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TRPG風Oなり【翡翠の風の魔法使い-Aerial Magician-】

 ( オリジナルなりきり )
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GM@募集開始 @uqtosora ★Android=qDFNcxo2NA

彼は夢を見た。
世界の多くを目にし、仲間と歩く夢。
夢は何も語りはしない。
ただそこには、様々な経験があった。
出会いがあった。対立があった。
大切な者を失った。彼は叫んだ。
神々しいそれは表情一つ変えない。
彼は杖を手に神々しいそれを追い詰める。
しかし、彼にとどめは刺せなかった。
そして悲しみと平和が訪れた−−

「よし、旅にでよう。」

そして彼もまた、歩き出す。
そこに多くの困難と障害があろうとも。
夢に見る景色を求めて。

「翡翠の風=エアリアル」

呟くと、どこからともなく風が舞う。
そして次の瞬間。彼は、飛び降りた。
その広い世界へと−−

Welcome to the world of Mebius!!

1年前 No.0
メモ2016/02/12 18:28 : GM@募集開始 @uqtosora★Android-qDFNcxo2NA
ページ: 1 2 3 4 5

 
 
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シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/ラウンジルーム】

ウェンディとソラが各自のステータスについて話し合っているが、AやらBやらの数値の意味が分からないシャーリィとしては話に加わることもできず、静かに聞き入っていた。

「シャーリィが硬いのは分かった」というソラの言葉を聞いて、自分はまだ堅苦しいのだろうか、と一人首をひねる。

ステータスについてはさっぱりついていけていないシャーリィだが、もう一つの、皆で仲良くという話については大きく頷くことができた。

「私はソラさんの方針に賛成します。イニス様も《仲良きことは美しきかな》と仰っていることですし、皆さん仲良くしていきましょう。」

ニコニコと笑いながら、シャーリィはマイペースに自分の意見を述べる。


>>ALL

1ヶ月前 No.322

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_Q1n

【リーリエ/ラウンジルーム】


先程の行為はどうやらギルドに登録するためのものだったらしい。
意味もわからず何となく真似して翡翠石に翳した手に、淡い光が纏わり付くのを興味深そうに眺めていると、ポーンと聞きなれない音がタブレットの方から聞こえてきた。そこに写るのは、自分の名前とギルドメンバーに登録しましたという文字。それからアルファベットと数字の羅列。

『ソラの話を聞くに、Sが素早さで……わらわが一番自信あるのは、もちろん魔法。MPかCがそれだとして、他はさっぱりだな』

能力を数値化した、と言われても職業やランクはともかくAやらBやら見方がわからない。
なんとなく予想がつくところもあるにはあるが……後で誰かに教えてもらおう。

「うむ、わらわも異論はない。仲良く楽しく、な!」

皆で仲良く旅をするというソラの言葉に首を縦に振って同意し、にっこりと笑顔を浮かべた。


>>ALL

1ヶ月前 No.323

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ソラ/キーファ/ラウンジルーム】


切り替えた後の言葉に、それぞれがそれぞれの反応を示したのを確認し、ソラは一度笑顔を見せる。


ソ「よし!それじゃあ、出発だ。」

キ「俺達はコントロールルームで船の操作をしているから、入り用になったら呼んでくれ。なに、アンダーグラウンドはすぐだ。」

ソ「が、到着は夕時になるから、動くのは明日以降だ。部屋の整理なり、船を歩くなり、キッチンの使い心地なり、それぞれ自由にやってくれ。」


そうして、ソラとキーファはラウンジルームを出て、向かいのコントロールルームへ向かっていった。


そうして、しばらくせず、船は動き出した。


倉庫のデカい扉が開き、船はゆっくりと進む。


向かう先はセントラルの外れにある飛行場だ。


>>All



【ということで、ここからは自由時間です。

何かしても、しなくても構いません。

頃合いを見て、旅立ちます。

思い思いのロールプレイをどうぞヾ(o´∀`o)ノ】

1ヶ月前 No.324

ウェンディ @mistnack ★H9PieMdH07_ACu

【ウェンディ/ラウンジルーム→】

―――つまるところ。前衛におけるインファイトを担うシャルル、パーティの生命線であるシャーリィ、敵殲滅の主砲となるリーリエらのようにある程度決まりきったものではなく。
ウェンディに求められているのはひとえに“対応力”である。役割としては陣の中心に構え、全体に目を配り戦況をコントロールするソラに近しいが、それよりも一回り実働的だ。
前衛が崩れかければスイッチし、制圧力に不安ができれば中距離から牽制し、陣形に穴が生まれればカバーを担い、孤軍による遊撃が必要とあらばまた然り。

もとよりソロであり、かつステータスとしても耐久以外に目立った穴の少ない彼女であれば、経験的にも実力的にもこなせないわけではないだろう。
小回りの利く機動性を活かして臨機応変な戦闘を心掛ければ、近接戦(シャルル)、支援能力(シャーリィ)、殲滅力(リーリエ)、統率力(ソラ)のような専門性が必要でないだけ易しい面もある。

その一方で。突き詰めれば、それは「やれることはすべて出来なければならない」役回りでもある。
同時に、司令塔に次いで全体への意思疎通と連携能力を必要とする立場でもあるだろう。
自らの得手に集中するよりも、誰かの不得手を補う形だ。今の【エアリアル】の水準でそこまでを求められているかは別として、ではあるが。


(………当然と言えば当然、だわね。けれど)


途端に、気が重くなる。
先述の通り、ウェンディの能力を鑑みてもやってやれないわけではない。
であれば気掛かりなのは―――誰もが察せるかもしれないが―――メンバーとの交流、意識の共有に他ならない。
他人と呼吸を合わせる、という時には人間が無意識に行う程度のことを、彼女はロクに知らない。或いは、知る機会に恵まれなかった。
自分の事だけに意識を集中させればいいわけではない、という当たり前な現実がどっしりと圧し掛かってくるようだ。

無論、協力して事に当たるなど生きていれば避けようもないし、また避けるべきでもない。
どうしてもそれが嫌なら専門性を磨いて誰よりも秀でるしかなく、そしてウェンディにはそれが出来ないことも他でもない本人がよくよく理解している。

それなのに。だというのに。
今を以て溜息をつくことしかできないのは、なぜなのか。
それだけが、決して解けない疑問として彼女の根底の部分で燻り続けていた。


「じゃあ、あたしは部屋で待つことにするわ。船内の生活に少しでも早く慣れておきたいし、目的地までに銃の整備もしておきたいもの」


あなたたちも探索にはしゃぐのはほどほどに、と言い残してラウンジルームを後にする。
こういうところが上手くないのだが、そこはそれ。筋金入り、というヤツである。

>>All

1ヶ月前 No.325

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_Q1n

【リーリエ/ラウンジルーム】


『夕時……時間的にはちょっと早いか? 母上は起きているか少し怪しいな』

吸血種は元来、夜行性の生物だ。外で働いている父上のように例外というか昼夜逆転している者もいるが、基本的には昼に寝て夜に起きる。
リーリエも今でこそ他のギルドメンバーと同じように昼に起きているが、アンダーグラウンドにいた頃は当然夜に起きていた。それは母上も然り。
着いたら一度、母上に顔を見せたいとは昨日の夜に伝えたが、それをいつにするか。行動はソラに一任している。
今夜中に行くとまだ決まったわけではないが、一応心の準備はしておいたほうが良いだろう。

それはそれとして。

「わらわは少し船の中を見て回ろうと思う。これから拠点となる場所だ。やはり、いろいろと気になるしな!」

まだラウンジルームに残っている皆を、「良かったら一緒にどうだ?」と誘いつつ。


>>ALL

1ヶ月前 No.326

シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/ラウンジルーム】

自由時間になると、ウェンディは部屋に帰り、リーリエは船内を見て回ると言う。
一人で部屋に帰るのも寂しいし、シャーリィはリーリエと一緒に行動することにした。

『本当はウェンディちゃんも、もっと皆と一緒に過ごす方が良いのですが……』

かと言って、無理強いするわけにもいかない。仕方なくウェンディをそのまま見送ると、リーリエのそばまで近寄る。

「では、私はリーリエさんにお供しますね。」


>>ALL



【というわけで、シャーリィはリーリエに同行させてもらいます。ところでGM様に質問ですが、飛行中に甲板に出るのは禁止だったりしますか?OKならちょっと外に出てみたいのですが。】

1ヶ月前 No.327

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_Q1n

【リーリエ/ラウンジルーム】


お供しますね、というシャーリィに言葉に笑顔を浮かべるリーリエ。
ウェンディもシャルルも部屋に戻ってしまったし、これでシャーリィまで戻りますと言われたら流石に寂しかった。

「ありがとうシャーリィ。では、行くとしよう!」

ラウンジルームから一番近いのはデッキだが、そちらは船が飛んでからのほうがいいだろうか。眺めの良さ的には。
シャーリィにデッキの方は後で来ようと言いつつ、船内の通路の方へと歩を進めた。


【ラウンジルーム→演習場】


通路を真っ直ぐに進んでいくと、右側に扉が一つ見えてきた。そこにつけられたプレートには演習場の文字。
扉を開けて中に入ると、非常に広い部屋だった。特に何かしら置いてあるわけではないが、とにかく広い。

「おおー! 演習場、というだけあって広いな。ガラス張りになっているのは観戦するためか?」

部屋の真ん中辺りまで進むと、くるり。その場で回って全面を見回す。
これだけ広くて後は耐久度……どの程度までなら大丈夫かソラに確認して許可が出れば、魔法の試し打ちもできるだろうか。


>>シャーリィ



【取り敢えず近いところから、ということで演習場まで移動してみました。
シャーリィさんの番で別の部屋まで移動してもらっても大丈夫です。】

1ヶ月前 No.328

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/演習場】

演習場を眺めたリーリエは、中央に張られたガラスの奥の部屋に何かがいることに気付けるだろう。
興奮して気付けないにしても、同行している者も居れば、どちらかは気付ける筈だ。

ちなみに両部屋は、それぞれが同じ広さになるようになっている。
どちらの部屋がどうという特徴はないが、白を基調とした壁と、外側のガラスを通して見えるセントラルの町、そこから差す光が、演習場を静かで厳かな空間にしている。


その奥の部屋の中央に!


まるで、この空間の支配者であるかのように!


それは!立っていたぁ!



─────彼は助=阿久朗、案山子である。



人間にも見える外見を持っているが、脚はなく、木の棒が1本立つばかりであり、ちょっと長めの黒い前髪から覗く顔は幼げで、とんがり帽の麦わら帽子を目深にかぶっている。

「おいお前。利用するなら、ちゃんとブレスレットをつけろよ。怪我しても知らないからな。」

とまあ、随分生意気な感じでガラス越しに話す。

声音は高く、相貌のせいもあってか、男なのか、女なのかも分からない。

しかし、絶縁ガラスが全てを遮断してしまっていて、リーリエとシャーリィには、幼げな子がリーリエに指差して何かを言っているようにしか見えないだろう。


彼は小さい。

案山子としての役割を果たせなさそうなぐらい小さい。

リーリエと同じくらい小さい。

リーリエと目線が全く同じである。
顔を覗けるのはリーリエくらいだろう。

>>All


【案山子の助阿久朗君です。ショ○って言った奴誰だ!】

1ヶ月前 No.329

シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/演習場】

リーリエとともに演習場へ足を踏み入れたシャーリィは、壁に掛けてあった木剣を手に取る。

「……私も、少しくらい剣の使い方を学んだ方がいいのでしょうか。」

前回の冒険では、結局他の皆に守ってもらうばかりで、シャーリィは自分の無力さを思い知ったような気分だった。

『せめて、自分の身は自分で守れなくては!』

そう決意し「えいっ、やあっ」と素振りを始めるが、非力なシャーリィはそれさえもまともにできず、危なっかしくフラフラと体が揺れている。

そして何回目かの素振りでついに、バランスを崩したシャーリィは前のめりに倒れてしまう。

「あいたたた……、あれっ?」

身体を起こした拍子に奥へ視線を向けると、子供がいることに気がつく。身長はリーリエくらいで、転んだおかげで顔が見えるが性別は不明だ。
その子供はというと、こちらには気づいているらしく、リーリエを指差して何事かを喋っている。
間にあるガラスのせいで言葉の内容は分からないが、もし助けを求めているのだとしたら大事だ。

「リーリエさんっ、ここに誰かいますよ!ひょっとしたら出られないのかも。」

シャーリィはリーリエを呼びながら、隣の部屋へ繋がる扉を探す。


>>ALL



【GM様に質問ですが、演習場から隣の部屋に繋がる扉はありますか?】

1ヶ月前 No.330

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_Q1n

【リーリエ/演習場】


何かが倒れるような音にそちらを向くと、素振りをしていたシャーリィが倒れていた。
「大丈夫か!?」と急いで駆け寄っていく。怪我は……良かった。見た限りでは特にしていなさそうだ。立ち上がりやすいようにと手を差し伸べて。

「確かに誰かいるな……出られないなら急いで助けてやらねば」

ここに誰かいますよ! というシャーリィの視線の先には確かに、大体リーリエと同じくらいだろうか。小さな人の姿が見える。こちらを指差して何かを言っているように見えるが、間にあるガラスのせいだろうか。その内容までは全く聞こえない。
ウェンディでもシャルルでもない。ソラや父上、他のギルドメンバーの誰でもなさそうだが……はて、迷子だろうか。
そんな疑問を少々抱きつつも、シャーリィの言うとおりに出られないのであればまずは救出するのが優先だと判断し、隣の部屋に繋がる扉をきょろきょろと探す。

「見つけた! あの端っこのところに扉があるぞ」

ガラスの隅の方にある扉の方を指差しながら、勢いよく駆け出した。


>>ALL

30日前 No.331

シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/演習場】


リーリエの「見つけた!」という言葉に反応してそちらを向くと、すでにリーリエは駆け出していたため、シャーリィは慌てて後を追う。

『いざとなったらリーリエさんの魔法で扉を壊してもらわないと……』

しかし、追い付いたシャーリィが扉を開けようと試みると、予想に反して鍵は空いていたようで、特に問題なく隣の部屋へ足を踏み入れる。

「大丈夫?もう怖くないからね。」

シャーリィは中にいる子供に話しかけながら、近寄っていく。


>>阿久朗、リーリエ

29日前 No.332

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

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29日前 No.333

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【シャルル/トレーニングルーム】

「にゃああああああー!?」

トレーニングルームで疾走する影一つ。まあ、初めてランニングマシーンに乗ってみたシャルルなのだが。

簡単に言うなら、設定ミスって超高速設定にした挙句、降り方も止め方も分からないから必死に走っているだけなのだ。

ラウンジルームを出たシャルルはなんとなく体を動かしたくなり、トレーニングルームへ。その中で一番に目に付いたのが例のランニングマシーン。上のベルトコンベア部分に乗り込み、色々と弄ってみた所、最高速設定になり、上記のような状態となったのだ。

トレーニングルームにはランニングマシーンが全力で稼働する「ウォンウォン」という音と、シャルルの息切れと、時折自分を奮い立たせたいのか、助けを求めているのか「にゃー!?」という叫び声が響くだけとなった。

このまま放置していれば鼻か額を強かに撃つだろう。

━━そろそろ、誰かが止めないといけない。

≫all

【復活です!お騒がせシャルルは気づかれようと無かろうといつもどこかで何かを起こしております。】

28日前 No.334

ウェンディ @mistnack ★Android=ldoMEtsoXz

【ウェンディ/二階/船員室→】

───ひととおりの準備を終えて。
確保した奥角の自室に然したる感想を述べるでもなく、けれど自分には十分に過ぎる環境であると苦笑した。
ウェンディにとって寝床とは雨風を凌げ最低限の安全性さえ保障されていればそれ以上に望むものはなく、また望むべきでもないと思っていたし、いまでもその考えは変わっていない。

………だから、だろうか。
大した手荷物もなく、数着の着替えといくつかの書物だけを迎えた広々とした二人部屋は、いまだ馴染まず落ち着かない。
そもそもからして心から安堵して身体を休める機会なぞ多くなかったのだ。寛ぐ、というのは存外に難しい。やりづらい、といったほうが的確か。


「………ここは、意地を張るようなところではないのだけど」


困ったことに、価値観というものは一朝一夕では変えられない。
ならば、安らぐのはあとに回せばよいのだ。きっといつかは、自ずから「早く部屋に戻りたい」と思えるようになる日が来ないとも知れない。
であればせっかくの機会だ、と。まだ下の階を散策しているであろう少女らにそちらは任せ、ウェンディは部屋に入る前から気にかかっていた梯子を見つめていた。

この先───三階についての説明は、ソラからはなかったように思う。無論その内容は聞き及んでこそいるだろうが、しかし。
他のギルドメンバーは当然のこと、或いはこの艇の持ち主でさえ、まだ直接踏み入れてはいないのではないか?
何度目かになるが、ウェンディはこれでも比較的自己主張のつよい好奇心を秘めた女である。

即ち。


「上り降りの手段がどこも梯子っていうのは、シャーリィやリーリエには堪えそうね」


なんて、呟きを残して。
ウェンディはひょいひょいっと軽やかに梯子を登りきっていった。

>>All



【シャルルもひとりだったので迷いましたが、せっかくなので展望室へ。描写してませんが多分このあとは勝手にリクライニングチェアに座り込んでウトウトしてます(何)】

27日前 No.335

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_Q1n

【リーリエ/演習場】


シャーリィと共に近づいていくと、ガラス越しでは分かりにくかった姿がはっきりと見えてくる。
人間種の子供……だろうか? 背丈はリーリエと同じくらいだが、服の裾から伸びるのは木の棒で足が見えない。何か台のようなものに乗っているのだとしたら、更に小さいのかもしれない。

「む、危なっかしい娘っ子とはわらわのことか?」

まるで心外だと言わんばかりに腕を組んで頬をぷくっと膨らませる。
確かに少しばかり、ほんの少しばかり浮かれていたのは認めよう。しかしわらわも大人である。しっかりと節度と落ち着きを備えた大人の女性なのだ。ちょこまかはしていない。
などと、リーリエのことを知っている者が聞けば万人が首を傾げるような、そんな弁明をしつつ。

『しかし、話を聞いている限り迷子というわけではない……のか?』

管轄下という言葉や、今しがた受け取った白いブレスレットの説明を聞くに、この者は此処に居るべくして居るらしい。
ソラや父上から特に説明はなかったが、新しい仲間ということなのだろうか。
生意気なのか丁寧なのか分からない彼の名乗りが可笑しかったのか、ふふっ、と小さく笑って

「わらわの名はリーリエという。これから宜しく頼むぞ、阿久朗」

握手をしようと、手を差し出した。


>>シャーリィ、阿久朗



【部屋の順番的に次はトレーニングルームに向かうから、それまで頑張れシャルルさん……!】

27日前 No.336

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/演習場】

名乗りに対して、少し笑みをこぼしたリーリエに阿久朗は少し焦った。

『存外、可愛い────』

阿久朗は少しばかり麦わら帽子の鍔を下げた。
彼女の名乗りは確かに幼げであるが、どこか大人びても見えた。


「うむ。俺は案山子としてお前達の攻撃を受け、そのダメージを数値化する事を目的としている。」

「レベルが上がった際に、実力を違えられては冒険から帰ってこれなくなるかもしれないからな。」


そしてその時、静寂な演習場には響いてくるだろう、雄叫びのようなもの。

その「にゃああああぁあああ!?」という声に阿久朗は怪訝な顔を見せる。


「何事だ?!」


一階なのは間違いない。しかし、この演習場以外に雄叫びを上げるような場所などない。
では何故雄叫びが聞こえてくるのか─────


阿久朗は声が聞こえる方へ向かおうと、跳んだ。

ピョン、コツ、ピョン、コツ─────

脚のない案山子の移動手段としては妥当な動きだが、いささか滑稽かもしれない。
知性を有した生命体の有り様を貶すような奴は、昨今少なくなっているが、この船には居ないだろう。


>>リーリエ、シャーリィ


【移動先への描写は皆様に譲渡するスタイル。
どうもGMです。風邪をひきました。39.3分とか久しぶりです。せっかく休みなのですが、頭が痛くて更新遅れました。

阿久朗は厳密には仲間ではなく、協力者という感じです。

この案山子は妖石を内臓した高性能案山子です。
田舎に放置された人形(ひとがた)とは違います。

存在としてはかなり珍しい者です。
高性能案山子は存在は知られていますが、妖石を使うので簡単に手が出せません。
妖石の使用は妖人に認められなければならず、それ自体を商業目的で利用できない事が一番の理由です。】

27日前 No.337

シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/演習場】

部屋の中にいたのは、自身を案山子と語る人物で、阿久朗という名前らしい。発言こそ少々生意気だが、こちらを心配してくれているらしく、幼さの残るその声も相成り、シャーリィには可愛い弟のように思えて思えてならない。

今も、「何事だ?!」と焦った様子でピョコピョコ進んでいく阿久朗が健気すぎて、シャーリィは思わず後ろから抱き上げようと手を伸ばす。

「私はシャーリィ、よろしくお願いしますね。……それより、あの声はたぶんシャルルさんのものですね。何かあったのかもしれませんし、急ぎましょう。」

前半は阿久朗に、後半はリーリエに告げる。阿久朗の言葉を信じるなら他の部屋に危険は無いはずだが、悲鳴が聞こえたこともあり、助けに行こうと演習場を出る。


>>リーリエ、阿久朗、ALL



【できるかどうか分かりませんが、阿久朗を抱っこして持ち運びたいです!もしOKなら大人しく抱き上げられてください。笑】

>>GM様



【特にやり残しなければトレーニングルームまで移動したいと思います。よろしくお願いします。】

>>七篠未さん

26日前 No.338

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/演習場→】

ピョン─────

いつもなら着地できるはずが、何故かできなかった。


「き、綺麗な人…。」


急いで動いたものの、跳んで着地してでは非常に大きな隙ができる────所謂、着地狙いだ。

阿久朗はこの時、生まれて初めて抱かれた。
所謂、ファーストハグだ。どこぞの蝸牛がファーストキスよりファーストタッチが先だなんて!と言うシーンがあるが、これはそれよりレベルが高い。

意識を有した時、生んでくれたおじいさん、おばあさんに抱えあげられたことはあったが、抱き付かれた事など無かった。

2人を看取った後は、別の屋敷に奉公させてもらって、点々とした後に今に至る。


『何と温かいものなのだろうか…。』


それになんだろうか、柔らかいのだ。
抱えられ、ぎゅっとされると彼女の柔らかい体が色々当たるのだ。
何とも気恥ずかしい。とても気恥ずかしい。


「シャーリィと言うのか。よ、よろしく頼む。」


なんだか無理矢理脱出できる気がしなくて、頬の熱を感じつつ、阿久朗は口ごもって応える。


雄叫びの主を知っているようだが、思考が乱れて、思うように考えを巡らせる事ができない。
困った。困ったのだが、この温かい気持ちにもう少し浸っていたい阿久朗なのだった。


>>リーリエ、シャーリィ



【いいですとも!

かかえられた主です。熱が下がりませぬ。
明日の仕事に間に合わせたい(´・ω・`)

抱え上げた感触は普通の少年です。
ですが、背丈にしては少し軽く感じるでしょう。】

26日前 No.339

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_Q1n

【リーリエ/演習場】


突如として響き渡る叫び声に、肩をびくっと震わせる。一体何事だろうかと周囲を見渡すが、原因は演習場の中ではなさそうだ。
急ぎましょうというシャーリィの言葉に、こくんと頷きつつ。

「わらわは先に行って様子を見てくるな!」

いくら阿久朗が小柄とは言え、人一人抱えての移動はシャーリィも大変だろう。先に行くから二人はゆっくりでいいという旨を伝え、ぱたぱたと走って演習場を出る。

しかし、何か台のようなものに乗っているのかと思ったが、あの棒そのものが足なのか。あれでは移動も大変だろう。特に上下階への移動は梯子だ。
案山子というものを初めてみたリーリエは、彼の移動面についてどうにかできないか、何か力になれないかと考えながら声のする方へ疾駆した。


【演習場→トレーニングルーム】


意外にも随分近くに、シャルルの声が聞こえてくる場所はあった。プレートにはトレーニングルームの文字。
がちゃりと扉を開けて中に入ると、この部屋の名前の通り。トレーニングに使う器具が所狭しと置かれていた。その内の幾つかは実家にも同じものがあり、父上が使っているのを見た覚えがある。
その部屋の一角、叫び声と機械の駆動音を頼りに進んでいくとシャルルの姿を見つけることが出来た。

「シャルル! 叫び声が聞こえたから何事かと思ったぞ。運動中だったのだな」

いやはや、杞憂に終わってよかった……と最初は思っていたのだが、近づくにつれて何かおかしいと気付く。
まずランニングマシーンの速度がおかしい。リーリエからしてみれば何かの拷問かと思うような、見たこともない速度だ。そしてシャルルの様子もおかしい。鬼気迫るというか、限界を二、三つほど突破してそうな感じだ。

「しゃ、シャルル? その辺にしておいたほうが良いのではないか? あまり、無茶はしないほうが……」

何が彼女をそこまでさせるのか。
機械を動かせている以上、止め方がわからないとは今の時点では夢にも思わず、リーリエは困惑した表情で止めるように促した。


>>シャーリィ、阿久朗、シャルル

26日前 No.340

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【シャルル/トレーニングルーム】

「━━━━━━ッ!!」

結構な時間無為な全力疾走を続け最早声を出す余裕も無くなったシャルルだが、機械の駆動音の中にガチャ、というドアの音が聞こえた。

誰か来たのか、と期待の表情で目だけを横に動かすと(顔を動かす余裕すらない)

25日前 No.341

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【シャルル/トレーニングルーム】

リーリエの姿が目に入る。

「リ、リーリエちゃ━━━にゃ」

安心したのか、フッと力が抜けた瞬間、足が空を蹴った。それはもう、スカッと言う音がする程見事に限界をとうに超えた足は空振ったのだ。

地面が迫る中、まずは脛を打つ。次に鼻を打ち、額を打つ。急所3コンボである。そして、そのまま工場のラインよろしくつつー、とランニングマシーンから吐き出され、ちょっと肩を打った。

「ふおぉぉぉぉぉぉ…………」

ゴロゴロと転がりながら悶絶するシャルル。例えるなら、タンスの角で小指を打ったレベルの痛みが全身を駆け巡る感じ。正しく激痛である。

しばらくすると、むくりと起き上がり、リーリエの方を見る。青い顔をしたまま、

「吐きそうにゃ」

座りきった目。「うえっ」という声の度に限界が近づいているのが分かる。ランニングマシーンと違って、この限界は超えてはならない様だ。

≫all

【すみません、途中で送信してしまっていました。続きです】

25日前 No.342

シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/トレーニングルーム】

リーリエに遅れること少々。阿久朗を胸に抱いた状態でシャーリィもトレーニングルームに現れる。
高速回転を続けるランニングマシンに怯えつつ、痛みに悶絶するシャルルへ近寄り、魔法で手当てを試みる。

「……シャルルさん、大丈夫ですか?とりあえず傷は塞いでおきましたが。」

とはいえ、吐き気ばかりはどうしようもないので、シャルルが耐えきることを願うしかない。


>>ALL



【回復ならばお任せください!というわけで魔法でシャルルの手当てをしたいわけですが、MPの計算とかは必要になりますでしょうか?】

>>GM

24日前 No.343

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/トレーニングルーム】

部屋に入ると獣人種の人が、物凄い勢いで稼働しているランニングマシーンに転がされていた。
ランニングマシーンは獣人種を回転させ、見事な三連撃を叩き込むと虫の息になった“それ”を外にペィッと吐き出した。

それに近付く綺麗な人───シャーリィさんが癒しの魔法で三連撃の傷を治してしまう。


『なる程、素晴らしい。服装からして剣士ではないと思っていたが、神殿勤めの回復魔法使いか。しかし何故こんなところに…?』


ちょっと疑問に浮かぶも、目の前の獣人種が今にも出しそうで気が気でない。


「これは限界以上の心拍数を一定時間継続させた事による吐き気だ。有酸素運動で限界以上の心拍数を叩き出すとそれを継続しただけ、体内の酸素が足りなくなる。今のように急に投げ出され、運動をやめた場合、それによる虚脱感や激しい鼓動の動きに体が対応できない。つまり、魔法では治せない。」


「吐き出すのが一番だな」と見解を述べつつ、シャーリィが怯えているのに気付き、ちょんちょんとランニングマシーン前方の黒いタッチパネルを指差す。


「タッチパネルのトレーニング終了ボタンをタッチすればあれは止まる。運んでくれた礼だ。」


未だに抱えられたままだが、阿久朗は照れ隠しにすまして見せるのだった。

>>シャーリィ、シャルル、リーリエ、All



【ホームでのMP計算は必要ないと思ってください。そういうイベントの際はまた別ですが、今回のような素朴なイベントには問題ありません。】

24日前 No.344

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【シャルル/トレーニングルーム】

シャーリィの魔法によりランニングマシーン三段攻撃による傷は癒えたが、勿論、吐き気は続く。鬼気迫る表情でグルグルその辺を早歩き(走ればアウト)しながら何か回避する方法は無いかと探したが、見覚えのない少年の言葉で、今度は自身のポーチを捜索。

「……………、…………!」

片手で口元を抑えつつ取り出したのはカラの袋。この中身はポーチの中にぶちまけて無理やり作った空き袋である。


━少女嘔吐中━


「ぜー、はー、酷い目にあったにゃ……」

吐いた後に顔色が悪くなるのは全種族共通だろう。身体能力の塊であるシャルルですらそうなのだから。ともかく、教えられたとおりにパネルをタップすると、唸り声を上げる宿敵は静かになる。

「………で、誰にゃ?」

すまし顔の少年を見ながら顔を寄せ、すんすんと匂いをかぐ。ここまでがワンセット。

≫all

22日前 No.345

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/トレーニングルーム】

しばらくして、獣な彼女は誰かを聞きに来た。

相変わらず、今も阿久朗はシャーリィに抱かれている。


「私は演習場を任されている阿久朗という者だ。以後、よろしくお願いします。」


途中まではキャラが固まっているのだが、最後が何とも雑な仕上がりとなっている。
小生意気な少年というキャラなのは間違いない。

と言ったところで、【エメラルダ】が移動を終える。
飛行場の滑走路に駐まる【エメラルダ】だが、滑走路に駐まったにしては椅子などにセーフティが付いていない。

ソ『これより離陸する。妖人の加護により、負荷は少ないだろうが、念のため椅子に座るか、近くの手すりなどに掴まることを推奨する。』

船内にソラのアナウンスが響いた。


「そろそろ、発進するようなので、どこかに座ることを推奨します。私は最初慣れずに立っていて、しりもちをつきました。」


阿久朗が沈黙を切るように皆にそう促すのだった。


>>シャルル、All


【発進したら、ソラがウェンディを夜這いに行きます。
寝てたら…はい。ロールプレイの継続は皆様にお任せします。】

21日前 No.346

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★iPhone=lse7wNe2bv

【リーリエ/トレーニングルーム】


「すまない……わらわがもっと早く気付いていれば……」

リーリエが部屋に入った段階ではシャルルはまだ走っていた。あの時、異変に気付いていち早くマシンを止めていれば、少なくとも怪我をする事はなかったのに。
申し訳なさそうに縮こまっていると、何処からともなくソラの声が聞こえてきた。これから離陸するという内容の船内放送。

「どこか座れる場所は……」

阿久朗の言葉に、きょろきょろと周囲を見渡す。
トレーニングマシンには座って使うものもある。椅子のようになっているのも多いので、それでも構わないが……と考えていると、休憩用のスペースだろうか? 部屋の一角に開けた場所を発見。そこに座れる場所があるようだ。
その事を皆に伝えてから、そちらの方へ移動していく。


>>トレーニングルームALL

19日前 No.347

シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/トレーニングルーム】

リーリエの言葉に従い椅子まで移動しようとしたシャーリィだったが、いまだ顔色の悪いシャルルを放っておくこともできず。

「阿久朗くん、ごめんね。先に向こうの椅子まで行っててくれる?」

そう言って阿久朗から手を離すと、シャルルのそばに寄り、歩くのを助けようとする。

「シャルルさん、大丈夫ですか?転んじゃうといけないので、苦しいかもしれませんけど移動しましょう。」

吐いて多少は良くなったようだが、離陸の揺れでこれ以上調子が悪くならなければいいのだけれど、とシャーリィは願った。


>>ALL

19日前 No.348

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

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19日前 No.349

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ソラ/キーファ/エメラルダ船内放送】


ソ「それじゃあ発進する。皆ちゃんと、座っておけよ。」

短く船内放送を入れると、ソラは船を発進させた。


両翼の動力が力強く唸ると、徐々に船は速度を上げ、滑走路を走る。

滑走路はエデンの端に向かって延びており、当然その先は断崖である。

ゴォッと唸り、断崖から船は飛びたった。

エデンの周りを旋回し、機体の高度を徐々に落としていく。
そうして、無事運航ラインを確保すると、ソラは立ち上がった。


キ「まあ、練習してただけあって、危なげなく飛べたな。後は妖石に任せて、決まったルートを自動運航させるだけだ。」

ソ「ルートも何も、このまま高度を落として直進するだけだがな。」

キ「そりゃそうだが、時には自動運航を避けるべき時もあるから、気をつけろよ。後は俺が見ててやるよ。お前も船内を見るか、休むと良い。」

ソ「悪いな。よろしく頼む。」

キ「仕事だ。気にするな。」

そうしてキーファは手をぱたぱたと振り、早く行けとソラに促すのだった。

ソ「離陸は上手くいった。もう動いても問題ない。空の旅を楽しんでくれ。」

ソラはコントロールルームを出る前にもう一度船内放送を入れ、部屋を後にした。

向かう先は二階の最奥。
そこには説明しなかった展望室への梯子がある。単純に皆を後で呼んで、喜ばせたかったのだが、確認もまだなのでと言った具合だ。

ソ「何かあっても困るしな…」

一人、独り言を呟くソラは、言葉とは裏腹に足取り軽く三階の展望室へと向かうのだった。

>>All

14日前 No.350

ウェンディ @mistnack ★Android=ldoMEtsoXz

【ウェンディ/三階/展望室】

───彼女が展望室に人知れず居座り、適当な椅子を陣取って身体を休めてから暫く経ったろうか。
さすがに安全圏の船内にあっては気も抜けるのか、うつらうつらと意識を薄れさせていく。
やがて寝息を立てようかというところまでいった頃、響き渡るアナウンスと離陸の僅かな衝撃に目を覚ました。
小さな違和感で覚醒できるくらいには、まだ感覚は鈍ることなく残っているらしい。

中途半端に名残る睡魔に眉間を揉みながら、空を走るその景色を目に目に納めようと窓際に歩み寄りながら、改めて部屋一帯を見渡した。
彼女以外に人陰はなく、シンと静まり返った空間は、けれど落ち着いた穏やかな空気を漂わせる。
どこもかしこも真新しい。何とはなしに撫でたカウンターには埃ひとつなく、新品特有の素材の香り………まだ誰のものにも染まらない、それそのもののカタチを保っていた。


「………下手に汚しては叱られそうね。まだ触らないほうがいいかしら」


どうしても、まだ“自分たちのもの”である実感が持てずにひとり言葉を溢しては、改めて窓の外に目を向けた。
飛び抜けていく空は、このエメラルダすらちっぽけに思えるほど広大だ。

今までは見上げるしかなかった。
手を伸ばしても触れることすら叶わなかった。
それがこうして、眼前いっぱいに続いている。

わからないこともあるものだ、と。僅かばかり不思議な心持ちに包まれて少し。
後方の梯子に足を掛ける音を耳にして、ウェンディはゆっくりと振り向いた。


「………あら。どうかしたのかしら、わざわざ上まで」


姿を見せたのは緑衣の彼、ギルドマスターにしてエメラルダの持ち主その人。
問い掛けた言葉は勿論あちらが彼女に抱く感想でもあったろうが、ウェンディは構わず言葉を投げた。


>>ソラ

13日前 No.351

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ソラ/三階展望室】


コツコツと金属音を立て、二階の最奥にひっそりと架けられた梯子を登る。

そこには夜に酒を傾けるも良し、昼にのんびり景色を眺めるも良し、とりあえず静かにゆったりとくつろぐ為の空間があるはずなのだ。

喧噪の中でゆったりできる事もまた良いのだが、どちらかといえば静かな空間の方が好きなソラは、半ば自分の為にも用意した憩いの場を楽しみにしていた。



登って顔を出すと、そこには意外にも先客が居り、「あら」と声を掛けられた。


「なに、下見みたいなもんだ。…居心地どうだ?本当は後で教えて喜ばせたかったんだけど、」


苦笑いしつつも、よっこいせと声を出し、いつまでも梯子に捕まったままの滑稽な体勢とはおさらばする。
そして、すくっと立ち上がると彼女の前まで近づき、少しかがんで視線を同じ高さにする。


「でも─────あながち、失敗という感じではなさそうだな」


ウェンディが自分から話しかけてきたことにふと気づいたソラは、何となく機嫌が良さそうだと思って、ニシシといたずらな笑顔を向ける。

ウェンディなら、考えがいくら回り、接近に対して警戒、観察したとしても、逃げたりはしないだろうと踏んだ為の行動だった。

そうしてソラはニコニコすると、不意打ち気味だが、ウェンディの頭に手を伸ばす。



>>ウェンディ、All



【回避ロール可】

13日前 No.352

シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/トレーニングルーム】

間一髪。
シャルルを支えながら、シャーリィが休憩用のスペースにたどり着くのと、船が発進するのは、ほぼ同時の出来事だった。

唸るような音とともに船の速度が上がる。
やがて加速は止まり、代わりにふわりとした浮遊感を感じるようになった。

やがて「もう動いても問題ない」というソラの船内放送が流れ、シャーリィは肩の力を抜く。

「もう心配しなくてもよさそうですね。
……皆さん、どうせなら甲板に出てみませんか?シャルルさんの気分も良くなると思いますし。」


>>リーリエ、シャルル、阿久朗、ALL

12日前 No.353

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/トレーニングルーム】


アナウンスが入り、何とか何事もなく船は旅立つ。


船は未だに動いているが、この世界の乗り物は生命力による身体の補強だったり、結界による攻撃性の高い外部からの衝撃の防御だったりとなかなか安全だ。

ちなみにこんな高度の高いうちに、結界も無しに外に出れば、寒さもそうだが、風が激しく、吹っ飛ばされる様な、より強い強風が吹くこともままあるだろう。


早速、恐れもなく立ち上がったジャーリィが、シャルルという先の獣っ娘を連れて、風に当たろうと言う。『健気だ…。』と内心ほっこりする阿久朗。

実際、獣人種であれば、ここまで限界を超えた行動を取ったとしても、この船のように生命力の供給のある空間にあれば、元々の身体の強靱さもあるので、立ち直る事も通常よりは早いはずだ。


「悪いけど、俺は身体が軽いから遠慮しておく。吹っ飛ばされないだろうけど、船が動く間に甲板に出るのはちょっとな…」


恐いとは言いにくいが、彼は元は案山子。藁が飛ばされたり、脚が折れたり、帽子が飛んでったり、とりあえず風の強い場所は苦手だ。

妖石を内蔵し、結界や生命力による恩恵は誰よりも分かっては居るが、どうにも案山子としての本能が、潜在意識が、行ってはならないと警鐘を鳴らしている。

ちょこんと座ったまま、阿久朗は皆に言うのだった。


>>シャーリィ、All

12日前 No.354

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★iPhone=lse7wNe2bv

【リーリエ/トレーニングルーム】


短い船内放送の後に軽い揺れと衝撃。その後一瞬の浮遊感により、外の景色を見ずとも飛び立ったのだと分かる。
もう動いても問題ないという放送、そしてシャーリィの甲板の方に出てみませんか? という言葉を聞いて、リーリエはよし、と立ち上がった。

そのまま三人の準備が整うのを待っていたが、阿久朗の遠慮しておくという言葉にそちらを見る。

「わらわで良ければ手を貸すぞ? 流石にシャーリィのように抱え上げるのは難しいかもしれんが、わらわでも支えるくらいならできる」

人間、誰しも苦手なものはある。それは分かっているつもりだ。リーリエとしては皆一緒に行きたいけれども、本人が嫌がっているのに強制するのはよくないことも。
「勿論、無理にとは言わないが」と付け足すように言って、握手するかのように阿久朗に手を伸ばした。


>>シャーリィ、阿久朗、シャルル、ALL

12日前 No.355

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/トレーニングルーム→】


手を貸すというリーリエにどうするべきか少し悩んだが、なんだか娘っ子に「どうしたほれほれ」と挑発されている様で、勢いでその手を取った。


「べ、別に無理してないからな!その…ありがとう」


何だかんだ目線を逸らしながら、感謝する。

阿久朗の起源は、動物除け、魔物除けの為に生命力による生を得た。所謂、ゴーレムの様なものだ。
来る日も来る日も魔物の多い地域を監視する様な日々を過ごした。故に少し生意気な命令口調だったりするのだろうが、彼が“そういうもの”である以上、感謝されることは少なかった。

だからだろうか、こういう厚意にあまり耐性がない。

手を取り立ち上がると、とんがり帽子を被る。
こうしてリーリエと並ぶと背丈が全く変わらない年の近い兄妹の様な絵になるだろう。
そうして、阿久朗は皆についていくのだった。

>>リーリエ、All



【先の投稿のシャーリィがジャーリィになってました。すみません(;´Д`)】

12日前 No.356

春宮 @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【シャルル/トレーニングルーム→】

「うにゃあ……そーするにゃあ……」

飛行船の離陸に伴い、シャーリィ支えられて立ち上がるシャルル。まだ足がカクカクして膝が笑っている。

半ばシャーリィに凭れ掛かるようにヨロヨロとトレーニングルームを出る。

甲板に出るまでの間に、シャルルの体調は回復していく。恐らく、豊富な生命力の供給によるものだろうか。

「ん……多分もう大丈夫にゃ。ありがと、シャーリィちゃん」

もう少しシャーリィの匂いを嗅いでいたかった、という本音を押し殺しながら「んーっ」と伸びをする。

≫シャーリィ、all

11日前 No.357

ウェンディ @mistnack ★H9PieMdH07_ACu

【ウェンディ/三階/展望室】


「そう。………この雰囲気は嫌いではないけれど、まだ慣れないわね」


嘘偽りのない、素直な感想だった。
しっとりとした空気で満たされたこの空間への正当な評価でもある。
借りてきた猫―――というわけでもないが、如何に気質にあった部屋だとはいえ、一息に受け入れることは難しい。
無論、つい先程まで椅子に座って夢うつつだったことは黙っておいた。
どう取り繕って聞かせても弄ばれる材料にしかならないと断じての選択である。他意はない。ないのである。

わざわざ彼女の―――人間で言えば年頃の子供くらいの――――身長に合わせて腰を屈めたソラに、直視するのも憚られて目線を外す。
照れ臭いとか、恥ずかしいとか、そういった感情以前に誰かと視線を交えることに慣れていないのだ。どうしたって気まずさに支配される。
無理に身の丈に合わない努力をしても仕方がない、というのも言い訳ではあるだろうが、それで閉口してしまっては元も子もない。目だけで通じ合う間柄でもあるまいし。

こうして距離を詰めてきたということは、何か言いたいことでもあるのだろう、と。
であれば聴いてやるくらいは吝かではない、くらいの心持ちだ。無闇に拒絶する理由もない。

いや、そう。なかったのだが、しかし。


「―――っ!?」


不意に悪戯っぽく茶目っ気たっぷりに笑うものだから、何事かとそちらを見遣れば。
目に映ったのは彼の手のひら。自分の手との大きさの比較とか、何故そこに―――自分の目の前にそれが在るのかとか、諸々の思考を抜きにして、とにかく身体が先行した。
結論を言えば無意識の回避行動。咄嗟に目的の知れぬ掌から逃れようと、勢いよく身体を逸らせる。

―――逸らせたがゆえに。
偶然にも窓際に位置取っていたウェンディは、その後頭部を不運にも強か打ち付けることとなった。


「〜〜〜〜〜〜ッ………! 痛ぅ―――な、なんなのよ、急に………!」


こればかりはさしもの彼女も堪らない。
荒事もこなす者が何をとも思えるが、不意を打ったダメージは存外に響くものなのだ。
思わず身体を折って両手で後頭部を押さえながら、精一杯の抗議を瞳に込めるウェンディなのであった。


>>ソラ


【まだ不用意に触られたくはない様子デス……(←】

10日前 No.358

シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/甲板】

「……壮観、の一言ですね!」

皆と共に甲板に移動したシャーリィは、その感動を一言で、しかし万感の想いを込めて語る。

目の前に広がる空は雲一つなく、吸い込まれそうなほどに青く、美しい。遥か遠くに見える雷雲は、ヴァラクラッドのものだろうか。黒いもやの中を走る稲光さえも、自然の生み出す芸術品に見える。

【世界を冒険してみないか?】

つい数日前に目にした文句が、シャーリィの頭の中に響く。

ーーーそう、今まさに自分は世界に旅立ったのだ。
そう思うと、シャーリィの胸はどうしようもなく高鳴るのだった。

「私達の冒険が、これから始まるんですね!」

リーリエ達の方を振り向きながら、シャーリィは興奮を隠そうともせず、無邪気にはしゃぐ。


>>リーリエ、シャルル、阿久朗、ALL

9日前 No.359

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ソラ/三階展望室】


手を伸ばした結果、彼女は始めこそ予想した様にそこから動かなかったが、伸ばした手には過剰に反応をしめした。
しかし、やはりこちらに気を取られていたのか、彼女に普段の意図的に回避した時のような華麗さはなく、無理矢理に行ったそれは、普段では思えぬ程不格好で、ゴン!という鈍い音と共に床に転がるだけだった。

少しあっけにとられ、ソラはキョトンとしてしまった。

僅かな沈黙を破ったのはウェンディその人であり、珍しく感情を顕わにして抗議する彼女に、ソラは噴き出すように笑った。


「───────あっはっはっは!…ひ〜ッ」


恨めしい様な視線をものともせず、痛みで目尻に涙を浮かべる彼女に堪えられぬ面白さを感じて涙を浮かべる。
元々近いのでその場にしゃがむと、目尻を指で拭いながら、右手を差し伸べる。


「いやーごめんごめんw ほら、大丈夫か?w」


そうして未だ苦痛に悶える彼女が手を取るのを待つ。
これで握った手を離すような事があれば、ギャグでもなければ、許されないだろう。

>>ウェンディ



【把握。】

9日前 No.360

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/一階/ラウンジルーム】


扉を開け、飛び出したシャーリィを見るも、阿久朗は動けぬまま、リーリエの手を握るばかりだった。
振り向いてはしゃぐ彼女は確かに綺麗だが、その場所自体には、言い知れぬおぞましさを感じるのだ。

扉から吹く風は強風とは全く言えない様な優しいものである。阿久朗もそのくらいは十二分に分かっている。
妖石の恩恵がどれ程のものかは、その恩恵で生きている自分が分からないわけがない。
だが、このそよぐ風が髪を撫で、帽子の鍔をゆらす度に言い知れぬ恐怖を感じるのだ。

過去の自分は、確かに多くのものと戦ってきた。


『私の役目は防衛線を妖石の力で守ること。』


それに従い、向こうからやって来る敵を片っ端から追い返した。守って守って、向こうが疲れるのをひたすらに待ち続けた。

だが、自分から乗り込んだことはない。

案山子として生まれ、道具としての根本たる潜在意識が、得た経験によって、危険信号を発しているのだ。

阿久朗は、手をぎゅっと握り、リーリエが歩き出すのをひたすらに待っていた。それはこの短い時間をどれ程長く感じたか分からないほどだった。

>>シャーリィ、リーリエ、シャルル、All

9日前 No.361

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★iPhone=lse7wNe2bv

【リーリエ/ラウンジルーム】


ラウンジルームから甲板へ続く扉の前。リーリエは、先に出て行ったシャーリィがはしゃいでいる様子を見ていた。
何故ここで立ち止まっているのか。その理由は、隣にいる阿久朗である。

『やはり怖いのか……』

ぎゅっと握られた手、そして表情。あまり他人と関わりの無かった箱入り娘のリーリエでも分かる。明確な恐怖の感情。
支える。とは言ったものの、ここからどうすべきか。どうしてやるべきかが、今のリーリエには分からなかった。

『こんな時、母上や父上ならどうするだろう』

怖かった時、母上はどうしてくれた?
困った時、父上はどうしてくれた?
対人関係も人生経験も豊富ではない。しかし、生まれて20年。何も得ずに過ごして来たわけではない。

「阿久朗」

隣にいる彼の名を呼ぶ。
先程までの快活な明るい声とはまた違う。優しく落ち着きのある、まるで母性さえ感じさせるような声。浮かべる表情も元気そうとは少し違う柔和な笑顔。
そしてぎゅっと手に力を込める。痛くはならない程度に、しかし隣に自分がいると、より感じさせる程度に強く。
怖い事があった時、母上がそうしてくれたように。

「大丈夫。わらわがついてる」

自分では頼りないかもしれない。しかし隣で誰かが大丈夫と、一緒にいると言ってくれた時の心強さを、リーリエは知っている。
悩み困った事があった時、父上がそうしてくれたように。
そして、

「さあ、行くぞ」

一歩、扉を抜けて握った手を、阿久朗を、こちら側へと引き寄せた。心地の良い風が吹き、忌々しくも温かな陽光降り注ぐ甲板へと。

何をするのが正しいのかなんて分からない。
それでも彼の事を思い、リーリエは自分で考えて行動した。
阿久朗の力に、支えに、少しでもなれていればいいのだがと思いながら、彼の様子を伺った。


>>阿久朗、シャーリィ、シャルル、ALL

9日前 No.362

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/一階/ラウンジルーム→】


彼女が動くのを待っていると、ふと名を呼ばれ、阿久朗は俯き気味だった顔を上げ、彼女の顔を見上げるようにして覗いた。

覗いた彼女の瞳は───────嘆くものでも、哀しむものでも、強いるものでも、諦めるものでもなかった。口を噤まず、口角を下げず、目を細め、温かな──────そう、とても優しいものだった。

タッと一足飛びでその地に足をつけた彼女は、何かを堪えているようで、大したことがないように見えたそれに、阿久朗は言い知れない思いを覚えた。


『何故、俺は、彼女と同じようにその場へ踏み出せないのか。』


『何故、彼女は、俺を待ってくれているのか。』


『この手は何故、引き寄せる彼女の手を離せないのか。』


『何故、彼女から目を離せないのか。』


阿久朗は、彼女が大した力で引き寄せる訳でもないのに振り向く彼女の前に小さく跳んだ。
扉の境を抜け、そよぐ風に髪が揺れ、さっきまでの冷や汗が、吹き抜けるそれによって気持ち良く撫でられる。


「──────お前は、此処の何が嫌なんだ?」


彼女の息遣いが判るほど近く、くっつくと言われてもいい、幼子同士のいちゃつく様な距離で阿久朗は、その目を離さずに言った。

なんとなく感じた、彼女の温かな表情の曇り。
何かが気にくわない、何かが嫌、でも大した事じゃない。そんなどうしようもない不満を抱いたような。


──────そんな彼女が気にくわなかった。


──────そんな彼女に報いたくなった。


>>リーリエ、シャーリィ、シャルル、All

8日前 No.363

ウェンディ @mistnack ★H9PieMdH07_ACu

【ウェンディ/三階/展望室】


「じ、自分で立てるわよ、このくらいっ………!」


いまだ主張を止めない後頭部の痛みを堪えながら、ウェンディはソラの手をはたいてやろうかという衝動を抑えて姿勢を戻した。
彼女にはソラの行動の理屈が分からない。そも小難しい論理があってのものでなく、ただそうしたかったから―――程度のものだろうが、さりとて。
ウェンディは自身の思わぬ失態を取り繕うように居住まいを正すと、じっとりと不服を含んだ視線で以てソラを見据えた。
彼女も人並みの恥くらいは知っているようで、思い切り目尻に涙を溜めてまで腹を抱えられ心なし頬が熱くなっている。

別に、いつまでも子供染みた怒りを引き摺るほど幼稚ではない。ないがしかし、口を尖らせたいのもまた事実。
なので、精一杯の意思表示が手を取らぬことと抗議の瞳なのだろう。


「あなた達と居ると、どうにも調子が狂うわ。酒が入っていたとはいえ肌は見せるし、寝過ごして子供みたいに抱えられるし、今だってそう。………洞窟で迷惑をかけたことは、申し訳ないと思っているけど」


有り体に言えば、柄にもない。らしくない。
このギルドと縁を結んでから、どうも彼女のなかでそういった機会が増えていた。
今日のような微笑ましくもある面も含めた上で。彼女が言及したのは、洞窟でソラに庇われた時のことだ。
あの時もそうだった。自身の役回りにあるまじき感情の発露が無理を強行させ―――それでもやってのける自信はあったが―――結果的に、彼に傷を負わせている。
まだ、それについて正式な謝罪を入れていない。そう告げると、ウェンディは僅かに瞳を伏せた。


「今はどうあれ、ソロじゃないわけだし。身勝手な行動は慎むべきだったわ。―――ごめんなさい。次は上手くやる。借りはいつか返すから、それまで待っていて」


ここで『すぐに返す』、と言えなかったのは客観的な自己評価ゆえだった。
まだ何を成せる強さもない。経験も実力も見識もなにもかも、まだまだ到底足りていない。
洞窟の最奥で明確な格上と相対して、力不足を痛感したのは直接やり合った二人だけではないのだ。

だからこそ、本来であれば近寄りもしたがらないアンダーグラウンドへの同行を承諾もしている。


「………あたしから言いたいことはそれだけよ」


話題を打ち切るように、ウェンディは再びいつもの仏頂面に戻る。
―――『ありがとう』とまで言えるようになるのは、きっとずっと先の話だろう。


>>ソラ

6日前 No.364

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【ソラ/三階展望室】


虚しくも差し出した手は取られることなく、当の彼女は“これくらい問題ない”と声を大にして抗議した。
そうは見えなかったが、起き上がり、此方を見る彼女の眼は、明らかに据わっているのだった。

それを見たソラは『やべ』と半笑いになったが、口を噤み頬を赤らめる彼女の様子を見て、幼い子供の強がりを見ている様な気持ちになり、小さく微笑んだ。

そんな彼女は、こんな状況故についつい口にしたであろう愚痴をこぼす。それは仲間として嬉しい事だ。
しかし、途中で何かに気付いた彼女はふと、その言の葉を勢いや流れで発するのではなく、静かに選び始めた。

その言葉は謝罪であり、それに対し、ソラはまたもキョトンとしてしまったが、こいつはキョトンとする事が仕事の様なものなので仕方がない。
しゃがんだままも辛いので、未だに出したままになっていた手を引っ込め、床にあぐらをかく。ようやく、彼女を見上げる格好となる。


「────気にするな!にししw」


ソラは、彼女の謝罪が終わると間髪入れずに笑顔でそう言い放った。笑顔を冷まし、彼女を見据えるとソラは続ける。


「気持ちは貰っておく。ありがと。でもな、恩返しなんて、意識してする事でもないんじゃないか?」

「俺達は“仲間”だ。庇ったのだって、俺にとって大事な人だからだ。身体が勝手に動いたんだから仕方がないだろw」


そうしてソラは立ち上がると、彼女に手を伸ばす。が、さっき拒否反応を示されたので、どうしたものかと考え、拳を握ってみる。

彼女が分かるか分からないが、突き出した拳をウェンディに向け「な?」と笑顔を贈る。


>>ウェンディ




彼女が強いコンプレックスを抱いているのは分かる。
でもそれは、見方を変えれば他にない事で、醜くも悪くもないなら、受け入れられても良いものだ。
過去にどんな諍いがあろうと、それを言えば同種同士でさえ、共には居られない。

ソラは彼女が分かるけど、できなかったこと、避けてきたことをさせることが、よく考える彼女に新しい感覚、価値観を与えられるのでは?と考えていた。

そして、守る上で彼女を閉じ込めるのではなく、自由にし、彼女が仲間への渇望と自己責任の追求に苛まれようと、強かに歩けるようになるまで寄り添う覚悟が彼にはあるのだった。


遠い過去に彼が見てきた弱さと強かさが、彼をそうさせているのかは、定かではない。
ただ彼は、彼女のそれが強かであるといえるものではない事が分かっていた。

ただ、それだけなのかは───────

5日前 No.365

リーリエ @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_mwG

【リーリエ/甲板】


まさしく目と鼻の先。くっつきそうなほどの距離に気恥ずかしそうにしながらも、阿久朗が勇気を持って出てきてくれたことを嬉しく思う。
えへへと照れと喜びが混ざったような笑みを浮かべていたが、阿久朗の言葉に、きょとんとしてぱちぱちと瞬きする。

──────お前は、此処の何が嫌なんだ?

そんな質問が飛んでくるなんて思ってもいなかったので、リーリエは最初、何の事を言われているのか分からなかった。
ゆっくりと甲板の方を見る。眺めのいい景色。心地よい風。そして思う。

『ああ、これで――――夜だったら更に良かったのに』、と。

思い、そして理解する。阿久朗の質問の答え。この甲板にある、嫌なもの。嫌いなもの。
空いている方の手でフードを直し、そして再び彼の方へと向き直した。

「…………父上曰く。魔族にはたまに、闇に愛されて生まれる子がいるらしい」

また子供の頃、同じ吸血種なのに父上と母上の肌の色が違うのはなぜかと聞いたことがあった。
その時に聞かされた話だ。闇に寄っているが故に、相反する光のことを避けてしまう。嫌ってしまうという、《ナイトウォーカー》の話。
アンダーグラウンドに住み、夜行性であった当時のリーリエは"それ"と縁遠かったために実感がわかなかった。しかし、こうして旅に出てからというもの、外を歩くと時々感じる。むずむずというか、ぞわぞわというか。
絶縁魔法のかけられたマントが防いでくれるおかげか限りなく小さいけれども、本能的な恐怖を。

「――――わらわは太陽が怖い。この甲板は好きだが、降り注ぐ陽光は嫌い、だ」

街と違って遮るものが何もない甲板の上。そこに通じる扉の前で、燦々と降り注ぐ光を意識してしまった。嫌だなと、思ってしまった。
自分としては抑えていたつもりでも、その時の感情がもしかしたら顔に出ていたのだろうか。
だとしたら少しばかり恥ずかしい。大丈夫と、行くぞと言ったあの言葉は、今思い返せば阿久朗だけでなく自分にも言い聞かせているようにも聞こえて。支えると言ったのに、自分もまた支えてもらっていたのだと感じて。

「わらわも一人では、甲板に出るのを躊躇ったかもしれんな」と、人差し指で頬を掻いた。


>>阿久朗、シャーリィ、シャルル、ALL

5日前 No.366

シャルル @12122404 ★Tablet=4fg2rbSSgp

【シャルル/甲板】

さて皆が思い思いの反応をする中、シャルルは人一倍はしゃぎ回る、と思いきや。

「風が気持ちーにゃー」

周囲の景色を眺めながら風に吹かれていた。決して悪いものを食べた訳では無い。シャルルの心の中に在るのは一種の懐かしさ。

シャルルがまだ見まごう事なき仔猫だった頃。故郷にいたシャルルは、その森で最も巨大な木に登った。そこからの眺めは壮観そのもので、「あの辺がは私の家かにゃー」などとはしゃいだ。

その後、足を滑らせ、落ちたのだが。枝などがクッションになって無傷で済んで、後で両親に怒られた記憶がある。

シャーリィの発言に「そうだにゃあ」と返事する。ふと、頭に浮かぶは両親の事だった。

「そう言えばパパとママ、今何してるかにゃー」

シャルルは比較的人の色が濃い形で生まれた。無論それは、生活する上でのハンディキャップと成りうる。そこで、両親が採った選択は、「早く独り立ちさせる」事だった。本来シャルルの故郷の集落では10歳になると子を旅に出すという風習があったのだが、シャルルが故郷を出たのは8歳の時だった。

その選択が正しかったのかは分からないが、現実としてシャルルは10年余り生き抜くことができた。ちなみに、旅をする期間は通常2年から長くても5年ほどだが、シャルルは未だに家に帰っていない。よって、今両親がどうしているのかすら知らない。

「パパとママは『帰ってくるべき時に帰ってこい』って言ってたけど……それっていつの事にゃ?」

誰に問うでもなく、空に呟いた。

≫シャーリィ、リーリエ、阿久郎

5日前 No.367

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/甲板】


阿久朗に勢いをくれた彼女は、彼の質問の意味がよく分からないようだった。
阿久朗はそんな彼女にムカッときたが、思えば自分のタイミングが悪かった様な気もして、そんな様子の彼女に強く何かを言う気にはなれなかった。

キョトンとした彼女は、しばらくして、その意味を考える様に背後の甲板に目をやった。ちなみに手は離してない。
なんとなく、その手をよくよく見れば、指は細く、掌は小さく、肌は艶やかで、それでいて『うん、温かい…。』

そういえば、と随分近くで彼女の顔を見た事を思い出す。赤らめた頬に大きく見ひらいた瞳。驚いた後で恥じらい、目を伏せた姿もなかなか可愛かったと思う。
そして、思えば自分も随分大胆だったような気がして、ちょっと今更ながら気恥ずかしい気持ちになる。

そんな時、彼女はフードを直しながら、此方を振り返る。内心焦ったが、当の彼女は此方を覗うような様子はなく、質問の回答とは思えぬ事を喋りだした。


『“夜の愛し子”や“古き良き隣人”、“妖精の蜂蜜酒”なんて話は昔からよく聞くが、似たものか?』


古い時代、妖精に愛される者や生命力が溢れる者にそう言った銘が付けられた事がある。
元を辿れば、それらは人間に対して言われるもので、所謂、過去の妖人と語らう子らの事を言ったようだが。
話が良く見えない。闇に愛されると言うことは、どういうことか阿久朗には、見聞した覚えがない。

仕方なく彼女の話を聞いていると、彼女はこの陽光が嫌いなのだと言う。
それが闇に愛されると言うことなのかというと、違うような気がしたが、それが理由と言うことは察しが付いた。
そうして、謙遜したことを言い出した彼女に、阿久朗は何ができるか考える。


「この世界は、目に見えない力に満ちてる。きっと、闇に愛されると言うことは、妖精に好かれると言うことなんだと思う。妖精は、気まぐれで自分勝手だから、対になる力に過敏に反応してしまう。その影響を強く受けているんじゃないかな?」


阿久朗は単純に自分の考えを口にしてみる。
理由は、愛される事とは差違がある様な気がしたからだ。そんな些細な理由でさえ、気にくわないのなら物申したくなるのだから、知性とは面白い。

妖人について、感じることができる事も理由の一つだと思う。彼等と対話する事は叶わないが、それでも彼らの気質を感じることはできる。
彼等は、愛でるのならばそんな中途半端には愛でない。出来る限り、完璧を目指す。それが愛なのか、他の妖人になにかを示す身勝手なものかは分からない。
だが、かつて“愛し子”などと言われた人間に与えた寵愛に露骨な弱点なんかなかったのは事実だ。


「それじゃあ、視界が狭いだろう?俺の帽子を貸してやるよ。連れてきてくれたお礼だ。」


結局、何を持つわけでもない阿久朗は、帽子を脱いで差し出す。ローブのフードでは、風で靡く度に抑えたり、直したりしなければいけないだろう。
そんな彼女を思えばこその行動なのだった。


>>リーリエ、シャーリィ、シャルル、All

5日前 No.368

シャーリィ @17854 ★Android=qsa859gBhy

【シャーリィ/甲板】

はしゃいでいるのが自分一人だということに気付き、シャーリィは気恥ずかしそうに咳払いを一つする。

見ると、シャルルは一人で物思いに耽っているし、阿久朗とリーリエにいたっては二人とも甲板にようやく一歩入ったというところだった。

そういえば、阿久朗は甲板に行くこと自体を渋っていたということを思い出し、彼とリーリエのもとに歩み寄る。

「天候も眺めも、最高ですね。……阿久朗くん、そんなに心配しなくても風は穏やかだよ?」

「だから、ほら。」と阿久朗へ手を伸ばす。


>>リーリエ、阿久朗、ALL



【二人の苦悩を知らないシャーリィはもっと前に引っ張り出そうとしますが、拒否してもらってOKですよ。】

2日前 No.369

七篠未 @socius137☆fu53JKjHmH2 ★igH1aL2tc6_mwG

【リーリエ/甲板】


――――妖精。
母上はしばしば、その存在について話をしてくれた。曰く、意志を持った生命力で、とんでもなくやんちゃなんだとか。若い頃はよく振り回されたと。
リーリエは今まで見ることは勿論、何か居るという感覚も感じたことはなかったが、母上がたまに虚空に向かって謎の言葉を喋っているのは見ていた。ある日、どうしても気になってその事を尋ねると、妖精と話していたというのだ。最初のうちは冗談かとも思っていてのだが、どうやら本当に意思疎通ができるらしい。父上にも聞いてみたが、母上のこの力はとても凄いことなのだとか。

「妖精に好かれる……」

嬉しいようなそうでないような、複雑な気分だと少々苦笑気味に。
気紛れで自分勝手な彼らは、力を貸してくれることもあるらしいが……悪戯好きなのがちょっと心配だ。
わらわも母上のように会話ができれば、過敏に反応しているという妖精を宥めることも出来たかもしれないのに。

なんて考えていると、阿久朗がかぶっていた帽子を貸してくれると差し出した。
確かに甲板に吹く風はそんなに強くないとは言え、向かい風に受ければ軽いフードでは簡単にめくれ上がってしまうだろう。
「ありがとう」と礼を言って、片手は今も繋いだままのため先にフードを外し、そして空いている手で帽子を受け取って被る。……そんな短い間でも、少し日の当たった顔の表面がほんのちょっとだけひりひりした。

「帽子はあまり被ったことがないから、なんだか新鮮な感じだ。似合うか?」

隣の彼に問いかけながら、ふふん、と若干のキメ顔をしていると、こちらに近づいてくる足音。
先程の興奮は落ち着いたのか、いつもの様子のシャーリィだった。

「もう少し、進んでみようか」

前に連れだそうと手を伸ばしたシャーリィに同調して、阿久朗の顔を覗った。


>>阿久朗、シャーリィ、シャルル、ALL

2日前 No.370

GM@参加者募集 @uqtosora ★Android=0XeFVlXF3K

【阿久朗/甲板】


少しの間が空いて─────小さくて良く聞き取れなかったが─────彼女が何かをつぶやく。

きっと、阿久朗が思って、口にした考えに思うことでもあったのだろう。


『ふふん、俺もそこまで野暮じゃないぞ。(どやー』


そうしていい気になっていると、差し出していた麦わらとんがり帽子をふいに取られてしまった。いや、渡していたのだから、別に良いのだが、阿久朗はついつい悦に入ってしまったようだ。

そうして不意を突かれた阿久朗に、彼女はそれを被って見せつける。そして、先程とはうって変わった満面の笑みにまたも不意を突かれた。


『─────可愛い…。ハッ!いやいやいやいや!ないないないない!こんなちんちくりんの落ち着きが、あったな。いやでも!こんな奴に可愛いだなんて、あり得』


少し呆けたのちに、いきなり顔を背け、思考をまとめる阿久朗は、ここで少し横を向きつつ、二度見をした。問いかけに応えるためにもせざるを得なかったのだ。


「別に、まあまあじゃないか…」


『─────可愛い…。くっ、こ(ry』


無愛想に言ってしまったが、これ以上の思考は阿久朗にとって、もう色々害でしかない。
下手に考える方が危険だと悟った阿久朗は、その時、声をかけに来た女神(※シャーリィ)に目を移す。
女神が語りかけ、優しく手をさしのべてくれたので、色々喜んでその手を取る。しかし、そうすると声を掛けるのが、リーリエだ。


『─────そもそもなんだ!バランスがとれてないぞ!子どもなのか、大人なのかはっきりしやがって下さい!生命力が高いから、魔法使いの枠で来たんだろうが、魔法なら主がそこそこできるし、あーもー!そーいうことじゃないけど、ともかく!こいつは色々危ない!そうしておこう!』


こうして、リーリエは阿久朗の記憶に“危険人物”として名前が刻まれることとなるのだった。

阿久朗は一先ず、また一歩跳び出す。風は大したことはなく、穏やかでそよぐようなものだ。
そうしてふたりに並ぶと、空の限りを見渡す。左側のすごく遠くに見える綺麗な光は、雪だろう。行ったことはないが、昔、アトランティアには雪が年中降る島があると聞いたことがある。


「大したことはないな!(おい)」

「それより、あの左の方の!キラキラして綺麗だぞ!…あれは雪なんだけど、二人は雪って見たことあるか?白くて冷たくて、光に当たるとああやって、キラキラ光るんだ。」


阿久朗は左の雲の方を指さして、そんな風に言うのだった。皆さん、うちの阿久朗がすいません。


>>リーリエ、シャーリィ、シャルル、All



【ちなみに雷雲は右手に見えます。ゴロゴロ。】

1日前 No.371
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