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TRPG風Oなり【翡翠の風の魔法使い-Aerial Magician-】

 ( オリジナルなりきり )
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GM@募集開始 @uqtosora ★Android=qDFNcxo2NA

彼は夢を見た。
世界の多くを目にし、仲間と歩く夢。
夢は何も語りはしない。
ただそこには、様々な経験があった。
出会いがあった。対立があった。
大切な者を失った。彼は叫んだ。
神々しいそれは表情一つ変えない。
彼は杖を手に神々しいそれを追い詰める。
しかし、彼にとどめは刺せなかった。
そして悲しみと平和が訪れた−−

「よし、旅にでよう。」

そして彼もまた、歩き出す。
そこに多くの困難と障害があろうとも。
夢に見る景色を求めて。

「翡翠の風=エアリアル」

呟くと、どこからともなく風が舞う。
そして次の瞬間。彼は、飛び降りた。
その広い世界へと−−

Welcome to the world of Mebius!!

1年前 No.0
メモ2017/10/05 03:43 : KP@参加者募集 @uqtosora★Android-0XeFVlXF3K
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シャーリィ @17854 ★Android=1LdIuPUifH

【シャーリィ/“唯一都市”コルーポ:酒場】

店に入った途端、酒場特有の匂いが鼻をつく。まだ早い時間だが、店内には酒を飲んでいる人もちらほら見られる。
シャーリィ自身はこの前の失敗もあり、飲酒を封印しているが、酒場の雰囲気は嫌いじゃないので笑顔で席につく。

好きなものを頼んでいいというソラの言葉に素直に従い、メニューに目を通す。
(少し前まではお金のことを気にしていたシャーリィだったが、今となってはソラに出してもらうことに全く抵抗が無くなってしまっていた。)

「う〜ん、悩んじゃいますね。この《暗黒なるダークネスバーガー》も美味しそうですし、こっちの《ブラック&ブラック♪パスタ》もいいし……あ、この《黒すぎるコーラ》もとっても美味しそう!」

ひとしきり一人で盛り上がったところで、「ウェンディちゃんはどうする?」と話を振る。


>>ウェンディ、ALL

3ヶ月前 No.478

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_h7d

【リーリエ/"唯一都市"コルーポ:酒場】


ソラに連れられて酒場に入ると、興味深そうにきょろきょろと見渡す。
リーリエは確かにアンダーグラウンドの生まれではあるが、殆ど自宅の敷地から出ることなく暮らしてきた。"唯一都市"コルーポに来たことがないわけではないが、それでもまだリーリエにとって新鮮な場所で、エデンと同じくらい興味を惹かれるものが多い。
此処の酒場に来たのは今回が初めてではあるが……人種の違いこそあれど、酒場の雰囲気はエデンとそう変わらないのだな。なんて思いつつ、見渡すのを止めて席に着く。
因みに、ここが魔族の多い街であるためか、隠す必要もないだろうと今回はフードをちゃんととって顔を晒している。

「ふむふむ……おもしろいメニュー名をしているな」

シャーリィの持つメニューを横から覗き込むようにして、そこに記されたお茶目さが伺えるメニュー名にふふっと笑を零す。
さっきのマスターが考えているのだろうか。見た目とは裏腹に、なかなかかわいらしい。

「わらわはこの《ダークサイド・サンド》にしよう。ここの料理は食べたこと無いが、説明に書かれてる黒使鳥の肉がまた美味しいのだ」

何を注文するか迷っている二人に「オススメだぞ?」と言いつつ。
煮てもよし。焼いてもよし。母上もよく黒使鳥を使った料理を作ってくれたことを思い出して頬を緩めるが、しかしつい昨日の事を思い出して『母上は今、どうしてるんだろうな……』と、一瞬だけ実家のある方に目をやって、そっと目を伏せる。

「後はそうだな、《血沸き肉踊り、心弾む暗黒ソーセージ》も頼みたい。血を使った料理らしいが、どんな味がするのか気になるからな!」

そんな沈みかけた心を誤魔化すように明るく言って、にっこりと笑う。
注文はいっぺんにしたほうがいいのかな? と思い、他のメンバーが何を頼むのか。決まるのを待つ。


>>ALL

3ヶ月前 No.479

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K


【注意:諸事情により、このシーンを切り替えます。
 閲覧の皆様は、大変申し訳ないのですが、酒場での少女達の絡みは脳内にてよろしくお願いします。
 シーンは翌日の朝食後となり、今日の活動を決める、もしくは紹介するタイミングとなります。
 私の未熟故のレス蹴りとなりますが、今後も続けていきますのでよろしくお願いします。】


【ソラ/シニル/謁見の間】



 酒場から戻り、夜は身体を休めることとなった。
 少し長めのフリータイムで昨日のちょっとした無茶や、精神のすり減りも回復したただろう。

 朝食は、意外かもしれないが、ヴァラクラッドの作物である米を主食とした“和食”なるものだった。
 米を磨いた“白米”を蒸したご飯と味噌なる調味料を溶かした海草のスープ、野菜の漬物、赤い身の焼き魚である。

 シニル曰く「和楽の食事は身体に良いのだ!身体が資源の冒険者なのだから、気を付けなければな!」だそうだ。
 残念ながら、我々のメンバーはあまり気にしていた者は少ないように思えるが、色々あるため仕方ない。

 食事を終えると小休止として出された緑のお茶を飲む。そうしてまったりしていると扉がノックされ、シニルが「来たか、入れ。」と声を掛けた。


ル「指南役の方がいらっしゃいました。どうぞ」


 ルナが扉を開け、短く内容を伝える。
 そうして入ってくるのは見覚えのあるふたりだ。ルナが扉を閉めるとシニルは椅子の上に立ち上がり、ふたりはそのとなりに並ぶと皆に笑顔を向ける。


シ「それでは!紹介も何もないが、そこのリーリエの両親を指南役として呼びつけた!今日はそれぞれ、知りたいことを学ぶ日にするといい!実力は妾が保障しよう。」

キ「先日は悪かったな。俺の専門は魔法道具の生産、戦闘では近接をメインとして、魔法も使う感じだ。魔族だが、ソラに格闘戦を教えたのは俺だから安心してくれ。」

ロ「先日は失礼しました。妾が得意とするのは魔法。ただ、説明は苦手なので、感覚的なものを教えるか、実演…もしくは実戦を通して、伝えられることを伝えましょう。少しなら、家事や生活魔法についても教えます。」


 ふたりが軽く紹介を済ませると、シニルを挟んだ反対側にルナも立つ。


ル「僭越ながら、私も指南役を務めさせていただきます。私が教えるのは生命力の扱いについてです。我々エルフは、大地との親和性が高く、生命力の扱い…もとい寄り添い方を生来的に身につけております。応用としては、エンチャントなどの生命力を付加する技術があります。」

キ「俺の《纏気》を完成させるのにも知識を借りてるから、何かやりたい事があるやつは聞いておくといいぞ。あたっ」


 いつものように口を出したキーファにロゼがごく自然な流れでペシッと頭を叩く。


シ「して、妾は兎にも角にも実戦じゃ!先は押し切られてしまったが、主らそれぞれに劣る妾ではないぞ!揉んでやるから、かかってくるがよい。カカッ」


 そうしてシニルが締めくくった。
 教える事によるが、戦闘や攻撃魔法の行使が必要な場合は、先日のシニルの庭が使えるそうだ。


ソ「それじゃあ、それぞれ知りたいことを学ぶ事にしよう。戦闘以外でも思うことがあるなら、知ってそうな人に話を聞いて、少しでもやりたい事ができるように今日は頑張ろう!」


>>All



【キーファの隠密については、隠し通されるので触れられません。ルナは立場的に隠しておりませんので、その身のこなしを学ぶこともできます。

 今回は個別の投稿になるので、待つ必要はほぼなくなります。私も返せる限り返そうと思いますが、もし、無茶である場合、有志で投稿してくれる方を募ります。
 永遠にそのキャラをというわけではありませんが、このシーンの間、1つのキャラクターを追加で操作していただきたいとおもいます。
 過程による獲得物については、条件等を伝えますので、そのキャラのなりきりプレイを楽しんでいただき、達成できていれば、対象へ伝えて下さい。
 不安な場合は、私に確認をお願いします。】

>>皆様

2ヶ月前 No.480

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/謁見の間】

 結局、昨日の訓練を終えてからはただ心身の疲労を癒すことだけに時間を費やした。
 食べたいものを食べ、やりたいことをやって、眠りたいときに眠る。そんな、本来の生物としてはきっと当たり前の………けれどウェンディにとっては余裕のありすぎる環境に、彼女はまだ少し馴染めないまま。
 それでも、努めてそれらを受け入れながら。宛がわれた寝具の中で、いつかこの自由にも慣れて、ヒトとして当然の権利だと語るようになるのかと自問する。

 ………できれば、そうはなりたくないと思う。

 何か合理的で理性的な根拠があるわけではない。ただ、“今”を得難いものだと感じる心を忘れたくなかった。





 翌日。一行に稽古をつけてくれるという指南役の到着を待ちながら、ウェンディは朝食のことを思い出していた。
 異国ヴァラクラット産の食材を中心に据えた【和食】なる料理。シィニルティアが言うには、大雑把に『身体に良い』らしい。
 ウェンディは具体的な効能までは訊ねなかった。問題はそこではないのだ。今更嘘を吐いたり毒を盛ったりするわけもあるまいし、身体に良いというなら結構なことだ。

 しかしながら―――何を隠そう、ウェンディは魚介類が苦手なのである。

 朝食におけるメインであろう、赤身の焼き魚。それを目にしてから、彼女は表面上の平静を取り繕いながらどうしたものかと起き抜けの頭を回していた。
 勿論、口にしないというのが最も単純明快な逃げ道だ。が、当然体裁はあまり宜しくない。今はあくまで客人であり、ソラの旅仲間だ。
 知古のようだからソラの顔を潰すことはなかろうが、そこはそれ、ウェンディも子供ではない。下手に弱みを晒してつけこまれても嬉しくなかった。

 ………なるほど、身体に良いのか。そうか、だったら仕方ない。時には我慢も必要だろう。
 そう自身を納得させて、ウェンディは黙々と完食した。我ながら大した忍耐力と演技力だと褒めてやりたいところだったが、彼女が食事中いつも以上に無口だったことは言うまでもない。

 この仲間内で、何を好み何を嫌うのか。そんなことも知らなくて、知る気もなかった自分を、心のなかで少しだけ詰った。





 それはそれとして、現れたアルテーン夫妻にウェンディは複雑な視線を向けた。
 実際のところ、彼女はふたりに好印象を持っていない。元より他人の評価がマイナスからスタートする彼女にとって、愛娘のこととはいえ危うく敵対しかけた相手を善く見るのは難しかった。
 いつか自分にも子が出来れば分かるのだろうか? そんな益体もない疑問を早々に捨てて、ウェンディは口を開く。
 彼女はシャーリィ、次いでリーリエに目を向けると、


「とりあえず、あなた達から選びなさい。誰から教わるにしても、マンツーマンのほうが個人に割ける時間のある分だけ吸収は早いはず。
 指南役もお誂え向きに4人用意してくれたようだし、まずは各自別れて訓練したほうが都合が良いとあたしは思う。

 何より。成長の余地が大きいあなた達の育成こそ優先されるべきよ。ソラはともかくとして、あなた達に比べてあたしの伸び代、才能はそうないはず。
 ………勘違いしないで。別に、卑下して言っているわけではないわ。ただ、あなた達が今後のあたし達を左右するかもしれない。そう感じているだけよ」


 嘘を言ったつもりはない。まだ冒険者として駆け出しもいいところの二人だが、秘めているものは決して小さくない。
 けれど、誇張を交えたのも事実だ。ウェンディ自身、己にどれだけの伸び代があるのか予測など出来てはいない。
 ただ、自分が何を知りたいのかを探すところから始めねばならないぶん道程が遠い、というだけのことだった。

 その上で、何を学ぶべきかと考えたとき、まず思い当たったのはソラの扱うような《マテリアライズウェポン》―――つまり武器へのエンチャントだ。
 ウェンディも武器を扱う術士であり、またエンチャントは独学で獲るには遠い技術である。ルナから学べるのであれば、彼女に教えを乞わねばならない。
 しかし、実戦訓練のときのシィニルティアの不可思議な反応も気にかかる。時間が許せば、彼女からも何らかの指導を受けねばならないだろう。


>>All

2ヶ月前 No.481

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_Qks

【リーリエ/謁見の間】


酒場で食事を済ませた後、午前中のシニルとの戦闘の疲れや元々体調があまりよろしくない事もあって、その日は取り敢えず休みの日となったのが昨日。
十分に休めたお陰か、寝て起きたころには地味に辛かった腹痛も回復し疲れも取れていた。
現在は朝食にはシニル曰く体に良いらしいヴァラクラッドの和食なる料理をご馳走になった後。緑のお茶を飲んでほっこりしていると、指南役が到着したとメイドのルナが入ってくる。

「えっ!?」

ルナに連れられてシニルの隣に並んだ二人の指南役に、思わず声を上げて驚いたリーリエはがたっと椅子から立ち上がる。
その二人の指南役は、見紛うはずもない。昨日ぶりとなるリーリエの両親であるキーファとロゼだった。
ああでも確かに……と、リーリエも最初こそ驚いたものの二人の魔法使いとしての実力の高さ(父上は単身赴任していることもあって、見る機会はあまりなかったが)を知っているので、指南役には打って付けだなと納得。そして昨日の今日でちょっと顔を合わせづらいなあと思いつつ、頬を人差し指で掻きながらゆっくりと再び椅子に座った。

シニルとルナを含めた4人の指南役の自己紹介が終わり、どうしようかと悩んでいるとウェンディから声がかかる。
あなた達から選びなさい、という言葉を素直に受け取って、「うむ、分かった。ありがとう」と感謝の意を述べ、暫し悩んだ後、ではと手を挙げる。

「わらわはシニルと実戦がしたい。母上に魔法を教えてもらうのと迷ったんだが……旅に出た後、実際に何度か戦って、経験の足りなさを痛感したのでな」

今までは経験の多いソラやウェンディ、シャーリィによる回復のサポートもあって、後ろで攻撃魔法を放つだけでも何とかできた。
しかし風の祠で会った桜牙や、昨日のシニルとの戦闘。強敵相手では、それでけでは何とかならないことも増えてくるだろう。
なので、まずは実戦での戦い方というものを学ぶべきだろうとリーリエは考え、シニルを選んだ。そしてその後、時間があれば、戦い方を学んだ上で新しく必要になるであろう魔法を、母上から教えてもらおう。
その前に、母上とは昨日のことで少し話をする必要があるかも知れないが……。



>>ALL

2ヶ月前 No.482

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【シニル/ソラ/謁見の間】

突発的な判定利用の例

お題:ウェンディの魚嫌いに気づけるか

感知(幸運のみ):ソラ(24)=58(失敗)

※lacの利用式は公開しません。

【今回の感知判定は、技術的介入が(ただの朝食という場で意識的にも)難しいと思われますので、本来敏捷値などを利用する事もありますが、偶然性を加味し、運を利用しました。
 このように事後的にあったことでも投稿直後であれば判定を受け付けます。ただし、判定結果にはしたがっていただきますし、各自の既に投稿された投稿内容は変わらないのでご注意を。
 つまり、ソラは悲しくもその性格が仇となり、ウェンディの好みに気づけませんでした。】


 ソラは食事中のウェンディが、静かだったような気がして様子を窺ったが、異国の料理だというのに綺麗に平らげた様子を見て『大丈夫そうだな』と思いました。




 ウェンディのもの言いにやれやれと思いつつ、これに対して、主であるソラが何も言わないことにもやれやれと呆れて納得するシニルは、その後の第一声となるリーリエの言葉に快活な笑顔を見せる。
 が、すぐに瞳を閉じて、その喜びを(隠せていないが)隠すようにして口を開く。


シ「よいこころがけじゃ。主の足りぬ所にも思うところがある故、苦戦必至となるだろうが、そこはほれ。休み休み、要点を学習しつつやればよいじゃろ」


 そう言っては楽しそうな鼻歌交じりに他の皆の意見を待つシニルなのであった。


>>リーリエ、All

2ヶ月前 No.483

シャーリィ @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【シャーリィ/謁見の間】

4人の指南役に対して、誰か一人を選べという。シャーリィはいきなりの展開に少しだけ戸惑ったが、よく考えてみると自分が選べる選択肢はあまり無いことに気付く。

『攻撃手段を持たない私がシニル様と実戦をしても学べることは少ないでしょうし、キーファ様とは戦闘の際のスタイルがあまりにも違いますしね。』

そう、この中で一番スタイルが近い人となれば、おのずと答えは見つかる。

「ロゼ様、御指南いただいてもよろしいでしょうか。
……実は少々、考えていることがありまして。相談にのっていただきたいのです。」

そう言ってシャーリィは礼儀正しくお辞儀をする。

>>ロゼ、ALL

1ヶ月前 No.484

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/謁見の間】


「決まりね」


 努めて口を出してこないソラと、それを呆れながらも容認するシィニルティアを意に介す様子もなく、ウェンディは簡潔に締め括る。
 幸いにして――というべきか、予めそのように用意されたものなのか、指南役の取り合いになることもなく。
 各自のスタイルが丸きり違うのだから当然といえばそうだろうが、ひとまずはそれぞれやりたいことがあるようで結構なことだ。

 リーリエは絶対的な経験の不足を埋めるための実戦訓練。彼女の魔術の才は自身を上回ると、ウェンディは躊躇いなく断言できた。彼女にはたしかな『力』がある。
 だが、彼女が『強い』かと問われれば、素直には頷けなかった。足を止め、ひたすらにその優れた才能を披露するだけが戦いなら、彼女は間違いなくこの一帯の怪物など蹴散らしてしまえるだろう。


(――けれど、そうじゃない。今のあの娘なら、あたしでも先制して封殺することだって可能かもしれない)


 無論、立ち回り………遊撃要員と後方火力というパーティにおける役割の差もあるだろう。しかし、それを鑑みてもリーリエには最低限のバトルセンスを磨き上げてもらわねばならない。
 このパーティには楯と呼べる者がいないのだ。有事になれば、ソラは庇ってくれるかもしれないし、ウェンディとて必要ならば身を投げ出す覚悟はある。
 それでも、いつまでも後衛を守りきれる保障はどこにもない。いざとなれば彼女の判断だけで切り抜けてもらわねばならないのだから。

 その意味でも、耐久力に欠ける【翡翠の風】において負傷者の治療を受け持つ不可欠な存在であるシャーリィは、ローゼリアを師に仰ぐという。
 正直なところ、基本的に戦いとは無縁の生活をしていたろう彼女がいきなり何を学ぶのか決断を迫られれば、答えに窮するかもしれないと危惧していた。
 それもあって、あえて命令的な口調で選択を促した上で、方針を決めかねるようであれば助け船を出すつもりでもいた。………が、どうも杞憂に終わったらしい。
 既に何らかの考えもあるとなれば、彼女とて己のできること、すべきことと真摯に向き合っているのだろう。

 ………すこし、甘く見ていたのかもしれない。
 この分であれば、わざわざ口を挟んで選ばせるような真似も不要だったかと、ウェンディは心のなかで小さく反省する。

 なら、次は自分の番だろう。ここにきて『何が、どれだけできるのかわからない』なんて、格好つかないにもほどがある。
 きっと、彼女らはこの訓練を通して………或いはこの先の冒険で、一回りも二回りも成長していくことだろう。
 ――追い縋るのだ。追い抜かれてもいい。上回れなくたっていい。ただ最低限、仲間として彼女らを支え、いつか来る旅の終わりまで導けるよう己を引き上げる。


「ルナ、と言ったわね。あたしはあなたに教えを請おうと思う。………あたしの魔術は独学で、形にはなっていても粗が目立つ。正直、行き詰まりも感じていたわ。
 けれど、それはあたしの知識が足りないからよ。エルフの、そしてあなた自身の積み上げてきた知恵、技術――すべて“ここ”に叩き込んで。きっとモノにしてみせる」


 そうして、ウェンディは自身のこめかみを人差し指で軽く叩き、どこか挑戦的に口の端を緩めるのだった。


>>All

1ヶ月前 No.485

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ロゼ/キーファ/謁見の間】

 次に引き算的に残るシャーリィが口を開く。
 瞳を閉じ、凛とした立ち姿で自分の名前が挙がるのを待っていたローゼリアは、これに瞳を開く。


ロ「もとよりそのつもりです。私も貴女には聞きたいことがありますので、是非語らいましょう」


 昨日の一件があれど、我が子が一番に自分を選ばなかった事に若干の寂しさを感じつつ、シャーリィに冷ややかな笑みを向ける。


キ「ローゼリア、あんまり感情的にはなるなよ?」

ロ「わ、わかってます!まったく(貴方は余計な…ごにょごにょ)」


 そんな誰も感じないような僅かな変化を察してか、隣のキーファが釘を刺す。ここは流石、旦那さんと言えるフォローだろう。


>>シャーリィ、All



【ルナ/シニル/キーファ/ソラ/謁見の間】


ル「ええ、私も期待しております。どうぞよろしくお願いしますね」


 ルナは今までのウェンディの様子に柔らかな笑みを向けつつ、簡潔にそう答える。
 シニルはそんなルナの様子にまるで我が子を見るような優しい笑顔を向けている。


キ「じゃあ俺はまたこいつ(ソラ)の相手って事か。かぁ、面白くねえ!」

ソ「おいコラ、なんだその既に勝ったみたいなもの言いは。俺だってここん所めきめきと強くなってんだろ」

キ「ハッ、お前が俺に勝ってるところなんて身長ぐらいなもんだろうが。自惚れんな」

ソ「はっはぁーん。そんなこと言ってお前、負けたら分かってんだろうな?おん?」

キ「お前こそ大見栄きっておいて、勝てなかったら分かってんだろうな?おん?」


 ニブニブニブニブニブニブニブニブニブ…

 と火花を散らす2人であったが、せっかく良い感じに進んでいた女性陣との温度差が酷いのは言うまでもない。
 最早、ギャグと言っても遜色ないだろう。


シ「はぁ…。どうしようもないバカも居るみたいなので早速、庭への門を設置するぞ。移動先はそれぞれ離しておく故、実戦組は存分にやるが良い。座学がしたいというなら、この部屋を好きに使って良いぞ。本も屋敷から持ち出さねば、基本的に自由にしてよいからの」


 大きなため息をついて説明を終えたシニルは「ん、よいしょ」と掛け声を出しながら椅子を降り、背面の壁に大きな門を設置する。


シ「では、行くとしようかの。リーリエ嬢、付いて参れ」


 そうしてシニルは扉の先の暗黒へと消えていった。


>>All



【リーリエは直感的に“この箱庭の魔法はもしかして自身の倉庫と似たものなのでは?”と感じていいです。】


>>未様

1ヶ月前 No.486

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/謁見の間】

 ――しかし、エルフか。ウェンディは改めてルナを淡白に見つめながら黙考する。
 エルフといえば、魔人種のなかでも更に例外に位置付けられる特殊な一族だ。彼女らは平均的な魔人種に比べその容姿もさることながら、最も特徴的と言えるのは光の適性を得る者が存在することだろう。
 尤も、ルナ自身は肌色からもダークエルフなのだろうと思われるため、適性は闇に傾いているのであろうが。


(私が魔人の血を引いているとしたら………水以外の属性に適性を持っていてもいいはず。けれど、自力では見つからなかった。………いい機会かもしれないわね)


 付与魔術(エンチャント)を可能な限り会得する。そんなものは大前提だ。
 いまは体温調節程度のそれしか操ることはできないが、裏を返せば生命力でもって他物に干渉する術自体は心得ているということであり、最低限の下地は整っているはずなのだ。
 であれば、多少なりとも欲を張っておくべきだろう。できなければその時はその時、また新たな道を模索すればいい。
 つまりはそう――闇属性魔術の実践レベルでの行使。そこまで視野に入れて、ウェンディは訓練に臨もうと気を引き締めた。


 ………ものの、そんな気を緩めるかのように子供じみた問答を繰り返す大の男どもがいるわけで。
 シィニルティアに倣うわけではないが、ウェンディも呆れを禁じ得ずにため息を零し。けれど、ふと思い出したようにソラへ歩み寄ると、リーリエを一瞥して。


「ま、つまらない意地の張り合いはともかくとして………あなたが想定されているよりもっと腕が立つってところを見せれば、
 もしかするとあの娘の旅を安心して任せてもらえる助けになるかもしれない。あなたがリーダーなんだから――あの娘の分まで、せいぜい一泡噴かせてやんなさい」


 腕を伸ばし、彼女から見ればずっと大きなソラの背中をその拳でトンと叩いて。
 そんなふうに発破をかけると、言いたいことを言い終えたウェンディはさっさとルナの元へと戻っていった。


「さて………それで、あたし達はどうするのが適切かしら。正直、意気込んだは良いけど具体的な道筋は見えていないのよ。あなたから指示があるのなら、あたしはそれに従うわ」


>>ルナ、All


【ここらで別行動かな、と思い先に投稿してみましたが、タイミングが違ったら申し訳ない。】

1ヶ月前 No.487

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ソラ/キーファ/謁見の間→】


 そんなこんなの茶番を繰り広げている間に事はとんとん拍子に進む。

 すると、背を小さな拳に小突かれ、少しだけ前によろける。

 ソラは背後を振り返らないが、その声音から、声の主が誰であるかは重々承知しているのだった。


ソ「おう。ひと泡もふた泡も吹かせて、挙げ句野郎を卒業するぐらいの気持ちで行ってくる。行くぞキーファ!」

キ「ハッ、その小生意気な鼻ひん曲げてやる」


 ソラは嬉しそうな顔をしてウエンディに言葉を返す。
 そして、挑発に乗るキーファと共に振り返ることなく門を潜って消えていくのだった。


>>ウェンディ、All


【それでは、ソラとキーファは退場となります】

1ヶ月前 No.488

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ルナ/謁見の間】


 そうして煩い奴らが門へ消えていき、戻ってくるウェンディをルナは、姿勢良く立って待っていた。
 彼女の言葉に一度笑顔を作ると、スッと姿勢を正して瞳を閉じる。


   「“見えぬものを追うべからず”」


 そう一言だけ呟いて、ルナはその瞳を再度開く。


「人にとって永遠に近い時を生きる魔族、その中でも特異な体系を持つ我々森人の教えの一つです。
 永遠に近い時を持つからこそ、目の前の事柄を大切にし、見えるものを一つ一つこなしていく事に重きを置くべきという考え方です。」

「一から私の知ることを教えることは可能ですが、それには膨大な時が必要となりますし、ウェンディさんは私と同じ人物ではないので、それで全て同じ事ができるようになるということでもありません。」


 ちょっと長い、説教にも聞こえる言葉をウェンディに伝えるルナは「こほん」と咳払いをし、これに区切りを付けた。


「物わかりの良いウェンディさんには不要かもしれませんが、つまるところ、今自分が見えている改善点を私の持つ知識で改善する方が効率が良いのでは?と打診します。」


 そしてルナは「如何でしょうか?」と再び笑顔を作った。


>>ウェンディ



【ナイスな読みです。いつもありがとうございます。
 さて、つまるところ“ウェンディがしたいことをしましょう?”ということです。

 シニルは自らモノを言うタイプですし、自信も有り余ってるついでに少々わがままなので強要に近い形で訓練内容を伝えてきますが、他の方は別です。
 基本的にはやりたいことを聞いてくると思って下さい。シャーリィのように自分から言うのも良いロールプレイです。

 それに合わせて指南役が情報を出したり、練習や訓練を行う流れとなります。
 ですので会話を重視して、情報収集をやろうと思えばできなくもないと伝えておきます。
 練習スタイルの組には、そういうチャンスもありますということです。
 練習スタイルをとった場合、ステータスボーナスはほぼ無いに等しいですから、スキル獲得+αの部分になると思っていただければとおもいます。】

>>皆様

1ヶ月前 No.489

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_Qks

【リーリエ/謁見の間→】


シニルの苦戦必死、という言葉にごくりと喉を鳴らす。
魔法は覚えているけれど実際に戦ったのは未だ片手で数える程もない。その数戦でさえ、仲間に守ってもらいつつで、自分は後ろから魔法を飛ばすだけだった。そんな状態のリーリエが、初めて一人で戦おうというのだ。

「うむ、できる限りのことをわらわに教えてくれ」

しかしそんなことは覚悟の上、と言った表情で、リーリエはそう返した。
厳しかろうが苦戦しようが、この訓練でできる限りのことを覚えなければならないのだ。
経験豊富であろうソラやウェンディに追いつけないまでも、せめて足を引っ張らない程度には。

そうして、各々誰から教わるか決まった頃。
何やら言い争いをしているソラと父上に(もしかして実は仲悪いのか?)と少々心配していると、シニルから声がかかる。
付いて参れ、と壁に空いた黒い穴へと消えていく彼女を追うように、背面の壁へと駆け寄っていく。

(…………これって)

壁に空いた穴……いや、門に片手を入れたり出したりしつつ、もしかしてと気付く。
空間を渡る扉、そしてその先の異空間。開門速度も、真っ暗でただっ広いだけの自分のものとは空間のクオリティも天地の差だが、しかし。
《暗闇倉庫》によく似ているな、と感じた。少なくとも術式の根幹は殆ど同じのはずだ。
であるならば、これを参考にして組み直せば暗闇倉庫ももう少し使いやすく……なんて考えていると、シニルが先に行って待っているのを思い出し。

「では皆、また後でな! 強くなって戻ってくるからな!」

謁見の間に残っている皆にそう言いながら大きく手を振って、箱庭の世界へ飛び込んだ。



>>ALL

1ヶ月前 No.490

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/謁見の間】

 ルナよりの第一声に、ウェンディは方眉を吊り上げることで応えとした。
 忠告めいた言葉に不快を示して顔をひそめるでもなく、意味を量りかねて問い返すでもなく、ただ言外に『続けなさい』と先を促す。
 そんなウェンディの様子を察してか否か、ルナは一時の瞑目をやめ理性に満ちた言葉を紡いでいく。
 あの主にして、随分と気色の異なる従者だこと。そんな無粋な感想を抱きつつ、ルナが咳払いで区切りをつけるまで黙って聞き届けた。

 つまるところは、そう――時間が足りない、というわけだ。
 それはたとえ、仮にウェンディがどれだけの吸収力を持っていても、如何に最適な素質を秘めていたとしても。
 成る程、尤もなことだろう。ウェンディが途中で口を挟まないのが何よりの証拠だ。彼女自身重々承知はしている。
 ………その上で、道が見えていれば苦労はしないという話だ。自身の改善点がわかっていれば、既に着手しているだろう。“どこをどう正すべきか分からない”というのが正直な現状だった。

 しかし、まあ。それも見えていないようでは成長なぞ望めないと、そういうことだろう。納得のいかない話ではなかった。
 だとしたら――さっさと要求だけ丸々押し付けてしまおう。我ながら厚顔無恥だと呆れながら、ウェンディはルナに見せつけるように指折り数える。


「………決定的な攻め手の不足。対人なら兎も角、いまのあたしでは魔物相手に、そのうち遊撃も誘導も満足にこなせなくなるでしょうね。
 だからこそ、まずはひとつ。恒常的に火力を底上げするための“武器へのエンチャント”。その下地だけでも作っておきたいの。
 次にふたつ、あなたが得意とするであろう………闇属性魔術の修得。攻撃的なものに限らず、とにかく手札をふやす必要があるわ。

 そして最後に――あなたから見ても、『これ』の問題点と改善点が見つかるなら、助言がほしい。欲を張っているのは承知の上よ。全てこなせなくても構わない」


 言いながら、彼女がその掌に纏わせるのは極低温。直に接触した対象を凍結させる――シィニルティアが危険視した――特異な術式。
 無論、明日には当人にも詳しい説明を求める心積もりではあるが、それはそれとして生命力コントロールに長けるエルフの意見も聴いておいて損はないはずだった。

>>ルナ

1ヶ月前 No.491

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ルナ/謁見の間】


 ばつの悪そうな顔で話すウェンディに“改善したい点”を聞き出したルナは笑顔で「ふむふむ」とわざとらしく相槌を打つ。

 正直に言うならば、まずはこれが大切だと彼女は思っている。
 向上心を確認する上で有益だろうし、自身の身の丈を理解できているかを確認する上でも有益だ。
 それに“欲さぬ者が得たものに望みはない”とは、大切な主の言葉である。
 これはとても量ることのできない大きな宿命をもたらされた主の言葉であり、この引用は適切ではないのかもしれないが、
 自身の望まぬ力の在り様が良くも悪くも欲せるはずもないと、ルナは思っている。

 故に得たいと思う在り方を聞き出したというわけだ。

 ひとつふたつと内容に相槌を打つルナだが、最後のウェンディの言動に「えっ…」と驚いた様子を見せる。
 近くに寄り、一頻り『それ』をジッと観察した後、スッと離れて、いつも通り凛として立つと瞳を閉じて「こほん」と咳払いをし、話を始める合図とする。


「まずひとつはできると断言します。理由は、最後のあなたの魔法…と言っていいか分からない技術にあります。
 発現した魔法ほどの濃度の生命力を暴発させず、体内に維持しておけるコントロール力があるのであれば、コツを掴めば容易だと思います。
 ですが、逆に最後の請いの答えとなりますが、問題点はそこだと思います。」

「私の目には恐ろしい程問題なく、安定した生命力が見えました。ですが、身体に強い負荷がかかることは容易に予想できます。」

「風船を思い浮かべてください。生命力が空気で風船がウェンディさんの腕です。風船は何度も膨らませる事ができますが、徐々に劣化していきます。
 結果は、破裂かもしれません。変形かもしれません。萎んだ末に硬直も考えられます。
 強いた先にそれらを起こす可能性があることは問題点であるといえると思います。残念ながら、改善点は漠然としたもの以外浮かびません」


 ルナはしんとした空気を切り変えるように「こほん」ともう一度咳払いをする。


「ふたつめの属性については、適正があれば仕えるようになると思います。幸いここは闇属性の最高眷属が住まう土地ですし、私も協力します。」

「それでは私達も彼の地へ向かいましょうか?」


 請いへの返答を終え、閉じた瞳を開くとルナはもう一度笑顔を作り、ウェンディにそう促した。


>>ウェンディ

1ヶ月前 No.492

シャーリィ @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【シャーリィ/謁見の間】

それぞれにペアが決まり、順々に門をくぐっていく仲間たちを見送ったあと、シャーリィはロゼの目を真っ直ぐに見つめる。きちんと姿勢を正し、自身の考えを語る。

「私は今まで、人を傷つける魔法を避けてきました。魔法は人を守るためにあり、争うためのものではないと。
私の師であり親でもある方もそれは分かってくれたので、その方のもとで人を癒す術、人を守る術ばかりを身につけてきました。
……しかし、最近になって思うのです。脅威を振り払うことが出来なければ、誰かを守り抜くことは難しい、と。」

たとえば、風の祠でゴブリンに対面したとき、早く敵を退けることができていれば、ソラが大怪我を負うことはなかった。先のシニルとの戦いでも、攻めの手が足りないばかりに皆に大きな消耗を強いてしまった。
そういった経験から、シャーリィ自身が導き出した結論が、火力の底上げだった。

「以前、ウェンディちゃんは私が魔法で作った水の壁を利用して、攻撃魔法を放ちました。でもこれは、多分まぐれで、おそらくもう一度やろうと思っても難しいでしょう。」

というより、ウェンディの機転と言うべきだろう。魔法を使ったシャーリィ自身も意図していないやり方で、本来防御のための魔法を自分の攻撃に利用するという離れ業をやってのけている。とはいえ、それも再び狙ってやるのは困難だというのは間違いない。

「ロゼ様は広範な知識をお持ちですから、同じような魔法を御存知ではないでしょうか?」

もし御存知ならご教授ください。と、ロゼに頭を下げるその瞳には、今までのシャーリィには薄かった強い決意が込められている。

>>ロゼ

1ヶ月前 No.493

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/謁見の間→】

 ルナが語った内容は、ウェンディにとってまだ想定したことのない。いや、あえて想定しなかった――けれど、十全に理解できてしまうものだった。

 ウェンディが手慣れた様子で掌に生命力を滞留させると、瀟洒と呼ぶに相応しいほど淑やかなルナが、途端に顔色を変える。
 それはシィニルティアのように一目で本質を見抜いたわけではなかろうが、眼前の術式が如何に異質なものであるかは理解できたのだろう。
 彼女は暫し観察と分析に努めると、やがて距離を戻して咳払いをひとつ。
 ここまでで、ルナには話題や空気を切り替える際に咳払いを挟む癖があるのだろうと当たりをつけていたウェンディは再び聞き役に徹する。

 ルナはいきなり警告で切り込んでくることはしなかった。まずは緩衝材を挟むように、望みのひとつを躊躇いなく可能だと断言する。
 なるほど、確かに道理だろう。要は集めた生命力をどこに滞留させておくかの違いに過ぎないのだ。経験がないために実感こそ湧かないが、その理屈自体を理解するのは容易だった。
 そう、言ってしまえば、そんなことは問題ですらなくて………最も危惧すべきは、自分自身の肉体そのもので。
 生命力という強大な力を、魔法として発現する直前まで濃密に圧縮した、いっそ過剰なほどのエネルギーを華奢な細腕一点に留め置く。
 それが果たしてどんな代償を生むのか、ウェンディともあろう女が一切考慮していないことこそが、何よりの異常だったのだ。


「――………一度も気付かなかったわけではないの」


 ぽつり、と。呟くようにウェンディは言葉を零す。


「あなたが言ったほどに確かな危険が見えていたわけじゃない、ただ漠然と、“誰も知らない新技術”ではなく“誰もやらない無茶”なんじゃないかって。
 だけど、考えないようにしていたわ。『これ』に恐れを抱いてしまえば、きっと我が身可愛さで二度と使えなくなると思ったから。
 使おうとしたとして、不安定な精神状態でこんな真似をすればどうなるかわからない。それこそ暴発するかもしれない。
 ………それでも、いざという時を考えると手放すには惜しい技術だった。だからあたしは気づかないふりをして、どれだけあるとも知れないリスクから目を反らしてきた」

「けれど――そう。待っているのは、あたしの身体の限界だけなのね」


 自身の掌を見つめながら、しかしてその瞳に悲観はない。あるのはただ、事実を事実として受け止めた、どこか諦めにも似た色だけ。
 やがてルナが空気を変えるために咳払いを今一度。促されたウェンディも、それ以上は語らずに意識を切り替え訓練に臨む――かと、思われたが。
 門を潜る際、それに手を掛けながら、彼女はルナにだけ聞かせるように小声で語った。


「このことは、皆には黙っていてほしいのよ。すぐに顕れるものでないにせよ、無視できないリスクがあると知れば彼もあの娘たちもあたしを止めるかもしれない。
 もちろん、あたしだって不用意に使うつもりはない。無理はしないと約束するわ。今回で付与魔術や多属性を究めることができれば、使わなきゃいけない状況だって減るはず。
 ………だけど、それでも使わなければ乗り切れない状況に陥ったとき。もし仲間から制止の声が掛かれば、あたしの決断は鈍るかもしれない。それが暴発を生むことだってあり得るわ」

「何より――いまは旅も始まったばかり。余計な気苦労で水を指したくないし、心配をさせて………皆にまで特別な目で見られたくないのよ。だから――どうか伝えないで」


 澄んだ水面のような、しんと落ち着き払った声色で。
 彼女はそれだけ言い残すと、一足先に異空間へと身を投じるのだった。


>>ルナ

1ヶ月前 No.494

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ルナ/謁見の間→黒曜石の箱庭】


 ルナはウェンディの言葉に表情を変化させることはなかった。
 彼女がどれ程の覚悟をもっているか、どれ程の思考を巡らせているか、それに思いを馳せることは不可能ではない。

 だが─────“そんなことはどうでもいい”

 ルナは主人たるシニルの命があれば、彼女の願いを無下にすることに何のためらいもない。
 ルナにはルナの忠誠や恩義、思うものがある。

 先に暗黒へと消えていったウェンディの後を追うようにして、ルナはその門に手を掛ける。


 「私は私のすべき事をやるだけですよ…」


 ルナもポツリと呟いて、門の先の暗黒へと進んでいくのだった。



 カツカツとかかとを鳴らし、暗黒の回廊を歩くこと数秒でかの地────黒曜石の箱庭に到達する。

 先に辿り着いていたであろうウェンディを確認して、ルナは口を開く。


 「それでは、まずひとつめの目的を達成するために得物を準備して下さい。それと、射撃武器のエンチャントウエポンは通常と扱いが異なりますので、私が実演を行いますから、何が違うのかを見ていて下さい」


 そうしてルナは自分の足元、もとい影から黒い長弓を引き出す。


 「それでは…《エンチャント:ゲイル》」


 彼女がそう呟くと長弓に緑の薄い膜とその周囲に僅かな風が吹く。
 その状態で矢を番え、木を的に矢を射ると、矢は通常では考えにくい速さで放たれ、周囲に風を撒きながら深々と木に突き刺さる。

 ルナは弓を払うと纏っていた緑の膜が消え失せる。しかし、ルナはそのまま矢を番える。


 「《エンチャント:ゲイル》」


 今一度呟いて、ルナが矢を射ると矢の速度は先程より遅く、風をまき散らす事もなかったが、矢が木に刺さると同時に風が吹き、矢もろとも木吹き飛ばした。


 「これが射撃武器の基本的なエンチャントの利用方法となりますが、理解は可能ですか?」


 ルナは構えを解き、一度ウェンディに問いかけた。


>>ウェンディ



【ウェンディは、エルフには矢の名手が多いことを知っていて構いません。問いに関しての情報は出さないのでロールプレイをお楽しみ下さい。】

1ヶ月前 No.495

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/黒曜石の箱庭】

 ルナの到着を足音で確かめると、ウェンディは既に気を引き締め終えた様子で振り返った。その表情はいつもの調子を取り戻しており、迷いは窺えない。………少なくとも、この修行に関しては。

 促されるまま腿に巻いたホルスターから愛銃を抜き、ルナの動向を注意深く見守る。
 影から得物を取り出したことに驚きはなかった。闇属性魔術では定番でもあるのだろう、ソラやリーリエが似たような真似をしていた記憶もある。
 が、付与魔術を目で見て理解しろというのもなかなか強引な話だと思わなくもない。百聞は一見に如かずとは言うが………あるいは、それによって理解力のほどを量ろうとしているのだろうか?

 ルナによる二回に渡る弓撃。それらの特徴自体を把握することは簡単だ。目で見たものが何なのかを言葉にできればいいだけなのだから、さほど苦労することでもない。
 しかし、それがどういう理屈のもと、如何なる技術でもって生み出されたのかと言われれば首を捻らざるを得ない。生憎と、ウェンディには生命力の流れを視る瞳は備わっていないわけで。
 彼女はひとつ肩を竦めると、降参だと言わんばかりにため息をつき。


「理解と呼ぶには程遠いわ。一射目が通常の………近接武器におけるエンチャントと同様の扱い方なのだろうとは思う。弓全体への付与、と言えばいいのかしら。
 対して、射撃武器でのエンチャントの本領は二射目………着弾と同時に魔術が発現すること。だけど、それが具体的にどういった手法を取っているか、見ただけで知ることは難しいわね」

 ウェンディはそこで一度言葉を切ると、己の掌を見やる。

「ただ、あたしの術式に近しいものだと仮定すると、武器から生命力を外部に放出させるのではなく内部に留め置き、着弾点で起爆させるもの………なんて月並みな推測はできるけれど。実際どうなのかはなんとも」


 感覚的な理解、という面では自身よりもリーリエあたりのほうが長けているだろうとの自覚がウェンディにはある。
 そのあたりの、謂わば直感というものは彼女にとって無い物ねだりでしかない。あれこれと思慮を廻らす性質は実際のところ、その裏返しでもあるのかもしれなかった。
 『わからない』の一言で済ませるのも気乗りしないため当たりをつけてはみたものの、確証を得られたわけではなく。ウェンディは口をつぐむと、ルナへと続きを促した。

>>ルナ

1ヶ月前 No.496

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ルナ/黒曜石の箱庭】


 ルナは口をつぐんだウェンディに笑みを見せる。


 「体感しているはずですが、魔法を使うにはイメージが不可欠となります。今の見解がウェンディさんの限界だとしても、形にするためには、そのイメージこそが重要だと言えます」


 そう言って長弓から手を離すと、長弓は水に沈むように影に呑み込まれて消える。
 ルナはいつものように凛として立ち「こほん」と咳払いをする。


 「当然ながら消費を伴いますが、欲を言うならどちらも同時に使うことが理想とされます。ですが、常に触れていられる得物へのエンチャントと違って、弾へのエンチャントは効果を発揮できる時間制限があります。
 アルテーン夫妻のように専用の道具を作る場合、その限りにありませんが、射撃武器の性質上、使い捨てとなる弾にその加工を施すのは有益な面もありますが、コストの面で非常に厳しいものがあります。」

 「さて、エンチャントとはそもそも“与える魔法”となります。ですので、内部に留めると言ったウェンディさんのイメージは非常に近いものとなります。
 まずはエンチャントウエポンを会得するのが定石です。これは、ウェンディさんの技術を応用し、集めた生命力を武器を介して循環させることで、属性による特性を得物に付与させる魔法となります。
 最初はゆっくり丁寧に、弱くても時間をかけて感覚を掴むところから始めましょう。それと、技術の応用とは言いましたが、できるだけ『それ』を使わない形でやってみてください。」


 ルナは笑顔でそうウェンディに伝える。
 最後の言葉の意味は、ウェンディの技術では一度留める為に流れにムラができることと、それでは結局発動に際し、ウェンディの身体に負荷がかかる事が予想できるためだ。
 故に、ゆっくり丁寧に“弱くても”なのだ。

 緩やかな流れを進行方向に流すことは簡単だが、激流を一旦堰き止めて、進行方向に流すとなると、非常に神経を使う作業となるだろう。
 また、その生命力を身体と循環することで、このエンチャントウエポンは、ソラのように発動以降はコストがかからないものとなる為、下手に強くやっては危険と言わざるを得ないのだ。

 ルナはそれらのことと同じく、必要以上のことを多くは口にしないが、それはウェンディのようにある程度、自分で考える事ができる人間にしか通用しないだろう。
 表情には出さないし、思考の上でもあまり甘くは考えないが、彼女は存外にウェンディの様な教え子を気に入っている節があるようだ。


>>ウェンディ

1ヶ月前 No.497

シニル@ばでほり @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【シニル/黒曜石の箱庭】

シニルは、自分のあとをついてくるはずのリーリエがなかなか姿を見せないことをやや不満に思いながら待っていたが、ようやく現れたリーリエが《門》に興味を示しているのを見て、途端に機嫌を良くした。

『リーリエ嬢はさすがに魔法使いなだけあって、この魔法の凄さが分かるようじゃの。まあ、妾にとっては朝飯前だし?大したことではないんじゃがな!』

ソラはともかく、他のギルドメンバーのリアクションがいまいち薄かったのを気にしていたシニルは、リーリエの態度を見て、大いに満足した。

「さて、リーリエ嬢。先刻も告げた通り、妾の訓練は実戦がメインになってしまう。……なので、聞きたいことがあるなら、今のうちだぞ?」

そう言いながら、シニルは笑みを浮かべる。その口の端からちらりと覗ける八重歯は、可愛くもあるが、獰猛な肉食獣をも連想させる。

>>リーリエ

1ヶ月前 No.498

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_WcJ

【リーリエ/黒曜石の箱庭】


門をくぐり抜けるとそこは、見渡す限り群青色の空に何もない平原。昨日と同じ黒曜石の箱庭の中。
辺りを見回すと、何故だか機嫌が良さそうなシニルが一人。最初に言われたように移動先はそれぞれ別になっていたようで、先に入っていったウェンディやルナは見当たらなかった。

『早速戦いに入りたい……と思っていたが、ふむ。戦った後だと疲れて話に集中できないかもしれんしな! 先が良いか!』

「はい! この《門》の魔法についてなのだが!」

ぴしっ、と右手を高く上げて聞きたいことがあると意思表示した後、背後の謁見の間へと繋がる黒い門を指差して。

「わらわも母上に教えてもらった似たような魔法があるのだが、どうも門を開くのに時間がかかるのだ。こう、パッと開くコツとかあれば教えて欲しい!」

そう言って、自分の掌に意識を集中して魔法を発動する。どこからともなく闇が集まりだし、大きな一つの鍵を象った。
《暗闇倉庫》の場合、こうやって鍵を作り、空間に差し込んで、門を開くのに十数秒から二十秒前後。日常で使うのでもやや長いと思うのに、戦闘中など咄嗟に開きたい場合には致命的な時間の長さだ。
それに対しシニルが先ほど見せたのは、殆どノーモーションかつノータイムだった。その方法を知り、使えるようになれば《暗闇倉庫》ももっと使いやすくなるに違いない。
本当はこの箱庭のように、異空間内部を弄る魔法にも興味はあるのだが、取り敢えずは門の方だけ。可愛くも獰猛な笑みを浮かべるシニルに臆することもなく、やや興奮した様子でリーリエはシニルの言葉を待った。


>>シニル

1ヶ月前 No.499

ロゼ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_WcJ

【ロゼ/謁見の間】


きちんと姿勢を正すシャーリィに、こちらも礼儀正しく対応するべく気持ち姿勢を意識して彼女の言葉に耳を傾ける。
"脅威を振り払わなければ、誰かを守り抜くことは難しい"。その言葉には、全面的に同意できる。誰かを守るためにはどうすればいいか? 守りたい人が危険に晒される前に、それを排除すればいいのだ。何か起きる前に前に対処する。それが無理なら防ぎつつ対処する。それさえ無理なら逃げればいい。守るというのは安全な状態を作るということであって、ただ防ぐだけではジリ貧。危険に晒される状況は変わりなく、害が及ぶのが少し先延ばしになるだけだ。
そんなロゼの意識は、娘であるリーリエの習得している魔法を見ても感じることができるだろう。危険を排除するための攻撃魔法。それが叶わぬ時、逃走しやすくするための目眩ましと、拘束魔法。たまたま愛する娘の魔法の適正がそれらに寄っていたというのもあるが、まさにといった感じである。
シャーリィがなぜそのように考えを改めたのか、そのきっかけはロゼには分からない。しかし、その考えに対する意思の強さ、彼女の本気さを、見つめ返した相手の真っ直ぐな瞳から感じ取り、ロゼはゆっくりと目を閉じて「分かりました」と口を開いた。

「確かに妾は似たような魔法を知っていますし、偶然にも妾の得意な系統です。シャーリィさんでしたっけ? ……に合わせて魔法を作ることも可能です。しかし先にも言った通り、妾は説明するのが苦手なので、実際にやって見せたり、感覚的なことであれば教えることはできますが……基本的には見て盗め、体で覚えろという形になります」

最初に発動した魔法を基に、生命力を追加で消費して別の現象や魔法を起こす。変化させるのは、ロゼの得意とするところ。
とは言えそれを物にできるかは貴女の頑張り次第です。と暗に言ったところで「では」と先導するように歩きだして。

「――――まずは移動しましょうか」

箱庭に繋がる黒い門の前まで来ると、シャーリィの方を向いてそう言ってから、ぴょんと軽く飛んでくぐり抜ける。
…………訓練をするにしても、聞きたいことを聞くにしても、向こう側のでの方がいろいろと都合がいいだろう。シャーリィに背を向け、門を潜るまでの一瞬の間。彼女には見えないようにして、目を細めていた。


【謁見の間→黒曜石の箱庭】


>>シャーリィ



【一時的にロゼの操作を引き受けることになりました七篠未です。よろしくお願いします。】

1ヶ月前 No.500

シャーリィ @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【シャーリィ/謁見の間→黒曜石の箱庭】

無事にロゼの了解を得られ、シャーリィは促されるままに門をくぐる。

そこは昨日と同じく、どこまでも続くかのように見える平原がひろがっている。

昨日と違うのは、これから新しい魔法を覚えられるかもしれないという期待。

『だれかに魔法を教えてもらうのなんて、幼少のころ《あの方》に仕込まれて以来ですね。』

遠い故郷の思い出が頭をよぎるが、シャーリィは小さく首を振り、気持ちを切り替える。

「ではロゼ様、よろしくお願いいたします!」

>>ロゼ



【こちらこそ、よろしくお願いします。ご挨拶遅れましたが、シニル&リーリエ組の方でもよろしくお願いしますね。】

1ヶ月前 No.501

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/黒曜石の箱庭】

 ルナが言葉を続けている間、ウェンディは一度たりと口を挟むことはなかった。ただ黙して聴きに徹し、噛み砕いて理解することだけに努める。
 そのため目立った反応を示さないウェンディの姿は、相手によっては『本当に理解しているのか?』、『どうして何も訊ねてこないのか?』といった疑問を持たれても仕方のないものだろう。
 その意味では、過度な導きを与えないルナが指南役として当たったのは図らずも適任だったと言えるかもしれない。
 ただ、それを抜きにしてもウェンディは一度聴いてわからなかったからといって、何でも質問で返すことを良しとしなかった。
 それは他者に頼ることを避けてきた習慣の名残でもあり、彼女生来の気質でもあったろう。だれかに教えを乞うという行い自体、今までの彼女にはなかったものだ。
 そんな彼女を、新たな力を得たい………あるいは得なければいけないとまで決意させたものが何なのか。それは、彼女自身にさえ分からなかった。


「循環――………そう。流し込み留めるのではなく、ただ廻らせるだけ。謂わば武器を身体の一部と思えばいいのね。生命力の循環は魔術の行使には基礎であり必須事項。なまじ体内での滞留ができてしまったせいで、そんなことも忘れていたのかしら」


 ふと、ルナの言った『循環』という言葉に僅かに反応したウェンディは、ルナが語り終えるのを待ってから口を開く。
 自己の中で完結するような、けれど相手の言葉を聞き入れた上での独り言にも近い語り。
 彼女はふと思い立ったように銃口を眼前の木に向けると、すっと瞼を落として集中を高めていき――。





「っ………ま、一度で上手くいくはずもないわね」


 小さな舌打ちと共に、銃を握る掌に集束していた生命力を霧散させる。
 武器を身体の一部と見立てる。言うには易いが、掌に生命力を留めるという癖が出来つつあるウェンディには決して簡単なことではなかった。
 銃身に廻らせようとした生命力が、掌より先に進まずそこに集束しようとするのだ。彼女は生命力のコントロールに関しては非凡な才能を秘めているかもしれないが、さりとて為せば成るとはいかない。
 しかし、彼女がルナに特別な助言を求めることはなく。本当に必要な知識ならばルナのほうから告げるだろうと、ウェンディは再び集束を始める。

 ――やがて、幾ばくの時が過ぎ。数度に渡る集中と生命力の発散の繰り返しでウェンディの額に浮かんだ汗がその頬を伝う頃、ついに僅かな生命力が銃身を廻る気配を見せる。
 それはエンチャントと呼ぶにはあまりに粗末であったかもしれないが、それでも進歩であることにはかわりない。
 いまの成功で多少なりとも感覚を掴みはじめたのか、その後さらに数度に渡って銃身に生命力が流れ込むことを確め。
 その段になって漸く、先の一言からここまで一切の口を利かなかったウェンディは、ひとつ気を抜くような息を吐いて苦笑してみせた。


「………ふう。まったく、この調子じゃ実戦で自在に操れるようになるまで先が思いやられるわね」


>>ルナ

1ヶ月前 No.502

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ルナ/黒曜石の箱庭】


 伝えたことに対して大した質問もなく、自ずと練習を始めたウェンディにルナは、内心で安堵していた。それは、この手のことを人に教えたことがない故だ。

 どんなに意識を変えようと人と魔族とは、流れる時の価値観にズレがあるし、随分薄れてきたとはいえ、長い時を生きる故に過去のわだかまりも残っている。
 このように我々(森人)に生来ある技術を伝えるとして、それがどの程度の理解の上でどれだけの時間によって成されるかなんて、見当も付かなかった。

 しかし、それが私には見えぬものであっても、彼女には見えており、形を成すために力を借りたいという真摯な気持ちには、応えてやりたいと思ったのだ。


 そうして幾ばくかの時が過ぎ、彼女と得物との繋がりを確認できるようになった頃、弱音を吐くように口を開いた為、ルナは何かを思いついたように口を開く。


 「それでは一旦休憩しましょう。根を詰めても上手くいかないことはあります。時に休み、集中力を保つことも大切です。」


 そうしてルナが足元の影を延ばすと、そこから白く綺麗な装飾の机と椅子がゆっくりと湧き上がる。
 移動して椅子を引くと、なにもない空間からティーカップとポットを出し、はちみつレモン水を注ぐ。
 準備ができたと言わんばかりに横に立つと、これまたいつの間にかその手にタオルを持っていた。


 「どうぞ?」


>>ウェンディ

1ヶ月前 No.503

ロゼ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_WcJ

【ロゼ/黒曜石の箱庭】


「では、早速訓練に――――と行きたいところですが、最初に妾が聞きたいことがある、と言ったのを憶えていますか?」

訓練に対するやる気が溢れているのだろう、元気のいい声でよろしくお願いいたしますと言うシャーリィに対し、待ったをかけるように小さく手を挙げる。
確かに彼女が望む魔法を知っているし、得意としている。訓練内容は見て覚えてもらう形になるだろうという話はした。…………が。
その魔法を教えるとは、まだ一言も言っていない。それは、最初に言っていた聞きたいこと。その質問の返答次第だ。

「さて、妾が聞きたい事というのは、シャーリィさんについてです」

「イニス教では今でも魔人種を蔑むような教えを巻いていると聞いていますが、どうにも貴女からはそのような感じがしません。あれほどイニス教徒には気をつけろと言い聞かせたリーリエが懐いているというのは、まあ、私のせいでちょっと素直すぎる子に育ってしまったというのもありますが……少なからず、貴女を信頼できるとあの子が判断したからでしょう」

この前家で話し合った時、あの子が"良い仲間"と言った人だ。信じてあげたいのは山々だが、騙されているという可能性も考えられる。
それについてまずは確認しなければならない。もしも彼女が他のイニス教徒共と同じく魔人種に対し偏見を持ち、将来的にリーリエに危害を加える可能性があるのならば……母として、あの子を護らなければならない。

「それに随分と貴女は妖精――特に水の眷属に好かれているようですしぃ? 他のイニス教徒とはどこか違うのでしょう。妾が聞きたいのはそんな貴女の素性と、魔人種についてどう思っているか、です。これらに答えられない、もしくはその内容によって、あの子……リーリエに将来的にでも危険が及ぶと私が判断した場合、貴女に訓練をつけるわけにはいかないわぁ」

所々その強い感情が表に顔を出そうとし、口調が崩れかけそうになるが、事前にキーファに釘を刺されたからだろうか。
冷ややかな笑みを浮かべていつつもできる限り冷静を取り繕って、最後に、「ああ、そうそう」と付け足すように

「妾も吸血種ですので。嘘は通じないものと思ってねぇ?」

まるで心を見透かすようにじっとシャーリィの目を見つめつつ、回答を促すように手を向けた。
実際に嘘を見抜くのは目ではなく、耳なのだが。


>>シャーリィ

1ヶ月前 No.504

シニル@ばでほり @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【シニル/黒曜石の箱庭】

「コツか……そんなものは無い!というか知らん!」

リーリエの元気の良い問いに対して、シニルは自信満々に言い切る。

「というのも、妾は使いたいと思った魔法が使えなかったことなど無いゆえにな。」

と言って、不敵な笑みを浮かべる。
その証拠だと言わんばかりに、深紅の眼がより輝きを深める。

「しかし、まあ目のつけどころは良いと言っておこう。たしかに、妾の《箱庭》レベルの空間を創造しようと思えば、それ相応の生命力が必要になるので一介の人間には難しい。
その点、お主の《その魔法》は汎用性の高いスキルじゃから、作ったお主次第でより良くすることは充分可能……とだけ言わせてもらおうか。」

シニルはそこまで語ったところで、話は終わったとばかりに黒い翼を生やし、ふわりと浮かび上がる。

「さて、有意義な時間ではあったが、残念ながら時間は有限ゆえ、訓練を始めようか。
ルールはいたって簡単。お主の魔法が妾に当たりさえすればお主の勝ちじゃ。
ーーーとはいえ、《この姿》の妾は早いぞ?魔法が当たるのが先か、お主が倒れるのが先か、ひとつ試してみるとしようか!」

シニルは空中に静止したまま、「さあ来い」とリーリエの攻撃を待ち構える。

>>リーリエ



【ちょっと強制進行っぽくなってしまって申し訳ないですが、多少強引な方がシニルっぽいかなとも思いますので、ご容赦ください。
あと、ここからは実戦になりますので、システム的には戦闘が始まり、最初のシニルの行動は待機を選択したものと思ってください。次の投稿で早速攻撃魔法使っていただいて構いません。】

>>未さん

1ヶ月前 No.505

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_WcJ

【リーリエ/黒曜石の箱庭】
HP:90/90
MP:134/140


そんなものは無い! と断言するシニルに、「えぇー……」がくっと肩を落とす。
思った通りに魔法が使えるなんて羨ましい。母上も同じタイプだったと思うけど、イメージ力の差なのだろうか。
より良くすることは充分可能を言われても、その方法がわからなくて困ってたわけだが……。まあ、できないことを嘆いていてもしかたない。今まで通り、一生懸命勉強して自分で術式を組み替えて試行錯誤していくしかない。
片手に持っていた黒い鍵が形を失って闇へ戻り、空気に溶けるようにして消えていくのを確認しながら、かつんと黒十字の杖を構える。

「ふふん、当てるだけで良いなら楽勝だ! ゆくぞ!」

手加減された上に翡翠の風メンバー全員でとは言え、シニルに勝ったことがあるという実績。その際にもリーリエの魔法が当たっていたことから、倒すのは無理でも当てるくらいならという慢心からだろうか。
楽勝とまで言ってのけたリーリエは口元に笑みを浮かべ、足元に黒く光る魔法陣を展開。空中に静止しているシニルへと腕を伸ばし、指をさす。

「《黒色の一撃》!」

人差し指の先にどこからともなく闇が集まりだす。凝縮し、圧縮し、その上にさらに闇を重ねて黒色の魔弾を作り上げる。
ビットに分類される初級魔法でありながら凶悪な攻撃力を秘めたそれは、リーリエの合図と共に放たれ、不規則な動きを描きつつも狙い定めた相手の動きを追うようにシニルに向かって飛んでいく。


>>シニル

1ヶ月前 No.506

シャーリィ @17854 ★QVGfmBKBH9_PHR

【シャーリィ/黒曜石の箱庭】


これから訓練が始まるという矢先、ロゼから待ったがかかる。
シャーリィは出鼻をくじかれた形だが、その後のロゼの言葉に大いに納得したため、真っ直ぐに彼女に向き直り、返答する。

「では、私の素性ということなので、簡単に自己紹介をさせていただきますね。
私の名前はシャーリィ・ザトクリフ。アトランティアの生まれだと思われますが、名前にしろ生まれた場所にしろ、たしかなことは分かりません。
―――というのも、私は幼少のころ事故で家族を失ってしまい、その後は……すみません、名前を出すのは控えさせていただきますが、
あるやんごとなき身分の御方に拾っていただき、育てていただきました。私の使える魔法は、すべてそのころに身につけたものです。
そして15の頃に、神殿に移り住みイニス様の下で修業を続けさせていただいております。
こういったところですが、説明として充分でしょうか?」

そこで一度言葉を切り、ロゼの様子を窺う。
納得してもらえたかどうかは分からないが、特に口を挟まれるようなことも無かったため、シャーリィはそのまま言葉を続けていく。

「それから、魔人種について、ですが。」

シャーリィは少し考え、それから意を決したように話し出す。

「私にとって初めて出会った魔人種がリーリエさんです。それからキーファ様、ロゼ様に出会い、コルーポの街で暮らす皆様を知りました。
―――そして思ったのは、《変わらない》ということです。
まさに今、ロゼ様がリーリエさんを心配されているように、親が子を想い、街の人々は平和な生活を愛し、酒場では陽気に食事を楽しむ。それは、人間種でも魔人種でも、全然変わらないものです。
ですから、魔人種についてどう思うかという問いに対しては、こう答えさせていただきたいと思います。《私たちと何も変わらない、この世界でともに生きる仲間である》と。」

シャーリィの語りはようやく終わった。
可能な限り正直な気持ちを言葉にしたつもりだが、肝心のロゼにどう伝わっているのか。
シャーリィは不安な気持ちを抱えたまま、ロゼの返答を待つ。


>>ロゼ



【つかれた。。キャラ的に仕方ないことではありますが、どシリアスな展開は本当に疲れますね。】

1ヶ月前 No.507

シニル@ばでほり @17854 ★QVGfmBKBH9_PHR

【シニル/黒曜石の箱庭】

HP:???/???
SP:???/???


「《黒色の一撃》!」

リーリエの気合とともに、黒色の魔弾がシニルに向かい飛翔する。
周囲の全てを塗りつぶさんばかりに黒く輝く一撃は、しかしシニルにとっては充分に想定内の速度と精度でしかなかった。
背中の翼をはためかせ、追いすがるリーリエの魔弾をあっさりと振り切ると、シニルは愉快そうに口角を上げる。

「当てるだけで良いなら楽勝じゃと?痴れ者め、お主ひとりの攻撃を躱すだけなら、妾は一日中でも続けられるぞ。」

高らかにそう宣言すると、シニルはすっと右手を上げ、手のひらをリーリエに向ける。

「それ、お返しじゃ。《T(ウーヌス)》」

ほんの呟きにも等しい詠唱で、シニルの手には周囲の魔力が軋むような音を発しながら凝縮していく。
色はリーリエの魔弾と同じ黒。しかし、先ほどのそれとは比にならないほどの速度で、一直線にリーリエへ襲い掛かる。


>>リーリエ




【シニルは攻撃魔法を放ちましたので、リーリエは回避か防御を選択し、設定板の方へ回答ください。
主様が明記している通り、この攻撃に対する命中・回避判定は、リーリエからの攻撃に対するものと同じ式を流用することになりますので、ご注意ください。】

>>未さん

1ヶ月前 No.508

ロゼ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_WcJ

【ロゼ/黒曜石の箱庭】


まっすぐに彼女の目を見つめながら、その声と心音に耳を傾ける。
まず語られたのは彼女の素性について。名前はつい先日も聞いたが、その後に続く彼女の生い立ちに不覚にもうるっときてしまった。"幼少の頃に家族を失った"。予想外に出てきた重い過去。寂しかったろう。悲しかったろう。辛かったろう。私の場合、両親は寿命を迎えて亡くなったので予め覚悟をする時間があったが、この子の場合はある日突然なのだ。その時の喪失感は私では計り知れないが、もしある日突然、考えたくもないがキーくんやリーリエが……と置き換えて考えた場合、私は一人で生きていく自信がない。それ程のものだ。
であるのに、この子がこんなにも真っ直ぐ育つことができたのは、そのやんごとなき身分の御方というのがよほど出来た人物だったのだろう。その人物が話に出てきた瞬間に彼女の周りの妖精が騒ぎ出したので、水の眷属に好かれるきっかけもその人物なのだろうか。

ちょっと潤んだ瞳を相手に気づかれないように目を閉じて、一旦言葉を区切ったシャーリィに先を促すように手を向ける。
次に語られたのは、魔人種についてどう思っているのか。彼女の答えは《変わらない》というものであった。人間種と内面は何も変わらないという話。
嘘は……キーくんほど正確に聞き分ける自信はないけど、吐いていないと思う。紛れもない、彼女の本心であろう。
長く、ゆっくりとだが力強い彼女の語りが終わり、一時の静寂が訪れる。ロゼは目を閉じたまま、何かを考えるようにして……暫くして、口を開いた。

「貴女の話、聞かせていただきました。嘘はついていないようですし、生い立ちについては十分です。ですが、後半の貴女の考えについて一つだけ」

「シャーリィさんは妾達魔人種は人間種と何も変わらないと言いましたが、それは正しくもあり、間違いでもあります。確かに貴女の言うとおり、変わらないことも多いでしょう。しかし、人間種とは決定的に違うことがあるのも事実です。これは他種族にも言えることですが、特に魔人種においては外見による違い、内面についても……例えば妾達吸血種は、その名の通り血を好みます。個人の嗜好ではなく、種族的に。本能的にその傾向が強いです。恐らく他の魔人種にもそういったものがあるでしょう」

「なので変わらない所ばかりに目を向けるのではなく、"自分たちとどこが違うのか"を知った上で"理解し、受け入れる"ことができるようになって欲しいとわらわは願っています」

少々説教臭くなってしまったが、そこまで言い終えるとふぅと息をついて、熱も収まってきた目を開く。
先程までの冷ややかな笑みを一転。快活な少女のようににっこりと笑うと、「さて」と胸の前で手を合わせた。

「遅くなってしまい申し訳ありませんが、それでは訓練を始めましょうか。確か水の防御魔法の追加操作、でしたよね。一番簡単なのは防いだ後に攻撃魔法に転換して、カウンターする。というものですが……どのようにしたい、といったイメージはありますか?」

シャーリィの話を聞いてこの子なら大丈夫だと判断したので、訓練の内容の話へと切り替える。
とはいえ、彼女が何を学びたいのか。もう少し詳しく聞き出す必要がある。「イメージ通りに再現してみせますので、どうぞ遠慮なくお聞かせください」と、自信に満ちた笑みで問いかけた。


>>シャーリィ

1ヶ月前 No.509

シャーリィ @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【黒曜石の箱庭】

ロゼの言葉を受けて、シャーリィは深々と頭を下げる。ロゼの話す要望が、同時に忠告でもあるとシャーリィなりに理解したからだ。

「まずはご忠告ありがとうございます。ロゼ様には、今後も至らない点がございましたらご指導いただけると幸いです。……それから、防御魔法の件ですが、これは一度見ていただいた方が早いかと思います。」

シャーリィはそう話すと、早速意識を集中させ、魔法を行使する。

「ウォーターゲート」

シャーリィの声に応えるように、水の門がそそり立つ。しかしそれは数秒ほどの時間の後、形を崩し跡形も無く消えてしまった。

「この通り、私の使う《ゲート》の魔法は役目を終えるか一定時間が経つと効果が消えてしまいます。
素人考えではありますがもし、この魔力を大気中に散らすことなく特定の目的を与えてやれば、人を守るだけでなく、その人の力に私の魔力を足す……というようなことができるのではないでしょうか。私が欲しているのはそういった魔法です。」

「どうかご教授ください。」と、シャーリィは真剣な面持ちでロゼに頼み込む。

>>ロゼ

1ヶ月前 No.510

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/黒曜石の箱庭】


「………ちょっと――」


 休憩などしている余裕があるのか? そう制止の声を掛けようとして、既に延ばした影から細やかな装飾の施されたテーブルをせり上がらせているのを見て口を噤む。
 それは何も、ルナの言葉に従ったというだけではない。声を掛けられて初めて、自身が額に流れる汗を拭うことも忘れていたのだと気付いたためだ。
 ウェンディは普段、努めて視野を広く持つように己に強いてはいるが、本来は一度集中すると周りが見えなくなる性質だった。
 それは時に食事も忘れて読書に没頭する姿にも現れているし、洞窟にてソラを負傷させたときも、珍しく熱くなった彼女が己を庇おうとする彼の動作に気付いていなかったところからも垣間見えていた。


「はあ………分かったわ。少し休みましょう。けど、感覚を忘れる前に再開したいわね」


 浮かべていた苦笑を引っ込め、いつもの澄まし顔に戻しながらため息ひとつと共に頷く。タオルを受け取って椅子に腰掛けたウェンディは、ふと何かを考え込むように動きを止めた。
 タオルに顔を埋めるようにして汗を拭っていた彼女は、やがてルナへと視線を移すと、一度躊躇いがちに目を逸らして。


「………ねえ。あなた、いつから彼女に仕えているの」


 そんなことを、何とはなしに問い掛けていた。
 深い詮索をするつもりがあったわけではない。ルナという存在に殊更興味を抱いたつもりもない。ただ、本当に何気なく、ふと口をついて出た問いだった。
 その理由はウェンディ自身にもわからない。まさか自分の口から相手の過去を探るような言葉が出てくるとは思いもせず、訊ねたあとに眉をひそめているほどだ。
 しかし、一度出した言葉を呑み込むことはできない。ウェンディは苦し紛れに『無理に答えなくてもいい』と言い含めて、ルナの反応を待つことにした。

>>ルナ

1ヶ月前 No.511

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_WcJ

【リーリエ/黒曜石の箱庭】
HP:76/90
SP:128/140


勢い良く放たれた黒色の魔弾は、その追尾性を持ってシニルの姿を追うも、それを更に上回る動きを持って難なく回避されてしまう。
躱すだけなら一日中でも続けられるという言葉にぐぬぬと眉根を寄せた。絶対に一発叩き込んでやる。そう思いながら次の魔法を組み上げようと意識を集中しようとするが、相手からの反撃に慌ててそれを中止し、杖を前方に構えて魔法障壁を展開する。
シニルの放ったのはリーリエと同じ黒い魔弾。しかし追尾性能が無い分か、その速度は比べ物にならないほど速く。
――――着弾、爆発。魔力障壁によってその威力を大きく削いだものの防ぎ切ることはできなかったようで、爆風に煽られ吹き飛ばされる。

『痛っっったぁ……! 攻撃されるとこんなに痛いものなのか!』

過保護気味に育てられたリーリエにとって、今まで殆ど感じることのなかった痛み。ダメージ的には小さいものだが、慣れていない故か数値以上に痛く感じたようで。仰向けに倒れたまま、その目には薄っすらと涙が浮かんでいる。皆はいつもこんな痛いのを我慢して、痛くなるのを覚悟で戦っていたのか……分かってはいたが、実際に攻撃されると想像以上だった。
杖を支えにして立ち上がりながら、昔のことを思い出す。昔と言ってもさほど前のことではないが、母上に魔法を教えてもらっていた時のことだ。

『"やられる前にやりなさい"。言われた時はあまり良くわからなかったが、こうして実感すると納得だ』

何故痛い目にあったのか。それは最初の一撃で仕留められなかったから。何故仕留められなかったのか。それは当たらなかったから。いかに威力に自信があろうとも、当たらなければ意味は無いのだ。やられる前にやるためには、まず当てなければならない。そうしなければ……自分もそうだが、自分以外の皆が、痛い目にあってしまう。
守ることとは、脅威を排除することだと母上は言っていた。それが力づくによるものになるなら、攻撃を外すようではいけないのだ。
ごしごしと袖で目元を拭い、再び右手を伸ばしてシニルを指差す。

「よくもやってくれたな、次は外さんぞ! 《黒色の一撃》!」

今度は指先に魔弾が形成されてもすぐに撃つのではなく彼女の動きに注意して、今まで追尾性能に全て任せていた"照準"を自分でつけることを意識する。
そうして放たれた黒色の一撃は、先程よりは狙い正しく……飛んだだろうか?


>>シニル

1ヶ月前 No.512

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ルナ/黒曜石の箱庭】


 ルナはウェンディの態度に肯定も否定もせず、ただにこやかに彼女の動向を見守った。

 ウェンディの言動は粗さが目立つものの、それは無作法な荒さとは一線を画すものだと、付き合いがあれば分かるだろう。

 不器用と言うには少々甘い気がするが、よく自分を他より劣ると感じる人間に多い在り方だ。
 壁を作りたがり、こういう風だと思わせて、自分のスタイルを相手に押し付け、他を受け付けず、自己の目的のために生きていると自分を誤魔化し続けている。
 何かしらにも気付いていなければ、それはそのまま生きていくことになるのだろう。
 気付いていたとしても、自分を誤魔化す事はやめられず、劣等感と承認欲求に悩まされる事が多い。

 結果として、それらは他の強引ともいえる介入によってしか解決することはない。

 感情を認識した生物はそもそもが皆不器用なのだろう。そしてこれも、他を寄せ付けぬ割に他に認められたいと願う愚かな人間の当然の結末と言える。

 ルナも種族柄旅をし、この異国についてからも長い時を生きてきたのだ。多少は達観しているし、仕事柄冷静に対応しなければならないことも多い故だろうか。
 深く詮索する必要がない為、触れることはないが、ウェンディのそんな頑張っている姿を温かく見守る事は、まんざらでもないのだった。

 そうして色々誤魔化しながらぼやくだけと思われたウェンディから、あまり予想しなかった質問が飛んでくる。が、ルナは顔色ひとつ変えずに口を開く。


 「お嬢様にお仕えするようになったのは、62の頃より100年程となります。私が最初のメイドであり、あの館のメイド長ですが、どうかしましたか?」


 ルナは不思議そうな表情を浮かべ、答える。


>>ウェンディ



【よし、これ大きいけどやっぱ戦争の時期は100年前にしようと思うよ(`・ω・´)キリッ←オセエ

 先の予定を考えるのは楽だけど、過去を埋めていくのは難しくって(´・ω・`)
 今回の質問は発表するいいタイミングかなあと…

 元々そんなすげえ前に設定する気はなかったし、触れられる人、知ってる人が居てもいいかなぐらいだったから、いいと思う。多分!←

 大雑把にだけど、この物語は前の戦争を遡る事も楽しみというか、イベント?になってるから、結構大事な設定なのよね(´-ω-`)

 わしとしては、楽しんで貰えるように頑張るだけなんだけども、皆もロールプレイするのに欲しい要素だったと思うし、決定するから使って良いよー←】


>>皆様

1ヶ月前 No.513

シニル@ばでほり @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【シニル/黒曜石の箱庭】

シニルの攻撃魔法はリーリエが咄嗟に張った魔法障壁に直撃し、そのまま相手を吹き飛ばす。
しかし、その直後にはリーリエは体勢を立て直し、再び魔弾を放ってきた。

『ほう、あれを喰らっても怯まず向かってくるとはな。ただの箱庭育ちかと思っていたが、なかなかどうして、骨があるようじゃの。』

しかし、不意を突いたとまでは言えず、タイミング的には充分回避可能……なはずであった。

「っ!?」

先程と同じ魔法、と侮ったのがシニルの失敗だった。
リーリエからすれば初撃は余裕で回避され、カウンターとばかりに一撃を返された。普通であれば頭に血が上って当然の場面である。
しかしリーリエは待った。シニルの動きを捉え、照準が合うその時を。
結果として、放った魔弾の精度は先程とは比較にならないほど高くなり、ついにシニルに直撃した。

右肩を貫かれ、シニルは地上に降り立つ。その傷口は小さいながらも血が滴り、落ちる。

「……才能、というやつかのう。わずかこれだけの時間で妾に一撃を入れるとはな。長生きはするものじゃな、カカッ!」

「見事じゃ、リーリエ嬢!」と称えながら、シニルはぐっと傷口から血を拭う。すると、そこにあったはずの傷は既に塞がり、跡形も無かった。

「さて、その感覚を忘れないうちに、もう一戦といこうかの。今の一撃がまぐれでないことを証明してみせよ!」

シニルはそう言って、リーリエに休む暇も与えず再び空に飛び立つ。
あれだけ大口を叩いておいてすぐに被弾してしまい、立つ瀬が無い。そんな気持ちも多少は含まれているのかもしれない。

>>リーリエ


【もう一戦、というのはあくまでロールプレイ上の発言なので、戦闘は終了です。特に判定するつもりもないので、自由に魔法を撃って当てたり外したりしてもらって結構です。あくまで判定にこだわりたいということであれば言ってもらえればダイスころころします。(思いのほかダイス振るの楽しい。)
ウェンディ・ルナ組のように休憩入れたいというのでも構わないと思います。ただ質問を受けても返せるかどうかはGMと相談になりますが。】

>>未さん

1ヶ月前 No.514

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/黒曜石の箱庭】

 自身が発した無意識にも等しい問いに思わず口ごもるウェンディだったが、そんな彼女に反してルナは淀みなく答えを返してくれる。
 考えてみれば、ウェンディが訊ねた内容は不意をつくものではあっても無礼に値するほどのものではなかったろう。余計な詮索と呼ぶほど無粋なものでもない。
 ただ、『相手を知ろうとする』という行為自体がウェンディの中では不慣れであり、たまらず居心地が悪くなったというだけだ。
 そしてそれは、彼女が自身と他人の間に立てる心の壁の厚さを。また、その僅かな綻びを示してもいるのかもしれない。


「………そう、100年も。あなたは人生の半分以上をここで過ごしているのね」


 100年前。歴史上、水の妖人が命を落としたとされるその時期にシャーリィならば何か思うところがあったかもしれないが、それがないウェンディはどこか遠くを見つめながら、曖昧な相槌を打つ。
 彼女は5年以上同じ場所に留まった経験がない。それは周囲に馴染めないという以上に、成長の遅れを疑問視される前に姿を消す必要に迫られたためだ。

 この【翡翠の風】にもいつまで留まっていられるのか、正直なところ分からない。
 自身を己の庇護下に置くと正面から宣言したソラ、何かと此方を気にかけ共に歩もうとしてくれるシャーリィ、どこか憧れにも似た色を含んだ視線を向けてくれるリーリエ。
 彼らが自身を拒絶する未来は、今のところ考えにくい。ウェンディの出自に関して明確に把握しているのはソラだけかもしれないが、それを知ったからと掌を返す少女らではないことくらい理解はできる。
 だが、もしかしたら世がそれを許さないかもしれない。目だった争いのない現代ではそうないとはいえ、自身が存在することによる弊害が降りかからないとは限らない。
 また、【翡翠の風】がギルドとして活動していくなら、自身のような存在を許容できない者が現れても不思議ではないだろう。
 何より、人同士の争いはなくとも魔物によって命を落とす可能性は十分に考えられる旅だ。それらを考慮した上で、彼らとはそう長い付き合いにはならないだろうという思いもあった。


(けれど――)


 その先を考えかけて、ウェンディは思考を切り上げる。物思いに更けている場合ではないのだ。
 ただ。仲間たちを想起する中で、どうしてルナに向けてあのような質問をしたのか、その理由がぼんやりと見えた気がした。


「それなら、あなたは彼――ソラの過去も知っているのよね。………あなたの目には、彼はどう映っているの? 彼は何者なの? あたし達は、彼を信用していいのかしら」


 それはそう、どこか得体の知れない来歴を隠す翡翠色の魔法使い。
 時として頼りなく、彼女を心底呆れさせることもあれば力強く有無を言わせない瞳を閃かせることもある彼を、ウェンディは今も測りかねている。
 師の従者という、立場的には身内にも近いルナにそれを訊ねても、目ぼしい回答は得られないかもしれない。それでも、意見を聞いておきたいと思った。
 今さら彼を全く信用できないとは言わない。けれど、心から信頼できるかと問われれば首を縦には振れない。ウェンディは彼について知らないことが多すぎるのだ。

 だが、そんなことを訊ねること自体が少しでも仲間として歩み寄ろうとする心の動きに他ならないことに、彼女は気づいてはいないだろう。

>>ルナ

1ヶ月前 No.515

ロゼ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_WcJ

【ロゼ/黒曜石の箱庭】


シャーリィのウォーターゲートという声に呼応して、前方に水の門が出現する。
一般的な水の防御魔法、持続時間の短い単発型。これを応用したいということらしい。

「ふむ……なるほど、分かりました。そういうことであれば、コツさえ掴めば簡単にできるようになりますよ」

そう言って、何もない前方へ腕を伸ばす。
これから起こす現象をイメージし、生命力を使って魔法を起動する。どこからともなく水が出現し、巨大な門を形成する。
シャーリィの使ったウォーターゲートと全く同じ性能のそれを、一目見ただけで再現してみせたのだ。

「基本的に大抵の魔法は生命力を流し続ければ持続し、それを絶てば消えます。シャーリィさんの《ゲート》の持続時間が短いのは、発動の際に消費した分の生命力のみを使って魔法を維持しているからです。故に、その後に残った魔力だけでは別の目的を与えたところで、それを実行する前に消えてしまうでしょう」

「なので、生命力を"追加して操作する"という技術が必要になってきます。例えば、このように」

伸ばしたままの手をフィンガースナップでパチンと鳴らすと、急速に水門はその形を失い崩れていく。そのまま見ていれば、次の瞬間には最初からそこには何もなかったかのように消滅することだろう。
崩壊から消滅へと至る、その一瞬の間。"門を形成する"という目的を失った水(魔力)が霧散するより早く、新しい目的(術式)と少量の生命力を与えてやる。イメージするのは、彼女が望んでいた強化魔法。
"対象に付与して強化する"という目的を与えられた水はシャーリィのもとに集い、彼女が持っているハンマーの先端。殴打する頭部を覆ってみせた。

「魔法が目的を失って崩壊した後、魔力が霧散するまでの一瞬に新しい目的と足りない分の生命力を送る必要があるので、一々魔法理論に則って術式を組み上げて……とやっていては間に合いません。自身のイメージによる補完が必要不可欠です。タイミングと、イメージ力。この二つが重要な要素になります」

勿論水門の状態から目的を変更して、崩壊を待たずに魔法を変える。など他のやり方が無いわけでもないが、発動中の魔法の術式を書き換えるというのは中々に高度な技術になる。最初から変化させるまでを一つの魔法として組む手もあるが、それでは応用が効かない上に、変化させなかった場合単純に生命力の無駄だ。
それに対してこの技術はコツさえ掴めばそんなに難しいものではなく、魔法の再利用という形なので追加で消費する生命力はほんの少しでいい。状況に応じた対処ができるので無駄がなく、一度覚えれば他の魔法にもイメージ次第でいろいろと応用が効くと使い勝手が良い。

「強化方法は例として"水の状態のまま武器や魔法に纏わせる"という形を取りましたが、そこは貴女のイメージ通りに変えても問題ありません。重要なのはあくまで追加操作の所ですしね」

軽く手を払うようにしてハンマーを覆っていた水を霧散させ、「ここまでで、何か質問はありますか?」と彼女に問いかける。
今ので説明としては充分だっただろうか。教えることが苦手なのを自覚しているロゼは内心、これでいいのかと少々不安だった。

「訓練形式は実戦に近いほうが良いでしょうし、私が攻撃魔法を放つのでそれを防いだ後、追加操作を行うという感じで。勿論、手加減はするので安心してくださいね?」


>>シャーリィ



【魔法に関してあれこれ書いてしまったけど、これ合ってるのかしら……?】

1ヶ月前 No.516

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ルナ/黒曜石の箱庭】


 思慮に耽っているように見えるウェンディに対して、ルナは変わらず口を出すことなく、清ました表情で直立している。

 打たれた相づちも大したことない、他愛ないものであり、それは自発的に質問するタイプではない彼女を思えば、彼女らしくないように思えた。

 次に口を開いた彼女の言葉にルナは、自分の中で少々納得する。


 「私にとって彼は“予期した来訪者”です。…というのも、彼がこの館に来ることを予言していた人物が居たというものなのですが、貴方のような人には信じ難い話でしょうね」


 どこか遠くを見るような目で語るルナは、合図となる咳払いをすると、その目をやめて話を続ける。


 「彼が何者なのかといえば、才能ある魔法使いと言うのが妥当でしょう。ここに来た頃は物心ついた程の子供でしたが、今ではギルドを率いるに足る心構えと、それなりの実力を持っていることは保障できます。」

 「最後に彼を信用するか否かというものですが、それは貴方らしくないのではありませんか?
 それに私は、あまり他者の意見に左右されることを良しとは致しません。それが、大事なことであれば尚更です。」


 そうして数秒の沈黙に場が満たされる頃────


 「…こほん。以上を回答とさせて頂きますが、そろそろ休憩も良いのではありませんか?
 あまり話に夢中になってしまうと、せっかく掴みかけた現実を忘れてしまいかねませんよ。」


 変わらぬ咳払いをついて、ルナは場の現在の流れを元に戻した。


>>ウェンディ



【今のところ魔法云々については問題ありません。
 私は情報出してます(´-ω-`)】


>>皆様

1ヶ月前 No.517

シャーリィ @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【シャーリィ/黒曜石の箱庭】

シャーリィの頼みに対し、ロゼはあっさり「できる」と言い切ると、お手本とばかりに《ウォーターゲート》に似た魔法を行使する。
かと思えば次の瞬間には水門が消え、シャーリィの持つハンマーの先端に魔力が集まるのが感じられた。

『あんな漠然としたイメージを聞いただけで、具体的に魔法まで結びつけるなんて……。』

シャーリィ自身、魔力を感知する力が優れているとか、魔法の覚えが早いとか褒められたことはある。が、ロゼが目の前で見せた芸当はあまりにもレベルが違いすぎて、シャーリィはただただ恐れ入った。

そんなロゼに、これから攻撃魔法を放つと宣言されて少し腰が引ける気持ちもあるが、シャーリィはそんな感情を振り払うように首を左右に素早く振ると、気合いを込めてロゼに答える。

「いえ、質問はありません。よろしくお願い致します!」

>>ロゼ

1ヶ月前 No.518

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ソラ/キーファ/黒曜石の箱庭】



 カツカツと真っ暗闇の回廊を抜け、シニルの創り出した開けた空間に出る。

 そこに待つ不敵な男────キーファ。

 彼はドラクル、竜の子の名を持つ“戦士”だ。
 彼は魔族であり、その多くは生来の高い生命力操作能力を活かすため、戦闘職なら“魔法使い”になる。
 それに多くの魔族は気法を発動することができない。アーツのような武技は修練次第で身につけられるが、近接戦闘において、他種族が強さ二割増しになる状況は、無視できる要素ではないし、それがこの世界の常識である以上、需要もない。

 しかし、このキーファは別であり、需要のないそれを“自分が使いやすいように魔法をカスタムする”と言う過程である程度、形にしてしまったのだ。

 今では専用の武器兼防具も自作し、元から好きだったとかで体術も並みの近接戦闘職の奴等より強いことから、魔族の中で異例の“戦士”という位置づけとなっている。

 特徴は魔族を活かす形を採用していることだ。
 闇属性の出し入れできる空間魔法に似た“技術”で、魔法そのものを武器に固定(ストック)したり、遅延(キープ)することで他の近接戦闘職との差を魔法によって埋めている。
 エンチャントを併用したり、移動に遅延した魔法を使うことで、死角を潰したり、着地のタイミングをずらしたり、空中を蹴ったりとなんでもござれだ。

 自身の魔法に関する知識・技術・能力も高いことから、魔族達にも一目置かれており、他の国の冒険者の間でもその強さが語られるほどである。


 さて、そんな英雄(バケモノ)を前にして居るわけだが…


ソ「おうこら。本気で行くから、手ぇ抜くんじゃねぇぞクソ師匠(二番目)!」


 ソラは杖を持って駆け出す。駆け出すついでに杖は《フルングニル》へと姿を変える。
 実はこの《フルングニル》はこのキーファの無敵ッぷりを少しでも削ぐために身につけたものであり、キーファの技法は“飛んでくる魔法”を固定することはできても、発動の先の影響には干渉できないのだそうだ。
 具体的には手(もしくは個人の影響下)を離れた生命力そのもの、つまり魔法を固定することはできるのだが、発動した生命力操作による結果となる攻撃や身体強化を奪うことはできないそうな。
 だから、キーファを魔法で崩すには間接的な魔法による攻撃が効果的だ。地面を隆起させたり、海や池の水を利用したりなんかだが、ソラの適性ではそれらは難しい。


キ「ハッ、吠え面かかせてやるよ!ひよっこ!」


 キーファは戦闘用なのか、仕事用なのか、マントをバッと広げると体を低くして同じく駆け出した。

 キーファとの間合いが詰まる前に、武器の有効範囲上、優位なソラが先手を仕掛ける。身体を回転させ、槍となった杖を横凪に払う。
 …が、キーファはそれを腕を添えて受け流す。間合いを保つため、ソラが後退しつつ《ウインドビット》を放つもののキーファはそれを避けもせず、身につけた籠手に吸収してしまう。

 かろうじて間合いを保ったが、実力的に差のある相手である以上、ソラはキーファの得意な間合いを避けつつ、死力を尽くして攻撃するしかない。

 心得がないわけではないので近接戦闘に持ち込んでもいいが、至近距離での予想できない攻撃によって倒される可能性を考慮すれば、まずは予想できる通常戦闘の形式をとるのが妥当といえる。

 どのみち実力は相手のが上なのだ。物量差、能力差、総合して押されるのは分かっている。ならばできるだけ隙を減らすべきだと結論づける。
 キーファの場合、近接戦闘で利用するアーツが多く、それの中には、先の技術を使った《不意打ち》や《立体軌道》も含まれる。

 固定できる要領は、自身の生命力に依存するがそうだが、それらを固定して保存できるということはそれだけ蓄えられるということでもある。
 吸収はできなくても、これでは吸収と代わりがない。
魔法使い泣かせだが、自身の発動可能な魔法以外は固定できないため、万能とは言えない。
 しかし、ソラの適性をキーファは持っているため、相性としては最悪と言わざるを得ない。


キ「おぅ、どうした? 通常戦闘でやるのはやぶさかでもないが、不利じゃないか? 分かってるだろう?」


 そうして、確認するキーファは、先程吸収した《ウインドビット》を発動する。
 威力は先と同じものだが、精度がまるで違うため、ソラはこれを防御することで軽傷に抑える。


ソ「見栄きった以上、ある程度の戦果を持ち帰らなきゃいけねぇからな。悪いが、珍しく本気で戦わせてもらうから、覚悟しな!」


 ソラはその眼に覚悟の火を点す。


>>All



【もはやマスターシーンやな←】

1ヶ月前 No.519

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/黒曜石の箱庭】


「“予期した来訪者”――?」


 過去を思い起こしているのか、遠い昔――と言っても彼女らにとって20年そこそこなど大した期間ではなかろうが――を見つめるように目を細めるルナから出た言葉に、不意を突かれたウェンディは思わずそのまま鸚鵡返しをする。
 そもそもウェンディは預言というものに親しみもなければ知識もない。どんな方法で運命を読み、未来を告げるのかなど皆目見当もつかないくらいだ。
 それも含めて、ウェンディはとても仲間には見せられないほど間の抜けた表情をしていただろう。何をいっているのか分からないというような呆気に取られた顔を、彼女は慌てて平静に戻す。

 ………只者ではないとは思っていた。いたが、ルナの言うことをそのまま鵜呑みすれば、彼は人の身でありながら幼くしてこの地を訪れ、妖体という最上級の存在と縁を結ぶ運命を有していたことになる。
 のらりくらりとしたあの態度の裏に、彼は何を秘めている? そう思うと、ますます信用すべきなのか判らなくなる。
 だが、それに対するルナからの答えは『ウェンディらしくない』というものだった。――何を知ったようなことを、という反感がないではない。けれど、殊更に反論すべきものでもなく、ウェンディはひとつため息を吐くに留めた。

 ――彼は何者なのか。その疑問が尽きたわけではないが、そもそも大物というなら水の妖人の縁者といって過言でないシャーリィを筆頭に、魔族の有力者でも更に上澄みに位置するだろうキーファの愛娘リーリエもいる。
 冷静に考えれば、このギルドはどこか………いや、色々とおかしい。そんな中で自分のような馬の骨があれこれ猜疑心を懐いても無駄だと、ウェンディは降参するように匙を投げた。

 そこでタイミングよく掛かった声に、ウェンディは肩を竦めて答える。


「心配しなくても、休憩中も生命力の流し方は思考をひとつ割いて確認していたわ。もうコツは掴んだし、あとは同じことを繰り返すだけ。失敗はしないわよ。それより時間も惜しいし、次のステップはもう考えてあるのよね?」


 言いながら、立ち上がったウェンディは愛銃に底冷えするような生命力を通して淡い水色の魔力光を発する。
 それが実戦で使えるほどの完成度を誇っているかはともかく、自力で反復練習するための土台程度は整っているだろう。ウェンディとしては、ここらで次の知識を植え付けたいようだった。

>>ルナ

1ヶ月前 No.520

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ルナ/黒曜石の箱庭】



 ルナは、そう宣言したウェンディの銃を少しだけ注視する。そうして、一度瞳を瞬かせた後に口を開く。


 「おや、人に話を聞く態度としてはどうかと思いますが、そういうの私、嫌いではありません。むしろ、それができるのなら、このエンチャントウエポンの技法を扱うには適しているでしょうね。」


 ルナはいつものメイドスマイルとは少し違う、ルナという個人が、心から笑うような印象の笑顔を見せる。
 ウェンディがウェンディらしく立ち上がったのを見るや、ルナはその白いテーブルと椅子を影に呑み込む。


 「そうそう、彼がここを訪れると言われたのは大戦の前ですから、100年と少し前のことになります。お嬢様があの大戦からこちらに戻られた際に私にかけた最初の言葉になるので間違いないかと。」

 「それと、要らぬ心配とは思いますが、この事は仲間を良く見て、考える貴方だから伝えた事になりますので他言はお控え下さい。特にソラ自身も予言のことは知らなかったようですので、お気を付けください。」


 ルナはそう語りつつ、影がセットを跡形もなく呑み込むのを確認し、こほんといつもの咳払いをつく。


 「それでは、最初のステップが完成しているようですので次────ですが、実はそれができれば、後はイメージと生命力のコントロールを繰り返すだけで良くなりますので、毎日決まった時間か余裕ができたときに行うようにして下さい。というオチです。」


 ルナは、いつもの淡々とした口調でちょっとだけ、キャラを崩した事を言った。少し、ほんの少しの静寂が場を包んだことだろう。
 ルナは耳の先を少ーし赤らめて、ウェンディが何を言うよりも早くその口を開く。


 「ぅあ、こほん! ですので、エンチャントバレットの方をやりましょう。こちらも最初ができるかどうかが重要です。慣れれば矢筒毎もできますが、まずは一つに付与させる事を成功させましょう。」


 ルナは、少ーしだけ、気持ちだけ、言葉が早かった。


>>ウェンディ

1ヶ月前 No.521

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_WcJ

【リーリエ/黒曜石の箱庭】


目の前の光景に、攻撃を放った本人であるはずのリーリエだがえっと驚いたような表情で固まる。
確かに次は外さないと言ったし、そのつもりで攻撃した。でもまさか本当に当たるとは思っていなかったというか、こんなに早く当たるのは意外だったというか。
空から降りてきたシニルに見事じゃと褒められて、ようやく実感し嬉しさが込み上げてきた。

「や、やった! ふふん、わらわにかかればこんなもんだ!」

胸の前で小さくガッツポーズしてから、ふふんとドヤ顔で腰に手を当てて胸を張る。
攻撃を当てることができて調子付いてきたところだ。シニルが言うようにまぐれの一撃にしないためにも、今の感覚を忘れない内にモノにするために再び杖を構え直す。

「望むところだ。なんとなくコツは掴んだし……次は《黄色》で行くぞ!」

再び空へと飛び立ったシニルを指差して、生成するのは鏃のような金属弾。
先程の黒色と違い黄色にはホーミング性能が無く、補正がかからないので単純に難しい。これでも安定して当てられるようになれば、確実に狙いをつける力はついたと自信を持って言えるだろう。
先程と同じようにシニルの動きをよく見て、さらには感覚的にその動きの先を読みながら、ここだ! と、偏差射撃で金属弾を撃ち出した。


>>シニル



【当たるか外れるかはばでほりさんにお任せしますー。ダイスでもいいですが、できればだんだんと当たる様になっていくと嬉しいので判定の難易度は下げてくれると嬉しいかなぁ……なんて】

1ヶ月前 No.522

シニル@ばでほり @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【シニル/黒曜石の箱庭】

シニルの挑発を受けて立つように、リーリエが先程とは別の魔法を生成する。
金属のような質感の鏃が、シニルの向かう先を狙うように飛翔する。
そのままであれば直撃していただろう。しかし、

「甘いっ!」

シニルはリーリエを嘲笑うかのように飛行の向きを唐突に変え、攻撃を回避する。

『やはり、まぐれでは無いか。明らかに妾の行動を読んで狙ってきているの。しかも、撃つたびに精度が上がってきておる。』

シニルは、内心ではリーリエの成長に感心しつつも、表情はあくまで冷淡に、余裕の笑みを浮かべる。

「ほれほれ、どうした。どんどん撃ってこんと当たらんぞ?……それとも、先程の一撃はやはりまぐれだったのかの。」

>>リーリエ



【お任せとのことだったので、今回は判定なしで回避とさせていただきました。だって連続で当てられでもしたらシニル様のプライドが大打撃じゃないですか!笑
もうシニルからの攻撃はありませんので、好きなだけ撃ちまくってください。】

>>未さん

24日前 No.523

ロゼ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_WcJ

【ロゼ/黒曜石の箱庭】


質問はないというので、それでは実戦に入るべく蝙蝠にも似た翼を広げて風魔法を発動する。魔力を帯びた風をその翼に受け、飛ぶというよりは跳ぶようにしてシャーリィからある程度離れた場所に降り立った。
さて……と相手の方に向き直り、そちらに向けて腕を伸ばして掌を向ける。

『手加減するとは言ったけど、あまり手を抜きすぎても訓練にはならないわね。とはいえ防ぎきらないと追加操作もないから――』

先程彼女が使ったゲートを見せてもらったお陰で力量もだいたい分かったし、ぎりぎり防げるくらいで。いろんな属性も使って、"受けることに慣れる"訓練もしましょう。
なんて思いつつ、発動する魔法をイメージする。

――――赤。怒れる竜の如き灼熱の赤。

ロゼにとって魔法陣や術式なんてものは必要ない。イメージし、それに魔力を乗せるだけで、思った通りに現実を捻じ曲げる。
轟、と掌の前方。何もない空間が突如燃え上がり、その炎が渦を巻いて球体状の魔法弾を形成する。

「では行きますよ! …………《赤のT(ウーヌス・ルベウム)》!」

合図をしてから一泊置いて炎弾を射出する。やや速めの弾速だがその軌道は真っ直ぐで分かりやすく、ゲートのタイミングは図りやすいはずだ。
手加減はしているが、直撃すれば無傷では済まない攻撃魔法がシャーリィに迫る。


>>シャーリィ




【たぶんちゃんと描写するのは最初の1発だけ。次以降は詳しい所は省いて、攻撃回数も明言はせずにシャーリィさんの態勢が整ったら発射を繰り返すような描写になると思います。その方が短いレス数で済むというのと、シャーリィさん側での描写もやりやすいと思うのですが……どうでしょう?】

【シニル様側の件は了解しました! 連射……はできませんが撃ちまくりますよー!】


>>ばでほりさん

21日前 No.524

ウェンディ @mistnack ★Android=GSNUYecoxY

【ウェンディ/黒曜石の箱庭】

 終始その表情を覆っていた従者としての仮面を外し、素の感情をいくらか見せるようになったルナに、ウェンディは内心で小さく安堵の息を吐いた。
 腹の底が見えない相手というのは、やはりどうにもやりづらい。別に言葉の裏を探り合う理由はあるまいが、それはそれとして分かりやすいほうが話しやすいのもまた事実なのだ。
 ………だから、続くルナの言葉もつい自然に流してしまった。他言無用? まあ、それはそうだろう。自分としてもわざわざ言いふらすつもりはない。
 それはいいのだ。ただ、ルナがさも当然のように溢した『あの大戦』という言葉が頭のなかで何とも結び付かず、ぼんやりと釈然としない気持ちだけが残った。

 だが、そのことを追及している隙はない。いつもの合図とでもいうようにルナが咳払いを挟んだことで、ウェンディは意識を切り替えた。
 ………尤も、続く言葉は随分と拍子抜けするものではあったが。あとは自主練で十分、反復すれば事足りるということらしい。
 ウェンディ自身、手応えも感じていたため似たような見解を持っていたが、こうもあっさりと言われると力も抜けるというものだ。


 いや、正確には、拍子抜けした最大の要因は不意に沈着冷静な『キャラクター』を崩して口調を砕けさせたルナ自身にこそあるのだが。
 ──やっぱりあなた、そっちが素なんじゃないの? そう訊ねようとして、慌てて取り繕うように言葉を連ね始めたルナに圧されて口を噤む。
 そこまで恥ずかしがることもないと言いたい反面、自分もよっぽど外向きの分厚い仮面を被っていることを思うとそうも言っていられる立場ではないのだった。


「ま、やることは分かったわ。………けど、通常のエンチャントの土台が出来たからって、さすがにアドバイスなしで弾丸への付与っていうのは難しいんじゃないかしら。良ければご教示願いたいのだけど?」


 照れ隠しか、説明を急ぐルナに苦笑して訊ねる。さすがに「やってみろ」とだけ言われて出来るほど自分が万能だとは思わない。
 ………これが単なる言葉の不足ではなく、本当に「できるまでやる」方針なのだとしたら、大人しい顔をしてなかなかにスパルタな教官なものだとウェンディは益体もない感想を抱いていた。

>>ルナ


【返信が遅れて申し訳ありません。書いてた文が二回ぶっ飛んだ精神ダメージでうだうだしてました(】

21日前 No.525

KP@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ルナ/黒曜石の箱庭】


 急いで取り繕ったが、どうやらうまく流してくれたようで内心、安堵の息を漏らす。

 しかし、ここでウェンディに返された言葉にハッとして我を改めてしまう。

 『確かにそうね。私達森人は感覚的に扱える技法だから、その形を変えるだけだけど、彼女達は別。感覚的に一つの形を身につけたからといって、それをこうすれば───なんて、すぐに応用できるとは限らない。』

 ルナは、一度瞳を閉じて深呼吸するとゆっくり眼を開いて言葉を紡ぐ。


 「取り乱してごめんなさいね。…EB(※)は、先までのエンチャントウエポンの感覚とはまた変わるから、説明させていただきます。」

 「エンチャントなので、生命力を与えるということに関しては同じですが、持続的に与えるものと一時的に与えるもので感覚が違います。これは、ものとしては貴方の技法に近く、一度そこに留め置く感覚となります。」

 「先までが循環とするなら、これは付与。魔法としてのエンチャントの基本です。“込める”のはまだ難しいかもしれないので“供給”から始めましょうか。
 得物を目標に構えて、先のEW(※2)の容量で矢に流しやすい属性をイメージして下さい。これは循環しても一つのものになるので構いませんが、それだと“込める”に進めませんので、できるだけ生命力を戻さない感覚を養ってみて下さい。」


 そうしてルナは、今一度弓を影から吐き出すと一瞬で矢を番え、EW特有の魔力光をを武器に纏わせると番えた矢を放つ。
 その矢はウェンディに分かるよう、少々多めに生命力を与え、放つ前に強く風が舞う最初と違う派手なEBにして放って見せる。

 派手に風をまき散らして放たれた矢は、EWの実演の時よりも早く、螺旋状に風を纏って、木々を貫通しながら突き進む。

 遠くで音が鳴り止む頃、ふうと一息つくようにルナはウェンディに向き直る。


 「素質もあるようですし、一射だけでもこういうことができる様になるのでオススメです。込めるができるようになれば矢筒、えーと、その弾が入ってるものをしばらくの間、まとめてこの様にできるようになります。まとめると1本当たりですが、消費も減りますよ」


 ルナは笑顔を向けると「さて、やってみましょう」と説明を終えた口ぶりでウェンディを諭す。
 その様子から、彼女からすると教え甲斐のある妹の様な感覚なのかもしれないと感じることもできるだろう。が、真意は定かではない。


>>ウェンディ



※:エンチャントバレット
※2:エンチャントウエポン


【長いものが消えるとかなりきますからね…。
 この一週間ちょっと、私は信じてというか、半ば諦めも含みつつ、これは自由参加だし、このまま終わってしまうならそれまでかなと思いながら、少し気楽に待っておりました。
 そう思えるようになったも皆のおかげです。ありがとうございます。少しは主らしくなれてきてたら良いななんてw】

>>みすと様、皆様

21日前 No.526

シャーリィ @17854 ★Android=V2XtkxYYcb

【黒曜石の箱庭】

ロゼの合図とともに、魔法で生み出された火の玉がシャーリィに向かい飛んでくる。
空気を切り裂くように鋭く飛翔する魔法弾は、生身で被弾すれば命にかかわるだろう。

『速い……でもこれくらいなら!』

正直魔法弾のスピードは予想以上だったが、シャーリィは慌てながらもなんとか防御魔法を練り上げる。
「ウォーターゲート」の言葉で水の門がそそり立つのと、ロゼの放つ炎球がそれに直撃するのは、ほぼ同時だった。

>>ロゼ


【描写の件は了解しました。
とりあえずウォーターゲート宣言しますが、これってSPは減らした方がいいですかね?ちゃんと書いた方がよければ次回に合わせて記載します。】

>>未さん

16日前 No.527
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