しちゃうよね」

いつも通りの独り言は、傍から見ればそれだけなのだが彼女からすれば全く見方が異なる。常に脳内に垂れ込む声"達"はゲーテを一人にさせることなど無い。神話における様々な罪を背負う悪魔は彼女の躰を棲家とし集う。
そうして彼女の剥き出しの欲を、悪意を喰らうのだ。

ゲーテからすればそれは無限に湧いてくる生理現象の一つである為に苦にすることもない。寧ろ奴等は見返りに力を寄越している。これ程都合の良い共存関係はないだろう。そうして身の内の狂気に拍車をかけながら、今日も彼女は悪魔と嗤う。

「見つけた見つけた見ィつけたァ。剥製候補ちゃーん。ホントだ、本当だ、剥製いた、」

騒がしく吠え立てれば、大きい樹の枝に軽やかに降り立ち、その勢いのまま足の甲を支えにして逆さまに顔を出した。前髪がすべて下に垂れ、病的なまでに赤く光る双方が何の妨げもなく顕になる。目の前には少し前に目を付けた剥製候補と呼ぶ人間、ヴァルカン=マエスティラの姿があった。

「お久しいわねェ人間ちゃん。相変わらず剥製の似合いそうなナリしてる。してるぜ、してるかァ?してるネ。っあ、安心して良いよォ、今日はなァんかダルいから、キミ達狩る気が起きないんだよねえ、だから手は出さなァい。……今日だけスペシャルでなァ」

恐らく"怠惰"辺りを司った悪魔でも主張しているのだろう。
ニヤニヤと至極嬉しそうなタチの悪い笑顔を浮かべる彼女は、それでも手を出す気の無さそうな怠慢な動きで、不安定そうな体制をものともせずヴァルカンの顔を見つめていた。

>ヴァルカン


【噂をすればなんとやら、と言うことで絡ませていただきました!訳の分からない奴ですが宜しくお願いします】

>主様


【了解です、ありがとうございます。次に絡む日を楽しみにしておりますゆえ!】

10日前 No.18

スサ男くん @kodai4370 ★iPhone=bRiENSUwuN

【ジュリアス・ペルラ/グリムローゼ城内・王座の間】


王座の間の扉が独りでに開き始める、その目にまず飛び込んできたのは優しき微笑みを浮かべた我が救い主、イヴ。どうやらこのアップルパイの存在にあの距離で気付いたらしい、甘さをそこら中に撒き散らすのは焼き菓子の宿命とは言え、これでは羞恥心さえも抱きかねない。

王座の間に入室し数歩足を動かすと、巨大な食卓へと走る1人の少女の後ろ姿をこの目で間近に捉えた。彼女こそが始祖の魔女。救い主のイヴと同じ、いやそれ以上に私が狂信し敬愛している女性である。

しかし、彼女が食卓に座ることは無かった。代わりにこちらを向いて自分の名前とありがとうの一言。そして純粋というべきか、無垢というべきか全く分からない眩しい笑顔。


…今なら死んでも構わないぐらい嬉しい。


いや、ここで死んだら彼女達に忠を尽くすことができない。頑張れと自分に言い聞かせ、照れた顔を隠すように微笑を浮かべ、トレーから皿に乗ったアップルパイを食卓に置き一言だけ述べる。

「とんでもない、私のような者には勿体なきお言葉でございます…」

かしこまったこの敬語が照れ隠しの何よりの証拠であった。しかし、改めて見ると以前作っていた平均サイズよりもデカイと実感する。甘い物好きな彼女が存分に食べられるよう大きめに作ったが、流石に食べ切れないのではないのかという不安が生まれた。

まぁ、仮に彼女が残してしまったとしても、残りを食べてくれる当てならこの王座の間にある。瞳を彼女の顔から少し動かし、1人の人物の背中に焦点を合わせた、自身らと共に始祖の魔女と大悪魔に忠誠を誓っている悪魔の寵児たる“彼”に。

≫イヴ様、ミレーナ様、フラム様、All

10日前 No.19

ミネルヴァ @metropia23☆rhQo82JcU2ig ★iPhone=hpAHaaYwlW

【イヴ=ティフォン / グリムローゼ城 玉座の間】

自分の詫びに対しすぐ様に純粋に否定し母の好意に身を委ねるミレーナ、このやり取り自体はもはや日常と化している、イヴがミレーナを娘として愛しているだけではなくミレーナもイヴを母親として愛している、例え周りの者が奇妙に思えても2人の歪んだ愛情から生まれた絆はそうそう崩れるものではない。

そして、ミレーナを食卓に着くよう促したイヴはミレーナと同じく食卓に着くと、ジュリアスが玉座の間に入って来たと同時にミレーナは無邪気に目を輝かせた後満面な笑顔でお礼を述べる。するとジュリアスは、ミレーナのその可愛らしい純粋で無垢な笑顔を見て悶絶しながらも必死に照れを隠そうとしていて、かしこまった敬語で返答をしていた。2人のその微笑ましい様子を見て、クスリと小さく笑う、イヴにとってジュリアスは娘を喜ばせてくれる密かなお気に入りでもあるため、後で彼女に何か褒美を与えるかと考えながらも「ありがとう」と微笑みながら一言彼女に礼を言う。
ほのかな甘い香りを漂わすアップルパイを食卓に並べるジュリアスを眺めた後、流れるように窓際の方へ向けば、それの近くに佇むもう1人。左目が青、右目が赤と言った特徴的なオッドアイをした高身長の男性、フラムが居た。彼は呪われる前はヴァルトラウテの騎士でその中でも腕利きのロイヤルガードの一員で敵ではあったが、呪われてしまい今は悪魔の寵児として、始祖の魔女と己に忠誠を誓っているグリムローゼの一員である。

「御機嫌ようフラム…そして留守番ご苦労、戦闘向きのお前に慣れぬ面倒ごとを任せてしまいすまないと思っている…。」

彼に対して軽く挨拶を交わす、人間の世界では忠実な僕に対しても主人と僕の身分の差で主人は僕を見下している事が多い。しかし、イヴは敵には容赦はしないが、グリムローゼの忠実な僕たちは家族のように大切にしている。
そして、ゆっくりと二人の方を顔を向け食卓についていない二人に対して優しく問いかける。

「…どうした二人とも、座らんのか? 折角なら皆で食べよう、数は多ければ多いほどよい。…少々菓子は減るかもしれんが良いだろうか、ミレーナ?」

二人に対しても食卓に着くように促した後、皆と一緒に菓子を食べても良いかとミレーナに対して首を傾げながら優しく問いかけようとする。
しかし、イヴは何事もないように三人と談義を交わしている中、敏感に森の方で相容れない聖なる光を真っ先に感じ取り、すぐさま呪いの力を強めはじめていた。


>>ミレーナ、ジュリアス、フラム





【グリムローゼの森】
強まった呪いにより、グリムローゼの森がざわめき始め、樹々の根がうねり、森に潜む動物達が遠吠えを始め群れを作り、招かれざる者に近寄って行った。
一人出歩く可憐な少女に対して、こちらはもう気付いているぞと挑発と警告をするかのように。

>>リューシェ


【神様が森に入って来たという事なので、侵入している事はすぐに気付いて軽く挑発をする感じで対応していただきました、返信はなくても結構です。】

10日前 No.20

錆色の鍛冶師 @kaizelkai ★kdFzi0ED3j_mgE

【ヴァルカン・マエスティラ/フライヤ川付近の森】


 休憩しながら、さっきの木の胴体を抜く作業を思い返す。あれを一度に叩く事で終わらせる事が出来ないかと思案する。自分の性格上、無駄な事は面倒な事と変わらないので省きたい。一度に今は二回も叩かなければ、上手くいかない。魔術の腕は職人の技術とそう変わらないものだと思っている。使い方を模索し、磨き続ける事が上達への道だろう。面倒なことだが、これには流石に省く事が出来ない。仕事でもそうだが、敵と遭遇した時の使い道も考えておかなければならない。頭でイメージを写し出さなければ、思い通りの物にはならない。出来の悪いゴミを造るつもりは、魔術でも鍛冶でもそれだけは譲れない。
ふと上を見上げる。急に森の中が騒がしくなった気がする。腹を透かした獣でも現れたかと思っていると、それは突然現れた。思い出したくもない、妙な口癖と共に喋るあの声と共に。


「 っ、な……お、おまえはあぁッ!?」


 自分の足腰の限界まで絞って、その場を駆ける。そのまま自分の背を隠れる程度の木の後ろに隠れた。肩を上下に動かすほどに呼吸は乱れて、冷や汗が流れる。蝙蝠のように宙ぶらりんにいるあの女こそ、モンスターハウスと呼ばれる化物であった。あの森から離れた別の森であったはずなのに、まさかまた会う事になってしまった。あれか、いらない噂をしたから来てしまったのか、さっきまでの自分に叱りたい気持ちであった。だが、今日は襲ってくる様子がない。そういえば、先ほど怠いから襲わないとか言ってたような気がする。どんな心境だと思いつつ、背中の籠を下ろして、片手に金槌を持ち、覗き込むように彼女を見上げる。


「 ……俺は会いたくなかったけどな、化物女。あと俺は剥製なんて似合ってない。似合ってないぜ、似合ってないから、似合ってねぇッ!!ああ、今日に限ってもう……めっっっんどくせぇなぁっ!―――はぁ……それで、お前はこんな森の中に何しに来た?」


 ニタニタと変な笑みを浮かべる彼女を見て、何故だか気分が悪くなる。返しと言わんばかりに、彼女の奇妙な口癖と似たような言葉で返す。言いにくくて、真似するべきではなかった。ぐっと溜めながら、嫌なことを吐き出すように叫んだ。少しは落ち着いて、荒れていた呼吸を整える。そして怪訝そうな顔を浮かべて、彼女をもう一度見上げて、声をかけた。


>>ゲーテ

【絡みありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願い致します】

9日前 No.21

沙穂 @persona ★iPhone=l8QroD8Fr4

【アラン・ショルチェネフ/ヴァルトラウテ城下街→郊外の森】


祭りでにぎやかな城下街とは打って変わって、そんな喧騒も届かない森の中を少女が走る。

走ることを止めれる筈がない、やめてしまえば自身を追いかけてくる見えない男に殺されてしまうからである
幻覚や妄想の類ではない、そうであったならどれほど幸福な事だろうか……しかしこれは現実の出来事
なぜなら、そう
命乞いをし、助けを求めた他の少女達は全員死んでしまっているのだ

何が起きたのかなど少女にはわからない……ただ轟音と共に1人、また1人と死んでいき
残された少女が3人になる頃には皆ここにいると殺されるという事だけを理解し、それぞれ散り散りに逃げ出したのだから

闇雲に少女が走り続けていると、やがて見覚えのある街が遠くに見えたような気がした
やっと帰れると、助かったんだと安堵した少女は走ることをやめてしまう
ここまで走っている最中ずっと[追いかけてくる人の気配などしなかった]と油断してしまった、きっと他の2人どちらかを追いかけて行ったのだろうと思ってしまった
瞬間、轟音
直後に脚に激痛がはしり立っていられなくなり崩れ落ちる
脚に空いた穴から血が噴き出し止まらない
いつの間にか目の前に立っていた男が何かをしたのだろうか、いやしたのだろう

「 少女よ、貴様もまだ生きていたかっただろう
恋をしてみたかっただろう……そのような些事、貴様等の血と肉を使って蘇った我が妻が代わりに行うであろう」

絶命する直前、少女が見たのはそう言って自分を殺害せんとする男の姿だった


その男の手には金属製の筒に弩の引き金がついたような装置……後の世に、銃と呼ばれる物が握られていた。

>>All


【遅ればせながら本編始動おめでとうございます、よくわからない文章になってしまいすみません】

9日前 No.22

フラム・サンドル @koki☆iOEaToagbI2 ★P24UIEe7ZZ_Q1n

【フラム・サンドル/グリムローゼ城 玉座の間】

 親子の微笑ましいやり取りを窓の反射越しに眺めていると奇妙な気持ちが浮かび上がってくる。不思議なことではあるが自分の幼少の頃の思い出が皆無といってもいい。気がついたらここにいたといってもいいだろうか。ある日瞳を開けるとグリムローゼ城の王座の間にいたのだ。それからは本能に従うかのように戦いを楽しみ人を殺めていた。どうして自分がここにいるのか分からなかったり少し寂しいところもあるが、今は自分の好きなことができているのでよしとしよう。いずれまた思い出すことがあるのかもしれない。

 「…いえ、これもあなたの頼みですし。あの子には話し相手が必要ですからね。それに仲良くもなれたよね。ミレーナちゃん」

 二人の様子を眺めながら考え事をしていると自分達が守るべきものである始祖の魔女のミレーナの警護というよりもお守りをしていたことを労いの言葉をかけてくる。イヴへと顔を向けて恐縮と伝えるかのように軽く会釈をすればイヴがいないときには誰かが傍にいるのは当然であるという旨を伝え、さすがに幼い女の子を一人にするほど人でなしではないというのと伝えていく。

 そして言葉の途中にミレーヌのほうへと視線を変えイヴがいない間に絵本や人形遊びである程度の信頼関係ができたであろうと判断し悪戯っぽい笑みと共にお互いに仲良くなれたという言葉を投げかけていけばジュリアスが運んできたアップルパイをみんなで取り分けないかと提案してくるイヴにその方が僕も嬉しいという旨を伝え座らないかと気を利かせてくれたことに応えるために窓から離れ椅子へと向かっていく

イヴ・メレーナ・ジュアリス

9日前 No.23

ゲーテ @nerokichi ★Android=dW04Pqrh6J

【ゲーテ/フライヤ川付近の森】


捕食者に怯える獲物が如く怯えて樹の後ろに隠れた男にケラケラと笑い声を上げながら、ぶら下がっている枝からふわりと降り立つ。骨の変形する様な少しグロテスクに思える音が響いて、ゲーテの両翼がその背に飲み込まれた。
そして我が物顔で周りを見渡し、樹の断片を見つけヴァルカンが真面目に仕事をしていた事を察してその健気さにクスリと目を細めて笑った。悪巧みをしているかの如く気味の悪い笑みだ。

「 あらァワタクシの真似ェ?かァわいい、似てるね!似てるかぁ?似てるんじゃなァい?そんなに焦らなくてもちょォっと遊んだら帰るからさァ。とりあえず手始めに少しだけ血くれない?ワタクシのペットが貧血だってぐったりしてるから飲めねェんだよ。優しくするからさァ、ハリー、ハリー! 」

そうして観念しろとでも言うように舌なめずりをする。その表情だけ見ればとても官能的な印象を受けるが、ゲーテの文字通り化物な全貌を含めるとただのホラーにしか見えない。
突然めちゃくちゃな三大欲求の一つをヴァルカンに強要しながら、何しに来たのかという彼の問いかけに首を傾げて口を開いた。

「 んー……そういえばなんで来たんだっけェ?一言で言えば暇つぶしなんだけどさァ。でもまぁ、こォんな偶然に会えるなんて、ワタクシの剥製ちゃんへの愛が証明されたも同然ネ。喜んでもよろしくてよォ? 」

理不尽な言い分を言い終わると同時に、さっさと捕まえて血を貰ってしまおうと痺れを切らしたか口が膨らんだかと思うと、そこから黒い霧のような麻痺作用を持つ神経毒が大量に吐き出され、樹木達を飲み込みながら、勢いよくヴァルカンへと襲いかかった。

>ヴァルカン

8日前 No.24

錆色の鍛冶師 @kaizelkai ★kdFzi0ED3j_mgE

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7日前 No.25

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【ミレーナ/グリムローゼ城 玉座の間】

「うん!みんなで食べた方が楽しいものっ」

母親であるイヴの提案に、否定する要素も理由もない。まあ、子供心に「たくさん食べたい」という願望はあるが、伊達に200年の月日を過ごしていないミレーナには、「自分の中にどのくらいの量が入るのか」位は分かっていた。席について取り分けられるアップルパイを目を輝かせながら追う。

悪戯っぽく笑いかけるフラムに対し、ミレーナはニッコリと微笑んで、

「楽しかったよ!」

警護と言うより、お守りに近い、本来の仕事とはかけ離れたものだった事だろう。グリムローゼ城内にはミレーナの眷属、つまりは魔女達が跋扈しており、易々と侵入できるものではなく、ミレーナ自身の戦闘力もかなり高い上、その周りにつく悪魔の寵児達は例え相手がかのロイヤルガードだとしても競り合うことが出来る。さらに加えるなら、イヴならばこの世界の何処に居ようとミレーナに降りかかる敵意を敏感に察知して瞬く間に城へ戻る事だろう。

そんな空間に在ることをミレーナは知覚こそしていないが、大きな「安心感」として感じていた。

「何で照れてるのー?変なのー」

聡いが疎いミレーナはジュリアスが照れ隠しをしているのは分かったが、その理由はよく分かっていない。ついでに言えばそれをダシにからかう程ひねくれてもいない。無邪気に「あはは」と笑って自分の前にアップルパイが出されるのを待つのだった。

≫イヴ、ジュリアス、フラム

【お気づきかと思いますが、ミレーナの設定の端々には北欧神話の主神、オーディンの設定を散りばめています。ガンバンテインとかフギン&ムニンですね。グングニールとかは流石に使う機会が無いかなぁ(笑)】

7日前 No.26

スサ男くん @kodai4370 ★iPhone=bRiENSUwuN

【ジュリアス・ペルラ/グリムローゼ城内 王座の間】


照れ隠しをしたことさえも彼女は一発で見抜いて来た、しかしそれをダシにからかったりバカにしたりしない辺りが良くも悪くも純粋だ。その直後の笑い声も自身よりはるかに年上なのに無邪気な少女そのものである。だからこそこの人を守りたい、この人に従っていたいという衝動を湧き立てるのだが。


アップルパイを食卓に置き、同じトレーで運んでいたケーキ用ナイフを手に持とうとした所でイヴは共に食べないかという提案を私と窓際の彼、フラムに対して持ちかけて来た。

窓際にいた彼は足を動かし、ミレーナのいるこちらの食卓へ向かっている。では彼の行動に便乗するとしよう、少しぐらい家族の輪に混ざってもバチは当たらないだろう。だがこの人達の団欒に私如き一魔女が混ざるのは狂信する他の魔女達を侮辱している様な気もして幾分後ろめたい気持ちにもなってしまう。


「ありがとうございます、ではお茶の用意をして参りますね…ナイフとトレーをここに置いておきますので、菓子はお好きな配分でどうぞ」


誘ってくれたことへの感謝の気持ちを抱え、彼女の提案に対して嬉しさが少し感じ取れるような口調で返答する。そのままケーキ用ナイフの乗ったトレーも食卓に降ろし、静かな足音を立てつつ扉の前へとその足は動いていた。

>王座の間All様

6日前 No.27

ミネルヴァ @metropia23☆rhQo82JcU2ig ★iPhone=hpAHaaYwlW

【イヴ=ティフォン / グリムローゼ城 玉座の間】

フラムはイヴの詫びと労いに対して、当然の事をしたまでと舞い上がらずかつ謙虚に答えた。そのフラムの謙虚な態度を見てイヴは満足そうに喜びはするものの、己とミレーナのやり取りを見てぼんやりと少し意識が逸れていたように感じ取れた。何か考え事をしていたのだろうか、記憶でも辿っていたのだろうか?と、イヴは優しく微笑みながらも表情を一切崩さず思考を巡らせ僅かながらも記憶を辿っているかもしれないと結論に至り、愛する今のミレーナと己の居る今の世界を守るためにも、小さくとも不安要素は取り除くため、口を開き先程の会話のやり取りと繋げる。

「…そうは言うが、いつまでもお前のような才ある者を任せきりにするのもな…ミレーナに次ぐ宝であるお前達を宝の持ち腐れにするのも癪だな。だが喜べ、今まで盤石な守りと繁栄に徹した我等でも、近い内に猛者たちを含む多くの領民どもと好きに相見えれる機会がくるさ…楽しみにしておくといい。」

と、自然に逸れた意識を正すために今のフラムが喜びそうな、殺戮…人々の血と阿鼻叫喚を届けようとそう宣言する。些細とも言える不安要素をこの様に取り除くことで、始祖の魔女と己の世界を守ることができ、今の盤石なグリムローゼとなる。

一方のジュリアスは、先程の悶えた心を懸命に隠した足掻きが、ミレーナに照れ隠しだとすぐ様に見破られかつ純粋で無邪気に聞かれてまたそれに悶える様子があからさまで完全に彼女に手玉に取られている状態だった。その微笑ましい様子を見ては、不安要素のかけらもないと判断したが、普段冷静なジュリアスがこうも弄りがいのある人物なのかと把握すれば、後で自分も少し弄ってみようかとイヴは何やら悪巧みをするかのように彼女にニヤリと笑いかける。

食卓に座ると共に、ミレーナはイヴの提案に快く承諾し、それを元にフラムとジュリアスは皆と菓子を食すことに賛同すると、ジュリアスは気を利かせて早速茶の用意をするためそそくさとキッチンへと向かう様を見送った後、菓子を切り分けるためのナイフとトレーを手に取り、ミレーナの方へ歩み寄り移動すればそれをミレーナの前に置けば彼女の背後に回り込み、切り分け用のナイフを持たせて彼女の手に自分の手を当て口を開く。

「頂点立つレディたる共、皆を喜ばせるのもこれもまた仕事だ。時にはこう言った気遣いも重要だぞミレーナよ…、初めてだろうから母と一緒に切り分けようか。」

包丁を初めて持つ子の料理を手伝う母親の様に、後ろから優しく囁き諭すかの様にミレーナに言いそっと手を握りジュリアスが作ってくれたアップルパイを切り分けていく。

>>ミレーナ、フラム、ジュリアス



【一応私もアダムとイヴのイヴをモチーフに悪堕ちさせた感じで(ry】

6日前 No.28

募集中 @nisemodoki ★iPhone=6OBHeQDJR0

【ミシャエル/城下】

黒い霧の彼女が去って数日後。湖はもうすっかり白い霧と冷たい空気に覆われ、元通りの様相を取り戻していた。フライアの辺りで彼女に殺害された騎士達も仲間に回収され弔いが終わった頃だろう。前線は何事も無かったかのように、普段通りの緊迫しながらもどこか型にはまったような日常へ戻っていた。
とは言え未だに”彼女”の出現を引き摺っている者もいる。その日観えたあの悪魔が、此方を見るあの金色の双眸が、数日経ってもミシャエルの脳裏に焼き付いて離れなかった。いつもなら湖の周囲を彷徨いたり泳いでみたりするのだが、あの日からなぜだかその金の目で此方を睨む彼女が度々脳裏に現れて何をする気にもなれない。
加虐の権化のようなその殺気にあてられたのか、単に睨まれたことに竦んでしまったのか彼自身にも全く理解は出来ない。もしかしたら次にアレが襲って来た時に自分には何も出来ないだろうという事実に恐怖しているだけなのかもしれないが、とにかく彼女の姿に思考が乱されているのは明白だった。

という訳で結局職務へ集中する気が全く起こらなくなってしまった彼は、湖の番を若い騎士達に任せて、もとい強引に押し付けて城下町まで戻ってきた。流石に睨まれただけで怖くなって逃げて来たとは説明出来ないので理由までは言えなかったが、激務どころか閑寂として魔女どころか人間も来ないような場所の警備である。それほど仕事熱心でない者達はあっさりと引き受けてくれた。


とりあえず彼女が何なのか、領主か神様に確認するだけで良い。城下町まで来たところで他に何かするべきこともないし、終わったらまた戻ればいい。
そう思って城下までやって来たのだが、なかなか主城まで足を向ける気にもなれなかった。先程から溜息を吐きながら城門と大通りを行ったり来たりして、30分程が経過している。格好が騎士でなければ唯の不審人物である。

「はぁ……。」

なぜかと言えばそもそも彼は自分の主君たる領主が苦手だからだ。理由は多々あるが一番は領主が此方を信用していない、というところだろうか。同じようにミシャエルにも領主に信を置けない部分があるということもあり、上司でありながらいつの間にかなるべく関わりたくない人物になっていた。
立場上彼に仕える騎士としては仕事をしない訳にもいかない。いかないのだが、やはり直ぐに領主と顔を合わせる気にもなれず、しばらく大通りを行き交う人に紛れて道の端に立ち尽くしていた。



【絡みにくいので日付変えてしまいましたが、今進行してるところはそのまま続けてもらって大丈夫です。
とりあえず来やすいところに置いておきましたので絡めてない方いましたらお気軽にお願いします。

それちしても皆さんモチーフとか細かく考えていて凄いですね……。】

5日前 No.29

ケツァル @no2banshee☆ylmxxzXWIaEq ★O9rqKzVmq6_lqq


【ケツァル=ルルム/ヴァルトラウテ城下】


大通りをぶらつくケツァルの目に留まったのは、騎士の格好をしながら発条の壊れたおもちゃのように幾度も幾度も同じ場所を行ったり来たりを繰り返す男だった。それも城門とその手前の大通りと来たものだ、きっとあの騎士は何か報告しにくいことを腹の中に隠しているにちがいないと感じ取った彼はしばらく路地から様子を見ることに決めた。大通りを行き来する騎士様もそうであるが、丸坊主の巨漢が路地から一歩も動かず、行ったり来たりする男をじっと眺めているその光景も不審者極まりない。


「結局城門をくぐることなく様子見……と」


十数分ほど先の行動を繰り返して結局騎士は城門をくぐることをしなかった。その結果を見届けたケツァルは騎士にコネクションを持つのも危険ではあるが悪くはないと、起こりうる害と自分に返ってくる利益を慎重に考えつつも声をかけてみることにした。とは言え、魔女を信仰している手前、騎士の前でうっかりと口が滑ろうものなら待っているのは言わなくても想像に難くない非情な現実。一言一言に最大限の注意を払うことを自らの心に釘さし、大通りに繰り出していった。

……そもそもそのようなリスクを考えつくのであれば騎士に関わらなければ良い話。だが、好奇心が強いというか面白いことに首を突っ込みたがる節のある彼には少しのリスクであれば躊躇いなく突っ込むようだ。まぁ城下に魔女教会を作り上げる怖いもの知らずには今更の話だ。


「何か迷われているようですな騎士様。あぁ突然のお声がけ失礼。私はケツァル=ルルム。遠方からはるばる我が故郷の教えを布教しに来た者です。先にも聞きましたが何かお悩みのご様子ですが、僕らの神にその全てを話してみる気はございませんか?」


設定に穴しかないが、深く聞かれない分にはこの程度の大雑把な設定でも案外なんとかなるという謎の自信が彼にはあった。ひとまずは目の前の騎士様に自分を売り込むことから事をなしていかねばなるまい、そう気持ち新たに営業スマイル全開で返答を待つ宣教師であった。


>>ミシャエル



【絡ませてもらいました。あと勝手に他国の人間に設定にしましたが大丈夫でしょうか?】

4日前 No.30

ゲーテ @nerokichi ★Android=dW04Pqrh6J

【ゲーテ/フライヤ川付近の森】

自身にも吐き気という若干のダメージを受けながら毒煙を吐き終えると、ゲーテは大袈裟にオエッと口元を抑えた。

「 あ゙ー……便利だけどさァ、毎度毎度気持ち悪いよねェコレ。ハイハイ助かってる助かってる。分かってるっつのォ、分かってんのかよ、分かってるわよネェ 」

いつも通りの癖を独りごちながら、黒霧晴れた視線の先を見つめる。予想通り、自身がエサとしようとしている男がうつ伏せで倒れている姿が目に入って思わず悪い笑みが浮かび上がった。
焦ることなくゆっくりとその近くへ歩み寄り、改めて品定めをする様な目付きでジロリと背中を見る。そして徐ろにヴァルカンの襟を左手で持ち上げ、右手で彼の右腕を掴んだ。そのまま襟の隙間から見える肌色を蛇の如く長い舌でひと舐めして見せる。

「 そォんな警戒しなくていいからさァ。もう少し力抜けばァ?ま、皮膚が破れる時はすこーし痛いかもしれないけどネ、少しかァ?少しじゃない?……じゃ、頂きまァす 」


ブチリ、ととても耳に入れなたくはない痛々しい音を立てながらゲーテの鮫の様な歯がヴァルカンの皮膚に食い込んでいく。液体を吸い取る音が何度か響いて漸く彼女は顔を上げた。久々に適量の血を摂取することができ、至極満足そうに笑顔を浮かべるその顔は、今その被害を被った彼の血でべったりと赤くなり、宛らホラーを超えて唯のシリアルキラーそのものである。
未だに左手に掴んでいるヴァルカンを引き摺って近くの樹に縋らせ、その前にしゃがみ込んでべろりと舌を出した。

「 ご馳走様ァ。生きてる?剥製ちゃん。やっぱり全然怠いからさァ、今日は剥製にしちゃわないけど。これはワタクシのお友達の悪魔が配慮してくれたみたいで、多分方の噛み傷はさっきの神経毒が塞ぐんだってよォ。余計な真似してくれたね?って思ったんだけどさァ?さ?このまま死なれたらアナタを剥製に出来ない所だったから、まぁ感謝してあげるよ、感謝するのかァ?すればいいんじゃない?たまにはさァ 」

相変わらず悪魔に話しているのやらヴァルカンに話しているのかわからない口振りでそのまま彼の顔を覗き込み続け、弱っている表情を堪能するかのように笑顔を絶やさず見つめるのを止める事をしなかった。

>ヴァルカン


【この滅茶苦茶な行為への対応助かります…。そして返信が遅くなりました、申し訳ないです;】

4日前 No.31

募集中 @nisemodoki ★iPhone=6OBHeQDJR0

【ミシャエル/ヴァルトラウテ城下町】

大通りと城門の前を所在無さげに彷徨い始めてからかなりの時間が経っている。いくらなんでもそろそろ心を固めるべきかと思いながらも結局足が止まったまましばらくそこに立ち尽くしていると、思わぬ声が掛かった。考え事をしていた為不意打ちではあるが、そもそも自分はどう見ても騎士である。
街中で領民に声を掛けられるなんてそれほど珍しくもない……先程からチラチラとガタイの良い男が視野の端に入っていたし、何か用でもあるのだろうと考え直しながら声の主の方を振り返った。

「…………。」

振り返って言葉を詰まらせる。其処には鉄戦車のような男が立っていた。

目の前にするとミシャエルよりも背が高く、肩幅の厚い、坊主頭に髭の男。何よりもその恵まれた体格にカソックを着ているというちぐはぐさからくる異様と、そんなガタイの良い男に眼前に立たれているという謎の威圧感が一瞬でミシャエルを竦ませた。
しかし、男は笑顔だ。どうやら悪気がある訳ではないらしい。その笑顔がどこか胡散臭く感じるのも、急にこんな異様な格好のゴ……男が現れたから驚いているだけで、多分気の所為だ。ガタイの良いカソックの男に不意に話しかけられた驚愕を押し殺したミシャエルは、とりあえず男の話にきちんと耳を傾けることにした。

男はケツァル=ルルムと名乗り、どうやら宗教活動に執心しているようだ。宗教家ならばカソック姿であるのも合点が行くが、魔女から民を守る神……リューシェの信仰者が殆どを占めるこの城下町で、異国の神を広めようとしているというのは珍しい話である。
しかし他の領民ほど信仰熱心でもないミシャエルは、ケツァルの話の途中から、そもそもこの体格の良い男はどこの出身なのか?というどうでもいい疑問について考えていた。この大きさにまで成長するのだから余程食糧資源の豊富な場所なのだろう……と思った辺りで本題の神の話について思考を戻す。

「…………あ。申し訳ないけど神とか信仰とかそういうのに疎くてね、興味も無いっていうか……私がフラフラしてるから気にされちゃったのかな?」

良くも悪くも愚直なこの騎士様は、殆ど今まで主君に命じられたことをこなしてきただけの人生である。つまり自分の思想がどうとか信仰がどうとか、そういった話題に滅茶苦茶疎かった。

>ケツァル

【外国人でも大丈夫ですよー、絡みありがとうございます。】
>ケツァル本体さん

3日前 No.32

錆色の鍛冶師 @kaizelkai ★kdFzi0ED3j_mgE

【ヴァルカン・マエスティラ/フライヤ川付近の森】


 体を動かそうにも身動きは全く取れない。全身の神経がまるで機能しておらず、感覚も感じられなかった。背後から迫る足音、それは化物女の足音が聞こえる。逃げられない恐怖に包まれ、彼女に襟を掴まれる。そして子供のように持ち上げられ、彼女にこれから血を吸われるという危機に面する。成人男性も片手で軽々と持ち上げ、彼女は人外の生物だと改めて思い知らされる。恐怖で表情は歪んでいたが、一息をはいて覚悟を決める。決して彼女の言った力を抜けとかで、余計な力を抜いた訳じゃない。今日は抗えない運命だと思い、彼女に吸血を許した。彼女の歯が自分の皮膚に触れる。
次の瞬間、自分の皮膚に彼女の歯が食い込んでいく。だが不思議とそんなに痛くは感じなかった、毒のせいで感覚も麻痺してるのかもしれないし、本当に少しの痛みで済む話だったのかもしれない。死なないのであれば、早く彼女の食事を終わらせて欲しいと願った。


「 ……っ……!? 」


 彼女は食事を終えると、自分を樹木の前に座らせた。血を吸わせたせいか、頭に血が登らなくて、元気を吸われたようで非常に怠く感じる。血を吸われながらも、右手に持つ金槌だけは離さなかった。目の前には口元を赤く染めて、至極上機嫌に見える彼女の顔がいた。一発殴ってやろうかと思ったが、殴る気分でもないし、凡人の自分が殴っても何となく効かなそうであると判断した。血を吸われて、感覚が戻りつつも怠そうな眼差し、優れない顔色で彼女と目を合わせた。


「 クソ可愛い笑顔を浮かべやがって……ぉ、俺の血は美味かったか、コノヤロ……。
ならその悪魔様とやらに感謝、しないといけないな……けど、お前は変わった生活してるよ、な……血を吸って、剥製作って……それ以外なんかしてね?してるのか?してないだろ?―――悪魔ってこんな口癖、毎回言ってるのか?面倒だなぁ……語尾が毎回違う気がするぞ。」


 よくわからないが、噛まれた傷は毒によって塞がるそうだ。どうせなら綺麗に治して欲しい所だが、食い殺されるよりかはマシなので黙っておく事にする。彼女とは二度目の会合だが、悪魔の生き方についてよく分からない。人を襲う化物として小さい頃から聞かされていたが、目の前の悪魔は血を吸う事と剥製を造る事が好き、あと毒を吐くといった事。生きるために彼女は血を吸うし、楽しむために剥製を造る点では人間とそんなには変わらない気がする。欲望のままに、彼女は忠実なのだ。彼女の口癖を真似して返すが、どうも毎回彼女の言ってる口癖の語尾は違うような気がする。そもそも化物というのは、こんな変わった口癖があるのかと疑問を感じた。


>>ゲーテ

3日前 No.33

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【ミレーナ/グリムローゼ城 玉座の間】

「うん!私、立派なレディになりたい!……ところで、れでぃって何?お母様はれでぃなの?」

彼女200年もの間愛読していたのは様々な世界で少年少女が活躍する童話や、魔法を扱う者ですら理解に苦しむ事がある難解な魔導書など。レベルの高低差が大き過ぎて、中がすっぽり抜け落ちるという変な知識の偏在が起きているのだ。

(お母様の手、あったかい……)

母親の手の動きに合わせて拙いながらもナイフを動かしてアップルパイを切っていく。ミレーナの小さな体では大きなナイフでアップルパイを4等分するだけで結構な仕事。苦戦しつつも何とか8等分にする事に成功する。

「大変。お皿とフォークが無いわ」

取ってくる、と言って壁際の棚へ向かう。が、扉の取っ手に届かない。

「むうぅ……フギン、ムニン、手伝って」

その声でミレーナの影の中から2匹の黒狗が現れる。ミレーナはその2頭の背中に乗り、何とかドアを開け、人数分の皿とフォークを取り出す。
一つミッションを成功させ、ふっ、と気を抜いた直後、つるーん、と絵に描いたような滑り方。右足をフギンに、左足をムニンに乗せており、そのムニン側の足を滑らせ、ミレーナの身体はそのまま90度傾いていく。地面と水平になったところでそのまま、重力に従って落下を開始。

「きゃっ………ふえ?」

そのまま床へと落ちるかと思いきや、咄嗟に主人を守ろうとしたムニンが庇って見事に受け止め。その先ではミレーナの手を離れた皿とフォーク達をフギンが器用に鼻先で受け止め、器用にバランスをとっていた。

「ふえっ、ふうぅぅ……うえぇぇん、お母様〜」

目立った怪我はないものの、やはり浮遊感と落下が怖かったのか自分のやり出した仕事も放り出して走って母親の元へ向かう。

━━ちなみに、皿とフォークはフギンとムニンが協力して食卓に並べましたとさ。

≫イヴ、ジュリアス、フラム

【フギンとムニンマジ忠犬。】

3日前 No.34

ケツァル @no2banshee☆ylmxxzXWIaEq ★ZzB90z16Ws_lqq

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2日前 No.35

フラム・サンドル @koki☆iOEaToagbI2 ★P24UIEe7ZZ_Q1n

【フラム・サンドル/グリムローゼ城 玉座の間】

 ミレーナの母親でもあるイヴが帰って来るまでの遊び相手としていてただ暇を潰すだけではなくある程度の信頼関係を構築できたのではないかと言葉を投げかけると素直に顔を縦に振り同意を示すミレーナにこちらも自然と笑みが浮かんでくる。自分達が守るべきものであると同時にかけがえのない存在であるから守るのは当たり前といえるが、こちらも守りたいと思う意思が強いほうがいいだろう。

 「…今度どこか遊びにいけたらいいね。この戦いが終わったらピクニックにでもいきたいな」

 楽しかったと伝えてくるミレーナに笑顔を浮かべたまま人間との戦いが終わり自分達が望む世界になったらなにかとグリムローゼ城に篭りがちなミレーナとイブと共に気晴らしにピクニックに行こうかと誘ってみた。そんな微笑ましい光景に浸っているとイヴから嬉しい知らせがきた。どうやらこうしてグリムローゼ城から外に出て戦いができるとのこと。優しい笑みから闘争の予感に沸き立つ戦士のような笑みと変貌した。

 「…それは楽しみですね。そのときは僕も全力を注いで人間達をこの手に…」

 戦いを待ちきれないといった具合に人間達をこの手にかけ猛者たちとの戦いを楽しみにしているとあふれ出る闘争心を孕んだ言葉を紡いでいくと瞳の端でナイフとフォークに取り分ける皿がないミレーナが椅子から離れ取りに行ったのはいいもののバランスを崩し転びそうになりそうなのを瞳に映し転倒を避けるため据わった状態から腹筋だけで飛び彼女を受け止めようとするも忠実な使い魔二匹がミレーナを受け止めるのを確認すると椅子に凭れ掛かり涙を浮かべながらイヴの元へと戻ってくるミレーナに"怪我はなかった?"と問いかけていく

 イヴ・メレーナ・ジュアリス

2日前 No.36

募集中 @nisemodoki ★iPhone=6OBHeQDJR0

【ミシャエル/ヴァルトラウテ城下】

ケツァルが言うには、リューシェの信仰者ばかりのこの城下町で、自分のような信教とは無縁の者が存在することに安心するらしい。ミシャエルとしてはそれが安心するところなのか?とも思ったが、宗教家からすれば他の教徒とは競合せざるを得ないということなのだろう。先程から薄々どころではないほど気が付いていたのだが、ケツァルは自分のような中立の存在に、彼の信教を布教することに躍起になっているようだ。平たく言えばいい獲物か。
しかしミシャエルが信仰心に疎いというのも確かである。領主という主人の命の侭に動けば良い立場に長く甘んじてきた、というのもあるが、そもそも他の領民や人類とは異なる視界を持って生まれたというのも大きな理由である。違うものを視ているという隔たりは大きく、それは最早違う世界で生きているようなもので、故に彼は信心であれ何であれ他人と感覚を共有するのが苦手だった。敬虔な祈りも戒律を破る悪行も、転がる顛末の前では全く無意味と知ってしまっているからだ。
そういう理由から、ケツァルが布教の為にこうして色々と弁じていてもやはり興味が湧かなかった。とは言え彼と話すまでは領主と顔を合わせなければならないという事実だけでとにかく落ち着かなかったので、気分転換という面ではそれなりに意味はあるのだが。
半分惰性でケツァルの話を聞いていると、彼が突然”魔女を信仰する団体”について気にする素振りを見せる。宗教家としては神だけでなくそちらのことも興味があるのか……と、ミシャエルは彼自身がその団体の頂点であるなどとは全く気付いていなかった。ケツァルが教会内にいればともかく、少なくとも今彼の目の前に立っているうちは。

「ああ……本当だよ。私は会ったことが無いし、活動しているところもあんまり見たことがないけど……。あ、でも場所なら知ってるから、見学したいなら教えるよ? 責任は取れないけどね。」

そう言っておきながら、見学で済むのかどうかは知らない。地下にある魔女教会の場所や行き方、その実は信徒以外の領民を生贄のように魔女に引き渡すような輩だと言うことも、ミシャエルは見えているから知っている。しかし逆に一般的な領民達にどれほど知れ渡っているかどうか彼には判別出来ず、とりあえず言葉を濁した。魔女教会も表立っては活動していない、というより出来ないはずだが、ケツァルの言う通りならば領民の間でも噂話程度にはなっているのだろうか……。
ぼんやり考えながらそれだけ返答すると、ケツァルが自分の胸辺りを見ているのに気が付く。勲章が気になるのだろうか。そういえばまだこちらは名乗ってもいなかったことに気が付いて、もう一度口を開いた。

「失礼、ミスター。どうやら名乗り遅れたね……此方はミシャエル・ドーガルマンだ。階級だけで言えばこの領地の中ではそこそこかな? まあ、でも基本的には役立たずだからあんまり気にしないでくれ。」


>ケツァル

2日前 No.37

Nero @nerokichi ★Android=dW04Pqrh6J

【ゲーテ/フライヤ川付近の森】


人を殺すのも厭わないような存在に血を吸われた直後だというのに、苦しそうながらも不敵な顔で自分の真似をしてくるヴァルカンを見て常に弧を描いていたゲーテの顔がほんの少しだけ真顔に変わった。その目は彼の双方を除いて外さない。探るような目付きを向けた後、またすぐにいつものタチの悪そうな笑顔に戻る。
肝が据わっているのか、はたまた諦めているのか。今まで手にかけてきた人間とは何となく違う雰囲気を感じて、ゲーテがヴァルカンに向ける興味は更に深くなっていく。

「……剥製ちゃんってさァ、変わってるよねェ。こォんな状況で魔女と会話できちゃうなんて肝が据わっているとか通り越してるんじゃなァい?据わっちゃってる?据わってるんじゃねぇの?───あ、因みに全部ワタクシの言葉じゃないのよォ?ワタクシが剥製ちゃんと楽しい楽しいお話がしたいのに邪魔してくるのさ。邪魔してねぇよ、邪魔してるんじゃなァい?……ほらネェ」

同意を求めるような発言をするが、全てゲーテの声である為に傍から見れば彼女が唯独り言を言っているだけにしか見えないのだが。大袈裟に肩を竦めてみせて、ゆっくりとした動作で立ち上がった。そのまま体が変形するグロテスクな音を立てて、その背からキメラの翼が顔を出した。鷲とドラゴンを片翼ずつなど歪な形状を保持しながらヴァルカンの方へと顔を向ける。

「そろそろ戻ろうかなァ、太陽鬱陶しいし。じゃあねェ、剥製ちゃん。今度は確実に剥製にしてあげるから楽しみに待っておけよ。楽しみ過ぎて寝れなくて、目の下に隈なんか作ったら駄目。ちゃーんと綺麗なお顔を維持してないとワタクシが怒っちゃうわァ。怒るのかァ?怒るんじゃない?……じゃ、また逢いましょウ、」

少し屈んで勢いよく飛び上がったと思えば、既にゲーテの姿はヴァルカンの真上の空へとある。最後に彼の方へ笑いかけて、鳥の如く風に乗りグリムローゼの方向へと飛び去った。彼女らしいいつも通りの迷惑な到来と終結をヴァルカンへ齎したのに満足したのか、とても気分が良い。
帰ったら思いっきりペットと遊んでやろうと鮫の歯を出して笑うその顔は物騒そのものだったのだが。ペットからすれば遊んでもらうのではなく被害者と呼んでも足りない程酷い目に遭うものなのだろう。そんな配慮など彼女に存在する筈もなく、意気揚々と棲家への帰路を翔けた。

>ヴァルカン


【一旦退散致します。お相手ありがとうございました…!】

1日前 No.38

錆色の鍛冶師 @kaizelkai ★kdFzi0ED3j_mgE

【ヴァルカン・マエスティラ/フライヤ川付近の森】



 吸血後の怠さはまだ続く。この体の倦怠感は、血の気の多い肉でも食べれば治るだろう。三十路前に近づくにつれて、食べる量も減ってはきている。悲しいが、ずっと若く生きていく事は無理なのだろう。目の前の化物女は外見こそ自分より若く見えるが、生きている年数は果たしてどれくらいか。歳が上だからって、敬う気持ちは全くないが。
一瞬、彼女の表情がタチの悪い笑みから真顔になったのは気のせいだろうか。何を考えているかは知らないが、自分には理解出来ない事の方だと思う。まあ意地悪そうな性格をしてるのは、端から見れば分かる。ただ、じっと見つめられると気恥ずかしく思ってしまう。


「 そりゃどうも。流石に二度も三度も、お前みたいなのと会ってみると怖ぇが驚かなくなるもんさ。見た目からしてお前の方が人外だけどよ……お前の仲間かは知らないが、お前より怖い奴と会ったからなぁ……今んとこ、お前よりそいつの方が夢によく出てくる。―――滅茶苦茶な身体してるなぁ……まあ、色々混ざっててお前らしいんじゃねぇの?面倒そうだけど。 」


 自分がそれなりに魔女や化物のような存在と何度か会ってしまったから、慣れてしまったのだろう。彼女に問いかけられ、そう思った。怖くないと嘘だが、慣れてしまうと初めて会った時より刺激は少なくなる。彼女も最初は見て驚いたが、黒い霧を操る銀髪の髪の女性の方が怖いと思う。まるで恐怖の質そのものが違うのだが、口で説明するのは難しい。遠い記憶のように語った。
彼女の背中からまるで統一性の無い翼を出し、空へと飛翔する。去り際に見た彼女の笑顔をはやけに印象に残ってしまった。魔女と恐れられた存在だが、感情もある。人間とそう変わらないなと改めて思う。



「 ……行ったか。ふぅ……綺麗な顔、ねぇ…次は捕まらないように色んな手を考えておくか。やれやれ、やっぱり面倒くせぇ奴に目を付けられたもんだぜ……さて、帰るか。」


 彼女が完全にいなくなって、張り詰めてた気が緩み、安堵の表情を浮かべる。次会った時は確実に剥製にされてしまうだろう、顔はまあ人並みに綺麗にしておくが、捕まらないような手段を考えなくてはならない。改めて面倒な相手だと思いつつ、ゆっくりと立ち上がる。逃げて置いてしまった籠をもう一度背負い、街の方へ歩き始める。吸血後の怠い体には、帰り道が行きよりもきつかった。


>>ゲーテ


【了解です、お相手感謝です。】

16時間前 No.39

ケツァル @no2banshee☆ylmxxzXWIaEq ★azOPhO0aMD_lqq


【ケツァル/城下】


「いえいえそれには及びませんよ、ミシャエル殿。……ただ噂が真実かどうかを確かめたいという、ただの好奇心から出た質問ですので」


場所なら知っている、そう確かに目の前のミシャエルという騎士は言った。
信仰心がない騎士に浮かれていた内心の温度が一気に冷める。冷たい汗が背中に流れるのをひしひしと感じ取りながらも、動揺している事を悟られないように胡散臭さ全開の営業スマイルの維持に徹する。自分の正体を知っていてなおカマをかけにきているのか、一介の宣教師である「ケツァル」にただ善意で情報を提供しているだけなのか見分けがつかない。それよりも所在がばれていることのほうが問題であると問題意識をそちらに向ける。情報統制並びにスパイの警戒だけはチャラけることなく、抜かりなく行っていたはずなのだがどこから漏れたのか。彼が魔眼持ちという情報がないが故の誤解。
ここで教会内の居もしないスパイのあぶり出しが決定したことなどミシャエルは知るはずもない。


「位の高い騎士様を一介の宣教師が足止めしているわけにもいきませんので、某はこれにて退散させていただきます。有益な情報のご提供誠に有難うございました」


もう少し話していたいような気もしたが、内通者の存在が出てくるとなるとここで油を売っているわけにもいかない。それに他の騎士をすでに呼んでおり、この会話自体時間稼ぎでしかない可能性もないとは言えない。ここで捕まるわけにもいかないのでそれらしい理由をつけて話を切り上げる。ついでに恭しく頭を下げ情報提供に感謝の言葉を述べ、その後足早に路地裏へと入り込み一直線に教会に向けて歩き出す。

路地裏を全力で進む彼の表情はミシャエルと楽しげに話していた時とは打って変わり、悪鬼を連想させるものだった。目には怒りの炎が灯りその足取りは地面に足跡を残さんばかりに力強いものであった。


「あの騎士は非常にヤバイ。関わってしまったのが運の尽きか……。僕としたことが一利はあったけど十にも二十にもなる害を抱え込んでしまったな」


好奇心からミシャエルに声をかけたあの時の自分を脳内で殺しつつ、これからの運営方法について早急な議論の必要性を再確認したところで、自分の身の振り方についても考える。便宜上異国の宗教を布教させようとしている設定をとったが、いささか目立ちすぎる設定にしてしまったとこれまた自身を殺害。結局たどり着いた結論は……。


「まぁなるようになるか」


>>ミシャエル



【返信が遅れました; ここらで撤退しますねー。絡みありがとうございました】

>>ミシャエル本体様

2時間前 No.40
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