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 ( オリジナルなりきり )
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司徒 @nobunaga11 ★dGrf6rPuvk_UHY


 《望まれて生まれた命では無かった。

 それはずっと何かを求めて、そして成し遂げた、身勝手な両親の下に生まれた傀儡だったのである。人間としての形は持たず、故に人として生きようともせずに、それはただ、八本足を蠢かせ、夜の闇に咆哮を轟かせ、時に幼子の如く慟哭に明け暮れていた。それは彼と呼ばれるようになっても、男女の区別どころか老若の分別さえつけられず、生物学上に存在しえない、蝙蝠と蛸の中間に聳えていた。彼は恐ろしくも近しルルイエの末裔であり、遠きカダスの住人であり、生まれながらにして信奉の的となるべき異形であるにも関わらず、暫しの間、墓石神殿には行かず、母を愛し、慈母と崇め、若きおのこがそうであるように、野蛮で粗野な父親を憎み、恐れ、そして遂に___


 名を変えた日の夜、彼は、八本足の先についた爪で、父親を刺した。しかし、図らずも、彼の母親は酷く嘆き悲しみ、夫の後を追ってしまった。彼は母を求めたが、終ぞ帰る事は無く、憤怒の叫びは猿叫に紛れて、同郷の者すら寄せ付けず、港から飛び降り潰えた。この言葉を遺して___》


『ルルイエの館にて死せるクトゥルー夢見るままに待ちいたり』



 スクリーンを照らす光が消える。教授は優し気な目を細めて、薄暗い画面に映った絵を睨みつけていた。蛸と蝙蝠と人間を掛け合わせたような、おぞましい生命体を、墓石や卒塔婆が飾り立て、数々の惑星がその周囲を巡っている。けばけばしい彩色に嘔吐する者もいたが、多くの聴衆はその非ユークリッド幾何学的な図に魅入ったままだった。

「これが、今回発見された縷縷イヱ異本の一節__『邪神経典儀』の一部です。これによると、クトゥルー、ク・リトル・リトル、クァトル、そしてクトゥルフと称される邪神が、五百年周期で地上に神殿ごと浮上し、世界を破滅に導くそうです。この周期がいつから始まったのか定かではありませんが、事実、昨今の奇怪な現象が、このような海洋信仰を齎したのでは無いかと推測します」

 朗朗とした演説、次々に切り替わる画像。自信ありげな教授の額に浮かぶ、不気味な汗。まるで何者かに隠蔽される前の悪あがきのようで、遺言のようで__。



 歴史を変えた日の夜、彼は、八本足の先についた爪で、奴に刺された。しかし、図ってか、彼の言葉は人を駆り立たせ、多くの謎を遺してしまった。彼は真実を求めたが、終ぞ戻る事は無く、断末魔は栄誉に塗れて、同志の者を集めては、血を流して息絶えた。この言葉を遺して___


『ルルイエの墓にて死せるクトゥルーその瞼をいざや開かん』





【 長々とした駄文、閲覧ありがとうございます!
 クトゥルフ系の謎解きって面白そう! と思って軽々しく始めた次第ではございますが、サブ記事も閲覧頂けると幸いです。
 つきましては、メイン記事サブ記事ともども、一時書き込み禁止とさせて頂きますので、暫しお待ちください。 】

メモ2017/01/05 00:38 : 司徒 @nobunaga11★dGrf6rPuvk_yoD

 いいね8個、ありがとうございます!

 サブ記事解禁させて頂きました。

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